JP2771742B2 - 自動洗髪機 - Google Patents

自動洗髪機

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JP2771742B2
JP2771742B2 JP4232155A JP23215592A JP2771742B2 JP 2771742 B2 JP2771742 B2 JP 2771742B2 JP 4232155 A JP4232155 A JP 4232155A JP 23215592 A JP23215592 A JP 23215592A JP 2771742 B2 JP2771742 B2 JP 2771742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、理髪店、美容院等で使
用される自動洗髪機に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭52−11248号公報には、従
来の自動洗髪機の一例が開示されている。この公報に開
示されている自動洗髪機には、複数のノズルが配列され
た揺動リンクが備えられている。洗髪時、複数のノズル
から洗浄水が噴射され、同時に揺動リンクが被洗髪者の
頭頂部に沿って揺動される。よって、髪が万遍なく洗浄
できるとともに、頭皮のマッサージ効果があるという利
点がある。
【0003】また、特公昭52−21791号公報に
は、上記揺動リンクの具体的な構造例が示されている。
この公報によれば、揺動リンクは、半円弧状の水管と、
水管に配列されたノズルと、水管の両端を水槽の内壁流
側にそれぞれ支持するための一対の支持部材とからなっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構造の自
動洗髪機は、昭和50年頃に、主として美容院向けに製
造されたが、ごく短期間のうちに市場から姿を消したと
ういう事実がある。この理由を推測すると、従来の自動
洗髪機によって女性の髪を洗浄する場合、髪の長短によ
ってきれいに洗えたり、洗えなかったりすることがあ
り、汎用性に乏しかったという理由が考えられる。
【0005】より具体的には、美容院等において洗浄す
る女性の髪は、いわゆるショートヘアー、ミディアムヘ
アー、ロングヘアーとその長さが種々様々である。とこ
ろが、従来の自動洗髪機では、ショートヘアーの洗浄は
良好に行えるが、ロングヘアーの場合、頭部から垂れ下
がった長い髪の先端が水槽の底面に溜まり、充分に洗浄
できないという問題があった。
【0006】そこで、本出願人は、洗浄する髪の長さに
かかわらず、いずれの長さの髪でも良好に洗浄ができる
自動洗髪機を提案した(特願平4−41550号参
照)。上記先行技術に係る自動洗髪機は、被洗髪者の頭
部を背面状態で挿入できる水槽を、頭部から垂れ下がる
髪が長くても自然に垂れ下がる程度に深く形成し、この
深い水槽の上方位置に、頭部および髪の根元部を主とし
て洗浄するための複数個のノズルが配列されたノズルリ
ンクを揺動自在に設け、深い水槽の下方位置における内
周壁、すなわち前後および左右の内壁に、長い髪の先端
部を主として洗浄するための固定式ノズルを設けてい
る。
【0007】しかしながら、上記先行技術に係る自動洗
髪機においては、洗浄する髪の先端等が水槽に溜まるこ
とがなく、髪の全部分を良好に洗浄可能な状態で収納で
きるものの、固定式ノズルを水槽の前後および左右の内
壁の双方に設け、洗浄水を前後および左右方向から噴射
しているため、長い髪の先端部が回転して絡み合うこと
があり、髪を傷めてしまう。また、これに加えて、揺動
リンクのノズルから噴射される洗浄水が頭頂部のある範
囲に集中的にあたるため、噴射力により頭頂部の髪が部
分的に集まり、頭頂部の髪も絡み合うことがある。
【0008】本発明は、上記に鑑み、洗髪時における髪
の絡みを防止できる自動洗髪機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、被洗髪者の頭部を洗浄状態に配置したと
き、被洗髪者の頭部から長い髪が自然に垂れ下がる程度
に深く形成されている水槽と、水槽内に配置される被洗
髪者の頭部の前方であって襟足部に対向する前方位置に
配置され、前方位置から被洗髪者の頭部へ洗浄水を噴射
する回動式下ノズルリンクと、 水槽内に配置される被洗
髪者の頭部の後方であって頭頂部に対向する後方位置に
配置され、後方位置から被洗髪者の頭部へ洗浄水を噴射
する回動式上ノズルリンクと、水槽内の下方内壁に固定
され、洗浄水を被洗髪者の長い髪の先方部に噴射する複
数個の固定式ノズルとを備えた自動洗髪機において、上
記固定式ノズルは、上記下方内壁の前壁及び後壁にのみ
配置されているものである。
【0010】請求項2による解決手段は、被洗髪者の頭
部が挿入される水槽と、水槽内に配置される被洗髪者の
頭部の前方であって襟足部に対向する前方位置に一個配
置され、洗浄水を噴射するための複数個のノズルが被洗
髪者の頭部に向かって配列されている回動式下ノズルリ
ンクと、 水槽内に配置される被洗髪者の頭部の後方であ
って頭頂部に対向する後方位置に一個配置され、洗浄水
を噴射するための複数個のノズルが被洗髪者の頭部に向
かって配列されている回動式上ノズルリンクとを備えた
自動洗髪機において、上記下ノズルリンク及び上ノズル
リンクの各ノズルは、ノズルリンクが回動しながら当該
ノズルから洗浄水が噴射される間、全ての互いに隣り合
噴射範囲の一部同士が被洗髪者の頭部にて常時互いに
重なり合うように、所定間隔をもって配置されているも
のである。
【0011】
【作用】下ノズルリンク及び上ノズルリンクを、頭部の
前後から頭部へ洗浄水を噴射するように配置した。この
ため、ノズルリンクにより前後から洗浄水が噴射され
た髪は、前後に厚みが薄く、横幅の広い束状になる。し
かも、ノズルリンクは回動し、この回動に伴って、ノ
ズルリンクから噴射された洗浄水は髪を均す作用をな
し、髪は一層前後に厚みが薄く、横幅の広い束状にな
る。そして、固定ノズルを、水槽の下方内壁の互いに
向する前壁および後壁のみに配置した。このため、上記
横幅の広い髪の束に対し、固定ノズルも前後から洗浄水
を噴射するので、前後に厚みが薄く、横幅の広い髪束の
先方部分全体に効率よく洗浄水が当り、きれいに洗え
る。また、ノズルリンクおよび固定ノズルから噴射さ
れる洗浄水により被洗髪者の髪は櫛でとくように洗われ
る。そのため、髪全体、特に先方部が回転して絡み合う
ことがなく、髪を傷めないで済む。
【0012】また、請求項2では、下ノズルリンク及び
上ノズルリンクの各ノズルを、当該ノズルから噴射され
る洗浄水の、全ての互いに隣り合う噴射範囲の一部同士
が、ノズルリンクの回動中常時、被洗髪者の頭部にて互
いに重なり合うように、所定間隔をもって配置してい
る。従って、頭部全体の髪、特に髪の根元付近に対して
も、ノズルリンクの回動中常時万遍なく洗浄水を噴射で
きる。このことにより、互いに隣り合うノズルの噴射範
囲間に噴射されない空間ができて、その空間に髪が押し
流されて集まり、乱れることにより髪が絡み合う問題が
生じることがない。即ち、ノズルリンクの回動中は常
時、噴射力により根元付近の髪が部分的に集まるのが抑
制され、頭部の髪つまり髪の根元付近が絡み合うことが
ない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は本発明の一実施例に係る自動洗髪機
の外観斜視図である。図1を参照しつつ、本実施例に係
る自動洗髪機の外観構成について説明する。本実施例の
自動洗髪機は、図1の如く、キャビネット1によってそ
の外観形状が形成されており、キャビネット1の上面中
央には、頭部を挿入するための入口2が形成されてい
る。入口2の内部には、頭部および髪が収納される後述
する水槽が配置されている。
【0014】入口2には、被洗髪者の顔面部周囲を覆う
略C字形のフード3が取り付けられている。フード3
は、入口2を大きく開いた開成状態と、入口2を小さく
すぼめた図示の閉成状態とに開閉可能とされており、使
用時に顔面を露出させるための切除部4が形成されてい
る。切除部4の周縁には、顔面に弾力的に接触し、水槽
内から飛沫する水滴が被洗髪者の顔面にかかるのを防止
するフェイスシール5が配置されている。フェイスシー
ル5が切除部4の周縁から突出する突出量は、3つの調
整ノブ6によって調整可能にされている。
【0015】キャビネット1の上面の右奥には、操作パ
ネル7が配置されており、操作パネル7には、後述する
ように、種々の操作キーや表示器が配列されている。ま
た、キャビネット1の上面には、自動洗髪機を操作する
美容師等が洗髪の仕上げ時等に用いるハンドシャワー8
が、抜き出し可能に備えられている。上記操作パネル7
の奥には、ハンドシャワー8のための冷水および温水の
流出/停止、流量調整用のノブ9,10が備えられてい
る。そして、美容師等がハンドシャワー8等を操作しや
すいように、キャビネット1の右手前のコーナ部13が
カットされている。
【0016】さらに、キャビネット1の左奥には、シャ
ンプー収納箱11およびトリートメント収納箱12が備
えられており、これら収納箱11,12内のシャンプー
液および/またはトリートメント液は、後述するよう
に、自動的に洗浄水に混入される。図2は図1の上部の
拡大正面図である。上記入口2の手前には、図2の如
く、被洗髪者の頭部を背面状態で挿入できるように、被
洗髪者の襟首を保持するネック部2aが凹設されてい
る。ところで、ネック部2aが凹設されているため、洗
髪時においては、洗浄水がフード3に当たり、入口2の
周壁を伝わってネック部2aに至り、被洗髪者の襟首を
濡らして不快感を与えることが考えられる。そこで、本
実施例では、上記ネック部2aには、洗髪時に被洗髪者
の襟首への水垂れを防止するように一対の凸部2bが上
方に向かって突出形成されている。
【0017】図3は操作パネルの構成を示す平面図であ
る。操作パネル7は、図3の如く、大きくは給湯関係ブ
ロック部20、運転コース関係ブロック部30および補
助キーブロック部40のブロック部に区分される。給湯
関係ブロック部20には、給湯キー21、給湯キー21
のオン/オフを示す給湯キーランプ21L、複数のラン
プでできたスタンバイ表示器23および7セグメント表
示器で構成されたタンク温度表示器24が備えられてい
る。給湯キー21は、後述するタンクへの給湯の開始/
停止を指示するためのキーである。給湯キー21がオン
されると、後述する水槽内のノズルリンクが水平位置に
移動して停止し、タンクへの給湯が始まる。給湯中は、
スタンバイ表示器23の複数のランプが順次点灯および
消灯を繰り返して給湯中であることを表示する。そし
て、タンク内に所定量の温水が満たされると、スタンバ
イ表示器23の全てのランプが点滅して、タンクへの給
湯が完了したことが表示される。また、タンク温度表示
器24によってタンク内に満たされた温水の温度が表示
される。なお、タンク温度表示器24は、トラブルモニ
タ表示も兼用しており、エラー表示(E表示)を示し得
る。例えば、タンク内の温水の温度が所定温度以上の場
合は「E1」、タンクが空の場合は「EP」等の表示を
行う。
【0018】運転コース関係ブロック部30には、ショ
ート・ミディアムヘアー洗髪コース選択兼スタートキー
31、キーランプ31L、ロングヘアー洗髪コース選択
兼スタートキー32およびキーランプ32Lが設けられ
ている。つまり、洗髪コースを選択するための洗髪コー
ス選択キーと、スタートキーとが兼用されている。この
ため、自動洗髪機を操作する美容師等は、例えばショー
ト・ミディアムヘアー洗髪コース(以下、「ショート洗
髪コース」という)の運転を行う場合には、ショート・
ミディアムヘアー洗髪コース選択兼スタートキー31を
押すだけでよい。そうすれば、ショート洗髪コースが選
択され、その選択されたショート洗髪コースの運転が開
始される。また同様に、ロングヘアー洗髪コース選択兼
スタートキー32が押されると、ロングヘアー洗髪コー
ス(以下、「ロング洗髪コース」という)が選択され、
ロング洗髪コースの運転が開始される。このように、洗
髪コース選択キーとスタートキーとを兼用すると、1度
のキー操作で所望の洗髪コースの操作を開始でき、操作
性がよいという利点がある。
【0019】さらに、運転コース関係ブロック部30に
は、終了までの所要時間を「分」表示するための残り時
間表示器33、経過状態表示器34、シャンプーコー
ス、プレーンリンス(P・リンス)コース、トリートメ
ント(トリート・M)コースおよびこれらコースを全て
行うフルコースといった洗浄コースの種類を選択するた
めの洗浄コース選択キー35、および洗浄コース選択キ
ー35によって選択された洗浄コースの種類を表すため
の洗浄コース種類表示器36が配置されている。
【0020】補助キーブロック部40には、運転コース
終了時に報知される電子メロディ音による曲目またはブ
ザー音を選択するための曲目選択キー41、電子メロデ
ィ音またはブザー音の音量を調整するための音量調整キ
ー42、水圧選択キー43、水圧選択キー43によって
選択された水圧を表示するための表示ランプ43L、後
述するノズルリンクを手動で揺動させるためのリンク揺
動キー44およびリンク揺動キー44のオン/オフ状態
を表示するためのキーランプ44L、タンク内の水を排
水するための排水キー45および排水キー45のオン/
オフ状態を表示するためのキーランプ45Lが備えられ
ている。
【0021】図4は自動洗髪機の部分縦断側面図、図5
は図4のI−I線横断平面図である。図4、5を参照し
つつ、自動洗髪機の内部構成について説明する。図4、
5において、51は水槽であって、水槽51の上部に
は、図4の如く、洗髪時に被洗髪者の頭部Hを背面状態
で挿入できるように、開口53が形成されており、底面
には排水口51aが形成されている。この水槽51は、
頭部Hが挿入されたときに、頭部Hから垂れ下がる髪H
Aが長い、いわゆるロングヘアーであっても、ロングヘ
アーHAの先端が水槽51の底に溜まらず、自然に垂れ
下がることができる程度の深さにされている。例えば、
水槽51の深さは約50cmとされている。
【0022】図4に示される如く、水槽51の上方位置
であり、且つ頭部Hの後方であって頭頂部に対向する後
方位置には、上ノズルリンク55が設けられており、上
ノズルリンク55は、支点56を中心に矢印A1角度
範囲内で揺動自在にされている。上ノズルリンク55
は、後で詳述するように、頭部Hに沿うように略半円弧
状に形成されており、その端部が水槽51の側壁に回動
自在に取り付けられている。このノズルリンク55に
は、複数個のノズル57が頭部H方向へ向けて配列され
ている。ノズル57から噴射される洗浄水は、主として
後方および斜め側方から頭部Hに当たり、頭部Hおよび
髪HAの根元部分を洗うことができるとともに、洗浄水
の噴射により頭皮をマッサージできるようになってい
る。
【0023】また、図4に示される如く、頭部Hの前方
であって襟足部に対向する水槽51の前方位置には、下
ノズルリンク58が設けられており、下ノズルリンク5
8は矢印A2の角度範囲内で回動自在にされている。
ノズルリンク58には、複数個のノズル59が固着され
ている。ノズル59から噴射される洗浄水は、主として
前方および下方から、A2の角度範囲内で髪HAの根元
部および襟足部に当たり、この部分を中心に洗浄する仕
組みになっている。さらに、水槽51の相対的に下方位
置の前後の内壁には、主として髪HAが長いときに、そ
の先方部分(以下「ロング毛髪部」という)を洗浄する
ための3つの固定式ノズル60a,60b,60cが配
列されている。この各ノズル60a,60b,60cの
配列状態を詳述すると、図5の如く、水槽51の後部内
壁には、1つの後固定式ノズル60aが取り付けられて
おり、水槽51の前部内壁には、後固定式ノズル60a
に対向するように水平方向に並列したかたちで、一対の
前固定式ノズル60b,60cが取り付けられている。
このように、固定式ノズル60a,60b,60cを前
後のみに配置することにより、ロング毛髪部を櫛でとく
ように洗髪できる。また、前固定式ノズル60b,60
cを並列に設けているのは、ロング毛髪部と水槽51の
前壁との間隔が狭く、ノズルの噴射範囲が狭くなるの
で、ノズル60b,60cの噴射を組み合わせること
で、噴射範囲が拡がるからである。
【0024】水槽51の上部には、図4の如く、フード
3が備えられている。フード3は、支点13を中心に矢
印A3方向へ開閉自在にされている。使用開始前には、
フード3を閉成して、頭部Hを背面状態で水槽51の開
口53へ挿入した後、フード3を開成する。フード3の
切除部4の周縁には、前述したように、柔軟性のある弾
性材でできたフェイスシール5が装着されており、フー
ド3を閉成すると、被洗髪者の顔面にはフェイスシール
5が当接する。よって、水槽51内から飛沫する水滴が
被洗髪者の顔面に飛沫するのが防止される。
【0025】図6は上ノズルリンクの詳細な構成を示す
正面図、図7は上ノズルリンクの頭部への噴射状態を示
す図、図8は上ノズルリンクのノズルの取り付け状態を
示す拡大図、図9は上ノズルリンクのノズルの拡大図で
ある。上ノズルリンク55は、図6の如く、洗髪時に挿
入される頭部に沿うように形成された略半円弧状の水管
551と、水管551の一端を水槽の側壁511に支持
する支持手段552とを含んでいる。
【0026】支持手段552は、水管551の一端に連
結部材553により連結された軸パイプ554を有して
いる。この軸パイプ554は、水槽の側壁511に貫通
されており、当該側壁511の外側に突出している。ま
た、軸パイプ554の周囲は、水槽の側壁511に固着
されたハウジング555によって囲まれており、ハウジ
ング555と軸パイプ554との間には、ハウジング5
55に対して軸パイプ554が回転自在に保持されるよ
うに、ベアリング556が嵌められている。
【0027】軸パイプ554の外側先端には、ロータリ
ジョイント557が連結されており、ロータリジョイン
ト557には図示しない洗浄水供給管が連結され、ロー
タリジョイント557、軸パイプ554および連結部材
553を経て水管551へ洗浄水が供給されるようにな
っている。そして、水管551に所定間隔で配列された
複数個のノズル57から洗浄水が頭部に向かって噴射さ
れる。
【0028】また、軸パイプ554の外側先端部には、
プーリ558が固着されている。プーリ558には、後
述する駆動力が伝達され、プーリ558が所定の角度範
囲A1内で正転および逆転されることにより、軸パイプ
554が回動され、それに連結された水管551が所定
角度範囲A1内で揺動される。なお、水管551の他端
部は自由端とされ、保持されていない。
【0029】このように、上ノズルリンク55の水管5
51の一端のみを水槽の側壁511に保持するように
し、水管551の他端は自由状態とした、いわゆる片持
ち支持構造にすると、製造時の組み立て作業が向上す
る。というのは、水管551の両端をそれぞれ水槽の側
壁の両側に回動自在に取り付ける場合、両側保持部の中
心軸線を合わせなければならず、側壁に取付孔を形成す
る場合、精度よく行わねばならない。また、両側の保持
部材がそれぞれ必要で、部品点数が多くしかも組み立て
にも時間がかかる。これに対し、上述のような片持ち支
持とすれば、片側だけの保持部材でよく、しかも中心軸
合わせの必要がないので、組み立て時の作業性が向上さ
れる。
【0030】もっとも、機種によっては、上ノズルリン
ク55を必ずしも片持ち支持構造にしなければならない
わけではない。例えば、従来技術で取り上げた特公昭5
2−31791号公報記載のように、水管551の両端
が水槽の側壁でそれぞれ回動自在に支持された、いわゆ
る両持ち支持構造の頭頂部用ノズルリンクを用いてもよ
い。
【0031】また、図7のように、上ノズルリンク55
において頭部H方向へ向けて配列される複数個(5個)
のノズル57は、全ての互いに隣り合う噴射範囲の一部
同士が常時互いに重なり合うかたちで洗浄水が頭頂部に
噴射されるように、所定間隔をもって配置されている。
各ノズル57は、図8の如く、水管551に設けられた
嵌合孔551aに嵌め込まれて保持されており、パッキ
ンPにより水栓されている。このノズル57には、図9
の如く、全ての互いに隣り合う噴射範囲の一部同士が常
時互いに重なり合うかたちで洗浄水が頭頂部に当たるよ
うに、例えば噴射θ(図7参照)が約70度前後に設定
された扇形ノズルが使用されている。このように、上ノ
ズルリンク55のノズル57に扇形ノズルを使用し、
ての互いに隣り合う噴射範囲の一部同士が常時互いに重
なり合うかたち洗浄水が頭頂部に噴射されるように、
ズル57を所定間隔をもって配置することで、頭頂部の
髪がねじれるのを防止できる。
【0032】図10は下ノズルリンクの具体的な構成を
示す斜視図である。下ノズルリンク58は、図10の如
く、先端が閉じられ、略直線状に伸びる水管581を有
しており、水管581の根元部と水槽の側壁511を貫
通して外側へ突出している。水管581の根元部と水槽
の側壁511との間には、当該側壁511に固着された
ハウジング582と、ハウジング582と水管581の
根元部との間に介入されたベアリング583とが備えら
れている。この結果、水管581は、水槽の側壁511
に対して回動自在に取り付けらている。水槽の側壁51
1から外側へ突出する水管581の根元部には、ロータ
リジョイント584が連結されており、ロータリジョイ
ント584には、図示しない洗浄水供給管が連結されて
いる。その結果、ロータリジョイント584を介して水
管581へ洗浄水が供給可能になっている。供給された
洗浄水は、水管581に配列された複数のノズル59か
ら噴射される。
【0033】また、水槽の側壁511から外側へ突出す
る水管581の根元部には、プーリ585が固着されて
おり、プーリ585には、回転中心から偏心した位置に
突軸586が形成されている。後述するように、突軸5
86に駆動力が与えられると、プーリ585が回動し、
それに伴い水管581が回動する。それにより、水管5
81に配置された複数のノズル59の噴射方向を変える
ことがきる。
【0034】なお、下ノズルリンク58のノズル59に
は、襟足部の髪のもつれを防止するため、上ノズルリン
ク55のノズル57と同様、扇形ノズルを使用し、ノズ
ル57の噴射範囲の一部同士が常時互いに重なり合うか
たちで洗浄水が頭頂部に噴射されるように、所定間隔を
もって配置するのが好ましい。図11は上ノズルリンク
と下ノズルリンクとを駆動させるための駆動機構の図解
図である。本実施例においては、図11から明らかなよ
うに、上ノズルリンク55および下ノズルリンク58の
2つのノズルリンクが1つの正逆転可能なリンクモータ
71によって駆動されるようになっている。
【0035】すなわち、上記駆動機構は、リンクモータ
71と、リンクモータ71のモータ軸72に取り付けら
れた比較的短かなアーム73と、上ノズルリンク55の
プーリ558と下ノズルリンク58のプーリ585との
間で掛巻された無端状のプーリベルト75と、一端がア
ーム73の先端に連結され、他端が下ノズルリンク58
のプーリ585の回転中心から偏心した位置に備えられ
た突軸586に連結されたリンク棒74とから構成され
ている。
【0036】このような構成にしたので、リンクモータ
71が回転すると、アーム73が回転し、その回転力は
リンク棒74の上下運動に変換される。リンク棒74の
上下運動は、下ノズルリンク58のプーリ585を一定
角度範囲A2内で往復運動させる。したがって、下ノズ
ルリンク58の水管585は一定角度A2の範囲内で往
復回動運動する。また、この下ノズルリンク58のプー
リ585の往復回動運動は、プーリベルト75を介して
上ノズルリンク55のプーリ558へ伝達される。した
がって、上ノズルリンク55のプーリ558も一定角度
範囲A1内で回動し、その結果、上ノズルリンク55の
水管551は、一定角度A1の範囲内で揺動する。
【0037】また、プーリ585に関連して近接センサ
が備えられている。すなわち、プーリ585の周縁付近
の所定箇所には、磁石片MGが埋設されている。そし
て、プーリ585の周縁付近に対向して予め定める2か
所に、それぞれ上ノズルリンク55の水平位置を検知す
る第1のリードスイッチMS1、および上ノズルリンク
55の下位置を検知する第2のリードスイッチMS2が
配置されている。
【0038】プーリ585が回動して埋設された磁石片
MGが第1のリードスイッチMS1と対向する位置にな
ったとき、上ノズルリンク55が水平位置になるように
調整されている。また、プーリ585が上ノズルリンク
55の水平位置からさらに回動して埋設された磁石片M
Gが第2のリードスイッチMS2と対向する位置になっ
たとき、上ノズルリンク55が下位置になるように調整
されている。
【0039】したがって、リンクモータ71を駆動して
上ノズルリンク55を揺動させたときに、第1のリード
スイッチMS1が上ノズルリンク55の水平位置を検知
すると、リンクモータ71の駆動を停止して上ノズルリ
ンク55を水平位置で止めることができる。一方、上ノ
ズルリンク55の揺動時に、第2のリードスイッチMS
2が上ノズルリンク55の下位置を検知すると、リンク
モータ71の駆動を停止して上ノズルリンク55を下位
置で止めることができる。
【0040】なお、上記近接センサは、プーリ585で
はなく、プーリ558に関連して設けてもよい。図12
は自動洗髪機の水路図である。図12を参照しつつ、自
動洗髪機の水路について説明する。外部の給水管から供
給される水は、図12の如く、ストップバルブ81C、
ストレーナ82Cおよび逆止弁83Cを経てミキシング
バルブ84に与えられる。また、外部の給湯管から供給
される湯は、ストップバルブ81H、ストレーナ82H
および逆止弁83Hを経てミキシングバルブ84に与え
られる。そして、ミキシングバルブ84において、水と
湯が混合され適当な温水にされる。この温水は、貯湯バ
ルブ85が開かれると、ミキシングバルブ84に接続さ
れた貯湯管86を介して貯湯タンク87へ供給される。
また、ミキシングバルブ84の温水は、シャワーバルブ
88が開かれると、ハンドシャワー8から噴射される。
【0041】貯湯タンク87は、本実施例では例えば容
量40リットルのタンクである。貯湯タンク87内に
は、下限水位センサ89および上限水位センサ90が備
えられており、この2つの水位センサ89,90の出力
信号に基づいて、タンク87内の水量がほとんどなくな
ったか、または一杯になったかの検出が可能にされてい
る。また、貯湯タンク87の例えば下方位置には、タン
ク87内の水温を検知する第1の水温検知サーミスタT
h1が備えられており、タンク87内に貯留された温水
の温度が検知可能にされている。
【0042】そして、貯湯タンク87の上方位置には、
水槽51の排水口51aに接続された排水管91に接続
するオバーフロー管92が備えられており、タンク87
内に貯留限界以上の温水が供給されると、オバーフロー
管92によって過供給された温水が排水管91に導か
れ、外部に排水される。貯湯管86のミキシングバルブ
84との接続部には、ミキシングバルブ84にて混合さ
れた温水の温度を検知する第2の水温検知サーミスタT
h2が備えられており、ミキシングバルブ84にて混合
された温水の温度が洗髪に適した温度範囲内にあるか否
かを検知可能とされている。そして、貯湯管86には、
オバーフロー管92に接続する捨水管93が、貯湯管8
6から枝分かれするかたちで接続されており、捨水管9
3の途中部には、捨水バルブ94が備えられている。そ
して、水温検知サーミスタTh2により、ミキシングバ
ルブ84の温水の温度が洗髪に適した温度範囲外である
と検知されると、捨水バルブ94が開かれる。そうする
と、洗髪に適さない温度の温水は、捨水管93によりオ
バーフロー管92に導かれ、オバーフロー管92から排
水管91を経て外部に排水される。
【0043】また、貯湯タンク87の下方位置は、流出
管96を介して、インバータ106により仕事量が可変
可能とされたポンプ95の吸込側に接続されている。ポ
ンプ95が駆動されると、タンク87に貯留された温水
は流出管96を通ってポンプ95に吸い込まれる。ポン
プ95の吐出側には、上ノズル用バルブ96Aを介して
上ノズルリンク55が、下ノズル用バルブ96Bを介し
て下ノズルリンク58が、ロング用バルブ97を介して
ロング毛髪用の固定式ノズル60a,60b,60cが
それぞれ独立して接続されている。また、排水バルブ9
8を介して排水管91にも接続されている。
【0044】それゆえ、ロング用バルブ97および排水
バルブ98が閉じ、上ノズル用バルブ96Aおよび下ノ
ズル用バルブ96Bが開いている場合には、ポンプ95
に吸い込まれた温水はバルブ96A,96Bを介して上
ノズルリンク55および下ノズルリンク58にそれぞれ
与えられ、各ノズルリンク55,58に配列された複数
個のノズル57,59から勢いよく噴射される。一方、
上ノズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよ
び排水バルブ98が閉じ、ロング用バルブ97が開いて
いる場合には、ポンプ95に吸い込まれた温水はロング
毛髪用の固定式ノズル60a,60b,60cから勢い
よく噴射される。
【0045】また、上ノズル用バルブ96A、ロング用
バルブ97および排水バルブ98が閉じ、下ノズル用バ
ルブ96Bが開いている場合には、ポンプ95に吸い込
まれた温水は下リンク用ノズルリンク58のノズル59
から噴射されるから、洗髪時において襟足部のみ洗浄す
ることができる。さらに、排水バルブ98が閉じられ、
上ノズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよ
びロング用バルブ97が開いている場合には、上ノズル
リンク55のノズル57、下ノズルリンク58のノズル
59およびロング毛髪用の固定式ノズル60a,60
b,60cの3種類のノズルから温水が噴射される。一
方、排水バルブ98が開いている場合には、上ノズル用
バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよびロング用
バルブ97は閉じ、ポンプ95に吸い込まれた温水は排
水管91から排水される。
【0046】上記3種類のノズル57,59および60
a,60b,60cから噴射された洗浄水は、水槽51
内に受け止められ、水槽51の排水口に配置された排水
トラップ99を経て排水管91に排水される。排水トラ
ップ99は、従来公知の構造を有しており、水槽51内
の悪臭の発生を防止すると共に、水槽51内に落下した
髪が排水管91へ流れ出るのを阻止するためのものであ
る。
【0047】流出管96には、シャンプー収納箱11に
接続される枝管100と、トリートメント収納箱12に
接続される枝管101とがそれぞれ接続されている。枝
管100の途中部には、シャンプーバルブ102および
量調整用バルブ103が、枝管101の途中部には、ト
リートメントバルブ104および量調整用バルブ105
がそれぞれ備えられている。それゆえ、ポンプ95の作
動中に、シャンプーバルブ102が開かれると、枝管1
00が負圧となり、シャンプー収納箱11に収納された
シャンプー液が枝管100から流出管96内へ流れ込
み、貯湯タンク87から取り出される温水にシャンプー
液が混入される。同様に、ポンプ95の作動中に、トリ
ートメントバルブ104が開かれると、枝管101が負
圧となり、トリートメント収納箱12に収納されたトリ
ートメント液が枝管101を流れる温水中に混入され
る。
【0048】したがって、シャンプーバルブ102また
はトリートメントバルブ104を操作し、かつ量調整用
バルブ103または105を調整することにより、3種
類のノズル57,59および60a,60b,60cか
ら噴射される洗浄水中にシャンプー液またはトリートメ
ント液を混入できる。なお、バルブ85,94,96
A,96B,97,98,102,104は電磁弁が使
用されている。
【0049】図13は自動洗髪機の制御回路の構成を示
すブロック図である。図13を参照しつつ、制御回路の
構成について説明する。制御回路には、図13の如く、
制御中枢としてのマイクロコンピュータ110が備えら
れており、マイクロコンピュータ110は、CPU、デ
ータRAM、プログラムROMおよびタイマ等を含み、
予めROMに記憶されているプログラムに従って制御を
行う。
【0050】具体的には、図3に示す操作パネル7に備
えられた各種キーの押圧に応答して、対応するキースイ
ッチ群等111から信号がマイクロコンピュータ110
に入力される。また、図12に示すサーミスタTh1,
Th2の検知温度、水位センサ89,90の出力、フー
ド3の開成状態を検出するフードスイッチ112の出
力、図11に示すリードスイッチMS1,MS2からの
上ノズルリンク55の揺動位置検出出力が、マイクロコ
ンピュータ110に入力される。さらに、図3で図示し
ていない操作パネル7に備えられたモニタスイッチ11
5および停電検出回路116の出力も、マイクロコンピ
ュータ110に入力される。
【0051】そして、マイクロコンピュータ110は、
上述の各入力信号に基づいて、操作パネル7に備えられ
たタンク温度表示器24および残り時間表示器33へセ
グメント信号を出力する。同時に、タンク温度表示器2
4および残り時間表示器33ならびに行程および状態表
示用発光ダイオード117(この発光ダイオード117
は、図3に示した操作パネル7における21L,23,
31L,32L,34,36,43L,44L,45L
等である。)へコントロール信号を出力する。また、行
程および状態表示用発光ダイオード117へは、発光ダ
イオード出力を出力する。
【0052】また、マイクロコンピュータ110は、図
12に示す貯湯バルブ85、捨水バルブ94、上ノズル
用バルブ96A、下ノズル用バルブ96B、ロング用バ
ルブ97、排水バルブ98、シャンプーバルブ102、
トリートメントバルブ104および図11に示すリンク
モータ71へ制御信号を出力し、これらのバルブおよび
モータを制御する。
【0053】さらに、マイクロコンピュータ110は、
図12に示すインバータ106を制御して、ポンプ95
を所定の仕事率で駆動させる。さらにまた、メロディI
C118を制御して、所望のメロディ音を必要に応じて
出力させる。図14は自動洗髪機における洗髪運転時の
関連要素の操作/非動作を表すタイミングチャート、図
15は洗浄コースにおける各行程時間を示すタイミング
チャート、図16、図17、図18および図19は洗髪
モードにおける制御内容を示すフローチャートである。
【0054】まず、図14を参照して、洗髪運転時にお
ける洗髪行程の流れの概略を説明する。図14に示すよ
うに、電源がONされると、待機モードに入る。その
後、給湯キー21がON操作されると、貯湯バルブ85
を開いて給湯モードに入り、その後スタンバイモードに
入る。そして、洗髪運転がスタートされると、洗髪コー
スに則した洗髪モードに入り、順次初期排水(連続)→
弱洗浄(連続)→予洗(もみ)→本洗(下のみ→もみ→
連続→スポット→もみ)→すすぎ1(下のみ→連続→ス
ポット→もみ)→トリートメント(連続)→すすぎ2
(連続)といった行程を経て洗髪が終了する。なお、上
記各行程時間t1、t2、t3、t4t、t5、t6、
ta、tb、tc、tdおよびteは、図15に示すよ
うに、フルコース、シャンプーコース、プレーンリンス
コースおよびトリートメントコースといった各洗浄コー
スに応じて設定されている。
【0055】給湯中に、給湯キー21を押すと一時停止
し、再び給湯キー21を押すと再スタートする。また、
一時停止中に給湯キー21を2秒以上押し続けると待機
モードに戻る。洗髪運転中に、ショート・ミディアムヘ
アー洗髪コース選択兼スタートキー31あるいはロング
ヘアー洗髪コース選択兼スタートキー32を押すと一時
停止し、運転していた洗髪コースに対応するキーランプ
31L,32Lが点灯に変わる。また、点灯しているキ
ーランプに対応する洗髪コース選択兼スタートキー31
あるいは32の再押で再スタートし、一時停止中に上記
スタートキー31あるいは32を2秒以上押し続けると
待機モードに戻る。ただし、洗髪運転を開始して「初期
排水、弱洗浄」の間なら、スタートキー31あるいは3
2を押すと一時停止し、キーランプ31Lと32Lがと
もに点灯に変わる。つまり、「初期排水、弱洗浄」の間
のみ、ショート洗髪コースあるいはロング洗髪コースに
係る洗浄コースの変更が可能である。このように、「初
期排水、弱洗浄」の間、すなわちタンク87の水位が洗
浄可能な間のみ洗浄コースの変更を可能にすることで、
途中でコースを変更しても、決められた水量のなかで洗
髪を完了することができる。
【0056】なお、ロング洗髪コースをスタートさせた
場合は、図14で網掛けで示す「弱洗浄」以降の行程で
ロング用バルブ97がONされる。また、図14を参照
して、給湯モードにおいては、給湯がスタートすると、
被洗髪者の頭搭載時においてロングヘアーの場合に、水
槽51の下部に髪を垂らすのに上ノズルリンク55が邪
魔にならないよう、まずリンクモータ71を正転(以
下、「右回転」という)して上ノズルリンク55を下方
に揺動させ、第1のリードスイッチMS1が上ノズルリ
ンク55の水平位置を検出すると、リンクモータ71を
停止して上ノズルリンク55を水平位置で止める(図1
4の*9参照)。
【0057】そして、水温検知サーミスタTh2(図1
2参照)による水温検知結果が、ミキシングバルブ84
で混合された温水の温度が洗髪に適した温度範囲にある
ときは、貯湯バルブ85をONし、貯湯バルブ87に温
水を貯湯する。一方、水温検知サーミスタTh2による
水温検知結果が、ミキシングバルブ84で混合された温
水の温度が洗髪に適した温度範囲外にあるときは、貯湯
バルブ85をOFFし、捨水バルブ94をONして捨水
管93を介して温水を外部に排水する。
【0058】このように、給湯モードにおいては、ミキ
シングバルブ84を通過した温水が洗髪に使用不可能な
温度範囲であれば、貯湯タンク87へは給湯せず、外部
に排水することで、タンク87内の温水温度を安定させ
ている。図16、図17、図18および図19を参照し
て、洗髪モードの流れについて詳細に説明する。なお、
以下の説明は、ロング洗髪コースでフルコースを選択し
たものとする。図16に示すように、洗髪モードがスタ
ートすると、貯湯タンク87内の温水の水位および温度
を検知する(ステップS11、S12)とともに、キー
入力を待ち、キー入力を処理する(ステップS13、S
14)。そして、ステップS15において、行程内容を
読込み、図14に示した洗髪モードの各行程に対応する
行程カウントを行い、ステップS16で、ステップS1
5にてカウントされた行程カウントが13であるか否か
判別する。
【0059】ステップS16において、ステップS15
で行程カウント13がカウントされたと判別されると、
ステップS17に移行し、ステップS18で時間Tがt
1経過したと判別されるまで初期排水が行われる。ここ
で、初期排水とは、流出管96、ポンプ95、上ノズル
リンク55および下ノズルリンク58内等に最初に溜ま
っている水(この水は、貯湯タンク87内の温水とは異
なり、通常は冷めた水である。)を排水することであ
る。初期排水行程に入ると、図14の如く、初期排水時
において上ノズルリンク55から噴射される冷めた水が
できるだけ被洗髪者の頭部にかからないように、まずリ
ンクモータ71を右回転して上ノズルリンク55を揺動
させ、第2のリードスイッチMS2が上ノズルリンク5
5の下位置を検出した時点で、リンクモータ71を停止
して上ノズルリンク55を下位置で止める(*10参
照)。そして、周波数f(例えば7Hz)をもってポン
プ95を駆動させながら、上ノズル用バルブ96A、下
ノズル用バルブ96Bおよびロング用バルブ97をON
して、初期排水を行う。
【0060】ステップS18において、初期排水時間T
がt1経過した、すなわち初期排水行程が終了したと判
別されると、図19に示すステップS57を経てステッ
プS63に移行し、ここで行程カウントがディクリメン
トされ、ステップS64を経てステップS69に移行す
る。ステップS69では、インバータ106が異常か否
か判別される。ここで、インバータ106の異常が判別
されると、トラブルモニターモードに入り、表示器24
でエラー表示(E)され、一方インバータ106が正常
であると判別されると、洗髪運転を続行するとともにタ
イムカウントを継続(ステップS70)して図16のス
テップS11に戻る。
【0061】ステップS11に戻ると、初期排水行程の
行程カウント判別ステップを経てステップS19に移行
する。ステップS19において、ステップS15で行程
カウント12がカウントされたか否か判別され、ここで
行程カウント12がカウントされたと判別されると、ス
テップS20に移行し、ステップS21で時間Tがt2
経過したと判別されるまで弱洗浄が行われる。弱洗浄行
程に入ると、図14の如く、周波数f(例えば30H
z)をもってポンプ95を駆動させながら、上ノズル用
バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよびロング用
バルブ97をONするとともに、第1のリードスイッチ
MS1が上ノズルリンク55の水平位置を検出するま
で、リンクモータ71を右回転し、リードスイッチMS
1が上ノズルリンク55の水平位置を検出した時点で、
リンクモータ71を停止し、一定時間上ノズルリンク5
5を水平位置で止めて弱洗浄を行う(*11参照)。こ
のように、一定時間上ノズルリンク55を水平位置で止
めて洗浄を行うことで、手で洗髪する場合のように、ま
ず洗浄水の噴射力および温度に慣れさせるため、被洗髪
者の頭頂部に洗浄水を当てることができるとともに、い
きなり上ノズルリンク55が所定の角度範囲で揺動する
ことに起因する、被洗髪者がくすぐったいとか、洗浄水
が顔のところまで噴射されるのではないかといった心配
を緩和することがきる。なお、前述した効果を一層高め
るため、ポンプ圧力を除々に上げていくのが好ましい。
【0062】ステップS21において、弱洗浄時間Tが
t2経過した、すなわち弱洗浄行程が終了したと判別さ
れると、図19に示すステップS57を経てステップS
63で行程カウントがディクリメントされ、ステップS
64、S68、S69およびS70を経て図16のステ
ップS11に戻る。上記弱洗浄行程が終了してステップ
S11に戻ると、初期排水行程から弱洗浄行程までの行
程カウント判別ステップを経てステップS22に移行す
る。ステップS22において、ステップS15で行程カ
ウント11がカウントされたか否か判別され、ここで行
程カウント11がカウントされたと判別されると、ステ
ップS23に移行し、ステップS24で時間Tがt3経
過したと判別されるまで予洗(もみ)が行われる。予洗
(もみ)行程に入ると、図14の如く、周波数f(例え
ば36Hz)をもってポンプ95を駆動させながら、上
ノズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよび
ロング用バルブ97をONするとともに、リンクモータ
71を所定時間毎に正逆転させて、上ノズルリンク55
および下ノズルリンク58を繰り返し小刻みに反復揺動
させて予洗(もみ)を行う。
【0063】このように、リンクモータ71を所定時間
毎に正逆転させることで、図20の如く、特に上ノズル
リンク55は繰り返し小刻みに反復揺動するから、洗髪
時に被洗髪者の頭部へ適度な刺激を与えて、被洗髪者に
あたかも手でもみながら洗髪しているように感じさせる
ことができ、頭部へのマッサージ、および洗浄効果が向
上する。
【0064】ステップS24において、予洗(もみ)時
間Tがt3経過した、すなわち予洗(もみ)行程が終了
したと判別されると、図19に示すステップS57を経
てステップS63で行程カウントがディクリメントさ
れ、ステップS64、S68、S69およびS70を経
て図16のステップS11に戻る。上記予洗(もみ)行
程が終了してステップS11に戻ると、初期排水行程か
ら予洗(もみ)行程までの行程カウント判別ステップを
経てステップS25に移行する。ステップS25におい
て、ステップS15で行程カウント10がカウントされ
たか否か判別され、行程カウント10がカウントされた
と判別されると、ステップS26に移行し、ステップS
27で時間Tがt4経過したと判別されるまで本洗(下
のみ)が行われる。本洗(下のみ)行程に入ると、図1
4の如く、周波数f(例えば49Hz)をもってポンプ
95を駆動させながら、上ノズル用バルブ96AをOF
Fし、下ノズル用バルブ96Bおよびロング用バルブ9
7ならびにシャンプーバルブ102をONするととも
に、下ノズリンク58を揺動させて本洗(下のみ)を行
う。
【0065】ステップS27において、本洗(下のみ)
時間Tがt4経過した、すなわち本洗(下のみ)行程が
終了したと判別されると、図19に示すステップS57
を経てステップS63で行程カウントがディクリメント
され、ステップS64、S68、S69およびS70を
経て図16のステップS11に戻る。上記本洗(下の
み)行程が終了してステップS11に戻ると、初期排水
行程から本洗(下のみ)行程までの行程カウント判別ス
テップを経てステップS25に移行する。ステップS2
8において、ステップS15で行程カウント9がカウン
トされたか否か判別され、ここで行程カウント9がカウ
ントされたと判別されると、ステップS29に移行し、
ステップS30で時間Tがt5経過したと判別されるま
で本洗(もみ)が行われる。本洗(もみ)行程に入る
と、図14に示すように、上ノズル用バルブ96A、下
ノズル用バルブ96Bおよびロング用バルブ97ならび
にシャンプーバルブ102をONするとともに、予洗
(もみ)行程同様、リンクモータ71を所定時間毎に正
逆転させて、上ノズルリンク55および下ノズルリンク
58を繰り返し小刻みに反復揺動させて本洗(もみ)を
行う。
【0066】ステップS30において、本洗(もみ)時
間Tがt5経過した、すなわち本洗(もみ)行程が終了
したと判別されると、図19のステップS57を経てス
テップS63で行程カウントがディクリメントされ、ス
テップS64、S68、S69およびS70を経て図1
6のステップS11に戻る。上記本洗(もみ)行程が終
了してステップS11に戻ると、初期排水行程から本洗
(もみ)行程までの行程カウント判別ステップを経て図
17のステップS31に移行する。ステップS31にお
いて、図16のステップS15で行程カウント8がカウ
ントされたか否か判別され、ここで行程カウント8がカ
ウントされたと判別されると、ステップS32に移行
し、ステップS33で時間Tがt6経過したと判別され
るまで本洗(連続)が行われる。本洗(連続)行程に入
ると、図14に示すように、上ノズル用バルブ96A、
下ノズル用バルブ96Bおよびロング用バルブ97なら
びにシャンプーバルブ102をONするとともに、上ノ
ズルリンク55および下ノズルリンク58を揺動させて
本洗(連続)を行う。
【0067】ステップS33において、本洗(連続)時
間Tがt6経過した、すなわち本洗(連続)行程が終了
したと判別されると、図19のステップS57を経てス
テップS63で行程カウントがディクリメントされ、ス
テップS64、S68、S69およびS70を経て図1
6のステップS11に戻る。上記本洗(連続)行程が終
了してステップS11に戻ると、初期排水行程から本洗
(連続)行程までの行程カウント判別ステップを経て図
17のステップS34に移行する。ステップS34にお
いて、ステップS15で行程カウント7がカウントされ
たか否か判別され、ここで行程カウント7がカウントさ
れたと判別されると、ステップS35に移行し、ステッ
プS36で時間Tがt7経過したと判別されるまで本洗
(スポット)が行われる。本洗(スポット)行程に入る
と、図14に示すように、上ノズル用バルブ96A、下
ノズル用バルブ96Bおよびロング用バルブ97ならび
にシャンプーバルブ102をONするとともに、上ノズ
ルリンク55および下ノズルリンク58を揺動させて本
洗(スポット)を行う。
【0068】ステップS36において、本洗(スポッ
ト)時間がt7経過した、すなわち本洗(スポット)行
程が終了したと判別されると、図19のステップS57
を経てステップS63で行程カウントがディクリメント
され、ステップS64、S68、S69およびS70を
経て図16のステップS11に戻る。上記本洗(スポッ
ト)行程が終了してステップS11に戻ると、初期排水
行程から本洗(スポット)行程までの行程カウント判別
ステップを経て図17のステップS37に移行する。ス
テップS37において、ステップS15で行程カウント
6がカウントされたか否か判別され、ここで行程カウン
ト6がカウントされたと判別されると、ステップS38
に移行し、ステップS39で時間Tがt8経過したと判
別されるまで再び本洗(もみ)が行われる。ステップS
39において、2回目の本洗(もみ)時間Tがt8経過
した、すなわち2回目の本洗(もみ)行程が終了したと
判別されると、図19のステップS57を経てステップ
S63で行程カウントがディクリメントされ、ステップ
S64、S68、S69およびS70を経て図16のス
テップS11に戻る。
【0069】上記2回目の本洗(もみ)行程してステッ
プS11に戻ると、初期排水行程から2回目の本洗(も
み)行程までの行程カウント判別ステップを経て図17
のステップS40に移行する。ステップS40におい
て、ステップS15で行程カウント5がカウントされた
か否か判別され、ここで行程カウント5がカウントされ
たと判別されると、ステップS41に移行し、ステップ
S42で時間Tがt9経過したと判別されるまですすぎ
1(下のみ)が行われる。すすぎ1(下のみ)行程に入
ると、図14の如く、周波数f(例えば49Hz)をも
ってポンプ95を駆動させながら、上ノズル用バルブ9
6AをOFFし、下ノズル用バルブ96Bおよびロング
用バルブ97をONするとともに、下ノズルリンク58
のみを揺動させてすすぎ1(下のみ)を行う。
【0070】ステップS42において、すすぎ1(下の
み)時間Tがt9経過した、すなわちすすぎ1(下の
み)行程が終了したと判別されると、図19のステップ
S57を経てステップS63で行程カウントがディクリ
メントされ、ステップS64、S68、S69およびS
70を経て図16のステップS11に戻る。上記すすぎ
1(下のみ)行程が終了してステップS11に戻ると、
初期排水行程からすすぎ1(下のみ)行程までの行程カ
ウント判別ステップを経て図17のステップS43に移
行する。ステップS43において、ステップS15で行
程カウント4がカウントされたか否か判別され、ここで
行程カウント4がカウントされたと判別されると、ステ
ップS44に移行し、ステップS45で時間Tがta経
過したと判別されるまですすぎ1(連続)が行われる。
すすぎ1(連続)行程に入ると、図14に示すように、
上ノズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよ
びロング用バルブ97をONするとともに、上ノズルリ
ンク55および下ノズルリンク58を揺動させてすすぎ
1(連続)を行う。
【0071】ステップS45において、すすぎ1(連
続)時間Tがta経過した、すなわちすすぎ1(連続)
行程が終了したと判別されると、図19のステップS5
7を経てステップS63で行程カウントがディクリメン
トされ、ステップS64、S68、S69およびS70
を経て図16のステップS11に戻る。上記すすぎ1
(連続)行程が終了してステップS11に戻ると、初期
排水行程からすすぎ1(連続)行程行程までの行程カウ
ント判別ステップを経て図18のステップS46に移行
する。ステップS46において、ステップS15で行程
カウント3がカウントされたか否か判別され、ここで行
程カウント3がカウントされたと判別されると、ステッ
プS47に移行し、ステップS48で時間Tがtb経過
したと判別されるまですすぎ1(スポット)が行われ
る。すすぎ1(スポット)行程に入ると、図14に示す
ように、上ノズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ9
6Bおよびロング用バルブ97をONするとともに、上
ノズルリンク55および下ノズルリンク58を揺動させ
てすすぎ1(スポット)を行う。
【0072】ステップS48において、すすぎ1(スポ
ット)時間がtb経過した、すなわちすすぎ1(スポッ
ト)行程が終了したと判別されると、図19のステップ
S57を経てステップS63で行程カウントがディクリ
メントされ、ステップS64、S68、S69およびS
70を経て図16のステップS11に戻る。上記すすぎ
1(スポット)行程が終了してステップS11に戻る
と、初期排水行程からすすぎ1(スポット)行程までの
行程カウント判別ステップを経て図18のステップS4
9に移行する。ステップS49において、ステップS1
5で行程カウント2がカウントされたか否か判別され、
ここで行程カウント2がカウントされたと判別される
と、ステップS50に移行し、ステップS51で時間T
がtc経過したと判別されるまですすぎ1(もみ)が行
われる。すすぎ1(もみ)行程に入ると、図14に示す
ように、予洗(もみ)行程同様、上ノズル用バルブ96
A、下ノズル用バルブ96Bおよびロング用バルブ97
をONするとともに、リンクモータ71を所定時間毎に
正逆転させて、上ノズルリンク55および下ノズルリン
ク58を繰り返し小刻みに反復揺動させてすすぎ1(も
み)を行う。
【0073】ステップS51において、すすぎ1(も
み)時間Tがtc経過した、すなわちすすぎ1(もみ)
行程が終了したと判別されると、図19のステップS5
7を経てステップS63で行程カウントがディクリメン
トされ、ステップS64、S68、S69およびS70
を経て図16のステップS11に戻る。上記すすぎ1
(もみ)行程が終了してステップS11に戻ると、初期
排水行程からすすぎ1(もみ)行程までの行程カウント
判別ステップを経て図18のステップS52に移行す
る。ステップS52において、ステップS15で行程カ
ウント1がカウントされたか否か判別され、ここで行程
カウント1がカウントされたと判別されると、ステップ
S53に移行し、ステップS54で時間Tがtd経過し
たと判別されるまでトリートメントが行われる。トリー
トメント行程に入ると、図14に示すように、上ノズル
用バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよびロング
用バルブ97ならびにトリートメントバルブ104をO
Nするとともに、上ノズルリンク55および下ノズルリ
ンク58を揺動させてトリートメントを行う。
【0074】ステップS54において、トリートメント
時間Tがtd経過した、すなわちトリートメント行程が
終了したと判別されると、図19のステップS57を経
てステップS63で行程カウントがディクリメントさ
れ、ステップS64、S68、S69およびS70を経
て図16のステップS11に戻る。上記トリートメント
行程が終了してステップS11に戻ると、初期排水行程
からトリートメント行程までの行程カウント判別ステッ
プを経て図18のステップS55に移行し、ステップS
56で時間Tがte経過したと判別されるまですすぎ2
が行われる。すすぎ2行程に入ると、図14に示すよう
に、上ノズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ96B
およびロング用バルブ97をONするとともに、上ノズ
ルリンク55および下ノズルリンク58を揺動させてす
すぎ2を行う。
【0075】ステップS56において、すすぎ2時間T
がte経過した、すなわちすすぎ2行程が終了したと判
別されると、図19のステップS63で行程カウントが
ディクリメントされる。そして、ステップS68におい
て、行程カウント0を読み取ってすすぎ2の終了が確認
されると、ステップS71でインバータ106の出力を
止める。そして、ステップS72、S73において、イ
ンバータ出力を停止してから6秒経過するまでに、第2
のリードスイッチMS2がONされ、上ノズルリンク5
5が下位置にあると判別される(図14の*12参照)
と、ステップS74で全出力をOFFし、ステップS7
5で終了ブザーまたは所定のメロディを鳴動して洗髪モ
ードを終了する。
【0076】なお、本洗(もみ)、本洗(連続)および
すすぎ1(連続)ならびにすすぎ1(もみ)行程におけ
るインバータ106の周波数出力(図14の*4)は、
下記の表1に示すように、ロングコースおよびショート
コースの圧力設定に応じて出力される。なお、表1は圧
力設定と周波数との関係を示している。
【0077】
【表1】
【0078】また、本洗(スポット)およびすすぎ1
(スポット)行程におけるインバータ106の周波数出
力は、ショートコース選択時には、24HZ(1秒)−
[設定+2段階上の圧力周波数]Hz(1秒)の繰り返
しで行われ(図14の*1)、ロングコース選択時に
は、30HZ(1秒)−[設定+2段階上の圧力周波
数]Hz(1秒)の繰り返しで行われる(図14の*
2)。
【0079】さらに、本洗(下のみ)から本洗(もみ)
およびすすぎ1(下のみ)からすすぎ1(もみ)に移行
する際(図14の*13)、0.3秒間ポンプ95を休
止しているのは、本洗(下のみ)から本洗(もみ)およ
びすすぎ1(下のみ)からすすぎ1(もみ)に移行する
際のバルブ切替時の圧力変動が大きいので、これに起因
するウォターハンマー現象を防止するためである。
【0080】また、上記初期排水(連続)、弱洗浄(連
続)、予洗(もみ)、本洗(下のみ、もみ、連続、スポ
ット、もみ)、すすぎ1(下のみ、連続、スポット、も
み)、トリートメント(連続)およびすすぎ2(連続)
の各行程の終了後、図19のステップS63で行程カウ
ントをディクリメントする前に、洗髪終了時点において
タンク87内に温水が残らないように、ステップS57
で全行程の残り時間が2分以下か否か判別し、全行程の
残り時間が2分以下であれば貯湯バルブ85をOFFし
て給湯を止める。例えば、洗浄コースをフルコースとし
た場合、本洗(スポット)終了時点では、全行程の残り
時間が2分以上である(図15参照)ので、タンク87
内の水位を所定水位に保ちながら、水位センサ89,9
0の出力信号に基づき、貯湯バルブ85をON/OFF
して連続して給湯を行う(ステップS58、S59、S
60、S61)。一方、本洗(もみ)以降の終了時点で
は全行程の残り時間が2分以下であるので、貯湯バルブ
85をOFFして給湯を止める(ステップS62)。
【0081】一方、初期排水行程からトリートメント行
程までの各行程において、各行程時間t1、t2、t
3、t4t、t5、t6、ta、tb、tcおよびtd
が経過していない、すなわち各行程を終了するまでは、
図19に示すステップS64で一時停止フラグ「1」が
立っているか否か判別される。ここで、一時停止フラグ
「1」が立っていなければ、ステップS65で、フード
3が開成されてフードスイッチ112がOFFしている
か否か判別され、さらにステップS66で、フード3が
閉成されており、かつ運転中に洗髪コース選択兼スター
トキー31あるいは32がONされているか否か判別さ
れる。ステップS65でフードスイッチ112がOFF
している、あるいはステップS66で洗髪コース選択兼
スタートキー31あるいは32がONされていると判別
されると、ステップS69で一時停止フラグ「1」を立
て図16のステップS11に戻り、ステップS65で、
フードスイッチ112がONしおり、かつテップS66
で、洗髪コース選択兼スタートキー31あるいは32が
OFFされていれば、ステップS68に移行する。
【0082】また、ステップS64で一時停止フラグ
「1」が立っていれば、ステップS76で洗浄運転を停
止するとともに、タイムカウントを停止する。そして、
ステップS77で、フード3が再び閉成されフードスイ
ッチ112がONされており、かつステップS78で、
洗髪コース選択兼スタートキー31あるいは32が再O
Nされると、ステップS79において一時停止フラグを
「0」、すなわちクリアし、ステップS77で、フード
3が再び閉成されフードスイッチ112がOFFしてい
る、あついはステップS78で、洗髪コース選択兼スタ
ートキー31あるいは32が再ONされなければ、図1
6のステップS11に戻る。
【0083】上記ロングヘアー洗髪時において、図5の
ように、前固定式ノズル60b,60cを水平方向に並
列させ、この前固定式ノズル60b,60cと後固定式
ノズル60aとを、前後に配置された下ノズルリンク5
8と上ノズルリンク55との配置に合わせて、水槽51
の相対向する前後の内壁のみに配置しているから、ロン
グ毛髪部を櫛でとくように洗髪できる。そのため、ロン
グ毛髪部がねじれて絡み合うことがなく、髪をいためな
いで済む。
【0084】また、上ノズルリンク55のノズル57に
扇形ノズルを使用し、各ノズル57を、図7の如く、ノ
ズル57の噴射範囲の一部同士が常時重なり合うかたち
で洗浄水が頭頂部に噴射されるように、所定間隔をもっ
て配置しているので、頭頂部全体に万遍なく洗浄水を噴
射できる。そのため、頭頂部の髪が部分的に集まらず、
頭頂部の髪も絡み合うことがない。
【0085】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更
を加え得ることは勿論である。
【0086】以上の説明から明らかな通り、本発明請求
項1によると、下ノズルリンク及び上ノズルリンクを、
頭部の前後から頭部へ洗浄水を噴射するように配置し、
かつ、ノズルリンクを回動式として、髪を洗浄水で均
しながら前後に厚みが薄く、横幅の広い束状とし、そし
て、固定ノズルを、対向する前壁および後壁のみに配置
して、上記横幅の広い髪の束に対し、固定ノズルも前後
から洗浄水を噴射させるようにしたものであり、従っ
て、前後に厚みが薄く、横幅の広い髪束の先方部分全体
に効率よく洗浄水を当てることができ、長い髪をきれい
に洗うことができる。また、ノズルリンクおよび固定
ノズルから噴射される洗浄水により被洗髪者の髪を櫛で
とくように洗うことができるため、長い髪、特にその先
方部が回転して絡み合うことがなく、髪を傷めないで済
む。更に、請求項2によると、下ノズルリンク及び上ノ
ズルリンクの各ノズルを、当該ノズルから噴射される洗
浄水の、全ての互いに隣り合う噴射範囲の一部同士が、
ノズルリンクの回動中常時、被洗髪者の頭部にて互いに
重なり合うように、所定間隔をもって配置したものであ
り、このことにより、隣り合うノズルの噴射範囲間に噴
射されない空間ができて、その空間に髪が押し流されて
集まり、乱れることにより髪が絡み合う問題が生じるこ
とがない。即ち、頭部全体の髪、特に髪の根元付近に対
しても、ノズルリンクの回動中は常時、万遍なく洗浄水
を噴射できて噴射力により根元付近の髪が部分的に集ま
るのを抑制でき、頭部の髪つまり髪の根元付近が絡み合
うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動洗髪機の外観斜視
図である。
【図2】その上部の拡大正面図である。
【図3】操作パネルの構成を示す平面図である。
【図4】自動洗髪機の部分縦断側面図である。
【図5】図4のI−I線横断平面図である。
【図6】上ノズルリンクの詳細な構成を示す正面図であ
る。
【図7】上ノズルリンクの頭部への噴射状態を示す図で
ある。
【図8】上ノズルリンクのノズルの取り付け状態を示す
拡大図である。
【図9】上ノズルリンクのノズルの拡大図である。
【図10】下ノズルリンクの具体的な構成を示す斜視図
である。
【図11】上ノズルリンクと下ノズルリンクとを駆動さ
せるための駆動機構の図解図である。
【図12】自動洗髪機の水路図である。
【図13】自動洗髪機の制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図14】自動洗髪機における洗髪運転時の関連要素の
操作/非動作を表すタイミングチャートである。
【図15】洗浄コースにおける各行程時間を示すタイミ
ングチャートである。
【図16】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図17】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図18】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図19】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図20】もみ行程における上ノズルリンクの動きを示
す図である。
【符号の説明】
51 水槽 55 上ノズルリンク 57 可動ノズル 60a,60b,60c 固定式ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 英昭 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 結城 武成 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−97404(JP,A) 実開 昭50−41797(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 19/06 - 19/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被洗髪者の頭部を洗浄状態に配置したと
    き、被洗髪者の頭部から長い髪が自然に垂れ下がる程度
    に深く形成されている水槽と、水槽内に配置される被洗髪者の頭部の前方であって襟足
    部に対向する前方位置に配置され、前方位置から被洗髪
    者の頭部へ洗浄水を噴射する回動式下ノズルリンクと、 水槽内に配置される被洗髪者の頭部の後方であって頭頂
    部に対向する後方位置に配置され、後方位置から被洗髪
    者の頭部へ洗浄水を噴射する回動式上ノズルリンクと、 水槽内の下方内壁に固定され、洗浄水を被洗髪者の長い
    髪の先方部に噴射する複数個の固定式ノズルとを備えた
    自動洗髪機において、 上記固定式ノズルは、上記下方内壁の前壁及び後壁にの
    み配置されていることを特徴とする自動洗髪機。
  2. 【請求項2】被洗髪者の頭部が挿入される水槽と、水槽内に配置される被洗髪者の頭部の前方であって襟足
    部に対向する前方位置に一個配置され、洗浄水を噴射す
    るための複数個のノズルが被洗髪者の頭部に向かって配
    列されている回動式下ノズルリンクと、 水槽内に配置される被洗髪者の頭部の後方であって頭頂
    部に対向する後方位置に一個配置され、洗浄水を噴射す
    るための複数個のノズルが被洗髪者の頭部に向かって配
    列されている回動式上ノズルリンクと を備えた自動洗髪
    機において、上記下ノズルリンク及び上ノズルリンク の各ノズルは、
    ノズルリンクが回動しながら当該ノズルから洗浄水が噴
    射される間、全ての互いに隣り合う噴射範囲の一部同士
    が被洗髪者の頭部にて常時互いに重なり合うように、所
    定間隔をもって配置されていることを特徴とする自動洗
    髪機。
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