JPH0864655A - 基板交換装置及び基板交換方法 - Google Patents

基板交換装置及び基板交換方法

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JPH0864655A
JPH0864655A JP20109694A JP20109694A JPH0864655A JP H0864655 A JPH0864655 A JP H0864655A JP 20109694 A JP20109694 A JP 20109694A JP 20109694 A JP20109694 A JP 20109694A JP H0864655 A JPH0864655 A JP H0864655A
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Satoshi Taniguchi
訓 谷口
Katsumi Shimaji
克己 嶋治
Yasumasa Shima
泰正 志摩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一のハンドによって基板の交換を行う簡単
な構成で、基板の交換に要する時間を短縮して処理タク
トを短縮すること。 【構成】 未処理の基板20を保持したハンド30aを
チャンバ11内に進入させ、この未処理の基板20をチ
ャンバ11内に搬入するとともにこの未処理の基板20
を支持ピン12に受け渡す。その後、横動ピン13に搬
出待機のため一時的に支持された処理済の基板20をハ
ンド30aに受け取らせ、ハンド30aをチャンバ11
外に後退させて処理済の基板20をチャンバ11外に搬
出する。したがって、処理済の基板20の搬出が可能に
なるまでの間にハンド30aによって未処理の基板20
を前の工程からチャンバ11前まで搬送して待機させる
ことができ、かつ、この未処理の基板20の搬入から処
理終了までの間にハンド30aによって処理済の基板2
0を次の工程まで搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置、液晶
製造装置などにおいて、半導体ウエハ、液晶用ガラス角
型基板、カラーフィルタ用基板、プリント基板などの各
種の基板に対して処理液を供給したり光を照射したりし
て所定の基板処理を行うユニットの処理室内の処理済基
板を次に処理すべき未処理基板と交換する基板交換装置
及び基板交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単一のハンド上に基板を保持して
上述のような基板の交換を行う装置において、多数の基
板を連続的に処理する場合、前の基板の処理が終了して
から次の基板の処理を開始するまでに、(1)ハンドに
よって処理済の基板を処理室から取り出すステップ、
(2)取り出された処理済基板を次の処理室もしくはカ
セットに搬入するステップ、(3)次に処理されるべき
未処理基板を前の処理室もしくはカセットから取り出す
ステップ、(4)未処理基板を処理室に搬入するステッ
プ、の4つのステップを必要とする。したがって、この
4つのステップのために要する基板交換時間が長くな
り、基板処理における処理タクトを短縮することが困難
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、単
一のハンドによって処理室内の処理済の基板を搬送する
とともに未処理基板を処理室に搬入する基板交換装置に
おいて、基板の交換に要する時間を短縮することが可能
な基板交換装置を提供することを目的とする。
【0004】さらに、本発明は、上記基板交換装置にお
いて、未処理基板に付着しているパーティクルによって
処理済の基板を汚すことがない基板交換装置を提供する
ことを別の目的とする。
【0005】本発明のさらに別の目的は、上記基板交換
装置を簡単な構成で提供することにある。
【0006】本発明のさらに別の目的は、上記基板交換
装置を少ない部品点数で提供することにある。
【0007】本発明のさらに別の目的は、処理室内の構
成を簡単にすることができる上記基板交換装置を提供す
ることにある。
【0008】さらに、本発明は、単一のハンドによって
処理室内の処理済の基板を搬出するとともに未処理基板
を処理室に搬入する基板交換方法において、基板の交換
に要する時間を短縮することが可能な基板交換方法を提
供することを別の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の基板交換装置は、処理室内に未処理基板
を搬入するとともに処理済基板を処理室から搬出する基
板交換装置において、未処理基板及び処理済基板の一方
を保持しつつ処理室に対して進退自在な基板搬送手段
と、処理室内において処理済基板を支持する第1の基板
支持手段と、処理室内において未処理基板を支持する第
2の基板支持手段と、未処理基板を保持した基板搬送手
段を処理室内に進出させてこの未処理基板を処理室内に
搬入するとともにこの未処理基板を第2の基板支持手段
に受け渡した後、第1の基板支持手段に支持された処理
済基板を基板搬送手段に受け取らせるとともに基板搬送
手段を処理室外に後退させてこの処理済基板を処理室外
に搬出する搬送制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】また、請求項2の基板交換装置は、第1の
基板支持手段が、第2の基板支持手段に受け渡された未
処理基板の上方において処理済基板を支持することを特
徴とする。
【0011】また、請求項3の基板交換装置は、第2の
基板支持手段は、未処理基板に対する基板処理中もこの
基板を支持することを特徴とする。
【0012】また、請求項4の基板交換装置は、第2の
基板支持手段によって支持された未処理基板をこれに対
する基板処理後に第1の基板支持手段に受け渡す基板受
け渡し手段をさらに備えることを特徴とする。
【0013】また、請求項5の基板交換装置は、基板受
け渡し手段が、第2の基板支持手段に支持された未処理
基板の処理後にその基板を支持したまま第2の基板処理
手段を上昇させる上昇機構と、第2の基板支持手段に支
持されて上昇させられた基板を支持する基板支持位置と
基板を支持した第2の基板処理手段の上昇を防げない退
避位置との間で第1の基板支持手段を移動させる移動機
構とを備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項6の基板交換方法は、処理室
内に未処理基板を搬入するとともに処理済基板を処理室
から搬出する基板交換方法において、処理室内の未処理
基板に対する基板処理後に、未処理基板を処理室内に搬
入してから、処理済基板を処理室外に搬出する工程を備
えることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の基板交換装置では、搬送制御手段
が、未処理基板を保持した基板搬送手段を処理室内に進
出させてこの未処理基板を処理室内に搬入するとともに
この未処理基板を第2の基板支持手段に受け渡した後、
第1の基板支持手段に支持された処理済基板を基板搬送
手段に受け取らせるとともに基板搬送手段を処理室外に
後退させてこの処理済基板を処理室外に搬出する。した
がって、処理済基板の搬出が可能になるまでの間に基板
搬送手段によって未処理基板を前の工程から処理室前ま
で搬送して待機させることができ、かつ、この未処理基
板の搬入から処理終了までの間に基板搬送手段によって
処理済基板を次の工程まで搬送することができる。よっ
て、基板交換のための時間を短縮することができ処理装
置全体としての処理タクトを短縮できる。
【0016】また、請求項2の基板交換装置では、第1
の基板支持手段が第2の基板支持手段に受け渡された未
処理基板の上方において処理済基板を支持するので、処
理済基板上に未処理基板側からのパーティクル落下等の
汚染の問題を防止できる。
【0017】また、請求項3の基板交換装置では、基板
の処理中も第2の基板支持手段によってその基板を支持
するので、処理中に基板を支持する機構を別に設ける必
要はなく、したがって装置の構成を簡単にしかつ部品点
数を少なくすることができるとともに処理室内の構成を
簡単にすることができる。
【0018】さらに、請求項4の基板交換装置では、未
処理基板を支持する第2の基板支持手段によって支持さ
れた基板を、これに対する処理の完了後に、処理済基板
を支持する第1の基板処理手段に受け渡す基板受け渡し
手段を備えるので、処理室に搬入された未処理基板をそ
の処理終了後に処理済基板として第1の基板支持手段に
渡して、処理室からの搬出に備えるので、基板交換のた
めの時間をより短縮することができる。
【0019】さらに、請求項5の基板交換装置では、第
2の基板支持手段に支持された未処理基板の処理後にそ
の基板を支持したまま第2の基板処理手段を上昇させて
第1の基板支持手段にこの基板を渡すので、この基板受
け渡しに受け渡し機構を別設する必要はなく、したがっ
て装置の構成を簡単にしかつ部品点数を少なくすること
ができるととともに処理室内の構成を簡単にすることが
できる。
【0020】また、請求項6の基板交換方法では、処理
室内の未処理基板に対する基板処理後に、未処理基板を
処理室内に搬入してから、処理済基板を処理室外に搬出
する工程を備えるので、処理済基板の搬出が可能になる
までの間に基板搬送手段によって未処理基板を前の工程
から処理室前まで搬送して待機させることができ、か
つ、この未処理基板の搬入から処理終了までの間に基板
搬送手段によって処理済基板を次の工程まで搬送するこ
とができる。したがって、基板交換のための時間を短縮
することができ処理装置全体としての処理タクトを短縮
できる。
【0021】
【実施例】図1〜図5はこの発明を紫外線照射装置に適
用した一実施例を示し、図1は装置の水平方向の断面
を、図2は装置の正面側の断面を、図3は装置の左側方
の断面を、図4は制御システムのブロック図をそれぞれ
示している。
【0022】図1〜図3に示すように、この紫外線照射
装置10は、紫外線照射下で角形の基板20に表面処理
を施すため内部が気密に保たれるとともに外装カバーと
しても機能するチャンバ11と、チャンバ11の開口2
1の部分に取り付けられて基板20をチャンバ11外内
に出し入れする際に開放されるシャッタ18と、表面処
理工程前および処理工程中にチャンバ11内下方の基板
搬出位置に基板20を水平に支持する支持ピン12と、
表面処理工程後にチャンバ11内上方の搬出待機位置に
基板20を一時的に支持する横動ピン13と、基板20
の上面に紫外線を照射する紫外線ランプ14と、チャン
バ11内に処理用の酸素含有ガス(以下、O2含有ガ
ス)を供給する第1ノズル15と、チャンバ11内にパ
ージ用の窒素ガス(以下、N2ガス)を供給する第2ノ
ズル16と、チャンバ11のO2含有ガスやN2ガスを吸
引してチャンバ11外に排出する排気口17とを備え
る。なお、この紫外線照射装置10は、紫外線処理用ユ
ニットとして、洗浄装置等他の表面処理用ユニットとと
もに表面処理システム内に組み込まれる。
【0023】支持ピン12は、互いにリンクされてお
り、これら4つの支持ピン12は互いにリンクされてそ
の昇降駆動源であるシリンダ22に連結されており、シ
リンダ22によってOP方向に同時に上下動するように
構成されている。すなわち、シリンダ22は、支持ピン
12を上下動させることにより、この支持ピン12上の
基板20を基板処理位置と搬出待機位置とを含む範囲で
昇降させる。なお、支持ピン12やこれらのリンク機構
は、図示を省略するガイド機構に案内されているので、
支持ピン12の滑らかで正確な上下往復動が可能にな
る。
【0024】横動ピン13は、QR方向の2個を一組と
してリンクされており、横動ピン13の移動機構である
シリンダ23の制御によってST方向に互いに近接した
り離間する進退動作を行うようになっている。すなわ
ち、シリンダ23は、互いに近接して基板20を支持す
る基板支持位置と、支持ピン12上の基板20の昇降を
妨げない退避位置との間で横動ピン13を移動させる。
なお、横動ピン13やこれらのリンク機構は、図示を省
略するガイド機構に案内されているので、横動ピン13
の滑らかで正確な進退動作が可能になる。
【0025】支持ピン12を駆動するシリンダ22と横
動ピン13を駆動するシリンダ23とは、支持ピン12
上の基板20を横動ピン13上に受け渡す基板受け渡し
手段をして機能する。すなわち、シリンダ23を動作さ
せて横動ピン13を互いに近接した基板支持位置から互
いに離間した待避位置に移動させることにより、支持ピ
ン12上の基板20の上昇が可能となる。その後、シリ
ンダ22を動作させて支持ピン12上に支持された基板
20を横動ピン13の上端位置のわずか上方まで上昇さ
せ、シリンダ23を動作させて横動ピン13を待避位置
から基板支持位置に移動させ、最後にシリンダ22を動
作させて支持ピン12をもとの位置まで降下させる。こ
の結果、支持ピン12上の基板20を横動ピン13上に
受け渡すことができる。
【0026】紫外線ランプ14は、200〜400W程
度の消費電力のもので、基板20に紫外線を均一に照射
するため、チャンバ11の上部に水平面内に関して均一
な密度で配置され固定されている(図面上では紫外線ラ
ンプ14が比較的低密度のピッチで表示されているが、
実際はより高密度のピッチで配置されている)。紫外線
ランプ14は紫外線照射ユニット内に収納されており、
紫外線ランプ14の上方および側方を囲う反射板24に
よって、基板20の反対側に出射した紫外線を基板20
側に反射して効率的な紫外線照射を可能するとともによ
り均質な紫外線照射を可能にする。なお、図2の点線で
示す基板20は、紫外線ランプ14の下端から約40m
m程度離れた紫外線照射位置にある。この紫外線照射位
置では、照度分布が70%〜80%となっている。
【0027】第1ノズル15は、乾燥空気であるO2
有ガスを適宜チャンバ11内に吐出する。紫外線ランプ
14による紫外線照射下では、チャンバ11内のO2
有ガスがオゾンに変換される。このオゾンは、基板20
表面の有機物を分解したり、基板20表面を親水化させ
て後段の洗浄工程における洗浄効果を高めたりする効果
がある。
【0028】第2ノズル16は、N2ガスを適宜チャン
バ11内に吐出する。第2ノズル16からのN2ガス
は、紫外線照射下でオゾンによる基板20の表面処理が
十分に行われた後に、チャンバ11内のオゾンをパージ
して表面処理を終了させる。
【0029】排気口17は、O2含有ガスやN2ガスを排
気する。この際の排気量は、2段階で増減可能になって
いる。この排気口17からの排気量の増減により、オゾ
ンがチャンバ11外に漏れたりすることを防止できると
ともに、第1ノズル15からのO2含有ガスまたは新鮮
なオゾンが常に基板20に供給されるようにチャンバ1
1内に整流を形成できる。
【0030】シャッタ18は、基板20を出し入れする
ための開口21を開閉する。その開状態において、搬送
装置30のハンド30a上に吸着されて搬送されてきた
基板20をチャンバ11内に搬入したり、チャンバ11
内の基板20をハンド30a側に搬出することを可能に
する。また、閉状態においては、チャンバ11を気密状
態に保ってオゾンなどの気体及び紫外線などの光の出入
りを防止する。
【0031】図4に示すように、紫外線照射装置10お
よび搬送装置30の制御システムは、全体の動作を制御
するCPU19を備える。このCPU19は、図示を省
略してある入力装置、メモリ、各種ディテクタなどから
の入力信号に基づいて、UVランプ制御回路29、ガス
供給制御機構39、排気制御機構49、シャッタ制御機
構59、支持ピン制御機構69、横動ピン制御機構79
およびハンド制御機構89に指令信号を出力する。
【0032】UVランプ制御回路29は、CPU19か
らの信号に基づいてフィラメント給電用の一次電源と点
灯用の二次電源とを備える駆動回路を制御し、紫外線ラ
ンプ14の迅速な点灯と安定した紫外線放射を達成す
る。
【0033】ガス供給制御機構39は、CPU19から
の信号に基づいて、第1ノズル15からO2含有ガスを
吐出させたりこれを停止させたりし、第2ノズル16か
らN2ガスを吐出させたりこれを停止させたりする。
【0034】排気制御機構49は、CPU19からの信
号に基づいてシーケンシャルダンパ(図示を省略してあ
るが、排気口17と負圧発生装置との間の排気管に設け
た電磁弁等を電気信号に応じて開閉動作させるものであ
る)を制御し、チャンバ11内のオゾン、O2含有ガ
ス、N2ガスなどの排気量を2段階で適宜調節する。な
お、オゾンが含まれるガスに関しては、外部への排出に
際して適当な安全処理を施すことによって人害が防止さ
れる。
【0035】シャッタ制御機構59は、CPU19から
の信号に基づいてシャッタ18を開閉動作させ、その開
状態では、チャンバ11内と搬送装置30との間で基板
20の受け渡しを可能にし、その閉状態では、チャンバ
11内の気密性を保ってチャンバ11内のオゾンや紫外
線が外部に漏れることを防止するとともに外気や処理液
のミストがチャンバ11内に侵入することを防止する。
【0036】支持ピン制御機構69は、CPU19から
の信号に基づいてシリンダ22の動作を制御し、4つの
支持ピン12を同時に上下動させる。この上下動によ
り、支持ピン12と横動ピン13との間で基板20の簡
易な受け渡しが可能になる。
【0037】横動ピン制御機構79は、CPU19から
の信号に基づいてシリンダ23の動作を制御し、左右一
対の横動ピン13を同時に水平方向に進退させる。
【0038】ハンド制御機構89は、CPU19からの
信号に基づいてハンド30aなどの動作を制御し、チャ
ンバ11中の支持ピン12上に未処理基板を載置した
り、横動ピン13上の処理済基板をチャンバ11外に搬
出する。なお、ここで未処理基板とは、紫外線照射下で
の表面処理が終了していない未処理または処理中の基板
20を言い、処理済基板とは、紫外線照射下で表面処理
を終了した基板30のことを言いう。
【0039】図5は、紫外線ランプ14とその駆動回路
とを具体的に示す図である。紫外線ランプ14は、対向
配置された2つのフィラメント電極14a、14aを有
しており、各フィラメント電極14aにはフィラメント
給電回路24が接続されている。このフィラメント給電
回路24は一次電源24aとスイッチ24bとからな
り、紫外線照射装置10が動作している間スイッチ24
bは常時閉状態であり、フィラメント電極14aにフィ
ラメント電流が流れている。2つのフィラメント電極1
4a、14aの間には、ランプ給電回路34が接続され
ている。このランプ給電回路34は、交流電源34aお
よび直流電源34bからなる二次電源と、安定器34c
と、スイッチ34dとからなり、UVランプ制御回路2
9からの信号に応じてスイッチ34dが開閉動作し、そ
の結果、紫外線ランプ14を点灯・消滅するようになっ
ている。この場合、フィラメント電極14aに常時フィ
ラメント電流が流れているので、所定の紫外線照射時間
が経過して紫外線ランプ14を一旦消灯した後であって
も、再度の点灯が迅速なものとなりかつ輝度が短時間で
安定する。したがって、紫外線照射下での表面処理を均
一なものとしたままで、その処理時間を短縮することが
できる。よって、紫外線処理装置ないし表面処理システ
ム全体における処理タクトを効果的に短縮できる。
【0040】図6〜図8は、図1〜図3に示す紫外線照
射装置10の動作を模式的に説明したものである。
【0041】図6(a)に示すように、基板20は支持
ピン12上に載置されて基板処理位置にある。まずシャ
ッタ18を閉じて紫外線ランプ14を点灯した状態で、
適量のオゾンの発生に必要なO2含有ガスを第1ノズル
15からチャンバ11内に吐出させ、支持ピン12上の
基板20の表面側に供給する。これにより基板20の表
面に適量のオゾンが供給されて基板20の表面処理が進
行する。この際、排気口17からは比較的少量の排気が
行われる。これは、オゾンがチャンバ11外に漏れるこ
とを防止するとともに、O2含有ガスやオゾンの整流を
支持ピン12上に支持された基板20の表面に形成して
均一な処理を達成するためである。
【0042】図6(b)に示すように、所定の処理時間
を経過した後は、O2含有ガスの吐出を停止させて第2
ノズル16からN2ガスを吐出させ始める。この際、排
気口17からは比較的多量の排気が行われる。これは、
オゾンを人害のないN2ガスに置換するパージによって
表面処理を停止させるとともに、オゾンがチャンバ11
外に漏れることを防止するためである。これと同時に、
支持ピン12が上昇して基板20が上方の受け渡し位置
側に位置させられる。
【0043】図6(c)に示すように、その後、一対の
横動ピン13を互いに近接するよう内側方向に移動させ
る。
【0044】図7(a)に示すように、横動ピン13の
移動が完了した後、支持ピン12が降下して基板20が
横動ピン13上に載置される。これにより、支持ピン1
2から横動ピン13への基板20の移載が完了し、基板
20が一時的に搬出待機位置にセットされる。これと相
前後して、第2ノズル16からのN2ガスの吐出を停止
させる。この吐出停止は、オゾンのパージが十分完了す
る時期とする。
【0045】図7(b)に示すように、紫外線ランプ1
4の二次電源のみをオフ(OFF)として紫外線ランプ
14の発光を停止させ、これと同時にシャッタ18の開
動作を開始する。紫外線ランプ14の発光停止とシャッ
タ18の開動作を同期させているのは、シャッタ18の
開放によって有害な紫外線がチャンバ11外に漏れるこ
とを防止するとともに、紫外線ランプ14の発光停止時
間を極力短縮してその動作の安定性をさらに高めるため
である。なお、シャッタ18の開放によってクリーンル
ーム内を漂っている薬液のミストや蒸気成分がチャンバ
11内に侵入する虞が生じるが、紫外線ランプ14の発
光が停止しているので、チャンバ11内で薬液が化学反
応することによって汚染成分が付着する弊害を十分に抑
制することができる。
【0046】図7(c)に示すように、未処理の基板1
20が載置されたハンド30aをチャンバ11内に進入
させ、符号〜に示すように動作させて未処理の基板
120を支持ピン12上の基板処理位置に載置する。こ
れにより、未処理の基板120のチャンバ11内への搬
入が完了する。
【0047】図8(a)に示すように、基板120の搬
入完了直後のハンド30aをチャンバ11内に再度進入
させ、符号〜に示すように動作させて処理済みの基
板20を横動ピン13上の搬出待機位置からハンド30
a側に移載してチャンバ11外へ搬出する。
【0048】図8(b)に示すように、横動ピン13が
互いに離れるよう外側方向に移動させる。これと同時
に、シャッタ18を閉動作させる。以上により、処理済
みの基板20と未処理の基板120の交換が終了し、未
処理の基板120の処理が可能な状態となる。この際、
排気口17からの排気を比較的少量に切替える。
【0049】図8(c)に示すように、シャッタ18を
閉じた状態で紫外線ランプ14の点灯を開始する。以
後、図6(a)の工程に戻って上記の手順を繰返す。
【0050】図9および図10は、ハンド30aの動き
を説明した図である。
【0051】図9(a)に示すように、処理済みの基板
20を支持ピン12から横動ピン13上の搬出待機位置
に移載して搬出の準備が完了するまで、未処理の基板1
20を載置したハンド30aをチャンバ11の前に待機
させた状態とする(この状態は、図7(a)や図7
(b)に対応するが、同図中ではハンド30aの図示を
省略してある)。図9(b)に示すように、未処理の基
板120を載置したハンド30aをチャンバ11内に進
入させ、処理済みの基板20の直下まで移動させる。図
9(c)に示すように、ハンド30aを降下させて、支
持ピン12上に未処理の基板120を移載する(この状
態は、図7(c)に対応する)。図9(d)に示すよう
に、ハンド30aをチャンバ11外側に一時的に後退さ
せる。図10(a)に示すように、一時的に後退させた
ハンド30aを処理済みの基板20の直下の水準まで上
方に移動させる。図10(b)に示すように、基板が載
置されていないハンド30aをチャンバ11内に再度進
入させ、処理済みの基板20の直下まで移動させる。図
10(c)に示すように、ハンド30aを上昇させて、
横動ピン13上の処理済みの基板20をハンド30a側
に移載する(この状態は、図8(a)に対応する)。図
10(d)に示すように、処理済みの基板20が載置さ
れたハンド30aをチャンバ11外に後退させる。
【0052】以上のような手順でハンド30aを動作さ
せることにより、未処理の基板120を予めチャンバ1
1中の支持ピン12上の基板処理位置に受け渡した後に
横動ピン13上の搬出待機位置にある処理済みの基板2
0をチャンバ11外に搬出することができるので、紫外
線照射装置10と、洗浄装置、カセットなど他の表面処
理ユニットとの間での基板20、120の受け渡しに関
して、処理タクトを短縮できる。さらに、基板交換に際
して、未処理の基板120が処理済みの基板20やハン
ド30aの上に位置することがないので、未処理の基板
120から処理済みの基板20へのパーティクルの落下
を防止をすることができる。
【0053】図11は、処理タクトの短縮を説明する図
である。時間軸tの上側は従来方法による基板交換を示
す図であり、時間軸tの下側は実施例の方法による基板
交換を示す図である。従来の場合、処理済みの基板をチ
ャンバから搬出し(時間M)、次の工程に対応するカセ
ット内に収納し(時間N)、未処理の基板を前の工程に
対応するカセット内から搬出し(時間K)、チャンバ内
にセットする(時間L)。一方、実施例の場合、未処理
の基板を予めカセット内から搬出してチャンバの前で待
機させておき(時間Kに対応するが、チャンバ内での基
板処理時間と重複しているため処理タクトに影響しな
い)、処理終了後に未処理の基板をチャンバにセットす
る(時間L)。続いて、処理済みの基板をチャンバから
搬出し(時間M)、カセット内に収納する(時間Nに対
応するが、チャンバ内での基板処理時間と重複している
ためタクトに影響しない)。したがって、基板処理と基
板交換を部分的に並列的に行うこととなり、実質的に基
板交換時間を時間K+Nだけ短縮できるので、表面処理
における処理タクトを短くすることができる。なお、搬
送装置30を2個のハンドを重ねた二重タイプのものと
することによっても同様に処理タクトを短縮することが
できるが、このような二重タイプのハンドではコストが
増大するという問題がある。
【0054】図12は、紫外線照射装置10と搬送装置
30の動作を説明するタイムチャートである。「UVラ
ンプ」は紫外線ランプ14の動作を示し、「O2パー
ジ」は第1ノズル15の吐出動作を示し、「N2パー
ジ」は第2ノズル16の吐出動作を示し、「排気」は排
気口17からの吸引の大小を示し、「シャッタ」はシャ
ッタ18の開閉を示し、「支持ピン」は支持ピン12の
上下動を示し、「横動ピン」は横動ピン13の移動を示
し、「ハンド」はハンド30aの動作を示す。なお、ハ
ンドの状態A〜Hは、図9(a)〜(d)と図10
(a)〜(d)の状態にそれぞれ対応している。
【0055】図13は、図1に示すハンド30aの変形
例である。このハンド130は、処理済みと未処理の基
板20、120で2種の吸着パッド230a、230b
を使い分ける。これは、未処理の基板に接触した吸着パ
ッドによって処理済みの基板20が汚染されることを防
止したものである。図13(a)は、処理済みの基板2
0を支持する場合を示し、図13(b)は、未処理の基
板120を支持する場合を示す。図示のように、基板2
0は吸着パッド230aによって吸着支持され、基板1
20は吸着パッド230bによって吸着支持される。吸
着パッド230a、230bは、図示を省略する昇降機
構によって上下に往復動する。吸着パッド230a、2
30bによる基板20、120の吸着・離脱は、吸着パ
ッド230a、230bの吸引孔と、真空発生源および
大気との間を接続する配管に形成されたバルブ330
a、330bの開閉を制御することによって行う。
【0056】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の基板交換
装置によれば、搬送制御手段が、未処理基板を保持した
基板搬送手段を処理室内に進出させてこの未処理基板を
処理室内に搬入するとともにこの未処理基板を第2の基
板支持手段に受け渡した後、第1の基板支持手段に支持
された処理済基板を基板搬送手段に受け取らせるととも
に基板搬送手段を処理室外に後退させてこの処理済基板
を処理室外に搬出する。したがって、処理済基板の搬出
が可能になるまでの間に基板搬送手段によって未処理基
板を前の工程から処理室前まで搬送して待機させること
ができ、かつ、この未処理基板の搬入から処理終了まで
の間に基板搬送手段によって処理済基板を次の工程まで
搬送することができる。よって、基板交換のための時間
を短縮することができ処理装置全体としての処理タクト
を短縮できる。
【0057】また、請求項2の基板交換装置によれば、
第1の基板支持手段が第2の基板支持手段に受け渡され
た未処理基板の上方において処理済基板を支持するの
で、処理済基板上に未処理基板側からのパーティクル落
下等の汚染の問題を防止できる。
【0058】また、請求項3の基板交換装置では、基板
の処理中も第2の基板支持手段によってその基板を支持
するので、処理中に基板を支持する機構を別に設ける必
要はなく、したがって装置の構成を簡単にしかつ部品点
数を少なくすることができるとともに処理室内の構成を
簡単にすることができる。
【0059】さらに、請求項4の基板交換装置では、未
処理基板を支持する第2の基板支持手段によって支持さ
れた基板を、これに対する処理の完了後に、処理済基板
を支持する第1の基板処理手段に受け渡す基板受け渡し
手段を備えるので、処理室に搬入された未処理基板をそ
の処理終了後に処理済基板として第1の基板支持手段に
渡して、処理室からの搬出に備えるので、基板交換のた
めの時間をより短縮することができる。
【0060】さらに、請求項5の基板交換装置では、第
2の基板支持手段に支持された未処理基板の処理後にそ
の基板を支持したまま第2の基板処理手段を上昇させて
第1の基板支持手段にこの基板を渡すので、この基板受
け渡しに受け渡し機構を別設する必要はなく、したがっ
て装置の構成を簡単にしかつ部品点数を少なくすること
ができるととともに処理室内の構成を簡単にすることが
できる。
【0061】また、請求項6の基板交換方法によれば、
処理室内の未処理基板に対する基板処理後に、未処理基
板を処理室内に搬入してから、処理済基板を処理室外に
搬出する工程を備えるので、処理済基板の搬出が可能に
なるまでの間に基板搬送手段によって未処理基板を前の
工程から処理室前まで搬送して待機させることができ、
かつ、この未処理基板の搬入から処理終了までの間に基
板搬送手段によって処理済基板を次の工程まで搬送する
ことができる。したがって、基板交換のための時間を短
縮することができ処理装置全体としての処理タクトを短
縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紫外線照射装置及び搬送装置の平面構造を示す
図である。
【図2】図1の紫外線照射装置の正面構造を示す図であ
る。
【図3】図1の紫外線照射装置の側面構造を示す図であ
る。
【図4】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の制御シス
テムを示すブロック図である。
【図5】図1の紫外線照射装置に組み込まれる紫外線ラ
ンプ及びその駆動回路を示す図である。
【図6】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の動作を説
明する図である。
【図7】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の動作を説
明する図である。
【図8】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の動作を説
明する図である。
【図9】図1の搬送装置の動作を説明する図である。
【図10】図1の搬送装置の動作を説明する図である。
【図11】図1の基板交換の動作を説明する図である。
【図12】図1の基板処理及び基板交換の動作を説明す
る図である。
【図13】搬送装置のハンドの変形例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 紫外線照射装置 11 チャンバ 12 支持ピン 13 横動ピン 14 紫外線ランプ 15 第1ノズル 16 第2ノズル 17 排気口 18 シャッタ 20 基板 30 搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/06 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に未処理基板を搬入するととも
    に処理済基板を処理室から搬出する基板交換装置におい
    て、 未処理基板及び処理済基板の一方を保持しつつ処理室に
    対して進退自在な基板搬送手段と、 処理室内において処理済基板を支持する第1の基板支持
    手段と、 処理室内において未処理基板を支持する第2の基板支持
    手段と、 未処理基板を保持した前記基板搬送手段を処理室内に進
    出させてこの未処理基板を処理室内に搬入するとともに
    この未処理基板を前記第2の基板支持手段に受け渡した
    後、前記第1の基板支持手段に支持された処理済基板を
    前記基板搬送手段に受け取らせるとともに前記基板搬送
    手段を処理室外に後退させてこの処理済基板を処理室外
    に搬出する搬送制御手段と、を有することを特徴とする
    基板交換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板支持手段は、前記第2の
    基板支持手段に受け渡された未処理基板の上方において
    処理済基板を支持することを特徴とする請求項1記載の
    基板交換装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の基板支持手段は、未処理基板
    に対する基板処理中もこの基板を支持することを特徴と
    する請求項2記載の基板交換装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の基板支持手段によって支持さ
    れた未処理基板をこれに対する基板処理後に前記第1の
    基板支持手段に受け渡す基板受け渡し手段をさらに備え
    ることを特徴とする請求項3記載の基板交換装置。
  5. 【請求項5】 前記基板受け渡し手段は、前記第2の基
    板支持手段に支持された未処理基板の処理後にその基板
    を支持したまま第2の基板処理手段を上昇させる上昇機
    構と、第2の基板支持手段に支持されて上昇させられた
    基板を支持する基板支持位置と基板を支持した第2の基
    板処理手段の上昇を防げない退避位置との間で前記第1
    の基板支持手段を移動させる移動機構とを備えることを
    特徴とする請求項4記載の基板交換装置。
  6. 【請求項6】 処理室内に未処理基板を搬入するととも
    に処理済基板を処理室から搬出する基板交換方法におい
    て、 処理室内の未処理基板に対する基板処理後に、未処理基
    板を処理室内に搬入してから、処理済基板を処理室外に
    搬出する工程を備えることを特徴とする基板交換方法。
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