JP2002057133A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2002057133A
JP2002057133A JP2000246413A JP2000246413A JP2002057133A JP 2002057133 A JP2002057133 A JP 2002057133A JP 2000246413 A JP2000246413 A JP 2000246413A JP 2000246413 A JP2000246413 A JP 2000246413A JP 2002057133 A JP2002057133 A JP 2002057133A
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JP
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inert gas
lamp housing
substrate
unit
gas supply
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JP2000246413A
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Taketora Shinoki
武虎 篠木
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプハウジング内に不活性ガスの雰囲気を
効率的に形成または維持して不活性ガスの消費量または
ランニングコストを削減すること。 【解決手段】 不活性ガス雰囲気形成部102は、不活
性ガスを貯留する不活性ガス供給源(図示せず)からの
新規な不活性ガスをランプハウジング66内に供給する
第1の不活性ガス供給部110と、ランプハウジング6
6より不活性ガスを排出する不活性ガス排出部112
と、ランプハウジング66より排出された不活性ガスを
フィードバックしてランプハウジング66に供給する第
2の不活性ガス供給部114とを有している。制御部9
2は、酸素濃度センサ144および圧力センサ146を
通じてランプハウジング66内の酸素濃度および圧力を
モニタし、第1の不活性ガス供給部110における流量
調整部118および開閉バルブ120、不活性ガス排出
部112における開閉バルブ124、ならびに第2の不
活性ガス供給部114における開閉バルブ128,13
6および給排気ファン132を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理基板に紫外
線を照射して所定の処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理基板(たとえば半導体ウエハ、LCD基板等)の表面
が清浄化された状態にあることを前提として各種の微細
加工が行われる。したがって、各加工処理に先立ちまた
は各加工処理の合間に被処理基板表面の洗浄が行われ、
たとえばフォトリソグラフィー工程では、レジスト塗布
に先立って被処理基板の表面が洗浄される。
【0003】従来より、被処理基板の表面から有機物を
除去するための洗浄法として、紫外線照射による乾式洗
浄技術が知られている。この洗浄技術は、所定波長(紫
外線光源として低圧水銀ランプを使用するときは185
nm、254nm、誘電体バリア放電ランプでは172
nm)の紫外線を用いて酸素を励起させ、生成されるオ
ゾンや発生期の酸素によって基板表面上の有機物を酸化
・気化させ除去するものである。
【0004】従来の典型的な紫外線照射式洗浄装置は、
石英ガラスの窓を有するランプハウジング内に紫外線光
源となるランプを1本または複数本並べて収容し、該石
英ガラス窓を介してランプハウジングに隣接する洗浄処
理室内に被処理基板を配置し、ランプハウジング内のラ
ンプより発せられる紫外線を該石英ガラス窓を通して被
処理基板の被処理面に照射するようになっている。
【0005】この種のランプハウジングにおいては、ハ
ウジング内に酸素が入っていると、ハウジング内でラン
プからの紫外線が酸素に吸収されて減衰する(したがっ
て被処理基板に対する紫外線照度が低下する)だけでな
く、オゾン等が発生して石英ガラス窓の内側面が白く濁
ってくるという不具合がある。そこで、ランプハウジン
グ内に不活性ガス(たとえば窒素ガス)を充満させて、
外から酸素が入ってくるのを防止するようにしている。
通常は、ランプハウジングを完全密閉または気密に構成
するのは実際上困難であるため、ハウジングの一端側か
ら不活性ガスを供給しながら他端側からガスを排出し
て、ハウジング内に不活性ガスを流し続ける方法が採ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の紫外線照射式洗
浄装置では、上記のようにランプハウジング内に不活性
ガスをいわば垂れ流しで大量に供給し続けるため、不活
性ガスの消費にかなりの無駄があり、ランニングコスト
が高くつくという問題があった。
【0007】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、紫外線ランプを収容するランプハウ
ジング内に不活性ガスの雰囲気を効率的に形成または維
持して不活性ガスの消費量またはランニングコストを削
減するようにした基板処理装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を達成するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の基板処理装置は、被処理基板に紫
外線を照射して所定の処理を行う基板処理装置におい
て、前記被処理基板を支持する支持手段と、電力の供給
を受けて紫外線を発するランプを1個または複数個有
し、前記ランプより発せられた紫外線を前記被処理基板
に向けて照射する紫外線照射手段と、前記紫外線ランプ
を収容し、前記支持手段と対向する側の面に紫外線を透
過させる窓部材を取付してなるランプハウジングと、前
記ランプハウジングから独立した不活性ガス供給源より
与えられる不活性ガスを前記ランプハウジング内に供給
する第1の不活性ガス供給手段と、前記ランプハウジン
グより不活性ガスを排出する不活性ガス排出手段と、前
記ランプハウジングより排出された不活性ガスをフィー
ドバックして前記ランプハウジング内に供給する第2の
不活性ガス供給手段と、前記ランプハウジング内または
前記不活性ガス排出手段内の酸素濃度を測定する酸素濃
度測定手段と、前記酸素濃度測定手段より得られる酸素
濃度測定値に応じて前記ランプハウジングに対する前記
第1および第2の不活性ガス供給手段のそれぞれのガス
供給動作および前記不活性ガス排出手段のガス排出動作
を制御する制御手段とを具備する構成とした。
【0009】上記の構成においては、ランプハウジング
内または不活性ガス排出手段内の酸素濃度が十分に低く
なっている状態の下で、第2の不活性ガス供給手段を作
動させることにより、第1の不活性ガス供給手段からの
新規な不活性ガスの供給量を少なくしてもランプハウジ
ング内に良好な不活性ガス雰囲気を維持することができ
る。
【0010】本発明の第2の基板処理装置は、被処理基
板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理装置に
おいて、前記被処理基板を支持する支持手段と、電力の
供給を受けて紫外線を発するランプを1個または複数個
有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記被処理基
板に向けて照射する紫外線照射手段と、前記紫外線ラン
プを収容し、前記支持手段と対向する側の面に紫外線を
透過させる窓部材を取付してなるランプハウジングと、
前記ランプハウジングから独立した不活性ガス供給源よ
り与えられる不活性ガスを前記ランプハウジング内に供
給する第1の不活性ガス供給手段と、前記ランプハウジ
ングより不活性ガスを排出する不活性ガス排出手段と、
前記ランプハウジングより排出された不活性ガスをフィ
ードバックして前記ランプハウジング内に供給する第2
の不活性ガス供給手段と、前記ランプハウジング内の圧
力を測定する圧力測定手段と、前記圧力測定手段より得
られる圧力測定値に応じて前記ランプハウジングに対す
る前記第1および第2の不活性ガス供給手段のそれぞれ
のガス供給および前記不活性ガス排出手段のガス排出動
作を制御する制御手段とを具備する構成とした。
【0011】上記の構成においては、ランプハウジング
内の圧力を十分高い値に維持されている状態の下で、第
2の不活性ガス供給手段を作動させることにより、第1
の不活性ガス供給手段からの新規な不活性ガスの供給量
を少なくしてもランプハウジング内に良好な不活性ガス
雰囲気を維持することができる。
【0012】本発明の基板処理装置において、好ましく
は、上記第1の基板処理装置における酸素濃度モニタ機
能と上記第2の基板処理装置における圧力モニタ機能と
を併用する装置構成としてよい。
【0013】また、好ましくは、前記第1の不活性ガス
供給手段が前記不活性ガスの流量を調整するための第1
の流量調整手段を含む構成、あるいは前記第2の不活性
ガス供給手段が前記不活性ガスの流量を調整するための
第2の流量調整手段を含む構成としてよい。このような
流量調整機能により第1または第2の不活性ガス供給手
段のガス供給動作をより精細に制御することができる、
【0014】さらに、前記第2の不活性ガス供給手段
が、前記不活性ガスの温度を所定の温度に調整するため
の温度調整手段を含む構成も好ましい。かかる温度調整
機能により、ランプハウジング内を昇温することなく不
活性ガスを安定に循環させることができる。
【0015】また、好ましくは、前記第2の不活性ガス
供給手段が、前記ランプハウジングより排出された前記
不活性ガスの中に混入されている酸素を除去する酸素除
去手段を含む構成としてよい。かかる酸素除去機能によ
り、第2の不活性ガス供給手段においてランプハウジン
グ内に酸素濃度の低い良好な不活性ガスを安定に維持す
ることができ、第1の不活性ガス供給手段における新規
の不活性ガスの供給量(つまり消費量)を可及的に低減
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
好適な実施形態を説明する。
【0017】図1に、本発明の基板処理装置が組み込み
可能なシステム例として塗布現像処理システムを示す。
この塗布現像処理システムは、クリーンルーム内に設置
され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製
造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗
浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベー
クの各処理を行うものである。露光処理は、このシステ
ムに隣接して設置される外部の露光装置(図示せず)で
行われる。
【0018】この塗布現像処理システムは、大きく分け
て、カセットステーション(C/S)10と、プロセス
ステーション(P/S)12と、インタフェース部(I
/F)14とで構成される。
【0019】システムの一端部に設置されるカセットス
テーション(C/S)10は、複数の基板Gを収容する
カセットCを所定数たとえば4個まで載置可能なカセッ
トステージ16と、このステージ16上のカセットCに
ついて基板Gの出し入れを行う搬送機構20とを備えて
いる。この搬送機構20は、基板Gを保持できる手段た
とえば搬送アームを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作
可能であり、後述するプロセスステーション(P/S)
12側の主搬送装置38と基板Gの受け渡しを行えるよ
うになっている。
【0020】プロセスステーション(P/S)12は、
上記カセットステーション(C/S)10側から順に洗
浄プロセス部22と、塗布プロセス部24と、現像プロ
セス部26とを基板中継部23、薬液供給ユニット25
およびスペース27を介して(挟んで)横一列に設けて
いる。
【0021】洗浄プロセス部22は、2つのスクラバ洗
浄ユニット(SCR)28と、上下2段の紫外線照射/
冷却ユニット(UV/COL)30と、加熱ユニット
(HP)32と、冷却ユニット(COL)34とを含ん
でいる。
【0022】塗布プロセス部24は、レジスト塗布ユニ
ット(CT)40と、減圧乾燥ユニット(VD)42
と、エッジリムーバ・ユニット(ER)44と、上下2
段型アドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6と、上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)
48と、加熱ユニット(HP)50とを含んでいる。
【0023】現像プロセス部26は、3つの現像ユニッ
ト(DEV)52と、2つの上下2段型加熱/冷却ユニ
ット(HP/COL)55と、加熱ユニット(HP)5
3とを含んでいる。
【0024】各プロセス部22,24,26の中央部に
は長手方向に搬送路36,52,58が設けられ、主搬
送装置38,54,60が各搬送路に沿って移動して各
プロセス部内の各ユニットにアクセスし、基板Gの搬入
/搬出または搬送を行うようになっている。なお、この
システムでは、各プロセス部22,24,26におい
て、搬送路36,52,58の一方の側にスピンナ系の
ユニット(SCR,CT,DEV等)が配置され、他方
の側に熱処理または照射処理系のユニット(HP,CO
L,UV等)が配置されている。
【0025】システムの他端部に設置されるインタフェ
ース部(I/F)14は、プロセスステーション12と
隣接する側にイクステンション(基板受け渡し部)57
およびバッファステージ56を設け、露光装置と隣接す
る側に搬送機構59を設けている。
【0026】図2に、この塗布現像処理システムにおけ
る処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C
/S)10において、搬送機構20が、ステージ16上
の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、
プロセスステーション(P/S)12の洗浄プロセス部
22の主搬送装置38に渡す(ステップS1)。
【0027】洗浄プロセス部22において、基板Gは、
先ず紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30に
順次搬入され、上段の紫外線照射ユニット(UV)では
紫外線照射による乾式洗浄を施され、次に下段の冷却ユ
ニット(COL)では所定温度まで冷却される(ステッ
プS2)。この紫外線照射洗浄では基板表面の有機物が
除去される。これによって、基板Gの濡れ性が向上し、
次工程のスクラビング洗浄における洗浄効果を高めるこ
とができる。
【0028】次に、基板Gはスクラバ洗浄ユニット(S
CR)28の1つでスクラビング洗浄処理を受け、基板
表面から粒子状の汚れが除去される(ステップS3)。
スクラビング洗浄の後、基板Gは、加熱ユニット(H
P)32で加熱による脱水処理を受け(ステップS
4)、次いで冷却ユニット(COL)34で一定の基板
温度まで冷却される(ステップS5)。これで洗浄プロ
セス部22における前処理が終了し、基板Gは、主搬送
装置38により基板受け渡し部23を介して塗布プロセ
ス部24へ搬送される。
【0029】塗布プロセス部24において、基板Gは、
先ずアドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6に順次搬入され、最初のアドヒージョンユニット(A
D)では疎水化処理(HMDS)を受け(ステップS
6)、次の冷却ユニット(COL)で一定の基板温度ま
で冷却される(ステップS7)。
【0030】その後、基板Gは、レジスト塗布ユニット
(CT)40でレジスト液を塗布され、次いで減圧乾燥
ユニット(VD)42で減圧による乾燥処理を受け、次
いでエッジリムーバ・ユニット(ER)44で基板周縁
部の余分(不要)なレジストを除かれる(ステップS
8)。
【0031】次に、基板Gは、加熱/冷却ユニット(H
P/COL)48に順次搬入され、最初の加熱ユニット
(HP)では塗布後のベーキング(プリベーク)が行わ
れ(ステップS9)、次に冷却ユニット(COL)で一
定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。なお、
この塗布後のベーキングに加熱ユニット(HP)50を
用いることもできる。
【0032】上記塗布処理の後、基板Gは、塗布プロセ
ス部24の主搬送装置54と現像プロセス部26の主搬
送装置60とによってインタフェース部(I/F)14
へ搬送され、そこから露光装置に渡される(ステップS
11)。露光装置では基板G上のレジストに所定の回路パ
ターンを露光される。そして、パターン露光を終えた基
板Gは、露光装置からインタフェース部(I/F)14
に戻される。インタフェース部(I/F)14の搬送機
構59は、露光装置から受け取った基板Gをイクステン
ション57を介してプロセスステーション(P/S)1
2の現像プロセス部26に渡す(ステップS11)。
【0033】現像プロセス部26において、基板Gは、
現像ユニット(DEV)52のいずれか1つで現像処理
を受け(ステップS12)、次いで加熱/冷却ユニット
(HP/COL)55の1つに順次搬入され、最初の加
熱ユニット(HP)ではポストベーキングが行われ(ス
テップS13)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基
板温度まで冷却される(ステップS14)。このポストベ
ーキングに加熱ユニット(HP)53を用いることもで
きる。
【0034】現像プロセス部26での一連の処理が済ん
だ基板Gは、プロセスステーション(P/S)24内の
搬送装置60,54,38によりカセットステーション
(C/S)10まで戻され、そこで搬送機構20により
いずれか1つのカセットCに収容される(ステップS
1)。
【0035】この塗布現像処理システムにおいては、洗
浄プロセス部22の紫外線照射ユニット(UV)に本発
明を適用することができる。以下、図3〜図6につき本
発明を紫外線照射ユニット(UV)に適用した実施形態
を説明する。
【0036】図3に示すように、この実施形態の紫外線
照射ユニット(UV)は、下面にたとえば合成石英ガラ
スからなる紫外線照射窓62を取付し、室内に複数本
(図示の例は3本)の円筒状紫外線ランプ64(1),6
4(2)‥‥,64(n)をランプの長手方向と直交する水平
方向に並べて収容してなるランプハウジング66と、こ
のランプハウジング66の下に隣接して設けられた洗浄
処理室68とを有する。
【0037】ランプハウジング66内において、各紫外
線ランプ64(1)〜64(n)はたとえば誘電体バリア放電
ランプでよく、後述するランプ電源部(100)より商
用交流電力の供給を受けて発光し、有機汚染の洗浄に好
適な波長172nmの紫外線(紫外エキシマ光)を放射
する。各紫外線ランプ64(1)〜64(n)の背後つまり上
には横断面円弧状の凹面反射鏡70が配置されており、
各ランプ64(1)〜64(n)より上方ないし側方に放射さ
れた紫外線は直上の反射鏡凹面部で反射して紫外線照射
窓62側に向けられるようになっている。
【0038】ランプハウジング66は、たとえばステン
レス鋼板からなる筐体として構成されており、紫外線を
吸収する(したがってランプ発光効率を悪化させる)酸
素がハウジング内に進入するのを防止するための不活性
ガスたとえばN2ガスを導入しかつ充満できるようにな
っている。また、紫外線ランプ64(1)〜64(n)をたと
えば水冷方式で冷却する冷却ジャケット(図示せず)も
設けられている。
【0039】ランプハウジング66の両側には、この紫
外線照射ユニット(UV)内の各部に所要の用力または
制御信号を供給するための用力供給部および制御部等を
収容するユーティリティ・ユニット74が設けられてい
る。
【0040】洗浄処理室68内には、基板Gを載置して
支持するための水平移動および昇降可能なステージ76
が設けられている。この実施形態では、ボールネジ機構
を用いる自走式のステージ駆動部80の上にステージ7
6を垂直方向(図のZ方向)に昇降可能に搭載し、ステ
ージ駆動部80がボールネジ軸78およびこれと平行に
延在するガイド82に沿って所定の水平方向(図のY方
向)に、つまりランプハウジング66の真下をランプ配
列方向と平行に横切るように、可変制御可能な速度で往
復移動できるように構成されている。
【0041】ステージ76には、基板Gの搬入/搬出時
に基板Gを水平姿勢で担持するための複数本(たとえば
6本)のリフトピン84が垂直に貫通している。この実
施形態では、各リフトピン84が基板受け渡し用の所定
高さ位置で固定され、これらの固定リフトピン84に対
してステージ76が基板Gの搬入/搬出の邪魔にならな
い退避用の下限高さ位置Hbとステージ76自ら基板G
を載置支持するための一点鎖線で示す上限高さ位置Ha
との間で昇降機構(図示せず)により昇降可能となって
いる。
【0042】ステージ76は基板Gよりも一回り大きな
サイズに形成され、基板Gを載置する基板載置面(ステ
ージ上面)には、基板Gを支持するための多数の支持ピ
ン(図示せず)や基板Gを吸引保持するための真空チャ
ック吸引口(図示せず)が設けられている。
【0043】ステージ76のY方向原点位置に隣接する
洗浄処理室68の側璧には、固定リフトピン84の上端
部に近い高さ位置にて基板Gを搬入/搬出するための開
閉可能なシャッタ(扉)86が取り付けられている。こ
のシャッタ86は洗浄プロセス部22の搬送路36(図
1)に面しており、搬送路36上から主搬送装置38が
開状態のシャッタ86を通って洗浄処理室68内への基
板Gの搬入・搬出を行えるようになっている。
【0044】洗浄処理室68の側璧または底面には1つ
または複数の排気口88が設けられており、各排気口8
8は排気管90を介して排気ダクト等の排気系統(図示
せず)に接続されている。また、洗浄処理室68の適当
な箇所に外気吸い込み口(図示せず)が設けられてよ
い。
【0045】図4に、この紫外線照射ユニット(UV)
における制御系の構成を示す。制御部92は、マイクロ
コンピュータで構成されてよく、内蔵のメモリには本ユ
ニット内の各部および全体を制御するための所要のプロ
グラムを格納しており、適当なインタフェースを介し
て、本塗布現像処理システムの全体的な処理手順を統括
するメインコントローラ(図示せず)や本紫外線照射ユ
ニット(UV)内の制御系の各部に接続されている。
【0046】この実施形態において、制御部92と関係
する本紫外線照射ユニット(UV)内の主要な部分は、
シャッタ86を開閉駆動するためのシャッタ駆動部9
4、ステージ76をZ方向で昇降駆動するためのステー
ジ昇降駆動部96、ステージ76をY方向で水平駆動ま
たは走査駆動するための走査駆動部98、ランプハウジ
ング66内の紫外線ランプ64(1)〜64(n)を点灯駆動
するためのランプ電源部100、ランプハウジング66
内に不活性ガスの雰囲気を形成するための不活性ガス雰
囲気形成部102、装置内の各部の状態または状態量を
検出するためのセンサ類104等である。ステージ昇降
駆動部96および走査駆動部98はそれぞれの駆動源と
してたとえばサーボモータを有し、ステージ駆動部80
内に設けられる。センサ類104は、ランプハウジング
66に設けられる後述する酸素濃度センサ144や圧力
センサ146(図5)を含む。
【0047】図5に、不活性ガス雰囲気形成部102の
一構成例を示す。この不活性ガス雰囲気形成部102
は、不活性ガス(たとえば窒素ガス)を貯留する不活性
ガス供給源(図示せず)からの新規な不活性ガスをラン
プハウジング66内に供給する第1の不活性ガス供給部
110と、ランプハウジング66より不活性ガスを排出
する不活性ガス排出部112と、ランプハウジング66
より排出された不活性ガスをフィードバックしてランプ
ハウジング66に供給する第2の不活性ガス供給部11
4とを有している。
【0048】第1の不活性ガス供給部110は、上記不
活性ガス供給源からの不活性ガスをランプハウジング6
6の一側璧に形成されたガス導入口66aまで送るため
のガス供給配管116と、このガス供給配管116に上
流側から順次設けられている流量調整部118および電
磁式開閉バルブ120とを有している。流量調整部11
8におけるガス流量の調整および開閉バルブ120にお
けるガス流路のオン・オフのいずれも制御部92よって
制御される。
【0049】不活性ガス排出部112は、ランプハウジ
ング66の上記ガス導入口66aとは反対側の側璧に形
成されたガス排出口66bより不活性ガスを本紫外線照
射ユニット(UV)の外(大気または排気ダクト)へ導
くためのガス排出配管122と、このガス排出配管12
2に設けられた電磁式開閉バルブ124とを有してい
る。この開閉バルブ124は制御部92よって開閉制御
される。
【0050】第2の不活性ガス供給部114は、一端
(始端)がガス排出配管122に接続され、他端(終
端)がガス供給配管116に接続されているガスフィー
ドバック配管126と、このガスフィードバック配管1
26に上流側(ガス排出配管122側)から順次設けら
れている電磁式開閉バルブ128、酸素吸着除去部13
0、給排気ファン132、冷却ラジエター134および
電磁式開閉バルブ136とを有している。両開閉バルブ
128,136の開閉状態および給排気ファン132の
オン・オフおよび回転数(回転速度)は制御部92よっ
て開閉制御される。
【0051】酸素吸着除去部130は、たとえば鉄紛か
らなる酸素吸着材(剤)を含むフィルタを有し、ランプ
ハウジング66より排出された不活性ガスの中に混入し
ている酸素(O2)を酸素吸着材(剤)に吸着して不活
性ガスから分離または除去するように構成されている。
冷却ラジエター134は水冷式の熱交換器であり、冷却
水供給部138から配管140,142を介して供給さ
れる一定温度たとえば20゜Cの冷却水によって、ガス
フィードバック配管126内を流れる不活性ガスを所定
温度に温調するようになっている。
【0052】ランプハウジング66内のガス排出口66
bに近い位置、好ましくは紫外線ランプ64(1)〜64
(n)と紫外線照射窓62との間の位置に、酸素濃度セン
サ144が設けられている。酸素濃度センサ144は、
その周囲の雰囲気中の酸素濃度を検出し、酸素濃度を表
す電気的出力信号を制御部92に送る。制御部92に
は、酸素濃度センサ144の出力信号に基づいてセンサ
144付近の酸素濃度測定値を求める測定回路が含まれ
ている。
【0053】また、ランプハウジング66内の適当な箇
所に圧力センサ146も設けられており、この圧力セン
サ146によってランプハウジング66内の圧力が測定
されるようになっている。制御部92には、圧力センサ
146の出力信号に基づいてランプハウジング66内の
圧力測定値を求める測定回路が含まれている。
【0054】制御部92は、上記構成の不活性ガス雰囲
気形成部102を次のように制御する。先ず、本紫外線
照射ユニット(UV)の立ち上げ時または初期化時に
は、開閉バルブ120,124をオン(開状態)にする
とともに、開閉バルブ128,136をオフ(閉状態)
にする。つまり、第2の不活性ガス供給部114を止め
ておいて、第1の不活性ガス供給部110と不活性ガス
排出部112とを作動させる。これにより、ランプハウ
ジング66内は、第1の不活性ガス供給部110より導
入される新規の不活性ガスによってパージングされ、ラ
ンプハウジング66内の空気は不活性ガスと一緒に不活
性ガス排出部112を介して外へ排出される。
【0055】制御部92は、上記パージングを実行しな
がら、圧力センサ146を通じてランプハウジング66
内の圧力をモニタするととともに、酸素濃度センサ14
4を通じてランプハウジング66内の酸素濃度をモニタ
する。そして、ランプハウジング66内の圧力が設定値
以上または設定範囲内に維持されていて、酸素濃度測定
値が設定値まで下がったなら、その時点で開閉バルブ1
20,124をオフ(閉状態)に切り換える。これによ
り、ランプハウジング66は、内部が不活性ガスで充満
した状態で、第1および第2の不活性ガス供給部11
0,114および不活性ガス排出部112のいずれから
も遮断される。
【0056】制御部92は、圧力および酸素濃度をモニ
タしながら、この遮断状態をしばらく維持してもよい
が、好ましくは開閉バルブ126,136をオン(開状
態)にするとともに給排気ファン132を運転または回
転させて第2の不活性ガス供給部114を作動させてよ
い。第2の不活性ガス供給部114が作動すると、ラン
プハウジング66内の不活性ガスはガス排出口66bよ
り配管122、126を通って酸素吸着除去部130に
送られ、ここで不活性ガスの中に混入している酸素つま
りランプハウジング66の中に進入した酸素の一部が除
去される。そして、酸素を除かれた不活性ガスは、給排
気ファン132の出側で冷却ラジエター134により所
定温度(たとえば25゜C)まで冷却され、配管12
6,116を通ってランプハウジング66のガス導入口
66aにフィードバックされる。
【0057】このように、第2の不活性ガス供給部11
4とランプハウジング66との間で不活性ガス循環シス
テムが形成され、このシステム内の不活性ガスは第2の
不活性ガス供給部114を流れる途中で酸素を除去され
るとともに所定温度に温調される。こうして、第1の不
活性ガス供給部110からの新規な不活性ガスの供給を
止めても、ランプハウジング6内に酸素濃度の低い不活
性ガス雰囲気を安定維持することができる。
【0058】制御部92は、上記不活性ガス循環システ
ムにおいて、ランプハウジング66内の圧力が所定の下
限値を割ったときは、開閉バルブ120をオン(開状
態)にして第1の不活性ガス供給部110より新規の不
活性ガスをランプハウジング66内に補給してよい。
【0059】また、外からランプハウジング66内に進
入する酸素の量が酸素吸着除去部130の酸素除去能力
を超えてしまい酸素濃度が所定の上限値を超えたとき
は、やはり開閉バルブ120をオン(開状態)にして第
1の不活性ガス供給部110より新規の不活性ガスをラ
ンプハウジング66内に補給するととともに、開閉バル
ブ124をオン(開状態)にしてランプハウジング66
からの排ガスを不活性ガス排出部112を介して外へ捨
てるようにしてよい。この場合、第2の不活性ガス供給
部114の動作を継続してもよいが、停止させてもよ
い。第2の不活性ガス供給部114の動作を止めること
で、ランプハウジング66内は第1の不活性ガス供給部
110より供給される新規の不活性ガスでパージングさ
れる。もっとも、このパージングの所要時間は立ち上げ
時のパージングの所要時間に比して格段に短くて済み、
パージングの終了後は上記不活性ガス循環システムに再
度切り換えてよい。
【0060】なお、第2の不活性ガス供給部114にお
いて酸素吸着除去部130を省くことも可能である。そ
の場合、上記不活性ガス循環システム単独でランプハウ
ジング66内に良好な不活性ガス雰囲気を形成するのは
難しいが、第1の不活性ガス供給部110と併用するこ
とで新規不活性ガスの消費量を低減することができる。
つまり、第2の不活性ガス供給部114が作動するの
は、ランプハウジング66内の酸素濃度が十分低い時で
ある。したがって、不活性ガス排出部124を介してラ
ンプハウジング66内のガスを外へ捨てながら、ランプ
ハウジング66内に第1の不活性ガス供給部110より
新規の不活性ガスを補給すると同時に、第2の不活性ガ
ス供給部114により酸素濃度の十分低い不活性ガスを
循環供給することにより、第1の不活性ガス供給部11
0からのガス供給量が少なくてもランプハウジング66
内を圧力の十分高い陽圧状態にし、外からの酸素の進入
を効果的に防止することができる。
【0061】制御部92は、ランプハウジング66に対
して、第1の不活性ガス供給部110のガス供給量また
は供給レートを流量調整部118または開閉バルブ12
0を通じて制御し、第2の不活性ガス供給部114のガ
ス供給量または供給レートを給排気ファン132または
開閉弁118,136を通じて制御することができる。
【0062】図6に、この紫外線照射ユニット(UV)
における基板洗浄処理動作の手順を示す。先ず、上記メ
インコントローラからの指示を受けて制御部92を含め
てユニット内の各部を初期化する(ステップA1)。こ
の初期化の中で、ステージ76は、Y方向ではシャッタ
86に近接する所定の原点位置に位置決めされ、Z方向
では退避用の高さ位置(Hb)に降ろされる。また、上
記したように不活性ガス雰囲気形成部102を立ち上げ
ることも可能である。
【0063】主搬送装置38(図1)がカセットステー
ション(C/S)10から処理前の基板Gを本紫外線照
射ユニット(UV)の前まで搬送してくると、制御部9
2は主搬送装置38と基板Gの受け渡しをするように該
当の各部を制御する(ステップA2)。
【0064】より詳細には、先ずシャッタ駆動部94を
制御してシャッタ86を開けさせる。主搬送装置38は
一対の搬送アームを有しており、一方の搬送アームに洗
浄前の基板Gを載せ、他方の搬送アームを空き(基板無
し)状態にしてくる。本紫外線照射ユニット(UV)内
に洗浄済みの基板Gがないときは、洗浄前の基板Gを支
持する方の搬送アームをそのまま開状態のシャッタ86
を通って洗浄処理室68内に伸ばし、その未洗浄基板G
を固定リフトピン84の上に移載する。本紫外線照射ユ
ニット(UV)内に洗浄済みの基板Gが有るときは、最
初に空の搬送アームでその洗浄済みの基板Gを搬出して
から、未洗浄の基板Gを上記と同様にして搬入する。上
記のようにして本紫外線照射ユニット(UV)で紫外線
洗浄処理を受けるべき基板Gが主搬送装置38により固
定リフトピン84の上に搬入載置されたなら、シャッタ
86を閉める。
【0065】次いで、制御部92は、ステージ昇降駆動
部96を制御してステージ76を基板載置用の高さ位置
Haまで上昇させる(ステップA3)。この際、ステージ
76の上昇する間に真空チャック部の吸引を開始させ、
ステージ76が基板載置用の高さ位置Haに到達すると
同時に基板Gを吸引保持できるようにしてよい。
【0066】次に、制御部92は、ランプ電源部100
を制御して紫外線ランプ64(1)〜64(n)を点灯させ
(ステップA4)、基板Gに対する紫外線照射洗浄処理
を実行する(ステップA5)。
【0067】この紫外線照射洗浄処理を行うため、制御
部92はステージ駆動部80内の走査駆動部98により
ステージ76を原点位置と点線76’で示す往動位置と
の間でY方向に片道移動または往復移動させる。このス
テージ76のY方向移動によりステージ上の基板Gがラ
ンプハウジング66の真下を所定の高さ位置HaでY方
向に横切ることで、ランプハウジング66の紫外線照射
窓62よりほぼ垂直下方に向けて放射される波長172
nmの紫外線が基板Gを照射しながらY方向とは逆方向
に基板の一端から他端まで走査する。
【0068】このように基板Gに対して所定波長(17
2nm)の紫外線が照射されることにより、基板表面付
近に存在している酸素が該紫外線によって励起され、酸
素原子ラジカルO*やオゾンO3が生成される。これら
酸素原子ラジカル等により、基板Gの表面に付着してい
る有機物が二酸化炭素と水とに分解して基板表面から除
去される。分解・気化した有機物は排気口88から排気
される。
【0069】このような走査式の紫外線洗浄処理におい
て、基板Gに対する紫外線の照射量または積算光量はス
テージ76の移動速度(走査速度)に反比例する。つま
り、走査速度を速くするほど基板Gに対する紫外線照射
時間が短くなって紫外線照射量は少なくなり、反対に走
査速度を遅くするほど基板Gに対する紫外線照射時間が
長くなって紫外線照射量は多くなる。一定の限度内で、
紫外線照射量が多いほど、基板Gの表面から除去される
有機物も多くなる。
【0070】上記のような基板Gに対する走査式の紫外
線洗浄処理が終了したなら、制御部92はランプ電源部
100を制御して紫外線ランプ64(1)〜64(n)を消灯
させる(ステップA6)。
【0071】次いで、制御部92はステージ76をスタ
ート位置に戻す(ステップA7)。この実施形態では、
先ず走査駆動部98によりステージ76を往動位置(図
3の点線位置76’)からY方向原点位置まで移動また
は復動させ、次にY方向原点位置にて真空チャックをオ
フにしてからステージ昇降駆動部96によりステージ7
6を退避用の高さ位置(Hb)まで降ろし、基板Gを固
定リフトピン84に支持させる。こうして、1枚の基板
Gに対する本紫外線洗浄ユニット(UV)内の全工程が
終了し、主搬送装置38(図1)が来るのを待つ。
【0072】上記した実施形態における不活性ガス雰囲
気形成部102の構成は一例であり、種々の変形が可能
である。たとえば、上記した実施形態では、第2の不活
性ガス供給部114の始端および終端を不活性ガス排出
部112のガス排出配管122および第1の不活性ガス
供給部110のガス供給配管116に接続した。しか
し、ランプハウジング66に上記ガス排出口66bとは
別個の第2ガス排出口を設け、この第2ガス排出口に第
2の不活性ガス供給部114の始端を接続する構成とす
ることも可能である。あるいは、ランプハウジング66
に上記ガス導入口66aとは別個の第2ガス導入口を設
け、この第2ガス導入口に第2の不活性ガス供給部11
4の終端を接続する構成も可能である。また、酸素濃度
センサ144や圧力センサ146の配置位置も種々選択
可能であり、たとえば酸素濃度センサ144をガス排出
配管122に設けることも可能である。
【0073】また、上記した実施形態では、ランプハウ
ジング66内の酸素濃度および圧力を同時にモニタして
第1および第2の不活性ガス供給部110,114およ
び不活性ガス排出部112の各動作を制御した。しか
し、制御の精度は低下するが、ランプハウジング66内
の酸素濃度または圧力のいずれか一方だけをモニタする
方式も可能である。
【0074】上記した実施形態におけるランプハウジン
グ66や洗浄処理室68内の構成、特にステージ76、
ステージ駆動部80等の構成も一例であり、各部につい
て種々の変形が可能である。たとえば、上記した実施形
態では、ランプハウジング66側を固定し、ステージ7
6上の基板Gをランプ配列方向に平行移動させる走査方
式であった。しかし、基板G側を所定位置で固定し、ラ
ンプハウジング66側を基板面と平行に移動させる走査
方式も可能である。走査駆動手段は、上記のようなボー
ルネジ機構に限定されるものではなく、ベルト式やロー
ラ式等でもよい。また、走査方式ではなく、ランプハウ
ジング66および基板Gの双方を所定位置に固定して対
向配置する静止方式も可能である。
【0075】上記実施形態は、紫外線照射洗浄装置(U
V)に係わるものであった。しかし、本発明の基板処理
装置は、有機汚染の除去以外の目的で被処理基板に紫外
線を照射する処理にも適用可能である。たとえば、上記
したような塗布現像処理システムにおいて、ポストベー
キング(ステップS13)の後にレジストを硬化させる目
的で基板Gに紫外線を照射する工程に上記実施形態と同
様の紫外線照射装置を使用できる。本発明における被処
理基板はLCD基板に限らず、半導体ウエハ、CD基
板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能
である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板処理
装置によれば、紫外線ランプを収容するランプハウジン
グ内に不活性ガスの雰囲気を効率的に形成または維持し
て、不活性ガスの消費量またはランニングコストを削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置が適用可能な塗布現像処
理システムの構成を示す平面図である。
【図2】実施形態の塗布現像処理システムにおける処理
の手順を示すフローチャートである。
【図3】実施形態の紫外線照射ユニットの構成を示す斜
視図である。
【図4】実施形態の紫外線照射ユニットの主要な制御系
の構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態の紫外線照射ユニットにおける不活性
ガス雰囲気形成部の一構成例を示す図である。
【図6】実施形態の紫外線照射ユニットにおける基板処
理動作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
38 主搬送装置 UV 紫外線照射ユニット 62 石英ガラス窓 64(1),64(2),‥‥,64(n) 紫外線ランプ 66 ランプハウジング 68 洗浄処理室 76 ステージ 78 ボールネジ軸 80 ステージ駆動部 82 ガイド 92 制御部 96 ステージ昇降駆動部 94 走査駆動部 102 不活性ガス雰囲気形成部 110 第1の不活性ガス供給部 112 不活性ガス排出部 114 第2の不活性ガス供給部 116 ガス供給配管 118 流量調整部 120,124,128,136 開閉バルブ 122 ガス排出配管 126 ガスフィードバック配管 130 酸素吸収除去部 132 給排気ファン 134 冷却ラジエター 138 冷却水供給部 144 酸素濃度センサ 146 圧力センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板に紫外線を照射して所定の処
    理を行う基板処理装置であって、 前記被処理基板を支持する支持手段と、 電力の供給を受けて紫外線を発するランプを1個または
    複数個有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記被
    処理基板に向けて照射する紫外線照射手段と、 前記紫外線ランプを収容し、前記支持手段と対向する側
    の面に紫外線を透過させる窓部材を取付してなるランプ
    ハウジングと、 前記ランプハウジングから独立した不活性ガス供給源よ
    り与えられる不活性ガスを前記ランプハウジング内に供
    給する第1の不活性ガス供給手段と、 前記ランプハウジングより不活性ガスを排出する不活性
    ガス排出手段と、 前記ランプハウジングより排出された不活性ガスをフィ
    ードバックして前記ランプハウジング内に供給する第2
    の不活性ガス供給手段と、 前記ランプハウジング内または前記不活性ガス排出手段
    内の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、 前記酸素濃度測定手段より得られる酸素濃度測定値に応
    じて前記ランプハウジングに対する前記第1および第2
    の不活性ガス供給手段のそれぞれのガス供給動作および
    前記不活性ガス排出手段のガス排出動作を制御する制御
    手段とを具備することを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板に紫外線を照射して所定の処
    理を行う基板処理装置であって、 前記被処理基板を支持する支持手段と、 電力の供給を受けて紫外線を発するランプを1個または
    複数個有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記被
    処理基板に向けて照射する紫外線照射手段と、 前記紫外線ランプを収容し、前記支持手段と対向する側
    の面に紫外線を透過させる窓部材を取付してなるランプ
    ハウジングと、 前記ランプハウジングから独立した不活性ガス供給源よ
    り与えられる不活性ガスを前記ランプハウジング内に供
    給する第1の不活性ガス供給手段と、 前記ランプハウジングより不活性ガスを排出する不活性
    ガス排出手段と、 前記ランプハウジングより排出された不活性ガスをフィ
    ードバックして前記ランプハウジング内に供給する第2
    の不活性ガス供給手段と、 前記ランプハウジング内の圧力を測定する圧力測定手段
    と、 前記圧力測定手段より得られる圧力測定値に応じて前記
    ランプハウジングに対する前記第1および第2の不活性
    ガス供給手段のそれぞれのガス供給動作および前記不活
    性ガス排出手段のガス排出動作を制御する制御手段とを
    具備することを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理基板に紫外線を照射して所定の処
    理を行う基板処理装置であって、 前記被処理基板を支持する支持手段と、 電力の供給を受けて紫外線を発するランプを1個または
    複数個有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記被
    処理基板に向けて照射する紫外線照射手段と、 前記紫外線ランプを収容し、前記支持手段と対向する側
    の面に紫外線を透過させる窓部材を取付してなるランプ
    ハウジングと、 前記ランプハウジングから独立した不活性ガス供給源よ
    り与えられる不活性ガスを前記ランプハウジング内に供
    給する第1の不活性ガス供給手段と、 前記ランプハウジングより不活性ガスを排出する不活性
    ガス排出手段と、 前記ランプハウジングより排出された不活性ガスをフィ
    ードバックして前記ランプハウジング内に供給する第2
    の不活性ガス供給手段と、 前記ランプハウジング内または前記不活性ガス排出手段
    内の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、 前記ランプハウジング内の圧力を測定する圧力測定手段
    と、 前記酸素濃度測定手段より得られる酸素濃度測定値と前
    記圧力測定手段より得られる圧力測定値とに応じて前記
    ランプハウジングに対する前記第1および第2の不活性
    ガス供給手段のそれぞれのガス供給動作および前記不活
    性ガス排出手段のガス排出動作を制御する制御手段とを
    具備することを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の不活性ガス供給手段が、前記
    不活性ガスの流量を調整するための第1の流量調整手段
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の不活性ガス供給手段が、前記
    不活性ガスの流量を調整するための第2の流量調整手段
    を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の不活性ガス供給手段が、前記
    不活性ガスの温度を所定の温度に調整するための温度調
    整手段を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の不活性ガス供給手段が、前記
    ランプハウジングより排出された前記不活性ガスの中に
    混入されている酸素を除去する酸素除去手段を含むこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理
    装置。
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