JP3027686B2 - 紫外線照射装置 - Google Patents

紫外線照射装置

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JP3027686B2 JP6196517A JP19651794A JP3027686B2 JP 3027686 B2 JP3027686 B2 JP 3027686B2 JP 6196517 A JP6196517 A JP 6196517A JP 19651794 A JP19651794 A JP 19651794A JP 3027686 B2 JP3027686 B2 JP 3027686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置や液晶
製造装置などにおいて、半導体ウエハ、液晶用ガラス角
型基板、カラーフィルタ用基板、サーマルヘッド用基
板、フォトマスク用基板など各種基板の表面に酸素を供
給しつつ紫外線を照射することによってオゾンを発生さ
せ、基板表面に付着している有機物を分解したり基板表
面を親水化したりする紫外線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板表面に紫外線を照射してオゾンを発
生させることにより、基板表面上の有機物を分解させた
り、基板表面を親水化させて後段の洗浄工程における水
洗効果を高めたりするために使用される紫外線照射装置
は、種々の型式のものが知られており、液晶製造装置の
フォトリソ工程などにおいて用いられている。この紫外
線照射装置は、図14に示すように、外装カバー2内
に、基板1を水平姿勢に保持する基板保持手段、例えば
複数本の支持ピン3を設け、それらの支持ピン3によっ
て水平姿勢に保持された基板1の上面に対向するよう
に、外装カバー2内に紫外線照射ユニット4を配設した
基本構成を有している。そして、従来の装置では、外装
カバー2の一側方に空気取入口5を設けるとともに、そ
の空気取入口5に対向する他側方に排気口6を設けてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、紫外線が照射
された処理済基板を支持ピン3の上から取り出すととも
に、未処理の基板を搬入して支持ピン3上に載置して紫
外線を照射するためには、外装カバー2に基板1の出入
口である開口8を形成する必要がある。しかしながら、
このような開口8を設けると、この開口8から外部に有
害な紫外線やオゾンが漏れるとともに、外部のミストが
開口8を介して外装カバー2の内部に入り込んで紫外線
にさらされて化学反応を起こし、外装カバー2内部に汚
れとして付着してしまう。
【0004】そこで、本発明は、外部に紫外線やオゾン
が漏れることがなくかつ外部のミストが紫外線と化学反
応を起こして汚れとして付着することもない紫外線照射
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の紫外線照射装置は、基板の表面に紫外線
を照射して所定の処理を行う紫外線照射装置において、
基板を支持する基板支持手段と、基板支持手段に支持さ
れた基板の表面に向けて紫外線を照射する紫外線ランプ
と、基板支持手段に支持された基板の表面に向けて酸素
を供給する酸素供給手段と、基板支持手段に支持された
基板を収容可能であるとともに、基板の出し入れのため
の開口を有する処理室と、処理室の開口に設けられこの
開口を開閉可能なシャッタと、処理室及びシャッタによ
って形成される閉空間内の気体を外部に排出する排気手
段と、酸素供給手段の供給動作を停止させるとともに紫
外線ランプを消灯させた状態で、排気手段を排気動作さ
せつつシャッタを開状態にさせる制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0006】また、請求項2の紫外線照射装置は、制御
手段が、紫外線ランプにフィラメント電流を流しつつ紫
外線ランプを消灯させることを特徴とする。
【0007】また、請求項3の紫外線照射装置は、排気
手段が、その排気量を増減可能であるとともに、制御手
段が、酸素供給手段からの酸素の供給中、排気手段によ
る排気量を所定値まで減少させるとともに、酸素供給手
段からの酸素の供給停止後、排気手段による排気量を増
加させることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の紫外線照射装置では、制御手段が、
酸素供給手段の供給動作を停止させるとともに紫外線ラ
ンプを消灯させた状態で、排気手段を排気動作させつつ
シャッタを開状態にさせるので、基板の交換時に、有害
な紫外線やオゾンが処理室の外部に漏れ出すことを効果
的に防止することができる。さらに、シャッタが開状態
にあるとき紫外線ランプを消灯させているので、処理室
の周囲に漂う薬液の蒸気成分などが処理室内に入り込ん
だ場合であっても、紫外線の影響によって薬液が化学変
化して処理室内に反応物質が付着するという汚染の問題
の発生を抑制できる。
【0009】また、請求項2の紫外線照射装置では、制
御手段が、紫外線ランプにフィラメント電流を流しつつ
紫外線ランプを消灯させるので、紫外線ランプの点灯が
迅速になるとともに点灯後に輝度が安定するのに要する
時間が短くなり、処理タクトを短縮しつつかつ均一な表
面処理が可能になる。
【0010】また、請求項3の紫外線照射装置では、制
御手段が、酸素供給手段からの酸素の供給中、排気手段
による排気量を所定値まで減少させるとともに、酸素供
給手段からの酸素の供給停止後、排気手段による排気量
を増加させる。したがって、酸素を供給しつつ紫外線を
照射して表面処理を行っている間は、処理室内の定常的
な換気によってオゾンが安定的に発生し、基板表面にオ
ゾンが安定的に供給されるので、表面処理を均一なもの
とすることができる。また、酸素の供給を停止して表面
処理を行っていない間、例えばシャッタの開放に際して
は、大排気量の排気によって有害なオゾンが処理室の開
口から漏れ出すことを防止できる。
【0011】
【実施例】図1〜図5は実施例の紫外線照射装置の構造
を示し、図1は装置の水平方向の断面を、図2は装置の
正面側の断面を、図3は装置の左側方の断面を、図4は
制御システムのブロック図をそれぞれ示している。
【0012】図1〜図3に示すように、この紫外線照射
装置10は、紫外線照射下で角形の基板20に表面処理
を施すため内部が気密に保たれるとともに外装カバーと
しても機能するチャンバ11と、チャンバ11の開口2
1の部分に取り付けられて基板20をチャンバ11外内
に出し入れする際に開放されるシャッタ18と、表面処
理工程前および処理工程中にチャンバ11内下方の基板
搬出位置に基板20を水平に支持する支持ピン12と、
表面処理工程後にチャンバ11内上方の搬出待機位置に
基板20を一時的に支持する横動ピン13と、基板20
の上面に紫外線を照射する紫外線ランプ14と、チャン
バ11内に処理用の酸素含有ガス(以下、O2含有ガ
ス)を供給する第1ノズル15と、チャンバ11内にパ
ージ用の窒素ガス(以下、N2ガス)を供給する第2ノ
ズル16と、チャンバ11のO2含有ガスやN2ガスを吸
引してチャンバ11外に排出する排気口17とを備え
る。なお、この紫外線照射装置10は、紫外線処理用ユ
ニットとして、洗浄装置等他の表面処理用ユニットとと
もに表面処理システム内に組み込まれる。
【0013】支持ピン12は、互いにリンクされてお
り、これら4つの支持ピン12は互いにリンクされてそ
の昇降駆動源であるシリンダ22に連結されており、シ
リンダ22によってOP方向に同時に上下動するように
構成されている。すなわち、シリンダ22は、支持ピン
12を上下動させることにより、この支持ピン12上の
基板20を基板処理位置と搬出待機位置とを含む範囲で
昇降させる。なお、支持ピン12やこれらのリンク機構
は、図示を省略するガイド機構に案内されているので、
支持ピン12の滑らかで正確な上下往復動が可能にな
る。
【0014】横動ピン13は、QR方向の2個を一組と
してリンクされており、横動ピン13の移動機構である
シリンダ23の制御によってST方向に互いに近接した
り離間する進退動作を行うようになっている。すなわ
ち、シリンダ23は、互いに近接して基板20を支持す
る基板支持位置と、支持ピン12上の基板20の昇降を
妨げない退避位置との間で横動ピン13を移動させる。
なお、横動ピン13やこれらのリンク機構は、図示を省
略するガイド機構に案内されているので、横動ピン13
の滑らかで正確な進退動作が可能になる。
【0015】支持ピン12を駆動するシリンダ22と横
動ピン13を駆動するシリンダ23とは、支持ピン12
上の基板20を横動ピン13上に受け渡す基板受け渡し
手段をして機能する。すなわち、シリンダ23を動作さ
せて横動ピン13を互いに近接した基板支持位置から互
いに離間した待避位置に移動させることにより、支持ピ
ン12上の基板20の上昇が可能となる。その後、シリ
ンダ22を動作させて支持ピン12上に支持された基板
20を横動ピン13の上端位置のわずか上方まで上昇さ
せ、シリンダ23を動作させて横動ピン13を待避位置
から基板支持位置に移動させ、最後にシリンダ22を動
作させて支持ピン12をもとの位置まで降下させる。こ
の結果、支持ピン12上の基板20を横動ピン13上に
受け渡すことができる。
【0016】紫外線ランプ14は、200〜400W程
度の消費電力のもので、基板20に紫外線を均一に照射
するため、チャンバ11の上部に水平面内に関して均一
な密度で配置され固定されている(図面上では紫外線ラ
ンプ14が比較的低密度のピッチで表示されているが、
実際はより高密度のピッチで配置されている)。紫外線
ランプ14は紫外線照射ユニット内に収納されており、
紫外線ランプ14の上方および側方を囲う反射板24に
よって、基板20の反対側に出射した紫外線を基板20
側に反射して効率的な紫外線照射を可能するとともによ
り均質な紫外線照射を可能にする。なお、図2の点線で
示す基板20は、紫外線ランプ14の下端から約40m
m程度離れた紫外線照射位置にある。この紫外線照射位
置では、照度分布が70%〜80%となっている。
【0017】第1ノズル15は、乾燥空気であるO2
有ガスを適宜チャンバ11内に吐出する。紫外線ランプ
14による紫外線照射下では、チャンバ11内のO2
有ガスがオゾンに変換される。このオゾンは、基板20
表面の有機物を分解したり、基板20表面を親水化させ
て後段の洗浄工程における洗浄効果を高めたりする効果
がある。
【0018】第2ノズル16は、N2ガスを適宜チャン
バ11内に吐出する。第2ノズル16からのN2ガス
は、紫外線照射下でオゾンによる基板20の表面処理が
十分に行われた後に、チャンバ11内のオゾンをパージ
して表面処理を終了させる。
【0019】排気口17は、O2含有ガスやN2ガスを排
気する。この際の排気量は、2段階で増減可能になって
いる。この排気口17からの排気量の増減により、オゾ
ンがチャンバ11外に漏れたりすることを防止できると
ともに、第1ノズル15からのO2含有ガスまたは新鮮
なオゾンが常に基板20に供給されるようにチャンバ1
1内に整流を形成できる。
【0020】シャッタ18は、基板20を出し入れする
ための開口21を開閉する。その開状態において、搬送
装置30のハンド30a上に吸着されて搬送されてきた
基板20をチャンバ11内に搬入したり、チャンバ11
内の基板20をハンド30a側に搬出することを可能に
する。また、閉状態においては、チャンバ11を気密状
態に保ってオゾンなどの気体及び紫外線などの光の出入
りを防止する。
【0021】図4に示すように、紫外線照射装置10お
よび搬送装置30の制御システムは、全体の動作を制御
するCPU19を備える。このCPU19は、図示を省
略してある入力装置、メモリ、各種ディテクタなどから
の入力信号に基づいて、UVランプ制御回路29、ガス
供給制御機構39、排気制御機構49、シャッタ制御機
構59、支持ピン制御機構69、横動ピン制御機構79
およびハンド制御機構89に指令信号を出力する。
【0022】UVランプ制御回路29は、CPU19か
らの信号に基づいてフィラメント給電用の一次電源と点
灯用の二次電源とを備える駆動回路を制御し、紫外線ラ
ンプ14の迅速な点灯と安定した紫外線放射を達成す
る。
【0023】ガス供給制御機構39は、CPU19から
の信号に基づいて、第1ノズル15からO2含有ガスを
吐出させたりこれを停止させたりし、第2ノズル16か
らN2ガスを吐出させたりこれを停止させたりする。
【0024】排気制御機構49は、CPU19からの信
号に基づいてシーケンシャルダンパ(図示を省略してあ
るが、排気口17と負圧発生装置との間の排気管に設け
た電磁弁等を電気信号に応じて開閉動作させるものであ
る)を制御し、チャンバ11内のオゾン、O2含有ガ
ス、N2ガスなどの排気量を2段階で適宜調節する。な
お、オゾンが含まれるガスに関しては、外部への排出に
際して適当な安全処理を施すことによって人害が防止さ
れる。
【0025】シャッタ制御機構59は、CPU19から
の信号に基づいてシャッタ18を開閉動作させ、その開
状態では、チャンバ11内と搬送装置30との間で基板
20の受け渡しを可能にし、その閉状態では、チャンバ
11内の気密性を保ってチャンバ11内のオゾンや紫外
線が外部に漏れることを防止するとともに外気や処理液
のミストがチャンバ11内に侵入することを防止する。
【0026】支持ピン制御機構69は、CPU19から
の信号に基づいてシリンダ22の動作を制御し、4つの
支持ピン12を同時に上下動させる。この上下動によ
り、支持ピン12と横動ピン13との間で基板20の簡
易な受け渡しが可能になる。横動ピン制御機構79は、
CPU19からの信号に基づいてシリンダ23の動作を
制御し、左右一対の横動ピン13を同時に水平方向に進
退させる。
【0027】ハンド制御機構89は、CPU19からの
信号に基づいてハンド30aなどの動作を制御し、チャ
ンバ11中の支持ピン12上に未処理基板を載置した
り、横動ピン13上の処理済基板をチャンバ11外に搬
出する。なお、ここで未処理基板とは、紫外線照射下で
の表面処理が終了していない未処理または処理中の基板
20を言い、処理済基板とは、紫外線照射下で表面処理
を終了した基板30のことを言いう。
【0028】図5は、紫外線ランプ14とその駆動回路
とを具体的に示す図である。紫外線ランプ14は、対向
配置された2つのフィラメント電極14a、14aを有
しており、各フィラメント電極14aにはフィラメント
給電回路24が接続されている。このフィラメント給電
回路24は一次電源24aとスイッチ24bとからな
り、紫外線照射装置10が動作している間スイッチ24
bは常時閉状態であり、フィラメント電極14aにフィ
ラメント電流が流れている。2つのフィラメント電極1
4a、14aの間には、ランプ給電回路34が接続され
ている。このランプ給電回路34は、交流電源34aお
よび直流電源34bからなる二次電源と、安定器34c
と、スイッチ34dとからなり、UVランプ制御回路2
9からの信号に応じてスイッチ34dが開閉動作し、そ
の結果、紫外線ランプ14を点灯・消滅するようになっ
ている。この場合、フィラメント電極14aに常時フィ
ラメント電流が流れているので、所定の紫外線照射時間
が経過して紫外線ランプ14を一旦消灯した後であって
も、再度の点灯が迅速なものとなりかつ輝度が短時間で
安定する。したがって、紫外線照射下での表面処理を均
一なものとしたままで、その処理時間を短縮することが
できる。よって、紫外線処理装置ないし表面処理システ
ム全体における処理タクトを効果的に短縮できる。
【0029】図6〜図8は、実施例の紫外線照射装置1
0の動作を模式的に説明したものである。
【0030】図6(a)に示すように、基板20は支持
ピン12上に載置されて基板処理位置にある。まずシャ
ッタ18を閉じて紫外線ランプ14を点灯した状態で、
適量のオゾンの発生に必要なO2含有ガスを第1ノズル
15からチャンバ11内に吐出させ、支持ピン12上の
基板20の表面側に供給する。これにより基板20の表
面に適量のオゾンが供給されて基板20の表面処理が進
行する。この際、排気口17からは比較的少量の排気が
行われる。これは、オゾンがチャンバ11外に漏れるこ
とを防止するとともに、O2含有ガスやオゾンの整流を
支持ピン12上に支持された基板20の表面に形成して
均一な処理を達成するためである。
【0031】図6(b)に示すように、所定の処理時間
を経過した後は、O2含有ガスの吐出を停止させて第2
ノズル16からN2ガスを吐出させ始める。この際、排
気口17からは比較的多量の排気が行われる。これは、
オゾンを人害のないN2ガスに置換するパージによって
表面処理を停止させるとともに、オゾンがチャンバ11
外に漏れることを防止するためである。これと同時に、
支持ピン12が上昇して基板20が上方の受け渡し位置
側に位置させられる。
【0032】図6(c)に示すように、その後、一対の
横動ピン13を互いに近接するよう内側方向に移動させ
る。
【0033】図7(a)に示すように、横動ピン13の
移動が完了した後、支持ピン12が降下して基板20が
横動ピン13上に載置される。これにより、支持ピン1
2から横動ピン13への基板20の移載が完了し、基板
20が一時的に搬出待機位置にセットされる。これと相
前後して、第2ノズル16からのN2ガスの吐出を停止
させる。この吐出停止は、オゾンのパージが十分完了す
る時期とする。
【0034】図7(b)に示すように、紫外線ランプ1
4の二次電源のみをオフ(OFF)として紫外線ランプ
14の発光を停止させ、これと同時にシャッタ18の開
動作を開始する。紫外線ランプ14の発光停止とシャッ
タ18の開動作を同期させているのは、シャッタ18の
開放によって有害な紫外線がチャンバ11外に漏れるこ
とを防止するとともに、紫外線ランプ14の発光停止時
間を極力短縮してその動作の安定性をさらに高めるため
である。なお、シャッタ18の開放によってクリーンル
ーム内を漂っている薬液のミストや蒸気成分がチャンバ
11内に侵入する虞が生じるが、紫外線ランプ14の発
光が停止しているので、チャンバ11内で薬液が化学反
応することによって汚染成分が付着する弊害を十分に抑
制することができる。
【0035】図7(c)に示すように、未処理の基板1
20が載置されたハンド30aをチャンバ11内に進入
させ、符号〜に示すように動作させて未処理の基板
120を支持ピン12上の基板処理位置に載置する。こ
れにより、未処理の基板120のチャンバ11内への搬
入が完了する。
【0036】図8(a)に示すように、基板120の搬
入完了直後のハンド30aをチャンバ11内に再度進入
させ、符号〜に示すように動作させて処理済みの基
板20を横動ピン13上の搬出待機位置からハンド30
a側に移載してチャンバ11外へ搬出する。
【0037】図8(b)に示すように、横動ピン13が
互いに離れるよう外側方向に移動させる。これと同時
に、シャッタ18を閉動作させる。以上により、処理済
みの基板20と未処理の基板120の交換が終了し、未
処理の基板120の処理が可能な状態となる。この際、
排気口17からの排気を比較的少量に切替える。
【0038】図8(c)に示すように、シャッタ18を
閉じた状態で紫外線ランプ14の点灯を開始する。以
後、図6(a)の工程に戻って上記の手順を繰返す。
【0039】図9および図10は、ハンド30aの動き
を説明した図である。
【0040】図9(a)に示すように、処理済みの基板
20を支持ピン12から横動ピン13上の搬出待機位置
に移載して搬出の準備が完了するまで、未処理の基板1
20を載置したハンド30aをチャンバ11の前に待機
させた状態とする(この状態は、図7(a)や図7
(b)に対応するが、同図中ではハンド30aの図示を
省略してある)。図9(b)に示すように、未処理の基
板120を載置したハンド30aをチャンバ11内に進
入させ、処理済みの基板20の直下まで移動させる。図
9(c)に示すように、ハンド30aを降下させて、支
持ピン12上に未処理の基板120を移載する(この状
態は、図7(c)に対応する)。図9(d)に示すよう
に、ハンド30aをチャンバ11外側に一時的に後退さ
せる。図10(a)に示すように、一時的に後退させた
ハンド30aを処理済みの基板20の直下の水準まで上
方に移動させる。図10(b)に示すように、基板が載
置されていないハンド30aをチャンバ11内に再度進
入させ、処理済みの基板20の直下まで移動させる。図
10(c)に示すように、ハンド30aを上昇させて、
横動ピン13上の処理済みの基板20をハンド30a側
に移載する(この状態は、図8(a)に対応する)。図
10(d)に示すように、処理済みの基板20が載置さ
れたハンド30aをチャンバ11外に後退させる。
【0041】以上のような手順でハンド30aを動作さ
せることにより、未処理の基板120を予めチャンバ1
1中の支持ピン12上の基板処理位置に受け渡した後に
横動ピン13上の搬出待機位置にある処理済みの基板2
0をチャンバ11外に搬出することができるので、紫外
線照射装置10と、洗浄装置、カセットなど他の表面処
理ユニットとの間での基板20、120の受け渡しに関
して、処理タクトを短縮できる。さらに、基板交換に際
して、未処理の基板120が処理済みの基板20やハン
ド30aの上に位置することがないので、未処理の基板
120から処理済みの基板20へのパーティクルの落下
を防止することができる。
【0042】図11は、処理タクトの短縮を説明する図
である。時間軸tの上側は従来方法による基板交換を示
す図であり、時間軸tの下側は図1の装置による基板交
換を示す図である。従来の場合、処理済みの基板をチャ
ンバから搬出し(時間M)、次の工程に対応するカセッ
ト内に収納し(時間N)、未処理の基板を前の工程に対
応するカセット内から搬出し(時間K)、チャンバ内に
セットする(時間L)。一方、図1の装置の場合、未処
理の基板を予めカセット内から搬出してチャンバの前で
待機させておき(時間Kに対応するが、チャンバ内での
基板処理時間と重複しているため処理タクトに影響しな
い)、処理終了後に未処理の基板をチャンバにセットす
る(時間L)。続いて、処理済みの基板をチャンバから
搬出し(時間M)、カセット内に収納する(時間Nに対
応するが、チャンバ内での基板処理時間と重複している
ためタクトに影響しない)。したがって、基板処理と基
板交換を部分的に並列的に行うこととなり、実質的に基
板交換時間を時間K+Nだけ短縮できるので、表面処理
における処理タクトを短くすることができる。なお、搬
送装置30を2個のハンドを重ねた二重タイプのものと
することによっても同様に処理タクトを短縮することが
できるが、このような二重タイプのハンドではコストが
増大するという問題がある。
【0043】図12は、紫外線照射装置10と搬送装置
30の動作を説明するタイムチャートである。「UVラ
ンプ」は紫外線ランプ14の動作を示し、「O2パー
ジ」は第1ノズル15の吐出動作を示し、「N2パー
ジ」は第2ノズル16の吐出動作を示し、「排気」は排
気口17からの吸引の大小を示し、「シャッタ」はシャ
ッタ18の開閉を示し、「支持ピン」は支持ピン12の
上下動を示し、「横動ピン」は横動ピン13の移動を示
し、「ハンド」はハンド30aの動作を示す。なお、ハ
ンドの状態A〜Hは、図9(a)〜(d)と図10
(a)〜(d)の状態にそれぞれ対応している。
【0044】図13は、図1に示すハンド30aの変形
例である。このハンド130は、処理済みと未処理の基
板20、120で2種の吸着パッド230a、230b
を使い分ける。これは、未処理の基板に接触した吸着パ
ッドによって処理済みの基板20が汚染されることを防
止したものである。図13(a)は、処理済みの基板2
0を支持する場合を示し、図13(b)は、未処理の基
板120を支持する場合を示す。図示のように、基板2
0は吸着パッド230aによって吸着支持され、基板1
20は吸着パッド230bによって吸着支持される。吸
着パッド230a、230bは、図示を省略する昇降機
構によって上下に往復動する。吸着パッド230a、2
30bによる基板20、120の吸着・離脱は、吸着パ
ッド230a、230bの吸引孔と、真空発生源および
大気との間を接続する配管に形成されたバルブ330
a、330bの開閉を制御することによって行う。
【0045】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の紫外線照
射装置によれば、制御手段が、酸素供給手段の供給動作
を停止させるとともに紫外線ランプを消灯させた状態
で、排気手段を排気動作させつつシャッタを開状態にさ
せるので、基板の交換時に、有害な紫外線やオゾンが処
理室の外部に漏れ出すことを効果的に防止することがで
きる。さらに、シャッタが開状態にあるとき紫外線ラン
プを消灯させているので、処理室の周囲に漂う薬液の蒸
気成分などが処理室内に入り込んだ場合であっても、紫
外線の影響によって薬液が化学変化して処理室内に反応
物質が付着するという汚染の問題の発生を抑制できる。
【0046】また、請求項2の紫外線照射装置によれ
ば、制御手段が、紫外線ランプにフィラメント電流を流
しつつ紫外線ランプを消灯させるので、紫外線ランプの
点灯が迅速になるとともに点灯後の輝度の安定が早くな
り、処理タクトを短縮しつつかつ均一な表面処理が可能
になる。
【0047】また、請求項3の紫外線照射装置によれ
ば、制御手段が、酸素供給手段からの酸素の供給中、排
気手段による排気量を所定値まで減少させるとともに、
酸素供給手段からの酸素の供給停止後、排気手段による
排気量を増加させる。したがって、酸素を供給しつつ紫
外線を照射して表面処理を行っている間は、処理室内の
定常的な換気によってオゾンが安定的に発生し、基板表
面にオゾンが安定的に供給されるので、表面処理を均一
なものとすることができる。また、酸素の供給を停止し
て表面処理を行っていない間、例えばシャッタの開放に
際しては、急速な排気によって有害なオゾンが処理室の
開口から漏れ出すことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紫外線照射装置及び搬送装置の平面構造を示す
図である。
【図2】図1の紫外線照射装置の正面構造を示す図であ
る。
【図3】図1の紫外線照射装置の側面構造を示す図であ
る。
【図4】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の制御シス
テムを示すブロック図である。
【図5】図1の紫外線照射装置に組み込まれる紫外線ラ
ンプ及びその駆動回路を示す図である。
【図6】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の動作を説
明する図である。
【図7】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の動作を説
明する図である。
【図8】図1の紫外線照射装置及び搬送装置の動作を説
明する図である。
【図9】図1の搬送装置の動作を説明する図である。
【図10】図1の搬送装置の動作を説明する図である。
【図11】図1の基板交換の動作を説明する図である。
【図12】図1の基板処理及び基板交換の動作を説明す
る図である。
【図13】搬送装置のハンドの変形例を説明する図であ
る。
【図14】従来の紫外線照射装置を説明する図である。
【符号の説明】
10 紫外線照射装置 11 チャンバ 12 支持ピン 13 横動ピン 14 紫外線ランプ 15 第1ノズル 16 第2ノズル 17 排気口 18 シャッタ 20 基板 30 搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 八木 誠 (56)参考文献 特開 昭63−266834(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に紫外線を照射して所定の処
    理を行う紫外線照射装置において、 基板を支持する基板支持手段と、 前記基板支持手段に支持された基板の表面に向けて紫外
    線を照射する紫外線ランプと、 前記基板支持手段に支持された基板の表面に向けて酸素
    を供給する酸素供給手段と、 前記基板支持手段に支持された基板を収容可能であると
    ともに、基板の出し入れのための開口を有する処理室
    と、 前記処理室の開口に設けられ、この開口を開閉可能なシ
    ャッタと、 前記処理室及び前記シャッタによって形成される閉空間
    内の気体を外部に排出する排気手段と、 前記酸素供給手段の供給動作を停止させるとともに前記
    紫外線ランプを消灯させた状態で、前記排気手段を排気
    動作させつつ前記シャッタを開状態にさせる制御手段
    と、を有することを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記紫外線ランプにフ
    ィラメント電流を流しつつ前記紫外線ランプを消灯させ
    ることを特徴とする請求項1記載の紫外線照射装置。
  3. 【請求項3】 前記排気手段は、その排気量を増減可能
    であるとともに、前記制御手段は、前記酸素供給手段か
    らの酸素の供給中、前記排気手段による排気量を所定値
    まで減少させるとともに、前記酸素供給手段からの酸素
    の供給停止後、前記排気手段による排気量を増加させる
    ことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか記載
    の紫外線照射装置。
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