JP3704677B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LCD(液晶ディスプレイ)や半導体デバイスの製造において被処理基板(LCD基板や半導体ウエハ等)の表面に有機物除去その他の表面改質を目的として誘電体バリア放電ランプによる所定波長(172nm)の紫外線(エキシマ光)を照射する紫外線照射装置では、紫外線照射窓を構成する石英ガラスの外側表面(基板側の表面)に紫外線による反応生成物が付着する現象が問題となっている。すなわち、被処理基板の表面またはその付近に付着または漂遊している有機物や薬品等が紫外線の光エネルギーで反応して、その反応生成物が基板と間近に対向する石英ガラスに付着して白色の析出物となり、それによって石英ガラスの紫外線透過特性が低下したり、石英ガラスから反応生成物または析出物が剥がれてパーティクルの原因になることがある。
【0003】
従来より、上記の問題を解消するための有効な技術として、紫外線照射窓の石英ガラスを100゜C以上に加熱する技法が知られている。石英ガラスを100゜C以上に加熱すると、石英ガラスに付着またはその付近に浮遊している紫外線反応生成物が熱分解して除去される。
【0004】
従来のこの種の紫外線照射装置では、上記の知見に基づいて紫外線照射窓の石英ガラスを加熱するために、石英ガラスの内側面(ランプ側の面)に導電性発熱ペーストからなる厚膜ヒータやニクロム線からなる線状ヒータを形成または配置して該ヒータの発熱により石英ガラスを直接加熱するか、あるいは誘電体バリア放電ランプの傍らにハロゲン白熱電球を配置して該白熱電球より放射される赤外線によって石英ガラスを加熱するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の紫外線照射装置では、上記のような厚膜ヒータや線状ヒータにより石英ガラスを直接加熱する方式にしても、ハロゲン白熱電球による赤外線で遠隔加熱する方式にしても、製作コストやメンテナンスコストが高くついている。
【0006】
特に、直接加熱方式は、元々高価な石英ガラスに厚膜ヒータまたは線状ヒータを追加工で一体形成するため、非常に面倒で周到な製造技術を必要とし、装置コストの大幅な上昇を招く。そのうえ、石英ガラス表面に形成されるヒータによって石英ガラスの紫外線透過特性が低下するという問題もある。
【0007】
また、上記の赤外線加熱方式は、ランプ室内で複数の誘電体バリア放電ランプを並置する間隔がその間に割り込むようにして配置される白熱電球のスペースぶんだけ広くなり、それによってランプ密度が低下し、ひいては紫外線の照射密度または照度が低下するという問題もある。
【0008】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、紫外線照射用の窓部材を紫外線反応生成物から低コストで簡易な構成により効果的に保護するようにした基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の基板処理装置は、被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理装置において、前記被処理基板を台上に載置して支持する載置台と、電力の供給を受けて紫外線を発するランプと紫外線を透過させる窓部材とを有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記窓部材を通して前記載置台上の前記被処理基板に照射する紫外線照射手段と、前記紫外線照射手段からの紫外線が前記載置台上の前記被処理基板の被処理面を走査するように、前記載置台および前記紫外線照射手段のいずれか一方または双方を所定の方向で移動させる駆動手段と、前記被処理基板と干渉しない位置で前記載置台の台上に設けられ、前記駆動手段の駆動により前記載置台および/または前記紫外線照射手段が前記所定方向に移動する際に、前記窓部材の下を通過しながら前記窓部材を所定温度以上に加熱する加熱手段とを具備する。
【0010】
上記第1の基板処理装置では、載置台および紫外線照射手段のいずれか一方または双方が上記所定の方向で移動する動作において、紫外線照射手段からの紫外線が被処理基板の被処理面を走査することにより被処理面から有機物が分解除去されるとともに、載置台の台上に設けられている加熱手段が紫外線照射手段の窓部材の下を通りながら該窓部材を所定温度以上に加熱することにより、窓部材から紫外線反応生成物または析出物が除去または回避される。
【0011】
上記第1の基板処理装置において、好ましくは、前記加熱手段が、前記窓部材に対する前記載置台の相対的な移動方向において前記被処理基板よりも前方の位置に配置される発熱体を有する構成であってよい。かかる発熱体は、たとえば、前記走査方向と直交する方向に架線される電熱線で構成することができる。該電熱線の発熱量を制御するために、好ましくは、前記加熱手段が、前記載置台上で前記電熱線の近傍に配置される温度センサと、前記電熱線にスイッチング回路を介して電気的に接続される電力源と、前記窓部材が前記所定温度以上に加熱されるように前記温度センサの出力信号に応じて前記スイッチング回路のオン・オフ動作を制御する温度制御手段とを含む構成を有してよい。この場合、好ましくは、前記温度制御手段が、前記電熱線が前記窓部材の下を通過する際に、前記窓部材のうちの少なくとも前記電熱線に最も近接する部分が所定温度まで過熱されるように前記電熱線に供給する電力を制御する構成としてよい。
【0012】
本発明の第2の基板処理装置は、被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理装置において、電力の供給を受けて紫外線を発するランプと紫外線を透過させる窓部材とを有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記窓部材を通して前記載置台上の前記被処理基板に照射する紫外線照射手段と、前記紫外線照射手段の下に隣接して設けられた処理室と、前記処理室内に設けられ、前記基板を台上に載置して支持する載置台と、前記紫外線照射手段からの紫外線が前記載置台上の前記被処理基板の被処理面を走査するように、前記載置台および前記紫外線照射手段のいずれか一方または双方を所定の方向で移動させる駆動手段と、前記被処理基板と干渉しない位置で前記載置台の台上に設けられ、前記駆動手段の駆動により前記載置台および/または前記紫外線照射手段が前記所定方向に移動する際に、前記窓部材の下を通過しながら前記窓部材を所定温度以上に加熱する加熱手段と、前記処理室の雰囲気を排気するために前記処理室の側壁に設けられた排気口とを具備する。
【0013】
上記第2の基板処理装置では、紫外線照射手段からの紫外線が窓部材を介して被処理基板の被処理面を走査するに際して、載置台の台上に設けられている加熱手段が窓部材の下を通過しながら窓部材を一端から他端まで所定温度以上に加熱することにより、窓部材から紫外線反応生成物が分解して気化し、気化した紫外線反応生成物は処理室の側壁に設けられた排気口を通って排出される。
【0014】
上記第2の基板処理装置において、好ましくは、前記窓部材の各部から熱分解して気化した紫外線反応物が前記排気口へ流れるように、前記処理室に外気吸い込み口が設けられるとともに前記排気口の位置が設定される構成としてよい。
【0015】
また、本発明の第1の基板処理方法は、載置台の台上に載置された被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理方法において、紫外線を透過させる窓部材を通して紫外線を相対的に被処理基板の一端から他端まで所定の方向に走査させて基板表面から有機物を分解除去する直前に、前記被処理基板と干渉しない位置で前記載置台の台上に設けられた加熱手段を前記窓部材の傍らを通過させて前記加熱手段により前記窓部材を所定温度以上に加熱し、前記窓部材から紫外線反応物の除去ないし付着の回避を行う。
【0016】
また、本発明の第2の基板処理方法は、被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理方法において、加熱手段の発熱温度を所定の温度まで立ち上げる工程と、被処理基板を所定の処理位置に位置させる工程と、前記処理位置に位置する前記被処理基板に窓部材を介して紫外線を照射し、かつ前記紫外線を前記被処理基板の一端から他端まで所定の方向に相対的に走査して基板表面から有機物を分解除去するのと並行して、前記加熱手段を前記所定の方向に前記窓部材の一端から他端まで相対的に走査して前記窓部材を所定温度以上に加熱し、前記窓部材から紫外線反応生成物の除去ないし付着の回避を行う工程と、前記被処理基板を所定の処理位置より搬出する工程と、前記加熱手段への電力の供給を停止する工程とを被処理基板毎に順次繰り返し行う。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0018】
図1に、本発明の基板処理装置が組み込み可能なシステム例として塗布現像処理システムを示す。この塗布現像処理システムは、クリーンルーム内に設置され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベークの各処理を行うものである。露光処理は、このシステムに隣接して設置される外部の露光装置(図示せず)で行われる。
【0019】
この塗布現像処理システムは、大きく分けて、カセットステーション(C/S)10と、プロセスステーション(P/S)12と、インタフェース部(I/F)14とで構成される。
【0020】
システムの一端部に設置されるカセットステーション(C/S)10は、複数の基板Gを収容するカセットCを所定数たとえば4個まで載置可能なカセットステージ16と、このステージ16上のカセットCについて基板Gの出し入れを行う搬送機構20とを備えている。この搬送機構20は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アームを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作可能であり、後述するプロセスステーション(P/S)12側の主搬送装置38と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
【0021】
プロセスステーション(P/S)12は、上記カセットステーション(C/S)10側から順に洗浄プロセス部22と、塗布プロセス部24と、現像プロセス部26とを基板中継部23、薬液供給ユニット25およびスペース27を介して(挟んで)横一列に設けている。
【0022】
洗浄プロセス部22は、2つのスクラバ洗浄ユニット(SCR)28と、上下2段の紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30と、加熱ユニット(HP)32と、冷却ユニット(COL)34とを含んでいる。
【0023】
塗布プロセス部24は、レジスト塗布ユニット(CT)40と、減圧乾燥ユニット(VD)42と、エッジリムーバ・ユニット(ER)44と、上下2段型アドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)46と、上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)48と、加熱ユニット(HP)50とを含んでいる。
【0024】
現像プロセス部26は、3つの現像ユニット(DEV)52と、2つの上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)55と、加熱ユニット(HP)53とを含んでいる。
【0025】
各プロセス部22,24,26の中央部には長手方向に搬送路36,52,58が設けられ、主搬送装置38,54,60が各搬送路に沿って移動して各プロセス部内の各ユニットにアクセスし、基板Gの搬入/搬出または搬送を行うようになっている。なお、このシステムでは、各プロセス部22,24,26において、搬送路36,52,58の一方の側にスピンナ系のユニット(SCR,CT,DEV等)が配置され、他方の側に熱処理または照射処理系のユニット(HP,COL,UV等)が配置されている。
【0026】
システムの他端部に設置されるインタフェース部(I/F)14は、プロセスステーション12と隣接する側にイクステンション(基板受け渡し部)57およびバッファステージ56を設け、露光装置と隣接する側に搬送機構59を設けている。
【0027】
図2に、この塗布現像処理システムにおける処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C/S)10において、搬送機構20が、ステージ16上の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、プロセスステーション(P/S)12の洗浄プロセス部22の主搬送装置38に渡す(ステップS1)。
【0028】
洗浄プロセス部22において、基板Gは、先ず紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30に順次搬入され、上段の紫外線照射ユニット(UV)では紫外線照射による乾式洗浄を施され、次に下段の冷却ユニット(COL)では所定温度まで冷却される(ステップS2)。この紫外線照射洗浄では基板表面の有機物が除去される。これによって、基板Gの濡れ性が向上し、次工程のスクラビング洗浄における洗浄効果を高めることができる。
【0029】
次に、基板Gはスクラバ洗浄ユニット(SCR)28の1つでスクラビング洗浄処理を受け、基板表面から粒子状の汚れが除去される(ステップS3)。スクラビング洗浄の後、基板Gは、加熱ユニット(HP)32で加熱による脱水処理を受け(ステップS4)、次いで冷却ユニット(COL)34で一定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。これで洗浄プロセス部22における前処理が終了し、基板Gは、主搬送装置38により基板受け渡し部23を介して塗布プロセス部24へ搬送される。
【0030】
塗布プロセス部24において、基板Gは、先ずアドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)46に順次搬入され、最初のアドヒージョンユニット(AD)では疎水化処理(HMDS)を受け(ステップS6)、次の冷却ユニット(COL)で一定の基板温度まで冷却される(ステップS7)。
【0031】
その後、基板Gは、レジスト塗布ユニット(CT)40でレジスト液を塗布され、次いで減圧乾燥ユニット(VD)42で減圧による乾燥処理を受け、次いでエッジリムーバ・ユニット(ER)44で基板周縁部の余分(不要)なレジストを除かれる(ステップS8)。
【0032】
次に、基板Gは、加熱/冷却ユニット(HP/COL)48に順次搬入され、最初の加熱ユニット(HP)では塗布後のベーキング(プリベーク)が行われ(ステップS9)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。なお、この塗布後のベーキングに加熱ユニット(HP)50を用いることもできる。
【0033】
上記塗布処理の後、基板Gは、塗布プロセス部24の主搬送装置54と現像プロセス部26の主搬送装置60とによってインタフェース部(I/F)14へ搬送され、そこから露光装置に渡される(ステップS11)。露光装置では基板G上のレジストに所定の回路パターンを露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置からインタフェース部(I/F)14に戻される。インタフェース部(I/F)14の搬送機構59は、露光装置から受け取った基板Gをイクステンション57を介してプロセスステーション(P/S)12の現像プロセス部26に渡す(ステップS11)。
【0034】
現像プロセス部26において、基板Gは、現像ユニット(DEV)52のいずれか1つで現像処理を受け(ステップS12)、次いで加熱/冷却ユニット(HP/COL)55の1つに順次搬入され、最初の加熱ユニット(HP)ではポストベーキングが行われ(ステップS13)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基板温度まで冷却される(ステップS14)。このポストベーキングに加熱ユニット(HP)53を用いることもできる。
【0035】
現像プロセス部26での一連の処理が済んだ基板Gは、プロセスステーション(P/S)24内の搬送装置60,54,38によりカセットステーション(C/S)10まで戻され、そこで搬送機構20によりいずれか1つのカセットCに収容される(ステップS1)。
【0036】
この塗布現像処理システムにおいては、洗浄プロセス部22の紫外線照射ユニット(UV)に本発明を適用することができる。以下、図3〜図9につき本発明を紫外線照射ユニット(UV)に適用した一実施形態を説明する。
【0037】
図3に示すように、この実施形態の紫外線照射ユニット(UV)は、下面に合成石英ガラスからなる紫外線照射窓62を取付し、室内に複数本(図示の例は3本)の円筒状紫外線ランプ64(1),64(2)‥‥,64(n)をランプの長手方向と直交する水平方向に並べて収容してなるランプ室66と、このランプ室66の下に隣接して設けられた洗浄処理室68とを有する。
【0038】
ランプ室66内において、各紫外線ランプ64(1)〜64(n)はたとえば誘電体バリア放電ランプでよく、後述するランプ電源部(108)より商用交流電力の供給を受けて発光し、有機汚染の洗浄に好適な波長172nmの紫外線(紫外エキシマ光)を放射する。各紫外線ランプ64(1)〜64(n)の背後つまり上には横断面円弧状の凹面反射鏡70が配置されており、各ランプ64(1)〜64(n)より上方ないし側方に放射された紫外線は直上の反射鏡凹面部で反射して紫外線照射窓62側に向けられるようになっている。
【0039】
ランプ室66内には、紫外線ランプ64(1)〜64(n)をたとえば水冷方式で冷却する冷却ジャケット(図示せず)や、紫外線を吸収する(したがってランプ発光効率を悪化させる)酸素の室内への進入を防止するための不活性ガスたとえばN2ガスを導入しかつ充満させるガス流通機構(図示せず)等も設けられてよい。ランプ室66の両側には、この紫外線照射ユニット(UV)内の各部に所要の用力または制御信号を供給するための用力供給部および制御部を収容するユーティリティ・ユニット74が設けられている。
【0040】
洗浄処理室68内には、基板Gを載置して支持するための水平移動および昇降可能なステージ76が設けられている。この実施形態では、ボールネジ78を用いる自走式のステージ駆動部80の上にステージ76を垂直方向(図のZ方向)に昇降可能に搭載し、ステージ駆動部80がボールネジ78およびこれと平行に延在するガイド82に沿って所定の水平方向(図のY方向)に、つまりランプ室66の真下をランプ配列方向と平行に横切るように、可変制御可能な速度で往復移動できるように構成されている。
【0041】
ステージ76には、基板Gの搬入/搬出時に基板Gを水平姿勢で担持するための複数本(たとえば6本)のリフトピン84が垂直に貫通している。この実施形態では、各リフトピン84が基板受け渡し用の所定高さ位置で固定され、これらの固定リフトピン84に対してステージ76が基板Gの搬入/搬出の邪魔にならない退避用の下限高さ位置Hbとステージ76自ら基板Gを載置支持するための一点鎖線で示す上限高さ位置Haとの間で昇降機構(図示せず)により昇降可能となっている。
【0042】
ステージ76は基板Gよりも一回り大きなサイズに形成され、基板Gを載置する中心部付近の所定領域(基板載置領域)76aには、基板Gを支持するための多数の支持ピン(図示せず)や基板Gを吸引保持するための真空チャック吸引口(図示せず)が設けられている。そして、図3において基板載置領域76aの右隣、より詳細には基板載置領域76aに対してステージ往動方向(Y方向)において前方の隣に位置するステージ上面の右側端部76bには、ステージ76側から紫外線照射窓62を走査式で加熱するための加熱手段として、ステージ往動方向(Y方向)と直交する水平方向に延在する電熱線86が設けられている。
【0043】
図4に明示するように、ステージ右側端部76bには、ステージ往動方向(Y方向)と直交する水平方向に適当な(たとえばステージのほぼ端から端までの)間隔を置いて絶縁材からなる一対の柱状または突起状支持体88,88が設けられ、これら一対の支持体88,88の間にたとえばモリブデンまたはタングステン線からなる電熱線86がステージから離間した(浮いた)状態で架線されている。電熱線86の両端部は両支持ピン88,88に固定されるとともに、絶縁被覆された電気ケーブル90,90を介して後述するヒータ電源部(110)に電気的に接続されている。ステージ右側端部76bには、この電熱線86に近接する適当な位置に、たとえば熱電対からなる温度センサ92も設けられている。
【0044】
再び図3において、ステージ76のY方向原点位置に隣接する洗浄処理室68の側には、固定リフトピン84の上端部に近い高さ位置にて基板Gを搬入/搬出するための開閉可能なシャッタ(扉)94が取り付けられている。このシャッタ94は洗浄プロセス部22の搬送路36(図1)に面しており、搬送路36上から主搬送装置38が開状態のシャッタ94を通って洗浄処理室68内への基板Gの搬入・搬出を行えるようになっている。
【0045】
洗浄処理室68の側または底面には1つまたは複数の排気口96が設けられており、各排気口96は排気管98を介して排気ダクト等の排気系統(図示せず)に接続されている。また、洗浄処理室68の適当な箇所に外気吸い込み口(図示せず)が設けられてよい。
【0046】
図5に、この紫外線照射ユニット(UV)における制御系の構成を示す。制御部100は、マイクロコンピュータで構成されてよく、内蔵のメモリには本ユニット内の各部および全体を制御するための所要のプログラムを格納しており、適当なインタフェースを介して、本塗布現像処理システムの全体的な処理手順を統括するメインコントローラ(図示せず)や本紫外線照射ユニット(UV)内の制御系の各部に接続されている。
【0047】
この実施形態において、制御部100と関係する本紫外線照射ユニット(UV)内の主要な部分は、シャッタ94を駆動するためのシャッタ駆動部102、ステージ76をZ方向で昇降駆動するためのステージ昇降駆動部104、ステージ76をY方向で水平駆動または走査駆動するための走査駆動部106、ランプ室66内の紫外線ランプ64(1)〜64(n)を点灯駆動するためのランプ電源部108、電熱線86に発熱用の電力を供給するためのヒータ電源部110、装置内の各部の状態または状態量を検出するためのセンサ類112等である。ステージ昇降駆動部104および走査駆動部106はそれぞれの駆動源としてたとえばサーボモータを有し、ステージ駆動部80内に設けられる。センサ類112は、ステージ右側端部76b上の上記温度センサ92を含む。
【0048】
図6に、ヒータ電源部110の一構成例を示す。このヒータ電源部110は、交流電源114からの電力を温調用のスイッチング回路たとえばSSR(ソリッド・ステート・リレー)116を介して電熱線86に供給し、温度センサ92により検出される電熱線86付近の温度を温度測定回路120によりフィードバックして温度制御回路118がSSR116のオン・オフを制御するようにしている。
【0049】
電熱線86が発熱することによってランプ室68の紫外線照射窓62が加熱される温度と温度センサ92の感知する温度との間には一定の対応関係があるので、温度センサ92の検出温度またはそれから該対応関係に基づいて推定した紫外線照射窓62の温度が設定値Ts以上となるように電熱線86に供給する電力の実効値を制御してよい。
【0050】
この実施形態では、電熱線86が紫外線照射窓62の目の前または傍を通過(走査)する際に、紫外線照射窓62のうちの少なくとも電熱線86に最も近接する部分付近が110゜C以上の温度まで加熱されるように上記設定値Tsを選択してよい。
【0051】
図7に、この紫外線照射ユニット(UV)における主要な動作手順を示す。先ず、上記メインコントローラからの指示を受けて制御部100を含めてユニット内の各部を初期化する(ステップA1)。この初期化の中で、ステージ76は、Y方向ではシャッタ94に近接する所定の原点位置に位置決めされ、Z方向では退避用の高さ位置(Hb)に降ろされる。ヒータ電源部110では、電熱線86に対する給電を開始し、フィードバック方式で電熱線86の発熱温度を設定値まで立ち上げる。
【0052】
主搬送装置38(図1)がカセットステーション(C/S)10から処理前の基板Gを本紫外線照射ユニット(UV)の前まで搬送してくると、制御部100は主搬送装置38と基板Gの受け渡しをするように該当の各部を制御する(ステップA2)。
【0053】
より詳細には、先ずシャッタ駆動部102を制御してシャッタ94を開けさせる。主搬送装置38は一対の搬送アームを有しており、一方の搬送アームに洗浄前の基板Gを載せ、他方の搬送アームを空き(基板無し)状態にしてくる。本紫外線照射ユニット(UV)内に洗浄済みの基板Gがないときは、洗浄前の基板Gを支持する方の搬送アームをそのまま開状態のシャッタ94を通って洗浄処理室68内に伸ばし、その未洗浄基板Gを固定リフトピン84の上に移載する。本紫外線照射ユニット(UV)内に洗浄済みの基板Gが有るときは、最初に空の搬送アームでその洗浄済みの基板Gを搬出してから、未洗浄の基板Gを上記と同様にして搬入する。上記のようにして本紫外線照射ユニット(UV)で紫外線洗浄処理を受けるべき基板Gが主搬送装置38により固定リフトピン84の上に搬入載置されたなら、シャッタ94を閉める。
【0054】
次いで、制御部100は、ステージ昇降駆動部92を制御してステージ76を基板載置用の高さ位置Haまで上昇させる(ステップA3)。この際、ステージ76の上昇する間に真空チャック部の吸引を開始させ、ステージ76が基板載置用の高さ位置Haに到達すると同時に基板Gを吸引保持できるようにしてよい。ステージ76が基板Gを載置した状態で基板載置用の高さ位置Haまで上昇すると、ステージ右側端部76a上の電熱線86がランプ室66の紫外線照射窓62の左側端部と所定の間隔(たとえば2〜3mm)を置いて向かい合う。この時点から、紫外線照射窓62に対してステージ76側の電熱線86による加熱が開始される。
【0055】
次に、制御部100は、ランプ電源部108を制御して紫外線ランプ64(1)〜64(n)を点灯させ(ステップA4)、基板Gに対する紫外線照射洗浄処理を実行する(ステップA5)。
【0056】
この紫外線照射洗浄処理を行うため、制御部100はステージ駆動部80の走査駆動部106によりステージ76を原点位置と点線76’で示す往動位置との間でY方向に片道移動または往復移動させる。このステージ76のY方向移動によりステージ上の基板Gがランプ室66の真下を所定の高さ位置HaでY方向に横切ることで、ランプ室66の紫外線照射窓62よりほぼ垂直下方に向けて放射される波長172nmの紫外線が基板Gを照射しながらY方向とは逆方向に基板の一端から他端まで走査する。
【0057】
このように基板Gに対して波長172nmの紫外線が照射されることにより、基板表面付近に存在している酸素が該紫外線によりオゾンO3に変わり、さらにこのオゾンO3が該紫外線によって励起され酸素原子ラジカルO*が生成される。この酸素ラジカルにより、基板Gの表面に付着している有機物が二酸化炭素と水とに分解して基板表面から除去される。分解・気化した有機物は排気口96から排気される。
【0058】
このような走査式の紫外線洗浄処理において、基板Gに対する紫外線の照射量または積算光量はステージ76の移動速度(走査速度)に反比例する。つまり、走査速度Fを速くするほど基板Gに対する紫外線照射時間が短くなって紫外線照射量は少なくなり、反対に走査速度を遅くするほど基板Gに対する紫外線照射時間が長くなって紫外線照射量は多くなる。一定の限度内で、紫外線照射量が多いほど、基板Gの表面から除去される有機物も多くなる。
【0059】
この実施形態では、ステージ76のY方向移動により、上記のような走査式の紫外線洗浄処理が行われるのと並行して、ランプ室66の紫外線出射窓62に対するステージ76側の電熱線86による走査式の加熱が行われる。
【0060】
図8に模式的に示すように、ステージ76がランプ室66の紫外線照射窓62の真下をY方向に通過する際、ステージ右側端部76a上の電熱線86が基板載置領域76a上の基板Gよりも前方位置で紫外線照射窓62を加熱しながらY方向に移動する。上記したようなヒータ電源部110における温度制御により、電熱線86が紫外線照射窓62を通過または走査する際に、紫外線照射窓62のうちの少なくとも電熱線86に最も近接する部分付近の温度が110゜C以上に加熱される。
【0061】
こうしてステージ76と一体にY方向に移動する電熱線86からの輻射熱によって、紫外線照射窓62を構成する合成石英ガラスの各部が一定時間110゜C以上に加熱され、そこに付着またはその付近に浮遊している紫外線反応生成物ないし白色析出物が熱分解する。そして、熱分解して気化した紫外線反応生成物ないし白色析出物は洗浄処理室68の排気口96から外へ排出される。
【0062】
このように、基板Gの表面に紫外線照射を施す直前に、紫外線照射窓62に付着していた白色析出物を走査式の加熱によって掃引除去するため、紫外線照射窓62の紫外線透過度を良好な状態にしてから紫外線照射を行うことができる。
【0063】
また、電熱線86が通過する前後でも紫外線照射窓62の各部は伝熱ないし余熱によってしばらく110゜C以上またはその付近の温度を維持するので、上記のような走査式の紫外線洗浄処理に付随して生成される紫外線反応生成物は、紫外線照射窓62には付着しにくく、排気口96から排気系統へ排出される。
【0064】
上記のような基板Gに対する走査式の紫外線洗浄処理が終了したなら、制御部100はランプ電源部108を制御して紫外線ランプ64(1)〜64(n)を消灯させる(ステップA6)。
【0065】
次いで、制御部100はステージ76をスタート位置に戻す(ステップA7)。この実施形態では、先ず走査駆動部106によりステージ76を往動位置(図3の点線位置76’)からY方向原点位置まで移動または復動させ、次にY方向原点位置にて真空チャックをオフにしてからステージ昇降駆動部104によりステージ76を退避用の高さ位置(Hb)まで降ろし、基板Gを固定リフトピン84に支持させる。こうして、1枚の基板Gに対する本紫外線洗浄ユニット(UV)内の全工程が終了し、主搬送装置38(図1)が来るのを待つ。この間、電熱線86に対する給電は継続してもよいし、あるいはいったん切ってもよい。
【0066】
上記したように、この実施形態では、基板Gを載置するステージ76に電熱線86を設け、向かい側の上方に固定設置されたランプ室66に対してステージ76を基板表面またはステージ面と平行な所定の方向(Y方向)に移動させる。このステージ移動において、ランプ室66からの紫外線が基板Gの表面を基板の端から端まで走査することにより、基板表面全体から有機物が分解除去されるとともに、ステージ76側の電熱線86がランプ室66の紫外線照射窓62を上記所定方向で端から端まで走査して所定温度(110゜C)以上に加熱することにより、紫外線照射窓62の窓表面全体から紫外線反応生成物または析出物が除去ないし付着が回避される。
【0067】
このように、この実施形態では、紫外線照射窓62を保護するための紫外線反応生成物対策として、ステージ76側に電熱線86を設ける構成であり、ランプ室66側の特別な仕様(追加工、部品または機能の追加、構造変更等)は一切不要となっている。特に、この実施形態では、ステージ76上で基板Gに対して走査方向の前方に1本の電熱線86を走査方向と直交する水平方向に配置する構成により、紫外線照射処理の直前ないし処理中に紫外線照射窓62を所定温度以上に加熱する方式であり、ステージ76側に本発明における加熱手段を簡単かつ低コストに付設することができる。
【0068】
もっとも、この実施形態においてステージ76側に電熱線86を設ける構成は種々の変形が可能である。たとえば、図9に示すように、ステージ76上で基板G(基板載置領域76a)の回りを部分的または全体的(一周して)囲むように電熱線86を架線する構成も可能である。図9の構成例ではステージ76の左側端部76c上に電熱線86を架線していないが、この領域76cにも架線可能である。特に、ステージ76の復動(Y方向とは反対方向への移動)でも紫外線照射(ステップA5)を行う場合には、ステージ左側端部76c上の電熱線86は有用である。また、図示しないが、電熱線86を複数本並列に架線する構成も可能である。
【0069】
本発明における加熱手段としては、ステージ76側からランプ室66の紫外線照射窓62を上記所定温度(110゜C)以上に加熱できるようなものであれば、電熱線以外の加熱手段でもよく、たとえばセラミックヒータや赤外線ヒータ等も使用可能である。
【0070】
上記した実施形態では、ランプ室66側を固定し、ステージ76および電熱線86側を基板Gの表面と平行に移動させる走査方式であった。しかし、ステージ76および電熱線86側を所定位置で固定し、ランプ室66側を基板Gの表面と平行に移動させる走査方式も可能である。走査駆動手段は、上記のようなボールネジ機構に限定されるものではなく、ベルト式やローラ式等でもよい。上記した実施形態におけるランプ室66内や洗浄処理室68内の構成、特に紫外線照射窓62、紫外線ランプ64(1)〜64(n)、ステージ76、ステージ駆動部80、ヒータ電源部110等の構成も一例であり、各部について種々の変形・変更が可能である。
【0071】
上記実施形態は、紫外線照射洗浄装置(UV)に係わるものであった。しかし、本発明の基板処理装置は、有機汚染の除去以外の目的で被処理基板に紫外線を照射する処理にも適用可能である。たとえば、上記したような塗布現像処理システムにおいて、ポストベーキング(ステップS13)の後にレジストを硬化させる目的で基板Gに紫外線を照射する工程に上記実施形態と同様の紫外線照射装置を使用できる。本発明における被処理基板はLCD基板に限らず、半導体ウエハ、CD基板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の基板処理装置または基板処理方法によれば、基板を載置する載置台側に設けた加熱手段により紫外線照射用の窓部材を走査式で所定温度以上に加熱するようにしたので、該窓部材を紫外線反応生成物から簡易な構成により効果的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置が適用可能な塗布現像処理システムの構成を示す平面図である。
【図2】実施形態の塗布現像処理システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】実施形態の紫外線照射ユニットの構成を示す斜視図である。
【図4】実施形態の紫外線照射ユニットにおける電熱線取付構造を示す斜視図である。
【図5】実施形態の紫外線照射ユニットの制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】実施形態の紫外線照射ユニットにおけるヒータ電源部の一構成例を示すブロック図である。
【図7】実施形態の紫外線照射ユニットにおける主要な動作手順を示すフローチャートである。
【図8】実施形態の紫外線照射ユニットにおいて紫外線照射窓を走査式で加熱する作用を模式的に示す平面図である。
【図9】実施形態の紫外線照射ユニットにおける電熱線取付構造の一変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
38 主搬送装置
UV 紫外線照射ユニット
62 紫外線照射窓(石英ガラス窓)
64(1),64(2),‥‥,64(n) 紫外線ランプ
66 ランプ室
68 洗浄処理室
76 ステージ
76a 基板載置領域
76b ステージ右側端部
78 ボールネジ
80 ステージ駆動部
82 ガイド
84 固定リフトピン
86 電熱線
88 支持ピン
92 温度センサ
100 制御部
104 ステージ昇降駆動部
106 走査駆動部
110 ヒータ電源部

Claims (9)

  1. 被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理装置において、
    前記被処理基板を台上に載置して支持する載置台と、
    電力の供給を受けて紫外線を発するランプと紫外線を透過させる窓部材とを有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記窓部材を通して前記載置台上の前記被処理基板に照射する紫外線照射手段と、
    前記紫外線照射手段からの紫外線が前記載置台上の前記被処理基板の被処理面を走査するように、前記載置台および前記紫外線照射手段のいずれか一方または双方を所定の方向で移動させる駆動手段と、
    前記被処理基板と干渉しない位置で前記載置台の台上に設けられ、前記駆動手段の駆動により前記載置台および/または前記紫外線照射手段が前記所定方向に移動する際に、前記窓部材の下を通過しながら前記窓部材を所定温度以上に加熱する加熱手段と
    を具備する基板処理装置。
  2. 前記加熱手段が、前記窓部材に対する前記載置台の相対的な移動方向において前記被処理基板よりも前方の位置に配置される発熱体を有する請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記発熱体が、前記走査方向と直交する方向に架線される電熱線からなる請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記加熱手段が、前記載置台上で前記電熱線の近傍に配置される温度センサと、前記電熱線にスイッチング回路を介して電気的に接続される電力源と、前記窓部材が前記所定温度以上に加熱されるように前記温度センサの出力信号に応じて前記スイッチング回路のオン・オフ動作を制御する温度制御手段とを含む請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記温度制御手段は、前記電熱線が前記窓部材の下を通過する際に、前記窓部材のうちの少なくとも前記電熱線に最も近接する部分が所定温度まで加熱されるように前記電熱線に供給する電力を制御する請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理装置において、
    電力の供給を受けて紫外線を発するランプと紫外線を透過させる窓部材とを有し、前記ランプより発せられた紫外線を前記窓部材を通して前記載置台上の前記被処理基板に照射する紫外線照射手段と、
    前記紫外線照射手段の下に隣接して設けられた処理室と、
    前記処理室内に設けられ、前記基板を台上に載置して支持する載置台と、
    前記紫外線照射手段からの紫外線が前記載置台上の前記被処理基板の被処理面を走査するように、前記載置台および前記紫外線照射手段のいずれか一方または双方を所定の方向で移動させる駆動手段と、
    前記被処理基板と干渉しない位置で前記載置台の台上に設けられ、前記駆動手段の駆動により前記載置台および/または前記紫外線照射手段が前記所定方向に移動する際に、前記窓部材の下を通過しながら前記窓部材を所定温度以上に加熱する加熱手段と、
    前記処理室の雰囲気を排気するために前記処理室の側壁に設けられた排気口と
    を具備する基板処理装置。
  7. 前記窓部材の各部から熱分解して気化した紫外線反応物が前記排気口へ流れるように、前記処理室に外気吸い込み口が設けられるとともに前記排気口の位置が設定される請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 載置台の台上に載置された被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理方法において、
    紫外線を透過させる窓部材を通して紫外線を相対的に被処理基板の一端から他端まで所定の方向に走査させて基板表面から有機物を分解除去する直前に、前記被処理基板と干渉しない位置で前記載置台の台上に設けられた加熱手段を前記窓部材の傍らを通過させて前 記加熱手段により前記窓部材を所定温度以上に加熱し、前記窓部材から紫外線反応物の除去ないし付着の回避を行う基板処理方法。
  9. 被処理基板に紫外線を照射して所定の処理を行う基板処理方法において、
    加熱手段の発熱温度を所定の温度まで立ち上げる工程と、
    被処理基板を所定の処理位置に位置させる工程と、
    前記処理位置に位置する前記被処理基板に窓部材を介して紫外線を照射し、かつ前記紫外線を前記被処理基板の一端から他端まで所定の方向に相対的に走査して基板表面から有機物を分解除去するのと並行して、前記加熱手段を前記所定の方向に前記窓部材の一端から他端まで相対的に走査して前記窓部材を所定温度以上に加熱し、前記窓部材から紫外線反応生成物の除去ないし付着の回避を行う工程と、
    前記被処理基板を所定の処理位置より搬出する工程と、
    前記加熱手段への電力の供給を停止する工程と
    を被処理基板毎に順次繰り返し行う基板処理方法。
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