JP2002075901A - アニール装置、メッキ処理システム、および半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

アニール装置、メッキ処理システム、および半導体デバイスの製造方法

Info

Publication number
JP2002075901A
JP2002075901A JP2000263689A JP2000263689A JP2002075901A JP 2002075901 A JP2002075901 A JP 2002075901A JP 2000263689 A JP2000263689 A JP 2000263689A JP 2000263689 A JP2000263689 A JP 2000263689A JP 2002075901 A JP2002075901 A JP 2002075901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
susceptor
processed
heat
annealing
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000263689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002075901A5 (ja
Inventor
Wataru Okase
亘 大加瀬
Takenobu Matsuo
剛伸 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2000263689A priority Critical patent/JP2002075901A/ja
Publication of JP2002075901A publication Critical patent/JP2002075901A/ja
Publication of JP2002075901A5 publication Critical patent/JP2002075901A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理体への微小な汚染も防止すること、お
よびが被処理体に均一にアニール処理を行うこと可能な
アニール装置、メッキ処理システム、半導体デバイスの
製造方法を提供すること。 【解決手段】 熱線を透過する上方に向いた壁、熱線を
透過する下方に向いた壁、および被処理体を搬入・搬出
するための開口部を具備し内部に処理室を形成する石英
壁と、サセプタに載置された被処理体の水平方向周囲を
取り囲むべく石英壁内部の処理室に設けられ、前記第1
または第2の熱放射ランプユニットからの放射熱を保熱
する保熱部材とを有する。アニール処理を行う処理室が
ともに石英で構成されているので、熱的安定性が極めて
高く汚染物質の拡散を高度に防止することができる。ま
た、被処理体には上下から熱が放射されまたその円周方
向の周囲には保熱部材が存在するので、アニール中の被
処理体の温度均一性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理体の処理面
に形成された金属層をアニールするアニール装置、アニ
ール装置を含むメッキ処理システム、およびアニール処
理を含む半導体デバイスの製造方法に係り、特に、被処
理体の汚染を防止するのに適するアニール装置、メッキ
処理システム、半導体デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいてメッキ工程
のような液相中での処理は、近年、半導体デバイスの微
細加工の進展に伴い、気相状態での反応プロセスに代わ
りより頻繁に用いられるようになってきている。
【0003】このようなメッキ工程では、その後処理と
して、形成されたメッキ層を改質して高品質化するた
め、メッキ層に対するアニール処理を行うことがある。
アニール処理を行うと、メッキ層の結晶向きが揃いメッ
キ層としての質が向上する。
【0004】アニール処理は、被処理体にメッキを施す
メッキ液槽とは異なる装置で行われ、この装置は、被処
理体周囲を特定の雰囲気を保ちかつアニール温度に昇温
する機能を有する。すなわち、アニール処理される被処
理体周囲を特定の雰囲気に保つため気密性があり、アニ
ール温度に昇温するため熱源(ランプやヒータなど)を
有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アニール処理では、特
に被処理体に対する無機物、有機物の汚染を防止しつつ
アニールすることが重要である。無機物、有機物による
汚染により被処理体表面が劣化するからである。
【0006】このためには、アニール装置自体がこのよ
うな汚染の元にならないように考慮する必要がある。そ
こで、例えば、アニール装置の被処理体を収容する側の
壁材のパーティクルが拡散するのを避けることや壁材が
気化するのを避けることなどには一応の考慮がなされて
いる。しかしながら、今時の微細加工化に伴いますます
微小な汚染源も問題化する状況にあるため、現状では限
界がある。
【0007】本発明は、このような状況を考慮してなさ
れたもので、アニール装置、アニール装置を含むメッキ
処理システム、およびアニール処理を含む半導体デバイ
スの製造方法において、被処理体への微小な汚染も防止
することが可能なアニール装置、メッキ処理システム、
半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】また、これに加えて、被処理体に均一にア
ニール処理を行うことが可能なアニール装置、メッキ処
理システム、半導体デバイスの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るアニール装置は、熱線を透過する上方
に向いた壁、熱線を透過する下方に向いた壁、および被
処理体を搬入・搬出するための開口部を具備し内部に処
理室を形成する石英壁と、前記上方に向いた壁に対向し
て設けられた第1の熱放射ランプユニットと、前記下方
に向いた壁に対向して設けられた第2の熱放射ランプユ
ニットと、前記石英壁内部の処理室に設けられ、前記搬
入された被処理体を載置するサセプタと、前記サセプタ
に載置された被処理体の水平方向周囲を取り囲むべく前
記石英壁内部の処理室に設けられ、前記第1または第2
の熱放射ランプユニットからの放射熱を保熱する保熱部
材と、前記開口部を気密に閉塞可能なシャッターと、前
記石英壁に接続して設けられ、前記シャッターによって
気密に閉塞された前記石英壁内部の処理室にガスを導入
しまたは前記処理室からガスを排出するガス導入・排出
管とを有することを特徴とする。
【0010】アニール処理を行う処理室は、上方に向い
た壁、下方に向いた壁ともに石英で構成されている。し
たがって、熱的安定性が極めて高く汚染物質の拡散を高
度に防止することができる。また、被処理体には上下か
ら熱が放射され、またその円周方向の周囲には保熱部材
が存在するので、アニール中の被処理体の温度均一性を
向上することができる。
【0011】これにより、被処理体への微小な汚染も防
止することが可能になり、また、被処理体に均一にアニ
ール処理を行うことが可能になる。
【0012】なお、上方に向いた壁、下方に向いた壁、
および開口部が形成された部位は、それぞれ別部材の石
英で構成することができる。
【0013】また、処理室に導入するガスは、例えば窒
素ガス、アルゴン、酸素ガスなどとすることができる。
【0014】また、前記保熱部材は、金属微粒子が分散
された黒色石英ガラス含むことを特徴とする。
【0015】被処理体の周囲に配置される保熱部材を黒
色石英ガラスにすることで熱放射ランプから放射される
熱線を効率よく吸収する。これにより、被処理体の周縁
部から熱が逃げるのをさらに防止するので、被処理体の
アニールの面内均一性を向上する。
【0016】また、前記サセプタは、点状または線状の
接触にて前記被処理体を支持することにより前記被処理
体を載置することを特徴とする。
【0017】これにより、被処理体と接触するサセプタ
の部位から熱が散逸するのをより小さくすることができ
るので、被処理体のアニールの面内均一性をさらに向上
する。
【0018】また、前記サセプタを垂直方向に上下動さ
せる上下動機構と、前記サセプタを垂直軸回りに回転す
る回転機構とをさらに有し、前記上下動機構は、前記処
理室に搬入される被処理体を前記サセプタが受け取るべ
く動作し、前記回転機構は、前記サセプタに載置された
被処理体の前記垂直軸回りの向きを修正すべく動作する
ことを特徴とする。
【0019】上下動機構と回転機構とにより、処理室に
搬入される被処理体のサセプタへの載置、および被処理
体の向きを調整が円滑に行える。被処理体の向きを一定
にするので繰り返し被処理体に均一にアニール処理を行
うことが可能になる。
【0020】なお、処理室への被処理体の搬入・搬出に
はアームロボットを用いることができる。
【0021】また、前記シャッターが前記開口部を気密
に閉塞するためのシール材をさらに有し、前記石英壁の
うち前記開口部近傍と前記シャッターとは、不透明石英
ガラスであり、前記開口部近傍の石英壁には、冷媒を循
環させるための空洞が形成されていることを特徴とす
る。
【0022】石英壁のうちランプからの熱を透過すべき
部位以外である開口部付近の石英壁を不透明ガラスにす
る。これにより、石英壁を伝播する輻射熱が伝達するこ
とによるシール材の劣化を防止する。このようにシール
材を保護することで、加熱対象である被処理体に均一に
熱を放射することができるので、被処理体をより均一に
アニール処理することが可能になる。
【0023】なお、石英壁が、上方に向いた壁、下方に
向いた壁、および開口部が形成された部位それぞれの部
材からなる場合にも、これら同士の気密接合にはシール
材を用いることができる。この場合も、上記と同様に接
合部位近傍に冷媒を循環させるための空洞を形成するこ
とができる。
【0024】また、開口部を気密に閉塞するには、シー
ル材による以外に石英ガラス同士の擦り合わせを用いる
こともできる。
【0025】また、冷媒には、空気、水、油、その他の
流体を用いることができる。
【0026】また、前記サセプタは、前記被処理体の処
理面が前記石英壁の前記上方に向いた壁に対向するよう
に前記被処理体を載置し、前記第1の熱放射ランプユニ
ットは、その発する熱線波長分布が前記第2の熱放射ラ
ンプユニットの発する熱線波長分布より範囲が広いこと
を特徴とする。
【0027】被処理面たるメッキが施された面に対向す
る熱放射ランプの放射する熱線を、メッキである金属が
吸収しやすい波長を含むようにする。このため、例え
ば、波長1μm程度の熱線を含むようにし、処理面の反
対面に放射する熱線より波長範囲を広くする。これによ
り、被処理面に効率的に熱を吸収させることができるよ
うになり、被処理体をより均一にアニール処理すること
が可能になる。
【0028】なお、例えば、被処理面に対しては1〜5
μm程度の波長分布、被処理面とは反対面には2.5〜
5μm程度の波長分布とすることができる。
【0029】また、前記サセプタに載置された被処理体
の前記下方に向いた壁に面する側の温度を検出する温度
検出部と、前記サセプタに載置された被処理体の前記上
方に向いた壁に面する側の温度を非接触で測定する温度
測定部と、前記検出された温度および前記測定された温
度に基づき前記第1および第2の熱放射ランプユニット
の熱放射出力を制御する制御部とをさらに有することを
特徴とする。
【0030】被処理体の温度を検出・測定し、その結果
に基づき熱放射ランプユニットの出力を制御し、より適
切なアニール条件を作り出すことができる。この際、被
処理面の温度測定を非接触で行うことにより、被処理面
への外乱要因となることがない。これにより、さらに被
処理体をより均一にアニール処理することが可能にな
る。
【0031】なお、温度検出・測定は、被処理体の複数
の部位を対象に行うことができる。例えば、被処理体の
中心部位、複数の周縁部位などである。また、非接触で
測定するには例えば放射温度計や色温度計を用いること
ができ、接触で検出するには例えば熱電対を用いること
ができる。
【0032】また、本発明に係るメッキ処理システム
は、被処理体の処理面にメッキを施すメッキ処理ユニッ
トと、請求項1ないし7のいずれか1項記載のアニール
装置と、前記メッキ処理ユニットでメッキが施された被
処理体を前記メッキ処理ユニットから前記アニール装置
に搬送する搬送機構とを有することを特徴とする。
【0033】上記のような、被処理体への微小な汚染も
防止し、また、被処理体に均一にアニール処理を行うこ
とができるアニール装置を、メッキ処理システムとして
有することにより、メッキ処理システムとして同様な作
用および効果を得ることができる。このメッキ処理シス
テムでは、メッキ処理ユニットから直接アニール装置に
被処理体を搬送機構で搬送する。メッキ処理ユニットで
は、メッキの成長を終えた被処理体をほぼ同一の空間で
洗浄する。
【0034】また、被処理体の処理面にメッキを施すメ
ッキ処理ユニットと、前記メッキが施された被処理体を
洗浄する洗浄ユニットと、請求項1ないし7のいずれか
1項記載のアニール装置と、前記メッキ処理ユニットで
メッキが施された被処理体を前記メッキ処理ユニットか
ら前記洗浄ユニットに搬送しかつ前記洗浄された被処理
体を前記洗浄ユニットから前記アニール装置に搬送する
搬送機構とを有することを特徴とする。
【0035】このメッキ処理システムも上記と同様の作
用および効果を得る。このメッキ処理システムでは、メ
ッキ処理ユニットから、一旦、洗浄ユニットに被処理体
を搬送し、洗浄ユニットで洗浄された被処理体をアニー
ル装置に搬送機構で搬送する。
【0036】また、本発明に係る半導体デバイスの製造
方法は、サセプタの被処理体載置位置の水平方向周囲を
取り囲むべく石英壁内部の処理室に設けられた保熱部材
を予熱する工程と、前記サセプタに被処理体を載置すべ
く前記石英壁内部の処理室に前記被処理体を搬入する工
程と、前記サセプタに載置された被処理体の処理面には
ほぼ垂直に熱線を照射しかつ前記処理面とは反対の面に
は斜め方向から熱線を照射する工程と、前記熱線が照射
された被処理体を前記処理室から搬出する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0037】サセプタの被処理体載置位置の水平方向周
囲を取り囲む保熱部材を予熱すること、およびサセプタ
に載置された被処理体の処理面に垂直に熱線を放射する
ことにより、被処理体の周縁部からの放熱を抑制しつつ
被処理体に効率的に熱を吸収させることができる。これ
により、被処理体に均一にアニール処理を行うことが可
能になる。
【0038】また、サセプタの被処理体載置位置の水平
方向周囲を取り囲むべく石英壁内部の処理室に設けられ
た保熱部材を予熱する工程と、前記サセプタに被処理体
を載置すべく前記石英壁内部の処理室に前記被処理体を
搬入する工程と、前記サセプタに載置された被処理体の
処理面とは反対の面に熱線を照射しかつ前記被処理体の
処理面に前記熱線より中心波長域が短波長である熱線を
照射する工程と、前記熱線が照射された被処理体を前記
処理室から搬出する工程とを有することを特徴とする。
【0039】サセプタの被処理体載置位置の水平方向周
囲を取り囲む保熱部材を予熱すること、およびサセプタ
に載置された被処理体の処理面により短波長の熱線を放
射することにより、被処理体の周縁部からの放熱を抑制
しつつ被処理体に効率的に熱を吸収させることができ
る。これにより、被処理体に均一にアニール処理を行う
ことが可能になる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0041】図1は、本発明の一実施形態たるアニール
装置の模式的な正面断面図である。同図に示すように、
このアニール装置は、石英でできた上部材1、下部材
2、中部材3とで処理室を形成し、処理室内部に、被処
理体19を処理面上向きで載置するサセプタ4と被処理
体19周縁部からの放熱を防止する保熱部材5とを設け
たものである。
【0042】上部材1と中部材3、下部材2と中部材3
との間それぞれにはシール部材12が配設されこれらの
間を気密に保つ。なお、上部材1と中部材3、および下
部材2と中部材3との固定には、ボルト止め、スプリン
グ締付け、サンドイッチ式可動固定などを用いることが
できる。
【0043】中部材3には、被処理体19を搬入・搬出
するための開口部が設けられ、開口部は、シャッター
8、9で開閉できる。シャッター8、9と中部材3との
間は、シール材13、14で気密が保たれる。シャータ
ー8、9は、シャーター機構10、11により可動し、
被処理体19を搬入・搬出する際にはシャーター8、9
を図中下方向に可動し開口部を搬入または搬出経路とし
て提供する。なお、シャッター8、9と中部材3との気
密閉塞のためには、シール材13、14に代えてシャッ
ター8、9と中部材3とのすり合わせを用いることもで
きる。
【0044】中部材3の開口部に設けられるシール材1
3、14の近傍には、冷媒を循環させるための空洞18
a、18bが形成されており、空洞18a、18bに冷
媒を循環させることによりアニール処理の際の輻射熱に
よりシール材12、13、14が劣化するのを防止す
る。また、シール材12、13、14保護のため、中部
材3と、上部材1、下部材2のうちシール材12付近
は、不透明石英となっている。不透明石英にすることに
より、石英中を伝わる輻射熱をある程度遮断することが
できる。
【0045】ここで、上部材1、下部材2、中部材3と
の位置関係をさらに説明するため図2を参照する。図2
は、これらの位置関係を示す斜視図である。図2に示す
ように、上部材1は、上方向にややドーム状であり、周
辺部が不透明石英、周辺部以外が透明石英である。
【0046】中部材3は、扁平な円筒に2つの開口部を
設けたものであり、上の面には上部材1とのシールのた
めシール溝12aが設けられる。なお、下の面にも下部
材2とのシールのためシール溝が設けられている。ま
た、開口部には、これをシールするためのシール溝13
aが設けられている。中部材3は、不透明石英でできて
いる。
【0047】下部材2は、下方向にややドーム状でかつ
中心部にはサセプタ4の回転機構を配置するための開口
部が形成されている。また、周辺部が不透明石英、周辺
部以外が透明石英である。
【0048】なお、図2は、上部材1、下部材2、中部
材3との位置関係を説明するためのもので、詳細な部分
は省略してあり図1とは一致しない部分がある。
【0049】図1の説明を続けるに、上部材1の上面に
は、熱線を被処理体19に照射するための上面ランプユ
ニット6が配され、上面ランプユニット6には、ランプ
6a〜ランプ6hが存在する。なお、ランプは、図1の
紙面に垂直方向にも配置され被処理体19を一様に熱線
照射する。
【0050】上面ランプユニット6の各ランプは、制御
部34により出力制御される。制御部34は、温度セン
サ31、32、33により非接触で検出された被処理体
19の上面の温度を用いて適切な温度に設定すべく動作
する。なお、温度センサ31、32、33が測定する被
処理体19の部位は、一例として、被処理体19の中心
部および周辺部としてあるが、より細かくまたはより簡
略的に設置するようにしてもよい。非接触で温度を検出
するには、例えば放射温度計や色温度計を用いることが
できる。
【0051】下部材2の下面にも、熱線を被処理体19
に照射するための下面ランプユニット7が配され、下面
ランプユニット7には、ランプ7a〜ランプ7hが存在
する。なお、このランプも図1の紙面に垂直方向にも配
置され被処理体19の下面方向からこれを一様に熱線照
射する。
【0052】上面ランプユニット7の各ランプは、制御
部36により出力制御される。制御部36は、温度セン
サ35により非接触で検出された被処理体19の下面の
温度を用いて適切な温度に設定すべく動作する。なお、
被処理体19の下面は処理面ではないことから、被処理
体19に温度センサを接触することにより測定してもよ
い。このような温度測定には熱電対を用いることができ
る。熱電対を用いる場合には、サセプタ4からサセプタ
支持部材4s方向に導線を這わせのぞき窓24から外部
に検出電位を取り出す。また、このような温度センサが
測定する被処理体19の部位は、図1に示すような被処
理体19の中心部のみでなく、より細かく設置するよう
にしてもよい。
【0053】保熱部材5は、扁平な環体状であり、上面
ランプユニット6、下面ランプユニット7からの熱線に
より加熱され、アニール処理中における被処理体19の
周縁部から放熱するのを防止する。保熱部材5には、こ
のような必要とされる機能から金属微粒子が分散された
黒色石英を用いることがより好適である。
【0054】また、上部材1には、処理室をアニール雰
囲気にするためのガスを導入・排出するガス導入・排出
管15、16が設けられる。このガス導入・排出管1
5、16により、ある特定のガスを同時に導入、同時に
排出することもでき、また、一方を導入管として他方を
排出管として用いて、処理室に一定のガスの流れを形成
するようにもできる。さらに、図示のように2つとする
に限らず3つ以上設けてもよい。
【0055】サセプタ4は、上下動および水平方向の回
転を行うことができる。上下動は被処理体19を処理室
へ搬入・搬出する場合に、搬送機構との被処理体19の
受け渡しを円滑に行うためであり、水平方向の回転は、
被処理体19の向きを一定にしてアニール処理を行うた
めである。
【0056】サセプタ4の上下動のため、モータ23が
送りネジ22を回転し、垂直方向に伸縮自在のベローズ
20を圧縮・伸張させつつサセプタ4をサセプタ支持部
材4sとともに上下させる。また、サセプタ4の回転の
ため、シール機能を有するモータ21がサセプタ4をサ
セプタ支持部材4sとともに回転させる。
【0057】なお、ベローズ20下方には、ガス導入管
17が配設され、ガス導入管17から処理室内部に導入
されるガスにより、サセプタ4の下部に滞留するガスを
パージする際に用いられる。これは、特に、上記で説明
したガス導入・排出管15、16の一方を導入管として
他方を排出管として用いて処理室に一定のガスの流れを
形成する場合に有用である。
【0058】以上説明のように、アニール処理を行う処
理室は、上部材1、下部材2、中部材3ともに石英で構
成されている。したがって、熱的安定性が極めて高く汚
染物質の拡散を高度に防止することができる。また、被
処理体19には上下から熱が放射され、またその円周方
向の周囲には保熱部材5が存在するので、アニール中の
被処理体19の温度均一性を向上することができる。
【0059】これにより、被処理体19への微小な汚染
も防止することが可能になり、また、被処理体に均一に
アニール処理を行うことが可能になる。
【0060】次に、図1に示したアニール装置における
サセプタ4による被処理体19の支持方法について図3
を参照して説明する。図3は、サセプタ4による被処理
体19の支持方法について説明する説明図である。
【0061】図3(a)は一部平面図、同図(b)は一
部正面図であり、サセプタ4を局所的に見ると、被処理
体19が、ひげ状の支持部材4aに支持されることを示
す。ひげ状の支持部材4aは、被処理体19との接触面
積が極力小さくなるようにするためのもので、このよう
な支持部材4aは、被処理体19の周縁部の3ないし4
ヶ所に接触すべく設けられる。
【0062】接触面積を小さくすることで、被処理体1
9からサセプタ4に放熱する量を小さくし、被処理体1
9をより一定温度に保つことができる。ひげ状の支持部
材4aは、その機械的強度確保のため縦方向(垂直方
向)に幅を持たせてもよい。また、放熱量が多少大きく
なるが横方向に幅を持たせてもよい。また、処理室内の
汚染防止のため、ひげ状の支持部材4a自体も石英で形
成されるのが好適である。
【0063】次に、図1に示したアニール装置に被処理
体19を搬入する手順について図4を参照して説明す
る。図4は、アニール装置に被処理体19を搬入する手
順を説明する図であり、同図(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)の順に時間が経過する。
【0064】まず、同図(a)に示すように、アニール
装置のシャッター9を退避させ、被処理体19を保持し
た搬送機構40の腕部材40aをシャッター9の退避に
より作られる開口より処理室内に挿入する。このとき、
サセプタ4は、下の位置(アニール処理のときの位置と
同じ)として、搬入される被処理体19に接触しないよ
うにする。処理室に挿入された腕部材40aは、被処理
体19がちょうどサセプタ4の上に位置するように停止
する。
【0065】次に、同図(b)に示すように、サセプタ
4の上下動機構を作動させてサセプタ4を上方に移動
し、被処理体19を浮き上げるようにしてこれを受け取
る。被処理体19を浮き上げたら、同図(c)に示すよ
うに、腕部材40aを処理室から退避させ、さらにシャ
ッター9により処理室を気密に閉塞する。
【0066】次に、同図(d)に示すように、サセプタ
4の上下動機構を作動させ被処理体19をアニール処理
する位置に移動する。さらに、同図(e)に示すよう
に、サセプタ4を水平方向に回転させて被処理体19が
所定の向きになるように、回転機構を作動させる。これ
により、アニールするための被処理体19の載置が完了
する。
【0067】したがって、処理室に搬入される被処理体
のサセプタへの載置、および被処理体の向きを調整が円
滑になされる。被処理体の向きを一定にするので繰り返
し被処理体に均一にアニール処理を行うことが可能にな
る。
【0068】被処理体19を載置したならば、この姿勢
の状態で被処理体19をアニールする。
【0069】次に、図1に示したアニール装置から被処
理体19を搬出する手順について図5を参照して説明す
る。図5は、アニール装置から被処理体19を搬出する
手順を説明する図であり、同図(a)、(b)、(c)
の順に時間が経過する。
【0070】まず、同図(a)に示すように、アニール
を終えた被処理体19をサセプタ4とともに上方に移動
する。
【0071】次に、同図(b)に示すように、シャッタ
ー8を退避させて搬送機構50の腕部材50aがアニー
ル装置に挿入される経路を確保し、腕部材50aをその
経路から挿入してその先端部を被処理体19とサセプタ
4との間に存在する空間に位置させる。
【0072】次に、同図(c)に示すように、サセプタ
4を下方向に移動させて、被処理体19を腕部材50a
に受け渡す。この後、腕部材50aを移動させてアニー
ル装置から被処理体50を搬出することができる。
【0073】なお、この説明では、被処理体19を搬出
するのに、搬入する開口部とは異なる開口部を用いてい
るが、搬入する際に使用した開口部と同じ開口部を用い
てもよい。
【0074】次に、図1に示したアニール装置に用いる
ことができる上面ランプユニット6について図6を参照
して説明する。図6(a)、(b)は、それぞれ、上面
ランプユニット6を構成するランプの配置を示す平面図
である。
【0075】図6(a)において、A、B、Cは、それ
ぞれ、発生する熱線の中心波長域が異なるランプである
ことを示している。Aは、これらのうちで最も波長が短
く例えば1μmを中心とするもの、Bは、中間で例えば
2.5μmを中心とするもの、Cは、最も波長が長く例
えば5μmを中心とするものである。この配置例では、
円周状に同一のものを配置している。
【0076】これらのランプにより、被処理体19をほ
ぼ垂直に照射し被処理体19を昇温させる。このように
比較的広範囲の波長領域を有する熱線をほぼ垂直に照射
することにより、そのエネルギをより効率的に金属面で
ある処理面に吸収させることができる。効率的に熱を吸
収させることでアニール処理がより円滑にかつ均一にな
される。
【0077】なお、上面ランプユニット6は、保熱部材
5を加熱するためのものでもある。
【0078】図6(b)は、図6(a)とは異なるラン
プの配置例を示している。この場合も、発生する熱線分
布を示すA、B、Cの配置が異なるだけで、上記の効果
は同様である。この場合は、円周上で周期的となるよう
に配置している。
【0079】次に、図1に示したアニール装置に用いる
ことができる下面ランプユニット7について図7を参照
して説明する。図7(a)、(b)は、それぞれ、下面
ランプユニット7を構成するランプの配置を示す平面図
である。
【0080】図7(a)において、B、Cは、上記で説
明した図6と同様に、それぞれ、発生する熱線の中心波
長域が異なるランプであることを示している。Bは、例
えば2.5μmを中心とするもの、Cは、それより波長
が長く例えば5μmを中心とするものである。この配置
例では、円周状に同一のものを配置している。
【0081】これらのランプにより、被処理体19の下
面を斜め下方から照射し被処理体19を昇温させる。こ
のように被処理体19の処理面より狭い範囲の波長領域
を有する熱線を斜め下方から照射することにより、その
エネルギをより効率的に反対面に吸収させることができ
る。効率的に熱を吸収させることでアニール処理がより
円滑にかつ均一になされる。
【0082】なお、下面ランプユニット7は、保熱部材
5を加熱するためのものでもある。
【0083】図7(b)は、図7(a)とは異なるラン
プの配置例を示している。この場合も、発生する熱線分
布を示すB、Cの配置が異なるだけで、上記の効果は同
様である。この場合は、円周上で周期的となるように配
置している。
【0084】次に、以上の説明を踏まえて、図1に示し
たアニール装置の動作を、図8をも参照して説明する。
図8は、図1に示したアニール装置の動作を示す流れ図
である。
【0085】まず、保熱部材5を上面ランプユニット
6、下面ランプユニット7で予熱しておく(ステップ1
01)。この予熱は、被処理体19をアニールする温度
に等しい程度に保熱部材5を昇温することが目安とな
る。
【0086】次に、被処理体19をアニール装置に搬入
する(ステップ102)。この詳細はすでに述べたので
説明を省略する。
【0087】次に、気密に保たれたアニール装置内をア
ニール雰囲気にする(ステップ103)。このために
は、ガス導入・排出管15、16から、所定のガスを導
入、または、一方から導入し他方へ排出する。
【0088】アニール雰囲気において被処理体19に所
定量の熱線を照射する(ステップ104)。このために
は、処理面の温度センサ31、32、33、または反対
面の温度センサ35により温度を検出・測定しつつ制御
部34または制御部36によって各ランプ6a〜、7a
〜を制御する。なお、銅メッキのアニールであれば被処
理体19を例えば350℃〜400℃程度に制御し、時
間は30分程度とすることができる。
【0089】このとき、すでに述べたように、処理面に
は、主にほぼ垂直方向からの、短波長をも含む熱線によ
りエネルギを吸収させ、反対面には斜め下方向からの熱
線によりエネルギを吸収させる。
【0090】アニールを終了したらアニール装置から被
処理体19を搬出する(ステップ105)。この詳細も
すでに述べたので説明を省略する。これらにより、アニ
ール処理を終了する。
【0091】次に、上記で説明したようなアニール装置
を含むメッキ処理システムの実施形態を、図9を参照し
て説明する。
【0092】同図は、本発明に係るメッキ処理システム
の実施形態の模式的な平面図であり、半導体ウエハ(被
処理体)にメッキ処理し、これを洗浄し、さらにメッキ
層をアニールするためのシステムである。
【0093】同図に示すように、このメッキ処理システ
ム81は、ウエハ86を出し入れしたり運搬するキャリ
アステーション82とウエハ86に実際に処理を施すプ
ロセスステーション83とから構成されている。
【0094】キャリアステーション82は、ウエハ86
を収容する載置台84と、載置台84上に載置されたキ
ャリアカセット85にアクセスしてその中に収容された
ウエハ86を取り出したり処理が完了したウエハ86を
収容したりする第2の搬送手段としてのサブアーム87
とから構成されている。なお、このサブアーム87は、
図5で説明した搬送機構50に相当する。
【0095】キャリアカセット85内には、複数枚、例
えば25枚のウエハ86が、等間隔に水平に保った状態
で垂直方向に収容されるようになっている。載置台84
上には、図中上下方向に例えば4個のキャリアカセット
85が配設されている。
【0096】サブアーム87は、図中上下方向に配設さ
れたレール上を移動するとともに鉛直方向すなわち図中
紙面に垂直な方向に昇降可能かつ水平面内で回転可能な
構造を備えており、載置台84上に載置されたキャリア
カセット85内にアクセスして未処理のウエハ86をキ
ャリアカセット85から取り出したり、処理が完了した
ウエハ86をキャリアカセット85内に収納するように
なっている。
【0097】また、このサブアーム87は、中継台94
を介し後述するプロセスステーション83との間でも処
理前後のウエハ86を受け渡すようになっている。
【0098】プロセスステーション83は、直方体また
は立方体の外観を備えており、その周囲全体は耐腐蝕性
の材料、例えば樹脂や表面を樹脂でコーティングした金
属板などでできたハウジング88で覆われている。
【0099】ハウジング88内には、処理空間が形成さ
れその底部には底板89が取り付けられている。
【0100】処理空間には、複数の処理ユニットとし
て、メッキ処理ユニット92、93、洗浄ユニット9
0、アニール処理ユニット91が例えば処理空間内の、
次に説明するメインアーム95の周囲にそれぞれ配設さ
れている。ここで、アニール処理ユニット91には、図
1で説明したアニール装置を用いる。なお、これらの処
理ユニット10〜13のほかに、これらの垂直方向上方
に(すなわち2段構成にして)別の処理ユニットを設け
るようにすることもできる。また、このメインアーム9
5は、図4で説明した搬送機構40に相当する。
【0101】底板89のほぼ中央には、ウエハを搬送す
るための第1の搬送手段としてのメインアーム95が配
設されている。このメインアーム95は、昇降可能かつ
水平面内で回転可能になっており、さらにほぼ水平面内
を伸縮移動するウエハ保持部材を備えており、このウエ
ハ保持部材の伸縮移動によりメインアーム95の周囲に
配設された処理ユニット90、91、92、93に対し
て処理前後のウエハを出し入れできるようになってい
る。なお、キャリアステーション82との間では中継台
94を介して処理前後のウエハを搬入または搬出できる
ようになっている。
【0102】ちなみに、処理ユニットが2段構成になっ
ている場合は、メインアーム95は、垂直方向に移動し
て上側の処理ユニットへも出入りできるようになってお
り、下段の処理ユニットから上段側の処理ユニットへウ
エハを運んだり、その逆に上側の処理ユニットから下段
側の処理ユニットへウエハを運ぶこともできる。
【0103】さらに、このメインアーム95の機能とし
て、上記のウエハ保持部材は、例えば真空吸着によりウ
エハを保持し、真空吸着されたウエハを水平面内で自転
させることができる。
【0104】また、このメインアーム95は、保持した
ウエハを上下反転させる機能を備えており、一の処理ユ
ニットから他の処理ユニットへウエハを搬送する間にウ
エハを上下反転できる構造を備えている。なお、このウ
エハ反転機能は、メインアーム95の必須機能ではな
い。
【0105】このように、複数の処理ユニットがメイン
アーム95の周囲に配置されることにより、メインアー
ム95の動きを効率化することができる。
【0106】なお、メッキ処理ユニット92、93、洗
浄ユニット90、アニール処理ユニット91を備える場
合のメッキ処理システム81としてのウエハの処理手順
は、まず、キャリアカセット85から未処理のウエハを
処理空間に搬送し、これをメッキ処理ユニット92かメ
ッキ処理ユニット93のいずれかへ搬入する。このメッ
キ処理ユニットでの処理が終了したら洗浄ユニット90
に移動・搬入してウエハを洗浄する。洗浄ユニット90
での洗浄を終了したらアニール処理ユニットにウエハを
移動・搬入して形成されたメッキ層のアニール処理を行
う。
【0107】プロセスステーション83のハウジング8
8のうちキャリアステーション82に対面する位置に配
設されたハウジング88aには、開口部が設けられる。
開口部は、中継台94に対応するものであり、キャリア
カセット85からサブアーム87が取り出した未処理の
ウエハをプロセスステーション83内に搬入する際に用
いられる。搬入の際開口部が開かれ、未処理のウエハを
保持したサブアーム87が処理空間内にウエハ保持部材
を伸ばしてアクセスし、中継台94上にウエハを置く。
この中継台にメインアーム95がアクセスし、中継台9
4上に載置されたウエハを保持してメッキ処理ユニット
などの処理ユニット内まで運ぶ。
【0108】なお、ハウジング88aの開口部は、洗浄
ユニット90やアニール処理ユニット91に直接対応す
る位置にも設けることができる。こうすることにより、
これらの処理がなされたウエハをメインアーム95を介
さずにキャリアステーション82側に取り出すことがで
きる。
【0109】図10は、図9に示したメッキ処理システ
ムを正面図として示したものである。図10において、
すでに説明した要素には同一番号を付してあり、符号1
00は、プロセスステーション83の天板である。
【0110】以上の実施形態では、メッキ処理ユニッ
ト、洗浄ユニット、アニール処理ユニットを有するメッ
キ処理システムを説明したが、メッキ処理ユニットには
洗浄機能を搭載することもできる。その場合には、洗浄
ユニットに代えてメッキ処理ユニットあるいはアニール
処理ユニットを配備することができる。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
アニール処理を行う処理室は、上方に向いた壁、下方に
向いた壁ともに石英で構成されているので、熱的安定性
が極めて高く汚染物質の拡散を高度に防止することがで
きる。また、被処理体には上下から熱が放射され、また
その円周方向の周囲には保熱部材が存在するので、アニ
ール中の被処理体の温度均一性を向上することができ
る。したがって、被処理体への微小な汚染も防止するこ
とが可能になり、また、被処理体に均一にアニール処理
を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態たるアニール装置の模式的
な正面断面図。
【図2】図1における上部材1、下部材2、中部材3の
位置関係を示す斜視図。
【図3】図1におけるサセプタ4による被処理体19の
支持方法について説明する説明図。
【図4】図1に示したアニール装置に被処理体19を搬
入する手順を説明する図。
【図5】図1に示したアニール装置から被処理体19を
搬出する手順を説明する図。
【図6】図1に示した上面ランプユニット6を構成する
ランプの配置を示す平面図。
【図7】図1に示した下面ランプユニット7を構成する
ランプの配置を示す平面図。
【図8】図1に示したアニール装置の動作を示す流れ
図。
【図9】本発明に係るメッキ処理システムの実施形態の
模式的な平面図。
【図10】図9に示したメッキ処理システムの模式的な
正面図。
【符号の説明】
1 上部材 2 下部材 3 中部材 4 サセプタ 4a ひげ状の支持部材 4s サセプタ支持部材 5 保熱部材 6 上面ランプユニット 7 下面ランプユニット 8、9 シャッター 10、11 シャッター機構 12、13、14 シール材 12a、13a シール溝 15、16 ガス導入・排出管 17 ガス排出管 18a、18b 空洞 19 被処理体 20 ベローズ 21、23 モータ 22 送りネジ 24 のぞき窓 31、32、33、35 温度センサ 34、36 制御部 40、50 搬送機構 40a、50a 腕部材 81 メッキ処理システム 82 キャリアステーション 83 プロセスステーション 84 載置台 85 キャリアカセット 86 ウエハ 87 サブアーム 88 ハウジング 89 底板 90 洗浄ユニット 91 アニール処理ユニット 92、93 メッキ処理ユニット 94 中継台 95 メインアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K024 BB12 CB02 CB03 DB01 DB10 4M104 DD52 DD53

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱線を透過する上方に向いた壁、熱線を
    透過する下方に向いた壁、および被処理体を搬入・搬出
    するための開口部を具備し内部に処理室を形成する石英
    壁と、 前記上方に向いた壁に対向して設けられた第1の熱放射
    ランプユニットと、 前記下方に向いた壁に対向して設けられた第2の熱放射
    ランプユニットと、 前記石英壁内部の処理室に設けられ、前記搬入された被
    処理体を載置するサセプタと、 前記サセプタに載置された被処理体の水平方向周囲を取
    り囲むべく前記石英壁内部の処理室に設けられ、前記第
    1または第2の熱放射ランプユニットからの放射熱を保
    熱する保熱部材と、 前記開口部を気密に閉塞可能なシャッターと、 前記石英壁に接続して設けられ、前記シャッターによっ
    て気密に閉塞された前記石英壁内部の処理室にガスを導
    入しまたは前記処理室からガスを排出するガス導入・排
    出管とを有することを特徴とするアニール装置。
  2. 【請求項2】 前記保熱部材は、金属微粒子が分散され
    た黒色石英ガラスを含むことを特徴とする請求項1記載
    のアニール装置。
  3. 【請求項3】 前記サセプタは、点状または線状の接触
    にて前記被処理体を支持することにより前記被処理体を
    載置することを特徴とする請求項1記載のアニール装
    置。
  4. 【請求項4】 前記サセプタを垂直方向に上下動させる
    上下動機構と、 前記サセプタを垂直軸回りに回転する回転機構とをさら
    に有し、 前記上下動機構は、前記処理室に搬入される被処理体を
    前記サセプタが受け取るべく動作し、 前記回転機構は、前記サセプタに載置された被処理体の
    前記垂直軸回りの向きを修正すべく動作することを特徴
    とする請求項1記載のアニール装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアニール装置において、 前記シャッターが前記開口部を気密に閉塞するためのシ
    ール材をさらに有し、 前記石英壁のうち前記開口部近傍と前記シャッターと
    は、不透明石英ガラスであり、 前記開口部近傍の石英壁には、冷媒を循環させるための
    空洞が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    アニール装置。
  6. 【請求項6】 前記サセプタは、前記被処理体の処理面
    が前記石英壁の前記上方に向いた壁に対向するように前
    記被処理体を載置し、 前記第1の熱放射ランプユニットは、その発する熱線波
    長分布が前記第2の熱放射ランプユニットの発する熱線
    波長分布より範囲が広いことを特徴とする請求項1記載
    のアニール装置。
  7. 【請求項7】 前記サセプタに載置された被処理体の前
    記下方に向いた壁に面する側の温度を検出する温度検出
    部と、 前記サセプタに載置された被処理体の前記上方に向いた
    壁に面する側の温度を非接触で測定する温度測定部と、 前記検出された温度および前記測定された温度に基づき
    前記第1および第2の熱放射ランプユニットの熱放射出
    力を制御する制御部とをさらに有することを特徴とする
    請求項1記載のアニール装置。
  8. 【請求項8】 被処理体の処理面にメッキを施すメッキ
    処理ユニットと、 請求項1ないし7のいずれか1項記載のアニール装置
    と、 前記メッキ処理ユニットでメッキが施された被処理体を
    前記メッキ処理ユニットから前記アニール装置に搬送す
    る搬送機構とを有することを特徴とするメッキ処理シス
    テム。
  9. 【請求項9】 被処理体の処理面にメッキを施すメッキ
    処理ユニットと、 前記メッキが施された被処理体を洗浄する洗浄ユニット
    と、 請求項1ないし7のいずれか1項記載のアニール装置
    と、 前記メッキ処理ユニットでメッキが施された被処理体を
    前記メッキ処理ユニットから前記洗浄ユニットに搬送し
    かつ前記洗浄された被処理体を前記洗浄ユニットから前
    記アニール装置に搬送する搬送機構とを有することを特
    徴とするメッキ処理システム。
  10. 【請求項10】 サセプタの被処理体載置位置の水平方
    向周囲を取り囲むべく石英壁内部の処理室に設けられた
    保熱部材を予熱する工程と、 前記サセプタに被処理体を載置すべく前記石英壁内部の
    処理室に前記被処理体を搬入する工程と、 前記サセプタに載置された被処理体の処理面にはほぼ垂
    直に熱線を照射しかつ前記処理面とは反対の面には斜め
    方向から熱線を照射する工程と、 前記熱線が照射された被処理体を前記処理室から搬出す
    る工程とを有することを特徴とする半導体デバイスの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 サセプタの被処理体載置位置の水平方
    向周囲を取り囲むべく石英壁内部の処理室に設けられた
    保熱部材を予熱する工程と、 前記サセプタに被処理体を載置すべく前記石英壁内部の
    処理室に前記被処理体を搬入する工程と、 前記サセプタに載置された被処理体の処理面とは反対の
    面に熱線を照射しかつ前記被処理体の処理面に前記熱線
    より中心波長域が短波長である熱線を照射する工程と、 前記熱線が照射された被処理体を前記処理室から搬出す
    る工程とを有することを特徴とする半導体デバイスの製
    造方法。
JP2000263689A 2000-08-31 2000-08-31 アニール装置、メッキ処理システム、および半導体デバイスの製造方法 Pending JP2002075901A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263689A JP2002075901A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 アニール装置、メッキ処理システム、および半導体デバイスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263689A JP2002075901A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 アニール装置、メッキ処理システム、および半導体デバイスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002075901A true JP2002075901A (ja) 2002-03-15
JP2002075901A5 JP2002075901A5 (ja) 2007-10-11

Family

ID=18751197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000263689A Pending JP2002075901A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 アニール装置、メッキ処理システム、および半導体デバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002075901A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7081290B2 (en) 2002-04-04 2006-07-25 Tosoh Corporation Quartz glass thermal sprayed parts and method for producing the same
JP2008166653A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP2008288598A (ja) * 2007-05-20 2008-11-27 Applied Materials Inc 制御されたアニーリング方法
JP2009200330A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Denso Corp 半導体製造装置
JP2009212185A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Denso Corp 半導体製造装置
JP2009231661A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2010199186A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 赤外線透過性部材の熱処理用石英ガラス治具
KR101297981B1 (ko) * 2011-10-07 2013-08-23 (주) 예스티 기판의 열처리 장치
CN103369744A (zh) * 2012-03-30 2013-10-23 台湾积体电路制造股份有限公司 用于集成电路制造的蜂巢状锥形加热器
JP2014060275A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Hitachi Kokusai Electric Inc 加熱装置、基板処理装置及び半導体製造方法
WO2014113179A1 (en) * 2013-01-16 2014-07-24 Applied Materials, Inc Quartz upper and lower domes
WO2016036497A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Applied Materials, Inc. Upper dome for epi chamber
US10760161B2 (en) 2014-09-05 2020-09-01 Applied Materials, Inc. Inject insert for EPI chamber
US11060203B2 (en) 2014-09-05 2021-07-13 Applied Materials, Inc. Liner for epi chamber
CN114823331A (zh) * 2022-04-22 2022-07-29 江苏晟驰微电子有限公司 一种用于三极管器件制造的氮氢退火设备及其工艺
RU217976U1 (ru) * 2023-02-14 2023-04-27 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский университет "Московский институт электронной техники" Многофункциональное устройство для соединения полупроводниковых пластин

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61116820A (ja) * 1984-11-13 1986-06-04 Fujitsu Ltd 半導体のアニ−ル方法
JPS63186424A (ja) * 1987-01-28 1988-08-02 Nikon Corp 光加熱装置
JPH05306142A (ja) * 1992-04-30 1993-11-19 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 黒色石英ガラス発泡体及びその製造方法
JPH0758020A (ja) * 1990-03-09 1995-03-03 Applied Materials Inc 半導体加工処理用二重ドーム反応器
JPH08107078A (ja) * 1994-10-03 1996-04-23 Nec Corp 半導体装置の加熱装置およびその方法
JPH1167681A (ja) * 1997-08-21 1999-03-09 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2000124156A (ja) * 1998-10-12 2000-04-28 Sony Corp 半導体製造装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61116820A (ja) * 1984-11-13 1986-06-04 Fujitsu Ltd 半導体のアニ−ル方法
JPS63186424A (ja) * 1987-01-28 1988-08-02 Nikon Corp 光加熱装置
JPH0758020A (ja) * 1990-03-09 1995-03-03 Applied Materials Inc 半導体加工処理用二重ドーム反応器
JPH05306142A (ja) * 1992-04-30 1993-11-19 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 黒色石英ガラス発泡体及びその製造方法
JPH08107078A (ja) * 1994-10-03 1996-04-23 Nec Corp 半導体装置の加熱装置およびその方法
JPH1167681A (ja) * 1997-08-21 1999-03-09 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2000124156A (ja) * 1998-10-12 2000-04-28 Sony Corp 半導体製造装置

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7081290B2 (en) 2002-04-04 2006-07-25 Tosoh Corporation Quartz glass thermal sprayed parts and method for producing the same
JP2008166653A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP2008288598A (ja) * 2007-05-20 2008-11-27 Applied Materials Inc 制御されたアニーリング方法
JP2009200330A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Denso Corp 半導体製造装置
JP2009212185A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Denso Corp 半導体製造装置
JP2009231661A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2010199186A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 赤外線透過性部材の熱処理用石英ガラス治具
KR101297981B1 (ko) * 2011-10-07 2013-08-23 (주) 예스티 기판의 열처리 장치
CN103369744A (zh) * 2012-03-30 2013-10-23 台湾积体电路制造股份有限公司 用于集成电路制造的蜂巢状锥形加热器
US9960059B2 (en) 2012-03-30 2018-05-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Honeycomb heaters for integrated circuit manufacturing
KR101462315B1 (ko) * 2012-03-30 2014-11-14 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 집적 회로 제조를 위한 허니 콘 히터들
JP2014060275A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Hitachi Kokusai Electric Inc 加熱装置、基板処理装置及び半導体製造方法
CN104885192A (zh) * 2013-01-16 2015-09-02 应用材料公司 石英上拱形结构及下拱形结构
US9768043B2 (en) 2013-01-16 2017-09-19 Applied Materials, Inc. Quartz upper and lower domes
US20180005856A1 (en) * 2013-01-16 2018-01-04 Applied Materials, Inc. Quartz upper and lower domes
WO2014113179A1 (en) * 2013-01-16 2014-07-24 Applied Materials, Inc Quartz upper and lower domes
TWI638070B (zh) * 2013-01-16 2018-10-11 應用材料股份有限公司 石英的上部及下部圓頂
WO2016036497A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Applied Materials, Inc. Upper dome for epi chamber
TWI662146B (zh) * 2014-09-05 2019-06-11 美商應用材料股份有限公司 用於epi腔室的上圓頂
US10760161B2 (en) 2014-09-05 2020-09-01 Applied Materials, Inc. Inject insert for EPI chamber
US11060203B2 (en) 2014-09-05 2021-07-13 Applied Materials, Inc. Liner for epi chamber
CN114823331A (zh) * 2022-04-22 2022-07-29 江苏晟驰微电子有限公司 一种用于三极管器件制造的氮氢退火设备及其工艺
CN114823331B (zh) * 2022-04-22 2023-03-03 江苏晟驰微电子有限公司 一种用于三极管器件制造的氮氢退火设备及其工艺
RU217976U1 (ru) * 2023-02-14 2023-04-27 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский университет "Московский институт электронной техники" Многофункциональное устройство для соединения полупроводниковых пластин

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6753506B2 (en) System and method of fast ambient switching for rapid thermal processing
US5872889A (en) Apparatus and method for rapid thermal processing
KR100613171B1 (ko) 반도체 기판 냉각 방법 및 장치
US5965047A (en) Rapid thermal processing (RTP) system with rotating substrate
JP2002075901A (ja) アニール装置、メッキ処理システム、および半導体デバイスの製造方法
KR100737902B1 (ko) 공정 챔버의 냉각
JP5077018B2 (ja) 熱処理装置
KR20130135708A (ko) 반도체용 자외선 경화 시스템
TW201903861A (zh) 基板加熱裝置
CN108022868A (zh) 基板支撑装置、包括其的基板处理系统及基板处理方法
JP4270457B2 (ja) 有機物除去装置および膜厚測定装置
KR102099116B1 (ko) 기판 처리 장치 및 방법
JP2009302177A (ja) 基板処理装置
JP2001313269A (ja) 熱処理装置
JP3907842B2 (ja) 基板熱処理装置
JP2003017430A (ja) 基板の熱処理装置
JP4071047B2 (ja) 加熱冷却装置、真空処理装置
JPH06326078A (ja) 熱処理装置
KR102324408B1 (ko) 기판 처리 장치 및 방법
JP2010080537A (ja) 基板処理装置
KR102403200B1 (ko) 기판 지지 유닛, 기판 처리 장치, 기판 처리 방법
JP2009188161A (ja) 基板処理装置
JP2006186189A (ja) ガス処理製造装置、ガス処理製造方法
JP2002016040A (ja) 基板処理装置
JP2005012073A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070829

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110426