JP2009188161A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁波による悪影響を回避しボートの正常な回転を確保することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】処理室37を形成したプロセスチューブ36外にシールド54を同心円に設置し、シールド54の側壁に導波管56の一端を接続し、導波管56の他端に電磁波源57を接続する。シールキャップ32に回転軸を軸受装置で支持しロータリーアクチュエータ50で回転させるように設け、回転軸の受け台上にボート42を載置する。軸受装置周りに電磁波を遮蔽するカバー51を設置し、カバー51は固定部と可動部とで迷路構造に構成する。シールド内に供給された電磁波が軸受装置に及ぶのを阻止できるので、電磁波によって軸受装置の磁性流体が加熱されてしまい、正常な回転を維持できない事態が発生するのを未然に防止できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板処理装置に関する。
例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)が作り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)に熱処理(thermal treatment )を施すのに利用して有効なものに関する。
ICの製造方法においてウエハに熱処理を施すのに、バッチ式縦型ホットウオール形熱処理装置が広く使用されている。
バッチ式縦型ホットウオール型熱処理装置は処理炉を備えており、処理炉は、一端開口で他端閉塞の円筒形状に形成されて処理室を形成するプロセスチューブと、処理室を排気する排気管と、処理室へ処理ガスを供給するガス供給管と、プロセスチューブ外に設置されて処理室内を全体にわたって均一に加熱するヒータユニットとから構成されている。
処理炉の真下近傍に設置されたボートエレベータのアームには、処理に際して処理炉の炉口を閉塞するシールキャップが水平に支持されているとともに、シールキャップの上には、複数枚のウエハを保持するボートが垂直に立脚されており、ボートは回転駆動装置によって回転されるようになっている。
そして、ボートがボートエレベータによって上昇されるのに伴って、複数枚のウエハが処理室に搬入され、処理室内において処理炉による熱処理を施される。このとき、ボートが回転駆動装置によって回転され、ウエハ面内の処理の均一性が確保される。
従来のこの種の処理炉のヒータユニットは、抵抗発熱体と断熱筒とによって形成されているのが、一般的である。
しかしながら、ヒータユニットが抵抗発熱体と断熱筒とによって構成されている場合には、ヒータユニットの熱容量が大きくなるために、低温領域でのウエハの温度制御が低下するという問題点があった。
そこで、ウエハを電磁波によって加熱する基板処理装置が提案され得る。
しかしながら、ウエハを電磁波によって加熱する基板処理装置においては、ボートを回転する回転駆動装置の軸受が加熱されるために、ボートの正常な回転を維持することができない場合が発生してしまう。
本発明の目的は、ボートの正常な回転を確保することができる基板処理装置を提供することにある。
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
複数の基板を搭載したボートが電磁波による加熱時に回転する基板処理装置であって、 前記ボートを回転させる回転軸周りが前記電磁波を遮蔽するカバーによって被覆されている基板処理装置。
前記手段によれば、回転駆動装置はカバーによって電磁波から保護されるので、ボートの正常な回転を確保することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
本実施の形態において、本発明に係る基板処理装置は、ICの製造方法において、ウエハに各種の熱処理を施すバッチ式縦型ホットウオール形熱処理装置(以下、バッチ式熱処理装置という。)として構成されている。
図1および図2に示されているように、本実施の形態に係るバッチ式熱処理装置10においては、被処理基板であるウエハ1を収納して搬送するためのウエハキャリアとしては、FOUP(以下、ポッドという。)2が使用されている。
本実施の形態に係るバッチ式熱処理装置10は筐体11を備えている。
筐体11の正面壁11aの正面前方部には正面メンテナンス口12が開設されている。正面メンテナンス口12はメンテナンス可能な開口部を構成している。正面メンテナンス口12は正面メンテナンス扉13、13によって開閉される。
筐体11の正面壁11aにはポッド搬入搬出口14が筐体11の内外を連通するように開設されており、ポッド搬入搬出口14はフロントシャッタ15によって開閉される。
ポッド搬入搬出口14の正面前方側にはロードポート16が設置されており、ロードポート16はポッド2を載置されて位置合わせするように構成されている。
ポッド2はロードポート16上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつまた、ロードポート16上から搬出されるようになっている。
筐体11内の前後方向略中央部における上部には、回転式ポッド棚17が設置されており、回転式ポッド棚17は複数個のポッド2を保管するように構成されている。
すなわち、回転式ポッド棚17は垂直に立設されて水平面内で間欠回転される支柱18と、支柱18に上中下段の各位置において放射状に支持された複数枚の棚板19とを備えており、複数枚の棚板19はポッド2を複数個宛それぞれ載置した状態で保持するように構成されている。
筐体11内におけるロードポート16と回転式ポッド棚17との間には、ポッド搬送装置20が設置されている。ポッド搬送装置20はポッド2を保持したまま昇降可能なポッドエレベータ20aとポッド搬送機構20bとで構成されている。
ポッド搬送装置20はポッドエレベータ20aとポッド搬送機構20bとの連続動作により、ロードポート16と回転式ポッド棚17とポッドオープナ21との間でポッド2を搬送するように構成されている。
ポッドオープナ21はポッド2を載置する載置台22、22と、ポッド2のキャップを着脱するキャップ着脱機構23、23とを備えている。ポッドオープナ21は載置台22に載置されたポッド2のキャップをキャップ着脱機構23によって着脱することにより、ポッド2のウエハ出し入れ口を開閉するように構成されている。
筐体11内の前後方向の略中央部における下部には、サブ筐体24が後端にわたって構築されている。サブ筐体24の正面壁24aにはウエハ1をサブ筐体24内に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口25が一対、垂直方向に上下二段に並べられて開設されており、上下段のウエハ搬入搬出口25、25には一対のポッドオープナ21、21がそれぞれ設置されている。
サブ筐体24はポッド搬送装置20や回転式ポッド棚17の設置空間から流体的に隔絶された移載室26を構成している。移載室26の前側領域にはウエハ移載機構27が設置されている。
ウエハ移載機構27はウエハ1を水平面内において回転ないし直動可能なウエハ移載装置27aと、ウエハ移載装置27aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ27bとで構成されている。
図1に想像線で示されているように、ウエハ移載装置エレベータ27bは筐体11の右側端部とサブ筐体24の移載室26の前方領域右端部との間に設置されている。
ウエハ移載装置エレベータ27bおよびウエハ移載装置27aの連続動作により、ウエハ移載装置27aのツィーザ27cをウエハ1の載置部として後記するボートに対してウエハ1を装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
移載室26の後側領域にはボートを収容して待機させる待機部28が構成されている。待機部28の天井面には炉口シャッタ29が設けられており、炉口シャッタ29は後記する処理炉の炉口を開閉するように構成されている。
図1に想像線で示されているように、筐体11の右側端部とサブ筐体24の待機部28の右端部との間には、ボートエレベータ30が設置されている。ボートエレベータ30の昇降台には連結具としてのアーム31が連結されており、アーム31には蓋体としてのシールキャップ32が水平に据え付けられている。
図1に示されているように、移載室26のウエハ移載装置エレベータ27b側およびボートエレベータ30側と反対側である左側端部には、クリーンユニット33が設置されている。クリーンユニット33は供給フアンおよび防塵フィルタによって構成されている。クリーンユニット33は清浄化した雰囲気もしくは不活性ガスであるクリーンエア34(図1の矢印参照)を供給する。
図示はしないが、ウエハ移載装置27aとクリーンユニット33との間には、ウエハの円周方向の位置を整合させるノッチ合わせ装置が設置されている。
クリーンユニット33から吹き出されたクリーンエア34は、ノッチ合わせ装置およびウエハ移載装置27a、待機部28にあるボートに流通された後に、図示しないダクトにより吸い込まれる。吸い込まれたクリーンユニット34は、筐体11の外部に排気がなされるか、もしくはクリーンユニット33の吸い込み側である一次側(供給側)にまで循環され、再びクリーンユニット33によって移載室26内に吹き出される。
図1および図2に示されているように、筐体11の後側上部には処理炉35が垂直に設置されている。
図3に示されているように、処理炉35はプロセスチューブ36を備えている。
プロセスチューブ36は石英等の誘電体が使用されて一端開口で他端閉塞の円筒形状に形成されており、プロセスチューブ36は中心線が垂直になるように縦に配されて固定的に支持されている。
プロセスチューブ36の筒中空部は複数枚のウエハ1が収容される処理室37を形成しており、プロセスチューブ36の内径は取り扱うウエハ1の最大外径よりも大きくなるように設定されている。
プロセスチューブ36の下端部には炉口フランジ38が設置されており、炉口フランジ38がサブ筐体24に支持されることによりプロセスチューブ36は垂直に据え付けられた状態になっている。炉口フランジ38は処理炉35の炉口39を形成している。
プロセスチューブ36の下端部の側壁には排気管40の一端が接続されており、排気管40は他端が排気装置(図示せず)に接続されて処理室37を排気するように構成されている。
プロセスチューブ36の排気管40と異なる位置には、処理室37へ処理ガスを供給するためのガス供給管41の一端が接続されている。
図3に示されているように、処理炉35の真下近傍に設置されたボートエレベータ30のアーム31には、処理に際して炉口39を閉塞するシールキャップ32が水平に支持されている。
シールキャップ32は炉口フランジ38の外径と略等しい円盤形状に形成されており、ボートエレベータ30によって上昇されることにより、炉口39を気密シールして閉塞するように構成されている。
シールキャップ32の上には、複数枚のウエハ1を保持して処理室37の内外に搬送するボート42が垂直に立脚されて支持されている。ボート42は石英等の誘電体が使用されて形成されている。
ボート42は上下で一対の端板43、44と、両端板43、44間に架設されて垂直に配設された3本の保持柱45とを備えている。3本の保持柱45にはウエハ1の外周縁部を保持する保持溝46が複数段、上下方向に等間隔に配置されて形成されており、同一段の保持溝46は互いに同一平面を構成するように配置されている。
ボート42は同一段の保持溝46によってウエハ1の外周縁部を保持することにより、複数枚のウエハ1を中心を揃えて整列させた状態で保持し得るようになっている。
ボート42の下部には処理室37からの熱の放射を抑制するための断熱板47が複数枚、配置されている。
図4に示されているように、シールキャップ32の中心線上には回転軸48が挿通されており、回転軸48は上端には受け台48aが水平に固定されている。受け台48a上にはボート42が一体回転するように載置されている。
回転軸48は磁性流体を使用した軸受装置49によって回転自在に支承されている。シールキャップ32の下面の中央にはロータリーアクチュエータ50が設置されており、ロータリーアクチュエータ50は回転軸48に連結されている。したがって、ロータリーアクチュエータ50は回転軸48を介してボート42を回転させるようになっている。
軸受装置49周りすなわち回転軸48周りには、電磁波を遮蔽するカバー51が設置されている。カバー51は固定部52と可動部53とを備えている。固定部52および可動部53はいずれも電磁波を遮蔽することができる金属(例えば、アルミニウム系材料、ステンレス鋼、ニッケル合金)によって形成されている。
固定部52は断面略U字形の二重円筒形状に形成されており、軸受装置49を取り囲むように配置されてシールキャップ32に固定されている。
可動部53は断面略L字形の鍔付き円筒形状に形成されており、固定部52の中空部内に挿入されて受け台48aとボート42との間に挟み込まれている。したがって、可動部53は回転軸48およびボート42と一緒に回転するようになっているとともに、固定部52と協働して迷路構造すなわち非接触形シールを構成している。すなわち、カバー51の固定部52と可動部53とが形成する経路は長くなっている。
プロセスチューブ36の外部にはプロセスチューブ36の外側を取り囲んで電磁波を閉じ込めるシールド54が、同心円に設置されている。シールド54は電磁波の外部への漏洩を効果的に防止可能な導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、ステンレス、白金、銀)によって、プロセスチューブ36よりも大きめの上端が閉塞した八角形筒形状もしくは他の多角形状に形成されている。
但し、シールド54は導電性材料のみによって形成するに限らない。例えば、導電性材料からなる基材のプロセスチューブ36側の表面に電磁波の反射面や吸収層等を形成した多層シールド材料によって形成してもよい。
シールド54の側壁における略中央高さの部位には、電磁波導入ポート55が穿設されており、電磁波導入ポート55にはシールド54内に電磁波を供給する導波管56の一端が接続されている。
導波管56の他端には電磁波を供給する電磁波源57が接続されている。電磁波源57は0.5〜50GHzの電磁波を導波管56に供給するように構成されている。
また、電磁波源57は供給する電磁波の周波数を減少または/および増加することができるように構成されている。
さらに、電磁波源57は処理室37やウエハ1の温度を計測する熱電対等の温度計(図示せず)の計測結果に基づいて、電磁波のエネルギを増減するフィードバック制御(クローズドループ制御)を実行することができるように構成されている。
なお、電磁波導入ポート55はシールド54の一箇所に配置するに限らず、複数箇所に配置してもよい。
また、導波管56は電磁波導入ポート55に直接的に接続するに限らず、電磁的拡散レンズ等の電磁波を拡散する電磁波拡散手段を介在させてもよい。
シールド54はベース58の上に設置されている。
次に、前記構成に係るバッチ式熱処理装置10の作用を説明する。
図1および図2に示されているように、ポッド2がロードポート16に供給されると、フロントシャッタ15はポッド搬入搬出口14を開放する。ポッド搬送装置20はロードポート16上のポッド2を筐体11内へポッド搬入搬出口14から搬入する。
ポッド搬送装置20は搬入されたポッド2を回転式ポッド棚17の指定された棚板19へ搬送して受け渡す。
ポッド2は一時的に保管された後に、ポッド搬送装置20によって棚板19から一方のポッドオープナ21に搬送して載置台22に移載する。
ポッド搬送装置20はポッド2をポッドオープナ21に直接搬送して載置台22に移載する場合もある。
このポッドの搬送中には、キャップ着脱機構23はポッドオープナ21のウエハ搬入搬出口25を閉じている。
クリーンユニット33はクリーンエア34を移載室26に循環させている。例えば、移載室26にクリーンエア34として窒素ガスが循環することにより、酸素濃度が20ppm以下と、筐体11内(大気雰囲気)の酸素濃度よりも遥かに低く設定されている。
ポッドオープナ21は載置台22に載置されたポッド2の開口側端面を正面壁24aにおけるウエハ搬入搬出口25開口縁辺部に押し付けるとともに、そのキャップをキャップ着脱機構23によって取り外し、ポッド2のウエハ出し入れ口を開放させる。
ポッド2がポッドオープナ21によって開放されると、ウエハ移載装置27aはツィーザ27cによってウエハ1をポッド2からウエハ出し入れ口を通じてピックアップし、ノッチ合わせ装置に搬送する。
ノッチ合わせ装置にてノッチ合わせされた後に、ウエハ移載装置27aはノッチ合わせ装置からウエハをツィーザ27cによってピックアップし、移載室26の後方にある待機部28へ搬入し、ボート42に装填(チャージング)する。
ボート42にウエハ1を受け渡したウエハ移載装置27aはポッド2に戻り、前述した手順で、次のウエハ1をボート42に装填する。
この一方(上段または下段)のポッドオープナ21におけるウエハ移載機構27によるウエハのボート42への装填作業中に、他方(下段または上段)のポッドオープナ21には回転式ポッド棚17から別のポッド2がポッド搬送装置20によって搬送されて移載され、ポッドオープナ21によるポッド2の開放作業が同時進行される。
所定の枚数のウエハ1が移載されると、ボートエレベータ30はボート42を上昇させて、図4に示されているように、処理炉35の処理室37に搬入(ボートローディング)させる。
ボート42が上限に達すると、シールキャップ32が炉口39をシール状態に閉塞するために、処理室37は気密に閉じられた状態になる。
気密に閉じられると、処理室37は排気管40によって排気され、電磁波によって所定の温度(例えば、200℃程度)に加熱される。
すなわち、電磁波源57は電磁波を導波管56を経由してシールド54内に供給する。シールド54内に供給された電磁波はウエハ1に入射して効率的に吸収されるために、ウエハ1はきわめて効果的に昇温して所定の温度に加熱される。
この際、処理室37の温度は全体にわたって均一に維持された状態になるために、ボート42に保持されたウエハ1群の温度分布は全長にわたって均一になるとともに、各ウエハ1の面内の温度分布も均一かつ同一になる。
電磁波供給後に、図示しない温度計の計測温度が目標温度(例えば、200℃)に近づくように、電磁波源57からシールド54内に供給する電磁波のエネルギを制御する。
このフィードバック制御における目標温度と計測温度との許容範囲については、許容範囲を狭くすると、処理を開始するまでの時間が長くなり、許容範囲を広くすると、ウエハ1に対する処理の状態の信頼性が低下する。
図示しない温度計の計測温度が目標温度(例えば、200℃)に対する許容範囲に入ったら、その状態を維持して所定の時間だけ熱処理を実施する。
例えば、ボート42をロータリーアクチュエータ50によって回転させながら、所定の処理ガス(図示せず)をガス供給管41から所定の時間だけ供給する。
予め設定された処理時間が経過すると、ボート42の回転、処理ガスの供給、電磁波の供給および排気管40の排気が停止された後に、ボートエレベータ30によってシールキャップ32が下降されることにより、炉口39が開口されるとともに、ボート42が炉口39から処理室37の外部に搬出(ボートアンローディング)される。
処理室37の外部に搬出されたウエハ1は、前述したウエハ移載機構27の作動とは逆の手順により、ポッド2内に収納される。
以上の作動が繰り返されることにより、複数枚のウエハ1がバッチ処理される。
ところで、カバー51が設置されていない場合には、シールド54に供給された電磁波が軸受装置49の磁性流体にも及ぶために、磁性流体が加熱されてしまい、正常な回転を維持することができない事態が発生する。
しかし、本実施の形態においては、軸受装置49周りに電磁波を遮蔽するカバー51が設置されているので、シールド54に供給された電磁波が軸受装置49の磁性流体に及ぶのを阻止することができる。したがって、電磁波によって軸受装置49の磁性流体が加熱されてしまい、正常な回転を維持することができない事態が発生するのを未然に防止することができる。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
1) 電磁波によってウエハを加熱することにより、ウエハを直接的に加熱することができるので、ウエハを効果的に加熱することができ、また、低温領域での温度を適正かつ精密に制御することができる。
2) 複数枚のウエハを一律に加熱することにより、ウエハのボート全長および各ウエハ面内の温度を均一に分布させることができるため、ウエハの熱処理状況をウエハ面内および各ウエハ相互間のいずれにおいても均一化することができる。
3) 複数枚のウエハを一括してバッチ処理することにより、ウエハを一枚ずつ枚葉処理する場合に比べて、スループットを大幅に向上させることができる。
4) 軸受装置周りに電磁波を遮蔽するカバーを設置することにより、シールド内に供給された電磁波が軸受装置の磁性流体に及ぶのを阻止することができるので、電磁波によって軸受装置の磁性流体が加熱されてしまい、正常な回転を維持することができない事態が発生するのを未然に防止することができる。
5) カバーを迷路構造による非接触形シールに構成することにより、ボートの回転を確保しつつ軸受装置内への電磁波の侵入を阻止(磁気シール)することができるので、ボートの回転によるウエハ面内の均一性を維持することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、カバーは金属のみによって形成するに限らない。例えば、金属からなる基材のプロセスチューブ側表面に電磁波の反射面や吸収層等を形成した多層シールド材料によって形成してもよい。
カバーはメンテナンスの容易化のために、着脱自在に構成することが好ましい。
本発明に係るバッチ式熱処理装置は、拡散装置や減圧CVD装置およびアニール装置等の基板処理装置全般に使用することができる。特に、本発明に係る基板処理装置は、減圧下で低温領域の熱処理を施す場合に優れた効果を奏する。
また、被処理基板はウエハに限らず、ホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
好ましい実施態様を付記する。
(1)複数の基板を搭載したボートが電磁波による加熱時に回転する基板処理装置であって、
前記ボートを回転させる回転軸周りが前記電磁波を遮蔽するカバーによって被覆されている基板処理装置。
(2)前記カバーは迷路構造を構成する固定部と可動部とを備えている前記(1)の基板処理装置。
(3)前記カバーはアルミニウム系材料、ステンレス鋼、ニッケル合金のいずれかによって形成されている基板処理装置。
(4)前記カバーは着脱自在に構成されている基板処理装置。
本発明の一実施の形態であるバッチ式熱処理装置を示す一部省略斜視図である。 側面断面図である。 処理炉を通る正面断面図である。 処理ステップにおける処理炉部分を示す正面断面図である。
1…ウエハ(基板)、2…ポッド、
10…バッチ式熱処理装置(基板処理装置)、11…筐体、12…正面メンテナンス口、13…正面メンテナンス扉、14…ポッド搬入搬出口、15…フロントシャッタ、16…ロードポート、17…回転式ポッド棚、18…支柱、19…棚板、
20…ポッド搬送装置、20a…ポッドエレベータ、20b…ポッド搬送機構、
21…ポッドオープナ、22…載置台、23…キャップ着脱機構、
24…サブ筐体、24a…正面壁、25…ウエハ搬入搬出口、26…移載室、
27…ウエハ移載機構、27a…ウエハ移載装置、27b…ウエハ移載装置エレベータ、27c…ツィーザ、
28…待機部、29…炉口シャッタ、
30…ボートエレベータ、31…アーム、32…シールキャップ、
33…クリーンユニット、34…クリーンエア、
35…処理炉、36…プロセスチューブ、37…処理室、38…炉口フランジ、39…炉口、40…排気管、41…ガス供給管、
42…ボート(搬送治具)、43、44…端板、45…保持柱、46…保持溝、47…断熱板、
48…回転軸、49…軸受装置、50…ロータリーアクチュエータ、51…カバー、52…固定部、53…可動部、
54…シールド、55…電磁波導入ポート、56…導波管、57…電磁波源、58…ベース。

Claims (1)

  1. 複数の基板を搭載したボートが電磁波による加熱時に回転する基板処理装置であって、 前記ボートを回転させる回転軸周りが前記電磁波を遮蔽するカバーによって被覆されている基板処理装置。
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