JPH086430B2 - 打放しコンクリートの防水方法 - Google Patents

打放しコンクリートの防水方法

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JPH086430B2
JPH086430B2 JP4134105A JP13410592A JPH086430B2 JP H086430 B2 JPH086430 B2 JP H086430B2 JP 4134105 A JP4134105 A JP 4134105A JP 13410592 A JP13410592 A JP 13410592A JP H086430 B2 JPH086430 B2 JP H086430B2
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JP
Japan
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synthetic resin
exposed concrete
concrete
pinholes
exposed
Prior art date
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JP4134105A
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Inventor
晃 吉田
Original Assignee
ニチエー吉田株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既に施工済の打放しコ
ンクリート特に建築物の外壁を打放しとしたコンクリー
トの防水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート建築の外壁は、型枠を
はずしたのち、表面にタイルを貼ったり、化粧塗料を塗
布して仕上げする方法と、打放しコンクリートとして別
段の仕上げをせずにコンクリートの持つ型枠の模様・材
質の重厚な雰囲気を意匠として残す仕上げ方法がある。
前者のように異なった建材を用いて表面仕上げをするよ
りも、打放しコンクリート仕上げの方が、自然の良さが
あるとして、最近は好まれている。
【0003】しかし、打放しコンクリートにはピンホー
ルがつきもので、ピンホールを放置すると浸水する虞れ
がある。このため従来はセメントモルタルで埋め込みし
たのち、シリコン剤等の撥水剤を塗布したり、透明な防
水剤を塗布する業界でクリアと呼ぶ防水方法が行われて
いる。
【0004】シリコン撥水剤は、コンクリート内に滲透
して水をはじく。クリアは一種の塗膜をコンクリートの
表面に形成して、水の侵入を防止する。たが、前者は耐
久性に乏しく、1〜2年でその効果を失い、後者は環境
作用による塗膜の破損が発生して効果を失う。この両方
法のほかにも、防水方法はあるが、いずれもペンキを塗
ったようになって表面をかくすため、表面の素肌をその
まま残そうとする打放しコンクリートには使用できな
い。
【0005】そこで現在は、ピンホールをセメントモル
タルで埋めてしまう方法が行われている。また打放しの
意匠性を損なうとして、ピンホールをそのままにしてシ
リコン剤の塗布又はクリアの両者を併用する方法がある
が、ピンホールを放置したままで防水処理を施した場
合、風を伴った吹き降りにあうと、水圧の為ピンホール
から雨水がコンクリートに浸透する。
【0006】ピンホールの孔埋めせず塗膜防水を施した
場合、夏期気温が上昇すると、ピンホール内の空気が膨
張し、その圧力で塗膜が破れて、浸水の原因をつくる。
これを防ぐため、従来はモルタルをしごくように塗って
ピンホールを埋めている。しかし、セメントに砂とか骨
材をまぜたモルタルで孔埋めをすると、ピンホールによ
り表面に生じた一種の模様が消失してせっかくの打放し
コンクリートの素肌の意匠性を喪失する。このように、
表面の素肌を示す意匠性を損なうことなしでは、十分に
防水できないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決する
ため、既に施工済の打放しコンクリートの表面を、その
素肌の意匠性を損なうことなく、簡易な設備で確実に防
水できる方法を提供することが、この発明の目的であ
る。
【0008】本発明は、この目的を達成するため、つぎ
のように構成する。すなわち、ガラスビーズもしくは透
明な合成樹脂の粉・粒体を骨材とし、これに結合材とし
て透明で接着力を有する合成樹脂のエマルジョン又は溶
剤希釈形の合成樹脂を加えたものを混合して、適度な粘
度とした充填材を、既に施工済の打放しコンクリートの
ピンホールの表面へしごき塗りしてピンホールを埋める
ことを特徴とする打放しコンクリートの防水方法。
【0009】
【作用】ガラスビーズもしくは透明な合成樹脂製の粉・
粒体でピンホールを孔埋めすると同時に、合成樹脂のエ
マルジョン又は溶剤希釈形の合成樹脂により、ガラスビ
ーズ等の骨材はピンホール内へ接着固定されるので、空
気はピンホール内に存在しなくなる。このためピンホー
ル内の空気の膨張により、塗膜が破れて浸水する虞れは
ない
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。まず、シ
リコン剤等の撥水剤をコンクリートの表面へ塗布して、
撥水処理をする。これは、従来方法と同じである。つぎ
に、透明な合成樹脂のエマルジヨン又は溶剤希釈形の合
成樹脂を結合材とし、骨材として多数のガラスビーズ又
は透明な合成樹脂製の粉・粒体を混合して、充填剤をつ
くる。合成樹脂のエマルジョンは、一例として濃度10
〜60%のアクリル樹脂を使うが、透明で接着力がある
合成樹脂ならアクリル樹脂に限るものでない。
【0011】ガラスビーズは、工業用ガラスとして発売
されている東芝B(#36)と東芝AD(#80)とを
1/2重量%づつ混合したものを使う。これらは、東芝
バロテイーニ株式会社からブラステイング用として販売
されている透明なガラス粒である。B(#36)は粒径
が590〜420ミクロン、AD(#80)は粒径が2
10〜105ミクロンである。粒径は、ピンホールの口
径に応じて選ぶ。このガラスビーズにアクリル樹脂エマ
ルジョンを、しごき塗りに適した粘度となる料を加えて
混合する。透明な合成樹脂製の粉・粒体として、例えば
透明なアクリル樹脂板を粉砕して粉・粒体としたものを
使う。
【0012】上記の充填材をコテ又はヘラで、既に施工
済の打放しコンクリートの表面にしごき塗りし、ピンホ
ールを埋めて平滑に仕上げる。コテとしては、表面にゴ
ム状体を貼付した左官ゴテが好ましい。
【0013】最後に仕上げとして、耐気候性が強いアク
リルシリコン樹脂もしくはフッソ樹脂やその他クリア塗
膜を形成する樹脂を塗布して、表面に塗膜を形成する。
この仕上げは、従来方法と同じである。
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
つぎのような効果を有する。 (1) 合成樹脂エマルジョン又は溶剤希釈形の合成樹
脂とガラスビーズ等よりなる充填材で、ピンホールを孔
埋めするため、ピンホール内の空気膨張により表面の塗
膜が破れて、浸水することがない。 (2) 充填材は、素材がいずれも透明なため、孔埋め
してもピンホールの外観がそのまま残り、既に施工済の
打放しコンクリートの素肌の意匠性を喪失することなく
して、その自然な外観を損なう虞は全くない。(3) 施工は、コテやヘラを用いて充填材をしごき塗
りすればよく、極めて簡易な設備で行うことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスビーズもしくは透明な合成樹脂の粉
    ・粒体を骨材とし、これに結合材として透明で接着力を
    有する合成樹脂のエマルジョン又は溶剤希釈形の合成樹
    脂を加えたものを混合して、適度な粘度とした充填材
    を、既に施工済の打放しコンクリートの表面へしごき塗
    りしてピンホールを埋めることを特徴とする打放しコン
    クリートの防水方法。
JP4134105A 1992-04-09 1992-04-09 打放しコンクリートの防水方法 Expired - Lifetime JPH086430B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AUPM388794A0 (en) * 1994-02-16 1994-03-10 Kelly, Luke Gregory Beadcrete

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61261281A (ja) * 1985-05-16 1986-11-19 千代田技研工業株式会社 ブロツク面に樹脂膜を形成する方法と装置

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JPH05287872A (ja) 1993-11-02

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