JP4026706B2 - 装飾性塗材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の内外壁面等に適用可能な装飾性塗材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の内外壁面等を装飾するための材料として、合成樹脂エマルション等の結合剤に天然骨材や人工骨材が配合された塗材が多く用いられている。例えば、特公平2−40702号公報(以下、従来技術1という)には、天然石模様を形成することができる塗材として、無色透明な被膜を形成する結合剤と着色剤と透明骨材とを組み合わせた塗材が記載されている。この従来技術1の塗材では、0.1mm〜数mm程度の分布を有する比較的大きな骨材を使用することによって、天然石模様を表出させている。
【0003】
これに対し、近年、マイクロメートルオーダーの小さな骨材を用いた装飾性塗材が提案されている。例えば、特開2000−15999号公報(以下、従来技術2という)には、10〜1000μmの範囲内において粒径の均一さを備えた2種類以上の色彩の着色粗粒が混合分散した塗材が記載されている。また、特開2001−240807号公報(以下、従来技術3という)には、ビヒクル中に互いに色の異なる小粒径(0.5〜10μm)の着色粒子と大粒径(10〜150μm)の着色粒子とが分散された塗材が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術2及び従来技術3は、いずれも色彩の鮮明さを求めたものである。従って、これらの塗材によって形成される塗面では、骨材による発色性が強すぎる傾向となるため人工的な外観になってしまうおそれがあり、天然の土のような自然な風合を表出することは困難である。
また、上記従来技術2及び従来技術3では、塗材の塗装方法として、スプレー塗りやローラー塗りが適用できることが記載されているが、コテ塗りについては考慮されていない。特に、従来技術2に記載の塗材をコテ塗りした場合は、塗面がざらざらとした凹凸を有するものとなりやすい。
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、天然の土のような落ち着きのある自然な風合を表出することが可能で、コテ塗りに適した装飾性塗材を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
これらの課題を解決するため本発明者は鋭意検討を行い、半透明被膜が形成可能な特定のベース塗材に、特定の着色粉体が分散されてなる塗材に想到し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は下記の特徴を有するものである。
1.結合剤及び平均粒子径1〜20μmの無着色珪藻土を含有する、隠ぺい率が0.3〜0.9となる被膜が形成可能なベース塗材の固形分100重量部に対し、
平均粒子径が10〜150μmで、前記無着色珪藻土より大きな平均粒子径を有する着色粉体が100〜2000重量部分散されてなることを特徴とするコテ塗り作業性に優れる装飾性塗材。
2.前記着色粉体が、着色多孔質粉体であることを特徴とする1.に記載の装飾性塗材。
3.無着色珪藻土の平均粒子径が1〜10μmであることを特徴とする1.または2.に記載の装飾性塗材。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態とともに詳細に説明する。
【0008】
本発明の装飾性塗材は、
(i)結合剤及び平均粒子径1〜20μmの無着色多孔質粉体を含有する、半透明被膜が形成可能なベース塗材(以下単に「ベース塗材」ともいう)、及び
(ii)平均粒子径が10〜150μmで、前記無着色多孔質粉体より大きな平均粒子径を有する着色粉体(以下単に「着色粉体」ともいう)
を含有するものである。
【0009】
本発明におけるベース塗材は半透明被膜が形成可能なものである。具体的には、隠ぺい率が0.3〜0.9(好ましくは0.4〜0.8)となる被膜が形成可能なものが好適である。なお、ここで言う隠ぺい率は、JIS K5663 5.8に準じて測定される値である(但しB形フィルムアプリケータとしては、すきま250μmのものを用いる)。
本発明では、このような半透明被膜が形成可能なベース塗材を用いることにより、天然の土のような自然な風合を表出することが可能となる。ベース塗材の隠ぺい率が大きい場合は、着色粉体の発色性が阻害され、全体的に白っぽい外観となってしまう。ベース塗材の隠ぺい率が小さい場合は、着色粉体による発色性が強すぎる傾向となり、人工的な外観になってしまう。
【0010】
ベース塗材に含まれる結合剤としては、水溶性樹脂及び水分散性樹脂から選ばれる1種以上が好適である。樹脂の種類としては、例えば、セルロース、ポリビニルアルコール、エチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等、あるいはこれらの複合系等を挙げることができる。これらは1種または2種以上で使用することができる。また、これら結合剤は架橋反応性を有するものであってもよい。架橋反応性を有する結合剤を使用した場合は、被膜の耐水性、耐候性、耐薬品性等を向上させることができる。
【0011】
ベース塗材には上記結合剤とともに平均粒子径1〜20μmの無着色多孔質粉体(以下単に「無着色多孔質粉体」ともいう)が必須成分として含まれる。ベース塗材における無着色多孔質粉体の含有量は、ベース塗材による被膜の隠ぺい率が上述の範囲内となるように適宜設定すればよい。
本発明では、このような無着色多孔質粉体を使用することにより、適度な透明性を有する被膜を形成することができるとともに、被膜の光沢を十分に低減させることもできることから、天然の土のような自然な風合を表出することが可能となる。さらに、無着色多孔質粉体が含まれることによって塗材のコテ塗り作業性が向上し、平滑な被膜が形成可能となる。被膜の吸放湿性能を高めることもできる。
【0012】
無着色多孔質粉体の平均粒子径は1〜20μm、好ましくは1〜10μmである。平均粒子径が20μmより大きい場合は、被膜を隠ぺいする効果が低くなり、天然の土のような自然な風合を表出することが困難となる。また、コテ塗りを行う場合において、均一な被膜を形成することが困難となる。平均粒子径が1μmより小さい場合は、着色粉体の発色性が阻害され、全体的に白っぽい外観となってしまう。
【0013】
無着色多孔質粉体のかさ密度は特に限定されないが、0.01〜1g/cc(好ましくは0.1〜0.5g/cc)であるものが好適である。
【0014】
無着色多孔質粉体の種類としては、例えば、シリカゲル、ゼオライト、硫酸ナトリウム、アルミナ、アロフェン、珪藻土、珪質頁岩、セピオライト、アタバルジャイト、モンモリロナイト、ゾノライト、イモゴライト、大谷石粉、活性白土、炭、活性炭、木粉、多孔質合成樹脂粒等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用することができる。このうち本発明では、特に珪藻土が好適である。
【0015】
ベース塗材においては、本発明の効果を阻害しない範囲で上述の成分以外の添加剤を混合することもできる。このような添加剤としては、例えば、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。
【0016】
本発明における着色粉体は、平均粒子径が10〜150μmで、前記無着色多孔質粉体より大きな平均粒子径を有するものである。
着色粉体の平均粒子径が150μmより大きい場合は、着色粉体の粒が目視で認識可能となり、天然の土のような自然な風合を表出することが困難となる。また、形成被膜がざらざらとしたものとなってしまう。平均粒子径が10μmより小さい場合は、通常の顔料で調色したような単調な色彩しか表出することができない。また、吸放湿性の点でも不利となる。
【0017】
着色粉体としては、基体粒子に対し顔料、染料、釉薬等で表面処理を行うことにより着色を施したものが好適である。着色粉体の基体粒子としては、例えば、珪砂、砕石、ガラスビーズ、樹脂ビーズ等の他、シリカゲル、ゼオライト、硫酸ナトリウム、アルミナ、アロフェン、珪藻土、珪質頁岩、セピオライト、アタバルジャイト、モンモリロナイト、ゾノライト、イモゴライト、大谷石粉、活性白土、炭、活性炭、木粉、多孔質合成樹脂粒等の無着色多孔質粉体を挙げることができる。着色粉体は1種または2種以上で使用することができる。
【0018】
着色粉体は、ベース塗材の固形分100重量部に対し100〜2000重量部、好ましくは300〜1500重量部、さらに好ましくは500〜1200重量部の重量比率で混合する。着色粉体が100重量部より少ない場合は、天然の土のような風合を表出することが困難となる。また、吸放湿性が不十分となる。2000重量部より多い場合は、コテ塗り作業性に支障をきたすおそれがある。
【0019】
着色粉体として、無着色多孔質粉体に着色を施した着色多孔質粉体を使用すれば、意匠性をいっそう高めることができる。また、吸放湿性、軽量性の点でも有利となる。特に、本発明では着色珪藻土が好適である。
【0020】
着色多孔質粉体は、例えば無着色多孔質粉体を着色剤で表面処理することによって得ることができる。無着色多孔質粉体を着色剤で表面処理する場合における着色剤の使用量は、下記式を満たすことが望ましい。このような表面処理によって得られる着色多孔質粉体を使用すれば、吸放湿性に優れた被膜を形成することができる。
【0021】
<式>0.1×(LM/100)≦N≦1×(LM/100)
(但し、Lは無着色多孔質粉体の吸油量(g/100g)、Mは無着色多孔質粉体の使用量(g)、Nは着色剤の使用量(g))
なお、ここで言う吸油量とは、JIS K5101に規定されている方法によって求められる値であり、無着色多孔質粉体100gに対する煮アマニ油のg数で表されるものである。
【0022】
上述の着色剤としては、(a)合成樹脂を固形分で100重量部、(b)顔料及び/または染料を1〜300重量部、(c)撥水剤を0〜50重量部(好ましくは0.01〜30重量部)含むものが好適である。
特に、その形成被膜の水に対する接触角が90°以上となる着色剤を使用すれば、被膜の吸放湿性をより高めることができる。また、被膜の濡れ色発生を防止することも可能となる。なお、ここで言う接触角とは、着色剤をアルミニウム板に0.125mmの厚みで塗付し、温度23℃、相対湿度50%雰囲気下にて72時間乾燥させた後に、接触角計で測定される値である。
【0023】
本発明の装飾性塗材においては、上述のベース塗材及び着色粉体が必須成分として含まれるが、必要に応じその他の粉粒体を混合することもできる。このような粉粒体としては、例えば、マイカ、珪砂、木粉、陶磁器片、金属粒、繊維類等、あるいは天然石、貝殻、珊瑚、ガラス、ゴム、プラスチック等の粉砕物等が挙げられる。
【0024】
本発明の装飾性塗材は、主として建築物の内外壁面に対して塗付することができる。適用可能な基材としては、例えば、石膏ボード、合板、壁紙、コンクリート、モルタル、磁器タイル、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、石綿セメント板、ALC板、サイディング板、押出成形板、鋼板、プラスチック板等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー等)が施されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、既に壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。
【0025】
本発明塗材の塗付方法としては、公知の方法を採用することができ、例えば、コテ塗り、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り等が可能である。本発明ではこのうちコテ塗りが好適である。塗付量は、特に限定されないが、通常0.5〜3kg/m2である。塗付時には、本発明塗材を水で希釈することもできる。希釈割合は、通常0〜10重量%である。
【0026】
本発明塗材を塗装した後、透明性を有する上塗塗料を塗付することもできる。ここで使用する上塗塗料としては、(p)シリコーンエマルション、及び(q)前記シリコーンエマルション以外の合成樹脂エマルションを含有する上塗塗料が好適である。この上塗塗料では(p)成分と(q)成分の固形分比率を95:5〜5:95とする。このような上塗塗料を使用することにより、本発明塗材の質感や吸放湿性等を阻害せずに、汚れ防止性を高めることができる。
上塗塗料の塗装においては、例えば、スプレー、ローラー、刷毛等の塗装器具を用いることができる。上塗層の塗付量は、特に限定されないが、通常0.01〜0.5kg/m2である。
【0027】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
【0028】
(実施例1)
アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度0℃)200重量部に対し、平均粒子径8μmの無着色珪藻土を120重量部、鉱物油系消泡剤を4重量部混合することにより、ベース塗材を製造した。このベース塗材の隠ぺい率は0.70であった。
このベース塗材324重量部に対し、平均粒子径100μmの着色珪砂(褐色)を550重量部混合することにより、装飾性塗材を製造した。
【0029】
予めシーラーが塗装されたアルミニウム板に、得られた装飾性塗材を2kg/m2の塗付量でコテ塗りし、コテ塗り作業性を評価した。次いで、14日間室温で乾燥させた被膜について、意匠性及び吸放湿性を確認した。結果を表1に示す。
なお、コテ塗り作業性の評価は、のび性が良好で平滑な仕上りとなったものを「○」、のび性が悪く凹凸が目立つ仕上りとなったものを「×」とし、その中間のものを「△」とした。意匠性は、天然土に類似した自然な風合のものを「◎」として4段階評価を行った。
【0030】
吸放湿性は、吸放湿特性値が70g/m2以上であるものを「◎」、50g/m2以上70g/m2未満であるものを「○」、30g/m2以上50g/m2未満であるものを「△」、30g/m2未満であるものを「×」として評価した。吸放湿特性値の測定方法は以下の通りである。
【0031】
(吸放湿特性値測定方法)
作製した試験体の重量WD0を測定した後、これを温度20℃・湿度90%下で24時間放置後、重量WW1を測定し、続いて、温度20℃・湿度45%下で24時間放置し、重量WD1を測定した。同様の操作をもう1回繰り返し、湿潤状態での重量WW2と乾燥状態での重量WD2とを測定した。
次に、図1に示すように横軸に時間、縦軸に重量をとり、吸放湿曲線を作成し、下式により吸放湿特性値を算出して、その平均値を求めた。
吸湿量W1(g)=WW1−WD0
放湿量W2(g)=WW1−WD1
吸湿量W3(g)=WW2−WD1
放湿量W4(g)=WW2−WD2
吸放湿特性値(g/m2)=(W1+W2+W3+W4)/{4×(試験体面積)}
【0032】
(実施例2)
アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度0℃)200重量部に対し、平均粒子径8μmの無着色珪藻土を120重量部、鉱物油系消泡剤を4重量部混合することにより、ベース塗材を製造した。このベース塗材の隠ぺい率は0.70であった。
このベース塗材324重量部に対し、平均粒子径80μmの着色珪藻土(褐色)を550重量部混合することにより、装飾性塗材を製造した。
この装飾性塗材について、実施例1と同様に各試験を行ったところ、表1に示す結果となった。
なお、着色珪藻土としては、以下の方法で製造したものを使用した。
【0033】
(着色珪藻土の製造方法)
水溶性アクリル樹脂(アクリルスチレン共重合樹脂、固形分31重量%)13重量部、水分散型シリコン系撥水剤(ジメチルポリシロキサンのポリオキシエチレンアルキルエーテル乳化物、固形分55重量%)0.5重量部、及び酸化鉄系顔料0.5重量部を水86重量部に均一に分散させることにより、液状着色剤を製造した。この液状着色剤によって形成される被膜について、水に対する接触角を測定したところ、105°となった。
この液状着色剤50重量部を、珪藻土100重量部(かさ密度0.34g/cc、平均粒径30μm、吸油量200g/100g)に添加、混合した上で真空加熱乾燥を行うことにより、褐色の着色珪藻土を得た。
【0034】
(比較例1)
アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度0℃)200重量部に対し、平均粒子径2μmの着色樹脂粒子(白色)を120重量部、鉱物油系消泡剤を4重量部混合することにより、ベース塗材を製造した。このベース塗材の隠ぺい率は0.92であった。
このベース塗材324重量部に対し、平均粒子径100μmの着色珪砂(褐色)を120重量部混合することにより、装飾性塗材を製造した。
この装飾性塗材について、実施例1と同様に各試験を行ったところ、表1に示す結果となった。
【0035】
(比較例2)
アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度0℃)200重量部に対し、平均粒子径120μmの無着色珪藻土を120重量部、鉱物油系消泡剤を4重量部混合することにより、ベース塗材を製造した。このベース塗材の隠ぺい率は0.28であった。
このベース塗材324重量部に対し、平均粒子径100μmの着色珪砂(褐色)を550重量部混合することにより、装飾性塗材を製造した。
この装飾性塗材について、実施例1と同様に各試験を行ったところ、表1に示す結果となった。
【0036】
(比較例3)
アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度0℃)200重量部に対し、平均粒子径8μmの無着色珪藻土を120重量部、鉱物油系消泡剤を4重量部混合することにより、ベース塗材を製造した。このベース塗材の隠ぺい率は0.70であった。
このベース塗材324重量部に対し、平均粒子径450μmの着色珪砂(褐色)を550重量部混合することにより、装飾性塗材を製造した。
この装飾性塗材について、実施例1と同様に各試験を行ったところ、表1に示す結果となった。
【0037】
(比較例4)
アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%、最低造膜温度0℃)200重量部に対し、鉱物油系消泡剤を4重量部、平均粒子径150μmの寒水石を400重量部、平均粒子径150μmの着色珪砂(褐色)を400重量部混合することにより、装飾性塗材を製造した。
この装飾性塗材について、実施例1と同様に各試験を行ったところ、表1に示す結果となった。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、天然の土のような落ち着きのある自然な風合を表出することが可能で、コテ塗りに適した装飾性塗材を得ることができる。本発明の塗材は、吸放湿性塗材としても好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸放湿特性値の測定方法を示すグラフ
【符号の説明】
1:吸放湿曲線
2:WD0
3:WW1
4:WD1
5:WW2
6:WD2
Claims (3)
- 結合剤及び平均粒子径1〜20μmの無着色珪藻土を含有する、隠ぺい率が0.3〜0.9となる被膜が形成可能なベース塗材の固形分100重量部に対し、
平均粒子径が10〜150μmで、前記無着色珪藻土より大きな平均粒子径を有する着色粉体が100〜2000重量部分散されてなることを特徴とするコテ塗り作業性に優れる装飾性塗材。 - 前記着色粉体が、着色多孔質粉体であることを特徴とする請求項1に記載の装飾性塗材。
- 無着色珪藻土の平均粒子径が1〜10μmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装飾性塗材。
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