JPH0863979A - 不揮発性メモリ - Google Patents

不揮発性メモリ

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JPH0863979A
JPH0863979A JP13375995A JP13375995A JPH0863979A JP H0863979 A JPH0863979 A JP H0863979A JP 13375995 A JP13375995 A JP 13375995A JP 13375995 A JP13375995 A JP 13375995A JP H0863979 A JPH0863979 A JP H0863979A
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voltage
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Kiyoshi Nishimura
清 西村
Hidenori Hayashi
秀紀 林
Hiromi Uenoyama
博巳 上野山
Atsushi Muramoto
淳 村本
Takaaki Fuchigami
貴昭 淵上
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で、非破壊読み出しを行うことの
できる不揮発性メモリを提供することを目的とする。 【構成】 書き込み時には、コントロールゲートCGと
メモリゲートMGとの間に電圧を印加する。その印加方
向により、強誘電体層32の分極方向が異なる。強誘電
体層32がコントロールゲートCG側を正極として分極
している場合には、チャネルを形成するためのコントロ
ールゲート電圧VCGは小さくなる(第2の状態に分
極)。強誘電体層32がコントロールゲートCG側を負
極として分極している場合には、チャネルを形成するた
めのコントロールゲート電圧VCGは大きくなる(第1の
状態に分極)。読み出し時には、コントロールゲートC
Gに、基準電圧Vrefを印加する。強誘電体層32が第
2の状態に分極している場合には、大きなドレイン電流
が流れ、強誘電体層32が第1の状態に分極している場
合には、小さなドレイン電流しか流れない。このドレイ
ン電流を検出することにより、読み出しを行なうことが
できる。また、この際、強誘電体層32の記憶内容は破
壊されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不揮発性メモリに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電体を用いた不揮発性メモリが近年
注目を集め、その構造や回路構成が種々提案されてい
る。図27に、米国特許公報4,888,733号に開
示された、不揮発性メモリセルの構成を示す。強誘電体
キャパシタ2の両側には、トランジスタ18,20が接
続されている。トランジスタ18,20のゲートは、ワ
ードライン8に接続されている。また、トランジスタ1
8のソースはビットライン14に接続され、トランジス
タ20のソースはビットライン16に接続されている。
【0003】トランジスタ18,20を導通させるとと
もに、ビットライン14、16間に電圧を印加すると、
強誘電体キャパシタ2が分極する。その後、ビットライ
ン14、16間の電圧印加を止めても、分極状態は保持
される。印加する電圧の極性を逆にすることにより、分
極の極性を逆にすることができる。これにより、情報を
不揮発的に記憶することができる。
【0004】記憶された情報を読み出す場合には、強誘
電体キャパシタ2に電圧を印加し、分極状態が反転する
かどうかによって、記憶された分極の状態を知ることが
できる。なお、読み出しによって記憶内容が破壊される
ので、読み出しの直後に再書込を行うようにしている。
【0005】また、強誘電体キャパシタを用いた不揮発
性メモリとして、2つのキャパシタと2つのトランジス
タとによって1セルを構成したものも提案されている
(米国特許公報第4,873,664号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の不揮発性メモリには、次のような問題点が
あった。
【0007】第一に、米国特許公報4,888,733
号に示されたものでは、1つのセル当たり、強誘電体キ
ャパシタの他に2つのトランジスタが必要であり、構成
が複雑であった。同様に、米国特許公報第4,873,
664号に示されたものでは、1つのセル当たり、2つ
の強誘電体キャパシタと2つのトランジスタが必要であ
り、構成が複雑であった 第二に、読出時に記憶内容を破壊してしまうので、再書
込が必要であり、制御が複雑となっていた。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決し
て、簡易な構成で、非破壊読み出しを行うことのできる
不揮発性メモリを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の不揮発性メモ
リは、第1導電型のソース領域およびドレイン領域、ソ
ース領域とドレイン領域との間に形成された第2導電型
のチャネル領域、チャネル領域の上に、チャネル領域と
絶縁して形成された導電体層であるメモリゲート、メモ
リゲートの上に形成された強誘電体層、強誘電体層の上
に形成された導電体層であるコントロールゲート、を備
えた不揮発性メモリ素子をマトリクス状に接続した不揮
発性メモリであって、各行の同一列の隣接する不揮発性
メモリ素子のドレイン領域とソース領域を接続し、該同
一列の不揮発性メモリ素子を直列に接続するソース・ド
レインライン、各行の同一列の不揮発性メモリ素子のコ
ントロールゲート領域を接続するコントロールゲートラ
イン、各列の同一行のメモリゲート領域を接続するメモ
リゲートライン、を備えている。
【0010】請求項2の不揮発性メモリは、さらに各ソ
ース・ドレインラインごとに設けられ、各ソース・ドレ
インラインをドレイン電流検出手段に接続するか否かの
スイッチングをするドレインスイッチング手段、各メモ
リゲートラインごとに設けられ、書き込みのためのHレ
ベルの電圧またはLレベルの電圧を印加するか否かのス
イッチングをするメモリゲートスイッチング手段、を備
えている。
【0011】請求項3の不揮発性メモリは、各行の同一
列の不揮発性メモリ素子のコントロールゲートは、コン
トロールゲート保護スイッチング手段を介して、コント
ロールゲートラインに接続されていることを特徴として
いる。
【0012】請求項4の不揮発性メモリは、全てのコン
トロールゲートラインに基準電圧を印加し、対象となる
不揮発性メモリ素子の属する列のコントロールゲート保
護スイッチング手段をオンとし、それ以外の列のコント
ロールゲート保護スイッチング手段をオフとして、読み
出しまたは書き込み動作を行なうことを特徴としてい
る。
【0013】請求項5の不揮発性メモリは、不揮発性メ
モリ素子の各行に対応して設けられ、第1の選択入力を
受けて、当該第1の選択入力を前記メモリゲートスイッ
チング手段のオン・オフの少なくとも一条件として用い
る第1の選択手段、不揮発性メモリ素子の各列に対応し
て設けられ、第2の選択入力を受けて、前記ドレインス
イッチング手段およびコントロールゲート保護スイッチ
ング手段をオン・オフさせる第2の選択手段、を備えて
いる。
【0014】請求項6の不揮発性メモリは、何れの列に
対しても第2の選択入力が与えられていない場合には、
全てのコントロールゲート保護スイッチング手段をオン
にして、基準電圧を与えるようにしたことを特徴として
いる。
【0015】請求項7の書き込み方法は、対象となる不
揮発性メモリ素子が接続されたコントロールゲートライ
ンに基準電圧を印加し、他のコントロールゲートライン
はフローティング状態とし、対象となる不揮発性メモリ
が接続されていないメモリゲートラインに、基準電圧を
印加するとともに、対象となる不揮発性メモリ素子が接
続されたメモリゲートラインに前記基準電圧よりも大き
いHレベルの電圧を印加して、対象となる不揮発性メモ
リ素子の強誘電体層を第1の状態に分極させるか、また
は前記基準電圧よりも小さいLレベルの電圧を印加して
前記強誘電体層を第2の状態に分極させることにより、
情報の書き込みを行なうことを特徴としている。
【0016】請求項8の読み出し方法は、前記不揮発性
メモリ素子の強誘電体層が第1の状態に分極している場
合に第1のドレイン電流を生じ、第2の状態に分極して
いる場合に第2のドレイン電流を生じ、分極していない
場合に第1のドレイン電流と第2のドレイン電流との間
の値の基準電流を生じるような基準電圧を、対象となる
不揮発性メモリ素子が接続されたコントロールゲートラ
インに印加し、他のコントロールゲートラインはフロー
ティング状態とし、対象となる不揮発性メモリ素子が接
続されたメモリゲートラインはフローティング状態と
し、他のメモリゲートラインに基準電圧を印加し、対象
となる不揮発性メモリ素子が接続されたソース・ドレイ
ンラインの電流が、前記基準電流の半分の値よりも小さ
いか大きいかによって、記録された情報を非破壊的に読
み出すことを特徴としている。
【0017】請求項9のスタンバイ方法は、コントロー
ルゲートラインの全ておよびメモリゲートラインの全て
に基準電圧を印加することを特徴としている。
【0018】請求項10の不揮発性メモリは、第1導電
型のソース領域およびドレイン領域、ソース領域とドレ
イン領域との間に形成された第2導電型のチャネル領
域、チャネル領域の上に、チャネル領域と絶縁して形成
された導電体層であるメモリゲート、メモリゲートの上
に形成された強誘電体層、強誘電体層の上に形成された
導電体層であるコントロールゲート、を備えた不揮発性
メモリ素子をマトリクス状に接続した不揮発性メモリで
あって、各行の同一列の隣接する不揮発性メモリ素子の
ドレイン領域とソース領域を接続し、該同一列の不揮発
性メモリ素子を直列に接続するソース・ドレインライ
ン、各行の同一列の不揮発性メモリ素子のコントロール
ゲート領域を接続するコントロールゲートライン、各行
の同一列のメモリゲート領域を接続するメモリゲートラ
イン、を備えている。
【0019】請求項11の不揮発性メモリは、さらに各
ソース・ドレインラインごとに設けられ、各ソース・ド
レインラインをドレイン電流検出手段に接続するか否か
のスイッチングをするドレインスイッチング手段、各メ
モリゲートラインごとに設けられ、書き込みのためのH
レベルの電圧またはLレベルの電圧を印加するか否かの
スイッチングをするメモリゲートスイッチング手段、を
備えている。
【0020】請求項12の不揮発性メモリは、各行の同
一列の不揮発性メモリ素子のメモリゲートは、メモリゲ
ート保護スイッチング手段を介して、メモリゲートライ
ンに接続されていることを特徴としている。
【0021】請求項13の不揮発性メモリは、全てのメ
モリゲートラインに基準電圧を印加し、対象となる不揮
発性メモリ素子の属する行のメモリゲート保護スイッチ
ング手段をオフとし、それ以外の行のメモリゲート保護
スイッチング手段をオンとして、読み出し動作を行い、
対象となる不揮発性メモリ素子の属する列のメモリゲー
トラインに、書込みのためのHレベルの電圧またはLレ
ベルの電圧を印加し、対象となる不揮発性メモリ素子の
属する行のメモリゲート保護スイッチング手段をオンと
し、それ以外の行のメモリゲート保護スイッチング手段
をオフとして、書込み動作を行うことを特徴としてい
る。
【0022】請求項14の不揮発性メモリは、不揮発性
メモリ素子の各行に対応して設けられ、第1の選択入力
を受けて、前記メモリゲート保護スイッチング手段をオ
ン・オフさせる第1の選択手段、不揮発性メモリ素子の
各列に対応して設けられ、第2の選択入力を受けて、前
記ドレインスイッチング手段をオン・オフさせるととも
に、当該第2の選択入力を前記メモリゲートスイッチン
グ手段のオン・オフの少なくとも一条件として用いる第
2の選択手段、を備えている。
【0023】請求項15の書き込み方法は、全てのコン
トロールゲートラインに基準電圧を印加し、対象となる
不揮発性メモリが接続されていないメモリゲートライン
に、基準電圧を印加し、対象となる不揮発性メモリ素子
と同一行のメモリゲート保護スイッチング手段をオンに
し、その他の行のメモリゲート保護スイッチング手段を
オフにするとともに、対象となる不揮発性メモリ素子が
接続されたメモリゲートラインに前記基準電圧よりも大
きいHレベルの電圧を印加して、対象となる不揮発性メ
モリ素子の強誘電体層を第1の状態に分極させるか、ま
たは前記基準電圧よりも小さいLレベルの電圧を印加し
て前記強誘電体層を第2の状態に分極させることによ
り、情報の書き込みを行なうことを特徴としている。
【0024】請求項16の読み出し方法は、全てのコン
トロールゲートラインに基準電圧を印加し、全てのメモ
リゲートラインに基準電圧を印加し、対象となる不揮発
性メモリ素子と同一行のメモリゲート保護スイッチング
手段をオフにし、その他の行のメモリゲート保護スイッ
チング手段をオンにし、対象となる不揮発性メモリ素子
が接続されたソース・ドレインラインの電流が、前記基
準電流の半分の値よりも小さいか大きいかによって、記
録された情報を非破壊的に読み出すことを特徴としてい
る。
【0025】請求項17のスタンバイ方法は、コントロ
ールゲートラインの全ておよびメモリゲートラインの全
てに基準電圧を印加し、全てのメモリゲート保護スイッ
チング手段をオンにすることを特徴としている。
【0026】
【作用および発明の効果】請求項1の不揮発性メモリ
は、強誘電体層の両側にコントロールゲートおよびメモ
リゲートを設けている。さらに、同一列の素子のコント
ロールゲートをコントロールゲートラインによって接続
し、同一行の素子のメモリゲートをメモリゲートライン
によって接続している。したがって、各列のコントロー
ルゲートラインおよび各行のメモリゲートラインに印加
する電圧を選択して、所望の素子に対する書き込み、読
み出しを行うことができる。
【0027】請求項2の不揮発性メモリは、各ソース・
ドレインラインごとにドレインスイッチング手段と、各
メモリゲートラインごとにメモリゲートスイッチング手
段と、各ソースラインごとにソーススイッチング手段と
を備えている。したがって、これらのスイッチング素子
を制御して、対象とする素子を選択して、書き込み、読
み出しを行うことができる。
【0028】請求項3、4の不揮発性メモリは、各行の
同一列の不揮発性メモリ素子のコントロールゲートは、
コントロールゲート保護スイッチング手段を介して、コ
ントロールゲートラインに接続されていることを特徴と
している。したがって、対象となる素子の属する列以外
の列のコントロールゲート保護スイッチング手段をオフ
にして、対象となる素子以外の素子に対する、電圧のま
わりこみを防止することができる。すなわち、対象とな
る素子以外の素子に対する、誤書き込み、誤消去を防止
することができる。
【0029】請求項5の不揮発性メモリは、各行ごとに
第1の選択手段を備えており、各列ごとに第2の選択手
段を備えている。したがって、対象とする素子の属す
る、行および列に対応する選択手段に選択入力を与える
ことにより、対象とする素子を選択して、書き込み、読
み出しを行うことができる。
【0030】請求項6の不揮発性メモリは、何れの行に
対しても選択入力が与えられていない場合には、全ての
コントロールゲートスイッチング手段をオンにして、基
準電圧を与えるようにしたことを特徴としている。した
がって、書き込み、読み出しが行われていない際に、強
誘電体層の両端に不測の電圧が印加されることがなく、
記録内容が変化してしまうおそれがない。
【0031】請求項7の書き込み方法は、対象となる素
子のみに対し、メモリゲートにHまたはLの電圧を印加
し、かつコントロールゲートに基準電圧を印加するよう
にしている。したがって、対象となっていない素子に対
して影響を与えず、対象となる素子に対してのみ書き込
みを行うことができる。
【0032】請求項8の読み出し方法は、対象となる素
子のみに対し、コントロールゲートに基準電圧を印加
し、かつメモリゲートをフローティング状態としてい
る。したがって、対象となっていない素子に対して影響
を与えず、対象となる素子からの読み出しを行うことが
できる。
【0033】請求項9のスタンバイ方法は、コントロー
ルゲートラインの全ておよびメモリゲートラインの全て
に基準電圧を印加することを特徴としている。したがっ
て、スタンバイ状態において、各素子の書き込み内容が
変化するおそれがない。
【0034】請求項12、13の不揮発性メモリは、各
行の同一列の不揮発性メモリ素子のメモリゲートは、メ
モリゲート保護スイッチング手段を介して、メモリゲー
トラインに接続されていることを特徴としている。した
がって、対象となる素子の属する列以外の列のメモリゲ
ート保護スイッチング手段を制御して、対象となる素子
以外の素子に対する、電圧のまわりこみを防止すること
ができる。すなわち、対象となる素子以外の素子に対す
る、誤書き込み、誤消去を防止することができる。
【0035】請求項14の不揮発性メモリは、各行ごと
に第1の選択手段を備えており、各列ごとに第2の選択
手段を備えている。したがって、対象とする素子の属す
る、行および列に対応する選択手段に選択入力を与える
ことにより、対象とする素子を選択して、書き込み、読
み出しを行うことができる。
【0036】請求項15の書き込み方法は、対象となる
素子のみに対し、メモリゲートにHまたはLの電圧を印
加し、かつコントロールゲートに基準電圧を印加するよ
うにしている。したがって、対象となっていない素子に
対して影響を与えず、対象となる素子に対してのみ書き
込みを行うことができる。
【0037】請求項16の読み出し方法は、対象となる
素子のみに対し、コントロールゲートに基準電圧を印加
し、かつメモリゲートをフローティング状態としてい
る。したがって、対象となっていない素子に対して影響
を与えず、対象となる素子からの読み出しを行うことが
できる。
【0038】請求項17のスタンバイ方法は、コントロ
ールゲートラインの全ておよびメモリゲートラインの全
てに基準電圧を印加することを特徴としている。したが
って、スタンバイ状態において、各素子の書き込み内容
が変化するおそれがない。
【0039】
【実施例】図2に、この発明の一実施例による不揮発性
メモリ素子Mの構造を示す。P型シリコン基板20に、
N型ソース領域22とN型ドレイン領域24が形成され
ている。P型チャネル領域26の上には、酸化シリコン
(SiO2)や窒化シリコン(SiN)等による絶縁層28が設け
られている。絶縁層28の上には白金等による下部導電
体層30が設けられている。その上にはPZT等の強誘
電体層32が設けられ、さらにその上には白金等による
上部導電体層34が設けられている。なお、下部導電体
層30、上部導電体層34としては上記白金の他に、Ru
Ox,IrOx,ITO等の酸化物導電体や、Pb,Au,Ag,Al,Ni等の
金属を用いることができる。また、シリコン基板20を
N型、ソース領域、ドレイン領域をP型としてもよい。
【0040】図2の不揮発性メモリ素子Mを記号で表す
と、図3のようになる。上部導電体層(コントロールゲ
ート)34にはコントロールゲート電極CGが接続さ
れ、下部導電体層(メモリゲート)30にはメモリゲー
ト電極MGが接続され、ソース領域22にはソース電極
Sが接続され、ドレイン領域24にはドレイン電極Dが
接続されている。
【0041】この不揮発性メモリ素子Mに情報を記録す
る場合には、コントロールゲート電極CGとメモリゲー
ト電極MGとの間に、電圧を印加する。これにより、強
誘電体32が分極し、電圧を取り去った後も分極状態を
維持する。印加する電圧の極性を変えることにより、極
性の異なる2つの分極状態を得ることができる。たとえ
ば、コントロールゲート電極CG側に対してメモリゲー
ト電極MGに低い電圧を与えると、強誘電体32はコン
トロールゲート電極CG側を負極性として分極する(第
2の状態に分極)。反対に、メモリゲート電極MG側に
高い電圧を与えると、強誘電体32はコントロールゲー
ト電極CG側を正極性として分極する(第1の状態に分
極)。このようにして、2つの状態を不揮発的に記録す
ることができる。
【0042】コントロールゲート電極CG側を負極とし
て分極している場合(第2の状態に分極している場合)
には、チャネルを形成するために必要なコントロールゲ
ート電極CGの電圧は小さくなる。また、コントロール
ゲート電極CG側を正極として分極している場合(第1
の状態に分極している場合)には、チャネルを形成する
ために必要なコントロールゲート電極CGの電圧は大き
くなる。したがって、両電圧の間にある電圧をコントロ
ールゲート電極CGに与え、チャネルが形成されるか否
かによって、記録した情報の読み出しを行うことができ
る。
【0043】上記の関係を、図4Bの回路によって測定
した、図4Aの特性曲線によって説明する。図4Aにお
いて、曲線βは、コントロールゲート電極CGとメモリ
ゲート電極MGを短絡した場合の、コントロールゲート
電圧VCGとドレイン電流IDの特性を示すものである。
コントロールゲート電圧VCGを上昇させていくと、ドレ
イン電流IDは増加する。さらにコントロールゲート電
圧VCGを上昇させると、抵抗Rによって決定される設定
最大ドレイン電流IOMAXにて、ドレイン電流の増加が止
る。
【0044】曲線αは、コントロールゲート電極CG側
を負極として、強誘電体32が分極している場合(第2
の状態に分極している場合)の、特性を示すものであ
る。曲線βの場合と同じような傾向を示すが、強誘電体
32の分極の影響により、小さなコントロールゲート電
圧VCGにてドレイン電流が流れている。また、小さなコ
ントロール電圧VCGにてドレイン電流が設定最大ドレイ
ン電流IOMAXに達している。
【0045】曲線γは、コントロールゲート電極CG側
を正極として、強誘電体32が分極している場合(第1
の状態に分極している場合)の、特性を示すものであ
る。曲線βの場合と同じような傾向を示すが、強誘電体
32の分極の影響により、大きなコントロールゲート電
圧VCGにてドレイン電流が流れ始めている。また、大き
なコントロール電圧VCGにてドレイン電流が設定最大ド
レイン電流IOMAXに達し、増加が止っている。
【0046】読み出しの際には、設定最大ドレイン電流
OMAXの半分のドレイン電流値ISに対応するコントロ
ールゲート電圧を、基準電圧Vrefとしてコントロール
ゲート電極CGに与える。この時のドレイン電流I
Dが、基準電流ISよりも大きいか(点X)、小さいか
(点Y)により、記憶されている情報を知ることができ
る。
【0047】次に、図3の不揮発性メモリ素子Mをマト
リクス状に接続して構成した不揮発性メモリを、図1に
示す。各列の同一行にあるメモリ素子(たとえば、
11、M12、M13・・・)のメモリゲートMGは、メモ
リゲートラインMGL1、MGL2、MGL3・・・に接
続されている。各行の同一列にあるメモリ素子(たとえ
ば、M11、M21、M31・・・)の、コントロールゲート
CGは、コントロールゲートラインCGL1、CGL2
CGL3・・・に接続されている。また、各行の同一列
にあるメモリ素子(たとえば、M12、M22、M32・・
・)において、隣接するメモリ素子のソースSとドレイ
ンDが接続され、これにより、各メモリ素子は直列に接
続される。つまり、各行の同一列にあるメモリ素子は、
ソース・ドレインラインSDL1、SDL2、SDL3
・・によって直列に接続され、NAND接続構造となっ
ている。ソース・ドレインラインSDL1、SDL2、S
DL3・・・の一端は接地される。このように、NAN
D接続構造とすることにより、NOR接続構造に比べ
て、1セル当たりの接続点を減らすことができる。
【0048】図5に、NOR接続とした場合のメモリを
示す。NOR接続の場合には、各素子において、ソース
とソースラインとの接続点およびドレインとドレインラ
インとの接続点が必要である。これに対して、図1のN
AND接続構造においては、これらの接続点が必要でな
く、接続構造を簡素化することができる。
【0049】図6に、図1の回路においてメモリ素子M
22を対象とした場合の、書込時、読出時、スタンバイ時
に、各ラインに与える電圧を表にして示す。
【0050】書込時には、コントロールゲートラインC
GL2だけを基準電圧Vrefとし、他のコントロールゲー
トラインCGLはフローティング状態としている。ま
た、メモリゲートラインMGL2だけに、記録する情報
の電圧(5V(VDD)または接地電圧)を与え、他のメ
モリゲートラインMGLには基準電圧Vrefを与えてい
る。これにより、メモリ素子M22の強誘電体膜32のみ
に、記録する情報の電圧が印加されて分極が行われる。
つまり、記録する情報に応じて、メモリ素子M22の強誘
電体層32が、第1の状態または第2の状態に分極す
る。
【0051】読出時には、コントロールゲートラインC
GL2だけを基準電圧Vrefとし、他のコントロールゲー
トラインCGLはフローティング状態としている。ま
た、メモリゲートラインMGL2だけをフローティング
状態とし、他のメモリゲートラインMGLには基準電圧
refを与えている。
【0052】したがって、対象となるメモリ素子M22
同じ列の他のメモリ素子M12、M32・・・においては、
コントロールゲートおよびメモリゲートの双方に基準電
圧Vrefが印加される。よって、これらメモリ素子
12、M32・・・は、図4の点Zで示す動作状態とな
り、ほぼIS(=Iomax/2)の電流を流しうるチャネルを形
成する。一方、メモリ素子M22においては、メモリゲー
トがフローティング状態にされ、コントロールゲートに
基準電圧Vrefが印加される。よって、メモリ素子M22
は、その記録状態に応じて(強誘電体の分極方向に応じ
て)、オン(図4の点X)またはオフ(図4の点Y)と
なる。
【0053】したがって、メモリ素子M22がオンとなる
ような記録状態(第2の記録状態)であれば、ソース・
ドレインラインSDL2にはIS(=Iomax/2)の電流が流
れ、メモリ素子M22がオフとなるような記録状態(第1
の記録状態)であれば、ソース・ドレインラインSDL
2には電流がほとんど流れない。
【0054】この2つの状態を、基準電流ISのほぼ半
分の電流IS/2によって判断し(つまり、電流IS/2
よりも大きいか小さいかによって判断し)、情報を読み
出すことができる。つまり、非破壊的に記憶情報を読み
出すことができる。
【0055】以上のようにして、所望のメモリ素子に対
して、記録、読み出しを行うことができる。
【0056】上記の実施例では、書き込みのためにメモ
リゲートMGに印加する電圧を、読み出しのためにメモ
リゲートMGに印加する電圧と、等しい電圧(基準電
圧)としている。したがって、周辺回路が簡素化でき
る。なお、書き込みのためにメモリゲートMGに印加す
る電圧は、設定最大ドレイン電流とゼロとの間の電流に
対応する電圧(中間電圧)であれば、読み出しのために
メモリゲートMGに印加する電圧と異なっていてもよ
い。
【0057】ところで、図1の回路を動作させるには、
基準電圧Vrefを発生する回路が必要である。図4から
も明らかなように、メモリを構成するメモリ素子に合致
した、正確な基準電圧Vrefが得られなければ、誤動作
を生じるおそれがある。この実施例では、図7に示すよ
うな基準電圧発生回路41を用いることによって、適正
な基準電圧Vrefを得るようにしている。
【0058】図において、基準電圧発生用素子42は、
基準電圧Vrefを必要としているメモリ素子Mと同じ構
造のものを用いる。つまり、集積回路において、同じプ
ロセスでメモリ素子Mと同時に形成する。コントロール
ゲート電極CG、メモリゲート電極MG、ドレイン電極
Dを短絡するとともに、ドレイン電極Dに基準電流IS
(図4参照)の定電流源45を接続する。この素子42
は、コントロールゲート電極CGとメモリゲート電極M
Gが短絡されているので、図4のβで示す特性を有す
る。また、ドレインにはISの電流が与えられているの
で、コントロールゲート電極CGの電圧は、基準電圧V
refとなる。素子42は、メモリ素子Mと同じ構造、同
じプロセスで作られる。したがって、製造時や動作時に
メモリ素子Mの特性が変動しても、素子42の特性も同
じように変動するので、この基準電圧Vrefは、当該メ
モリ素子Mとの相対的な関係において適切な値を維持で
きる。
【0059】また、基準電圧Vrefと異なる値の中間電
圧が必要な場合には、電流源45に代えて、その中間電
圧に対応した電流源を設ければよい。
【0060】また、図1の回路を動作させるには、ドレ
イン電流を判定する回路が必要である。上記図1の説明
においては、ソース・ドレインラインSDL2に流れる
ドレイン電流が電流IS/2よりも大きいか小さいかに
よって、注目するメモリ素子M22の記録情報を判定する
方法を説明した。つまり、注目するメモリ素子M22が第
1の状態に分極している場合には、電流IS/2よりも
小さいドレイン電流IDしか流れず、第2の状態に分極
している場合には、電流IS/2よりも大きいドレイン
電流IDが流れるように、ソース・ドレインラインSD
2に抵抗Rを介して電源電圧VDDを与えている。この
ソース・ドレインラインSDL2を流れる電流を、電流
計測回路で計測すれば、判定を行うことができるが、回
路構成が複雑となる。
【0061】そこで、図8のような、ドレイン電流判定
回路51を用いることもできる。第1の電流判定用素子
52、第2の電流判定用素子54は、メモリ素子Mと同
じ構造、同じプロセスで作られたものである。素子52
のドレイン電極Dには、設定最大ドレイン電流IOMAX
約1/4の電流IS/2の定電流源57が接続されてい
る。また、素子54のドレイン電極Dには、IS/4の
定電流源59が接続されている。この回路の端子60
に、検出対象となるソース・ドレインラインSDL2
接続する。
【0062】注目するメモリ素子M22が第2の状態に分
極しており、ソース・ドレインラインSDL2がIS/2
を越えるドレイン電流を流す能力(約IS)を有してい
る場合には、定電流源57の電流IS/2が、当該メモ
リ素子M22に流れ込み、素子52には流れ込まない。こ
のため素子52がoffとなり、素子54もoffとな
る。また、注目するメモリ素子M22が第1の状態に分極
しており、ソース・ドレインラインSDL2がIS/4を
越えるドレイン電流を流す能力を有していない場合に
は、定電流源57の電流IS/2が、当該メモリ素子M
22にIS/4以上流れ込まない。すなわち、定電流源5
7からの電流のうちIS/4以上が、素子52に流れ込
む。このため素子52がonとなり、素子54もonと
なる。したがって、読み出し出力端子63から、注目す
るメモリ素子M22に書き込まれた情報に対応した読み出
し出力を得ることができる。この判定回路51において
も、図7と同様、素子56、58が、メモリ素子Mと同
じ構造、同じプロセスで作られているので、特性変動に
よる誤動作がない。
【0063】なお、動作入力端子61が「L」である場
合には、トランジスタ53がoffであるので、上記の
ように動作する。しかし、動作入力端子61が「H」で
ある場合には、トランジスタ53がonとなり、定電流
源57の電流がトランジスタ53を介して流れるので、
読み出し出力端子63は「L」に固定される。
【0064】なお、図7、図8の定電流源は、図9のよ
うな回路によって実現できる。メモリ素子Mと同じ構成
の電流発生用素子62の、メモリゲート電極MGとコン
トロールゲート電極CGとを短絡し、これに電源電圧V
DDを与えている。また、ドレイン電極Dには、カレント
ミラー回路55の入力側が接続されている。したがっ
て、素子62のドレインには、素子62のVG・VDD
応じた設定最大ドレイン電流Iomaxが流れる。カレント
ミラー回路55の出力側55aには、抵抗Raが接続さ
れている。この抵抗Raの抵抗値を選択することによ
り、出力側55aから、基準電流IS(Iomax/2)を得
ることができる。
【0065】同様に、出力側55bには、IS/2(I
omax/4)の電流が得られるような抵抗Rbが接続され
ている。さらに、出力側55cには、IS/4(Iomax
8)の電流が得られるような抵抗Rcが接続されてい
る。
【0066】なお、上記実施例では、抵抗値を変えるこ
とによって所望の出力電流を得ているが、出力側のトラ
ンジスタの幅(トランジスタワイド)を変えてトランジ
スタの特性を変化させ、所望の出力電流を得るようにし
てもよい。また、双方を変化させて所望の出力電流を得
てもよい。
【0067】この回路においても、メモリ素子Mと同じ
構造、同じプロセスで作った素子62によって基本とな
る設定最大ドレイン電流Iomaxを得ているので、変動誤
差をキャンセルすることができる。
【0068】図10〜図15に、図7の基準電圧発生回
路41、図8のドレイン電流判定回路51を用いて不揮
発性メモリを構成した場合の回路図を示す。図面では、
簡単のため、2×2のマトリクス部分のみを表している
が、n×n個のメモリ素子Mを配置している。この実施
例では、C1、C2が行選択入力のための端子であり、C
1、CS2が行選択手段(第1の選択手段)である。ま
た、L1、L2が列選択入力のための端子であり、L
1、LS2が列選択手段(第2の選択手段)である。列
選択手段LS1、LS2によって、ドレインスイッチング
手段であるトランジスタQSD1、QSD2がオン・オフ制御
される。
【0069】記録時における各端子への印加電圧の状況
を図16に示す。なお、ここでは、メモリ素子M22を対
象として書き込みを行うものとする。図16にあるよう
に、端子W/Rを「H」、端子INに記録したい電圧
「H」または「L」、端子C1に「L」、端子C2に
「H」、端子L1に「L」、端子L2に「H」を印加す
る。
【0070】端子W/Rは、書き込みの際には「H」と
する。これにより、ドレイン電流判定回路51の動作入
力端子61が「H」となって、ドレイン電流判定回路5
1は読み出し動作を行わない(読み出し出力端子63を
「L」に固定する)。なお、この実施例では、「H」を
5V、「L」を0Vとした。また、この実施例では、ト
ランジスタQI1、QR1、QM1(QI2、QR2、QM2)によ
ってメモリゲートスイッチング手段が構成されている。
【0071】この実施例では、同一列のメモリ素子
11、M21のコントロールゲートとコントロールゲート
ラインCGL1との間に、コントロールゲート保護スイ
ッチング手段であるコントロールゲート保護トランジス
タH11、H21が設けられている。同様に、同一列のメモ
リ素子M12、M22のコントロールゲートとコントロール
ゲートラインCGL2との間に、コントロールゲート保
護スイッチング手段であるコントロールゲート保護トラ
ンジスタH12、H22が設けられている。
【0072】書き込みの対象となるメモリ素子M22が属
する行の端子C2のみを「H」とし、他の行の端子C1
・・を「L」にする。これを受けて、第1の選択手段C
1、CS2・・・のうち、対象となるメモリ素子M22
属する行の選択手段CS2は、トランジスタQI2をオフ
にする。また、対象となるメモリ素子M22が属さない行
の選択手段CS1・・・は、トランジスタQI1・・・を
オンにする。したがって、対象となるメモリ素子M22
属する行のメモリゲートラインMGL2がフローティン
グ状態となり、他の行のメモリゲートラインMGL1
・・には、基準電圧発生回路41から基準電圧Vref
印加される。
【0073】また、書き込みの対象となるメモリ素子M
22が属する列の端子L2のみを「H」とし、他の列の端
子L1・・・を「L」にする。これにより、対象となる
メモリ素子M22の属する列のコントロールゲート保護ト
ランジスタH12、H22・・・のみがオンとなる。したが
って、全てのコントロールゲートラインCGL1、CG
2・・・に基準電圧Vrefが印加されているにもかかわ
らず、対象となるメモリ素子M22と同一列のメモリ素子
12、M22・・・のコントロールゲートのみに、基準電
圧Vrefが印加される。他の列のメモリ素子M11、M21
・・・のコントロールゲートは、フローティング状態と
なる。
【0074】この状態で、記録したい電圧(情報)を、
端子INから「H」または「L」で与える。この電圧
は、トラインジスタQR2(端子W/RがHの時にオ
ン)、トランジスタQM2(端子C2がHの時にオン)を
介して、対象となるメモリ素子M22が属する行のメモ
リゲートラインMGLに印加される。なお、他の行の
メモリゲートラインMGL1・・・には、端子C1・・・
が「L」であるため、トランジスタQM1・・・がオフと
なって、記録したい電圧が印加されない。
【0075】メモリ素子M22のコントロールゲートには
基準電圧Vrefが印加され、メモリゲートには記録した
い電圧が印加される。したがって、メモリ素子M22の強
誘電体層は、記録したい電圧に応じて分極する。なお、
記録したい電圧は、メモリ素子M22と同じ行のメモリ素
子M21・・・のメモリゲートにも印加される。しかし、
メモリ素子M21・・・のコントロールゲートは、フロー
ティング状態とされているので、これらの強誘電体層は
書き込み電圧の影響を受けない。また、メモリ素子M22
と同じ列のメモリ素子M21・・・のコントロールゲート
にも、基準電圧Vrefが印加される。しかし、メモリ素
子M12・・・のメモリゲートには基準電圧Vrefが印加
され、記録したい電圧が印加されていないので、これら
の強誘電体層は書き込み電圧の影響を受けない。
【0076】なお、対象となるメモリ素子M22と行、列
の双方が異なるメモリ素子M11・・・においては、コン
トロールゲートがフローティング状態とされ、メモリゲ
ートに基準電圧Vrefが印加されているので、これらの
強誘電体層は書き込み電圧の影響を受けない。
【0077】以上のように、対象となるメモリ素子M22
のみに対し、選択的に書き込みを行うことができる。
【0078】図12、図13に、読み出しの際の動作状
況を示す。なお、ここでは、メモリ素子M22を対象とし
て読み出しを行うものとする。図16にあるように、端
子W/Rを「L」、端子C1に「L」、端子C2に
「H」、端子L1に「L」、端子L2に「H」を印加す
る。読み出し出力は、端子OUTに得られる。
【0079】端子W/Rは、読み出しの際には「L」と
する。これにより、ドレイン電流判定回路51の動作入
力端子61が「L」となって、ドレイン電流判定回路5
1は読み出し動作を行なう。つまり、ドレイン電流に基
づいて記録された情報を判定し、端子OUTから出力す
る。また、端子W/Rを「L」とすることにより、トラ
ンジスタQR1、QR2・・・がオフとなって、端子INの
電圧が、メモリゲートラインに影響を与えることがない
ようにしている。
【0080】読み出しの対象となるメモリ素子M22が属
する行の端子C2、列の端子L2のみを「H」とする点
は、書き込みの場合と同様である。したがって、対象と
なるメモリ素子M22が属する行のメモリゲートラインM
GL2がフローティング状態となり、他の行のメモリゲ
ートラインMGL1・・・には、基準電圧発生回路40
から基準電圧Vrefが印加される。また、対象となるメ
モリ素子M22の属する列のメモリ素子M12、M22・・・
のコントロールゲートに基準電圧Vrefが印加され、他
の列のメモリ素子M11、M21・・・のコントローゲート
はフローティング状態となる。
【0081】メモリ素子M22のメモリゲートはフローテ
ィング状態とされ、コントロールゲートには基準電圧V
refが印加される。したがって、メモリ素子M22の強誘
電体が第2の状態に分極していれば図6の点Xの電流に
対応するチャネルが形成され、第1の状態に分極してい
ればチャネルが形成されない(点Y)。また、同じ列の
直列に接続されたメモリ素子M12・・・においては、コ
ントロールゲートおよびメモリゲートの双方に基準電圧
refが印加されており、点Zの電流ISに対応するチャ
ネルが形成されている。したがって、ソース・ドレイン
ラインSDL2は、メモリ素子M22の記録内容に応じ
て、電流ISを流す能力を有するか有さないかのいずれ
かの状態となる。
【0082】また、読み出しの対象となるメモリ素子M
22が属する列の端子L2のみを「H」とし、他の列の端
子L1・・・を「L」にする。これにより、ソース・ド
レインスイッチング手段であるトランジスタQSD2のみ
がオンとなって、他の列のトランジスタQSD1・・・は
オフとなる。したがって、対象となるメモリ素子M22
が接続されたソース・ドレインラインSDLのみが、
ドレイン電流判定回路51に接続される。端子OUTか
らは、対象となるメモリ素子M22の記録内容に対応した
「H」または「L」の出力が得られる。
【0083】図14、図15に、スタンバイ時の動作状
況を示す。この実施例では、対象となる素子を選択する
ための端子C1、C2・・・、L1、L2・・・を全て
「L」にすれば(アドレス選択を行わなければ)、自動
的にスタンバイ状態となるようにしている。端子C1
2・・・を「L」とすることにより、トランジスタQ
M1、QM2・・・がオフとなり、全てのメモリ素子のメモ
リゲートに基準電圧Vrefが印加される。また、端子
1、L2・・・を全て「L」とすることにより、各端子
の反転出力Riが全て「H」となる。反転出力Riは、ス
タンバイ判定回路91(アンド回路)に与えられている
ので、その出力Roが「H」となる。このため、トラン
ジスタ93、95がオンとなり、全てのコントロールゲ
ート保護トランジスタH11、H21・・・、H21、H22
・・がオンとなって、全てのメモリ素子のコントロール
ゲートに基準電圧Vrefが与えられる。このようにし
て、スタンバイ時には、メモリゲートとコントロールゲ
ートの双方に基準電圧Vrefを与えて、記録内容が変化
しないようにしている。
【0084】図17〜図25に、他の実施例による不揮
発性メモリを示す。図17〜図19が書き込み時の動作
状況である。この実施例では、C1、C2・・・Cmが行
選択入力のための端子であり、CS1、CS2・・・CS
mが行選択手段である。また、R1、R2・・・Rnが列選
択入力のための端子であり、RS1、RS2・・・RSn
が列選択手段である。
【0085】この実施例においても、図10〜図15の
実施例と同じように、同一列のメモリ素子のコントロー
ルゲートを接続するように、コントロールゲートライン
CGL1、CGL2・・・CGLnを設けている。また、
メモリゲートラインMGL1、MGL2・・・MGL
nも、同一列のメモリ素子のメモリゲートを接続するよ
うに設けている。行方向の選択のために、各メモリ素子
のメモリゲートとメモリゲートラインとの間にメモリゲ
ート保護トランジスタH11〜Hmnを設け、同一行のメモ
リゲート保護トランジスタ(たとえば、H11、H12・・
・H1n)のベースを接続するベースライン(たとえば、
BL1)を設けている。各ベースラインBL1、BL2
・・BLnに接続されたメモリゲート保護トランジスタ
は、行選択手段CS1、CS2・・・CSmによって、オ
ン・オフ制御される。
【0086】また、各コントロールゲートラインCGL
1、CGL2・・・CGLnには、基準電圧Vrefが与えら
れているので、各メモリ素子M11・・・Mmnのコントロ
ールゲートには、常に基準電圧Vrefが与えられてい
る。
【0087】記録時における各端子への印加電圧の状況
を図26に、動作状況を図17〜図19に示す。なお、
ここでは、メモリ素子M22を対象として書き込みを行う
ものとする。図26にあるように、端子CE(ローアク
ティブ)に「L」、端子W/Rに「H」、端子INに記
録したい電圧「H」または「L」、端子C2に「H」、
端子C1、C3・・・Cmに「L」、端子R2に「H」、端
子R1、R3・・・Rmに「L」を印加する。
【0088】書き込みの対象となるメモリ素子M22が属
する列の端子R2のみを「H」とし、他の列の端子R1
3・・・Rnを「L」にする(図19)。これを受け
て、選択手段RS1、RS3・・・RSnは、トランジス
タQC1、QC3・・・をオンにする(図18)。したが
って、対象となるメモリ素子M22の属さない列のメモリ
ゲートラインMGL1、MGL3・・・MGLnには、基
準電圧Vrefが印加される。また、選択手段RS1、RS
3・・・RSnは、トランジスタQA1、QA3・・・をオ
フにする。したがって、端子INの電圧は、対象となる
メモリ素子M22の属さない列のメモリゲートラインMG
1、MGL3・・・MGLnに印加されない。
【0089】さらに、選択手段RS2は、トランジスタ
QA2、QSD2をオンにし、トランジスタQC2をオフ
にする。したがって、端子INの電圧が、対象となるメ
モリ素子M22の属する列のメモリゲートラインMGL2
に印加される。
【0090】一方、書き込みの対象となるメモリ素子M
22が属する行の端子C2のみを「H」とし、他の行の端
子C1、C3・・・Cnを「L」にする。これを受けて、
選択手段CS1、CS2・・・CSnのうち、対象となる
メモリ素子M22が属する行の選択手段CS2は、ベース
ラインBL2を「H」にする。これにより、対象となる
メモリ素子M22の属する行のメモリゲート保護トランジ
スタH21、H22、H23・・・H2nのみがオンとなり、メ
モリ素子M21、M22、M23・・・M2nのメモリゲート
が、それぞれのメモリゲートラインMGL1、MGL2
・・MGLnに接続される。
【0091】ここで、対象となるメモリ素子M22に注目
すると、コントロールゲートには基準電圧Vrefが印加
され、メモリゲートには端子INからの記録したい電圧
(HまたはL)が印加される。したがって、メモリ素子
22の強誘電体は、端子INからの電圧に応じた分極状
態となり、書き込みが行われる。
【0092】なお、対象となるメモリ素子M22と同一行
の他のメモリ素子M21、M23・・・M2nのメモリゲート
保護トランジスタH21、H23・・・H2nもオンとなる。
しかし、これらの列においては、メモリゲートラインM
GL1、MGL3・・・MGLnに基準電圧Vrefが印加さ
れているので書き込みは行われない。
【0093】また、対象となるメモリ素子M22と同一列
のメモリ素子M12、M32・・・Mm2の保護トランジスタ
12、H32・・・Hm2はオフである。したがって、端子
INからの電圧がメモリゲートに印加されず書き込みは
行われない。
【0094】読み出し時における各端子への印加電圧の
状況を図26に、動作状況を図20〜図22に示す。な
お、ここでは、メモリ素子M22を対象として読み出しを
行うものとする。図26にあるように、端子CEに
「L」、端子W/Rに「L」、端子C2に「H」、端子
1、C3・・・Cmに「L」、端子R2に「H」、端子R
1、R3・・・Rmに「L」を印加する。読み出し出力
は、端子OUTに得られる。
【0095】端子W/Rは、読み出しの際には「L」と
する。これにより、ドレイン電流判定回路51の動作入
力端子61が「L」となって(図22)、ドレイン電流
判定回路51は読み出し動作を行う。また、端子W/R
を「L」とすることにより、トランジスタQB1、QB2
・・・QBnがオフとなって、端子INの電圧が、メモ
リゲートラインMGL1、MGL2・・・MGLnに影響
を与えることがないようにしている。
【0096】さらに、端子W/Rを「L」とすることに
より、選択手段CS1、CS2・・・CSnのトランジス
タQF1、QF2・・・QFnがオンとなって(図20、
図21)、ベースラインBL2を除いたベースラインB
1、BL3・・・BLnが「H」となる(つまり書き込
み時とは逆の電圧となる)。これによって、対象となる
メモリ素子M22と異なる行のメモリ素子のメモリゲート
保護トランジスタは、オンとなる。また、対象となるメ
モリ素子M22と同じ行のメモリ素子M21、M23・・・M
2nのメモリゲート保護トランジスタH21、H23・・・H
2nはオフとなる。したがって、これらメモリ素子M21
23・・・M2nのメモリゲートは、フローティング状態
となる。
【0097】一方、選択手段RS1、RS2・・・RSn
によって、トランジスタQSD1、QSD3・・・QSD
nがオフとなり、トランジスタQSD2のみがオンとなる
(図21)。したがって、対象となるメモリ素子M22
接続されたソース・ドレインラインSDL2のみが、ド
レイン電流判定回路51に接続される。
【0098】メモリ素子M22のメモリゲートはフローテ
ィング状態とされ、コントロールゲートには基準電圧V
refが印加される。したがって、メモリ素子M22の強誘
電体が第2の状態に分極していれば図6の点Xの電流に
対応するチャネルが形成され、第1の状態に分極してい
ればチャネルが形成されない(点Y)。また、同じ列の
直列に接続されたメモリ素子M12・・・においては、コ
ントロールゲートおよびメモリゲートの双方に基準電圧
refが印加されており、点Zの電流ISに対応するチャ
ネルが形成されている。したがって、ソース・ドレイン
ラインSDL2は、メモリ素子M22の記録内容に応じ
て、電流ISを流す能力を有するか有さないかのいずれ
かの状態となる。
【0099】前述のように、対象となるメモリ素子M22
が接続されたソース・ドレインラインSDL2のみが、
ドレイン電流判定回路51に接続される。したがって、
端子OUTからは、対象となるメモリ素子M22の記録内
容に対応した「H」または「L」の出力が得られる。
【0100】スタンバイ時における各端子への印加電圧
の状況を図26に、動作状況を図23〜図25に示す。
図26にあるように、スタンバイ時には端子CEを
「H」にする。これにより、全ての端子C1、C2・・・
m、R1、R2・・・Rnに「L」を印加したと等しい出
力が各選択手段CS1、CS2・・・CSm、RS1、RS
2・・・RSnから得られる。このため、トランジスタQ
1、QC2・・・QCnが全てオンとなって、全てのコ
ントロールゲートラインCGL1、CGL2・・・CGL
nおよびメモリゲートラインMGL1、MGL2・・・M
GLnに基準電圧Vrefが印加される。また、全てのベー
スラインBL1、BL2・・・BLmがオンとなり、全て
のメモリゲート保護トランジスタH11、H12・・・
1n、H21、H22・・・H2n、・・・Hm1、Hm2・・・
mnがオンとなって、全てのメモリ素子のメモリゲート
に基準電圧Vrefが印加される。したがって、すべての
メモリ素子において、コントロールゲートとメモリゲー
トの双方に基準電圧Vrefが印加され、記録内容の変化
を防止することができる。
【0101】前述の図10〜図15に示す実施例におい
ては、コントロールゲートとコントロールゲートライン
との間に保護トランジスタを挿入したが、図17〜図2
5に示す本実施例ではメモリゲートとメモリゲートライ
ンとの間に保護トランジスタを挿入している。図10〜
図15の実施例では、読み出し時に、選択対象となるメ
モリ素子M22と同じ行のメモリ素子M21、M22、M23
・・M2nのメモリゲートが、フローティング状態にされ
たメモリゲートラインMGL2によって接続されること
となる。このため、他のメモリ素子M21、M23・・・M
2nの分布容量を含んだ容量を、対象となるメモリ素子M
22の強誘電層体の残留電荷でコントロールすることにな
る。したがって、読み出し時の動作負荷が大きいという
問題があった。これに対し、図17〜図25に示す本実
施例ではメモリゲートとメモリゲートラインとの間に保
護トランジスタを挿入しているので、各メモリ素子のメ
モリゲートが分離され、読み出し時の動作負荷を小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による不揮発性メモリの回
路図である。
【図2】図1の不揮発性メモリに用いた不揮発性メモリ
素子Mの構造を示す図である。
【図3】図2の不揮発性メモリ素子Mのシンボルを示す
図である。
【図4】図4Aは、不揮発性メモリ素子Mの特性を示す
図である。図4Bは、図4Aの特性を測定した時の回路
を示す図である。
【図5】メモリ素子をNOR接続した場合を示す回路図
である。
【図6】図1の回路において、各モードでの印加電圧を
示す表である。
【図7】基準電圧発生回路41を示す図である。
【図8】ドレイン電流判定回路51を示す図である。
【図9】電流発生回路を示す図である。
【図10】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
書き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図11】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
書き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図12】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
読み出しモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図13】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
読み出しモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図14】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
スタンバイモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図15】この発明の一実施例による不揮発性メモリの
スタンバイモードに於ける各部の電圧状況を示す図であ
る。
【図16】図10〜図15の回路において、各モードで
の印加電圧を示す表である。
【図17】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例の書き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す
図である。
【図18】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例の書き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す
図である。
【図19】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例の書き込みモードに於ける各部の電圧状況を示す
図である。
【図20】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例の読み出しモードに於ける各部の電圧状況を示す
図である。
【図21】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例の読み出しモードに於ける各部の電圧状況を示す
図である。
【図22】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例の読み出しモードに於ける各部の電圧状況を示す
図である。
【図23】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例のスタンバイモードに於ける各部の電圧状況を示
す図である。
【図24】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例のスタンバイモードに於ける各部の電圧状況を示
す図である。
【図25】メモリゲート保護スイッチング手段を設けた
実施例のスタンバイモードに於ける各部の電圧状況を示
す図である。
【図26】図17〜図26の回路において、各モードで
の印加電圧を示す表である。
【図27】従来の不揮発性メモリの回路を示す図であ
る。
【符号の説明】
CG・・・コントロールゲート CGL1、CGL2・・・コントロールゲートライン MG・・・メモリゲート MGL1、MGL2・・・メモリゲートライン SDL1、SDL2・・・ソース・ドレインライン M・・・不揮発性メモリ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/10 451 21/8247 29/788 29/792 H01L 29/78 371 (72)発明者 村本 淳 京都府京都市右京区西院溝崎町21番地 ロ ーム株式会社内 (72)発明者 淵上 貴昭 京都府京都市右京区西院溝崎町21番地 ロ ーム株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型のソース領域およびドレイン領
    域、 ソース領域とドレイン領域との間に形成された第2導電
    型のチャネル領域、 チャネル領域の上に、チャネル領域と絶縁して形成され
    た導電体層であるメモリゲート、 メモリゲートの上に形成された強誘電体層、 強誘電体層の上に形成された導電体層であるコントロー
    ルゲート、 を備えた不揮発性メモリ素子をマトリクス状に接続した
    不揮発性メモリであって、 各行の同一列の隣接する不揮発性メモリ素子のドレイン
    領域とソース領域を接続し、該同一列の不揮発性メモリ
    素子を直列に接続するソース・ドレインライン、 各行の同一列の不揮発性メモリ素子のコントロールゲー
    トを接続するコントロールゲートライン、 各列の同一行のメモリゲートを接続するメモリゲートラ
    イン、 を備えた不揮発性メモリ。
  2. 【請求項2】請求項1の不揮発性メモリにおいて、さら
    に各ソース・ドレインラインごとに設けられ、各ソース
    ・ドレインラインをドレイン電流検出手段に接続するか
    否かのスイッチングをするドレインスイッチング手段、 各メモリゲートラインごとに設けられ、書き込みのため
    のHレベルの電圧またはLレベルの電圧を印加するか否
    かのスイッチングをするメモリゲートスイッチング手
    段、 を備えたもの。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の不揮発性メモリ
    において、 各行の同一列の不揮発性メモリ素子のコントロールゲー
    トは、コントロールゲート保護スイッチング手段を介し
    て、コントロールゲートラインに接続されていることを
    特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の不揮発性メモリにおいて、 全てのコントロールゲートラインに基準電圧を印加し、 対象となる不揮発性メモリ素子の属する列のコントロー
    ルゲート保護スイッチング手段をオンとし、それ以外の
    列のコントロールゲート保護スイッチング手段をオフと
    して、読み出しまたは書き込み動作を行なうことを特徴
    とするもの。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4の不揮発性メモリ
    において、 不揮発性メモリ素子の各行に対応して設けられ、第1の
    選択入力を受けて、当該第1の選択入力を前記メモリゲ
    ートスイッチング手段のオン・オフの少なくとも一条件
    として用いる第1の選択手段、 不揮発性メモリ素子の各列に対応して設けられ、第2の
    選択入力を受けて、前記ドレインスイッチング手段およ
    びコントロールゲート保護スイッチング手段をオン・オ
    フさせる第2の選択手段、 を備えたもの。
  6. 【請求項6】請求項3、4または5の不揮発性メモリに
    おいて、 何れの列に対しても第2の選択入力が与えられていない
    場合には、全てのコントロールゲート保護スイッチング
    手段をオンにして、基準電圧を与えるようにしたことを
    特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項1の不揮発性メモリに情報を書き込
    む方法であって、 対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたコントロー
    ルゲートラインに基準電圧を印加し、他のコントロール
    ゲートラインはフローティング状態とし、 対象となる不揮発性メモリが接続されていないメモリゲ
    ートラインに、基準電圧を印加するとともに、対象とな
    る不揮発性メモリ素子が接続されたメモリゲートライン
    に前記基準電圧よりも大きいHレベルの電圧を印加し
    て、対象となる不揮発性メモリ素子の強誘電体層を第1
    の状態に分極させるか、または前記基準電圧よりも小さ
    いLレベルの電圧を印加して前記強誘電体層を第2の状
    態に分極させることにより、情報の書き込みを行なうこ
    とを特徴とする書き込み方法。
  8. 【請求項8】請求項1の不揮発性メモリに書き込まれた
    情報を読み出す方法であって、 前記不揮発性メモリ素子の強誘電体層が第1の状態に分
    極している場合に第1のドレイン電流を生じ、第2の状
    態に分極している場合に第2のドレイン電流を生じ、分
    極していない場合に第1のドレイン電流と第2のドレイ
    ン電流との間の値の基準電流を生じるような基準電圧
    を、対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたコント
    ロールゲートラインに印加し、他のコントロールゲート
    ラインはフローティング状態とし、 対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたメモリゲー
    トラインはフローティング状態とし、他のメモリゲート
    ラインに基準電圧を印加し、 対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたソース・ド
    レインラインの電流が、前記基準電流のほぼ半分の値よ
    りも小さいか大きいかによって、記録された情報を非破
    壊的に読み出すこと、 を特徴とする読み出し方法。
  9. 【請求項9】請求項1の不揮発性メモリのスタンバイ方
    法であって、 コントロールゲートラインの全ておよびメモリゲートラ
    インの全てに基準電圧を印加するスタンバイ方法。
  10. 【請求項10】第1導電型のソース領域およびドレイン
    領域、 ソース領域とドレイン領域との間に形成された第2導電
    型のチャネル領域、 チャネル領域の上に、チャネル領域と絶縁して形成され
    た導電体層であるメモリゲート、 メモリゲートの上に形成された強誘電体層、 強誘電体層の上に形成された導電体層であるコントロー
    ルゲート、 を備えた不揮発性メモリ素子をマトリクス状に接続した
    不揮発性メモリであって、 各行の同一列の隣接する不揮発性メモリ素子のドレイン
    領域とソース領域を接続し、該同一列の不揮発性メモリ
    素子を直列に接続するソース・ドレインライン、 各行の同一列の不揮発性メモリ素子のコントロールゲー
    ト領域を接続するコントロールゲートライン、 各行の同一列のメモリゲート領域を接続するメモリゲー
    トライン、 を備えた不揮発性メモリ。
  11. 【請求項11】請求項10の不揮発性メモリにおいて、
    さらに各ソース・ドレインラインごとに設けられ、各ソ
    ース・ドレインラインをドレイン電流検出手段に接続す
    るか否かのスイッチングをするドレインスイッチング手
    段、 各メモリゲートラインごとに設けられ、書き込みのため
    のHレベルの電圧またはLレベルの電圧を印加するか否
    かのスイッチングをするメモリゲートスイッチング手
    段、 を備えたもの。
  12. 【請求項12】請求項10または請求項11の不揮発性
    メモリにおいて、 各行の同一列の不揮発性メモリ素子のメモリゲートは、
    メモリゲート保護スイッチング手段を介して、メモリゲ
    ートラインに接続されていることを特徴とするもの。
  13. 【請求項13】請求項12の不揮発性メモリにおいて、 全てのメモリゲートラインに基準電圧を印加し、 対象となる不揮発性メモリ素子の属する行のメモリゲー
    ト保護スイッチング手段をオフとし、それ以外の行のメ
    モリゲート保護スイッチング手段をオンとして、読み出
    し動作を行い、 対象となる不揮発性メモリ素子の属する列のメモリゲー
    トラインに、書込みのためのHレベルの電圧またはLレ
    ベルの電圧を印加し、 対象となる不揮発性メモリ素子の属する行のメモリゲー
    ト保護スイッチング手段をオンとし、それ以外の行のメ
    モリゲート保護スイッチング手段をオフとして、書込み
    動作を行うことを特徴とするもの。
  14. 【請求項14】請求項12または請求項13の不揮発性
    メモリにおいて、 不揮発性メモリ素子の各行に対応して設けられ、第1の
    選択入力を受けて、前記メモリゲート保護スイッチング
    手段をオン・オフさせる第1の選択手段、 不揮発性メモリ素子の各列に対応して設けられ、第2の
    選択入力を受けて、前記ドレインスイッチング手段をオ
    ン・オフさせるとともに、当該第2の選択入力を前記メ
    モリゲートスイッチング手段のオン・オフの少なくとも
    一条件として用いる第2の選択手段、 を備えたもの。
  15. 【請求項15】請求項12の不揮発性メモリに情報を書
    き込む方法であって、 全てのコントロールゲートラインに基準電圧を印加し、 対象となる不揮発性メモリが接続されていないメモリゲ
    ートラインに、基準電圧を印加し、 対象となる不揮発性メモリ素子と同一行のメモリゲート
    保護スイッチング手段をオンにし、その他の行のメモリ
    ゲート保護スイッチング手段をオフにするとともに、対
    象となる不揮発性メモリ素子が接続されたメモリゲート
    ラインに前記基準電圧よりも大きいHレベルの電圧を印
    加して、対象となる不揮発性メモリ素子の強誘電体層を
    第1の状態に分極させるか、または前記基準電圧よりも
    小さいLレベルの電圧を印加して前記強誘電体層を第2
    の状態に分極させることにより、情報の書き込みを行な
    うことを特徴とする書き込み方法。
  16. 【請求項16】請求項12の不揮発性メモリに書込まれ
    た情報を読み出す方法であって、 全てのコントロールゲートラインに基準電圧を印加し、 全てのメモリゲートラインに基準電圧を印加し、 対象となる不揮発性メモリ素子と同一行のメモリゲート
    保護スイッチング手段をオフにし、その他の行のメモリ
    ゲート保護スイッチング手段をオンにし、 対象となる不揮発性メモリ素子が接続されたソース・ド
    レインラインの電流が、前記基準電流のほぼ半分の値よ
    りも小さいか大きいかによって、記録された情報を非破
    壊的に読み出すこと、 を特徴とする読み出し方法。
  17. 【請求項17】請求項12の不揮発性メモリのスタンバ
    イ方法であって、 コントロールゲートラインの全ておよびメモリゲートラ
    インの全てに基準電圧を印加し、 全てのメモリゲート保護スイッチング手段をオンにする
    こと、 を特徴とするスタンバイ方法。
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