JPH086048Y2 - スライバー質量検出装置におけるスライバー集束器 - Google Patents

スライバー質量検出装置におけるスライバー集束器

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JPH086048Y2
JPH086048Y2 JP7403192U JP7403192U JPH086048Y2 JP H086048 Y2 JPH086048 Y2 JP H086048Y2 JP 7403192 U JP7403192 U JP 7403192U JP 7403192 U JP7403192 U JP 7403192U JP H086048 Y2 JPH086048 Y2 JP H086048Y2
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正勝 藤井
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株式会社原織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紡績機械において、機
械から紡出されるスライバーの太さ斑を検出するための
スライバー質量検出装置において、スライバー質量検出
器の上流側に配置されて、このスライバー質量検出器に
流入するスライバーを集束するためのスライバー集束器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡績機械において、紡出するスライバー
の斑を制御するには、先ずこの紡出スライバーの太さ斑
を検出しなければならない。このスライバーの太さ斑を
検出するには、各種の検出方法(空気、電気、光或いは
音波を利用するもの)があるが、本考案は機械的に検出
するメジャリングローラ方式と呼ばれる検出装置によっ
て検出するものである。このメジャリングローラ方式
は、溝付ローラと、外周部がこの溝付ローラの溝に適度
な精度で嵌入している押圧ローラとを設け、溝付ローラ
の溝面と押圧ローラの外周面との間に、複数のスライバ
ーを通し、押圧ローラ軸をアーム等で支持して、溝内を
通るスライバーにより移動させられる押圧ローラの移動
量をアームの変移として検出して、前記スライバーの太
さ(質量)を検出するようになっている。
【0003】従来のスライバー質量検出装置C′が、図
9に示されている。このスライバー質量検出装置C′
は、テーブルT上に配置されたスライバー集束器A′
と、このスライバー集束器A′の下流側に配置されたス
ライバー検出器Bとから構成されていた。スライバー検
出器Bは、テーブルTの上方に配置された溝付ローラ1
と、この溝付ローラ1の外周面に形成された溝1a(図
12参照)内に外周部が嵌入する押圧ローラ2とを備え
ている。この溝付ローラ1の軸3はテーブルTの下方に
突出して、図示しない手段により回動自在に支持されて
いる。溝付ローラ1の軸3を駆動するモータMは、テー
ブルTの下方で、かつ押圧ローラ2の下流側に設けられ
ており、このモータMはテーブルTの下方に設けられた
第1歯車4を回転させる。この第1歯車4と噛合する第
2歯車5は、溝付ローラ1の下流側でテーブルTの下方
に設けられて、溝付ローラ1の軸3の下部に取付けられ
た溝付ローラ駆動歯車6と噛合している。テーブルTの
下方に配置されて、押圧ローラ2の軸7を支持するアー
ム8は、その一端部が、第1歯車4の軸(図示しない)
と同心で、かつ、テーブルTの下面側に取付けられたア
ーム軸9に対して回動自在に取付けられている。押圧ロ
ーラ2の軸7の下部には、第1歯車4と噛合する押圧ロ
ーラ駆動歯車11が取付けられている。アーム8の上流
側の端部8aには引張りばね12が取付けられている。
この引張ばね12は、アーム軸9を中心として該アーム
8を時計方向へ回転させて、押圧ローラ2を溝付ローラ
1の方向に移動するように付勢する作用をする。なお、
この引張りばね12の強さは、図示しない機構により、
調整可能になっている。そして、押圧ローラ2が引張り
ばね12により溝付ローラ1方向へ移動させられると、
押圧ローラ2の外周部が溝付ローラ1の溝1aに嵌入す
る。なお、押圧ローラ2の外径と溝付ローラ1の溝1a
の底部の直径とは同一になっており、モータMが第1歯
車4を、反時計方向へ回転させると、第2歯車5が時計
方向へ回転して、溝付ローラ1を反時計方向へ回転させ
る。一方、第1歯車4は押圧ローラ2を時計方向へ回転
させる。このように、モータMにより回転させられる溝
付ローラ1と押圧ローラ2とは、同一の回転数で互いに
逆向きに回転する。後述するスライバー集束器A′を経
て溝付ローラ1と押圧ローラ2との間の溝1a内に流入
するスライバーSの量を検出する検出器14は、溝付ロ
ーラ1の僅かに上流で、テーブルTの下部に固定されて
おり、その検出部14aがアーム8に取付けられてい
る。
【0004】スライバー集束器A′は、図10及び図1
1に示すように、二等辺三角形状の底板51と上板52
とを備え、底板51には一対の側壁53,54が一体的
に設けられており、上板52は両側壁53,54を介し
て底板51に固定されている。スライバー集束器A′
は、その三角形の底辺側に、押圧ローラ2の厚さより大
きな寸法の高さを有する長方形の流入口55が設けら
れ、また、その頂部の一側は溝付ローラ1の外周部の半
径より僅かに大きな半径を有する円弧で切り欠かれて、
流出口56になっている。このスライバー集束器A′
は、その流入面57に対する各側壁53,54の傾斜角
が同一で(α)となっている。スライバー集束器A′
は、その流入口55を備えた流入面57を、溝付ローラ
1の軸3の中心(O)と押圧ローラ2の軸7の中心
(O′)とを結ぶ基準線13に平行にすると共に、流出
口56を溝付ローラ1の外周に沿わせ、かつ、その長い
方の側壁53の先端部53aを、溝付ローラ1の溝1a
に押圧ローラ2が喰い込む位置Dに近接させてテーブル
Tに取付けられている。スライバー集束器A′は、その
底板51の内面51aが流出口56側に向けて順次高く
なるように上向きに傾斜しているので、流出口56の高
さは、押圧ローラ2の厚さと略同じになっている。
【0005】供給ケンスからクリール(何れも図示しな
い)によって引き出された複数本のスライバーS〜S
は、テーブルT上を搬送されて、ドラフト装置の上流に
おいて流入口55からスライバー集束器A′内に入り、
ここで集束されてその流出口56から溝付ローラ1の溝
1aに入る。その後、溝付ローラ1の溝1aの底部と押
圧ローラ2の外周面と間に入り、押圧ローラ2の外周面
により溝付ローラ1の溝1aの底部に押圧されることに
より、スライバーS〜Sは、上下及び左右の四方から圧
縮されると共に、スライバーSを押し出す方向に回転す
る溝付ローラ1と押圧ローラ2とにより、下流側へ押し
出される。ここで、溝付ローラ1と押圧ローラ2との間
を通るスライバーSの量が多い場合には、該押圧ローラ
2は、スライバーSにより引張ばね12の付勢力に抗し
て溝付ローラ1から離れる方向へ押されるので、アーム
8はアーム軸9を中心として反時計方向へ回動する。一
方、前記スライバーSの量が少ない場合には、押圧ロー
ラ2は、引張ばね12の付勢力によりアーム軸9を中心
にして溝付ローラ1に近付く方向へ回動させられる。そ
して、この押圧ローラ2の動きは、アーム8の動きとし
て検出器14により検出される。
【0006】上記した従来のメジャリングローラ方式に
よるスライバーの質量の検出は、原理が極めて簡単であ
るが、検出時にスライバーを一時的に圧縮するために、
スライバーが溝付ローラ1の溝1aに入る姿勢が検出器
14による検出値に影響を与える。よって、スライバー
集束器A′によるスライバーSの案内には留意すること
が必要となる。スライバー集束器によるスライバーの案
内が悪いと、溝付ローラ1の溝1aを形成する鍔部1b
の内面と押圧ローラ2の外周部の側面との隙間から、ス
ライバーの一部がはみ出ることがあるので、スライバー
Sの質量を正確に検知することができなくなる。また、
場合によっては、スライバーが切断されることもある。
更に、従来のスライバー集束器A′は、その構造からし
て、これに流入するスライバーS〜Sのうち両端部に位
置するものが両側の側壁53,54の流出口56の部分
において強い抵抗を受ける。このようにしてスライバー
S〜Sが強い抵抗を受けることにより、集束されたスラ
イバーS1 に斑が生じるのであるが、この斑は機台の作
動中においては、ドラフト装置側に設けられたオートレ
ベラー(図示しない)によって解消されるようになって
いる。しかし、機台の起動時で、オートレベラー駆動用
モータが定速スピード域に達するまでの間は、オートレ
ベラーは補正値をロックする構造になっているために、
両端側に位置するスライバーS〜Sが、スライバー集束
器A′の側壁53,54の流出口56の部分で受ける抵
抗の変化によって生じる斑を補正することができなかっ
た。また、機台停止の信号が発せられると、オートレベ
ラーも自動的に停止に向かうためにそのスピードが低下
するが、この場合においても、オートレベラーはその補
正値をロックするので、機台に対する停止信号の入力か
ら機台が停止するまでは、機台が起動してから定速スピ
ードに達するまでに生ずる斑と同様な斑が発生するとい
う問題があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、オートレベ
ラー付の紡機において、機台の起動によりオートレベラ
ー駆動用モータが定速スピードに達するまで、或いは機
台が停止信号を受け取って停止するまでに、通過するス
ライバーに生じる斑を少なくし、しかもスライバー質量
検出装置の溝付ローラの鍔部と押圧ローラの外周部側面
との隙間からスライバーがはみ出ることがないようにし
て、スライバーを案内することのできるスライバー集束
器の提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本考案の採用した手段は、溝付ローラ、及び外周部が
該溝付ローラの溝内に嵌入して、連続的に送られる複数
本のスライバーの前記溝付ローラの溝内を通過する質量
の変動に応じ前記溝付ローラに対して変移する押圧ロー
ラによりスライバーの質量を連続的に検出するスライバ
ー質量検出器と、流入口から前記溝付ローラの外周面に
沿った形に形成された流出口に向けて対向する面の間隔
並びに幅が漸次狭くなっている上板並びに底板、該上板
及び底板の両側を閉鎖する一対の側壁を備えて偏平角筒
状をなし、前記一対の側壁のうち押圧ローラ側の側壁の
流出口側端部を押圧ローラの溝付ローラに喰い込む位置
に近接させて、前記流出口を溝付ローラの外周に沿わせ
た状態で前記スライバー質量検出器の上流側に配置さ
れ、オートレベラーを備えたドラフト装置に連続的に送
られて流入口から流入する複数本のスライバーを集束し
て流出口側から前記スライバー質量検出器に送り込むス
ライバー集束器とから成るスライバー質量検出装置にお
いて、前記溝付ローラ側の側壁の流入口の面に対する傾
斜角を、押圧ローラ側の側壁のそれよりも大きくするこ
とにより前記流出口の幅を広くすると共に、前記押圧ロ
ーラ側の側壁の流出口側の端部に該側壁に喰い込む形状
の溝を形成し、かつ前記流出口近傍における上板と底板
の対向する面の間隔を流出口の高さと略同じにしたこと
である。
【0009】
【考案の作用】スライバー集束器に設けられている一対
の側壁のうち、溝付ローラ側の側壁の流入側の面に対す
る傾斜角を、押圧ローラ側の側壁のそれよりも大きくし
てスライバー集束器の流出部の幅を広くすると共に、押
圧ローラ側の側壁の流出口側端部に側壁に喰い込む形状
の溝を形成したので、スライバー集束器の流出口の部分
において集束スライバーが両側の側壁により受ける抵抗
を小さくできて、オートレベラーが補正値をロックした
場合のように、スライバー集束器に流入するスライバー
の速度が変化しても、集束されたスライバーに発生する
斑を少なくすることができる。また、スライバー集束器
の流出口近傍の上板と底板の対向する面の間隔を流出口
の高さと略同じにし、かつ押圧ローラ側の側壁の出口端
部に溝を形成したので、スライバー集束器から流出する
集束スライバーの中央部の密度が高くなると共に、押圧
ローラにより押圧される側の集束スライバーの端面に山
形の凸部が側方に突出するような形となって形成される
ので、スライバー質量検出器を通過する際に、集束スラ
イバーが押圧ローラにより押圧されると、前記凸部が潰
されるのみで、スライバーの一部が溝付ローラの鍔部と
押圧ローラの外周面との間にはみ出なくなる。
【0010】
【実施例】以下、実施例を挙げて本考案を更に詳細に説
明する。なお、スライバー質量検出器Bの構成は、上記
した「従来の技術」の項目で説明したのと同一であるの
で、その符号をそのまま使用する。図1及び図2におい
て、偏平角筒状のスライバー集束器Aは、三角形状の底
板15、上板16及びこの上板16の両側に沿って該底
板15と一体的に形成された一対の側壁17,18を備
え、上板16はこの両側壁17,18を介して底板15
に取付けられている。スライバー集束器Aには、従来と
同様に、その頂部側(下流側)に、スライバー質量検出
器Bの溝付ローラ1の外周面に沿わせるためにわん曲状
に形成された流出口19が設けられている。図1に示す
本考案に係るスライバー集束器Aは、図9に示す従来の
スライバー集束器A′に対して、溝付ローラ1と押圧ロ
ーラ2の配置が逆のものに対して取付けられるものであ
る。そして、長い側壁17は、このスライバー集束器A
をスライバー質量検出器Bの上流側に配設した際に、そ
の流出口側端部17aが溝付ローラ1と押圧ローラ2と
が交差を開始する近傍に位置する側壁である。他方の短
い側壁18は、その流出口側端部18aが前記側壁17
の流出口側端部17aより上流側に位置する側壁であ
る。このスライバー集束器Aにおいては、その流入面2
1に形成された流入口22は、従来のスライバー集束器
A′の流入口55と同じ形であり、また、流入面21に
対する長い側壁17の傾斜角αは、従来のスライバー集
束器A′の流入面57に対する側壁54の傾斜角αと同
一である。しかし、短い側壁18の流入面21に対する
傾斜角βは、傾斜角αより大きく(β>α)、短い側壁
18は長い側壁17より外側に開いた状態になってい
る。このため、流出口19では、短い側壁18の流出口
側端部18aは従来のスライバー集束器A′の短い側壁
54の流出口側端部54aより外側に位置している。一
方、長い側壁17の流出口側端部17aには、この端部
17aからV型に切り込まれた溝23が設けられてい
る。
【0011】上記のように形成されたスライバー集束器
Aは、その流出口19の高さh(図4参照)が、従来の
スライバー集束器A′の流出口56の高さと同じで、か
つ押圧ローラ2の厚さと略同じになっており、また、流
出口19の幅bは従来のスライバー集束器A′の流出口
56の幅b′よりも広くなっている。更に、このスライ
バー集束器Aは、図4に示すように、その底板15の上
面が上板16の下面に対して、長い側壁17の流出口側
端部17aから所定の長さdだけ上流側に向けて平行に
なっている。そして、底板15の上面は、上板16の下
面と平行な部分の上流端から上流側に向けて下向きに傾
斜している。なお、図1ないし図4において、24は上
板16の流入面21側の幅と同じ幅で底板15から上向
きに傾斜して上流側に突出するスライバーガイドであ
り、25,25は、底板15から両側にそれぞれ突出し
た固定部である。
【0012】このスライバー集束器Aは、その両固定部
25,25を介して、スライバー質量検出器Bの上流側
で、従来のスライバー集束器A′と同様にテーブルTに
固定される。そして、スライバー集束器Aの流出口19
は従来と同様に、溝付ローラ1の外周に接近し、かつそ
の長い側壁17の流出口側端部17aは、図1に示すよ
うに、押圧ローラ2が溝付ローラ1の溝1aに喰い込む
位置の近傍に位置している。供給ケンスからクリールに
よって搬送されてきた複数のスライバーS〜Sが流入口
22を通ってスライバー集束器Aに流入すると、このス
ライバーS〜Sはスライバー集束器Aの内部において集
束されて、その流出口19から溝付ローラ1の溝1a内
に流出する。ここで、スライバー集束器Aの短い側壁1
8が、従来のスライバー集束器A′の短い側壁54より
外側に開いた状態になっているので、その流出口19の
幅は従来の流出口56の幅より広くなっている。よっ
て、前述のように、オートレベラーが補正値をロックす
ることにより、これが作用しなくなった場合において
も、このスライバー集束器Aにより集束されたスライバ
ーS1 は、流出口19の両側壁17,18の各端部17
a,18aに強く当接することはない。
【0013】また、スライバー集束器Aは、その底板1
5の上面と上板16の下面とを流出口19の近傍で所定
長さ平行にしたので、集束されるスライバーS〜Sは、
平行部分26を通る際に、その両側及び上下方向から圧
縮される。従って、スライバーS〜Sが底板15と上板
16との平行部分26を通過する際に、従来のスライバ
ー集束器A′のごとく、スライバーS〜Sのうち幾本か
のスライバーSが上方及び下方に移行することがないの
で、スライバーS〜Sが横一列に並んで圧縮されて、そ
の密度が順次高くなる。そして、このようにして集束さ
れたスライバーS1 は、流出口19を通過する際に、押
圧ローラ2により押圧される側の端面が、長い側壁17
の溝23内に入るので、図5及び図6に示すように、山
形となって側方に突出する凸部27が形成される。この
凸部27の密度は、他の部分よりも小さい。この集束ス
ライバーS1 は、溝付ローラ1の溝1aに押圧ローラ2
が喰い込みを開始する喰い込み位置Cまでは、その凸部
27が押圧ローラ2により押圧されないので、図7に示
すように、ほぼ当初の状態を維持している。そして、集
束スライバーS1 の凸部27が食い込み開始位置Cを通
過すると、図8に示すように、前記凸部27は押圧ロー
ラ2により押し潰されるために、その側方への突出長は
短くなり、溝付ローラ1の溝1aの底部と押圧ローラ2
の外周面との間が最も狭い部分を通過する際に、前記凸
部27は消失する。このように、集束スライバーS1
おける押圧ローラ2の側の側面に凸部27が形成される
ために、この凸部27が押圧ローラ2により押し潰され
て、集束スライバーS1 の断面が均一になる際におい
て、スライバーSの一部が、溝付ローラ1の両側の鍔部
1b,1bと押圧ローラ2の外周側面との隙間からはみ
出ることがない。
【0014】
【考案の効果】(1)スライバー集束器に設けられてい
る一対の側壁のうち、溝付ローラ側の側壁の流入側の面
に対する傾斜角を、押圧ローラ側の側壁のそれよりも大
きくしてスライバー集束器の流出部の幅を広くすると共
に、押圧ローラ側の側壁の流出口側端部に側壁に喰い込
む溝を形成したので、スライバー集束器の流出口の部分
において集束スライバーが両側の側壁により受ける抵抗
を小さくできて、オートレベラーが補正値をロックした
場合のように、スライバー集束器に流入するスライバー
の速度が変化しても、集束されたスライバーに発生する
斑を少なくすることができる。この結果、良質のスライ
バーが得られる。(2)スライバー集束器の流出口近傍
の上板と底板の対向する面の間隔を流出口の高さと略同
じにし、かつ押圧ローラ側の側壁の出口端部に溝を形成
したので、スライバー集束器から流出する集束スライバ
ーの中央部の密度が高くなると共に、押圧ローラにより
押圧される側の集束スライバーの端面に山形の凸部が側
方に突出するような形となって形成されるので、スライ
バー質量検出器を通過する際に、集束スライバーが押圧
ローラにより押圧されると、前記凸部が潰されるのみ
で、スライバーの一部が溝付ローラの鍔部と押圧ローラ
の外周面との間にはみ出なくなる。この結果、スライバ
ーの質量が正確に検出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスライバー集束器Aを使用したス
ライバー検出装置の平面図である。
【図2】本考案に係るスライバー集束器Aの正面図であ
る。
【図3】同じく左側面図である。
【図4】図1のXーX線断面図である。
【図5】スライバーSの集束状態を示すスライバー集束
器A、及びスライバー質量検出器Bの平面断面図であ
る。
【図6】スライバー集束器の流出端における集束スライ
バーS1 の断面図である。
【図7】押圧ローラ2が溝付ローラ1に喰い込む位置D
の近傍における集束スライバーS1 の断面図である。
【図8】押圧ローラ2が溝付ローラ1に喰い込む位置D
から更に進んだ位置における集束スライバーS1 の断面
図である。
【図9】従来のスライバー検出装置の要部の平面図であ
る。
【図10】従来のスライバー集束装置A’の平面図であ
る。
【図11】同じく正面図である。
【図12】図10のYーY線断面図である。
【符号の説明】
A:スライバー集束器 B:スライバー質量検出器 C:スライバー質量検出装置 S:スライバー S1 :集束スライバー 1:溝付ローラ 1a:溝 2:押圧ローラ 15:底板 16:上板 17:長い側壁 17a:長い側壁の流出口側端部 18:短い側壁 18a:短い側壁の流出口側端部 19:流出口 21:流入面 22:流入口 23:溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝付ローラ、及び外周部が該溝付ローラ
    の溝内に嵌入して、連続的に送られる複数本のスライバ
    ーの前記溝付ローラの溝内を通過する質量の変動に応じ
    前記溝付ローラに対して変移する押圧ローラによりスラ
    イバーの質量を連続的に検出するスライバー質量検出器
    と、流入口から前記溝付ローラの外周面に沿った形に形
    成された流出口に向けて対向する面の間隔並びに幅が漸
    次狭くなっている上板並びに底板、該上板及び底板の両
    側を閉鎖する一対の側壁を備えて偏平角筒状をなし、前
    記一対の側壁のうち押圧ローラ側の側壁の流出口側端部
    を押圧ローラの溝付ローラに喰い込む位置に近接させ
    て、前記流出口を溝付ローラの外周に沿わせた状態で前
    記スライバー質量検出器の上流側に配置され、オートレ
    ベラーを備えたドラフト装置に連続的に送られて流入口
    から流入する複数本のスライバーを集束して流出口側か
    ら前記スライバー質量検出器に送り込むスライバー集束
    器とから成るスライバー質量検出装置において、前記溝
    付ローラ側の側壁の流入口の面に対する傾斜角を、押圧
    ローラ側の側壁のそれよりも大きくすることにより前記
    流出口の幅を広くすると共に、前記押圧ローラ側の側壁
    の流出口側の端部に該側壁に喰い込む形状の溝を形成
    し、かつ前記流出口近傍における上板と底板の対向する
    面の間隔を流出口の高さと略同じにしたことを特徴とす
    るスライバー質量検出装置におけるスライバー集束器。
JP7403192U 1992-09-29 1992-09-29 スライバー質量検出装置におけるスライバー集束器 Expired - Lifetime JPH086048Y2 (ja)

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JP (1) JPH086048Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328626A (ja) * 2005-05-20 2006-12-07 Truetzschler Gmbh & Co Kg たとえばフラット・カード、ローラ・カード、練篠フレーム、精梳綿機などの紡績用前処理機において、たとえば綿、合成繊維などの少なくとも一本の繊維スライバ、繊維ウェブなどの繊維材料の質量および/または質量変動を確認する装置
JP2007023472A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Truetzschler Gmbh & Co Kg 紡機の牽伸システムに送給された複数本のスライバにおけるパラメータを検出する装置

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JP2006328626A (ja) * 2005-05-20 2006-12-07 Truetzschler Gmbh & Co Kg たとえばフラット・カード、ローラ・カード、練篠フレーム、精梳綿機などの紡績用前処理機において、たとえば綿、合成繊維などの少なくとも一本の繊維スライバ、繊維ウェブなどの繊維材料の質量および/または質量変動を確認する装置
JP2007023472A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Truetzschler Gmbh & Co Kg 紡機の牽伸システムに送給された複数本のスライバにおけるパラメータを検出する装置

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Publication number Publication date
JPH0633970U (ja) 1994-05-06

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