JPH086024B2 - 室温硬化性組成物 - Google Patents
室温硬化性組成物Info
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- JPH086024B2 JPH086024B2 JP27352086A JP27352086A JPH086024B2 JP H086024 B2 JPH086024 B2 JP H086024B2 JP 27352086 A JP27352086 A JP 27352086A JP 27352086 A JP27352086 A JP 27352086A JP H086024 B2 JPH086024 B2 JP H086024B2
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- group
- divalent hydrocarbon
- hydrolyzable
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はシーリング材組成物として適した、水分に触
れるとゴム状弾性体へと室温で硬化し得る組成物に関
し、特に耐熱性と耐候性に優れ、接着性を有するゴム状
硬化物の得られる室温硬化性組成物に関する。
れるとゴム状弾性体へと室温で硬化し得る組成物に関
し、特に耐熱性と耐候性に優れ、接着性を有するゴム状
硬化物の得られる室温硬化性組成物に関する。
加水分解性ケイ素官能性基を有し、主鎖がポリエーテ
ルである重合体は公知である(特開昭50-156599号公報
等)。この重合体をベースとした室温硬化性組成物が、
近年建造物の目地部や輸送機械接合部などのシーリング
材として用いられ始めている(特開昭52-73998号公報
等)。しかしながら、この種のポリエーテルを用いた組
成物は本質的に接着性を有していないという欠点があ
る。したがって、接着性が必要な場合には被着面にプラ
イマー処理を施したり、あるいはその組成物中にあらか
じめシランカップリング剤類を添加したりして、接着性
を改善する必要があった。ところが、プライマー処理は
工程増による施工上の不利益があり、またシランカップ
リング剤の添加では、接着性の付与という利益はあるも
のの、硬化物の伸び率が低下して脆くなるという問題点
を有しており、それらの改善が要望されていた。
ルである重合体は公知である(特開昭50-156599号公報
等)。この重合体をベースとした室温硬化性組成物が、
近年建造物の目地部や輸送機械接合部などのシーリング
材として用いられ始めている(特開昭52-73998号公報
等)。しかしながら、この種のポリエーテルを用いた組
成物は本質的に接着性を有していないという欠点があ
る。したがって、接着性が必要な場合には被着面にプラ
イマー処理を施したり、あるいはその組成物中にあらか
じめシランカップリング剤類を添加したりして、接着性
を改善する必要があった。ところが、プライマー処理は
工程増による施工上の不利益があり、またシランカップ
リング剤の添加では、接着性の付与という利益はあるも
のの、硬化物の伸び率が低下して脆くなるという問題点
を有しており、それらの改善が要望されていた。
本発明は、これらの、問題点を解決するためのもので
あり、耐熱性と耐候性に優れ、接着性を有するゴム状硬
化物の得られる室温硬化性組成物を提供することを目的
とする。
あり、耐熱性と耐候性に優れ、接着性を有するゴム状硬
化物の得られる室温硬化性組成物を提供することを目的
とする。
即ち、本発明は (A)(イ) 分子鎖末端がエポキシ基で閉塞されたポ
リエーエル、 (ロ) 異なる2個の炭素原子に結合するイミノ基を、
分子中に2個有する複素環式化合物、および (ハ) エポキシ基と加水分解性基とを有する有機ケイ
素化合物 とを反応させて得られる、加水分解性シリル基で分子鎖
末端が閉塞されたポリエーテル 100重量部 (B) 無機質充填剤 3〜300重量部 (C) 硬化触媒 0.001〜20重量部 から成ることを特徴とする室温硬化性組成物に関するも
のである。
リエーエル、 (ロ) 異なる2個の炭素原子に結合するイミノ基を、
分子中に2個有する複素環式化合物、および (ハ) エポキシ基と加水分解性基とを有する有機ケイ
素化合物 とを反応させて得られる、加水分解性シリル基で分子鎖
末端が閉塞されたポリエーテル 100重量部 (B) 無機質充填剤 3〜300重量部 (C) 硬化触媒 0.001〜20重量部 から成ることを特徴とする室温硬化性組成物に関するも
のである。
(イ)の分子鎖端末がエポキシ基で閉塞されたポリエ
ーエルとしては、一般式; (式中、R1,R2は2価の炭化水素基、mは10〜500の数
を示す。)で表わされるものが挙げられる。
ーエルとしては、一般式; (式中、R1,R2は2価の炭化水素基、mは10〜500の数
を示す。)で表わされるものが挙げられる。
上記のポリエーテルにおいて、R1Oで表わされるオキ
シアルキレン単位はオキシエチレン単位、オキシプロピ
レン単位あるいはオキシエチレン単位とオキシプロピレ
ン単位の併用系が好ましく、原料入手と重合が容易で、
高重合度でも液状を保持し易いことからオキシプロピレ
ン単位が特に好ましい。オキシアルキレン単位の重合度
mは10〜500の範囲から選ばれる。mが10より小さい場
合は、実用的な作業性の得られる粘度で、しかも十分な
伸び率のゴム状硬化物を得ることが困難になる。逆にm
が500より大きいと本発明の特徴である耐熱性や耐候性
が低下する。
シアルキレン単位はオキシエチレン単位、オキシプロピ
レン単位あるいはオキシエチレン単位とオキシプロピレ
ン単位の併用系が好ましく、原料入手と重合が容易で、
高重合度でも液状を保持し易いことからオキシプロピレ
ン単位が特に好ましい。オキシアルキレン単位の重合度
mは10〜500の範囲から選ばれる。mが10より小さい場
合は、実用的な作業性の得られる粘度で、しかも十分な
伸び率のゴム状硬化物を得ることが困難になる。逆にm
が500より大きいと本発明の特徴である耐熱性や耐候性
が低下する。
R2の2価の炭化水素基としてはメチレン基、エチレン
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、フェニレン
基、シクロヘキシレン基および で表わされる基などが例示される。これらの基のうち、
原料の入手の容易からメチレン基であることが好まし
い。
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、フェニレン
基、シクロヘキシレン基および で表わされる基などが例示される。これらの基のうち、
原料の入手の容易からメチレン基であることが好まし
い。
これら(イ)成分の代表的な例として、水酸基で両末
端が閉塞されたポリオキシエチレンやポリオキシプロピ
レンに、エピクロルヒドリンを塩基性触媒などの存在下
に縮合して得られるものがあげられる。
端が閉塞されたポリオキシエチレンやポリオキシプロピ
レンに、エピクロルヒドリンを塩基性触媒などの存在下
に縮合して得られるものがあげられる。
(ロ)の化合物は、(イ)や(ハ)のエポキシ基と反
応するイミノ基を有する複素環式化合物で、本発明の特
徴である高伸長率のゴム状硬化物を得る目的から、異な
る2個の炭素原子に結合するイミノ基を、分子中に2個
有する複素環式化合物であることが必要である。これら
(ロ)として、合成や入手の容易であることから以下の
ものが例示される。即ち、 ピペラジン 2,5−ジメチルピペラジン 1,4−ジイミノシクロペンタン ペルヒドロフェナジン ペルヒドロピリミジン ペルヒドロ−1,3,5−オキサジアジン ペルヒドロ−1,3,5−チアジアジン などである。これらのうちでは、原料入手の容易さから
特にピペラジンが推奨される。また、これら2個のイミ
ノ基を有する化合物のほかに、イミノ基の1個または3
個以上を有する化合物も、本発明の目的を害さない範囲
の量で使用できることは言うまでもない。
応するイミノ基を有する複素環式化合物で、本発明の特
徴である高伸長率のゴム状硬化物を得る目的から、異な
る2個の炭素原子に結合するイミノ基を、分子中に2個
有する複素環式化合物であることが必要である。これら
(ロ)として、合成や入手の容易であることから以下の
ものが例示される。即ち、 ピペラジン 2,5−ジメチルピペラジン 1,4−ジイミノシクロペンタン ペルヒドロフェナジン ペルヒドロピリミジン ペルヒドロ−1,3,5−オキサジアジン ペルヒドロ−1,3,5−チアジアジン などである。これらのうちでは、原料入手の容易さから
特にピペラジンが推奨される。また、これら2個のイミ
ノ基を有する化合物のほかに、イミノ基の1個または3
個以上を有する化合物も、本発明の目的を害さない範囲
の量で使用できることは言うまでもない。
(ハ)の有機ケイ素化合物は、(ロ)のイミノ基と反
応するエポキシ基をもち、さらにケイ素に結合した加水
分解性基を有するものである。
応するエポキシ基をもち、さらにケイ素に結合した加水
分解性基を有するものである。
これら(ハ)成分の好ましいものとしては、一般式; (式中、R3はR2と同様の2価の炭化水素基および/また
は前記2価の炭化水素基の主鎖を構成するメチレン基の
1個または2個以上を酸素、窒素および硫黄の原子また
は原子団によって置換した構造からなる非加水分解性の
2価の炭化水素基、R4は1価の炭化水素基、Yはケイ素
原子に結合した加水分解性基、aは1〜3の数を示
す。)で表わされる化合物を挙げることができる。
は前記2価の炭化水素基の主鎖を構成するメチレン基の
1個または2個以上を酸素、窒素および硫黄の原子また
は原子団によって置換した構造からなる非加水分解性の
2価の炭化水素基、R4は1価の炭化水素基、Yはケイ素
原子に結合した加水分解性基、aは1〜3の数を示
す。)で表わされる化合物を挙げることができる。
R3は、前記R2と同様の2価の炭化水素基およびそれら
2価の炭化水素基の主鎖メチレン基の一部をO,N,S原子
または原子団で置換した2価の炭化水素基、例えば次の
一般式 CH2 qZR8 (式中、R8はR2と同様の2価の炭化水素基、ZはO,N,S
からなる原子または原子団、qは1〜10の自然数を示
す)で表わされるものである。
2価の炭化水素基の主鎖メチレン基の一部をO,N,S原子
または原子団で置換した2価の炭化水素基、例えば次の
一般式 CH2 qZR8 (式中、R8はR2と同様の2価の炭化水素基、ZはO,N,S
からなる原子または原子団、qは1〜10の自然数を示
す)で表わされるものである。
R4の1価の炭化水素基としては、アルキル基、アルケ
ニル基、アリール基、アラルキル基などから選ばれる
が、合成や原料入手の容易さから、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、シクロヘキシル基、ビニル基、アリル基、フェニル
基およびβ−フェニルエチル基などが挙げられる。これ
らのうち、特にメチル基が原料入手の点から好ましい。
ニル基、アリール基、アラルキル基などから選ばれる
が、合成や原料入手の容易さから、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、シクロヘキシル基、ビニル基、アリル基、フェニル
基およびβ−フェニルエチル基などが挙げられる。これ
らのうち、特にメチル基が原料入手の点から好ましい。
Yのケイ素原子に結合した加水分解性基としては、ア
ルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アシロキシ基、
N,N−ジアルキルアミノ基、N−アルキルアミド基、N,N
−ジアルキルアミノキシ基、ケトオキシム基、アルケノ
キシ基などが例示されるが、入手の容易さ、反応性およ
び加水分解生成物の金属への非腐食性などからメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ヘ
キシルオキシ基などの炭素数1〜6個からなるアルコキ
シ基および2−メトキシエトキシ基が適している。その
中でも、加水分解性(組成物の硬化反応性)の高いメト
キシ基およびエトキシ基が好ましいが、さらにメトキシ
基が特に好ましい。加水分解性基の数aは1〜3の範囲
で選ばれるが、高伸長率のゴム状硬化物を得るために
は、aが2であることが好ましい。
ルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アシロキシ基、
N,N−ジアルキルアミノ基、N−アルキルアミド基、N,N
−ジアルキルアミノキシ基、ケトオキシム基、アルケノ
キシ基などが例示されるが、入手の容易さ、反応性およ
び加水分解生成物の金属への非腐食性などからメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ヘ
キシルオキシ基などの炭素数1〜6個からなるアルコキ
シ基および2−メトキシエトキシ基が適している。その
中でも、加水分解性(組成物の硬化反応性)の高いメト
キシ基およびエトキシ基が好ましいが、さらにメトキシ
基が特に好ましい。加水分解性基の数aは1〜3の範囲
で選ばれるが、高伸長率のゴム状硬化物を得るために
は、aが2であることが好ましい。
上記一般式で示される(ハ)成分のうち、合成および
原料入手の容易さから、次の一般式 (式中、R4は前記と同じ、R6およびR7は2価の炭化水素
基、R5は炭素数1〜6個からなるアルキル基、aは前記
と同じであることを示す)で表わされる有機ケイ素化合
物が特に好ましい。
原料入手の容易さから、次の一般式 (式中、R4は前記と同じ、R6およびR7は2価の炭化水素
基、R5は炭素数1〜6個からなるアルキル基、aは前記
と同じであることを示す)で表わされる有機ケイ素化合
物が特に好ましい。
R6およびR7はR2およびR3と同様なものが例示される
が、R6は原料入手の容易さからメチレン基であることが
好ましく、またR7は合成と原料入手の容易さからエチレ
ン基、トリメチレン基およびテトラメチレン基、特にト
リメチレン基が好ましい。R5O基、すなわちアルコキシ
基およびaについては前記した通りである。
が、R6は原料入手の容易さからメチレン基であることが
好ましく、またR7は合成と原料入手の容易さからエチレ
ン基、トリメチレン基およびテトラメチレン基、特にト
リメチレン基が好ましい。R5O基、すなわちアルコキシ
基およびaについては前記した通りである。
かくして、(ハ)成分の具体的な例としては、β−グ
リシドキシエチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、δ−グリシドキシブチ
ルトリメトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シラン、δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、
メチル(β−グリシドキシエチル)ジメトキシシラン、
メチル(γ−グリシドキシプロピル)ジトキシシラン、
メチル(δ−グリシドキシブチル)ジメトキシシラン、
メチル(β−グリシドキシエチル)ジエトキシシラン、
メチル(γ−グリシドキシプロピル)ジエトキシシラ
ン、メチル(δ−グリシドキシブチル)ジエトキシシラ
ン、フェニル(β−グリシドキシエチル)ジメトキシシ
ラン、フェニル(γ−グリシドキシプロピル)ジメトキ
シシラン、フェニル(δ−グリシドキシブチル)ジメト
キシシラン、ジメチル(β−グリシドキシエチル)メト
キシシラン、ジメチル(γ−グリシドキシプロピル)メ
トキシシラン、ジメチル(δ−グリシドキシブチル)メ
トキシシラン、β(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシランおよび同トリエトキシシラン、
メチル−β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
ジメトキシシラン、フェニル−β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルジメトキシシランおよびジメチル
−β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメトキ
シシランなどが例示される。
リシドキシエチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、δ−グリシドキシブチ
ルトリメトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シラン、δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、
メチル(β−グリシドキシエチル)ジメトキシシラン、
メチル(γ−グリシドキシプロピル)ジトキシシラン、
メチル(δ−グリシドキシブチル)ジメトキシシラン、
メチル(β−グリシドキシエチル)ジエトキシシラン、
メチル(γ−グリシドキシプロピル)ジエトキシシラ
ン、メチル(δ−グリシドキシブチル)ジエトキシシラ
ン、フェニル(β−グリシドキシエチル)ジメトキシシ
ラン、フェニル(γ−グリシドキシプロピル)ジメトキ
シシラン、フェニル(δ−グリシドキシブチル)ジメト
キシシラン、ジメチル(β−グリシドキシエチル)メト
キシシラン、ジメチル(γ−グリシドキシプロピル)メ
トキシシラン、ジメチル(δ−グリシドキシブチル)メ
トキシシラン、β(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシランおよび同トリエトキシシラン、
メチル−β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
ジメトキシシラン、フェニル−β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルジメトキシシランおよびジメチル
−β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメトキ
シシランなどが例示される。
本発明の(A)成分は、これまで説明した(イ)およ
び(ハ)成分のエポキシ基と(ロ)成分のイミノ基との
反応によって得られるものである。
び(ハ)成分のエポキシ基と(ロ)成分のイミノ基との
反応によって得られるものである。
(イ),(ロ)および(ハ)成分の反応は環境温度よ
り高い温度、例えば50〜150℃の条件下で行うことが好
ましい。その際メタノール、エタノール、フェノール、
サリチル酸、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、ベンジルメチルアミン、トリブチルアミンおよび2
−メチルイミダゾールのような化合物を反応促進剤とし
て用いることが好ましい。メタノールは最も好ましいも
のの1つである。なお、この反応を行う際に溶媒を用い
る必要はないが、炭化水素系、エーテル系、エステル系
などの溶媒を用いてもさしつかえない。
り高い温度、例えば50〜150℃の条件下で行うことが好
ましい。その際メタノール、エタノール、フェノール、
サリチル酸、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、ベンジルメチルアミン、トリブチルアミンおよび2
−メチルイミダゾールのような化合物を反応促進剤とし
て用いることが好ましい。メタノールは最も好ましいも
のの1つである。なお、この反応を行う際に溶媒を用い
る必要はないが、炭化水素系、エーテル系、エステル系
などの溶媒を用いてもさしつかえない。
(イ),(ロ)および(ハ)成分の配合量は、理論的
にはモル比が(イ):(ロ):(ハ)=p:(p+1):2
(式中、pは1から始まる自然数を示す)である。しか
し、実際には(ロ)および(ハ)成分は、(イ)成分に
対する理論量よりやや上回る量使用してもさしつかえな
い。
にはモル比が(イ):(ロ):(ハ)=p:(p+1):2
(式中、pは1から始まる自然数を示す)である。しか
し、実際には(ロ)および(ハ)成分は、(イ)成分に
対する理論量よりやや上回る量使用してもさしつかえな
い。
反応させる手順としては、(イ),(ロ)および
(ハ)成分を同時に加えて反応させても良いが、先ず
(イ)およびその当量を上回る量で、かつ前記分子量範
囲のポリエーテルを得るのに適した量の(ロ)成分をあ
らかじめ反応させて鎖長延長を行った後、必要量かそれ
をやや上回る量の(ハ)成分を加えて反応させた方が重
合度を制御しやすく、また確実に分子鎖末端に加水分解
性基を導入することができるために好ましい。
(ハ)成分を同時に加えて反応させても良いが、先ず
(イ)およびその当量を上回る量で、かつ前記分子量範
囲のポリエーテルを得るのに適した量の(ロ)成分をあ
らかじめ反応させて鎖長延長を行った後、必要量かそれ
をやや上回る量の(ハ)成分を加えて反応させた方が重
合度を制御しやすく、また確実に分子鎖末端に加水分解
性基を導入することができるために好ましい。
こうして得られる(A)成分として (式中、Xは(ロ)の化合物の残基、aおよびmは前記
と同じ、nは1以上の数、R1,R2,R4,R5,R6及びR7は
前記と同じであることを示す)で表わされるものが挙げ
られる。また、その分子量は1,000〜50,000の範囲とな
るように選ぶことが好ましい。分子量が1,000より小さ
いと硬化して得られる弾性体の伸び率がシーリング材と
して必要とされるそれに達せず、逆に50,000より大きい
と粘度が高くなって作業性が低下する。
と同じ、nは1以上の数、R1,R2,R4,R5,R6及びR7は
前記と同じであることを示す)で表わされるものが挙げ
られる。また、その分子量は1,000〜50,000の範囲とな
るように選ぶことが好ましい。分子量が1,000より小さ
いと硬化して得られる弾性体の伸び率がシーリング材と
して必要とされるそれに達せず、逆に50,000より大きい
と粘度が高くなって作業性が低下する。
本発明の(B)成分は、本発明の組成物に適度な非流
動性や補強性を付与するための成分である。これらの
(B)成分としては、煙霧質シリカ、沈澱シリカ、粉砕
石英、ケイソウ土、炭酸カルシウム、酸化チタン、アル
ミナ、水酸化アルミニウム、酸化鉄、タルク、クレー、
カーボンブラックなどが例示される。なお、これら無機
質充填剤は脂肪酸或いは有機ケイ素化合物、例えばトリ
メチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサ
メチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサンおよびシリコーンオイルなどで処理しても
用い得る。このような(B)成分の使用量は、(A)成
分100重量部に対して3〜300重量部、好ましく5〜200
重量部の範囲である。(B)成分の量が3重量部より少
ないと非流動性や補強性が得られず、300重量部より多
いと組成物の粘度が高くなって作業性が低下する。
動性や補強性を付与するための成分である。これらの
(B)成分としては、煙霧質シリカ、沈澱シリカ、粉砕
石英、ケイソウ土、炭酸カルシウム、酸化チタン、アル
ミナ、水酸化アルミニウム、酸化鉄、タルク、クレー、
カーボンブラックなどが例示される。なお、これら無機
質充填剤は脂肪酸或いは有機ケイ素化合物、例えばトリ
メチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサ
メチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサンおよびシリコーンオイルなどで処理しても
用い得る。このような(B)成分の使用量は、(A)成
分100重量部に対して3〜300重量部、好ましく5〜200
重量部の範囲である。(B)成分の量が3重量部より少
ないと非流動性や補強性が得られず、300重量部より多
いと組成物の粘度が高くなって作業性が低下する。
本発明で使用される(C)の硬化触媒としては、オク
チル酸スズなどのカルボン酸スズ;ジブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズジマレエート、ジブチルスズフタ
レート等の有機スズカルボン酸塩;有機スズ酸化物およ
びそのエステルとの反応物;テトラブチルチタネートの
ような有機チタン酸エステル;アミン類;アミン塩;4級
アンモニウム塩;グアニジン化合物等が例示される。こ
れらの硬化触媒は(A)成分100重量部に対して0.001〜
20重量部の範囲で使用することが好ましい。(C)成分
の量がこれより少ないと硬化速度が遅過ぎて使用に適さ
なくなり、逆にこれより多くても無意味であるばかりで
なく、滲出や析出の恐れがあり好ましくない。
チル酸スズなどのカルボン酸スズ;ジブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズジマレエート、ジブチルスズフタ
レート等の有機スズカルボン酸塩;有機スズ酸化物およ
びそのエステルとの反応物;テトラブチルチタネートの
ような有機チタン酸エステル;アミン類;アミン塩;4級
アンモニウム塩;グアニジン化合物等が例示される。こ
れらの硬化触媒は(A)成分100重量部に対して0.001〜
20重量部の範囲で使用することが好ましい。(C)成分
の量がこれより少ないと硬化速度が遅過ぎて使用に適さ
なくなり、逆にこれより多くても無意味であるばかりで
なく、滲出や析出の恐れがあり好ましくない。
本発明の組成物は本質的に接着性を有しているため、
接着性を付与するために通常用いられるシランカップリ
ング剤を用いる必要はないが、接着性をさらに増強する
ためにそれらを用いたり、或いは1包装形態で長時間の
保存を可能とすることを目的としてそれらを含めた加水
分解性シランを添加しても良い。これら加水分解性シラ
ンとしては、 H2N(CH2)3Si(OCH3)3で示されるγ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、 H2N(CH3)3Si(OCH2CH3)3,で示されるγ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、 H2N(CH2)3NH(CH2)3Si(OCH3)3で示されるN−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン で示される γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、 CH2=CHSi(OCH2CH3)3で示されるビニルトリエトキ
シシラン、 (CH3)2Si(OCH3)2で示されるジメチルジメトキシ
シラン、 CH3Si(OCH3)3で示されるメチルトリメトキシシラ
ン、 CH3Si(OCH3CH3)3で示されるメチルトリエトキシシ
ラン、 Si(OCH2CH3)4で示されるテトラエトキシシラン などが例示される。また、これらシランは部分加水分解
され、重合体となったものも使用し得る。
接着性を付与するために通常用いられるシランカップリ
ング剤を用いる必要はないが、接着性をさらに増強する
ためにそれらを用いたり、或いは1包装形態で長時間の
保存を可能とすることを目的としてそれらを含めた加水
分解性シランを添加しても良い。これら加水分解性シラ
ンとしては、 H2N(CH2)3Si(OCH3)3で示されるγ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、 H2N(CH3)3Si(OCH2CH3)3,で示されるγ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、 H2N(CH2)3NH(CH2)3Si(OCH3)3で示されるN−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン で示される γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、 CH2=CHSi(OCH2CH3)3で示されるビニルトリエトキ
シシラン、 (CH3)2Si(OCH3)2で示されるジメチルジメトキシ
シラン、 CH3Si(OCH3)3で示されるメチルトリメトキシシラ
ン、 CH3Si(OCH3CH3)3で示されるメチルトリエトキシシ
ラン、 Si(OCH2CH3)4で示されるテトラエトキシシラン などが例示される。また、これらシランは部分加水分解
され、重合体となったものも使用し得る。
1包装形で長期間の保存安定性を得るためにはまた、
メタノールやエタノールのような1価の第1級アルコー
ルを添加することも有効である。
メタノールやエタノールのような1価の第1級アルコー
ルを添加することも有効である。
また、本発明の組成物には水添ヒマシ油のようなチク
ソトロピック性付与剤やジオクチルフタレート、ブチル
ベンジルフタレート、塩素化パラフィンのような可塑剤
を用いることもできる。
ソトロピック性付与剤やジオクチルフタレート、ブチル
ベンジルフタレート、塩素化パラフィンのような可塑剤
を用いることもできる。
本発明の組成物は、前述のような1包装形で用いるこ
とができるほか、例えば(A)成分と(B)成分とから
成る成分と、(C)成分とを分割して2成分に分けて保
存しておき、使用前に両者を混合する2包装形とするこ
ともできる。
とができるほか、例えば(A)成分と(B)成分とから
成る成分と、(C)成分とを分割して2成分に分けて保
存しておき、使用前に両者を混合する2包装形とするこ
ともできる。
本発明の組成物は、室温で硬化して高伸長率のゴム状
弾性体を形成し、かつ優れた接着性を有するものであ
る。また表面粘着性の残留がないことから、塵埃の付着
による汚損が発生しないなど優れた効果を発揮し、建造
物外壁目地のような耐候性の要求される個所や、輸送機
械接合部の一部など比較的高温となる個所のシーリング
材として有用な室温硬化性組成物である。
弾性体を形成し、かつ優れた接着性を有するものであ
る。また表面粘着性の残留がないことから、塵埃の付着
による汚損が発生しないなど優れた効果を発揮し、建造
物外壁目地のような耐候性の要求される個所や、輸送機
械接合部の一部など比較的高温となる個所のシーリング
材として有用な室温硬化性組成物である。
以下本発明を実施例により説明する。なお、合成例、
実施例及び比較例中、部はすべて重量部、%は重量%の
ことである。
実施例及び比較例中、部はすべて重量部、%は重量%の
ことである。
合成例1 平均重合度15、分子量が約1,000、25℃における粘度
が270cStのグリシジル基両末端閉塞ポリオキシプロピレ
ン5モル〔10(エポキシ)当量〕に対し、 で示されるピペラジンを6モルおよびポリオキシプロピ
レンの10%に相当する量のメタノールを加え、窒素雰囲
気下、60℃で加熱撹拌を開始した。加熱撹拌開始から4
時間間隔で一部を抜き取り、NMRによるエポキシドメチ
レンのプロトンによるピーク(テトラメチルシランを基
準として2.67ppm)の観察、電位差滴定法によるエポキ
シ基とイミノ基の総量の定量および25℃における粘度の
測定を行った。加熱攪拌開始から12時間後において、エ
ポキシドメチレンのプロトンによるピークが消失し、加
熱攪拌開始前には80cStであった混合物の粘度が1,500cS
tに達したため、 で示されるメチル(γ−グリシドキシプロピル)ジメト
キシシランを2.2モル加え、同条件にて加熱攪拌を続行
した。上記のシランを添加してから4時間間隔でその反
応混合物の一部を抜き取り、電位差滴定法によって試料
中のエポキシ基とイミノ基の総量を定量的に追跡調査し
たところ、シランの添加から16時間後においてイミノ基
が検出されなくなったため、加熱攪拌を終了し、メタノ
ールを留去した。得られた反応生成物は、NMRによるエ
ポキシドメチレンのプロトンによるピークの消失が認め
られ、25℃における粘度が15,000cSt、同温度における
比重が1.01、GPCにより測定された数平均分子量が6,000
の淡黄色の粘稠な液体であり、次式で表わされる加水分
解性シリル基で分子鎖末端が閉塞されたポリエーテル
(P−1)であることが確かめられた。
が270cStのグリシジル基両末端閉塞ポリオキシプロピレ
ン5モル〔10(エポキシ)当量〕に対し、 で示されるピペラジンを6モルおよびポリオキシプロピ
レンの10%に相当する量のメタノールを加え、窒素雰囲
気下、60℃で加熱撹拌を開始した。加熱撹拌開始から4
時間間隔で一部を抜き取り、NMRによるエポキシドメチ
レンのプロトンによるピーク(テトラメチルシランを基
準として2.67ppm)の観察、電位差滴定法によるエポキ
シ基とイミノ基の総量の定量および25℃における粘度の
測定を行った。加熱攪拌開始から12時間後において、エ
ポキシドメチレンのプロトンによるピークが消失し、加
熱攪拌開始前には80cStであった混合物の粘度が1,500cS
tに達したため、 で示されるメチル(γ−グリシドキシプロピル)ジメト
キシシランを2.2モル加え、同条件にて加熱攪拌を続行
した。上記のシランを添加してから4時間間隔でその反
応混合物の一部を抜き取り、電位差滴定法によって試料
中のエポキシ基とイミノ基の総量を定量的に追跡調査し
たところ、シランの添加から16時間後においてイミノ基
が検出されなくなったため、加熱攪拌を終了し、メタノ
ールを留去した。得られた反応生成物は、NMRによるエ
ポキシドメチレンのプロトンによるピークの消失が認め
られ、25℃における粘度が15,000cSt、同温度における
比重が1.01、GPCにより測定された数平均分子量が6,000
の淡黄色の粘稠な液体であり、次式で表わされる加水分
解性シリル基で分子鎖末端が閉塞されたポリエーテル
(P−1)であることが確かめられた。
合成例2 平均重合度32、分子量が約2,000、25℃における粘度
が550cStのグリシジル基両末端閉塞ポリオキシプロピレ
ン5モル〔10(エポキシ)当量〕に対し、 で示される1,4−ジイミノシクロペンタンを6モルおよ
びポリオキシプロピレンの10%に相当する量のエタノー
ルを加え、窒素雰囲気下、80℃で加熱攪拌を開始した。
加熱攪拌開始から2時間間隔で一部を抜き取り、NMRに
よるエポキシドメチレンのプロトンによるピークの観
察、電位差滴定法によるエポキシ基とイミノ基の総量の
定量および25℃における粘度の測定を行った。加熱攪拌
開始から6時間後において、滴定量がほぼ理論量だけ減
少すると同時にエポキシドメチレンのプロトンによるピ
ークが消失し、加熱攪拌開始前には210cStであった粘度
が4,000cStに達したため、 を2.2モル加え、同条件にて加熱攪拌を続行した。上記
のシランを添加してから2時間間隔で一部を抜き取り、
電位差滴定法を用いたエポキシ基とイミノ基との総量の
定量およびNMRによりエポキシメチレンのプロトンによ
るピークを観察したところ、シラン添加から8時間後に
おいてそれらはいずれもほぼ消失したため、加熱攪拌を
終了し、エタノールを留去して25℃における粘度が26,0
00cSt、同温度における比重が1.01、GPCにより測定され
た数平均分子量が11,000の淡黄色の粘稠な液体(次式で
表わされる加水分解性シリル基で分子鎖末端が閉塞され
たポリエーテル、P−2)を得た。
が550cStのグリシジル基両末端閉塞ポリオキシプロピレ
ン5モル〔10(エポキシ)当量〕に対し、 で示される1,4−ジイミノシクロペンタンを6モルおよ
びポリオキシプロピレンの10%に相当する量のエタノー
ルを加え、窒素雰囲気下、80℃で加熱攪拌を開始した。
加熱攪拌開始から2時間間隔で一部を抜き取り、NMRに
よるエポキシドメチレンのプロトンによるピークの観
察、電位差滴定法によるエポキシ基とイミノ基の総量の
定量および25℃における粘度の測定を行った。加熱攪拌
開始から6時間後において、滴定量がほぼ理論量だけ減
少すると同時にエポキシドメチレンのプロトンによるピ
ークが消失し、加熱攪拌開始前には210cStであった粘度
が4,000cStに達したため、 を2.2モル加え、同条件にて加熱攪拌を続行した。上記
のシランを添加してから2時間間隔で一部を抜き取り、
電位差滴定法を用いたエポキシ基とイミノ基との総量の
定量およびNMRによりエポキシメチレンのプロトンによ
るピークを観察したところ、シラン添加から8時間後に
おいてそれらはいずれもほぼ消失したため、加熱攪拌を
終了し、エタノールを留去して25℃における粘度が26,0
00cSt、同温度における比重が1.01、GPCにより測定され
た数平均分子量が11,000の淡黄色の粘稠な液体(次式で
表わされる加水分解性シリル基で分子鎖末端が閉塞され
たポリエーテル、P−2)を得た。
合成例3 平均重合度50、分子量約3,000、25℃における粘度が9
70cStのグリシジル基両末端閉塞ポリオキシプロピレン
3モル〔6(エポキシ)当量〕に対し、 で示されるペルヒドロフェナジンを4モルおよびポリオ
キシプロピレンの10%に相当する量のメタノールを加
え、窒素雰囲気下にて60℃で加熱攪拌を開始した。加熱
攪拌開始から4時間間隔で一部を抜き取り、NMRによる
エポキシドメチレンのプロトンによるピークの観察、電
位差滴定法によるエポキシ基とイミノ基との総量の定量
および25℃における粘度の測定を行った。加熱攪拌開始
から12時間において、エポキシ基とイミノ基の滴定量が
ほぼ理論量だけ減少すると同時にエポキシドメチレンの
プロトンによるピークが消失し、加熱攪拌開始前には36
0cStであった粘度が5,000cStに達したため を2.2モル加え同条件にて加熱攪拌を続行した。上記の
シランを添加してから4時間間隔で一部を抜き取り、電
位差滴定法を用いた試料中のエポキシ基とイミノ基との
総量の定量およびNMRによりエポキシメチレンのプロト
ンによるピークを観察したところ、シラン添加から16時
間後においてそれらはいずれもほぼ消失したため、加熱
攪拌を終了し、メタノールを留去して25℃における粘度
が22,000cSt、同温度における比重が1.01、GPCにより測
定された数平均分子量が10,000の淡黄色の粘稠な液体
(次式で表わされる加水分解性シリル基で分子鎖末端が
閉塞されたポリエーテル、P−3)を得た。
70cStのグリシジル基両末端閉塞ポリオキシプロピレン
3モル〔6(エポキシ)当量〕に対し、 で示されるペルヒドロフェナジンを4モルおよびポリオ
キシプロピレンの10%に相当する量のメタノールを加
え、窒素雰囲気下にて60℃で加熱攪拌を開始した。加熱
攪拌開始から4時間間隔で一部を抜き取り、NMRによる
エポキシドメチレンのプロトンによるピークの観察、電
位差滴定法によるエポキシ基とイミノ基との総量の定量
および25℃における粘度の測定を行った。加熱攪拌開始
から12時間において、エポキシ基とイミノ基の滴定量が
ほぼ理論量だけ減少すると同時にエポキシドメチレンの
プロトンによるピークが消失し、加熱攪拌開始前には36
0cStであった粘度が5,000cStに達したため を2.2モル加え同条件にて加熱攪拌を続行した。上記の
シランを添加してから4時間間隔で一部を抜き取り、電
位差滴定法を用いた試料中のエポキシ基とイミノ基との
総量の定量およびNMRによりエポキシメチレンのプロト
ンによるピークを観察したところ、シラン添加から16時
間後においてそれらはいずれもほぼ消失したため、加熱
攪拌を終了し、メタノールを留去して25℃における粘度
が22,000cSt、同温度における比重が1.01、GPCにより測
定された数平均分子量が10,000の淡黄色の粘稠な液体
(次式で表わされる加水分解性シリル基で分子鎖末端が
閉塞されたポリエーテル、P−3)を得た。
実施例1〜3 合成例1〜3で得た加水分解性シリル基で分子鎖末端
が閉塞された各ポリエーテル(P−1〜3)100部に対
して、第1表に示す充填剤、無機顔料およびチクソトロ
ピック性付与剤を添加して三本ロールで均一に分散させ
た後、さらに第1表に示す有機スズ化合物を加えて混合
し、試料−1〜3をそれぞれ調整した。これら各試料を
用い、約2mm厚のシート状にそれぞれ硬化させて常温で1
4日間養生した後、JIS 2号ダンベルに打ち抜き引張り試
験を行った。これらの結果を第1表に示す。また、これ
ら試料−1〜3を用いて第1図に示す剪断接着試験体を
作製した。その試験体を常温で28日間養生した後に引張
り試験を行った。その結果も第1表に示す。
が閉塞された各ポリエーテル(P−1〜3)100部に対
して、第1表に示す充填剤、無機顔料およびチクソトロ
ピック性付与剤を添加して三本ロールで均一に分散させ
た後、さらに第1表に示す有機スズ化合物を加えて混合
し、試料−1〜3をそれぞれ調整した。これら各試料を
用い、約2mm厚のシート状にそれぞれ硬化させて常温で1
4日間養生した後、JIS 2号ダンベルに打ち抜き引張り試
験を行った。これらの結果を第1表に示す。また、これ
ら試料−1〜3を用いて第1図に示す剪断接着試験体を
作製した。その試験体を常温で28日間養生した後に引張
り試験を行った。その結果も第1表に示す。
比較例1 分子量約8,000、末端基として を有するポリオキシプロピレン100部に対して、第1表
に示す充填剤、無機顔料およびチクソトロピック性付与
剤を添加して三本ロールで均一に分散させた後、やはり
第1表に示す有機スズ化合物を加えて混合し、試料−4
を得た。試料−4を用いて実施例1〜3と同様の試験を
行った。その結果も第1表に示す。
に示す充填剤、無機顔料およびチクソトロピック性付与
剤を添加して三本ロールで均一に分散させた後、やはり
第1表に示す有機スズ化合物を加えて混合し、試料−4
を得た。試料−4を用いて実施例1〜3と同様の試験を
行った。その結果も第1表に示す。
比較例2 比較例1で調製した試料−4に、接着性付与剤として
第1表に示すシランカップリング剤を加え、試料−5を
得た。この試料を用いて参考例と同様の試験を行い、そ
の結果を第1表に示す。
第1表に示すシランカップリング剤を加え、試料−5を
得た。この試料を用いて参考例と同様の試験を行い、そ
の結果を第1表に示す。
以上の結果から示されるように、本発明の室温硬化性
組成物の硬化物は高い伸長率および接着性付与剤を含ま
ない系においても各種被着体に対して高い接着性を有し
ていることが明らかである。
組成物の硬化物は高い伸長率および接着性付与剤を含ま
ない系においても各種被着体に対して高い接着性を有し
ていることが明らかである。
第1図は剪断接着試験に供した試験体の斜視図を示す。
尚、図中の単位はmmである。 1……試料 2……被着体(ガラス、アルミ又は塩ビ鋼板)
尚、図中の単位はmmである。 1……試料 2……被着体(ガラス、アルミ又は塩ビ鋼板)
Claims (6)
- 【請求項1】(A)(イ) 分子鎖末端がエポキシ基で
閉塞されたポリエーテル、 (ロ) 異なる2個の炭素原子に結合するイミノ基を、
分子中に2個有する複素環式化合物、および (ハ) エポキシ基と加水分解性基とを有する有機ケイ
素化合物 とを反応させて得られる、下記一般式で表される、加水
分解性シリル基で分子鎖末端が閉塞された分子量が1,00
0〜50,000のポリエーテル100重量部 (式中、Xは(ロ)の化合物の残基、aは1〜3の数、
mは10〜500の数、nは1以上の数、R1,R2は2価の炭
化水素基、R3はR2と同様の2価の炭化水素基および/ま
たは前記2価の炭化水素基の主鎖を構成するメチレン基
の1個または2個以上を酸素、窒素および硫黄の原子ま
たは原子団によって置換した構造からなる非加水分解性
の2価の炭化水素基、R4は1価の炭化水素基、R5は炭素
数1〜6個からなるアルキル基、R6およびR7は2価の炭
化水素基である) (B) 無機質充填剤 3〜300重量部 (C) 硬化触媒 0.001〜20重量部 から成ることを特徴とする室温硬化性組成物。 - 【請求項2】(イ) 成分が一般式; (式中、R1,R2は2価の炭化水素基、mは10〜500の数
を示す。)で表わされる分子鎖末端がエポキシ基で閉塞
されたポリエーテルである、特許請求の範囲第1項記載
の組成物。 - 【請求項3】(ロ) 成分がピペラジン、2,5−ジメチ
ルピペラジン、1,4−ジイミノシクロペンタン、ペルヒ
ドロフェナジン、ペルヒドロピリミジン、ペルヒドロ−
1,3,5−オキサジアジン、ペルヒドロ−1,3,5−チアジア
ジンから選ばれる複素環式化合物である、特許請求の範
囲第1項記載の組成物。 - 【請求項4】(ロ) 成分がピペラジンである、特許請
求の範囲第1項記載の組成物。 - 【請求項5】(ハ) 成分が一般式; (式中、R3はR2と同様の2価の炭化水素基および/また
は前記2価の炭化水素基の主鎖を構成するメチレン基の
1個または2個以上を酸素、窒素および硫黄の原子また
は原子団によって置換した構造からなる非加水分解性の
2価の炭化水素基、R4は1価の炭化水素基、Yはケイ素
原子に結合した加水分解性基、aは1〜3の数を示
す。)で表わされるエポキシ基とケイ素に結合した加水
分解性基とを有する有機ケイ素化合物である、特許請求
の範囲第1項記載の組成物。 - 【請求項6】(ハ) 成分が一般式; (式中、R4は前記と同じ、R6およびR7は2価の炭化水素
基、R5は炭素数1〜6個からなるアルキル基、aは前記
と同じであることを示す。)で表わされる有機ケイ素化
合物である、特許請求の範囲第1項記載の組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61099776A JPS62256828A (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 加水分解性シリル基で分子鎖末端が閉塞されたポリエ−テルおよびその製造方法 |
JP27352086A JPH086024B2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 | 室温硬化性組成物 |
US07/118,505 US4873272A (en) | 1986-04-30 | 1987-11-09 | Polyether end-blocked with hydrolyzable silyl groups, method of manufacturing and room temperature curable composition using the polyether |
KR1019870012767A KR910005343B1 (ko) | 1986-04-30 | 1987-11-13 | 가수분해성 실릴기로 분자체인 말단이 폐쇄된 폴리에테르, 그 제조방법 및 그 폴리에테르를 이용한 실온 경화성 조성물 |
EP88107360A EP0341322B1 (en) | 1986-04-30 | 1988-05-07 | Polyether end-blocked with hydrolyzable silyl groups, method of manufacturing and room temperature curable composition using the polyether |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27352086A JPH086024B2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 | 室温硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63125566A JPS63125566A (ja) | 1988-05-28 |
JPH086024B2 true JPH086024B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=17529000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27352086A Expired - Lifetime JPH086024B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-11-17 | 室温硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086024B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116655374B (zh) * | 2023-06-28 | 2024-07-12 | 深圳新致美精密齿研有限公司 | 一种高固相氧化锆陶瓷浆料及其制备方法与应用 |
-
1986
- 1986-11-17 JP JP27352086A patent/JPH086024B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63125566A (ja) | 1988-05-28 |
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