JPH0860064A - 平版インキ用ビヒクル - Google Patents

平版インキ用ビヒクル

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JPH0860064A
JPH0860064A JP21537294A JP21537294A JPH0860064A JP H0860064 A JPH0860064 A JP H0860064A JP 21537294 A JP21537294 A JP 21537294A JP 21537294 A JP21537294 A JP 21537294A JP H0860064 A JPH0860064 A JP H0860064A
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resin
weight
solvent
petroleum
parts
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JP21537294A
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Masaharu Makino
雅治 牧野
Yukio Kobayashi
幸雄 小林
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G8/00Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only
    • C08G8/28Chemically modified polycondensates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非芳香族系溶剤を使用した平版インキ用ビヒ
クルの提供。 【構成】 シクロベンタジエンで代表される5員環化合
物又はそのディールスアルダー反応生成物を主成分とす
る化合物と、α−オレフィンと、不飽和カルボン酸又は
その無水物とを反応させて得られる酸変性炭化水素樹脂
に、アルキル置換基を有するフェノール樹脂を反応させ
た石油樹脂変性フェノール樹脂をバインダーとし、これ
を非芳香族系溶剤と、乾性油及び/又は半乾性油に配合
して溶解させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット印刷を含む平
版印刷に使用される印刷インキに関するものであって、
詳しくは地球環境の保全並びに印刷作業環境の保健を配
慮した新しい平版インキ用ビヒクルに係る。
【0002】
【従来の技術】平版印刷に使用される従来のインキは、
特に枚葉インキやヒートセットインキは、通常、ロジン
変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂等で代表
されるバインダー樹脂と、アマニ油、桐油、サフラワー
油等の乾性油又は半乾性油と、高沸点の石油系溶剤とを
主成分とするビヒクル(展色剤)に、適当な顔料を加え
て捏和して製造されている。そして、石油系溶剤として
は、バインダー樹脂の溶解力に優れ、しかも安価なこと
から、芳香族系溶剤が広く使用されている。しかし、昨
今、地球環境の保全がクローズアップされるに連れて、
印刷インキに使用される石油系溶剤を、従来賞用されて
来た芳香族系溶媒から、印刷作業現場の環境衛生上も好
ましい非芳香族系溶剤、特にナフテン系溶剤へ転換する
検討が行われている。ところが、非芳香族系溶剤は芳香
族系溶剤に比較して、従来のバインダー樹脂を溶解する
能力が劣るため、芳香族系溶剤に代えて非芳香族系溶剤
を単純に使用しただけでは、光沢のある印刷物を得るこ
とが難しい。この不都合を解消させる手段として、ビヒ
クルに配合される乾性油の量を増加させて印刷紙面上で
酸化重合膜を形成させる方法が提案されている。しかし
ながら、この種の印刷インキには、乾燥性ないしはセッ
ト性の低下が問題点として指摘されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したところから明
らかなように、非芳香族系溶剤を使用して印刷適性に優
れた平版インキを得るためには、非芳香族系溶剤、特に
ナフテン系溶剤への溶解性に優れたバインダー樹脂の開
発が最重要課題である。本発明の目的の一つは、非芳香
族系溶媒への溶解性に富んだ新しい平版インキ用バイン
ダー樹脂を提供することにある。本発明の目的の他の一
つは、芳香族系溶剤を実質的に含有していない平版イン
キ用ビヒクルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る平版インキ
用ビヒクルは、バインダー樹脂と、乾性油及び/又は半
乾性油と、石油系溶剤とを含有する平版インキ用ビヒク
ルに於て、前記のバインダー樹脂が酸変性炭化水素樹脂
100重量部と、炭素数4〜9のアルキル置換基を有す
るフェノール樹脂30〜150重量部とを反応させて得
られる重量平均分子量30,000〜200,000の
石油樹脂変性フェノール樹脂であり、前記の酸変性炭化
水素樹脂が、(a)下記の化2で示される5員環化合物
及び/又はそのディールスアルダー反応生成物を主成分
とする化合物100重量部と、(b)α−オレフィン1
〜40重量部と、(c)不飽和カルボン酸及び/又はそ
の無水物1〜20重量部との反応生成物であり、且つ前
記の石油系溶剤が非芳香族系溶剤であることを特徴とす
る。
【0005】
【化2】
【0006】本発明のビヒクルに於て、バインダー樹脂
として使用される石油樹脂変性フェノール樹脂につい
て、その構成を詳述すると、当該樹脂は、(A)酸変性
炭化水素樹脂と、(B)炭素数4〜9のアルキル置換基
を有するフェノール樹脂とを反応させることによって調
製される。 (A)酸変性炭化水素樹脂 酸変性炭化水素樹脂は、(a)上記の化2で示される5
員環化合物又はそのディールスアルダー反応生成物を主
成分とする化合物100重量部と、(b)α−オレフィ
ン1〜40重量部と、(c)不飽和カルボン酸又はその
無水物1〜20重量部とを反応させることによって調製
することができる。上記の化2で示される5員環化合物
としては、シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジ
エンなどを、また5員環化合物のディールスアルダー反
応生成物としては、ジシクロペンタジエン、シクロペン
タジエン/メチルシクロペンタジエン共二量化物、トリ
シクロペンタジエンなどを例示することができる。
【0007】本発明の成分(a)は、5員環化合物及び
/又はそのディールスアルダー反応生成物そのもので構
成されていて差し支えないことは勿論であるが、これら
主成分とする化合物、すなわち、5員環化合物及び/又
はそのディールスアルダー反応生成物を50重量%以
上、好ましくは80重量%以上含有する化合物も、本発
明の成分(a)として使用可能である。従って、ナフサ
の高温熱分解副生油のC5 留分中に含まれるシクロペン
タジエン、メチルシクロペンタジエンを熱二量化させる
ことによって、ジシクロペンタジエン、シクロペンタジ
エン/メチルシクロペンタジエン共二量体、シクロペン
タジエン/イソプレン共二量体、シクロペンタジエン/
ピペリレン共二量体などを得た後、その反応生成物を蒸
留してC5 オレフィン、C5 パラフィンなどのC5 成分
の大部分を除去したものを、本発明の成分(a)として
使用することができる。また、本発明の成分(a)に
は、5員環化合物及び/又はそのディールスアルダー反
応生成物と、石油留分中の不飽和成分、特に不飽和芳香
族成分、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、インデン、メチルインデンの1種又は2種
以上との混合物を使用することも可能であるので、ナフ
サの分解時に副生するC9 留分も本発明の成分(a)と
して使用することができる。
【0008】本発明の成分(b)には、炭素数4〜4
0、好ましくは、6〜20のα−オレフィンが使用され
る。α−オレフィンとしては、直鎖状及びβ位にアルキ
ル基を持たない分枝状α−オレフィンが好ましい。本発
明で使用可能なα−オレフィンを例示すると、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1ヘプテン、1−オ
クテン、1−ノネン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−アイロ
センなどを挙げることができる。成分(b)にはまた、
エチレンのオリゴメリゼーション又はパラフィンワック
スの熱分解で得られる混合α−オレフィンも使用可能で
あり、前者の例としては、ダイアレン(三菱化成(株)
製)を、後者の例としてはシエブロンα−オレフィン
(シエブロン社製)をそれぞれ挙げることができる。
【0009】本発明の成分(c)は、不飽和カルボン酸
又はその無水物であって、それらの炭素数は3〜32、
好ましくは3〜15の範囲にあることが好ましい。本発
明で使用可能な成分(c)の具体例には、アクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、テトラヒ
ドロフタル酸およびその無水物、フマール酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、乾性油の脂肪酸、例えばアマニ油脂
肪酸などが含まれ、これらの酸又は酸無水物は混合物で
あっても差し支えない。成分(c)として使用される酸
又は酸無水物のなかにあって、特に好ましいのは、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸および無水マレイン
酸である。
【0010】酸変性炭化水素樹脂を調製するに当って
は、上記した成分(a)100重量部当り、成分(b)
が1〜40重量部、好ましくは5〜30重量部の範囲
で、成分(c)は1〜20重量部、好ましくは3〜15
重量部の範囲で使用される。成分(b)の使用量が1重
量部未満である場合には、最終的に得られる本発明のバ
インダー樹脂の非芳香族系溶剤への溶解性が低下し、逆
に40重量部を越えた場合は、酸変性炭化水素樹脂の収
率が減少するばかりでなく、当該樹脂の軟化点も低下す
る不都合がある。同様にして、成分(c)の使用量が1
重量部未満である場合は、酸変性炭化水素樹脂の極性基
の量が不足するので好ましくなく、また20重量部を越
える場合は、最終的に得られるバインダー樹脂の非芳香
族系溶剤への溶解性が悪化し、加えて平版の湿し水で乳
化され易くなるので好ましくない。
【0011】酸変性炭化水素樹脂は、適当な反応器に上
記した成分(a)〜(c)を同時に張り込み、無触媒又
は触媒の存在下に、これら3成分を同時に反応させて調
製することができる外、予め成分(a)と(b)とを無
触媒又は触媒の存在下に反応させて炭化水素樹脂を生成
させ、次いで成分(c)を反応させて調製することもで
きる。無触媒で反応を進める場合の反応温度は200〜
300℃の範囲にあり、反応時間は0.5〜15時間の
範囲にある。触媒を使用する場合は、フリーデルクラフ
ツ型触媒、例えば、三弗化ホウ素、三弗化ホウ素とフェ
ノール、エーテル、酢酸などとのコンプレックス、塩化
アルミニウムなどが、0.1〜10重量%程度の範囲で
使用され、−30〜100℃の範囲の温度で、10分〜
20時間程度反応せしめられる。こうして得られる酸変
性炭化水素樹脂は、必要に応じて、アルコール類でエス
テル化することができ、このエステル化は酸変性炭化水
素樹脂の溶解性及び軟化点を調節するうえで、また、最
終的に得られるバインダー樹脂、つまり、石油樹脂変性
フェノール樹脂の分子量を調節するうえで有効である。
【0012】(B)炭素数4〜9のアルキル置換基を有
するフェノール樹脂 上記のフェノール樹脂は、炭素数4〜9のアルキル置換
基を有するフェノール類とホルマリンとの縮合反応によ
って得ることができる。アルキル置換基を有するフェノ
ール類としては、p−tert−ブチルフェノール、s
ec−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェ
ノール、ノニルフェノールが工業的に好ましく用いられ
る。
【0013】本発明によれば、(A)酸変性炭化水素樹
脂と、(B)炭素数4〜9のアルキル置換基を有するフ
ェノール樹脂とは、樹脂(A)100重量部当り、樹脂
(B)30〜150重量部の範囲で、好ましくは、35
〜100重量部の範囲で反応せしめられる。樹脂(B)
の使用量が30〜150重量部の範囲を逸脱した場合に
は、重量平均分子量が3万〜20万の石油樹脂変性フェ
ノール樹脂を得ることができない。ちなみに、石油樹脂
変性フェノール樹脂の重量平均分子量は3万〜20万、
好ましくは5万〜15万の範囲であるのが適当であっ
て、当該分子量が3万未満であると非芳香族系溶剤への
溶解性が悪化するだけでなく、ミスティングが多いイン
キを与える点で好ましくない。また、重量平均分子量が
20万を越えれる石油樹脂変性フェノール樹脂は、製造
自体が困難であり、製造できてもこれを使用したビヒク
ルは粘度が高くなるので、インキ製造に困難を来す。
尚、樹脂(B)を使用する代りに、炭素数4〜9のアル
キル置換基を有するフェノール類とホルマリンとを、樹
脂(A)の存在下に反応させることによっても、本発明
の石油樹脂変性フェノール樹脂を得ることができる。
【0014】本発明で使用する石油樹脂変性フェノール
樹脂は、その軟化点が100℃以上、好ましくは130
℃以上であるのが適当である。軟化点が100℃未満で
あると、印刷インキにした場合のミスティングが多く、
乾燥性が低下し、ブロッキングを越し易くなるからであ
る。また、上記石油樹脂変性フェノール樹脂の酸価は、
5〜50mgKOH/g、好ましくは5〜25mgKOH/
gの範囲にあるのが適当である。酸価が5mgKOH/g
を下回ると、顔料との親和性に富んだビヒクルを得るこ
とができず、ビヒクルの流動性も大幅に低下する。ま
た、酸価が50mgKOH/gを越えると、非芳香族系溶
剤への溶解性が低下し、印刷インキとした場合には、湿
し水によって乳化を受け易くなる。
【0015】本発明に係る平版インキ用ビヒクルは、上
記した石油樹脂変性フェノール樹脂100重量部を、5
0〜200重量部、好ましくは70〜150重量部の非
芳香族系溶剤と、5〜100重量部、好ましくは10〜
80重量部の乾性油及び/又は半乾性油に、常温又は加
熱下に溶解させることによって調製される。そして、こ
のビヒクルに顔料などを直接添加して混練するか、ある
いはゲル化剤を添加反応させたゲルビヒクルに顔料など
を添加して混練することによって平版インキを得ること
ができる。非芳香族系溶剤としては、高沸点ナフテン系
溶剤を使用することが好ましく、特に、ナフテン系炭化
水素を60%以上、好ましくは70%以上含有し、沸点
が200℃以上である溶剤が好ましい。商業的に入手可
能なAFソルベント(日本石油株式会社製)やマギーソ
ルベント(Magie Bros. Oil Co. 製)は、本発明で使用
可能な非芳香族系溶剤の一例である。乾性油又は半乾性
油としては、アマニ油、桐油、大豆油、それらのボイル
油、スタンド油並びにこれらの混合物が使用可能であ
る。
【0016】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、これら実施例は本発明を限定するものではない。 (合成例1)純度97%のジシクロペンタジエン(DCP
D)1000gと、炭素数6〜10の混合α−オレフィ
ン(ダイアレン610 :三菱化成(株)製)250gを2
リットルのオートクレーブに仕込み、窒素雰囲気下28
0℃で2.5時間反応させた。次いで、反応生成物を2
10℃/2mmHgで減圧蒸留し、1150gの炭化水素樹
脂を得た。この炭化水素樹脂100gを200℃で加熱
溶解後、無水マレイン酸3gを添加して4時間反応さ
せ、酸変性炭化水素樹脂を得た。この酸変性炭化水素樹
脂100gに、p−tert−ブチルフェノールとホル
マリンとの縮合反応で得たレゾール型フェノール樹脂3
5gを加え、220℃で2時間反応を行って石油樹脂変
性フェノール樹脂[イ]を得た。この樹脂の性状および
ナフテン系溶剤への溶解性を表1に示す。 (合成例2)純度97%のDCPD650gと、ナフサの
熱分解で得たC9 留分538g(この留分には不飽和成
分として、DCPD、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レン、インデンなどが350g含まれていた)と、炭素
数16〜18の混合α−オレフィン(ダイアレン168 :
三菱化成(株)製)100gと、メタクリル酸70g
を、2リットルのオートクレーブに仕込み、窒素雰囲気
下270℃で3時間反応を行った。次いで、反応生成物
を210℃/2mmHgで減圧蒸留し、1152gの酸変性
炭化水素樹脂を得た。この酸変性炭化水素樹脂100g
に、ノニルフェノールとホルマリンとの縮合反応で得た
レゾール型フェノール樹脂60gを加え、220℃で2
時間反応を行って、石油樹脂変性フェノール樹脂[ロ]
を得た。 (合成例3)レゾール型フェノール樹脂の使用量を43
gとした以外は合成例2と同様にして石油樹脂変性フェ
ノール樹脂[ハ]を得た。 (比較合成例1)無水マレイン酸の使用量をゼロ、レゾ
ール型フェノール樹脂の使用量を20gとした以外は合
成例1と同様にして石油樹脂変性フェノール樹脂[ニ]
を得た。 (比較合成例2)レゾール型フェノール樹脂の使用量を
10gとした以外は合成例2と同様にして石油樹脂変性
フェノール樹脂[ホ]を得た。 (比較合成例3)レゾール型フェノール樹脂の使用量を
160gとした以外は合成例2と同様にして石油樹脂変
性フェノール樹脂[ヘ]を得た。
【0017】こうして得られた石油樹脂変性フェノール
樹脂[イ]〜[ヘ]の性状及びナフテン系溶剤への溶解
性を表1に示す。尚、溶解性は各々の石油樹脂変性フェ
ノール樹脂と溶剤とを重量比50/50で混合したビヒ
クルを調製し、このビヒクルに白濁が発生するまで溶剤
を徐々に加え、白濁が発生した時点での希釈倍数で評価
した。表中の数値はその希釈倍数を示し、値が大きい
程、溶解性がよいことを示す。溶剤には日本石油株式会
社製のAFソルベント、AF−7及びAF−5をそれぞ
れ使用した。
【0018】
【表1】
【0019】実施例 上記の石油樹脂変性フェノール樹脂[イ]〜[ホ]及び
市販のロジン変性フェノール樹脂をそれぞれバインダー
樹脂に使用し、溶剤にはナフテン系溶剤又は芳香族系溶
剤を使用して、表2及び表3に示す組成のビヒクル及び
インキを調製し、各インキの性状並びに各インキを使用
して得られる印刷物の性状を評価した。紅インキの評価
結果を表2に、黒インキの評価結果を表3に示す。尚、
表2及び表3に於て、RPはロジン変性フェノール樹脂
を示し、これには荒川化学(株)製のタマノール354
(軟化点170℃、重量平均分子量2.4万、酸価19
mgKOH/g)を使用した。また、溶剤に使用したAF
−7ソルベント及び7号ソルベントは、次の性状を有す
るものである。 AF−7ソルベント:沸点260〜281℃、芳香族分
0,2容量%、ナフテン分77.3容量%、パラフィン
分22.5容量% 7号ソルベント :沸点258〜287℃、芳香族分
20容量%、オレフィン分0.5容量%、パラフィン分
79.5容量%
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】本発明に係る石油樹脂変性フェノール樹
脂は、ナフテン系溶剤への溶解性に優れているので、こ
の樹脂をバインダーに使用すれば、平版インキのビヒク
ルに従来常用されている芳香族系溶剤を、非芳香族系溶
剤に置き換えることができる。加えて、所定の石油樹脂
変性フェノール樹脂と、非芳香族系溶剤と、乾性油及び
/又は半乾性油で構成される本発明の平版インキ用ビヒ
クルに、顔料を分散させて得られるインキは、平版印刷
に際して乳化前後の流動性の差が小さく、ミストの発生
量も少ない。そして、当該インキを用いて得られる印刷
物は、光沢も高いばかりでなく、乳化前後の色濃度及び
光沢の差も小さい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂と、乾性油及び/又は半
    乾性油と、石油系溶剤とを含有する平版インキ用ビヒク
    ルに於て、前記のバインダー樹脂が酸変性炭化水素樹脂
    100重量部と、炭素数4〜9のアルキル置換基を有す
    るフェノール樹脂30〜150重量部とを反応させて得
    られる重量平均分子量30,000〜200,000の
    石油樹脂変性フェノール樹脂であり、前記の酸変性炭化
    水素樹脂が、(a)下記の化1で示される5員環化合物
    又はそのディールスアルダー反応生成物を主成分とする
    化合物100重量部と、(b)α−オレフィン1〜40
    重量部と、(c)不飽和カルボン酸又はその無水物1〜
    20重量部との反応生成物であり、且つ前記の石油系溶
    剤が非芳香族系溶剤であることを特徴とする平版インキ
    用ビヒクル。 【化1】 式中、Hは水素を、Rは炭素数1〜3のアルキル基を示
    し、m,nは0又は1以上の整数で、m+n=6であ
    る。
  2. 【請求項2】 前記の非芳香族系溶剤が高沸点ナフテン
    系溶剤である請求項1記載の平版インキ用ビヒクル。
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