JPH0859630A - キナゾリン−2,4−ジオンの製造方法 - Google Patents
キナゾリン−2,4−ジオンの製造方法Info
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- JPH0859630A JPH0859630A JP7232039A JP23203995A JPH0859630A JP H0859630 A JPH0859630 A JP H0859630A JP 7232039 A JP7232039 A JP 7232039A JP 23203995 A JP23203995 A JP 23203995A JP H0859630 A JPH0859630 A JP H0859630A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D239/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
- C07D239/70—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D239/72—Quinazolines; Hydrogenated quinazolines
- C07D239/95—Quinazolines; Hydrogenated quinazolines with hetero atoms directly attached in positions 2 and 4
- C07D239/96—Two oxygen atoms
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- Organic Chemistry (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はオキサゾリン−2,4−ジオンの改
善された製造方法を目的とする。 【解決手段】 アントラニル酸をイソシアネートと反応
させ、次に中間体として生じる尿素を単離せずに反応混
合物を酸で処理することによりキナゾリン−2,4−ジ
オンが高収率及び高純度に得られる。
善された製造方法を目的とする。 【解決手段】 アントラニル酸をイソシアネートと反応
させ、次に中間体として生じる尿素を単離せずに反応混
合物を酸で処理することによりキナゾリン−2,4−ジ
オンが高収率及び高純度に得られる。
Description
【0001】本発明はキナゾリン−2,4−ジオンの改
善された製造方法に関する。
善された製造方法に関する。
【0002】キナゾリン−2,4−ジオンの製造方法は
既知である。かくて、置換もしくは未置換のアントラニ
ル酸をイソシアネートと反応させ、アントラニル酸のア
ミノ基が尿素の一部となり、そしてこの尿素をエタノー
ルの存在下で水を除去して環化させ得る誘導体を生成さ
せることができる(ヨーロツパ特許出願公開第1,18
3,458号)。尿素の生成及び環化が異なる溶媒中で
進行するため、尿素の中間単離を行う2つの別工程を行
わなければならないことがこの方法の欠点である(ヨー
ロツパ特許出願公開第1,183,458号の実施例2参
照)。
既知である。かくて、置換もしくは未置換のアントラニ
ル酸をイソシアネートと反応させ、アントラニル酸のア
ミノ基が尿素の一部となり、そしてこの尿素をエタノー
ルの存在下で水を除去して環化させ得る誘導体を生成さ
せることができる(ヨーロツパ特許出願公開第1,18
3,458号)。尿素の生成及び環化が異なる溶媒中で
進行するため、尿素の中間単離を行う2つの別工程を行
わなければならないことがこの方法の欠点である(ヨー
ロツパ特許出願公開第1,183,458号の実施例2参
照)。
【0003】またキナゾリン−2,4−ジオンを製造す
るために、アントラニル酸のアルカリ金属塩をジチオカ
ルバメートと反応させ得る(Synthesis 1983,40
6参照)。この方法の欠点は酸化水銀補助剤を用いる際
に揮発性有機硫黄化合物が容易に放出されることにあ
る。従ってこの方法を工業的に行う場合、環境保護設備
に対する経費が殊に必要である。
るために、アントラニル酸のアルカリ金属塩をジチオカ
ルバメートと反応させ得る(Synthesis 1983,40
6参照)。この方法の欠点は酸化水銀補助剤を用いる際
に揮発性有機硫黄化合物が容易に放出されることにあ
る。従ってこの方法を工業的に行う場合、環境保護設備
に対する経費が殊に必要である。
【0004】式(I)
【0005】
【化3】
【0006】式中、R1は未置換であるか、またはハロ
ゲン原子5個までで置換されたC6〜C10−アリールを
表わし、そしてR2、R3、R4及びR5は相互に独立して
水素、ハロゲン、C1〜C6−アルキルまたはC1〜C6−
アルコキシを表わす、のキナゾリン−2,4−ジオンを
製造する際に、式(II)
ゲン原子5個までで置換されたC6〜C10−アリールを
表わし、そしてR2、R3、R4及びR5は相互に独立して
水素、ハロゲン、C1〜C6−アルキルまたはC1〜C6−
アルコキシを表わす、のキナゾリン−2,4−ジオンを
製造する際に、式(II)
【0007】
【化4】
【0008】式中、R2、R3、R4及びR5は式(I)で
与えられる意味を有する、のアントラニル酸を有機性の
非プロトン性溶媒中で式(III) R1−N=C=O (III) 式中、R1は式(I)で与えられる意味を有する、のイ
ソシアネートと反応させ、次に中間体として生成する尿
素を単離せずに、反応混合物を酸で処理することを特徴
とする、式(I)のキナゾリン−2,4−ジオンの製造
方法が見い出された。
与えられる意味を有する、のアントラニル酸を有機性の
非プロトン性溶媒中で式(III) R1−N=C=O (III) 式中、R1は式(I)で与えられる意味を有する、のイ
ソシアネートと反応させ、次に中間体として生成する尿
素を単離せずに、反応混合物を酸で処理することを特徴
とする、式(I)のキナゾリン−2,4−ジオンの製造
方法が見い出された。
【0009】ハロゲンはフツ素、塩素、臭素及び/また
はヨウ素を表わすことができ、好ましくはフツ素、塩素
または臭素を表わす。
はヨウ素を表わすことができ、好ましくはフツ素、塩素
または臭素を表わす。
【0010】式(I)及び(II)において、好ましく
は基R2〜R5の少なくとも2個は水素を表わし、そして
好ましくは多くとも2個はフツ素、塩素または臭素を表
わす。
は基R2〜R5の少なくとも2個は水素を表わし、そして
好ましくは多くとも2個はフツ素、塩素または臭素を表
わす。
【0011】式(I)及び(III)において、R1は
好ましくは未置換であるか、またはフツ素及び/または
塩素原子で置換されたフエニルを表わす。
好ましくは未置換であるか、またはフツ素及び/または
塩素原子で置換されたフエニルを表わす。
【0012】殊に好ましくは、2−アミノ−3−フルオ
ロ安息香酸または2−アミノ−5−フルオロ安息香酸及
び2,4−ジクロロフエニルイソシアネートを本発明に
よる方法に用い、そして3−(2,4−ジクロロフエニ
ル)−8−フルオロ−キナゾリン−2,4−ジオンまた
は3−(2,4−ジクロロフエニル)−6−フルオロ−
キナゾリン−2,4−ジオンを製造する。
ロ安息香酸または2−アミノ−5−フルオロ安息香酸及
び2,4−ジクロロフエニルイソシアネートを本発明に
よる方法に用い、そして3−(2,4−ジクロロフエニ
ル)−8−フルオロ−キナゾリン−2,4−ジオンまた
は3−(2,4−ジクロロフエニル)−6−フルオロ−
キナゾリン−2,4−ジオンを製造する。
【0013】式(II)のアントラニル酸は公知の化合
物であるか、または公知の化合物を用いて同様に、例え
ば対応するニトロ安息香酸の接触水添により入手でき
る。かかるニトロ安息香酸は例えば Tetrahedron Lette
rs 40,5115(1988)またはこれと同様の方
法で製造し得る。
物であるか、または公知の化合物を用いて同様に、例え
ば対応するニトロ安息香酸の接触水添により入手でき
る。かかるニトロ安息香酸は例えば Tetrahedron Lette
rs 40,5115(1988)またはこれと同様の方
法で製造し得る。
【0014】式(III)のイソシアネートは同様に公
知の化合物であるか、または公知の化合物を用いて同様
に入手できる。
知の化合物であるか、または公知の化合物を用いて同様
に入手できる。
【0015】式(II)のアントラニル酸1モルをベー
スとして0.8〜1.2モルの式(III)のイソシアネ
ートを使用し得る。好ましくは、等モル量を使用した。
スとして0.8〜1.2モルの式(III)のイソシアネ
ートを使用し得る。好ましくは、等モル量を使用した。
【0016】本発明による方法に使用し得る有機の非プ
ロトン性溶媒は例えば次のものである:エステル例えば
酢酸メチル及び酢酸エチル、ラクトン例えばブチロラク
トン、環式エーテル例えばテトラヒドロフラン及びジオ
キサン、アミド例えばジメチルホルムアミド及びジメチ
ルアセトアミド、ラクタム例えばN−メチルピロリド
ン、ケトン例えばアセトン、メチルイソブチルケトン及
びシクロヘキサノン並びに非プロトン性有機硫黄化合物
例えばジメチルスルホキシド及びテトラメチレンスルホ
ン。
ロトン性溶媒は例えば次のものである:エステル例えば
酢酸メチル及び酢酸エチル、ラクトン例えばブチロラク
トン、環式エーテル例えばテトラヒドロフラン及びジオ
キサン、アミド例えばジメチルホルムアミド及びジメチ
ルアセトアミド、ラクタム例えばN−メチルピロリド
ン、ケトン例えばアセトン、メチルイソブチルケトン及
びシクロヘキサノン並びに非プロトン性有機硫黄化合物
例えばジメチルスルホキシド及びテトラメチレンスルホ
ン。
【0017】本発明による方法は反応混合物が常に撹拌
され得るに少なくとも十分な溶媒を用いて行うことが有
利である。
され得るに少なくとも十分な溶媒を用いて行うことが有
利である。
【0018】式(II)のアントラニル酸と式(II
I)のイソシアネートとの反応における温度は例えば0
乃至200℃間であり得る。20〜150℃が好まし
い。加圧を避けたい場合、大気圧でのその沸点が所望の
反応温度またはそれ以上である溶媒を用いる。
I)のイソシアネートとの反応における温度は例えば0
乃至200℃間であり得る。20〜150℃が好まし
い。加圧を避けたい場合、大気圧でのその沸点が所望の
反応温度またはそれ以上である溶媒を用いる。
【0019】アントラニル酸及びイソシアネート間の反
応が終了した後、反応混合物を更に例えば20〜150
℃である追加の期間、例えば1/2〜5時間撹拌するこ
とが有利である。
応が終了した後、反応混合物を更に例えば20〜150
℃である追加の期間、例えば1/2〜5時間撹拌するこ
とが有利である。
【0020】酸の添加が中間体として生成する尿素を単
離せずに進行させることが本発明の本質的な特徴であ
る。好ましくは、酸はアントラニル酸とイソシアネート
との反応を行つたものと同じ装置に加える。
離せずに進行させることが本発明の本質的な特徴であ
る。好ましくは、酸はアントラニル酸とイソシアネート
との反応を行つたものと同じ装置に加える。
【0021】適当な酸は殊に強有機または無機酸例えば
スルホン酸、硫酸、ハロゲン化水素酸及びリン酸であ
る。好適なものは硫酸及び塩酸である;殊に好適なもの
は硫酸である。好ましくは、酸は半無水または無水状態
で用いる。
スルホン酸、硫酸、ハロゲン化水素酸及びリン酸であ
る。好適なものは硫酸及び塩酸である;殊に好適なもの
は硫酸である。好ましくは、酸は半無水または無水状態
で用いる。
【0022】酸は例えば式(III)のイソシアネート
1モルをベースとして0.2〜5モルの量で使用し得
る。好ましくは、この量は0.5〜3モルである。
1モルをベースとして0.2〜5モルの量で使用し得
る。好ましくは、この量は0.5〜3モルである。
【0023】酸の作用は例えば0〜200℃の温度で
0.5〜12時間の期間進行し得る。20〜150℃の
温度及び1〜8時間の作用の時間が好ましい。
0.5〜12時間の期間進行し得る。20〜150℃の
温度及び1〜8時間の作用の時間が好ましい。
【0024】酸の作用後、製造されたキナゾリン−2,
4−ジオンは反応混合物中に存在する。反応混合物は例
えばこのものを室温に冷却し、濾過し、得られた濾過ケ
ーキを用いた溶媒で洗浄し、次にこのものを真空中にて
温和な昇温下で乾燥することにより処理し得る。
4−ジオンは反応混合物中に存在する。反応混合物は例
えばこのものを室温に冷却し、濾過し、得られた濾過ケ
ーキを用いた溶媒で洗浄し、次にこのものを真空中にて
温和な昇温下で乾燥することにより処理し得る。
【0025】本発明による方法により式(I)のキナゾ
リン−2,4−ジオンは高収率(例えば実質的に理論値
の90%)及び高純度(例えば98%以上)で得ること
ができる。更なる精製工程は一般に必要ではない。
リン−2,4−ジオンは高収率(例えば実質的に理論値
の90%)及び高純度(例えば98%以上)で得ること
ができる。更なる精製工程は一般に必要ではない。
【0026】このことは J. Heterocyclic Chem. 1
9,269(1982)において2−(3−アリールウ
レイド)−安息香酸の酸縮合により3,1−ベンゾキサ
ジン−4−オンが高収率で生じ、一方アルコール性水酸
化ナトリウム水溶液の作用によりキナゾリン−2,4−
ジオンが高収率で生じることから殊に驚くべきことであ
る。
9,269(1982)において2−(3−アリールウ
レイド)−安息香酸の酸縮合により3,1−ベンゾキサ
ジン−4−オンが高収率で生じ、一方アルコール性水酸
化ナトリウム水溶液の作用によりキナゾリン−2,4−
ジオンが高収率で生じることから殊に驚くべきことであ
る。
【0027】
【実施例】実施例1 撹拌機、還流冷却器、温度計及び滴下濾斗を備えた四ツ
口フラスコ中に5−フルオロアントラニル酸31gを5
0℃で酢酸エチル280ml中に溶解させた。このもの
に溶融2,4−ジクロロフエニルイソシアネート37.6
gを加熱可能な滴下濾斗から20分間にわたつて滴下し
ながら加えた。内部温度は65℃に上昇し、ここで反応
混合物は濃厚になつたが、まだ撹拌はできる状態であつ
た。このものを還流下で更に2時間撹拌し、次に70℃
に冷却し、そして濃硫酸39.5gを10分間にわたつ
て滴下しながら加えた。内部温度は再び還流温度に上昇
した。この温度で混合物を更に4.5時間撹拌し、その
際に撹拌可能な懸濁液が生じた。次に混合物を室温に冷
却し、生成物を吸引濾過し、そして濾液を各々酢酸エチ
ル75mlを用いて2回洗浄した。乾燥した後、250
℃以上の融点を有する3−(2,4−ジクロロフエニ
ル)−6−フルオロキナゾリン−2,4−オン59gが
99%の純度及び理論値の89.8%の収率で得られ
た。
口フラスコ中に5−フルオロアントラニル酸31gを5
0℃で酢酸エチル280ml中に溶解させた。このもの
に溶融2,4−ジクロロフエニルイソシアネート37.6
gを加熱可能な滴下濾斗から20分間にわたつて滴下し
ながら加えた。内部温度は65℃に上昇し、ここで反応
混合物は濃厚になつたが、まだ撹拌はできる状態であつ
た。このものを還流下で更に2時間撹拌し、次に70℃
に冷却し、そして濃硫酸39.5gを10分間にわたつ
て滴下しながら加えた。内部温度は再び還流温度に上昇
した。この温度で混合物を更に4.5時間撹拌し、その
際に撹拌可能な懸濁液が生じた。次に混合物を室温に冷
却し、生成物を吸引濾過し、そして濾液を各々酢酸エチ
ル75mlを用いて2回洗浄した。乾燥した後、250
℃以上の融点を有する3−(2,4−ジクロロフエニ
ル)−6−フルオロキナゾリン−2,4−オン59gが
99%の純度及び理論値の89.8%の収率で得られ
た。
【0028】実施例2 実施例1に記載の方法と同様に、アントラニル酸136
g及び2,5−ジクロロフエニルイソシアネート188
gを酢酸エチル1l中で反応させて尿素を生成させた。
塩化水素ガス36.5gを(2−カルボキシフエニル)
−(2′,5′−ジクロロフエニル)−尿素の沸騰懸濁
液中に1時間にわたつて導入した。混合物を更に還流下
で3時間撹拌し、室温に冷却し、そして沈殿した生成物
を濾過により単離した。乾燥した後、228〜231℃
の融点を有する純粋な3−(2,5−ジクロロフエニ
ル)−キナゾリン−2,4−ジオン285gが存在し
た。これは理論値の93%の収率に相当した。
g及び2,5−ジクロロフエニルイソシアネート188
gを酢酸エチル1l中で反応させて尿素を生成させた。
塩化水素ガス36.5gを(2−カルボキシフエニル)
−(2′,5′−ジクロロフエニル)−尿素の沸騰懸濁
液中に1時間にわたつて導入した。混合物を更に還流下
で3時間撹拌し、室温に冷却し、そして沈殿した生成物
を濾過により単離した。乾燥した後、228〜231℃
の融点を有する純粋な3−(2,5−ジクロロフエニ
ル)−キナゾリン−2,4−ジオン285gが存在し
た。これは理論値の93%の収率に相当した。
【0029】実施例3 4−クロロアントラニル酸42.5gをN−メチルピロ
リドン250mlに溶解し、そしてフエニルイソシアネ
ート29.5gを室温で30分間滴下して加えた。混合
物を更に80℃で5時間撹拌し、次に濃硫酸24.5g
を1時間にわたつて滴下しながら加えた。次に混合物を
更に80℃で3時間撹拌し、次に室温に冷却し、水50
0mlを加え、沈殿した生成物を吸引濾過し、水で洗浄
し、そして真空乾燥器中で乾燥した。このようにして3
00℃以上の融点を有する純粋な3−フエニル−7−ク
ロロ−キナゾリン−2,4−ジオン57.4g(理論値の
85%)が得られた。
リドン250mlに溶解し、そしてフエニルイソシアネ
ート29.5gを室温で30分間滴下して加えた。混合
物を更に80℃で5時間撹拌し、次に濃硫酸24.5g
を1時間にわたつて滴下しながら加えた。次に混合物を
更に80℃で3時間撹拌し、次に室温に冷却し、水50
0mlを加え、沈殿した生成物を吸引濾過し、水で洗浄
し、そして真空乾燥器中で乾燥した。このようにして3
00℃以上の融点を有する純粋な3−フエニル−7−ク
ロロ−キナゾリン−2,4−ジオン57.4g(理論値の
85%)が得られた。
【0030】実施例4 5−ブロモアントラニル酸21.6g及び4−クロロフ
エニルイソシアネート15.4gを実施例1に記載と同
様の方法で酢酸ブチル200ml中にて100℃で、そ
して更に4時間の撹拌時間で反応させた。次に塩化水素
ガス18gを30分間にわたつて生じた尿素の懸濁液中
に導入し、次に混合物を更に100℃で3時間撹拌し
た。反応混合物の処理のために、濃厚な懸濁液が生じる
まで十分な酢酸ブチルを大気圧下で最初に留去し、次に
水200mlを加え、そして沈殿した生成物を濾別し
た。乾燥した後、212〜214℃(分解)の融点を有
する6−ブロモ−3−(4−クロロフエニル)−キナゾ
リン−2,4−ジオン31.5g(理論値の90%)が得
られた。
エニルイソシアネート15.4gを実施例1に記載と同
様の方法で酢酸ブチル200ml中にて100℃で、そ
して更に4時間の撹拌時間で反応させた。次に塩化水素
ガス18gを30分間にわたつて生じた尿素の懸濁液中
に導入し、次に混合物を更に100℃で3時間撹拌し
た。反応混合物の処理のために、濃厚な懸濁液が生じる
まで十分な酢酸ブチルを大気圧下で最初に留去し、次に
水200mlを加え、そして沈殿した生成物を濾別し
た。乾燥した後、212〜214℃(分解)の融点を有
する6−ブロモ−3−(4−クロロフエニル)−キナゾ
リン−2,4−ジオン31.5g(理論値の90%)が得
られた。
【0031】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
りである。
【0032】1.式(I)
【0033】
【化5】
【0034】式中、R1は未置換であるか、またはハロ
ゲン原子5個までで置換されたC6〜C10−アリールを
表わし、そしてR2、R3、R4及びR5は相互に独立して
水素、ハロゲン、C1〜C6−アルキルまたはC1〜C6−
アルコキシを表わす、のキナゾリン−2,4−ジオンを
製造する際に、式(II)
ゲン原子5個までで置換されたC6〜C10−アリールを
表わし、そしてR2、R3、R4及びR5は相互に独立して
水素、ハロゲン、C1〜C6−アルキルまたはC1〜C6−
アルコキシを表わす、のキナゾリン−2,4−ジオンを
製造する際に、式(II)
【0035】
【化6】
【0036】式中、R2、R3、R4及びR5は式(I)で
与えられる意味を有する、のアントラニル酸を有機性の
非プロトン性溶媒中で式(III) R1−N=C=O (III) 式中、R1は式(I)で与えられる意味を有する、のイ
ソシアネートと反応させ、次に中間体として生成する尿
素を単離せずに、反応混合物を酸で処理することを特徴
とする、式(I)のキナゾリン−2,4−ジオンの製造
方法。
与えられる意味を有する、のアントラニル酸を有機性の
非プロトン性溶媒中で式(III) R1−N=C=O (III) 式中、R1は式(I)で与えられる意味を有する、のイ
ソシアネートと反応させ、次に中間体として生成する尿
素を単離せずに、反応混合物を酸で処理することを特徴
とする、式(I)のキナゾリン−2,4−ジオンの製造
方法。
【0037】2.式(I)及び式(III)において、
R1が未置換であるか、またはフツ素及び/または塩素
原子1〜3個により置換されたフエニルを表わし、そし
て式(I)及び(II)において、基R2〜R5の少なく
とも2個が水素を表わし、かつこれらの基の多くとも2
個がフツ素、塩素または臭素を表わすことを特徴とす
る、上記1に記載の方法。
R1が未置換であるか、またはフツ素及び/または塩素
原子1〜3個により置換されたフエニルを表わし、そし
て式(I)及び(II)において、基R2〜R5の少なく
とも2個が水素を表わし、かつこれらの基の多くとも2
個がフツ素、塩素または臭素を表わすことを特徴とす
る、上記1に記載の方法。
【0038】3.式(II)のアントラニル酸1モルを
ベースとして0.8〜1.2モルの式(III)のイソシ
アネートを使用することを特徴とする、上記1及び2に
記載の方法。
ベースとして0.8〜1.2モルの式(III)のイソシ
アネートを使用することを特徴とする、上記1及び2に
記載の方法。
【0039】4.溶媒としてエステル、ラクトン、環式
エーテル、アミド、ラクタム、ケトンまたは非プロトン
性有機硫黄化合物を使用することを特徴とする、上記1
〜3のいずれかに記載の方法。
エーテル、アミド、ラクタム、ケトンまたは非プロトン
性有機硫黄化合物を使用することを特徴とする、上記1
〜3のいずれかに記載の方法。
【0040】5.式(II)のアントラニル酸と式(I
II)のイソシアネートとの反応を0乃至200℃間の
温度で行うことを特徴とする、上記1〜4のいずれかに
記載の方法。
II)のイソシアネートとの反応を0乃至200℃間の
温度で行うことを特徴とする、上記1〜4のいずれかに
記載の方法。
【0041】6.アントラニル酸及びイソシアネート間
の反応が終了した後、混合物を更に20〜150℃で1
/2〜5時間撹拌することを特徴とする、上記1〜5の
いずれかに記載の方法。
の反応が終了した後、混合物を更に20〜150℃で1
/2〜5時間撹拌することを特徴とする、上記1〜5の
いずれかに記載の方法。
【0042】7.用いる酸がスルホン酸、硫酸、ハロゲ
ン化水素酸またはリン酸であることを特徴とする、上記
1〜6のいずれかに記載の方法。
ン化水素酸またはリン酸であることを特徴とする、上記
1〜6のいずれかに記載の方法。
【0043】8.式(III)のイソシアネート1モル
をベースとして0.2〜5モルの酸を使用することを特
徴とする、上記1〜7のいずれかに記載の方法。
をベースとして0.2〜5モルの酸を使用することを特
徴とする、上記1〜7のいずれかに記載の方法。
【0044】9.酸を0〜200℃の温度及び0.5〜
12時間の期間作用させることを特徴とする、上記1〜
8のいずれかに記載の方法。
12時間の期間作用させることを特徴とする、上記1〜
8のいずれかに記載の方法。
【0045】10.反応後に存在する混合物をこのもの
を冷却し、濾過し、得られる濾過ケーキを用いる溶媒で
洗浄し、次にこのものを真空中にて温和な昇温下で乾燥
することにより処理することを特徴とする、上記1〜9
のいずれかに記載の方法。
を冷却し、濾過し、得られる濾過ケーキを用いる溶媒で
洗浄し、次にこのものを真空中にて温和な昇温下で乾燥
することにより処理することを特徴とする、上記1〜9
のいずれかに記載の方法。
フロントページの続き (72)発明者 ボルフガング・キール ドイツ51519オーデンタール・カール−レ ーフエルクス−シユトラーセ37
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 式中、R1は未置換であるか、またはハロゲン原子5個
までで置換されたC6〜C10−アリールを表わし、そし
てR2、R3、R4及びR5は相互に独立して水素、ハロゲ
ン、C1〜C6−アルキルまたはC1〜C6−アルコキシを
表わす、のキナゾリン−2,4−ジオンを製造する際
に、式(II) 【化2】 式中、R2、R3、R4及びR5は式(I)で与えられる意
味を有する、のアントラニル酸を有機性の非プロトン性
溶媒中で式(III) R1−N=C=O (III) 式中、R1は式(I)で与えられる意味を有する、のイ
ソシアネートと反応させ、次に中間体として生成する尿
素を単離せずに、反応混合物を酸で処理することを特徴
とする、式(I)のキナゾリン−2,4−ジオンの製造
方法。
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- 1998-05-26 US US09/084,695 patent/US5977362A/en not_active Expired - Fee Related
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