JPH0859117A - エレベータのかご - Google Patents

エレベータのかご

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JPH0859117A
JPH0859117A JP19436694A JP19436694A JPH0859117A JP H0859117 A JPH0859117 A JP H0859117A JP 19436694 A JP19436694 A JP 19436694A JP 19436694 A JP19436694 A JP 19436694A JP H0859117 A JPH0859117 A JP H0859117A
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JP
Japan
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car
fluorescent lamp
ceiling
cover
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JP19436694A
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Inventor
Katsu Sugita
克 杉田
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、かご室内を照明する蛍光灯の劣
化状況を簡易に、かつ、短時間で点検できるエレベータ
のかごを得ることを目的とする。 【構成】 かご室2の袖壁には、かご制御盤ボックス9
が設置されている。このかご制御盤ボックス9内には、
確認鏡20が設置されている。そして、かご室2の天井
に設置された蛍光灯5の光を反射して確認鏡20に導く
反射鏡21が、かご室2の天井と天井アクリルカバー6
との間のスペースに設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータのかごに
関し、特にかご室内を照明する蛍光灯の寿命を簡易に点
検できるエレベータのかご構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のエレベータのかごにおけ
る蛍光灯の点検作業を説明する図である。図において1
はエレベータのかごであり、このかご1はかご室2とこ
れを支持するかご枠3とから構成され、ワイヤーロープ
4に吊り下げられて昇降路内を昇降する。5はかご室2
の天井に複数本設置されてかご室2内を照明する蛍光
灯、6は蛍光灯5が見えないようにかご室2の天井側に
設置された照明カバーとしての天井アクリルカバー、7
はかご室2の出入口に設置されたかご扉、8はかご室2
のかご床、9はかご室2の一側の袖壁に設置されたかご
操作盤ボックス、10は操作盤カバー11に設けられた
かご押釦、12は作業者、13は脚立である。
【0003】つぎに、上記従来のエレベータのかごにお
ける蛍光灯5の点検作業について説明する。かご室2内
は蛍光灯5の光が天井アクリルカバー6を通して照射さ
れている。そして、蛍光灯5は長期的に劣化してくる
と、チラツキが生じ、ついには消灯し、顧客に不快感を
与えることになる。そこで、蛍光灯5の劣化状況の点検
作業が定期的に実施される。この点検作業は、脚立13
をかご室2内に持ち込んでかご床8上に立て、その上に
作業者12が乗って天井アクリルカバー6を取り外し、
取り外された天井アクリルカバー6のスペースから覗き
込んで蛍光灯5の劣化状況を点検している。そして、蛍
光灯5に寿命の前兆として生じるフィラメント部の黒化
現象が確認されたら、新しい蛍光灯5と交換する。この
ことにより、蛍光灯5にチラツキ現象や消灯が発生する
前に蛍光灯5を交換することができ、顧客へのサービス
向上につながるとともに、球切れ故障修理による無駄な
稼働を抑えることができる。
【0004】しかし、上記蛍光灯5の点検作業は、高所
作業に該当し、脚立13を用いて天井アクリルカバー6
の取り外し/取り付け作業をすることから、作業性が悪
く、作業時間がかかるとともに、脚立13から作業者1
2が落下して怪我するおそれがあり、安全性の面でも問
題となる。そこで、定期的な点検作業を行わず、蛍光灯
5にチラツキ現象や消灯が発生した後、蛍光灯5の交換
を行う場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータのか
ごは以上のように蛍光灯5が天井アクリルカバー6で見
えないようにかご室2の天井に設置されているので、蛍
光灯5の劣化状況を点検する度に、脚立13に乗って天
井アクリルカバー6を取り外し/取り付けする必要があ
り、作業性が悪く、作業時間がかかるとともに、高所作
業にともなう危険性があるという課題があった。また、
点検作業を行わずに蛍光灯5にチラツキ現象や消灯が発
生した後、蛍光灯5の交換作業を行うようにすることも
あるが、この場合には事後対策となり、顧客へのサービ
ス低下に結び付いてしまうという課題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、かご室内を照明する蛍光灯の劣
化状況を容易に点検でき、蛍光灯を適性な時期に交換で
き、蛍光灯のチラツキ現象や消灯によって顧客に不快感
を感じさせないようにしたエレベータのかごを得ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るエレベータのかごは、かご室の袖壁に設置されたか
ご制御盤ボックスと、かご制御盤ボックス内に設置され
た確認鏡と、かご室の天井と照明カバーとの間のスペー
スに設置され、蛍光灯の光を反射して確認鏡に導く反射
鏡とを備えたものである。
【0008】また、この発明の第2の発明に係るエレベ
ータのかごは、かご室の天井と照明カバーとの間に位置
するかご室の出入口の上部側壁の部位に覗き窓を設けた
ものである。
【0009】また、この発明の第3の発明に係るエレベ
ータのかごは、上記第2の発明において、覗き窓を開閉
する覗き窓カバーを設けたものである。
【0010】また、この発明の第4の発明に係るエレベ
ータのかごは、上記第2の発明において、覗き窓カバー
を開閉動作させる覗き窓カバー開閉駆動手段を設けたも
のである。
【0011】また、この発明の第5の発明に係るエレベ
ータのかごは、上記第2乃至第4のいずれかの発明にお
いて、かご室の天井と照明カバーとの間のスペースに蛍
光灯の光を反射して覗き窓に導く反射鏡を設置したもの
である。
【0012】
【作用】この発明の第1の発明においては、蛍光灯の光
は反射鏡で反射されて確認鏡に到達する。この時、確認
鏡には蛍光灯の像が写し出されている。そして、蛍光灯
の劣化状況を点検する際に、かご室の袖壁に設置された
かご制御盤ボックス内の確認鏡に写し出された蛍光灯の
像から、蛍光灯のフィラメント部に黒化現象が発生して
いるか否かが判断できる。そこで、蛍光灯の劣化状況を
点検する度に、かご室内に脚立を持ち込んでの照明カバ
ーの着脱作業が不要となる。
【0013】また、この発明の第2においては、蛍光灯
の劣化状況を点検する際に、乗場側から覗き窓を覗き込
むことにより、かご室の天井に設置された蛍光灯を目視
することができる。
【0014】また、この発明の第3の発明においては、
かごの正常運転時には、覗き窓カバーを閉めて覗き窓が
塞口され、乗降する顧客の頭上に蛍光灯の光が漏れ出
て、顧客に不安感や不快感を与えることがない。
【0015】また、この発明の第4の発明においては、
覗き窓開閉駆動手段により覗き窓カバーを開閉動作させ
て、かごの正常運転時には覗き窓を塞口でき、蛍光灯の
劣化状況の点検時には覗き窓を開口できる。
【0016】また、この発明の第5の発明においては、
蛍光灯の光は反射鏡に反射されて覗き窓に導かれる。そ
こで、作業者は覗き窓から直接蛍光灯を見ることができ
るとともに、反射鏡を介して間接的に見ることができ
る。つまり、異なる角度から蛍光灯をみることができ、
蛍光灯のフィラメント部の黒化の有無や黒化状態を確実
に判断できる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係るエレベータ
のかごを示す側断面図、図2はこの発明の実施例1に係
るエレベータのかごにおいてかご室内からかご扉方向を
見た状態を示す正面図であり、図において図11に示し
た従来のエレベータのかごと同一または相当部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0018】図において、20はかご操作盤ボックス9
内に設置された確認鏡、21はかご室2の天井と天井ア
クリルカバー6との間のスペースのかご操作盤ボックス
9の上部の位置に設置された反射鏡であり、この反射鏡
21は蛍光灯5の光を反射し、反射された光が確認鏡2
0に到達する角度に設定されている。ここで、かご室2
の袖壁は反射鏡21で反射された蛍光灯5の光が通過す
る中空構造となっている。なお、他の構成は図11に示
した従来のエレベータのかごと同様に構成されている。
【0019】つぎに、この実施例1の動作について説明
する。蛍光灯5の光は、天井アクリルカバー6を通して
かご室2内に照射されるとともに、反射鏡21で反射さ
れて袖壁内を通って確認鏡20に到達している。つま
り、確認鏡20には、蛍光灯5の像が写し出されてい
る。そこで、作業者は点検作業の際に、かご操作盤ボッ
クス9の蓋を開けると、確認鏡20に写し出されている
像から蛍光灯5の状態を目視できる。そして、蛍光灯5
のフィラメントの黒化状況から、すぐに交換する必要が
あるか、次の点検時までチラツキ現象が発生しないか否
かを判断する。そして、蛍光灯5を交換する必要がある
と判断すれば、脚立13をかご室2内に持ち込んでかご
床8上に立て、その上に作業者12が乗って天井アクリ
ルカバー6を取り外す。そして、取り外した天井アクリ
ルカバー6のスペースから蛍光灯5を交換した後、天井
アクリルカバー6を取り付けて交換作業を終了する。
【0020】このように、この実施例1では、かご操作
盤ボックス9内に確認鏡20を設置し、かつ、かご操作
盤ボックス9の上部に位置するかご室2の天井と天井ア
クリルカバー6との間のスペースの部位に反射鏡21を
設置し、蛍光灯5の光を反射鏡21を介して確認鏡20
に導くようにしているので、かご操作盤ボックス9の蓋
を開けるだけで確認鏡20に写し出される像から蛍光灯
5の劣化状況を目視点検できる。そこで、この実施例1
によれば、従来のように、蛍光灯5の劣化状況を点検す
る度に、かご室2内に脚立13を運び込み、脚立13に
乗って天井アクリルカバー6の取り外し/取り付け作業
を行う必要がなく、点検作業が簡易に行え、作業時間が
短縮できるとともに、高所作業による危険性もなく、作
業の安全性が高くなるという効果がある。
【0021】実施例2.上記実施例1では、蛍光灯5の
光を反射してかご操作盤ボックス9内に設置された確認
鏡20に到達させる反射鏡21を設置するものとしてい
るが、この実施例2では、図3に示すように、反射鏡2
1に代えて凹面反射鏡22を設置するものとしている。
なお、他の構成は、上記実施例1と同様に構成されてい
る。
【0022】この実施例2によれば、凹面反射鏡22に
よりかご室2の天井に設置された蛍光灯5が確認鏡20
に幅広く写し出される。そこで、広範囲の蛍光灯5の劣
化状況を点検することができる。
【0023】実施例3.この実施例3では、上記実施例
2によるかご室2において、図4に示すように、かご室
2の他側の袖壁に新たにかご操作盤ボックス9aを設
け、このかご操作盤ボックス9a内に確認壁20aを配
置し、さらにかご操作盤ボックス9aの上部に位置する
かご室2の天井と天井アクリルカバー6との間のスペー
スの部位に凹面反射鏡22aを設置するものとしてい
る。ここで、凹面反射鏡22aは、蛍光灯5の光を反射
して確認鏡20aに到達する角度に設定されている。
【0024】この実施例3によれば、かご室2のかご扉
7を挟む両側の袖壁にそれぞれ設置された確認鏡20、
20aには、天井に設置された蛍光灯5が角度を変えて
写し出されている。一般に、蛍光灯5の劣化に伴って発
生するフィラメント部の黒化現象は、蛍光灯5の両端の
フィラメント部に等しく発生するとは限らない。そこ
で、この実施例3によれば、確認鏡20、20aに角度
を変えて写し出された蛍光灯5の像から、蛍光灯5の両
端のフィラメント部の黒化現象の確認が容易となり、蛍
光灯5の劣化状況を確実に判断することができる。
【0025】実施例4.図5はこの発明の実施例4に係
るエレベータのかごを示す側断面図である。図におい
て、23はかご室2の出入口の上部側壁に設けられた覗
き窓である。ここで、蛍光灯5の光を反射して覗き窓2
3に導く凹面反射鏡22が、かご室2の出入口と相対す
る側壁の天井と天井アクリルカバー6との間の位置に設
置されている。なお、他の構成は上記実施例1と同様に
構成されている。
【0026】この実施例4では、蛍光灯5の光は凹面反
射鏡22を介して覗き窓23に到達している。そこで、
蛍光灯5の劣化状況を点検する場合には、かご1が通常
の位置に停止した後運転モードを手動運転モードにし
て、かご室2を通常の停止位置より覗き窓23が作業者
の頭の位置にくるまで下降させて停止させる。そして、
かご室2と乗場扉との係合を解除し、乗場扉だけを開け
て、覗き窓23を乗場側に露呈させる。ついで、乗場側
から覗き窓23を覗き、蛍光灯5の劣化状況を確認す
る。
【0027】この実施例4によれば、かご室2の出入口
の上部側壁に覗き窓23を設け、蛍光灯5の光を反射し
て覗き窓23に導く凹面反射鏡22を設置しているの
で、覗き窓23から蛍光灯5を、凹面反射鏡22を介し
て間接的に、および直接的に見ることができる。そこ
で、蛍光灯5を直接見れない部分までも凹面反射鏡22
を介して見ることができ、蛍光灯5の劣化状況を確実に
判断することができる。
【0028】なお、上記実施例4において、凹面反射鏡
22を取り除き、覗き窓23から蛍光灯5を直接見るよ
うにしても、蛍光灯5の劣化状況を一応判断できること
はいうまでもないことである。
【0029】実施例5.上記実施例4では、蛍光灯5の
点検の際に、手動運転操作にて覗き窓23が作業者の頭
の位置までかご室2を下降させるものとしているが、こ
の実施例5では、図6および図7に示すように、かご操
作盤ボックス9内にかご室2を点検位置まで自動的に下
降させる蛍光灯点検スイッチ24を設置するものとして
いる。なお、他の構成は上記実施例4と同様に構成され
ている。
【0030】この実施例5では、蛍光灯5の劣化状況を
点検する際に、かご1が通常の位置に停止した後運転モ
ードを手動運転モードにして、蛍光灯点検スイッチ24
をオンする。すると、かご室2は通常の停止位置から一
定距離下降し停止する。すなわち、かご室2は覗き窓2
3が作業者の頭の位置にくるまで下降して停止する。そ
して、かご室2と乗場扉との係合を解除し、乗場扉だけ
を開けて、覗き窓23を乗場側に露呈させる。ついで、
乗場側から覗き窓23を覗き、蛍光灯5の劣化状況を確
認する。この場合、蛍光灯点検スイッチ24をオンする
と、制御装置(図示せず)にかご1を下降させる信号が
入力される。そこで、制御装置は巻上機(図示せず)を
一定時間駆動して、かご室2を一定距離下降させる。
【0031】この実施例5によれば、蛍光灯点検スチッ
チ24を設置し、蛍光灯5の劣化状況を点検する際に蛍
光灯点検スチッチ24をオンして制御装置により巻上機
を一定時間駆動させるようにしているので、かご室2の
通常の停止位置からの下降距離が一定となる。そこで、
覗き窓23が作業者の頭の位置にくるように巻上機の駆
動時間を設定すれば、蛍光灯5の劣化状況の点検時、必
ず覗き窓23は作業者の頭の位置に位置し、屈んだり、
背伸びしたりすることなく、覗き易い姿勢で覗き窓23
から覗くことができ、点検作業が容易となる。
【0032】なお、上記実施例5では、蛍光灯5の劣化
状況を点検する際に、蛍光灯点検スチッチ24をオンし
て制御装置により巻上機を一定時間駆動させるようにし
ているが、制御装置の走行距離のデータを活用し、通常
の停止位置から覗き窓23が作業者の頭の位置にくるま
でのかご室2の下降距離をあらかじめ制御装置に設定し
ておき、データ上の走行距離が設定された下降距離と一
致した時点で巻上機の駆動を停止させるようにしてもよ
い。
【0033】実施例6.この実施例6では、図8に示す
ように、覗き窓23を開閉する覗き窓カバー25をかご
室2の乗場側外側壁に取り付けている。なお、他の構成
は上記実施例5と同様に構成されている。
【0034】この実施例6によれば、かご1の通常運転
の際には、覗き窓カバー25により覗き窓23が塞口さ
れており、蛍光灯5の光が覗き窓23から漏れることが
ない。そして、蛍光灯5の劣化状況の点検の際には、作
業者が乗場側から覗き窓カバー25を開け、覗き窓23
から蛍光灯5の劣化状況を点検できる。そこで、乗降す
る顧客の頭の上に覗き窓23から蛍光灯5の光が漏れ
て、顧客に不安感や不快感を与える不具合が防止でき
る。
【0035】実施例7.上記実施例6では、覗き窓カバ
ー25の開閉操作を手動で行うものとしているが、この
実施例7では、覗き窓カバー25の開閉操作を自動で行
うものとしている。この場合、覗き窓カバー25の開閉
駆動手段は、図示していないが、例えば覗き窓カバー2
5をモータの駆動軸の軸心を通る直線上を摺動するよう
にかご室2の側壁に設置し、モータの駆動軸に固定され
たクランクと覗き窓カバー25とを連杆をもって連結
し、蛍光灯点検スイッチ24のオン動作に連動してモー
タを駆動するように構成している。
【0036】この実施例7では、蛍光灯5の劣化状況の
点検の際に、運転モードが手動運転モードにした後蛍光
灯点検スイッチ24がオンされると、モータが一定時間
正転駆動される。そして、モータの駆動軸に固定された
クランクが回転し、クランクに連杆をもって連結された
覗き窓カバー25が直線移動して、覗き窓23が開けら
れる。この時、かご室2も正常の停止位置から覗き窓2
3が作業者の頭の位置にくるまで下降して停止してお
り、覗き窓23から蛍光灯5の劣化状況が点検される。
点検が終了し、手動運転モードを解除すれば、モータが
一定時間逆転駆動され、覗き窓カバー25が逆方向に直
線移動し、覗き窓25が閉められる。
【0037】この実施例7によれば、覗き窓23が自動
的に開閉されるので、蛍光灯5の劣化状況の点検作業が
一層簡易にできる。なお、覗き窓カバー25の開閉駆動
手段は、上述のクランク機構に限らず覗き窓カバー25
を開閉できるものであればよく、例えば覗き窓カバー2
5の両端にそれぞれ電磁石を配置して構成し、電磁石の
吸着により覗き窓カバー25を開閉駆動するようにして
もよい。
【0038】実施例8.この実施例8では、図9に示す
ように、覗き窓23内に凸レンズ26を設置するものと
している。なお、他の構成は上記実施例7と同様に構成
されている。
【0039】この実施例8によれば、凸レンズ26を介
して蛍光灯5を覗き見ることになり、蛍光灯5が拡大さ
れて見易くなる。
【0040】実施例9.この実施例9では、図10に示
すように、覗き窓23にスクリーン27を設け、凸レン
ズ26を通った像がスクリーン27上に写し出されるよ
うにしている。なお、他の構成は上記実施例8と同様に
構成されている。
【0041】この実施例9によれば、蛍光灯5の像がス
クリーン27上に写し出されるので、作業者は覗き窓2
3から覗き込む必要がなく、単にスクリーン27を見る
だけで蛍光灯5のフィラメント部の黒化現象の確認がで
きる。そこで、作業者は自然な体勢で点検作業ができ
る。
【0042】なお、上記実施例4〜8において、凹面反
射鏡22を複数箇所に設置するようにしてもよい。この
場合、かご室2の天井に複数本設置された蛍光灯5全体
を角度を変えてくまなく見ることができ、蛍光灯5の劣
化状況の判断をより確実に行うことができるようにな
る。また、上記実施例4〜9では、覗き窓23を1箇所
設けるものとしているが、覗き窓23を複数箇所設けて
もよい。この場合、かご室2の天井に設置された複数本
の蛍光灯5全体を見ることができ、蛍光灯5のフィラメ
ント部の黒化現象の確認が容易となる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】この発明の第1の発明によれば、かご室の
袖壁に設置されたかご制御盤ボックスと、かご制御盤ボ
ックス内に設置された確認鏡と、かご室の天井と照明カ
バーとの間のスペースに設置され、蛍光灯の光を反射し
て確認鏡に導く反射鏡とを備えているので、確認鏡に写
し出される蛍光灯の像から蛍光灯の劣化状況が判断で
き、かご室内に脚立を持ち込んでの照明カバーの着脱作
業が不要となり、蛍光灯の劣化状況の点検作業を簡易
に、短時間に、かつ、安全に実施できるエエレベータの
かごが得られる。
【0045】また、この発明の第2の発明によれば、か
ご室の天井と照明カバーとの間に位置するかご室の出入
口の上部側壁の部位に覗き窓を設けているので、蛍光灯
の劣化状況を点検する際に、乗場側から覗き窓を覗き込
んで蛍光灯の劣化状況を判断でき、上記第1の発明と同
様の効果を奏する。
【0046】また、この発明の第3の発明によれば、上
記第2の発明において、覗き窓を開閉する覗き窓カバー
を設けているので、蛍光灯の劣化状況の点検時以外では
覗き窓カバーを閉じて覗き窓を塞口でき、蛍光灯の光が
覗き窓から乗降する顧客の頭上に漏れて、顧客に不快感
や不安感を与えることがない。
【0047】また、この発明の第4の発明によれば、上
記第2の発明において、覗き窓カバーを開閉動作させる
覗き窓カバー開閉駆動手段を設けているので、例えばか
ごの運転モードに応じて覗き窓カバー開閉駆動手段を動
作させて蛍光灯の劣化状況の点検時に覗き窓を開口で
き、点検作業の都度覗き窓を開口する作業が不要とな
り、点検作業性を向上することができる。
【0048】また、この発明の第5の発明によれば、上
記第2乃至第4のいずれかの発明において、かご室の天
井と照明カバーとの間のスペースに蛍光灯の光を反射し
て覗き窓に導く反射鏡を設置しているので、蛍光灯を角
度を変えて見ることができ、蛍光灯の劣化状況をより確
実に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係るエレベータのかご
を示す側断面図である。
【図2】 この発明の実施例1に係るエレベータのかご
においてかご室内からかご扉方向を見た状態を示す正面
図である。
【図3】 この発明の実施例2に係るエレベータのかご
を示す側断面図である。
【図4】 この発明の実施例3に係るエレベータのかご
においてかご室内からかご扉方向を見た状態を示す正面
図である。
【図5】 この発明の実施例4に係るエレベータのかご
を示す側断面図である。
【図6】 この発明の実施例5に係るエレベータのかご
を示す側断面図である。
【図7】 この発明の実施例5に係るエレベータのかご
において蛍光灯の劣化状況を点検している状態を示す側
断面図である。
【図8】 この発明の実施例6に係るエレベータのかご
を示す側断面図である。
【図9】 この発明の実施例8に係るエレベータのかご
を示す側断面図である。
【図10】 この発明の実施例9に係るエレベータのか
ごを示す側断面図である。
【図11】 従来エレベータのかごにおける蛍光灯の劣
化状況の点検作業を説明する側断面図である。
【符号の説明】
1 かご、2 かご室、5 蛍光灯、6 天井アクリル
カバー(照明カバー)、9,9a かご制御盤ボック
ス、20、20a 確認鏡、21 反射鏡、22、22
a 凹面反射鏡(反射鏡)、23 覗き窓、25 覗き
窓カバー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明カバーがかご室の天井を覆うように
    設置され、前記照明カバーを介して前記かご室内を照明
    する蛍光灯が前記かご室の天井に複数本設置されたエレ
    ベータのかごにおいて、前記かご室の袖壁に設置された
    かご制御盤ボックスと、前記かご制御盤ボックス内に設
    置された確認鏡と、前記かご室の天井と前記照明カバー
    との間のスペースに設置され、前記蛍光灯の光を反射し
    て前記確認鏡に導く反射鏡とを備えたことを特徴とする
    エレベータのかご。
  2. 【請求項2】 照明カバーがかご室の天井を覆うように
    設置され、前記照明カバーを介して前記かご室内を照明
    する蛍光灯が前記かご室の天井に複数本設置されたエレ
    ベータのかごにおいて、前記かご室の天井と前記照明カ
    バーとの間に位置する前記かご室の出入口の上部側壁の
    部位に覗き窓を設けたことを特徴とするエレベータのか
    ご。
  3. 【請求項3】 覗き窓を開閉する覗き窓カバーを設けた
    ことを特徴とする請求項2記載のエレベータのかご。
  4. 【請求項4】 覗き窓カバーを開閉動作させる覗き窓カ
    バー開閉駆動手段を設けたことを特徴とする請求項2記
    載のエレベータのかご。
  5. 【請求項5】 かご室の天井と照明カバーとの間のスペ
    ースに蛍光灯の光を反射して覗き窓に導く反射鏡を設置
    したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載
    のエレベータのかご。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010006570A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの点検窓装置
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