JPH10231068A - エレベータの監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】エレベータの監視装置として、異常時の操作，
指令を敏速，的確に行い、早急な乗客の救出を行う。 【解決手段】エレベータの監視装置として、エレベータ
のかご内乗客の有無または人数を識別できる表示１，
２，３を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの監視装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の運行状態の表示は、かご位置，運
転方向，ドア開中等のエレベータ乗りかごの動きを表示
するものと、エレベータ，建屋の異常時、特定の運行指
令を発令し、その時のエレベータ動作状態を表示するも
のがあった。特定の運行指令の中に自家発管制運転指
令、建屋が停電となり、自家発電源にて電力を供給し、
自家発電源設備容量に合ったエレベータ台数で順次停止
中のエレベータを避難階に帰着させる指令であるが、従
来は監視者が監視盤表示において停電で自家発電源が確
立したことを知り、各エレベータに対し手動スイッチ
で、避難階に帰着するよう順次指令を出していたが、こ
の時の指令の順番は、予め決められた順番や、避難階に
近い順に帰着させるなどしていた。また、パーキング指
令，サービス中のエレベータを休止させる指令である
が、従来技術では、監視者はパーキング指令を指令した
あと、乗りかごが休止階に停止したことまでを確認する
ものであった。また、パーキング指令の解除をするきっ
かけも時間などによるもので、監視装置の表示内容より
判断することはなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】自家発管制指令、特に
火災時の自家発管制指令では、一刻もかご内乗客を安全
な場所に避難させることが先決であるが、従来技術で
は、かご内乗客の有無に係わらずエレベータを順次帰着
させるものであり、乗客のいないエレベータを先に帰着
させ、乗客のいるエレベータを最後に帰着させることも
考えられ、非常時のかご内乗客の避難で最適な帰着指令
をしているものではなかった。また、異常時のかご内乗
客の有無、パーキング指令動作終了後のかご内に乗客が
取り残されていないかの確認が分かる表示でなかった。
このため、乗客救出が遅れる問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明によるエレベー
タの監視装置は、エレベータ乗りかご内の乗客の人数或
いは有無を情報として表示することにより、表示画面を
モニタしながら運行管理を行うとともに、建屋，エレベ
ータ異常時に所定の運転指令が的確に行えるようにす
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図を用
いて説明する。図１に本実施例によるエレベータの監視
装置パネル部運行状態をランプ表示する場合の一実施例
を示す。図２に従来実施例によるエレベータの監視装置
パネル部運行状態をランプ表示する場合の一実施例を示
す。

【０００６】実施例として、図１のように乗客表示部１
として、各エレベータ単位に２桁のデジタル表示を可能
にしたランプ表示部を示す。これにより、監視者は、現
在各エレベータにいる乗客を知ることが可能となる。
今、Ｅ．Ｖ異常表示部３の１号機が点灯し、乗客表示部
１が１０を表示していれば、エレベータ異常により１０
名が、かご内に閉じ込められていることがすぐ分かり救
出指令を行うことになる。これが、従来の図２にある監
視装置では、インターホンなどにより問い合わせをしな
ければ乗客の有無は分からなかった。また、停電とな
り、各エレベータは、その場で停止し帰着指令を待つ
が、自家発電源となった場合の帰着指令では、監視者が
自家発帰着スイッチ部４により、各号機に順次帰着指令
を出すが、図１では、乗客表示部１を見ることにより、
乗客がもっとも多い号機から順に自家発帰着スイッチ４
を操作し指令を出すことができるため、乗客の敏速な救
出が可能であるが、図２に示す従来の監視装置では、監
視者は適当に帰着指令を出すかかご位置表示部２を見
て、避難階にもっとも近いエレベータから順に帰着指令
を出すなど、乗客の有無に関係なく順次避難階に帰着さ
せたことになり、乗客の敏速な救出ができなかった。

【０００７】図１における乗客の表示部１として、デジ
タル表示器を用いたが、他にランプ，ＬＥＤにより、点
灯により乗客有り、消灯により乗客無しとする方法やラ
ンプの色やランプを複数個用いて、段階表示する方法も
ある。

【０００８】図３では、ディスプレイ表示の本発明の一
実施例を示したものであり、かご位置表示を上に、乗客
数を下にデジタル表示したもので、１号機は今１階で、
５名乗車中、２号機は５階で乗客無し、３号機は３階で
５名乗車中を示した例であり、これにより、監視者は異
常時の各エレベータのかご内乗客の状態を確認すること
ができ、乗客の敏速な救出が可能となる。

【０００９】

【発明の効果】本発明によれば、エレベータの運行状態
を表示する表示装置の中にエレベータ乗客の有無、また
は人数を表示する手段を備えたことにより、エレベー
タ，建屋異常時の乗客の敏速な救出，避難が可能となっ
た。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるエレベータの監視装置のパネル
部の正面図。

【図２】従来におけるエレベータの監視装置パネル部の
正面図。

【図３】本発明におけるエレベータの監視装置の正面
図。

【符号の説明】

１…乗客表示部、２…かご位置表示部、３…エレベータ
異常表示部、４…自家発帰着指令ＳＷ部、５…かご位置
及び乗客数表示部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エレベータの運行状態をランプ或いはディ
   スプレイ表示し、表示内容をモニタしながら、運行管理
   を行い、建屋或いはエレベータの異常時など特定の運行
   指令を発するエレベータの監視装置において、エレベー
   タ乗りかご内に乗客のいるエレベータと乗客のいないエ
   レベータとまたは乗客数を識別できる表示を行うことを
   特徴とするエレベータの監視装置。
2. 【請求項２】請求項１において、乗りかご乗客の人数を
   デジタル表示、または段階表示するエレベータの監視装
   置。