JPH0858567A - 回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム - Google Patents

回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム

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JPH0858567A
JPH0858567A JP6200374A JP20037494A JPH0858567A JP H0858567 A JPH0858567 A JP H0858567A JP 6200374 A JP6200374 A JP 6200374A JP 20037494 A JP20037494 A JP 20037494A JP H0858567 A JPH0858567 A JP H0858567A
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JP
Japan
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brake
regenerative
regenerative torque
friction
liquid chamber
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JP6200374A
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Inventor
Morihiko Shimamura
盛彦 島村
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回生ブレーキ装置および摩擦ブレーキ装置の連
動制御をより一層適正に行うとともに、簡単な構造でか
つ安価にブレーキシステムを形成する。 【構成】センタバルブ24は回生トルクが最大回生トル
クTmaxより若干小さい所定値に到達したときのペダルス
トローク量で閉じるように、その弁隙間aが設定され
る。ペダル7の踏み込みでモータ42が発電し、車輪3
8が回生ブレーキで制動される。回生トルクが所定値に
到達していないので、センタバルブ24は開であり、第
1、2液室15,16に圧力が発生しなく、摩擦ブレー
キは作動しない。回生トルクが所定値に到達するペダル
ストローク位置になり、センタバルブ24が閉じると、
第1液室15のブレーキ液がブレーキシリンダ41に供
給され、ロスストロークが解消される。この時点では、
回生トルクがTmaxに到達しているとともに、第1、2液
室15,16に圧力が発生し摩擦ブレーキが作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦力によって車輪を
制動する摩擦ブレーキ装置と、車両の制動の際の制動エ
ネルギを車両運転用エネルギとして利用するために回収
する回生ブレーキ装置とを備えた回生ブレーキ連動摩擦
ブレーキシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車においては、所定の速
度で走行中の制動時に車輪の回転により発電機のモータ
を回転駆動させて車輪の回転に対し抵抗を与えることに
より減速するとともに、発電機のモータの回転駆動によ
り発電させて制動エネルギを回収する回生ブレーキ装置
が搭載されている。この回生ブレーキ装置によって回収
された制動エネルギは、電気自動車の運転のためのエネ
ルギとして有効に利用されるようになっている。
【0003】また、この電気自動車には、摩擦によって
車輪の回転を減速または停止させる従来からある一般的
な摩擦ブレーキ装置が搭載されている。この摩擦ブレー
キ装置は、一般に回生ブレーキ装置においては、比較的
低車速および比較的高車速の時に回生トルクが小さいの
でブレーキ力が不足し、また例えば約5km/h以下の超低
車速時に回生トルクが発生しないので、不足するブレー
キ力を補うとともに超低車速時に車両の制動を確実に行
わせるために回生ブレーキ装置に連動して作動するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステムにおいては、制
動エネルギをできるだけ効率よく回収して、車両運転の
ためのエネルギとして有効に利用するようにすることが
望まれる。
【0005】しかしながら、従来の回生ブレーキ連動摩
擦ブレーキシステムにおいては、回生ブレーキ装置およ
び摩擦ブレーキ装置の連動制御が必ずしも適正に行われ
ていなく、したがって回生ブレーキ装置による制動エネ
ルギの回収が効率よく行われていなかった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、回生ブレーキ装置および
摩擦ブレーキ装置の連動制御をより一層適正に行うこと
により、制動エネルギをより一層効率よく回収すること
のできるとともに、簡単な構造でかつ安価に回生ブレー
キ連動摩擦ブレーキシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ブレーキ操作手段、ブレーキ
液を貯えるリザーバ、圧力を発生する液室、該液室と前
記リザーバとの連通遮断を制御する常開の制御弁、前記
ブレーキ操作手段のブレーキ操作により作動して前記制
御弁を閉じるとともに前記液室に圧力を発生するピスト
ンを有するハイドロリックシリンダ、前記液室に連通し
て液室の圧力によりブレーキ力を発生するブレーキシリ
ンダ、および該ブレーキ力により、車輪と連動して回転
する回転部材を押圧する摩擦部材を少なくとも備えてい
る摩擦ブレーキ装置と、前記ブレーキ操作手段のブレー
キ操作を検出し、そのブレーキ操作検出信号を出力する
ブレーキ操作検出手段、前記車輪の回転で回転すること
により発電して回生トルクを発生するモータ、このモー
タにより発電された電力を貯える蓄電器、および前記ブ
レーキ操作検出手段からの前記ブレーキ操作検出信号に
基づいて前記モータの発電を制御するモータ制御用電子
制御装置を少なくとも備えている回生ブレーキ装置とを
備え、前記ハイドロリックシリンダの前記制御弁が閉じ
るまでの弁隙間が、前記回生ブレーキ装置の発生する回
生トルクの最大回生トルクに到達する前記ブレーキ操作
手段の操作量に基づいて設定されていることを特徴とし
ている。
【0008】また請求項2の発明は、ブレーキ操作手
段、ブレーキ液を貯えるリザーバ、圧力を発生する液
室、該液室と前記リザーバとの連通遮断を制御する常開
の制御弁、前記ブレーキ操作手段のブレーキ操作により
作動して前記制御弁を閉じるとともに前記液室に圧力を
発生するピストンを有するハイドロリックシリンダ、前
記液室に連通して液室の圧力によりブレーキ力を発生す
るブレーキシリンダ、および該ブレーキ力により、車輪
と連動して回転する回転部材を押圧する摩擦部材を少な
くとも備えている摩擦ブレーキ装置と、前記ブレーキ操
作手段のブレーキ操作を検出し、そのブレーキ操作検出
信号を出力するブレーキ操作検出手段、前記車輪の回転
で回転することにより発電して回生トルクを発生するモ
ータ、このモータにより発電された電力を貯える蓄電
器、および前記ブレーキ操作検出手段からの前記ブレー
キ操作検出信号に基づいて前記モータの発電を制御する
モータ制御用電子制御装置を少なくとも備えている回生
ブレーキ装置とを備え、前記ハイドロリックシリンダの
前記制御弁が閉じるまでの弁隙間が、前記回生ブレーキ
装置の発生する回生トルクの最大回生トルクより小さい
所定値に到達する前記ブレーキ操作手段の操作量に基づ
いて設定されていることを特徴としている。
【0009】更に請求項3の発明は、前記所定値が、前
記ブレーキシリンダのロスストロークが解消するまでの
前記ブレーキ操作手段の操作量に基づいて設定されてい
ることを特徴としている。更に請求項4の発明は、前記
ハイドロリックシリンダがマスタシリンダであり、前記
制御弁が前記ピストンに設けられたセンタバルブである
ことを特徴としている。
【0010】更に請求項5の発明は、前記ハイドロリッ
クシリンダがマスタシリンダであり、前記制御弁が前記
ピストンに設けられたカップシールと前記マスタシリン
ダのハウジングに形成され前記液室および前記リザーバ
間を連通する補償孔とから構成されていることを特徴と
している。
【0011】更に請求項6の発明は、前記ブレーキ操作
手段のブレーキ操作により作動して、該ブレーキ操作手
段の操作力を倍力して出力杆から出力する倍力装置が設
けられており、該倍力装置の出力杆が前記ハイドロリッ
クシリンダのピストンに連係されていることを特徴とし
ている。
【0012】
【作用】このような構成をした請求項1の発明において
は、制動のためブレーキ操作手段を操作すると、モータ
制御用電子制御装置によりモータが発電し、車輪が回生
ブレーキにより制動されるが、このとき、回生ブレーキ
における回生トルクはまだ最大回生トルクTmaxに到達し
ていなく、したがってハイドロリックシリンダの制御弁
の弁隙間がまだ解消されないで、制御弁は開いたままで
ある。このため、ハイドロリックシリンダの液室には、
圧力が発生しないので、摩擦ブレーキは作動しない。こ
のようにして、回生ブレーキのみが優先して作動する。
ブレーキ操作手段が更に操作されて、回生トルクが最大
回生トルクTmaxに到達するブレーキ操作手段の操作量に
なると、弁隙間が解消されて、制御弁が閉じる。この時
点では回生トルクが最大回生トルクTmaxに到達してお
り、更にブレーキ操作手段が操作されても、回生ブレー
キはこれ以上は有効に作動しない。しかし、更なるブレ
ーキ操作手段の操作によりハイドロリックシリンダの液
室に圧力が発生して摩擦ブレーキが有効に作動するよう
になり、ブレーキペダル踏み込み量に応じたブレーキ力
が回生ブレーキと摩擦ブレーキとにより得られるように
なる。
【0013】また請求項2の発明においては、ブレーキ
操作手段を操作すると、請求項1の発明と同様に、回生
トルクがまだ最大回生トルクTmaxより小さい所定値に到
達していないときは、制御弁は開いたままであり、摩擦
ブレーキは作動しなく、回生ブレーキのみが優先して作
動する。ブレーキ操作手段が更に操作されて、回生トル
クが所定値に到達するブレーキ操作手段の操作量になる
と、弁隙間が解消されて、制御弁が閉じる。回生トルク
が所定値上昇するように、更にブレーキ操作手段が操作
されると、ハイドロリックシリンダの液室からブレーキ
液がブレーキシリンダに送られ、ブレーキシリンダが有
効に作動する状態に近づくとともに、この間に回生トル
クが最大回生トルクTmaxに到達する。したがって、更に
ブレーキ操作手段が操作されても、回生ブレーキはこれ
以上は有効に作動しないが、ハイドロリックシリンダの
液室に圧力が発生して摩擦ブレーキが有効に作動するよ
うになり、ブレーキペダル踏み込み量に応じたブレーキ
力が回生ブレーキと摩擦ブレーキとにより得られるよう
になる。
【0014】特に請求項3の発明においては、請求項2
の発明の作用に加えて回生トルクが最大回生トルクTmax
に到達する操作手段の操作量になると、ブレーキシリン
ダのロスストロークがすでに解消しているので、回生ブ
レーキがそれ以上は有効に作動しなくなったとき、直ぐ
に摩擦ブレーキが有効に作動するようになり、車両のブ
レーキはブレーキ力不足を生じることなく確実に作動す
るようになる。
【0015】更に請求項4または請求項5の発明におい
ては、請求項1ないし3のいずれか1つの発明の作用に
加えてハイドロリックシリンダが従来からあるマスタシ
リンダで構成されるとともに、制御弁が従来からあるセ
ンタバルブまたは従来からあるカップシールと補償孔か
ら構成されるので、大幅な設計変更を必要としなく、シ
ステムを簡単にかつ安価に形成することができる。
【0016】更に請求項6の発明においては、請求項1
ないし5のいずれか1つの発明の作用に加えて倍力装置
によりブレーキ操作手段の操作力が倍力されてハイドロ
リックシリンダから出力されるようになる。これによ
り、摩擦ブレーキがより一層確実に作動するようにな
る。
【0017】このようにして、請求項1ないし6のいず
れの発明においても、回生ブレーキ装置が有効に作動し
てモータが効率よく発電するようになり、制動エネルギ
を効率よく回収することができるようになる。
【0018】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
テムの一実施例を示す回路図であり、図2はこの実施例
における摩擦ブレーキに使用されるマスタシリンダを部
分的に示す部分拡大断面図である。
【0019】図1に示すように、この実施例の回生ブレ
ーキ連動摩擦ブレーキシステム1は、摩擦ブレーキ装置
2および回生ブレーキ装置3から構成されており、更に
摩擦ブレーキ装置2は、ブレーキ操作部4、ブレーキ圧
発生部5、および制動部6から構成されている。
【0020】ブレーキ操作部4は、制動時運転者によっ
て踏み込まれるとともに本発明のブレーキ操作手段であ
るブレーキペダル7から構成されている。ブレーキ圧発
生部5は、負圧倍力装置8と、二つの第1および第2ピ
ストン9,10を有するとともに本発明のハイドロリッ
クシリンダに相当するタンデムマスタシリンダ11とか
ら構成されている。負圧倍力装置8は、図示しない制御
弁をブレーキペダル7の踏み込み操作によって切換制御
して、ブレーキペダル踏力を倍力して出力杆12から出
力するようになっており、従来公知のどのような負圧倍
力装置も用いることができる。
【0021】図2に詳細に示すように、タンデムマスタ
シリンダ11は、ハウジング13の孔14内に第1およ
び第2ピストン9,10が摺動自在に嵌挿されており、
この孔14内に第1ピストン9により第1液室15が区
画されているとともに第1ピストン9と第2ピストン1
0とにより第2液室16が区画されている。ハウジング
13と第1ピストン9との間に第1リターンスプリング
17が縮設されているとともに、第1ピストン9と第2
ピストン10との間に第2リターンスプリング18が縮
設されており、これらの第1および第2リターンスプリ
ング17,18により、第1および第2ピストン9,10
は、それぞれ図示の非作動位置方向にように常時付勢さ
れている。その場合、第2ピストン10は負圧倍力装置
8の出力杆12に連係されて出力杆12からの出力が第
2ピストン10に伝達されるようになっている。
【0022】第1ピストン9の左右両端部の外周には環
状のカップシール19,20が取り付けられているとと
もに、これらのカップシール19,20の間の第1ピス
トン9の外周面には、環状溝21が形成されている。一
方のカップシール19は、ハウジング13の孔14の内
周面と第1ピストン9の外周面との間で、第1液室15
から環状溝21に向かうブレーキ液の流れを阻止すると
ともに環状溝21から第1液室15に向かうブレーキ液
の流れを許容するようになっている。また、他方のカッ
プシール20は、ハウジング13の孔14の内周面と第
1ピストン9の外周面との間で、第2液室16から環状
溝21に向かうブレーキ液の流れを阻止するとともに環
状溝21から第2液室16に向かうブレーキ液の流れを
許容するようになっている。
【0023】第1ピストン9の中央部には、径方向の長
円状の貫通孔22が穿設されているとともに、この貫通
孔22は段付孔23により第1液室15と連通可能とさ
れている。段付孔23の大径部には、この段付孔23を
連通遮断するとともに本発明の制御弁に相当する常開の
センタバルブ24が収容されており、このセンタバルブ
24の弁体25はスプリング26により常時弁座27に
着座する方向に付勢されている。弁体25には段付孔2
3の小径部を貫通して延びるロッド28が突設されてお
り、ブレーキの非作動時ロッド28の先端が、貫通孔2
2を貫通してハウジング13に固設されているストッパ
ピン29に当接することにより、弁体25を弁座27か
ら所定の弁隙間aだけ離座させるようになっている。
【0024】環状溝21は、ハウジング13の供給孔3
0を通ってリザーバ31に連通されており、したがって
ブレーキ非作動時にセンタバルブ24が開くことによ
り、第1液室15は、段付孔23、貫通孔22、環状溝
21、および供給孔30を通ってリザーバ31に連通す
るようになっている。
【0025】一方、第2ピストン10の左右両端部の外
周には環状のカップシール32,33が取り付けられて
いるとともに、これらのカップシール32,33の間の
第2ピストン10の外周面には、環状溝34が形成され
ている。一方のカップシール32は、ハウジング13の
孔14の内周面と第2ピストン10の外周面との間で、
第2液室16から環状溝34に向かうブレーキ液の流れ
を阻止するとともに環状溝34から第2液室16に向か
うブレーキ液の流れを許容するようになっている。ま
た、他方のカップシール33は、ハウジング13の孔1
4の内周面と第2ピストン10の外周面との間で、環状
溝34から負圧倍力装置8に向かうブレーキ液の流れ方
向に対して液密となるようにして、この方向のブレーキ
液の流れを阻止するようになっている。
【0026】環状溝34は、ハウジング13の供給孔3
5を通ってリザーバ31に常時連通している。また、第
2ピストン10には環状溝34と第2液室16とを連通
する通路孔36が穿設されており、環状溝34のブレー
キ液がこの通路孔36およびカップシール32を通って
第2液室16に流れることができるようになっている。
更に、ハウジング13には補償孔37が穿設されてお
り、ブレーキ非作動時カップシール32がこの補償孔3
7より後方(図で右方)に位置するようになっているの
で、第2液室16は補償孔37を通してリザーバ31に
連通するようになっている。
【0027】第1および第2液室15,16は、それぞ
れ第1ブレーキ系統Aおよび第2ブレーキ系統Bに接続
されているが、両ブレーキ系統A,Bはまったく同じ構
成を有しているので、以後第1ブレーキ系統Aのみを説
明かつ図示し、第2ブレーキ系統Bの説明および図示は
省略する。
【0028】制動部6は、車輪38の車軸39に固設さ
れた本発明の回転部材であるブレーキディスク40、お
よび摩擦部材を有するキャリパ等のブレーキシリンダ4
1から構成されている。ブレーキシリンダ41は、タン
デムマスタシリンダ11の第1液室15からのブレーキ
圧が導入されることによりその摩擦部材でブレーキディ
スク40を挟圧してその摩擦力によりブレーキディスク
40の回転を減速または停止するようになっている。な
お、図示しないが左右反対側のもう一つの車輪に対する
制動部も同様の構成となっている。
【0029】回生ブレーキ装置3は、車軸39の回転に
より回転駆動されて発電するモータ42、交流を直流に
変換するインバータ43、モータ42を制御するモータ
制御用電子制御装置(以下、モータECUともいう)4
4、およびインバータ43に接続された蓄電器45から
構成されている。モータECU44は、インバータ43
を介し、ストロークセンサ46からのブレーキペダル7
の踏み込みストローク信号に基づいてモータ42の磁石
とコイルとの位相を制御してその発電量を制御するよう
になっている。また、モータ42によって発電された電
力はインバータ43を介して蓄電器45に蓄えられるよ
うになっている。なお、インバータ43、モータECU
44および蓄電器45は第1、第2ブレーキ系統A、B
に共通に設けられている。
【0030】このように構成された本実施例の回生ブレ
ーキ連動摩擦ブレーキシステム1における摩擦ブレーキ
装置2および回生ブレーキ装置3の個々の基本的な作用
について説明する。
【0031】まず、摩擦ブレーキ装置2について説明す
ると、制動のため、ブレーキペダル7を踏み込むと、負
圧倍力装置8において、制御弁(不図示)が切り換わ
り、大気が変圧室(不図示)に導入されてパワーピスト
ン(不図示)が作動して出力杆12からブレーキペダル
7の踏力に対し倍力された出力が発生する。この出力に
より、タンデムマスタシリンダ11の第2ピストン10
が前進し、カップシール32が補償孔37を通過し、第
2液室16がリザーバ31から遮断される。第2ピスト
ン10の更なる前進により、第2液室16のブレーキ液
が第2ブレーキ系統Bの図示しないブレーキシリンダに
供給され、このブレーキシリンダのロスストロークが解
消されるとともに、図3に点線で示すように第2液室1
6にブレーキシリンダが実質的にブレーキ作動をするま
でに至らない低いマスタシリンダ圧(以下、MCY圧と
もいう)が発生する。
【0032】第2液室16のこのMCY圧およびリター
ンスプリング18のばね力により第1ピストン9が前進
する。この第1ピストン9が弁隙間aだけ前進すると弁
隙間aが解消し、弁体25が弁座27に着座してセンタ
バルブ24が閉じ、第1液室15がリザーバ31から遮
断される。第1ピストン9の更なる前進により、第1液
室15のブレーキ液が第1ブレーキ系統Aのブレーキシ
リンダ41に供給され、このブレーキシリンダ41のロ
スストロークが解消されるとともに、図3に実線で示す
ように第1液室15にMCY圧が発生する。
【0033】第2ピストン10の更なる前進により第1
ピストン9も更に前進し、第1および第2液室15,1
6のMCY圧が図3に実線および点線で示すように上昇
する。上昇したMCY圧は、第1ブレーキ系統Aではブ
レーキシリンダ41にブレーキ圧として導入され、ブレ
ーキシリンダ41はこのブレーキ圧で摩擦部材を作動し
てブレーキディスク40を挟圧し、その摩擦力で制動が
行われる。同様に第2ブレーキ系統Bにおいても、ブレ
ーキシリンダはブレーキ圧で摩擦部材を作動してブレー
キディスクを挟圧し、その摩擦力で制動が行われる。こ
のときの第1および第2液室15,16の各MCY圧は
第1ピストン9によってバランスされ、図3に示すよう
にほぼ同圧で上昇する。
【0034】一方、回生ブレーキ装置3は、制動時ブレ
ーキペダル7が踏み込まれると、ストロークセンサ46
がこのブレーキペダル7の踏み込みストロークを検出し
て、モータECU44へストローク信号を出力する。こ
のストローク信号を受けて、モータECU44はモータ
42へ作動制御信号を出力し、この作動制御信号によ
り、モータ42が発電を行う。このモータ42の発電の
際の抵抗により車軸39の回転が抑制されて減速され
る。こうして回生ブレーキによる制動が行われる。モー
タ42によって発電された交流電力はインバータ43に
よって直流電力に変換されて蓄電器45に蓄電される。
蓄電器45に蓄電された直流電力は、車両の運転のため
のエネルギとして利用される。
【0035】このような回生ブレーキにおける最大回生
トルクTmaxは、図4に示すように車速によって変化する
特性を呈する。すなわち、例えば車速が約5km/h以下の
低速域では回生トルクはほとんど発生しなく、車速が約
5km/hを超えると回生トルクが発生するようになる。そ
して、その車速に対応する最大回生トルクTmaxは車速の
増加に比例して増大していくとともに、車速が約13km
/h前後で一定となる。更に、最大回生トルクTmaxは、車
速が約30km/h前後から曲線的に徐々に減少し、更に車
速が約45km/h前後からは直線的に減少する。更に、車
速が約50km/h前後で回生トルクはほとんど発生しなく
なる。なお、回生ブレーキは必ずしも上述の車速の各値
で回生トルクの発生が変化するとは限らなく、発電する
モータ42の特性により、上述の車速の各値が変わるこ
とは言うまでもない。
【0036】そして、本実施例は、回生トルクが発生す
る車速領域では、回生トルクはブレーキペダル7のスト
ローク量に応じてT1,T2,T3,T4と最大回生トルクTma
xまで上昇していくようにしている。この回生トルクが
最大回生トルクTmaxまで達した後、更にブレーキペダル
7を踏み込んでも回生トルクは上昇しなく、その最大回
生トルクTmaxで回生ブレーキが作動するようになる。
【0037】ところで、本実施例においては、回生ブレ
ーキ作動時に回生トルクが最大回生トルクTmaxとなるま
では、摩擦ブレーキが作動しなく、回生ブレーキのみが
優先して作動するようにしている。具体的には、回生ブ
レーキの回生トルクが最大回生トルクTmaxより若干小さ
い所定値となるときのブレーキペダルストロークに基づ
いて、タンデムマスタシリンダ11のセンタバルブ24
の弁隙間aが設定されている。すなわち、制動時、ブレ
ーキペダル7の踏み込みにより、回生トルクが発生して
回生ブレーキが作動するが、このとき回生トルクが最大
回生トルクTmaxより若干小さい所定値に到達する前のブ
レーキペダルストローク量では、センタバルブ24が閉
じなく、かつ回生トルクがこの所定値に到達したときの
ブレーキペダル7のストローク量ではセンタバルブ24
が閉じるように、弁隙間aが設定されている。この所定
値は、センタバルブ24が閉じた後、ブレーキシリンダ
41のロスストロークが解消するブレーキペダルストロ
ーク位置で回生トルクが最大回生トルクTmaxとなる値に
設定されている。
【0038】このように構成された本実施例の回生ブレ
ーキ連動摩擦ブレーキシステム1においては、回生ブレ
ーキが作動する車速領域において、制動のためブレーキ
ペダル7を踏み込むと、前述の回生ブレーキの作動の説
明と同様にモータECU44がモータ42を制御するこ
とによりモータ42が発電し、車輪38が回生ブレーキ
により制動される。このとき、回生ブレーキにおける回
生トルクはまだ最大回生トルクTmaxに到達していなく、
したがってタンデムマスタシリンダ11のセンタバルブ
24の弁隙間aがまだ解消されていなく、センタバルブ
24は開いたままである。このため、タンデムマスタシ
リンダ11の第1および第2液室15,16には、MC
Y圧が発生しないので、摩擦ブレーキは作動しない。こ
のようにして、回生ブレーキのみが優先して作動する。
【0039】ブレーキペダル7が更に踏み込まれること
により、ペダルストローク量が増大するとともにこれに
伴い回生トルクも上昇する。そして、回生トルクが最大
回生トルクTmaxより若干小さい所定値に到達するペダル
ストローク位置になると、弁隙間aが解消されて、セン
タバルブ24が閉じる。この状態から更にブレーキペダ
ル7が踏み込まれると、第1液室15のブレーキ液がブ
レーキシリンダ41に供給されてブレーキシリンダ41
のロスストロークが解消される。このロスストロークが
解消された時点では、回生トルクが最大回生トルクTmax
に到達しており、更にブレーキペダル7が踏み込まれて
も、回生ブレーキはこれ以上は有効に作動しない。
【0040】しかしながら、このときには第1および第
2液室15,16にMCY圧が発生して摩擦ブレーキが
有効に作動するようになり、ブレーキペダル踏み込み量
に応じたブレーキ力が回生ブレーキと摩擦ブレーキとに
より得られるようになる。
【0041】ブレーキを緩めるために、ブレーキペダル
7の踏み込みを減少していき、第1および第2ピストン
9,10がリターンスプリング17,18により非作動位
置方向に移動し、ロッド28がストッパピン29に当接
してセンタバルブ24が開くと、第1液室15がリザー
バ31に連通し、ブレーキシリンダ41のブレーキ液が
リザーバ31に戻って摩擦ブレーキが実質的に解除する
程度に第1液室15のMCY圧が低減する。この第1液
室15のMCY圧の低減により、第2液室16の液圧も
低減し、第2ブレーキ系統Bの摩擦ブレーキも実質的に
解除する。この時点で回生トルクが発生する車速領域で
は、回生ブレーキのみが最大回生トルクTmaxより小さい
回生トルクで作動するようになる。
【0042】ブレーキペダル7を完全に解放すると、ス
トロークセンサ46からのストローク信号が消滅するの
で、モータECU44からの制御信号により、モータ4
2は発電しなくなり、回生ブレーキも解除される。
【0043】このように本実施例においては、回生トル
クが最大回生トルクTmaxになるまでは、タンデムマスタ
シリンダ11の第1および第2液室15,16のMCY
圧は摩擦ブレーキが実質的に作動する圧力までは上昇し
ないので、摩擦ブレーキは作動しなく、回生ブレーキの
みが優先して作動するようになる。したがって、回生ブ
レーキをより効果的に使用することができ、制動エネル
ギを効率よく回収することができる。
【0044】また、例えば図4において車速が約5km/h
以下の超低速域や約50km/h前後以上の高速域等の回生
トルクが発生しない車速領域および車速が約5km/h以上
で約13km/h前後以下や約30km/h前後以上で約50km
/h前後以下の車速領域等のペダルストローク量を増大し
ても最大回生トルクTmaxまで達成しない車速領域では、
回生ブレーキが作動しない場合や回生ブレーキのみでは
車両のブレーキ力が不足する場合が生じるが、この場合
には、ブレーキペダル7をセンタバルブ24が閉じるス
トローク位置以上に踏み込むことにより、摩擦ブレーキ
を確実に作動させることができる。これにより、車両の
全体のブレーキ力を確保することができるので、車両の
ブレーキを確実に作動することができる。
【0045】なお、前述の実施例ではブレーキシリンダ
のロスストロークを考慮して、回生トルクが最大回生ト
ルクTmaxより若干小さい所定値となるときのブレーキペ
ダルストロークに基づいて、タンデムマスタシリンダ1
1のセンタバルブ24の弁隙間aを設定するようにして
いるが、本発明はこれに限定されることなく、ブレーキ
シリンダのロスストロークを考慮しなくてもよい場合等
は、回生トルクが最大回生トルクTmaxとなるときのブレ
ーキペダルストロークに基づいて、センタバルブ24の
弁隙間aを設定することもできる。
【0046】また、前述の実施例では負圧倍力装置8と
ともに用いられるタンデムマスタシリンダ11を用いる
ものとしているが、倍力装置は特に設けなくてもよい。
また、本発明は負圧倍力装置8を有するブレーキシステ
ムに限定されるものではなく、液室とリザーバとの連通
遮断を制御する弁を有するハイドロリックシリンダであ
れば、例えばエアーオーバハイドロリックブレーキシス
テム等の他のどのようなブレーキシステムにも適用する
ことができる。
【0047】更に、前述の実施例では、タンデムマスタ
シリンダ11を用いるものとしているがシングルマスタ
シリンダでもよい。更に、液室とリザーバとの連通遮断
を制御するセンタバルブに本発明を適用しているが、本
発明は、補償孔とカップシールとからなる制御弁に適用
することもできる。更に、前述の実施例では、本発明の
ブレーキ操作手段としてブレーキペダル7を用いている
が、このブレーキ操作手段としてはブレーキ操作レバー
を用いることもできる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1ないし請求項6の発明によれば、回生ブレーキ装置を
摩擦ブレーキ装置に優先させて有効に作動させることが
できるようになる。これにより、モータにより効率よく
発電することができ、制動エネルギを効率よく回収する
ことができる。
【0049】特に、請求項3の発明によれば、回生トル
クが最大回生トルクTmaxに到達する操作手段の操作量に
なると、ブレーキシリンダのロスストロークがすでに解
消するようにしているので、回生ブレーキがそれ以上は
有効に作動しなくなったとき、直ぐに摩擦ブレーキを有
効に作動させることができるようになり、ブレーキ力不
足を生じることなく、車両のブレーキを確実に作動する
ことができる。
【0050】更に請求項4または請求項5の発明によれ
ば、従来からあるマスタシリンダおよび従来からあるセ
ンタバルブまたは従来からあるカップシールと補償孔を
用いているので、大幅な設計変更を必要としなく、シス
テムを簡単にかつ安価に形成することができる。更に請
求項6の発明によれば、倍力装置によりブレーキ操作手
段の操作力を倍力するようにしているので、摩擦ブレー
キをより一層確実に作動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
テムの一実施例を示す回路図である。
【図2】 図1に示す実施例における摩擦ブレーキに使
用されるマスタシリンダを部分的に示す部分拡大断面図
である。
【図3】 図1に示す実施例のペダルストロークと回生
トルクおよびマスタシリンダ圧との関係を説明する図で
ある。
【図4】 回生ブレーキの車速による回生トルクの特性
を示す図である。
【符号の説明】
1…回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム、2…摩擦
ブレーキ装置、3…回生ブレーキ装置、4…ブレーキ操
作部、5…ブレーキ圧発生部、6…制動部、7…ブレー
キペダル、8…負圧倍力装置、9…第1ピストン、10
…第2ピストン、11…タンデムマスタシリンダ、12
…出力杆、13…ハウジング、14…孔、15…第1液
室、16…第2液室、17…第1リターンスプリング、
18…第2リターンスプリング、19,20,32,33
…カップシール、21,34…環状溝、22…貫通孔、
23…段付孔、24…センタバルブ、25…弁体、26
…スプリング、27…弁座、28…ロッド、29…スト
ッパピン、30,35…供給孔、31…リザーバ、36
…通路孔、37…補償孔、38…車輪、39…車軸、4
0…ブレーキディスク、41…ブレーキシリンダ、42
…モータ、43…インバータ、44…モータ制御用電子
制御装置、45…蓄電器、46…ストロークセンサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作手段、ブレーキ液を貯える
    リザーバ、圧力を発生する液室、該液室と前記リザーバ
    との連通遮断を制御する常開の制御弁、前記ブレーキ操
    作手段のブレーキ操作により作動して前記制御弁を閉じ
    るとともに前記液室に圧力を発生するピストンを有する
    ハイドロリックシリンダ、前記液室に連通して液室の圧
    力によりブレーキ力を発生するブレーキシリンダ、およ
    び該ブレーキ力により、車輪と連動して回転する回転部
    材を押圧する摩擦部材を少なくとも備えている摩擦ブレ
    ーキ装置と、 前記ブレーキ操作手段のブレーキ操作を検出し、そのブ
    レーキ操作検出信号を出力するブレーキ操作検出手段、
    前記車輪の回転で回転することにより発電して回生トル
    クを発生するモータ、このモータにより発電された電力
    を貯える蓄電器、および前記ブレーキ操作検出手段から
    の前記ブレーキ操作検出信号に基づいて前記モータの発
    電を制御するモータ制御用電子制御装置を少なくとも備
    えている回生ブレーキ装置とを備え、 前記ハイドロリックシリンダの前記制御弁が閉じるまで
    の弁隙間が、前記回生ブレーキ装置の発生する回生トル
    クの最大回生トルクに到達する前記ブレーキ操作手段の
    操作量に基づいて設定されていることを特徴とする回生
    ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 ブレーキ操作手段、ブレーキ液を貯える
    リザーバ、圧力を発生する液室、該液室と前記リザーバ
    との連通遮断を制御する常開の制御弁、前記ブレーキ操
    作手段のブレーキ操作により作動して前記制御弁を閉じ
    るとともに前記液室に圧力を発生するピストンを有する
    ハイドロリックシリンダ、前記液室に連通して液室の圧
    力によりブレーキ力を発生するブレーキシリンダ、およ
    び該ブレーキ力により、車輪と連動して回転する回転部
    材を押圧する摩擦部材を少なくとも備えている摩擦ブレ
    ーキ装置と、 前記ブレーキ操作手段のブレーキ操作を検出し、そのブ
    レーキ操作検出信号を出力するブレーキ操作検出手段、
    前記車輪の回転で回転することにより発電して回生トル
    クを発生するモータ、このモータにより発電された電力
    を貯える蓄電器、および前記ブレーキ操作検出手段から
    の前記ブレーキ操作検出信号に基づいて前記モータの発
    電を制御するモータ制御用電子制御装置を少なくとも備
    えている回生ブレーキ装置とを備え、 前記ハイドロリックシリンダの前記制御弁が閉じるまで
    の弁隙間が、前記回生ブレーキ装置の発生する回生トル
    クの最大回生トルクより小さい所定値に到達する前記ブ
    レーキ操作手段の操作量に基づいて設定されていること
    を特徴とする回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記所定値は、前記ブレーキシリンダの
    ロスストロークが解消するまでの前記ブレーキ操作手段
    の操作量に基づいて設定されていることを特徴とする請
    求項2記載の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 前記ハイドロリックシリンダはマスタシ
    リンダであり、前記制御弁は前記ピストンに設けられた
    センタバルブであることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1記載の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記ハイドロリックシリンダはマスタシ
    リンダであり、前記制御弁は前記ピストンに設けられた
    カップシールと前記マスタシリンダのハウジングに形成
    され前記液室および前記リザーバ間を連通する補償孔と
    から構成されていることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1記載の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキ操作手段のブレーキ操作に
    より作動して、該ブレーキ操作手段の操作力を倍力して
    出力杆から出力する倍力装置が設けられており、該倍力
    装置の出力杆が前記ハイドロリックシリンダのピストン
    に連係されていることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1記載の回生ブレーキ連動摩擦ブレーキシステ
    ム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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