JPH0858107A - インクタンク、該インクタンクを着脱自在に保持するインクタンクホルダ、該インクタンクホルダを着脱自在に保持するキャリッジ、および該キャリッジを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents
インクタンク、該インクタンクを着脱自在に保持するインクタンクホルダ、該インクタンクホルダを着脱自在に保持するキャリッジ、および該キャリッジを備えたインクジェット記録装置Info
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- JPH0858107A JPH0858107A JP6199809A JP19980994A JPH0858107A JP H0858107 A JPH0858107 A JP H0858107A JP 6199809 A JP6199809 A JP 6199809A JP 19980994 A JP19980994 A JP 19980994A JP H0858107 A JPH0858107 A JP H0858107A
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Abstract
作・機構で着脱を行う。 【構成】 ブラックインクタンク130の一端面には抜
け止め爪132dが形成され、他端面にはその下端部
に、ラッチ爪132eが形成されたラッチレバー132
aが支持される。ブラックインクタンク130の底面と
一端面との稜部には、傾斜面132gが形成される。カ
ラーホルダ160には、抜け止め爪132dが嵌合する
タンク抜け止め穴160iと、ラッチ爪132eが係合
するラッチ爪係合穴167aとが形成される。ブラック
インクタンク130をカラーホルダ160に装着する際
は、ブラックインクタンク130を傾斜面132gに合
わせて斜めに挿入し、抜け止め爪132dとタンク抜け
止め穴160iとの位置合わせを行う。次いで、ブラッ
クインクタンク130の他端側を押し込み、ラッチ爪1
32eをラッチ爪係合穴167aに係合させる。
Description
媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関し、その
中でも特に、記録用のインクを収容するインクタンク、
このインクタンクを着脱自在に保持するインクタンクホ
ルダ、記録ヘッドを着脱自在に保持し記録媒体に対して
相対走査されるキャリッジ、およびこのキャリッジを備
えたインクジェット記録装置に関する。
HP用シート等の記録媒体(以下、単に「記録紙」とも
いう)に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方
式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な
形態として提案されている。
ンインパクト記録方式として、記録素子上に配置した吐
出口(ノズル)からインクを吐出させて記録紙上に記録
を行うインクジェット記録方式の記録ヘッドを具備した
記録装置(以下、「インクジェット記録装置」ともい
う)は、高密度かつ高速な記録動作が可能である。
用されるシステム等の固有の機能、使用形態等に対応し
た構成をとる。一般にインクジェット記録装置は、記録
ヘッドインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を
搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段
とを具備する。
させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と
直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせ、
一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間欠搬送
(ピッチ送り)するものである。インクを吐出する多数
のノズルが副走査方向に平行な直線上に配置された記録
ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記録紙上を1
回走査することでノズル数に対応した幅の記録がなされ
る。
ングコストが安く、装置の小型化も可能であり、さら
に、複数色のインクを用いてカラー画像記録に対応する
ことも容易である。なかでも、記録紙の幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録ヘッドを使用した
ライン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
は、情報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファ
クシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワー
クステーション等の出力端末としてのプリンタ、あるい
はパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光デ
ィスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたは
ポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されて
いる。
出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子
としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いたも
の、レーザなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱
による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱
抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加熱させ
るもの等がある。
滴を吐出させる方式のインクジェット記録方式の記録ヘ
ッドは、吐出口を高密度に配列することができるため高
解像度の記録をすることが可能である。その中でも電気
熱変換素子をエネルギー発生素子として用いた記録ヘッ
ドは、小型化も容易であり、かつ最近の半導体分野にお
ける技術の進歩と信頼性の向上性が著しいIC技術やマ
イクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実装
化が容易で製造コストも安価なことから、有利である。
クタンクは、インク吸収体と、このインク吸収体を収納
する容器と、これを封止する蓋部材とで概略構成され
る。
クタンクと一体化されたチップタイプのものと、インク
タンクと着脱自在に結合するものとがある。どちらのタ
イプの場合においても、記録ヘッドとインクタンクとの
位置決め、あるいはこれらの部材が一体となった記録ヘ
ッドカートリッジとキャリッジとの位置決めは、印字品
位に係わる重要な事項である。それらの位置決めの手段
の1つに、係合穴と係合ピンを用いたものがあり、両者
を係合させることよって位置決めを正確に行うことが可
能となる。
置決め、あるいは記録ヘッドカートリッジとキャリッジ
との位置決めのための着脱機構としては、小型のインク
ジェット記録装置では、より少ないスペースでの着脱を
可能とするために、レバー等の操作によりインクタンク
あるいは記録ヘッドカートリッジを複数の方向に移動さ
せる機構を用いていた。
数の方向に移動させてインクタンクあるいは記録ヘッド
カートリッジを着脱するものでは、着脱に要するスペー
スが小さくてすむのでインクジェット記録装置の小型化
には貢献するものの、着脱操作は比較的複雑なものであ
った。そのため、小型でありながら、より簡単な操作あ
るいは、より簡単な機構で、着脱時の不都合がなく、し
かも位置決め精度を低下させることのない構成を得るこ
とは重要である。
ずに、より簡単な操作・機構で着脱を行え、さらにはよ
り小型化が可能なインクタンク、インクタンクホルダ、
キャリッジ、およびこのキャリッジを備えたインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
本発明のインクタンクは、内部に収容した記録用のイン
クを外部に供給するための供給口を有するとともに、箱
状のインクタンクホルダの開口に挿入されて着脱自在に
保持され、前記インクタンクホルダに装着されること
で、前記供給口が前記インクタンクホルダのインク取り
込み手段と連通するインクタンクにおいて、前記インク
タンクホルダに装着された際、前記インクタンクホルダ
の開口の底壁と対向する底面と、この底面に隣接する一
端面とが交わる稜部に傾斜面が形成され、前記一端面
に、前記インクタンクホルダに形成された抜け止め穴に
嵌合する爪状突起が設けられるとともに、他端面に、前
記インクタンクホルダに形成された係合穴に係合するラ
ッチ爪が設けられたラッチレバーが弾性的に支持されて
設けられていることを特徴とする。
クタンクホルダに装着された状態で、前記インクタンク
ホルダの、前記抜け止め穴が形成された面の上部に設け
られ前記開口の一部を覆う張り出し部の下方にもぐり込
む段差部が形成されているものや、前記一端面と前記他
端面とを結ぶ両側面の、前記一端面側の上端部には、そ
れぞれ前記インクタンクホルダの一端壁と他端壁とを結
ぶ両側壁の上端面に形成された凹部に嵌合する突起が設
けられているものであってもよい。
の底部に弾性的に支持され外側上方に向かって傾斜また
は湾曲しているものや、一体成形されたものであっても
よい。
ってもよいし、複数色であってもよい。複数色の場合
は、インクの色に対応して、内部が複数の空間に区画さ
れるとともに前記供給口も複数設けられる。また、前記
複数の供給口が、前記一端から前記他端へ向かう方向に
沿って配置されているものであってもよい。
インクを収容したインクタンクが挿入される開口を有
し、前記インクタンクを着脱自在に保持するとともに、
前記インクタンクが装着されることでインク取り込み手
段が前記インクタンクの供給口と連通するインクタンク
ホルダにおいて、前記開口の一端壁内面には、前記イン
クタンクに設けられた爪状突起が嵌合する抜け止め穴が
形成されるとともに、前記開口の他端壁内面には、前記
インクタンクに弾性的に支持されたラッチレバーに設け
られたラッチ爪が係合する係合穴が形成され、さらに、
前記一端壁の開口端部には、前記開口の一部を覆う張り
出し部が設けられていることを特徴とする。
側壁の上端面の、前記一端壁側の端部には、それぞれ前
記インクタンクの一端面と他端面とを結ぶ両側面の上端
部に設けられた突起が嵌合する凹部が形成されているも
のや、前記ラッチレバーは前記インクタンクの他端面の
底部に弾性的に支持されて外側上方に向かって傾斜また
は湾曲したものであり、前記ラッチレバーに嵌合するラ
ッチレバーガイド溝が前記他端壁に形成され、前記係合
穴は、このラッチレバーガイド溝に形成されているもの
や、前記開口の底壁には、前記インクタンクの他端側の
底面を前記開口に向けて付勢する付勢手段が設けられて
いるものや、前記インクタンクは、内部が、複数色のイ
ンクを収容する複数の空間に区画されるとともに、前記
複数の空間に対応して複数の供給口を有し、前記複数の
供給口に対応して、複数の前記インク取り込み手段が、
前記一端壁から他端壁に向かう方向に沿って配置されて
いるものであってもよい。
領域に区画するための仕切板が前記側壁に沿って設けら
れるとともに、前記抜け止め穴および前記係合穴が前記
複数の領域ごとに設けられ、前記複数の領域に、それぞ
れ異なるインクタンクが着脱されるものであってもよ
く、この場合、前記複数の領域は2つの領域とし、一方
の領域には1色のインクが収容されたインクタンクが着
脱され、他方の領域には複数色のインクを収容するイン
クタンクが着脱されるものや、前記複数の領域に着脱さ
れるインクタンクは、それぞれ前記底面と前記一端面と
が交わる稜部に傾斜面が形成され、かつ、前記傾斜面の
角度が異なり、前記傾斜面に対応して、前記底壁と前記
一端壁とが交わる稜部には、前記複数の領域ごとにそれ
ぞれ角度が異なる傾斜面が設けられているものであって
もよい。
を行う記録ヘッドが一体的に設けられ、前記インク取り
込み手段が前記記録ヘッドに連通しているものであって
もよい。
に対して走査するために前記記録媒体の面に沿って往復
移動されるキャリッジに着脱自在に保持され、前記一端
壁側の外面に、前記キャリッジとの位置決めをなす位置
決め手段、および、前記記録ヘッドにインク吐出用の電
気信号を送信するために前記キャリッジに設けられた端
子部と当接するヘッド端子部が設けられるとともに、前
記他端壁側の外面に、前記キャリッジに弾性的に支持さ
れたガイド部材と係合する凹状の係合部が設けられてい
るものであってもよく、特に、前記ヘッド端子部と前記
係合部とは、前記側壁に平行な直線上に配置されている
ことが好ましい。
って突出する摘み部が設けられているものであってもよ
く、前記ラッチ爪係合穴と前記摘み部とは、前記一端壁
に沿う方向において互いに異なる位置に配置されている
ものであってもよい。
録を行う記録ヘッドが一体的に設けられ、内部にインク
を収容するインクタンクを着脱自在に保持するととも
に、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査するた
めに前記記録媒体の面に沿って往復移動されるキャリッ
ジに着脱自在に保持されるインクタンクホルダであっ
て、前記インクタンクの着脱用の固定領域を外方へ突出
させた突出域を有し、前記突出域に対して相対的に凹部
となる領域に、前記キャリッジに対して着脱するための
操作部が設けられていることを特徴とするものでもよ
く、この場合には、前記操作部は、前記突出域に対して
相対的に凹部となる領域の上端部に設けられているもの
であってもよい。
行う記録ヘッドが一体的に設けられるとともに内部にイ
ンクを収容し、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して
走査するために前記記録媒体の面に沿って往復移動され
るキャリッジに着脱自在に保持されるインクタンクホル
ダであって、前記キャリッジに装着された際に前記キャ
リッジに保持される固定部を有する面の、前記固定部か
ら最も離れた領域に、前記キャリッジに対して着脱する
ための操作部が設けられていることを特徴とするもの
や、インクを吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッド
が一体的に設けられ、内部にインクを収容するインクタ
ンクを着脱自在に保持するとともに、前記記録ヘッドを
前記記録媒体に対して走査するために前記記録媒体の面
に沿って往復移動されるキャリッジに着脱自在に保持さ
れるインクタンクホルダであって、前記インクタンクの
着脱用の操作部および前記キャリッジに対して着脱する
ための操作部が、それぞれ前記キャリッジの移動方向に
対して同一の側に設けられていることを特徴とするもの
であってもよい。
操作部は、前記キャリッジに対して着脱するための操作
部よりも上方に設けられているものとしたり、前記イン
クタンクは復数個着脱可能であり、それぞれのインクタ
ンクの着脱用の操作部が同一直線上に配置されているも
のとすることもできる。
記録ヘッドが一体的に設けられているものにおいては、
前記記録ヘッドは、吐出用のエネルギーをインクに与え
るためのエネルギー発生素子として、熱エネルギーを発
生する電気熱変換体を備えているものであってもよく、
その中でも特に、前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるもの
が好ましい。
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置に、前記
記録媒体の面に沿って往復移動可能に支持されたキャリ
ッジにおいて、上記本発明のインクタンクホルダのうち
記録ヘッドが一体的に設けられ、インク取り込み手段が
前記記録ヘッドに連通しているインクタンクホルダが着
脱自在に保持され、前記インクタンクホルダの一端壁側
の外面と対向する面に、前記インクタンクホルダの位置
決めをなす位置決め手段、および、前記インクタンクホ
ルダに設けられた記録ヘッドにインク吐出用の電気信号
を送信するための、前記インクタンクホルダの一端壁側
の外面に設けられたヘッド端子部と当接する端子部が設
けられるとともに、前記インクタンクホルダの他端壁側
の外面に設けられた凹状の係合部と対向する部位に、前
記係合部に係合するガイド部材が弾性的に支持されてい
ることを特徴とする。
の外面と対向する面に、前記ガイド部材側へ向かって延
び、前記インクタンクホルダが装着された状態で前記イ
ンクタンクホルダの上面の一部を覆う覆い部が設けられ
ているものや、前記端子部と前記ガイド部材とは、互い
に対向配置されているものであってもよい。
のうち、キャリッジに対して着脱するための操作部が設
けられているものが着脱自在に保持されるものでもよ
い。
復移動可能に支持するための支持手段として、前記記録
媒体の面と平行となるように前記インクジェット記録装
置に支持されたガイドシャフトが摺動自在に嵌合する、
互いに間をおいて配置された2つの軸受部と、前記ガイ
ドシャフトと平行に前記インクジェット記録装置に支持
された板状のガイドレールを挟持するために、それぞれ
2つの部材で構成され互いに間をおいて配置された2つ
の挟持部とが設けられ、前記2つの挟持部のうち、前記
ガイド部材に近い方の挟持部を構成する2つの部材間の
間隔が、他方の挟持部を構成する2つの部材間の間隔よ
りも大きいものとすることもできる。
本発明のキャリッジを備え、インク吐出用の電気信号に
基づき、前記キャリッジに装着されたインクタンクホル
ダの記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うもので
ある。
では、インクタンクホルダに装着するには、まず、一端
面に設けられた爪状突起をインクタンクホルダの抜け止
め穴に位置合わせして嵌合させ、次いで、他端面に弾性
的に支持されたラッチレバーのラッチ爪をインクタンク
ホルダの係合穴に係合させる。これにより、インクタン
クの両端面がインクタンクホルダに保持され、インクタ
ンクは正確に位置決めされ、装着される。また、インク
タンクがインクタンクホルダに正確に位置決めされるの
で、インクタンクの供給口とインクタンクホルダのイン
ク取り出し手段との結合も確実に行われ、インクの漏れ
も発生しない。
ために、インクタンクをインクタンクホルダの開口に斜
めに挿入する必要があるが、インクタンクの底面と、爪
状突起が形成されている一端面との稜部には傾斜面が形
成されているので、この傾斜面に沿ってインクタンクを
挿入すれば、爪状突起と抜け止め穴との位置合わせは容
易である。しかも、インクタンクをインクタンクホルダ
に斜めに挿入し、その後、ラッチ爪と係合穴とを係合さ
せることになるので、インクタンクは爪状突起が設けら
れた側を中心にして回転しながらインクタンクホルダに
装着されることになる。このため、インクタンクをイン
クタンクホルダに装着するのに要するスペースが少なく
てすむ。
り外すには、ラッチレバーを係合穴とは反対側にたわま
せることによりラッチ爪と係合穴との係合を解除する。
この場合も、装着の手順と逆の手順で取り外される。
インクタンクホルダの張り出し部の下方にもぐり込む段
差部が形成されたものでは、張り出し部によりインクタ
ンクの挿入方向が規制されるので、爪状突起と抜け止め
穴との位置合わせがより容易になる。
部に、インクタンクホルダの凹部に嵌合する突起が設け
られたものでは、突起をインクタンクホルダの凹部に嵌
合させ、この状態でインクタンクを回転させる。これに
より、爪状突起と抜け止め穴との位置合わせおよびラッ
チ爪と係合穴との係合がより容易になる。
され外側上方に向かって傾斜または湾曲しているもので
は、インクタンクをインクタンクホルダから取り外す際
に、ラッチ爪と係合穴との係合が解除されると、ラッチ
レバーはインクタンクホルダの内壁に当接し、インクタ
ンクの他端面側が、ラッチレバーの傾斜または湾曲に沿
って上昇する。これによりインクタンクの他端面側がイ
ンクタンクホルダから突出し、インクタンクを取り外し
易くなる。
一端壁内面に形成された抜け止め穴にインクタンクの爪
状突起に嵌合させるとともに、開口の他端壁内面に形成
された係合穴に、インクタンクに弾性的に支持されたラ
ッチレバーのラッチ爪を係合させることによって、イン
クタンクが正確に位置決めされて装着される。この際、
一端壁の開口端部には、開口の一部を覆う張り出し部が
設けられているので、インクタンクの開口への挿入方向
が規制される。すなわち、インクタンクは爪状突起が設
けられている側の面から斜めに挿入され、その後、イン
クタンクのラッチ爪が設けられた面側を押し込んでラッ
チ爪と係合穴とを係合させることになるので、爪状突起
と抜け止め穴との位置合わせが容易であり、しかも少な
いスペースでインクタンクの着脱が行われる。
面に、インクタンクに設けられた突起が嵌合する凹部が
形成されたものでは、インクタンクの装着の際に、イン
クタンクの突起をインクタンクホルダの凹部に嵌合させ
るようにインクタンクを挿入すれば、インクタンクのイ
ンクタンクホルダへの挿入位置も規制され、爪状突起と
抜け止め穴との位置合わせがより容易になる。
ド溝が形成され、このラッチレバーガイド溝に係合穴が
形成されたものでは、インクタンクをインクタンクホル
ダに斜めに挿入後、インクタンクをインクタンクホルダ
に押し込むと、インクタンクのラッチレバーがラッチレ
バーガイド溝に沿って押し込まれる。ラッチ爪はラッチ
レバーに設けられるとともに、係合穴はラッチレバーガ
イド溝に形成されているので、ラッチレバーがラッチレ
バーガイド溝に沿って押し込まれることにより、ラッチ
爪と係合穴との係合がより容易になる。しかも、ラッチ
レバーはインクタンクの底部に弾性的に支持され外側上
方に向かって傾斜または湾曲しているので、ラッチ爪と
係合穴との係合が解除されると、ラッチレバーがラッチ
レバーガイド溝に当接し、インクタンクの他端面側が、
ラッチレバーの傾斜または湾曲に沿って上昇する。これ
によりインクタンクの他端面側がインクタンクホルダか
ら突出し、インクタンクを取り外し易くなる。
クタンクの他端側の底面をインクタンクホルダの開口に
向けて付勢する付勢手段が設けられたものでは、インク
タンクをインクタンクホルダから取り外す際、ラッチ爪
と係合穴との係合が解除されると、インクタンクの他端
側が付勢手段の付勢力によって突出される。これによ
り、インクタンクのインクタンクホルダからの突出量が
より大きくなり、インクタンクの取り外しがさらに容易
になる。
インクを収容し、それに対応してインクタンクの供給口
およびインクタンクホルダのインク取り込み手段が復数
個設けられている場合、インク取り込み手段をインクタ
ンクホルダの一端壁から他端壁に向かう方向に沿って配
置することで、インクタンクの装着差の際、供給口とイ
ンク取り込み手段とは、インクタンクホルダの一端壁側
から他端壁側に順次結合されるので、供給口とインク取
り込み手段との結合が安定して保たれる。
け、インクタンクホルダの開口を複数の領域に区画する
ことによって、1つのインクタンクホルダに複数のイン
クタンクが装着される。これは、例えばカラーで記録を
行う場合、インクの色によって消費量が異なるので、イ
ンクの色ごとにインクタンクを設定すれば、インクを効
率的に使用できるようになる。この場合、インクタンク
およびインクタンクホルダに、互いに対応する傾斜面を
形成することで、インクタンクの誤装着が防止される。
では、インクタンクが着脱自在な記録ヘッドカートリッ
ジが得られる。この場合、キャリッジに着脱自在とする
ことにより、シリアルタイプのインクジェット記録装置
への適用が可能となる。しかも、インクタンクホルダの
一端壁側の外面にキャリッジとの位置決めをなす位置決
め手段が設けられるとともに、他端壁側の外面には、キ
ャリッジに弾性的に支持されたガイド部材と係合する凹
状の係合部が設けられているので、インクタンクホルダ
の装着の際は、まず、位置決め手段の位置合わせをし、
次いで、ガイド部材と係合部とを係合させる。すなわ
ち、インクタンクをインクタンクホルダに装着する手順
と同様に、インクタンクホルダをキャリッジに対して斜
めにして概略の位置合わせを行い、その後、インクタン
クホルダの一端側を中心として回転するように他端側を
キャリッジに向けて押し込む。
保持され、インクタンクホルダはキャリッジに正確に位
置決めされ、装着される。インクタンクホルダの着脱
は、上述したようにインクタンクホルダを回転させなが
ら行うので、その着脱に必要なスペースが少なくてす
む。
ンクタンクホルダの側壁に平行な直線上に配置すること
で、係合部とガイド部材との係合により、ヘッド端子部
とキャリッジの端子部との対向面に対して垂直な方向に
インクタンクホルダが押圧されるので、両者の当接が確
実なものとなる。
面に摘み部を設けたものでは、キャリッジに装着された
インクタンクホルダをキャリッジから取り外す際には、
この摘み部に指を引っ掛けてインクタンクホルダを引き
上げることができるので、インクタンクホルダの取り外
しが容易になる。また、ラッチ爪係合穴は、インクタン
クをインクタンクホルダから取り外す際に操作されるラ
ッチレバーに対応して位置するので、ラッチ爪係合穴と
摘み部とを互いに異なる位置に配置することにより、イ
ンクタンクホルダからインクタンクを取り外すときと、
キャリッジからインクタンクホルダを取り外すときとの
誤操作が防止される。
外方へ突出させた突出域を有し、この突出域に対して相
対的に凹部となる領域に、キャリッジに対して着脱する
ための操作部が設けられたインクタンクホルダでは、突
出域を有するので、その周囲の領域は突出域に対して相
対的に凹部となっている。そこで、この凹部となる領域
を利用し、この部分に、キャリッジに対して着脱する際
に操作者が操作する操作部を設けることによって、着脱
の際に操作者が指を入れるための空間を特別に設ける必
要はなくなる。したがって、キャリッジに対する着脱用
の操作部の構造が簡単なものとなる。特に、この操作部
を、凹部となる領域の上端部に設けることによって、操
作がより容易になる。
ッジに保持される固定部を有する面で、かつ、この固定
部から最も離れた領域に操作部を設けたものでは、操作
部に力を加えた際に固定部に作用するモーメントが大き
くなる。すなわち、小さな力で固定部の保持および解除
が可能となるので、キャリッジに対する着脱操作が容易
になる。
と、キャリッジに対して着脱するための操作部とをキャ
リッジの移動方向に対して同一の側に設けたものでは、
操作部が集中しているので、インクタンクまたはインク
タンクホルダのどちらの着脱に際しても操作が簡単にな
る。また、操作部が設けられた側に操作者が操作できる
空間があれば、キャリッジがどの位置にあっても着脱が
可能となる。この場合、インクタンクの着脱の頻度とイ
ンクタンクホルダの着脱の頻度とを比較すると、インク
タンクの着脱の頻度のほうが大きいので、インクタンク
の着脱用の操作部をキャリッジに対して着脱するための
操作部よりも上方に設けることで、インクタンクの着脱
がより容易になる。特に、複数個のインクタンクが着脱
可能な場合、各インクタンクの操作部を同一直線上に配
置することにより、デザイン的にもまとまったものとな
るし、より小型化が可能となる。
タンクホルダのうち、記録ヘッドが一体的に設けられた
インクタンクホルダが着脱自在に保持される。したがっ
て、上述したように、少ないスペースで、しかも簡単に
インクタンクホルダの着脱が行える。
タンクホルダとしては、位置決め手段、端子部およびガ
イド部材を有するものでは、それらに対する位置関係が
等しければ、どのようなインクタンクホルダでもよい。
すなわち、1つのインクタンクを保持するインクタンク
ホルダでも、複数のインクタンクを保持するインクタン
クホルダでも、自由に選択して着脱可能である。したが
って、モノカラーからカラーに切り替えたいときやカラ
ーからモノカラーに切り替えたいとき等は、インクタン
クホルダを交換するだけでよい。
面と対向する面に、インクタンクホルダが装着された状
態でインクタンクホルダの上面の一部を覆う覆い部が設
けられたものでは、この覆い部がインクタンクの挿入の
際のガイドとなるとともに、インクタンクホルダのキャ
リッジへの挿入方向が規制されるので、インクタンクホ
ルダおよびキャリッジの位置決め手段の位置合わせがよ
り容易になる。しかも、覆い部によりキャリッジの端子
部に他の部材や操作者の指等が触れにくくなるので、キ
ャリッジの端子部が保護される。
動可能に支持するための支持手段として、2つの軸受部
と2つの挟持部とを有するものでは、2つの挟持部のう
ち一方の挟持部は、それを構成する2つの部材の間隔は
他方の挟持部の2つの部材の間隔よりも大きいので、実
際には、キャリッジは、2つの軸受部と他方の挟持部と
で、記録媒体の面に平行に支持される。一方の挟持部
は、他方の挟持部よりもガイド部材の近くに位置してお
り、キャリッジにインクタンクホルダを着脱する際の荷
重が加わり易いので、実質上はキャリッジを支持してい
ない一方の挟持部に、インクタンクホルダの着脱の際の
荷重を加えることで、他方の挟持部や各軸受部への影響
が抑えられる。したがって、インクタンクホルダの着脱
の際にキャリッジが必要以上に変形することがなくな
り、操作上の不具合が防止される。
記本発明のキャリッジを備えているので、インクタンク
ホルダのキャリッジへの着脱やインクタンクのインクタ
ンクホルダへの着脱に必要なスペースが少なくてすみ、
結果的に、小型のインクジェット記録装置が実現され
る。また、インクタンクとインクタンクホルダとの位置
決めが正確になされるのでインクの漏れがなくなり、し
かも、インクタンクホルダとキャリッジとの位置決めが
正確になされるので記録ヘッドの位置決めも正確になさ
れる。したがって、信頼性が高く、記録品位のよいイン
クジェット記録装置が提供される。
の一実施例の斜視図である。図1において、キャリッジ
2は、記録ヘッドカートリッジ1を着脱自在に搭載する
ものであり、フレーム4に両端部が固定され互いに平行
に配置されたガイドシャフト5およびガイドレール12
に、記録媒体Pの搬送方向と直交し、かつ、記録媒体P
の面に平行な方向に摺動自在に支持される。また、キャ
リッジ2は、キャリッジ駆動モータ10の出力軸に固着
された駆動プーリ13と、回転自在に軸支された従動プ
ーリ(不図示)との間に掛け回されたキャリッジ駆動ベ
ルト11の一部位に結合されており、キャリッジ駆動モ
ータ10を駆動することでキャリッジ駆動ベルト11が
回転し、キャリッジ2が上記方向に往復移動する構成と
なっている。
用の電気信号である記録信号に基づいてインクを吐出す
る記録ヘッドとしてのノズル部50(図5参照)と、モ
ノカラーホルダ60(図5参照)とを有するインクタン
クホルダであり、モノカラーホルダ60に、インクを収
容するインクタンク30を着脱自在に保持する。ノズル
部50は記録ヘッドカートリッジ1の底部(図示下端
部)に設けられており、インクは図示下方に向かって吐
出される。ノズル部50への記録信号は、キャリッジ2
に設けられたフレキシブルケーブル3を介して、このイ
ンクジェット記録装置の動作を制御する制御基板(不図
示)から伝送される。フレキシブルケーブル3は、キャ
リッジ2の移動方向に沿って配され、キャリッジ2の移
動に伴ってループを形成する。記録ヘッドカートリッジ
1およびキャリッジ2については、後に詳しく説明す
る。
に回転自在に支持された圧板8上に積載される。圧板8
は、付勢手段(不図示)によりピックアップローラ9に
向けて付勢されており、圧板8上に積載された記録媒体
Pは、ピックアップローラ9に押し付けられている。給
紙命令によってピックアップローラ9を回転させると、
ピックアップローラ9と記録媒体Pとの摩擦力により記
録媒体Pが送り出されるが、圧板8は従来の自動給紙装
置で用いられているような分離爪等の分離手段(不図
示)を有しており、この分離手段の作用により、最上位
置の記録媒体Pのみが1枚だけ送り出される。
た記録媒体Pは、フレーム4に両端部が支持された搬送
ローラ6、およびベース14に設けられたピンチローラ
7により挟持されながらキャリッジ2の下方に搬送され
る。記録媒体Pへは、この位置で記録が行われる。さら
に、記録媒体Pの搬送方向に対してキャリッジ2よりも
下流側には、排紙ローラ15および拍車16が対向配置
され、キャリッジ2の下方を通過した記録媒体Pは、こ
れら排紙ローラ15と拍車16とに挟持され、排紙され
る。上述したピックアップローラ9、搬送ローラ6およ
び排紙ローラ15の駆動は、紙送りモータ(不図示)を
駆動源として行われる。
方向に対して上流側を奥側、その面を背面といい、下流
側を手前側、その面を前面という。
装置を筐体に収めた状態の斜視図を示す。図2に示すよ
うに、下ケース18と上ケース17とによって外装が構
成され、その内部に、図1に示したインクジェット記録
装置が収められている。
を覆うトップカバー19が開閉自在に設けられている。
上ケース17は、圧板8に対応する部位に開口部を有
し、トップカバー19を開くことで、トップカバー19
は記録媒体Pを圧板8上にセットするためのトレイとな
る。さらに上ケース17は、その中央部から前面にかけ
ても開口部を有し、この開口部から、記録ヘッドカート
リッジ1あるいはインクタンク30を着脱することがで
きる。そのため、記録ヘッドカートリッジ1あるいはイ
ンクタンク30の交換時には、所定の操作によりキャリ
ッジ2はその移動範囲の中央部に移動される。この記録
ヘッドカートリッジ1あるいはインクタンク30の交換
用の開口部の手前側には、この開口部の上面の一部およ
び前面を覆うヘッドカバー20が開閉自在に設けられて
おり、記録ヘッドカートリッジ1あるいはインクタンク
30を交換しないときにはヘッドカバー20を閉じ、記
録ヘッドカートリッジ1を保護する。
説明する。図3は、図1に示したインクジェット記録装
置のキャリッジ2の斜視図である。
ており、その中空部に、記録ヘッドカートリッジ1(図
1参照)が装着される。キャリッジ2の背面には2つの
軸受部2aが一体的に設けられており、これら各軸受部
2aにガイドシャフト5が挿通される。また、キャリッ
ジ2の前面には、2つの挟持部として、ガイドレール挟
持部2bとキャリッジ変形防止用ストッパ2cが一体的
に設けられている。ガイドレール挟持部2bはケーブル
押え21側に設けられ、キャリッジ変形防止用ストッパ
2cはヘッドガイド22側に設けられる。ガイドレール
挟持部2bおよびキャリッジ変形防止用ストッパ2c
は、それぞれ板状のガイドレール12を挟んで上下方向
に間隔をおいて突設された2つの部材で構成されるもの
である。このように、2つの軸受部2aと、ガイドレー
ル挟持部2bと、キャリッジ変形防止用ストッパ2cに
おいてキャリッジ2が支持されている。これにより、キ
ャリッジ2はベース14(図1参照)と平行になるよう
に支持され、キャリッジ2に装着された記録ヘッドカー
トリッジ1のノズル部50(図5参照)と記録媒体P
(図1参照)との距離がほぼ一定に保たれる。
cを構成する2つの部材の間隔は、ガイドレール挟持部
2bを構成する2つの部材の間隔よりも大きく、キャリ
ッジ2は、実質上はキャリッジ変形防止用ストッパ2c
を除く3点で支持されている。これは、キャリッジ2を
ベース14と平行に支持するためには、キャリッジ2の
摺動負荷を考慮すると、キャリッジ2を同一直線上に並
んでいない3点で支持すれば十分であるからであり、さ
らにキャリッジ変形防止用ストッパ2cを設けたのは、
キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1を着脱する際
の、ガイドレール挟持部2bや各軸受部2aへ加わる荷
重によるキャリッジ2の不要な変位や変形を防止し、操
作上の不具合が生じるのを防止するためである。また、
キャリッジ変形防止用ストッパ2cをヘッドガイド22
側に設けたのは、後述するように、キャリッジ2へ記録
ヘッドカートリッジ1を着脱する際には、このヘッドガ
イド22に力が加わるからである。
き回され、その先端部に設けられたケーブル端子部3a
がキャリッジ2の図示右側壁の内側に位置するように、
ケーブル押え21により固定されている。ケーブル端子
部3aは、キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1を
装着したとき、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド端子
部53(図5参照)が当接するもので、これにより、記
録ヘッドカートリッジ1との電気的接続がなされる。
性を有する板状の部材を折り曲げて形成したものであ
り、その上端部は、ケーブル端子部3aよりもキャリッ
ジ2の内側へ張り出した覆い部21aとなっている。ま
た、ケーブル押え21はその一部が、フレキシブルケー
ブル3のGNDパターンと接触している。すなわち、ケ
ーブル押え21はフレキシブルケーブル3を介して接地
されている。これは、操作者が記録ヘッドカートリッジ
1をキャリッジ2に着脱する際等に、操作者の指等に帯
びた静電気あるいは記録ヘッドカートリッジ1に蓄積さ
れた静電気等をケーブル押え21に放電させてGNDに
落すためであり、これにより上記静電気等のケーブル端
子部3aへの放電を防止し、このインクジェット記録装
置の制御基板へダメージを与えないようにしている。
形成することによって、ケーブル端子部3aは覆い部2
1aの下方に位置することになり、ケーブル端子部3a
に操作者の指等が触れにくくなる。その結果、上述した
静電気等がケーブル押え21に放電し易くなり、さら
に、覆い部21aによりケーブル端子部3a自体の保護
がなされる。
置している面には、2つのヘッド位置決め突起2d、2
eが一体的に設けられている。一方のヘッド位置決め突
起2dは角形で、ケーブル端子部3aよりも奥側に設け
られている。他方の位置決め突起2eは先端部が円錐形
状の丸形で、ケーブル端子部3aよりも手前側に設けら
れている。キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1が
装着された状態では、後述するように、一方のヘッド位
置決め突起2dが記録ヘッドカートリッジ1のヘッド位
置決め切り欠き53a(図5参照)に嵌合するととも
に、他方の位置決め突起2eが記録ヘッドカートリッジ
1のヘッド位置決め穴53b(図5参照)に嵌合し、記
録ヘッドカートリッジ1のキャリッジ2に対する正確な
位置決めがなされる。以上の説明から明らかなように、
各ヘッド位置決め突起2d、2eでキャリッジ2の位置
決め手段が構成され、ヘッド位置決め切り欠き53aお
よびヘッド位置決め穴53bで記録ヘッドカートリッジ
1の位置決め手段が構成されている。
3aと対向する部位には、コンタクトバネ23が設けら
れ、その先端部には、樹脂で成形されたヘッドガイド2
2が固着されている。すなわちヘッドガイド22は、キ
ャリッジ2に弾性的に支持されている。ヘッドガイド2
2は、記録ヘッドカートリッジ1がキャリッジ2に装着
された状態では、後述するように、記録ヘッドカートリ
ッジ1のヘッド押圧部60b(図6参照)に嵌合し、コ
ンタクトバネ23のバネ力により記録ヘッドカートリッ
ジ1をケーブル端子部3aに向けてに付勢するものであ
り、ケーブル端子部3aとヘッドガイド22とを対向配
置することにより、ケーブル端子部3aとヘッド端子部
53との接触を確実なものとしている。また、ヘッドガ
イド22は、記録ヘッドカートリッジ1をキャリッジ2
に装着する際のガイドの役目もはたしている。
クトバネ23としてはダブルトーション型のねじりコイ
ルばねを用いており、2つのコイル部がキャリッジ2に
一体成形された支持棒に支持されるとともに、それぞれ
のコイル部から伸びた端部で、両端部がキャリッジ2に
支持された金属性の軸部材24を挟み込んでいる。これ
により、コンタクトバネ23に負荷が与えられたときに
キャリッジ2に加わる負荷が分散され、キャリッジ2の
変形が防止される。また、キャリッジ2に記録ヘッドカ
ートリッジ1を装着したとき、ケーブル端子部3aとヘ
ッド端子部53との接触をより確実にするために、コン
タクトバネ23による記録ヘッドカートリッジ1の押圧
力を2kgf程度とした。
覆い部21aを形成するとともに、ケーブル端子部3a
に対向する部位にヘッドガイド22を設けることによ
り、キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1を装着す
る際には、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド端子部5
3側の面を覆い部21aの下方にもぐり込ませ、覆い部
21aの先端部を支軸として記録ヘッドカートリッジ1
を回転させながら装着することになる。そのため、覆い
部21aが記録ヘッドカートリッジ1装着の際のガイド
となるとともに、少ないスペースで記録ヘッドカートリ
ッジ1を装着することができる。
の上方に張り出しているため、記録ヘッドカートリッジ
1のヘッド端子部53側の面を覆い部21aの下方にも
ぐり込ませずに記録ヘッドカートリッジ1を装着した場
合、記録ヘッドカートリッジ1のベースプレート51な
どがケーブル端子部3aに接触する前に覆い部21aに
当り、記録ヘッドカートリッジ1がケーブル端子部3a
を損傷するのを防止する。
説明する。図5は図1に示したインクジェット記録装置
の記録ヘッドカートリッジ1を、ヘッド端子部53が見
える方向から見た斜視図であり、図6は図1に示したイ
ンクジェット記録装置の記録ヘッドカートリッジ1を、
ヘッド端子部53とは反対側の面が見える方向から見た
斜視図である。また、図7は図1に示したインクジェッ
ト記録装置の記録ヘッドカートリッジ1の底面図であ
り、図8は図7に示した記録ヘッドカートリッジ1のノ
ズル部50の要部拡大斜視図である。
ー用のカートリッジであり、図5〜図7に示すように、
インクを吐出するノズル部50と、上面に開口部を有す
る箱状の形状をなすモノカラーホルダ60とが一体とな
ったもので、モノカラーホルダ60の内部に、モノカラ
ーのインクを収容するインクタンク30が着脱自在に装
着される。
に、アルミニウム等の金属板からなるベースプレート5
1に、複数の液路50dおよび共通液室50cを構成す
る溝が形成された溝付部材52を固着したものであり、
記録媒体P(図1参照)と対面する吐出口面50aに
は、各液路50dの開口端である複数の吐出口50bが
形成されている。各液路50dは所定のピッチで形成さ
れており、各液路50dに対応して、ベースプレート5
1上にはインク吐出用のエネルギーを発生するための電
気熱変換体(発熱抵抗体など)50eが配設されてい
る。共通液室50cはインクタンク30(図5参照)と
連通しており、共通液室50cにはインクタンク30か
らインクが供給される構成となっている。各電気熱変換
体50eは、それぞれ配線(不図示)を介して図5に示
したヘッド端子部53と電気的に接続されている。
に固着された、ガラスエポキシ等の電気基板であり、各
電気熱変換体50eに接続される配線は、ワイヤーボン
ディングによりヘッド端子部53に接続される。また、
ベースプレート51は図7に示すように、記録媒体Pの
搬送方向に対して1〜4°傾けて取り付けられており、
したがって、各吐出口50bの列も記録媒体Pの搬送方
向に対して1〜4°傾いている。
給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現象により
液路50dに侵入し、吐出口50bでメニスカスを形成
して液路50dを満たした状態を保つ。このとき、ヘッ
ド端子部53に伝送された記録信号に基づき電気熱変換
体50eが通電されて発熱すると、電気熱変換体50e
上のインクが急激に加熱されて膜沸騰して液路50d内
に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口50bか
らインクが吐出される。ここでは、エネルギーを発生さ
せるエネルギー発生素子として、電気熱変換体50eを
示したが、これに限らず、瞬間的に吐出圧力を加える機
械的エネルギーを発生する圧電素子を用いてもよい。
ジ2の各ヘッド位置決め突起2d、2e(図3参照)の
位置に対応して、記録ヘッドカートリッジ1がキャリッ
ジ2に装着された際に、角形のヘッド位置決め突起2d
が嵌合するヘッド位置決め切り欠き53a、および丸形
のヘッド位置決め突起2eが嵌合するヘッド位置決め穴
53bが形成されている。
60の一端壁に、熱溶着や超音波溶着等により固着され
ている。モノカラーホルダ60の上面のベースプレート
51側の端部には段差部60aが形成されており、他の
部位よりも1段低くなっている。記録ヘッドカートリッ
ジ1をキャリッジ2に装着する際に、この段差部60a
の上面をケーブル押え21の覆い部21a(図3参照)
の下にもぐり込ませることによって、記録ヘッドカート
リッジ1のおおよその位置決めが容易に行える。
ッジ2に着脱するための機構として、モノカラーホルダ
60の、ベースプレート51とは反対側すなわち他端壁
側の外面には、キャリッジ2に装着された際にキャリッ
ジ2のヘッドガイド22(図3参照)に保持される固定
部であるヘッド押圧部60bと、キャリッジ2に対して
着脱するための操作部であるヘッド着脱操作部60cと
が形成されている。ヘッド押圧部60bは、モノカラー
ホルダ60のベースプレート51とは反対側の面の下端
から上端部にかけて傾斜状に形成された凹状の部分であ
る。ヘッド押圧部60bの上部は、さらにへこんだヘッ
ドガイド係合部64となっており、記録ヘッドカートリ
ッジ1がキャリッジ2に装着された状態では、キャリッ
ジ2のヘッドガイド22が、このヘッドガイド係合部6
4に係合される。ヘッドガイド係合部64にヘッドガイ
ド22が係合することにより、記録ヘッドカートリッジ
1はキャリッジ2に対して位置決めされ、固定される。
ヘッド着脱操作部60cは、記録ヘッドカートリッジ1
の手前側、すなわちヘッド押圧部60bが設けられた面
のヘッド押圧部60bから最も離れた領域の上端部に設
けられ、記録ヘッドカートリッジ1をキャリッジ2から
取り外す際に、操作者が指を引っ掛けて上方に引き上げ
ることによって、容易に取り外せるようにするためのも
のである。
脱操作部60cは、それぞれラッチレバー32aのガイ
ドとなる、後述するラッチレバーガイド溝60h(図1
1参照)を有することにより形成される突出域に対して
相対的に凹部となる領域に設けられたものである。これ
により、記録ヘッドカートリッジ1の限られた容積が有
効に利用され、最小限のスペースで、キャリッジ2のヘ
ッドガイド22に保持される固定部、およびキャリッジ
2に対する着脱のための操作部が得られる。
リッジ2への着脱操作について説明する。
に装着する際は、まず図9に示すように、記録ヘッドカ
ートリッジ1のベースプレート51(図5参照)が設け
られた側を、キャリッジ2に設けられたケーブル押え2
1の覆い部21aの下方にもぐり込ませながら、図示矢
印方向に斜めに挿入する。これにより、記録ヘッドカー
トリッジ1の段差部60a(図5参照)の立面が覆い部
21aの端面に突き当たり、記録ヘッドカートリッジ1
のおおよその位置決めがなされる。
カートリッジ1を下向きに押し込む。このとき、記録ヘ
ッドカートリッジ1のヘッド押圧部60b(図6参照)
の斜面がキャリッジ2のヘッドガイド22(図3参照)
にガイドされ、キャリッジ2の各ヘッド位置決め突起2
d、2eが記録ヘッドカートリッジ1のヘッド位置決め
切り欠き53aおよびヘッド位置決め穴53bに嵌合し
つつ、記録ヘッドカートリッジ1はキャリッジ2にスム
ーズに装着される。記録ヘッドカートリッジ1が完全に
装着されると、ヘッドガイド22はヘッドガイド係合部
64(図6参照)に係合し、記録ヘッドカートリッジ1
は固定される。また、ヘッドガイド22の押圧力によ
り、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド端子部53がキ
ャリッジ2のケーブル端子部3aに押圧され、両者の電
気的接続は確実なものとなる。
から取り外すときは、キャリッジ2のヘッド着脱操作部
60cを上向きに引き上げる。これにより、ヘッドガイ
ド22とヘッドガイド係合部64との係合が外れ、ヘッ
ド押圧部60bはヘッドガイド22の上に乗り上がる。
ヘッド押圧部60bがヘッドガイド22の上に乗り上が
ることにより記録ヘッドカートリッジ1はヘッド着脱操
作部60c側がキャリッジ2から突出して斜めの状態と
なる。そして、キャリッジ2から突出した部分を摘むこ
とにより、記録ヘッドカートリッジ1は、キャリッジ2
から容易に取り出される。
る面において、ヘッド着脱操作部60cは、ヘッド押圧
部60bから最も離れた位置に設けられているので、ヘ
ッド着脱操作部60cを引き上げ、ヘッドガイド係合部
64がヘッドガイド22から外れる際に作用するモーメ
ントが大きくなる。これにより、小さな力で記録ヘッド
カートリッジ1を取り外すことができ、記録ヘッドカー
トリッジ1を確実に保持しつつも、その着脱がより容易
になる。記録ヘッドカートリッジ1をより小さな力で取
り外すことができるようにするためには、記録ヘッドカ
ートリッジ1の、キャリッジ2の移動方向に平行な中心
線に対して、ヘッド押圧部60bを奥側に設け、かつ、
ヘッド着脱操作部60cを手前側の端部に設けることで
ある。
リッジ1の平面図を示し、図12に、図11に示した記
録ヘッドカートリッジ1のA−A線断面図を示す。図1
1および図12に示すように、モノカラーホルダ60の
底壁にはインク取り込み管60dが突設されており、こ
のインク取り込み管60dに開口するインク流路60e
が、ノズル部50の共通液室50c(図8参照)と連通
している。インク取り込み管60dの周囲には、ゴム等
の弾性部材からなるシールリング61が固定されてい
る。また、インク取り込み管60dの開口端にはフィル
タ62が取り付けられており、異物がノズル部50に取
り込まれるのを防止している。
1側の上端部には、その両隅部に、張り出し部60fが
形成され、さらに、その近傍には、半円状の凹部である
タンク突起ガイド部60gが形成されている。一方、モ
ノカラーホルダ60のベースプレート51とは反対側の
内壁には、インクタンク30(図5および図6参照)を
装着する際に、後述するラッチレバー32a(図5およ
び図6参照)のガイドとなるラッチレバーガイド溝60
hが形成されている。さらに、モノカラーホルダ60の
底壁とベースプレート51側の壁とが交わる稜部には、
傾斜面60kが形成されている。
装着されるインクタンク30について説明する。図13
は、図5に示した記録ヘッドカートリッジ1に装着され
るインクタンク30の平面図であり、図14は、図13
に示したインクタンク30のB−B線断面図である。
器32と、容器32を覆って封止し大気連通口(不図
示)が形成された蓋部材31とを有する。
0のインク取り込み管60d(図12参照)が挿入され
るインク供給口32bが形成され、その周囲には、筒状
の支持部32cが立設されている。インク供給口32b
は、インクタンク30がモノカラーホルダ60に装着さ
れる前はシール材(不図示)により封止され、インクの
漏れが防止されている。
ンク吸収体33が収納されており、インクは、このイン
ク吸収体33に吸収されて保持されている。支持部32
cには、一方向繊維束で構成されたインク供給部材35
が挿入されて支持されており、インク吸収体33はイン
ク供給部材35の上端面に密着している。インク吸収体
33に吸収されているインクは、このインク供給部材3
5を介してインク供給口32bに導かれる。インクタン
ク30をモノカラーホルダ60に装着すると、図15に
示すように、インク供給口32bにモノカラーホルダ6
0のインク取り込み管60dが挿入されて両者が連通
し、インク流路60dを経由してノズル部50へインク
が供給される。このとき、インク供給口32bの周囲に
設けられたシールリング61がインク供給口32bの外
縁部に密着し、インクの漏れが抑制される。
連通口とを空気層を介して連通するために、容器32の
内部および蓋部材31の内部の所定の部位にリブ34
(図14では、蓋部材31のリブ34のみを示してい
る)を形成してインク吸収体33と容器32や蓋部材3
1との間に所定の空間を構成するとともに、支持部32
cの内面の一部に、容器32の内部と外部とを連通する
スリット(不図示)を設けている。このように、空気層
を介してインクタンク30の内部と外部とを連通するこ
とによって、インク供給口32bを封止していたシール
材を剥がす際の、インク供給口32bからのインクの吹
き出しや漏出を防止することができる。また、記録実行
中にインクタンク30の周囲温度が上昇した場合でも、
インクタンク30内のインクが外部に押し出されなくな
る。さらに、容器32の内壁にインクが滞留しなくなる
ので、インク供給口32bや大気連通口からインクが漏
出するおそれもなくなり、インクの消費効率が向上す
る。
て、容器32には、インクタンク30をモノカラーホル
ダ60に装着した際にモノカラーホルダ60のベースプ
レート51側の内壁と当接する面に、爪状突起としての
抜け止め爪32dが一体的に設けられている。この抜け
止め爪32dは、モノカラーホルダ60に形成されたタ
ンク抜け止め穴60i(図12参照)に嵌合するもの
で、インクタンク30をモノカラーホルダ60に装着す
る際のガイドとなるとともに、インクタンク30がモノ
カラーホルダ60に装着された状態ではインクタンク3
0を保持する役目を果たす。
2dが形成された面とが交わる稜部には、傾斜面32f
が形成されている。この傾斜面32fの角度および形状
は、モノカラーホルダ60の傾斜面60k(図12参
照)の角度および大きさとほぼ等しい。
壁である他端面に、下端部を弾性的に支持されたラッチ
レバー32aが一体的に設けられている。ラッチレバー
32aは、インクタンク30の外側上方に向かって傾斜
し、モノカラーホルダ60のラッチレバーガイド溝60
h(図11および図12参照)に嵌合するもので、イン
クタンク30がモノカラーホルダ60に装着された状態
では、ラッチレバーガイド溝60hに押圧されて図14
に示した矢印C方向にたわみ、ラッチレバー32aに形
成されたラッチ爪32eが、ラッチレバーガイド溝60
hに形成されたラッチ爪係合穴60jに係合される。本
実施例では、ラッチレバー32aは、容器32に一体成
形されている。
止め爪32dが形成された側の端部に、蓋部材31の上
面よりも1段低くなった段差部31aが形成されてい
る。インクタンク30をモノカラーホルダ60に装着す
る際は、この段差部31aをモノカラーホルダ60の各
張り出し部60f(図11および図12参照)の下方に
もぐり込ませるようにインクタンク30を挿入し、おお
よその位置決めを行う。また、モノカラーホルダ60の
タンク突起ガイド部60gに嵌合するタンク突起31b
が形成されている。
ダ60への着脱操作について説明する。
に装着するときは、まず、インク供給口32bを封止し
ているシール材を剥がす。その後、図16に示すよう
に、インクタンク30を抜け止め爪32dが形成されて
いる側から矢印方向に斜めに挿入し、インクタンク30
の段差部31aをモノカラーホルダ60の各張り出し部
60fの下方にもぐり込ませるとともに、インクタンク
30の抜け止め爪32dをモノカラーホルダ60のタン
ク抜け止め穴60i(図12参照)に引っ掛け、インク
タンク30のおおよその位置決めを行う。インクタンク
30をモノカラーホルダ60に挿入する際、インクタン
ク30には傾斜面32gが形成されているので、この傾
斜面32gがモノカラーホルダ60の底壁と略平行にな
るようにガイドとして利用して挿入すれば、インクタン
ク30の段差部31aをモノカラーホルダ60の各張り
出し部60fの下方にもぐり込ませるのは容易である。
また、モノカラーホルダ60およびインクタンク30
に、互いに対応する傾斜面60k、32gが形成されて
いるので、このモノカラーホルダ60に、異なる種類の
インクタンクは装着できず、インクタンクの誤装着が防
止される。
ー32aがラッチレバーガイド溝60h(図11および
図12参照)に沿って移動するように、インクタンク3
0を下方に押し込む。すると、インクタンク30はモノ
カラーホルダ60に挿入された部分を中心に略回転し、
ラッチレバー32aがラッチレバーガイド溝60hに押
圧されて内側にたわみながら押し込まれ、ラッチレバー
32aのラッチ爪32e(図14参照)がモノカラーホ
ルダ60のラッチ爪係合穴60j(図12参照)に係合
する。これにより、インクタンク30はモノカラーホル
ダ60に固定される。また、ラッチ爪32eがラッチ爪
係合穴60jに係合することによりクリック感が生じる
ので、装着時の感触も良好である。
から取り外すときは、ラッチレバー32aを内側に押し
込み、ラッチ爪32eとラッチ爪係合穴60jとの係合
を解除する。ラッチレバー32aは、その下端部を弾性
的に支持され、しかもインクタンク30の外側上方に向
かって傾斜しているので、ラッチ爪32eとラッチ爪穴
60jとの係合が解除されると図14に示した状態に戻
ろうとする。そのため、ラッチレバー32aの根元斜面
がラッチレバーガイド溝60hに沿って滑り上がり、イ
ンクタンク30は自動的にラッチレバー32a側が持ち
上がり斜めの状態になる。そして、持ち上がった部位を
摘むことにより、インクタンク30は容易にモノカラー
ホルダ60から取り外せる。
せてモノカラーホルダ60へ着脱することにより、少な
いスペースでの着脱が可能となる。また、装着時には、
インクタンク30の傾斜面32fをガイドとして利用し
つつ、段差部31aをモノカラーホルダ60の張り出し
部60fにもぐり込ませるようにすることにより、イン
クタンク30のモノカラーホルダ60への挿入方向が規
制される。さらに、インクタンク30にタンク突起31
bを設けるとともに、モノカラーホルダ60にタンク突
起ガイド部60gを設けているので、インクタンク30
のモノカラーホルダ60への挿入位置も規制され、イン
クタンク30は、ほぼタンク突起31bを中心に回転さ
れる。
ーホルダ60のフィルタ62(図11および図12参
照)に干渉することなく装着され、インクタンク30を
装着する際のフィルタ62の損傷のおそれがなくなる。
また、インクタンク30はモノカラーホルダ60に対し
て回転して着脱するので、着脱スペースが少なくてす
み、ひいてはインクジェット記録装置の小型化が達成さ
れる。
らインクタンク30を取り外すために、ラッチレバー3
2aの復元力によりインクタンク30のラッチレバー3
2a側の端部が持ち上がる現象を利用しているが、それ
に加え、インクタンク30の他端側(ラッチレバー32
aが設けられている側)の底壁をモノカラーホルダ60
の開口に向けて付勢する付勢手段として、図18に示す
ようなポップアップバネ68を設け、そのバネ力を利用
して、インクタンク30のラッチレバー32a側の端部
を持ち上げてもよい。ポップアップバネ68は、モノカ
ラーホルダ60の中空部の底壁に固定された板バネであ
り、モノカラーホルダ60のノズル部50側からラッチ
レバーガイド溝60h側へ伸びる自由端部は、湾曲しな
がら上方に向かっている。これにより、ラッチ爪32e
とラッチ爪係合穴60jとの係合が外れると、ポップア
ップバネ68のバネ力によりインクタンク30のラッチ
レバー32a側の端部が上方に持ち上げられ、モノカラ
ーホルダ60からの突出量が大きくなるので、インクタ
ンク30の取り出しがより容易になる。
ドカートリッジ1単体へのインクタンク30の着脱手順
を示したが、もちろん、記録ヘッドカートリッジ1をキ
ャリッジ2(図3参照)に装着した状態でもインクタン
ク30の着脱操作は可能である。
カートリッジ1に装着し、さらにその記録ヘッドカート
リッジ1をキャリッジ2に装着した状態の斜視図を示
す。図19から明らかなように、インクタンク30の着
脱の際の操作部となるラッチレバー32aと、記録ヘッ
ドカートリッジ1の着脱の際の操作部となるヘッド着脱
操作部60cとは、キャリッジ2の移動方向に対してと
もに同じ側に配置されている。これにより、操作者はそ
れぞれの操作部を容易に認識でき、操作の統一性がとれ
るので、操作性が向上する。しかも、デザイン的にも非
常にまとまりのある操作部を提供できる。さらに、イン
クタンク30の着脱または記録ヘッドカートリッジ1の
着脱の際には、ラッチレバー32aおよびヘッド着脱操
作部60cが設けられている側にのみ、操作者が操作す
るための空間を有すればよいので、このような位置にキ
ャリッジ2が位置していれば、任意の位置でインクタン
ク30または記録ヘッドカートリッジ1の着脱が可能と
なる。
作部60cとは互いに隣り合って配置されているが、イ
ンクタンク30を取り外す操作はラッチレバー32aを
内側に押す操作であり、記録ヘッドカートリッジ1を取
り外す操作はヘッド着脱操作部60cを引き上げる操作
であることから、その操作方法の違いにより誤操作を避
けている。また、ラッチレバー32aとヘッド着脱操作
部60cの位置が段違いに配置されているので、その機
能の違いが認識し易くなっている。この場合、インクタ
ンク30の着脱頻度と記録ヘッドカートリッジ1の着脱
頻度を比較すると、インクタンク30の着脱頻度のほう
が大きいので、操作のし易さを考慮し、ラッチレバー3
2aの頭部(操作者が指を掛ける部分)の位置をヘッド
着脱操作部60cの位置よりも上方に配置している。
1はモノカラー用のものを示したが、本実施例のインク
ジェット記録装置では、カラー用の記録ヘッドカートリ
ッジを使用することもできる。
録装置に装着されるカラー記録ヘッドカートリッジを、
これに装着される2つのインクタンクとともに示した斜
視図である。このカラー記録ヘッドカートリッジ101
は、ブラックインクを収容するブラックインクタンク1
30と、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを
収容するカラーインクタンク140とが着脱可能な構造
となっており、4色のインクを吐出するものである。そ
のためノズル部150も、図21に示すように各色のイ
ンクに対応して、ブラック用の吐出口群150Bと、イ
エロー用の吐出口群150Yと、マゼンタ用の吐出口群
150Mと、シアン用の吐出口群150Cとに分けられ
る。また、それぞれのインクタンク130、140を装
着する領域を区画するために、カラーホルダ160の底
壁には、仕切板165が一体的に設けられている。
153はモノカラーの記録ヘッドカートリッジ1(図5
参照)と共通のものを用いている。カラーホルダ160
についても、モノカラーホルダ60(図5参照)と詳細
には異なるが、外形は、ほぼ同一の形状となっている。
特に、キャリッジ2(図3参照)との関係部分の形状
や、カラー記録ヘッドカートリッジ101をキャリッジ
2から取り外す際の指の引っ掛け部となるヘッド着脱操
作部160cの位置は同一であり、モノカラー用の記録
ヘッドカートリッジ1が装着されるキャリッジ2と同一
のキャリッジ2に、このカラー記録ヘッドカートリッジ
101が着脱できる。すなわち、ユーザは1つのインク
ジェット記録装置において、モノカラーの記録ヘッドカ
ートリッジ1とカラー記録ヘッドカートリッジ101と
を自由に選択して使用することができる。
ジ101および各インクタンク130、140について
説明する。ただし、キャリッジ2との関係部分について
はモノカラー用の記録ヘッドカートリッジ1と同一なの
で、その説明は省略する。
ドカートリッジ101を、2つのインクタンク130、
140が装着された状態で示した平面図である。また、
図23は図22のD−D線断面図であり、図24は図2
2のE−E線断面図である。
ク130とカラーインクタンク140とは、互いに隣接
してカラーホルダ160に装着される。ブラックインク
タンク130とカラーインクタンク140とを合わせた
形状は、モノカラー用のインクタンク30(図13参
照)とほぼ同一の形状となっている。また、ブラックイ
ンクタンク130は、図23に示すように、ブラックイ
ンクを保持する容器132と、容器132を覆って封止
し大気連通口131bが形成された蓋部材131とを有
する。
0のブラックインク用のインク取り込み管160dが挿
入されるインク供給口132bが形成され、その周囲に
は、筒状の支持部132cが立設されている。インク供
給口132bは、ブラックインクタンク130がカラー
ホルダ160に装着される前はシール材(不図示)によ
り封止され、インクの漏れが防止されている。
が収納されており、ブラックインクは、このインク吸収
体133に吸収されて保持されている。支持部132c
には、一方向繊維束で構成されたインク供給部材135
が挿入されて支持されており、インク吸収体133はイ
ンク供給部材135の上端面に密着している。インク吸
収体133に吸収されているインクは、このインク供給
部材135を介してインク供給口132bに導かれる。
ブラックインクタンク130をカラーホルダ160に装
着すると、インク供給口132bにカラーホルダ160
のインク取り込み管160dが挿入され、カラーホルダ
160と液路カバー166とで構成されるインク流路を
介して、ノズル部150のブラックインク用の吐出口群
150B(図21参照)へインクが供給される(図23
では、切断面の関係から、ノズル部150に至るまでの
経路は示されていない)。このとき、インク供給口13
2bの周囲に設けられたシールリング161がインク供
給口132bの外縁部に密着し、インクの漏れが抑制さ
れる。
同様の目的で、インク供給口132bと大気連通口13
1bとを空気層を介して連通するために、容器132の
内部および蓋部材131の内部の所定の部位にリブ13
4(図23では、蓋部材131のリブ134のみを示し
ている)を形成してインク吸収体133と容器132や
蓋部材131との間に所定の空間を構成するとともに、
支持部132cの内面の一部に、容器132の内部と外
部とを連通するスリット(不図示)を設けている。
ーホルダ160への着脱構造として、容器132には、
ブラックインクタンク130をカラーホルダ160に装
着した際にカラーホルダ160のベースプレート151
側の内壁と当接する面に、抜け止め爪132dが一体的
に設けられている。この抜け止め爪132dは、カラー
ホルダ160に形成されたタンク抜け止め穴160iに
嵌合するもので、ブラックインクタンク130をカラー
ホルダ160に装着する際のガイドとなるとともに、ブ
ラックインクタンク130がカラーホルダ160に装着
された状態ではブラックインクタンク130を保持す
る。また、抜け止め爪132dとは反対側の外壁に、下
端部を弾性的に支持されたラッチレバー132aが一体
的に設けられている。
カラーホルダ160にはブラックインクタンク130用
のラッチレバーガイド溝167が形成されており、ブラ
ックインクタンク130をカラーホルダ160に装着す
る際は、ラッチレバー132aをこのラッチレバーガイ
ド溝167に沿って挿入していく。そして、ブラックイ
ンクタンク130がカラーホルダ160に装着された状
態では、ラッチレバー132aはラッチレバーガイド溝
167に押圧されて内側にたわみ、ラッチレバー132
aに形成されたラッチ爪132eが、ラッチレバーガイ
ド溝167に形成されたラッチ爪係合穴167aに係合
される。
ックインクタンク130が装着される領域にも、モノカ
ラーホルダ60(図12参照)と同様な傾斜面160k
が形成され、ブラックインクタンク130にも、傾斜面
160kに対応する傾斜面132gが形成されている。
け止め爪132dが形成された側の端部に、蓋部材13
1の上面よりも1段低くなった段差部131aが形成さ
れている。それに対応して、カラーホルダ160にも、
モノカラーホルダ60の張り出し部60f(図11参
照)と同様の張り出し部160fが形成されている。
ダ160への着脱は、モノカラー用のインクタンク30
と同様にして行われる。すなわち、ブラックインクタン
ク130を装着するときには、まずブラックインクタン
ク130を抜け止め爪132dが形成されている側か
ら、カラーホルダ160のブラックインクタンク130
が装着される部位に斜めに挿入し、段差部131aをカ
ラーホルダ160のブラックインクタンク130側の張
り出し部160f(図22参照)の下方にもぐり込ませ
るとともに、抜け止め爪132dをカラーホルダ160
のタンク抜け止め穴160iに引っ掛ける。その後、ブ
ラックインクタンク130を下方に押し込んで抜け止め
爪132dが形成されている側を中心に回転させ、ラッ
チレバー132aのラッチ爪132eをラッチレバーガ
イド溝167ラッチ爪係合穴167aに係合させる。ま
た、ブラックインクタンク130を取り外すときには、
ラッチレバー132aを内側に押し込み、ラッチ爪13
2eとラッチ爪係合穴167aとの係合を解除すればよ
い。
本的にはブラックインクタンク130と同様の構成であ
り、図24に示すように、3色のインクを収容する容器
142と、容器142を覆う蓋部材141とを有する。
また、カラーホルダ160への装着の際も、蓋部材14
1の、ブラックインクタンク130と同様の部位に形成
された段差部141aが、カラーインクタンク140側
の張り出し部160f(図22参照)の下方にもぐり込
むように斜めに挿入される。
するために、互いに平行に配置された2つの仕切板14
2fにより、容量がほぼ等しい3つの空間に仕切られ
る。これら3つの空間は、互いにカラー記録ヘッドカー
トリッジ101へカラーインクタンク140を装着する
際のカラーインクタンク140の挿入方向に沿って並ん
でいる。また、これら各空間に、それぞれイエローのイ
ンクを吸収して保持するインク吸収体143Y、マゼン
タのインクを吸収して保持するインク吸収体143M、
およびシアンのインクを吸収して保持するインク吸収体
143Cが収納されている。そして、図25の底面図に
示すように、各空間に開口しているインク供給口142
bY、142bM、142bCも、カラーインクタンク
140の挿入方向に沿って形成されている。
インクタンク130と同様なので、その説明は省略す
る。蓋部材141についても、大気連通口(不図示)
が、それぞれの空間ごとに形成されている点と、各空間
を互いに密閉する構成となっている点とを除いては、基
本的にはブラックインクタンク130と同様なので、そ
の説明は省略する。
bM、142bCの位置に対応して、カラーホルダ16
0には、3つのインク取り込み管160d’(図24で
は、切断面の関係から、マゼンタインク用のインク取り
込み管は図示されていない)とが設けられている。各イ
ンク取り込み管160d’は、液路カバー166とで構
成されるインク流路を経由して、それぞれノズル部15
0の所定の吐出口群150Y、150M、150C(図
21参照)と連通している。なお、図24では、各イン
ク流路のノズル部150までの経路は、切断面の関係か
ら、イエローインク用のもののみが示されている。ま
た、シールリング161’も、各インク取り込み管16
0d’ごとに設けられているが、マゼンタインク用のも
のについては、図24には示されていない。
ホルダ160への着脱構造についても、ブラックインク
タンク130と同様に、図26の側面図に示すように、
前述した段差部141aのほかに、ラッチレバー142
aと、抜け止め爪142dとを有する。ラッチレバー1
42aは、図24に示したように、カラーホルダ160
に形成されたラッチレバーガイド溝167’に嵌合する
ものであり、カラーインクタンク140がカラーホルダ
160に装着された状態では、ラッチレバー142aに
形成されたラッチ爪142eが、ラッチレバーガイド溝
167’に形成されたラッチ係合穴167a’に係合す
る。また、図26に示した抜け止め爪142dは、ラッ
チレバー142aが設けられている面とは反対側の面の
下端部に形成されており、この位置に対応して、カラー
ホルダ160には、この抜け止め爪142dが嵌合する
タンク抜け止め穴(不図示)が形成されている。
ンクタンク140が装着される領域にも、図24に示し
たように、モノカラーホルダ60(図12参照)と同様
な傾斜面160k’が形成され、カラーインクタンク1
40にも、傾斜面160k’に対応する傾斜面142g
が形成されている。
160への着脱操作も、ブラックインクタンク130の
着脱操作と同様に、抜け止め爪142dが形成されてい
る側をカラーホルダ160に挿入し、その部分を中心に
回転させて装着し、ラッチレバー142aを内側に押し
込んで取り外す。ここで、カラーインクタンク140を
カラーホルダ160に装着する際、カラーインクタンク
140の各インク供給口142bY、142bM、14
2bCは、カラーインクタンク140の挿入方向に沿っ
て形成されているので、カラーインクタンク140の回
転に伴い、各インク供給口142bY、142bM、1
42bCは、抜け止め爪142dが形成されている側か
ら順次、インク取り込み管160’と結合されるので、
カラーインクタンク140とカラー記録ヘッドカートリ
ッジ101との結合が安定して得られる。
り外しをより容易にするために、カラーホルダ160
に、図18に示したものと同様のポップアップバネを設
けてもよい。
よびカラーインクタンク140をカラー記録ヘッドカー
トリッジ101に装着し、さらにその記録ヘッドカート
リッジ101をキャリッジ2に装着した状態の斜視図を
示す。図27から明らかなように、各インクタンク13
0、140はキャリッジ2の移動方向と垂直な方向に配
置されているので、ブラックインクタンク130の着脱
の際の操作部となるラッチレバー132aと、カラーイ
ンクタンク140の着脱の際の操作部となるラッチレバ
ー142aと、カラー記録ヘッドカートリッジ101の
着脱の際の操作部となるヘッド着脱操作部160cと
は、キャリッジ2の移動方向に対していずれも同じ側に
配置されている。これにより、モノカラー用の記録ヘッ
ドカートリッジ1(図19参照)と同様に、各インクタ
ンク130、140およびカラー記録ヘッドカートリッ
ジ101の着脱操作性が向上するとともに、デザイン的
にも非常にまとまりのあるものとなる。しかも、各ラッ
チレバー132a、142aの頭部の位置が同一直線上
に配置されているので、スペースが有効に利用され、小
型のカラー記録ヘッドカートリッジ101が得られる。
また、各ラッチレバー132a、142aとヘッド着脱
操作部160cとの配置についても、モノカラー用の記
録ヘッドカートリッジ1と同様に、各ラッチレバー13
2a、142aとヘッド着脱操作部160cとが段違い
に配置されており、その機能の違いの認識は容易であ
る。
カラーインクタンク140の傾斜面132g、142g
の角度および形状をそれぞれ異なるものとし、カラーホ
ルダ160の各傾斜面160k、160k’も、ブラッ
クインクタンク130およびカラーインクタンク140
の傾斜面132g、142gに合わせた角度および形状
とすれば、ブラックインクタンク130とカラーインク
タンク140との誤装着も防止できる。
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数個の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを
満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドと
しての構成のいずれでもよい。
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであれば良い。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダと組み合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
ているので、以下に記載する効果を奏する。
の稜部に形成された傾斜面を利用して、一端面に形成さ
れた爪状突起をインクタンクホルダの抜け止め穴に嵌合
させ、他端面に弾性的に支持されたラッチレバーをイン
クタンクホルダの係合穴に係合させることにより、簡単
な構成および簡単な操作で、インクタンクホルダに正確
に位置決めし、保持させることができる。しかも、イン
クタンクホルダへの着脱動作は、一端面側を中心にして
回転させることになるので、少ないスペースで着脱を行
うことができる。
インクタンクホルダの張り出し部の下方にもぐり込む段
差部を形成することによって、爪状突起と抜け止め穴と
の位置合わせをより容易にすることができる。
側の上端部に、インクタンクホルダの凹部に嵌合する突
起を設けることによって、爪状突起と抜け止め穴との位
置合わせおよびラッチ爪と係合穴との係合をより容易に
することができる。
部に支持され外側上方に向かって傾斜または湾曲してい
ることによって、インクタンクホルダから取り外す際
に、インクタンクの他端面側が、ラッチレバーの傾斜ま
たは湾曲に沿って上昇しインクタンクホルダから突出す
るので、インクタンクホルダからの取り外しを容易にす
ることができる。
の場合に、それぞれのインクに対応する供給口を一端か
ら他端に向かう方向に沿って配置することで、インクタ
ンクホルダへの装着の際に、供給口とインクタンクホル
ダのインク取り出し手段とが、インクタンクの回転に伴
って順次結合されるので、両者の結合を安定に保つこと
ができる。
ンクが開口の一部を覆う張り出し部にもぐり込むように
インクタンクを挿入し、一端壁内面に形成された抜け止
め穴にインクタンクの爪状突起を嵌合させ、他端壁内面
に形成された係合穴にインクタンクのラッチレバーのラ
ッチ爪を係合させることにより、簡単な構成および簡単
な操作で、インクタンクを正確に位置決めし、保持する
ことができる。しかも、インクタンクの着脱動作は、イ
ンクタンクの一端面側を中心にして回転させることにな
るので、少ないスペースで着脱を行うことができる。
面に、インクタンクに設けられた突起が嵌合する凹部を
形成することにより、インクタンクの装着の際に、イン
クタンクのインクタンクホルダへの挿入位置も規制さ
れ、爪状突起と抜け止め穴との位置合わせをより容易に
することができる。
バーガイド溝を形成し、このラッチレバーガイド溝に係
合穴を形成することにより、インクタンクを装着する際
に、ラッチレバーがラッチレバーガイド溝に沿って押し
込まれるので、ラッチ爪と係合穴との係合をより容易に
行うことができる。しかも、ラッチレバーはインクタン
クの底部に弾性的に支持され外側上方に向かって傾斜ま
たは湾曲しているので、インクタンクを取り外す際に、
インクタンクの他端面側が、ラッチレバーの傾斜または
湾曲に沿って上昇しインクタンクホルダから突出するの
で、インクタンクの取り外しを容易にすることができ
る。
端側の底面をインクタンクホルダの開口に向けて付勢す
る付勢手段を設けることによって、ラッチ爪と係合穴と
の係合が解除されるとインクタンクの突出量がより大き
くなり、インクタンクの取り外しをさらに容易にするこ
とができる。
インクを収容し、それに対応してインクタンクの供給口
およびインクタンクホルダのインク取り込み手段が復数
個設けられている場合、インク取り込み手段をインクタ
ンクホルダの一端壁から他端壁に向かう方向に沿って配
置することで、供給口とインク取り込み手段との結合を
安定して保つことができる。
け、インクタンクホルダの開口を複数の領域に区画する
ことによって、1つのインクタンクホルダに複数のイン
クタンクを装着することができ、インクを効率的に使用
できる。この場合、インクタンクおよびインクタンクホ
ルダに、互いに対応する傾斜面を形成することで、イン
クタンクの誤装着を防止することができる。
によって、インクタンクが着脱自在な記録ヘッドカート
リッジを得ることができる。この場合、キャリッジに着
脱自在とすることにより、シリアルタイプのインクジェ
ット記録装置への適用が可能となる。
外面にキャリッジとの位置決めをなす位置決め手段を設
けられるとともに、他端壁側の外面には、キャリッジに
弾性的に支持されたガイド部材と係合する凹状の係合部
を設けることによって、インクタンクホルダの装着は、
インクタンクをインクタンクホルダに装着する手順と同
様に、インクタンクホルダをキャリッジに対して斜めに
して概略の位置合わせを行い、その後、インクタンクホ
ルダの一端側を中心として回転するように他端側をキャ
リッジに向けて押し込むことによって行えるので、少な
いスペースでインクタンクホルダを正確に位置決めし、
装着することができる。
ンクタンクホルダの側壁に平行な直線上に配置すること
で、ヘッド端子部とキャリッジの端子部との当接を確実
なものとすることができる。
に操作部を設けることにより、インクタンクホルダの取
り外しを容易にすることができ、さらに、ラッチ爪係合
穴と摘み部とを互いに異なる位置に配置することによ
り、インクタンクホルダからインクタンクを取り外すと
きと、キャリッジからインクタンクホルダを取り外すと
きとの誤操作を防止することができる。
外方へ突出させた突出域を有し、この突出域に対して相
対的に凹部となる領域に、キャリッジに対して着脱する
ための操作部を設けることによって、キャリッジに対す
る着脱の際に操作者が指を入れるための空間を特別に設
ける必要がなくなるので、キャリッジに対する着脱用の
操作部の構造を簡単にし、しかもインクタンクホルダを
より小型のものとすることができる。特に、この操作部
を、凹部となる領域の上端部に設けることによって、操
作をより容易に行うことができる。
ッジに保持される固定部を有する面で、かつ、この固定
部から最も離れた領域に操作部を設けることにより、キ
ャリッジに確実に保持されつつも、キャリッジに対する
着脱は小さな力で行え、キャリッジに対する着脱操作を
容易にすることができる。
と、キャリッジに対して着脱するための操作部とをキャ
リッジの移動方向に対して同一の側に設けることによっ
て、操作部が集中し、インクタンクまたはインクタンク
ホルダのどちらの着脱に際しても操作が簡単になる。ま
た、操作部が設けられた側に操作者が操作できる空間が
あれば、キャリッジがどの位置にあっても着脱を行うこ
とができるようになる。この場合、インクタンクの着脱
用の操作部をキャリッジに対して着脱するための操作部
よりも上方に設けることで、着脱の頻度が大きいインク
タンクの着脱をより容易にすることができる。特に、複
数個のインクタンクが着脱可能な場合、各インクタンク
の操作部を同一直線上に配置することで、デザイン的に
もまとまったものとなるし、より小型化が可能となる。
ンクホルダのうち、記録ヘッドが一体的に設けられたイ
ンクタンクホルダが着脱自在に保持されるので、上述し
たように、少ないスペースで、簡単にインクタンクホル
ダの着脱を行うことができる。
タンクホルダとしては、位置決め手段、端子部およびガ
イド部材を有するものでは、それらに対する位置関係が
等しければ、どのようなインクタンクホルダでもよいの
で、例えば、カラー用の記録ヘッドとモノカラー用の記
録ヘッドとを自由に選択して使用することができる。特
に、操作部が設けられたインクタンクホルダが装着され
た場合、インクタンクの着脱用の操作部すなわちラッチ
レバーと、インクタンクホルダの着脱用の操作部とが、
互いにキャリッジの移動方向に対して同じ側に配置され
ることになるので、操作の統一性がとれ操作性を向上さ
せることができるとともに、デザイン的にも優れたもの
とすることができる。
面と対向する面に、インクタンクホルダが装着された状
態でインクタンクホルダの上面の一部を覆う覆い部を設
けることによって、インクタンクホルダおよびキャリッ
ジの位置決め手段の位置合わせをより容易にすることが
できる。しかも、覆い部によりキャリッジの端子部に他
の部材や操作者の指等が触れにくくなるので、キャリッ
ジの端子部が保護される。
動可能に支持するための支持手段として、2つの軸受部
と2つの挟持部とを有するものにおいて、2つの挟持部
のうちガイド部材の近くの方のの挟持部を構成する2つ
の部材の間隔を他方の挟持部の2つの部材の間隔よりも
大きくすることにより、インクタンクホルダの着脱の際
にキャリッジが必要以上に変形することがなくなり、操
作上の不具合を防止することができる。
明のキャリッジを備えているので、インクタンクホルダ
のキャリッジへの着脱やインクタンクのインクタンクホ
ルダへの着脱に必要なスペースが少なくてすみ、結果的
に、小型のインクジェット記録装置を実現することがで
きる。また、インクタンクとインクタンクホルダとの位
置決め、およびインクタンクホルダとキャリッジとの位
置決めが正確になされるので、信頼性が高く、記録品位
のよいインクジェット記録装置を提供することができ
る。
斜視図である。
収めた状態の斜視図である。
ッジの斜視図である。
斜視図である。
れるモノカラー用の記録ヘッドカートリッジを、インク
タンクが装着された状態で、ヘッド端子部が見える方向
から見た斜視図である。
れるモノカラー用の記録ヘッドカートリッジを、インク
タンクが装着された状態で、ヘッド端子部とは反対側の
面が見える方向から見た斜視図である。
れるモノカラー用の記録ヘッドカートリッジの底面図で
ある。
部の拡大斜視図である。
て、記録ヘッドカートリッジをキャリッジに装着する手
順の第1ステップを示す斜視図である。
て、記録ヘッドカートリッジをキャリッジに装着する手
順の第2ステップを示す斜視図である。
図である。
−A線断面図である。
されるインクタンクの平面図である。
図である。
の、モノカラーホルダとの結合状態を示す断面図であ
る。
着する手順の第1ステップを示す斜視図である。
着する手順の第2ステップを示す斜視図である。
を設けた記録ヘッドカートリッジの例の、図11に示し
た記録ヘッドカートリッジのA’−A’線に相当する断
面図である。
録ヘッドカートリッジを装着した状態を示す斜視図であ
る。
されるカラー記録ヘッドカートリッジを、これに溶着さ
れる2つのインクタンクとともに示した斜視図である。
ジの底面図である。
ジの平面図であり、2つのインクタンクが装着された状
態を示す。
である。
である。
カラー記録ヘッドカートリッジを装着した状態を示す斜
視図である。
C インク供給口 32c、132c 支持部 32d、132d、142d 抜け止め爪 32e、132e、142e ラッチ爪 32f、132g、142g 傾斜面 33、133、143Y、143M、143C イン
ク吸収体 34、134 リブ 35、135 インク供給部材 50、150 ノズル部 50a 吐出口面 50b 吐出口 50c 共通液室 50d 液路 50e 電気熱変換体 51、151 ベースプレート 52 溝付部材 53、153 ヘッド端子部 53a ヘッド位置決め切り欠き 53b ヘッド位置決め穴 60 モノカラーホルダ 60a 段差部 60b ヘッド押圧部 60c ヘッド着脱操作部 60d、160d、160d’ インク取り込み管 60e インク流路 60f、160f 張り出し部 60g タンク突起ガイド部 60h、167、167’ ラッチレバーガイド溝 60i、160i タンク抜け止め穴 60j、167a、167a’ ラッチ爪係合穴 60k、160k、160k’ 傾斜面 61、161、161’ シールリング 62 フィルタ 64 ヘッドガイド係合部 68 ポップアップバネ 101 カラー記録ヘッドカートリッジ 130 ブラックインクタンク 140 カラーインクタンク 142f 仕切板 150Y、150M、150C、150B 吐出口群 160 カラーホルダ 165 仕切板 166 液路カバー P 記録媒体
Claims (37)
- 【請求項1】 内部に収容した記録用のインクを外部に
供給するための供給口を有するとともに、箱状のインク
タンクホルダの開口に挿入されて着脱自在に保持され、
前記インクタンクホルダに装着されることで、前記供給
口が前記インクタンクホルダのインク取り込み手段と連
通するインクタンクにおいて、 前記インクタンクホルダに装着された際、前記インクタ
ンクホルダの開口の底壁と対向する底面と、この底面に
隣接する一端面とが交わる稜部に傾斜面が形成され、 前記一端面に、前記インクタンクホルダに形成された抜
け止め穴に嵌合する爪状突起が設けられるとともに、他
端面に、前記インクタンクホルダに形成された係合穴に
係合するラッチ爪が設けられたラッチレバーが弾性的に
支持されて設けられていることを特徴とするインクタン
ク。 - 【請求項2】 前記一端面側の上面には、前記インクタ
ンクホルダに装着された状態で、前記インクタンクホル
ダの、前記抜け止め穴が形成された面の上部に設けられ
前記開口の一部を覆う張り出し部の下方にもぐり込む段
差部が形成されている請求項1に記載のインクタンク。 - 【請求項3】 前記一端面と前記他端面とを結ぶ両側面
の、前記一端面側の上端部には、それぞれ前記インクタ
ンクホルダの一端壁と他端壁とを結ぶ両側壁の上端面に
形成された凹部に嵌合する突起が設けられている請求項
1または2に記載のインクタンク。 - 【請求項4】 前記ラッチレバーは、前記他端面の底部
に弾性的に支持され外側上方に向かって傾斜または湾曲
している請求項1、2または3に記載のインクタンク。 - 【請求項5】 前記ラッチレバーが一体成形された請求
項1ないし4のいずれか1項に記載のインクタンク。 - 【請求項6】 内部に収容しているインクの色が1色で
ある請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクタ
ンク。 - 【請求項7】内部に収容しているインクの色が複数色で
あり、インクの色に対応して、内部が複数の空間に区画
されるとともに前記供給口も複数設けられている請求項
1ないし5のいずれか1項に記載のインクタンク。 - 【請求項8】 前記複数の供給口が、前記一端から前記
他端へ向かう方向に沿って配置されている請求項7に記
載のインクタンク。 - 【請求項9】 記録用のインクを収容したインクタンク
が挿入される開口を有し、前記インクタンクを着脱自在
に保持するとともに、前記インクタンクが装着されるこ
とでインク取り込み手段が前記インクタンクの供給口と
連通するインクタンクホルダにおいて、 前記開口の一端壁内面には、前記インクタンクに設けら
れた爪状突起が嵌合する抜け止め穴が形成されるととも
に、前記開口の他端壁内面には、前記インクタンクに弾
性的に支持されたラッチレバーに設けられたラッチ爪が
係合する係合穴が形成され、 さらに、前記一端壁の開口端部には、前記開口の一部を
覆う張り出し部が設けられていることを特徴とするイン
クタンクホルダ。 - 【請求項10】 前記一端壁と前記他端壁とを結ぶ両側
壁の上端面の、前記一端壁側の端部には、それぞれ前記
インクタンクの一端面と他端面とを結ぶ両側面の上端部
に設けられた突起が嵌合する凹部が形成されている請求
項9に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項11】 前記ラッチレバーは前記インクタンク
の他端面の底部に弾性的に支持されて外側上方に向かっ
て傾斜または湾曲したものであり、前記ラッチレバーに
嵌合するラッチレバーガイド溝が前記他端壁に形成さ
れ、前記係合穴は、このラッチレバーガイド溝に形成さ
れている請求項9または10に記載のインクタンクホル
ダ。 - 【請求項12】 前記開口の底壁には、前記インクタン
クの他端側の底面を前記開口に向けて付勢する付勢手段
が設けられている請求項9、10または11に記載のイ
ンクタンクホルダ。 - 【請求項13】 前記インクタンクは、内部が、複数色
のインクを収容する複数の空間に区画されるとともに、
前記複数の空間に対応して複数の供給口を有し、 前記複数の供給口に対応して、複数の前記インク取り込
み手段が、前記一端壁から他端壁に向かう方向に沿って
配置されている請求項9ないし12のいずれか1項に記
載のインクタンクホルダ。 - 【請求項14】 前記底壁には、前記開口を複数の領域
に区画するための仕切板が前記側壁に沿って設けられる
とともに、前記抜け止め穴および前記係合穴が前記複数
の領域ごとに設けられ、前記複数の領域に、それぞれ異
なるインクタンクが着脱される請求項9ないし13のい
ずれか1項に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項15】 前記複数の領域は2つの領域であり、
一方の領域には1色のインクが収容されたインクタンク
が着脱され、他方の領域には複数色のインクを収容する
インクタンクが着脱される請求項14に記載のインクタ
ンクホルダ。 - 【請求項16】 前記複数の領域に着脱されるインクタ
ンクは、それぞれ前記底面と前記一端面とが交わる稜部
に傾斜面が形成され、かつ、前記傾斜面の角度が異なる
ものであり、 前記傾斜面に対応して、前記底壁と前記一端壁とが交わ
る稜部には、前記複数の領域ごとにそれぞれ角度が異な
る傾斜面が設けられている請求項14または15に記載
のインクタンクホルダ。 - 【請求項17】 インクを吐出して記録媒体に記録を行
う記録ヘッドが一体的に設けられ、前記インク取り込み
手段が前記記録ヘッドに連通している請求項9ないし1
6のいずれか1項に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項18】 前記記録ヘッドを前記記録媒体に対し
て走査するために前記記録媒体の面に沿って往復移動さ
れるキャリッジに着脱自在に保持され、 前記一端壁側の外面に、前記キャリッジとの位置決めを
なす位置決め手段、および、前記記録ヘッドにインク吐
出用の電気信号を送信するために前記キャリッジに設け
られた端子部と当接するヘッド端子部が設けられるとと
もに、 前記他端壁側の外面に、前記キャリッジに弾性的に支持
されたガイド部材と係合する凹状の係合部が設けられて
いる請求項17に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項19】 前記ヘッド端子部と前記係合部とは、
前記側壁に平行な直線上に配置されている請求項18に
記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項20】 前記他端壁側の外面に、外側に向かっ
て突出する操作部が設けられている請求項18または1
9に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項21】 前記ラッチ爪係合穴と前記操作部と
は、前記一端壁に沿う方向において互いに異なる位置に
配置されている請求項20に記載のインクタンクホル
ダ。 - 【請求項22】 前記記録ヘッドは、吐出用のエネルギ
ーをインクに与えるためのエネルギー発生素子として、
熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えている請求
項17ないし21のいずれか1項に記載のインクタンク
ホルダ。 - 【請求項23】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させる請求
項22に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項24】 インクを吐出して記録媒体に記録を行
う記録ヘッドが一体的に設けられ、内部にインクを収容
するインクタンクを着脱自在に保持するとともに、前記
記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査するために前記
記録媒体の面に沿って往復移動されるキャリッジに着脱
自在に保持されるインクタンクホルダであって、 前記インクタンクの着脱用の固定領域を外方へ突出させ
た突出域を有し、前記突出域に対して相対的に凹部とな
る領域に、前記キャリッジに対して着脱するための操作
部が設けられていることを特徴とするインクタンクホル
ダ。 - 【請求項25】 前記操作部は、前記突出域に対して相
対的に凹部となる領域の上端部に設けられている請求項
24に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項26】 インクを吐出して記録媒体に記録を行
う記録ヘッドが一体的に設けられるとともに内部にイン
クを収容し、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して走
査するために前記記録媒体の面に沿って往復移動される
キャリッジに着脱自在に保持されるインクタンクホルダ
であって、 前記キャリッジに装着された際に前記キャリッジに保持
される固定部を有する面の、前記固定部から最も離れた
領域に、前記キャリッジに対して着脱するための操作部
が設けられていることを特徴とするインクタンクホル
ダ。 - 【請求項27】 インクを吐出して記録媒体に記録を行
う記録ヘッドが一体的に設けられ、内部にインクを収容
するインクタンクを着脱自在に保持するとともに、前記
記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査するために前記
記録媒体の面に沿って往復移動されるキャリッジに着脱
自在に保持されるインクタンクホルダであって、 前記インクタンクの着脱用の操作部および前記キャリッ
ジに対して着脱するための操作部が、それぞれ前記キャ
リッジの移動方向に対して同一の側に設けられているこ
とを特徴とするインクタンクホルダ。 - 【請求項28】 前記インクタンクの着脱用の操作部
は、前記キャリッジに対して着脱するための操作部より
も上方に設けられている請求項27に記載のインクタン
クホルダ。 - 【請求項29】 前記インクタンクは復数個着脱可能で
あり、それぞれのインクタンクの着脱用の操作部が同一
直線上に配置されている請求項27または28に記載の
インクタンクホルダ。 - 【請求項30】 前記記録ヘッドは、吐出用のエネルギ
ーをインクに与えるためのエネルギー発生素子として、
熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えている請求
項24ないし29のいずれか1項に記載のインクタンク
ホルダ。 - 【請求項31】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させる請求
項30に記載のインクタンクホルダ。 - 【請求項32】 記録媒体にインクを吐出して記録を行
うインクジェット記録装置に、前記記録媒体の面に沿っ
て往復移動可能に支持されたキャリッジにおいて、 請求項17ないし23のいずれか1項に記載のインクタ
ンクホルダが着脱自在に保持され、 前記インクタンクホルダの一端壁側の外面と対向する面
に、前記インクタンクホルダの位置決めをなす位置決め
手段、および、前記インクタンクホルダに設けられた記
録ヘッドにインク吐出用の電気信号を送信するための、
前記インクタンクホルダの一端壁側の外面に設けられた
ヘッド端子部と当接する端子部が設けられるとともに、 前記インクタンクホルダの他端壁側の外面に設けられた
凹状の係合部と対向する部位に、前記係合部に係合する
ガイド部材が弾性的に支持されていることを特徴とする
キャリッジ。 - 【請求項33】 前記インクタンクホルダの一端壁側の
外面と対向する面に、前記ガイド部材側へ向かって延
び、前記インクタンクホルダが装着された状態で前記イ
ンクタンクホルダの上面の一部を覆う覆い部が設けられ
ている請求項32に記載のキャリッジ。 - 【請求項34】 前記端子部と前記ガイド部材とは、互
いに対向配置されている請求項32または33に記載の
キャリッジ。 - 【請求項35】 記録媒体にインクを吐出して記録を行
うインクジェット記録装置に、前記記録媒体の面に沿っ
て往復移動可能に支持されたキャリッジにおいて、 請求項24ないし31のいずれか1項に記載のインクタ
ンクホルダが着脱自在に保持されることを特徴とするキ
ャリッジ。 - 【請求項36】 前記インクジェット記録装置に往復移
動可能に支持するための支持手段として、 前記記録媒体の面と平行となるように前記インクジェッ
ト記録装置に支持されたガイドシャフトが摺動自在に嵌
合する、互いに間をおいて配置された2つの軸受部と、 前記ガイドシャフトと平行に前記インクジェット記録装
置に支持された板状のガイドレールを挟持するために、
それぞれ2つの部材で構成され互いに間をおいて配置さ
れた2つの挟持部とが設けられ、 前記2つの挟持部のうち、前記ガイド部材に近い方の挟
持部を構成する2つの部材間の間隔が、他方の挟持部を
構成する2つの部材間の間隔よりも大きい請求項32な
いし35のいずれか1項に記載のキャリッジ。 - 【請求項37】 請求項32ないし36のいずれか1項
に記載のキャリッジを備え、インク吐出用の電気信号に
基づき、前記キャリッジに装着されたインクタンクホル
ダの記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインク
ジェット記録装置。
Priority Applications (53)
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---|---|---|---|
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