JP3441892B2 - スキャナヘッドカートリッジ、該スキャナヘッドカートリッジを装着可能な情報処理装置 - Google Patents

スキャナヘッドカートリッジ、該スキャナヘッドカートリッジを装着可能な情報処理装置

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JP3441892B2
JP3441892B2 JP23642296A JP23642296A JP3441892B2 JP 3441892 B2 JP3441892 B2 JP 3441892B2 JP 23642296 A JP23642296 A JP 23642296A JP 23642296 A JP23642296 A JP 23642296A JP 3441892 B2 JP3441892 B2 JP 3441892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリアルプリンタの
記録手段に着脱自在に載せ換えられることで、シリアル
プリンタを読み取り装置として機能させることを可能と
するスキャナヘッドカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、読み取り手段を有するプリンタ
は、キャリッジに保持される記録手段を読み取り手段と
を載せ換える構成が採られ、その構成は、一般に、読み
取り手段であるスキャナヘッドカートリッジに取り付け
られた照明装置により原稿面を照射し、原稿の反射像を
レンズを経由してセンサが読み取るものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の記録手段と読み取り手段とを載せ換えてプリンタを
読み取り装置として機能させる構成では次のような問題
点がある。
【0004】(1)光学系を内蔵するスキャナヘッドカ
ートリッジを、記録手段と交換してキャリッジへ搭載す
る際に、スキャナヘッドカートリッジの所定の光学的焦
点距離の位置に記録媒体の読み取り面が位置するよう
に、スキャナヘッドカートリッジをキャリッジに位置決
め装着する必要がある。そのため、スキャナヘッドカー
トリッジのキャリッジへの位置決め装着は、スキャナヘ
ッドカートリッジと記録媒体との間の間隔精度よりも高
精度となるようにしなければならない。また、その際の
スキャナヘッドカートリッジのキャリッジへの装着は、
スキャナヘッドカートリッジ内へ読み取り情報を有する
光を案内する光路に介在する部材(例えば、透明窓やレ
ンズ)を、キャリッジの各部との接触により傷付けるこ
となく行わなければならない。
【0005】(2)記録手段にインクタンクが含まれ、
インクによって記録を行うインクジェットプリンタで
は、プリンタ用途に応じてインクタンクに貯蔵されるイ
ンクが異なる色であったり、量も異なるものとなる。こ
のため、記録手段を搭載するキャリッジも様々な形態と
なっている。特に、近年の著しい記録技術の進歩によっ
て次々と新規のプリンタやインクヘッドカートリッジが
生産されているが、形状や取り付け方法の異なるインク
ヘッドカートリッジの存在によって、スキャナヘッドカ
ートリッジも多くの種類を製作しなければならない。こ
のために非常に製造コストが高くなってしまうという問
題点がある。
【0006】さらに、ユーザー例では、異なるインクヘ
ッドカードリッジを搭載できる数種類のプリンタを所持
する利用者が、それぞれのプリンタを読み取り装置とし
て機能させる場合には、所持するプリンタごとにスキャ
ナヘッドカートリッジを購入する必要がある。
【0007】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目
的は、キャリッジへの簡易かつ高精度な位置決め装着が
行えるスキャナヘッドカートリッジ及び該スキャナヘッ
ドカートリッジを装着可能な情報処理装置を提供するこ
とにある。
【0008】他の本発明の目的は、スキャナヘッドカー
トリッジのキャリッジへの装着の際に、該スキャナヘッ
ドカートリッジを簡単な装着操作によりスムーズに装着
できるスキャナヘッドカートリッジ及び該スキャナヘッ
ドカートリッジを装着可能な情報処理装置を提供するこ
とにある。
【0009】他の本発明の目的は、異なるインクヘッド
カートリッジを搭載する異なる形状のキャリッジであっ
ても、ベースユニットを共用することによって共通化が
図られたスキャナヘッドカートリッジを提供することに
ある。
【0010】他の本発明の目的は、記録ヘッドと交換し
て使用されることで必要となる焦点距離等の光学系の調
整が容易な構造のスキャナヘッドカートリッジ及び該ス
キャナヘッドカートリッジを装着可能な情報処理装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、原稿の読み取りに必要な光学部品を収容するケース
が、開閉可能な上ケースと下ケースから構成されるスキ
ャナヘッドリッジを着脱自在に搭載するキャリッジを具
備する情報処理装置において、 スキャナヘッドカートリ
ッジの下ケースは、上ケースを閉じた状態に係合するの
に用いられる被係止部を具備し、 スキャナヘッドカート
リッジの上ケースは、当該スキャナヘッドカートリッジ
をキャリッジに搭載する際の位置決め案内手段と、下ケ
ースの被係止部に係合する係止部とを具備し、 キャリッ
ジは、搭載されたスキャナヘッドカートリッジを位置決
めする位置決め部と、スキャナカートリッジを位置決め
部へ押圧する押圧部と、スキャナヘッドカートリッジを
搭載する際に上ケースの位置決め案内手段と係合する部
位とを具備し、 キャリッジへのスキャナヘッドカートリ
ッジの搭載時には、上ケースの係止部が下ケースの被係
止部に向かう方向へ、キャリッジの押圧部が上ケースの
係止部を押圧することを特徴とする。
【0012】
【0013】
【0014】この場合、光学部品は下ケースに収容さ
れ、光学部品を構成する光源は、その照明光が原稿に対
して斜め照射であるとともに照射中心が原稿高さの基準
位置よりも深度方向深い位置を照射するように配置さ
ているとしてもよい。
【0015】この場合、光源が複数のLEDから構成さ
れるとともに、その温度を安定させるためにLEDを搭
載する基板の裏側には冷却板が設けられているとしても
よい。
【0016】さらに、LEDの駆動は、読み取り前には
一定時間電流を流すことにより当該LEDを予熱し、
読み取り後には当該LEDを所定の温度に保つように
電流を流すとしてもよい。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】また、インクヘッドカートリッジは、イン
ク吐出口からインクを吐出して記録媒体に記録を行う
してもよい
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の態様】図1乃至図3は、本発明によるス
キャナヘッドカートリッジの一実施例の特徴を最も良く
表わす図であり、図1は本実施例の外観を示す斜視図、
図2は図1に示した上ケース2を取り除いた電気部品配
置を示す斜視図、図3は光学系部品のみの配置を示す斜
視図、図4は上ケース2と下ケース1とが一体とされた
状態を示す断面図である。
【0027】図1において1は下ケースであり、光学系
部品や電気基板などのすべての部品を搭載し、キャリッ
ジに設置されたときの位置決めを行う位置決め穴1Bと
位置決め溝1Cがある。読み取り方向の姿勢を決めるの
が基準壁1Aであり、キャリッジ搭載時にはキャリッジ
側の基準壁(不図示)に片寄せされることによりその搭
載位置を決定する。20Aは本体装着時に電気的接触を
はかるための内部I/Fであるところのコネクター部で
あり、基準壁1Aと平行な壁1Dにビス21で固定され
ている。2は上ケースであり、下ケース1の開口面を覆
う形態で下ケース1と一体化されスキャナヘッドカート
リッジ10を構成する。
【0028】下ケース1および上ケース2のそれぞれに
は係合手段および該係合手段による一体化を確実なもの
とするための結合手段が設けられている。係合手段とし
て上ケース2にはヒンジ部2C、2Dが設けられ、下ケ
ース1には該ヒンジ部2C、2Dが挿通される回転穴1
S(図2参照)が設けられており、ヒンジ部2C、2D
が回転穴1Sに入ることにより上ケース2は下ケース1
に回動可能に支持される。
【0029】また、結合手段として下ケース1には、反
回転穴1S側となる側壁に突起(突起)3Dが突設さ
れ、上ケース2には突起3Dに対応適合する形状の窪み
2Dが形成された突起(係止部材)2Fが設けられてい
る。突起2Fの窪み2Dと突起3Dとが嵌合することで
上下一体のスキャナヘッドカートリッジ10が形成され
る。
【0030】なお、突起2Fに窪み2Dの代りに突起を
設け、突起3Dの代りに突起を設けることとしてもよ
い。
【0031】また、上ケース1は、内部の光学系の調整
を行う時などに開閉されるが、上ケース1の突起2Fが
形成される反ヒンジ部2C、2D側となる辺は開閉動作
を容易とするために、下ケース1から突出する庇部2G
が形成されている。
【0032】上ケース2の上面には、位置決め案内手段
であるところの耳2A,2Bが形成されている。本体キ
ャリッジにスキャナヘッドカートリッジを挿入する際
に、キャリッジに耳2A,2B両端が係わりあうこと
で、位置決め穴1Bと位置決め溝1Cはキャリッジ側の
位置決め部(不図示)と良好に嵌め合わされる。
【0033】図2は上ケース2を取り除いた状態を示す
斜視図である。
【0034】20はフレキシブル基板であり電気部品を
搭載し略箱形状で内部光学系部品を包み込む構成になっ
ている。フレキシブル基板20には端部にコネクター部
20Aがあり、他端にはイメージセンサ13(図3参
照)が取り付けられる。さらには、後述する光源として
のLEDや、画像処理回路(不図示)などが搭載されて
いる。
【0035】図3乃至図4を参照して本実施例における
光学系配置を説明する。
【0036】3は光源であるところの複数個のLED
(λ=570nm)であり、読み取り幅方向と平行に設
けられ、かつ、読み取り幅よりも長く配列されている。
【0037】光源であるLED3に近接して、集光手段
である円筒形状のロッドレンズ6がLED3の並び方向
と平行に設置されている。LED3の照射中心はロッド
レンズ6のレンズ作用面の中心を通過し、原稿面を斜め
に照射する構成となっている。
【0038】原稿からの反射光は、光軸中心が原稿と略
直角方向に設けられた第一の結像系レンズであるフィー
ルドレンズ7を通る。フィールドレンズ7を通過した反
射光は、読み取り幅方向と平行に設けられたミラー8に
より光軸の進行方向が90゜折り曲げられて原稿と略平
行な光線とされる。
【0039】11Aはアパーチャであり、第一の結像系
レンズであるフィールドレンズ7の結像面はこの位置と
される。アパーチャ11Aの後方には第二の結像系レン
ズであるところの結像レンズ12が設けられている。
【0040】結像レンズ12の結像位置は光電変換素子
13Cの位置であり、光電変換素子13Cは接続部13
Dがフレキシブル基板20にハンダ付けされることによ
り、フレキシブル基板20と電気的に接続されるととも
に一体とされ、イメージセンサ13としてパッケージさ
れる。なお、結像系レンズの配置は縮小比0.4515
8に設置されている。
【0041】次に、光学系部品の組み込み状態を説明す
る。フレキシブル基板20のLED3の配置部裏側に
は、アルミニウム板による冷却板4が導電性両面接着テ
ープにより貼り付けられている。LED3の照射角度
は、下ケース1の三角リブ1F,1Hにフレキシブル基
板20および冷却板4を設置することで決定され、ロッ
ドレンズ6を支持するロッドレンズホルダ5と下ケース
の爪部1Jが冷却板4の両端を押さえることにより固定
される。
【0042】図3においてロッドレンズ6は、光源の光
量アップのための集光手段として設けられた、レンズ部
が円筒形状のものであり、両端の非照射部に設けられた
ロッドレンズ突起6C,6Dが冷却板4の決め穴4Aと
嵌め合わされることで、光源であるLED3は上述した
ように、その照射中心がロッドレンズ6の円筒方向と直
角方向で円の中心を通過するように配置されている。
【0043】ロッドレンズ6の両端にはレンズ部の円筒
形状と同軸のロッドレンズベース6Aが配置されてお
り、下ケース1の溝1Kに設置することでロッドレンズ
6の中心位置が決定される。
【0044】ロッドレンズベース6AにはDカット部が
形成され、ロッドレンズホルダー5の折り曲げられた両
端部で固定される。該Dカット部は下ケース1の三角リ
ブ1F,1H側が若干高めとされ、ロッドレンズホルダ
5によって下方に押されると図面上反時計方向に回動
し、ロッドレンズアーム6Bが下ケース1の三角リブ1
Gに片寄せられた状態でロッドレンズ6および冷却板4
は一体的に固定される。
【0045】下ケース1の固定突起1Nがロッドレンズ
ホルダ5の両端に挿通されることによってロッドレンズ
ホルダ5の抜け止めとなっている。
【0046】三角リブ1F、1Gで決定される斜め照射
側の光軸は、結像系レンズの光軸上の原稿面中心位置よ
りも深度方向遠い方向に1.5゜ずれて照射されてい
る。
【0047】上記のように、光源の照射中心を原稿高さ
の基準位置よりも深度方向遠い位置に向けたため紙間が
基準位置よりも変化した場合でも出力変化を低減できた
ので原稿位置が変わっても高い解像度を維持し濃度ムラ
を低減できるものとなっっている。
【0048】また、LED3の駆動方法について述べる
と、読み取り前に光源に一定時間定電流を流すことで予
熱し、その後低電流により一定温度を保つように駆動し
ている。これにより、光源の温度を安定化することで出
力変化を低減し、読み取り時間の経過による画像濃度ム
ラを低減するとともに、光源温度を予熱することで2枚
目以降の待機時間が短縮可能となっている。
【0049】次に、図5を参照して本実施例におけるフ
ィールドレンズ7とミラー8の固定方法を説明する。
【0050】7Aはミラーホルダであり、略凹形状の板
バネであり、下方にフィールドレンズ位置決め固定手段
が形成され、上方にはミラー位置決め固定手段が形成さ
れて、レンズおよびミラーの位置決め機能を併わせ持つ
ように構成されている。
【0051】続いて、図4および図6を参照して、結像
レンズ12の調整および位置決め方法について説明す
る。
【0052】第二の結像系レンズであるところの結像レ
ンズ12は、アパーチャ11Aを形成する円筒系の鏡筒
11に接着着固定されている。鏡筒11はレンズホルダ
9の内周に対して摺動可能であり、鏡筒溝11Bに治具
(不図示)を差し込んで移動調整を行う。16は板バネ
性のレンズストッパであり、くの字状部16Aは常に鏡
筒11を下方に付勢した状態で仮止めしてある。本調整
後はビス21によって本締めする。
【0053】レンズホルダ9は、溝突起9A,9Bが光
軸と平行に形成された下ケース1の摺動溝1S内を摺動
する。レンズホルダ9の内周は溝突起9A,9Bと平行
であり、結像レンズ12は光軸に対して平行に移動する
ことによりY方向の位置が決定される。ツバ9A,9B
は原稿面と平行な光軸と同高さの平面をもつリブ1Qの
上を摺動する。ツバ9A,9Bには長穴が形成されてお
り、レンズホルダ9を位置調整した後にビス止めする。
【0054】結像レンズ12の後方には、上述した、光
電変換素子13Cを備えたイメージセンサが配置され
る。該イメージセンサは光電変換素子13Cの並びと平
行な線上に位置決め穴13A,13Bを有している。位
置決め穴13A,13Bはツバ9A,9Bと平行なレン
ズホルダ上の決め突起(不図示)と嵌め合わされること
でZ方向の光軸が決定される。
【0055】イメージセンサは、半田付けされたフレキ
シブル基板20の固定穴(不図示)によりレンズホルダ
9とビス固定される。
【0056】本実施例における光学系レンズの配置は、
上記のようにテレセントリック系に構成されるため、倍
率変化の少ないものとなっている。
【0057】上記のように構成される本実施例のスキャ
ナヘッドカートリッジの記録装置本体への取付け状態に
ついて図7を参照して説明する。
【0058】図7中、10は被記録媒体に記録を行う記
録ヘッドカートリッジ30と交換可能な着脱式のスキャ
ナヘッドカートリッジである。
【0059】スキャナヘッドカートリッジ10はプリン
トに用いられる記録ヘッドカートリッジ30と同形状で
あり、本体との電気的接続部も記録ヘッドカートリッジ
と共通なコネクター部20Aをもつ。
【0060】40はキャリッジであり、スキャナヘッド
カートリッジ10のコネクター部20Aを介して本体よ
り読み取り制御信号送受信する接点部(不図示)があり
ヘッドガイド122により、スキャナヘッドカートリッ
ジ10は接点への押し付けが行われ、キャリッジ40と
スキャナヘッドカートリッジ10の連結が確実に行われ
ている。
【0061】読み取り信号は接点部41およびフレキシ
ブルケーブル44を介して装置本体のCPUで処理され
る。
【0062】キャリッジ40はフレーム45の側板部4
5A,45Bの間にスライド軸とスライド板47に沿っ
て往復動することで読み取りが行こなわれる。48は駆
動モータで、ベルト45を介してキャリッジ40を移動
させる。
【0063】50は原稿を送り込むための給紙スタッカ
であり、プリンタとして使用する場合には記録紙が挿入
される。原稿3は給紙スタッカ部50から給紙ローラ5
1によってプリンタ後方より給紙され、LFローラ52
と押さえローラ53によりキャリッジ40の下方読み取
り位置まで運ばれ、読み取り幅分ラインフィードを間欠
的におこないながら、やがて排紙ローラ54により排紙
される。
【0064】次に、キャリッジについて図8を参照して
説明する。図8は、図1に示したインクジェット記録装
置のキャリッジ40の斜視図である。
【0065】キャリッジ40は全体的に枠型の形状をな
しており、その中空部に、スキャナヘッドカートリッジ
10または記録ヘッドカートリッジ101が装着され
る。キャリッジ40の背面には2つの軸受部40aが一
体的に設けられており、これら各軸受部40aにガイド
シャフト105が挿通される。また、キャリッジ2の前
面には、2つの挟持部として、ガイドレール挟持部40
bとキャリッジ変形防止用ストッパ40cが一体的に設
けられている。ガイドレール挟持部40bはケーブル押
え121側に設けられ、キャリッジ変形防止用ストッパ
40cはヘッドガイド122側に設けられる。ガイドレ
ール挟持部40bおよびキャリッジ変形防止用ストッパ
40cは、それぞれ板状のガイドレール112を挟んで
上下方向に間隔をおいて突設された2つの部材で構成さ
れるものである。このように、2つの軸受部40aと、
ガイドレール挟持部40bと、キャリッジ変形防止用ス
トッパ40cにおいてキャリッジ40が支持されてい
る。これにより、キャリッジ40はベース114(図1
参照)と平行になるように支持され、キャリッジ40に
装着された記録ヘッドカートリッジ101のノズル部1
50(図10参照)と記録媒体Pとの距離がほぼ一定に
保たれる。
【0066】ただし、キャリッジ変形防止用ストッパ4
0cを構成する2つの部材の間隔は、ガイドレール挟持
部40bを構成する2つの部材の間隔よりも大きく、キ
ャリッジ40は、実質上はキャリッジ変形防止用ストッ
パ40cを除く3点で支持されている。これは、キャリ
ッジ40をベース114と平行に支持するためには、キ
ャリッジ2の摺動負荷を考慮すると、キャリッジ40を
同一直線上に並んでいない3点で支持すれば十分である
からであり、さらにキャリッジ変形防止用ストッパ40
cを設けたのは、キャリッジ40に記録ヘッドカートリ
ッジ101を着脱する際の、ガイドレール挟持部40b
や各軸受部40aへ加わる荷重によるキャリッジ2の不
要な変位や変形を防止し、操作上の不具合が生じるのを
防止するためである。また、キャリッジ変形防止用スト
ッパ40cをヘッドガイド122側に設けたのは、後述
するように、キャリッジ40へ記録ヘッドカートリッジ
101を着脱する際には、このヘッドガイド122に力
が加わるからである。
【0067】フレキシブルケーブル103は所定の経路
を引き回され、その先端部に設けられたケーブル端子部
103aがキャリッジ40の図示右側壁の内側に位置す
るように、ケーブル押え121により固定されている。
ケーブル端子部103aは、キャリッジ40に記録ヘッ
ドカートリッジ101を装着したとき、記録ヘッドカー
トリッジ101のヘッド端子部153(図10参照)が
当接するもので、これにより、記録ヘッドカートリッジ
101との電気的接続がなされる。
【0068】ケーブル押え121は、ステンレス等の導
電性を有する板状の部材を折り曲げて形成したものであ
り、その上端部は、ケーブル端子部103aよりもキャ
リッジ40の内側へ張り出した覆い部121aとなって
いる。また、ケーブル押え121はその一部が、フレキ
シブルケーブル103のGNDパターンと接触してい
る。すなわち、ケーブル押え121はフレキシブルケー
ブル103を介して接地されている。これは、操作者が
記録ヘッドカートリッジ101をキャリッジ40に着脱
する際等に、操作者の指等に帯びた静電気あるいは記録
ヘッドカートリッジ101に蓄積された静電気等をケー
ブル押え121に放電させてGNDに落すためであり、
これにより上記静電気等のケーブル端子部103aへの
放電を防止し、このインクジェット記録装置の制御基板
へダメージを与えないようにしている。
【0069】また、ケーブル押え121に覆い部121
aを形成することによって、ケーブル端子部103aは
覆い部121aの下方に位置することになり、ケーブル
端子部103aに操作者の指等が触れにくくなる。その
結果、上述した静電気等がケーブル押え121に放電し
易くなり、さらに、覆い部121aによりケーブル端子
部103a自体の保護がなされる。
【0070】キャリッジ40の、ケーブル端子部103
aが位置している面には、2つのヘッド位置決め突起4
0d、40eが一体的に設けられている。一方のヘッド
位置決め突起40dは角形で、ケーブル端子部103a
よりも奥側に設けられている。他方の位置決め突起40
eは先端部が円錐形状の丸形で、ケーブル端子部103
aよりも手前側に設けられている。キャリッジ40に記
録ヘッドカートリッジ101が装着された状態では、後
述するように、一方のヘッド位置決め突起40dが記録
ヘッドカートリッジ101のヘッド位置決め用の切り欠
き溝153a(図10参照)に嵌合するとともに、他方
の位置決め突起40eが記録ヘッドカートリッジ101
のヘッド位置決め穴153b(図10参照)に嵌合し、
記録ヘッドカートリッジ101のキャリッジ40に対す
る正確な位置決めがなされる。以上の説明から明らかな
ように、各ヘッド位置決め突起40d、40eでキャリ
ッジ2の位置決め手段が構成され、ヘッド位置決め用の
切り欠き溝153aおよびヘッド位置決め穴153bで
記録ヘッドカートリッジ101の位置決め手段が構成さ
れている。
【0071】さらに、キャリッジ40の、ケーブル端子
部103aと対向する部位には、コンタクトバネ123
が設けられ、その先端部には、樹脂で成形されたヘッド
ガイド122が固着されている。すなわちヘッドガイド
122は、キャリッジ40に弾性的に支持されている。
ヘッドガイド122は、記録ヘッドカートリッジ101
がキャリッジ40に装着された状態では、後述するよう
に、記録ヘッドカートリッジ101のヘッド押圧部16
0b(図11参照)に嵌合し、コンタクトバネ123の
バネ力により記録ヘッドカートリッジ101をケーブル
端子部103aに向けてに付勢するものであり、ケーブ
ル端子部103aとヘッドガイド122とを対向配置す
ることにより、ケーブル端子部103aとヘッド端子部
153との接触を確実なものとしている。また、ヘッド
ガイド122は、記録ヘッドカートリッジ101をキャ
リッジ40に装着する際のガイドの役目もはたしてい
る。本実施例では、図9に示すように、コンタクトバネ
123としてはダブルトーション型のねじりコイルばね
を用いており、2つのコイル部がキャリッジ40に一体
成形された支持棒に支持されるとともに、それぞれのコ
イル部から伸びた端部で、両端部がキャリッジ40に支
持された金属性の軸部材124を挟み込んでいる。これ
により、コンタクトバネ123に負荷が与えられたとき
にキャリッジ40に加わる負荷が分散され、キャリッジ
40の変形が防止される。また、キャリッジ40に記録
ヘッドカートリッジ101を装着したとき、ケーブル端
子部103aとヘッド端子部153との接触をより確実
にするために、コンタクトバネ123による記録ヘッド
カートリッジ1の押圧力を2kgf程度とした。
【0072】以上説明したように、ケーブル押え121
に覆い部121aを形成するとともに、ケーブル端子部
103aに対向する部位にヘッドガイド122を設ける
ことにより、キャリッジ40に記録ヘッドカートリッジ
101を装着する際には、記録ヘッドカートリッジ10
1のヘッド端子部153側の面を覆い部121aの下方
にもぐり込ませ、覆い部121aの先端部を支軸として
記録ヘッドカートリッジ101を回転させながら装着す
ることになる。そのため、覆い部121aが記録ヘッド
カートリッジ101装着の際のガイドとなるとともに、
少ないスペースで記録ヘッドカートリッジ101を装着
することができる。
【0073】また、記録ヘッドカートリッジ101は、
内部に収容するインクタンクのインク容量を多くするた
めに、その形状はキャリッジ40にフィットした形状と
されている。したがって、形状自身がガイド機能を兼ね
るものとなっており、キャリッジ40に挿入の際には、
その底面下部をキャリッジ40の底面内壁部にそわせて
挿入することで容易に装着することが可能となってい
る。
【0074】また、覆い部121aはケーブル端子部1
03aの上方に張り出しているため、記録ヘッドカート
リッジ101のヘッド端子部153側の面を覆い部12
1aの下方にもぐり込ませずに記録ヘッドカートリッジ
101を装着した場合、記録ヘッドカートリッジ101
のベースプレート151などがケーブル端子部103a
に接触する前に覆い部121aに当り、記録ヘッドカー
トリッジ101がケーブル端子部103aを損傷するの
を防止する。
【0075】次に、記録ヘッドカートリッジ101につ
いて説明する。図10は記録ヘッドカートリッジ101
を、ヘッド端子部153が見える方向から見た斜視図で
あり、図11は記録ヘッドカートリッジ101を、ヘッ
ド端子部153とは反対側の面が見える方向から見た斜
視図である。
【0076】この記録ヘッドカートリッジ101は図1
0および図11に示すように、インクを吐出するノズル
部と、上面に開口部を有する箱状の形状をなすホルダ1
60とが一体となったもので、ホルダ160の内部に、
インクを収容するインクタンク130が着脱自在に装着
される。
【0077】ヘッド端子部153は、ベースプレート1
51に固着された、ガラスエポキシ等の電気基板であ
り、ノズル部を構成する複数の電気熱変換体に接続され
る配線は、ワイヤーボンディングによりヘッド端子部1
53に接続される。また、ベースプレート151は、記
録媒体Pの搬送方向に対して1〜4°傾けて取り付けら
れており、したがって、ノズル部を構成する複数の吐出
口の列も記録媒体Pの搬送方向に対して1〜4°傾いて
いる。
【0078】インクタンク130からノズル部を構成す
る共通液室に供給されて一時的に貯えられたインクは、
毛管現象により液路に侵入し、吐出口でメニスカスを形
成して液路を満たした状態を保つ。このとき、ヘッド端
子部153に伝送された記録信号に基づき電気熱変換体
が通電されて発熱すると、電気熱変換体上のインクが急
激に加熱されて膜沸騰して液路内に気泡が発生し、この
気泡の膨張により吐出口からインクが吐出される。ここ
では、エネルギーを発生させるエネルギー発生素子とし
て、電気熱変換体を示したが、これに限らず、瞬間的に
吐出圧力を加える機械的エネルギーを発生する圧電素子
を用いてもよい。
【0079】また、ベースプレート151には、キャリ
ッジ40の各ヘッド位置決め突起40d、40e(図8
参照)の位置に対応して、記録ヘッドカートリッジ10
1がキャリッジ40に装着された際に、角形のヘッド位
置決め突起40dが嵌合するヘッド位置決め切り欠き1
53a、および丸形のヘッド位置決め突起40eが嵌合
するヘッド位置決め穴153bが形成されている。
【0080】ベースプレート151は、ホルダ160の
一端壁に、熱溶着や超音波溶着等により固着されてい
る。ホルダ160の上面のベースプレート151側の端
部には段差部160aが形成されており、他の部位より
も1段低くなっている。記録ヘッドカートリッジ101
をキャリッジ40に装着する際に、この段差部160a
の上面をケーブル押え121の覆い部121a(図8参
照)の下にもぐり込ませることによって、記録ヘッドカ
ートリッジ101のおおよその位置決めが容易に行え
る。
【0081】また、記録ヘッドカートリッジ101をキ
ャリッジ40に着脱するための機構として、ホルダ16
0の、ベースプレート151とは反対側、すなわち他端
壁側の外面には、キャリッジ40に装着された際にキャ
リッジ40のヘッドガイド122(図8参照)に保持さ
れる固定部であるヘッド押圧部160bと、キャリッジ
40に対して着脱するための操作部であるヘッド着脱操
作部160cとが形成されている。ヘッド押圧部160
bは、ホルダ160のベースプレート151とは反対側
の面の下端から上端部にかけて傾斜状に形成された凹状
の部分である。ヘッド押圧部160bの上部は、さらに
へこんだヘッドガイド係合部164となっており、記録
ヘッドカートリッジ101がキャリッジ40に装着され
た状態では、キャリッジ40のヘッドガイド122が、
このヘッドガイド係合部164に係合される。ヘッドガ
イド係合部164にヘッドガイド122が係合すること
により、記録ヘッドカートリッジ101はキャリッジ4
0に対して位置決めされ、固定される。ヘッド着脱操作
部160cは、記録ヘッドカートリッジ101の手前
側、すなわちヘッド押圧部160bが設けられた面のヘ
ッド押圧部160bから最も離れた領域の上端部に設け
られ、記録ヘッドカートリッジ101をキャリッジ40
から取り外す際に、操作者が指を引っ掛けて上方に引き
上げることによって、容易に取り外せるようにするため
のものである。
【0082】これらヘッド押圧部160bおよびヘッド
着脱操作部160cは、それぞれラッチレバー132a
のガイドとなる、後述するラッチレバーガイド溝160
h(図14参照)を有することにより形成される突出域
に対して相対的に凹部となる領域に設けられたものであ
る。これにより、記録ヘッドカートリッジ101の限ら
れた容積が有効に利用され、最小限のスペースで、キャ
リッジ40のヘッドガイド122に保持される固定部、
およびキャリッジ40に対する着脱のための操作部が得
られる。
【0083】ここで、記録ヘッドカートリッジ101の
キャリッジ40への着脱操作について説明する。
【0084】なお、以下の説明では、記録媒体Pの搬送
方向に対して上流側を奥側、その面を背面といい、下流
側を手前側、その面を前面という。
【0085】図12に、図8に示したインクジェット記
録装置を筐体に収めた状態の斜視図を示す。図12に示
すように、下ケース118と上ケース117とによって
外装が構成され、その内部に、図8に示したインクジェ
ット記録装置が収められている。
【0086】上ケース117の奥側部には、上ケース1
17を覆うトップカバー119が開閉自在に設けられて
いる。上ケース117は、圧板108に対応する部位に
開口部を有し、トップカバー119を開くことで、トッ
プカバー119は記録媒体Pを圧板108上にセットす
るためのトレイとなる。さらに上ケース117は、その
中央部から前面にかけても開口部を有し、この開口部か
ら、記録ヘッドカートリッジ101あるいはインクタン
ク130を着脱することができる。そのため、記録ヘッ
ドカートリッジ101あるいはインクタンク130の交
換時には、所定の操作によりキャリッジ40はその移動
範囲の中央部に移動される。この記録ヘッドカートリッ
ジ101あるいはインクタンク130の交換用の開口部
の手前側には、この開口部の上面の一部および前面を覆
うヘッドカバー120が開閉自在に設けられており、記
録ヘッドカートリッジ101あるいはインクタンク13
0を交換しないときにはヘッドカバー120を閉じ、記
録ヘッドカートリッジ101を保護する。
【0087】記録ヘッドカートリッジ101をキャリッ
ジ40に装着する際は、まず図12に示すように、記録
ヘッドカートリッジ101のベースプレート151(図
10参照)が設けられた側を、キャリッジ2に設けられ
たケーブル押え121の覆い部121aの下方にもぐり
込ませながら、図示矢印方向に斜めに挿入する。これに
より、記録ヘッドカートリッジ101の段差部160a
(図10参照)の立面が覆い部121aの端面に突き当
たり、記録ヘッドカートリッジ101のおおよその位置
決めがなされる。
【0088】次いで、図13に示すように、記録ヘッド
カートリッジ101を下向きに押し込む。このとき、記
録ヘッドカートリッジ101のヘッド押圧部160b
(図11参照)の斜面がキャリッジ40のヘッドガイド
122(図8参照)にガイドされ、キャリッジ40の各
ヘッド位置決め突起40d、40eが記録ヘッドカート
リッジ101のヘッド位置決め切り欠き153aおよび
ヘッド位置決め穴153bに嵌合しつつ、記録ヘッドカ
ートリッジ101はキャリッジ40にスムーズに装着さ
れる。記録ヘッドカートリッジ101が完全に装着され
ると、ヘッドガイド122はヘッドガイド係合部164
(図11参照)に係合し、記録ヘッドカートリッジ10
1は固定される。また、ヘッドガイド122の押圧力に
より、記録ヘッドカートリッジ101のヘッド端子部1
53がキャリッジ40のケーブル端子部103aに押圧
され、両者の電気的接続は確実なものとなる。
【0089】記録ヘッドカートリッジ101をキャリッ
ジ40から取り外すときは、キャリッジ40のヘッド着
脱操作部160cを上向きに引き上げる。これにより、
ヘッドガイド122とヘッドガイド係合部164との係
合が外れ、ヘッド押圧部160bはヘッドガイド122
の上に乗り上がる。ヘッド押圧部160bがヘッドガイ
ド122の上に乗り上がることにより記録ヘッドカート
リッジ101はヘッド着脱操作部160c側がキャリッ
ジ40から突出して斜めの状態となる。そして、キャリ
ッジ40から突出した部分を摘むことにより、記録ヘッ
ドカートリッジ101は、キャリッジ40から容易に取
り出される。
【0090】また、ヘッド押圧部160bが設けられて
いる面において、ヘッド着脱操作部160cは、ヘッド
押圧部160bから最も離れた位置に設けられているの
で、ヘッド着脱操作部160cを引き上げ、ヘッドガイ
ド係合部164がヘッドガイド122から外れる際に作
用するモーメントが大きくなる。これにより、小さな力
で記録ヘッドカートリッジ101を取り外すことがで
き、記録ヘッドカートリッジ101を確実に保持しつつ
も、その着脱がより容易になる。記録ヘッドカートリッ
ジ101をより小さな力で取り外すことができるように
するためには、記録ヘッドカートリッジ101の、キャ
リッジ40の移動方向に平行な中心線に対して、ヘッド
押圧部160bを奥側に設け、かつ、ヘッド着脱操作部
160cを手前側の端部に設けることである。
【0091】図14に、図10に示した記録ヘッドカー
トリッジ1の平面図を示し、図15に、図14に示した
記録ヘッドカートリッジ1のA−A線断面図を示す。図
14および図15に示すように、ホルダ160の底壁に
はインク取り込み管160dが突設されており、このイ
ンク取り込み管160dに開口するインク流路160e
が、ノズル部150の共通液室150c(図8参照)と
連通している。インク取り込み管160dの周囲には、
ゴム等の弾性部材からなるシールリング161が固定さ
れている。また、インク取り込み管160dの開口端に
はフィルタ162が取り付けられており、異物がノズル
部150に取り込まれるのを防止している。
【0092】ホルダ160のベースプレート151側の
上端部には、その両隅部に、張り出し部160fが形成
され、さらに、その近傍には、半円状の凹部であるタン
ク突起ガイド部160gが形成されている。一方、ホル
ダ160のベースプレート151とは反対側の内壁に
は、インクタンク130(図10および図11参照)を
装着する際に、後述するラッチレバー132a(図10
および図11参照)のガイドとなるラッチレバーガイド
溝160hが形成されている。さらに、ホルダ160の
底壁とベースプレート151側の壁とが交わる稜部に
は、傾斜面160kが形成されている。
【0093】ここで、この記録ヘッドカートリッジ1に
装着されるインクタンク130について説明する。図1
6は、図10に示した記録ヘッドカートリッジ1に装着
されるインクタンク130の平面図であり、図17は、
図16に示したインクタンク130のB−B線断面図で
ある。
【0094】インクタンク130は、インクを保持する
容器132と、容器132を覆って封止し大気連通口
(不図示)が形成された蓋部材131とを有する。
【0095】容器132の底部には、ホルダ160のイ
ンク取り込み管160d(図15参照)が挿入されるイ
ンク供給口132bが形成され、その周囲には、筒状の
支持部132cが立設されている。インク供給口132
bは、インクタンク130がホルダ160に装着される
前はシール材(不図示)により封止され、インクの漏れ
が防止されている。
【0096】容器132の内部にはスポンジ等からなる
インク吸収体133が収納されており、インクは、この
インク吸収体133に吸収されて保持されている。支持
部132cには、一方向繊維束で構成されたインク供給
部材135が挿入されて支持されており、インク吸収体
133はインク供給部材135の上端面に密着してい
る。インク吸収体133に吸収されているインクは、こ
のインク供給部材135を介してインク供給口132b
に導かれる。インクタンク130をホルダ160に装着
すると、図18に示すように、インク供給口132bに
ホルダ160のインク取り込み管160dが挿入されて
両者が連通し、インク流路160dを経由してノズル部
150へインクが供給される。このとき、インク供給口
132bの周囲に設けられたシールリング161がイン
ク供給口132bの外縁部に密着し、インクの漏れが抑
制される。
【0097】また、インク供給口132bと上述した大
気連通口とを空気層を介して連通するために、容器13
2の内部および蓋部材131の内部の所定の部位にリブ
134(図17では、蓋部材131のリブ134のみを
示している)を形成してインク吸収体133と容器13
2や蓋部材131との間に所定の空間を構成するととも
に、支持部132cの内面の一部に、容器132の内部
と外部とを連通するスリット(不図示)を設けている。
このように、空気層を介してインクタンク130の内部
と外部とを連通することによって、インク供給口132
bを封止していたシール材を剥がす際の、インク供給口
132bからのインクの吹き出しや漏出を防止すること
ができる。また、記録実行中にインクタンク130の周
囲温度が上昇した場合でも、インクタンク130内のイ
ンクが外部に押し出されなくなる。さらに、容器32の
内壁にインクが滞留しなくなるので、インク供給口13
2bや大気連通口からインクが漏出するおそれもなくな
り、インクの消費効率が向上する。
【0098】一方、インクタンク130の外部構造とし
て、容器132には、インクタンク130をホルダ16
0に装着した際にホルダ160のベースプレート151
側の内壁と当接する面に、爪状突起としての抜け止め爪
132dが一体的に設けられている。この抜け止め爪1
32dは、ホルダ160に形成されたタンク抜け止め穴
160i(図15参照)に嵌合するもので、インクタン
ク130をホルダ160に装着する際のガイドとなると
ともに、インクタンク130がホルダ160に装着され
た状態ではインクタンク130を保持する役目を果た
す。
【0099】また、容器132の、底壁と、抜け止め爪
132dが形成された面とが交わる稜部には、傾斜面1
32fが形成されている。この傾斜面132fの角度お
よび形状は、ホルダ160の傾斜面160k(図15参
照)の角度および大きさとほぼ等しい。
【0100】さらに、抜け止め爪132dとは反対側の
外壁である他端面に、下端部を弾性的に支持されたラッ
チレバー132aが一体的に設けられている。ラッチレ
バー132aは、インクタンク130の外側上方に向か
って傾斜し、ホルダ160のラッチレバーガイド溝16
0h(図14および図15参照)に嵌合するもので、イ
ンクタンク130がホルダ160に装着された状態で
は、ラッチレバーガイド溝160hに押圧されて図17
に示した矢印C方向にたわみ、ラッチレバー132aに
形成されたラッチ爪132eが、ラッチレバーガイド溝
160hに形成されたラッチ爪係合穴160jに係合さ
れる。本実施例では、ラッチレバー132aは、容器1
32に一体成形されている。
【0101】蓋部材131については、その上面の、抜
け止め爪132dが形成された側の端部に、蓋部材13
1の上面よりも1段低くなった段差部131aが形成さ
れている。インクタンク130をホルダ160に装着す
る際は、この段差部131aをホルダ160の各張り出
し部160f(図14および図15参照)の下方にもぐ
り込ませるようにインクタンク130を挿入し、おおよ
その位置決めを行う。また、ホルダ160のタンク突起
ガイド部160gに嵌合するタンク突起131bが形成
されている。
【0102】次に、インクタンク130のホルダ160
への着脱操作について説明する。
【0103】インクタンク130をホルダ160に装着
するときは、まず、インク供給口132bを封止してい
るシール材を剥がす。その後、図19に示すように、イ
ンクタンク130を抜け止め爪132dが形成されてい
る側から矢印方向に斜めに挿入し、インクタンク130
の段差部131aをホルダ160の各張り出し部160
fの下方にもぐり込ませるとともに、インクタンク13
0の抜け止め爪132dをホルダ160のタンク抜け止
め穴160i(図15参照)に引っ掛け、インクタンク
130のおおよその位置決めを行う。インクタンク13
0をホルダ160に挿入する際、インクタンク130に
は傾斜面132fが形成されているので、この傾斜面1
32fがホルダ160の底壁と略平行になるようにガイ
ドとして利用して挿入すれば、インクタンク130の段
差部131aをホルダ160の各張り出し部160fの
下方にもぐり込ませるのは容易である。また、ホルダ1
60およびインクタンク130に、互いに対応する傾斜
面160k、132fが形成されているので、このホル
ダ160に、異なる種類のインクタンクは装着できず、
インクタンクの誤装着が防止される。
【0104】次いで、図20に示すように、ラッチレバ
ー132aがラッチレバーガイド溝160h(図14お
よび図15参照)に沿って移動するように、インクタン
ク130を下方に押し込む。すると、インクタンク13
0はホルダ160に挿入された部分を中心に略回転し、
ラッチレバー132aがラッチレバーガイド溝60hに
押圧されて内側にたわみながら押し込まれ、ラッチレバ
ー132aのラッチ爪132e(図17参照)がホルダ
160のラッチ爪係合穴160j(図15参照)に係合
する。これにより、インクタンク130はホルダ160
に固定される。また、ラッチ爪132eがラッチ爪係合
穴160jに係合することによりクリック感が生じるの
で、装着時の感触も良好である。
【0105】インクタンク130をホルダ160から取
り外すときは、ラッチレバー132aを内側に押し込
み、ラッチ爪132eとラッチ爪係合穴160jとの係
合を解除する。ラッチレバー132aは、その下端部を
弾性的に支持され、しかもインクタンク130の外側上
方に向かって傾斜しているので、ラッチ爪132eとラ
ッチ爪穴160jとの係合が解除されると図17に示し
た状態に戻ろうとする。そのため、ラッチレバー132
aの根元斜面がラッチレバーガイド溝160hに沿って
滑り上がり、インクタンク130は自動的にラッチレバ
ー132a側が持ち上がり斜めの状態になる。そして、
持ち上がった部位を摘むことにより、インクタンク13
0は容易にホルダ160から取り外せる。
【0106】このように、インクタンク130を略回転
させてホルダ160へ着脱することにより、少ないスペ
ースでの着脱が可能となる。また、装着時には、インク
タンク130の傾斜面132fをガイドとして利用しつ
つ、段差部131aをホルダ160の張り出し部160
fにもぐり込ませるようにすることにより、インクタン
ク130のホルダ160への挿入方向が規制される。さ
らに、インクタンク130にタンク突起131bを設け
るとともに、ホルダ160にタンク突起ガイド部160
gを設けているので、インクタンク130のホルダ16
0への挿入位置も規制され、インクタンク130は、ほ
ぼタンク突起131bを中心に回転される。
【0107】これにより、インクタンク130はホルダ
160のフィルタ162(図14および図15参照)に
干渉することなく装着され、インクタンク130を装着
する際のフィルタ162の損傷のおそれがなくなる。ま
た、インクタンク130はホルダ160に対して回転し
て着脱するので、着脱スペースが少なくてすみ、ひいて
はインクジェット記録装置の小型化が達成される。
【0108】上述した例では、ホルダ160からインク
タンク130を取り外すために、ラッチレバー132a
の復元力によりインクタンク130のラッチレバー13
2a側の端部が持ち上がる現象を利用しているが、それ
に加え、インクタンク130の他端側(ラッチレバー1
32aが設けられている側)の底壁をホルダ160の開
口に向けて付勢する付勢手段として、図21に示すよう
なポップアップバネ168を設け、そのバネ力を利用し
て、インクタンク130のラッチレバー132a側の端
部を持ち上げてもよい。ポップアップバネ168は、ホ
ルダ160の中空部の底壁に固定された板バネであり、
ホルダ160のノズル部150側からラッチレバーガイ
ド溝160h側へ伸びる自由端部は、湾曲しながら上方
に向かっている。これにより、ラッチ爪132eとラッ
チ爪係合穴160jとの係合が外れると、ポップアップ
バネ168のバネ力によりインクタンク130のラッチ
レバー132a側の端部が上方に持ち上げられ、ホルダ
160からの突出量が大きくなるので、インクタンク1
30の取り出しがより容易になる。
【0109】また、図19および図20には、記録ヘッ
ドカートリッジ1単体へのインクタンク130の着脱手
順を示したが、もちろん、記録ヘッドカートリッジ10
1をキャリッジ40(図8参照)に装着した状態でもイ
ンクタンク130の着脱操作は可能である。
【0110】図22に、インクタンク130を記録ヘッ
ドカートリッジ101に装着し、さらにその記録ヘッド
カートリッジ101をキャリッジ40に装着した状態の
斜視図を示す。図22から明らかなように、インクタン
ク130の着脱の際の操作部となるラッチレバー132
aと、記録ヘッドカートリッジ101の着脱の際の操作
部となるヘッド着脱操作部160cとは、キャリッジ4
0の移動方向に対してともに同じ側に配置されている。
これにより、操作者はそれぞれの操作部を容易に認識で
き、操作の統一性がとれるので、操作性が向上する。し
かも、デザイン的にも非常にまとまりのある操作部を提
供できる。さらに、インクタンク130の着脱または記
録ヘッドカートリッジ101の着脱の際には、ラッチレ
バー132aおよびヘッド着脱操作部160cが設けら
れている側にのみ、操作者が操作するための空間を有す
ればよいので、このような位置にキャリッジ40が位置
していれば、任意の位置でインクタンク130または記
録ヘッドカートリッジ1の着脱が可能となる。
【0111】また、ラッチレバー132aとヘッド着脱
操作部160cとは互いに隣り合って配置されている
が、インクタンク130を取り外す操作はラッチレバー
132aを内側に押す操作であり、記録ヘッドカートリ
ッジ101を取り外す操作はヘッド着脱操作部160c
を引き上げる操作であることから、その操作方法の違い
により誤操作を避けている。また、ラッチレバー132
aとヘッド着脱操作部160cの位置が段違いに配置さ
れているので、その機能の違いが認識し易くなってい
る。この場合、インクタンク130の着脱頻度と記録ヘ
ッドカートリッジ101の着脱頻度を比較すると、イン
クタンク130の着脱頻度のほうが大きいので、操作の
し易さを考慮し、ラッチレバー132aの頭部(操作者
が指を掛ける部分)の位置をヘッド着脱操作部160c
の位置よりも上方に配置している。
【0112】図23は、図8乃至図22を用いて説明し
た記録ヘッドカートリッジ101と異なる形態の記録ヘ
ッドカートリッジ201を示す斜視図である。記録ヘッ
ドカートリッジ201は大型化された記録装置に用いら
れる多量のインクを貯蔵可能なものとなっている。
【0113】図1乃至図6に示した本実施例のスキャナ
ヘッドカートリッジは、上記のような記録ヘッドカート
リッジ101,201をそれぞれ用いる異なる形態のイ
ンクジェットプリンタのいずれにも搭載可能となってい
る。
【0114】すなわち、小型の記録ヘッドカートリッジ
101については、記録ヘッドカートリッジ101を搭
載するキャリッジ40について、記録ヘッドカートリッ
ジ101と同様の形態にて搭載可能とし、また、より大
型化された記録ヘッドカートリッジ201については、
後述するようなアダプターと組み合せることによって記
録ヘッドカートリッジ201と同様の形状とすることで
記録ヘッドカートリッジ201を搭載するキャリッジに
搭載可能としたものである。
【0115】スキャナヘッドカートリッジ10の搭載互
換性について、まず、記録ヘッドカートリッジ101に
関する互換性を説明する。
【0116】図24は、図22に示したキャリッジ40
に、記録ヘッドカートリッジ101の代りにスキャナヘ
ッドカートリッジ10を搭載した状態を示す斜視図であ
る。記録ヘッドカートリッジ101は、上述したように
内部に収容するインクタンクのインク貯蔵量を多くする
意味から、キャリッジ40とフィットし、挿入の際には
ガイド機能を兼ねる形状とされていた。
【0117】スキャナヘッドカートリッジ10の場合に
は、記録ヘッドカートリッジ201と同様の形状とする
必要があることから、その底面部(記録紙側となる面)
の形状は記録ヘッドカートリッジ201の底面部形状と
同じとされている。このため、キャリッジ40への挿入
の際には、位置決め案内手段である耳2A,2Bをキャ
リッジ40の側壁上端に沿わせて挿入することにより、
その容易性の向上を図っている。
【0118】挿入の際の精密な位置決めについては、キ
ャリッジ40に設けられた2つのヘッド位置決め突起4
0d、40eと位置決め穴1Bと位置決め溝1Cによ
り、記録ヘッドカートリッジ101と同様に行われる。
【0119】図24に示される装着時における状態につ
いて述べると、スキャナヘッドカートリッジ10には、
ヘッドガイド122により接点への押し付けが行われ、
キャリッジ40とスキャナヘッドカートリッジ10の連
結および収容が確実に行われる。
【0120】このとき、ヘッドガイド122による押圧
される部分は上ケース2に突設された突起2Fに形成さ
れた凹部2E(図4参照)となる。このため、突起2F
を突起3Dに向けて押圧する形態となり、窪み2Dと突
起3Dとの嵌合がより強固なものとされ、下ケース1と
上ケース2との一体化もより確実なものとなっている。
【0121】スキャナヘッドカートリッジ10をキャリ
ッジ40から取り外す際には、庇部2Gを持ち上げるこ
とによりなされるが、スキャナヘッドカートリッジ10
がキャリッジ40から取り外されるまではヘッドガイド
122によって上記突起2Fが押圧されているため、下
ケース1と上ケース2とは一体化された状態で取り外し
が行われ、その操作性が容易なものとなっている。
【0122】次に、図23に示した記録ヘッドカートリ
ッジ201と同様の形状とするためのアダプタの構成お
よび装着について図25を参照して説明する。
【0123】図25に示すように、スキャナヘッドカー
トリッジ10から上ケース2を取り外し、下ケース1の
みを用いている。
【0124】アダプタ225は、図示するようにそのヒ
ンジ部(不図示)が下ケース1の回転穴1S(図2参
照)に入り、さらには反ヒンジ部側となる端部に突設さ
れた突起内の窪み(不図示)に図3に示す突起3Dが入
り込むことで図23に示した記録ヘッドカートリッジ2
01と同形状であり、上下一体のスキャナヘッドカート
リッジ226が形成される。
【0125】ここで、下ケース1とアダプタ225の係
合部の形状は下ケース1と上ケース2との嵌合と同様に
行われるものとして説明したが、スキャナヘッドカート
リッジ226がプリンタに取り付けられる際に、その形
状が取り付けの障害にならないものであれば、その限り
ではなく、その他の係合方法でも何ら問題はない。従っ
て、形状の異なるスキャナヘッドカートリッジをアダプ
タ方式で構成することにより、新規のヘッドカートリッ
ジ全体を製作する必要がないので大幅なコストダウンが
できる上に、一つのベースユニットを数種類のプリンタ
で使用できるようになる。
【0126】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0127】スキャナヘッドカートリッジのキャリッジ
への装着の際に、該スキャナヘッドカートリッジを簡単
な装着操作によりスムーズに装着でき、また、その際の
位置決め装着が高精度に行えるスキャナヘッドカートリ
ッジ及び該スキャナヘッドカートリッジを装着可能な情
報処理装置を提供することができる。
【0128】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す外観斜視図である。
【図2】本実施例における電気部品配置を示す斜視図で
ある。
【図3】本実施例における光学系部品配置を示す図であ
る。
【図4】本実施例における内部構成を示す側面図であ
る。
【図5】本実施例における光学系部品の固定方法を示す
図である。
【図6】本実施例におけるレンズ調整部を示す図であ
る。
【図7】本実施例における本体装着状態を示す図であ
る。
【図8】図7に示したインクジェット記録装置のキャリ
ッジの斜視図である。
【図9】図8に示したキャリッジのヘッドガイド近傍の
斜視図である。
【図10】図1に示したインクジェット記録装置に装着
される記録ヘッドカートリッジを、インクタンクが装着
された状態で、ヘッド端子部が見える方向から見た斜視
図である。
【図11】図1に示したインクジェット記録装置に装着
される記録ヘッドカートリッジを、インクタンクが装着
された状態で、ヘッド端子部とは反対側の面が見える方
向から見た斜視図である。
【図12】図2に示したインクジェット記録装置におい
て、記録ヘッドカートリッジをキャリッジに装着する手
順の第1ステップを示す斜視図である。
【図13】図2に示したインクジェット記録装置におい
て、記録ヘッドカートリッジをキャリッジに装着する手
順の第2ステップを示す斜視図である。
【図14】図10に示した記録ヘッドカートリッジの平
面図である。
【図15】図14に示した記録ヘッドカートリッジのA
−A線断面図である。
【図16】図10に示した記録ヘッドカートリッジに装
着されるインクタンクの平面図である。
【図17】図16に示したインクタンクのB−B線断面
図である。
【図18】図17に示したインクタンクのインク供給口
の、ホルダとの結合状態を示す断面図である。
【図19】インクタンクを記録ヘッドカートリッジに装
着する手順の第1ステップを示す斜視図である。
【図20】インクタンクを記録ヘッドカートリッジに装
着する手順の第2ステップを示す斜視図である。
【図21】ホルダの底壁にポップアップバネを設けた記
録ヘッドカートリッジの例の、図14に示した記録ヘッ
ドカートリッジのA’−A’線に相当する断面図であ
る。
【図22】図8に示したキャリッジに、図11に示した
記録ヘッドカートリッジを装着した状態を示す斜視図で
ある。
【図23】図8乃至図22を用いて説明した記録ヘッド
カートリッジ101と異なる形態の記録ヘッドカートリ
ッジ201を示す斜視図である。
【図24】図22に示したキャリッジ40に、記録ヘッ
ドカートリッジ101の代りにスキャナヘッドカートリ
ッジ10を搭載した状態を示す斜視図である。
【図25】図23に示した記録ヘッドカートリッジ20
1と同様の形状とするためのアダプタの構成および装着
状態を示す図である。
【符号の説明】
1 下ケース 2 上ケース 3 LED 4 冷却板 5 ロッドレンズホルダ 6 ロッドレンズ 7 フィールドレンズ 8 ミラー 9 レンズホルダ 10 スキャナヘッドカートリッジ 11 鏡筒 12 結像レンズ 13 イメージセンサ 14 ミラーホルダ 16 レンズストッパ 20 フレキシブル基板 40 キャリッジ 45 フレーム 52 LFローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 晋也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 鳥越 真 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 兼子 雄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 仲谷 明彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−134064(JP,A) 特開 平5−182410(JP,A) 特開 平1−171363(JP,A) 特開 平7−202271(JP,A) 特開 平5−34843(JP,A) 特開 平4−33861(JP,A) 実開 平7−28093(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 B41J 2/01 B41J 3/44 B41J 25/304

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の読み取りに必要な光学部品を収容
    するケースが、開閉可能な上ケースと下ケースから構成
    されるスキャナヘッドリッジを着脱自在に搭載するキャ
    リッジを具備する情報処理装置において、前記スキャナヘッドカートリッジの前記下ケースは、前
    記上ケースを閉じた状態に係合するのに用いられる被係
    止部を具備し、 前記スキャナヘッドカートリッジの前記上ケースは、当
    該スキャナヘッドカートリッジを前記キャリッジに搭載
    する際の位置決め案内手段と、前記下ケースの被係止部
    に係合する係止部とを具備し、 前記キャリッジは、搭載された前記スキャナヘッドカー
    トリッジを位置決めする位置決め部と、前記スキャナカ
    ートリッジを前記位置決め部へ押圧する押圧部と、前記
    スキャナヘッドカートリッジを搭載する際に前記上ケー
    スの前記位置決め案内手段と係合する部位とを具備し、 前記キャリッジへの前記スキャナヘッドカートリッジの
    搭載時には、前記上ケースの前記係止部が前記下ケース
    の前記被係止部に向かう方向へ、前記キャリッジの前記
    押圧部が前記上ケースの前記係止部を押圧することを特
    徴とする 情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記光学部品は前記下ケースに収容さ
    れ、前記光学部品を構成する光源は、その照明光が原稿
    に対して斜め照射であるとともに照射中心が原稿高さの
    基準位置よりも深度方向深い位置を照射するように配
    置されていことを特徴とする請求項1に記載の情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記光源が複数のLEDから構成される
    とともに、その温度を安定させるために前記LEDを搭
    載する基板の裏側には冷却板が設けられていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記LEDの駆動は、読み取り前には一
    定時間電流を流すことにより当該LEDを予熱し、読
    み取り後には当該LEDを所定の温度に保つように低電
    流を流すことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジは、前記スキャナヘッド
    カートリッジを、記録媒体に記録を行うインクヘッドカ
    ートリッジと載せ替え可能であることを特徴 とする請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記インクヘッドカートリッジは、イン
    ク吐出口からインクを吐出して記録媒体に記録を行う
    とを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
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