JP3667193B2 - スキャナヘッド及び画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気部品、光学部品及び処理装置に係り、特に、本体装置と接続して利用される電気部品、撮像素子上に画像を形成する光学部品、及び、これらを含む処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像処理装置として原稿読取装置の需要が高まってきている。原稿読取装置としては、原稿台を有するフラットベット型原稿読取装置や、フィルム読取装置等がある。その中で、プリンタの交換型印字ヘッドと略同形状を有するスキャナヘッドを該印字ヘッドに変えて装着することにより、画像の読取が可能になる画像処理装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図2は、本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の構成を示す図であり。図3は、図2に示す画像処理装置に着脱可能なスキャナヘッドの外観を示す図である。これらの図2及び図3を援用して従来の技術における1つの問題点を説明する。画像処理装置のキャリア2には、着脱可能な印字ヘッド1又はスキャナヘッド300が選択的に搭載される。スキャナヘッド300は、概ね立方体形状のスキャナヘッドケース300bを有し、その内部空洞部に、画像読取の為の部品であるセンサ302、フィールドレンズ304、結像レンズ301、照明用LED306等が配置されている。スキャナヘッド300は、ガイド部314等によりガイドされながらキャリア2に搭載され、キャリア側端子部(図示せず)とヘッド端子部(端子基板)309とが圧接されることによってスキャナヘッド300と本体(画像処理装置)とが電気的に接続される。ヘッド端子部309は、配線基板305を介してスキャナヘッドケース300b内部のセンサ302や照明用LED306を制御する主電気回路基板に接続される。
【0004】
ここで、スキャナヘッド300の内部部品の組立性を向上させる為には、スキャナヘッドケース300bに可能な限り大きい組立用の開口部を設けることが好ましい。しかし、大きな組立用の開口部を設けると、スキャナヘッドケース300bの強度が低下する。特に、本体(画像処理装置)からの電気信号を受け取るヘッド端子部309には、キャリア側端子部との十分な接触性を得る為に大きな加重が掛かる為、スキャナヘッドケース300bが変形し、本来の目的である十分な接触性が得られないという問題があった。
【0005】
図8は、一般的なスキャナユニットの光学的な構成を示す図である。図8を参照して従来の技術における他の問題点を説明する。光源86から放射された光が集光レンズ85を介して原稿18を照らし、原稿18からの反射光がレンズ82及び83を通してセンサ84上に結像し、センサ84により読み取られる。ここで、レンズ83を光軸81に沿って矢印a方向に移動させて調整することによってセンサ84上に焦点を結ばせると共に、センサ84を光軸81を軸としてθ方向に回動調整することによって読取画像の傾きを無くすことができる。
【0006】
ここで、上記の二つの調整は、センサの出力を確認しながら実施することが好ましい為、センサユニットの組み立てが概ね完了した状態で実施されるが、上記の二つの調整のうち焦点調整は、構成部品の寸法ばらつきやレンズの焦点距離のばらつきが大きい場合には組立後では調整が不能な場合がある。その場合は、センサユニットを分解して、図8の距離bを調整した上で再度組立を行い、再度レンズ83を矢印a方向に調整する必要があり、非常に手間が掛かっていた。
【0007】
従来の画像処理装置に関する更に他の問題点を挙げると次の通りである。ヘッド端子部309は、スキャナヘッドケース300bの外部に取り付けられ、スキャナーヘッドケース300b内部のセンサ302や照明用LED306を制御する主電気回路基板に対して配線基板305を介して接続される。スキャナヘッド300の取付け位置誤差を考慮すると、ヘッド端子部309の各接点を相応の大きさにすると共に接点間に相応の間隔を設ける必要がある為に、ヘッド端子部309の幅は相応の幅となる。一方、配線基板305は、ノイズや外圧の影響を低減する為には幅が狭いことが好ましい。よって、スキャナヘッドケース300bの一壁面にスリット状の穴を開け、そこからヘッド端子部309をスキャナヘッドケース300bの外部に引き出した場合に、そこに引き出し穴が残り、そこから内部に光が入り込む不具合があった。これを解決するために、従来はテープ等で引出し穴を目張りをしていたが、これが非常に煩雑な作業であった。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の1つの側面は、例えば、スリット状の開口部の存在に起因するケース部材の変形を防止することを目的とする。
【0009】
また、本発明の他の側面は、例えば、遮光のための目張り等の繁雑な工程を省略することを目的とする。
【0010】
また、本発明の更に他の側面は、例えば、組立後における光学系の調整(例えば、焦点調整)を容易化することを目的とする。
【0011】
【課題を解決する手段】
本発明の第1の側面に係る電気部品は、本体装置と接続して利用される電気部品であって、第1及び第2の側壁を有するケース部材と、前記ケース部材の内部に配置された電気回路基板と、前記本体装置と接続するための端子を含み、前記第1の側壁の外側に配置された端子基板と、前記第1の側壁に設けられたスリット状の開口部を通して前記電気回路基板と前記端子基板とを接続する配線部と、シールド板とを備え、前記シールド板により前記第1の側壁と前記第2の側壁とが連結されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記シールド板及び前記端子基板は、前記第1の側壁に共通の固定部材によって固定されていることが好ましい。
【0013】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記固定部材は導電性を有し、前記固定部材により前記端子基板の接地電極と前記シールド板とが電気的に接続されることが好ましい。
【0014】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記スリット状の開口部は、前記電気回路基板及び前記端子基板のうち少なくとも一方を通すことができる形状を有することが好ましい。
【0015】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記電気回路基板、前記端子基板及び前記配線部は互いに接続された後に、前記ケース部材に取付けられていることが好ましい。
【0016】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記スリット状の開口部は、前記端子基板を通すことができる形状を有し、前記電気回路基板、前記端子基板及び前記配線部が互いに接続された後に、前記電気回路基板が前記ケース部材に取付けられ、その後、前記端子基板が前記スリット状の開口部を通して前記第1の側壁の外側に引き出されて前記第1の側壁の外側に取付けられていることが好ましい。
【0017】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記第1の側壁と前記第2の側壁とが対向していることが好ましい。
【0018】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記ケース部材は、内部構造の組立の際に利用される組立用の開口部を有し、前記電気部品は、前記組立用の開口部を塞ぐためのカバー部材を更に備えることが好ましい。
【0019】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記カバー部材は、該カバー部材を前記ケース部材に固定するために前記スリット状の開口部に係合する係合部を有し、前記係合部が前記スリット状の開口部に係合して前記カバー部材が前記ケース部材に固定された状態で、前記電気部品の内部に外部から不要な光が入り込まないことが好ましい。
【0020】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記係合部が前記スリット状の開口部に係合して前記カバー部材が前記ケース部材に固定された状態で、前記スリット状の開口部を通して外部から光が入り込まないことが好ましい。
【0021】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、スキャナヘッドとして利用されることが好ましい。
【0022】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記本体装置は、記録ヘッドに変えてスキャナヘッドを装着可能な装置であり、前記電気部品は前記スキャナヘッドとして利用されることが好ましい。
【0023】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、撮像素子と、前記撮像素子に原稿の画像を結像させる光学系とを更に備えることが好ましい。
【0024】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、撮像素子と、第1のレンズを保持した第1の筒状部材と、前記第1のレンズと光軸が共通の第2のレンズを保持した第2の筒状部材と、前記撮像素子の前記光軸方向の位置を決定する第3の筒状部材と、前記光軸に沿って前記第1の筒状部材に対する前記第2の筒状部材の位置を連続的に調整し固定するための第1の調整機構と、前記光軸に沿って前記第1の筒状部材に対する前記第3の筒状部材の位置を段階的に調整し固定するための第2の調整機構とを更に備え、前記第2の調整機構による調整量は、段階的に選択可能な前記光軸を中心とした前記第3の筒状部材の回動角度に応じて決定され、前記第1及び第2の調整機構は、前記ケース部材の外部から操作可能であることが好ましい。
【0025】
本発明の第1の側面に係る電気部品において、例えば、前記光軸を中心として前記撮像素子を回動させて前記第3の筒状部材に固定する第3の調整機構を更に備えることが好ましい。
【0026】
本発明の第2の側面に係る電気部品は、本体装置と接続して利用される電気部品であって、スリット状の開口部及び内部構造の組立の際に利用される組立用の開口部を有するケース部材と、前記ケース部材の内部に配置された電気回路基板と、前記本体装置と接続するための端子を含み、前記ケース部材の側壁の外側に配置された端子基板と、前記側壁に設けられたスリット状の開口部を通して前記電気回路基板と前記端子基板とを接続する配線部と、前記組立用の開口部を塞ぐためのカバー部材とを備え、前記カバー部材は、該カバー部材を前記ケース部材に固定するために前記スリット状の開口部に係合する係合部を有し、前記係合部が前記スリット状の開口部に係合して前記カバー部材が前記ケース部材に固定された状態で、前記スリット状の開口部を通して前記ケース部材の内部に外部から不要な光が入り込まないことが好ましい。
【0027】
本発明の第2の側面に係る電気部品において、例えば、スキャナヘッドとして利用されることが好ましい。
【0028】
本発明の第2の側面に係る電気部品において、例えば、前記本体装置は、記録ヘッドに変えてスキャナヘッドを装着可能な装置であり、前記電気部品は前記スキャナヘッドとして利用されることが好ましい。
【0029】
本発明の第2の側面に係る電気部品において、撮像素子と、前記撮像素子に原稿の画像を結像させる光学系とを更に備えることが好ましい。
【0030】
本発明の第3の側面に係る光学部品は、撮像素子上に画像を形成する光学部品であって、第1のレンズを保持する第1の筒状部材と、前記第1のレンズと光軸が共通の第2のレンズを保持する第2の筒状部材と、前記撮像素子の前記光軸方向の位置を決定する第3の筒状部材と、前記光軸に沿って前記第1の筒状部材に対する前記第2の筒状部材の位置を連続的に調整し固定するための外部から操作可能な第1の調整機構と、前記光軸に沿って前記第1の筒状部材に対する前記第3の筒状部材の位置を段階的に調整し固定するための外部から操作可能な第2の調整機構とを備え、前記第2の調整機構による調整量は、段階的に選択可能な前記光軸を中心とした前記第3の筒状部材の回動角度に応じて決定されることを特徴とする。
【0031】
本発明の第3の側面に係る光学部品は、前記光軸を中心として前記撮像素子を回動させて前記第3の筒状部材に固定する第3の調整機構を更に備えることが好ましい。
【0032】
本発明の第3の側面に係る光学部品は、前記撮像素子を制御する電気回路基板と、前記電気回路基板と外部の電気回路と接続する接続部と、前記の各部品を収容するケース部材とを更に備え、スキャナヘッドとして機能することが好ましい。
【0033】
本発明の第3の側面に係る光学部品は、記録ヘッドに変えてスキャナヘッドを装着可能な装置において利用されることが好ましい。
【0034】
本発明の第4の側面に係る処理装置は、上記の電気部品と、前記端子基板を通じて前記電気部品と通信し前記電気部品を利用して所定の処理を実行する処理部とを備えることを特徴とする。
【0035】
本発明の第4の側面に係る処理装置は、上記の光学部品と、前記光学部品中の前記撮像素子から提供される画像信号を処理する画像処理部とを備えることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態として、インクジェットプリンタ又はスキャナとして利用可能であって、着脱可能な印字ヘッドに代えて着脱可能なスキャナヘッドを利用する画像処理装置について説明する。
【0037】
図2、図4は、各々本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の一部を示す斜視図、断面図である。図2及び図4において、キャリア2は、着脱自在の印字ヘッド1又はスキャナヘッド300を選択的に保持する。キャリア2は、フレーム25に両端部が固定され、互いに並行に配置されたガイドシャフト4及びガイドレール7に、印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18の搬送方向と直行すると共にシート18の面に平行な方向に摺動自在に支持される。また、キャリア2は、キャリアモータ6によって不図示のギア列を介して回転駆動される駆動プーリ30と回転自在に支持されたアイドルプーリ15との間にかけ回されたベルト5の一部位に結合されており、キャリアモータ6を動作させることによって上記の方向に往復移動する。
【0038】
ホームポジションセンサ16は、キャリア2の通過を検出することにより、キャリア2の位置を検出する。フレキシブルケーブル3は、印字ヘッド1又はスキャナヘッド300と不図示の制御基板とを電気的に接続し、両者の間の通信等を可能にする。
【0039】
次に、印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18を搬送する機構について説明する。自動給紙部19は、複数枚セットされた印字用紙や原稿等のシート18を1枚ずつ分離して紙送りローラ14まで搬送する。フレーム25に回転可能に支持された紙送りローラ14にはLFギア31が固定されており、紙送りモータ20によって不図示のギア列を介して回転駆動される。紙送りローラ14には、ピンチローラ21が、下方よりピンチローラホルダ22を介して、ピンチローラバネ23によって圧接されており、紙送りローラ16とピンチローラ21との間に挟まれた印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18が紙送りモータ20の動作によって搬送される。排紙ローラ11は、記録後の印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18を排出する。排紙ローラ11には、アイドルギア列29を介して紙送りローラ14から駆動力が伝達されて、紙送りローラ14と同期して回転する。排紙ローラには拍車8が圧接されており、排紙ローラ11との間に印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18を挟み込んで搬送する。
【0040】
ペーパーセンサ17は、紙送りローラ14の直前に印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18が存在するか否かを検出する。排紙センサ10は、排紙ローラ11近傍に印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18が存在する否かを検出する。
【0041】
この画像処理装置が記録装置として利用される場合は、キャリア2の往復移動に同期して印字ヘッド1が記録信号に応じてインクを吐出することにより、印字用紙18に画像が記録される。印字ヘッド1は、微細な液体吐出口(オリフィス)、液路、該液路の一部に設けられたエネルギ作用部、及び、該エネルギ作用部に位置する液体に作用させる液滴形成エネルギを発生するエネルギ発生手段を備えている。
【0042】
画像の記録方法は、このようなエネルギ発生手段によって分類される場合がある。例えば、ピエゾ素子等の電機機械変換体を利用する記録方法、レーザ等の電磁波を液体に照射して発熱させ該発熱による作用で液滴を吐出させる記録方法、発熱抵抗を有する発熱素子等の電機熱変換体によって液体を加熱して液滴を吐出させる記録方法などがある。
【0043】
その中でも、熱エネルギによって液滴を吐出させるインクジェット記録方法に利用される印字ヘッドによれば、記録用の液滴を吐出するための液体吐出口を高密度に配列することができるために高解像度の画像を記録をすることができる。更にその中でも電気熱変換体をエネルギ発生源として利用する印字ヘッドは、コンパクト化が容易で、最近の半導体分野における技術進歩及び信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用した高密度の実装が容易で、製造コストが安価な点で有利である。
【0044】
印字ヘッド1の移動により一行或いは所定幅の画像が記録されると、印字用紙18は、紙送りモータ20によって図1の印字用紙18上に示した搬送方向の矢印の向きに、一行或いは所定幅分だけ搬送され、更に画像が記録される。
【0045】
スキャナヘッド300をキャリア2に装着してこの画像処理装置をスキャナとして利用する場合の動作を図5を参照して説明する。スキャナヘッド300が装着されると、CPU502は、スキャナドライバ513を介して印字ヘッド/スキャナヘッドを識別する為の信号を取得し、これに応じてスキャナモードに移行する。読取原稿又は白基準シートとしてのシート18は、自動給紙部19及び紙送りモータ20の動作により所定の位置まで搬送され、その後、キャリアモータ6を動作させながらスキャナドライバ部513を介して画像が取り込まれる。
【0046】
一行又は所定幅の画像の読取が終了すると、紙送りモータ20により一行又は所定幅分だけシート18が搬送され、次の読取が実行される。この様な動作が読取が終了するまで繰り返される。読取りが終了したシート18は排出される。
【0047】
キャリア2の移動範囲の一端には、乾燥から印字ヘッド1の液体吐出口を保護するキャップ13があり、キャリア1がホームポジションに位置する時に、紙送りモータ20及び不図示の動力伝達機構により、キャップ13が印字ヘッド1に押し付けられる。また、液体吐出口の清掃のためのインク吸引動作もこの位置で実行される。印字ヘッド1の液体吐出口面を清掃するためのブレード12がキャップ13の近くに設けられており、キャリア2の動作に応じて不図示のリンク機構により液体吐出口面が清掃される。これにより吐出口面のノズルの近傍に付着していたゴミなどの異物が取り除かれて常に正常な記録が可能になる(ワイピング動作)。キャリア2にスキャナヘッド300が搭載された場合は、キャップ動作及びワイピング動作が起こらないように、スキャナヘッド300がキャップ及びブレードに対向する面は、印字ヘッド1のそれよりもキャップ13及びブレード12から遠い位置に構成される。
【0048】
次に、図5を参照して、本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の電気回路の構成を説明する。図5において、501は主制御を司るロジックコントローラである。502はプログラムを実行するCPU(例えば、マイクロコンピュータ)、503は文書データや画像データを展開する領域や作業用の領域等を提供するRAM、504はCPU502に提供するプログラムやフォントデータ等の固定データを格納したROM、505は記録動作や読取動作に必要なタイミングを提供するタイマ、506はCPU502と周辺装置(例えば、507)を結合するインターフェイス部である。
【0049】
507は画像記録部又はスキャナ部として動作する動作部である。508はヘッド(印字ヘッド1又はスキャナヘッド300)の有無、ヘッドの種類、印字ヘッド1の温度、印字ヘッド1内のインクの有無等を検出する各種センサの出力に基づいてヘッドの情報を検出するヘッド検出部、509は印字ヘッド1を制御する記録データを蓄えるためのラインバッファ、510は印字ヘッド1に記録信号や電力等を送出するヘッドドライバ、511a、511bはそれぞれキャリアモータ6、紙送りモータ20を駆動するのに必要な信号や電力等を送出するモータドライバである。512は、ホームポジションセンサ16、ペーパーセンサ17、排紙センサ10等のセンサの出力を検出するセンサ検出部である。513は印字ヘッド1の代わりにスキャナヘッド300が搭載された場合に該スキャナヘッド300を制御するスキャナドライバである。ヘッド検出部508、ヘッドドライバ510/スキャナドライバ513、印字ヘッド1/スキャナヘッド300の間での信号の伝送は、フレキシブルケーブル3を介してなされる。
【0050】
514は、電源スイッチや、ヘッド交換を行うためのヘッド交換スイッチ等を備えた操作部、515は画像処理装置の状態を表示する表示部、516は外部記憶装置(例えば、FDD、HDD、RAMカード等)、517は他の情報処理装置と通信を行う外部インターフェイス(セントロニクスポートやRS232Cポート等)であり、例えば外部の制御機器から印字或いは原稿読取を指示するコマンドを受け取る。
【0051】
519は電源であり、ロジックコントローラ501に対しては電力を常に供給し、これによりCPU502はインターフェイス部506を通して操作部514や外部インターフェイス517からの入力信号を監視する。また、電源519は動作部507に対しては、インターフェイス部506を通してCPU502で制御されるスイッチ518を介して、電力供給を制御する。電源519は不図示のAC電源や電池などから電力を供給される。
【0052】
図3は、スキャナヘッド300の概略構成を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。図3において、306は原稿面18の照明用のLEDであり、カラー読取を行うためにレッド、グリーン及びブルーの3色のLEDが配置されている。LED306から発せられたLED光307は集光レンズ315及びLED開口部311を通って原稿面18を照明する。原稿面18からの画像光(反射光)308はセンサ開口部312に設けられたフィールドレンズ304を通過し、更に光量補正絞り316、光量規制絞り317、結像用レンズ301、迷光遮断絞り318を通過し、センサ302上に結像する。センサ302としては、例えば256画素のリニアイメージセンサが採用される。
【0053】
光量補正絞り316は、画像光308の光軸方向から見ると糸巻き状の穴を有し、中心部の光束を絞り周辺部の光束はそのまま通し、中央部と周辺部の光量差を少なくする働きをする。
【0054】
光量規制絞り317は、センサ302に入射する最終的な光量を決める。光量規制絞り317の開口の大きさは、LED302の光量とセンサの感度との関係で定められ、形状は丸穴形状である。
【0055】
結像レンズ301を通った画像光308はセンサ302に入射する前に迷光遮断絞り318を通る。これはセンサ302に入射すべき画像光308以外の光を遮断し、読取画像の品位の向上に寄与する。迷光遮断絞り318の形状は、センサ302の受光部形状に適合したスリット形状である。
【0056】
上記のレンズ、絞り類は全て1つのスキャナユニット100に組込まれる。その詳細については後述する。
【0057】
LED306及びセンサ302は、それらを制御する主電気回路基板105と接続され、主電気回路基板105の制御信号線は配線基板305により外部に引き出されている。配線基板305のヘッド端子部(端子基板)309には1又は複数の電極(端子)が形成されており、ヘッド端子部309はキャリア2(図2参照)に設けられた電極(端子)と圧接されることにより電気的に接続され、これにより本体側の回路(例えば、図5のスキャナドライバ513)と通信することができる。
【0058】
スキャナヘッド300は、カートリッジ状の印字ヘッド1の形状と互換性のある形状を有し、印字ヘッド1と同様に、キャリア2に対して、位置決めボス310、位置決め切り欠き部313を基準としてはめ込まれ、スキャナヘッドケース300bの一部である圧接部319がキャリア2のラッチ部材30(図2参照)によってラッチされることにより装着される。一方、ラッチ部材30のアーム30aを持ち上げることにより圧接部319のラッチが解除されて取り外しが可能な状態になる。
【0059】
スキャナヘッド300がキャリア2に装着されると、CPU502(図2参照)はスキャナドライバ部513(図2参照)を介して配線基板305より印字ヘッド/スキャナヘッドを識別するための信号を読み取ってスキャナモードに移行する。
【0060】
CPU502(図2参照)は、外部インターフェース517より原稿読取コマンドが入力されると、原稿18を自動給紙部19や紙送りモータ20の動作により所定の位置まで搬送させ、LED306を点灯させた後に、キャリアモータ6を駆動しながらスキャナドライバ部513を介して原稿18の画像を読み込む。
【0061】
ここで、スキャナヘッド300の原稿読取モードに応じて、キャリアモータ6の駆動スピードを変更することができる。モードは読取解像度と読取階調の組み合わせによって定まる。この画像処理装置は、主走査方向については600dpiの分解能を有し、副走査方向についてはスキャナヘッド300のセンサ302は600dpiの解像度を有し、256階調の出力が得られる。従って、例えば、主走査方向600dpi、副走査方向600dpi、256階調での読取から、主走査方向75dpi、副走査方向75dpi、2階調での読取までの指定が可能であり、また、主走査方向の解像度を200dpiとして読み取るようなFAXとの整合性を考慮したモードもある。例えば、主走査方向6000dpi、副走査方向600dpi、256階調の読取のようにデータ量の多いモードでは、データ処理や転送に長時間を要するため、キャリア駆動スピードを遅くし、主走査方向75dpi、副走査方向75dpi、2階調の読取ではキャリア駆動スピードを速くする。カラー原稿を読み取るためには、上記動作を3色のLEDの各色毎に3回繰り返す。
【0062】
一行の読取が終了すると、紙送りモータ20により一行分だけ原稿18が搬送され次行の読取が実行される。この様な動作が原稿全体の読取が終了するまで実行される。
【0063】
なお、スキャナヘッド300をキャリア2に取り付けた時のキャリア2の待機位置は印字ヘッド1を取り付けた時の位置と同じである必要はない。また、スキャナヘッド300の読取部面300sが印字ヘッド1のメンテナンスを行う回復部(ブレード12やキャップ13)から離隔し得る形状にすることにより、待機位置を回復部上として、これにより生じる可動区間をキャリア2の走行安定性を増すための空走区間とすることができる。
【0064】
この画像処理装置に好適な白基準シート18は、反射濃度0.1以下の基準反射率を有する。センサ302の各画素毎の感度や受光量のばらつきを補正するため、白基準シート18を原稿と同条件で読み取り、これにより得られたセンサ毎の白基準信号と、センサが受光していない時の信号(黒基準)との間を、所望の階調数で分割することにより、センサ画素毎のばらつきを吸収した階調を決定することができる。
【0065】
印字用紙や原稿18と同様に、白基準シート18を図4に示す状態に配置し、CPU502は、スキャナヘッド300を搭載したキャリア2を白基準シート18上まで移動させた後に、LED306を点灯させながらセンサ302からの信号を取り込んで白基準データを取得する。白基準データの取得後、白基準シート18は排紙される。
【0066】
図6は、スキャナヘッド300の電気回路のブロック図である。図2、図5及び図6を参照して説明する。スキャナヘッド300がキャリッジ2に取り付けられると、スキャナヘッド300のヘッド端子部309は、一端がキャリッジ2に取り付けられたフレキシブルケーブル3の当該一端に形成された不図示の電極(端子)と圧接され、これにより動作部507と電気的に接続される。
【0067】
動作部507とスキャナヘッド300とは、動作部507のスキャナドライバ513及びスキャナヘッド300のI/Oポート601を介して、データやコマンドを相互に通信する。
【0068】
LED306で照明された原稿18からの画像光308は、光電変換特性を有するセンサ302によって電気的な画像信号に変換される。センサ302によって検出された画像信号は増幅器604において、アナログ/デジタル変換器603に適合したレベルまで増幅され、アナログ/デジタル変換器603に供給される。アナログ/デジタル変換器603によってデジタルデータに変換された画像データは、画像処理LSI602によってシェーディング補正、2値化等の画像処理が施された後に、フレキシブルケーブル3を経由して動作部507に転送される。
【0069】
また、白基準シート18を読み取って得られたセンサ302の各画素毎の白基準データは、画像処理LSI602内のレジスタに記憶され、原稿の読取の際の各処理において利用される。
【0070】
図7は、本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の外観を示す斜視図である。701は画像処理装置である。702は印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18の排出口である。703はカバーであり、印字ヘッドとスキャナヘッドとの交換時やメンテナンス時に開けられる。704は電源スイッチであり、図5に示す操作部514の一部を構成し、CPU502はこの電源スイッチ704の状態を監視し、電源のONが指示されると、CPU502はインターフェイス部506を通してスイッチ518を制御して動作部507に対する電力の供給を開始させる。515は画像処理装置の状態を表示する表示部、705は印字用紙、原稿、白基準シート等のシート18の給紙口である。給紙されたシート18は、図2に示す自動給紙部19に導かれる。706は印字ヘッド1とスキャナヘッド300の交換をする時に操作されるヘッド交換スイッチであり、これが押下されることにより、キャリア2は、印字ヘッド1とスキャナヘッド300の交換が容易な位置に移動させられる。
【0071】
図1は、本発明の好適な実施の形態に係るスキャナヘッド300の特徴を例示的に示す図である。なお、図1では、カバー321の一部を切り欠いて示されている。スキャナヘッドケース300bは、1つの面が開口した箱型形状を有し、3側面を構成する壁300x、300y及び300zと、上方の仮想的な1面に相当する開口部300tと、概ね正方形の穴を有し下方の一面を構成する壁(読取部面)300sと、スリット形状の穴(開口部)300cを有し1側面を構成する壁300fとで構成される。レンズや光源等を含むスキャナユニット100は読取部面300sに設けられた正方形状の穴にはめ込まれ、固定部材によってスキャナにッドケース300bに固定される。
【0072】
主電気回路基板105もまたスキャナヘッドケース300bに固定される。スキャナユニット100及び主電気回路基板105を覆う様にして、開口部300t側にシールド板102が固定されている。シールド板102の一端である結合A部102aは、スリット形状穴300cを有する壁300fに対して平行になるように折り曲げられており、ヘッド端子部309と共に固定部材(例えば、ネジ)330によって壁300fに固定されている。シールド板102は金属板で構成される。固定部材330は、導電性を有し、ヘッド端子部309の電気的グランド部分とシールド板102とを電気的に接続してシールド板102の電気的グランドレベルを確定する役割も果たす。実際の結合作業は後述する調整作業が完了した後になされる。
【0073】
シールド板102の他の一端である結合B部102bは、壁300yから垂直に突出したリブ104に対してネジ等の固定部材によって固定される。ここで、リブ104に対して、結合B部102bは、壁300y及びスリット形状穴300cを有する壁300fに対して垂直方向(図1中の矢印方向)に調整可能であり、結合B部102bは各部の寸法バラツキを吸収しつつリブ104に固定される。このシールド板102によって壁300yとそれに対向する壁300fとを連結することにより、スリット形状穴300cの存在に起因するスキャナヘッドケース300bの強度低下に拘らず、全体として強固なスキャナヘッド300を提供することができる。
【0074】
主電気回路基板105とヘッド端子部309とを連絡する配線基板305は、主電気回路基板105側から見ると、シールド板102の下側から上側に回り込むように折り曲げられ、その後、方向が変えられてスリット形状穴300cを通してスキャナヘッドケース300bの外部に出てヘッド端子部309に至る。主電気回路基板105、ヘッド端子部309及び配線基板305は互いに連結された状態で、スキャナヘッドケース300bに取付けられる(図12参照)。具体的には、まず、主電気回路基板105がスキャナヘッドケース300bに取付けられ、その後、ヘッド端子部309をスリット状穴300cを通してスキャナヘッドケース300bの外部に出し、ヘッド端子部309をスキャナヘッドケース300bに取付ける。従って、スリット状穴300cは、主電気回路基板105及びヘッド端子部309の少なくとも一方、好適にはヘッド端子部309を通過させ得る形状を有する。
【0075】
開口部300tを塞ぐためのカバー321の周辺部は、スキャナヘッドケース300bの4側面を構成する壁300x,300y,300z,300fの各壁の端部(フランジ)と密着勘合し、カバー321とスキャナヘッドケース300bの4側面との結合部から外部光が内部に入り込むことを防止する。また、カバー321は、バネ性を持ったカバーラッチ321aを有し、スリット形状穴300cのうち配線基板305が通る部分以外の部分(隙間部分)に密着勘合し、これによりカバー321をスキャナヘッドケース300bに固定すると共にスリット形状穴300cから内部に光が入り込むことを防止する。
【0076】
次に、スキャナユニット100について説明する。図9は、スキャナユニット100の外観を示す斜視図である。センサ302が搭載されたセンサ基板901は、センサ配線901aを介して主電気回路基板105に接続される。LED306は、LED配線902aを介して主電気回路基板105に接続される。スキャナユニット100は、取り付け穴903a及び903bを利用して、ネジ等の固定部材によりスキャナヘッドケース300bに取り付けられる。
【0077】
図10は、フィールドレンズ304側から見たスキャナユニット100の構造及び組立方法を示す図である。複数のレンズのうちフィールドレンズ304は、第二鏡筒1001内に構成された第二通路1004の一端面側に形成された凹部1004aに収納される。LED306は、LED基板1002に実装され、第二通路1004の脇に壁で隔てられた凹部1005に集光レンズ315と共に収納される。集光レンズ315は、位置決めボスによってLED基板1002との位置関係が定められ、LED基板1002は、凹部1005にはめ込まれ、その外形寸法により位置決めされる。フィールドレンズ304及び集光レンズ315は、押え板1003を被せることにより落脱が防止される。押え板1003は、ラッチ部1003a,1003b,1003cを第二鏡筒1001の凹部1001a,1001b,1001cの各部に係合させることによって固定される。押え板1003は、LED開口部311及びセンサ開口部312を有し、これらを通して原稿面18に対するLED光307の照射及び画像光308の取り込みがなされる。
【0078】
図11は、センサ302側から見たキャナユニット100の構造及び組立方法を示す図である。なお、以下で説明する光軸は、第二通路1004の円筒形状中心線と一致し、図11では矢印Z方向と一致する。センサ302は、センサ基板901に実装され、センサ保持板1103に取り付けられる。センサ保持板1103は、迷光遮断絞り318を有し、センサ302の取り付けの際は該センサ302の受光部302aが迷光遮断絞り318と重なるように調整される。
【0079】
センサ保持板1103は、後に迷光遮断絞り318の中心が第二通路1004の円筒形状の中心線と一致するように第二鏡筒1001に組込まれた時に、第二通路1004の円筒状部と光軸を中心として回転させることができるように、センサ距離調整筒1102に対して、長穴1103a及びネジ等の固定部材を利用して仮止めされる。長穴1103aは、回転調整時の調整シロとして利用される。
【0080】
第一鏡筒1105内の第一通路1101には、結像レンズ301及び光量規制絞り317が配置され、更に光量規制絞り317側から光量補正絞り316が取り付けられる。光量補正絞り316は、画像光308の光軸方向から見ると糸巻き状の穴を有し、中心部の光束を絞る一方で周辺部の光束はそのまま通し、中央部と周辺部の光量差を低減する。光量補正絞り316は、光量補正絞り316の開口の長手方向軸がセンサの受光部302aに一致させるための位置決め凹316aを有する。なお、光量補正絞り316は、第一鏡筒1105と一体成形されてもよい。第一鏡筒1105は、回転止め板1101bを有し、それを第二鏡筒1001の回転止めスリット1001iに合わせて、第二鏡筒1001の第二通路1004内に、光軸方向のみの移動が可能なように、収納される。第一鏡筒1105は、第二鏡筒1001の止め穴1101fに長穴1105a及びネジ等の固定部材を利用して取り付けられる。第二鏡筒1001の逃げ穴1001dを利用して、外部から第一鏡筒1105の調整穴1105bに接触することができ、ここに冶具を取り付けて、光軸方向の調整を行うことができる。この調整は、図8中の符号aで示す調整に該当する。
【0081】
センサ距離調整筒1102は、第二鏡筒1001の円筒外壁部1001jに対して、光軸方向に移動可能かつ回転可能にはめ込まれる。この時、センサ保持板1103は、第二通路1004の円筒形状部1001jに対して、光軸方向に移動可能かる回転可能にはめ込まれる。
【0082】
センサ距離調整筒1102と第二鏡筒1001とは、センサ距離調整筒1102側の段リブ1102a、調整腕1102cが、第二鏡筒1001側のアジャストリブ1001e及び結合柱1001h、段取付け穴1001gと各々接触する。段リブ1102aと段取付け穴1001gには、光軸を中心として一定角度毎に一定量の段差を有する複数の段が設けられている。この実施の形態では、7.5度毎に0.15mmの段が5段設けられている。センサ距離調整筒1102を第二鏡筒1001に組込むと、アジャストリブ1001e及び結合柱1001hと段リブ1102a、並びに、段取付け穴1001gと調整腕1102cが接触した状態となる。この状態でセンサ距離調整筒1102を第二鏡筒1001に対して光軸を中心として7.5度回転させると、センサ距離調整筒1102は第二鏡筒1001に対して0.15mmだけ光軸方向に平行に移動する。センサ302を搭載したセンサ保持板1103は、センサ距離調整筒1102と結合されているので、上記の回転に連動して光軸方向に移動する。この移動は図8中の符号bで示す調整に該当し、第一鏡筒1105の調整(図8中の符号aで示す調整)と独立して行うことができる。調整が完了した後に、段リブ1102aの長穴及び結合柱1001h、並びに、調整腕1102cの長穴1102b及び段取付け穴1101gの該当する穴を利用して、ネジ等の固定部材によりセンサ距離調整筒1102を第二鏡筒1001に固定する。段リブ1102a上の穴は7.5度毎に設けられている。
【0083】
以上のように組み上げた状態において、第一鏡筒1105は、第二鏡筒1001に対して、光軸に平行な方向に移動調整可能である。また、センサ302は、センサ保持板1103を回動させることにより光軸に対して回転調整可能であると共に、センサ距離調整筒1102の回動させることにより光軸と平行に移動調整可能である。
【0084】
図9は、組み上げた状態におけるレンズユニット100を示す図である。このスキャナユニット100をスキャナヘッドケース300bに組込んで結合ネジ320(図3参照)で固定される。
【0085】
次に、図12に示すように、スキャナヘッドケース300bに主電気回路基板105が組み込まれる。図12の様な状態で、テストパターン、信号、電力をヘッド端子部309に供給するコネクタ等を設けた不図示の冶具にスキャナヘッドを接続し、基準距離に配置された原稿18を読み取りながら各種の調整を行う。具体的には、図12の矢印a方向から調整穴1201及び1202を通して治具を挿入し、該治具を第一鏡筒1105の調整穴1105bに引っ掛けて第一鏡筒1105の位置を調整((図8中の符号aで示す調整;焦点調整)を行い、その後、結合ネジ905(図9参照)で第一鏡筒1105を第二鏡筒1001に固定する。
【0086】
次いで、図12の矢印b方向からセンサ保持板1103を回転調整して、光軸に対するセンサの傾き(図8におけるθ)を調整し、結合ネジ906aで固定する(図9参照)。なお、主電気回路基板105は、この調整の障害にならない形状を有する。
【0087】
ここで、部品の寸法バラツキ等が大きい場合には、上記の作業では焦点調節ができないことがある。この時は、結合ネジ906bを緩めて、センサ距離調整筒1102を必要なだけ回動させてセンサ302とフィールドレンズ304との距離を調整する。前述したように、この実施の形態では、7.5度の回動で0.15mmずつセンサ302とフィールドレンズ304との距離を加減させることができる。この時、センサ距離調整筒1102と結合しているセンサ保持板1103も一緒に回動するが、結合ネジ906aを緩めて、図12の矢印b方向から治具を挿入し、センサ保持板1103を長穴1103aに沿って回動させて、光軸を中心とするセンサの回動角度(図8中のθ)を調整すればよい。
【0088】
【発明の効果】
本発明の1つの側面によれば、例えば、スリット状の開口部の存在に起因するケース部材の変形を防止することができる。
【0089】
また、本発明の他の側面によれば、例えば、遮光のための目張り等の繁雑な工程を省略することができる。これにより、例えば、作業効率を向上すると共にコストを削減することができる。
【0090】
また、本発明の更に他の側面によれば、例えば、組立後における光学系の調整(例えば、焦点調整)を容易化することができる。これにより、例えば、作業効率を向上すると共にコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るスキャナヘッドの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の好適な実施の形態に係るスキャナヘッドの構成を示す斜視図及び断面図である。
【図4】本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の一部を示す断面図である。
【図5】本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の電気回路の構成を示す図である。
【図6】本発明の好適な実施の形態に係るスキャナヘッドの電気回路を示す図である。
【図7】本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置の外観図である。
【図8】一般的なスキャナユニットの光学的な構成を示す図である。
【図9】本発明の好適な実施の形態に係るスキャナヘッドに組み込まれるスキャナユニットの外観を示す斜視図である。
【図10】フィールドレンズ側から見たスキャナユニットの構造及び組立方法を示す図である。
【図11】センサ側から見たキャナユニットの構造及び組立方法を示す図である。
【図12】本発明の好適な実施の形態に係るスキャナヘッドの調整作業を説明する図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド
2 キャリア
3 フレキシブルケーブル
4 ガイドシャフト
5 ベルト
6 キャリアモータ
7 ガイドレール
8 拍車
9 プラテン
11 排紙ローラ
14 紙送りローラ
15 アイドルプーリ
16 ホームポジションセンサ
17 ペーパーセンサ
18 シート(印字用紙、原稿、白基準シート)
19 自動給紙部
20 紙送りモータ
21 ピンチローラ
25 フレーム
29 アイドルギア
30 プーリ
31 LFギア
100 スキャナユニット
300 スキャナヘッド
300b スキャナヘッドケース
301 結像用レンズ
302 センサ
304 フィールドレンズ
306 LED
309 ヘッド端子部
316 光量補正絞り
318 フォーカス調整部材
321 カバー
501 動作部
502 CPU
503 RAM
504 ROM
505 タイマ
506 インターフェイス部
507 動作部
508 ヘッド検出部
509 ラインバッファ
510 ヘッドドライバ
511 モータドライバ
512 センサ検出部
513 スキャナドライバ部
Claims (5)
- 撮像素子上に画像を形成するスキャナヘッドであって、
第1のレンズを保持する第1の筒状部材と、
前記第1のレンズと光軸が共通の第2のレンズを保持する第2の筒状部材と、
前記撮像素子の前記光軸方向の位置を決定する第3の筒状部材と、
前記光軸に沿って前記第1の筒状部材に対する前記第2の筒状部材の位置を連続的に調整し固定するための外部から操作可能な第1の調整機構と、
前記光軸に沿って前記第1の筒状部材に対する前記第3の筒状部材の位置を段階的に調整し固定するための外部から操作可能な第2の調整機構と、
を備え、前記第2の調整機構による調整量は、段階的に選択可能な前記光軸を中心とした前記第3の筒状部材の回動角度に応じて決定されることを特徴とするスキャナヘッド。 - 前記光軸を中心として前記撮像素子を回動させて前記第3の筒状部材に固定する第3の調整機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のスキャナヘッド。
- 前記撮像素子を制御する電気回路基板と、
前記電気回路基板と外部の電気回路とを接続する接続部と、
前記の各部品を収容するケース部材と、
を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスキャナヘッド。 - 請求項3に記載のスキャナヘッドと、
前記スキャナヘッドの前記撮像素子から提供される画像信号を処理する画像処理部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記スキャナヘッドに替えて記録ヘッドを装着可能な請求項4に記載の画像処理装置。
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