JP2002283554A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2002283554A
JP2002283554A JP2001087952A JP2001087952A JP2002283554A JP 2002283554 A JP2002283554 A JP 2002283554A JP 2001087952 A JP2001087952 A JP 2001087952A JP 2001087952 A JP2001087952 A JP 2001087952A JP 2002283554 A JP2002283554 A JP 2002283554A
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JP2001087952A
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English (en)
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Shunei Wada
俊英 和田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクを吐出する記録ヘッドと共にスキャナ
ヘッドが搭載される記録装置において、記録ヘッドの記
録動作で発生したインクミストによるスキャナヘッドの
読取動作への影響を排除する。 【解決手段】 スキャナヘッド300は、LED306
からの光を原稿面303に照射する集光レンズ315
と、原稿面303の画像をセンサ302上に結像させる
ためのフィールドレンズ304を有する。記録ヘッドよ
り吐出されるインクには、記録画像の高画質化のために
アニオン基またはカチオン基が含まれ、そのインク滴は
荷電粒子となる。集光レンズ315とフィールドレンズ
304の間に配置された磁性体322の磁力線の近傍に
きたインクミストは、螺旋運動をしながら磁力線に沿っ
て磁性体322に向かって移動し、磁性体322上のイ
ンク吸収体323に吸収される。これにより、集光レン
ズ315とフィールドレンズ304へのインクミストの
付着が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式の記録ヘッドの近傍に光学式の画像読取ヘッドを設置
した構成の記録装置において、記録ヘッドがその記録動
作時に吐出する記録用のインク滴とは別にその記録動作
で発生した極微小なインク滴(以下ではインクミストと
称する)による光学式の画像読取ヘッドへの影響が防止
された記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像入力のための原稿読取装置に
対する需要が高まってきている。原稿読取装置は、原稿
台を持ち、厚い本からも文字や図形などの画像を取り込
めるフラットベッド型の原稿読取装置や、写真フィルム
から画像を直接読み込めるフィルム読取装置など多岐に
わたっている。その中で少スペースな構成で実現できる
読取装置として、スキャナヘッド(画像読取ヘッド)の
走査方向(主走査方向)に直交する方向に延びるライン
センサをスキャナヘッドが有するバンドスキャン型読取
装置がある。
【0003】図13は、従来の一般的な読取装置の構成
として、バンドスキャン型スキャナの構成を模式的に示
す斜視図である。
【0004】図13に示されるバンドスキャン型スキャ
ナでは、光源86から出た光が集光レンズ85を介して
原稿88を照らし、原稿88の表面で反射された光をレ
ンズ82,83を用いてセンサ84上に集光することに
よって原稿88上の原稿像を読取用のセンサ84上に結
像してその原稿像を読み取る。これら光源86、集光レ
ンズ85、レンズ82,83、及びセンサ84などから
画像読取手段としてのスキャナヘッド87が構成されて
いる。スキャナヘッド87は原稿88に対して、図13
に示される矢印a方向に移動し、原稿88の画像を必要
な量だけ読み取ったら、原稿88あるいはスキャナヘッ
ド87が、矢印a方向に対して垂直な矢印b方向へ移動
してずれ、スキャナヘッド87は、原稿88に対する矢
印a方向の読取を繰り返す。
【0005】このようなスキャナヘッド87や原稿88
の動きは、記録装置における記録ヘッドと記録媒体の動
きと似ているため、記録装置において記録ヘッドが搭載
されているキャリアに、ユニット化されたスキャナヘッ
ドが読取手段として搭載された記録装置も使用されてい
る。
【0006】図14は、記録ヘッドと共にスキャナヘッ
ドが搭載された記録装置の一例を示す斜視図である。
【0007】図14に示される記録装置では、フレーム
3025の内側で互いに平行に配置されたガイドシャフ
ト3004及びガイドレール3007の各々の両端部が
フレーム3025に固定されている。キャリア3002
がガイドシャフト3004及びガイドレール3007に
よって、それらが延びる方向と平行な方向に摺動可能に
支持されている。キャリア3002は、記録ヘッド30
01及びスキャナヘッド(スキャナカートリッジ)33
00を、それらを並べて着脱可能に搭載するものであ
る。このキャリア3002は、ガイドシャフト3004
の一端部の近傍で回転可能に支持された駆動プーリ30
30と、ガイドシャフト3004の他端部の近傍で回転
可能に支持されたアイドルプーリ3015とにかけ回さ
れたベルト3005の一部位に結合されている。駆動プ
ーリ3030は、フレーム3025に取り付けられたキ
ャリアモータ3006の駆動力が不図示のギア列を介し
て駆動プーリ3030に伝達されることによって回転駆
動される。したがって、キャリアモータ3006を駆動
することによって駆動プーリ3030の回転動作に伴っ
てベルト3005が走行し、キャリア3002がガイド
シャフト3004及びガイドレール3007に沿って往
復移動する構成になっている。キャリア3002の移動
方向は、後述する搬送手段によって記録装置内で搬送さ
れるシート3018の搬送方向と直行し、かつ、シート
3018の面と平行になっている。
【0008】フレーム3025の内側には不図示の制御
基板が配置されており、その制御基板は、キャリア30
02上の記録ヘッド3001及びスキャナヘッド330
0に備えられた各配線基板とフレキシブルケーブル30
03を介して電気的に接続されている。前記制御基板か
らの電気信号がフレキシブルケーブル3003を介して
記録ヘッド3001及びスキャナヘッド3300の各々
に伝えられる。
【0009】記録ヘッド3001は、それに設けられた
圧接部がキャリア3002のラッチ部材3030Xと係
合することにより、キャリア3002上に着脱可能に保
持される。記録ヘッド3001をキャリア3002から
外す時には、ラッチ部材3030Xのアーム3030X
aを持ち上げると、記録ヘッド3001の圧接部との勘
合が外れて簡単に取り外すことができる。
【0010】次に、記録装置内でシート3018を搬送
する機構について説明する。なお、本実施形態の記録装
置は読取装置と一体となった構成であるため、シート3
018としては、記録ヘッド3001によって記録が行
われる記録用紙などの媒体(メディア)、読取装置によ
って画像が読み取られる原稿、及び読取装置の校正シー
トとして用いられる白基準シートの3種のものを記録装
置内に通紙する。フレーム3025内には、キャリア3
002上の記録ヘッド3001及びスキャナヘッド33
00の移動軌跡面と対向するプラテン3009が設けら
れており、そのプラテン3009上をシート3018が
搬送される。プラテン3009の一端部には、シート3
018の一方の縁と当接することでシート3018を案
内するガイド3032が設けられ、プラテン3009の
他端部には、シート3018の他方の縁と当接すること
でシート3018を案内するガイド3033が設けられ
ている。
【0011】本実施形態の記録装置には、フレーム30
25の外側に位置する自動給紙部3019が備えられて
いる。自動給紙部3019には、記録用紙または原稿と
してのシート3018が複数枚積層されてセットされて
いる。積層されたシート3018が自動給紙部3019
によって1枚ずつ分離されて紙送りローラ3014へと
順番に搬送される。紙送りローラ3014はフレーム3
025に回転可能に取り付けられており、紙送りローラ
3014の一端部にLFギア3031が固定されてい
る。LFギア3031は、紙送りモータ3020の駆動
力が不図示のギア列を介してLFギア3031に伝達さ
れることによって回転駆動される。
【0012】記録ヘッド3001による記録領域及びス
キャナヘッド3300による読み取り領域よりも、シー
ト3018の搬送方向下流側には、シート3018を記
録装置の外部に排出するための排紙ローラ3011と、
排紙ローラ3011との間にシート3018を挟み込む
拍車3008とがそれぞれ複数配置されている。排紙ロ
ーラ3011は、紙送りローラ3014からアイドルギ
ア3029の列を介して駆動力が伝達され、これによ
り、紙送りローラ3014と同期して回転する。排紙ロ
ーラ3011はバネによって拍車3008側に付勢され
ており、排紙ローラ3011と排紙ローラバネ3024
との間にシート3018が挟み込まれて、排紙ローラ3
011の回転に伴って搬送される。
【0013】上記ような構成の装置における記録動作と
しては、キャリア3002の往復移動に同期して記録ヘ
ッド3001が記録信号に応じてインクを下向きに吐出
することにより、記録用紙として用いられたシート30
18に記録が行われる。
【0014】図15は、スキャナヘッド3300の外観
を示す斜視図である。図15(a)が、スキャナヘッド
3300をその下側から見た斜視図であり、図15
(b)が、スキャナヘッド3300を、それに設けられ
た端子部側から見た図である。
【0015】図15に示されるようにスキャナヘッド3
300は、ボックス形状のスキャナヘッドケース330
0bの内側に、読取像を作るフィールドレンズ3304
及び結像レンズ3301や、それらの光軸上の結像位置
にあるセンサ3302、原稿の読取面3303を照らす
照明用のLED3306、LED3306からの光を読
取面3303に照射するための集光レンズ3315が配
置されて構成されている。スキャナヘッド3300の底
面では、LED開口部3311で集光レンズ3315の
表面が露出し、センサ開口部3312でフィールドレン
ズ3304が露出している。
【0016】スキャナヘッド3300は、キャリア30
02に装着される際に、スキャナヘッド3300の両側
面に形成されたガイド部3314などによってキャリア
3002内の位置決め位置にガイドされ、図14に示さ
れるようにキャリア3002のラッチ部材3030Yを
そのアーム3030Yaで操作してスキャナヘッド33
00をキャリア3002へ押し付けられる。スキャナヘ
ッドケース3300bの外側面には、そのケースの内側
から延びる配線基板3305のヘッド端子部3309が
取り付けられている。キャリア3002にスキャナヘッ
ド3300が装着された際にヘッド端子部3309が、
キャリア3002の内側に設けられた端子部(不図示)
と、それとの圧接により接続され、それらの端子部を通
して、記録装置本体からの電気信号がスキャナヘッド3
300へと送られる。スキャナヘッドケース3300b
内には、センサ3302やLED3306を制御する主
電気回路基板が配置され、主電気回路基板は配線基板3
305を介してヘッド端子部3309と電気的に接続さ
れている。
【0017】このようなスキャナヘッド3300では、
LED3306から発せられたLED光は集光レンズ3
315を介して読取面3303に照射される。照射され
たLED光は、読取面3303によって反射されること
で画像光3308となって、フィールドレンズ3304
を通過してから、光量補正絞りや光量規制絞り、結像レ
ンズ3301、及び迷光遮断絞りをこの順番で通過し、
センサ3302上に結像させられる。
【0018】このような構成を採った場合、記録と読み
取りを一つの装置で行うことができ、少スペースや、電
源及び筐体等の共通化によるコストダウン等のメリット
がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように記録ヘッド3001と共にスキャナヘッド33
00を搭載した記録装置では、記録ヘッド3001がイ
ンクジェット方式のものである場合、記録ヘッド300
1の記録動作により発生した微小な液滴(インクミス
ト)がスキャナヘッドケース3300bの外部に露出し
ているフィールドレンズ3304や集光レンズ3315
に付着し、スキャナヘッド3300の読取性能が劣化す
るという問題点がある。したがって、スキャナヘッド3
300をキャリア3002から頻繁に取り外し、フィー
ルドレンズ3304及び結像レンズ3301へ付着した
インクを拭き取ることが必要である。さらに、近年のイ
ンクジェット記録装置では、記録画像の高画質化のため
にアニオン基とカチオン基を別々に含んだ複数のインク
を用い、それらのインクを混合させて記録用紙上で染料
の凝集を起こさせることによってインクの滲み等を防ぐ
という技術が盛んに使用されている。このようにアニオ
ン基またはカチオン基を含んだインクのミストがレンズ
の表面に付着すると、最悪の場合、レンズの表面で染料
の凝集が発生し、レンズの表面にインクが固着して拭き
取りもできない状況に陥る場合もあった。
【0020】本発明の目的は、インクを吐出するインク
ジェット方式の記録ヘッドと共にスキャナヘッドを搭載
して、原稿の読み取り動作を行うことが可能な記録装置
において、記録ヘッドの記録動作で発生したインクミス
トによるスキャナヘッドの読取動作への影響を排除する
ことが可能な記録装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、液体を記録媒体に向けて吐出することに
より該記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、記録装置本
体内で前記記録ヘッドと同じ空間に位置した光学部品を
備えて、原稿の画像を読み取る画像読取手段とを有する
記録装置において、前記画像読取手段の前記光学部品の
近傍に配置された磁性体を有することを特徴とする。
【0022】また、本発明は、液体を記録媒体に向けて
吐出することにより該記録媒体に記録を行う記録ヘッド
と、記録装置本体内で前記記録ヘッドと同じ空間に位置
して原稿の画像を読み取る画像読取手段とを有し、前記
画像読取手段が、前記原稿を照明するための光を発する
光源と、該光源からの光を前記原稿に照射するための照
明側レンズと、該照明側レンズにより前記原稿に照射さ
れた光のうち前記原稿により反射された光が通過し、通
過した光によって前記原稿の画像を読取像として結像す
るための読取側レンズと、該読取側レンズの光軸上にお
いて前記読取側レンズによって前記読取像が結像される
位置に配置され、前記読取レンズからの光の光量を検知
し、検知した光量を信号に変換する光学センサとを有し
ている記録装置において、前記読取側レンズ及び前記照
明側レンズの配置された磁性体を有することを特徴とす
る。
【0023】具体的には、上記のそれぞれの記録装置で
は、前記記録ヘッドが、アニオン基またはカチオン基を
含むインクを吐出するものである。
【0024】さらに、上記のそれぞれの記録装置が、前
記磁性体の近傍に配置されて液体を吸収する吸収体を有
することが好ましい。
【0025】さらに、前記光学センサが、複数の受光画
素が集積されてなるものであり、前記画像読取手段の光
源が発光ダイオードであることが好ましい。
【0026】さらに、上記の記録装置は、前記画像読取
手段が着脱可能に装着されて前記画像読取手段を前記記
録装置内に保持する保持手段を有することが好ましい。
【0027】さらに、上記の記録装置は、前記記録媒体
または前記原稿を搬送するための回転可能なローラと、
該ローラが回転可能に取り付けられて該ローラを支持す
るフレームと、前記ローラとほぼ平行な状態で前記フレ
ームに取り付けられたシャフトと、該シャフトにより案
内されることによって、前記ローラの回転に伴って搬送
される前記記録媒体または前記原稿の上を移動し、前記
記録ヘッドを搭載すると共に前記画像読取手段が着脱可
能に装着されるキャリアとを有することが好ましい。
【0028】上記の通りの発明では、記録ヘッドと画像
読取手段とが記録装置本体内の同じ空間に位置した記録
装置で、画像読取手段を構成しているレンズなどの光学
部品の近傍に磁性体が配置されたことによって、光学部
品が磁性体の磁力線によって覆われている。このような
構成では、記録画像の高画質化のために記録ヘッドから
吐出させる液体として例えばアニオン基またはカチオン
基を含んだインクを用いた際に、記録ヘッドによる記録
動作で液体が極微小な液滴となって空間に放出されてそ
の液体の霧(ミスト)が発生しても、その微小な液滴が
磁性体による磁力線に近づくと、アニオン基またはカチ
オン基を含んでいる微小な液滴は荷電粒子となっている
ために、微小な液滴はフレミングの法則により空間で螺
旋運動をしながら磁力線に沿って磁性体に向かって移動
する。したがって、画像読取手段によって原稿の画像を
読み取っている動作中でも、光学部品への液滴の接近及
び付着を防止できる。記録ヘッドの記録動作の直後に画
像読取手段によって原稿の画像を読み取る際にも、画像
読取手段における画像の読取品位の劣化を防止すること
が可能となる。その結果、記録ヘッドの記録動作で発生
した微小な液滴による画像読取手段の読取動作への影響
が排除される。また、従来の記録装置において画像読取
手段の光学部品に付着した液滴を拭き取るという動作が
必要なくなると共に、レンズなどの光学部品に誤って傷
を付けることもない。さらに、光学部品の近傍に磁性体
を配置するという簡単な構成で光学部品への液滴の付着
を防止でき、そのような構成では、液滴の付着を防止す
るために駆動される機構部がないため、メンテナンスフ
リーな構成が可能となった。
【0029】さらに、画像読取手段が、光源と、その光
源からの光を原稿に照射するための照明側レンズと、原
稿からの光が入射して、原稿の画像を読取像として結像
するための読取側レンズと、読取レンズからの光の光量
を検知する光学センサとを有している場合に、読取側レ
ンズ及び照明側レンズの近傍に磁性体が配置されたこと
により、それらのレンズがその磁性体の磁力線によって
覆われる。よって、上述したのと同様に、記録画像の高
画質化のために記録ヘッドから吐出させる液体として例
えばアニオン基またはカチオン基を含んだインクを用い
た際に、記録ヘッドによる記録動作で生じた極微小な液
滴が磁力線に近づくと、その微小な液滴は螺旋運動をし
ながら磁力線に沿って磁性体のN極またはS極に向かっ
て移動する。したがって、画像読取手段によって原稿の
画像を読み取っている動作中でも、記録動作で生じた液
滴が読取側レンズ及び照明側レンズに付着することが防
止され、記録ヘッドによる記録動作の直後の読取動作に
おいて画像読取手段での画像の読取品位の劣化を防止す
ることが可能となる。また、従来の記録装置において画
像読取手段の読取側及び照明側レンズに付着した液滴を
頻繁に拭き取るという動作が必要なくなると共に、誤っ
てそれらのレンズに傷を付けることもない。
【0030】さらに、磁性体の近傍に、液体を吸収する
吸収体が配置されたことにより、磁性体に向かって移動
した微小な液滴はその吸収体に付着して吸収体に保持さ
れ、レンズなどの光学部品に液滴が付着することが確実
に防止される。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0032】図1は、本発明の一実施形態に係る記録装
置の内部の構成を模式的に示す斜視図である。図2は、
図1に示される記録装置の模式的な断面図である。以
下、本実施形態では、インクジェットプリンタにおいて
記録ヘッドの搭載部の脇に画像読取装置としてのスキャ
ナヘッドを記録ヘッドとは無関係に着脱可能に搭載でき
る構成の装置について説明する。
【0033】図1及び図2に示すように本実施形態の記
録装置では、フレーム25の内側で互いに平行に配置さ
れたガイドシャフト4及びガイドレール7の各々の両端
部がフレーム25に固定されている。キャリア2がガイ
ドシャフト4及びガイドレール7によって、それらが延
びる方向と平行な方向に摺動可能に支持されている。キ
ャリア2は、記録ヘッド1及びスキャナヘッド(スキャ
ナカートリッジ)300を着脱可能に搭載して保持する
ものである。このキャリア2は、ガイドシャフト4の一
端部の近傍で回転可能に支持された駆動プーリ30と、
ガイドシャフト4の他端部の近傍で回転可能に支持され
たアイドルプーリ15とにかけ回されたベルト5の一部
位に結合されている。駆動プーリ30は、フレーム25
に取り付けられたキャリアモータ6の駆動力が不図示の
ギア列を介して駆動プーリ30に伝達されることによっ
て回転駆動される。したがって、キャリアモータ6を駆
動することによって駆動プーリ30の回転動作に伴って
ベルト5が走行し、キャリア2がガイドシャフト4及び
ガイドレール7に沿って往復移動する構成になってい
る。キャリア2の移動方向は、後述する搬送手段によっ
て記録装置内で搬送されるシート18の搬送方向と直行
し、かつ、シート18の面と平行になっている。
【0034】フレーム25の内壁面におけるガイドシャ
フト4のアイドルプーリ15側の端部近傍には、キャリ
ア2の通過を検出することによってキャリア2の位置を
検出するホームポジションセンサ16が取り付けられて
いる。フレーム25の内側には不図示の制御基板が配置
されており、その制御基板は、キャリア2上の記録ヘッ
ド1及びスキャナヘッド300に備えられた各配線基板
とフレキシブルケーブル3を介して電気的に接続されて
いる。前記制御基板からの電気信号がフレキシブルケー
ブル3を介して記録ヘッド1及びスキャナヘッド300
の各々に伝えられる。
【0035】次に、記録装置内でシート18を搬送する
機構について説明する。なお、本実施形態の記録装置は
読取装置と一体となった構成であるため、シート18と
しては、記録ヘッド1によって記録が行われる記録用紙
などの媒体(メディア)、読取装置によって画像が読み
取られる原稿、及び読取装置の校正シートとして用いら
れる白基準シートの3種のものを記録装置内に通紙す
る。フレーム25内には、キャリア2上の記録ヘッド1
及びスキャナヘッド300の移動軌跡面と対向するプラ
テン9が設けられており、そのプラテン9上をシート1
8が搬送される。プラテン9の一端部には、シート18
の一方の縁と当接することでシート18を案内するガイ
ド32が設けられ、プラテン9の他端部には、シート1
8の他方の縁と当接することでシート18を案内するガ
イド33が設けられている。
【0036】本実施形態の記録装置には、フレーム25
の外側に位置する自動給紙部19が備えられている。自
動給紙部19には、記録用紙または原稿としてのシート
18が複数枚積層されてセットされている。積層された
シート18が自動給紙部19によって1枚ずつ分離され
て紙送りローラ14へと順番に搬送される。紙送りロー
ラ14はフレーム25に回転可能に取り付けられてお
り、紙送りローラ14の一端部にLFギア31が固定さ
れている。LFギア31は、紙送りモータ20の駆動力
が不図示のギア列を介してLFギア31に伝達されるこ
とによって回転駆動される。
【0037】紙送りローラ14の下方には、図2に示す
ようにピンチローラホルダ22を介してフレーム25に
揺動可能に取り付けられたピンチローラホルダ22が配
置されている。ピンチローラホルダ22は、ピンチロー
ラバネ23によって紙送りローラ14に向かってその下
方より付勢されている。紙送りローラ14とピンチロー
ラ21の間に挟まれたシート18は、紙送りモータ20
の駆動によって紙送りローラ14が回転することによっ
て、図1及び図2に示される矢印A方向に搬送される。
紙送りローラ16及びピンチローラ21は、シート18
の搬送方向において、記録ヘッド1による記録領域及び
スキャナヘッド300による読み取り領域よりも搬送方
向上流側に配置されている。さらに、記録領域及び読み
取り領域よりも搬送方向下流側には、シート18を記録
装置の外部に排出するための排紙ローラ11と、排紙ロ
ーラ11との間にシート18を挟み込む拍車8とがそれ
ぞれ複数配置されている。排紙ローラ11は、紙送りロ
ーラ14からアイドルギア29の列を介して駆動力が伝
達され、これにより、紙送りローラ14と同期して回転
する。排紙ローラ11は、排紙ローラバネ24によって
拍車8側に付勢されており、排紙ローラ11と排紙ロー
ラバネ24との間にシート18が挟み込まれて、排紙ロ
ーラ11の回転に伴って搬送される。
【0038】自動給紙部19と紙送りローラ14の間に
は、シート18の搬送経路で紙送りローラ14に達する
直前のシート18の有無を検出するペーパーセンサ17
が配置されている。また、記録装置内には、排紙ローラ
11近傍でシート18の有無を検出する排紙センサ10
が備えられている。
【0039】上記ような構成の装置における記録装置と
しての機能は、キャリア2の往復移動に同期して記録ヘ
ッド1が記録信号に応じてインクを図2における下向き
に吐出することにより、記録用紙として用いられたシー
ト18に一行分の記録を行なうものである。このような
記録動作を行う記録ヘッド1は、インクなどの液体を吐
出する微細な吐出口(オリフィス)と、その吐出口と連
通した液路と、この液路の一部に設けられたエネルギ作
用部と、エネルギ作用部にある液体に作用させる吐出エ
ネルギを発生するエネルギ発生手段とを備えている。
【0040】このような吐出エネルギを発生させるエネ
ルギ発生手段としては、ピエゾ素子などの電気機械変換
体を用いてインクを加圧するもの、レーザ等の電磁波を
インクに照射して振動または発熱させ機械的振動または
発熱による作用で液滴を吐出させる電磁波機械変換体素
子または電磁波熱変換体素子を用いたもの、あるいは発
熱抵抗体などを有する発熱素子などの電気熱変換体素子
によって液体を加熱して発泡により液体を吐出させるも
のなどがある。
【0041】その中でも、熱エネルギによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法が用いられている記録
ヘッドは、記録用の液体を吐出して液滴を形成するため
の吐出口を高密度に配列することができるために高解像
度の記録をすることが可能である。特に、電気熱変換体
をエネルギ発生源として用いた記録ヘッドは、電気機械
変換体素子を用いたものよりもコンパクト化(小型化)
も容易であり、最近の半導体製造分野において技術の進
歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術
を応用してその長所を十二分に活用することにより、高
密度実装化が容易でかつ製造コストを低くできるという
利点がある。
【0042】本実施形態の記録装置は、記録ヘッド1の
移動により一行分の記録を行なうと、シート18は紙送
りモータ20の駆動による紙送りローラ14の回転に伴
って、シート18の搬送方向すなわち図1に示した矢印
Aの向きに一行分の移動量だけ搬送され、その後、次の
行に一行分の記録を行なう構成になっている。この記録
装置には、上述したように、積載されたシート18を記
録装置に1枚ずつ分離して給紙するための自動給紙部1
9が設けられており、給紙されたシート18に対して1
枚ずつ自動で記録が行われる。
【0043】キャリア2の移動領域における移動方向一
端の近傍には、記録ヘッド1の液体吐出口を覆うための
キャップ13が配置されている。キャップ13によって
記録ヘッド1の液体吐出口を覆うキャッピング動作を行
うことにより、その液体吐出口を乾燥から保護すること
ができる。キャップ13は、キャリア2がホームポジシ
ョンに位置する時、紙送りモータ20の駆動力が不図示
の動力伝達機構を介してキャップ13に伝達されること
によって記録ヘッド1の液体吐出口のある面すなわち液
体吐出面に押し付けられる。また、記録ヘッド1の液体
吐出口及びノズル内を清掃するために記録ヘッド1内の
インクをその吐出口からキャップ13を通して吸引する
インク吸引動作もそのホームポジションで行われる。記
録ヘッド1の液体吐出面を払拭して清掃するためのブレ
ード12がキャップ13の近傍に配置され、ブレード1
2は不図示のリンク機構によって上下移動させられる。
記録ヘッド1の液体吐出口面をブレード12の先端部で
しごく動作(ワイピング動作)は、ブレード12が上方
に移動することによってブレード12の先端部が記録ヘ
ッド1のインク吐出面の移動領域に進入した状態でキャ
リア2を移動させることによって行われる。そのワイピ
ング動作において、インク吐出面における吐出口の近傍
に付着したゴミなどの異物をブレード12によって取り
除くことで、記録ヘッド1の常に正常な記録を行わせる
ことが可能となる。キャリア2にスキャナヘッド300
が搭載されている場合、前記キャッピング動作及びワイ
ピング動作において、キャップ13やブレード12がス
キャナヘッド300に接触しないように、スキャナヘッ
ド300の記録ヘッド1側の面がその記録ヘッド1より
も離れた位置にある。
【0044】次に、原稿読取装置を備えた本実施形態の
記録装置における電気回路のブロック図について図3を
参照して説明する。図3は、上述した記録装置の電気回
路の構成を模式的に示すブロック図である。
【0045】図3において、ロジックコントローラ50
1は記録装置全体の主要な制御を行うものであって、C
PU502、RAM503、ROM504、タイマ50
5、及びインターフェイス部506から構成されてい
る。CPU502は、ある手順を実行する例えばマイク
ロコンピュータの形態のものであり、RAM503に
は、テキストデータや画像データを展開したりする領域
や作業用の領域などが設けられている。ROM504に
は、CPU502で実行される前記手順に対応したプロ
グラムやその他フォントデータなどの固定データが格納
されている。タイマ505は、CPU502の実行サイ
クルを作り出したり、記録ヘッド1による記録動作の際
に必要なタイミングを作り出したりするものである。イ
ンターフェイス部506は、ロジックコントローラ50
1に周辺装置を電気的に接続して結ぶものであり、イン
ターフェイス部506を介してCPU502と周辺装置
の間で信号のやりとりが行われる。
【0046】また、パワーコントローラ507は、記録
ヘッド1による記録動作及びスキャナヘッド300によ
る読み取り動作の制御を行うものであって、ヘッド検出
部508、ラインバッファ509、ヘッドドライバ51
0、スキャナドライバ513、モータドライバ511
a,511b、及びセンサ検出部512から構成されて
いる。ヘッド検出部508は、キャリア2上での記録ヘ
ッド1及びスキャナヘッド300の有無、それらのヘッ
ドの種類、記録ヘッド1の温度を検出するセンサの出力
値、記録ヘッド1内のインクの有無を検出するセンサの
出力等、記録ヘッド1及びスキャナヘッド300に関す
る情報を検出するものである。ラインバッファ509に
は、記録ヘッド1によって文字や画像を記録するための
記録データが蓄えられている。ヘッドドライバ510
は、記録ヘッド1に記録信号や電力などを送出するもの
である。モータドライバ511aは、キャリアモータ6
を駆動するのに必要な信号や電力などをキャリアモータ
6に送出し、モータドライバ511bは、紙送りモータ
20を駆動するのに必要な信号や電力などを紙送りモー
タ20に送出する。センサ検出部512は、ホームポジ
ションセンサ16、ペーパーセンサ17、排紙センサ1
0等のセンサの出力を検出するものである。スキャナド
ライバ513は、スキャナヘッド300がキャリア2に
搭載された時にスキャナヘッド300との信号のやりと
りやスキャナヘッド300への電力の送出を行って、ス
キャナヘッド300を駆動するものである。ヘッド検出
部508、ヘッドドライバ510、及びスキャナドライ
バ513と、記録ヘッド1及びスキャナヘッド300と
の間でのデータ信号のやりとりは、それらの間で共通し
て使用されるフレキシブルケーブル3を介して行われ
る。
【0047】本実施形態の記録装置は、電源スイッチ
や、ヘッド交換を行うためのヘッド交換スイッチを備え
た操作部514と、記録装置の状態を表示する表示部5
15とを有している。また、記録装置は、その他の情報
処理装置と通信を行なったり、記録装置の外部の制御機
器から記録あるいは原稿読み取りのコマンドを受け取る
ための外部インターフェイス517を有している。外部
インターフェイス517としては、例えばセントロニク
スポート、RS232Cポート、USB(Universal Se
rial Bus)等がある。さらに、この記録装置には、例え
ばFDD、HDD、RAMカードなどの外部記憶装置5
16が接続される。
【0048】ロジックコントローラ501には電源51
9からの電力が常に供給され、CPU502はインター
フェイス部506を通して操作部514のスイッチの状
態や外部インターフェイス517からの入力信号を監視
する。また、電源519からパワーコントローラ507
への電力供給はスイッチ518によって制御され、スイ
ッチ518の動作はCPU502によってインターフェ
イス部506を通して制御される。電源519には、記
録装置の外部にある不図示のAC電源や、記録装置の外
部または内部にある電池などから電力が供給される。
【0049】本実施形態の記録装置におけるスキャナヘ
ッド300の画像読み取り動作としては、まず、スキャ
ナヘッド300をキャリア2に装着すると、CPU50
2はスキャナドライバ513を介してヘッド認識信号を
読みとり、キャリア2へのスキャナヘッド300の装着
を認識する。記録装置の状況によって動作状態が、読み
取り動作を行うための状態、いわゆるスキャナモードに
入った場合、上述した記録動作と同様に、読み取り原稿
または白基準シートとして用いられるシート18を自動
給紙部19や紙送りモータ20の駆動により記録装置内
の所定の位置まで搬送し、キャリアモータ6を駆動して
キャリア2を移動させながらシート18の文字や画像か
らスキャナヘッド300及びスキャナドライバ513を
介して画像信号を読み取る(図3参照)。
【0050】スキャナヘッド300による一行分の読み
取り動作が終了すると、紙送りモータ20によりシート
18を一行分の移動量だけ搬送し、次の行に対して一行
分の読み取り動作を行う。このような動作をシート18
の全面に渡って終了するまで行う。シート18が白基準
シートである場合は、スキャナヘッド300の校正デー
タを取得した後にシート18が記録装置の外部へと排紙
される。
【0051】次に、スキャナヘッド300の構成につい
て説明する。図4(a)は、スキャナヘッド300をそ
の下側から見た斜視図である。図4(b)は、スキャナ
ヘッド300を、それに設けられた端子部側から見た図
であり、図4(b)では、スキャナヘッド300の内部
の構成を示すために一部が断面で示されている。図5
は、スキャナヘッド300を、その一部を断面にして示
す斜視図である。
【0052】図4(a)及び図4(b)に示すようにス
キャナヘッド300は、それを構成する部品がスキャナ
ヘッドケース300b内に収納されたり、配線基板30
5がスキャナヘッドケース300bに取り付けられたり
してなるものである。スキャナヘッドケース300bの
外形形状はほぼ立方体であり、スキャナヘッドケース3
00bは、3面の壁300x,300y,300zと、
使用状態の姿勢で壁300yよりも下側に突出した位置
にある読取部面300sと、スリット形状穴300cが
形成された面とを有している。読取部面300sと壁3
00yはスキャナヘッドケース300bの底に位置し、
読取部面300s及び壁300yの一方の側でそれらと
繋がるように壁300xが位置し、読取部面300s及
び壁300yの他方の側でそれらと繋がるように壁30
0zが位置している。スリット形状穴300cが形成さ
れた面は、読取部面300sと壁300x,300zの
それぞれと繋がっている。スキャナヘッドケース300
bの上端は開口しており、その開口部を覆うようにスキ
ャナヘッドケース300bの上部にカバー321が取り
付けられている。このカバー321の表面がスキャナヘ
ッド300の上面300tとなっている。カバー321
の両側面には、キャリア2に対してスキャナヘッド30
0を着脱する際にユーザーがスキャナヘッド300を把
持するために指先がかけられるヘッド部着脱操作部30
0aが設けられている。また、読取部面300sの幅方
向中央部には正方形の穴の開いており、その正方向の穴
には、スキャナヘッドケース300b内に収納されたス
キャナユニット100の端部が嵌め込められている。ス
キャナユニット100は、後述するようにレンズや光源
などによって構成されており、結合部材である結合ネジ
320によってスキャナヘッドケース300bに結合さ
れて固定されている。スキャナヘッド300がキャリア
2に搭載された状態では、図4(b)に示すように、読
取部面300s、およびスキャナユニット100の先端
面すなわち読み取り面が、記録装置内に送り込まれた原
稿の原稿面303と対向する。
【0053】スキャナユニット100は、LED(発光
ダイオード:light-emitting diode)306、照明側レ
ンズである集光レンズ315、読取側レンズであるフィ
ールドレンズ304、光量補正絞り316、光量規制絞
り317、結像レンズ301、迷光遮断絞り318、及
び光学式のセンサ302を有している。LED306
は、原稿面303を照明するためのものであり、カラー
画像の読み取りを行うためにレッド、グリーン、ブルー
の3色のLED306がスキャナユニット100内に配
置されている。LED306から発せられたLED光3
07は集光レンズ315を介してLED開口部311を
通って原稿面303に照射される。照射されたLED光
307は、原稿面303によって反射されることで画像
光308となり、このように原稿面303によって得ら
れた画像光308は、センサ開口部312に設けられた
フィールドレンズ304を通過してから、光量補正絞り
316、光量規制絞り317、結像レンズ301、及び
迷光遮断絞り318をこの順番で通過し、センサ302
上に結像させられる。本実施形態では、センサ302と
して256画素のリニアイメージセンサが用いられてい
る。LED開口部311とセンサ開口部312との間に
はインク吸収体323が設置されている。インク吸収体
323は、インクなどの液体を吸収するように、スポン
ジなどの多孔質体、または繊維体などから構成されたも
のであり、インク吸収体323の役割については後述す
る。
【0054】光量補正絞り316には、画像光308の
光軸方向から見ると糸巻き状の穴が形成されており、光
量補正絞り316の中心部では光束を絞り、周辺部では
光束をそのまま通し、中央部と周辺部の光量差を少なく
する働きを有している。
【0055】光量規制絞り317は、最終的に全体の光
量を決める。光量規制絞り317によって決められる全
体の光量は、LED306の光量とセンサ302の感度
との関係で定められる。光量規制絞り317の形状は、
画像光308の光量を絞るように丸穴が形成されたもの
となっている。
【0056】結像レンズ301を通った画像光308は
センサ302へ入射する前に迷光遮断絞り318を通
る。この迷光遮断絞り318は、センサ302へ入る画
像光308以外の光を遮断し、センサ302によって読
み取られた画像の品位を上げる働きをする。迷光遮断絞
り318の形状は、センサ302の受光部の形状に合わ
せてスリットが形成されたものとなっている。センサ3
02は、フィールドレンズ304の光軸上においてその
レンズによって読取像が結像される位置に配置されてお
り、フィールドレンズ304からの光の光量を検知し、
検知した光量を信号に変換する。
【0057】上記のレンズ、光量を絞る部品などは、全
て同じユニットに組込まれるが、それらの部品の詳しい
説明については後述する。
【0058】図5に示すように、スキャナヘッドケース
300b内には、LED306及びセンサ302と電気
的に接続された主電気回路基板105が配置されてい
る。主電気回路基板105によってLED306及びセ
ンサ302が制御される。主電気回路基板105の制御
信号線は、それと電気的に接続された配線基板305に
よりスキャナヘッド300の外部に引き出されている。
配線基板305のヘッド端子部309には複数の電極が
形成されており、それらの電極が、キャリア2に設けら
れた不図示の電極と圧接により接触することによって、
主電気回路基板105からの信号を記録本体側の制御回
路へ導くことができる。
【0059】スキャナヘッド300の外観形状は、スキ
ャナヘッドケース300bにカバー321が取り付けら
れることによってボックス形状となっている。スキャナ
ヘッドケース300bには、図4及び図5に示すよう
に、壁300x,300zの各々の下端部、すなわち読
取部面300sの近傍に位置する位置決めボス310及
びガイド部314が形成されている。また、スキャナヘ
ッドケース300bにおける読取部面300sの幅方向
両側には位置決め切り欠き部313がそれぞれ形成され
ている。キャリア2にスキャナヘッド300を装着する
際には、キャリア2の内壁面に形成されたガイド部と、
そのガイド部で案内されるガイド部314とによって、
キャリア2内に向けてスキャナヘッド300がその位置
決め位置にガイドされる。スキャナヘッド300は、キ
ャリア2に対して位置決めボス310及び位置決め切り
欠き部313を基準として、スキャナヘッドケース30
0bの一部である一対の圧接部319が、キャリア2の
ラッチ部材30Yに係合することにより装着される。ス
キャナヘッド300をキャリア2から外す時には、ラッ
チ部材30Yのアーム30Yaを持ち上げると、圧接部
319との勘合が外れて簡単に取り外すことができる。
【0060】スキャナヘッド300と同様に、記録ヘッ
ド1にも位置決めボス、ガイド部、及び位置決め切り欠
き部が形成されており、記録ヘッド1が、スキャナヘッ
ド300と同様な機構によってキャリア2の位置決め位
置に装着される。記録ヘッド1に設けられた圧接部がキ
ャリア2のラッチ部材30Xと係合することにより、キ
ャリア2上に記録ヘッド1が保持される。記録ヘッド1
をキャリア2から外す時には、ラッチ部材30Xのアー
ム30Xaを持ち上げると、記録ヘッド1の圧接部との
勘合が外れて簡単に取り外すことができる。
【0061】スキャナヘッド300をキャリア2へ装着
すると、CPU502はスキャナドライバ513を介し
て配線基板305のヘッド認識信号を読みとり、状況に
よってスキャナモードに入る。CPU502は、外部イ
ンターフェイス517より原稿読み取り信号が入力され
ると、記録用紙と同様に、読み取り原稿を自動給紙部1
9や紙送りモータ20の駆動により記録装置内の所定の
位置まで搬送し、LED306を点灯させた後、キャリ
アモータ6を駆動しながらスキャナドライバ513を介
して、読み取り原稿から得られる画像信号を読み取る。
【0062】ここで、スキャナヘッド300の原稿読み
取りモードによって、キャリアモータ6の駆動スピード
を変えることができる。その原稿読み取りモードは、読
み取り解像度と各読み取り値の階調の組み合わせであ
る。記録装置は、主走査方向に600dpi(dpi:
25.4mmあたりのドット数)の分解能を持ち、副走
査方向では、スキャナヘッド300のセンサ302の解
像度は600dpiで、256階調の出力が得られるの
で、スキャナヘッド300の原稿読み取りモードとして
は、例えば主走査方向の解像度が600dpi、副走査
方向の解像度が600dpiで256階調での読み取り
から、主走査方向の解像度が75dpi、副走査方向の
解像度が75dpiで2階調での読み取り、あるいは、
主走査方向の解像度を200dpiとして読み取り、F
AX(ファクシミリ)との整合性を考慮したモードもあ
る。主走査方向の解像度が6000dpi、副走査方向
の解像度が600dpiで256階調の読み取りのよう
にデータ量の多いモードでは、データの処理や転送に時
間がかかるため、キャリア2の駆動スピードを遅くし、
主走査方向の解像度が75dpi、副走査方向の解像度
が75dpiで2階調の読み取りでは、キャリア2の駆
動スピードを速くすることができる。カラー画像の原稿
を読み取るためには、上記の動作を3色のLED306
の各色毎に3回繰り返す。
【0063】一行分の読み取り動作が終了すると、原稿
が紙送りモータ20によって一行分の移動量だけ搬送さ
れ、次の行の読み取り動作を行う。このような動作を原
稿の全体に渡って終了するまで行う。
【0064】スキャナヘッド300をキャリア2に取り
付けた時のキャリア2の待機位置は記録ヘッド1を取り
付けた時の待機位置と同じである必要は無く、スキャナ
ヘッド300の読取部面300sが、記録ヘッド1のメ
ンテナンスを行う回復部(ブレード12やキャップ1
3)を避ける形状となっていれば、待機位置をその回復
部側に移動して、それにより生じた可動区間をキャリア
2の走行安定性を増すためにキャリア2を走行させる空
走区間として使用してもよい。
【0065】本実施形態の記録装置で使用する白基準シ
ートは、基準の反射率として反射濃度が0.1以下の値
を持つシートであり、センサ302の各画素毎の感度や
受光量のばらつきを補正するために、その白基準シート
を原稿と同じ条件で読み込み、得られたセンサ毎の白基
準信号と、センサが受光していない時の信号(黒基準信
号)との間を、得たい階調数で分割することにより、セ
ンサ302の画素毎のばらつきを吸収した階調を得るた
めに必要な部材である。
【0066】白基準シートは、記録用紙や読み取り原稿
と同様に記録装置内へ給紙された後に、図2に示される
シート18のような状態で止められ、CPU502は、
スキャナヘッド300を搭載したキャリア2を白基準シ
ートの上まで移動させた後、LED306を点灯してセ
ンサ302からの信号を読み取り、得られた信号を画像
信号の基準とする。白基準データにより画像信号の基準
値を取得した後、白基準シートは記録装置から排紙され
る。
【0067】図6は、スキャナヘッド300の電気回路
を示すブロック図である。次では、その電気回路につい
て説明する。
【0068】スキャナヘッド300がキャリア2に取り
付けられると、スキャナヘッド300のヘッド端子部3
09が、キャリア2内に配線されたフレキシブルケーブ
ル3の端部に形成されている不図示の端子部と圧接し、
それら端子部の電極を介してスキャナヘッド300の電
気回路が、図3に示したパワーコントローラ507と電
気的に接続される。
【0069】パワーコントローラ507側ではスキャナ
ドライバ513を介して、また図6に示されるようにス
キャナヘッド300側ではI/Oポート601を介し
て、スキャナヘッド300の電気回路とパワーコントロ
ーラ507との間で、データやコマンドの双方向の通信
が行われる。
【0070】図4に示したようにLED306で原稿面
303を照らすことによって得られた画像光308は、
光電変換特性を持つセンサ302によって画像データと
して検出される。センサ302が検出した信号は、図6
に示される増幅器604において、アナログ/デジタル
変換器(A/D変換器)603で扱うレベルで最適なレ
ベルまで増幅されてから、アナログ/デジタル変換器6
03に入力される。ここでアナログ/デジタル変換器6
03によってデジタルデータに変換したものを画像処理
LSI602によってシェーディング補正や、2値化等
の補正、その他の画像処理を行った後、スキャナヘッド
300の電気回路にあるI/Oポート601、及びフレ
キシブルケーブル3を経由してパワーコントローラ50
7のスキャナドライバ513へ転送される。
【0071】また、センサ302の各画素によって白基
準シートを読み取ることで得られた各画素毎の白基準デ
ータは、画像処理LSI602内のレジスタに記憶さ
れ、各処理に使用される。
【0072】図7は、本実施形態の記録装置の外観図で
ある。
【0073】図7に示すように本実施形態の記録装置
は、筐体707にカバー703が取り付けられてなるケ
ース701内に、図2に示した構成の組立体が収納され
たものである。筐体707の前端面には、図1に示した
シート18を記録装置の外部へと排出させるための排紙
口702が形成されている。カバー703は、筐体70
7の排紙口702側の部分における上側の部分に取り付
けられており、カバー703を開けてケース701内の
キャリア2に対する記録ヘッド1やスキャナヘッド30
0の着脱を行う。筐体707の上面には電源スイッチ7
04及びヘッド交換スイッチ706が取り付けられてい
る。電源スイッチ704は、図3に示した操作部514
に含まれており、電源スイッチ704への入力がCPU
502によって監視されている。電源スイッチ704が
入れられると、CPU502はインターフェイス部50
6を通して、パワーコントローラ507への電源のスイ
ッチ518に信号を送ることによって、スイッチ518
をオンにする。
【0074】また、筐体707の上面には、原稿読取装
置の状況を表示する表示部515が設けられると共に、
シート18の給紙口705が形成されている。給紙口7
05から給紙されたシート18は、図1及び図2に示し
た自動給紙部19へ導かれる。ヘッド交換スイッチ70
6は、記録ヘッド1あるいはスキャナヘッド300の脱
着を行う時に押されて記録装置の電気回路に信号を入力
するものであり、ヘッド交換スイッチ706が押される
ことによってキャリア2は、記録ヘッド1あるいはスキ
ャナヘッド300が着脱し易い位置へと移動する。
【0075】次に、本発明の特徴を有するスキャナヘッ
ド300について図5などを参照してさらに説明する。
【0076】図5に示すように主電気回路基板105
は、スキャナユニット100と並列してスキャナヘッド
ケース300b内に配置され、スキャナヘッドケース3
00bに固定されている。そして、シールド板102
が、スキャナユニット100と主電気回路基板105の
上に覆い被さるようにして、それら構成部品の上面30
0t側に配置されている。シールド板102の一端部で
ある結合部102aは、スリット形状穴300cの開い
た壁に平行に折り曲げられてその壁に突き当てられた状
態で、ヘッド端子部309と共にスキャナヘッドケース
300bにネジなどの結合部材で固定されている。シー
ルド板102としては金属板が用いられる。ここで用い
る結合部材は導電性のあるものであり、その結合部材に
よってヘッド端子部309の電気的グランド部分とシー
ルド板102とが電気的にも接続され、シールド板10
2の電気的なグランドレベルが確定される。スキャナヘ
ッドケース300bへの結合部102aの実際の結合
は、後述するようにスキャナヘッド300における各構
成部品同士の調整の済んだ後となる。
【0077】シールド板102の他端部である結合部1
02bは、壁300yからスキャナヘッドケース300
bの内側に向かって壁300yに対して垂直な方向に延
びるリブ104の端面に、スリット形状穴300cの開
いた壁に対して垂直な方向に移動可能に当接しており、
部品寸法のばらつきを吸収しつつ、ネジなどの部材によ
ってリブ104に固定されている。このようにシールド
板102がスキャナヘッドケース300bに固定されて
いることによって、スリット形状穴300cが形成され
ていることによる壁部の強度の低下は、その壁部がシー
ルド板102を介して壁300yと連結されることによ
り防止され、スキャナヘッドケース300bは強固なボ
ックス形状を保持することできる。
【0078】ヘッド端子部309と繋がる配線基板30
5は、シールド板102の上方を通されてから、シール
ド板102の側部の上方で折り曲げられてシールド板1
02の下側に回り込んでおり、主電気回路基板105と
繋がっている。
【0079】カバー321は、スキャナヘッドケース3
00bの上側開口部側からそのケース内の部品に被さ
り、スキャナヘッドケース300bにおいてスリット形
状穴300cの上側に位置する壁300fや、壁300
x,300y,300zの各壁の端面と密着して結合さ
れている。カバー321は、スキャナユニット100に
その外部からの光が入るのを防ぐと共に、カバー321
の一部を構成していてばね性を持ったカバーラッチ32
1aが、スリット形状穴300cにおける配線基板30
5以外の部分に勘合してその部分を塞いでおり、カバー
ラッチ321aはカバー321とスキャナヘッドケース
300bの結合、及びスキャナユニット100に対する
遮光を行っている。
【0080】次に、スキャナヘッド300に搭載される
スキャナユニット100について説明する。図8は、ス
キャナユニット100を示す斜視図である。
【0081】図8に示されるセンサ基板901にはセン
サ302が実装されており、センサ基板901はセンサ
配線901aを介して主電気回路基板105へと繋が
る。スキャナユニット100内にあるLED306はL
ED配線902aを介して主電気回路基板105へ繋が
る。スキャナユニット100は取り付け穴903a、9
03bを介して、スキャナヘッドケース300bへ取り
付けられる。
【0082】図9は、スキャナユニット100のフィー
ルドレンズ304側の部分をフィールドレンズ304側
から見た分解斜視図である。図9に示すようにスキャナ
ユニット100を構成する第2鏡筒1001内には第2
通路1004が形成されており、第2通路1004の一
端部の両側部には凹部1004aが形成されている。ス
キャナユニット100に備えられた複数のレンズのう
ち、フィールドレンズ304は、その両端部が凹部10
04aにはめ込まれることによって第2通路1004の
一端部に収納されている。LED306はLED基板1
002に実装されており、第2鏡筒1001内で第2通
路1004の脇に壁で隔てられた凹部1005に集光レ
ンズ315と共に収納される。集光レンズ315は、そ
れに備えられた一対の位置決めボスが、LED基板10
02の両端部に形成された凹部に係合することによって
LED基板1002に対する位置が決められる。LED
基板1002の外形寸法が凹部1005の大きさとほぼ
同じに設定されており、LED基板1002が凹部10
05内に勘合することで、LED基板1002が第2鏡
筒1001に対して位置決めされる。フィールドレンズ
304及び集光レンズ315は、押え板1003を被せ
ることにより第2鏡筒1001からの落脱が防止され
る。押え板1003は、その端部に形成されたラッチ部
1003a,1003b,1003cのそれぞれが、第
2鏡筒1001の凹部1001a,1001b,100
1cの各部に対応して勘合することによって、押え板1
003が第2鏡筒1001に結合され、固定される。押
え板1003には、集光レンズ315を第2鏡筒100
1の端部で露出させるためのLED開口部311、及び
フィールドレンズ304を第2鏡筒1001の端部で露
出させるためのセンサ開口部312が形成されている。
これにより、LED306から原稿面303へのLED
光307の照射がLED開口部311を通して行われ、
スキャナユニット100における原稿面303からの画
像光308の取り込みがセンサ開口部312を通して行
われる。
【0083】第二鏡筒1001に取り付けられたフィー
ルドレンズ304と集光レンズ315の間には磁性体3
22が配置される。本実施形態では磁性体322として
永久磁石を用いたが、磁性体322は電磁石であっても
良い。磁性体322は、第二鏡筒1001において凹部
1004aと凹部1005の間に形成された磁性体収凹
部1001lに収納される。押え板1003における磁
性体322と対面する部分の外側には、上述したインク
吸収体323が設置される。
【0084】図10は、スキャナユニット100をセン
サ基板901側から見た分解斜視図である。以下で説明
する光軸とは、第2通路1004の円筒形状中心線と一
致した軸であり、光軸方向は、図10に示される矢印Z
の方向とする。
【0085】図10に示すように、センサ302はセン
サ基板901に実装されており、センサ基板901はセ
ンサ保持板1103に取り付けられている。センサ保持
板1103には、スリットが形成されることで迷光遮断
絞り318が設けられており、センサ基板901をセン
サ保持板1103に取り付ける際にセンサ302の受光
部302aが光軸方向で迷光遮断絞り318のスリット
と重なるようにセンサ基板901の位置を調整して取り
付ける。
【0086】センサ保持板1103は、迷光遮断絞り3
18の中心が第2通路1004の円筒形状の中心線とほ
ぼ一致するように後で第2鏡筒1001に組み込まれた
時、第2通路1004の円筒状部に対して光軸を中心に
回転可能に勘合する。また、センサ保持板1103は、
スキャナユニット100の光軸を中心とした回転方向に
おける第2鏡筒1001に対しての回転角度を調整可能
にするために、センサ保持板1103の円弧状の長穴1
103aを介してセンサ距離調整筒1102に仮結合さ
れる。このようにセンサ保持板1103の取付け穴が長
穴1103aとなっているのは、センサ距離調整筒11
02に対するセンサ保持板1103の回転角を調整する
時の調整代を設けるためである。
【0087】第1鏡筒1105内の第1通路1101に
おいてセンサ302側となる端部には結像レンズ301
が取り付けられ、第1通路1101の途中には光量規制
絞り317が設けられている。さらに、第1通路110
1において結像レンズ301側とは反対側の部分には光
量補正絞り316が配置されている。光量補正絞り31
6には、第1鏡筒1105の光軸方向から見ると光量補
正絞り316の中央部から縁部に向かって徐々に幅を広
げながら延びる糸巻き状の穴が形成されている。光量補
正絞り316は、その糸巻き状の穴によって光量補正絞
り316の中心部の光束を絞り、かつ、その周辺部の光
束はそのまま通し、中央部と周辺部の光量差を少なくす
る働きをする。よって、光量補正絞り316は、第1通
路1101の内壁面に形成された凸部と係合する位置決
め凹部316aが形成されており、光量補正絞り316
における糸巻き状の穴の長手方向の軸がセンサ302の
受光部302aの長手方向とほぼ一致するように、位置
決め凹部316aが、第1通路1101の内壁面にある
前記凸部に係合する。
【0088】ここで、光量補正絞り316は第1鏡筒1
105と一体成形されていても何ら問題はない。第1鏡
筒1105はその外側面に回転止め板1101bを有し
ており、回転止め板1101bが挿入される回転止めス
リット1001iが、第2鏡筒1001において第2通
路1004のセンサ302側となる部分を設けるための
筒状部分に形成されている。回転止め板1101bを回
転止めスリット1001i内に入り込ませて、第1鏡筒
1105を第2鏡筒1001の第2通路1004内に挿
入することにより、第1鏡筒1105は、光軸方向のみ
移動可能に第2鏡筒1001内に収納される。回転止め
板1101bには、光軸方向に延びる長穴1105aが
形成され、第1鏡筒1105を第2通路1004内に収
納した際に長穴1105aと連通する止め穴1001f
が、円筒外壁部1001jの外側面から延びる板状部分
に形成されている。第1鏡筒1105は、第2鏡筒10
01の止め穴1001fと長穴1105aに通されたネ
ジなどの結合部材によって第2鏡筒1001に固定され
る。第1鏡筒1105の外側面には調整穴1105bが
形成され、円筒外壁部1001jにおける調整穴110
5bに対応する部分及びその周辺部には逃げ穴1001
dが形成されている。これにより、第2鏡筒1001の
外部から、第2通路1004内にある第1鏡筒1105
の調整穴1105bへと逃げ穴1001dを通して接触
できるように構成されている。逃げ穴1001dを通し
て調整穴1105bに冶具を取り付け取り付け、その治
具によって第1鏡筒1105を光軸方向に移動させるこ
とにより、第1鏡筒1105の光軸方向の位置を調整す
る。この調整は、従来の技術において説明した図13の
矢印a方向の調整に相当する。
【0089】センサ距離調整筒1102は、第2鏡筒1
001の円筒外壁部1001jの外側面に、光軸方向に
移動可能かつ光軸を中心に回転可能に勘合する。この
時、センサ保持板1103は第2通路1004の円筒形
状部と、光軸方向に移動可能かつ光軸を中心に回転可能
に勘合する。
【0090】センサ距離調整筒1102のセンサ302
側と反対側の端部と、センサ距離調整筒1102の外側
面とには段リブ1102aが形成され、センサ距離調整
筒1102の上端部には、その外側面から光軸に対して
ほぼ垂直な方向に延びる調整腕1102cが形成されて
いる。一方、第2鏡筒1001には、センサ距離調整筒
1102の外側面の段リブ1102aが取り付けられる
結合柱1001hと、センサ距離調整筒1102の端部
にある段リブ1102aが接触するアジャストリブ10
01eと、調整腕1102cの先端部分が取り付けられ
る結合板1001kが形成されている。
【0091】各段リブ1102aと結合板1001kの
先端面には、光軸を中心とした円周方向の一定の角度毎
に光軸方向の位置が一定量ずつ異なるような段が複数設
けられている。本実施形態では、各段リブ1102aと
結合板1001kに、角度7.5度毎に光軸方向の位置
が0.15mmずつ異なる段が5段設けられている。結
合板1001kの各段には調整腕1102cをそこに取
り付けるための段取付け穴1001gが形成されてい
る。センサ距離調整筒1102を第2鏡筒1001に組
込むと、段リブ1102aに5段ある段のうちいずれか
の段が結合柱1001hやアジャストリブ1001eに
接触すると共に、結合板1001kに5段ある段のうち
いずれかの段に調整腕1102cが接触し、それらの部
分同士が全て接触した状態となる。よって、この状態か
らセンサ距離調整筒1102を第2鏡筒1001に対し
て光軸を中心として角度7.5度だけ回転させると、セ
ンサ距離調整筒1102は第2鏡筒1001に対して
0.15mmだけ光軸方向に平行に移動する。このセン
サ距離調整筒1102には、センサ302が取り付けら
れたセンサ保持板1103が連結されているので、セン
サ302はセンサ距離調整筒1102に連動して光軸方
向に移動する。
【0092】このようなセンサ距離調整筒1102の移
動による光軸方向でのセンサ302の位置の調整は、第
1鏡筒1105の光軸方向の調整とは独立して行うこと
ができ、この、センサ302の光軸方向の調整は図13
における矢印b方向の調整に相当する。センサ距離調整
筒1102の位置の調整後、その位置が定まった所で、
センサ距離調整筒1102の外側面にある段リブ110
2aに形成された長穴と、結合柱1001hの先端面に
形成された取付け穴とにネジなどに結合部材を通し、か
つ、調整腕1102cに形成された長穴1102bと、
結合板1001kのいずれかの段取付け穴1001gと
にネジなどの結合部材を通し、それらの結合部材によっ
てセンサ距離調整筒1102を第2鏡筒1001に固定
する。センサ距離調整筒1102の外側面にある段リブ
1102aに形成された長穴は、段リブ1102aにあ
る5段の段全体に渡って円弧状に設けられている。
【0093】以上で説明したようにスキャナユニット1
00を組み上げた状態では、第1鏡筒1105は第2鏡
筒1001に対して光軸方向に移動調整可能となり、セ
ンサ302は、センサ保持板1103によって光軸を中
心に回転調整可能、かつセンサ距離調整筒1102によ
って光軸方向に移動調整可能となる。
【0094】このようにスキャナユニット100が組み
上げられた状態が図8に示されている。このスキャナユ
ニット100をスキャナヘッドケース300b内へ組込
み、図4に示されるように結合ネジ320でスキャナユ
ニット100をスキャナヘッドケース300bに固定す
る。次に、主電気回路基板105をスキャナヘッドケー
ス300b内へ組込む。
【0095】図11は、スキャナヘッドケース300b
内にスキャナヘッドケース300b及び主電気回路基板
105が組み込まれた状態でのスキャナヘッド300の
焦点調整について説明するための斜視図である。図11
に示されるような状態で、読取部面300sから所定の
距離だけ離れた基準位置に置かれた原稿の原稿面303
に対してスキャナユニット100の焦点調整を行う。こ
の焦点調整では、スキャナヘッドケース300bを、ス
キャナユニット100にテストパターン、信号、及び電
源を供給する、ヘッド端子部309とのコネクタ等が設
けられた不図示の冶具上にセットし、図11に示される
ようにスキャナヘッドケース300bのヘッド端子部3
09に対応する部分に形成された調整穴1201,12
02内へと矢印a方向から治具を挿入し、第1鏡筒11
05の調整穴1105bによって焦点調整(図13の矢
印a方向の調整)を行い、図8に示される結合ネジ90
5で第1鏡筒1105を第2鏡筒1001に固定する。
【0096】次に、図11に示される矢印b方向からス
キャナヘッドケース300b内に治具を挿入するなどし
て、その治具によってセンサ保持板1103をセンサ距
離調整筒1102に対して回転させてセンサ保持板11
03の角度を調整することによって、光軸に対するセン
サ302の傾き(図13に示される角度θに相当する)
を調整し、図8に示される結合ネジ906aでセンサ保
持板1103をセンサ距離調整筒1102に固定する。
この時、主電気回路基板105の形状は、この調整の障
害にならないような形となっている。
【0097】この調整において、部品の寸法のばらつき
等により焦点調節ができない場合がある。この時は、結
合ネジ906bを緩め、センサ距離調整筒1102を必
要な角度だけ回転させてセンサ302とフィールドレン
ズ304間の距離を調整する。前述したように本実施形
態の場合、センサ距離調整筒1102の7.5度の回転
によってセンサ302の光軸方向の位置を0.15mm
ずつプラスあるいはマイナスできる。センサ距離調整筒
1102と結合しているセンサ保持板1103も一緒に
回転するが、結合ネジ906aを緩めれば、長穴110
3aに沿って結合ネジ906aのみ回転し、再度、矢印
b方向から治具を挿入してセンサ保持板1103を回転
調整し、光軸に対するセンサの傾き(図13のθ)を調
整すれば良い。
【0098】本実施形態の記録装置では、記録ヘッド1
とスキャナヘッド300をキャリア2に同時に搭載で
き、スキャナヘッド300は記録装置本体内で記録ヘッ
ド1と同じ空間に配置される。その利点としては、画像
の記録と読み取りを短時間で切り替えながら動作するこ
とができる点が上げられる。すなわち、記録ヘッド1に
よって記録した画像の状況をスキャナヘッド300で読
み取り、その読み取り動作によって得られた情報を次の
記録動作にフィードバックできる点にある。実際の例と
しては、不定形な記録用紙の端部までの記録や、紙質に
よってカラーバランスを変えた記録等での応用が考えら
れる。このようなことを実現するためには、記録ヘッド
1による記録動作の直後に、その記録動作によるインク
ミストが漂っている空間をスキャナヘッド300が通過
して読取動作が行わなければならない。
【0099】本発明の記録装置においてフィールドレン
ズ304及び集光レンズ315へのインクミスト付着を
防止する機構について図12を参照して説明する。図1
2は、スキャナヘッドケース300bに取り付けられた
磁性体322の作用について説明するための図である。
図12(a)が、スキャナヘッド300において磁性体
322が発生する磁力線について説明するための斜視図
であり、図12(b)が、磁性体322の近傍でのイン
クミストの移動を示す図である。
【0100】図12(a)に示されるようにフィールド
レンズ304と集光レンズ315の間に磁性体322が
設置される。磁性体322によって発生する磁力線Lは
図12(a)のようにフィールドレンズ304と集光レ
ンズ315を包み込むように発生している。なお、この
図12(a)及び図12(b)のそれぞれでは磁力線L
が平面上に示されているが、実際には3次元空間で磁力
線Lが発生する。
【0101】図12(b)に示されるインクミスト32
4は、記録のために記録ヘッド1から吐出されたインク
滴と一緒に飛び散った微小なインク滴であり、記録用の
前記インク滴よりも小さいが、その中でも比較的小さい
粒子は空気中を浮遊している。従来の技術で前述したよ
うに現在のインクジェット記録装置で用いられるインク
は、アニオン基またはカチオン基を多く含む構成となっ
ている。よって、それらのインクミスト324の粒子は
荷電粒子となっている。そのようなインクミスト324
が、図12(b)に示されるように磁性体322が発生
する磁力線Lの近傍にくると、フレミングの法則により
螺旋運動をしながら磁力線Lに沿って磁性体322のN
極またはS極側へ向かって移動する。移動したインクミ
スト234は、磁性体322よりもスキャナヘッド30
0の外側に設置されたインク吸収体323に到達してそ
れに吸収される。フィールドレンズ304のセンサ開口
部312は、図12(b)に示されるように磁力線Lが
発生する領域の内側にあり、インクミスト324がフィ
ールドレンズ304に付着することを防ぐことができ
る。図12(b)は、磁性体322からフィールドレン
ズ304側を見た図であるが、集光レンズ315側にお
いも、フィールドレンズ304と同様に集光レンズ31
5へのインクミスト324の付着が磁性体322の磁力
線Lによって防止されている。このような磁性体322
の作用によってフィールドレンズ304がインクミスト
324から守られるので、フィールドレンズ304の結
像性能には何ら影響はなく、スキャナヘッド300が読
み取り中でも問題はない。
【0102】以上で説明したように本実施形態の記録装
置では、記録ヘッド1とスキャナヘッド300が記録装
置本体内の同じ空間に位置しており、スキャナヘッド3
00を構成しているレンズなどの光学部品の近傍に磁性
体が配置されたことによって、光学部品が磁性体の磁力
線によって覆われている。このような構成では、記録画
像の高画質化のために記録ヘッド1から吐出させる液体
として例えばアニオン基またはカチオン基を含んだイン
クを用いた際に、記録ヘッド1による記録動作でインク
が極微小な液滴となって空間に放出されてそのインクの
霧(ミスト)が発生しても、その微小なインク滴が磁性
体による磁力線に近づくと、アニオン基またはカチオン
基を含んでいる微小なインク滴は荷電粒子となっている
ために、上述したように微小なインク滴はフレミングの
法則により空間で螺旋運動をしながら磁力線に沿って磁
性体に向かって移動する。
【0103】したがって、スキャナヘッド300によっ
て原稿の画像を読み取っている動作中でも、光学部品へ
のインク滴の接近及び付着を防止できる。記録ヘッド1
の記録動作の直後にスキャナヘッド300によって原稿
の画像を読み取る際にも、スキャナヘッド300におけ
る画像の読取品位の劣化を防止することが可能となる。
その結果、記録ヘッド1の記録動作で発生した微小なイ
ンク滴によるスキャナヘッド300の読取動作への影響
が排除される。また、従来の記録装置において画像読取
手段の光学部品に付着したインク滴を拭き取るという動
作が必要なくなると共に、レンズなどの光学部品を拭く
必要がないのでその光学部品に誤って傷を付けることも
ない。さらに、光学部品の近傍に磁性体を配置するとい
う簡単な構成で光学部品へのインク滴の付着を防止で
き、そのような構成では、インク滴の付着を防止するた
めに駆動される機構部がないため、メンテナンスフリー
な構成が可能となった。また、磁性体の近傍にインク吸
収体が配置されたことにより、磁性体に向かって移動し
た微小なインク滴はそのインク吸収体に付着してインク
吸収体に保持されるので、レンズなどの光学部品にイン
ク滴が付着することが確実に防止される。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録ヘッ
ドと画像読取手段とが記録装置本体内の同じ空間に位置
した記録装置で、画像読取手段を構成しているレンズな
どの光学部品の近傍に磁性体が配置されたことにより、
記録ヘッドから吐出させる液体として例えばアニオン基
またはカチオン基を含んだインクを用いた際に、記録ヘ
ッドによる記録動作で発生した微小な液滴は、荷電粒子
となっているために、磁力線に近づくと螺旋運動をしな
がら磁力線に沿って磁性体に向かって移動するので、光
学部品への液滴の接近及び付着を防止できる。よって、
記録ヘッドの記録動作の直後に画像読取手段によって原
稿の画像を読み取る際にも、画像読取手段における画像
の読取品位の劣化を防止することができるという効果が
ある。また、従来の記録装置において画像読取手段の光
学部品に付着した液滴を頻繁に拭き取るという動作が必
要なくなると共に、レンズなどの光学部品に誤って傷を
付けることもない。さらに、光学部品の近傍に磁性体を
配置するという簡単な構成で光学部品への液滴の付着を
防止でき、そのような構成では、液滴の付着を防止する
ために駆動される機構部がないため、メンテナンスフリ
ーな構成が可能となった。
【0105】また、本発明の記録装置は、画像読取手段
が、光源と、その光源からの光を原稿に照射するための
照明側レンズと、原稿からの光が入射して、原稿の画像
を読取像として結像するための読取側レンズと、読取レ
ンズからの光の光量を検知する光学センサとを有してい
る場合に、読取側レンズ及び照明側レンズの近傍に磁性
体が配置されたことにより、上述したのと同様に、記録
画像の高画質化のために記録ヘッドから吐出させる液体
として例えばアニオン基またはカチオン基を含んだイン
クを用いた際に、記録動作で生じた液滴が読取側レンズ
及び照明側レンズに付着することが防止されるので、記
録ヘッドによる記録動作の直後の読取動作において画像
読取手段での画像の読取品位の劣化を防止することが可
能となる。また、従来の記録装置において画像読取手段
の読取側及び照明側レンズに付着した液滴を頻繁に拭き
取るという動作が必要なくなると共に、誤ってそれらの
レンズに傷を付けることもない。
【0106】さらに、磁性体の近傍に、液体を吸収する
吸収体が配置されたことにより、磁性体に向かって移動
した微小な液滴はその吸収体に付着して吸収体に保持さ
れるので、レンズなどの光学部品に液滴が付着すること
が確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録装置の内部の構
成を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1に示される記録装置の模式的な断面図であ
る。
【図3】図1及び図2に示される記録装置の電気回路の
構成を模式的に示すブロック図である。
【図4】(a)は、図1に示される記録装置に着脱可能
に装着されるスキャナヘッドをその下側から見た斜視図
である。(b)は、スキャナヘッドを、それに設けられ
た端子部側から見た図である。
【図5】スキャナヘッドを、その一部を断面にして示す
斜視図である。
【図6】スキャナヘッドの電気回路を示すブロック図で
ある。
【図7】記録装置の外観図である。
【図8】スキャナヘッドに搭載されるスキャナユニット
を示す斜視図である。
【図9】スキャナユニットのフィールドレンズ側の部分
をそのフィールドレンズ側から見た分解斜視図である。
【図10】スキャナユニットをセンサ基板側から見た分
解斜視図である。
【図11】スキャナヘッドケース内にスキャナヘッドケ
ース及び主電気回路基板が組み込まれた状態でのスキャ
ナヘッドの焦点調整について説明するための斜視図であ
る。
【図12】スキャナヘッドケースに取り付けられた磁性
体の作用について説明するための図である。
【図13】従来の一般的な読取装置の構成として、バン
ドスキャン型スキャナの構成を模式的に示す斜視図であ
る。
【図14】記録ヘッドと共にスキャナヘッドが搭載され
た記録装置の一例を示す斜視図である。
【図15】図14に示される記録装置に搭載された従来
のスキャナヘッドの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリア 3 フレキシブルケーブル 4 ガイドシャフト 5 ベルト 6 キャリアモータ 7 ガイドレール 8 拍車 9 プラテン 11 排紙ローラ 12 ブレード 13 キャップ 14 紙送りローラ 15 アイドルプーリ 16 ホームポジションセンサ 17 ペーパーセンサ 18 シート 19 自動給紙部 20 紙送りモータ 21 ピンチローラ 22 ピンチローラホルダ 23 ピンチローラバネ 24 排紙ローラバネ 25 フレーム 29 アイドルギア 30 駆動プーリ 30X、30Y ラッチ部材 30Xa、30Ya アーム 31 LFギア 32、33 ガイド 100 スキャナユニット 102 シールド板 102a、102b 結合部 104 リブ 105 主電気回路基板 300 スキャナヘッド 300a ヘッド部着脱操作部 300b スキャナヘッドケース 300c スリット形状穴 300f、300x、300y、300z 壁 300s 読取部面 300t 上面 301 結像レンズ 302 センサ 302a 受光部 303 原稿面 304 フィールドレンズ 305 配線基板 306 LED 307 LED光 308 画像光 309 ヘッド端子部 310 位置決めボス 311 LED開口部 312 センサ開口部 313 位置決め切り欠き部 314 ガイド部 315 集光レンズ 316 光量補正絞り 316a 位置決め凹部 317 光量規制絞り 318 フォーカス調整部材 319 圧接部 320 結合ネジ 321 カバー 321a カバーラッチ 322 磁性体 323 インク吸収体 324 インクミスト 501 ロジックコントローラ 502 CPU 503 RAM 504 ROM 505 タイマ 506 インターフェイス部 507 パワーコントローラ 508 ヘッド検出部 509 ラインバッファ 510 ヘッドドライバ 511 モータドライバ 511a、511b モータドライバ 512 センサ検出部 513 スキャナドライバ 514 操作部 515 表示部 516 外部記憶装置 517 外部インターフェイス 518 スイッチ 519 電源 601 I/Oポート 602 画像処理LSI 603 A/D変換器 604 増幅器 901 センサ基板 901a センサ配線 902b LED配線 903a 取付け穴 905 結合ネジ 906a、906b 結合ネジ 1001 第2鏡筒 1001a、1001b、1001c 凹部 1001d 逃げ穴 1001e アジャストリブ 1001f 止め穴 1001g 段取付け穴 1001h 結合柱 1001i スリット回転止め 1001j 円筒外壁部 1001k 結合板 1001l 磁性体収納凹部 1002 LED基板 1003 センサ保持板 1003a、1003b、1003c ラッチ部 1004 第2通路 1004a、1005 凹部 1101 第1通路 1101b 回転止め板 1102 センサ距離調整筒 1102a 段リブ 1102b 長穴 1102c 調整腕 1103 センサ保持板 1103a 長穴 1105 第1鏡筒 1105a 長穴 1105b 調整穴 1201、1202 調整穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を記録媒体に向けて吐出することに
    より該記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、記録装置本
    体内で前記記録ヘッドと同じ空間に位置した光学部品を
    備えて原稿の画像を読み取る画像読取手段とを有する記
    録装置において、 前記画像読取手段の前記光学部品の近傍に配置された磁
    性体を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 液体を記録媒体に向けて吐出することに
    より該記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、記録装置本
    体内で前記記録ヘッドと同じ空間に位置して原稿の画像
    を読み取る画像読取手段とを有し、 前記画像読取手段が、前記原稿を照明するための光を発
    する光源と、該光源からの光を前記原稿に照射するため
    の照明側レンズと、該照明側レンズにより前記原稿に照
    射された光のうち前記原稿により反射された光が通過
    し、通過した光によって前記原稿の画像を読取像として
    結像するための読取側レンズと、該読取側レンズの光軸
    上において前記読取側レンズによって前記読取像が結像
    される位置に配置され、前記読取レンズからの光の光量
    を検知し、検知した光量を信号に変換する光学センサと
    を有している記録装置において、 前記読取側レンズ及び前記照明側レンズの近傍に配置さ
    れた磁性体を有することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドが、アニオン基またはカ
    チオン基を含むインクを吐出するものである請求項1ま
    たは2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性体の近傍に配置されて液体を吸
    収する吸収体を有する請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記光学センサが、複数の受光画素が集
    積されてなるものである請求項2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記画像読取手段の光源が発光ダイオー
    ドである請求項2に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記画像読取手段が着脱可能に装着され
    て前記画像読取手段を前記記録装置内に保持する保持手
    段を有する請求項1または2に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体または前記原稿を搬送する
    ための回転可能なローラと、該ローラが回転可能に取り
    付けられて該ローラを支持するフレームと、前記ローラ
    とほぼ平行な状態で前記フレームに取り付けられたシャ
    フトと、該シャフトにより案内されることによって、前
    記ローラの回転に伴って搬送される前記記録媒体または
    前記原稿の上を移動し、前記記録ヘッドを搭載すると共
    に前記画像読取手段が着脱可能に装着されるキャリアと
    を有する請求項1または2に記載の記録装置。
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JP2018117882A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 株式会社三共 遊技機
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