JP3535656B2 - 読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置 - Google Patents

読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置

Info

Publication number
JP3535656B2
JP3535656B2 JP12359796A JP12359796A JP3535656B2 JP 3535656 B2 JP3535656 B2 JP 3535656B2 JP 12359796 A JP12359796 A JP 12359796A JP 12359796 A JP12359796 A JP 12359796A JP 3535656 B2 JP3535656 B2 JP 3535656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
reading
reading unit
unit
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12359796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09191357A (ja
Inventor
裕之 田中
力 河合
晋也 浅野
憲嗣 河添
秀夫 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP12359796A priority Critical patent/JP3535656B2/ja
Publication of JPH09191357A publication Critical patent/JPH09191357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3535656B2 publication Critical patent/JP3535656B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に着脱自
在な読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタに対して脱着可能な読み
取りユニットとしては、プリンタのキャリッジ上の記録
ヘッドと交換するタイプのシリアル読み取りユニット
や、着脱式のライン読み取りユニットがある。
【0003】記録ヘッドと交換されるシリアル読み取り
ユニットでは読み取り光学系のレンズ前面を保護するシ
ャッター機構は設けられていなかった。また、着脱式の
ライン読み取りユニットを搭載するものでも、レンズや
光源を保護する開閉式シャッターは設けられておらず、
シャッターの代わりに、それらを保護するための透明板
などが前面に設置されていた。
【0004】また、読み取りユニットとしての画像読取
装置は一般的に複数の発光素子及び受光素子を有し、発
光素子から発せられた光が発光ファイバ等を介して原稿
を照射し、そして原稿からの反射光が受光ファイバ等を
介して受光素子により受光されることにより原稿が読み
取られるようになっている。
【0005】そしてこの受光素子によって受光された光
の強さに応じて、原稿の濃淡所謂階調を判断するよう制
御されている。また、濃淡の表現を細かく区別するので
はなく白黒いずれかと判断する2値という制御方法もあ
る。
【0006】このように受光素子によって受光した光の
強さによって原稿上の白は白、黒は黒と判断する必要が
あるが、複数の受光素子、受光素子があるとそのばらつ
き等によりその受光する光の強さが変化する場合があ
る。受光する光の強さが変化すると白が黒、黒が白と判
断される可能性があり読み取った原稿が元の原稿と異な
った内容になってしまう。
【0007】そのため発光素子、受光素子にばらつきが
あっても常に一定に読み取るために白基準というあらか
じめ反射濃度が分かっている白色の基準を読み取り、そ
の時の受光素子の受光した光の強さが基準の白色である
と認識するよう白基準補正を行うのが一般的である。
【0008】一方、記録装置の記録方式には前記熱転写
方式以外にインクジェット方式やワイヤードット方式等
があるが、インクジェット方式は記録ヘッドが記録媒体
に対して非接触で記録を行うことができるため、高速・
高精細でかつ低騒音の記録が可能であることから、近年
急速に増加してきている。
【0009】インクジェット記録方式は、記録ヘッドの
ノズルからインク滴を吐出して記録を行い、非記録時に
は該記録ヘッドのノズル部の乾燥を防止するために後述
するキャップを該記録ヘッドの表面に当接するように構
成されている。
【0010】記録ヘッドと被記録媒体とはある一定の距
離を有して配置され、記録時には該記録ヘッドのノズル
から吐出されたインク滴が該一定距離の空気中を飛行し
て記録媒体に到達することによって画像が形成される。
【0011】また、記録時においてもデータ待ち等であ
る一定時間経っても吐出が行われないと、記録ヘッドを
前記キャップ位置まで移動させて、該キャップの中へイ
ンク滴を吐出することによって記録ヘッドのノズルの乾
燥を防止する予備吐出という動作を行う。この場合、前
記キャップを記録ヘッドに当接すると記録ヘッドの位置
がずれ、次に記録を行う時に画像が乱れる可能性がある
ため、該キャップは記録ヘッドに対してある距離だけ離
れた位置に配置し、このキャップに向かって前述の予備
吐出を行う。したがってこの場合も、記録中と同様にイ
ンク滴はある一定距離の空気中を飛行することになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の着脱式
読み取りユニットでは、着脱式であることから本来の設
置場所以外に置かれることがある。この場合、レンズ前
面を保護するシャッター機構が設けられていないことか
ら不用意にレンズ前面部が他部位にぶつかって傷ついて
しまい、読み取り画像信号が劣化することがあった。
【0013】また、レンズや光源を保護するための透明
保護板が設けられる着脱式のライン読み取りユニットに
おいては透明保護基板自体が傷つくことがあり、この場
合には上記の場合と同様に画像信号が劣化してしまう。
【0014】さらに、上記のいずれの場合においても、
ほこり等の付着によって画像信号が劣化することがあ
る。
【0015】記録ヘッドから吐出されるインク滴は1つ
の塊であることが理想的であるが、実際は記録媒体上に
画像を形成する大きな主滴と、画像形成には関係のない
ミストといわれる複数の小さいインク滴が吐出されるこ
とがある。
【0016】前記ミストは主滴の飛行方向とは必ずしも
一致せず、また非常に小さなインク滴の場合は記録装置
内で浮遊し、記録装置内のさまざまな場所に付着する。
【0017】また、主滴が前記記録媒体上や前記キャッ
プに到達した瞬間に跳ね上がってやはりミストとなって
浮遊することがある。
【0018】したがって、前述のようにキャリッジに画
像読取装置を一体的に配設すると、前記ミストによって
該画像読取装置の読み取り部が汚れ、正確な画像読取を
行うことができなくなる。
【0019】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであって、本発明の目的は、読み取り用の光学系に
汚れやキズが発生することを防止して読み取り精度が低
下することを防止し得る画像読み取りユニットを提供す
ることにある。
【0020】本発明の他の目的は、画像読み取りユニッ
トの読み取り部をインクで汚すがことなく、読み取り精
度に優れた画像読み取り機能を有する記録装置を提供す
ることにある。
【0021】本発明の他の目的は、白基準シートをイン
クにより汚すことなく操作者の手をわずらわすことなく
簡易に高精度な白色補正を行うことができる画像読み取
り機能を有する記録装置を提供することにある。
【0022】本発明の他の目的は、画像読み取りユニッ
トの読み取り部をインク滴等によって汚れないように防
止して、装置内にインクジェット記録ヘッドと一体的に
配設することができるインクジェット記録装置を提供す
ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の読取りユニット
は、記録装置に装着されて原稿の読み取りを行うための
光学系を備えた読み取りユニットであって、光学系を内
部に備える筐体と、読み取りユニット外からの光を該読
み取りユニット内の光学系へ導くために、前記読み取り
ユニットの筐体の外部面に設けられた光透過部と、前記
光透過部の外側を開閉自在に覆う保護部材とを有し、前
記保護部材と前記筐体とは、前記保護部材の開状態又は
閉状態を保持するための保持機構を有し、前記保持機構
は、前記筐体の外面に設けられた溝を前記保護部材側へ
突出可能に移動するストッパと、前記保護部材に前記ス
トッパと係合可能に設けられた凹部と、を備えることを
特徴とする。
【0024】本発明の記録装置は、原稿を読み取るため
の読み取り部を有する画像読取装置と記録媒体に画像を
記録する記録ヘッドとを、原稿又は記録媒体に対して相
対的に移動させる移動手段を有する記録装置であって、
非読み取り時に前記画像読取装置の読み取り部を覆う覆
い部材を有し、前記画像読取装置は、前記読み取り部を
覆うために前記覆い部材を駆動する駆動手段を有し、該
駆動手段は前記移動手段によって駆動されることを特徴
とする。
【0025】本発明のインクジェット記録装置は、原稿
を読み取るための読み取り部を有する画像読取装置と記
録媒体に画像を記録する記録ヘッドとを、原稿または記
録媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを有する
インクジェット記録装置であって、前記画像読取装置を
前記移動手段に着脱可能に装着する結合手段と、非読み
取り時に前記画像読取装置の読み取り部を覆う覆い部材
と、を有し、読み取り時に前記画像読取装置の読み取り
部から前記覆い部材を離反するとともに、前記結合手段
によって前記画像読取装置を前記移動手段に装着するこ
とを特徴とする。
【0026】本発明の他の形態による記録装置は、イン
クジェット記録方法によって記録媒体に記録を行うこと
ができるとともに、原稿を読み取ることが可能な記録装
置であって、前記記録媒体にインクを吐出するためのイ
ンクジェット記録ヘッドを搭載するとともに、前記原稿
に対向する面に開口部を有して前記原稿を読み取るため
の読み取りヘッド部を搭載し、前記記録媒体に対して間
隔を維持しつつ主走査方向に往復動を行うキャリッジ
と、前記キャリッジに取り付けられ、前記開口部に対す
る開放位置と閉鎖位置との間で移動するシャッタとを有
し、前記読み取りヘッド部に含まれる光学部品が前記シ
ャッタによって前記開口部を閉鎖することにより外部雰
囲気から遮断されることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0028】図1および図2のそれぞれは、本発明に係
る第1実施例の読み取りヘッドカートリッジのプリンタ
等の記録装置への非搭載時およびプリンタ搭載時の外観
を示す斜視図である。図3は本実施例と交換可能にプリ
ンタに搭載される記録ヘッドカートリッジの外観を示す
斜視図、図4(a),(b)は本実施例を搭載するイン
クジェットプリンタの画像読み取りヘッドカートリッジ
搭載時の動作を示す上面図である。
【0029】図1および図2において、1は画像読み取
りヘッドカートリッジ、2はレンズ、3は光源、4は保
護カバーである。読み取りヘッドカートリッジ1はキャ
リッジ14(図4参照)に搭載される記録ヘッドカート
リッジ10(図3参照)と交換することによって読みと
り装置として機能するため、読み取りヘッドカートリッ
ジ1の形状はキャリッジ14への搭載に支障の無いよう
に記録ヘッドカートリッジ10と似た形状とされ、同様
に搭載可能とされている。このため、読み取りヘッドカ
ートリッジ1は記録時と同様に移動するキャリッジ14
および記録紙と同様に読み取り原稿の送紙を行うローラ
12によって読み取りを行うことが可能となっている。
【0030】前述したように、一般に画像読み取り装置
はLEDなどの照明用光源により原稿面を照明し、レン
ズを経由した原稿の反射像をセンサ(図示せず)が読み
取る構成が採られているが、プリンタを読み取り装置と
して用いる場合には、プリンタの記録に用いる部分と同
じ部分を読み取りユニットで読み取るために、レンズや
光源にインクやゴミが付着して機能が著しく低下し、最
悪の場合、全く機能しなくなるという問題点があった。
【0031】本実施例においても、読み取り用の光学系
としては上記と同様の手法が採られているが、上記の問
題点を解決するために保護カバー4を設けている。以
下、保護カバー4の作用を含めた本実施例の構成につい
て説明する。
【0032】保護カバー4は読み取りヘッドカートリッ
ジ1の読み取り用の光学系を構成するレンズ2、光源3
が設けられる前面を覆うもので、図2に示すように前面
を覆う端部に部分的に折り曲げられた折り曲げ部51が
読み取りヘッドカートリッジ1本体に形成された保護カ
バー取付け用溝52に挿入され、この保護カバー取付け
用溝52に沿ってスライドする。折り曲げ部51は、ス
キャナヘッドカートリッジ1の内部で連結部材およびバ
ネ等の弾性部材9を介してスキャナヘッドカートリッジ
1と連結されており、バネ9によって保護カバー4は、
図2に示すようにスキャナヘッドカートリッジ1の側方
外部方向に押し出された状態となるように付勢されてい
る。
【0033】保護カバー4には穴5が開けられて、レン
ズ2と光源3が穴5を介して外部に露出される位置まで
バネ9によって保護カバー4が開けられるように構成さ
れており、これにより読み取りヘッドカートリッジ1に
よる読み取りが行われるときには、図2および図4
(a)に示すようにより読みとりが可能となっている。
【0034】また、読み取りヘッドカートリッジ1がプ
リンタ本体に設置された記録ヘッドカートリッジのイン
ク吐出機能回復装置11の位置まで移動したときには、
プリンタ本体の記録部側面に設けられた衝止部材15に
保護カバー4の側面部が突き当たり、保護カバー4は図
1および図4(b)に示すように読み取りヘッドカート
リッジ1の内側に押し戻される。この状態において、前
述した保護カバー4はレンズ2、光源3を完全に覆い隠
す。
【0035】上記のように構成される本実施例において
は、保護カバー4は読み取りヘッドカートリッジ1が読
み取りを行っている時には読み取り用の光学系が解放さ
れ、読み取りを行わない回復装置11の位置に移動した
ときには、読み取り用の光学系が完全に覆い隠されるの
で、回復装置11やインクの飛散による光学部品の損
傷、汚染が発生することなく、読み取り精度が低下する
ことを防止することができるものとなっている。
【0036】次に、本実施例の読み取りヘッドカートリ
ッジ1の保管時の状態について説明する。
【0037】読み取りヘッドカートリッジ1をプリンタ
から取り外し、読み取り手段として使用しないときに
は、読み取り用の光学系を保護する必要がある。上述し
たように保護カバー4は通常、バネ9の作用により読み
取りヘッドカートリッジ1の側方外側に押し出された状
態とされ、読み取り用の光学系が外部に露出してしま
う。
【0038】本実施例の読み取りヘッドカートリッジ1
には保護カバー4が読み取り用の光学系を覆った状態に
維持するためのストッパ6、本体側ストッパ溝7(第1
の溝)および保護カバー側ストッパ溝8(第2の溝)が
設けられている(図1および図2参照)。
【0039】本体側ストッパ溝7は読み取りヘッドカー
トリッジ1の本体に設けられ、保護カバー側ストッパ溝
8は保護カバー4に設けられており、図1に示すような
レンズ2および光源3により構成される読み取り用の光
学系を覆う状態のときに端部がほぼ一致する箇所にそれ
ぞれ設けられている。また、ストッパ6は本体側ストッ
パ溝7内を保護カバー4側へ突出可能にスライド自在に
収容されている。
【0040】読み取りヘッドカートリッジ1をプリンタ
から取り外したとき、利用者は、図1の状態となるまで
保護カバー4を手動により押し戻し、読み取りヘッドカ
ートリッジ1の本体に設置されたストッパ6を本体側ス
トッパ溝7に沿ってスライドさせ、保護カバー側ストッ
パ溝8にストッパ6をはめ込むことで保護カバー4を読
み取り用の光学系を覆った位置に固定することが出来
る。
【0041】上記のように本実施例においては、読み取
りヘッドカートリッジ1をプリンタ外部に放置する場合
にも、ストッパによって保護カバー4が固定されて読み
取り用の光学系が保護されるので、光学部品の損傷がな
く、さらに、保護カバー4が保管箱の役割を果たすため
に取り扱いが容易なものとなっている。
【0042】尚、バネ9の付勢方向を逆方向として保護
カバー4を閉じる方向に常に付勢する構成として、読み
取り実行時にストッパ6を開いて保護カバー開放状態と
しても良い。また、原稿あるいは記録媒体の幅とほぼ同
じ長さを有する、いわゆるライン型の読み取りユニット
の形態であっても良い。
【0043】本実施例は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0044】読み取り実行時には保護カバーを開けた状
態とし、回復手段近傍となると保護カバーを閉じた状態
とすることにより、インクやゴミによる読み取り部の損
傷を防止することができ、読み取り精度の低下を防止す
ることができる効果がある。
【0045】読み取りヘッドカートリッジをプリンタか
ら外して放置する際に、保護カバーが読み取り部を保護
して保管箱の役割を果たすものとなる。また、誤って記
録ヘッドカートリッジの保管箱に収納しても保護カバー
で読み取り部を覆っているのでインクが付着することは
なく、上記効果に加えて、取り扱いを容易とすることが
できる効果がある。
【0046】図5乃至図8は本発明に係る第2実施例の
読み取りユニットの構成を示す斜視図である。本実施例
は、記録装置等のプリンタに着脱可能に取り付けられる
読み取りユニットであり、図5はプリンタ装置本体への
取付状態を示し、図6は読み取りユニットの光学系の内
部構成を示し、図7は読み取りユニットのシャッター部
の構成を示している。
【0047】図5において、101は交換可能な着脱式
のシリアルタイプの読み取りユニットであり、プリント
に用いられる記録ヘッドのキャリッジ装着位置へ該ヘッ
ドと置き換えて装着できるように、該ヘッドとほぼ同形
状とされ、本体との電気的接続部も記録ヘッドと共通な
形状の接点部102が設けられている。
【0048】121は読み取りユニット101及び記録
ヘッド(不図示)を搭載し、読み取り実行時には移動を
行なうキャリッジである。キャリッジ121には読み取
りユニット1の接点部102を介して本体より読み取り
制御信号等を送受信する接点部121Aがあり、レバー
122を回動させることでキャリッジ121と読み取り
ユニット101の連結と固定が確実に行われる。読み取
り信号は接点部121Aを介してフレキシブルケーブル
123を通って装置本体のCPU(不図示)で処理され
る。キャリッジ121は側板130の間でスライド軸1
24とスライド板125に沿って往復動することで読み
取り動作が行われる。127は駆動モーターで、ベルト
126を介してキャリッジ121を移動させる。131
は原稿を送り込むための給紙スタッカであり、プリンタ
として使用する場合には記録紙を入れるところとなる。
【0049】原稿は給紙スタッカ131からLFローラ
ー132と押さえローラー133により、キャリッジ1
21に搭載された読み取りユニット101の読み取り位
置まで運ばれ、読み取り幅分ラインフィードを間欠的に
行ないながら、やがて排紙ローラー134により排紙さ
れる。
【0050】図6は読み取りユニット101の内部構成
を示すものであり、102は読み取り信号を本体側へ伝
えるための接点部であり、フレキシブルケーブル102
Aにより延長された端部は読み取りセンサー103Aが
設置された基板103に接続している。
【0051】なお、読み取りセンサー103Aは所定の
幅内に配された複数の読み取り素子(不図示)から構成
され、その前方にはレンズ105と、該レンズ105を
保持する鏡筒104がある。なお、上記の所定幅は記録
動作時にキャリッジ121に搭載される記録ヘッドの記
録素子の配される幅と同じとされており、光学的な読み
取り動作は記録時と同様にキャリッジ121を記録紙の
幅方向に走行させるとともに複数の読み取り素子が配さ
れた所定の幅分記録紙を間欠的に送ることで行われる。
【0052】106は原稿面を照らすための光源であ
り、光量をアップするためのリフレクタ106Aとラン
プ106Bにより構成されている。原稿面を照射した光
は原稿面で反射し、鏡筒104内のレンズ105を通過
した後に読み取りセンサー103Aに到達する。縦方向
に複数個配列された読み取りセンサー103Aは、読み
取り信号を電圧の変化として、装置本体側へ伝送する。
【0053】読み取りユニット101のケースと鏡筒1
04との間にはレンズ105と光源106とを保護する
ための回転可能に構成されたシャッター107が設けら
れている。ケース101の最下部には、キャリッジ12
1(図5参照)に搭載されたときにキャリッジ121と
係合うことでシャッター107に回転運動を伝えるレバ
ー108が、ケース101の外形から側方へはみ出す形
状に設けられている。
【0054】図7はシャッター107が開閉する構成を
示す図である。コの字状に形成されたシャッター107
の両端部には回転支点107A,107Bが設けられて
おり、これらと対応する形状の読み取りユニット101
のケースに形成された回転軸(不図示)にはめ込まれる
ことでシャッター107の回転がスムーズに行なわれ
る。109は回転支点107Aに巻回されたトーション
バネであり、シャッター107を図中の矢印方向に回転
させる力を与えている。レバー108には支点108B
が突設されており、読み取りユニット101のケースに
開けられた支点穴(不図示)に収まることでこれを中心
とした回転動作を行う。110は連結シートであり、シ
ャッター107の回転支点107Bを中心に反シャッタ
ー107側にその一端部107Cが接続され、他端部1
08Cがレバー108に接続されている。連結シート1
10はPET等の柔軟性のある樹脂によって形成されて
おり、読み取りユニット101のケースの連結部の外側
を巻くようにシャッター107とレバー108を接続し
ている。
【0055】図8はシャッター107が開けられたの状
態を示すものである。いま、読み取りユニット101が
キャリッジ121に搭載されるとレバー108はキャリ
ッジ121と係合部108Aが読み取りユニット101
のケース内部へ押されるように回転する。その回転は連
結シート110を介して、トーションバネ109がシャ
ッター107を付勢する方向と逆の回転力を与える。こ
のようにしてシャッター107が回転することで光源1
06と鏡筒104ならびにレンズ105が原稿面に対し
て露出することになり、読み取り動作が可能となる。
【0056】図9および図10は、本発明に係る第3実
施例の構成を示す概略断面図である。
【0057】図9にはキャリッジ121に搭載され、原
稿面130の鉛直上方に位置する状態が示されている。
【0058】読み取りユニット151内に収容される鏡
筒154には鏡筒154内の光源やレンズなどを保護す
るためのシャッター157が取り付けられている。シャ
ッター157は第2実施例に示したシャッター107と
同様に回転することで鏡筒154の開放端を開放または
遮蔽するコの字状のもので、回転支点157Aとおもり
121とが一体的に形成されている。シャッター157
とおもり121とは回転支点157Aを中心とした角度
が90度以上180度以下の角度となり、かつ、おもり
121はシャッター157よりも充分に重くなるように
形成されている。読み取りユニット151のケースの鏡
筒154の開口端に対応する位置には開口部151Bが
設けられ、また、該開口部151B近傍の内部にはシャ
ッター157を衝止してその回転角度を制限するストッ
パー部151Aが設けられている。
【0059】上記のように構成される本実施例において
は、図示されるようなキャリッジ121搭載時等の開口
部151Bが鉛直下方に向けられた状態となると、シャ
ッター157は支点157Aを中心にしてシャッター1
57が読み取りユニット151のケースと接触する位置
まで回転し、鏡筒154、および鏡筒154に収容され
る光源などが外部に開放される。
【0060】図10は読み取りユニット151を装置本
体から取り外し、開口部151Bを鉛直上方に向けたと
きの状態を示す断面図である。このような状態の場合に
は、シャッター157はおもり112の作用で支点15
7Aを中心として回転し、開口部151B近傍Bの読み
取りユニット151のケース内部に形成されたストッパ
ー部151Aと接触する位置までシャッター107が回
転したところで止まり、開口部151Bは塞がれた状態
となる。
【0061】なお、上述した第2〜第3実施例のいずれ
も、本体装着時に機械的な動作により自動的にシャッタ
ーが開けられる構成のものについて示したが、読み取り
ユニットに、装着状態を検出する検出手段と該検出手段
により装着状態であることが確認されたときにシャッタ
ーを開けた状態とするアクチュエータを設けて電気的に
開閉が行われるように構成してもよい。さらには、交換
を行う装置利用者が手動にてシャッターの開閉動作を行
うものとしてもよい。
【0062】また、読み取りユニットの形態は、原稿あ
るいは記録媒体の幅とほぼ同じ長さを有する、いわゆる
ライン型の読み取りセンサであっても良い。
【0063】上述の第2〜第3実施例は以上説明したよ
うに構成されているので、以下に記載するような効果を
奏する。
【0064】レンズの保護やほこりの堆積等による読み
取り光学系が劣化することが防止され、また、保護手段
に傷がついても原稿読み取り時には保護手段を介するこ
となく読み取り動作がなされる構成であるため、読み取
り信号が劣化することを防止することができる効果があ
る。
【0065】また、シャッターの開閉動作をキャリッジ
への着脱に連動して行わせることができるため、装置利
用者の操作性を向上することができる効果がある。
【0066】更に、記録動作と読み取り動作のシーケン
スが重複したものとすることができるため、装置構成を
簡略化した記録装置を実現することができる効果があ
る。
【0067】次に、図11を参照し、本発明に係る第4
実施例としてのインクジェット記録装置のキャリッジま
わりの外観構成について説明する。図11はインクジェ
ット記録装置の実施形態としてのワードプロセッサの外
観を示す斜視図である。
【0068】本実施例としてのインクジェット記録装置
は、図11に示すように例えばワードプロセッサとして
用いられ、情報を入力するキーボード201と、情報を
表示するための液晶等を主体とする表示装置部202
と、開口部204から挿入されて図中C方向に排出され
るシートに記録を行う装置本体側としての記録装置(プ
リンタ)203とを備えている。表示装置部202は回
動可能に保持され、非使用時は、キーボード部201に
重ねて折り畳めるようになっている。
【0069】図12は、図11に示すインクジェット記
録装置の内部構成を示す斜視図である。
【0070】図12に示される記録装置において、イン
クジェット記録ヘッドを有した記録ヘッドカートリッジ
206と、記録ヘッドカートリッジ206を搭載して図
中D方向に走査するためのキャリア207とが備えられ
ている。また、記録ヘッドカートリッジ206に対する
電気接続部を支持する支持板209が設けられている。
【0071】キャリア207には記録ヘッドカートリッ
ジ206を取付けるためのフック208が設けられてい
る。キャリア207の軸受部207aには、キャリア2
07をD方向に案内するためのガイド軸210が挿通さ
れている。キャリア207は、D方向に移動させるため
の動力を伝達するタイミングベルト211に固定され、
タイミングベルト211は、装置両側部に配置されたプ
ーリ212a、212bに張架されている。
【0072】一方のプーリ212aはキャリアモータ2
13と直結しておりこれにより駆動力が伝達され、前記
キャリア207をD方向に移動させる。また、キャリア
207のD方向の位置を検出するためにHP(ホームポ
ジション)センサ214が備えられている。
【0073】樹脂性シート、紙等の記録媒体(以下『記
録紙』ともいう)の被記録面を規制するとともに記録等
に際してこれを搬送するための搬送ローラ215が設け
られていて、搬送モータ216によって駆動される。
【0074】HPセンサ214と、記録媒体の搬送方向
(図中E方向)の位置を検出する紙センサ218と、オ
プションの自動給紙装置(不図示)の為の電気供給用部
材219とを支持すると共に、記録媒体を挿入口側より
記録位置へ導くための上ガイド217が設けられてい
る。また、上ガイド217と同様に記録媒体を記録位置
へ導くための下ガイド220が設けられている。記録媒
体の送給経路途中には、記録媒体を搬送ローラ215に
向けて押圧し、これを搬送するためのピンチローラ21
1が配設されている。
【0075】記録媒体の搬送方向から見て記録位置より
下流側には、記録媒体を不図示の排紙口へ向けて排紙す
るための排紙ローラ222が配設されている。排紙ロー
ラ222には拍車223が対応して設けられ、排紙ロー
ラ222は記録媒体の搬送力を生じさせるために不図示
のばねにより拍車223方向へ当接されている。拍車2
23はキャリア207をも支えるガイドレール224に
より支持されている。また、ガイドレール224には後
述する画像読取装置の切り換えレバーに当接する突起2
24aが設けられている。
【0076】また、排紙ローラ222は搬送ローラ21
5の一端に取り付けられたギア215aとギア列225
によって該搬送ローラ215の回転が伝達されて駆動さ
れるようになっている。
【0077】ピンチローラ221や排紙ローラ222等
はプラテン226により支持されている。プラテン22
6には白基準板227が取り付けられている。
【0078】ホームポジション位置において、ゴム等の
弾性材料で形成したキャップ231が記録ヘッドのイン
ク吐出口形成面と対向し、かつ記録ヘッドに対し当接/
離脱が可能に支持されている。このキャップ231は、
非記録時等の記録ヘッドの保護や、記録ヘッドの吐出回
復処理に際してインク受け部材として用いられる。
【0079】なお、本明細書において「インク受け部
材」とは、上記キャップに限らず、記録ヘッドから排出
されたインクを受ける事ができるものであれば、その形
態は問わない。本明細書において「(吐出)回復処理」
とは、インク吐出口内方に設けられてインク吐出のため
に利用されるエネルギー発生素子を駆動することにより
全吐出口からインクを吐出させ、あるいはキャップによ
って吐出口形成面を覆った状態で吸引力を作用させる等
により、気泡や塵埃、増粘して記録に適さなくなったイ
ンク等の吐出不良要因を除去する処理をいう。
【0080】本装置には、インクの強制排出のために吸
引力を作用するとともに、かかる強制排出による吐出回
復処理や予備吐出による吐出回復処理に際してキャップ
231に受容されたインクを吸引するために用いられる
導出手段であるポンプ232が備えられている。
【0081】また、記録ヘッドの吐出口形成面のワイピ
ングを行うためのブレード233が記録ヘッド側に突出
してヘッド移動の過程でワイピングを行うことができる
位置と、吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可
能に支持されている。
【0082】ブレード233はラッチ234により、キ
ャリア207の移動に伴い前記ワイピング位置と前記後
退位置に動かされる様になっている。
【0083】搬送ローラ215にはローラギア236と
トリガギア237とが取り付けられ、これらにはポンプ
232を駆動するカム面を有したポンプギア235が噛
み合っており、トリガギア237をキャリア207によ
ってローラギア236に当接して噛み合わせることによ
り、搬送ローラ215の回転をポンプギア235へ伝達
することが可能となる。
【0084】また、前記キャリア207には画像読取装
置300が固着されていて、キャリア207と一体的に
移動する。更に該画像読取装置300には後述する切り
換えレバー301が回転可能に取り付けられている。
【0085】次に、上述した記録ヘッドカートリッジ2
06の詳細について説明する。
【0086】図13(a)、図13(b)はインクジェ
ット記録ヘッド本体をなす吐出ユニット206aと該吐
出ユニット206aに着脱可能に取り付けられたインク
タンク206bからなる記録ヘッドカートリッジ206
の外観斜視図を示している。
【0087】記録ヘッドカートリッジ206は図13
(a)に示すように、電気接続部271およびインクを
吐出するためのノズル272を有する。電気接続部27
1は、キャリア207に記録ヘッドカートリッジ206
が装着されて支持板209と当接することにより記録ヘ
ッドカートリッジ206に電気を供給するためのもので
ある。
【0088】さらに、吐出ユニット206aには図13
(b)に示すように、インクタンク206bと嵌合され
る穴部274と、インクタンクを装着させるため273
と、キャリア207に設けられたフック208と嵌合す
る爪275とが設けられている。これにより、インクタ
ンク206bは吐出ユニット206aの穴部274と嵌
合させた状態でフック273により吐出ユニット206
aに装着され、記録ヘッドカートリッジ206は吐出ユ
ニット206aの爪275をキャリア207のフック2
08に嵌合させることによりキャリア207に装着され
る。
【0089】図14はキャリア207に取り付けられた
画像読取装置300の内部構造を示す断面図である。
【0090】図14において、画像読取装置は原稿面3
05に光を当てるためのLED302と、LED302
より発せられたLED光304が通過するLED開口部
303と、LED開口部303を通って原稿面305で
反射された光を集光させるフィールドレンズ306と、
フィールドレンズ306からの光の方向を90度屈折さ
せるミラー307と、ミラー307からの光が結像用レ
ンズ308によって画像光309として入力されるセン
サ310とを備えている。
【0091】また、LED開口部303とフィールドレ
ンズ306の原稿面側近傍にはこれらを開閉可能に覆う
覆い部材であるカバー311がケース312に回動可能
に取り付けられている。
【0092】次に、キャリア207の構成を説明する。
図15はキャリア207を下方から見た外観斜視図であ
る。
【0093】図15(a)は切り換えレバー301が図
中左側にある状態で、カバー311がLED開口部30
3とフィールドレンズ306を覆うように閉じられてい
るのを示している。また、図16(b)は切り換えレバ
ー301が図中右側にある状態で、カバー311がLE
D開口部303とフィールドレンズ306が原稿面と対
向するよう開放されているのを示している。この状態か
ら前記切り換えレバー301を更に図中右側へ移動させ
ると図示しないクラッチ機構によりカバー311が閉
じ、図16(a)状態へ戻る。
【0094】次に、図16及び図17を用いて切り換え
レバー301の動作を説明する。図16及び図17はキ
ャリアに取り付けられた画像読取装置の動きを示す斜視
図である。
【0095】図16において、通常、画像読取装置30
0を使用しない場合は図15の(a)に示したように切
り換えレバー301が図中左側にあり、カバー311が
LED開口部303とフィールドレンズ306を覆った
状態にある。
【0096】この状態から画像読取装置300を使用す
る場合は、キャリア207を図中F方向へ移動させ、ガ
イドレール224の突起224aと切り換えレバー30
1を当接させる。これが図16に示されている状態であ
る。
【0097】この状態から更にキャリア207を図中F
方向へ移動させた状態が図17であり、突起224aに
よって切り換えレバー301が図中右方向へ移動するこ
とにより前述した図15の(b)の状態、つまりカバー
311が開放されてLED開口部303とフィールドレ
ンズ306が原稿面に対して対向する状態になる。
【0098】原稿読み取りの際、切り換えレバーは図1
7に示す状態のままであり、この状態からカバー311
を閉じる時は再度図17に示す位置にキャリア207を
移動させて、更に図中F方向へ所定量移動させると不図
示のクラッチ機構により切り換えレバー301が図16
に示した状態へ戻り、カバー311が閉じられる。
【0099】次に、画像読取装置300及び該画像読取
装置300を装着した記録装置203の駆動を制御する
制御手段の構成について図18に示すブロック図を参照
して説明する。このブロック図は各ブロックの接続関係
のみを示し、詳細なコントロールラインは省略してあ
る。また大きな枠で囲まれた部分がCPUユニット26
0である。
【0100】この制御手段は図18に示すようにCPU
(中央演算処理装置)240を備え、CPU240は、
後述するROM241やフロッピーディスクドライブ2
42等からプログラムや各種データを読み出し、必要な
演算や判断を行い、各種制御を行う。ROM241は読
み出し専用メモリであり、CPU240が動作するため
の各種プログラムや文字コード、ドットパターン(キャ
ラクタジェネレータ;CG)等記録に必要な各種データ
を格納している。RAM243はリードライトメモリで
あり、CPU240が命令中のデータや演算結果を一時
蓄えておくワーキングエリア、キーボード201、イン
ターフェイス部257或はフロッピーディスクドライブ
242等から入力された各種データを格納しておくバッ
ファエリア、文書を保存しておくテキストエリア等から
なっている。
【0101】またCPUユニット260は、ヘッドドラ
イバ244、モータドライバ245、及び検出部246
を介して記録装置203と接続されるとともに、電源2
48、コントローラ249を内蔵する。
【0102】ヘッドドライバ244はCPU240の制
御により、記録装置203に設けられている記録ヘッド
カートリッジ(記録ヘッド)206や読み取りヘッド
(画像読取装置)300を駆動する。モータドライバ2
45は、CPU240の制御により搬送ローラ215の
駆動源である搬送モータ216や、記録ヘッドカートリ
ッジ206及び読み取りヘッド300を搭載したキャリ
ア207をシート205の搬送方向に対して垂直な方向
に移動させるためのキャリアモータ213を駆動する。
検出部246は、記録装置に設けられたキャリア207
の位置を検出するHPセンサ214やシート205の位
置を検出する紙センサ218等からの検出情報をCPU
240に伝達する。電源248は、記録ヘッドカートリ
ッジ206や読み取りヘッド300の駆動用電源VH
前記搬送モータ216、キャリアモータ213等の駆動
用電源VM 、フロッピーディスクドライブ242の駆動
用電源VFDD 、並びにその他ロジック回路用電源VCC
供給制御する。
【0103】コントローラ249は、CPU240の制
御により記録ヘッドカートリッジ206や読み取りヘッ
ド300のデータ転送を行ったり、駆動用電源VH の電
圧電流を変化させたり、各種の制御を行う。
【0104】前記CPUユニット260には、キーボー
ドコネクタ(KBC)250を介して記録や編集等に必
要な各種データを入力するキーボード201が接続さ
れ、また、LCDコネクタ(LCDC)251を介して
上記キーボード201より入力されたデータや各種情報
を表示するための表示部であるLCD(液晶ディスプレ
イ)202が接続されている。なお、この表示部202
はLCDのかわりにCRT(ブラウン管)等の他の構成
を用いてもよい。
【0105】更にCPUユニット260にはフロッピー
ディスクドライブコネクタ(FDDC)252を介して
フロッピーディスクドライブ242が接続されている。
なお、フロッピーディスクの代わりにハードディスクあ
るいは外部RAM等を接続するように構成してもよい。
【0106】また更にCPUユニット260には、イン
ターフェイスコネクタ(IFC)253を介して外部制
御装置により前記記録装置203の制御や外部機器との
通信を行うためのRS232C254、セントロニクス
255、MODEM256等のインターフェイスを接続
することも可能である。
【0107】次に上記制御手段を用いて、前記記録装置
203の取り付けられた画像読取装置300によって原
稿を読み取る場合の制御手順を図19に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0108】図19において原稿読取命令を受信すると
(ステップS1)、前述の通り前記カバー311を開放
するためキャリアを図17に示した切換1ポジションへ
シフトさせる(ステップS2)。次に画像読取装置30
0の読取補正を行うためにまずキャリア207を白基準
読み取り位置へシフトさせ(ステップS3)、前記白基
準板227を読み取り(ステップS4)、白基準補正を
行う(ステップS5)。
【0109】次にキャリア207を所定の位置(ホーム
ポジション)へシフトさせ(ステップS6)、原稿セッ
トメッセージを表示する(ステップS7)。原稿がセッ
トされると(ステップS8)、キャリア207を移動さ
せて画像読取装置300によって画像を読み取り(ステ
ップS9)、画像読み取りが終了すると(ステップS1
0)、キャリア207を図17に示した位置よりさらに
図中F方向の切換2ポジションへシフトさせ(ステップ
S11)、一連の動作を終了する(ステップS12)。
【0110】ここで、実際は上記ステップS5とステッ
プS6の間でLEDを消灯した状態で読み取るいわゆる
黒基準補正も行っているが、ここでは省略してある。
【0111】また、本形態ではキャリア207を移動さ
せることによって切換レバー301を駆動し、カバー3
11の開閉を行ったが、例えばモータやソレノイド等の
駆動源をもってしてもよく、また搬送モータやキャリア
モータの駆動を利用しても同様に適用できる。
【0112】上述の第4実施例においては、画像読取装
置の発光部及び受光部の前面(読み取り部)を覆うよう
構成したが、以下に説明するように画像読取装置全体を
回転させても同様に読み取り部を覆うことができる。
【0113】図20は本発明に係る第5実施例のキャリ
ア207を側面から見た構成図であり、画像読取装置部
分のみ内部が分かるように一部断面図になっている。
【0114】図20において、キャリア207には画像
読取装置300を覆う外ケース315が一体的に取り付
けられている。また外ケース315の内部において、キ
ャリア207からアーム316が伸びており、アーム3
16に画像読取装置300が回転可能に取り付けられて
いる。また、外ケース315には画像読取装置300が
回転したときに発光部及び受光部(読み取り部)を覆う
と同時に、外部からのミスト等が発光部及び受光部(読
み取り部)に入り込まないようにフェルト等で密着させ
る覆い部材としてのシール部材317が取り付けられて
いる。
【0115】図20の(a)は画像読取装置300で画
像を読み取る状態を示しており、LED開口部及びフィ
ールドレンズ306が原稿面に対向している。
【0116】原稿の読み取りが終了すると不図示のモー
タ等の駆動源により画像読取装置300を図中G方向へ
回転させ、LED開口部303とフィールドレンズ30
6がシール部材317と密着する位置で停止させる。こ
の状態を示したのが図20の(b)である。
【0117】したがって通常、記録ヘッド206で記録
を行う場合は図20の(b)の状態で行うことになる。
【0118】本形態では画像読取装置300全体が回転
するよう構成したが、例えばLED開口部303及びフ
ィールドレンズ306の部分のみが回転するように構成
しても同様に適用できる。
【0119】また、本実施例では記録ヘッド206部分
と画像読取装置300部分が分離されているが、例えば
図21に示すように記録ヘッド部と読み取り部を一つの
ヘッド321に内蔵し、キャリア320に回転可能に取
り付けたものでもよい。
【0120】ヘッド321内部の記録ヘッド部と読み取
り部は、記録ヘッド206によるインク吐出方向と発光
・受光部(読み取り部)324によるLED光の進行方
向とがほぼ90度の関係になる位置関係に構成されてい
る。
【0121】またキャリア320には前述同様、画像読
取装置の発光・受光部(読み取り部)を覆うための覆い
部材としてのシール部材が固着され、さらに記録ヘッド
部の吐出口面325を覆う覆い部材であるキャップ32
3が移動可能に取り付けられている。
【0122】ここで図21の(a)は画像読取装置の発
光・受光部324が原稿面326に対向しており、原稿
の読み取りを行っている状態を示している。さらに記録
ヘッド部の吐出口面325が前記キャップ323によっ
て覆われており、これにより吐出口面が乾燥するのを防
止している。
【0123】この状態から記録を行う場合は、まずキャ
ップ323を図中H方向へ移動して吐出口面325から
離反させ、次にヘッド321を図中G方向へ不図示のモ
ータ等の駆動源で回転させることによって、前記吐出口
面325を記録媒体327に対向させる。この状態を示
したのが図21の(b)である。このとき、前記画像読
取装置の発光・受光部324はシール部材と密着して覆
われている。
【0124】この状態から再度画像読み取りを行う場合
は、前述と逆方向に回転させればよく、つまり前記ヘッ
ド321を図中I方向へ回転させ、発光・受光部324
が原稿面326と対向したら停止する。次にキャップ3
23を図中J方向に移動させて吐出口面325を覆う。
【0125】ここで、本形態においては画像読取装置3
00又はヘッド321の回転をモータ等の駆動源によっ
て回転させるとしたが、例えばキャリアを移動させるこ
とによって前記画像読取装置300又はヘッド321を
回転させてもよく、また搬送モータを流用してもよい。
【0126】なお、図21においてヘッド320内部の
吐出口面325と発光・受光部(読み取り部)324の
位置関係は、記録ヘッドによるインク吐出方向と読み取
り部によるLED光の進行方向がほぼ90度の関係にな
るよう構成したが、これはもし約180度に配置すると
シール部材322とキャップ323の位置が同じにな
り、例えばキャップ323で発光・受光部324を覆う
と、キャップ323に付着したインク等が発光・受光部
324にも付着し、正確な読み取りが行えない可能性が
あるからである。
【0127】次に、本発明に係る第6実施例としての画
像読取装置について説明する。
【0128】第4及び第5の実施例において画像読取装
置はキャリアに取り付けられていたが、画像読取装置が
キャリアに着脱可能であっても同様に適用できる。
【0129】図22は記録装置内に画像読取装置330
が着脱可能に配置された状態を側面から見た図であり、
図22において画像読取装置330は記録装置内の不図
示の部材によって着脱可能に取り付けられており、画像
読取装置330の発光・受光部(読み取り部)331は
覆い部材としてのシール部材322によって覆われてい
る。
【0130】図22の(a)は記録ヘッドにて記録を行
う通常状態を示し、この状態から原稿読み取りを行う場
合はキャリア207を図中K方向に移動させ、キャリア
207と画像読取装置330が不図示の結合部材によっ
て結合したら停止させる。この状態が図22の(b)で
あり、ここから図23の(c)に示すようにシール部材
332を図中L方向へ不図示のモータ等の駆動源により
移動させシール部材332を発光・受光部331から離
反させる。続いて前記キャリア207を図23の(d)
に示すようにN方向へ移動させることによって画像読取
装置330はキャリア207と一体となって移動するこ
とが可能となる。
【0131】この状態で原稿の読み取りを行い、原稿の
読み取りが終了すると前述と反対の手順、つまりキャリ
ア207を再び画像読取装置330の発光・受光部33
1がシール部材332と対向する位置まで移動させ、シ
ール部材332を図23の(c)のM方向へ移動させる
ことによって発光・受光部331に当接する。
【0132】シール部材322を図23の(c)のL及
びM方向へ移動させるのは前述の通りモータ等の駆動源
を用いなくとも、搬送モータやキャリアモータを流用し
てもよい。
【0133】以上第4の実施例から第6実施例までを挙
げて説明し、これらの実施例では画像読取装置の発光・
受光部(読み取り部)を覆う動作を原稿読取直前のみに
行うよう制御した。
【0134】しかし、記録時にカバー又はシール部材に
は当然ミスト等が付着するので、このミストが多い場合
や記録媒体への記録は行うが原稿読み取りはほとんど使
用しない場合などは、読み取り部と前記カバー又はシー
ル部材とがミストによって固着される場合が考えられ
る。
【0135】このような場合は、読み取り部と前記カバ
ー又はシール部材との開閉動作は原稿読み取り前後のみ
に行うのではなく、所定時間例えば3日以上経過しても
画像読取装置が使用されない場合は一度読み取り部と、
カバー又はシール部材とを離反させる動作を行うよう制
御すれば固着によって読み取り部とカバー又はシール部
材とが離反できなくなるのを防止することができる。こ
のような制御は下述する第7第8実施例にも適用される
ことでより一層の効果を奏することができる。
【0136】また、読み取り部が前記カバー又はシール
部材に対して確実に開閉されたかを確認するために、開
閉の際に前記白基準板の読み取りを行い、開いた後は白
色レベルの読み取りがされたかを確認し、閉じた後は黒
色レベルの読み取りがされたかを確認することにより、
過って開いたまま放置され、前記発光・受光部が汚れて
しまうのを防ぐことができる。
【0137】また、上述の第4乃至第6の実施例では記
録装置内のプラテン等に画像読取装置の白基準補正用の
白基準部材を取り付けたが、例えば前記画像読取装置の
発光・受光部(読み取り部)を覆うカバー又はシール部
材の発光・受光側の面を白色にして白基準板としてもよ
い。
【0138】この場合、読み取り部に対するカバー又は
シール部材の開閉状態確認方法が前述と異なり、読み取
り部がカバー又はシール部材で閉じられている場合に白
色レベルの読み取りがなされ、開いている場合LEDを
点灯しても黒色レベルしか読み取れないことを確認す
る。
【0139】また、前記白基準板がシート状のものにし
て、白基準補正を行うときのみセットする方法であって
もなんら差し支えない。
【0140】さらに、通常、画像読取装置は白基準補正
の他に黒基準補正も行っており、LEDを消灯した状態
で読み取り黒基準補正を行うのが一般的であるが、この
場合外部より光が入ってくる外乱光の影響があると正し
い補正が行えない。
【0141】そこで前記読み取り部がカバー又はシール
部材で閉じられた状態で黒基準補正を行えば、外部より
光が侵入してくることもないのでより正確な補正が行え
る。また、本形態ではインクジェット記録装置を有する
装置としてワードプロセッサを挙げたが、例えば複写機
やファクシミリ等にも適用できる。
【0142】さらに上述の第4〜第6実施例では画像読
取ヘッド及び記録ヘッドが移動する、いわゆるシリアル
型の装置を説明したが、原稿あるいは記録媒体の幅とほ
ぼ同じ長さを有する、いわゆるライン型のラインセンサ
及びラインンヘッドを用いても同様に適用できる。
【0143】以上説明したように第4〜第6実施例は、
画像読取装置の読み取り部を非読み取り時に覆い部材で
覆うようにしたことにより、ゴミやほこり等の付着ある
いは、インクジェットヘッドによる記録時のインクミス
ト等の汚れから回避することができるため、画像読取装
置を記録装置内にインクジェット記録ヘッドと一体に配
置することが可能となる。
【0144】また、前記読み取り部と前記覆い部材の開
閉は読み取り前後のみに行うのではなく、所定の使用時
間経過後にも開閉動作を行うことにより、前記覆い部材
が前記読み取り部にインクにより固着して開閉できなく
なるのを防止できる。
【0145】さらに前記覆い部材を前記画像読取装置の
白基準部材として流用することにより、簡単な構造で信
頼性の高い画像読取装置内蔵のインクジェット記録装置
が提供できる。
【0146】次に、本発明に係る第7実施例としての形
態について、図面を参照して説明する。図24は第7実
施例の画像読み取り機能付きプリンタの構成を示す斜視
図である。
【0147】このプリンタ401は、インクジェット記
録方法によって記録を行うものであって、読み取りユニ
ットとしての読み取りヘッド部411aを備えたキャリ
ッジ411に、交換可能なインクジェットカートリッジ
(記録カートリッジ)402を装着するように構成され
たものである。図24において、インクジェットカート
リッジ402による記録の対象となる、紙などの記録媒
体、および、読み取りヘッド部411aでの読み取りの
対象となる原稿は、二点鎖線で示されている。
【0148】インクジェットカートリッジ402は、記
録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッド部402a
と吐出すべきインクを貯留するインクタンク部402b
とを一体のものとしたものである。もちろん、記録ヘッ
ドとインクタンクとが別体であってインクタンク部をプ
リンタ本体側に設け、インクチューブでキャリッジへ装
着される記録ヘッドへインク供給をするものであっても
よい。記録ヘッド部402aとしては、記録用のエネル
ギーとして電気熱変換体の発生する熱エネルギーを使用
し、記録信号に応じて吐出口からインクを図示下方に吐
出して記録媒体への記録を実行するものが使用されてい
る。キャリッジ411には、インクジェットカートリッ
ジを収納するためにくぼみ部411dが設けられ、くぼ
み部411dの底面の一部は開口しており、この開口を
介して記録ヘッド部402aが紙などの記録媒体と対向
する。インクジェットカートリッジ402との電気的接
続を形成するためにヘッドコンタクト部421aがキャ
リッジ411内に配置され、ヘッドコンタクト部421
aと本体側の電気回路部(不図示)とは、フレキシブル
ケーブルの可動リードケーブル部421cとプリント基
板接続部421dとを介して接続している。
【0149】キャリッジ411は、主走査方向に延びる
2本のガイドレール434,435に摺動可能に保持さ
れており、キャリッジ411と結合したベルト436を
駆動することにより、プラテン431の上方を主走査方
向に移動するようになっている。プラテン431は、記
録中あるいは読み取り中の記録媒体あるいは原稿を保持
するためのものである。そしてプラテン431上に記録
媒体あるいは原稿を搬送し、プラテン431上の記録媒
体あるいは原稿を排出するために、プラテン431の副
走査方向の両側には、それぞれ、給紙ローラ437およ
び排紙ローラ438が設けられている。記録媒体および
原稿の搬送方向は副走査方向であり、これは、キャリッ
ジ411の移動方向である主走査方向とほぼ直交してい
る。キャリッジ411の主走査方向での移動範囲の全体
が原稿の読み取りや記録媒体への記録に使用されるわけ
でなく、移動範囲の両端に近い領域には記録媒体や原稿
は給送されてこない。原稿の読み取りや記録媒体への記
録に使用される部分の主走査方向への幅を読み取り・記
録幅Wとすると、この読み取り・記録幅Wの部分を挟む
ように一対の突起部431a,431bがプラテン43
1に設けられており、さらに、主走査方向に関して突起
部431bを越えた部位(ホームポジション)には、記
録ヘッド部402aの吐出口面を必要に応じてキャッピ
ングするためのヘッドキャップ432と、記録ヘッド部
402aの吐出口面を必要に応じて清掃するためのワイ
パブレード433とが設けられている。これらヘッドキ
ャップ432およびワイパブレード433は、不図示の
駆動手段によって、吐出口面に対して前進したり後退し
たりする。
【0150】図25(a),(b)は、主走査方向に平行な面
での断面図であり、読み取りヘッド411aの内部の構
造も示している。図25(a)はキャリッジ411が突起
部431a側に位置している状態を示し、図25(b)は
キャリッジ411がホームポジション側の突起部431
b側に位置している状態を示している。図において一点
鎖線は光学系の光路411bを示している。
【0151】読み取りヘッド部411a内には、CCD
などの読み取りセンサ413と、読み取りセンサ413
に像を結ぶためのマスターレンズ414と、原稿410
からの入射光をマスターレンズに投射するための反射ミ
ラー415と、反射ミラー414の入射側に設けられた
フィールドレンズ416と、原稿面を照らすための照明
用LED(発光ダイオード)418と、照明用LED4
18からの光を原稿面に投射するためのロッドレンズ4
17と、読み取りセンサ413で検出された画像信号を
処理するための回路等を含む電気回路部421bとが設
けられている。電気回路部421bは、可動リードケー
ブル部421cに接続している。読み取りヘッド部41
1aのプラテン431側には、開口部411cが設けら
れており、照明用LED418からロッドレンズ417
を経た光はこの開口部411cを通って原稿410側に
至り、原稿410側からの反射光はこの開口部411c
を通ってフィールドレンズ416に入射し、さらに反射
ミラー415、マスターレンズ414を経て読み取りセ
ンサ413に入射する。さらに読み取りヘッド部411
aには、開口部411cを塞ぐためのシャッタ412が
設けられている。シャッタ412は、主走査方向に摺動
することによって開位置と閉位置との間を移動する。シ
ャッタ412には、プラテン431側に延びる突起41
2aが設けられており、キャリッジ411の移動に伴っ
てこの突起412aがプラテン431側の突起部431
a,431bと当接することにより、シャッタ412が
スライドするようになっている。
【0152】次にこのプリンタの動作を説明する。ま
ず、記録媒体への記録動作を説明する。
【0153】キャリッジ411をホームポジション方向
に移動させると、図25(b)に示すように、シャッタ4
12の突起412aとプラテン431の突起部431b
が当接し、シャッタ412によって読み取りヘッド部4
11aの開口部411cが閉じられる。そして、給紙ロ
ーラ437によってキャリッジ411に対向する位置に
まで記録媒体を搬送し、反対側の突起部431aと突起
412aとが当接しない範囲でキャリッジ411を主走
査方向に往復動させ、同時にインクジェットカートリッ
ジ402の記録ヘッド部402aから記録信号に応じて
インクを記録媒体に向けて吐出することにより、記録媒
体に1行分の記録が行われる。続いて記録媒体を副走査
方向に1行分搬送し、再びキャリッジ411を往復動さ
せつつインク吐出を行うことによって、次の行の記録が
行われる。本実施の形態のプリンタ401では、インク
ジェット記録方法による記録を行っている間には、読み
取りヘッド部411aの開口部411cがシャッタ41
2によって常に閉じられているので、読み取りヘッド部
411a内部への記録中のインクの跳ね返りやインクミ
ストの侵入が防止される。また、ヘッドキャップ432
による記録ヘッド部402aの吐出口面のキャッピング
やワイパブレード433による吐出口面の清掃は、キャ
リッジ411がホームポジション側にあるとき、すなわ
ちシャッタ412によって読み取りヘッド411aの開
口部411cが閉じられているときに行われるので、キ
ャッピングや清掃の実行時にインクミストが読み取りヘ
ッド部411aに侵入することも防がれる。さらに、イ
ンクジェットカートリッジ402の交換も、これは一般
にキャリッジ411がホームポジションにあるときに行
われるから、このときもシャッタ412は閉じており、
この交換の際にもインクミストが読み取りヘッド部41
1aの内部に侵入することが防がれる。
【0154】次に、原稿410を読み取りヘッド部41
1aで読み取る場合の動作を説明する。ホームポジショ
ンとは反対方向にキャリッジ411を移動させると、シ
ャッタ412の突起412aが突起部431aと当接
し、シャッタ412が動いて、開口部411cが開いた
状態となる。そして、記録時に記録媒体を給送するのと
同様にして原稿410を給送し、プラテン431の各突
起部431a,431bにシャッタ412の突起412
aが接触しない範囲、具体的には読み取り・読み取り幅
Wの範囲内でキャリッジ411を往復動させることによ
り、原稿410の読み取りが行われる。
【0155】本実施の形態においては、プラテン431
に突起部431a,431bを設け、キャリッジ411
の往復動作により、シャッタ412に設けられた突起4
12aとこれら突起部431a,431bを当接させて
シャッタ412の開閉を制御したが、小型の電動モータ
あるいはアクチュエータを使用してシャッタの開閉を行
うようにしてもよい。キャリッジ自体に電動モータ等を
設けてシヤッタの開閉を行うようにした場合には、本読
み取り機能付きプリンタが接続されるパーソナルコンピ
ュータ側でのメニュー操作やコマンド入力により、読み
取りモードでシャッタを開け、プリントモードでシャッ
タを閉じるようにシャッタの開閉命令をプリンタ側に出
すことが可能になって、キャリッジの移動量を少なくす
ることができる。
【0156】以上説明したように本実施例は、読み取り
ヘッド部にシャッタを設けることにより、記録ヘッドの
交換時に起こるインク付着や記録中のインクミスト浮遊
やインクはね返りによってキャリッジの読み取りヘッド
部内部をインクで汚すおそれがなくなり、そのため原稿
の誤判読や読み取り精度劣化が起こらなくなるととも
に、レンズ等の清掃作業が不要になるという効果があ
る。
【0157】次に本発明に係る第8実施例について説明
する。本実施例は第7実施例のシャッタを用いて白基準
の補正を行なうものである。
【0158】図26は、プリンタの主走査方向に平行な
面での断面図であり、(a)はキャリッジ511がシャ
ッタ閉突起531b側に位置している状態を示し、
(b)はキャリッジ511がシャッタ開突起531a側
に位置している状態を示している。
【0159】図26に示すように読み取りユニットとし
ての読み取りヘッド部511a内には、光学系ユニット
521が設けられており、光学系ユニット521は、C
CDなどの読み取りセンサ522と、読み取りセンサ5
22に像を結ぶためのマスターレンズ523と、原稿5
10からの入射光をマスターレンズ523に投射するた
めのミラー524と、ミラー524の入射側に設けられ
たフィールドレンズ525と、原稿面を照らすための光
源LED(発光ダイオード)527と、光源LED52
7からの光を原稿面に投射するためのロッドレンズ52
6とから構成されている。
【0160】また、読み取りヘッド部511aのプラテ
ン531側には、開口部511cが設けられており、光
源LED527からロッドレンズ526を経た光は開口
部511cを通って原稿510側に至り、原稿510側
からの反射光は開口部511cを通ってフィールドレン
ズ525に入射し、さらにミラー524及びマスターレ
ンズ523を経て読み取りセンサ522に入射する。さ
らに読み取りヘッド部511aには、プラテン531側
に延びる突起部512aを具備し、開口部511cを塞
ぐためのシャッタ512が設けられており、キャリッジ
511がシャッタ開位置とシャッタ閉位置との間を移動
し、その移動に伴って突起部512aがプラテン531
側のシャッタ開突起531a及びシャッタ閉突起531
bと当接することにより、シャッタ512がスライドす
るようになっている。なお、シャッタ512の光学系ユ
ニット521側の面の開口部511cに当たる部分に
は、白色補正の際の基準となる白基準片512cが設け
られている。ここで、光学系ユニット521は、読み取
りヘッド部511aの側壁により案内されて読み取りヘ
ッド部511aの内部に設けられたスプリング528に
よりシャッタ512に押圧されている。そして、シャッ
タ512の開閉動作に伴ってシャッタ512に設けられ
たカム部512bと光学系ユニット521のスタイラス
部521aとの当接保持により図中上下移動する。
【0161】なお、読み取りヘッド部511a内壁には
レール部511eが、また、光学系ユニット521には
読み取りヘッド部511aのレール部511eに案内さ
れるための案内溝部521bが設けられており、光学系
ユニット521が上下する際に傾かないようになってい
る。
【0162】以下に、上記のように構成された読み取り
ユニットの動作について説明する。
【0163】まず、キャリッジ511がホームポジショ
ンと反対方向のシャッタ開位置に移動した場合は、図2
6(b)に示すように、突起部512aがシャッタ閉突
起531aに当接し、シャッタ512により開口部51
1cが開状態となり、原稿510の読み取り動作が行わ
れる。
【0164】原稿読み取り時においては、記録は行われ
ないので、光学系ユニット521がインクによって汚れ
ることなない。
【0165】次に、キャリッジ511がホームポジショ
ン方向のシャッタ閉位置に移動した場合は、図26
(a)に示すように、突起部512aがシャッタ閉突起
531bに当接し、シャッタ512により開口部511
cが閉状態となる。
【0166】この状態において記録が行われれば、読み
取りユニットの光学系ユニット521がインクミストや
インクのはねかえりの影響を受けることはない。
【0167】また、開口部511cが閉状態において、
シャッタ512に設けられた白基準片512cを用いて
白色補正が行われるが、その際、スタイラス部521a
がカム部512bに沿って上昇するため、光学系ユニッ
ト521が白基準片512cから離れる。
【0168】そのため、スタイラス部521aの上昇後
の光学系ユニット521と白基準片512cとの距離
を、原稿読み取り時における光学系ユニット521と原
稿510との距離と同じに設定すれば、明るさは変わら
ない。
【0169】図27は、図26に示した読み取りユニッ
トにおける光学系模式図である。
【0170】図27に示すように、本実施例の場合、白
基準片位置と原稿面が高さhずれると、照野はηずれる
ことになり、読み取り位置が暗くなるため、白色濃度が
変化してしまうため、本機構により精度の良い白色補正
を行うことができる。
【0171】なお、一般に白色補正時の照明条件と原稿
読み取り時の照明条件は、同等であることが望ましい。
【0172】また、白色補正のためにシャッタ512に
白基準片512cを貼付したものについて説明したが、
シャッタ部材と白基準片部材を一体に形成したものでも
同等の効果を得ることができる。
【0173】例えば、シャッタ512を規定濃度の白色
樹脂部材にて形成することが考えられる。
【0174】以上説明したように本実施例は、白色補正
時及び記録時においては、シャッタに設けられた突起部
がプラテンに設けられたシャッタ閉突起に係合して開口
部がシャッタが塞され、また、シャッタの動作に伴って
シャッタに設けられた白基準片とスキャナユニットとの
距離が、原稿読み取り時における原稿とスキャナユニッ
トとの距離と等しい距離に設定されるため、以下に記載
するような効果を奏する。
【0175】(1)白基準片がインクにより汚れる虞れ
がない。
【0176】(2)白基準補正時におけるスキャナユニ
ットと白基準片との距離を、原稿読み取り時におけるス
キャナユニットと原稿との距離と等しくすることがで
き、精度の良い白色補正を行うことができる。
【0177】(3)白基準片を紛失する虞れがない。
【0178】(4)記録時におけるインクのはねかえり
等によりスキャナユニットが汚れることはない。
【0179】尚上述した第1〜第8実施例の読み取りユ
ニット、あるいは読み取りヘッドはインクジェット式の
記録ヘッドを用いて記録媒体へ記録を実行する記録装置
に用いられることにより一層の効果を奏するものであ
る。その記録ヘッドのインク吐出部の摸式図を図28に
示す。インクタンク(不図示)から共通液室650cに
供給されたインクが各液路650dに導かれ、吐出口6
50bでメニスカスを形成して保持される。このとき電
気熱変換体650eを選択的に駆動させることにより、
膜沸騰が生じて液路650d内に気泡が発生し、この気
泡の成長によってインクが吐出口650bから吐出され
る。なお、ここではインクを吐出するためのエネルギー
を発生させる素子として電気熱変換体650eを示した
が、電気熱変換体650eに限らず、瞬間的に吐出圧力
を加える機械的エネルギーを発生する圧電素子等を用い
てもよい。
【0180】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0181】読み取り用の光学系に汚れやキズが発生す
ることを防止して読み取り精度が低下することを防止し
得る画像読み取りユニットを提供することができる。
【0182】また、画像読み取りユニットの読み取り部
をインクで汚すがことなく、読み取り精度に優れた画像
読み取り機能を有する記録装置を提供することができ
る。
【0183】また、白基準シートをインクにより汚すこ
となく操作者の手をわずらわすことなく簡易に高精度な
白色補正を行うことができる画像読み取り機能を有する
記録装置を提供することができる。
【0184】さらに、画像読み取りユニットの読み取り
部をインク滴等によって汚れないように防止して、装置
内にインクジェット記録ヘッドと一体的に配設すること
ができるインクジェット記録装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の読み取りヘッドカー
トリッジの外観を示す斜視図である。
【図2】図1の読み取りヘッドカートリッジの外観を示
す斜視図である。
【図3】記録ヘッドカートリッジの外観を示す図であ
る。
【図4】(a),(b)のそれぞれは、プリンタに読み
取りヘッドカートリッジを搭載した状態を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る第2実施例の読み取りユニットの
本体への着脱状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示した実施例の光学系内部構成を示す斜
視図である。
【図7】図5に示した実施例のシャッター部の構成を示
す簡略斜視図である。
【図8】図5に示した実施例のシャッター開放状態を示
す斜視図である。
【図9】本発明に係る第3実施例の構成を示す断面図で
ある。
【図10】図9に示した実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図11】本発明に係る第4実施例としてのインクジェ
ット記録装置の実施形態であるワードプロセッサの外観
斜視図である。
【図12】図11に示す装置キャリッジまわりの外観斜
視図である。
【図13】図12の記録装置に使用される記録ヘッドカ
ートリッジの外観斜視図である。
【図14】キャリアに取り付けられた画像読取装置の内
部構造を示す断面図である。
【図15】キャリアに取り付けられた画像読取装置の外
部構造を示す斜視図である。
【図16】キャリアに取り付けられた画像読取装置の動
きを説明するための斜視図である。
【図17】キャリアに取り付けられた画像読取装置の動
きを説明するための斜視図である。
【図18】図11に示す装置に適用される制御系を示す
ブロック図である。
【図19】図14に示す画像読取ヘッドによる原稿読み
取りの制御動作を説明するフローチャートである。
【図20】本発明に係る第5実施例としてのインクジェ
ット記録装置のキャリアに取り付けられた画像読取装置
の内部構造を示す断面図である。
【図21】図20に示す実施形態に係る記録ヘッドと画
像読取ヘッドの内部構造を示す断面図である。
【図22】本発明に係る第6実施例としてのインクジェ
ット記録装置のキャリアに取り付けられた画像読取装置
の動作を示す側面図である。
【図23】図22に示す実施形態に係るキャリアに取り
付けられた画像読取装置の動作を示す側面図である。
【図24】本発明に係る第7実施例としての画像読み取
り機能付きプリンタの構成を示す斜視図である。
【図25】(a),(b)は、主走査方向(キャリッジ
移動方向)に並行名面での断面図である。
【図26】本発明に係る第8実施例であり、キャリッジ
の移動方向に平行な面での断面図であり、(a)はキャ
リッジがシャッタ閉突起側に位置している状態を示し、
(b)はキャリッジがシャッタ開突起側に位置している
状態を示している。
【図27】図26に示した画像読み取りユニットにおけ
る光学系模式図である。
【図28】インクジェット記録ヘッドのインク吐出部の
摸式図である。
【符号の説明】
1 読み取りヘッドカートリッジ 2 レンズ 3 光源 4 保護カバー 5 穴 6 ストッパ 7 本体側ストッパ溝 8 保護カバー側ストッパ溝 9 弾性部材 10 記録ヘッドカートリッジ 11 回復装置 12 ローラ 14 キャリッジ 51 折り曲げ部 52 保護カバー取付け用溝
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−269810 (32)優先日 平成7年10月18日(1995.10.18) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−288503 (32)優先日 平成7年11月7日(1995.11.7) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 河添 憲嗣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 深澤 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−208964(JP,A) 特開 昭56−106468(JP,A) 実開 昭63−121959(JP,U) 実開 昭63−78469(JP,U) 実開 昭63−85957(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/04 - 1/20

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置に装着されて原稿の読み取りを
    行うための光学系を備えた読み取りユニットであって、 光学系を内部に備える筐体と、読み取りユニット外から
    の光を該読み取りユニット内の光学系へ導くために、前
    記読み取りユニットの筐体の外部面に設けられた光透過
    部と、 前記光透過部の外側を開閉自在に覆う保護部材とを有
    し、 前記保護部材と前記筐体とは、前記保護部材の開状態又
    は閉状態を保持するための保持機構を有し、 前記保持機構は、前記筐体の外面に設けられた溝を前記
    保護部材側へ突出可能に移動するストッパと、前記保護
    部材に前記ストッパと係合可能に設けられた凹部と、を
    備えることを特徴とする読取りユニット。
  2. 【請求項2】 記録装置に装着されて原稿の読み取りを
    行うための光学系を備えた読み取りユニットであって、 光学系を内部に備える筐体と、読み取りユニット外から
    の光を該読み取りユニット内の光学系へ導くために、前
    記読み取りユニットの筐体の外部面に設けられた光透過
    部と、前記光透過部の外側を開閉自在に覆う保護部材と
    を有し、 前記読み取りユニットは、前記記録装置に装着された際
    に前記保護部材による前記光透過部の覆いを解除状態と
    する開閉制御手段を有することを特徴とする読取りユニ
    ット。
  3. 【請求項3】請求項2記載の読取りユニットにおいて、 開閉制御手段は、前記保護部材による前記光透過部を覆
    う状態に位置する用に付勢する弾性部材と、前記読み取
    りユニットの前記記録装置装着の際に該装置と当接して
    変位することによって前記保護部材を前記弾性部材によ
    る付勢に抗して移動させるレバー部材と、を有すること
    を特徴とする読取りユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の読取りユニットにおい
    て、前記レバー部材は、柔軟性を有する樹脂部材を介し
    て前記保護部材と連結されていることを特徴とする読取
    りユニット。
  5. 【請求項5】 記録装置に装着されて原稿の読み取りを
    行うための光学系を備えた読み取りユニットであって、
    光学系を内部に備える筐体と、読み取りユニット外から
    の光を該読み取りユニット内の光学系へ導くために、前
    記読み取りユニットの筐体の外部面に設けられた光透過
    部と、前記光透過部の外側を開閉自在に覆う保護部材と
    を有し、 前記保護部材は、前記光透過部を覆うシャッター部と、
    該シャッター部を前記光透過部を覆う位置へ回動させる
    際の回転支点と、該回動支点を中心として前記シャッタ
    ー部と為す角度が90度以上180度以下となる位置に
    形成され該シャッター部よりも回動モーメントの大きい
    重り部と、を有することを特徴とする読取りユニット。
  6. 【請求項6】 原稿を読み取るための読み取り部を有す
    る画像読取装置と記録媒体に画像を記録する記録ヘッド
    とを、原稿又は記録媒体に対して相対的に移動させる移
    動手段を有する記録装置であって、非読み取り時に前記
    画像読取装置の読み取り部を覆う覆い部材を有し、 前記画像読取装置は、前記読み取り部を覆うために前記
    覆い部材を駆動する駆動手段を有し、該駆動手段は前記
    移動手段によって駆動されることを特徴とする記録装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の記録装置において、前記
    駆動手段は、前記移動手段の移動位置に応じて前記覆い
    部材を切替え駆動して、前記画像読取装置の読み取り部
    を覆ったり露出したりすることを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の記録装置において、前記
    キャリッジは、前記画像読取装置を有し、更に、前記記
    録ヘッドを載置する載置部を有することを特徴とする記
    録装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の記録装置において、前記
    記録ヘッドは、インク吐出口からインクを吐出して前記
    記録媒体に記録を行うインクジェットヘッドであること
    を特徴とする記録装置。
  10. 【請求項10】 原稿を読み取るための読み取り部を有
    する画像読取装置と記録媒体に画像を記録する記録ヘッ
    ドとを、原稿または記録媒体に対して相対的に移動させ
    る移動手段とを有するインクジェット記録装置であっ
    て、 前記画像読取装置を前記移動手段に着脱可能に装着する
    結合手段と、 非読み取り時に前記画像読取装置の読み取り部を覆う覆
    い部材と、を有し、 読み取り時に前記画像読取装置の読み取り部から前記覆
    い部材を離反するとともに、前記結合手段によって前記
    画像読取装置を前記移動手段に装着することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のインクジェット記録
    装置において、 前記記録装置は、前記記録ヘッドの吐出口形成面と前記
    画像記録装置の読み取り部とが円周方向に略90度を成
    すように配置され前記記録ヘッドによる記録時に前記読
    み取り部を覆う覆い部材と、前記読み取り部による画像
    読み取り時に前記吐出口形成面を覆う覆い部材とを別個
    に有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のインクジェット記録
    装置において、 前記記録装置は、前記読み取り部を前記覆い部材で覆う
    ように制御する制御手段を有し、所定の使用時間経過後
    に前記読み取り部と前記覆い部材とを離反するよう制御
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載のインクジェット記録
    装置において、 前記記録装置は、前記画像読取装置の白基準補正用の白
    基準部材を有し、前記読み取り部と前記覆い部材とを離
    反した後に該白基準部材を読み取ることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のインクジェット記録
    装置において、 前記記録装置は、前記覆い部材の一部を前記白基準部材
    として用いることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項10記載のインクジェット記録
    装置において、 前記記録ヘッドは、インク吐出口からインクを吐出して
    前記記録媒体に記録を行うインクジェットヘッドである
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 インクジェット記録方法によって記録
    媒体に記録を行うことができるとともに、原稿を読み取
    ることが可能な記録装置であって、 前記記録媒体にインクを吐出するためのインクジェット
    記録ヘッドを搭載するとともに、前記原稿に対向する面
    に開口部を有して前記原稿を読み取るための読み取りヘ
    ッド部を搭載し、前記記録媒体に対して間隔を維持しつ
    つ主走査方向に往復動を行うキャリッジと、 前記キャリッジに取り付けられ、前記開口部に対する開
    放位置と閉鎖位置との間で移動するシャッタとを有し、 前記読み取りヘッド部に含まれる光学部品が前記シャッ
    タによって前記開口部を閉鎖することにより外部雰囲気
    から遮断されることを特徴とする記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の記録装置におい
    て、 前記記録媒体と前記原稿とが、同一の搬送手段によっ
    て、主走査方向とは異なる方向に沿って、前記キャリッ
    ジが往復動を行う位置にまで搬送されることを特徴とす
    る記録装置。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の記録装置におい
    て、 前記記録媒体及び前記原稿を保持するためのプラテンが
    前記キャリッジの往復動を行う位置に対応して設けられ
    ていることを特徴とする記録装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の記録装置におい
    て、 前記キャリッジの往復動の範囲の両端に対応して1対の
    第1の突起部が前記プラテンに設けられ、前記突起部に
    係合し得る第2の突起部が前記シャッタに設けられ、前
    記キャリッジの往復動によって前記第1の突起部と前記
    第2の突起部が係合することにより前記シャッタが前記
    閉鎖位置と前記開放位置との間で移動することを特徴と
    する記録装置。
  20. 【請求項20】 請求項16に記載の記録装置におい
    て、 前記シャッタを駆動するための駆動手段が前記キャリッ
    ジに設けられていることを特徴とする記録装置。
  21. 【請求項21】 請求項16に記載の記録装置におい
    て、 前記インクジェット記録ヘッドが前記キャリッジに対し
    て着脱可能であることを特徴とする記録装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の記録装置におい
    て、 前記インクジェット記録ヘッドにインクを供給するため
    のインクタンクが前記インクジェット記録ヘッドと一体
    のものとして構成されていることを特徴とする記録装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項16に記載の記録装置におい
    て、 前記インクジェット記録ヘッドが、インクを吐出するた
    めに利用されるエネルギーを発生するエネルギー素子を
    有することを特徴とする記録装置。
  24. 【請求項24】 請求項16に記載の記録装置におい
    て、 前記シャッタは、前記開口部の閉状態時に前記読み取り
    ヘッド側の面の前記開口部に対応する部分に白色補正の
    基準となる白基準片を具備することを特徴とする記録装
    置。
  25. 【請求項25】 請求項16に記載の記録装置におい
    て、 前記記録装置は、前記開口部の閉状態における前記読み
    取りヘッドと前記白基準片との距離を、前記開口部の開
    状態における前記読み取りヘッドと前記原稿との距離に
    等しくすることを特徴とする記録装置。
JP12359796A 1995-05-26 1996-05-17 読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置 Expired - Fee Related JP3535656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12359796A JP3535656B2 (ja) 1995-05-26 1996-05-17 読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12860895 1995-05-26
JP12861195 1995-05-26
JP26980995 1995-10-18
JP26981095 1995-10-18
JP7-288503 1995-11-07
JP28850395 1995-11-07
JP7-128611 1995-11-07
JP7-128608 1995-11-07
JP7-269809 1995-11-07
JP7-269810 1995-11-07
JP12359796A JP3535656B2 (ja) 1995-05-26 1996-05-17 読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09191357A JPH09191357A (ja) 1997-07-22
JP3535656B2 true JP3535656B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=27552636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12359796A Expired - Fee Related JP3535656B2 (ja) 1995-05-26 1996-05-17 読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3535656B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7023588B2 (en) 2001-09-10 2006-04-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Image reading apparatus
JP2006259364A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP4646675B2 (ja) * 2005-04-01 2011-03-09 キヤノン株式会社 液滴吐出装置
JP4850460B2 (ja) * 2005-09-16 2012-01-11 株式会社沖データ 画像読取装置
JP5314552B2 (ja) * 2009-09-30 2013-10-16 武藤工業株式会社 印字装置
JP5903910B2 (ja) * 2011-02-21 2016-04-13 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置
JP6794660B2 (ja) * 2016-05-20 2020-12-02 セイコーエプソン株式会社 測定装置及び印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09191357A (ja) 1997-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6342956B1 (en) Ink jet recording apparatus recording images when an ink jet head is installed thereon and reading images when an image reading head is installed thereon
US7440144B2 (en) Image input/output apparatus
EP0744299B1 (en) Reading unit and recording apparatus capable of mounting such reading unit thereon
US11531368B2 (en) Information processing device
JP3535656B2 (ja) 読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置
US5880852A (en) Reading unit and recording apparatus on which the reading unit is mountable
JP3840153B2 (ja) 記録装置
US5481282A (en) Suction recovery device and ink jet recording apparatus with the device
JP4052202B2 (ja) 画像形成装置
JP5288876B2 (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
US6246484B1 (en) Image reading apparatus and information processing apparatus having image reading function
US7042597B2 (en) Electric part, optical part, and processing apparatus
JP2009113437A (ja) 記録装置
JP4600058B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0929997A (ja) インクジェット記録装置
JP3501602B2 (ja) 画像読取装置及び画像読み取り機能を有する情報処理装置
JP4211705B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2023180549A (ja) 廃液貯留容器及び液体吐出装置
JP3261019B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2009248418A (ja) インクジェットプリンタ
JPH09172518A (ja) 読み取りユニット及び該読み取りユニットを装着可能な記録装置
JP2002283554A (ja) 記録装置
JP3166606B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2005199530A (ja) インクジェット記録装置
JPH07314728A (ja) インクジェット記録装置および同記録装置を備えた電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees