JP4646675B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4646675B2
JP4646675B2 JP2005105623A JP2005105623A JP4646675B2 JP 4646675 B2 JP4646675 B2 JP 4646675B2 JP 2005105623 A JP2005105623 A JP 2005105623A JP 2005105623 A JP2005105623 A JP 2005105623A JP 4646675 B2 JP4646675 B2 JP 4646675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
liquid
droplet
droplet discharge
inhaler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005105623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006280685A (ja
Inventor
俊行 信谷
満 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005105623A priority Critical patent/JP4646675B2/ja
Publication of JP2006280685A publication Critical patent/JP2006280685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4646675B2 publication Critical patent/JP4646675B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、薬剤、アロマ、ニコチンなどの嗜好品、その他の液剤ないし液体を液滴として吐出するための液滴吐出装置に関し、特に、薬剤などの液剤を微小滴として吐出して利用者に吸入させる吸入装置に関するものである。
近来、利用者ないし患者自身による投与を容易とするべく、薬剤を注射ではなく液滴として吐出して吸気と共に確実に肺に到達させ、肺から薬剤を投与する手軽な方法が待ち望まれている。そこで最近、吐出ヘッド(吐出部)に設けたヒーター素子や圧電素子によって薬剤を含む液体に吐出エネルギーを付与し、マウスピース等から吸入される空気流の中に、生理学的に有効な薬剤を適正な小滴として排出オリフィスから所定数吐出させる方法が考案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
また、安定した吐出性(粒径、量)を保証するのに必要となる回復機能を遂行するための液滴吐出前の準備作業として、液滴吐出ヘッドフェース面の吸引や拭き取りを行うものもある。従来、こうした液滴吐出装置には、本体内に吸引動作や拭き取り動作を行う機能手段が内蔵されていた(特許文献3、特許文献4参照)。
更に、従来、一般に、液滴吐出装置の液滴吐出前の準備作業として、液体タンクから液滴吐出部への吐出用液体の流路形成操作には、液体タンクのカートリッジと吐出部を合体させる人為的行為が必要とされていた。また、同様の準備作業として、液滴吐出ヘッドフェース面に貼り付けられていた保護部材を剥がす行為が必要とされていた(特許文献5参照)。
国際公開WO95/01137号公報 国際公開WO02/04043号公報 特開2004―283244号公報 特開2004―283245号公報 特開平5−84925号公報
そのため、従来の一般的な液滴吐出装置では、保護部材を剥がす行為などのほかに、液体タンクから液滴吐出部への液体の流路形成において、操作者の事前の操作(液体タンクと吐出部を合体させる人為的行為)が一つ多くなって事前の作業が面倒になりがちであった。
また、従来、液滴吐出ヘッドフェース面の吸引や拭き取りについては、液滴吐出装置本体内に吸引動作や拭き取り動作を行う機能手段が内蔵されていたため、装置が比較的大型化し、かつ比較的高価になりやすかった。
このように、通常、液滴吐出装置であるインクジェット記録装置などの場合には、印刷前に回復操作と呼ばれる動作として、吐出ヘッドへのインクの充填や、吐出口を塞いでいるインク溜まりやゴミの除去を行うクリーニングを行い、吐出不良の起こらない正常な状態としてから吐出を開始していた。
これは、インクジェット方式などを利用する吸入装置でも、当然必要なことである。或る種の吸入装置では、通常の記録装置より、はるかに小さい薬剤の液滴を適量だけ確実に利用者の肺まで到達させる必要があり、通常の記録装置と同等以上の吐出性能を保証しなければならない。更に同時に、糖尿病患者のように定期的にインシュリンの投与さえ行えば健常者と同じ生活が行えるような利用者に対して、使用可能とするためにも、いつでもどこでも簡単に手間を掛けずに使用できる吸入装置であることが要求される。こうして、携帯性を良くするためにも、より小さい吸入装置とする要求もある。
こうした携帯性向上のためには、カビの発生等を考えると衛生面への配慮が不可欠であるタンパク製剤などを吐出する吸入装置では、一度使用した薬剤貯蔵ないし収容部及び吐出ヘッドは大気に触れることになるので、使い捨てとして使用するのが良いと考えられる。また、吸入装置内部にも薬剤などが残らない構成を取る必要が出てくるのは、当然のことである。しかしながら、現段階の吸入装置では、これらの事を比較的簡単な構成で実現することが、あまり考慮されていないのが現状である。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、比較的簡単な構成でもって、利用者が吐出ヘッド面に触れることなく比較的容易に吐出ヘッドの回復操作を行うことを可能にし、吐出信頼性を比較的高くした吸入装置などの液滴吐出装置、それ用の液滴吐出モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明の液滴吐出モジュールは、液体を収容するための液体収容部と、液体を液滴として吐出するための吐出部と、吐出部の吐出部分を少なくとも覆っている保護部材を有する液滴吐出モジュールであって、ハウジングと、ハウジング内に設けられた液滴吐出を制御するための制御部と、当該液滴吐出モジュールを着脱可能に取り付けるための保持部を有する吸入装置本体に取り付け可能に構成され、当該液滴吐出モジュールが吸入装置本体の保持部に装着される際に、吸入装置本体の第1の部分と係合して液体収容部から吐出部に液体が供給されるようにする第2の部分と、吐出部に液体が供給されるのに続いて吸入装置本体ラックからなる第3の部分と係合して保護部材を張った状態で吐出部分から巻き取りにより剥離、吐出部分が吸入流路に剥き出しの状態になるようにする、前記保護シートの端部が固定され吐出部分に平行に所定範囲で移動可能に保持されたピニオン付きの巻き取り軸を含む第4の部分と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するべく、本発明の液滴吐出装置は、ハウジングと、ハウジング内に設けられた液滴吐出を制御するための制御部と、上記液滴吐出モジュールと、液滴吐出モジュールを着脱可能に取り付けるための保持部を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するべく、本発明の液滴吐出装置は、ハウジングと、ハウジング内に設けられた液滴吐出を制御するための制御部と、上記液滴吐出モジュールを着脱可能に取り付けるための保持部を有することを特徴とする。これは、液滴吐出モジュールを取り付けて液滴吐出装置を構成する液滴吐出装置本体とも言うべきものである。
本発明の構成によれば、液剤貯蔵ないし収容部から液滴吐出部への液体の供給に係る充填手段、吐出部の吐出部分を覆っている保護部材を液滴吐出部分から剥離させるための剥離手段が、続いて動作することが可能になる。このように、液剤吐出部分には保護部材を設け、液滴吐出モジュールないしカートリッジを吐出装置本体に装着する一つの動作過程にて、液体を液滴吐出部に充填する動作、吐出部から保護部材を剥離する動作(更には、液滴吐出部分の清掃が行われる場合もある)が続いて行なわれるようにしたので、利用者が吐出部分に触れることによる吐出不良や煩わしい利用者の前作業がなくなって、利用者の能力に関係なく、適正な吐出状態に回復できる。
本発明によれば、吐出部分が保護部材で保護された液滴吐出モジュールを吐出装置本体側に装着するという比較的簡単な操作で吐出部分の回復動作を完遂することを、比較的簡単な機構でもって可能としている。こうして、吐出不良を起こさないための液滴吐出部の保護と装着時の回復動作の安定化を達成している。
以下、本発明の実施の形態を明らかにすべく、図を参照して具体的な実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明による吸入装置の一実施例を説明する断面図である。本体ケース1の上部の一端には、薬剤吐出カートリッジないしモジュール101がマウスピース100と一体となって嵌合するように取り付け部ないし穴(保持部)30が設けられ、反対面は空気流路となるように空気取り入れ口として抜けている。薬剤吐出カートリッジ101は、吸い口部121と空気取り入れ口120を持つマウスピース100と着脱可能であっても良い。
本体ケース1の下部には、本吸入装置を制御するための制御基板(制御部)2が設けられている。制御基板2には、本体ケース1に着脱可能に設けられた蓋3によって交換可能となっているバッテリ4がバネ性を有する接点5を介して電気的に接続される。また、制御基板2上には、吸い口部121からの吸入による負圧を検出する負圧センサ6が配置され、負圧センサ6は、流路形成部材7によって、マウスピース100に設けた負圧検出穴110と装着時に連結する構成となっている。
本実施例では、薬剤吐出カートリッジ101は、ゴムなどの可撓性部材からなる薬液袋(液体収容部)202を内包する薬液タンク201、及びタンク201から供給される薬剤を微小液滴として吐出する吐出ヘッド(吐出部)102を有する吐出ヘッドケース103から構成される。一定範囲において、吐出ヘッドケース103は薬液タンク201に対して可動になっている。薬液タンク201の吐出ヘッド102側の面には、吐出ヘッド102に薬剤を送り込むための穴が設けられ、タンク201と吐出ヘッド102の結合前は、この穴は、アルミ箔等で作られた膜203で塞がれている。こうするのは、次の理由による。薬液タンク201には、滅菌された薬液が入っているため、使用前に外気に触れることは好ましくなく、完全に密閉された状態を保つ必要がある。また、吐出ヘッド102に薬液が漏れ出していると、薬液の成分の析出等が発生し、吐出ヘッド102の吐出ノズル(不図示)を塞いでしまうことになるので薬液タンク201と吐出ヘッド102は使用直前まで分離された構成が望ましい。薬液タンク201は、吐出ヘッドケース103と取り外せる形態であっても良いし、一体の形態であっても良い。
本実施例の場合、吐出ヘッド102は、サーマルインクジェットプリンターに使用される種類のものであり、1または2以上の吐出ノズル(不図示)を備えている。そして、吐出ヘッド面に接するようにフェルト材等の吸収材107を配置し、吸収材107は吐出ヘッド保護シート(保護部材)108上に接合されている(図2参照)。吐出ヘッド保護シート108の端部(吸い口部121側を後方として、前方の端部)は、薬剤吐出カートリッジ部の斜視図である図2に示すように、両端にピニオン109aを有する巻き取り軸109に結合されている。巻き取り軸109は、一対のガイド溝111内に可動に取り付けられている。
本体ケース1には、コンタクトプローブ10が設けられている。コンタクトプローブ10は、吐出ヘッド102に吐出電流を伝達するための接点部品であり、フレキシブル基板(不図示)にて制御基板2と電気的に接続している。本体内部の形態に合わせて、フレキシブルでないプリント基板であってもTAB形態の基板であってもよい。このコンタクトプローブ10は、薬剤吐出カートリッジ101の装着時に、薬剤吐出カートリッジ101に配置された接続基板(第2の部分)104と電気的接続を行う。
以上の構成の本実施例の操作及び動作を説明する。
利用者は、まず、図3に示すように、薬剤吐出カートリッジ101と一体となったマウスピース100を本体ケース1に挿入していく。このとき、薬剤カートリッジ101と一体となったマウスピース100側の接続基板104(第2の部分)は、薬液袋202を変形させる力を有するバネ8にて付勢されている加圧板9(第1の部分)に突き当たり、バネ8のバネ力により、薬液タンク201に対して可動な吐出ヘッドケース103は、薬液タンク201側に押される。これにより、薬液袋202に設けた膜203が、吐出ヘッドケース103と一体に形成されて先端が尖っている薬液導入管105で突き破られ、薬液袋202から吐出ノズル102への薬液流路が繋がる。これに続いて、薬液袋202が、吐出ヘッドケース103に一体形成されている突起部106によって加圧され、薬液が、薬液導入管105を通って吐出ヘッド102に流れ込み、吐出ノズル(不図示)から溢れる程度に充填される。薬液袋202の加圧が先に行われ、その後に薬液袋202と吐出ノズル102間の薬液流路貫通が行われる構成でも良い。ここで、吐出ノズル102から溢れた薬液は、吐出ノズル表面に設けられた吸収材(清掃部材)107に吸収される。
続いて、薬剤吐出カートリッジ101と一体となったマウスピース100を本体ケース1の取り付け穴30に更に押し込んでいくと、巻き取り軸109の両端に配置したピニオン109a(第4の部分)は、本体ケース1内部に配置したラック11(第3の部分)とかみ合い始める。これにより、吐出ヘッドケース103に設けた巻き取り軸109が、吐出ヘッド102面と平行に移動可能とするガイド溝111に沿って相対的に後方(図4の左方)に移動し、ガイド溝111の後端で止まる。この際、ピニオン109aと一体の巻き取り軸109は、図4において時計方向に回転しつつ前方(図4の右方)に動こうとするが、吐出ヘッド保護シート108が粘着材にて吐出ヘッド部以外の面に接着されているので、その接着力で後方に引っ張られるため、ガイド溝111(これは前方に移動して行く)に沿って相対的に後方に移動することになる。これと同時に、巻き取り軸109を後方に引っ張っている吐出ヘッド保護シート108はピンと張った状態で、ピニオン109aとラック11との噛み合いにより回転する巻き取り軸109に巻き取られていく。巻き取り軸109が回転することにより、吐出ヘッド保護シート108と薬液吸収材107は巻き取られていき、吐出ヘッド面は、マウスピース100の吸入流路に剥き出しの状態になる。それとともに、吐出ヘッド面はリフレッシュされて吐出不良が起きにくい吐出待ち状態となる。つまり、吐出ヘッド102の回復が完了した状態となる。こうして巻き取り軸109に巻き取られた状態を不図示のロック機構(マウスピース100と一体になった薬剤カートリッジ101の装着をロックする機構)により固定した状態を、断面図である図4及び外装ケース1などを取り去った斜視図である図5に示す。
以上の動作と同時に、吐出を行うための電気を伝達するコンタクトプローブ10との接続、及びマウスピース100に設けた負圧検出穴110と負圧センサ6に繋がる流路形成部材7との嵌合も行われ、吸入装置本体へのマウスピース100及び薬剤吐出カートリッジ101の装着が完了したことになる。ここで、利用者がオン/オフスイッチ(不図示)を操作して吸入装置本体への通電をスタートさせる。或いは、マウスピース100または薬剤吐出カートリッジ101または両方の装着を内部に設けたセンサ(不図示)にて検出し、装置本体の電源を自動でオンさせることも可能である。更には、サーマルインクジェット方式の場合には薬剤吐出カートリッジ101に抵抗体が内部に配置されているので、その抵抗値の大きさを測定して、適切な測定値領域ならば、薬剤吐出カートリッジ101及びマウスピース100が一体の場合において装着が完了したとして、吸入装置を自動的にオンすることも可能である。
吸入装置の電源がオンされたならば、利用者がマウスピース100から吸気を行うと、空気取り入れ口120からの気流によって発生する負圧が負圧センサ6にて検出される。この検出に基づいて、制御基板2に設けた判定回路部が吐出可能な吸入量と判断したならば、制御基板2上に設けた制御手段にて吐出ヘッド102からの薬剤吐出が制御され、吐出が行われる。これにより、マウスピース100から気流に乗って薬剤の混合流体がマウスピース100の吸い口部121を通り、利用者の体内に吸入されていく。所定の吸入が終了した段階で、不図示のロック機構の解除動作を行うことにより、マウスピース100と一体になった薬剤カートリッジ101を簡単に取り出すことができる。
マウスピース100の吸い口部121は、人の口形状に合わせて楕円形状となっている(図5参照)。これの形状により、吸い口部121を咥えた口の横脇からの漏れが防止される。こうして、吸入のムダが少なくなり、かつ、薬剤が効率よく体内に吸入されることになる。
本実施例の上記の吸入動作を図7を参照して説明する。図7は吸気における吸入カーブと液滴吐出する期間の関係を示したものである。利用者の吸入が開始され、負圧センサ6で検知される負圧(吸入速度あるいは流量に関係する)が吐出可能な領域に達したなら、制御基板2による制御によって吐出ヘッド102から液剤吐出が開始され、同時に振動モータ(制御基板2上には、不図示の振動モータを配置している)の振動も開始されて、利用者に液剤吐出が開始したことを知らせる。吐出ヘッド102から予定量の液剤吐出が終了した後、最後の吐出液剤が肺に到達するように、次のことが行われる。負圧センサ6の負圧測定値より演算された吸入速度及び吸入持続時間をもとに、予備吸入分を吸入させるべく、振動モータは吐出終了後、予備吸入時間分、振動し、吐出された液剤が完全に肺に到達するように利用者に吸入を促す。振動モータの振動が終了すると、利用者ないし患者は吸入を停止する。これによると液剤吐出と吸入が連動し、確実に液剤を肺に送り込むことが可能となり、吸入不足などの失敗がなくなる。
図8に本装置の制御基板2の周りの全体的なブロック図を示す。図8において、251は、演算処理装置であるところのCPUであり、プログラムを格納したフラッシュROMを内蔵している。252は、前記プログラムが動作する場合において一時的にデータを格納するためのリード/ライト可能なメモリであるところのSRAMである。214は、装置の状態を利用者、メンテナンス作業者などに知らせるための表示装置であるところのLEDである。205は、装置の状態や記憶内容をホストに転送したりホストからのデータを受けるための無線通信を司る無線ユニットであり、206はこの無線ユニット用のアンテナである。208は、上記負圧センサ6の出力をレベル変換および増幅する増幅器であり、209は、この増幅器208のアナログ出力をデジタル信号に変換するADコンバータである。210は、吐出ヘッド102の制御を行うドライバである。211は、カレンダー・時計機能を持つRTC(real time clock)であり、212は、このRTC211用のバックアップ用の電池である。213は、電気回路に供給する各種電圧を作成するところの電源であり、メイン電池、充電回路、リセット回路、電源スイッチなどを含む。
更に、217は、各種ブロックに対する出力または入力信号を処理し、またバスを介してCPU251と接続されている制御回路である。また、外部インターフェースとして、CPU251に接続されたUSBポートも設けられている。
上記構成において、薬剤吐出カートリッジ101と一体となったマウスピース100を本体ケース1に取り付けた後、電源スイッチが操作されることにより、電源213はリセット信号をCPU251に対して出力する。そして、その信号によりCPU251は初期化が行われ、内部のフラッシュROMに記憶されたプログラムによって動作を始めて、特別な設定がなされていなければ通常の動作モードとして動作を開始する。利用者が吸入することにより負圧センサ6の出力が変化し、その変化が増幅器208、ADコンバータ209、制御回路217を介してCPU251に伝えられる。吸入量が予め決めた閾値を超えたとき、CPU251は、振動モータに電圧を印加してこれを振動させるとともに、制御回路217、ドライバ210を介してヘッド部102にパルス信号などを送る。それにより、薬剤吐出カートリッジ101の吐出ヘッド102から薬剤が吐出される。上述した様に、規定時間吐出した後も、振動モータは規定時間振動を続け、その間吸入を利用者に促す。
図6に上記実施例の変形例を示す。図6は、装置の外装ケースを取り除いた状態の斜視図である。この変形例では、本体ケース1の内部にモータ50を設け、モータ軸51の先端にピニオン52を圧入するか、モータ軸51に直接ピニオンを形成する。一方、マウスピース100にラック53を一体的に形成し、本体側への装着の際に本体側のピニオン52と噛み合うように配置する。この構成において、薬剤カートリッジ101と一体になったマウスピース100を本体ケース1に挿入すると、まず、マウスピース100の有無を検知するセンサ(不図示)がマウスピース100の存在を検知し、制御基板2と電気的に接続されたモータ50が駆動を始め、モータ軸51に取り付けられたピニオン52が回転をスタートさせる。こうして、マウスピース100の側面に一体的に設けたラック53にピニオン52から挿入力が発生する構成となる。その他の部分は、上記実施例の構成と同じである。こうすると、マウスピース100の先端を本体外装ケース1の取り付け部30の口に入れるだけで、自動的に装置本体が、回復動作を行いながら、薬剤カートリッジ101と一体になったマウスピース100を装着してくれる。利用者にとっては、より操作が簡単な吸入装置となる。
以上説明した実施例によれば、液体貯蔵ないし収容部と液滴吐出部がマウスピースと一体となっているため簡単に着脱が可能で且つこれがディスポーザブルであることにより、患者の精神的、肉体的負担が軽減され、液滴を装置本体内に残さないように衛生面も十分考慮されている。更に、吐出不良を起こさないための液滴吐出部の保護と装着時の回復動作の安定化を達成しているので、吐出信頼性が高く、いつでもどこでも簡単に安心して吸入が可能となる吸入装置を提供できる。また、利用者が吐出ヘッド面に触れることなく液滴吐出モジュールを吸入装置本体に簡単に装着できて、装置本体内部も利用者の手も汚さずに吐出ヘッドの回復動作が可能となる。
吐出部への液体の充填手段としては、上記例に限らず種々の形態が可能である。例えば、吐出部へ通じる薬液袋の部分の内壁同士を接着させておいて、薬液袋が押圧されるときに、内壁同士の接着が剥離されて薬液袋と吐出部が繋がる形態も可能である。また、保護シートを剥離する手段としても、ラックとピニオンのかみ合いを用いる上記例に限らず種々の形態が可能である。例えば、吸収材付き保護シートを剛体的な材料で形成して且つスライド可能とし、液滴吐出カートリッジ装着時に、保護シートの端部に本体側の部分が当たって保護シートをスライドさせ吐出部の吐出ノズル部分を吸収材で清掃しつつ露出する形態も可能である。
また、マウスピースを持たない液滴吐出カートリッジの形態も可能である。この場合、吐出部からの液滴吐出は、利用者が吐出スイッチを押すことで開始されるようにし、吐出された液滴を利用者の口に直接送り込むようにすればよい。これは、一般的な液滴吐出装置として利用できる形態でもある。この際、吐出スイッチをユーザーが指で押す間中、薬剤液滴が吐出されるようにしてもよいし、吐出スイッチをユーザーが指で押すと、所定量だけ薬剤が吐出されるようにしてもよい。
本発明の液滴吐出装置や液滴吐出モジュールは、薬剤吸入用の他に種々の用途に用いられ得る。例えば、一般的な液体塗布装置、芳香剤などの噴霧状吐出装置、ニコチンなどの嗜好品の吸入装置、インクジェット記録装置などにも使用することができる。この様に、本発明の液滴吐出装置や液滴吐出モジュールは、確実で衛生的な液滴吐出を必要とする種々の用途に容易に適用可能である。
本発明の実施例としての吸入装置の全体構成を示す断面図である。 図1の液滴吐出カートリッジ部を示す斜視図である。 図1の液滴吐出カートリッジ及びマウスピースの装着過程を説明する断面図である。 図1の吸入装置への液滴吐出カートリッジ及びマウスピースの装着完了状態を示す断面図である。 図1の吸入装置への液滴吐出カートリッジ及びマウスピースの装着完了状態において外装ケースを取り除いた様子を示す斜視図である。 図1の実施例の変形例において外装ケースを取り除いた様子を示す斜視図である。 図1の実施例の吸入動作例を示す図である。 図1の実施例のブロック図である。
符号の説明
1 ハウジング(本体ケース)
2 制御部(制御基板)
9 第1の部分(加圧板)
11 第3の部分(ラック)
30 保持部(取り付け部)
100 マウスピース
101 液滴吐出モジュール(薬剤吐出カートリッジ)
102 吐出部(吐出ヘッド)
104 第2の部分(接続基板)
107 清掃部材(吸収材)
108 保護部材(吐出ヘッド保護シート)
109 第4の部分(ピニオン付き巻き取り軸)
202 液体収容部(薬液袋)

Claims (7)

  1. 液体を収容するための液体収容部と、液体を液滴として吐出するための吐出部と、吐出部の吐出部分を少なくとも覆っている保護シートとを有する、吐出される液滴を利用者に吸入させるための吸入流路を使用する吸入装置のための液滴吐出モジュールであって、
    ハウジングと、ハウジング内に設けられた液滴吐出を制御するための制御部と、当該液滴吐出モジュールを着脱可能に取り付けるための保持部と、を有する吸入装置本体に取り付け可能に構成され、
    当該液滴吐出モジュールが吸入装置本体の保持部に装着される際に、吸入装置本体の第1の部分と係合して液体収容部から吐出部に液体が供給されるようにする第2の部分と、
    吐出部に液体が供給されるのに続いて吸入装置本体のラックからなる第3の部分と係合して保護シートを張った状態で吐出部分から巻き取りにより剥離、吐出部分が吸入流路に剥き出しの状態になるようにする、前記保護シートの端部が固定され吐出部分に平行に所定範囲で移動可能に保持されたピニオン付きの巻き取り軸を含む第4の部分と、を有することを特徴とする吸入装置に用いる液滴吐出モジュール。
  2. 前記液滴吐出モジュールが、さらに前記吸入流路を有して一体として構成されている請求項1に記載の液滴吐出モジュール。
  3. 前記保護シートに、前記吐出部分のクリーニングを行う清掃部材を設けている請求項1または2に記載の液滴吐出モジュール。
  4. 前記清掃部材が、前記吐出部分を有する面と前記保護シートとの間に設けられた液体吸収材である請求項3に記載の液滴吐出モジュール。
  5. 前記吸入流路が、吸い口部と、空気取り入れ口を持つマウスピースである請求項1からのいずれかに記載の液滴吐出モジュール。
  6. ハウジングと、
    ハウジング内に設けられた液滴吐出を制御するための制御部と、
    請求項1乃至のいずれかに記載の液滴吐出モジュールと、
    液滴吐出モジュールを着脱可能に取り付けるための保持部を有することを特徴とする吸入装置。
  7. ハウジングと、
    ハウジング内に設けられた液滴吐出を制御するための制御部と、
    請求項1乃至のいずれかに記載の液滴吐出モジュールを着脱可能に取り付けるための保持部を有することを特徴とする吸入装置。
JP2005105623A 2005-04-01 2005-04-01 液滴吐出装置 Expired - Fee Related JP4646675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005105623A JP4646675B2 (ja) 2005-04-01 2005-04-01 液滴吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005105623A JP4646675B2 (ja) 2005-04-01 2005-04-01 液滴吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006280685A JP2006280685A (ja) 2006-10-19
JP4646675B2 true JP4646675B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=37403197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005105623A Expired - Fee Related JP4646675B2 (ja) 2005-04-01 2005-04-01 液滴吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4646675B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5328256B2 (ja) 2008-08-04 2013-10-30 キヤノン株式会社 吸入装置
MX2019006675A (es) * 2016-12-09 2019-08-26 Microdose Therapeutx Inc Inhalador.

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000203053A (ja) * 1999-01-18 2000-07-25 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置用のインクカ―トリッジ
JP2003290356A (ja) * 2002-04-03 2003-10-14 Canon Inc 液体吐出カートリッジおよび該カートリッジを使用する吐出装置
JP2004230157A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Hewlett-Packard Development Co Lp 噴射ポートの手入れ機能を有する薬剤エジェクタ
JP2004283244A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Canon Inc 液剤吐出装置
JP2004283245A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Canon Inc 液滴吐出装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH058399A (ja) * 1991-07-08 1993-01-19 Ricoh Co Ltd 液体噴射記録ヘツドの保護装置及び液体噴射記録ヘツドの使用方法
JP3535656B2 (ja) * 1995-05-26 2004-06-07 キヤノン株式会社 読取りユニット及び該読取りユニットを装着可能な記録装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000203053A (ja) * 1999-01-18 2000-07-25 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置用のインクカ―トリッジ
JP2003290356A (ja) * 2002-04-03 2003-10-14 Canon Inc 液体吐出カートリッジおよび該カートリッジを使用する吐出装置
JP2004230157A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Hewlett-Packard Development Co Lp 噴射ポートの手入れ機能を有する薬剤エジェクタ
JP2004283244A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Canon Inc 液剤吐出装置
JP2004283245A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Canon Inc 液滴吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006280685A (ja) 2006-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4393518B2 (ja) 薬液カートリッジおよび該カートリッジを用いた吸入装置
JP5602360B2 (ja) 薬剤吐出装置及び該装置の吐出性能の把握方法
JP2006212203A (ja) 吸入装置、及び液剤吐出カートリッジ
US20100186738A1 (en) Liquid cartridge
JP2009213618A (ja) 非吐出液カートリッジ及び液剤吐出装置
US8616199B2 (en) Inhaler and ejection head unit attachable to the inhaler
JP5328242B2 (ja) 薬剤吐出装置の洗浄装置
JP2004283244A (ja) 液剤吐出装置
US20090145431A1 (en) Liquid formulation ejection device
JP2010046167A (ja) 吸入装置及びその制御方法
US20090283094A1 (en) Medicine ejection device
JP2006212088A (ja) 吸入装置
JP4646675B2 (ja) 液滴吐出装置
JP2004283245A (ja) 液滴吐出装置
JP5247165B2 (ja) 吐出ヘッドユニット
JP2006198127A (ja) 吸入装置
JP2004350971A (ja) 液滴吐出装置
JP2004350985A (ja) 肺吸引用液滴吐出装置
WO2008010425A1 (en) Medicine ejection device
JP2009273663A (ja) 液体吐出装置の洗浄装置および洗浄液容器
JP2004290592A (ja) 液滴吐出装置
JP4474318B2 (ja) 吸入装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees