JPH085774B2 - 竹塩を含有する口腔衛生増進用組成物 - Google Patents
竹塩を含有する口腔衛生増進用組成物Info
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Description
虫歯予防に効果が優れた口腔衛生増進用組成物に関する
ものとして、より詳しくは竹塩を単独または塩化ナトリ
ウムと混合使用することによって、歯周疾患予防、治療
及び虫歯を予防する口腔衛生増進用組成物に関するもの
である。
の通り、歯周疾患予防、治療及び虫歯を予防するため
に、塩化ナトリウム、抗プラスミン剤、アラントイン誘
導体、ビタミン類、アミノ酸類等を単独または混合使用
し、口腔衛生増進用組成物として広く用いられている。
しかし、その予防、治療の効果は微弱であり、なお、こ
れらのうちに歯周疾患予防、治療に効果があると知られ
ている塩化ナトリウムはその固有な塩味と、口をすすぐ
とき、洗浄力の補強のために用いられる気泡剤である陰
イオン界面活性剤の気泡力を顕著に減少させ、歯磨使用
時の使用感を減少させる短所がある。かかる歯磨組成物
の短所を改善するために、日本公開特許公報昭60−9
2,208号においては、アルキル硫酸ナトリウムとN
−アシルグルタマートを混合使用しており、日本公開特
許公報昭57−106,606号においては、アルキル
硫酸ナトリウムと非イオン界面活性剤であるポリオキシ
エチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンステアリル
アルコールエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアリ
ン酸塩、ポリオキシエチレン砂糖脂肪酸エステル類等を
使用して、気泡力を改善しようと試みており、日本公開
特許公報昭49−13,341号においては、薄荷オイ
ルとミドリハッカオイルとを主成分とする香料を使用し
て塩味を緩和しようと行った。なお、大韓民国特許出願
公告第90−6826号には、塩化ナトリウム、トラネ
キサミク酸、アラントインクロロヒドロキシアルミニウ
ム、酢酸トコフェロールを混合使用して歯周疾患予防及
び治療の効果を高めようとしており、気泡剤としてラウ
リル酸硫酸ナトリウムと非イオン界面活性剤であるポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレン系縮合高分子物質
を使用して、気泡力を改善しようとしており、塩化マグ
ネシウムを少量添加して、塩化ナトリウムの塩味を緩和
しようとしたが、良い結果を得ることができなかった。
来の秘薬である竹塩を歯周疾患予防、治療及び虫歯予防
効能効果の評価のために、実験してきたところ、その予
防及び治療の効能効果が顕著に優れ、口腔衛生増進用組
成物として単独または塩化ナトリウムと混合使用するこ
とによって、塩化ナトリウムの塩味の緩和及び気泡力の
増強効果が得ることができるとの知見を得て、本発明を
完成するに至った。
し、加熱して製造したものであり、これは新たな細胞を
生成させる細胞再生作用を有する竹と、殺菌及び腐敗を
防止する塩とを炉で高熱に数度繰り返して処理すること
によって、これらが持っている毒素を除去し、薬効を最
大限増進させた秘薬と知られてきた。本願発明組成物で
用いられる竹塩は、実質的に古書に伝わる方法によって
製造され、具体的には竹の中に塩、通常は天日乾燥塩を
充填し、固め、細かい篩にかけ適量の水と混合したオー
クルで上部および下部の穴に蓋をし、この竹を松を燃料
として12時間炉中で焼き(炉の内部温度は約1000
℃)、室温にて12時間放置し、灰と塩の固まりを注意
深く分離し、この粉末塩を新しい竹の中に充填し、8度
繰返して焼結させ、9度目にピッチを添加し、温度を1
500℃まで上げ、塩の固まりを溶融させ、これを室温
にて放置し、竹塩を得た。得られた竹塩の成分は、Na
Cl 80%またはそれ以上、Ca、K、Mg、SO4 2-、
PO4 3-および、Zn、Fe、B、Sr、Mn、CoおよびF
などのミネラルを含む。さらに、得られた塩は塩基性で
ある。竹塩の製造時、用いられる塩は通常天日塩を使用
し、その他食用塩、岩塩、試薬級塩化ナトリウム及び塩
化カリウムが用いられ、竹としては竹または淡竹が用い
られるが、竹の種類を制限する必要はない。
販売されるものとして細胞再生作用を有する竹と黄土、
殺菌及び腐敗を防止する塩を炉で高熱(1,000℃以
上)に繰り返し処理して、毒素を除去し、薬の効力を最
大限増加させたものである。周知の通り、竹塩に用いら
れた材料である竹と塩の効能を見れば、竹はシアニン、
ペオニン、シアニジン、ペアニジン、ガラクトース等の
成分を含有しており、歯痛、歯茎出血、かぜの症状、腫
瘍、細胞再生力等に効果の優れたものとして「東医宝
鑑」、「本草綱目」、「神農本草経」、原色韓国薬用植物図
鑑に記載されており、塩は高い浸透作用で消毒、殺菌効
果を持っており、歯茎の出血、浮腫、炎症、口臭を消失
させ、歯周炎に効果があるものとして、「東医宝鑑」、
「本草綱目」、「神農本草経」等に記載されている。
て、古書に伝わる方法を紹介すると、次の如くである:
海風に触れて育った真竹(3年になったものが適当)を一
方は開き、他方は閉鎖しているように順に切った後、天
日塩を竹の管にしっかり詰め込んで、山中の肥やし気の
ない黄土を細い篩に9度かけた後、陰で干し、固く練
り、赤松葉、よもぎ、竹の葉を1cm程詰め込んだ後、端
部分に2cm程度に練られた黄土をもって封じ込める。こ
のような竹を数個作り、黄土で作った陶磁器の釜に松の
木を敷き、松やにを振り撒いた後、火を起こす(室内温
度1,000℃以上)。約24時間後、取り出して[この
時、竹、赤松葉、よもぎ、黄土のやにを吸い取った塩の
柱だけが残る]塩の塊を細く粉砕し、初めと同じ方法
で、新たな竹の管に塩を入れ、火を起こす方法を8度繰
り返し、9度目には高熱(1,500℃以上)を出すこと
ができるように、特殊ステン炉を地下に作り、この炉は
松やにだけで火を起こして熔けると炉の鉄水のように流
れるが、火が消えるとこの液体が固くなって石のように
変わる。この塊が竹塩であり、適当に粉砕して使用す
る。
炎作用、細胞再生作用、体質改善、抗菌作用、抗ガン作
用等をし、かぜの症状等に効果のあるものと金 インフ
ンの「神薬(1986)」の合成神薬編に、李 グォンイク
等の「神方薬(1989)」に記載されており、民間薬とし
て千年余り間使用されており、特に山寺の僧侶らが多く
用いた。上記の方法から製造された竹塩は歯茎の色変化
を測定することによって、塩化ナトリウム、抗プラスミ
ン剤、アラントイン、ビタミン類、アミノ酸類等を単独
または混合使用した口腔用組成物より顕著に歯茎の健康
状態の維持及び改善効果を表わすことを確認しており、
虫歯の原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンス
(S.mutans)と一般菌に対する殺菌力試験を通じて3
倍以上の効果を発見することによって、本発明を完成す
ることに達した。
剤、義歯洗浄剤、チューインガム、歯茎マッサージクリ
ーム等の通常的な成分に歯周疾患予防、治療及び虫歯予
防の効果が優れた薬用成分として竹塩を単独または塩化
ナトリウムと混合使用することを特徴とする、口腔衛生
増進用組成物に関するものである。
して、ナトリウム、塩素、鉄、カルシウム、マグネシウ
ム、マンガン、燐、亜鉛、硫黄等が含まれている。本発
明をより詳しく説明すると、竹塩を単独または塩化ナト
リウムと混合使用する口腔衛生増進用組成物として口腔
用製品を製造することに必要な通常の成分と組成物全体
に対して、竹塩を単独または塩化ナトリウムと混合使用
して、0.1乃至30重量%含有するものを特徴とす
る、口腔衛生増進用組成物に関するものである。この
時、好ましい比率は1乃至15重量%であり、竹塩と塩
との混合物を使用する場合に、竹塩と塩との比率は1:
5乃至1:15であるものが好ましい。上記の成分を
0.1重量%以下に使用する場合は、歯周疾患予防、治
療及び虫歯予防の効果が微弱になり、30重量%以上を
使用する場合は、竹塩または塩化ナトリウムの固有の塩
味及び竹塩が持っている硫化物の臭気によって不快感を
感じ、界面活性剤の気泡力を減少させ、使用感を低下さ
せることになる。
種類及び使用目的等によって、通常使用する成分の適当
量を使用して配合した。例えば、本発明の歯磨組成物は
通常的な歯磨成分から、例えば第2リン酸カルシウム、
沈降ケイ酸、炭酸カルシウムのような研磨剤、ソルビッ
ト液、グリセリン、ポリエチレングリコールのような湿
潤剤、アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン系縮合高分子物質のような気泡剤、
サッカリン、アスパタムのような甘味剤、薄荷、ミドリ
ハッカのような香料、パラオキシ安息香酸メチルのよう
な防腐剤、フッ化ナトリウム、クロロヘキシジン、トラ
ネキサム酸、アラントインのような薬効剤及び結合剤に
本発明の特徴的な成分である竹塩または竹塩と塩化ナト
リウムとの混合物を0.1乃至30重量%を加え、一般
に歯磨組成物の製造時に使用する製造方法につれて、製
造することができる。本発明の他の口腔用製品の組成物
は、通常その製品に用いられる成分の適当量を使用し、
薬効剤として歯周疾患予防、治療及び虫歯予防の効果が
優れた竹塩を単独または塩化ナトリウムとの混合物を
0.1乃至30重量%、または好ましくは1乃至50重
量%混合して、製造することができる。
に説明する口腔衛生増進用組成物の例である。この口腔
衛生増進用組成物中、歯磨組成物の製造順序は湿潤成分
である結晶性ソルビット液にカルボキシメチルセルロー
スナトリウム、サッカリン、防腐剤等粉末の少量成分を
分散させ、精製水で延ばした後、混合器で1次混合し、
その次に第2リン酸カルシウム等の研磨剤と塩化ナトリ
ウム及び竹塩を入れ、2次混合した後、最終に気泡剤で
あるアルキル硫酸ナトリウム、安静剤類、香料成分等を
入れ、真空状態下で3次混合することによって、歯磨組
成物を製造した。その他、口腔衛生増進用組成物の製造
は通常的な製造順序につれて製造した。
遂行するために製造した。
を製造した。比較例5乃至8 次の表2による成分を使用し、通常的な歯磨組成物を製
造した。
による各々の口腔衛生増進用製品の組成物を製造した。
4歯磨の殺菌力比較試験 表1に表示された歯磨を製造し、全体重量比10%をと
って嫌気性菌及び好気性菌に対する通常的な殺菌力実験
方法として37℃で24時間放置後、菌の成長状態を
U.V分光光度計の透光度で確認し、その結果を表1に
記録した。殺菌力の評価基準は比較例4を透光度の測定
はパーキン−エルマー・ラムダ 15 UV/VIS分光
光度計を使用した。実験例2 : 実施例3乃至6と比較例5乃至8歯磨の歯周
疾患予防の効果比較実験 本発明の歯磨と比較例の歯磨を持ち、毎日3回ずつ(各
3分間)20日間口をすすぎ、歯茎の色変化を測定し、
歯茎の健康状態の維持及び改善効果を比較試験した。色
変化は日本全色のΣ80色次系(Japanese Whole Color
Σ80 Colorimeter)を使用した。
色度は低く表われる。即ち、鮮明な紅色が表われる。
ある鮮明な紅色が表われるので、歯周疾患予防、治療及
び歯茎の健康増進の効果が優れたことが分かった。比較
例5の通り、竹塩0.1重量%以下においてはその効果
が微弱であり、比較例6においては、その効果は良好で
あるが、その特有の硫化物の臭気と塩味によって、使用
感が不良であった。
防に優れた効果があった。
Claims (12)
- 【請求項1】 竹筒の中に塩を充填し、黄土で蓋をし、
この竹を高温にて加熱、焼成し、冷却後、灰と塩の固ま
りを分離し、この粉末塩を新らたな竹筒の中に充填し、
繰返し焼結させた後、さらに温度を上昇させ、塩の固ま
りを溶融、冷却後得られた竹塩であって、竹塩がナトリ
ウム、塩素、鉄、カルシウム、マグネシウム、マンガ
ン、りん、亜鉛、硫黄を含み、この竹塩を、単独また
は、竹塩と塩の混合比が1:5乃至1:15である混合
物を、0.1乃至30重量%含有することを特徴とする
口腔衛生増進用組成物。 - 【請求項2】 竹塩または竹塩と塩との混合物を0.1
乃至30重量%含有することを特徴する、請求項1記載
の組成物。 - 【請求項3】 竹塩または竹塩と塩との混合物を1乃至
15重量%含有することを特徴とする、請求項2記載の
組成物。 - 【請求項4】 口腔衛生増進用組成物が歯磨である、請
求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項5】 口腔衛生増進用組成物が口腔清浄剤であ
る、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項6】 口腔衛生増進用組成物が義歯洗浄剤であ
る、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項7】 口腔衛生増進用組成物がチューインガム
である、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項8】 口腔衛生増進用組成物が歯茎マッサージ
クリームである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組
成物。 - 【請求項9】 研磨剤、湿潤剤、気泡剤、甘味剤、香
料、防腐剤、薬効剤及び結合剤を含む、請求項4記載の
組成物。 - 【請求項10】 竹塩だけを使用することを特徴とす
る、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項11】 竹塩と塩との混合物を使用することを
特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成
物。 - 【請求項12】 竹塩と塩との混合比率が1:5乃至1:
15である、請求項11記載の組成物。
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