JPH0855119A - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JPH0855119A
JPH0855119A JP6209239A JP20923994A JPH0855119A JP H0855119 A JPH0855119 A JP H0855119A JP 6209239 A JP6209239 A JP 6209239A JP 20923994 A JP20923994 A JP 20923994A JP H0855119 A JPH0855119 A JP H0855119A
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康子 東樹
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの色付け編集に対するガイドを行うこ
とができ、文書が画一化せず、かつ全体として適切な色
付けがなされた文書を容易に作成できる文書処理装置を
提供することを目的とする。 【構成】 文書の構成要素の組に対して色付けの候補と
なる色の組を導出するための配色規則を保持する配色規
則保持手段と、前記配色規則保持手段の保持する配色規
則に基づいて、前記構成要素と色を対応付けて前記色付
けの候補となる色の組を表示する候補色表示手段とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色を扱うことができる
ワードプロセッサなどの文書処理装置に利用することが
できる。
【0002】
【従来の技術】近年の技術の進歩により、ワードプロセ
ッサやワークステーション上の文書編集エディタなどに
おいて、手軽に文書を作成できるようになった。最近で
はさらにその機能が高まり、カラー文書が作成できるよ
うになった。作成したカラー文書をカラープリンタに出
力することにより、紙の書類として利用することができ
る。
【0003】ワードプロセッサなどの文書編集装置にお
いて、文書のある領域に対して色の指定を行う際には、
その表示装置や印刷装置において指定することができる
全ての色がユーザに示され、ユーザはその中から用いる
色を指定することが普通である。
【0004】例えば、使用可能な全ての色を、画面上の
ある領域を各色で塗りつぶし表示することによりユーザ
に示し、その中からユーザは使用する色を決定する。全
ての色を同時に表示するだけの大きさの領域が画面上に
とれない場合には、色を色相などにより分類して、ユー
ザは希望する色相などを選択し、その色相に分類された
色から選択するということも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】色付けに使用できる色
が多いと、文書の表現のバリエーションが増えるが、反
面、どのような色を付けると効果的なのかがわからない
ため、ユーザは色の選択に困り、結果としてあまりよい
とはいえない色づかいをしてしまうことがある。
【0006】このような問題を解決するために、特開平
4−14170号公報では、文書の目的あるいは印象を
入力すると、システムは文書の構造を読み取り、それに
色・レイアウトの知識を利用して自動的に色付け・レイ
アウトを行うという技術が提案されている。
【0007】ところが、このようなシステムによって出
力される文書は画一的になるという欠点がある。ある知
識を利用すると常に同じレイアウト、同じ色付けが行わ
れるためである。ここで、画一化を避けるために自動生
成された文書を後編集するととしても、前述の編集時の
問題と同様に、どの部分をどのように変更すれば良いか
というガイドはなされず、結果として、あまり良いとは
言えない変更を加えてしまうという問題が発生すること
になる。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、ユーザの色付け編集に対するガイドを行うこと
ができ、文書が画一化せず、かつ全体として適切な色付
けがなされた文書を容易に作成できる文書処理装置を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、文書処理装置
において、文書の構成要素の組に対して色付けの候補と
なる色の組を導出するための配色規則を保持する配色規
則保持手段と、前記配色規則保持手段の保持する配色規
則に基づいて、前記構成要素と色を対応付けて前記色付
けの候補となる色の組を表示する候補色表示手段とを有
する。
【0010】また、文書の構成要素の組に対して色付け
の候補となる色の組を導出するための配色規則を保持す
る配色規則保持手段と、前記配色規則の適用に関わる制
約条件を指示する条件指示手段と、前記条件指示手段の
指示する制約条件と前記配色規則保持手段の保持する配
色規則に基づいて、前記構成要素と色を対応付けて前記
色付けの候補となる色の組を表示する候補色表示手段と
を有する。
【0011】更に、本発明は構造化文書を処理する文書
処理装置であって、前記候補色表示手段に表示された色
付けの候補となる色の組の中の色を指定する色指定手段
と、前記色指定手段で指定された色と該色に対応付けら
れている構成要素に基づいて、前記構造化文書の構成要
素ごとにそれぞれ色付けを行う色付け処理手段とを有す
る。
【0012】本発明において色の組を指定できる文書の
構成要素としては、例えば、タイトル、見出しなどの作
成する文書の論理的構成要素や、背景色、表の罫線など
の作成する文書のレイアウト的構成要素がある。
【0013】
【作用】本発明は、文書の構成要素に色付けを行う際
に、配色規則保持手段によって、指定可能な色を構成要
素の組に対応付けた形式で制限することにより、効果的
な色付けを容易に可能にする。具体的には、ユーザがあ
らかじめ配色の用途等を表す名称を用いて配色規則の中
のどのような色の組を用いるかを指定すると、候補色表
示手段はユーザの指定する配色の用途に対して好ましい
色の組合せを構成要素に対応付けて表示する。
【0014】また、本発明は、候補色表示手段が表示し
た構成要素と色の組合せの中からユーザが所望のものを
指示すると、色付け処理手段は文書中の各構成要素をユ
ーザが指示した組合せの色に設定する。
【0015】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、ワードプロセッサなどの文書
処理装置に色付け支援機能を付加したものである。図1
に本実施例の構成図を示す。図において、10は文書を
入力するための文書入力部、11は入力された文書を保
持するための文書保持部、12は文書をレイアウトする
ための割り付け部、13はレイアウトされた文書を表示
するための可視部、14は配色テーブル保持部、15は
検索条件指定部16とカラーリスト表示部17からなる
カラーリスト検索部である。以下に各構成部に関して詳
細に述べる。
【0016】<配色テーブル保持部14>配色テーブル
保持部14は文書の構成要素の組に対する色の候補の組
を決定する配色規則として配色テーブルを保持してい
る。配色テーブルは、1つ以上のカラーリストからな
る。カラーリストとは、文書の構成要素と、その構成要
素に付ける候補の色との組がいくつか集まったものであ
る。文書の構成要素とは、「タイトル」、「本文」、
「図」のような文書を構成する要素であり、構造化文書
においてはしばしば文書構造を定義するものとして用い
られている。カラーリストでは、色はRGB、CMY
(K)、L*a*b*、DICプロセスカラーガイドの
色票番号等の値で保持される。
【0017】配色テーブルの一例を図2に示す。図2の
配色テーブルでは、それぞれのカラーリストに対して配
色モードが割当てられている。配色モードとは文書の作
成方針を決定するものである。表中の2行目以下の各行
が1つのカラーリストとそれに対応する配色モードを表
している。カラーリスト中の各色の値は、0から100
までのRGBの値で保持されている。また、配色モード
としては「フォーマル」、「カジュアル」等の文書のイ
メージと、「OHP」、「報告書」等の文書の種類を使
用している。表中の各列は文書の構成要素とその構成要
素に対応する色を示しており、構成要素の種類として
「タイトル」や「本文」のような文書の論理的構成要素
と、「グラフ/座標軸」のような文書のレイアウト的構
成要素がある。カラーリストに含まれる構成要素の種類
は、カラーリストにより異なっているものとした。表中
に「なし」と書かれているところは、その列の構成要素
はその行のカラーリストに含まれないことを示してい
る。しかし、全てのカラーリストに含まれる構成要素の
種類は全てのカラーリストで共通であってもかまわな
い。1つの配色モードに対しては1つ以上のカラーリス
トが対応している。例えば、表中2〜4行のカラーリス
トは何れも「フォーマル」の配色モードに対応してい
る。また、1つのカラーリストに対して1つ以上の配色
モードが対応してもよい。例えば、表中の4行目は1つ
のカラーリストに対して2つの配色モード、すなわち
「フォーマル」と「報告書」が対応し、それ以外の行で
は1つのカラーリストに1つの配色モードが対応してい
る。
【0018】配色テーブルの構成は図2に示した構成に
限られるものではない。例えば、配色モードとして、文
書のイメージ、文書の種類の他に、「男性」、「女性」
等の文書の対象者も考えられる。これらの配色モードと
色付けとの関係を表す知識の一例を次に挙げる。
【0019】(1)文書のイメージと色付けの関係 文書のイメージをフォーマルにするには、青やグレーの
系統を用いる。同様に、カジュアルにするには、フォー
マルに比べると色相が富んだ色を用いる。 (2)文書の種類と色付けの関係 OHPでは、紙に印字する場合に比べると、濃度の高い
色のほうが投影された時に映える傾向がある。報告書・
論文は、青や緑、グレーの系統が用いられ、赤や、黄
色、紫系統の色は適さない。 (3)文書の対象者と色付けの関係 男性は青やグレー系などの色を、女性はパステル調の色
を好む傾向がある。年齢が高くなるにしたがって濃度や
コントラストの高い文書が好まれる。
【0020】配色テーブルの中のカラーリストに含まれ
る構成要素の種類も図2に示したもの以外にも考えられ
る。例えば、論理的構成要素として「本文」や「タイト
ル」の他に、「章の見出し」、「節の見出し」、「脚
注」等でも良い。また、レイアウト的構成要素として
は、「グラフ/座標軸」の他に、、「グラフ/線・
棒」、「グラフ/文字」、「グラフ/背景」、円グラフ
のための「グラフ/扇形」等でも良い。
【0021】<カラーリスト検索部15>カラーリスト
検索部15は検索条件指定部16とカラーリスト表示部
17からなる。
【0022】<検索条件指定部16>検索条件指定部1
6はユーザが指定可能な検索条件を配色テーブル保持部
14から検索してディスプレイなどの画面上に表示す
る。例えば、図2の配色テーブルの場合、全ての配色モ
ードとカラーリストに含まれる全ての構成要素の種類を
検索して表示する。また、ユーザからの検索条件の選択
入力、すなわち配色モードや構成要素の種類の選択の入
力を受け取るとともに、カラーリスト表示部17に、受
け取った選択入力の情報を送る。
【0023】実施例では、ユーザが選択入力をしていな
い初期段階の配色モードは全て非選択状態とし、構成要
素の種類は全て選択済み状態とする。ユーザは、所望の
配色モードを選択済み状態にし、構成要素の種類につい
ては色付けしないものを非選択状態にする。ここでカラ
ーリスト表示部17に送る選択入力の情報とは、選択済
み状態にある配色モードと構成要素の種類である。
【0024】<カラーリスト表示部17>カラーリスト
表示部17は、検索条件指定部16から受け取った選択
入力の情報に基づいて、配色テーブル保持部14に保持
されている配色テーブルを検索し、カラーリストを得
る。また、検索結果として得られたカラーリストを保持
し、ディスプレイ等の表示画面に表示する。さらに、表
示したカラーリストに対するユーザからの色や構成要素
の選択入力を受け取り、保持する。文書の色付けが開始
されると、文書入力部10からの問い合わせを受けて、
ユーザの選択した色や構成要素についての情報を文書入
力部10へ送る。
【0025】カラーリストの表示の方法としては、色の
サンプルを表示したり、またはRGB,CMY(K),
L*a*b*,DICプロセスカラーガイドの色票番号
等の数値を構成要素の種類と対応付けて表示する。
【0026】ユーザが複数の配色モードを選択したとき
には、選ばれた配色モードに全て対応付けられているカ
ラーリストを検索する。例えば、「イメージ=フォーマ
ル」と「文書種類=報告書」が選択されたときには、こ
れらの両方に対応付けられているカラーリストが優先的
に検索、表示される。例えば、図2の配色テーブルで
は、上から3つめのカラーリストがまず検索される。こ
れだけを検索結果として表示してもよいし、更にどちら
か一方の配色モードに対応したカラーリストを検索結果
に加えてもよい。
【0027】カラーリスト検索部15による画面上の表
示の一例を図3に示す。図3において、領域30と領域
31は検索条件指定部16による表示領域である。検索
条件指定部16は、図2に示すような配色テーブルを検
索し、配色テーブルに含まれている全ての配色モードを
領域30に、また、全ての構成要素の種類を領域31に
選択可能なボタンとして表示する。本図では、領域30
と領域31において、選択済み状態の配色モード及び構
成要素の種類を太線で囲み、非選択状態を細線で囲んで
表す。配色テーブルを検索するかわりに、表示項目をあ
らかじめ、配色テーブルとは別に保持しておくこともで
きるが、前者の方法によれば複数の配色テーブルを使い
分けて用いたいときに、配色テーブルを差し替えるだけ
で表示項目との対応が取り易く便利である。
【0028】また、領域32はカラーリスト表示部17
によるカラーリストの表示領域であり、カラーリストの
色のサンプルを、その色と対になっている構成要素がわ
かるように表示する。図3においては、検索条件指定部
16によって表示された構成要素の種類のボタンと対応
した位置に表示されている。例えば、表示中の四番目の
カラーリストの中の色のサンプルの1つである33はそ
のカラーリスト中で構成要素「本文」に対して与えられ
ている彩色の候補である。34は表示されたカラーリス
トを識別するために付された番号を表示したものであ
る。前記色のサンプルはその色を選択するためのボタン
として、またカラーリストの識別のための番号はそのカ
ラーリストを選択するためのボタンとして表示してもよ
い。
【0029】次に、本実施例の色付け支援機能の動作に
ついて図2の配色テーブル及び図3の画面表示を用いて
説明する。動作の一例を示すフローチャートを図4に示
す。ユーザが文書作成中に色付け支援を指示したとき、
処理が起動される。色付け支援の指示は、例えば、文書
を表示しているウィンドウや、文書の色付けを行うため
に色のサンプルを表示しているウィンドウにおいて、メ
ニューから「色付け支援」を選択することにより行う。
【0030】S41)検索条件指定部16は、配色テー
ブル保持部14から、全ての配色モード及び構成要素の
種類を検索する。
【0031】S42)検索条件指定部16は、配色テー
ブル保持部14から検索された全ての配色モード及び構
成要素の種類をボタンとして表示する。図3においては
領域30と領域31が表示される。起動時には、配色モ
ードは全て非選択状態であり、構成要素の種類は全て選
択済み状態である。
【0032】S43)ユーザは検索条件指定部16によ
り表示されている配色モードから所望のものを選択済み
状態にし、構成要素の種類からその構成要素について色
付けの候補色の表示を希望しないものを非選択状態に変
更する。例えば図3は、配色モードとして、イメージの
「フォーマル」が選択されており、構成要素はすべて選
択されている状態を示している。続いてユーザは、カラ
ーリストの検索開始を指示する。例えば図3において
は、ウィンドウの上部の「検索」ボタンを選択する。
【0033】S44)検索条件指定部16は、ユーザの
選択した配色モードと構成要素の種類の情報をカラーリ
スト表示部17に送る。カラーリスト表示部17は、検
索条件指定部16から伝えられた配色モードに対応し、
かつ構成要素の種類を含んでいるカラーリストを、配色
テーブル保持部14から検索する。
【0034】S45)カラーリスト表示部17は、検索
により得られたカラーリストに含まれている色のサンプ
ルをカラーリストごとに、構成要素に対応させて表示す
る。このとき、検索したカラーリストに含まれるすべて
の色を表示してもよいし、ユーザの指定した構成要素に
対応した色のみを表示してもよい。
【0035】S46)ユーザはカラーリスト表示部17
により表示されたカラーリストから1つの色を選択す
る。色の選択方法は、例えば図3のような表示画面にお
いて、色のサンプルのボタンをマウスで指定するように
してもよいし、領域31の構成要素に対応するボタンと
34のカラーリストを示すボタンにより、両者の交差す
るところに表示されている色を選択できるように構成し
てもよい。キーボードからコマンドを入力する等のボタ
ンを用いない方法でももちろん良い。またユーザは、文
書入力部10により編集対象とする文書上のいくつかの
領域を選択する。ユーザは、色と領域の指示を終えた後
で、文書入力部10において色付け開始を指示する。
【0036】S47)文書入力部10はカラーリスト表
示部17に対して、ユーザが選択した色に関する問合せ
を行う。その問合せを受けたカラーリスト表示部17
は、ユーザが選択した色の値(RGB値、CMY値な
ど)を文書入力部10に伝達する。文書入力部10は、
カラーリスト表示部17からユーザが選択した色の情報
を受け取った後、文書中の選択された領域と、ユーザの
選択した色の情報を文書保持部11に伝達する。例え
ば、ユーザが文書入力部10において文書の1行目を選
択していたとすると、文書入力部10は、「文書の1行
目」という情報と、カラーリスト表示部17から伝達さ
れた色の値を、文書保持部11に伝達する。以降の処理
は、従来技術で実現可能なので、簡単に説明する。文書
保持部11は文書入力部10から伝達された情報に従っ
て、選択された領域に対して色の値を設定する。割り付
け部12は文書保持部11の内容の変更に伴って割り付
け処理を行い、処理の結果を文書保持部11に伝達す
る。文書保持部11は、割り付け部12から伝達された
情報を保持する。可視部13は文書保持部11の内容の
変更に伴って、割り付け部12の処理の結果を画面に表
示する。
【0037】図4のフローチャートに従った説明では、
配色モードを用いた検索法について示したが、配色モー
ドを用いずに、カラーリストを優先度などに従って順序
付けておき、ユーザからの検索要求に応じてカラーリス
トを1つまたは複数個ずつ順に提示する形式でもよい。
その場合には配色テーブル中の配色モードの項目は無く
てもよい。
【0038】本実施例では、表示されたカラーリストの
色のサンプルを色指定のためのボタンとして実現してい
るが、ボタンとしての機能を持たせないで表示すること
も可能である。
【0039】(実施例2)本実施例は特に、色付けされ
る文書として構造化文書を対象としているものであり、
ユーザがカラーリスト表示部17によって表示されたカ
ラーリストの色を選択すると、指定された文書の一部、
または全部の領域に対して、選択された色に対応する構
成要素が自動的に色付けされる機能を付加したものであ
る。
【0040】本実施例の構成図を図5に示す。基本的な
構成は実施例1と同様であり、同じ機能を持つものは同
じ番号で記載し、説明を省略する。本実施例では、配色
指定部50を新たに設ける。また、構成要素保持部51
は編集の対象となる構造化文書を保持するものである。
配色指定部50の機能を以下に示す。
【0041】<配色指定部50>配色指定部50は、ユ
ーザから色付け開始の指示を受ける。配色指定部50
は、色付け開始の指示を受けた後、カラーリスト表示部
17から、ユーザが選択した色と構成要素の組合せを受
け取り、文書入力部10から現在ユーザが編集している
文書の情報(文書名等)を受け取る。配色指定部50
は、構成要素保持部51に対して、編集文書上の構成要
素がカラーリスト表示部17から受け取った情報の通り
に色付けされるように情報を伝達する。例えば、この情
報は、「タイトル」というような文書の構成要素とRG
B値等の色の値の組と、編集文書の名前である。
【0042】本実施例の色付け支援機能の動作について
述べる。動作の一例を示すフローチャートを図6に示
す。本実施例の動作は、ユーザが選択した配色モードと
構成要素の種類に応じてカラーリスト表示部17におい
て、いくつかのカラーリストを表示するところ、即ち図
4のS41からS45までは実施例1と同じなので、フ
ロー中でも記載を省き、以下ではカラーリストを表示し
た(S45)後について説明する。すなわち、本実施例
では図4のS46、S47に変わって、編集文書の構成
要素に対する色の設定を行うため、以下のS61、S6
2を実行する。
【0043】S61)ユーザはカラーリスト表示部17
により表示されたカラーリストから、1つのカラーリス
トに含まれる1つまたは複数の色、もしくはカラーリス
トそのものを選択する。具体的な色の指定方法は、実施
例1に準ずる。同じ構成要素に対して2つ以上の色を指
定しない限りは、複数のカラーリストから色を選択して
も差し支えないが、ここでは1つのカラーリストから選
ぶように構成した。カラーリスト表示部17はユーザが
指定した色と構成要素の種類を保持している。また、ユ
ーザは、文書入力部10において、例えば画面上にアイ
コンとして表示されている文書の中から、色付けの対象
となるものをマウス等を用いて指定する。一度に複数の
文書を選択してもよい。また、実施例1と同様な方法に
より、または文書の構造を木構造等で表示する構造化エ
ディタ等を用いることにより文書の一部のみを指定する
ような方法を用いてもよい。ユーザは色もしくはカラー
リストと対象文書を選択した後、配色指定部50におい
て色付け開始を指示する。例えば、図3のウィンドウの
上部の「自動色付け」ボタンを選択する。
【0044】S62)配色指定部50は、カラーリスト
表示部17からユーザが選択した色と構成要素の組合せ
を受け取り、また、文書入力部10からはユーザが選択
した編集対象とする文書の情報(文書名等)を受け取
る。そして、受け取った結果をもとに、構成要素保持部
51に対して、文書の構成要素とその構成要素に対応す
るRGB値等の色の値の組と、編集対象とする文書の情
報を伝達する。
【0045】構成要素保持部51は、編集対象として指
定された構造化文書中の各構成要素に対して、指示され
た色の通りに色を設定する。構成要素保持部51が行う
処理は従来技術で実現可能なので、詳細な説明を省略す
るが、例えば「タイトル」という文書の構成要素とある
RGB値と、ある文書の識別子が送られてきたときに
は、その識別子を持つ文書に含まれるタイトルという種
類の全ての構成要素に対して、色を設定する。
【0046】構成要素保持部51が各構成要素に対し
て、指示された通りに色を設定した後は、実施例1にお
いて文書保持部が色を設定した後と同様に、割り付け部
と可視部が処理を行う。
【0047】以上の実施例では何れも、配色テーブルの
色の値をテーブルの1行につき1つの固定値を用いてい
るが、RGBあるいはCMY(K)などの値の範囲を制
限する関数の形で与えることもできる。そのような配色
テーブルの例を図7に示す。図7の各欄はRGBの値を
示している。
【0048】図7に示すように、例えば、カジュアルな
イメージを与え、タイトルに使用する色としては、40
≦R≦50、20、0≦B≦20が適当であるという意
味で、「タイトル」という構成要素名と「40≦R≦5
0, 20, 0≦B≦20」という不等式を対応付け
て保持する。このように色の範囲の制限条件は、RGB
の値の全てに与えても良いし、図7の配色テーブルの配
色モードが「文書種類=報告書」、構成要素名が「タイ
トル」の欄にあるように、値のうちの一部にのみ与えて
もよい。
【0049】このような配色テーブルを用いた場合に
は、カラーリスト表示部17は、実施例1に記載したの
と同様に配色テーブルから、所望の配色モードに対応す
る色の範囲の制限条件を検索した後、その制限条件を満
たすようにユーザ入力またはあらかじめ決められたカラ
ーリストの候補の個数に従って、色の値を決定する。
【0050】制限条件を満足するように色の値を決める
方法の一例を挙げる。例えば、制限条件がa≦X≦b
(X:RまたはGまたはB)(a,b:Xを制約する
値)という不等式で与えられており、カラーリストの候
補の色を1つ求めるときにはX=(a+b)/2とす
る。カラーリストの候補の色を2つ求めるときにはX1
=(a+b)/3とX2=2(a+b)/3とする。こ
のような関数は、予め記憶して置くこともできるが、ユ
ーザが入力記述することで、配色のバリエーションを広
げることができ、メモリの増大も防ぐことができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、多くの色の中から適切と思われる色を選んで
文書の構成単位と対応付けて組合せとして提示し、色付
けを実行することができる。従って、文書が画一的にな
ることなく、かつ文書全体として適切な色付けが容易に
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書処理装置の第1の実施例の構成図
である。
【図2】実施例で用いる配色テーブルの一例である。
【図3】カラーリスト検索部による検索条件の設定の表
示と、カラーリストのサンプルの表示の一例を示す図で
ある。
【図4】第1の実施例の文書処理装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の文書処理装置の第2の実施例の構成図
である。
【図6】第2の実施例の文書処理装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】配色テーブルの別の例を示す図である。
【符号の説明】
10:文書入力部; 11:文書保持部; 12:割り
付け部; 13:可視部; 14:配色テーブル保持
部; 15:カラーリスト検索部; 16:検索条件指
定部; 17:カラーリスト表示部; 30:配色モー
ドの表示領域;31:構成要素の種類の表示領域; 3
2:カラーリストの表示領域; 33:カラーリストの
色のサンプル; 34:表示されたカラーリストの識別
番号;50:配色指定部; 51:構成要素保持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書の構成要素の組に対して色付けの候補
    となる色の組を導出するための配色規則を保持する配色
    規則保持手段と、前記配色規則保持手段の保持する配色
    規則に基づいて、前記構成要素と色を対応付けて前記色
    付けの候補となる色の組を表示する候補色表示手段とを
    有することを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】文書の構成要素の組に対して色付けの候補
    となる色の組を導出するための配色規則を保持する配色
    規則保持手段と、前記配色規則の適用に関わる制約条件
    を指示する条件指示手段と、前記条件指示手段の指示す
    る制約条件と前記配色規則保持手段の保持する配色規則
    に基づいて、前記構成要素と色を対応付けて前記色付け
    の候補となる色の組を表示する候補色表示手段とを有す
    ることを特徴とする文書処理装置。
  3. 【請求項3】前記文書は構造化文書であって、前記候補
    色表示手段に表示された色付けの候補となる色の組の中
    の色を指定する色指定手段と、前記色指定手段で指定さ
    れた色と該色に対応付けられている構成要素に基づい
    て、構造化文書の構成要素ごとにそれぞれ色付けを行う
    色付け処理手段とを有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の文書処理装置。
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