JPH0863466A - 文書作成支援装置 - Google Patents

文書作成支援装置

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JPH0863466A
JPH0863466A JP6216780A JP21678094A JPH0863466A JP H0863466 A JPH0863466 A JP H0863466A JP 6216780 A JP6216780 A JP 6216780A JP 21678094 A JP21678094 A JP 21678094A JP H0863466 A JPH0863466 A JP H0863466A
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JP6216780A
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Yasuko Toki
康子 東樹
Naoki Hayashi
直樹 林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの希望によるノウハウ検索の優先使用
情報により、必要なノウハウ情報を優先的に検索して表
示し、高品質な文書を容易に作成できる文書作成支援装
置を提供する。 【構成】 ノウハウ保持手段が文書作成ノウハウを保持
しており、指示手段が、ノウハウ検索を指示すると、優
先使用情報決定手段が指示手段により入力された指示に
基づいて文書作成ノウハウの優先使用情報を決定する。
ノウハウ選択提示手段が、優先使用情報決定手段が決定
した優先使用情報を利用し、前記ノウハウ保持手段から
文書作成ノウハウを選択し提示する。例えば、文書作成
状況またはノウハウ検索の履歴情報の指示によりノウハ
ウ検索を指示すると、その優先使用情報に従ってノウハ
ウ情報が検索される。このため、ユーザは、複雑なノウ
ハウ検索のための操作を行うことなく、必要な文書作成
ノウハウの情報が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサなど
の文書作成装置に付加され、文書作成時に文書作成ノウ
ハウをユーザに提示する文書作成支援装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年の技術の進歩は、ワードプロセッサ
やワークステーション上の文書編集エディタなどにおい
て、手軽に文書を作成できるような作業環境を提供する
文書作成装置を実現している。このような文書作成装置
においては、文書を作成する場合の書類の外見上の体裁
を形成するための操作の簡便化や印刷の品質の向上は実
現されているが、文書内容の品質の向上は十分にサポー
トされていない。したがって、内容的に高品質な文書を
作成しようとすると、文書の内容の品質の向上をサポー
トするための文書作成ノウハウが必要となる。
【0003】より高品質な文書を作成するための文書作
成ノウハウは、ノウハウ解説書などの書籍として発行さ
れている。従来の技術で、一般的なノウハウ情報を提供
する装置を構成するには、例えば、知識データベースに
ノウハウ情報のデータを入力し、ユーザが検索キーワー
ドなどを用いて知識データベースからノウハウ情報を検
索するような装置を構築すれば良い。しかし、ノウハウ
情報を得るための適切な検索手法が開発されていないの
で、十分に実用となる装置が構成できない。
【0004】つまり、このようなノウハウ情報の知識デ
ータベースシステムでは、例えば、知識データベースに
蓄積されたノウハウ情報に付けられている検索キーワー
ドを検索者が知る手段が存在しないと、必要なノウハウ
情報を検索しにくい。すなわち、ユーザがある文書を作
成しているとき、現在の文書作成状況に応じて、例え
ば、文書作成の開始時には、文書の目的、文書の種類な
どについて、その状況に合ったノウハウ情報を知りたい
としても、その場合に、文書の種類についてどのような
検索キーワードをつけているのかということをユーザ
(検索操作者)が知る仕組みがないと、ノウハウ情報の
検索をうまく行うことができない。
【0005】例えば、特開平5−101049号公報に
は、このような文書作成状況に応じての文書作成ノウハ
ウ情報の検索を支援する文章作成装置の提案がある。こ
の文章作成装置においては、キーワードを用いずに文書
作成ノウハウを検索する方法として、文章の種類を選択
し、文章を書いている途中で現在書いている部分に関係
する文書作成ノウハウ(文章の書き順や書き方に関する
ガイド)を提示する。すなわち、ここでの文章作成装置
においては、文書作成者が「論文」,「論説・解説」な
どの文章種類の中から所望のものを選択すると、その文
章種類の文章の構成が「1. 問題を提起する」「1.
1 出来事や現象を述べる」というような階層構造形式
で示され、また、文書作成者がその構成の中のある部分
を書くときに、その部分に関する書き方のポイントや発
想のポイントが表示される。文書作成者が、例えば
「1.1 出来事や現象を述べる」を選択すると、その
部分に関する書き方や発想に関するノウハウが表示され
る。また、ユーザの要求によって文章表現ノウハウとし
て文章表現技法の説明が表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、特開平5
−101049号公報に記載の文章作成装置では、文章
の種類と現在書いている構成部分を指示することによ
り、文章の中のある部分に合ったノウハウのみを提示す
ることができるが、更に、改善すべき余地として、次の
ような課題が存在すると本発明者等は考える。
【0007】つまり、第1点目として、そこでは、異な
る文章種類であっても同じ役割を持つ部分には同じノウ
ハウがあてはまるという仮定をしており、各文章種類に
特有のノウハウの存在が考慮されていない点が挙げられ
る。このため、例えば、ある文章の中の「実験・調査・
観察の方法を説明する」箇所については、文章の種類
が、「調査報告/実験・調査・観察の結果を報告する」
でも、「論文/実験・調査・観察による」でも、「論説
・感想/実験・調査・観察にもとづいて述べる」でも、
同じノウハウがあてはまると仮定し、「実験・調査・観
察の方法を説明する」箇所のアウトラインは上記の3つ
の文章種類のいずれでも共通して使えるとしている。し
かし、実際には、同じ事柄について述べる部分であって
も、その部分に関するノウハウ情報は文章種類により異
なる場合があり、そのような場合に対して十分に対応で
きていない。
【0008】第2点目として、文章作成の段階の変化に
応じて、その時点での個々のノウハウの重要度も変化す
ると考えられるが、ここでは、文章作成のプロセスにお
けるノウハウの重要度の変化に対応していない点が挙げ
られる。すなわち、文書作成者に対して、提示している
ノウハウ情報の中からその時点において重要なノウハウ
を選択するという負担を強いている。例えば、序論の中
で書くべき事柄に関するノウハウと、文章で用いる語句
に関するノウハウがあるとすると、前者は文章の構成を
考えているときに重要度が高くなり、後者は細かい表現
について点検しているときに重要度が高くなる。これら
のノウハウ情報が文書作成者に対して、同じように並ん
で提示されているとすると、文書作成者は、自分の行っ
ている作業内容を自覚して、これに基づいて自分にとっ
て重要なノウハウを選択するという作業を行わなければ
ならない。
【0009】また、第3点目として、ある箇所に対して
関係するノウハウを全て一度に表示している点が挙げら
れる。文書作成者は、表示されている全てのノウハウを
全て適用するというよりは、自分にとって実行しやすい
ものや効果が上がりやすいものを選んで実行するが、こ
れに対する配慮がなされていない。つまり、提示される
ノウハウには、文書作成者が頻繁に使うノウハウとほと
んど使わないノウハウが両方含まれているが、それらの
間には区別がない。ここで、文書作成者が「これまであ
まり見たことがないノウハウを使いたい」とか「よく使
うノウハウを思いだしたい」という要求を持ったとして
も、現在、表示されている各ノウハウがどれだけよく用
いられているかということについての情報は文書作成者
には提供されていないので、文書作成者は表示されてい
るノウハウを1つ1つ読んで自分の所望するものである
かを確認しなければならない。この作業は、文書作成者
にとってその時点では重要でないノウハウを読むという
負担となる。
【0010】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、本発明の第1の目的は、ユーザ
が文書作成のためのノウハウを検索する際に、ユーザの
希望によるノウハウ検索における優先使用情報により、
必要なノウハウ情報を優先的に検索して表示し、高品質
な文書を容易に作成できる文書作成支援装置を提供する
ことにある。
【0011】本発明の第2の目的は、ユーザが文書作成
のためのノウハウを検索する際に現在の文書作成状況に
応じた優先使用情報により、必要なノウハウ情報を容易
に検索でき、高品質な文書を容易に作成できる文書作成
支援装置を提供することにある。
【0012】また、本発明の第3の目的は、ユーザが文
書作成のためのノウハウを検索する際に、過去の検索履
歴情報に応じて既知または未知の必要なノウハウ情報を
容易に検索でき、高品質な文書を容易に作成できる文書
作成支援装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による文書作成支援装置(請求項1)は、文
書作成ノウハウをユーザに提示する文書作成支援装置に
おいて、文書作成ノウハウを保持するノウハウ保持手段
と、ノウハウ検索に関する指示を行う指示手段と、前記
指示手段により入力された指示に基づいて文書作成ノウ
ハウの優先使用情報を決定する優先使用情報決定手段
と、前記優先使用情報決定手段が決定した優先使用情報
を利用して前記ノウハウ保持手段から文書作成ノウハウ
を選択し提示するノウハウ選択提示手段とを備えること
を特徴とする。
【0014】また、本発明による文書作成支援装置(請
求項2)は、文書作成ノウハウをユーザに提示する文書
作成支援装置において、文書作成ノウハウを保持するノ
ウハウ保持手段と、文書作成状況に関する指示を与える
文書作成状況指示手段と、前記文書作成状況を利用して
文書作成ノウハウの中から優先使用情報を決定する優先
使用情報決定手段と、優先使用情報決定手段が決定した
優先使用情報を利用してノウハウ保持手段から文書作成
ノウハウを選択し提示するノウハウ選択提示手段とを備
えることを特徴とする。
【0015】また、本発明の文書作成支援装置(請求項
3)は、文書作成ノウハウをユーザに提示する文書作成
支援装置において、文書作成ノウハウを保持するノウハ
ウ保持手段と、ノウハウ検索の履歴情報を管理する履歴
情報管理手段と、履歴情報に関する指示を与える履歴情
報指示手段と、前記履歴情報に関する指示と履歴情報管
理手段の管理するノウハウ検索の履歴情報を利用して文
書作成ノウハウの優先使用情報を決定すると共に、該優
先使用情報を利用して前記ノウハウ保持手段から文書作
成ノウハウを選択し提示するノウハウ選択提示手段とを
備えることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の文書作成支援装置(請求項1)におい
ては、ノウハウ保持手段が、文書作成ノウハウを保持し
ている。指示手段が、ノウハウ検索を指示すると、優先
使用情報決定手段が、指示手段により入力された指示に
基づいて文書作成ノウハウの優先使用情報を決定する。
そして、ノウハウ選択提示手段が、優先使用情報決定手
段が決定した優先使用情報を利用して、前記ノウハウ保
持手段から文書作成ノウハウを選択し提示する。これに
より、文書作成ノウハウがユーザに提示される。ここで
は、例えば、文書作成状況またはノウハウ検索の履歴情
報の指示により、ノウハウ検索が指示され、指示に基づ
いたノウハウ検索における優先使用情報により、必要な
ノウハウ情報が検索されて提示される。このため、ユー
ザは、煩雑なノウハウ検索のための操作を行うことな
く、必要な文書作成ノウハウの情報が得られる。
【0017】また、本発明の文書作成支援装置(請求項
2)においては、ノウハウ保持手段が、文書作成ノウハ
ウを保持しており、文書作成状況指示手段が、文書作成
状況に関する指示を与えると、優先使用情報決定手段
は、文書作成状況を利用して文書作成ノウハウの中から
優先使用情報を決定する。そして、ノウハウ選択提示手
段が、優先使用情報決定手段が決定した優先使用情報を
利用してノウハウ保持手段から文書作成ノウハウを選択
し提示する。これにより、文書作成ノウハウがユーザに
提示される。
【0018】ここで、文書作成状況指示手段が与える文
書作成状況に関する指示としては、例えば、文書作成の
目的,文書種類,文書配布対象者の情報,文書作成作業
の進み具合,編集対象である文書の構成要素,編集操作
の情報などである。
【0019】このように、文書作成に関するノウハウを
検索する際に、現在の文書作成状況により、これに合致
したノウハウを優先的に提示することにより、効果的な
ノウハウ検索を行うことができる。例えば、ユーザが、
個々のノウハウにつけられた検索属性の値の他に、文書
作成状況指示手段において文書作成の目的や文書の種類
など現在の文書作成状況を表す言葉を指定すると、優先
使用情報決定手段は、ユーザの指定した文書作成状況に
基づき、現在の状況に合った検索属性の値を決定し、ノ
ウハウ選択提示手段は、ユーザの指定した検索属性の値
と優先使用情報決定手段が決定した検索属性の値とを用
いて現在の文書作成状況に合致したノウハウを優先的に
検索し表示する。
【0020】このため、文書作成の際に、現在の文書作
成状況を指示することにより、多くのノウハウの中から
現在の文書作成の状況に合致したノウハウを簡単に得る
ことができ、従来に比べて、ユーザは多くのノウハウの
中でも現在の状況により有効なノウハウに着目して文書
作成をすることができ、高品質な文書の作成が容易にな
る。
【0021】また、本発明の文書作成支援装置(請求項
3)においては、ノウハウ保持手段が、文書作成ノウハ
ウを保持しており、履歴情報管理手段が、ノウハウ検索
の履歴情報を管理する。履歴情報指示手段が、履歴情報
に関する指示を与えると、ノウハウ選択提示手段が、履
歴情報に関する指示と履歴情報管理手段の管理するノウ
ハウ検索の履歴情報を利用して文書作成ノウハウの優先
使用情報を決定すると共に、該優先使用情報を利用して
ノウハウ保持手段から文書作成ノウハウを選択し提示す
る。これにより、文書作成ノウハウがユーザに提示され
る。
【0022】このように、文書作成に関するノウハウを
検索する際に、提示頻度の多寡や使用する履歴情報の時
間的範囲など、検索履歴に関する条件によりノウハウを
優先的に提示するような構成とする。これにより、効果
的なノウハウ情報の検索を行うことができる。例えば、
ユーザが、個々のノウハウにつけられた検索属性の値の
他に、優先的検索の条件として提示頻度の多寡や使用す
る履歴情報の時間的範囲など検索履歴に関する条件を指
定すると、ノウハウ選択提示手段は、ユーザの指定した
検索属性の値と履歴情報管理手段が保持する履歴情報と
を用いてノウハウを優先的に検索し、その結果を表示す
る。
【0023】このため、文書作成の際に、検索の条件と
して提示頻度の多寡など検索履歴に関する条件を指示す
ることにより、多くのノウハウの中から既知または未知
のノウハウを簡単に得ることができる。従って、従来に
比べて、ユーザは所望のノウハウをより簡単に見つける
ことができ、高品質な文書の作成が容易になる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。図1は、本発明の一実施例にかかる文書
作成支援装置の要部の構成を示すブロック図である。図
1において、10は文書作成ノウハウを格納しているノ
ウハウ保持部、11は第1ノウハウ検索部、12は第2
ノウハウ検索部、13はツール選択部である。20は第
1ノウハウ検索部の優先項目決定部、21は第1ノウハ
ウ検索部の検索条件設定部、22は第1ノウハウ検索部
の検索結果表示部である。23は第2ノウハウ検索部の
提示条件設定部、24は第2ノウハウ検索部の履歴検索
表示部、25は第2ノウハウ検索部の検索実行部、26
は第2ノウハウ検索部の履歴情報管理部である。
【0025】ノウハウ保持部10は、後述するように、
複数のフィールドから構成されるテーブル形式に各々レ
コードにより文書作成ノウハウ(図5,図9,図13)
を保持している。第1ノウハウ検索部11は、ユーザか
ら文書作成状況の指示を受け付け、文書作成状況から前
記ノウハウ保持部の文書作成ノウハウを検索してノウハ
ウ情報を提示する。また、第2ノウハウ検索部12は、
ノウハウ検索の履歴情報を管理しており、当該履歴情報
から前記ノウハウ保持部の文書作成ノウハウを検索し
て、ノウハウ情報を提示する。ツール選択部13は、ユ
ーザの指示によるノウハウ検索モードの指示を受け付
け、第1ノウハウ検索部11または第2ノウハウ検索部
12を起動する。
【0026】ユーザが文書作成ノウハウを希望する場
合、ユーザは、検索モード選択部13を操作して、図4
により後述するように、第1ノウハウ検索部11または
第2ノウハウ検索部12を起動して、文書作成状況か
ら、または過去に行ったノウハウ検索の履歴情報から、
文書作成ノウハウを検索して取得する。これにより、ユ
ーザは、複雑なノウハウ検索のための操作を行うことな
く、必要な文書作成ノウハウの情報が容易に得ることが
できる。
【0027】なお、ここでの以下の説明では、ノウハウ
検索部の機構を、第1ノウハウ検索部11および第2ノ
ウハウ検索部12の2つに分割して構成し、第1ノウハ
ウ検索部11または第2ノウハウ検索部12をそれぞれ
個別に指定して起動し、それぞれを個別に動作させるも
のとして説明するが、これらは、一体に構成されても良
い。つまり、第1ノウハウ検索部11および第2ノウハ
ウ検索部12の2つが区別されることなく、同時に起動
されて、双方のノウハウ検索が同時に使用できるように
構成されても良い。また、同時に起動する場合において
も、それぞれのノウハウ検索を行う操作画面を個別に表
示することにより、ユーザにわかり易い操作画面が提供
できる。その場合、単なるノウハウ検索部の選択のため
の検索モード選択部13は設けられず、これは、ノウハ
ウ検索の開始を指示する操作部分となる。また、それぞ
れのノウハウ検索部が単独のものとして構成されてもよ
く、その場合にも、各々の単独のノウハウ検索部は問題
なく動作する。つまり、文書作成支援装置が第1ノウハ
ウ検索部11または第2ノウハウ検索部12のいずれか
一方のみを備えた構成となる。
【0028】ところで、第1ノウハウ検索部11には、
図1に示すように、優先項目決定部20と、検索条件指
示部21と、検索結果表示部22とが備えられている。
ユーザの指示により、第1ノウハウ検索部11が起動さ
れると、検索条件設定部21が、ユーザから文書作成状
況の指示を受け付け、優先項目決定部20が、ユーザが
指示した文書作成状況に応じて文書作成ノウハウの優先
使用情報を決定する。そして、検索結果表示部22は、
優先項目決定部20が決定した優先使用情報の各々の項
目を利用して文書作成ノウハウの中からノウハウを選択
し提示する。
【0029】ここで、検索条件設定部21が受け付ける
文書作成状況の情報は、例えば、文書作成の目的,文書
種類,文書配布対象者などの情報であり、また、文書作
成状況の状況情報としては、更に、文書作成作業の進み
具合,編集対象である文書の構成要素,編集操作の情報
が利用される。
【0030】このように、文書作成に関するノウハウを
検索する際に、現在の文書作成状況の情報により、これ
に合致したノウハウを優先的に提示することができ、よ
り効果的なノウハウ検索を行うことができる。すなわ
ち、例えば、ユーザが、個々の文書作成ノウハウの情報
につけられた検索属性(キーワード)の値の他に、検索
条件設定部21においては、文書作成の目的や文書の種
類など現在の文書作成状況を表す言葉の情報を指定す
る。
【0031】優先項目決定部20はユーザの指定した文
書作成状況に基づき、現在の文書作成状況に合った検索
属性(ノウハウ検索のキーワード)の値を決定する。検
索結果表示部22は、図示しない検索処理実行部を備え
ており、検索条件設定部21によりユーザの指定した検
索属性の値と、優先項目決定部20が決定した検索属性
の値とを用いて、現在の文書作成状況に合致した文書作
成ノウハウの情報を優先的に検索して表示する。
【0032】このようにして、第1ノウハウ検索部11
を用いるノウハウ検索では、文書作成の際に、現在の文
書作成状況を指示することにより、多くの文書作成ノウ
ハウの中から現在の文書作成の状況に合致した文書作成
ノウハウを簡単に得ることができ、従来に比べて、ユー
ザは多くの文書作成ノウハウの中でも現在の状況により
有効なノウハウに着目して文書作成をすることができ、
高品質な文書の作成が容易になる。
【0033】ところで、第2ノウハウ検索部12には、
同じく図1に示すように、履歴情報管理部26と、検索
実行部25と、履歴検索表示部24と、提示条件設定部
23とが備えられている。履歴情報管理部26は、過去
の所定期間の間にノウハウ検索が行なわれた結果の履歴
情報が、履歴情報テーブル(図14)に格納されて管理
されている。検索実行部25が、検索キーワードにより
検索処理を実行すると共に、履歴情報管理部26が保持
する履歴情報を利用して、例えば、提示頻度が高い順に
文書作成ノウハウを選択する。また、単に過去の所定期
間の履歴情報を利用して、提示された順にまたは逆順に
ノウハウ保持部10で保持されている文書作成ノウハウ
の中からノウハウを選択する。履歴検索表示部24は、
ユーザの指示を受け付けて、ユーザが希望する順に整理
して、検索実行部25が選択したノウハウを提示する。
【0034】その場合、提示条件設定部23において、
ユーザがノウハウを選択する際の選択基準となるノウハ
ウの提示頻度を指定する。また、提示条件設定部23に
おいて、使用する履歴情報の時間的範囲を指示する。
【0035】このように、第2ノウハウ検索部12を用
いて、文書作成に関するノウハウを検索する場合は、履
歴情報管理部26が過去にノウハウ検索を行った結果の
履歴情報を管理しており、この履歴情報を用いて、提示
頻度の多寡や使用する履歴情報の時間的範囲など、検索
履歴に関する条件により文書作成ノウハウの優先順位を
指定して提示する。これにより、効果的なノウハウ検索
を行うことができる。
【0036】例えば、ユーザが、提示条件設定部23に
より履歴検索表示部24を介して、個々の文書作成ノウ
ハウにつけられた検索属性(検索キーワード)の値の他
に、優先的検索の条件として提示頻度の多寡や使用する
履歴情報の時間的範囲などノウハウ情報を提示する場合
の履歴検索の条件を指定すると、検索実行部25は、ユ
ーザの指定した検索属性の値と履歴情報管理部26が保
持する履歴情報とを用いて、該当するノウハウを優先的
に検索し、履歴検索表示部24はその結果を表示する。
【0037】このため、文書作成の際に、検索の条件と
して提示頻度の多寡など履歴検索に関する条件を指示す
ることにより、多くのノウハウの中から既知または未知
のノウハウを簡単に得ることができる。従って、従来に
比べて、ユーザは所望のノウハウをより簡単に見つける
ことができ、高品質な文書の作成が容易になる。
【0038】次に、本実施例の文書作成支援装置におけ
る処理要素の動作について、具体例に基づいて説明す
る。つまり、文書作成ノウハウとして、色付けに対する
ノウハウと説明文の記述に対するノウハウが保持されて
おり、これらのノウハウ情報を検索する場合の具体例を
説明する。図2は、ツール選択部の処理フローを示すフ
ローチャートであり、図3は、ツール選択部が参照する
ツール情報テーブルの一例を示す図であり、また、図4
は、ツール選択部のユーザインタフェースの操作画面の
一例を示す図である。次に、これらの図を参照して、ツ
ール選択部の動作を具体的に説明する。
【0039】図2を参照して、ツール選択処理の概要を
説明する。処理を開始すると、ステップ31において、
ユーザの入力領域を表示し、次に、ステップ32におい
て、表示した入力領域においてノウハウと検索条件のユ
ーザ指示を受け付ける。次に、ステップ33において、
受け付けられたユーザの指示に従って、対応するツール
を検索する。そして、次のステップ34において、ユー
ザ指示された条件に合った対応するツールが存在するか
否かを判定する。この判定の結果、対応するツールが存
在しない場合には、ステップ35に進み、エラーメッセ
ージを表示する。また、ステップ34の判定の結果にお
いて、対応するツールが存在する場合、ステップ36に
進み、対応するツールを起動して、ここでの処理を終了
する。
【0040】つまり、ユーザが、文書エディタのメニュ
ーなどからノウハウ検索開始を指示すると、ここでのツ
ール選択部が起動され、図2に示すような処理フローに
従って、ツール選択処理が実行される。その場合、ツー
ル選択部は、ツールを決定するための選択肢を、図3に
示すようなツール情報テーブル37から検索して得るこ
とにより、これらの選択肢を、図4に示すように、ツー
ル選択ウィンドウ40の操作画面において、選択ボタン
として表示する。
【0041】図3に示すツール情報テーブル37におい
ては、ツールを決定するための選択肢が、ノウハウの種
類37aと、ノウハウにつけられているキーワード以外
の検索条件37bとの各々の項目データにより規定され
ている。ここでノウハウの種類37aの項目では、「色
づけ」,「説明文」および「色づけ+説明文」という項
目が設けられており、キーワード以外の検索条件37b
の項目では、「文書作成状況」および「検索履歴」とい
う項目が設けられている。これらの項目は、ノウハウ保
持部に格納されている文書作成ノウハウの内容に応じて
設定される。したがって、この場合のツール情報テーブ
ル37による選択肢では、「色づけ」と「説明文」とは
同時に選択されてもよいが、キーワード以外の検索条件
37bでは、「文書作成状況+検索履歴」という項目は
ないので、ここでの「文書作成状況」と「検索履歴」は
同時に選択できない。
【0042】また、このツール情報テーブル37におい
て、それぞれのツールを識別する情報(A,B,C,
D)は、英文字の識別番号となっているが、他の形式の
情報であってもよい。例えば、各々のツール(第1ノウ
ハウ検索部11,第2ノウハウ検索部12など)を起動
するためのコマンドであってもよい。なお、このツール
情報テーブル37における空欄の部分は、その選択肢の
組合せに対応するツールが存在しないことを表してい
る。このように、ツール情報テーブル37においては、
ツールが起動できない選択肢の組合せが存在するが、全
ての選択肢の組合せに対して対応するツールを用意する
ようにしてもよい。
【0043】また、1つの欄に複数のツールの識別番号
がある選択肢の場合、すなわち、ユーザ指示により、ノ
ウハウの種類37aの項目が「色づけ+説明文」であ
り、キーワード以外の検索条件37bの項目が「検索履
歴」である条件の入力が行なわれた場合、ツールの識別
番号C,Dが選択されると、ここでは、同時にそれら複
数のツールを起動するように構成しているが、そうでな
くてもよい。例えば、ユーザ指示の条件の入力により、
複数のツールが対応することがわかった時点で、ユーザ
インタフェースの操作画面では、選択メニューを表示
し、複数のツールのうちの1つまたはいくつかをユーザ
に選択させ、ユーザの選択したツールだけを起動するよ
うにしてもよい。
【0044】このようなツール情報テーブル37の選択
肢に従った表示されるユーザインタフェースの操作画面
が、図4に示されている。ツール選択部が起動されて表
示されるツール選択ウィンドウ40では、起動するツー
ルの選択肢を受け付ける入力領域として、ノウハウの種
類の選択ボタン41と、キーワード以外の検索条件の選
択ボタン42とが表示される。マウスポインタなどによ
り、ユーザが選択ボタン41および選択ボタン42のい
ずれかを選択すると、その選択指示された内容に従っ
て、対応のツールが起動される。
【0045】前述したように、「色づけ」と「説明文」
は同時に選択できるが、「文書作成状況」と「検索履
歴」は同時に選択できないため、ツール選択ウィンドウ
40においては、ノウハウの種類の選択ボタン41では
複数のボタンの選択が許されるが、キーワード以外の検
索条件の選択ボタン42の選択では2者択一の選択だけ
が許される構成となっている。
【0046】このようにして、ツール選択テーブル37
の内容に従い、ツールを決定するための選択肢が、ツー
ル選択ウィンドウ40の選択ボタンとして表示されるの
で、ユーザが、ツール選択ウィンドウ40において、ノ
ウハウを得るためのツールを決定する選択ボタンをマウ
スなどで選択する。これにより、ユーザの選択入力が受
け付けられる。ユーザからツール起動の指示入力を受け
付ると、ツール選択部は、ツール選択テーブル37の内
容を参照し、ユーザのボタンの選択結果に対応するツー
ルを検索して、そのツールを起動する。なお、ユーザの
選択結果に対応するツールが存在しないときには、別に
設けられたメッセージウィンドウにエラーメッセージを
表示する。
【0047】次に、上述のようにして、ノウハウの種類
として「色づけ」の選択ボタンが選択され、キーワード
以外の検索条件として「文書作成状況」の選択ボタンが
選択され場合に、第1ノウハウ検索部が起動され、文書
作成状況により文書作成ノウハウの「色づけ」に関する
ノウハウ情報を検索する。この場合のノウハウ情報を検
索する操作例について、次に説明する。
【0048】図5は「色づけ」に関するノウハウ情報を
保持しているノウハウテーブルの一例を示す図であり、
図6は「色づけ」に関するノウハウテーブルに対して優
先キーワードを文書作成状況により選択する優先項目決
定テーブルの一例を示す図である。また、図7は「色づ
け」に関するノウハウを検索する検索ウィンドウの一例
を示す図であり、図8は文書作成状況によるノウハウ検
索処理の処理フローを示すフローチャートである。これ
らの図を参照して、例えば、文書エディタによって文書
作成を行っている途中に、その文書作成状況により文書
作成ノウハウの「色づけ」に関するノウハウ情報を検索
する場合の操作例について説明する。
【0049】ノウハウ保持部10においては、文書作成
ノウハウの1つとして、例えば、文書の色づけに関する
ノウハウが、図5に示すように、ノウハウテーブル43
として保持されている。ノウハウテーブル43は、ノウ
ハウの内容フィールド43aとユーザ指示キーワードフ
ィード43bと優先キーワードフィード43cから構成
されており、1組の色づけノウハウの情報が、ノウハウ
の内容とユーザ指示キーワードと優先キーワードとの組
として保持されている。ここでのユーザ指示キーワード
は、ユーザが検索条件設定部21において入力する検索
キーワードであり、また、優先キーワードは、ユーザが
指定した文書作成状況に基づいて優先項目決定部20が
決定する検索キーワードである。
【0050】優先項目決定部20においては、このノウ
ハウテーブル43の優先キーワードフィード43cにお
ける優先キーワードに対応して、図6に示すように、優
先項目決定テーブル44が設けられる。図6に示す優先
項目決定テーブル44は、図5に示す文書の色づけに関
するノウハウのノウハウテーブル43に対応するものと
なっている。つまり、図5に示すノウハウテーブル43
における優先キーワードとしては、「見栄え」,「理
解」,「再利用」という3種類が用いられ、この3種類
の優先キーワードに対して、優先度を決定する場合の評
価点が、優先項目決定テーブル44において設定され
る。また、優先キーワード以外に、各々のノウハウに
は、ユーザが指定できる検索キーワードがユーザ指示キ
ーワードとして付加され、ここでは「強調」,「目立
つ」,「読み易い」などのキーワードが付けられている
例を示しているが、別のものがあっても良い。
【0051】優先項目決定テーブル44は、ユーザが指
定する文書作成の状況と、ノウハウテーブル43におい
て保持されている優先キーワードとの関係を評価点とし
て表すためのものである。このため、優先項目決定テー
ブル44には、図6に示すように、文書作成状況フィー
ルド44aと、優先キーワードの評価点フィード44c
とが設けられている。ユーザの文書作成状況に関する情
報を、検索条件設定部21から受け取り、優先項目決定
テーブル44に基づき現在の文書作成における優先キー
ワードを決定する。つまり、ユーザが指定した文書作成
状況の各項目に対して、各々の優先キーワードにあては
まる度合いを、評価点として表現しており、ノウハウ検
索において、どの優先キーワードを用いるかを、ユーザ
が指定した文書作成状況から、それぞれの優先キーワー
ドの合計点数を計算し、もっとも点が高い優先キーワー
ドを採用する。
【0052】優先項目決定テーブル44を用いて優先キ
ーワードを決定する場合、例えば、文書作成の目的およ
び文書種類から、文書作成状況を「目的=伝達」,「文
書種類=詳細報告書」として、ユーザが文書作成状況を
入力した場合、各優先キーワードの決定の評価点は、
「見栄え」の優先キーワードが0点となり、「理解」の
優先キーワードが2点となり、「再利用」の優先キーワ
ードが1点となる。この結果、評価点が最も高い「理
解」を優先キーワードとして採用する。
【0053】前述したように、ツール選択部の操作によ
り、文書作成状況により文書作成ノウハウの「色づけ」
に関するノウハウ情報を検索する第1ノウハウ検索部1
1が起動すると、図7に示すような「色づけノウハウ」
を検索するための検索ウィンドウ45が開かれるので、
この検索ウィンドウ45の操作により、文書作成状況を
指示して「色づけ」に関するノウハウ情報を検索する。
【0054】この場合、検索ウィンドウ45において
は、ノウハウ検索のための検索条件を設定する入力領域
として、ユーザ指示キーワードの第1入力領域46と、
文書作成状況の指示のための第2入力領域47とが設け
られている。検索された結果の色づけノウハウの情報
は、下部側のノウハウ表示領域48に表示される。第1
入力領域46は、ユーザが指示するユーザ指示キーワー
ドをテキスト形式で入力する入力フィールドとなってお
り、また、第2入力領域47は、文書作成状況の指示を
ボタン選択により入力するように構成されており、「目
的」ボタンと「文書種類」ボタンとが設けられてる。更
に、優先度が高いノウハウの検索の実行を選択するため
「優先選択」ボタンが設けられている。これらのボタン
の選択により、文書作成状況を指定し、優先度が高いノ
ウハウの検索の実行を指定して、ノウハウ検索を行うこ
とになる。検索された結果のノウハウ情報は、下部側の
ノウハウ表示領域48に1つずつ表示される。表示され
ていないノウハウ情報を見る場合には、左側に設けられ
ている「前」ボタンおよび「次」ボタンを用いて、順次
に表示させる。
【0055】ここでのノウハウ情報の検索処理は、図8
に示すように処理フローに従って処理が進行する。図8
を参照して説明する。ユーザが文書作成中において、文
書作成ノウハウ検索を指示したとき、ここでの第1ノウ
ハウ検索部11が起動され、処理が開始される。処理が
開始されると、ステップ51において、ユーザの入力領
域を表示する。この処理により、図7に示すように、検
索ウィンドウ45が開かれ、この検索ウィンドウ45に
おいて、検索条件設定部21は、第1入力領域46に、
ユーザ指示キーワードの入力のため入力フィールドを表
示すると共に、更に、第2入力領域47には、優先検索
の実行を選択する選択ボタンを表示し、優先項目決定部
20から優先項目決定テーブル44により優先項目の決
定に用いる文書作成状況の選択肢を検索して、選択ボタ
ンとしてを表示する。
【0056】次に、ステップ52において、キーワード
と文書作成状況のユーザ指示を受け付ける。つまり、検
索ウィンドウ45において、ユーザがユーザ指示キーワ
ードを入力し、また、優先検索を指示して表示されてい
る文書作成状況の中から自分の状況にあったものを選
び、検索開始を指示する。この入力イベントが受け付け
られて、ノウハウ情報の検索処理が開始される。
【0057】ユーザ指示が受け付けられ、ノウハウ情報
の検索処理が開始されると、ステップ53に進み、ユー
ザは優先検索を指示したか否かを判定し、優先検索が指
示されていると、ステップ54において優先項目を決定
し、決定した優先項目に従って、次のステップ55にお
いて、文書作成ノウハウの検索を行い、次のステップ5
6において、検索した結果の文書作成ノウハウを表示す
る。また、優先検索が指示されていない場合には、その
まま、ステップ55に進み、文書作成ノウハウの検索を
行い、次のステップ56において、検索した結果の文書
作成ノウハウを表示する。そして、ステップ52に戻
り、ステップ52からの処理を繰り返す。
【0058】つまり、ユーザが優先検索を指定している
場合には、検索条件設定部21は、ユーザの文書作成状
況に関する入力を優先項目決定部20に伝達する。優先
項目決定部20は、ユーザの文書作成状況に関する入力
を検索条件設定部21から受け取り、優先項目決定テー
ブル44に基づき、優先項目を決定し、決定した優先項
目を検索条件設定部21に伝達する。検索条件設定部2
1は、ユーザの入力したキーワードと優先項目を、検索
結果表示部22へ送ると、検索結果表示部22では、検
索条件設定部21から伝えられたキーワードと優先項目
を受け取り、ノウハウ保持部10からノウハウを検索
し、その検索結果を表示する。
【0059】このようなノウハウ検索の具体例として、
ユーザが検索条件として、同じユーザ指定キーワードを
入力しても、文書作成状況に応じて、異なる文書作成状
況を指定すると、検索されて表示されるノウハウ情報が
異なる場合の検索処理の例を説明する。
【0060】図5に示すような「色づけノウハウ」のノ
ウハウテーブル43からノウハウ情報の検索を行う場
合、図7に示すように、ユーザが検索ウィンドウ45の
第1入力領域46において、例えば、検索条件のキーワ
ードとしてユーザ指定キーワードの「目立つ」を指定す
る入力操作を行ったとする。
【0061】そして、第2入力領域47において、文書
作成状況として「目的=伝達」を指定した場合、優先項
目決定部20は、優先項目決定テーブル44に基づき、
優先キーワードの評価点として、「見栄え」の優先キー
ワードは0点と計算し、「理解」の優先キーワードは1
点と計算し、「再利用」の優先キーワードは0.5点と
計算する。この結果、優先キーワードとして「理解」を
採用する。そして、ノウハウテーブル43の検索にあた
っては、「目立つ」と「理解」の両方のキーワードを持
つノウハウの情報が検索される。したがって、検索結果
としては、ノウハウテーブル43の中から、第1番目の
『強調する文字は赤系統の色がよい(プレゼンテーショ
ン文書)』と第5番目の『モノクロに1色を加えると目
立つ(ビジネス文書)』の2件が合致するので、この2
件のノウハウ情報が検索結果表示部22により表示処理
され、ノウハウ表示領域48において表示される。
【0062】また、第2入力領域47において、文書作
成状況として「目的=宣伝」を指定した場合、優先項目
決定部20は、優先項目決定テーブル44に基づき、優
先キーワードの評価点を計算するが、この場合には、
「見栄え」の優先キーワードは1点と計算し、「理解」
の優先キーワードは0点と計算し、更に、「再利用」の
優先キーワードは0点と計算する。この結果、優先キー
ワードとして「見栄え」を採用する。ノウハウテーブル
43の検索にあたっては、「目立つ」と「見栄え」の両
方のキーワードを持つノウハウの情報が検索される。し
たがって、検索結果としては、ノウハウテーブル43の
中から、第1番目の『強調する文字は赤系統の色がよい
(プレゼンテーション文書)』と第3番目の『明度差配
色をすると目立つ(ビジネス文書)』と第4番目の『原
色や明度の高い色を用いると目立つ(プレゼンテーショ
ン文書)』の3件が合致するので、この3件のノウハウ
情報が検索結果表示部22で表示処理され、ノウハウ表
示領域48において表示される。
【0063】このように、ユーザが検索条件として、同
じユーザ指定キーワードを入力しても、文書作成状況の
進行に合せて、異なる文書作成状況を指定すると、それ
に対応して、その状況に応じた適切な異なるノウハウ情
報が検索され表示される。このため、文書作成の際、現
在の文書作成状況を指示することにより、多くの文書作
成ノウハウの中から現在の文書作成の状況に合致した文
書作成ノウハウを簡単に得ることができ、従来に比べ
て、ユーザは多くの文書作成ノウハウの中でも現在の状
況により有効なノウハウに着目して文書作成をすること
ができ、高品質な文書の作成が容易になる。
【0064】次に、ノウハウテーブルおよび優先項目決
定テーブルの内容が異なる場合のノウハウ情報の検索処
理の例について説明する。図9は「説明文の記述」に関
するノウハウ情報を保持しているノウハウテーブルの一
例を示す図であり、図10は「説明文の記述」に関する
ノウハウテーブルに対して優先キーワードを文書作成状
況により選択する優先項目決定テーブルの一例を示す図
である。また、図11は「説明文の記述」に関するノウ
ハウを検索する検索ウィンドウの一例を示す図である。
これらの図を参照して、文書作成状況により文書作成ノ
ウハウの「説明文の記述」に関するノウハウ情報を検索
する場合の操作例について説明する。
【0065】図9に示すように、この「説明文の記述」
に関するノウハウテーブル57においては、優先キーワ
ードとして、「つながりの良さ」および「要点の明瞭
さ」という2種類が用いられいる。このため、図10に
示すように、優先項目決定テーブル58においては、こ
の「つながりの良さ」および「要点の明瞭さ」の2種類
の優先キーワードに対して、優先度を決定する場合の評
価点が設定される。これらのノウハウテーブル57およ
び優先項目決定テーブル58を用いるノウハウ情報の検
索処理は、前述の場合と同様なので、ここではユーザが
検索条件として、同じユーザ指定キーワードを入力して
も、文書作成状況に応じて、異なる文書作成状況を指定
すると、検索された表示されるノウハウ情報が異なると
いう場合の検索処理の例を説明する。
【0066】図9に示すような「説明文の記述」に関す
るノウハウテーブル57からノウハウ情報の検索を行う
場合、図11に示すように、ユーザが検索ウィンドウ6
0の第1入力領域61において、例えば、検索条件のキ
ーワードとしてユーザ指定キーワードの「わかりやす
い」を入力したとする。
【0067】続いて、第2入力領域62において、この
場合の文書作成状況として「作成段階=アイディアを出
す」を指定した場合、優先項目決定部20は、優先項目
決定テーブル58に基づき、優先キーワードの評価点と
して、「つながりの良さ」の優先キーワードは1点と計
算し、「要点の明瞭さ」の優先キーワードは0点と計算
する。この結果、優先キーワードとして「つながりの良
さ」が採用される。そして、ノウハウテーブル57の検
索にあたっては、「わかりやすい」と「つながりの良
さ」の両方のキーワードを持つノウハウが検索される。
したがって、検索結果としては、ノウハウテーブル57
の中から、第3番目の『段落の中では、話を横道にそら
さないほうが、言いたいことがよく伝わる』の1件が合
致するだけなので、このノウハウ情報が、検索結果表示
部22で表示処理され、ノウハウ表示領域63において
表示される。
【0068】また、第2入力領域62において、この場
合の文書作成状況として「作成段階=わかりやすくす
る」を指定した場合、優先項目決定部20は、優先項目
決定テーブル58に基づき、優先キーワードの評価点と
して、「つながりの良さ」の優先キーワードは0点と計
算し、「要点の明瞭さ」の優先キーワードは1点と計算
する。この結果、この場合の優先キーワードとして「要
点の明瞭さ」が採用される。このため、ノウハウテーブ
ル57の検索にあたっては、「わかりやすい」と「要点
の明瞭さ」の両方のキーワードを持つノウハウが検索さ
れ、したがって、検索結果としては、ノウハウテーブル
57の中から、第1番目の『序論・本論・結びという形
式で書くと、内容を把握しやすい』と第2番目の『本論
に対する導入となる事柄が序論において述べられている
と、わかりやすい』の2件が合致するので、この2件の
ノウハウ情報が検索結果表示部22により表示処理さ
れ、ノウハウ表示領域63において表示される。
【0069】このように、第1ノウハウ検索部11の文
書作成状況によるノウハウ検索においては、ユーザのキ
ーワードの選択入力を受け、優先度が高いノウハウ検索
を行うかどうかのユーザ指示の入力を受けるため、検索
条件設定部21が、優先項目決定部20から、優先項目
の決定のために使用する文書作成状況の選択肢を検索し
て表示する。そして、優先検索の指定がなされ、ユーザ
の文書作成状況に関する選択入力の指定を受けると、検
索条件設定部21は、その優先検索の指定および文書作
成状況の指定を、優先項目決定部20に伝達し、優先項
目決定部20から決定した優先項目の情報を受け取る。
そして、検索結果表示部22に、ユーザが入力したキー
ワードと優先項目を伝達し、検索結果表示部22により
ノウハウ検索を行って、その結果を表示する。
【0070】ところで、前述したように、ツール選択部
13により、ノウハウの種類として「説明文」の選択ボ
タンが選択され、キーワード以外の検索条件として「検
索履歴」」の選択ボタンが選択された場合には、第2ノ
ウハウ検索部12が起動され、検索履歴を利用した文書
作成ノウハウの「説明文の記述」に関するノウハウ情報
が検索される。この場合のノウハウ情報を検索する操作
例について、次に説明する。
【0071】図12は、第2ノウハウ検索部による検索
履歴を利用したノウハウ検索処理の処理フローを示すフ
ローチャートであり、図13は、検索履歴を利用したノ
ウハウ検索のための「文書作成」に関するノウハウ情報
を保持しているノウハウテーブルの一例を示す図であ
る。図14は、検索履歴を利用したノウハウ検索のため
の履歴情報テーブルの一例を示す図であり、また、図1
5は、文書作成ノウハウを検索する検索ウィンドウの一
例を示す図である。これらの図を参照して、例えば、文
書エディタによって文書作成を行っている途中におい
て、第2ノウハウ検索部による検索履歴を利用して、
「文書作成」に関するノウハウ情報を検索する場合の操
作例について説明する。
【0072】この場合、第2ノウハウ検索部による検索
履歴を利用するノウハウ検索では、最初にキーワードの
指定によりノウハウ検索を行った検索履歴の情報が、履
歴情報テーブルに格納されて管理され、その後に、履歴
情報テーブルの検索履歴の情報を利用したノウハウ検索
が実行される。
【0073】まず、図12を参照して、検索履歴を利用
するノウハウ検索処理について、その処理フローの概略
を説明する。第2ノウハウ検索部11が起動され、処理
が開始されると、ステップ71において、ユーザの入力
領域を表示する。この処理により、図15に示すよう
な、検索ウィンドウ80が開かれ、この検索ウィンドウ
80において、提示条件設定部23により、第1入力領
域81に、キーワードの入力のため入力フィールドを表
示し、更に、第2入力領域82に、提示頻度の程度
(「高い」および「低い」)を選択する選択ボタンを表
示する。この時、検索結果を表示するノウハウ表示領域
83も表示される。
【0074】次に、ステップ72において、キーワード
と提示頻度のユーザ指示を受け付ける。つまり、検索ウ
ィンドウ80において、ユーザが検索条件のキーワード
を入力し、また、提示頻度の程度を選択する選択ボタン
を選択して、検索開始を指示する。この入力イベントが
受け付けられると、次に、ステップ73に進み、文書作
成ノウハウの検索が実行される。
【0075】次に、ステップ74において、ユーザは提
示頻度を指示したか否かを判定し、提示頻度が指示され
ていると、ステップ75において、ユーザの提示頻度の
指示に合致したノウハウを選別して、ステップ76に進
む。また、ステップ74において、提示頻度が指示され
ていないと、そのまま、ステップ76の処理に進む。次
のステップ76においては、検索した結果により、ノウ
ハウ検索の履歴情報を更新する。次に、ステップ77に
おいて、検索した結果の文書作成ノウハウをノウハウ表
示領域83に表示する。そして、ステップ72に戻り、
ステップ72からの処理を繰り返す。
【0076】このように、ノウハウ検索を行い、その結
果に従って、履歴情報テーブルにおいて、ノウハウ検索
の履歴情報を更新し、その後の処理において、この履歴
情報を利用して、簡易に適切なノウハウ情報を得る。
【0077】このため、ノウハウ保持部10は、第2ノ
ウハウ検索部12によるノウハウ検索処理に対応するた
め、図13に示すように、ノウハウテーブル78におけ
る各々のノウハウ情報にノウハウIDを与えて、ノウハ
ウの内容情報を保持し管理する。つまり、この場合のノ
ウハウテーブル78は、IDフィールド78a,ノウハ
ウフィールド78b,キーワードフィールド78cから
構成されており、それれぞれのフィールドに、ノウハウ
IDとノウハウの内容と検索条件のキーワードとの組を
保持する。検索条件のキーワード(78c)は、ユーザ
が提示条件設定部23により指示するキーワードであ
る。ノウハウID(78a)は、ノウハウ情報を一意に
識別するための識別番号であり、後述するように、図1
4に示すように、履歴情報テーブル79に格納されて、
再び、ノウハウ情報を読み出す際のポインタ情報として
利用される。ノウハウテーブル78においては、行の欄
が1つのノウハウ情報を表している。ここで例示されて
いるノウハウテーブル78には、文書の「色づけ」に関
するノウハウ情報や「説明文のための文章の作成」に関
するノウハウ情報が、合わせて15個登録されている。
【0078】図14に示す履歴情報テーブル79は、履
歴情報管理部26において、ユーザのノウハウ検索の履
歴情報を保持し管理するために利用される。この履歴情
報テーブル79において保持している履歴情報によっ
て、検索履歴を用いるノウハウ検索処理が実行される。
履歴情報テーブル79において、各行の数値は、ある1
回のノウハウ検索によってユーザに提示された全てのノ
ウハウ情報のノウハウIDを表している。ここでは、あ
る1回の検索によって履歴情報が追加される度に、最も
古いノウハウ検索に関する履歴情報を削除する。また、
履歴情報の削除アルゴリズムは、一定時間が経過する毎
に、履歴情報が全体として所定の大きさになるように、
古い検索に関する履歴情報を削除するような削除アルゴ
リズムを用いるようにしても良い。
【0079】このように、履歴情報管理部26は、検索
実行部25から伝達されるノウハウ検索の結果に関する
情報を受け取り、履歴情報として履歴情報テーブル79
に追加記録する。また、履歴情報管理部26では保持で
きる履歴情報の大きさには制限があるので、上述のよう
に、履歴情報の大きさを一定以下に保つために履歴情報
の中でも古い情報を適宜削除する。
【0080】ところで、この第2ノウハウ検索部12に
おけるノウハウ検索処理は、検索実行部25により実行
されるが、この場合、前述したように、ユーザの指定し
たキーワードと提示頻度に関する指示を受け取り、この
検索条件によりノウハウ保持部10におけるノウハウテ
ーブル78からノウハウ情報を検索し、履歴検索結果表
示部24に検索結果を伝達する。その際、ユーザが提示
頻度の制限を指示した場合には、ノウハウ保持部10か
ら検索した各ノウハウ情報のノウハウIDが履歴情報と
して出現する頻度を履歴情報管理部26の履歴情報テー
ブル79から検索して、ユーザの提示頻度に関する指示
に合致したノウハウ情報を選び、履歴検索表示部24に
伝達する。
【0081】このように、ユーザは、ノウハウ情報の提
示頻度が高いか低いかのいずれかを指定してノウハウ検
索を指示するので、検索実行部25は、ノウハウの提示
頻度が高いか低いかを判断するために、ノウハウの出現
回数に関する1つの閾値を保持する。そして、あるノウ
ハウIDの履歴情報への出現回数が閾値以上かどうかに
より、ノウハウの提示頻度が高いか低いかを決める。な
お、提示頻度に関するユーザの指示は高いか低いかの2
通りではなく、高い/普通/低いのように3通り以上と
してもよい。また、閾値として、ノウハウ情報の出現回
数でなく、ノウハウ情報が履歴情報テーブル79に出現
する率を保持してもよい。検索実行部25は、1回のノ
ウハウ検索において履歴検索表示部24に伝達したノウ
ハウに関する情報を、履歴情報管理部26に伝達する。
これにより、結果として、1回毎のノウハウ検索におけ
る履歴情報(ノウハウID)が履歴情報テーブル79に
保持される。
【0082】このようなノウハウ検索の具体例として、
ユーザが同じ検索条件のキーワードを入力しても、提示
頻度の制限を指定することにより、検索されて表示され
るノウハウ情報が異なる場合の検索処理の例を説明す
る。
【0083】図13に示すようなノウハウテーブル78
からノウハウ情報を検索する場合において、履歴情報は
直前の2回の検索の結果を記録するものとする。また、
あるノウハウ情報について、ノウハウIDが履歴情報に
1回以上出現するかどうかで、提示頻度の多寡を決める
ものとする。そして、ユーザが次のような検索条件によ
り順次に3回の検索を行ったとする。 第1回: 検索キーワード=「読みやすい」 提示頻
度制限=なし、 第2回: 検索キーワード=「わかりやすい」 提示頻
度制限=なし、 第3回: 検索キーワード=「親しみやすい」 提示頻
度制限=あり。
【0084】ここでの第1回と第2回の検索処理におい
ては、検索条件で提示頻度の制限が「なし」と指示され
ているので、図13に示すノウハウテーブル78の中か
ら、検索条件のキーワードが合致するものは全て取り出
される。したがって、この2回の検索処理では、それぞ
れ次のようにノウハウ情報が合致し、履歴検索表示部2
4に表示される。
【0085】すなわち、第1回目の検索処理において
は、ノウハウID=7の『文は短めにすると、読みやす
い』と、ノウハウID=106の『青系の色の文字は読
みやすい(ビジネス文書)』と、ノウハウID=107
の『背景の白と区別がつかないぐらい淡く薄い色の文字
は読みにくい(ビジネス文書)』との3つのノウハウ情
報が検索されて表示される。また、続いて実行される第
2回目の検索処理においては、ノウハウID=1の『序
論・本論・結びという形式で書くと内容を把握しやす
い』と、ノウハウID=2の『本論に対する導入となる
事柄が序論において述べられていると、わかりやすい』
と、ノウハウID=4の『段落の中では、話を横道にそ
らさないほうが、言いたいことがよく伝わる』と、ノウ
ハウID=6の『より具体的な例を挙げると、読み手が
内容をイメージしやすくなる』との4つのノウハウ情報
が検索されて表示される。
【0086】この結果、第2回の検索処理の後では、履
歴情報として、第1回目の検索を行ったときの検索結果
からノウハウID=7,106,107と、第2回目の
検索を行ったときの検索結果からノウハウID=1,
2,4,6とが保持されている状態となる。この状態に
おいて、次の第3回目の検索処理を行うことがなる。こ
の場合、検索条件で提示頻度の制限が「あり」と指示さ
れているので、まず、検索実行部25に、検索条件のキ
ーワード「親しみやすい」と提示頻度に関するユーザ指
定が伝えられる。検索実行部25は、キーワード「親し
みやすい」を持つノウハウ情報をノウハウ保持部10の
ノウハウテーブル78から検索すると、ノウハウID=
5の『読み手にとって理解できる例を挙げると、読み手
は親しみを持つ』と、ノウハウID=6の『より具体的
な例を挙げると、読み手が内容をイメージしやすくな
る』との2つのノウハウ情報が検索される。
【0087】提示頻度の制限が「なし」と指示されてい
ると、このノウハウID=5,6の2つのノウハウ情報
が検索結果として表示されるが、しかし、この場合に
は、提示頻度の制限が「あり」と指示されているので、
更に、提示頻度の制限による制約によって合致するノウ
ハウ情報が選択される。この場合、選択ボタン「高い」
の指示により、提示頻度が「高い」ノウハウの優先検索
が指定されていると、検索実行部25は、履歴情報管理
部26から、ノウハウID=5,6のノウハウ情報が履
歴情報に出現する頻度を計算する。これまでの状態にお
いて、ノウハウID=5のノウハウ情報の出現頻度は
“0”であり、ノウハウID=6のノウハウ情報の出現
頻度は“1”である。これより、検索実行部25は、ノ
ウハウID=6の『より具体的な例を挙げると、読み手
が内容をイメージしやすくなる』というノウハウ情報が
選び出し、履歴検索表示部24に伝達して表示する。
【0088】また、提示頻度の選択ボタン「低い」の指
示により、提示頻度が「低い」ノウハウの優先検索が指
定されていると、前述の場合と同様に、まず、検索実行
部25は、履歴情報管理部26から、ノウハウID=
5,6のノウハウ情報が履歴情報に出現する頻度を計算
する。この結果、これまでの状態において、ノウハウI
D=5のノウハウ情報の出現頻度は“0”であり、ノウ
ハウID=6のノウハウ情報の出現頻度は“1”である
ので、検索実行部25は、ノウハウID=5の『読み手
にとって理解できる例を挙げると、読み手は親しみを持
つ』というノウハウ情報が選び出し、履歴検索表示部2
4に伝達して表示する。
【0089】また、別の例として、図13に示すような
ノウハウテーブル78からノウハウ情報を検索する場合
に、履歴情報は直前の20回の検索の結果を記録するも
のとし、更に、あるノウハウ情報について、ノウハウI
Dが履歴情報に7回以上出現するかどうかで、提示頻度
の多寡を決めるものとする場合の検索処理について説明
する。
【0090】この場合に、検索条件はキーワード「親し
みやすい」を指示してノウハウ検索を行ったとする。そ
して、これまでに、図13に示すノウハウテーブル78
からノウハウ検索が行なわれた結果、履歴情報において
出現頻度が1以上のノウハウIDは、次のような6つの
ノウハウIDとなっている。すなわち、ここではノウハ
ウID=1のノウハウ情報の出現回数が4回ならば、
『(1)…4』と表記するものとすると、『(1)…
4、(2)…4、(4)…4、(5)…3、(6)…
7、(7)…6』の6つのノウハウIDとなっている。
【0091】そして、今回のノウハウ検索を行う場合、
検索実行部25にキーワード「親しみやすい」と提示頻
度に関するユーザ指定が伝えられる。検索実行部25
は、キーワード「親しみやすい」を持つノウハウ情報を
ノウハウ保持部10のノウハウテーブル78から検索す
ると、検索結果として、ノウハウID=5の『読み手に
とって理解できる例を挙げると、読み手は親しみを持
つ』およびノウハウID=6の『より具体的な例を挙げ
ると、読み手が内容をイメージしやすくなる』2つのノ
ウハウ情報が得られる。
【0092】ユーザが提示頻度による制限を指定しない
場合、すなわち、提示頻度の制限が「なし」のユーザ指
定がなされていると、検索実行部25は、このノウハウ
ID=5およびノウハウID=6の2つのノウハウ情報
を、履歴検索表示部24に伝達して表示する。このノウ
ハウ検索が終了すると、履歴情報において出現頻度が1
以上のノウハウIDは、『(1)…4、(2)…4、
(4)…4、(5)…4、(6)…8、(7)…6』に
更新される。
【0093】しかし、提示頻度の制限が「あり」と指示
され、更に、提示頻度の選択ボタン「高い」の指示によ
り、提示頻度が「高い」ノウハウの優先検索が指定され
ていると、検索実行部25は、履歴情報管理部26か
ら、ノウハウのID=5,6のノウハウ情報が履歴情報
に出現する頻度を検索する。この場合、これまでの状態
において、ノウハウID=5情報のノウハウの出現頻度
は“3”となっており、ノウハウID=6のノウハウの
出現頻度は“7”となっている。ここでの提示頻度の多
寡を決める閾値が7回以上となっているので、したがっ
て、検索実行部25では、出現頻度の高いノウハウID
=6の『より具体的な例を挙げると、読み手が内容をイ
メージしやすくなる』というノウハウ情報が選び出し
て、履歴検索表示部24に伝達して表示する。このノウ
ハウ検索が終了すると、履歴情報において出現頻度が1
以上のノウハウIDは、『(1)…4、(2)…4、
(4)…4、(5)…3、(6)…8、(7)…6』に
更新される。
【0094】また、提示頻度の選択ボタン「低い」の指
示により、提示頻度が「低い」ノウハウの優先検索が指
定されていると、前述の場合と同様にして、検索実行部
25は、履歴情報管理部26から、ノウハウID=5,
6のノウハウ情報が履歴情報に出現する頻度を検索す
る。この場合、ノウハウID=5のノウハウの出現頻度
は“3”となっており、ノウハウID=6のノウハウの
出現頻度は“7”となっている。ここでの提示頻度の多
寡を決める閾値が7回以上となっているので、検索実行
部25は、出現頻度の低い側のノウハウID=5の『読
み手にとって理解できる例を挙げると、読み手は親しみ
を持つ』というノウハウ情報を選び出し、履歴検索表示
部24に伝達して表示する。このノウハウ検索が終了す
ると、履歴情報において出現頻度が1以上のノウハウI
Dは、『(1)…4、(2)…4、(4)…4、(5)
…4、(6)…7、(7)…6』に更新される。
【0095】このように、ユーザが文書作成中に、ツー
ル検索部13により、検索履歴を用いる文書作成ノウハ
ウ検索を指示したときに、第2ノウハウ検索部12が起
動され、図15に示すように、検索ウィンドウ80が開
かれる。提示条件設定部23は、検索ウィンドウ80に
おいて、キーワードの入力領域81と提示頻度による制
限の実行を選択する選択ボタン82を表示する。ユーザ
が入力領域81から検索条件のキーワードを入力し、選
択ボタン82により提示頻度による制限を指示して、検
索開始を指示すると、提示条件設定部23は、履歴検索
表示部24を介して、ユーザの入力したキーワードと提
示頻度による制限に関する情報を検索実行部25に伝達
する。検索実行部25は、ユーザの入力したキーワード
と提示頻度による制限に関する情報を受け取り、ユーザ
の入力したキーワードを用いてノウハウ保持部10から
ノウハウ情報を検索する。
【0096】この時、検索実行部25では、提示頻度の
制限に関するユーザ指示に応じて、提示頻度の指示によ
るノウハウ情報の優先検索を行う。つまり、ユーザが提
示頻度が「高い」ノウハウ情報の提示を指示した場合、
検索実行部25は、ノウハウ保持部10から検索したノ
ウハウ情報が出現する頻度を、履歴情報を管理している
履歴情報管理部26から検索し、一定回数以上出現して
いるノウハウ情報を選び出して、履歴検索表示部24に
伝達する。また、ユーザが提示頻度が「低い」ノウハウ
情報の提示を指示した場合には、検索実行部25は、ノ
ウハウ保持部10から検索したノウハウ情報が出現する
頻度を履歴情報管理部26から検索し、出現回数が一定
回数未満であるノウハウ情報を選び出し、それを履歴検
索表示部24に伝達する。
【0097】ユーザが提示頻度に関して何も指示しなか
った場合、検索実行部25は、ノウハウ保持部10から
検索した全てのノウハウ情報を履歴検索表示部24に伝
達する。また、検索実行部25は、履歴検索表示部24
に伝達した全てのノウハウ情報のノウハウIDを、履歴
情報管理部26に伝達する。履歴情報管理部26は、検
索実行部25から、履歴検索表示部24に伝達した全て
のノウハウIDを受け取り、履歴情報に追加記録する。
そして、最も古い検索のときのノウハウIDを履歴情報
から削除する。履歴検索表示部24は、検索実行部25
からノウハウ情報の検索結果を受け取り、検索結果のノ
ウハウ情報を表示する。
【0098】また、第2ノウハウ検索部12のノウハウ
検索処理においては、上述したようにして、検索条件と
してキーワードを用いた検索を行った後には、そのノウ
ハウ検索の履歴情報に基づいて、検索条件のキーワード
を用いないでもノウハウ情報を検索できるようになる。
この場合のノウハウ検索処理について説明する。
【0099】図16は、文書作成ノウハウを検索する検
索ウィンドウの他の表示例を示す図であり、図17は、
第2ノウハウ検索部による検索履歴を利用したノウハウ
検索処理の処理フローの別の例を示すフローチャートで
ある。図16および図17をを参照して、例えば、文書
エディタによって文書作成を行っている場合に、第2ノ
ウハウ検索部において検索条件としてキーワードを用い
た検索を行った後に、そのノウハウ検索の履歴情報に基
づき、検索条件のキーワードを用いないで、ノウハウ情
報を検索する場合の操作例について説明する。
【0100】前述したように、第2ノウハウ検索部12
におけるノウハウ情報の検索では、検索実行部25によ
り、検索条件としてキーワードを用いたノウハウ情報の
検索処理を継続して行うと、そのノウハウ検索の履歴情
報が履歴情報管理部26に蓄積されるようになる。この
ようにして、履歴情報管理部26の履歴情報テーブル7
9に、所定量の履歴情報が蓄積されていると、過去のノ
ウハウ検索の履歴情報に基づいて、検索条件のキーワー
ドを指定しなくてもノウハウ情報を検索できるようにな
る。その場合、第2ノウハウ検索部12を起動すると、
図16に示すように、文書作成ノウハウを検索する検索
ウィンドウ84が開かれる。検索ウィンドウ84は、更
に、履歴の範囲の指示のための入力領域が、選択ボタン
85として表示された状態となっており、これにより、
キーワードの入力領域81を空欄として、検索条件のキ
ーワードを指定しなくても、履歴の範囲の指示の選択ボ
タン85を選択するだけで、過去のノウハウ検索の履歴
情報に基づいて、ノウハウ情報を検索できるようにな
る。
【0101】この場合、履歴の範囲の指示の選択ボタン
85により、履歴情報の範囲を制限するための値(以下
では範囲制限値という)が指定される。この範囲制限値
によって、履歴情報が時系列で並べられているときに、
新しいほうや古い方から何回分の検索に関する情報を選
択するかという選択基準値が与えられる。また、この範
囲制限値により、履歴情報全体に含まれる検索の回数に
対して一定の割合で新しいほうや古い方から情報を選択
するという選択基準値が与えられるようにしても良い。
【0102】ユーザが、履歴情報の範囲に関する制限を
指示したときには、履歴情報管理部26から、履歴情報
に含まれる全てのノウハウのIDを検索する際に、履歴
情報の範囲に関するユーザの指示を、前記の範囲制限値
をもとに数値に変換して、ノウハウ情報の検索処理を行
う。
【0103】ノウハウ情報の提示頻度の制限について
は、ここでは、履歴情報に基づくノウハウ検索処理なの
で、提示実績の有無として指示するように構成してい
る。このため、提示実績の有無を指示するため選択ボタ
ン86が表示される。これは、検索ウィンドウ80にお
いて、提示頻度の程度を指示するための選択ボタン82
に対応するものである。つまり、選択ボタン86により
指示された内容により、選択ボタン85で指示された範
囲の履歴情報において、ノウハウ情報の頻度の優先検索
の基準を与えるものとなっている。また、前述の場合と
同様に、選択ボタン86は提示実績の程度の指示を与え
るようなものとし、提示実績(提示頻度)がある閾値以
上であるか否かを判定して、ノウハウ情報の優先検索を
行うようにしても良い。
【0104】この場合、検索実行部25は、次のような
動作により、ノウハウ検索処理を実行する。すなわち、
提示条件設定部23から、検索ウィンドウ84において
指示されたユーザ指定した履歴情報の範囲と提示頻度
(提示実績)の有無に関する情報を受け取り、履歴情報
管理部26から、履歴情報に含まれる全てのノウハウI
Dを検索する。このとき、ユーザが履歴情報の範囲の制
限が指示されていれば、その範囲(新しい,古い)の履
歴情報を検索するように、範囲制限値を用いて履歴情報
管理部26の履歴情報を検索する。得られたノウハウI
Dをもとに、ノウハウ保持部10からノウハウ情報を検
索する。選択ボタン86の指示により、提示実績のある
ノウハウ情報の提示をユーザが指示した場合、履歴情報
に含まれているノウハウIDを持つノウハウを検索す
る。また、逆に、提示実績がないノウハウの提示をユー
ザが指示した場合には、履歴情報に含まれていないノウ
ハウIDを持つノウハウ情報を検索する。ここで得られ
たノウハウ情報を履歴提示部の履歴検索表示部24に伝
達されて表示される。また、ノウハウ情報が表示された
ので、そのノウハウIDは履歴情報管理部26に伝達さ
れ、履歴情報として追加する更新が行われる。
【0105】ここでのノウハウ情報の検索処理は、図1
7に示す処理フローに従って実行される。次に、図17
を参照して、ノウハウ検索処理について説明する。処理
を開始すると、まず、ステップ91において、ユーザの
入力領域を表示する。すなわち、ユーザが文書作成中
に、文書作成ノウハウの検索処理を行う場合、過去のノ
ウハウ検索の履歴情報による検索を所望すると、キーワ
ード以外の検索条件として「検索履歴」を選択し、第2
ノウハウ検索部12を起動する。第2ノウハウ検索部1
2が起動されると、履歴情報管理部26で管理する履歴
情報が存在する場合、図16に示すような検索ウィンド
ウ84が開かれ、提示条件設定部23により、履歴情報
の範囲と提示実績(提示頻度)の有無による制限の実行
を選択するための選択ボタン85,86が表示される。
【0106】次に、ステップ92において、履歴情報の
範囲と提示実績のユーザ指示を受け付ける。つまり、ユ
ーザが検索ウィンドウ84において、履歴情報の範囲や
提示実績の有無による制限を指示する。そして、検索開
始を指示すると、提示条件設定部23は、ユーザの入力
した履歴情報の範囲や提示実績の有無による制限に関す
る情報を、履歴検索表示部24を介して検索実行部25
に伝達し、次のステップ94において、履歴情報を検索
する。続いて、次のステップ95において、検索した履
歴情報により、文書作成ノウハウを検索する。つまり、
この2つのステップの処理は、検索実行部25が、ユー
ザの指定した履歴情報の範囲と提示実績の有無に関する
情報を受け取り、履歴情報管理部26から、履歴情報に
含まれる全てのノウハウIDを検索し、検索したノウハ
ウIDにより、ノウハウ保持部10からノウハウ情報を
取り出す。
【0107】このとき、ユーザが履歴情報の範囲の制限
を指示していれば、その範囲の履歴情報を検索するよう
に、範囲制限値を用いて履歴情報管理部26から履歴情
報を検索して、ノウハウ情報を検索することになる。つ
まり、前述の場合と同様に、検索実行部は、提示実績に
関するユーザの指示に応じて、選択ボタン86により、
提示実績が「ある」ノウハウの提示をユーザが指示した
場合には、履歴情報の検索で得られたノウハウIDを持
つノウハウ情報を、ノウハウ保持部10から検索する。
また、選択ボタン86により提示実績が「ない」ノウハ
ウの提示をユーザが指示した場合には、履歴情報の検索
で得られたノウハウID以外のノウハウIDを持つノウ
ハウを、ノウハウ保持部10から検索する。そして、検
索実行部25では、ノウハウ保持部10から検索したノ
ウハウ情報を履歴検索表示部24に伝達する。また、検
索実行部25は、履歴検索表示部24に伝達した全ての
ノウハウ情報のノウハウIDを、履歴情報管理部26に
伝達する。
【0108】次に、ステップ95において、ノウハウ検
索の履歴情報を更新する。つまり、履歴情報管理部26
では、検索実行部25から、履歴検索表示部24に伝達
した全てのノウハウ情報のノウハウIDを受け取り、履
歴情報として追加記録して更新する。そして、履歴情報
の追加記録により、最も古くなったノウハウIDの履歴
情報を削除する。そして、ステップ96において、検索
された文書作成ノウハウを表示し、次のノウハウ検索処
理を行うため、ステップ92に戻り、ステップ92から
の処理を繰り返し行う。つまり、履歴検索表示部24で
は、検索実行部25から検索結果を受け取り、検索結果
を表示する。
【0109】次に、このような履歴情報によるノウハウ
検索の具体例として、ノウハウ検索の結果が、履歴情報
の範囲の指定や提示実績の制限に応じて、異なる場合の
検索処理の例を説明する。
【0110】図13に示すようなノウハウテーブル78
からノウハウ情報を検索する場合において、履歴情報は
直前の20回の検索の結果を記録するものとし、履歴情
報の範囲を制限する範囲制限値は10とする。前述した
場合と同様に、これまでに、ノウハウテーブル78から
ノウハウ検索が行なわれた結果、履歴情報において出現
頻度が1以上のノウハウIDは、次のような6つのノウ
ハウIDとなっているとすると、また、ここでもノウハ
ウID=1のノウハウ情報の出現回数が4回ならば、
『(1)…4』と表記するものとすると、履歴情報の全
体では『(1)…4、(2)…4、(4)…4、(5)
…3、(6)…7、(7)…6』の6つのノウハウID
の履歴情報となっており、最新の直前の10回の検索結
果の履歴情報では『(1)…4、(2)…4、(4)…
4、(6)…4、(7)…4』となっているものとす
る。また、それより古い10回の検索結果の履歴情報に
おいてて『(5)…3、(6)…3、(7)…2』とな
っているものとする。
【0111】ここでのノウハウ検索の結果が、履歴情報
の範囲や提示実績の制限によりどのように異なるかを説
明すると、例えば、ユーザが、履歴情報の範囲として全
ての履歴情報を用いて、更に提示実績の制限として提示
実績の「ある」ノウハウを検索するよう指示したとする
と、検索実行部25は、履歴情報管理部26から全ての
履歴情報からノウハウIDを検索する。これにより、上
述の履歴情報からはノウハウID=1,2,4,5,
6,7の6つのノウハウIDが得られる。これをもと
に、検索実行部25では、ノウハウID=1,2,4,
5,6,7の6つのノウハウ情報を、ノウハウ保持部1
0から検索し、履歴検索表示部24に伝達する。
【0112】また、履歴情報の範囲として全ての履歴情
報を用いて、提示実績の制限として提示実績の「ない」
ノウハウを検索するよう指示したとすると、検索実行部
25は、まず、全ての履歴情報からノウハウIDを検索
する。これにより、ノウハウID=1,2,4,5,
6,7の6つのノウハウIDが得られる。更に、これを
基にして、検索実行部25は、ノウハウID=1,2,
4,5,6,7でないノウハウIDをノウハウ保持部1
0から検索する。この結果、ノウハウテーブル78にお
いて、ノウハウID=3,101〜108の9つのノウ
ハウIDを得る。そして、ノウハウID=3,101〜
108の9つのノウハウ情報を履歴検索表示部24に伝
達する。
【0113】また、別のノウハウ検索の場合、履歴情報
の範囲として「新しい」履歴情報を用いて、提示実績の
制限として提示実績の「ある」ノウハウを検索するよう
指示された場合、検索実行部25は、最新の10回の検
索結果の履歴情報からノウハウIDを検索する。この場
合、ノウハウID=1,2,4,6,7の5つのノウハ
ウIDが得られる。これを基にして、検索実行部25
は、ノウハウ保持部10からノウハウID=1,2,
4,6,7の5つのノウハウ情報を検索し、履歴検索表
示部24に伝達する。
【0114】また、更に別のノウハウ検索の場合、履歴
情報の範囲として「古い」履歴情報を用いて、提示実績
の制限として提示実績の「ある」ノウハウを検索するよ
う指示された場合、検索実行部25は、古い10回の検
索結果の履歴情報からノウハウIDを検索する。したが
って、この場合、ノウハウID=5,6,7の3つのノ
ウハウIDが得られる。これを基にして、検索実行部2
5は、ノウハウ保持部10からノウハウID=5,6,
7の3つのノウハウ情報を検索し、履歴検索表示部24
に伝達する。
【0115】このように、第2ノウハウ検索部12を用
いて、文書作成に関するノウハウを検索する場合、履歴
情報管理部26が過去にノウハウ検索を行った結果の履
歴情報を管理しているので、提示頻度の多寡や使用する
履歴情報の時間的範囲など、検索履歴に関する条件を指
示して、この履歴情報管理部26の履歴情報を用いて、
文書作成ノウハウの優先順位を指定して提示する。これ
により、効果的なノウハウ検索を行うことができる。
【0116】この場合、提示条件設定部23により履歴
検索表示部24を介して、個々の文書作成ノウハウにつ
けられた検索条件のキーワードを指定することなく、優
先的検索の条件として提示頻度の多寡や使用する履歴情
報の時間的範囲など検索履歴に関する条件を指定する
と、検索実行部25は、ユーザの指定した検索属性の値
と履歴情報管理部26が保持する履歴情報とを用いて、
該当するノウハウを優先的に検索し、履歴検索表示部2
4はその結果のノウハウ情報を表示する。
【0117】このため、文書作成の際に、検索の条件と
して提示頻度の多寡など検索履歴に関する条件を指示す
ることにより、多くのノウハウの中から既知または未知
のノウハウを簡単に得ることができる。従って、従来に
比べて、ユーザは所望のノウハウをより簡単に見つける
ことができ、高品質な文書の作成が容易になる。
【0118】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明ハ文書作
成支援装置によれば、文書作成状況から、またはノウハ
ウ検索の履歴情報から、ノウハウを検索して提示できる
ようになる。このため、ユーザは、複雑なノウハウ検索
のための操作を行うことなく、必要な文書作成ノウハウ
の情報が得られる。また、その場合、文書作成の際に、
現在の文書作成状況を指示することにより、多くのノウ
ハウの中から現在の文書作成の状況に合致したノウハウ
を簡単に得ることができ、従来に比べて、ユーザは多く
のノウハウの中でも現在の状況により有効なノウハウに
着目して文書作成をすることができ、高品質な文書の作
成が容易になる。また、このようにノウハウ検索を行っ
た後の文書作成の際には、検索の条件として提示頻度の
多寡など検索履歴に関する条件を指示することにより、
ノウハウ検索の履歴情報を用いて、多くのノウハウの中
から既知または未知のノウハウを簡単に得ることができ
る。このため、従来に比べて、ユーザは所望のノウハウ
をより簡単に見つけることができ、高品質な文書の作成
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例にかかる文書作成支
援装置の要部の構成を示すブロック図、
【図2】 図2はツール選択部の処理フローを示すフロ
ーチャート、
【図3】 図3は、ツール選択部が参照するツール情報
テーブルの一例を示す図、
【図4】 図4はツール選択部のユーザインタフェース
の操作画面の一例を示す図、
【図5】 図5は「色づけ」に関するノウハウ情報を保
持しているノウハウテーブルの一例を示す図、
【図6】 図6は「色づけ」に関するノウハウテーブル
に対して優先キーワードを文書作成状況により選択する
優先項目決定テーブルの一例を示す図、
【図7】 図7は「色づけ」に関するノウハウを検索す
る検索ウィンドウの一例を示す図、
【図8】 図8は文書作成状況によるノウハウ検索処理
の処理フローを示すフローチャート、
【図9】 図9は「説明文の記述」に関するノウハウ情
報を保持しているノウハウテーブルの一例を示す図、
【図10】 図10は「説明文の記述」に関するノウハ
ウテーブルに対して優先キーワードを文書作成状況によ
り選択する優先項目決定テーブルの一例を示す図、
【図11】 図11は「説明文の記述」に関するノウハ
ウを検索する検索ウィンドウの一例を示す図、
【図12】 図12は第2ノウハウ検索部による検索履
歴を利用したノウハウ検索処理の処理フローを示すフロ
ーチャート、
【図13】 図13は検索履歴を利用したノウハウ検索
のための「文書作成」に関するノウハウ情報を保持して
いるノウハウテーブルの一例を示す図、
【図14】 図14は検索履歴を利用したノウハウ検索
のための履歴情報テーブルの一例を示す図、
【図15】 図15は文書作成ノウハウを検索する検索
ウィンドウの一例を示す図、
【図16】 図16は文書作成ノウハウを検索する検索
ウィンドウの他の表示例を示す図、
【図17】 図17は第2ノウハウ検索部による検索履
歴を利用したノウハウ検索処理の処理フローの別の例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ノウハウ保持部、11…第1ノウハウ検索部、1
2…第2ノウハウ検索部、13…ツール選択部、20…
優先項目決定部、21…検索条件設定部、22…検索結
果表示部である。23…提示条件設定部、24…履歴検
索表示部、25…検索実行部、26…履歴情報管理部、
37…ツール情報テーブル、40…ツール選択ウィンド
ウ、41…選択ボタン、42…選択ボタン、43…ノウ
ハウテーブル、44…優先項目決定テーブル、45…検
索ウィンドウ、46…第1入力領域(キーワード)、4
7…第2入力領域(文書作成状況)、48…ノウハウ表
示領域、57…ノウハウテーブル、58…優先項目決定
テーブル、60…検索ウィンドウ、61…第1入力領域
(キーワード)、62…第2入力領域(文書作成状
況)、63…ノウハウ表示領域、78…ノウハウテーブ
ル、79…履歴情報テーブル、80…検索ウィンドウ、
81…第1入力領域、82…第2入力領域、83…ノウ
ハウ表示領域、84…検索ウィンドウ、85…選択ボタ
ン、86…選択ボタン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書作成ノウハウをユーザに提示する文
    書作成支援装置において、 文書作成ノウハウを保持するノウハウ保持手段と、 ノウハウ検索に関する指示を行う指示手段と、 前記指示手段により入力された指示に基づいて文書作成
    ノウハウの優先使用情報を決定する優先使用情報決定手
    段と、 前記優先使用情報決定手段が決定した優先使用情報を利
    用して前記ノウハウ保持手段から文書作成ノウハウを選
    択し提示するノウハウ選択提示手段とを備えることを特
    徴とする文書作成支援装置。
  2. 【請求項2】 文書作成ノウハウをユーザに提示する文
    書作成支援装置において、 文書作成ノウハウを保持するノウハウ保持手段と、 文書作成状況に関する指示を与える文書作成状況指示手
    段と、 前記文書作成状況を利用して文書作成ノウハウの中から
    優先使用情報を決定する優先使用情報決定手段と、 優先使用情報決定手段が決定した優先使用情報を利用し
    てノウハウ保持手段から文書作成ノウハウを選択し提示
    するノウハウ選択提示手段とを備えることを特徴とする
    文書作成支援装置。
  3. 【請求項3】 文書作成ノウハウをユーザに提示する文
    書作成支援装置において、 文書作成ノウハウを保持するノウハウ保持手段と、 ノウハウ検索の履歴情報を管理する履歴情報管理手段
    と、 履歴情報に関する指示を与える履歴情報指示手段と、 前記履歴情報に関する指示と履歴情報管理手段の管理す
    るノウハウ検索の履歴情報を利用して文書作成ノウハウ
    の優先使用情報を決定すると共に、該優先使用情報を利
    用して前記ノウハウ保持手段から文書作成ノウハウを選
    択し提示するノウハウ選択提示手段とを備えることを特
    徴とする文書作成支援装置。
JP6216780A 1994-08-19 1994-08-19 文書作成支援装置 Pending JPH0863466A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1049570A (ja) * 1996-08-05 1998-02-20 Hitachi Ltd 相談環境構築支援方法
JPH11184874A (ja) * 1997-12-19 1999-07-09 Fujitsu Ltd 知識収集・格納・検索方法及びシステム及び知識収集・格納・検索プログラムを格納した記憶媒体
JP2009064391A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Sharp Corp キーワード抽出装置、キーワード抽出方法、キーワード抽出プログラム、および、キーワード抽出プログラムを記録した記録媒体

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