JPH085390B2 - チルト式ステアリング装置 - Google Patents

チルト式ステアリング装置

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JPH085390B2
JPH085390B2 JP1095187A JP1095187A JPH085390B2 JP H085390 B2 JPH085390 B2 JP H085390B2 JP 1095187 A JP1095187 A JP 1095187A JP 1095187 A JP1095187 A JP 1095187A JP H085390 B2 JPH085390 B2 JP H085390B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はチルト式ステアリング装置に係り、特に車体
に固定される固定ブラケツトとステアリングホイールを
支持する可動ブラケツトとが偏心カムを介して回動可能
に、かつ、相対的に移動可能に連結されることにより、
構造が簡単でチルト操作の簡便なチルト式ステアリング
装置に関する。
[従来の技術] 自動車のチルト式ステアリング装置は、運転者の最適
ドライビングボジシヨンを確保させるため、ステアリン
グコラムの一部がステアリングホイール側で所定角度内
において上下方向へ回動可能な構成となし、運転者が所
望の角度にステアリングホイールを上下方向へ傾動でき
るようにした機構である。
一般に、チルト式ステアリング装置は、可動ブラケツ
トの一部に歯部を形成し又は取付けるとともに、その歯
部と噛合する歯部を有するツース部材を固定ブラケツト
に回動可能に軸支する一方、このツース部材を回動させ
るチルトレバーを固定ブラケツトに軸支させてなるもの
が基本的構成である。その他に、可動ブラケツトが固定
ブラケツトに穿設された長孔にチルトヒンジを挿通して
上下動可能に、かつ、そのチルトヒンジが可動ブラケツ
トを固定ブラケツトに締付け可能に構成されてなり、可
動ブラケツトの固定ブラケツトに対する所望の位置を固
定ブラケツトと可動ブラケツト間の摩擦力によつて保持
させるようにしたものが知られている。すなわち、前者
は所謂手元チルト式ステアリング装置であり、後者は所
謂足元チルト式ステアリング装置である。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来のチルト式ステアリング装置は、
手元チルト式ステアリング装置では、チルトヒンジが歯
部とステアリングホイールとの間で、しかも歯部に近接
した位置に存するので、ステアリングホイールに荷重が
掛かると挺子比の違いにより歯部にはその荷重よりも大
なる力が掛かるため、歯部と構成が頑丈なることを要
し、またツース部材を回動操作する機構もそれに応じて
頑丈な構成となす必要があるため、いきおい構造的に複
雑化し、重量的にも増加する傾向にあつた。その上、前
記歯部は固定ブラケツトの片側においてのみ設けられ、
ステアリングシヤフトを中心として左右対称の配置構成
が採られることが少ないために、歯部の噛合はステアリ
ングシヤフトの片側においてのみなされることから、結
果としてステアリングシヤフトを中心とする回転力が固
定ブラケツトに作用することは否めず、これにより固定
ブラケツトのコラム支持剛性が低下し、高速走行時にス
テアリングホイールが振動する原因となり、快適な運転
性能を保証し難くした。
一方、足元チルト式ステアリング装置は、チルトヒン
ジで可動ブラケツトを固定ブラケツトに圧接させ、その
圧接により生じる摩擦力によつて可動ブラケツトの傾斜
角度を固定するものであるから、摩擦力を大きくする機
構が必要で、これまた頑丈な構造と複雑な締付構造を採
用しがちであつた。
かくして、従来のチルト式ステアリング装置は、車載
部品として軽量たることが望ましいにもかかわらず、重
量が重くて頑丈すぎる傾向にあり、また構造的に複雑で
あつてコストも上昇せざるを得ない面を有している。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記従来技術の問題点を解決すべく、車体に
固定する固定ブラケツトのチルトヒンジ部に所定半径の
円孔を穿設し、該円孔にはカムを嵌合して該カムには偏
心して可動ブラケツトの回動軸を挿入し、かつ、前記カ
ムにはレバーを係合するとともに、該レバーを回動させ
るチルトレバーを可動ブラケツトに軸支する一方、前記
カムの中心と同心で所定半径の相対する弧面において噛
合する歯部をそれぞれ固定ブラケツトと可動ブラケツト
に設けてなるチルト式ステアリング装置を提供するもの
である。
[作用] 本発明の上記構成によると、ステアリングホイールを
所望の角度で傾斜させる際、チルトレバーを回動させれ
ばカムがその中心を回動中心として回動することによ
り、可動ブラケツトが固定ブラケツトに対し摺動移動し
て両者の噛合する歯部を離脱させ、これによつて可動ブ
ラケツトはカムに軸支された回動軸を中心として回動自
在となる。そこで所望の傾斜角度を可動ブラケツトに与
えて後再びチルトレバーを逆方向に戻すと可動ブラケツ
トは当初の動きと逆様に摺動移動して歯部が互いに噛合
し、その傾斜角度がロツクされる。
[実施例] 以下に本発明を図示の実施例を基づき説明する。第1
図は側面図、第2図は平面図、第3図は第1図A−A半
断面図、第4図は分解斜視図である。
図において、1は固定ブラケツト、2は可動ブラケツ
ト、3はチルトヒンジ、4はロアコラム、5はアツパー
コラムであり、可動ブラケツト2はチルトヒンジ3を中
心として回動可能な構成である。ロアコラム4とアツパ
ーコラム5の軸方向には図示しないステアリングシヤフ
トが挿通され、チルトヒンジ3を中心として屈折自在な
継手3a(第3図)を介し、ロア側とアツパー側とが連結
されている。以下、第4図を中心として説明すると、可
動ブラケツト2は固定ブラケツト1に内接し、可動ブラ
ケツト2の内側からボルト8,8からなるチルトヒンジ3
の回動軸を左右の軸孔2a,2aにそれぞれ挿入し、これら
のボルト8,8を固定ブラケツト1の円孔6,6に、それぞれ
ブツシユ9,9及びカム7,7を挿入して回動自在に嵌合す
る。すなわち、ブツシム9,9はカム7,7の偏心軸孔7c,7c
に挿入され、カム7,7のカム突起7b,7bにはレバー10,10
のカム孔10a,10aが嵌合する。更に、ボルト8,8の先端に
は、レバー10,10の外方でホルダー11,11の軸孔11a,11a
を貫通してナツト8a,8aを螺合し、前記各部がそれぞれ
回動可能に締付固定される。前記カム7は円板形であ
り、カム突起7b及びカム孔10aは欠円形である。ホルダ
ー11の自由端部には孔11bが穿設され、この孔11bには可
動ブラケツト2に突設したピン2bがカラー2cを介し挿入
される。このピン2bは固定ブラケツト1に円孔6を中心
として弧状に切欠かれたガイド部1aに摺接して移動でき
る。一方、前記レバー10の自由端部には、長孔10bが穿
設され、この長孔10bに嵌合するピン12aを対設したレバ
ー12が、可動ブラケツト2と隣接してアツパーコラム5
に固定した支持部15に、ロツド13及びスナツプリング14
で回動可能に軸支される。前記レバー12は、その前面と
底面を結ぶコーナー部を曲面仕上げしてなるコ形体であ
り、また支持部15はレバー12の軸孔12c,12cと合致する
軸孔15a,15aを有する。軸孔15aにはブツシユ16が嵌着さ
れ、軸孔12c,ブツシユ16及び軸孔15aにはロツド13が挿
入される。ロツド13にはコイルばね17を挿通し、このコ
イルばね17はレバー12にロツド13を中心とする反時計方
向の回転付勢をする。そして、上記レバー12にはピン12
bを突設し、このピン12bにはブツシユ18を介しチルトレ
バー19の軸孔19aを嵌合する。操作レバー19は一端に軸1
9bを有し、他端にハンドル19cを有する。軸19bはスナツ
プリング21を介しブラケツト20に軸支され、ブラケツト
20は孔20aを介し支持部15の孔15bにネジ22で取付固定さ
れる。
そして、固定ブラケツト1の内底面には中心線上に、
歯部23がビス24等で取付固定される。この歯部23は固定
ブラケツト1の円孔6を中心とした所定の半径が描く弧
状をした凹形の歯を有する。一方、この歯部23と噛合す
る歯部25が可動ブラケツト2の外底面中央にビス26など
で取付固定される(第1〜3図)。この歯部25も歯部23
と同様の円孔6を中心とする、所定半径の弧面にある凸
形の歯を有する。なお、1bは固定ブラケツト1に係合す
るスライダーで、その孔1cを介して固定ブラケツト1が
車体に固定される。
次に、上記実施例の作用を説明すると、チルト操作を
するに当たり、ハンドル19cを手前に引き、チルトレバ
ー19を軸19bを中心として第2図の反時計方向へ回動さ
せると、レバー12がロツド13を中心として第1図の時計
方向へ回り、レバー10が長孔10bに係合するピン12aを介
しカム7を中心として反時計方向へ回動する。レバー10
が回動すると、カム7が反時計方向へ回り、ボルト8
(チルトヒンジ)はカム7の中心よりも上方に位置する
ように回動する。したがつて、可動ブラケツト2は固定
ブラケツトに対しそのままの状態で上方へ摺動移向し、
噛合していた歯部23,25は互いに上下方向へ移動する。
このため、可動ブラケツト2は固定ブラケツト1に対し
チルトヒンジ3(ボルト8)を中心として回動可能な状
態となる。そこで、ステアリングホイールを上下動させ
て所望のチルト設定をしてハンドル19cを離すと、レバ
ー12がコイルばね7の力で元位置に戻り、レバー10が前
記と逆に回動し、かつカム7が同様に前記と逆の動きを
してボルト8の位置が元位置に復し、これによつて可動
ブラケツト2が固定ブラケツト1に近接し、歯部23,25
が互いに噛合し、そのチルト設定における角度が保持さ
れる。
なお、レバー12はその前面が曲面仕上げされているの
で、運転者の膝頭が接触して負傷するのを防止すべきニ
ープロテクタとして作用する。
[発明の効果] 以上に説明した本発明によれば、可動ブラケツトと固
定ブラケツトとをチルトヒンジとカムを介して、相対移
動可能かつ回動可能に軸支させたので、チルトの設定
は、可動ブラケツトを相対移動して離反させることによ
つて両者のロツクを解き、所望の角度で可動ブラケツト
を傾斜させ、再び可動ブラケツトを相対移動して近接さ
せることによつて両者のロツクをなすようにしたステア
リング装置であるから、チルト設定のために従来必要と
したツース部材やそれを動作させるリンク等を省略で
き、また締付部材を要しないので、構造簡単にしてコン
パクトで軽量の構成で、操作もより一層簡便化されたチ
ルト式ステアリング装置である。また固定ブラケツトと
可動ブラケツトを所望のチルト角度で固定する歯部は、
カムの中心と同心で所定半径の対向する弧面に配置すれ
ばよいので、例えば固定ブラケツトの内底面と可動ブラ
ケツトの外底面にそれぞれ設け、更にその突設位置はス
テアリングシヤフトの軸線下方に又は軸線下方において
左右対称など、可動ブラケツトに掛かる荷重をステアリ
ングシヤフトの軸心を中心として左右均等に振り分ける
構成を可能ならしめ、よつて、固定ブラケツトに回転力
を与えるので、コラムの支持剛性が高く、高速走行時に
振動を生じさせるおそれがなく、快適な運転を保証する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は要部側面図、第2図は平面図、第3図は第1図
A−A半断面図、第4図は分解斜視図である。 1……固定ブラケツト、2……可動ブラケツト、3……
チルトヒンジ、6……円孔、7……カム、8……ボル
ト、10,12……レバー、11……ホルダー、13……ロツ
ド、15……支持部、17……コイルばね、19……チルトレ
バー、23,25……歯部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に固定する固定ブラケツトのチルトヒ
    ンジ部に所定半径の円孔を穿設し、該円孔にはカムを嵌
    合して該カムには偏心して可動ブラケツトの回動軸を挿
    入し、かつ、前記カムにはレバーを係合するとともに、
    該レバーを回動させるチルトレバーを可動ブラケツトに
    軸支する一方、前記カムの中心と同心で所定半径の相対
    する弧面において噛合する歯部をそれぞれ固定ブラケツ
    トと可動ブラケツトに設けてなることを特徴とするチル
    ト式ステアリング装置。
  2. 【請求項2】カムのレバーとチルトレバーとの間には、
    ニープロテクタを兼ねるレバーが揺動可能に可動ブラケ
    ツトに軸支されてなることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のチルト式ステアリング装置。
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