JPH0853445A - エンド−トロパンアミンおよび類似化合物の立体選択的製造方法 - Google Patents

エンド−トロパンアミンおよび類似化合物の立体選択的製造方法

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JPH0853445A
JPH0853445A JP7159236A JP15923695A JPH0853445A JP H0853445 A JPH0853445 A JP H0853445A JP 7159236 A JP7159236 A JP 7159236A JP 15923695 A JP15923695 A JP 15923695A JP H0853445 A JPH0853445 A JP H0853445A
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endo
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phenyl
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JP7159236A
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Iii John M Mcgill
ジョン・マックニール・マックジル・ザ・サード
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D451/00Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof
    • C07D451/02Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof containing not further condensed 8-azabicyclo [3.2.1] octane or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane; Cyclic acetals thereof
    • C07D451/04Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof containing not further condensed 8-azabicyclo [3.2.1] octane or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane; Cyclic acetals thereof with hetero atoms directly attached in position 3 of the 8-azabicyclo [3.2.1] octane or in position 7 of the 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F5/00Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic Table
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  • External Artificial Organs (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】エンド−トロパンアミンおよび類似化合物を立
体選択的に製造する方法を提供する。 【構成】下記式(II) で示される化合物を多量に用意し、式(III) NaBH(OR [式中、Rはα−分枝鎖状のC−C10アルカノイル
を示す〕で示されるトリアシルオキシホウ水素化ナトリ
ウムの存在下、式(II)の化合物を式(IV) HNR で示されるアミンで還元することにより、下記式(I) [式中、RおよびRはフェニル、C−Cアルキ
ル、フェニル−C−Cアルキルまたは水素(ただ
し、RおよびRのうち、水素であるのは1つだけで
あり、フェニル基は0〜2のC−Cアルキルまたは
−Cアルコキシ基で置換されている)、Rは水
素、窒素保護基、フェニル、C−Cアルキル、また
はフェニル−C−Cアルキル(ただし、フェニル基
は0〜2のC−CアルキルまたはC−Cアルコ
キシ基で置換されている)]で示される化合物を立体選
択的に製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、トロパンアミンおよび他の類似
化合物を製造するための方法に関し、また特にそのよう
な化合物のエンド−異性体の立体選択的製造に適用され
る方法に関する。
【0002】エンド−トロパンアミンは、5−ヒドロキ
シトリプタミン(5−HT3)受容体の強力な拮抗物質で
あるマレイン酸ザトセトロン(zatosetron maleate)の重
要な構造部分である。マレイン酸ザトセトロンの構造
は、米国特許第4,921,982号他に開示されてお
り、以下に示す通りである。
【化3】
【0003】エンド形のトロパンアミンは、マレイン酸
ザトセトロンを形成するのに好ましい異性体である。実
際のところ、エキソ異性体のトロパンアミンを有するザ
トセトロンは、ほとんど不活性である。そこで、トロパ
ンアミンをフラン酸塩化物中間体と反応させてザトセト
ロンを形成する前に、トロパンアミンを合成する間ずっ
と、出来るだけ多くのエキソ異性体を除去する必要があ
る。
【0004】あいにく、現在のトロパンアミン合成法で
は、エキソ異性体が多量に生成され、該方法のザトセト
ロン形成段階前に、これを分離しなくてはならない。実
際のところ、現在行われているトロパンアミン形成法で
は、エキソ−異性体が10%〜20%形成される結果と
なり、これをクロマトグラフィーおよび/または再結晶
処置により除去しなくてはならなかった。このように、
該方法に1段階増えると、大規模な製造では費用がかさ
み、非能率的である。
【0005】トロパンアミンを、そのまま(さらに分析
または分離を行うことなく)ザトセトロンの形成に使用
するのが望ましいことから、エンド−トロパンアミンを
非常に高いパーセンテージで立体選択的に形成する方法
を開発しなくてはならなかった。
【0006】以前認められたトロパンアミン様化合物の
製造方法は、トロピノンをベンジルアミンと反応させる
ことにより得られるシッフ塩基を接触水素添加するとい
うものであった。この処置では、試薬のエクアトリアル
面攻撃により、エンド−異性体に対する高い立体選択性
が生じると提唱されたが、実際のところ、エンド/エキ
ソ比は8/1または9/1となっただけで、結果的には
収率が低い(60%〜70%)ことが多かった。分離段階
により、さらに一層全体の収率が減ることから、トロパ
ンアミンおよび関連化合物が高収率で得られ、非常に立
体選択的である、新規かつより有効な合成を発見するこ
とが大いに望まれた。
【0007】本発明は、式(I):
【化4】 [式中、R1およびR2は独立してフェニル、C1−C4
ルキル、フェニル−C1−C4アルキルまたは水素であり
(ただし、R1およびR2のうち、水素であるのは1つだ
けであり、またフェニル基は0〜2のC1−C3アルキル
またはC1−C3アルコキシ基で置換されている)、R3
は水素、窒素保護基、フェニル、C1−C3アルキル、ま
たはフェニル−C1−C3アルキルである(ただし、フェ
ニル基は0〜2のC1−C3アルキルまたはC1−C3アル
コキシ基で置換されている)]で示される化合物を立体
選択的に製造するための方法であって、 a) 式(II):
【化5】 で示される化合物を多量に用意し、 b) 式 NaBH(OR4)3[式中、R4はα−分枝鎖状
のC4−C10アルカノイルである]で示されるトリアシ
ルオキシホウ水素化ナトリウムの存在下、式(II)で示
される化合物を式 HNR12で示されるアミンで還元
し、式(I)で示される化合物のエンド−異性体を形成
することから成る方法を提供する。
【0008】該方法に関する他の態様は、水素以外のR
1およびR2基が除去されるよう、式(I)で示される化
合物をさらに処置して、式(III):
【化6】 で示される化合物を製造することにある。
【0009】本発明に関するさらに他の態様は、新規試
薬である、トリ(2−エチルヘキサノイルオキシ)ホウ水
素化ナトリウムおよびトリ(2−エチルブタノイルオキ
シ)ホウ水素化ナトリウムに関するものである。
【0010】本発明の方法では、エンド−異性体に対す
る高い収率(約85%)と立体選択性(93%〜98%)と
いう所望の結果が得られる。式(I)または(III)で
示される生成物の分析により、高い収率と立体選択性が
確認されることから、精製および再結晶段階を削除する
ことができる。さらに、トロパンアミンを製造しようと
する場合、R1およびR2は水素およびベンジルであるの
が好ましく、またベンジルは水性媒体中での最終水添分
解段階により除去することができることから、さらに該
処置を簡単にして、ワン−ポット変換(one-pot convers
ion)ができる。ザトセトロン合成に先立って、さらに単
離を行うことなく、実質的には立体選択的に純粋なエン
ド−トロパンアミンが合成される。
【0011】先の記述で使用する化学名は、それらの通
常の意味で使用する。例えば、C1−C3アルキルおよび
1−C4アルキルという用語には、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチルおよびイソブチルといっ
たような基が包含される。C1−C3アルコキシという用
語には、酸素原子に結合したC1−C3アルキル基が包含
される。置換フェニル基には、4−メチルフェニル、3
−プロポキシフェニル、2−メチル−5−エトキシフェ
ニル、3,5−ジエチルフェニル、および3−イソプロ
ピル−6−メチルフェニルといったような基が包含され
る。
【0012】式 HNR12で示されるアミンには、最
も好ましくは、ベンジルアミンが包含され、例えば、ジ
エチルアミン、フェネチルアミン、4−メトキシフェニ
ルアミン、ジ(3−フェニルプロピル)アミン、イソプロ
ピル−(3,5−ジメチルフェニル)アミン、および4−
(3,5−ジエチルフェニル)ブチルアミンもまた包含さ
れる。
【0013】有用なα−分枝鎖状のC4−C10アルカノ
イル基には、例えば、イソブタノイル、2−エチルペン
タノイル、2−メチルヘキサノイル、ピバロイル、ネオ
ペンタノイル、2−プロピルヘキサノイル、2,2−ジ
エチルペンタノイル等が包含される。
【0014】本明細書中、「窒素保護基」という用語
は、合成有機化学で頻繁に使用されるように、分子のあ
る他の官能基上で起こる反応に窒素原子が関与できない
ようにしてあるが、所望する時点で除去することのでき
る基を示す用語として使用する。そのような基は、T.
W.GreeneによりProtective Groups in Organic S
ynthesis[John Wiley and Sons,ニョーヨーク,1
981]の第7章で、またJ.W.BartonによりProtec
tive Groups in Organic Chemistry[J.F.W.Mc
Omie編,Plenum Press,ニョーヨーク,1973]
の第2章で論じられている。そのような基の例には、ベ
ンジル、および3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロ
ベンジル、並びにトリフェニルメチルといったような置
換ベンジル;式 −COOR[式中、Rにはメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、2,2,2−トリクロロ
エチル、1−メチル−1−フェニルエチル、イソブチ
ル、t−ブチル、t−アミル、ビニル、アリル、フェニ
ル、ベンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジ
ル、および2,4−ジクロロベンジルといったような基
が包含される]で示される基;アシル基、およびホルミ
ル、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、ト
リクロロアセチル、トリフルオロアセチル、ベンゾイ
ル、並びにp−メトキシベンゾイルといったような置換
アシル;およびメタンスルホニル、p−トルエンスルホ
ニル、p−ブロモベンゼンスルホニル、p−ニトロフェニ
ルエチル、並びにp−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルといったような他の基が包含される。好ましい窒素
保護基は、ベンジル(−CH265)、アシル[C
(O)R]またはSiR3[式中、RはC1−C4アルキル、
ハロメチル、または2−ハロ−置換−(C2−C4アルコ
キシ)である]である。
【0015】通例、先に記載したような態様は全て有用
であり望ましいが、本発明のある試薬および態様が好ま
しい。本発明の好ましい態様を以下各々の記述で述べる
が、個々の記述を組み合わせると、さらにもっと限定さ
れた、またはもっと広範囲にわたる好ましい本発明の態
様とすることができると分かるであろう。 a) R1は水素である; b) R2はベンジルである; c) R1およびR2は独立して水素またはフェニル−C1
−C4アルキルである; d) R1およびR2は独立して水素または置換フェニル
−C1−C4アルキルである; e) R1およびR2は独立して水素またはC1−C4アル
キルである; f) R3はC1−C3アルキルまたは窒素保護基である; g) R3は水素またはフェニルである; h) R3はC1−C3アルキルである; i) R4は2−エチルヘキサノイルまたは2−エチルブ
タノイルである; j) R4はα−分枝鎖状のC4−C8アルカノイルであ
る; k) R4はα−分枝鎖状のC6−C10アルカノイルであ
る。
【0016】例えば、トリアセトキシホウ水素化ナトリ
ウムを用いる先行技術の還元的アミノ化では、生成物か
ら除去するのが困難なアミド副産物が相当量生じる。本
発明の嵩高い試薬を使用することで、そういったアミド
不純物が避けられることにより、化合物の収率および純
度がさらに改善される。
【0017】本発明の方法は、対応するケトンの還元的
アミノ化により、式(I)で示されるアミン誘導体の選
択的製造を行うものである。この方法は特に、トロピノ
ンの還元的アミノ化でトロパンアミン、また特に4−ト
ロパンアミンのエンド−異性体(以下にその式を示す)を
製造するのに有用である。
【化7】
【0018】最も好ましい方法において、出発原料は以
下の構造を有する4−トロピノンである。
【化8】
【0019】本発明の方法は、この物質に限定されるも
のではないが、式(II)で示される他のケトン化合物の
立体選択的な還元的アミノ化により対応するアミン誘導
体とするのに応用されるであろうことに注目すべきであ
る。
【0020】本発明の方法による、エンド−4−トロパ
ンアミンおよび他の有益な化合物を製造するための基本
反応式を反応式1として以下に示す。
【化9】
【0021】上記反応式の第1段階は、それ自体で本発
明の一例を成しており、本発明の好ましい一態様であ
る。第1段階の生成物を単離して、さらなる合成に、ま
たは他の目的に使用することができる。該方法の目標が
そのような第一アミンを製造することである場合、第一
アミンを製造する第2段階は、R1またはR2の種類に応
じて、従来の方法により行って、本発明が完了する。例
えば、還元的アミノ化で使用するアミンがベンジルアミ
ンである場合、その最終段階は、以下に論じる水添分解
であるのが恐らく好都合であろう。
【0022】R3基が窒素保護基である場合、R3が水素
である最終生成物を得るには、該方法のまたさらなる段
階は脱保護であり、個々の保護基に適当な方法により行
うことができる。
【0023】還元的アミノ化は、クロロホルム、トリク
ロロエタン、また最も好ましくはジクロロエタンまたは
ジクロロメタンといったようなハロゲン化アルカン溶媒
中で行うのが好ましい。最も多くの場合、その反応は、
室温および常圧下、数時間から1日というように適度な
時間内に進行する。
【0024】トリアシルオキシホウ水素化ナトリウム
は、適当な量のホウ水素化ナトリウムと適当なカルボン
酸とを混合することにより、系中で製造することができ
る。カルボン酸には勿論、イソ酪酸、ピバリン酸、2−
エチル酪酸、2−エチルヘキサン酸等といったような物
質が包含される。還元剤はまた、あらかじめ製造してお
いて、反応混合物に添加することもできるが、そのよう
なことは好ましくない。
【0025】還元的アミノ化が所望の完了度に至った場
合、通常、水酸化ナトリウムまたはカリウム水溶液とい
ったような適度に強い塩基を添加することにより、その
反応混合物の反応を停止して、相を分離する。次いで、
還元的アミノ化の生成物は有機相に得られるので、これ
を後に酸水溶液で洗浄する。すると、その生成物は水性
相に移行するので、単離を行うことなく、該方法の第2
段階へと都合よく移ることができる。最も好ましい場
合、つまりR1が水素であり、R2がベンジルである場合
には、以下の実施例で示すように、水性相中での水添分
解によってベンジル基を除去することができる。水添分
解段階は、(アルコールのような)プロトン性溶媒に溶解
したエンド−N−ベンジル−トロパンアミン溶液に水素
ガスを気泡として通すことにより、標準的方法で行うこ
とができる。この方法は、通例、細かく分割した白金ま
たは炭素に担持したパラジウム金属といったような触媒
の存在を必要とする。以前の方法により十分高収率で得
るには、多くの触媒添加量(50重量%までもの)が必要
となり得る。
【0026】以下の実施例により、4−トロピノンから
エンド−4−トロパンアミンを製造するために利用する
本発明の方法を示す。
【0027】撹拌機を備え、還流冷却機と窒素パージが
接続された500mlの3ツ頚フラスコに、以下の試薬を
加えた。各々の試薬量はグラム(ミリモル)(重量当量)で
示す。
【0028】実 施 例 1
【表1】
【0029】実 施 例 2
【表2】
【0030】実 施 例 3
【表3】
【0031】実 施 例 4
【表4】
【0032】実施例1〜4の各々において、酸試薬をシ
リンジポンプにより3〜4時間かけてフラスコに加え、
水素発生が完了するまで、その反応物を窒素雰囲気下に
撹拌した。
【0033】全ての実施例において、4−トロピノン
6.95g(50ミリモル,1.0当量)およびベンジルア
ミン8.0g(75ミリモル,1.5当量)を添加して、ガ
スクロマトグラフィー分析により反応が完了したと示さ
れるまで(約18時間)、窒素雰囲気下に撹拌した。
【0034】全ての実施例において、5MのNaOH 2
00mlを少しずつ添加することにより、反応を停止し
た。その混合物を30分間撹拌して、有機相を分離し、
5MのNaOH 200mlで洗浄した後、2MのHCl 8
0mlで抽出した。次いで、この混合物の水性相を分離
し、50%のNaOH溶液でpHを9.0に調節した。
【0035】全ての場合において、ベンジルトロパンア
ミンを含有する水性相をパー(Parr)の振盪瓶に移し入
れて、5%のPd/C触媒2.3g(0.2当量)を添加し
た。ガスクロマトグラフィー分析により反応が完了した
と確定されるまで、50PSI、70℃で水素化を行っ
た。各々の場合において、その溶液をハイフロスーパー
セルを通して濾過し、その濾液を単離した。実施例1〜
5に関し、以下の表は、上記方法により得られた結果を
示す。
【0036】以下の処置により、トロパンアミン−HC
lを水性水素化混合物から単離した。塩化ナトリウム(
30g)を水溶液に溶解した後、50%のNaOHを用い
て、pHを13に調節した。その塩基性溶液をCH2Cl2
(2×200ml)で抽出した。CH2Cl2相を合わせ、Na
2SO4で乾燥して濃縮した。粗生物であるトロパンアミ
ンのCH2Cl2(50ml)溶液を0℃まで冷却して、激し
く撹拌しながら、その溶液にHClガスを少しずつ気泡
として15〜20分間通した。白色の沈殿を濾過により
集めた。
【0037】
【表5】
【0038】ガスクロマトグラフィー・イン−プロセス
アッセイ(GC In-Process Assay)により、エンド/
エキソ比を測定した。ガスクロマトグラフィー・イン−
プロセスアッセイ法の条件は以下の通りである。 カラム : CAM(15M × 0.32μm 内径 × 0.25μm フィルム) 流量 : 35℃で2.0ml/分 温度プログラム : 開始温度 : 100℃ 開始時間 : 1分 速度 : 5℃/分 最終温度 : 220℃ 最終時間 : 5分 注入型 : スプリット 15:1、容積:1.0μl インジェクター温度 : 220℃ 検出器型 : FID温度:220℃、範囲:0、Attn.:0 インジェクター型 : HP3396、Attn.:2、PW:0.04 ArRej.:0、TRSH:0 試験時間:30分 試料調製 還元的アミノ化反応:反応混合物1mlをピペットにとっ
て、25mlのメスフラスコに入れる。定容量までメタノ
ールで希釈する。 水中での水添分解:ピペットを用いて試料を少量(2ml)
採取する。シリンジフィルターを用いて、この試料を濾
過する。濾過した反応混合物0.5mlをピペットにとっ
て、25mlのメスフラスコに入れる。50%のNaOH
溶液を2滴加える。定容量までメタノールで希釈する。 保持時間 ベンジルアミン : 4.39分 エンド−トロパンアミン : 5.00分 エキソ−トロパンアミン : 5.51分 トロピノン : 6.62分 エンド−ベンジルトロパンアミン : 21.59分 エキソ−ベンジルトロパンアミン : 22.32分 ベンジルイミン : 24.2 分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07M 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、 R1およびR2は独立してフェニル、C1−C4アルキル、
    フェニル−C1−C4アルキルまたは水素であり(ただ
    し、R1およびR2のうち、水素であるのは1つだけであ
    り、またフェニル基は0〜2のC1−C3アルキルまたは
    1−C3アルコキシ基で置換されている)、 R3は水素、窒素保護基、フェニル、C1−C3アルキ
    ル、またはフェニル−C1−C3アルキルである(ただ
    し、フェニル基は0〜2のC1−C3アルキルまたはC1
    −C3アルコキシ基で置換されている)]で示される化
    合物を立体選択的に製造するための方法であって、 a) 式(II): 【化2】 で示される化合物を多量に用意し、 b) 式 NaBH(OR4)3[式中、R4はα−分枝鎖状
    のC4−C10アルカノイルである]で示されるトリアシ
    ルオキシホウ水素化ナトリウムの存在下、式(II)で示
    される化合物を式 HNR12で示されるアミンで還元
    し、式(I)で示される化合物のエンド−異性体を形成
    することから成る方法。
JP7159236A 1994-06-27 1995-06-26 エンド−トロパンアミンおよび類似化合物の立体選択的製造方法 Pending JPH0853445A (ja)

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