JPH0852695A - 成形型 - Google Patents

成形型

Info

Publication number
JPH0852695A
JPH0852695A JP18849294A JP18849294A JPH0852695A JP H0852695 A JPH0852695 A JP H0852695A JP 18849294 A JP18849294 A JP 18849294A JP 18849294 A JP18849294 A JP 18849294A JP H0852695 A JPH0852695 A JP H0852695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding die
punch
die
clearance
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18849294A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuo Sukai
勝男 須貝
Nobuhito Mizuno
暢人 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP18849294A priority Critical patent/JPH0852695A/ja
Publication of JPH0852695A publication Critical patent/JPH0852695A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不織布等の加工性の悪い材料を適正なクリア
ランスで加工することができ、しかもクリアランスを長
時間適正な範囲内に保持でき、交換頻度を低減すること
ができる成形型を提供することを目的とする。 【構成】 一組の成形用型部材(パンチ2,ダイ4)を
備えた成形型1であって、前記各成形用型部材の少なく
とも1個に当該成形用型部材の温度を調整する温度調整
手段(電熱ヒータ5,6)が設けられている。なお、前
記各成形用型部材に前記温度調整手段が設けられている
ことが好ましい。さらに、前記温度調整手段が電熱ヒー
タであることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば不織布や薄板等
を成形(例えば、打抜き加工)するための成形型、特に
成形型における成形用型部材間のクリアランスを調整す
ることができる成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】ところで、文字や図形情報を磁気的に記
録するために使用されるマイクロフロッピディスクで
は、薄板状のシェル内に可撓性のある磁気ディスクをほ
ぼトーナツ状に打ち抜き加工された不織布で挟んで収納
している。この不織布は、磁気ディスクとシェルとの直
接接触を防止して磁気ディスクの傷付きを防止するとと
もに、シェル内に塵挨が侵入することを防止している。
【0003】ここで、トーナツ状の不織布は、通常、円
柱状のパンチ(一方の成形用型部材)と、このパンチが
挿入されパンチとの間に数μm〜数十μmの微少なクリ
アランスを持った孔を備えたダイ(他方の成形用型部
材)とにより打ち抜き加工されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
成形型ではクリアランスはパンチとダイの孔との寸法に
より決っており、この成形型を用いて不織布に打ち抜き
加工を施すと、不織布は金属板に比べて打ち抜き性が悪
いので、前記クリアランスを不織布の材質や厚さに応じ
て適切なものとしないと、切断面にちぎれ等が生じて不
良品となるか、あるいは、全く切断できない場合が生ず
る。
【0005】しかも、不織布を打ち抜き加工するのに適
したクリアランスの範囲は金属板の場合に比べて非常に
狭く、打ち抜き加工の最初に適正なクリアランスを持っ
ていても、加工回数を重ねるに従って、パンチやダイは
摩耗して適正なクリアランスの範囲を早期に逸脱し、正
常な打ち抜き加工を行うことができなくなり、したがっ
てパンチとダイの交換を頻繁におこなわなければなら
ず、生産性が著しく低下するといった問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、不織布等の加工性の悪い材料を適正なクリアランス
で加工することができ、しかも当該クリアランスを長時
間適正な範囲内に保持でき、交換頻度を低減することが
できる成形型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の成形型は、一組
の成形用型部材を備えた成形型であって、前記各成形用
型部材の少なくとも1個に当該成形用型部材の温度を調
整する温度調整手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0008】なお、前記各成形用型部材に前記温度調整
手段が設けられていることが好ましく、さらには、前記
温度調整手段が電熱ヒータであることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の成形型によれば、各成形用型部材の少
なくとも1個に設けられた温度調整手段により当該成形
用型部材の温度が調整される。これにより、当該成形用
型部材が熱膨張により基準温度の形状に対して変化し、
当該成形用型部材と組になる他の成形用型部材とのクリ
アランスが変化する。ここで、前記温度調整手段による
調整温度を適切に調整すれば、各成形用型部材間のクリ
アランスを適正なものとすることができる。しかも、加
工とともに各成形用型部材が摩耗してこれらの間のクリ
アランスが変動して適正範囲を逸脱する傾向が生じた
ら、これを補完するように温度を調整することにより、
長時間にわたって適正なクリアランス範囲を保持するこ
とができ、成形型の交換頻度を著しく低減することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の成形型について説明する。
【0011】図1に示すように、本実施例の成形型1
は、ほぼ円柱状のパンチ(一方の成形用型部材)2と、
このパンチ2が挿入されパンチ2との間に数μm〜数十
μmの微少なクリアランスを持った孔3を備えたダイ
(他方の成形用型部材)4とを備える。
【0012】前記パンチ2の外表面よりも内部には、外
側面に沿って電熱ヒータ(温度調整手段)5が埋設され
ており、この電熱ヒータ5への供給電力を調整すること
により電熱ヒータ5から発生する熱量を調整して、パン
チ2自体の温度を調整できるようになっている。
【0013】同様に、前記ダイ4に形成された孔3の内
表面よりも内部には、内面に沿って電熱ヒータ(温度調
整手段)6が埋設されており、この電熱ヒータ6への供
給電力を調整することにより電熱ヒータ6から発生する
熱量を調整して、ダイ4自体の温度を調整できるように
なっている。
【0014】次に、本実施例の成形型の使用方法及び作
用について、フロッピディスク内に設けられる不織布の
打ち抜き加工に使用する場合を一例として説明する。
【0015】前記不織布は、レーヨンその他の材料から
構成されており、厚さは80μmとなっている。この不
織布を前記したパンチ2及びダイ4を用いて、外径86
mm、内径15mmのトーナツ状に打ち抜く。
【0016】ここで、不織布を打ち抜き加工するのに適
したパンチ2とダイ4の孔3との間のクリアランスの範
囲は金属板の場合に比べて非常に狭く、クリアランスは
片側で3〜10μmの範囲内に所定のものになるよう
に、パンチ2及びダイ4の孔3の寸法が精密加工されて
いる。
【0017】次に、パンチ2又はダイ4を保持するダイ
セットにノックピンを打ち込む等の周知の方法によりパ
ンチ2とダイ4との軸心を一致させ、クリアランスが均
等になるようにする。
【0018】次に、パンチ2を上下動作せてパンチ2と
ダイ4の孔3とにより不織布を打ち抜く。ここで、打ち
抜き加工の最初に適正なクリアランスを持っていても、
加工回数を重ねるに従って、パンチ2やダイ4の孔3は
摩耗して適正なクリアランスの範囲を早期に逸脱し、正
常な打ち抜き加工を行うことができなくなる。
【0019】そこで、パンチ2及びダイ4に設けられた
電熱ヒータ5,6への供給電力を調整するによりパンチ
2及びダイ4の温度を調整する。これにより、パンチ2
及びダイ4が熱膨張により基準温度の形状に対して変化
し、パンチ2とダイ4とのクリアランスが変化する。そ
して、調整温度を適当に調整すれば、パンチ2とダイ4
との間のクリアランスを適正なものとすることができ
る。したがって、加工とともにパンチ2及びダイ4の孔
3が摩耗してこれらの間のクリアランスが変動して適正
範囲を逸脱する傾向が生じたら、これを補完するように
温度を調整することにより、長時間にわたって適正なク
リアランス範囲を保持することができ、成形型の交換頻
度を著しく低減することができる。ちなみに、パンチ2
及びダイ4に超硬材料を用いた場合には、1゜Cの温度
上昇で100mmに対して約0.3μmだけ熱膨張す
る。なお、加工時に発生する熱によるパンチ2及びダイ
4の温度上昇を含めて上記温度調整が行われる。
【0020】ここで、異なる材質の不織布を打ち抜き加
工する場合には、当然パンチ2とダイ4の孔3とのクリ
アランスは異ならせる必要があるが、本実施例の成形型
によれば、電熱ヒータ5,6によりパンチ2又はダイ4
の温度を調整することにより、クリアランスを調整する
ことができ、同じ成形型により異なる材質の被加工材に
加工を施すことができる。
【0021】なお、前記実施例では、加工初めは電熱ヒ
ータ5,6には電力を供給せずに、パンチ2とダイ4の
孔3とのクリアランスが適正な範囲を逸脱する傾向が現
れたときに電熱ヒータ5,6に電力を供給するようにし
ているが、加工前のクリアランス調整の際に、電熱ヒー
タ5,6に電力を供給してパンチ2又はダイ4の熱膨張
を積極的に利用して最適なクリアランスを設定するよう
にしてもよい。
【0022】また、電熱ヒータ5,6に供給する電力を
調整することによりパンチ2及びダイ4の温度を調整す
るようにしているが、電熱ヒータ5,6にパンチ2及び
ダイ4内に埋設されたサーモスタットを接続して、この
サーモスタットにより電熱ヒータ5,6への通電を断続
させることによりパンチ2及びダイ4の温度調整を行う
ようにしてもよい。
【0023】また、パンチ2及びダイ4の各々に対向し
て非接触の温度センサー例えば赤外線温度センサを設
け、このセンサーによる検出値を電熱ヒータ5,6にフ
ィードバックさせるようにしてもよい。
【0024】また、前記実施例では、電熱ヒータ5,6
を温度調整手段として利用しているが、他の温度調整手
段、例えば冷水又は温水を通過させる熱交換管や、ヒー
トパイプ、火炎によるバーナー等の過熱手段等を用いる
ことができる。
【0025】また、前記実施例では、不織布に打ち抜き
加工を施す場合について説明したが、打ち抜き等の加工
が施される材料としては、金属その他の材料、例えば、
PET樹脂、塩化ビニル樹脂、合成樹脂と紙との多層積
層体の場合にも適用することができる。
【0026】また、前記実施例では、トーナツ状に打ち
抜く場合について説明したが、テレフォンカードやクレ
ジットカード等のような方形状のものを打ち抜く成形型
に適用することができることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成形型に
よれば、成形型を構成する各成形用型部材の少なくとも
1個に当該成形用型部材の温度を調整する温度調整手段
が設けられているので、不織布等の加工性の悪い材料を
適正なクリアランスで加工することができ、しかもクリ
アランスを長時間適正な範囲内に保持でき、交換頻度を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の成形型を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 成形型 2 パンチ(成形用型部材) 3 孔 4 ダイ(成形用型部材) 5,6 電熱ヒータ(温度調整手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組の成形用型部材を備えた成形型であ
    って、前記各成形用型部材の少なくとも1個に当該成形
    用型部材の温度を調整する温度調整手段が設けられてい
    ることを特徴とする成形型。
  2. 【請求項2】 前記各成形用型部材に前記温度調整手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の成形
    型。
  3. 【請求項3】 前記温度調整手段が電熱ヒータであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の成形型。
JP18849294A 1994-08-10 1994-08-10 成形型 Withdrawn JPH0852695A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18849294A JPH0852695A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18849294A JPH0852695A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0852695A true JPH0852695A (ja) 1996-02-27

Family

ID=16224682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18849294A Withdrawn JPH0852695A (ja) 1994-08-10 1994-08-10 成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0852695A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051582A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Asahi Sansho Kk 切断装置
CN102886422A (zh) * 2012-10-22 2013-01-23 安徽工业大学 一种提高板材翻边能力的冲孔方法
CN105034074A (zh) * 2015-07-20 2015-11-11 中国十九冶集团有限公司 用于非金属材料的打孔定扣机
JP2015226958A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社瑞光 加工装置および加工方法
CN106216524A (zh) * 2016-09-07 2016-12-14 齐泰兴精工科技(苏州)有限公司 一种新型汽车零部件冲压模具
CN107761348A (zh) * 2017-09-06 2018-03-06 惠州市熊宝科技有限公司 布匹镂空装置
JP2018507115A (ja) * 2015-02-06 2018-03-15 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド チューブシーラ
CN110900706A (zh) * 2019-11-26 2020-03-24 湖南浚林服饰有限公司 一种制衣片料局部开孔装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051582A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Asahi Sansho Kk 切断装置
JP4757463B2 (ja) * 2004-08-13 2011-08-24 旭電気株式会社 パン切断装置
CN102886422A (zh) * 2012-10-22 2013-01-23 安徽工业大学 一种提高板材翻边能力的冲孔方法
JP2015226958A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社瑞光 加工装置および加工方法
JP2018507115A (ja) * 2015-02-06 2018-03-15 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド チューブシーラ
US10875255B2 (en) 2015-02-06 2020-12-29 Brooks Automation, Inc. Tube sealer
US11179898B2 (en) 2015-02-06 2021-11-23 Brooks Automation, Inc. Tube sealer
CN105034074A (zh) * 2015-07-20 2015-11-11 中国十九冶集团有限公司 用于非金属材料的打孔定扣机
CN106216524A (zh) * 2016-09-07 2016-12-14 齐泰兴精工科技(苏州)有限公司 一种新型汽车零部件冲压模具
CN106216524B (zh) * 2016-09-07 2018-11-09 齐泰兴精工科技(苏州)有限公司 一种汽车零部件冲压模具
CN107761348A (zh) * 2017-09-06 2018-03-06 惠州市熊宝科技有限公司 布匹镂空装置
CN110900706A (zh) * 2019-11-26 2020-03-24 湖南浚林服饰有限公司 一种制衣片料局部开孔装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0852695A (ja) 成形型
US5896662A (en) Multi-layer structure roller and a method for producing the same
EP0780885A3 (en) Apparatus and method for cooling a substrate
KR970064874A (ko) 엠보스 패턴을 가진 열가소성 수지 시이트의 제조방법 및 그 제조장치
CN111065470A (zh) 冷冲压成形装置及冷冲压成形方法
JP2003221244A5 (ja)
JPH05212485A (ja) 熱間鍛造型による加工方法
JPS5930428A (ja) 厚板のv曲げ加工法
JPH06238384A (ja) 高精度板厚の圧延金属板の製造装置
JPS59368B2 (ja) セイケイヨウカナガタ
US20210162534A1 (en) Laser assisted machining of sheet material
JPH06312400A (ja) ロータリダイカッタのダイロールとアンビルロール
JP2015226958A (ja) 加工装置および加工方法
TWI598172B (zh) 防變形的切割方法及切割件
JPS61103531A (ja) 真空処理装置における基板の冷却機構
JPH0957846A (ja) エンボスロール及びその製造方法
JPH03230334A (ja) 光メディア用基材の製造方法並びに製造装置
US20010001437A1 (en) Holding unit vacuum machining device and method of manufacturing element
JP2001334451A (ja) ワイヤソー用ローラ及びその部品交換方法
JPH0929366A (ja) 多角形パターンを有するダンパープレートの製造方法
JPH08243915A (ja) 化学的機械研磨装置
JPH0354017B2 (ja)
US11851358B1 (en) Optical element shaping systems
JPS62110821A (ja) 金型
JPH05116199A (ja) シート押出用口金

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106