JP2001334451A - ワイヤソー用ローラ及びその部品交換方法 - Google Patents

ワイヤソー用ローラ及びその部品交換方法

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JP2001334451A
JP2001334451A JP2000157283A JP2000157283A JP2001334451A JP 2001334451 A JP2001334451 A JP 2001334451A JP 2000157283 A JP2000157283 A JP 2000157283A JP 2000157283 A JP2000157283 A JP 2000157283A JP 2001334451 A JP2001334451 A JP 2001334451A
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metal core
core
fitted
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Application number
JP2000157283A
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English (en)
Inventor
Masahito Iguchi
真仁 井口
Chiharu Wada
千春 和田
Shinji Sakamoto
信治 坂本
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Omura Refractories Co Ltd
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Omura Refractories Co Ltd
Taiheiyo Cement Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単にセラミックス製スリーブを交換できるよ
うにするとともに、金芯とセラミックス製スリーブとを
正確に位置合わせできるようにする。 【解決手段】金芯2を冷却して収縮させ、その直径をセ
ラミックス製スリーブ5の内径より小さくした後、該金
芯にセラミックス製スリーブ5を挿入しするとともに、
前記金芯の冷却を解除し常温状態に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリコン、磁性
体、水晶等の被加工物を切断又は溝入れ加工等を行うワ
イヤソー装置に関するものであり、更に述べれば、金芯
にセラミックス製スリーブを嵌着せしめたワイヤソー用
ローラ及びその部品交換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤソー装置には、複数本のワ
イヤソー用ローラが配設され、該ワイヤソー用ローラの
ワイヤ溝にワイヤを巻き付け張設することにより、ワイ
ヤ列が形成されている。そして、この装置では、該ワイ
ヤ列を被加工物に砥粒とともに押し付けながら摺動さ
せ、該ワイヤ列のピッチ幅に応じて切断又は溝入れ加工
を行う。このワイヤソー用ローラは、金芯と、該金芯に
嵌合されたセラミック製スリーブとを備えており、両者
は接着剤で接着固定されている。
【0003】このワイヤソー装置では、前述のようにし
て被加工物の加工を行うので、セラミックス製スリーブ
のワイヤ溝が摩耗し、使用不可能となる。そこで、該ワ
イヤソー用ローラのセラミック製スリーブのワイヤ溝を
調整加工しなければならないが、この調整加工は特殊な
装置と高度な技術が必要なため、加工会社(以下ユーザ
という)では行うことができない。
【0004】そこで、ユーザにおいて該金芯から該スリ
ーブを外し、該スリーブだけをメーカに持ち込んで調整
加工してもらうことが考えられるが、前述のように金芯
と該スリーブとは接着剤で固定しているので、両者を分
離することは極めて困難である。
【0005】そのため、ユーザは前記ワイヤソー用ロー
ラをメーカに持ち込んで該スリーブの溝加工をしてもら
っている。また、ユーザは、前記ワイヤソー用ローラの
搬送時間及び調整加工時間に多くの時間がかかることを
考慮し、交換用のワイヤソー用ローラを常にストックし
ておかなければならない。
【0006】メーカでは、持ち込まれたワイヤソー用ロ
ーラを溝加工機に装着してワイヤ溝の再加工を行うが、
摩耗が激しく調整加工が困難なワイヤソー用ローラはセ
ラミックス製スリーブのみを新しいものと交換する。し
かし、前述のように金芯と該スリーブとは接着剤で接着
固定されているため、分離不可能であるので、該スリー
ブに衝撃を与えて破損させ金芯から剥ぎ取っている。そ
のため、金芯を傷つけてしまい再使用が困難になること
がある。
【0007】この発明は、上記事情に鑑み、簡単にセラ
ミックス製スリーブを交換できるようにすることを目的
とする。他の目的は、金芯とセラミックス製スリーブと
を正確に位置合わせできるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、一端に側板
部を有する金芯と、冷やし嵌めにより該金芯に嵌合さ
れ、かつ、表面に複数のワイヤ溝を有するセラミックス
製スリーブと、該金芯の他端に設けられ、かつ、前記ス
リーブの後端を押圧する押さえ金具と、を備えたワイヤ
ソー用ローラであって;前記側板部の内側に、基準面を
形成し、該スリーブの先端に前記基準面と密着する当接
基準面を形成し、前記金芯の直径を前記スリーブの内径
より押圧代分大きく形成したことを特徴とする。
【0009】この発明は、表面に複数のワイヤ溝を有す
るセラミックス製スリーブと、該スリーブが嵌合され、
かつ、直径が該スリーブの内径より押圧代分大きく形成
された金芯と、を備えたワイヤソー用ローラの部品交換
方法であって;前記金芯を冷却して収縮させ、その直径
を前記スリーブの内径より小さくする工程と;該金芯に
交換用のセラミックス製スリーブを挿入する工程と;前
記収縮状態の金芯を常温状態に戻す工程と;を備えてい
ることを特徴とする。
【0010】この発明は、表面に複数のワイヤ溝を有す
るセラミックス製スリーブと、該スリーブが嵌合される
金芯と、を備えたワイヤソー用ローラの部品交換方法で
あって;前記金芯を冷却して収縮させ、その直径を前記
スリーブの内径より小さくする工程と;該金芯から前記
スリーブを抜き出す工程と;を備えていることを特徴と
する。
【0011】この発明は、表面に複数のワイヤ溝を有す
るセラミックス製スリーブと、該スリーブが嵌合される
金芯であって、その一端に側板部を有し、かつ、その直
径が前記スリーブの内径より押圧代分大きく形成された
金芯と、を備えたワイヤソー用ローラの部品交換方法で
あって;前記金芯を冷却して収縮させ、その直径を前記
スリーブの内径より小さくする工程と;該金芯から前記
スリーブを抜き出す工程と;前記収縮状態の金芯に交換
用のセラミックス製スリーブを挿入し、側板部の基準面
に該スリーブの当接基準面を当接せしめる工程と;前記
金芯の冷却を解除し常温状態に戻す工程と;を備えてい
ることを特徴とする。
【0012】この発明は、一端に側板部を有する金芯
と、該金芯に嵌合され、かつ、表面に複数のワイヤ溝を
有するセラミックス製スリーブと、該金芯の他端に設け
られ、かつ、前記スリーブの後端を押圧す押さえ金具
と、を備えたワイヤソー用ローラであって;前記金芯の
嵌合部が、直筒嵌合部と、該直筒嵌合部と側板部との間
のテーパ嵌合部とからなり、前記セラミックス製スリー
ブの嵌着部が、前記直筒嵌合部に嵌合する直筒嵌着部
と、前記テーパ嵌合部に嵌合するテーパ嵌着部と、から
なることを特徴とする。
【0013】この発明は、一端に側板部を有する金芯
と、該金芯に嵌合され、かつ、表面に複数のワイヤ溝を
有するセラミックス製スリーブと、該金芯の他端に設け
られ、かつ、前記スリーブの後端を押圧す押さえ金具
と、を備えたワイヤソー用ローラであって;前記金芯の
嵌合部が、直筒嵌合部と、該直筒嵌合部の両側に設けた
テーパ嵌合部とからなり、前記セラミックス製スリーブ
の嵌着部が、前記直筒嵌合部に嵌合する直筒嵌着部と、
前記テーパ嵌合部に嵌合するテーパ嵌着部と、からなる
ことを特徴とする。
【0014】この発明は、一端に側板部を有する金芯
と、該金芯に嵌合され、かつ、表面に複数のワイヤ溝を
有するセラミックス製スリーブと、該金芯の他端に設け
られ、かつ、前記スリーブの後端を押圧す押さえ金具
と、を備えたワイヤソー用ローラであって;前記金芯の
嵌合部が、全長にわたって傾斜する全長テーパ嵌合部で
あり、前記セラミックス製スリーブの嵌着部が、前記テ
ーパ嵌合部に嵌合する全長テーパ嵌着部からなることを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本願発明者は、金属製である金芯
とセラミックス製スリーブとが熱膨張率が異なることに
着眼し、前記両者を嵌合する場合に、冷し嵌めすれば良
いことに気がついた。
【0016】そこで、金芯を液体窒素等により冷却して
収縮させその直径をセラミックス製スリーブの内径より
小さくして該スリーブに嵌め込む。その後、該金芯の冷
却を解除して常温状態に戻し、前記スリーブの内径より
押圧代分大きくし金芯の嵌合部と該スリーブの嵌着部を
圧接させる。
【0017】なお、摩耗したワイヤソー用ローラを回収
した時には、該ワイヤソー用ローラを液体窒素等に浸た
して金芯を冷却し、セラミックス製ローラの内径より小
さくすると、両者を簡単に、しかも金芯を傷つけずに分
離することができる。
【0018】金芯の嵌合部に、テーパ嵌合部を形成し、
又、セラミックス製スリーブの嵌着部に前記テーパ嵌合
部に対応するテーパ面を有するテーパ嵌着部を形成し、
該セラミックス製スリーブの嵌着部を金芯の嵌合部に圧
入し、前記テーパ嵌合部とテーパ嵌着部とを密着させて
もよい。
【0019】この金芯の嵌合部のテーパ嵌合部の位置や
範囲等は、必要に応じて適宜選択され、例えば、その全
長、又は側板部側のみ、或いは、直筒嵌合部の両側に設
けられる。なお、セラミックス製スリーブのテーパ嵌着
部も前記金芯のテーパ嵌合部のテーパ面に対応して、そ
れぞれテーパ面に形成される。
【0020】
【実施例】この発明の第1実施例を図1〜図3により説
明する。ワイヤソー用ローラ1は、金芯2と、該金芯2
に嵌着されたセラミックス製スリーブ5と、該スリーブ
5の後端5bを押圧する押え金具6と、を備えている。
この金芯2は、嵌合部3と側板部4とから構成されてい
る。この金芯2は、SKDやSCMにより形成され、そ
の熱膨張率は、例えば、1.15×10-5/°Cある。
【0021】前記嵌合部3の嵌合面3cは滑らかであ
り、その直径φ1は30.010mmに形成され、長さL
1は80mmに形成されている。
【0022】該側板部4の直径φ2は、50mmに形成
され、その内側は、平滑な垂直面であり、セラミックス
製スリーブ5の位置決めのための基準面4aとなってい
る。
【0023】セラミックス製スリーブ5は、円筒状に形
成され、その内径D1は30.00mm、外径D2は50.m
mの、長さL2は80mmであり、その外表面には、図
示しない複数のワイヤ溝が形成されている。このスリー
ブ5の先端面は、平滑な垂直面であり、前記側板部4の
基準面4aに密接する当接基準面5aとなっている。
【0024】押さえ金具6は、前記側板部4aと反対側
に設けられ、セラミックス製スリーブ5の後端5bを押
圧するが、この押さえ金具6は、止めねじボルト7によ
り金芯2に固定されている。
【0025】次に、本実施例の作動について説明する。
メーカでは、ワイヤソー用ローラ1のセラミックス製ス
リーブ5の製造用金型を設置し、セラミックス製スリー
ブ5を製造したり、溝加工されるセラミックス製スリー
ブのための金芯を備えている。該ユーザには、図示しな
いが交換用のセラミックス製スリーブを収容する保管箱
と、金芯2を冷却する装置、例えば、液体窒素槽が設置
されている。
【0026】前記ユーザでは、セラミックス製スリーブ
5が摩耗し、使用不可能となった時には、ワイヤソー用
ローラ1を該ワイヤソー装置から外し、前記液体窒素槽
に入れて冷却する。そうすると、金芯2が収縮し、セラ
ミックス製スリーブ5の内径D1より小さな直径φ0と
なる。
【0027】この状態において、該ローラ1を液体窒素
槽から取り出すとともに、前記スリーブ5を金芯5から
抜き出し、所定場所に保管する。これにより、金芯2を
傷めることなく簡単に使用済みの前記スリーブ5を該金
芯2から外し、分別回収することができる。この保管さ
れた使用済みのセラミックス製ローラはメーカに搬送さ
れ、ワイヤ溝の調整加工が行われる。
【0028】次に、この金芯2に交換用のセラミックス
製スリーブ5を嵌着する場合について説明する。前記金
芯2を液体窒素槽に入れて冷却する。そうすると、金芯
2が収縮しセラミックス製スリーブ5の内径D1より小
さな直径φ0となる。この状態で該金芯2を前記槽から
取り出す。但し、前記金芯2から使用済みのセラミック
ス製スリーブ5を抜き出した直後であれば、該金芯2は
収縮しているので、この冷却工程は省略できる。
【0029】該金芯2を常温下におき、前記保管箱から
交換用のセラミックス製スリーブ5を取り出して該金芯
2に挿入するとともに、該セラミックス製スリーブ5の
先端の当接基準面5aを側板部4の基準面4aに当接さ
せる。
【0030】金芯2が次第に熱膨張し始めると、その直
径はD1になりセラミックス製スリーブ5の嵌合面5c
に当接する。該金芯2が更に熱膨張して元の直径φ1に
戻ると、該嵌合部3は押圧代分、即ち、直径φ1−D1だ
け前記スリーブ5の内径D1より大きくなるので、該ス
リーブ5の嵌着面5cは該金芯2の嵌合部3により外方
に押圧される。そのため、嵌合面3cと嵌着面5cは密
着し、あたかも接着剤で接着固定した様な状態となる。
なお、この押圧代は密着度や強度等を考慮し、適宜選択
される。
【0031】この時、セラミックス製スリーブ5の先端
5aは、側板部4の基準面4aに当接して位置規制され
るので、両者の位置は設計通りとなる。
【0032】金芯2の側板部4と反対側の端面に押さえ
金具6を配設し止めねじナット7で金芯2に固定する。
この時、セラミックス製スリーブ5の後端5bは、押さ
え金具6に圧接される。
【0033】この発明の第2実施例を図4〜図6により
説明する。ワイヤソー用ローラ11は、金芯12と、該
金芯12に嵌着されたセラミックス製スリーブ15と、
該スリーブ15の後端を押圧する押さえ金具16と、を
備えている。
【0034】この金芯12は、SKDやSCMにより形
成され、嵌合部13と側板部14とから構成されてい
る。この嵌合部13の長さL6は80mmであり、その
嵌合面13Cは滑らかである。
【0035】前記嵌合部13は直筒嵌合部13aとテー
パ嵌合部13bとからなり、該直筒嵌合部13aの直径
φ5は26mmに形成され、テーパ嵌合部13bのテー
パ角度θは20°に形成されている。
【0036】該側板部14の直径φ6は、50mmに形
成され、その内側には、セラミックス製スリーブ15の
先端が当接する基準面14aが形成されている。
【0037】セラミックス製スリーブ15は、円筒状に
形成され、その嵌着面15Cは滑らかに形成されてい
る。該スリーブ15の内径D5は26mm、外径D6は5
0mm、長さL5は80mmであり、その外表面には、図示
しない複数のワイヤ溝が形成されている。
【0038】このスリーブ15は、直筒嵌着部15aと
テーパ嵌着部15bとを備えており、該テーパ嵌着部1
5bのテーパ面は前記テーパ嵌合部15bのテーパ面に
対応して形成され、そのテーパ角度θは20°である。
【0039】押さえ金具16は、前記側板部14aと反
対側に設けられ、セラミックス製スリーブ15の後端1
5bを押圧するが、この押さえ金具16は、止めねじボ
ルト17により金芯12に固定されている。
【0040】次に、本実施例の作動について説明する。
メーカでは、ワイヤソー用ローラ11のセラミックス製
スリーブ15の製造用金型を設置し、セラミックス製ス
リーブ15を製造している。また、摩耗したセラミック
ス製スリーブを嵌合しワイヤ溝15を調整加工するため
の金芯が準備されている。 ユーザには、図示しないが
交換用のセラミックス製スリーブを収容する保管箱と、
金芯12の着脱装置が設置されている。
【0041】ユーザでは、該スリーブ15が摩耗し使用
不可能となると、該ワイヤソー用ローラ11を該ワイヤ
ソー装置から外す。そして、該ローラ11を着脱装置に
セットし、金芯12からセラミックス製スリーブ15を
引き抜き所定場所に保管する。
【0042】次に、保管箱内の交換用セラミックス製ス
リーブ15を前記金芯12に挿入し側板部14に向かっ
て押圧すると、該スリーブ15のテーパ嵌着部15b
は、該金芯12のテーパ嵌合部12bに沿って移動す
る。そして、前記両部12b、15bの両テーパ面が密
着すると、それ以上進行できなくなり、接着剤で固定さ
れた様な状態となる。
【0043】この状態において、金芯12の側板部14
側と反対側の端面に押さえ金具16を配接し、該押さえ
金具16を止めねじボルト17に200kgf.cmの
トルクをかけて締め付ける。なお、前記保管された使用
済みのセラミックス製ローラはメーカに搬送され、ワイ
ヤ溝の調整加工が行われる。
【0044】この発明の第3実施例を図7により説明す
る。この実施例と第2実施例との相違点は次のとおりで
ある。 (1)金芯22の嵌合部23の直筒嵌合部23aの両側に
テーパ嵌合部23b、23cが形成されていること。 (2)押さえ金具26に金芯22の一部をなすテーパ嵌合
部23cが一体となって形成されていること。
【0045】(3)セラミックス製スリーブ25の直筒嵌
着部25aの両側にテーパ嵌着部25b、25c、が形
成されていること。この様に両側にテーパ嵌着部25
b,25cを設けると両者23、25をより強力に固定
することができる。
【0046】この発明の第4実施例を図8により説明す
る。この実施例と実施例3との相違点は次のとおりであ
る。 (1)金芯32の嵌合部33の直筒嵌合部をなくし、その
全長をテーパ嵌合部33bとしたこと。 (2)セラミックス製スリーブ35の直筒嵌合部をなく
し、その全長を前記テーパ嵌合部33bに対応するテーパ
嵌着部35bとしたこと。
【0047】この発明の実施例は、上記に限定されるも
のではない。例えば、従来例のワイヤソー用ローラ、即
ち、金芯とセラミックス製スリーブが接着剤で接着され
ていたワイヤソー用ローラ、においても、該金芯を冷却
して収縮させ、その直径をセラミックス製スリーブの内
径より小さくすれば両者は容易に分離するので、該スリ
ーブの取り外しが容易になるとともに、該金芯を傷める
こともない。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、金芯とセラミックス製スリーブとの着脱が容易にな
る。そのため、該スリーブの交換が容易となるので、ユ
ーザにおいて簡単にその交換作業を行うことができる。
従って、メーカは消耗品であるセラミックス製スリーブ
だけを該ユーザに供給すればよく、又、金芯は該メーカ
に送り返すことなく繰り返し使用することができる。そ
のため、ワイヤソー用ローラを安価に供給することがで
きる。
【0049】また、冷や嵌めして金芯の側板部の基準面
とセラミックス製スリーブの当接面とを当接させる場
合、或いは、金芯にセラミックス製スリーブを圧入して
テーパ嵌合部とテーパ嵌着部とを圧接させる場合には、
セラミックス製スリーブの金芯への取付精度を簡単に確
保することができる。
【0050】実験によると、前者(第1実施例)のワイ
ヤソー用ローラをワイヤソー装置に組み込み芯振れを測
定したところ、セラミックス製スリーブの先端部の芯振
れは2μm以内であった。更に、このローラを160時
間(約1ヶ月)使用したがセラミックス製スリーブの緩
みは生ぜず、精度の良い切断加工を行うことができた。
また、後者(第2実施例)のワイヤソー用ローラについ
ても前者と同様な実験を行ったところ、前者と同じ結果
が得られた。
【0051】更に、前述のようにメーカは、調整加工し
たセラミックス製スリーブのみをユーザに供給すればよ
いので、該ユーザに短期間で供給でき、また、ユーザは
セラミックス製スリーブのみのスペアをストックしてお
けば、即座に該スリーブの交換ができるので、該ユーザ
の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図であり、冷
やし嵌め状態を示す図である。
【図2】金芯が熱膨張し冷却前の状態に戻った状態を示
す縦断面図である。
【図3】押さえ金具を取り付けて完成品とした状態を示
す縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す縦断面図であり、
(a)は金芯の縦断面図、(b)はセラミックス製スリ
ーブの縦断面図、である。
【図5】セラミックス製スリーブを金芯に挿入している
状態を示す縦断面図である。
【図6】押さえ金具を取り付けて完成品とした状態を示
す縦断面図、である。
【図7】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第4実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤソー用ローラ 2 金芯 3 嵌合部 4 側板部 4a 基準面 5 セラミックス製スリーブ 6 押さえ金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 千春 東京都江東区清澄1−2−23 太平洋セメ ント株式会社中央研究所内 (72)発明者 坂本 信治 山口県小野田市大字小野田6276 大村耐火 株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA05 AA16 CA04 CB04 DA03 3C069 AA01 BA06 CA03 DA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に側板部を有する金芯と、冷やし嵌め
    により該金芯に嵌合され、かつ、表面に複数のワイヤ溝
    を有するセラミックス製スリーブと、該金芯の他端に設
    けられ、かつ、前記スリーブの後端を押圧する押さえ金
    具と、を備えたワイヤソー用ローラであって;前記側板
    部の内側に、基準面を形成し、 該スリーブの先端に前記基準面と密着する当接基準面を
    形成し、 前記金芯の直径を前記スリーブの内径より押圧代分大き
    く形成したことを特徴とするワイヤソー用ローラ。
  2. 【請求項2】表面に複数のワイヤ溝を有するセラミック
    ス製スリーブと、該スリーブが嵌合され、かつ、直径が
    該スリーブの内径より押圧代分大きく形成された金芯
    と、を備えたワイヤソー用ローラの部品交換方法であっ
    て;前記金芯を冷却して収縮させ、その直径を前記スリ
    ーブの内径より小さくする工程と;前記収縮した金芯に
    セラミックス製スリーブを挿入する工程と;前記金芯の
    冷却を解除し常温状態に戻す工程と;を備えていること
    を特徴とするワイヤソー用ローラの部品交換方法。
  3. 【請求項3】表面に複数のワイヤ溝を有するセラミック
    ス製スリーブと、該スリーブが嵌合される金芯と、を備
    えたワイヤソー用ローラの部品交換方法であって;前記
    金芯を冷却して収縮させ、その直径を前記スリーブの内
    径より小さくする工程と;該金芯から前記スリーブを抜
    き出す工程と;を備えていることを特徴とするワイヤソ
    ー用ローラの部品交換方法。
  4. 【請求項4】表面に複数のワイヤ溝を有するセラミック
    ス製スリーブと、該スリーブが嵌合される金芯であっ
    て、その一端に側板部を有し、かつ、その直径が前記ス
    リーブの内径より押圧代分大きく形成された金芯と、を
    備えたワイヤソー用ローラの部品交換方法であって;前
    記金芯を冷却して収縮させ、その直径を前記スリーブの
    内径より小さくする工程と;該金芯から前記スリーブを
    抜き出す工程と;前記収縮状態の金芯に交換用のセラミ
    ックス製スリーブを挿入し、側板部の基準面に該スリー
    ブの当接基準面を当接せしめる工程と;前記金芯の冷却
    を解除し常温状態に戻す工程と;を備えていることを特
    徴とするワイヤソー用ローラの部品交換方法。
  5. 【請求項5】一端に側板部を有する金芯と、該金芯に嵌
    合され、かつ、表面に複数のワイヤ溝を有するセラミッ
    クス製スリーブと、該金芯の他端に設けられ、かつ、前
    記スリーブの後端を押圧す押さえ金具と、を備えたワイ
    ヤソー用ローラであって;前記金芯の嵌合部が、直筒嵌
    合部と、該直筒嵌合部と側板部との間のテーパ嵌合部と
    からなり、 前記セラミックス製スリーブの嵌着部が、前記直筒嵌合
    部に嵌合する直筒嵌着部と、前記テーパ嵌合部に嵌合す
    るテーパ嵌着部と、からなることを特徴とするワイヤソ
    ー用ローラ。
  6. 【請求項6】一端に側板部を有する金芯と、該金芯に嵌
    合され、かつ、表面に複数のワイヤ溝を有するセラミッ
    クス製スリーブと、該金芯の他端に設けられ、かつ、前
    記スリーブの後端を押圧す押さえ金具と、を備えたワイ
    ヤソー用ローラであって;前記金芯の嵌合部が、直筒嵌
    合部と、該直筒嵌合部の両側に設けたテーパ嵌合部とか
    らなり、 前記セラミックス製スリーブの嵌着部が、前記直筒嵌合
    部に嵌合する直筒嵌着部と、前記テーパ嵌合部に嵌合す
    るテーパ嵌着部と、からなることを特徴とするワイヤソ
    ー用ローラ。
  7. 【請求項7】一端に側板部を有する金芯と、該金芯に嵌
    合され、かつ、表面に複数のワイヤ溝を有するセラミッ
    クス製スリーブと、該金芯の他端に設けられ、かつ、前
    記スリーブの後端を押圧す押さえ金具と、を備えたワイ
    ヤソー用ローラであって;前記金芯の嵌合部が、全長に
    わたって傾斜する全長テーパ嵌合部であり、 前記セラミックス製スリーブの嵌着部が、前記テーパ嵌
    合部に嵌合する全長テーパ嵌着部からなることを特徴と
    するワイヤソー用ローラ。
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