JPH0852657A - 電着工具 - Google Patents

電着工具

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Publication number
JPH0852657A
JPH0852657A JP6204167A JP20416794A JPH0852657A JP H0852657 A JPH0852657 A JP H0852657A JP 6204167 A JP6204167 A JP 6204167A JP 20416794 A JP20416794 A JP 20416794A JP H0852657 A JPH0852657 A JP H0852657A
Authority
JP
Japan
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groove
cutting
grinding
fine
electrodeposition
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6204167A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Igarashi
秀雄 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP6204167A priority Critical patent/JPH0852657A/ja
Publication of JPH0852657A publication Critical patent/JPH0852657A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切り屑が砥粒間につまることがなく、又は、
砥粒密度をコントロールできる即ち要求精度に対応した
砥粒粒径を選択可能な電着工具を提供。 【構成】 工具本体14の切削部13及び/又は研削部
の少なくとも一部に、一方向の細溝又は細かい網目状ロ
ーレット溝13b が形成され、切削部13及び/又は研削
部の上にダイヤ、CBN等の硬質砥粒131 を電気メッキ
により固着して切削作用部13c 及び/又は研削作用部を
形成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCBN、ダイヤなどの硬
質砥粒を工具本体に固着保持することによって切削加工
あるいは、研削加工に使用する電着工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電着工具は、工具本体にCBN、
ダイヤなどの硬質砥粒を高密度に電気メッキにて、単層
に固着されたものが、一般的であった。近年、これらは
研削砥石のような創成工具として使用されるばかりでな
く、リーマ・ブローチなどの成形工具としても使用され
るようになってきた。特にリーミングなどの切り屑の排
出空間が少ない加工に使用される電着工具は、チップポ
ケットの大きさにより加工取代が制約されるほか、加工
精度は、砥粒粒度によって決まるため、仕上工程順に多
種の電着工具を準備しなければならなかった。しかしな
がら、砥粒粒度の微細化に伴い砥粒分布は、高密度とな
り、切り屑の逃げ場であるチップポケットが減少し、切
り屑の目詰りによるスクラッチ傷など加工面劣化となっ
てあらわれた。このため、リーミングなどで使用される
電着工具の砥粒サイズは、一般に#170 /#200 以上、
即ちより大径、であり、加工も1.6 S〜3.2 Sといった
中仕上げに使用されるのみであった。1.6 S以下といっ
た精密仕上げには、やはり、ホーニングなどの追加工が
必要であった。
【0003】一般に電着工具は、工具本体表面にCB
N、ダイヤなどの硬質砥粒を電気メッキによりニッケル
Niで固着していた。砥粒層は単層で砥粒分布密度が高
く砥粒の突き出し量が大きいなどの特徴があるゆえに、
砥粒工具としての利点は、切れ味が良いことで高能率で
あること、及び砥粒分布密度が高いので、摩滅が少ない
ことで長寿命であること、などがあげられる。これらの
電着工具は、研削砥石ばかりでなく、例えば実開平3−
40058公報等に開示されるように、リーマ・ブロー
チといった成形工具としても使用されるようになってき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
電着工具は、その特徴である「砥粒分布が高密度」であ
るが故に、切り屑排出のチップポケットを大きくとるた
めには、固着される砥粒の粒径を#170 /#200 以上に
大径にせざるを得ない。しかし、加工面精度が砥粒の大
きさによって決まるため、要求精度に対応した砥粒粒径
を選択せねばならない。砥粒の大きさが微細化すればす
るほど、切り屑の排出のためのチップポケットの減少に
より、加工取代の制約を受けることになり、結局、多種
の電着工具を準備せなければならず、工程数が増えると
いう欠点があった。さらに、リーミング・ブローチング
のような切り屑の排出空間が少ない加工においては、切
り屑の目詰りが発生しやすく、精度劣化及び切り屑の噛
み込みによるスクラッチ傷が生じやすく、このことは加
工条件の制約につながり、著しく加工効率の低下を招く
ことになった。本発明の課題は、かかる従来の電着工具
の課題を解決した、切り屑が砥粒間につまることがない
電着工具を提供することにある。本発明の別の課題は、
砥粒密度をコントロールできる、即ち要求精度に対応し
た砥粒粒径を選択可能な電着工具を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、工具
本体の切削部及び/又は研削部の少なくとも一部に、一
方向の細溝又は細かい網目状ローレット溝が形成され、
前記切削部及び/又は研削部の上にダイヤ、CBN等の
硬質砥粒を電気メッキにより固着して切削作用部及び/
又は研削作用部を形成したことを特徴とする電着工具を
提供することによって上述した従来技術の課題を解決し
た。
【0006】
【実施例】以下添付した図1、図2、図4及び図5を参
照してこの発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実
施例の電着工具である切削用電着リーマ10を示す概略
側面図で、電着リーマ10は図示しない工作機の主軸の
ホルダへの取付部となるシャンク11と、首12と、切
削部13(代替的に研削部、又は切削部及び研削部であ
ってもよい)からなる。工具本体14(図2)表面の切
削部13に、周知のリード溝又はヘリカル溝13a と細か
い網目状ローレット溝13b が形成され、切削部13の上
にダイヤ、CBN等の硬質砥粒を電気メッキにより固着
して、切削作用部13c (代替的に研削作用部、又は切削
作用部及び研削作用部であってもよい)が形成されてい
る。リード溝又はヘリカル溝13a は切削液の潤滑・切り
粉排除を促進するのため設けることが望ましい。代替的
に切削部13の先端に図示しない研削部を、切削部13
と同様にして設けてもよいし、又はローレット溝13b の
代わりに一方向の細溝を形成してもよい。さらに代替的
に首12に隣接した切削部13の一部に一方向の細溝又
は細かい網目状ローレット溝13b を設けず、その上に硬
質砥粒を電気メッキにより固着して、簡単な仕上げ切削
作用部を形成してもよい(図示しない研削部の一部に一
方向の細溝又は細かい網目状ローレット溝13b を設け
ず、同様な研削作用部を形成してもよい)。
【0007】図2は、図1の切削部13のローレット溝
13b 近傍の拡大部分断面図を示す。33は硬質砥石131
を工具本体14に保持する保持部である。図1の実施例
では、切削作用する面積とローレット溝13b の面積比は
4:1(1/4)以上とされている。一方向の細溝又は
細かい網目状ローレット溝13b の役割は、切り粉の排出
のためのチップポケット32の形成、砥粒分布のコント
ロール、切削液の潤滑・浸透作用促進およびエッジによ
る切れ味向上である。説明の便宜上、図3に拡大部分断
面図で従来の電着リーマ30の切削部の砥粒分布を示
す。この場合、硬質砥石131 が本体141 に高密度に単層
に固着保持されているため、切り粉の排出のためのチッ
プポケット132 が少なく目詰りにより精度劣化を招いて
いた。仕上げ精度は、砥粒サイズにより決まるため、砥
粒サイズを微細化すればするほど、この目詰りにより精
度劣化を招く傾向は顕著となった。
【0008】それゆえに、本発明の電着工具では砥粒サ
イズに対応して切削作用する面積と一方向の細溝又は細
かい網目状ローレット溝面積との面積比の増減が必要と
なる。そこで一方向の細溝又は細かい網目状ローレット
溝の溝幅Wならびに溝深さHは、切り粉の排出並びに切
削液による切り粉の流出の点から、硬質砥石131 の砥粒
サイズdの3倍以上が望ましい。又、溝の溝相互間ピッ
チは、荒加工部では、小さく、仕上加工部では大きくし
することが望ましい。さらに図1のようにローレット溝
13b がアヤ目状の場合、その溝の交叉点は、ヘリカルに
推移させると、切削の安定性を向上することができた。
図4は、本発明を適用した電着工具である電着ブローチ
40の例である。加工物は、ロータリコンプレッサのシ
リンダのベーン溝である。幅方向の剛性が小さいため、
切れ味向上のため、荒加工部41は、ローレット溝相互
間のピッチを小さくし、仕上げ加工部42は、面精度向
上のため溝のピッチを大きくしている。
【0009】
【表1】 図5に図1のローレット溝付き電着リーマ10を使用し
た加工例を示す一部を切り欠いた部分立面図である。対
象ワーク51は鋳物(材料FC200 、硬さ200HB、穴
深さ20mm)でボーリング加工後に、加工を行ない、従来
の電着リーマ加工と比較した。その結果を表1に示す。
表1の結果から、明らかなように、切削部にローレット
溝を施行することにより、1.6 S以下の高精度仕上げも
可能となった。従来品では、切り粉目詰りのため、1.6
S以下の高精度仕上げ加工はできなかった。また、硬質
砥粒#100 /#120 の電着リーマの加工の比較では、50
%以上のトルクおよび70%以上のスラストが小さくなっ
ており、加工抵抗の軽減に効果が認められる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電着工具は
以下の効果を奏する。 1.工具本体の切削部及び/又は研削作用部の少なくと
も一部に、一方向の細溝又は細かい網目状ローレット溝
を施行することにより、切り粉の排出先であるチップポ
ケットを広げる効果に加えて、切削液の潤滑・浸透作用
を促進ならしめ、チップポケット内にある切り粉を速や
かに流出させる効果がある。 2.一方向の細溝又は細かい網目状ローレット溝が切れ
刃エッジとして作用することから、従来の電着工具に比
べ、切れ味が向上し、著しく加工抵抗を減少ならしめ
る。このことは、砥粒の摩滅および脱落を軽減させるこ
とから工具の長寿命化が見込み、ひいては、加工コスト
を下げる効果を有する。 3.一方向の細溝又は細かい網目状ローレット溝を、溝
相互間ピッチが、荒加工部では、小さく、仕上加工部で
は大きく、することにより、硬質砥粒密度分布をコント
ロールして、微細な硬質砥粒(#325 /#400 以下の小
径砥粒)を固着した電着工具も使用可能となり、従来不
可だった1.6 S以下といった仕上げ加工が可能となっ
た。従来、穴内面を精密に仕上げる場合、電着リーマ加
工後に、ホーニング仕上げを要していたが、かかる電着
リーマを使用すれば、ホーニング仕上げが不要となり、
大幅な生産性向上が見込める電着工具となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電着工具である切削用電着
リーマを示す概略側面図。
【図2】図1の切削部13のローレット溝13b 近傍の拡
大部分断面図。
【図3】従来の電着リーマ30の切削部の砥粒分布を示
す拡大部分断面図。
【図4】本発明を適用した電着工具である電着ブローチ
40を示す(a) は部分側面図、(b) は (a) のb−b線
に沿った輪郭を示す断面図。
【図5】本発明の図1のローレット溝付き電着リーマ1
0を使用した加工例を示す一部を切り欠いた部分立面
図。
【符号の説明】
10..電着リーマ(電着工具) 13..切削部(切削部及び/又は研削部) 13a ..リード溝又はヘリカル溝 13b ..細かい網目状ローレット溝(一方向の細溝又は
細かいローレット溝) 13c ..切削作用部(切削作用部及び/又は研削作用
部) 14..工具本体 40..電着ブローチ(電着工具) 41..荒加工部 42..仕上げ加工部 131 ..硬質砥石 d..砥粒サイズ H..溝深さ W..溝幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の切削部及び/又は研削部の少
    なくとも一部に、一方向の細溝又は細かい網目状ローレ
    ット溝が形成され、前記切削部及び/又は研削部の上に
    ダイヤ、CBN等の硬質砥粒を電気メッキにより固着し
    て切削作用部及び/又は研削作用部を形成したことを特
    徴とする電着工具。
  2. 【請求項2】 前記切削部及び/又は研削部にはヘリカ
    ル溝又はリード溝が設けられており、かつ前記一方向の
    細溝又は細かい網目状ローレット溝の溝幅ならびに溝深
    さは、工具本体に固着される砥粒の最大径の3倍以上と
    なっていることを特徴とする請求項1記載の電着工具。
  3. 【請求項3】 前記一方向の細溝又は細かい網目状ロー
    レット溝の溝相互間ピッチは、荒加工部では、小さく、
    仕上加工部では大きくしたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の電着工具。
  4. 【請求項4】 前記工具本体の切削作用部及び/又は研
    削作用部の切削及び/又は研削作用面積に前記溝面積の
    占める比が1/4以上とすることを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3記載の電着工具。
  5. 【請求項5】 前記一方向の細溝又は細かい網目状ロー
    レット溝はアヤ目状ローレット溝であり、かつ各前記ア
    ヤ目状ローレット溝の交叉点がヘリカル状に推移するよ
    うにされたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3又は請求項4記載の電着工具。
JP6204167A 1994-08-08 1994-08-08 電着工具 Withdrawn JPH0852657A (ja)

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JP6204167A JPH0852657A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 電着工具

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JP6204167A JPH0852657A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 電着工具

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JPH0852657A true JPH0852657A (ja) 1996-02-27

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ID=16485954

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JP6204167A Withdrawn JPH0852657A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 電着工具

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JP (1) JPH0852657A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000317800A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 光コネクタ用研磨盤およびそれを装備した光コネクタ用研磨機
JP2015085419A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 株式会社タテノ ラッピングリーマ及びラッピングリーマの製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106