JPH0852296A - 洗濯ネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】本発明は、セーターを広げたままの状態でネ
ットに入れて洗い、そのまま干すことのできる三角形の
洗濯ネットを提供する。 【構 成】２枚の三角形ネット（２）を重合して外周縁
を縫合し、片面に開閉自在となる開口部を設け、外周縁
所要位置に掛合具を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、編織によって形成さ
れるセーターを広げたままの状態でネットに入れて洗
い、そのまま干すことのできる三角形の洗濯ネットに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、編織によって形成されるセーター
の袖と身頃を折りたたんで四角または球形のネットに入
れて洗い、干すときはネットから取り出して物干しやハ
ンガーに干していた。セーターを着ているうちに袖口が
伸びてくるが、袖口の伸びを戻す方法として昔から袖口
をひもや輪ゴムなどで縛って縮めておいて洗っていた。
また近年、セーターの形をしたセーター専用ネットもあ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これには次のような欠
点があった。 （イ）洗う時、ネットの中でセーターの繊維どうしが摩
擦しあって毛玉ができたり、型くずれしていた。 （ロ）物干しやハンガーで干すと、型くずれしたりピン
チの跡がついた。 （ハ）セーターの形をしたセーター専用ネットは、サイ
ズや形が決められており様々な袖の形や長さ、セーター
の丈などに対応できず、ものによっては使用できないも
のがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明における洗濯ネッ
ト（１）は、２枚の三角形ネット（２）を重合して外周
縁を縫合し、片面に開閉自在となる開口部を設け、外周
縁所要位置に掛合具を設けたものである。

【０００５】そして、上記洗濯ネット（１）の開口部
は、２斜辺が挟む辺（４）の１／２の地点から垂直に設
け、開口部にスライドファスナー（３）を設けたもので
ある。

【０００６】また２枚の三角形ネット（２）の隣接する
２辺を重合して外周縁を縫合し、残りの１辺に開閉自在
となる開口部を設け、開口部にスライドファスナー
（３）を設け、外周縁所要位置に掛合具を設けてもよ
い。

【０００７】そして掛合具は三角形の斜辺が挟む辺
（４）の周縁上に各角と対応するよう設ける。

【０００８】あるいは２枚の三角形ネット（２）を重合
して外周縁を縫合すると共に、片面に設ける開口部、接
合辺を相互に延長して重合せしめてもよい。

【０００９】さらに、三角形の斜辺が挟む辺（４）の両
端部に掛合具を有する細条片（１８）を設ける。

【００１０】また三角形ネット（２）の各角を切欠して
もよい。

【００１１】なお掛合具は、ホック又は面ファスナーと
する。本発明は以上のような構成からなる洗濯ネットで
ある。

【００１２】

【作用】セーター（５）を洗濯ネット（１）に入れてス
ライドファスナー（３）を閉じる。掛合具雄Ａ（６）と
掛合具雌Ａ（９）、掛合具雌Ｂ（７）と掛合具雄Ｂ（１
０）、掛合具雌Ｃ（８）と掛合具雄Ｃ（１１）をそれぞ
れとめて、洗濯機や手洗いで洗濯する。洗い終わったら
すべての掛合具を外して、洗濯ネット（１）に入れたま
ま図４のように物干し（１２）にかけ、掛合具雌Ａ
（９）と掛合具雄Ｂ（１０）、掛合具雄Ａ（６）と掛合
具雌Ｂ（７）をとめて干す。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１、２に沿って説
明する。２枚の三角形ネット（２）を重合して外周縁を
縫合し、片面に開閉自在となる開口部を設け、外周縁所
要位置に掛合具を設ける。開口部は、２斜辺が挟む辺
（４）の１／２の地点から垂直に設け、開口部にスライ
ドファスナー（３）を設ける。なお開口部は、セーター
（５）が入れやすいようであれば、２斜辺が挟む辺
（４）の１／２の地点から左右に移動した地点から垂直
に設けてもよく、又２斜辺が挟む辺（４）と平行に設け
てもよい。掛合具は、三角形の３カ所の角付近にそれぞ
れ掛合具雄Ａ（６）掛合具雌Ｂ（７）掛合具雌Ｃ（８）
を設け、斜辺が挟む辺（４）の周縁上に各角と対応する
掛合具雌Ａ（９）掛合具雄Ｂ（１０）掛合具雄Ｃ（１
１）を設ける。上述のように構成し、これを使用するに
は、セーター（５）を洗濯ネット（１）に入れてスライ
ドファスナー（３）を閉じる。掛合具雄Ａ（６）と掛合
具雌Ａ（９）、掛合具雌Ｂ（７）と掛合具雄Ｂ（１
０）、掛合具雌Ｃ（８）と掛合具雄Ｃ（１１）をそれぞ
れとめて、洗濯機や手洗いで洗濯する。洗い終わったら
すべての掛合具を外して、洗濯ネット（１）に入れたま
ま図４のように物干し（１２）にかけ、掛合具雌Ａ
（９）と掛合具雄Ｂ（１０）、掛合具雄Ａ（６）と掛合
具雌Ｂ（７）をとめて干す。掛合具雌Ａ（９）と掛合具
雄Ｂ（１０）は、必すとめて干すが、掛合具雄Ａ（６）
と掛合具雌Ｂ（７）は、とめなくてもよい。また風が強
いときには、掛合具雌Ｃ（８）や掛合具雄Ｃ（１１）近
くのネット部分のみをピンチでとめるとよい。

【００１４】他の実施例を図３に沿って説明する。２枚
の三角形ネット（２）の隣接する２辺を重合して外周縁
を縫合し、残りの１辺に開閉自在となる開口部を設け、
開口部にはスライドファスナー（３）を設ける。掛合具
は、三角形の３カ所の角付近にそれぞれ掛合具雄Ａ
（６）掛合具雌Ｂ（７）掛合具雌Ｃ（８）を設け、斜辺
が挟む辺（４）の周縁上に各角と対応する掛合具雌Ａ
（９）掛合具雄Ｂ（１０）掛合具雄Ｃ（１１）を設け
る。使用するときは、図１の実施例と同様である。

【００１５】他の実施例を図５に沿って説明する。２枚
の三角形ネット（２）を重合して外周縁を縫合し、片面
に開閉自在となる開口部を設ける。２斜辺が挟む辺
（４）の１／２の地点から垂直に設けた開口部にはスラ
イドファスナー（３）を設ける。掛合具は、斜辺が挾む
辺（４）の両端部に掛合具雄Ａ（６）、掛合具雌Ｂ
（７）を設け、２斜辺（１３、１４）の中程に掛合具雌
Ａ（９）掛合具雄Ｂ（１０）を設ける。使用するとき
は、セーター（５）を洗濯ネット（１）に入れてスライ
ドファスナー（３）を閉じる。掛合具雄Ａ（６）と掛合
具雌Ａ（９）、掛合具雌Ｂ（７）と掛合具雄Ｂ（１０）
をそれぞれとめて洗う。この時図１の実施例における掛
合具の取り付け位置のほうが、洗濯ネット（１）内での
セーター（５）の遊びが少ない。洗い終わったらすべて
の掛合具を外して、洗濯ネット（１）に入れたまま物干
し（１２）にかけ、掛合具雌Ａ（９）と掛合具雄Ｂ（１
０）、掛合具雄Ａ（６）と掛合具雌Ｂ（７）をとめて干
す。風が強いときは、図１の実施例と同様にピンチを使
用するとよい。

【００１６】他の実施例を図６、７に沿って説明する。
２枚の三角形のネット（２）を重合して外周縁を縫合す
ると共に、片面に設ける開口部、接合辺を相互に延長し
て重合する。掛合具は、三角形の３カ所の角付近にそれ
ぞれ掛合具雄Ａ（６）掛合具雌Ｂ（７）掛合具雌Ｃ
（８）を設け、斜辺が挟む辺（４）の周縁上に各角と対
応する掛合具雌Ａ（９）掛合具雄Ｂ（１０）掛合具雄Ｃ
（１１）を設ける。この実施例の洗濯ネットは、開口部
にスライドファスナー（３）を設けておらず、開口部、
接合辺の相互の延長によって重なった深い打ち合わせに
よりセーター（５）が洗濯ネット（１）より出るのを防
いでいるが、打ち合わせの幅によっては、セーター
（５）が洗濯ネット（１）から出ないよう打ち合わせ部
分に掛合具雄（１５）掛合具雌（１６）を設けてもよ
い。セーター（５）を開口部より入れるが入れづらい場
合、２斜辺が挟む辺（４）の１端につまみ片（１７）を
洗濯ネット（１）の内側に設ける。使用するときは、洗
濯ネット（１）の開口部より手を中に差し込み、つまみ
片（１７）を引っ張って洗濯ネット（１）の片側をひっ
くりかえす。図７のように、セーター（５）の一部を洗
濯ネット（１）の中に入れておいて、再びひっくりかえ
して図６のように元の状態にして洗う。後の使い方は、
図１の実施例と同様である。

【００１７】他の実施例について、図８に沿って説明す
る。２枚の三角形ネット（２）を重合して外周縁を縫合
し、片面に開閉自在となる開口部を設け外周縁所要位置
に掛合具を設ける。開口部は、２斜辺が挾む辺（４）の
１／２の地点から垂直に設け、開口部にスライドファス
ナー（３）を設ける。掛合具は、二角形の３カ所の角付
近にそれぞれ掛合具雄Ａ（６）掛合具雌Ｂ（７）掛合具
雌Ｃ（８）を設け、斜辺が挟む辺（４）の周縁上に各角
と対応する掛合具雌Ａ（９）掛合具雄Ｂ（１０）掛合具
雄Ｃ（１１）を設ける。三角形の斜辺が挟む辺（４）の
両端部に、それぞれ掛合具を有する細条片（１８）を設
ける。使用するときは、セーター（５）を洗濯ネット
（１）に入れてスライドファスナー（３）を閉じる。広
がった袖口を元に戻すために、細条片（１８）で袖口を
縛って縮めておき、掛合具雄Ａ（６）と掛合具雌Ａ
（９）、掛合具雌Ｂ（７）と掛合具雄Ｂ（１０）、掛合
具雌Ｃ（８）と掛合具雄Ｃ（１１）をそれぞれとめて洗
濯する。洗い終わったら細条片（１８）は縛ったそのま
まの状態にして、すべてのを掛合具を外して、洗濯ネッ
ト（１）に入れたまま図４のように物干し（１２）にか
け、掛合具雌Ａ（９）と掛合具雄Ｂ（１０）、掛合具雄
Ａ（６）と掛合具雌Ｂ（７）をとめて干す。乾いたら細
条片（１８）の掛合具を外し、洗濯ネット（１）からセ
ーター（５）を取り出す。昔から行われていたように、
袖口を輪ゴムやひもなどで縛って洗ってもよい。

【００１８】他の実施例について、図９の沿って説明す
る。２枚の各角を切欠した三角形ネット（２）を重合し
て外周縁を縫合し、片面に開閉自在となる開口部を設け
外周縁所要位置に掛合具を設ける。開口部は、２斜辺が
挟む辺（４）の１／２の地点から垂直に設け、開口部に
スライドファスナー（３）を設ける。掛合具は、三角形
の３カ所の切欠した角付近にそれぞれ掛合具雄Ａ（６）
掛合具雌Ｂ（７）掛合具雌Ｃ（８）を設け、斜辺が挟む
辺（４）の周縁上に各角と対応する掛合具雌Ａ（９）掛
合具雄Ｂ（１０）掛合具雄Ｃ（１１）を設ける。使用す
るときは、図１の実施例と同様である。

【００１９】なおすべての実施例の掛合具は、ホック又
は面ファスナーとする。

【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。 （イ）形が単純なので、縫製が簡単、材料のロスも少な
いので、コストダウンがはかれる。 （ロ）三角形のそれぞれの３つの角が、袖の長さや形、
セーターの丈などに幅広く対応できる余裕を生む。 （ハ）１つの洗濯ネットで、洗って干せるので経済的で
ある。 （ニ）請求項４、６において、掛合具の取り付け位置と
細条片（１８）で袖口を固定する方法のため、洗うとき
に洗濯ネット（１）内でのセーター（５）の遊びが少な
くなるので、毛玉防止と型くずれ防止の効果がより高く
なる。 （ホ）セーター（５）を洗濯ネット（１）に入れたまま
干すので、セーターに虫やほこりが付くのを防ぐことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の使用状態を示す斜視図である。

【図２】本発明の組立て状態を示す斜視図である。

【図３】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図４】本発明の干した状態を示す斜視図である。

【図５】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図６】本発明の他の実施例の使用状態を示す斜視図で
ある。

【図７】本発明の他の実施例の使用途中の状態を示す斜
視図である。

【図８】本発明の他の実施例の使用状態を示す斜視図で
ある。

【図９】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１．洗濯ネット ２．三角形ネット ３．スライドファスナー ４．斜辺が挟む辺 ５．セーター ６．掛合具雄Ａ ７．掛合具雌Ｂ ８．掛合具雌Ｃ ９．掛合具雌Ａ １０．掛合具雄Ｂ １１．掛合具雄Ｃ １２．物干し １３．１４．斜辺 １５．掛合具雌 １６．掛合具雄 １７．つまみ片 １８．細条片

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】２枚の三角形ネット（２）を重合して外周
   縁を縫合し、片面に開閉自在となる開口部を設け、外周
   縁所要位置に掛合具を設けた洗濯ネット。
2. 【請求項２】開口部を２斜辺が挟む辺（４）の１／２の
   地点から垂直に設け、開口部にスライドファスナー
   （３）を設けた請求項１記載の洗濯ネット。
3. 【請求項３】２枚の三角形ネット（２）の任意の２辺を
   重合して外周縁を縫合し、残りの１辺に開閉自在となる
   開口部を設け、外周縁所要位置に掛合具を設けた洗濯ネ
   ット。
4. 【請求項４】掛合具を三角形の斜辺が挟む辺（４）の周
   縁上に各角と対応するよう設けた請求項１又は３記載の
   洗濯ネット。
5. 【請求項５】２枚の三角形ネット（２）を重合して外周
   縁を縫合すると共に、片面に設ける開口部、接合辺を相
   互に延長して重合せしめた洗濯ネット。
6. 【請求項６】三角形の斜辺が挟む辺（４）の両端部に、
   掛合具を有する細条片（１８）を設けた請求項１、３又
   は５記載の洗濯ネット。
7. 【請求項７】２枚の三角形ネット（２）の各角を切欠し
   た請求項１、３又は５記載の洗濯ネット。
8. 【請求項８】掛合具をホック又は面ファスナーとした請
   求項１、３又は５記載の洗濯ネット。