JP3023619U

JP3023619U - 洗濯用ネット

Info

Publication number: JP3023619U
Application number: JP1995011983U
Authority: JP
Inventors: 美枝子蜷川
Original assignee: ソーコー株式会社
Priority date: 1995-10-06
Filing date: 1995-10-06
Publication date: 1996-04-23
Anticipated expiration: 2001-10-06

Abstract

(57)【要約】【目的】ファスナーを使用せずに洗濯物を収容でき、し
かも種類の異なる傷つき易い下着類を分けて洗える洗濯
用ネットを得る。【構成】合成繊維からなる網目状の布地と上部布地から
なり、２ケ所の折り返しポケットと収納部をバイヤスで
縫製することによって形成した洗濯用ネットの構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の属する技術分野】

この考案は、主に女性の下着類を洗濯する際に使用する洗濯用ネットの改良に関し、ファスナーを使用することなく、種類の異なる傷つき易い下着類を分け収納して洗濯することで下着類を傷めることのない実用的な洗濯用ネットを提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこれらの洗濯ネットにおいては、全体が球体状のネットの構造のものや、矩形状、円筒状などの形状に開閉自在のファスナーを装備したものが市販されている。また、ファスナーを装備せずに洗濯物を洗濯ネットに入れた後、ネットを裏返して使用するものが知られている（例えば、実公昭５７−５９１０８号公報及び実開平６−４７４３３号参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の洗濯用ネットは、単に外観形状の違いだけであって、種類の違った下着をまとめて収納し洗濯するため、パンティーストッキングが伝染したり薄手の下着のレースがほつれることがあり、傷つき易い下着専用の洗濯ネットがないのでその他の下着類と同時に洗濯することが出来なかった。そのため種類の異なる洗濯物を分けて洗える洗濯ネットも考案されているが、すべてファスナーが付いており、傷つき易い下着専用の洗濯用ネットとしては余り適さないものであった。また、ファスナーを使用せずに簡単に収納できるものが市販されてはいるが、傷つき易い下着の種類を分けて収納するものではなく、袋の中に確実に洗濯物を納めて洗濯中においても洗濯物が袋から外に抜け出さないようにしたものであって、傷つき易い下着類を分けて洗濯できるものはなかった。この考案は、叙述の欠点を解決し、洗濯物を簡単に収納でき、しかも種類の異なる傷つき易い下着類を分けて洗える洗濯ネットを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を達成するためにこの考案は、長方形状に裁断してなる網目状の布地と該布地と略同幅で長さが約２倍の網目状の上部布地から成り、該布地と上部布地の中央を表裏のバイヤスで縫着し、両側縁部に横バイヤスを設けて中央方向に折曲げ、該布地および上部布地周縁をバイヤスで縫製することにより折り返しポケットと収納部を形成して種類の異なる下着を２ケ所に収納して洗濯できる洗濯用ネットとする。

【０００５】また、前記の課題を達成するためにこの考案は、略正方形に裁断した収納布の両端縁にバイヤスを設け、該収納布を重ねて長方形状に裁断してなる網目状の布地の両側を裏側中央方向に折曲げ、該収納布および布地周縁をバイヤスで縫製した洗濯ネットとする。

【０００６】

【作用】

長方形状に裁断した網目状の布地をベースにこの布地より長さが約２倍の上部布地を重ねてその中央を表裏のバイヤスで縫着し、次いで前記の上部布地の両側をポケットを形成するのに十分な長さまで折曲げて、周縁をバイヤスで縫製したので、折り返しポケットと収納部が簡単に形成することが出来、この折り返しポケットを下方に折り返すことで収納口から入れた洗濯物を確実に収納できる。また、略正方形に裁断した収納布を長方形状の布地に重ねて縫製した場合は、ポケット部は収納部の裏側に形成されるので、このポケット部を上方に折り返すことで収納口から入れた洗濯物を確実に収納できる。

【０００７】今、この請求項記載の実施例を図面によって説明する。合成繊維、例えばポリエステルなどの素材により編成した網目状の布地で全体を構成されるものであり、長方形状に裁断した布地４は、長さが３２ｃｍで横幅が１６ｃｍ程度の大きさとし、滑りのないメッシュ布地を採用する。上記の布地４と同効素材の網目状の上部布地３は、長さを５０乃至６０ｃｍで横幅を１６ｃｍ程度に裁断してあり、縫製時には布地４と上部布地３を重ねて中央の位置を定めて表面のバイヤス６と裏面のバイヤス７で縫着した後、上部布地３を両側縁部に横バイヤス９を設け、上部布地３の両端から中央に向かって約半分のところまで折曲げて全周を囲むバイヤス５で以て該布地４と上部布地３の周縁を縫製することで、折り返しポケット２と収納部１３が形成されて洗濯用ネット１を構成する。１０は、洗濯物を入れる収納口であり、８は、洗濯後に洗濯用ネット１を干す時に使用する帯状の吊り紐である。左右に形成された収納部１３の寸法は約１２ｃｍで横幅を１６ｃｍ弱にしているので伝染しやすいパンティーストッキングＡ１枚分が収納でき、反対側の収納部には種類の異なる下着１枚分が収納できるようにしてある。図５に示す洗濯用ネットの構成のものにおいても、全体をメッシュ布地で編成したものであり、略正方形に裁断した収納部２ａ、２ｂの２枚を用い、各両端縁にはバイヤス９ａ、９ｂを設け、内側の両端縁９ｂを網目状の布地３′の中央付近に縫着し、該布地３′に収納布２ａ、２ｂを重ねた状態にしておき、全長を６０ｃｍ程度とした網目状の布地３′の両端を裏側中央の方向に折曲げて長手方向の両側のバイヤス５ａ、５ｂを前記の収納部２ａ、２ｂと網目状の布地３′のそれぞれの縁部１２に縫製すれば、ポケット部４ａ、４ｂと収納部１４が形成され、前述と同様に種類の異なる洗濯物が収納できる。この実施例による洗濯用ネットを使う場合を説明すると、傷つき易い下着、例えばパンティーストッキングを収納部に１枚入れ、もう一つの収納部にはパンティーを１枚入れた後、ポケット部を図に示す矢印の方向に折り返し、収納した下着が洗濯中に外に出ない状態にして洗濯機に投入する。洗濯後は、洗濯物を収納したままで乾燥させても良く、洗濯物を取り出す時は折り返したポケット部を折戻すことでスムーズに片付けることが出来る。

【０００８】

【考案の効果】

叙述のように構成し作用するこの考案においては、網目状の布地からなる洗濯ネットに２ケ所の収納部と折り返しできるポケット部を形成することによって、種類の異なる傷め易い下着を一枚づつ分けて洗濯できるので、洗濯効果も上がり大切な下着を長期に使用できることが可能となる。また、ファスナーを使用せずに布地を折り返すだけで洗濯物が収納できるので、手間も簡単であり、洗濯中に他の洗濯物と絡む虞れもなく、洗濯から乾燥、保存が極めて簡単な洗濯用ネットが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る洗濯用ネットの全体の展開斜視
図である。

【図２】この考案に係る洗濯用ネットの斜視図である。

【図３】洗濯用ネットの縦断面図である。

【図４】洗濯ネットを折り返して使用する状態を示す斜
視図である。

【図５】他の縫製状態を示す洗濯用ネットの展開斜視図
である。

【図６】図５に示す洗濯用ネットの縦断面図である。

【符号の説明】

２ポケット３上部布地４布地５バイヤス１３収納部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長方形状に裁断してなる網目状の布地と該
布地と略同幅で長さが約２倍の網目状の上部布地から成
り、該布地と上部布地の中央を表裏のバイヤスで縫着
し、両側縁部に横バイヤスを設けて中央方向に折曲げ、
該布地および上部布地周縁をバイヤスで縫製することに
より折り返しポケットと収納部を形成して種類の異なる
下着を２ケ所に収納して洗濯できることを特徴とする洗
濯用ネット。
【請求項２】略正方形に裁断した収納布の両端縁にバイ
ヤスを設け、該収納布を重ねて長方形状に裁断してなる
網目状の布地の両側を裏側中央方向に折曲げ、該収納布
および布地周縁をバイヤスで縫製したことを特徴とする
請求項１記載の洗濯ネット。