JP3156460U

JP3156460U - 洗濯袋を兼用可能な洗濯物干し具カバー

Info

Publication number: JP3156460U
Application number: JP2009006542U
Authority: JP
Inventors: 智恵子石川
Original assignee: 智恵子石川
Priority date: 2009-09-14
Filing date: 2009-09-14
Publication date: 2010-01-07
Anticipated expiration: 2019-09-14

Abstract

【課題】必要以上にかさばらず、洗濯袋としても使用可能な洗濯物干し具カバーを提供する。【解決手段】袋口に沿ってオープンファスナーを設けた一対の四角形の洗濯袋からなる。洗濯物干し具カバーとして使用する際は、一対の洗濯袋をオープンファスナーにより連結して１つの袋を形成し洗濯物干し具に被せて使用される。【選択図】図２

Description

本考案は、洗濯袋あるいは洗濯物干し具カバーに関するものである。特に、一対の洗濯袋をオープンファスナーで連結して形成できる洗濯物干し具カバーに関する。

洗濯物を干す場合には、衣類が風に飛ばされて紛失したり、落下して汚れたりすることが問題となる。風による衣類の紛失や落下を防止するためには、例えば、特許文献１のように、洗濯物を吊った洗濯物ハンガーを、網布袋により、吊りフックのみ露出してスッポリ包んだ状態で覆う手段がある。

また、洗濯物を干す場合には、女性用下着の盗難、衣類へのゴミや虫等の付着が問題となる場合もある。女性用下着の盗難は、外部から見えないようにカバーで覆うことで未然に防ぐことができる場合がある。女性用下着の盗難並びにゴミ及び虫等の付着を防止するためには、例えば、特許文献２のように、筒状に形成できる任意形状の網布で洗濯物干し具をぐるっと囲む手段がある。

しかし、洗濯物干し具カバーは、洗濯物が干されている間以外は用途がなく、必要以上にかさばったり、収納が不便だったりするという欠点があった。

特開平１１−３３３１９５特開２０００−１５７７９２

解決しようとする問題点は、従来の洗濯物カバーは、洗濯物が干されている間以外は、用途がない点及び必要以上にかさばる点である。

本考案によれば、袋口に沿ってオープンファスナーを設けた一対の四角形の洗濯袋からなり、前記一対の洗濯袋をオープンファスナーにより連結して１つの袋を形成することで洗濯物干し具に被せて使用可能な洗濯物干し具カバーが提供される。
本考案によれば、洗濯物干し具カバーとして使用する際は、一対の洗濯袋の連結部の２本のオープンファスナーを完全に締め切らずにできた隙間から洗濯物干し具の吊りフックを出して使用できることを特徴とする、上記の洗濯物干し具カバーが提供される。
本考案によれば、一対の洗濯袋の各々は、袋口に加えて、袋口と接する側辺の一つにオープンファスナーが設けらていることを特徴とする、上記いずれかの洗濯物干し具カバーが提供される。
本考案によれば、一対の洗濯袋の各々は、袋口の対辺にマチが設けられていることを特徴する、上記いずれかの記載の洗濯物干し具カバーが提供される。

本明細書において、袋口とは、四角形の洗濯袋の一辺に設けられた開口部を意味する。オープンファスナーとは、ファスナーチェーン（又はテープ）が完全に分離するタイプのファスナーを意味する。洗濯物干し具とは、洗濯された衣類を乾燥させるために吊り下げる用具を意味する。オープンファスナーを完全に締め切らずにできた隙間とは、一対の洗濯袋を連結した場合、洗濯物干し具の吊りフックの軸が通る程度の隙間を作るようにしてオープンファスナーを閉めた場合の隙間を意味する。ここで、吊りフックの軸が通る程度の隙間とは、吊りフックの軸の直径より少し広い程度の隙間を意味する。側辺とは、四角形の洗濯袋の袋口が設けられた一辺を上辺とした場合の左右辺を意味する。マチとは、四角形の洗濯袋の袋口の対辺及び側辺に幅を持たせる構造を意味する。

本考案に係る洗濯物干し具カバーは、洗濯物を干す時に、落下防止、盗難防止、ゴミ・虫の付着防止の目的で使用する以外にも、洗濯時は洗濯袋として、洗濯物の保護の目的に使用できるという利点がある。
本考案に係る洗濯物干し具カバーは一対の洗濯袋からなっており、２つの洗濯袋に分離することができるので、必要以上にかさばらないという利点がある。
加えて、本考案に係る洗濯物干し具カバーは、その中に洗濯物干し具が入る大きさであり、且つ吊りフックが洗濯物干し具カバーの外に露出さえすれば、任意の洗濯物干し具について使用可能であるので、汎用性がある。

図１は、本考案に係る洗濯物干し具カバーを構成する一対の洗濯袋の斜視図である。図２は、本考案に係る洗濯物干し具カバーの実施方法を示した説明図である。

本考案に基づく洗濯袋を兼用可能な洗濯物干し具カバーは、洗濯物干し具カバーとして使用する場合は、特に洗濯物が風によって飛ばされて紛失したり、地面に落下して汚れることを防ぐ目的で使用することができる。

本考案の実施形態を図面を参照しながら説明する。添付の図面および説明は本考案の理解を助けるために具体的な形状、構造等を挙げて行うが、本考案は以下に述べる図面及び説明に限定されるものではない。図１は、本考案に係る一対の洗濯袋である。洗濯袋Ａ及びＢは、ネット製の四角形の袋であり、上辺が袋口１となっている。袋口１にはオープンファスナー２１が設けられている。オープンファスナー２１は、蝶棒２２、スライダー２３及び箱２４、及び上止２５を有する。袋口に設けられるオープンファスナーは、ファスナーチェーン（又はテープ）が完全に分離するタイプのファスナーである。
洗濯物干し具カバーとして使用する場合には、洗濯袋Ａ及びＢがオープンファスナー２１で連結され１つの袋が形成される。この場合は、洗濯袋Ａの蝶棒２２と洗濯袋Ｂのスライダー２３及び箱２４を連結し、同様に洗濯袋Ｂの蝶棒２２と洗濯袋Ａのスライダー２３及び箱２４を連結する。
洗濯袋の左右辺のうち側辺２は、上辺の袋口１に設けられたオープンファスナー２１の上止２５が位置する側である。袋口１の対辺は洗濯袋の下辺３である。洗濯袋の側辺２の対辺は洗濯袋の側辺４である。

洗濯袋は、ネット、網布、及びメッシュなどを使用して作成される。洗濯時に衣類を保護する機能に適した素材であることが望ましい。更にネット、網布、及びメッシュは、通気性のよいものが好ましい。例えば、ナイロン繊維等の織布あるいは多孔質プラスチック不織布等が使用される。一対の洗濯袋の両方に同じ素材のネットを使用してもよいし、あるいは一つの洗濯袋には細かい目のネットを使い、もう一つの洗濯袋には粗い目のネットを使ってもよい。

図２は、本考案の一対の洗濯袋Ａ及びＢを連結した袋である洗濯物干し具カバーを洗濯物干し具Ｃに装着した実施形態の斜視図である。
洗濯物干し具Ｃの吊りフック３１は洗濯物干し具カバーの外部に露出させて、物干し竿や物干し紐に引っかけて使用される。

本実施形態において、洗濯物干し具カバーは、洗濯袋の側辺２が洗濯物干し具Ｃの上面に位置する状態で使用される。
本考案の洗濯物干し具カバーを装着できる洗濯物干し具Ｃの上面視形状は、円形、長円型、矩形のいずれでもよく、又その素材はプラスチック又は金属のいずれでもよい。

本考案の他の実施形態では、洗濯袋の上辺の袋口１に加えて、洗濯袋の側辺４にもファスナーが設けられる。洗濯袋Ａ及びＢを連結した袋である洗濯物干し具カバーを使用する場合には、側辺４が下になるように使用される。丈の長い洗濯物を干す場合には、側辺４に設けられたファスナーを開放して使用することができる。

本考案の他の実施形態では、洗濯袋の下辺３に適当な幅のマチを設けてもよい。マチの幅やマチの角の形状は、使用する洗濯物干し具に合わせて調製される。

本実施例では、本考案の洗濯物干し具カバーは次のように使用した。まず、洗濯物干し具Ｃの吊りフック３１を物干し竿や物干し紐に引っかけて吊し、次に洗濯物干し具に洗濯された衣類Ｄを吊した。その後、本考案の一対の洗濯袋Ａ及びＢのオープンファスナー２１を連結して、各々、途中まで閉めた状態とし、そのオープンファスナーの開いている部分から洗濯物干し具Ｃを洗濯物干し具カバーの中に入れた。洗濯袋の側辺２が洗濯物干し具Ｃの上面に位置するように形を整え、且つ吊りフック３１をカバーの外に露出させて、次に吊りフックの軸３２を２本のオープンファスナー２１で挟むようにして、両方のスライダー２３を閉めた。図２のように吊りフックの軸３２が細い場合には、一対の洗濯袋Ａ及びＢの連結部の２本のオープンファスナー２１を完全に閉じてもできる隙間４１を介して吊りフック３１はカバーの外に露出する。吊りフックの軸３２が太い場合には、両方のスライダー２３を吊りフックの軸３２に近接する位置まで閉めてもよい。この場合は、洗濯物干し具Ｃの吊りフック３１は、２本のオープンファスナーを完全に締め切らずにできた隙間４１から、カバーの外に露出する。必要に応じて、洗濯物干し具カバーの形を整える。洗濯物干し具カバーの上部の角（側辺２と下辺３が接する角）を内側にたたみ込んでもよい。
洗濯袋はネット製であり、通気性があるので、空気が流通して、内側に干された洗濯物を乾燥させることができた。風で洗濯物が洗濯物干し具の洗濯ばさみから外れても、洗濯物干し具カバーの内部に落ちるので、洗濯物が汚れない。

本考案の洗濯物干し具カバーを構成する洗濯袋を、各々に洗濯袋として使用した。電気洗濯機で、衣類や寝具を洗濯する場合に、洗濯物の保護に役立つ。

Ａ洗濯袋
Ｂ洗濯袋
Ｃ洗濯物干し具
Ｄ洗濯された衣類
１袋口
２洗濯袋の側辺
３洗濯袋の下辺
４洗濯袋の側辺
２１オープンファスナー
２２オープンファスナーの蝶棒
２３オープンファスナーのスライダー
２４オープンファスナーの箱
２５オープンファスナーの上止
３１洗濯物干し具の吊りフック
３２洗濯物干し具の吊りフックの軸
４１２本のオープンファスナーの隙間

Claims

袋口に沿ってオープンファスナーを設けた一対の四角形の洗濯袋からなり、前記一対の洗濯袋をオープンファスナーにより連結して１つの袋を形成することで洗濯物干し具に被せて使用可能な洗濯物干し具カバー。
洗濯物干し具カバーとして使用する際は、一対の洗濯袋の連結部の２本のオープンファスナーを完全に締め切らずにできた隙間から洗濯物干し具の吊りフックを出して使用できることを特徴とする、請求項１に記載の洗濯物干し具カバー。
一対の洗濯袋の各々は、袋口に加えて、袋口と接する側辺の一つにオープンファスナーが設けらていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の洗濯物干し具カバー。
一対の洗濯袋の各々は、袋口の対辺にマチが設けられていることを特徴する、請求項１から３の何れか一項に記載の洗濯物干し具カバー。