【発明の詳細な説明】
アラルキルアミノキナゾリン
本発明は新規なアラルキルアミノキナゾリン、その製造方法、及びその殺菌・
殺カビ剤(fungicides)としての使用に関する。
ある種アラルキルアミノキナゾリン、例えばS−(+)−7−クロロ−N−(
1−フェニル−エチル)−4−キナゾリンアミン及びR−(−)−7−クロロ−
N−(1−フェニル−エチル)−4−キナゾリンアミンが殺菌・殺カビ特性(fu
ngicidal property)を有することは既に開示されている(ヨーロッパ特許出願
公開第326,328号;また同第326,329号及び同第326,330号
参照)。
しかしながら、これらの化合物の作用は全ての点に関して満足されるものでは
ない。
化合物S−(+)−7−クロロ−N−(1−フェニル−エチル)−4−キナゾ
リンアミン及びR−(−)−7−クロロ−N−(1−フェニル−エチル)−4−
キナゾリンアミン以外の、式
式中、mは0、1、2、3または4の数を表わし、
nは1、2、3または4の数を表わし、
R1は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシル、カルバモイルを表
わすか、或いは各々アルキル基中に炭素原子6個までを有
し、そして各々随時ハロゲンで置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、ア
ルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ジアルキルアミノ、
ジアルキルアミノカルボニルまたはジアルキルアミノスルホニルを表わし、
R2は水素を表わすか、または炭素原子6個までを有するアルキルを表わし
、
R3は水素またはアルキルを表わすか、或いは各々アルキル基中に炭素原子
6個までを有し、そして各々随時ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカル
ボニルまたはアルキルスルホニルを表わし、
R4は水素を表わすか、または随時ハロゲンで置換されていてもよい炭素原
子6個までを有するアルキルを表わし、そして
R5はハロゲン、シアノまたはニトロを表わすか、或いは随時ハロゲンで置
換されていてもよい炭素原子6個までを有するアルキルを表わす、
の新規なアラルキルアミノキナゾリン並びにその酸付加塩及び金属塩錯体が今回
見い出された。
更に、式(I)のアラルキルアミノキナゾリン並びにその酸付加塩及び金属塩
錯体は、式
式中、m、R1、R2及びR3は上記の意味を有する、
のアラルキルアミンを適当ならば酸受容体の存在下及び適当ならば希釈
剤の存在下で式
式中、n、R4及びR5は上記の意味を有し、そして
Xはハロゲンを表わす、
のハロゲノキナゾリンと反応させ、そして適当ならば生じる式(I)の化合物を
酸または金属塩と付加反応させる場合に得られることが見い出された。
最後に、式(I)の新規なアラルキルアミノキナゾリン並びにその酸付加塩及
び金属塩錯体は強力な殺菌・殺カビ活性に特徴があることが見い出された。
驚くべきことに、本発明による式(I)のアラルキルアミノキナゾリンは最も
類似した構造の従来の活性化合物よりかなり良好な殺菌・殺カビ活性を有する。
式(I)は本発明によるアラルキルアミノキナゾリンの一般的定義を与える。
mは好ましくは0、1、2または3の数を表わす。
nは好ましくは1、2または3の数を表す。
R1は好ましくは水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、カル
ボキシまたはカルバモイルを表わすか、或いは各々アルキル基中に炭素原子4個
までを有し、そして各々随時フッ素及び/または塩素で置換されていてもよいア
ルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキ
ルスルフィニル、アルキルスルホニル、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノカ
ルボニルまたはジアルキルアミノスルホニルを表わす。
R2は好ましくは水素を表わすか、または炭素原子1〜4個を有するアルキル
を表わす。
R3は好ましくは水素またはアルキルを表わすか、或いは各々アルキル基中に
炭素原子1〜4個を有し、そして各々随時フッ素及び/または塩素で置換されて
いてもよいアルキルカルボニルまたはアルキルスルホニルを表わす。
R4は好ましくは水素を表わすか、または随時フッ素及び/または塩素で置換
されていてもよい炭素原子1〜4個を有するアルキルを表わす。
R5は好ましくはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノまたはニトロを表わす
か、或いは随時フッ素及び/または塩素で置換されていてもよい炭素原子1〜4
個を有するアルキルを表わす。
化合物S−(+)−7−クロロ−N−(1−フェニル−エチル)−4−キナゾ
リンアミン及びR−(−)−7−クロロ−N−(1−フェニル−エチル)−4−
キナゾリンアミンは除外する。
mは殊に好ましくは0、1または2の数を表わす。
nは殊に好ましくは1または2の数を表わす。
R1は殊に好ましくは水素、フッ素、塩素、臭素、シアノを表わすか、各々随
時フッ素及び/または塩素で置換されていてもよいメチル、エチル、n−もしく
はi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、
n−もしくはi−プロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−もしくはi−プロ
ピルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニルまたは
エチルスルホニルを表わすか、
或いはジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノカルボニル、ジエチル
アミノカルボニル、ジメチルアミノスルホニルまたはジエチルアミノスルホニル
を表わす。
R2は殊に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n
−、i−もしくはs−ブチルを表わす。
R3は殊に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n
−、i−もしくはs−ブチル、アセチル、プロピオニル、クロロアセチル、ジク
ロロアセチル、トリクロロアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、
トリフルオロアセチル、メチルスルホニル、エチルスルホニルまたはトリフルオ
ロメチルスルホニルを表わす。
R4は殊に好ましくは水素を表わすか、或いは各々随時フッ素及び/または塩
素で置換されていてもよいメチル、エチル、n−もしくはi−プロピルまたはn
−、i−、s−もしくはt−ブチルを表わす。
R5は殊に好ましくはフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロを表わすか、或い
は各々随時フッ素及び/または塩素で置換されていてもよいメチル、エチルまた
はn−もしくはi−プロピルを表わす。
化合物S−(+)−7−クロロ−N−(1−フェニル−エチル)−4−キナゾ
リンアミン及びR−(−)−7−クロロ−N−(1−フェニル−エチル)−4−
キナゾリンアミンは除外する。
極めて殊に好適な式(I)の化合物の群は、式
式中、mは0、1または2の数を表わし、
R1はフッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル
、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチ
オ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル
またはエチルスルホニルを表わし、
R2は水素、メチル、エチルまたはn−もしくはi−プロピルを表わし、
R3は水素、メチルまたはエチルを表わし、そして
R4は水素、メチルまたはエチルを表わす、
の塩素置換されたアラルキルアミノキナゾリン並びにその酸付加塩及び金属塩錯
体である。
他の極めて殊に好適な本発明による物質の群は、式
式中、mは0、1または2の数を表わし、
R1はフッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル
、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチ
オ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル
またはエチルスルホニルを表わし、
R2は水素、メチル、エチルまたはn−もしくはi−プロピルを表わし、
R3は水素、メチルまたはエチルを表わし、そして
R4は水素、メチルまたはエチルを表わす、
の化合物並びにその酸付加塩及び金属塩錯体である。
更に極めて殊に好適な本発明による物質の群は、式
式中、mは0、1または2の数を表わし、
R1はフッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル
、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチ
オ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル
またはエチルスルホニルを表わし、
R2は水素、メチル、エチルまたはn−もしくはi−プロピルを表わし、
R3は水素、メチルまたはエチルを表わし、そして
R4は水素、メチルまたはエチルを表わす、
の化合物並びにその酸付加塩及び金属塩錯体である。
本発明による他の好適な物質は、酸と、n、m、R1、R2、R3、R4及びR5
が好適なものとして与えられる意味を有する式(I)のアラルキルアミノキナゾ
リンの付加生成物である。
付加反応させ得る酸には、好ましくはハロゲン化水素酸例えば塩酸及び臭化水
素酸、殊に塩酸、更にリン酸、硝酸、硫酸、1及び2官能性カルボン酸及びヒド
ロキシカルボン酸例えば酢酸、マレイン酸、コハク酸、フマール酸、酒石酸、ク
エン酸、サリチル酸、ソルビン酸及び乳酸並びにまたスルホン酸例えばp−トル
エンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸または樟脳−スルホン酸、サ
ッカリン及びチオサッカリンが含まれる。
本発明による他の好適な化合物は、元素の周期表の第II〜IV主属並びに第I及
びII及びIV〜VIII亜族からの金属の塩と、n、m、R1、R2、R3、R4及びR5
が好適なものとして与えられる意味を有する式(I)のアラルキルアミノキナゾ
リンの付加生成物である。
殊に好適な塩は銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、スズ、鉄及びニッケルの
ものである。これらの塩の適当な陰イオンは生理学的に許容し得る付加生成物を
生じさせる酸から誘導されるものである。これに関して殊に好適なこのタイプの
酸は、ハロゲン化水素酸、例えば臭化水素酸、更にリン酸、硝酸及び硫酸である
。
上記の基の定義は一般的にか、または好適な範囲が示された場合のいずれでも
、式(I)の最終生成物及び対応して製造に対して各々の場合
に必要とされる出発物質または中間体の両方に適用される。
これらの基の定義は相互に望ましいものとして一緒にすることができ、即ちま
た上記の好適な化合物の範囲間の組合せも可能である。
例えば出発物質として4,8−ジクロロ−キナゾリン及び3−トリフルオロメ
チル−ベンジルアミンを用いる場合、本発明による製造方法を行う場合の経路は
次式により概括し得る:
式(II)は式(I)の化合物の製造に関して、本発明による方法において出発
物質として用いるアラルキルアミンの一般的定義を与える。
式(II)において、m、R1、R2及びR3は好ましくは、または殊に好ましく
は、m、R1、R2及びR3に対して好適または殊に好適なものとして本発明によ
る式(I)の化合物の記載に関連して既に上に挙げられた意味を有する。
式(II)の出発物質は公知であり、そして/またはそれ自体公知である方法に
より製造し得る[ドイツ国特許出願公開第2,348,801号、同第2,44
1,651号、同第2,442,845号、同第2,
851,039号、ヨーロッパ特許出願公開第355,351号、同第489,
682号、Indian J.Chem.13(1975)631参照]。
式(III)は更に本発明による式(I)の化合物の製造方法において出発物質
として用いるハロゲノキナゾリンの一般的定義を与える。
式(III)において、n、R4及びR5は好ましくは、または殊に好ましくは、
n、R4及びR5に対して好適または殊に好適なものとして本発明による式(I)
の化合物の記載に関連して既に上に挙げられた意味を有する。
Xは好ましくはフッ素、塩素または臭素、殊に好ましくは塩素を表わす。
式(III)の出発物質は公知であり、そして/またはそれ自体公知である方法
により製造し得る[J.Am.Chem.Soc.68(1946)、1299
−1301、J.Chem.Soc.1962、561−572、Z.Natu
rforsch.37b(1982)、907−911参照]。
本発明による式(I)の新規なアラルキルアミノキナゾリンの製造方法は好ま
しくは希釈剤を用いて行う。この目的に適する希釈剤は実質的に全ての不活性有
機溶媒である。これらのものには好ましくは脂肪族及び芳香族の、随時ハロゲン
化されていてもよい炭化水素例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、石油エーテル、ベンジン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン及び
o−ジクロロベンゼン、エーテル例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、
グリコールジメ
チルエーテル及びジグリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオ
キサン、エステル例えば酢酸メチル及びエチル、ニトリル例えばアセトニトリル
及びプロピオニトリル、アミド例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド及びN−メチルピロリドン、並びにまたジメチルスルホキシド、テトラメチ
レンスルホン及びヘキサメチルリン酸トリアミドが含まれる。
本発明による方法に使用し得る酸受容体はこのタイプの反応に通常使用し得る
全ての酸結合剤である。次のものが好ましく適する:アルカリ金属水酸化物例え
ば水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、アルカリ土金属水酸化物例えば水酸化
カルシウム、アルカリ金属炭酸(水素)塩及びアルカリ金属アルコラート例えば
炭酸(水素)ナトリウム、炭酸(水素)カリウム、ナトリウムt−ブチラート及
びカリウムt−ブチラート、更に脂肪族、芳香族または複素環式アミン例えばト
リエチルアミン、トリメチルアミン、トリメチルアニリン、ジメチルベンジルア
ミン、ピリジン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−ノン−5−エン(
DBN)、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−ウンデス−7−エン(D
BU)及び1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]−オクタン(DABCO)
。
適当な過剰量で用いる場合、出発物質として用いる式(II)のアラルキルアミ
ンは酸受容体としても作用し得る。
本発明による方法を行う場合、反応温度は実質的な範囲内で変え得る。一般に
、本法は0乃至150℃間、好ましくは20乃至120℃間の温度で行う。
本発明による方法は一般に大気圧下で行う。しかしながらまた、本法
を昇圧または減圧下で行うこともできる。
本発明による方法を行うために、各々の場合に必要とされる出発物質は一般に
ほぼ等モル量で用いる。しかしながらまた、各々の場合に用いる2つの成分の1
つを大過剰に用いることができる。一般に、反応は適当な希釈剤中で、適当なら
ば酸受容体の存在下で行い、そして反応混合物を各々の場合に必要とされる温度
で数時間撹拌する。本発明による方法における後処理は各々の場合に常法により
行う(製造実施例参照)。
本発明による式(I)のアラルキルアミノキナゾリンは酸付加塩または金属塩
錯体に転化し得る。
式(I)の化合物の酸付加塩の製造のために好適な酸は、好ましくは、本発明
による酸付加塩の記載に関連して好ましい酸として既に上に挙げられたものであ
る。
式(I)の化合物の酸付加塩は、通常の塩生成方法により、例えば式(I)の
化合物を適当な不活性溶媒に溶解し、そして酸例えば塩酸を加えることにより簡
単に得ることができ、そしてそれらは公知の方法で、例えば濾過により単離し、
そして適当ならば不活性有機溶媒で洗浄し得る。
式(I)の化合物の金属塩錯体の製造のために適当な塩は、好ましくは、本発
明による金属塩錯体の記載に関連して好ましい金属塩として既に上に挙げられた
金属塩である。
式(I)の化合物の金属塩錯体は常法により、例えば金属塩をアルコール例え
ばエタノールに溶解し、そしてこの溶液を式(I)の化合物に加えることにより
簡単に得ることができる。金属塩錯体は公知の方法で、例えば濾過により単離し
、そして適当ならば再結晶により精製し得る。
本発明による活性化合物は強い殺微生物作用(microbicidal action)を有し
、そして望ましくない微生物を防除する際に実施条件下で施用し得る。本活性化
合物は植物保護剤、殊に殺菌・殺カビ剤として適する。
植物保護の殺菌・殺カビ剤はプラスモジオフオロミセテス(Plasmodiophoromy
cetes)、卵菌類(Oomycetes)、チトリジオミセテス(Chytridiomycetes)、接
合菌類(Zygomycetes)、嚢子菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidomycetes
)、及び不完全菌類(Deuteromycetes)を防除する際に用いられる。
上記に列挙された属名に含まれる菌・カビ病の幾つかの原因生物を非限定例と
して下に挙げる:
ピチウム(Pythium)種例えば苗立枯病(Pythium ultimum);
フィトフトラ(Phytophthora)種例えば疫病(Phytophthora infestans);
プソイドペロノスポラ(Pseudoperonospora)種例えばべと病(Pseudoperonospo
ra humuliまたはPseudoperonospora cubensis);
プラスモパラ(Plasmopara)種例えばべと病(Plasmopara viticola);
ペロノスポラ(Peronospora)種例えばべと病(Peronospora pisiまたはP.bra
ssicae);
エリシフェ(Erysiphe)種例えばうどんこ病(Erysiphe graminis);
スフェロテカ(Sphaerotheca)種例えばうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea
);
ポドスフェラ(Podosphaera)種例えばうどんこ病(Podosphaera leucotricha
);
ベンチュリア(Venturia)種例えば黒星病(Venturia inaequalis);
ピレノフォラ(Pyrenophora)種例えば網斑病(Pyrenophora teresまたはP.gr
aminea)(分生胞子器状:Drechslera、同義Helminthosporium);
コクリオボルス(Cochliobolus)種例えば斑点病(Cochliobolus sativus)(
分生胞子状:Drechslera、同義:Helminthosporium);
ウロマイセス(Uromyces)種例えばさび病(Uromyces appendiculatus);
プシニア(Puccinia)種例えば赤さび病(Puccinia recondita);
ティレティア(Tilletia)種例えば網なまぐさ黒穂病(Tilletia caries);
ウスティラゴ(Ustilago)種例えば裸黒穂病(Ustilago nudaまたはUstilago
avenae);
ペリキュラリア(Pellicularia)種例えば紋枯病(Pellicularia sasakii)
ピリキュラリア(Pyricularia)種例えばいもち病(Pyricularia oryzae);
フーザリウム(Fussarium)種例えばフーザリウム・クルモルム(Fussarium cul
morum);
ボツリティス(Botrytis)種例えば灰色かび病(Botrytis cinerea);
セプトリア(Septoria)種例えばふ枯病(Septoria nodorum);
レプトスフェリア(Leptosphaeria)種例えばレプトスフェリア・ノドルム(Lep
tosphaeria nodorum);
セルコスポラ(Cercospora)種例えばセルコスポラ・カネセンス(Cercospora
canescens);
アルテルナリア(Alternaria)種例えば黒斑病(Alternaria brassica
e);
プソイドセルコスポレラ(Pseudocercosporella)種例えばプソイドセルコスポ
レラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)。
植物病を防除するのに要する濃度における本活性化合物の、植物による、良好
な寛容性は、植物の地表部分の、植物繁殖ストック及び種子の並びに土壌の処理
を可能にする。
本発明による活性化合物はブドウにおけるプラスモパラ(Plasmopara)種の保
護防除に殊に適し;またこれらのものは例えばうどんこ病(Erysyphe graminis
)、ふ枯病(Septoria nodorum)、斑点病(Cochliobolus sativus)及び網斑
病(Pyrenophora teres)に対する良好な作用を示す。
またこれらのものは食葉昆虫およびかむ昆虫に対してある程度活性がある。
本活性化合物は普通の組成物例えば、溶液、乳液、懸濁剤、粉末、包沫剤、塗
布剤、顆粒、エアロゾル、活性化合物を含浸させた天然及び合成物質、種子用の
重合物質中の極く細かいカプセル及びコーティング組成物、並びに更に燃焼装置
に用いる組成物、例えばくん蒸カートリッジ、くん蒸カン及びくん蒸コイル等、
並びにULV冷ミスト及び温ミスト組成物に変えることができる。
これらの組成物は公知の方法において、例えば活性化合物を伸展剤、即ち液体
溶媒、加圧下での液化ガス及び/または固体の担体と随時表面活性剤、即ち乳化
剤及び/または分散剤及び/または発泡剤と混合して製造される。また伸展剤と
して水を用いる場合、例えば補助溶媒として
有機溶媒を用いることもできる。液体溶媒として、主に、芳香族炭化水素例えば
キシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレン、塩素化された芳香族もしくは
塩素化された脂肪族炭化水素例えばクロロベンゼン、クロロエチレンもしくは塩
化メチレン、脂肪族炭化水素例えばシクロヘキサン、またはパラフイン例えば鉱
油留分、アルコール例えばブタノールもしくはグリコール並びにそのエーテル及
びエステル、ケトン例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンもしくはシクロヘキサノン、強い有極性溶媒例えばジメチルホルムアミド及
びジメチルスルホキシド並びに水が適している;液化した気体の伸展剤または担
体としては、常温及び常圧では気体である液体を意味し、例えばハロゲン化され
た炭化水素並びにブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素の如きエアロゾル噴射
基剤である;固体の担体として、粉砕した天然鉱物、例えばカオリン、クレイ、
タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モントモリロナイト、またはケイ
ソウ土並びに粉砕した合成鉱物例えば高度に分散性のケイ酸、アルミナ及びシリ
ケートが適している;粒剤に対する固体の担体として、粉砕し且つ分別した天然
岩、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石及び白雲石並びに無機及び有機のひき
わり合成顆粒及び有機物質の顆粒例えばおがくず、やしがら、トウモロコシ穂軸
及びタバコ茎が適している;乳化剤及び/または発泡剤として非イオン性及び陰
イオン性乳化剤例えばポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪族アルコールエーテル例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル、
アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネート並びにア
ルブミン加水分解生成物が適している;分散剤として、例えばリグニンスルファ
イト廃液及びメチルセルロース
が適している。
接着剤例えばカルボキシメチルセルロース並びに粉状、粒状またはラテックス
状の天然及び合成重合体例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリビ
ニルアセテート並びに天然リン脂質例えばセファリン及びレシチン、及び合成リ
ン脂質を組成物に用いることができる。更に添加物は鉱油及び植物油であること
ができる。
着色剤例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー並び
に有機染料例えばアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、及び
微量の栄養剤例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブテン及び亜鉛
の塩を用いることができる。
調製物は一般に活性化合物0.1乃至95重量%間、好ましくは0.5乃至90
重量%間を含有する。
本発明による活性化合物は例えば作用のスペクトルを広げるか、または耐性の
蓄積を防止するために公知の殺菌・殺カビ剤、殺バクテリア剤(bactericides)
、殺ダニ剤(acaricides)、殺線虫剤(nematicides)または殺虫剤との混合物
として調製物中で使用し得る。ある場合にまた、相乗効果を生じ、即ち混合物の
活性は個々の成分の活性の全体より大きい。
混合物中の適当な成分の例には次の物質がある。
殺菌・殺カビ剤:
2−アミノブタン;2−アニリノ−4−メチル−6−シクロプロピル−ピリミ
ジン;2′,6′−ジブロモ−2−メチル−4′−トリフルオロメトキシ−4′
−トリフルオロ−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボキシアニリド;2,
6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチ
ルベンジル)−ベンズアミド;(E)−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−
(2−フェノキシフェニル)−アセトアミド;硫酸8−ヒドロキシキノリン;(
E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)−ピリミジン−4−イルオキ
シ]フェニル}−3−メトキシアクリル酸メチル;(E)−メトキシイミノ[ア
ルファ−(o−トリルオキシ)−o−トリル]酢酸メチル;2−フェニルフェノ
ール(OPP)、アルジモルフ、アムプロピルフォス、アニラジン、アザコナゾ
ール、ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、ビナバクリル、ビフェニル、ビテ
ルタノール、ブラスチシジン−S、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベ
ート、カルシウムポリスルフィド、カプタフォル、カプタン、カルベンダジム、
カルボキシン、キノメチオネート、クロロネブ、クロロピクリン、クロロタロニ
ル、クロゾリネート、クフラネブ、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロフ
ラム、ジクロロフェン、ジクロブトラゾール、ジクロフルアニド、ジクロメジン
、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメチリモル、ジメ
トモルフ、ジニコナゾール、ジノカップ、ジフェニルアミン、ジピリチオン、ジ
タリムフォス、ジチアノン、ドジン、ドラゾキソロン、エディフェンフォス、エ
ポキシコナゾール、エチリモル、エトリジアゾール、フェナリモル、フェンブコ
ナゾール、フェンフラム、フェニトロパン、フェンピクロニル、フェンプロピジ
ン、フェンプロピモルフ、酢酸フェンチン、フェンチンヒドロキシド、フェルバ
ム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオロミド、フルキン
コナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアフ
ォル、フォルペット、フォセチル−アルミニウム、フタリド、フベリダゾール、
フララキシル、フルメシクロッ
クス、グアザチン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール
、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イプロベンフォス(IB
P)、イプロジオン、イソプロチオラン、カスガマイシン、銅調製物例えば水酸
化銅、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン−銅及びボルド
ー混合物、マンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メパニピリム、メプロニル、メ
タラキシル、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メトフロキサム、メチラム、
メトスルホバックス、ミクロブタニル、ニッケルジメチルジチオカルバメート、
ニトロタル−イソプロピル、ヌアリモル、オフレース、オキサジキシル、オキサ
モカルブ、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロ
ン、フォスジフェン、ピマリシン、ピペラリン、ポリオキシン、プロベナゾール
、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネ
ブ、ピラゾフォス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キントゼン
(PCNB)、硫黄及び硫黄調製物、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナ
ゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チシオフェン、チオファネート−
メチル、チラム、トルクロフォス−メチル、トリルフルアニド、トリアジメフォ
ン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリクラミド、トリシクラゾール、ト
リデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、バリダマイシ
ンA、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム。
殺バクテリア剤:
ブロノポル、ジクロロフェン、ニトラピリン、ニッケルジメチルジチオカルバ
メート、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイ
クリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テク
ロフタラム、硫酸銅及び他の銅調製物。
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
アバメクチン、AC 303 630、アセフェート、アクリナトリン、アラ
ニカルブ、アルジカルブ、アルファメトリン、アミトラズ、アベルメクチン、A
Z 60541、アザジラクチン、アジンフォスA、アジンフォスM、アザサイ
クロチン、バシルス・ツリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)、ベンジ
オカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベタシルトリン、ビフェントリン
、BPMC、ブロフェンブロックス、ブロモフォスA、ブフェンカルブ、ブプロ
フェジン、ブトカルボキシン、ブチルピリダベン、カズサフォス、カルバリル、
カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カータップ、CGA1
57 419、CGA 184 699、クロエトカルブ、クロエトキシフォス
、クロルフェンビンフォス、クロルフルアズロン、クロルメフォス、クロルピリ
フォス、クロルピリフォスM、シス−レスメトリン、クロシトリン、クロフェン
テジン、シアノフォス、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シヘ
キサチン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、デメトンM、デメト
ンS、デメトン−S−メチル、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジクロフェン
チオン、ジクロルボス、ジクリフォス、ジクロトフォス、ジエチオン、ジフルベ
ンズロン、ジメトエート、ジメチルビンフォス、ジオキサチオン、ジスルホトン
、エジフェンフォス、エマメクチン、エスフェンバレレート、エチオフェンカル
ブ、エチオン、エトフェンプロックス、エトプロフォス、エトリムフォス、フェ
ナミフォス、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェニトロチオン、フェ
ノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカ
ルブ、フェンプロパトリン、フェンピラド、フェンピロキシメート、フェンチオ
ン、フェンチオン、フェンバレレート、フイプロニル、フルアジナム、フルシク
ロクスロン、フルシトリネート、フルフェノクスロン、フルフェンプロクス、フ
ルバリネート、フォノフォス、フォルモチオン、フォスチアゼート、フブフェン
プロクス、フラチオカルブ、HCH、ヘプテノフォス、ヘキサフルムロン、ヘキ
シチアゾックス、イミダクロプリド、イプロベンフォス、イサゾフォス、イソフ
ェンフォス、イソプロカルブ、イソキサチオン、イベルメクチン、ラムダ−シハ
ロトリン、ルフェヌロン、マラチオン、メカルバム、メルビンフォス、メスルフ
ェンフォス、メタアルデヒド、メタアクリフォス、メタアミドフォス、メチダチ
オン、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ、ミルベメクチン、モノクロトフ
ォス、モキシデクチン、ナレド、NC 184、NI 25、ニテンピラム、オ
メトエート、オキサミル、オキシデメトンM、オキシデプロフォス、パラチオン
A、パラチオンM、パーメトリン、フェントエート、フォレート、フォサロン、
フォスメット、フォスファムロン、フォキシム、ピリミカルブ、ピリミフォスM
、ピリミフォスA、プロフェノフォス、プロメカルブ、プロパフォス、プロポク
スル、プロチオフォス、プロチオホス、プロトエート、ピメトロジン、ピラクロ
フォス、ピラダフェンチオン、ピレスメトリン、ピレトラム、ピリダベン、ピリ
ミジフェン、ピリプロキシフェン、キナルフォス、RH 5992、サリチオン
、セブフォス、シラフルオフェン、スルフォテップ、スルプロフォス、テブフェ
ノジド、テブフェンピラド、テブピリムフォス、テフルベンズロン、テフルトリ
ン、テメフォス、テルバム、テルブフォス、テトラクロルビンフォス、チアフェ
ノックス、チオジカルブ、チオファ
ノックス、チオメトン、チオナジン、ツリンジエンシン、トラロメトリン、トリ
アラテン、トリアゾフォス、トリアズロン、トリクロルフオン、トリフルムロン
、トリメタカルブ、バミドチオン、XMC、キシリルカルブ、YI 5301/
5302、ゼータメトリン。
他の公知の活性化合物例えば除草剤または肥料及び生長調節剤との混合物も可
能である。
本活性化合物はそのままで、その調製物の形態或いは該調製物から調製した使
用形態、例えば調製済液剤、懸濁剤、水和剤、塗布剤、可溶性粉剤、粉剤及び粒
剤の形態で使用することができる。これらのものは普通の方法において、例えば
液剤散布、スプレー、アトマイジング、粒剤散布、粉剤散布、フォーミング(fo
aming)、はけ塗り等によって施用される。更に、超低容量法に従って活性化合
物を施用するか、或いは活性化合物の調製物または活性化合物自体を土壌中に注
入することができる。また植物の種子を処理することもできる。
植物の部分を処理する場合、施用形態における活性化合物濃度は実質的な範囲
内で変えることができる。一般に濃度は1乃至0.001重量%、好ましくは0
.5乃至0.001重量%間である。
種子を処理する際には、一般に種子1kg当り0.001〜50g、好ましく
は0.01〜10gの活性化合物を必要とする。
土壌を処理する際には、一般に作用場所に0.00001〜0.1重量%、好
ましくは0.0001〜0.02重量%の活性化合物濃度を必要とする。
本発明による活性化合物の製造及び使用を次の実施例により説明する。製造実施例
:実施例1
4,8−ジクロロ−キナゾリン2.0g(10ミリモル)、S−1−(4−ク
ロロ−フェニル)−エチルアミン3.1g(20ミリモル)及びトルエン50m
lの混合物を還流下にて沸点で5時間加熱し、続いて濃縮した。残渣を濃水酸化
ナトリウム溶液と共に撹拌し、そして混合物をジエチルエーテルを用いて抽出し
た。有機相を濃縮し、そして残渣をヘキサンから再結晶した。
融点127℃の(S)−8−クロロ−N−(1−(4−クロロ−フェニル)−
エチル)−4−キナゾリンアミン2.7g(理論値の87%)が得られた。
実施例1と同様に、そして本発明による方法の一般的記載に従って製造し得る
式(I)の化合物の他の例は下の表1に示すものである。
式(III)の出発物質: 実施例(III−1)
8−クロロ−4−ヒドロキシ−キナゾリン5.0g(27.7ミリモル)、五
塩化リン8.1g(38.8ミリモル)及び塩化ホスホリル50mlの混合物を
2時間還流し、次に濃縮した。残渣を氷−水/ジエチルエーテルと共に振盪し、
有機相を炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、
硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、そして濾過した。溶媒を水流ポンプの真空中で
の蒸留により濾液から注意して除去した。
融点182℃の4,8−ジクロロ−キナゾリン5.2g(理論値の94%)が
結晶性残渣として得られた。使用例: 実施例A
べと病(Plasmopara)試験(ぶどう)/保護
溶 媒: アセトン 4.7重量部
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル 0.3重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を上記量の
溶媒及び乳化剤と混合し、この濃厚物を水で希釈して所望の濃度にした。
保護活性を試験するために、若い植物に活性化合物の調製物をしたたり落ちる
程にぬれるまで噴霧した。噴霧コーティングが乾燥した後、植物にべと病(Plas
mopara viticola)の水性胞子懸濁液を接種し、次に20〜22℃及び相対湿度
100%の恒湿室中に1日間置いた。次に植物を21℃及び湿度約90%の温室
中に5日間置いた。次に植物を湿らせ、そして恒湿室中に1日間置いた。
評価を接種6日後に行った。
活性化合物、活性化合物の濃度及び試験結果は次の表から知ることができる:
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
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