JPH08510777A - N−アシルカプロラクタム活性剤を含む漂白組成物 - Google Patents

N−アシルカプロラクタム活性剤を含む漂白組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、洗濯機の天然ゴム部品が活性剤と過酸化水素との間の過加水分解反応の遊離基副生物によって実質上損傷されないようにN−アシルカプロラクタム漂白活性剤および過酸化水素源を含む洗濯洗剤を使用して天然ゴム製の部品を有する洗濯機中で布帛をクリーニングする方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 N−アシルカプロラクタム活性剤を含む漂白組成物 技術分野 本発明は、活性化された漂白系を有する洗濯洗剤に関する。 背景技術 過酸素漂白剤が布帛からのしみおよび/または汚れ除去に有効であるが、この ような漂白剤が温度依存性であることは以前から既知であった。洗濯液温度60 ℃においては、過酸素漂白剤は、部分的にだけ有効である。洗濯液温度が60℃ 未満に下がると、過酸素漂白剤は、比較的有効ではなくなる。その結果、過酸素 漂白剤を60℃未満の洗濯液温度で有効にさせる活性剤を含有する漂白系を開発 するためのかなりの量の工業的研究がなされている。 多くの物質が、有効な漂白活性剤として技術上開示されてきた。広く使用され ている漂白活性剤の1つは、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)であ る。TAEDは、特に飲料しみに対して有効な親水性クリーニングを与えるが、 黒ずんだ黄色のしみ、例えば、体の油から生ずるもの上で限定された性能を有す る。別の種類の活性剤、例えば、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NO BS)および一般に長鎖アルキル部分を含む他の活性剤は、性状が疎水性であり 且つ黒ずんだしみに対して優秀な性能を与える。しかしながら、今までに開発さ れた疎水性活性剤の多くは、或る洗濯機で使用する天然ゴム部品の損傷および活 性剤にさらされる天然ゴム物品の損傷を促進することがある。天然ゴム洗濯機部 品および物品に対するこれらの悪影響のため、このような洗剤添加漂白系の選択 は、限定されている。このことは、欧州の洗剤/漂白剤の場合に特に真実である 。その理由は、欧州で生産されている多くの洗濯機が天然ゴム製の排水ホース、 モ ーターガスケットなどの鍵部品を備えているからである。 それゆえ、天然ゴム物品または洗濯機で見出される天然ゴム機械部品を実質上 損傷せずに効率的なしみ抜きを与える漂白系のニーズが、存在する。 通常の漂白系、特に疎水性漂白活性剤および過酸化水素源を含むものにおいて は、漂白活性剤が過加水分解を受けてペルオキシ酸漂白剤を生成することが今や 確認された。このような漂白活性剤と過酸化水素との間の過加水分解反応の副生 物は、ジアシルペルオキシド(DAP)種である。更に、疎水性漂白活性剤から 誘導されるDAPは、洗濯液にさらされる天然ゴム機械部品上に析出することが ある残渣を形成する不溶性の不良に分散性の油状物質である傾向があることが今 や発見された。油状DAP残渣は、天然ゴム部品上に膜を形成することがあり且 つゴムの遊離基/ペルオキシド損傷を促進することがあり、結局部品の破損をも たらす。このことは、洗濯液への長期露出を有するゴム部品、例えば、排水ホー スの場合に特に真実である。 本発明によって、N−アシルカプロラクタムから誘導される種類の漂白活性剤 は、油状の有害なDAPの製造なしに過加水分解時にペルオキシ酸を生成するこ とが今や発見された。理論によって限定しようとせずに、ここで使用する漂白活 性剤は、天然ゴム機械部品をDAP酸化にさらさないので、天然ゴムに安全に良 好なクリーニング性能を与えると考えられる。理由はどうのようなものでも、ゴ ム機械部品は、本発明の漂白系によって実質上損傷されないままである。 本発明は、このように、洗濯機中の天然ゴム部品の遊離基/ペルオキシド損傷 または天然ゴム物品の損傷を促進しない有効な疎水性漂白系の積年のニーズを解 決する。本発明は、天然ゴムが漂白系によって実質上損傷されないように天然ゴ ム製の部品を有する洗濯機中において布帛を漂白系でクリーニングする方法を提 供する。 1985年10月8日発行のサンダーソンの米国特許第4,545,784号 明細書は、活性剤の過ホウ酸ナトリウム1水和物上への吸着を開示している。 発明の開示 本発明は、過酸化水素源および場合によって親水性漂白活性剤と併用する疎水 性カプロラクタム漂白活性剤に関する。カプロラクタム漂白活性剤については、 後述する。追加的に、本発明は、疎水性漂白活性と親水性漂白活性との両方を与 えるベンゾイルカプロラクタム漂白活性剤に関する。 また、本発明は、酸化分解を受けやすい天然ゴム製の部品を有する自動洗濯機 中で布帛をクリーニングするための方法に関する。方法は、天然ゴム部品が実質 上損傷されないように有害なジアシルペルオキシド(DAP)の生成なしにペル オキシ酸を生成するために水性液中でペルオキシド源と反応する漂白活性剤を含 む漂白系と通常の洗剤成分とを含む洗剤組成物を含む水性液中で前記洗濯機中で 布帛を攪拌することからなる。前記漂白系は、 a)水溶液中で過酸化水素を生成し得る過酸素漂白化合物少なくとも約0.1 重量%、好ましくは約1〜約75重量%;および b)1種以上のN−アシルカプロラクタム漂白活性剤少なくとも約0.1重量 %、好ましくは約0.1〜約50重量% を含む。 前記N−アシルカプロラクタム漂白活性剤の好ましいアシル部分は、式R1− CO−(式中、R1はHまたは炭素数1〜12、好ましくは炭素数6〜12のア ルキル、アリール、アルカリール、またはアルコキシアリール基である)を有す る。高度に好ましい態様においては、R1は、フェニル、ヘプチル、オクチル、 ノニル、デセニルおよび2,4,4−トリメチルペンチル置換基からなる群から 選ばれるメンバーを含めて炭素数少なくとも6のヒドロカルビル置換基である。 過酸素漂白化合物は、過ホウ酸ナトリウム1水和物、過ホウ酸ナトリウム4水 和物、ピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物、尿素過酸化水素化物、過炭酸ナト リウム、過酸化ナトリウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれるメンバ ーを含めていかなる好都合なペルオキシド源からも選ばれる。好ましい過酸素漂 白化合物は、過ホウ酸ナトリウム1水和物、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリ ウム4水和物およびそれらの混合物を含めて過ホウ酸塩および過炭酸塩からなる 群から選ばれる。 また、本発明のN−アシルカプロラクタム活性剤は、典型的にはカプロラクタ ム:TAEDの重量比1:5から5:1、好ましくは約1:1でTAEDなどの ゴム安全な非カプロラクタム親水性活性剤と併用できる。 ここで使用する漂白系での布帛の洗浄法は、単純に、布帛を、通常の洗剤成分 少なくとも約300ppm、漂白化合物少なくとも約25ppmおよび漂白活性 剤少なくとも約25ppmを含有する水性洗濯液と、好ましくは攪拌下に、接触 することからなる。好ましくは、前記水性液は、通常の洗剤成分約900ppm 〜約20,000ppm、漂白化合物約100ppm〜約25,000ppmお よび漂白活性剤約100ppm〜約2,500ppmを含有する。方法は、約6 0℃以下の温度で行うことができるが、勿論、沸騰までの洗濯温度で全く有効で あり且つ依然としてゴム部品に安全である。通常の洗剤成分および漂白系は、典 型的には、洗剤組成物で合わせる。 前記方法で使用する通常の洗剤成分は、洗剤組成物の約1〜約99.8重量% 、好ましくは約5〜約80重量%の洗剤界面活性剤を含む。場合によって、洗剤 成分は、洗剤組成物の約5〜約80重量%の洗浄性ビルダーを含む。他の任意の 洗剤補助剤も、本発明によって提供する完全に処方された洗剤/漂白剤組成物で 、場合によってあるが好ましくは使用される。 ここですべての%、比率および割合は、特に断らない限り、重量基準である。 引用するすべての文書は、ここに参考文献として編入する。 発明を実施するための最良の形態 本発明の実施で使用する漂白系は、天然ゴム機械部品および漂白系にさらされ る他の天然ゴム物品、例えば、天然ゴムおよび天然ゴム弾性物質を含有する布帛 に安全である。追加的に、漂白系は、布帛上の通常のしみおよび汚れの有効な効 率的な漂白を与えるだけではなく、いわゆる「黒ずんだ」汚れの有効な漂白も与 える。黒ずんだ汚れは、使用および洗浄の多数のサイクル後に布帛上に蓄積する ものであり且つ白色の布帛上の灰色または黄色の色合いを生ずる。これらの汚れ は、粒状物質とグリース物質とのブレンドである傾向がある。この種の汚れ除去 は、時々「黒ずんだ布帛浄化」と称する。 本発明の漂白系および活性剤は、予想外に、本発明によって提供する方法で使 用する時に他の活性剤より布帛により安全であり且つ余り色損傷を生じさせない という追加の利点を与える。 漂白機構および特に表面漂白機構は、完全には理解されていない。しかしなが ら、漂白活性剤は過酸素漂白化合物によって発生する過酸化水素から生じるペル ヒドロキシド陰イオンによる求核攻撃を受けて、ペルオキシカルボン酸を生成す ると一般に考えられる。この反応は、過加水分解と通常称する。過加水分解時に 、カプロラクタム部分は、有害なDAPの生成なしに過酸漂白種を与えるように 作用すると考えられる。更に、本発明の範囲内の漂白活性剤は、過酸素漂白剤を 漂白活性剤が漂白剤を活性化するために必要ではない洗濯液温度、即ち、約60 ℃以上でさえより効率的にさせることができると考えられる。それゆえ、本発明 の漂白剤系の場合には、過酸素漂白剤単独の場合に得られるものと同じ水準の表 面漂白性能を得るために過酸素漂白剤が少なくてすむ。 本発明の漂白系の成分は、後述のような漂白活性剤およびペルオキシド源を含 む。 漂白活性剤 本発明で使用する漂白活性剤は、式 (式中、R1はHまたは炭素数1〜12のアルキル、アリール、アルカリールま たはアルコキシアリール基である) のN−アシルカプロラクタムである。R1部分が少なくとも約6個、好ましくは 6〜約12個の炭素原子を有するカプロラクタム活性剤は、前記のように黒ずん だ布帛浄化を与える疎水性漂白を与える。R1がHまたは約1〜約6個の炭素原 子を有するカプロラクタム活性剤は、飲料しみを漂白するのに特に効率的である 親水性漂白種を与える。典型的には1:5から5:1、好ましくは1:1の重量 比の疎水性カプロラクタムと親水性カプロラクタムとの混合物は、混合しみ抜き 上の利益のために使用できる。疎水性カプロラクタムも親水性カプロラクタムも どちらも、望ましくないDAP種を生成しないので、両種とも天然ゴムとの接触 状態で使用するのに安全である。 高度に好ましい疎水性N−アシルカプロラクタムは、ベンゾイルカプロラクタ ム、オクタノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、デカノイルカプ ロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノ イルカプロラクタム、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。 高度に好ましい親水性N−アシルカプロラクタムは、ホルミルカプロラクタム 、アセチルカプロラクタム、およびプロピノイルカプロラクタムからなる群から 選ばれる。 ベンゾイルカプロラクタム、即ち、R1がフェニル置換基であるものは、疎水 性漂白活性と親水性漂白活性との両方を示すらしいので、漂白活性剤化合物のう ちで独特であることが今や見出された。この疎水性漂白能力/親水性漂白能力は 、広スペクトル漂白活性を探し求めているが処方仕事を単純化するために単一活 性剤のみを使用したい処方業者に、ベンゾイルカプロラクタムを特別上等の活性 剤にさせる。 若干の漂白およびクリーニング操作は、水性洗濯液が比較的高温、例えば、8 0℃〜沸騰までである使用条件下、例えば、若干の欧州型洗濯機中で行う。この ような状況下では、悪臭が使用者によって知覚されることがあるという若干の見 込みがある。理論によって限定しようとするものではないが、このような悪臭は 、本発明の廃活性剤化合物からの直鎖C6〜C9脂肪酸の揮発によって生ずること があると考えられる。この問題を最小限にするために、R1が分枝鎖C6〜C9部 分である漂白活性剤が、使用できる。他の分枝アルキルカプロラクタムが使用で きるが、3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタムがこの用途に特に 好ましい。 N−アシルカプロラクタムの製法は、技術上周知である。以下に包含する例I およびIIは、好ましい実験室合成を例示する。前記米国特許第4,545,78 4号明細書の教示に反して、漂白活性剤は、好ましくは、過酸素漂白化合物上に 吸収されない。他の有機洗剤成分の存在下でそのことを行うことは、安全性問題 を生ずることがある。 N−アシルカプロラクタム漂白活性剤は、漂白系または洗剤組成物の少なくと も約0.1重量%、好ましくは約0.1〜約50重量%、より好ましくは約1〜 約30重量%、最も好ましくは約3〜約25重量%を占めるであろう。 活性剤を使用する時には、最適の表面漂白性能は、洗浄液のpHが過加水分解 反応を容易にするために約8.5〜10.5、好ましくは9.5〜10.5であ る洗浄液を使用して得られる。このようなpHは、緩衝剤として通常既知の物質 (本発明の漂白系の任意成分)を使用して得ることができる。 過酸素漂白化合物 ここで有用な過酸素漂白系は、水性液中で過酸化水素を生成できるものである 。これらの化合物は、技術上周知であり且つそれらとしては過酸化水素およびア ルカリ金属過酸化物、過酸化尿素などの有機ペルオキシド漂白化合物、アルカリ 金属過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩などの無機過酸塩漂白化合物が挙げられ る。2種以上のこのような漂白化合物の混合物も、所望ならば、使用できる。 好ましい過酸素漂白化合物としては、1水和物、3水和物および4水和物の形 で市販されている過ホウ酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物、 尿素過酸化水素化物、過炭酸ナトリウム、および過酸化ナトリウムが挙げられる 。過ホウ酸ナトリウム4水和物、過ホウ酸ナトリウム1水和物および過炭酸ナト リウムが、特に好ましい。ペルカーボネートは、貯蔵時に非常に安定であり且つ 依然として漂白液に非常に迅速に溶解するので、特に好ましい。このような迅速 な溶解は、多量の過カルボン酸を生成し、このようにして高められた表面漂白性 能が生ずると考えられる。 高度に好ましいペルカーボネートは、非被覆形または被覆形であることができ る。非被覆ペルカーボネートの平均粒径は、約400〜約1200μm、最も好 ましくは約400〜約600μmである。被覆ペルカーボネートを使用するなら ば、好ましい被覆物質としてはカーボネートとサルフェート、シリケート、ボロ シリケートまたは脂肪カルボン酸との混合物が挙げられる。 過酸素漂白化合物は、漂白系または洗剤組成物の少なくとも約0.1重量%、 好ましくは約1〜約75重量%、より好ましくは約3〜約40重量%、最も好ま しくは約3〜約25重量%を占めるであろう。 漂白系内の漂白活性剤対過酸素漂白化合物の重量比は、約2:1から1:5で ある。好ましい態様においては、比率は、約1:1から約1:3である。 本発明の漂白活性剤/漂白化合物系は、それ自体、漂白剤として有用である。 しかしながら、このような漂白系は、後述のような界面活性剤、ビルダー、酵素 などの各種の洗剤補助剤も含む組成物で特に有用である。 洗剤界面活性剤 本発明によって与えられる完全に処方された洗剤組成物に配合される洗剤界面 活性剤の量は、使用する特定の界面活性剤および所望の効果に応じて、約1%〜 約99.8%で変化できる。好ましくは、洗剤界面活性剤は、洗剤成分の約5〜 約80重量%を占める。 洗剤界面活性剤は、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性 剤、双性界面活性剤または陽イオン界面活性剤であることができる。これらの界 面活性剤の混合物も、使用できる。好ましい洗剤組成物は、陰イオン洗剤界面活 性剤または陰イオン界面活性剤と他の界面活性剤、特に非イオン界面活性剤との 混合物を含む。 ここで有用な界面活性剤の非限定例としては、通常のC11〜C18アルキルベン ゼンスルホネートおよび第一級、第二級およびランダムアルキルサルフェート、 C10〜C18アルキルアルコキシサルフェート、C10〜C18アルキルポリグリコシ ドおよびそれらの対応硫酸化ポリグリコシド、C12〜C18α−スルホン化脂肪酸 エステル、C12〜C18アルキルおよびアルキルフェノールアルコキシレート(特 にエトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18ベタインおよ びスルホベタイン(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキシドなどが挙げら れる。他の通常の有用な界面活性剤は、標準のテキストに記載されている。 ここで特に有用な1つの特定の種類の補助非イオン界面活性剤は、式 (I) 〔式中、R1はH、C1〜C8ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒ ドロキシプロピル、またはそれらの混合物、好ましくはC1〜C4アルキル、より 好ましくはC1またはC2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(即ち、メチル )であり;R2はC5〜C32ヒドロカルビル部分、好ましくは直鎖C7〜C19アル キルまたはアルケニル、より好ましくは直鎖C9〜C17アルキルまたはアルケニ ル、最も好ましくは直鎖C11〜C19アルキルまたはアルケニル、またはそれらの 混合物であり;Zは鎖に直結された少なくとも2個(グリセルアルデヒドの場合 )または少なくとも3個のヒドロキシル(他の還元糖の場合)を有する線状ヒド ロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分またはそのアルコキシ 化誘導体(好ましくはエトキシ化またはプロポキシ化)である〕 のポリヒドロキシ脂肪酸アミドからなる。Zは、好ましくは還元アミノ化反応に おいて還元糖から誘導されるであろうし;より好ましくはZはグリシチル部分で ある。好適な還元糖としては、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクト ース、ガラクトース、マンノース、およびキシロース、並びにグリセルアルデヒ ドが挙げられる。原料として、高デキストロースコーンシロップ、高フルクトー スコーンシロップ、および高マルトースコーンシロップが前記の個々の糖類と同 様に利用できる。これらのコーンシロップは、Z用糖成分のミックスを調製する ことがある。他の好適な原料を決して排除しようとはしないことを理解すべきで ある。Zは、好ましくは−CH2−(CHOH)n−CH2OH、 −CH(CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2OH、 −CH2−(CHOH)2(CHOR′)(CHOH)−CH2OH(式中、nは1 〜5の整数であり、R′はHまたは環式単糖または多糖である)、およびそれら のアルコキシ化誘導体からなる群から選ばれるであろう。nが4であるグリシチ ル、特に−CH2−(CHOH)4−CH2OHが、最も好ましい。 式(I)中、R1は、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピル、N− イソプロピル、N−ブチル、N−イソブチル、N−2−ヒドロキシエチル、また はN−2−ヒドロキシプロピルであることができる。最高の起泡のためには、R1 は、好ましくはメチルまたはヒドロキシアルキルである。低起泡性が望まれる ならば、R1は、好ましくは、C2〜C8アルキル、特にn−プロピル、イソプロ ピル、n−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシルおよび2−エチルヘキシル である。 R2−CO−N<は、例えば、ココアミド、ステアロアミド、オレオアミド、 ラウリンアミド、ミリストアミド、カプリンアミド、パルミトアミド、タローア ミドなどであることができる。 洗浄性ビルダー 本発明で使用する任意の洗剤成分は、鉱物硬度制御を助長するための無機およ び/または有機洗浄性ビルダーを含有する。使用するならば、これらのビルダー は、洗剤組成物の約5〜約80重量%を占める。 無機洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、ポリリン酸(トリポリホスフェー ト、ピロホスフェート、およびガラス状高分子メタホスフェートによって例証) 、ホスホン酸、フィチン酸、ケイ酸、炭酸(重炭酸およびセスキ炭酸を含めて) 、硫酸、およびアルミノケイ酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩およびアルカ ノールアンモニウム塩が挙げられる。しかしながら、非ホスフェートビルダーは 、若干のローカルで必要とされる。 シリケートビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO2:Na2O比 1.6:1から3.2:1を有するものおよび層状シリケート、例えば、ヘキス トから商標「SKS」で入手できるH.P.リックに1987年5月12日発行 の米国特許第4,664,839号明細書に記載の層状ケイ酸ナトリウムである 。NaSK−6は、特に好ましい層状シリケートビルダーである。 カーボネートビルダー、特に10m2/gより大きい表面積を有する微粉砕炭 酸カルシウムが、粒状組成物で使用できる好ましいビルダーである。このような ア ルカリ金属炭酸塩ビルダー入り洗剤の密度は、450〜850g/lであること ができ、含水量は好ましくは4%未満である。 カーボネートビルダーの例は、1973年11月15日公告の独国特許出願第 2,321,001号明細書に開示のようなアルカリ土類金属およびアルカリ金 属の炭酸塩である。 アルミノシリケートビルダーは、本発明で特に有用である。好ましいアルミノ シリケートは、式 Naz〔(AlO2z(SiO2y〕・xH2O (式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜約 0.5の範囲内であり、xは約15〜約264の整数である) を有するゼオライトビルダーである。 有用なアルミノシリケートイオン交換物質は、市販されている。これらのアル ミノシリケートは、構造が結晶性または無定形であることができ且つ天然産アル ミノシケートであることができ、または合成的に誘導できる。アルミノシリケー トイオン交換物質の製法は、1976年10月12日発行のクルメル等の米国特 許第3,985,669号明細書に開示されている。ここで有用な好ましい合成 結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、呼称ゼオライトA、ゼオライトP (B)(EPO第384,070号明細書に開示のものを含めて)、およびゼオ ライトXで入手できる。好ましくは、アルミノシリケートは、直径が約0.1〜 10μmの粒径を有する。 本発明の目的で好適な有機洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、各種のポリ カルボキシレート化合物、例えば、1964年4月7日発行のベルグの米国特許 第3,128,287号明細書および1972年1月18日発行のランベルチ等 の米国特許第3,635,830号明細書に開示のようなオキシジスクシネート を含めて、エーテルポリカルボキシレートが挙げられる。ブッシュ等に1987 年5月5日発行の米国特許第4,663,071号明細書の「TMS/TDS」 ビルダーも参照。 他の有用な洗浄性ビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシレー ト、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとの共重合体、1, 3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボ キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などのポ リ酢酸の各種のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、並 びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1, 3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキ シレート、およびそれらの可溶性塩も挙げられる。 クエン酸系ビルダー、例えば、クエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム 塩)は、特にゼオライトおよび/または層状シリケートビルダーとの組み合わせ でも粒状組成物で使用できる好ましいポリカルボキシレートビルダーである。 また、1986年1月28日発行のブッシュの米国特許第4,566,984 号明細書に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエ ートおよび関連化合物は、本発明の洗剤組成物で好適である。 リンをベースとするビルダーが使用できる状況下および特に手洗濯操作に使用 する固形物の処方においては、周知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナ トリウム、オルトリン酸ナトリウムなどの各種のアルカリ金属リン酸塩は、使用 できる。ホスホネートビルダー、例えば、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジ ホスホネートおよび他の既知のホスホネート(例えば、米国特許第3,159, 581号明細書、第3,213,030号明細書、第3,422,021号明細 書、第3,400,148号明細書および第3,422,137号明細書参照) も、使用できる。 任意の洗剤補助剤 好ましい態様として、ここで使用する通常の洗剤成分は、洗剤界面活性剤、洗 浄性ビルダーなどの典型的な洗剤組成物成分から選ぶことができる。場合によっ て、洗剤成分としては、クリーニング性能、クリーニングすべき基体の処理を助 長するか高めるため、または洗剤組成物の美観を修正するための1種以上の他の 洗剤補助剤または他の物質が挙げることができる。洗剤組成物の通常の洗剤補助 剤としては、バスカービル等の米国特許第3,936,537号明細書に記載の 成分が挙げられる。 本発明で使用する洗剤組成物に通常の技術上確立された使用量(一般に洗剤成 分の0%〜約20%、好ましくは約0.5%〜約10%)で配合することもでき る補助剤としては、酵素、特にプロテアーゼ、リパーゼおよびセルラーゼ、色斑 点防止剤(color speckle)、増泡剤、抑泡剤、曇り防止剤および/または耐食 剤、汚れ沈殿防止剤、防汚剤、染料、充填剤、光学増白剤、殺菌剤、アルカリ度 源、ハイドロトロープ、酸化防止剤、酵素安定剤、香料、溶媒、可溶化剤、粘土 汚れ除去/再付着防止剤、高分子分散剤、加工助剤、布帛柔軟化成分、静電気制 御剤などが挙げられる。 漂白系は、場合によってであるが好ましくは、漂白剤を分解する傾向がある重 金属イオンを捕捉することによって漂白剤安定性を高めるだけではなく、紅茶し みなどのポリフェノールしみの除去も助長するキレート化剤も含むであろう。モ ンサントからデクエスト(DEQUEST)として入手できるアミノホスホネート、ニ トリロトリアセテート、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテートなど を含めて各種のキレート化剤は、このような用途に既知である。好ましい生分解 性無リンキレート化剤としては、エチレンジアミンジスクシネート(「EDDS 」;ハートマンおよびパーキンスの米国特許第4,704,233号明細書参照 )、エチレンジアミン−N,N′−ジグルタメート(EDDG)および2−ヒド ロキ シプロピレンジアミン−N,N′−ジスクシネート(HPDDS)化合物が挙げ られる。このようなキレート化剤は、典型的には本組成物の約0.1%〜約10 %の量で、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩で使用できる。 場合によって、ここで使用する洗剤組成物は、本発明の漂白系に加えて、天然 ゴムと反応しないか害しない1種以上の他の通常の漂白剤、活性剤、または安定 剤を含むことができる。一般に、処方業者は、使用する漂白剤化合物が洗剤処方 物と相容性であることを保証するであろう。別個の成分または完全に処方された 成分の存在下での貯蔵時の漂白活性の試験などの通常の試験は、この目的で使用 できる。 本発明での配合用の任意の漂白活性剤の特定例としては、テトラアセチルエチ レンジアミン(TAED)、1990年10月30日発行のホッジ等の米国特許 第4,966,723号明細書に開示のベンゾオキサジン型漂白活性剤、および 1987年1月6日発行のバーンズ等の米国特許第4,634,551号明細書 に開示の漂白剤および活性剤が挙げられる。 このような漂白化合物および漂白剤は、場合によって、洗剤組成物に通常の技 術上確立された使用量、一般に洗剤組成物の0〜約15重量%の量で配合できる 。 本発明の漂白活性剤は、通常の洗濯洗剤組成物、例えば、粒状洗剤または洗濯 固形物で典型的には見出されるもので特に有用である。1965年4月13日発 行のオケンファスの米国特許第3,178,370号明細書は、洗濯洗剤固形物 およびその製法を記載している。1980年9月23日発行のアンダーソンのフ ィリピン特許第13,778号明細書は、合成洗剤洗濯固形物を記載している。 各種の押出法による洗濯洗剤固形物の製法は、技術上周知である。 下記の例は、本発明を更に例示するために与えられるが、限定しようとはしな い。 例I ノナノイルカプロラクタムの合成−冷却器、オーバーヘッド攪拌機および25 0mlの添加漏斗を備えた2リットルの3口丸底フラスコにカプロラクタム56. 6g(0.5モル)、トリエチルアミン55.7g(0.55モル)およびジオ キサン1リットルを装入する。得られた溶液を加熱して還流する(120℃)。 次いで、ジオキサン200mlに溶解された塩化ノナノイル88.4g(0.5モ ル)の溶液を30分かけて加え、混合物を更に6時間還流する。次いで、反応混 合物を冷却し、濾過し、溶媒を回転蒸発によって除去して暗色油として生成物1 20.5gを生成する。次いで、この粗生成物をジエチルエーテルに溶解し、水 のアリコート3×50mlで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を回転蒸 発によって除去して、NMRによって純度90%であると示される生成物81. 84g(理論収率の65%)を生成する。残りの物質はノナン酸である。 例II ベンゾイルカプロラクタムの合成−冷却器、オーバーヘッド攪拌機および25 0mlの添加漏斗を備えた2リットルの3口丸底フラスコにカプロラクタム68. 2g(0.6モル)、トリエチルアミン70g(0.7モル)およびジオキサン 1リットルを装入する。得られた溶液を加熱して還流する(120℃)。次いで 、ジオキサン200mlに溶解された塩化ベンゾイル84.4g(0.6モル)の 溶液を30分かけて加え、混合物を更に6時間還流する。次いで、反応混合物を 冷却し、濾過し、溶媒を回転蒸発によって除去して、放置時に結晶化する油とし て生成物121.7gを生成する。次いで、この粗生成物をトルエンに再溶解し 、ヘキサンで沈殿し、NMRによって純度95%以上であると示される白色の固 体103g(理論収率の79%)を生成する。残りの物質は安息香酸である。 例III 下記の成分からなる粒状洗剤組成物を調製する。 成分 重量%12直鎖アルキルベンゼンスルホネート 22 ホスフェート(トリポリリン酸ナトリウムとして) 30 炭酸ナトリウム 14 ケイ酸ナトリウム 3 ノナノイルカプロラクタム 5 過炭酸ナトリウム 10 エチレンジアミンジスクシネートキレート化剤(EDDS) 0.4 硫酸ナトリウム 5.5 微量成分、充填剤および水 残部(100%とする) CaCO3、タルク、粘土、シリケートなどの好都合な物質から選択できる。 漂白性能および天然ゴム洗濯機部品への影響を試験する際に、下記の試験法を 使用する。 洗剤組成物の熱安定性成分およびアルカリ安定性成分の水性クラッチャーミッ クスを調製し、噴霧乾燥し、他の成分は、表示の成分を示す量で含有するように 混合する。 漂白活性剤を有する洗剤粒状物を、弾性布帛などの天然ゴム物品を含めて予め 洗濯された布帛5ポンド(2.3kg)と一緒に、天然ゴム排水ホースを備えた自 動洗濯機に加える。洗剤および漂白活性剤の実際の重量を取って、17ガロン( 65l)の水充填機械中で前者の濃度950ppmおよび後者の濃度50ppm を与える。使用する水は、硬度7グレン/ガロンおよび洗剤/漂白系添加前のp H 7〜7.5(添加後約9〜約10.5)を有する。 布帛を35℃(95°F)でフルサイクルで(12分)洗濯し、21℃(70 °F)ですすぐ。洗濯法は、天然ゴム機械部品の破断または有意の損傷なしに、 または天然ゴム物品の損傷なしに2,000洗浄サイクル繰り返す。 例IV 下記の成分からなる粒状洗剤組成物を調製する。 成分 重量% 陰イオンアルキルサルフェート 7 非イオン界面活性剤 5 ゼオライト(0.1〜10μm) 10 サイトレート 2 SKS−6シリケートビルダー 10 アクリレートマレエート重合体 4 ノナノイルカプロラクタム 5 過炭酸ナトリウム 15 炭酸ナトリウム 5 エチレンジアミンジスクシネートキレート化剤(EDDS) 0.4 抑泡剤 2 酵素 1.5 防汚剤 0.1 微量成分、充填剤★★および水 残部(100%とする) プロテアーゼとリパーゼとセルラーゼとの1:1:1混合物。★★ CaCO3、タルク、粘土、シリケートなどの好都合な物質から選択できる 。 漂白性能および天然ゴム洗濯機部品への影響を試験する際に、下記の試験法を 使用する。 洗剤組成物の熱安定性成分およびアルカリ安定性成分の水性クラッチャーミッ クスを調製し、噴霧乾燥し、他の成分は、表示の成分を示す量で含有するように 混合する。 漂白活性剤を有する洗剤粒状物を、分与引出を介して、予め洗濯された布帛5 ポンド(2.3kg)と一緒に、天然ゴム排水ホースを備えた自動洗濯機に加える 。洗剤および漂白活性剤の実際の重量を取って、17lの水充填機械中で前者の 濃度8,000ppmおよび後者の濃度400ppmを与える。使用する水は、 硬度5グレン/ガロンおよび洗剤/漂白系添加前のpH 7〜7.5(添加後約 9〜約10.5)を有する。 布帛を40℃(104°F)でフルサイクルで(40分)洗濯し、21℃(7 0°F)ですすぐ。洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷なしに2, 000洗浄サイクル繰り返す。 例V ノナノイルカプロラクタムの代わりに当量のノナノイルオキシベンゼンスルホ ネート(NOBS)を使用する以外は、洗剤組成物を例IVの方法と同一の方法に よって調製する。例IVの洗濯法は、1,200サイクル繰り返し、大体その時点 で、天然ゴム排水ホースは破断する。 例VI ノナノイルカプロラクタムの代わりに当量のベンゾイルオキシベンゼンスルホ ネート(BOBS)を使用する以外は、洗剤組成物を例IVの方法と同一の方法に よって調製する。例IVの洗濯法は、1,200サイクル繰り返し、大体その時点 で、天然ゴム排水ホースは破断する。 例VII ノナノイルカプロラクタムの代わりに当量のベンゾイルカプロラクタムを使用 する以外は、洗剤組成物を例IVの方法と同一の方法によって調製する。例IVの洗 濯法は、天然ゴム排水ホースの破断または有意の損傷なしに2,000サイクル 繰り返す。 例VIII ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりにベンゾイルカプロラクタムと 3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタムとの1:1混合物6%を使 用する以外は、洗剤組成物を例IVの方法と同一の方法によって調製する。例IVの 洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷なしに2,000サイクル繰り 返す。 例IX ノナノイルカプロラクタムの代わりに当量の3,5,5−トリメチルヘキサノ イルカプロラクタムを使用する以外は、洗剤組成物を例IVの方法と同一の方法に よって調製する。例IVの洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷なしに 2,000サイクル繰り返す。 例X ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりにベンゾイルカプロラクタムと ノナノイルカプロラクタムとの1:1混合物15%を使用し且つ過炭酸ナトリウ ムの量が25%である以外は、洗剤組成物を例IVの方法と同一の方法によって調 製する。例IVの洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷なしに2,00 0サイクル繰り返す。 例XI ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりにノナノイルカプロラクタムと テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)との1:1混合物15%を使用し 且つ過炭酸ナトリウムの量が25%である以外は、洗剤組成物を例IVの方法と同 一の方法によって調製する。例IVの洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の 損傷なしに2,000サイクル繰り返す。 例XII 下記の成分からなる漂白系を調製する。 成分 重量% ノナノイルカプロラクタム 15 過炭酸ナトリウム 25 エチレンジアミンジスクシネートキレート化剤(EDDS) 10 微量成分、充填剤★★および水 残部(100%とする) 平均粒径400〜1200μm。★★ CaCO3、タルク、粘土、シリケートなどの好都合な物質から選択できる 。 例IVの洗剤組成物の代わりに前記漂白系を17lの水充填機械中の濃度500 ppmを与えるための量で使用する以外は、例IVの試験法を繰り返す。例IVの洗 濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷なしに2,000洗浄サイクル繰 り返す。 例XIII ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりにオクタノイルカプロラクタム とノナノイルカプロラクタムとデカノイルカプロラクタムとの1:1:1混合物 の当量を使用する以外は、漂白系を例XIIの方法と同一の方法によって調製する 。例XIIの洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷なしに2,000サ イクル繰り返す。 例XIV ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりにノナノイルカプロラクタムと 米国特許第4,966,723号明細書に開示のようなベンゾオキサジン型漂白 活性剤との1:1混合物の当量を使用する以外は、漂白系を例XIIの方法と同一 の方法によって調製する。例XIIの洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の 損傷なしに2,000サイクル繰り返す。 例XV ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりに3,5,5−トリメチルヘキ サノイルカプロラクタムと米国特許第4,966,723号明細書に開示のよう なベンゾオキサジン型漂白活性剤との1:1混合物の当量を使用する以外は、漂 白系を例XIIの方法と同一の方法によって調製する。例XIIの洗濯法は、天然ゴ ム部品の破断または有意の損傷なしに2,000サイクル繰り返す。 例XVI 汚れた布帛を手洗いするのに好適な洗濯固形物を、標準の押出法によって調製 し、下記のものからなる。 成分 重量%12直鎖アルキルベンゼンスルホネート 30 ホスフェート(トリポリリン酸ナトリウムとして) 7 炭酸ナトリウム 25 ピロリン酸ナトリウム 7 ココナツモノエタノールアミド 2 ゼオライトA(0.1〜10μm) 5 カルボキシメチルセルロース 0.2 ポリアクリレート(分子量1400) 0.2 ノナノイルカプロラクタム 5 過炭酸ナトリウム 5 増白剤、香料 0.2 プロテアーゼ 0.3 CaSO4 1 MgSO4 1 水 4 充填剤 残部(100%とする) CaCo3、タルク、粘土、シリケートなどの好都合な物質から選択できる。 洗剤洗濯固形物は、技術上常用されているような通常の石鹸または洗剤固形物 製造装置中で加工する。 例IIIの洗剤組成物の代わりに当量の前記洗濯固形組成物を使用する以外は、 例IIIの試験法を繰り返す。洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷な しに、または天然ゴム物品の損傷なしに2,000洗浄サイクル繰り返す。 例XVII ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりに当量のベンゾイルカプロラク タムを使用する以外は、洗濯固形物を例XVIの方法と同一の方法によって調製す る。例XVIの洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意の損傷なしに、または天 然ゴム物品の損傷なしに2,000サイクル繰り返す。 例XVIII ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりにベンゾイルカプロラクタムと 米国特許第4,966,723号明細書に開示のようなベンゾオキサジン型漂白 活性剤との1:1混合物6%を使用する以外は、洗濯固形物を例XVIの方法と同 一の方法によって調製する。例XVIの洗濯法は、天然ゴム部品の破断または有意 の損傷なしに、または天然ゴム物品の損傷なしに2,000サイクル繰り返す。 例XIX ノナノイルカプロラクタム漂白活性剤の代わりにベンゾイルカプロラクタムと テトラアセチルエチレンジアミンとの1:1混合物6%を使用する以外は、洗濯 固形物を例XVIの方法と同一の方法によって調製する。例XVIの洗濯法は、天然 ゴム部品の破断または有意の損傷なしに、または天然ゴム物品の損傷なしに2, 000サイクル繰り返す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,UZ,VN (72)発明者 コリンズ,ジェローム ハワード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 スプリングブルック、ドライブ、991

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. i)式 (式中、R1は少なくとも6個の炭素原子を有するヒドロカルビル置換基である )の疎水性カプロラクタム漂白活性剤; ii)親水性漂白活性剤;および iii)過酸素漂白化合物、好ましくはペルボレートまたはペルカーボネートを 含むことを特徴とする漂白系。 2. R1がフェニル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デセニル、および2, 4,4−トリメチルペンチル置換基からなる群から選ばれるメンバーである、請 求項1に記載の組成物。 3. 親水性漂白活性剤は、R1置換基が6個以下の炭素原子を有するカプロ ラクタム活性剤、テトラアセチルエチレンジアミン、またはそれらの混合物であ る、請求項1に記載の組成物。 4. キレート化剤、好ましくはエチレンジアミンジスクシネートキレート化 剤またはアミノホスホネートキレート化剤を追加的に含む、請求項1に記載の組 成物。 5. i)疎水性漂白活性剤としてのベンゾイルカプロラクタム; ii)親水性漂白活性剤としてのテトラアセチルエチレンジアミン; iii)ペルカーボネート過酸素漂白化合物;および iv)場合によって、漂白剤安定化量のキレート化剤 を含む、請求項1に記載の組成物。 6. i)ノナノイルカプロラクタム疎水性漂白活性剤; ii)テトラアセチルエチレンジアミン親水性漂白活性剤; iii)ペルカーボネート過酸素漂白化合物;および iv)場合によって、漂白剤安定化量のキレート化剤 を含む、請求項1に記載の組成物。 7. i)3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタム疎水性漂白活 性剤; ii)テトラアセチルエチレンジアミン親水性漂白活性剤; iii)ペルカーボネート過酸素漂白化合物;および iv)場合によって、漂白剤安定化量のキレート化剤 を含む、請求項1に記載の組成物。 8. 洗剤界面活性剤、ビルダーおよび洗剤補助剤成分を追加的に含む洗濯洗 剤の形態の、請求項1に記載の組成物。 9. ベンゾイルカプロラクタム漂白活性剤および過酸素漂白化合物(好まし くは過ホウ酸塩および過炭酸塩から選ばれる)を含むことを特徴とする漂白系。 10. キレート化剤を追加的に含む、請求項12に記載の組成物。 11. 式 (式中、R1は分枝鎖C6〜C9アルキル置換基である) のカプロラクタム漂白活性剤化合物。 12. 3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタムである、請求項 11に記載の化合物。 13. 酸化分解を受けやすい天然ゴム製の部品を有する自動洗濯機中で布帛 をクリーニングするための方法であって、前記洗濯機の前記天然ゴム部品が漂白 系によって実質上損傷されないように請求項1に記載の漂白系を含む水性液中で 前記洗濯機中で前記布帛を攪拌することを特徴とする布帛のクリーニング法。 14. 前記漂白系が a)水溶液中で過酸化水素を生成できる過酸素漂白化合物少なくとも0.1重 量%;および b)1種以上のN−アシルカプロラクタム漂白活性剤少なくとも0.1重量% を含む、請求項13に記載の布帛のクリーニング法。 15. 前記N−アシルカプロラクタムのアシル基が式 R1−CO−(式中 、R1はHまたは炭素数1〜12のアルキル、アリール、アルコキシアリールま たはアルカリール基である)を有する、請求項14に記載の方法。 16. R1がフェニル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デセニル、および2 ,4,4−トリメチルペンチル置換基からなる群から選ばれるメンバーである、 請求項15に記載の方法。 17. 前記水性液が洗剤界面活性剤5〜80重量%、洗浄性ビルダー5〜8 0重量%および他の洗剤補助剤物質0〜20重量%を含む洗剤組成物を更に含む 、請求項13に記載の方法。
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