JPH08509501A - P物質拮抗剤としてのヘテロ原子置換アルキルベンジルアミノキヌクリジン類 - Google Patents

P物質拮抗剤としてのヘテロ原子置換アルキルベンジルアミノキヌクリジン類

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JPH08509501A JP52524294A JP52524294A JPH08509501A JP H08509501 A JPH08509501 A JP H08509501A JP 52524294 A JP52524294 A JP 52524294A JP 52524294 A JP52524294 A JP 52524294A JP H08509501 A JPH08509501 A JP H08509501A
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    • C07D453/00Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids
    • C07D453/02Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids containing not further condensed quinuclidine ring systems

Abstract

(57)【要約】 炎症性疾患、中枢神経系障害その他の病状に有効な化学式(I)で表される化合物、およびその薬剤学的に許容される塩 (式中、RはC1〜C6のアルキル基;Xはヘテロ原子を介して結合した1つまたはそれ以上の置換基を持つC1〜C6のアルキル基;Ar1およびAr2はそれぞれ独立に1つの置換基を有してもよいアリール基(置換基はC1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C1〜C6のアルキルチオ基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、フェノキシ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、C1〜C6のハロゲン置換アルキル基およびC1〜C6のハロゲン置換アルコキシ基より選ばれる);Yは水素原子、C1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C3〜C8のシクロアルキル基、Z-(CH2)p-基、またはW-(CH2)m-CHR2-(CH2)n-NR1CO-基から選ばれ、Yはキヌクリジン環上の4、5または6位に結合;R1は水素原子、C1〜C6のアルキル基、ベンジル基または-(CH2)r-W基;R2は水素原子またはC1〜C6のアルキル基(水酸基、アミノ基、メチルチオ基、またはメルカプト基、ベンジル基、4-ヒドロキシベンジル基、3-インドリルメチル基または-(CH2)r-W基で置換されていてもよい);ZはC1〜C6アルコキシ基、-CONR4R5,-CO2R4,-CHR4OR5,-CHR4NR5R6,-COR4,−CONR4OR5または置換されてもよいアリール基;それぞれWは独立にシアノ基、ヒドロキシメチル基、C2〜C6のアルコキシメチル基、アミノメチル基、モノC1〜C6アルキルアミノメチル基、ジC1〜C6アルキルアミノメチル基、カルボキシル基、カルバモイル基、またはC1〜C6アルコキシカルボニル基;R4、R5およびR6はそれぞれ独立に水素原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C3〜C8のシクロアルキル基、置換されてもよいアリール基または複素環基;Pは0から6の整数;m、n、およびrはそれぞれ独立に0から3の整数である。)

Description

【発明の詳細な説明】 P物質拮抗剤としてのヘテロ原子置換アルキルベンジルアミノキヌクリジン類 技術分野 本発明は、医化学および化学療法の分野の人々に興味を持たれる新規かつ有用 な置換アルキルベンジルアミノキヌクリジン化合物に関するものである。より詳 細には、本発明はP物質に対する拮抗作用の点で特に有用なヘテロ原子置換アル キルベンジルアミノキヌクリジンおよびその薬剤学的に許容される塩、さらにそ れらからなる薬剤組成物に関するものである。そのため、これらの化合物はほ乳 類における胃腸障害、中枢神経系障害、炎症性疾患、喘息、疼痛、偏頭痛および 嘔吐の治療に用いることができる。また、本発明は新しい治療法もその範囲に含 む。 技術背景 P物質は、タキキニンに属するペプチドであって、天然に存在するウンデカペ プチドである。タキキニンの名称がついたのは、平滑筋組織に対する刺激作用が 速効性であるためである。より具体的に述べると、P物質は哺乳動物において生 成される薬理学的に活性な神経ペプチドであり(消化管から最初に単離された) 、ベバーら(D.F.Veber et al.)の米国特許第4680283号に示されているように 、特徴的なアミノ酸配列を有する。多くの疾病に関する病理において、P物質そ の他のタキキニンが広範囲に関わっていることは、十分判明している。たとえば 、最近では、サンドバーグら(B.E.B.Sandberg et al.)が、J.Med.Chem. ,25,1009(1982)において、P物質が疼痛または偏頭痛の伝達に関係すること を、また、レゴリは、(D.Regoli in”Trends in Cluster Headache”edited by F.Sicuteri et al.,Elsevier Scientific Publishers,Amsterdam,1987, PP.85-95)において、不安症や精神分裂症のような中枢神経系障害、喘息等の 呼吸器疾患およびリウマチ性関節炎等の炎症性疾患、潰瘍 性大腸炎およびクローン病のような胃腸障害および胃腸管の疾病などにも関係す ることを報告している。 また最近P物質拮抗剤が嘔吐の治療に有効であることも報告されている(EP 0533280A)。くわえてP物質と日焼けの関係が議論されている。 ここ数年来、上記のような障害や疾病をより有効に治療することを目的に、P 物質を初めとするタキキニンペプチドに対する拮抗体となるペプチド様物質を開 発する努力がなされてきた。このような物質はペプチド様の性質があるために代 謝されやすく、実際的な治療薬として疾病の治療に用いるには安定性を欠くとい う問題がある。これに対して本発明のアミノキヌクリジン拮抗体にはこのような 問題がなく、上で述べた従来のものに比べて代謝的にはるかに安定している。 一方、本発明の目的化合物と類似の化学構造および同様の薬理活性を有する化 合物は、PCT出願05729/90号、PCT出願20676/92号および日本特許出願平3-307179 号に開示されている。特に、PCT出願05729/90号においては、一連のシス-3-[ (環状基)メチルアミノ]-2-[(α−置換)アリールメチル]キヌクリジンが 開示されており、その2位に置換される置換基としてベンズヒドリル基、置換ベ ンズヒドリル基(その置換基としてはアルキル基、アルコキシ基およびハロゲン 等)および2-(ビス-(2-チエニル)メチル)基等がある。 また、PCT出願20676/92号には、主として一連の3-[2-メトキシ-5-(置換 )ベンジルアミノ]-2-ベンズヒドリルキヌクリジン化合物(4-アルケニル誘 導体、6-フェネチル誘導体、5-および6-ジアルキルアミノカルボニル誘導体 、5-ジアルキルアミノアルキル誘導体、5-および6-ヒドロキシアルキル誘導 体、5-アルキルアミノカルボニル誘導体、5-アミノカルボニル誘導体、5-お よび6-カルボキシル誘導体、5-および6-アルコキシカルボニル誘導体、5-( N-アルコキシ-N-アルキル)アミノカルボニル誘導体および5-モルホリノカル ボニル誘導体等を含む)が開示されている。またこの特許に開示されている化合 物は、それらのベン ジルアミノ基部分のベンゼン環の5位にも、さまざまな種類の置換基を有してい る。たとえば、アルコキシ基(メトキシ基等)、アルキル基(イソプロピル基等 )、アルキルチオ基(メチルチオ基等)、ハロ置換アルコキシ基(トリフルオロ メトキシ基等)、ハロゲン、アルキルスルフィニル基(メチルスルフィニル基等 )およびジアルキルアミノ基(ジメチルアミノ基等)等が挙げられる。 日本特許出願平3-307179号は、キヌクリジン環上にアミド側鎖を有するペプチ ド性3-アミノキヌクリジン誘導体を開示している。 さらに、PCT出願05729/90号、PCT出願20676/92号および日本特許出願平3-3071 79号は、それらに開示されている化合物群がP物質拮抗剤としての活性、抗炎症 活性および抗精神病活性を持つことを示している。 またPCT出願21677/92に開示されクレームされているN-[5-(1-メチルエチ ル)-2-メトキシフェニル]メチルアミノ-2-ジフェニルメチル-1-アザビシク ロ[2.2.2]オクタン-3-アミンをホモジナイズしたラットの肝臓の上清とイン キュベートしたところ、小量の本発明の化合物(化学式(I)においてAr1、Ar2 はそれぞれフェニル基、Yは水素原子、ORは2-メトキシおよびXが5-(1-ヒ ドロキシ-1-メチルエチル基)および(化学式(I)においてAr1、Ar2はそれ ぞれフェニル基、Yは水素原子、ORは2-メトキシおよびXが5-(1-メトキシ- 1-メチルエチル基))が検出された。 本発明の開示 発明者らは上記に鑑みP物質拮抗活性を有する化合物の創製を意図し鋭意研究 の結果、化学式(I)で示される新規複素原子置換アルキルベンジルアミノキヌ クリジン類およびその薬剤学的に許容される塩が、P物質拮抗活性に基づく、胃 腸障害、中枢神経系障害、炎症性疾患、喘息、疼痛および偏頭痛に対する優れた 治療活性を有することを見いだした。 (式中、RはC1〜C6のアルキル基; Xはヘテロ原子を介して結合した1つまたはそれ以上の置換基を持つC1〜C6の アルキル基; Ar1およびAr2はそれぞれ独立に1つの置換基を有してもよいアリール基(置 換基はC1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C1〜C6のアルキルチ オ基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、フェノキシ基、モノC1〜C6アルキル アミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、C1〜C6のハロゲン置換アルキル基お よびC1〜C6のハロゲン置換アルコキシ基より選ばれる); Yは水素原子、C1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C3〜C8の シクロアルキル基、Z-(CH2)p-基、またはW-(CH2)m-CHR2-(CH2)n-NR1CO-基か ら選ばれ、Yはキヌクリジン環上の4、5または6位に結合; R1は水素原子、C1〜C6のアルキル基、ベンジル基または-(CH2)r-W基; R2は水素原子またはC1〜C6のアルキル基(水酸基、アミノ基、メチルチオ 基、またはメルカプト基、ベンジル基、4-ヒドロキシベンジル基、3-インドリ ルメチル基または-(CH2)r-W基で置換されていてもよい); ZはC1〜C6アルコキシ基、-CONR4R5,-CO2R4,-CHR4OR5,-CHR4NR5R6,-COR4 ,-CONR4OR5または置換されてもよいアリール基; それぞれWは独立にシアノ基、ヒドロキシメチル基、C2〜C6のアルコキシメ チル基、アミノメチル基、モノC1〜C6アルキルアミノメチル基、ジC1〜C6ア ルキルアミノメチル基、カルボキシル基、カルバモイル基、またはC1〜C6アル コキシカルボニル基; R4、R5およびR6はそれぞれ独立に水素原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜 C6のアルコキシ基、C3〜C8のシクロアルキル基、置換されてもよいアリール 基または複素環基; Pは0から6の整数; m、n、およびrはそれぞれ独立に0から3の整数である。) で表される化合物、およびその薬剤学的に許容される塩。 化学式(I)の化合物はP物質拮抗剤としての薬剤学的活性を示す。 本発明は、ヒトを含めた哺乳動物の炎症性疾患(関節炎、乾癬、喘息および炎 症性大腸炎)、不安症、抑鬱症、精神病、疼痛、嘔吐、逆流性胃食道炎、各種ア レルギー症状(湿疹および鼻炎)、慢性気道閉鎖症、各種過敏症(たとえばツタ ウルシ過敏症)、各種血管痙攣症状(アンギナ、偏頭痛およびレイノード(Reyn aud)病)、繊維病および膠原病(たとえば強皮症および好酸性肝蛭病)、各種 反射交感神経異栄養症(たとえば頸腕症候群)、各種耽溺(依存)症(たとえば アルコール中毒)、ストレス性染色体異常、末梢神経疾患、神経痛、各種神経病 理学的異常(アルツハイマー病、エイズ性痴呆、糖尿病性神経痛および多発性硬 化症)、免疫増強および免疫抑制に関する諸症状(たとえば全身性紅斑性狼瘡) 、リウマチ病(たとえば繊維組織炎)の治療および予防に用いられる。従って、 本発明はまた、哺乳動物のP物質拮抗剤として用いられる薬剤組成物を包含する ものであって、化学式(I)の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の治療 有効量と、薬剤学的に許容される担体または希釈剤とからなるものである。これ らの薬剤組成物はヒトを含めた哺乳類における上記症状の内任意のものを治療ま たは予防するために用いられる。 本発明は、また、哺乳類におけるP物質に対する拮抗方法に関するものであ り、上記哺乳類に対する有効量の投与に関する。ここでは、化学式Iの化合物は ヒトを含む哺乳類における上記症状の治療および予防に有用である。 発明の詳細な説明 なお本明細書中において、 「アルキル」とは、直鎖状炭化水素、または分枝鎖状炭化水素のラジカルを意 味するもので、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソ ブチル、t-ブチル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 「アルケニル」は一つの二重結合を持つ直鎖状炭化水素及び分枝鎖状炭化水素 の基を表す用語として用いられており、エテニル、1-及び2-プロペニル、2- メチル-1-プロペニル、1-及び2-ブテニル等を包含するが、これらに限定され るものではない。 「アルコキシ」は-O-アルキル基を表す用語として用いられており、メトキシ 、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、t-ブ トキシ等を包含するが、これらに限定されるものではない。 「アルカノイル」は-CO-アルキル基を表す用語として用いられており、メチ ルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニ ル、n-ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、t-ブチルカルボニル等を包 含するが、これらに限定されるものではない。 「アルカノイルオキシ」は -O-CO-アルキル基を表す用語として用いられ ており、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニ ルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシ、n-ブチルカルボニルオキシ、イソ ブチルカルボニルオキシ、t-ブチルカルボニルオキシ等を包含するが、これら に限定されるものではない。 「アルキルアミノ」および「ジアルキルアミノ」は -N(R7)R8(R7は水素 原子またはアルキル基、R8はアルキル基)を表す用語として用いられており、 メチル アミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n-ブチルア ミノ、t-ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミ ノ等を包含するが、これらに限定されるものではない。 「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素由来の残基を意味するも のである。 「ハロゲン置換アルキル」とは、一つまたは複数のハロゲンによって置換され たアルキル残基を意味するもので、たとえばクロロメチル、トリフルオロメチル 、2,2,2-トリクロロエチル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない 。 「ハロゲン置換アルコキシ」とは、一つまたは複数のハロゲンによって置換さ れた上記アルコキシ残基を意味するもので、たとえばクロロメトキシ、トリフル オロメトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシ等が挙げられるが、これらに限定され るものではない。 「アルキルチオ」は -S-アルキル基を表す用語として用いられており、メチ ルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イ ソブチルチオ、t-ブチルチオ等を包含するが、これらに限定されるものではな い。 「複素環基」は環中に1つまたはそれ以上の複素原子を有するシクロアルキル 基、たとえば、ピペリジノ、モルホリノ、チアモルホリノ、ピロリジノ、ピペリ ジノ、テトラヒドロフリル、ピラゾリジノ、ピペラジニル等を包含するが、これ らに限定されるものではない。 「アリール基」は、芳香族基、たとえば、フェニル基、ナフチル基、ピリジル 基、キノリル基、チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、テトラゾリル基、チ アゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基等を表すが、これらに限定されるも のではなく、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン基、シアノ 基、ニトロ基、フェノキシ基、モノまたはジアルキルアミノ基などで置換されて いてもよい。 「ヘテロ原子を介して結合した1つまたはそれ以上の置換基を持つC1〜C6の アルキル基」とは、ヘテロ原子を有する置換基が1つまたはそれ以上結合したア ルキル基を意味するものであり、ヘテロ原子を有する置換基としては、水酸基、 ハロゲン、C1〜C6のアルコキシ基、C2〜C6のアルカノイル基、C2〜C6アル カノイルオキシ基、C1〜C6のアルキルチオ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基 、ジC1〜C6アルキルアミノ基、アミノ基、シアノ基、アジド基等が挙げられる がこれらに限定されるものではない。 Ar1とAr2の好ましい例としては、フェニル基またはハロゲン基で置換され たフェニル基があげられるが、フェニル基がより好ましい。Ar1−CH−Ar2 としてはジフェニルメチルがとくに好ましい。 Xの好ましい例としては、一つまたは二つの置換基を有していてもよいC1〜 C6アルキル基(置換基は水酸基、ハロゲン基、C1〜C6アルコキシ基、C2〜C6 アルカノイル基、C2〜C6アルカノイルオキシ基、C1〜C6アルキルチオ基、 モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、アミノ基、シア ノ基またはアジド基より選ばれる)があげられる。 Xのより好ましい例として、一つまたは二つの置換基を有するC1〜C6アルキ ル基があげられる(置換基は、水酸基、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキ ルチオ基より選ばれる)。Xの特に好ましい例として、-C(CH32OH、-C (OH)(CH3)CH2OH、-C(CH32OCH3または-C(CH32SC H2CH3が挙げられる。 Yの好ましい例としては水素原子またはZ-(CH2p-があげられる。特に好 ましいYは水素原子とカルボキシ基が挙げられる。 化学式Iの化合物からなる本発明の化合物の特に好ましい一群の構成要素とし て、Ar1とAr2が各々フェニル基;Rがメチル基で、OR基が2位に結合して おり;Xが-C(CH32OH、-C(OH)(CH3)CH2OH、-C(CH32 OCH3または-C(CH32SCH2CH3;そしてYは水素原子またはカルボ キシ基で5位または6位に結合しているものが挙げられる。 本発明の好ましい立体化学は、 本発明の好ましい化合物としては、 (2S,3S)−N−[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシフ ェニル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザピシクロ[2.2.2]オクタン-3- アミン; (2S,3S)−N−[2-メトキシ-5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)フェ ニル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-ア ミン; (3R,4S,5S,6S)-3-[5-(ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メ トキシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2 ]オクタン-5-カルボン酸; (2S,3S)-2-ジフェニルメチル-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-ヒドロキシ メチルエチル)-2-メトキシフェニル]メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オク タン-3-アミン; (3R,4S,5S,6S)−3-[5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)-2- メト キシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2] オクタン-5-カルボン酸; (3R,4S,5S,6S)-3-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2- メトキシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2. 2]オクタン-5-カルボン酸;および (3R,4S,5S,6S)-3-[5-(1-エチルチオ-1-メチルエチル)-2- メトキシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2. 2]オクタン-5-カルボン酸; が挙げられる。 上記一般式の化合物は、酸付加塩の形であってもよい。薬剤学的に許容される 酸付加塩は、非毒性の塩を形成することのできる酸の塩である。 本発明の複素原子置換アルキルベンジルアミノキヌクリジン類(I)は、当業 者によく知られた種々の方法で合成できる。 すなわち、下記の式に示す式1および式2の経路が本発明の目的物質を製造す るために利用できる: 式1 式2 式1で示す第一の経路は、2-ジアリールメチルキヌクリジン-3-オン(i) と置換ベンジルアミン(ii)を縮合した後、得られた中間体であるイミンを還 元すること を経由するものである。 この過程では、初め(i)とベンジルアミン(ii)からイミンを生成すること になるが、多くの場合、熱トルエン中で酸触媒(たとえばカンファースルホン酸 )が脱水条件下に用いられることが多い。次いで、イミンは還元によって化合物 (I)に導かれる。この還元には、触媒を用いた水素添加、適当な還元剤、たと えば、アルミニウム系還元剤、ボラン類、水素化ホウ素類、トリアルキルシラン 類などが利用できる。特に、トリアルキルボラン(たとえば9-BBN)NaBH4、NaB H3CNやNaBH(OAc)3との反応を塩化メチレン、メタノール、アセトニトリル、THF 、DMF等の不活性溶媒中、酢酸等の酸触媒存在下、反応温度は室温で、数分から 数日の反応時間で行うと良い結果が得られることが多い。上記の二段階の反応は 、中間体であるイミンを単離することなく行うこともできる。その際、酢酸の存 在下、メタノール中、NaBH3CNを用いる還元的アミノ化が有効である。 出発原料である2-ジアリールメチルキヌクリジン-3-オン誘導体(i)は式3 に従って製造できる。 式3 これらのキヌクリジン-3-オン誘導体(v)は、適当に置換されたイソニコチ ン酸エステルをOrg.Synth.Coll.Vol.,V,989(1973)に記載された無置換の キヌクリジン-3-オンと同様の方法で製造できる。たとえば、5-メチル-、5- メトキシカルボニル-、5-カルバモイル-、5-ジエチルアミノカルボニル-、6- ジメチルアミノカルボニル-、5-ジエチルアミノカルボニル-、6-ジエチルアミ ノカルボニル−、5-カルボキシ−、4-アリル、6-フェネチル-キヌクリジン- 3-オンは、既にこの方法で製造されている(J.Chem.Soc.Perkin Trans.,1,4 09(1991)およびPCT出願20676/92)。 キヌクリジン-3-オン(v)の2位にAr1Ar2CH-基(ベンツヒドリルまたはそ の同族体など)の導入には次に述べるJ.Med.Chem.,18,587(1975)の方法が用 いられる。 化合物(v)は、極性溶媒中、塩基性触媒(水酸化ナトリウム等)の存在下、 還流温度で芳香族アルデヒド(Ar1CHO)とアルドール縮合させることにより2- アリーリデン化合物(vi)に誘導できる。もうひとつのアリール基(Ar2)を導 入するには、THF、エーテル、またはトルエンのような非極性溶媒中、グリニヤ ール反応によって達成できる。1,4-付加体の収率を向上させるには、臭化第1銅 やヨウ化第1銅などのハロゲン化第1銅を触媒的に加えるよい。反応は、通常低 温、たとえば、-78℃から0℃までで行われる。若しくは、クワジマにより報告 されて いる方法(Tetrahedron,45,349(1989))すなわち、塩化トリメチルシリル、HMP AおよびCuBr-DMSを用いることが、選択性の改善に好ましい場合もある。 式1の置換ベンジルアミン(ii)は、当業者によく知られた方法、たとえば (a)塩化メチル化/アジド置換/還元、(b)アミドメチル化/加水分解または (c)ホルミル化/イミン、ヒドラゾン、オキシム等の導入/還元(式4およびP CT出願20676/92号参照)で合成することができる。 式4 本発明の化合物(I)を得るための第二の経路は、式2で示すが、3-アミノ- 2-ジアリールメチルキヌクリジン(iii)と置換ベンズアルデヒド(iv)を縮合 した後、還元することを経由するものである。 式2中、原料である3-アミノキヌクリジン誘導体(iii)は、既知の方法〔た とえば、J.Med.Chem.,18,587(1975)〕と同様にして得ることができる。この 反応を式5に示す。 式5 (式中Qは、アミノ基、NMe2、水酸基、またはCH265)。 化合物(vii)は、オキシム類、ヒドラゾン類、またはイミン類等のイミノ型 の誘導体であり、(i)と対応するアンモニアまたは一級アミン類(Q-NH2)た とえば、ヒドロキシルアミン(Q=OH)、N,N-ジメチルヒドラゾン(Q=NMe2) 、またはベンジルアミン(Q=CH2Ph)との反応によって形成される。得られた 生成物(vii)は、種々の還元剤たとえば、水素化アルミニウムリチウム、ボラ ン系反応剤、接触水素化、またはそれらの組み合わせにより還元される。アンモ ニアのイミンの場合には特に、ギ酸もまた還元剤として使用しうる。 得られた3-アミン誘導体(iii)は、次に、還元的アミノ化の通常の条件下、 適当なベンズアルデヒド(iv)によりアリールメチル化される(たとえば、メタ ノール中、NaB(CN)H3J.Amer.Chem.Soc.,93,2897(1971))。その他、幾つか の還元剤たとえば、NaBH4、NaBH(OAc)3またはトリアルキルシラン、接触還元も またこの変換に使用できる。 置換ベンズアルデヒド(iv)は、次に挙げる文献に掲載された当業者によく 知られた標準的な方法により製造できる。:(A)ダフ反応(Duff's reaction )(ヘキサメチレンテトラミン/トリフルオロ酢酸),Svnth.Commun.,15,61 (1985),(B)TiCl4/ジクロロメチルエーテル,J.Orq.Chem.,51,4073(1 986),(C)二段階の反応(塩酸/HCHOの後2-ニトロプロパン/NaOMe), JP-58-501127,(D)ヴィルスメーアー(Vilsmeier)反応。 式6 (式中、R,rlおよびr2はそれぞれ独立にアルキル基を表し、r3は水素原子ま たはアルキル基、Nuはヘテロ原子を有する求核剤に対応した置換基を表す。) また得られた置換ベンズアルデヒドは、当業者によく知られた置換基変換の方 法によって、他のベンズアルデヒドに導くことができる。たとえば、ベンゼン環 上に電子供与基を有する化合物のベンジル位は酸化されやすく、適当な求核剤の 存在下、DDQを酸化剤とし、種々の置換基を導入することができる(A.B.Turne r et al.,J.Chem.Soc.Chem.Commun.,126(1975);T.Mukaiyamaet al.,Ch em.Lett.,1811(1987);A.Guyetal.,Synthesis,900(1988);O.Yonemitsu e t al.,Chem.Pharm.Bull.,36,4244(1988))。すなわち式6に示すように、 ベンズアルデヒド(viii)を水の存在下、室温でDDQで酸化するとヒドロキシ体 (ix)が得られる。(ix)は、酸触媒下、求核剤と反応させれば、ベンジル位に 様々な置換基を有するアルデヒド(x)が得られる。またDDQによる酸化反応を適 当な求核剤(アルコール類、アルキルチオール類、TMSアジド、TMSCN、エノール シリルエーテル類、ケテンシリルアセタール類、アルキルシラン類、アリール錫 類等)の存在下に行うと、ベンジル位に様々な置換基を有するアルデヒド(x) を直接合成できる。また、同様の反応はキヌクリジンを有す る化合物(xi)においても行うことができる(式7)。 式7 (式中、Aは水酸基、アルコキシ基等、求核置換反応されうる基を表し、他の記 号は、式6で定義した通りである。) 他のx基の導入には二重結合の酸化も有効である。酸化剤としてOsO4/N− メチルモルフォリン N−オキサイドが使用できる。この例を式8に示す。 式8 目的化合物の(I)キヌクリジン環上の側鎖(Y)もまた、当業者によく知られ た化学修飾により他の側鎖に変換できる。 たとえば、Yがアミドを含む化合物の場合、水素化リチウムアルミニウムなど 適切な還元剤により、対応するアミン誘導体に変換できるし、また加水分解によ って対応するカルボン酸に誘導できる。 得られたカルボン酸は、標準的な方法、たとえば、適当なアルコール中、酸ま たは塩基触媒により、またはジアゾメタンによるメチル化などにより対応するエ ステルに導ける。Yにエステルまたはカルボン酸を含む化合物は、適当な還元剤 たとえば、水素化リチウムアルミニウムで処理することにより、対応するヒドロ キシメチル基に変換できる。上記の変換反応には、反応に不活性な溶媒、たとえ ば、塩化メチレン、エーテル、THF、アルコール類、ジメチルホルムアミドおよ びトルエンが好ましい。 さらに、Yに保護されたアミノ酸(W-(CH2)m-CHR2-(CH2)n-NR1CO-)を有す る化合物は、N.イズミヤらの「ペプチド合成の基礎と実験」、丸善、1985年に 記載されているペプチド合成の種々の良く利用される方法に従って行うことがで きる。 たとえば、酸クロリドまたは混合酸無水物等を経由する活性エステル法または 、適当な縮合剤を用いる方法があり、それらの縮合剤としては DCC(ジシクロ ヘキシルカルボジイミド)、水溶性カルボジイミド、2-エトキシ-N-エトキシ カルボニル-1,2-ジヒドロキノリン、Bop試薬、ジエチル アザカルボキシレート -トリフェニルフォスフィン、ジエチルシアノホスホン酸およびジフェニルホス ホリルアジド等が挙げられる。この縮合反応には、反応に不活性な溶媒、たとえ ば、塩化メチレン、THF、ジメチルホルムアミドおよびトルエンが好ましい。必 要に応じてトリエチルアミンのような3級アミンを添加すると反応が促進され、 また、ラセミ化を防ぐ必要がある時はN-ヒドロキシスクシンイミド、N-ヒドロ キシベンゾトリアゾールまたは3,4-ジヒドロ-3-ヒドロキシ-4-オキソ-1,2,3- ベンゾトリアジン等を添加すると良い結果が得られる。 もしベンジルアミノ部分が変換に障害となる場合には、NH基の保護が必要であ る。そのような保護基は、Cbz基または BOC基等が適している(T.W.Greene, ”Protective Groups in Organic Synthesis”,J.Wiley & Sons(1981))。変 換終了後その保護基は、適当な標準的方法により除去され目的化合物を与える。 上記側鎖変換反応は、予め、中間の化合物たとえばケトン類(i)、(v)、( vi)または、アミン(iii)にも適応できる。 実際、上記の方法により、キヌクリジン環上に種々の側鎖(Y)を有する生成 物、たとえば、メトキシカルボニル、カルバモイル、エチルアミノカルボニル、 N-メトキシ-N-メチルカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミ ノカルボニル、モルホリノカルボニル、チアモルホリノカルボニル、(4-スル ホキシピペリジノ)カルボニル、(4−スルホジオキシピペリジノ)カルボニル 、カルボキシ、ハイドロキシメチル、アリル並びにフェネチル、カルバモイルメ チル、カルボキシメチル、N-(2-カルバモイルピロリヂン−1−イル)カルボ ニル、N−(1-カルバモイルエチル)カルバモイル、N−(カルバモイルメチ ル)カルバモイル、N−(1-カルバモイル−3−メチルブチル)カルバモイル 、N−(2-カルバモイルエチル)カルバモイル、N−(1-カルバモイル−2− フェネチル)カルバモイル、N,N-ビス(シアノメチル)カルバモイルが既に 製造されている(PCT出願05729/90、PCT出願20676/92および特願平4-307179)。 式1、2で述べられた反応において、好ましい反応温度は、氷温から溶媒の還 流温度(5〜100℃)であるが、所望により、それ以上またはそれ以下の温度も 適用できる。反応はTLCにより容易に追跡できる。反応時間は、一般に数分から 数時間である。 以上、化学式(I)の化合物は、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の常法 によって単離精製される。 本発明のキヌクリジン化合物は、すべて少なくとも2個の不斉中心を持ってい るため、種々の立体異性体が存在し得る。従って、本発明の化合物は、(+)お よび(-)の別々の光学異性体として、およびラセミ体または(±)混合物とし て存在し得る。本発明は、これらすべての型をその範囲に包含するものである。 たとえば、光学活性体は当業者によく知られた方法で得ることができる(分別結 晶、 クロマトグラフィーによる文画、不整合成など)。こうして、当業者は本発明の 化合物を使用することができ、本発明の化合物の光学異性体、光学活性体、ジア ステレオマー等の任意の異性体、またはその混合物を任意に選択することができ る。 本発明のキヌクリジン化合物は塩基性の化合物であるから、有機または無機の 種々の酸と種々の塩を形成することができる。このような塩は、動物に投与する ためには薬剤学的に許容されるものでなければならないが、実際には、単離した 時に薬剤学的に許容されない塩であっても、アルカリ性試薬で処理して遊離の塩 基に戻した後、この遊離塩基を薬剤学的に許容される酸付加塩にすることもでき る。本発明の塩基性キヌクリジンの酸付加塩は、実質的に当量の好適な無機酸ま たは有機酸と、水溶性溶媒中またはメタノール、エタノール等の適当な有機溶媒 中で処理することによって容易に製造することができる。溶媒を注意深く蒸発さ せると所望の固体塩が容易に得られる。上記のような本発明の塩基性キヌクリジ ンの薬剤学的に許容される酸付加塩の製造に使用する酸としては、非毒性の酸付 加塩である塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩もしくは重 硫酸塩、燐酸塩もしくは酸性燐酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩もしくは酸性 クエン酸塩、酒石酸もしくは重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸 塩、グルコン酸塩、サッカラート、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンス ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(1,1 ’-メチレン-ビス-(2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸塩))等のような薬剤学的に 許容される陰イオンを含む塩を形成する酸が挙げられる。 酸性の性質も有する本発明のキヌクリジンは、種々の薬剤学的に許容される陽 イオンと塩基塩を形成することもできる。このような塩の中には、アルカリ金属 塩やアルカリ土類金属塩が含まれるが、特にナトリウム塩およびカリウム塩を挙 げることができる。これらの塩は、いずれも従来技術で製造できるものである。 本発明の薬剤学的に許容される塩基塩の製造に使用する塩基は、上述の酸性キ ヌクリジン誘導体と共に非毒性の塩基塩を形成するものである。このような非毒 性塩基塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのような薬剤 学的に許容される陽イオンから製造されるものが包含される。これらの塩は上記 酸性キヌクリジンを所望の薬剤学的に許容される陽イオン水溶液で処理した後、 得られた溶液を好ましくは減圧下で蒸発乾固させることによって製造できる。ま た、別の方法として、酸性キヌクリジンの低級アルカノール溶液と所望のアルカ リ金属アルコキシドを混合し、得られた溶液を上の場合と同じように蒸発乾固さ せる方法で製造してもよい。いずれの場合でも化学量論的な量の試薬を用いて、 反応を完全に行わせると共に、最終製品の収率を最大にできるようにするのが望 ましい。 本発明の活性キヌクリジンは、優れたP物質受容体結合作用を示すため、前記 P物質の作用が過剰にあることを特徴とする前記の様々な病状の治療に有効であ る。このような病状の中には潰瘍および大腸炎のような胃腸障害およびその他の 胃腸病、不安症、精神病等の中枢神経系障害、リュウマチ性関節炎、炎症性腸炎 のような炎症性疾患の他、嘔吐、日焼け、偏頭痛も含めて上記のような病状が含 まれる。したがって、本発明の化合物はヒトを含めた哺乳動物の上記のような病 状の抑制および/または治療を行う目的で、P物質拮抗剤として使用できるもの である。 本発明の化合物は特に抗炎症剤として有用である。これら化合物はマスタード の油で誘発されたラットの足の浮腫に対して優れた効果を示す〔ナガヒサら(A .Nagahisa et al)のEuroDean Journal of Pharmacology,217,191(1992))に おける報告を参照〕。 放射性同位元素で標識した上記式の化合物は、薬物動態と代謝の研究または、 動物とヒト両方における薬物の結合評価において、研究用および診断用の手段と して有用である。研究の分野では、特に放射性リガンドのバインディング・アッ セイ、オートラジオグラフィーおよびインビボでのバインディングの研究に用い られ、また、診断の分野では、特に人間の脳の中のP物質受容体の研究、たとえ ば病気の状態での上昇/下降調整、および炎症に関係している組織、たとえば免 疫型の細胞や炎症性大腸炎等に直接関係している細胞におけるバインディングの 研究に用いられる。特に、本発明のキヌクリジン化合物の放射性標識形としては 、置換3-アミノキヌクリジンのトリチウムおよび14C-同位体が用いられる。 本発明の活性キヌクリジン化合物(I)は、経口、非経口のいずれの経路で哺 乳類に投与してもよい。一般に、ヒトに対するこれらの化合物の最も望ましい投 与量は、1日あたり約3mgから約750mgの間であるが、症状、治療対象の動物種 、薬剤に対する個々の反応や選択される薬剤学的形態、投与時間とその間隔によ り当然変動する。しかし、ヒトの炎症には体重1kgにつき1日に約0.06mgから約 2mgの投与量が最も望ましいと言える。しかしながら治療する動物の種類および その動物の前記薬物に対する感受性の差異、さらに薬剤の処方の仕方、投与期間 および投与間隔によっても投与量に変動が生じてくる。場合によっては前記範囲 の下限より低い投与量が適当なこともあるし、前記範囲より投与量を多くしても それを1日に何回にも分けて少量ずつ投与すれば有害な副作用を生じない場合も ある。 本発明の化合物は、前記の投与経路のいずれをとっても単独または薬剤学的に 許容される担体または希釈剤と共に投与することができ、またその投与は1回ま たは数回に分けて行うことができる。より具体的に述べると、本発明の新規な治 療剤は、様々な種類の投与形態で投与することができ、たとえば各種の薬剤学的 に許容される不活性担体と併用して錠剤、カプセル、薬用ドロップ、トローチ、 硬質キャンディ、粉末剤、噴霧剤、クリーム、膏薬、座薬、ゼリー、ジェル、ペ ースト、ローション、軟膏、水性懸濁液、注射液、エリキシル、シロップ等の 形態とすることができる。これらの担体には、固体希釈剤または賦形剤、無菌水 性媒体、各種の非毒性有機溶媒等が含まれる。また経口投与用の薬剤の場合適宜 に甘味付けおよび/または香味付けを行っても良い。一般に本発明の治療上有効 な化合物は、上記のような形態で約5.0重量%から70重量%の濃度範囲で投与さ れる。 経口投与の場合、微晶質セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、 燐酸ジカリウム、グリシンのような種々の賦形剤を、澱粉、好適にはとうもろこ し、じゃがいもまたはタピオカの澱粉、およびアルギン酸やある種のケイ酸複塩 のような種々の崩壊剤、およびポリビニルピロリドン、蔗糖、ゼラチン、アラビ アゴムのような顆粒形成結合剤と共に使用することができる。また、ステアリン 酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク等の滑沢剤も錠剤形成に非常 に有効であることが多い。同種の固体組成物をゼラチンカプセルに充填して使用 することもできる。これに関連して好適な物質としてラクトースまたは乳糖の他 、高分子量のポリエチレングリコールを挙げることができる。経口投与用として 水性懸濁液および/またはエリキシルにしたい場合、活性成分を各種の甘味料ま たは香味料、着色料または染料と併用する他、必要であれば乳化剤および/また は懸濁化剤も併用し、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン等、 およびそれらを組み合わせた希釈剤と共に使用することができる。 非経口投与の場合、本発明の化合物をゴマ油または落花生油のいずれかに溶解 するか、あるいはプロピレングリコール水溶液に溶解した溶液を使用することが できる。水溶液は必要に応じて適宜に緩衝し(好適にはpH8以上)、液体希釈 剤をまず等張にする必要がある。このような水溶液は静脈内注射に適し、油性溶 液は関節内注射、筋肉注射および皮下注射に適する。これらすべての溶液を無菌 状態で製造するには、当業者に周知の標準的な製薬技術で容易に達成することが できる。さらに、本発明の化合物を皮膚の炎症の治療に使用する場合、局所的に 投与することも可能である。この場合は標準的な医薬慣行によりクリーム、ゼリ ー、ゲル、ペースト軟膏の形で局所投与するのが望ましい。 P物質拮抗剤としての本発明の化合物の作用を測定するためには、ヒトのNK1 受容体を発現させたCHO細胞またはIM−9細胞のP物質受容部位においてP物 質の結合を阻止する能力を、放射性リガンドを用いて測定する。上述のキヌクリ ジン化合物のP物質拮抗作用は、カシエリら(M.A.Cascieri et al)の文献Jo urnai of Biological Chemistry ,258,5158(1983)に記載されている標準検定 法を用いて評価する。この方法は本質的に、前記のヒトのNK1受容体を発現させ たCHO細胞またはIM-9細胞のP物質受容部位における放射性同位元素で標識し たP物質リガンドの量を50%低減するのに必要な個々の化合物の濃度を測定する ことによって、被験化合物毎に特徴的なIC50値を求めるものである。この試験で 、いくつかの好ましい化合物は、P物質の受容部位結合阻害に関して、0.1nM以 下の低いIC50値を示した。 また、モルモットの輸尿管におけるカプサイシン誘導血漿漏出試験でも、その 抗炎症作用が証明されている。この試験は、カプサイシンの腹腔内注射に応答し て麻酔下で雄のハートレー系モルモット(体重300−350g)の輸尿管に生じる血 漿の漏出を抑制する割合により抗炎症作用を測定するものである。本発明の化合 物は、0.1%のメチルセルロースを含む水溶液に溶解し、カプサイシンを注射す る1時間前に経口投与する。エバンスブルー注射液(30mg/kg)をカプサイシン を注射する5分前に静脈注射する。カプサイシンを注射から10分後、モルモット を屠殺して左右の輸尿管を取り出す。得られた組織中のエバンスブルーを抽出し 比色定量する。 上記2つの試験において、本発明の化合物で処置した群と非処置群との応答の 相違が、統計学的に有意のものであれば、活性化合物と判断される。これらの試 験においてはいくつかの好適な化合物は高い血漿漏出防止率を示した。 各種精神障害の治療に用いる神経弛緩剤としての本発明の化合物の抗精神病作 用の測定は、主としてそれらの化合物がラットのP物質誘導亢進症を抑制する能 力を調べる方法で行う。この調査は、まずラットに対照化合物または適当な本発 明の被験化合物を投与した後、P物質をカニューレにより脳内注射し、個々のラ ットの前記刺激に対する運動応答を測定する方法で行う。 実施例 以下、本発明を実施例を用いて説明するが、本発明は、これらの実施例におい て細部にわたって特定された事項に限定されるものではない。実施例で用いられ る融点は、ビューキ製ミクロ融点測定器(未補正)により、赤外吸収スペクトル は、島津製赤外分光光度計(IR-470)で測定した。また、1Hおよび13C核磁気 共鳴スペクトル(NMR)は、特に指示がないかぎり、重クロロホルム(CDCl3 )の溶液で、日本電子製核磁気共鳴装置(JNM-GX270,270MHz)により測定され たものである。また、ピーク位置は、テトラメチルシランからダウンフィールド へ100万分の1単位(ppm)で表現する。ピーク形状は次のように表す。s:シン グレット、d:ダブレット、t:トリプレット、m:マルチプレット、br:ブ ロード。 実施例1 (2S,3S)-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシフェニル ]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミン の製造 (i)5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシベンズアルデヒド および5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシベンズアルデヒド。 DDQ(10.07g,44.36mmol)を5-イソプロピル-2-メトキシベンズアルデヒド (2.63g,15.3mmol)の水(10ml)を含有した塩化メチレン(100ml)溶液に室温 で加え、得られた混合物を24時間攪拌した。エーテル(200ml)を混合物に加え 、不溶物を濾去した。濾液はチオ硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム水溶 液、食塩水で順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残 留した黄色油状物をクロマトグラフィー(シリカゲル,2-70%酢酸エチル/ヘ キサン)で精製し、純粋な 5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキ シベンズアルデヒド(498mg,17%)を淡黄色の油状物として、また5-(1-メ トキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシベンズアルデヒド(低極性,129mg,4 %)を固体として得た。 5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシベンズアルデヒド:1 H NMRδ10.47(s,1H),7.90(d,J=2.6Hz,1H),7.77(dd,J=8.8,2.6Hz ,1H),6.98(d,J=8.8Hz,1H),3.94(s,3H),1.58(s,6H)。 5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシベンズアルデヒド:1 H NMRδ10.48(s,1H),7.83(d,J=2.6Hz,1H),7.67(dd,J=8.8,2.6Hz ,1H),7.00(d,J=8.8Hz,1H),3.94(s,3H),3.04(s,3H),1.52(s,6 H) (ii)(2S,3S)-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシ フェニル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3 -アミン。 トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(858mg,3.99mmol)を(2S,3S)-2- ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミン(743mg,2.54 mmol)および5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシベンズアル デヒド(488mg,2.52mmol)の塩化メチレン(10ml)溶液に室温で加えた。得ら れた溶液を4.5時間攪拌した。反応混合物は、塩化メチレンで希釈し、重曹水お よび食塩水で順に洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮した 。残渣を塩化メチレンから再結晶し、分析的に純粋な標題化合物を塩化メチレン の溶媒和物として得た(660mg,47%)。 融点:89.4-93.2℃; IR(CH2Cl2)3600,1500cm-11 H NMRδ7.35-7.03(m,11H),6.97(d,J=2.6Hz,1H),6.67(d,J=8.4Hz ,1H),5.30(塩化メチレン由来のピーク),4.50(d,J=12.1Hz,1H),3.68 (m,1H),3.61(d,J=12.8Hz,1H),3.54(s,3H),3.25-3.15(m,1H), 3.18(d,J=12.8Hz,1H),2.93(dd,J=7.7,4.4Hz,1H),2.78(m,2H), 2.60(m,1H),2.10(br.s,1H),1.93(m,1H),1.70-1.45(m,2H),1.5 5(s,3H),1.54(s,3H),1.27(m,1H);13 C NMRδ156.2,145.7,143.4,140.6,128.8,128.2,127.7,127.52,127.50 ,126.2,125.9,125.7,123.7,109.5,72.0,61.7,55.3,55.0,53.4(塩化 メチレン由来のピーク),49.4,49.1,47.3,41.9,31.8,31.7,25.6,24.9, 19.9。 実施例2 (2S,3S)-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシフェニル ]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミン モノベンゼンスルホネートの製造 (2S,3S)-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシフェニ ル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミ ン(170mg,0.306mmol)の無水メタノール溶液(5ml)にベンゼンスルホン酸( 48.4mg,0.306mg)の無水メタノール溶液(5ml)を0℃で滴下した。減圧下に て溶媒を留去し、残留物をイソプロピルアルコールより再結晶しCJ-12,764(1 41mg,64.6%)の白色結晶を得た。 融点:253-255℃; IR(KBr)3,430,2,980,1,505,1,499,1,249,1,200,1,176,1,126,1,302, 1,017,753,717,614,562cm-1実施例3 (2S,3S)-N-[2-メトキシ-5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)フェニル] メチル-2 -ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミンの製造 トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(152mg,0.707mmol)を(2S,3S)- 2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミン(135mg,0 .462mmol)および実施例1で製造した5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)-2- メトキシベンズアルデヒド(92mg,0.442mmol)の塩化メチレン(4ml)溶液に 室温で加えた。得られた溶液を4時間攪拌した。反応混合物は、塩化メチレンで 希釈し、重曹水および食塩水で順に洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥 した後、濃縮した。残留した油状物を塩化メチレンから再結晶し、分析的に純粋 な標題化合物を白色結晶として得た(94mg,42%)。 融点:126.8-127.1℃; IR(CH2Cl2)1500,1070cm-11 H NMRδ7.33-7.03(m,11H),6.96(d,J=2.2Hz,1H),6.65(d,J=8.6Hz ,1H),4.50(d,J=12.2Hz,1H),3.69-3.61(m,2H),3.52(s,3H),3.2 5-3.14(m,2H),3.03(s,3H),2.89(dd,J=7.6,3.9Hz,1H),2.76(m, 2H),2.59(m,1H),2.09(m,1H),1.92(m,1H),1.72-1.40(m,2H),1 .50(s,3H),1.49(s,3H),1.30-1.20(m,1H)。 実施例4 (2S,3S)-N-[2-メトキシ-5-(1-エチルチオ-1-メチルエチル)フェニル ]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザピシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミン の製造 エタンチオール(0.01ml,1.35mmol)をDL-10カンファースルホン酸(47mg,0 .202mmol)存在下、実施例1で製造した(2S,3S)-N-[5-(1-ヒドロキシエ チル-1-メチル)-2-メトキシフェニル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザ ビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミン(1.0塩化メチレン溶媒和物)(50.5mg, 0.0909mmol)の無水アセトニトリル(5ml)溶液に室温で加えた。反応混合物は 、室温で一日撹拌した後、トリエチルアミン(1ml)で反応を停止し、濃縮し た。残渣を塩化メチレン-炭酸水素ナトリウム水溶液に分配し、有機層を硫酸マ グネシウムで乾燥した後、濃縮した。油状の粗生成物をカラムクロマトグラフィ ー(ICNアルミナN,SuperI,25〜100%の酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。 イソプロパノールより再結晶し、標題化合物を得た(15mg,32%)。 IR(CH2Cl2)1500cm-11H NMRδ7.33-7.04(m,12H),6.61(d,J=8.6Hz,1H),4.51(d,J=12.2 Hz,1H),3.65(m,1H),3.61(d,J=12.9Hz,1H),3.50(s,3H),3.18( m,1H),3.16(d,J=12.9Hz,1H),2.89(dd,J=7.6,4.4H,1H),2.75(m ,2H),2.59(m,1H),2.24(quartet,J=7.5Hz,2H),2.08(m,1H),1.9 2(m,1H),1.66(s,6H),1.70-1.47(m,2H),1.27(m,1H),1.10(t,J =7.5Hz,3H)。 実施例5 (2S,3S)-2-ジフェニルメチル-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-(ヒドロキシメ チル)エチル)-メトキシフェニル]メチル-1-アザピシクロ[2.2.2]オクタン -3-アミンの製造 (2S,3S)-2-ジフェニルメチル-N−[5-(プロペン−2−イル)−2 −メトキシフェニル]メチル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミン (267mg,0.590 mml)とN-メチルモルフォリンN-オキサイド(145mg,1.24mmo l)をアセトニトリル(6ml)と水(3ml)の溶液に溶かした。室温でこの溶液 にオスミウムテトロキサイド(0.1M,t-ブタノール溶液中,0.59ml,0.059mmo l)を加えた。反応後この溶液を3時間撹拌した後、ほとんどの溶媒(アセトニ トリル)は蒸発した。残留した水溶液をpH10.5まで炭酸ナトリウム水溶液で塩 基性化し、塩化メチレンで抽出した。有機性の抽出液を硫酸マグネシウムにて乾 燥した。濃縮後生成物をクロマトグラフィー(酸化アルミニウム90,メルク70-2 30メッシュ、25%〜100%酢酸エチル、その後0〜10%メタノール/酢酸 エチル/ヘキサン)で精製し、166mgの表題化合物の無定型固体を得た。 融点:65.5-82.8℃ 1H NMRδ7.35-7.05(m,11H),6.93(d,J=1.5Hz,1H),6.70(d,J=8.8H z,1H),4.50及び4.49(2 d,J=12Hz,合計1H),3.74-3.53(m,5H),3.54 及び3.53(2 s,合計3H),3.25-3.13(m,2H),2.95(dd,J=8,4H,1H),2. 75(m,2H),2.58(m,1H),2.09(m,1H),1.95-1.20(m,4H),1.49(s, 3H)。 実施例6 (3R,4S,5S,6S)-3-[5−(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキシフ ェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタ ン-3-カルボン酸の製造 (1)(3R,4S,5S,6S)-5-アミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザピシクロ[2.2. 2]オクタン-3-カルボン酸2塩酸塩 (3R,4S,5S,6S)-5-(5-イソプロピル-2-メトキシベンジルアミノ)-6-ジ フェニルメチル-1-アザピシクロ[2.2.2]オクタン-3-カルボン酸(500mg,0. 88mmol)とPd-C(10%,500mg)の水溶液(20mL)を水素雰囲気下(50気圧) 、室温で20時間撹拌した。触媒をフィルターで濾過し、濾液を濃縮し薄い黄色の 個体として表題の化合物を得た(200mg,0.49mmol,54%)。 融点:270℃(dec);1 H NMR(DMSO-d6)δ8.57(br,2H),8.24(br,1H),7.75-7.22(m,10H), 5.70-5.38(m,2H),4.30-2.80(m,9H),2.20-1.70(m,2H)。 (ii)(3R,4S,5S,6S)-3-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メト キシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2] オクタン-5-カルボン酸の製造 (3R,4S,5S,6S)-5-アミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2] オクタ ン-3-カルボン酸2塩酸塩(100mg,0.25mmol)と5-(1−ヒドロキシ-1-メチ ルエチル)-2-メトキシベンズアルデヒド(60mg,0.3mmol)とシアノ水素化ホ ウ素ナトリウム(25mg,0.4mmol)を室温で17時間撹拌した。溶媒を除去した。 得られた個体を水(5mL)に溶解し、この溶液を疎水性インタラクションクロ マトグラフィーを充填したカラムに通し、固体(80mg)を得た。この固体をRP -シリカゲル(コスモシル(cosmosil)40C18-PREP,159)上のカラムクロマトグ ラフィーで精製し、表題の化合物を得た(30mg,0.05mmol,20%)。 融点:150.0-153.0℃(dec);1 H NMR δ 7.45-6.65(m,13H),4.55(d,J=12Hz,1H),4.20-2.53(m,11H ),3.48(s,3H),2.10-1.30(m,3H),1.54(s,6H)。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年7月10日 【補正内容】 請求の範囲 1.化学式(I): (式中、RはC1〜C6のアルキル基; Xは一つまたは二つの置換基を有するC3〜C6のアルキル基(置換基は水酸基 、ハロゲン、C1〜C6アルコキシ基、C2〜C6アルカノイル基、C2〜C6アルカ ノイルオキシ基、C1〜C6アルキルチオ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジ C1〜C6アルキルアミノ基、アミノ基、シアノ基およびアジド基より選ばれる) ; Ar1およびAr2はそれぞれハロゲン置換されていても良いフェニル基;そして Yは4位、5位または6位に結合した水素原子、-CO24、または-CONR45(ここでR4およびR5はそれぞれ水素原子またはC1〜C6アルキル基))で 表される化合物およびその薬剤学的に許容される塩。 2.Xが一つまたは二つの置換基を有するC2〜C6のアルキル基(置換基は水酸 基、C1〜C6アルコキシ基およびC1〜C6アルキルチオ基より選ばれる)である 請求項1の化合物。 3.Rがメチル基およびOR基が2位に結合;Ar1およびAr2はそれぞれフェニ ル、モノクロロフェニルまたはモノフルオロフェニル;Yは水素原子またはカル ボキシ基;およびYが5位または6位に結合した請求項2の化合物。 4.Xが-C(CH32OH、-C(OH)(CH3)CH2OH、-C(CH32 OCH3または-C(CH32SEt;Ar1およびAr2がそれぞれフェニルである 請求項3の化合物。 5.(2S,3S)-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2−メトキ シフェニル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザピシクロ[2.2.2]オクタン- 3-アミン; (2S,3S)-N-[2-メトキシ-5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)フェニ ル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミ ン; (2S,3S,4S,5R)-3-[5-(ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メ トキシフェニル]メチルアミノ-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2 ]オクタン-5-カルボン酸; (2S,3S)-2-ジフェニルメチル-N-[5-(1-ヒドロキシ-1-ヒドロキシ メチルエチル)-2-メトキシフェニル]メチル-1-アザピシクロ[2.2.2]オク タン-3-アミン; (2S,3S,4S,5R)-3-[5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)-2-メ トキシフェニル]メチルアミノ-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2 ]オクタン-5-カルボン酸; (2S,3S,4S,5R)-3-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2- メトキシフェニル]メチルアミノ-2-ジフェニルメチル-1-アザピシクロ[2.2. 2]オクタン-5-カルボン酸;および (2S,3S,4S,5R)-3-[5-(1-エチルチオ-1-メチルエチル)-2- メトキシフェニル]メチルアミノ-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2. 2]オクタン-5-カルボン酸; より選ばれる請求項4の化合物。 6.化学式 (Ar1およびAr2はそれぞれハロゲン置換されていても良いフェニル基;そして Yは4位、5位または6位に結合した水素原子、-CO24、または-CONR4 5(ここでR4およびR5はそれぞれ水素原子またはC1〜C6アルキル基))の 化合物。 7.Ar1およびAr2はフェニル基;YはCO2HまたはCONH2;およびYは5位に結 合した請求項6の化合物。 8.請求項1に記載の化合物の治療有効量をほ乳類に投与するP物質拮抗方法。 9.請求項1に記載の化合物の治療有効量をほ乳類に投与してなる胃腸障害、中 枢神経系障害、炎症性疾患、喘息、疼痛、偏頭痛および嘔吐の治療または予防方 法。 10.請求項1に記載の化合物の治療有効量と薬剤学的に許容される担体からな るほ乳類におけるP物質拮抗用薬剤組成物。 11.請求項1に記載の化合物の治療有効量と薬剤学的に許容される担体からな るほ乳類における胃腸障害、中枢神経系障害、炎症性疾患、喘息、疼痛、偏頭痛 および嘔吐の治療または予防用薬剤組成物。 12.還元剤の存在下での (A)構造式 の化合物と構造式 のベンジルアミン化合物との反応;または 還元剤の存在下で (B)構造式 の化合物と構造式 のベンジルアルデヒドとの反応からなる請求項1の化合物の製造法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/435 ACD 9454−4C A61K 31/435 ACD ACJ 9454−4C ACJ 【要約の続き】 から3の整数である。)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.化学式(I): (式中、RはC1〜C6のアルキル基; Xはヘテロ原子を介して結合した1つまたはそれ以上の置換基を持つC1〜C6 のアルキル基; Ar1およびAr2はそれぞれ独立に1つの置換基を有してもよいアリール基(置 換基はC1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C1〜C6のアルキルチ オ基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、フェノキシ基、モノC1〜C6アルキル アミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、C1〜C6のハロゲン置換アルキル基お よびC1〜C6のハロゲン置換アルコキシ基より選ばれる); Yは水素原子、C1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C3〜C8の シクロアルキル基、Z-(CH2)p-基、またはW-(CH2)m-CHR2-(CH2)n-NR1CO-基か ら選ばれ、Yはキヌクリジン環上の4、5または6位に結合; R1は水素原子、C1〜C6のアルキル基、ベンジル基または-(CH2)r-W基; R2は水素原子またはC1〜C6のアルキル基(水酸基、アミノ基、メチルチオ 基、またはメルカプト基、ベンジル基、4-ヒドロキシベンジル基、3-インドリ ルメチル基または-(CH2)r-W基で置換されていてもよい); ZはC1〜C6アルコキシ基、-CONR4R5,-CO2R4,-CHR4OR5,-CHR4NR5R6,-COR4 ,-CONR4OR5または置換されてもよいアリール基; それぞれWは独立にシアノ基、ヒドロキシメチル基、C2〜C6のアルコキシメ チル基、アミノメチル基、モノC1〜C6アルキルアミノメチル基、ジC1〜C6ア ルキルアミノメチル基、カルボキシル基、カルバモイル基、またはC1〜C6アル コキシカルボニル基; R4、R5およびR6はそれぞれ独立に水素原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜 C6のアルコキシ基、C3〜C8のシクロアルキル基、置換されてもよいアリール 基または複素環基; Pは0から6の整数; m、n、およびrはそれぞれ独立に0から3の整数である。) で表される化合物、およびその薬剤学的に許容される塩。 2.Xが一つまたは二つの置換基を有するC1〜C6アルキル基(置換基は水酸基 、ハロゲン基、C1〜C6アルコキシ基、C2〜C6アルカノイル基、C2〜C6アル カノイルオキシ基、C1〜C6アルキルチオ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、 ジC1〜C6アルキルアミノ基、アミノ基、シアノ基およびアジド基より選ばれる )である請求項1に記載の化合物。 3.Rがメチル基でOR基が2位に置換しており;Ar1およびAr2は独立にフ ェニル基、モノクロロフェニル基またはモノフルオロフェニル基;Yは水素原子 またはZ-(CH2p-、ここでC1〜C6アルコキシ基、-CONR45、−CO2 4、-CHR4OR5、-CHR4NR56、-COR4または-CONR4OR5;お よびYは5位または6位である請求項2に記載の化合物。 4.Xが一つまたは二つの置換基を有するC1〜C6アルキル基(置換基は水酸基 、C1〜C6アルコキシ基またはC1〜C6アルキルチオ基より選ばれる);Ar1 およびAr2はおのおのフェニル基;およびYは水素原子またはカルボキシ基で ある請求項3の化合物。 5.Xが-C(CH32OH、-C(OH)(CH3)CH2OH、-C(CH3)O CH3または-C(CH32SCH2CH3である請求項4の化合物。 6.(2S,3S)-N−[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メトキ シフェニル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン- 3-アミン; (2S,3S)-N-[2-メトキシ-5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)フェニ ル]メチル-2-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-3-アミ ン; (3R,4S,5S,6S)-3-[5-(ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-メ トキシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2 ]オクタン-5-カルボン酸; (2S,3S)-2-ジフェニルメチル-N−[5-(1-ヒドロキシ-1-ヒドロキ シメチルエチル)-2-メトキシフェニル]メチル-1-アザビシクロ[2.2.2]オ クタン-3-アミン; (3R,4S,5S,6S)-3-[5-(1-メトキシ-1-メチルエチル)-2-メ トキシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2 ]オクタン-5-カルボン酸; (3R,4S,5S,6S)-3-[5-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2- メトキシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2. 2]オクタン-5-カルボン酸;および (3R,4S,5S,6S)-3-[5-(エチルチオ-1-メチルエチル)-2-メ トキシフェニル]メチルアミノ-6-ジフェニルメチル-1-アザビシクロ[2.2.2 ]オクタン-5-カルボン酸; より選ばれる請求項5の化合物。 7.請求項1に記載の化合物の治療有効量をほ乳類に投与するP物質拮抗方法。 8.請求項1に記載の化合物の治療有効量をほ乳類に投与してなる胃腸障害、中 枢神経系障害、炎症性疾患、喘息、疼痛、偏頭痛および嘔吐の治療または予防方 法。 9.請求項1に記載の化合物の治療有効量と薬剤学的に許容される担体からなる ほ乳類におけるP物質拮抗用薬剤組成物。 10.請求項1に記載の化合物の治療有効量と薬剤学的に許容される担体からなる ほ乳類における胃腸障害、中枢神経系障害、炎症性疾患、喘息、疼痛、偏頭痛お よび嘔吐の治療または予防用薬剤組成物。 11.還元剤の存在下での (A)構造式 の化合物と構造式 のベンジルアミン化合物との反応;または 還元剤の存在下で (B)構造式 の化合物と構造式 のベンジルアルデヒドとの反応からなる請求項1の化合物の製造法。 12.反応不活性な溶剤中でトリアルキルボラン、NaBH4、NaBH3CNおよ びNaBH(OAc)3から選ばれる還元剤の存在下で反応させる請求項11、( A)の製造法。 13.反応不活性な溶剤中でトリアルキルボラン、NaBH4、NaBH3CNおよ びNaBH(OAc)3から選ばれる還元剤の存在下で反応させる請求項11、( B)の製造法。
JP6525242A 1993-05-19 1994-05-13 P物質拮抗剤としてのヘテロ原子置換アルキルベンジルアミノキヌクリジン類 Expired - Fee Related JP2822274B2 (ja)

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