JPH08509073A - 帯電防止層を有する写真エレメント - Google Patents

帯電防止層を有する写真エレメント

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JPH08509073A
JPH08509073A JP6523124A JP52312494A JPH08509073A JP H08509073 A JPH08509073 A JP H08509073A JP 6523124 A JP6523124 A JP 6523124A JP 52312494 A JP52312494 A JP 52312494A JP H08509073 A JPH08509073 A JP H08509073A
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JP6523124A
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ボストン、ディビッド・アール
カウシュ、ウィリアム・エル
マルティノ、エリオ
モリソン、エリック・ディー
バルセッキ、アルベルト
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ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/85Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antistatic additives or coatings

Abstract

(57)【要約】 ポリマーフィルムベース、少なくとも1つのハロゲン化銀エマルジョン層およびコロイダルバナジウムオキシドであってその粒子が少なくとも10の数平均アスペクト比を有するものおよび上記ポリマーフィルムベースの少なくとも片側に接着されたスルホポリエステルを含有する帯電防止層を有する感光性写真エレメント。

Description

【発明の詳細な説明】 帯電防止層を有する写真エレメント 発明の分野 本発明は帯電防止層を有する感光性写真エレメントに関し、詳しくは、コロイ ダルバナジウムオキシドを含有する帯電防止層を有する感光性写真エレメントに 関する。 技術の背景 写真層を支持するためにポリマーフィルムベースを用いることは周知である。 特に、正確な物理的特性を必要とする写真エレメントでは、ポリエチレンテレフ タレートフィルムベースのようなポリエステルフィルムベース、およびセルロー ストリアセテートフィルムベースのようなセルロースエステルフィルムベースが 用いられる。 写真エレメントの製造においてフィルムベースにおける静電気の形成が重大な 問題であることが知られている。感光性エレメントの被覆の間、ベース上に蓄積 された電荷は放電し、発光して感光性層に画像として記録される。ポリマーフィ ルムベース上に電荷が蓄積することにより生じる他の欠点は、ゴミおよびホコリ の付着、被覆欠陥および被覆速度の制限である。 さらに、ポリマーフィルムベース上に被覆された感光性層を有する写真エレメ ントは、機械的に巻き上げおよび巻き戻しされるロールまたはリールにおいて、 または高速で運搬されるシートにおいて用いられる場合に、静電荷を蓄積して静 電気放電により生じる光を記録しやすい。 静電気に関する欠陥は、写真エレメントが製造、露出および処理される前のみ でなく、画像を有する写真エレメントが画像を複製および拡大するのに用いられ る場合のような処理後においても生じる。従って、処理後においてもその有効性 を保持する永久的な帯電防止を提供することが望まれている。 静電荷の蓄積から生ずる欠点を克服するために、それらが望まれない領域から 電荷を除去することができる電気的に伝導性の材料を含む帯電防止層を有する写 真エレメントを提供することが知られている。典型的には、このような帯電防止 層はイオン性機構により電子を伝導する表面を提供することにより電荷を消す導 電性物質、特にポリカルボン酸、ポリスルホン酸のアルカリ金属塩、または4級 アンモニウムポリマーのようなポリエレクトロウト(polyelectroutes)を含有 する。しかしながら、このような層は帯電防止層として非常に適する訳ではない 。これらは低い相対湿度の条件下で効果を失い、高い相対湿度の条件下で粘着性 となり、そして処理浴を通過させた後に帯電防止効果を失うからである。 当該技術分野において、好ましい帯電防止材料はイオン性機構ではなくて量子 メカニカル機構により電子を導電するものであることが知られている。量子メカ ニカル機構により電子を導電する帯電防止材料は湿度と無関係に効果的だからで ある。これらは有効性を失うことなく低い相対湿度の条件下で用いるのに適し、 粘着化することなく高い相対湿度の条件下で用いるのに適する。欠陥半導体オキ シドおよび伝導性ポリマーが湿度と無関係に働く導電体として提案されてきた。 しかしながら、このような導電体の主な欠点は、一般に溶液被覆法により薄く透 明で比較的無色な被覆として提供できないことにある。バナジウムオキシドの使 用は1つの例外として提供される。すなわち、バナジウムオキシドの効果的な帯 電防止被覆は水性分散体からの被覆により透明で実質的に無色の薄いフィルムに おいて付着される。 例えば、FR特許出願第2,277,136号、BE特許第839,270号、 US特許第4,203,769号およびGB特許出願第2,032,405号に記載 のように、バナジウムオキシドを含有する水性組成物から帯電防止層を調製する ことは知られている。バナジウムオキシドを含有する組成物はそれらから提供さ れる帯電防止層の機械特性を改良するために、セルロース誘導体、ポリビニルア ルコール、ポリアミド、スチレンおよび無水マレイン酸コポリマー、アルキルア クリレート、ビニリデンクロリドおよびイタコン酸のコポリマーラテックスのよ うなバインダーを含有しうる。また、このようなバナジウムオキシド帯電防止層 とともに、セルロース材料の層のような保護オーバーコート層を提供することに より研磨保護および/または摩擦特性の増大が提供されることも知られている。 写真エレメントにおいて、バナジウムオキシドを含有する帯電防止層は、フィ ルムベースの画像形成層と反対側の最外側層として、保護耐研磨トップコート層 とともにまたはこれなしに位置させるか、またはハロゲン化銀エマルジョン層ま たは補助ゼラチン層の下に敷かれる下塗り層として位置させうる。バナジウムオ キシドは帯電防止層から上塗り保護層またはゼラチン層を通って処理溶液中に拡 散することができるので、望しい帯電防止特性の減退または消失が生じる。 米国特許第5,006,451号には、その上に、バナジウムオキシドを含有す る帯電防止層および帯電防止層上に重ねられた親水性官能性を有するラテックス ポリマーから成る遮断層を有するフィルムベースを有する写真材料が記載されて いる。この特許では、上記遮断層が下に敷かれた帯電防止層からバナジウムオキ シドが拡散することを防止するので、永久的な帯電防止保護を提供すると報告す る。しかしながら、この特許により提供される解決法は2層構成を必要とするの で、追加の投資および処理コストを要する。また、カラー写真処理溶液のような ある種の処理溶液中で帯電防止を失うことも実験により証明されている。 従って、すべての処理溶液中において永久的な帯電防止を提供するバナジウム オキシドを用いる単一層帯電防止層を提供することの必要性はいまだ存在する。 発明の要旨 本発明はポリマーフィルムベース、ハロゲン化銀エマルジョン層およびコロイ ダルバナジウムオキシドおよびスルホポリエステルを含有する帯電防止層を有す る感光性写真エレメントに関する。帯電防止層はベースのハロゲン化銀エマルジ ョン層と反対側上の裏打ち層として、片側または両側被覆写真エレメントにおけ るベースとエマルジョン層との間の下塗り層として、および/またはベースと異 なる裏打ち層との間の下塗り層として存在しうる。 本発明の帯電防止層はいずれのタイプの写真処理溶液中においても、バナジウ ムオキシドの帯電防止層からの拡散を防止するための遮断層を必要とすることな く永久的な帯電防止を提供する。 発明の詳細な説明 本発明は、感光性写真エレメント、特にハロゲン化銀写真エレメントに関する ものである。ポリマーフィルムベースは、ポリエステル、特にポリエチレンテレ フタレート等のポリマー基材を有して成る。他の好都合なポリマーフィルムベー スの中には、セルロースアセテート、特にトリセルロースアセテート、ポリオレ フィン、ポリカーボネート等がある。ポリマーフィルムベースは、ベースの一つ 、もしくは両方の表面に接着させた帯電防止層を有する。プライマー層もしくは 下塗り層は、ベースと帯電防止層の間に使用される。しかしながら、本発明にか かる帯電防止層は、プライマー層もしくは下塗り層の必要無しに、ポリマーフィ ルムベースに対し、良好な接着力を持つことが分かっている。 本発明の帯電防止層は、コロイダルバナジウムオキシド及びスルホポリエステ ルを有して成る。 本発明にかかる帯電防止層に好都合なコロイダルバナジウムオキシドとは、単 一及び複合の価数を持つバナジウムオキシドの水中のコロイダル分散体体を意味 する。ここで、バナジウムイオンの正式な酸化状態は、典型には、プラス4及び プラス5である。技術の分野では、そのような種類は、しばしばV25として示 される。熟成したコロイド形態(摂氏80度で数時間以上、室温で数日間)にお いて、バナジウムオキシドは、0.02〜0.08マイクロメーターの厚さと、最大4マ イクロメーターの長さを持つことが望ましい分散した繊維状粒子で構成される。 コロイダルバナジウムオキシドの分散体は、バナジウムオキシドアルコキシド の加水分解と縮合反応によって形成されることが好ましい。コロイダルバナジウ ムオキシドの最も好ましい分散体は、モル過剰の脱イオン水により、バナジウム オキソアルコキシドを加水分解することで得られる。好ましい実施態様において 、バナジウムオキソアルコキシドは、バナジウムオキシド前駆体種及びアルコー ルから、イン・サイツ形態にて得られる。バナジウムオキシド前駆体種は、好ま しくは、バナジウムオキシハライドもしくはバナジウムオキシアセテートである 。バナジウムオキソアルコキシドが、イン・サイツにて得られるのであれば、バ ナジウムオキソアルコキシドは、アセテート基等の他の配位子を含み得る。 好ましくは、バナジウムアルコキシドは、化学式VO(OR)3のトリアルコキシ ドであって、式中、Rは各々独立して、脂肪族、アリール、複素環式、又はアリ ールアルキル基である。好ましくは、Rは各々独立して、C1-10アルキル、C1-1 0 アルケニル、C1-10アルキニル、C1-18アリール、C1-18アリールアルキル、も しくはその混合物から構成される群から選択されるが、それら化合物は置換され ているものも、置換されていないものもある。「基」とは、置換を許容する化学 種、叉は所望の生成物を阻害しない通常の置換基によって置換される化学種を意 味する。より好ましくは、Rは各々独立して、置換されていないC1-6アルキル である。Rが、各々「独立して」、一つの群から選択されるという時、化学式VO (RO)3において、必ずしも全てのR基が、同じでなくてもよいということを意 味する。「脂肪族」とは、飽和叉は不飽和の線状、枝状叉は環状炭化水素又は複 素環状ラジカルを意味する。同用語は、例えば、アルキル、ビニルラジカル等の アルケニル、及びアルキニルを範囲に含む。「アルキル」という用語は、飽和線 状、枝状、もしくは環状炭化水素ラジカルを意味する。「アルケニル」という用 語は、少なくとも一つの炭素-炭素の二重結合を含む線状、枝状、及び環状炭化 水素ラジカルを意味する。「アルキニル」という用語は、少なくとも一つの炭素 -炭素の三重結合を含む線状、もしくは枝状炭化水素ラジカルを意味する。「複 素環式」という用語は、フラン、チミン、ヒダントイン、及びチオフェン等の、 複数及び単数の環において、窒素、酸素、硫黄、もしくはその組み合わせ等の一 つ以上のヘテロ原子及び炭素原子を含む、単核又は多核環状ラジカルを意味する 。「アリール」という用語は、単核又は多核芳香族炭化水素ラジカルを意味する 。「アリールアルキル」という用語は、単核もしくは多核芳香族炭化水素、叉は 複素環置換基を有する線状、枝状、叉は環状アルキル炭化水素基を意味する。脂 肪族、アリール、複素環式、及びアリールアルキル基は、置換されていないか、 臭素、塩素、フッ素、ヨウ素、水酸基等、叉は所望の生成物を阻害しない他の基 等、様々な基で置換される。 加水分解の工程は、バナジウムオキソアルコキシドを、バナジウムオキシドの コロイダル分散体に縮合する。上記工程は水中、好ましくは脱イオン水、もしく は脱イオン水及び水混合有機溶剤の混合物中で、この溶媒が摂氏約0度から10 0度の間の液体状態であるところの温度内で行われる。上記工程は、摂氏約20 度から30度、つまりほぼ室温内で行われることが好ましく、有利である。加水 分解には、バナジウムオキソアルコキシドを脱イオン水に添加する工程が伴う。 脱イオン水、叉は脱イオン水及び水混合有機溶剤の混合物は、H22等のヒドロ ペルオキシドの有効量を含み得る。好ましくは、脱イオン水及びヒドロペルオキ シドは、低分子量のケトン、もしくはアルコール等の水混合有機溶剤と結合され る。或いは、反応混合物は、共試薬(co-reagents)の添加、金属不純物の添加 、もしくは、それに続く熟成、熱処理、及び、アルコール副生成物を取り除く工 程により、改変されうる。このような改変によって、バナジウムオキシドコロイ ダル分散体の特性が変化する。 また、バナジウムオキソアルコキシドは、水性媒体及びアルコール中でバナジ ウムオキシド前駆体から、イン・サイツにて得られる。例えば、バナジウムオキ ソアルコキシドは、加水分解、及びそれに続く縮合、反応が起こるところの反応 フラスコにおいて生成される。即ち、バナジウムオキソアルコキシドは、例えば 、バナジウムオキシハライド(VOX3)、好ましくはVOCl3、叉はバナジウ ムオキシアセテート(VO2OAc)等のバナジウムオキシド前駆体を、i−Bu OH、i−PrOH、n−PrOH、n−BuOH、t−BuOH、及び類似の 物質等の適当なアルコールと結合させることで生成される。但し、式中、Buは ブチルで、Prはプロピルである。バナジウムオキソアルコキシドが、イン・サ イツにて生成するならば、それらは混合アルコキシドである。例えば、バナジウ ムオキシアセテートを、イン・サイツでアルコールと反応させた生成物は、混合 アルコキシド/アセテートである。従って、ここでは、「バナジウムオキソアル コキシド」という用語は、特にイン・サイツにて調製されるとき、少なくとも一 つのアルコキシド(-OR)基を持つ種を指し示すのに使われる。好ましくは、バ ナジウムオキソアルコキシドは3個のアルコキシド基を有するトリアルコキシド である。 バナジウムオキソアルコキシドをイン・サイツにて調製する工程は、窒素、も しくはアルゴン等の不活性環境で実施されることが好ましい。 バナジウムオキシド前駆体は、室温で適当なアルコールに加えるのが典型的で ある。反応が放熱的であるならば、その為に、反応混合温度が室温を大きく超過 しないように、上記物質が制御された割合で添加される。反応混合温度は、反応 フラスコを氷水浴槽等の定温浴槽に置くことにより、更に制御される。バナジウ ムオキシド種とアルコールの反応は、プロピレンオキシド、エチレンオキシド、 叉はエピクロロヒドリン、その類似物質の存在下に行われる。オキシランは、ア ルコールと、バナジウムオキシド種、特にバナジウムジオキシドアセテート及び バナジウムオキシハライドが反応して生じた副生成物を取り除くのに有効である 。揮発性開始材料及び反応生成物は、回転蒸発法等の蒸留及び蒸発技術によって 、取り除くことも可能である。 結果として得られるバナジウムオキソアルコキシド生成物は、溶液の形態にせ よ、蒸留叉は蒸発技術を使用した後の固体残留物の形態にせよ、水に直接加えら れ、本発明における使用の為のバナジウムオキシドのコロイダル分散体を生じさ せる。 コロイダルバナジウムオキシド分散体を提供する方法には、好ましくは均一な コロイダル分散体が生じるまで攪拌しながら、バナジウムオキソアルコキシドを モル過剰の水に添加することが含まれる。 水のモル過剰とは、バナジウムオキソアルコキシドの量に対し、十分な量の水 が存在することを意味し、バナジウム結合アルコキシドに対し、水のモル比が1 対1以上となる。好ましくは、十分な量の水は、形成される最終的なコロイダル 分散体が、4.5重量%以下で、少なくとも最低有効量のバナジウムを含むよう に、使用される。このことは、最低45対1、そして好ましくは最低150対1 の水とバナジウムアルコキシドとのモル比を必要とすることを典型とする。ここ において、バナジウムの「最低有効量」とは、コロイダル分散体が、希釈されて いるか、いないかに拘わらず、バナジウムオキシドの形態で、本発明の有効なス ルホポリエステルを含む帯電防止層形成するのに十分な量のバナジウムを意味す る。 バナジウムオキシドコロイダル分散体の実施態様を調製する上で、コロイダル 分散体が約0.05から約3.5重量%のバナジウムを含むように、水の十分な量が使 用される。より好ましくは、バナジウムを含有種の添加において形成されるコロ イダル分散体の分散が、約0.6重量%から約1.7重量%のバナジウムを含むように 、 水の十分な量が使用される。 コロイダルバナジウムオキシド分散体を調製する過程において、バナジウムオ キソアルコキシドは、水をバナジウムオキソアルコキシドに加えるのではなく、 バナジウムオキソアルコキシドを水に加えることで、加水分解されるのが好まし い。このことは、望ましいコロイダル分散体が典型的に生じ、過剰なゲル化を普 通避けるので、有利である。 加水分解とそれに続くバナジウムオキソアルコキシドの縮合反応において使用 される水のモル過剰がある限り、水混合有機溶剤も存在しうる。即ち、いくつか の実施態様において、バナジウムオキソアルコキシドが、水及び水混合有機溶剤 の混合物に加えられる。混合有機溶剤には、アルコール、低い分子量のケトン、 ジオキサン、及びアセトニトリル、ジメチルフォルムアミド、ジメチルスルホキ シド等のような高い誘電常数を有する溶剤が含まれるが、それに限定されない。 好ましくは、有機溶剤は、アセトン、叉はi−BuOH、i−PrOH、n−P rOH、t−BuOH、及び類似の物質等のようなアルコールである。 好ましくは、反応混合物は、H22叉はt−ブチルヒドロペルオキシド等の、 ヒドロペルオキシドの有効量も含む。ヒドロペルオキシドの存在は、コロイダル 分散体の分散特性を改良するようであり、高度に望ましい性質を持った帯電防止 被覆の製造を可能にする。即ち、ヒドロペルオキシドの有効量が使用される時、 結果として得られるコロイダル分散体は、より少なく濁っていて、より分散して いる。好ましくは、ヒドロペルオキシドは、バナジウムオキソアルコキシドとヒ ドロペルオキシドとのモル比が約1対1から4対1である量において存在する。 あまり好まれていないバナジウムオキシドのコロイダル分散体を調製する為の 周知の方法には、NaVO3のイオン交換酸性化、VOClO3の熱加水分解、H22とのV25の反応等の無機反応方法が含まれる。無機前駆体により得られる 分散体から有効な帯電防止性を有する被覆を提供するためには、バナジウムの実 質的な表面濃度を必要とし、それは通常、透明性、接着性、及び均一性等の、所 望の性質の喪失に帰着する。 本発明にかかる帯電防止層の他の構成物質は、水に分散するスルホポリエステ ルである。広範囲の周知の分散性スルホポリエステルが使用される。それらの中 には、好ましくはアルカリ金属、叉はアンモニウム塩等の-SO3H基の塩を少な くとも一単位を含むポリエステルが含まれている。いくつかの場合、これらのス ルホポリエステルは、安定したエマルジョンを得る為に、乳化剤と高剪断とを組 み合わせて、水の中で分散される。その時、スルホポリエステルは、完全に水に 溶解する。加えて、安定した分散体は、例えばスルホポリエステルを、水と有機 共溶剤の混合物に最初に溶解させ、それに続いて共溶剤を取り除くことによりス ルホポリエステルの水性分散体を生じさせる。 米国特許第3,734,874、3,779,993、4,052,368、4,104,262、4,304,901、4,330 ,588号等で開示されたスルホポリエステルは、上記方法によって水中で分散され る低温度溶解(摂氏100度以下)、叉は非結晶スルホポリエステルに関するも のである。一般に、この種のスルホポリエステルは、次の化学式の単位を含むポ リマー(共ポリマー中の全部叉はいくつかの単位)として、もっともよく表され る。 式中、Mはナトリウム、カリウム、叉はリチウム等のアルカリ金属カチオン、 もしくは、アンモニウム、ヒドラゾニウム、N−メチルピリジニウム、メチルア ンモニウム、ブチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニ ウム、テトラエチルアンモニウム、そしてベンジルトリメチルアンモニウム等の 0から18の炭素原子を持つ、適当な第3級、及び第4級アンモニウムカチオン である。 R1は、スルホポリエステルの中に組み込まれたアリーレン基、もしくは脂肪 族基で、スルホコハク酸、2−スルホグルタル酸、3−スルホグルタル酸、及び 2−スルホドデカン酸を含むスルホアルカンジカルボン酸等の、適当なスルホ置 換ジカルボン酸;及び5’−スルホイソフタル酸、2−スルホテレフタル酸、5 −スルホナフタレン−1、4−ジカルボン酸等のスルホアレーンジカルボン酸; 米国特許第3,821,281号に記載のスルホベンジルマロン酸エステル;米国特許第3 ,624,034号に記載のスルホフェノキシマロネート;及び9,9−ジ−(2’−カ ルボキシエチル)−フルオレン−2−スルホン酸等のスルホフルオレンジカルボ ン酸を選択することで得られる。4から12までの炭素原子の相応する低級アル キルカルボン酸エステル、ハライド、酸無水物、及び上記のスルホン酸のスルホ 塩も使用され得ることが理解されるものとする。 R2は、一つ以上の適当なアリーレンジカルボン酸、叉はそれに相応するクロ リド、酸無水物、叉は4から12までの炭素原子を有する低級アルキルカルボン 酸エステルを選択することでスルホポリエステルに任意に組み込まれる。適当な 酸には、フタル酸(オルトフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸)、5−t− ブチルイソフタル酸、ナフタル酸(例:1,4−叉は2,5−ナフタレンジカル ボン酸)、ジフェン酸(diphenic acid)、オキシ安息香酸、アントラセンジカ ルボン酸等が含まれる。適当なエステル、叉は酸無水物の例として、ジメチルイ ソフタレート、叉はジブチルテレフタレート、及びフタル無水物がある。 R3は、nが2から12までの整数である化学式HO(CH2)nOHの直鎖叉 は分岐アルキレンジオール、及びR5が2から4までの炭素原子を持つアルキレ ン基で、mはオキサアルキレンジオールの炭素原子が10を越えないように数値 が設定される1から6までの整数であるところの化学式H−(OR5)m−OHの オキサアルキレンジオールを含む一つ以上の適当なジオールを選択することでス ルホポリエステルに組み込まれる。適当なジオールの例としては、エチレングリ コール、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン ジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、2,2−ジ メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオ ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロ ピレングリコール、ジイソプロピレングリコール等がある。叉、1,4−シクロ ヘキサ ンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール等の適当な環状脂肪族ジ オールも含まれる。ポリカプロラクトン、アジピン酸ポリネオペンチル、叉は分 子量が4000までのポリエチレンオキシドジオール等の適当なポリエステル、 叉はポリエーテルポリオールが使用されうる。一般的に、高い分子量のポリエス テルが望まれるとき、エチレングリコール等の低い分子量のジオールとの関連で これらのポリオールが使用される。 R4は、oが、平均2から8までの整数であるところの化学式HOOC(CH2 )。COOHを持つ酸(例:コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、グルタル酸、 スベリン酸、セバシン酸等)等の適当な脂肪族、叉は環状脂肪族ジカルボン酸、 叉は相応する酸クロリド、酸無水物、叉はエステル誘導体を選択することでスル ホポリエステルに組み込まれる。適当な環状脂肪族酸の中には、シクロヘキサン −1,4−ジカルボン酸、及び類似の物質がある。 本発明で使用されるスルホポリエステルは、標準的な技術で、典型的なものと してジカルボン酸(叉は、ジエステル、酸無水物、それらを含む他の物質)と、 酸又は金属触媒(例:アンチモントリオキサイド、鉛アセテート、p−トルエン スルホン酸等)の存在下で、モノアルキレン及びポリオールを熱と圧力も使用し て反応させることを伴う技術により得られる。通常、過剰なグリコールは、ポリ マー化の最終段階における従前技術によって、供給されたり、取り除かれたりす る。所望の場合は、立体障害フェノール酸化防止剤も、ポリエステルを酸化から 防ぐ為に、反応混合物に添加される。最終ポリマーが、モノアルキレングリコー ル及び/又はポリオールの残留物を90モル%以上含むことを確実にする為に、 小量の緩衝剤(例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等)が加えられる。正確 な反応の機構が、確実さをもって知られていないので、スルホネート化芳香族ジ カルボン酸が、所望でないグリコール自体のポリマー化を促進し、この副反応が 緩衝剤によって抑制されるものと思われる。 本発明にかかる帯電防止層を得る為の被覆化合物は、水混合溶剤(通常50% 以下の共溶剤)等によって水中にスルホポリエステルを分散させることで調製さ れる。分散体は、スルホポリエステルを0以上50重量%以下、好ましくは10 重量%から25重量%含む。水と混合可能な有機溶剤が付加される。使用可能な 有機溶剤の例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノー ル、及び他のアルコールとケトンがある。上記溶剤の存在は、被覆溶液の被覆特 性を変化させる必要がある時に望ましい。 コロイダルバナジウムオキシドとスルホポリエステルの混合物の調製の為に、 最も好ましいバナジウムオキシドのコロイダル分散体は、上述のように、脱イオ ン水のモル過剰における、バナジウムオキソアルコキシドの加水分解で得られる 。好ましい調製とは、下記に詳述のように、バナジウムイソブトキシドを水素ペ ルオキシド溶液に添加することである。バナジウムオキシドの分散体は、水性ス ルホポリエステル分散体と混合する前に、脱イオン水で所望の濃度に希薄される 。バナジウムオキシドを極めて小量含む分散は、本発明に、好都合な被覆を提供 する。あらゆる場合において、存在するバナジウムオキシドの量は、最終被覆に 帯電防止性を与えるのに十分なものである。脱イオン水の使用は、分散体中のコ ロイド粒子の凝集の問題を避ける。脱イオン水は、大部分のCa2+とMg2+イオ ンを既に除去している。好ましくは、脱イオン水は、これら多価数カチオンを約 50ppm未満、最も好ましくは、5ppm未満しか含まない。 スルホポリエステル分散体とバナジウムオキシド分散体が、互いに混合される 。一般的に、これには、完全な混合を行う為に、十分な時間において、二つの分 散体を共に混ぜる工程を伴う。しかしながら、他の物質叉は粒子が被覆混合物に 組み入れられるならば、該混合物を、幾らかの硝子ビーヅを含む硝子の入れ物に 入れ、回転粉砕することにより、数時間、混合物を混ぜることがより好適である 。界面活性剤が、混合工程において加えられる。水と共存可能な界面活性剤は、 高度の酸性、もしくは塩基性、叉は複合能力、それでなければ所望のエレメント を阻害するものを除いて、この発明の実施の為に適当である。適当な界面活性剤 は、被覆の帯電防止特性を変化させず、被覆溶液によって基材表面の全体的な湿 潤を可能にする。基材によっては、完全な湿潤は困難で、有機溶剤の添加によっ て被覆組成物を変化させることは、時として好都合である。スルホポリエステル 、叉はバナジウムオキシドの凝集叉は沈殿を起こさせないかぎり、様々な溶剤の 添加 が許容されることは、技術の専門家にとって明白である。 又は、バナジウムオキシドの分散体は、例えば、VO(OiBu)3(バナジ ウムトリイソブトキシドオキシド)を、必要に応じて水素ペルオキシドを含有す るポリマー分散体に添加し、同混合物を摂氏50度で数時間から数日熟成するこ とによって、スルホポリエステルの存在下で、生成される。このようにして、コ ロイダルバナジウムオキシド分散体は、コロイダル分散体の凝集によって実証さ れるように、他の方法では共存しない分散体と、イン・サイツにて、調製される 。又は、この方法は、いくつかの分散体にとって、単に、他に比べ便利な調製方 法に過ぎないかもしれない。 スルホポリエステル/バナジウム酸化合物は、いかなる固形分重量%でも含有 されうる。被覆の容易のために、それらの組成物は、0以上(最低約0.05重 量%、好ましくは最低0.15重量%程度の固形分が好都合である)。上限は、 約15重量%の固形分である。より好ましくは、組成物は、0から10重量%の 固形分を含み、更に好ましくは、0から6重量%の固形分を含む。乾燥固体にお いて、バナジウムオキシドとスルホポリエステルとの重量比は、1:20から1 :800、叉は1:20から1:150の間、好ましくは、1:30から1:1 00の間である。バナジウムオキシド/スルホポリエステル重量比のより高い値 は、処理後、低い帯電防止性をもたらす。 バナジウムオキシド/スルホポリエステル重量比のより低い値は、処理前にお いても、低い帯電防止性をもたらす。 本発明にかかる、帯電防止層のコロイダルバナジウムオキシド/スルホポリエ ステル分散体から得られる被覆物は、バナジウムオキシドの髭型(whisker shap ed)コロイド粒子を含有するのが典型である。これらの粒子は、高い数平均、叉 は重量平均のアスペクト比を持ち(すなわち10以上、好ましくは25以上、更 に好ましくは40以上、及び200に至るまで)、一般に平坦に分散されてる。 コロイド粒子は、フィールド・エミッション・スキャニング電子顕微鏡により、 検査される。バナジウムオキシド分散体のいくつかの見本の顕微鏡写真は、バナ ジウムオキシドの、幅が約0.02から0.08マイクロメーターで、長さが約 1.0から4.0マイクロメーターの、均等に分散した、髭型のコロイド粒子を 示す。しかしながら、この発明は、上記バナジウムオキシド粒子の大きさに限定 されない。 技術を知る通常の専門家が、粒子の大きさを変更する為に、容易に合成処理を 調整することができるからである。 これらの分散体は、ディップ・被覆、スピン・被覆、叉はロール・被覆によっ て被覆される。被覆物は、スプレー・被覆によっても形成されるが、これはあま り好ましくない。 一旦、分散体が完全に被覆されると、被覆フィルムは、室温からフィルムベー スとスルホポリエステルにより制限される温度まで、好ましくは、室温から摂氏 200度まで、より好ましくは、摂氏50度から150度までの温度で、数分間 、乾燥される。乾燥被覆重量は、10mg/m2から1g/m2の間であることが 好ましい。 本発明の帯電防止層は、艶消し剤、可朔剤、潤滑油、顔料、及び、かすみを減 少させる試薬等の、上記層の帯電防止性に影響しない他の付加剤を含む。特に、 帯電防止層が、下塗り層と、補助的ゼラチン層叉はハロゲン化銀エマルジョン層 の下に敷く帯電防止層との両方として機能すべきとき、その上に乗るエマルジョ ン層叉はゼラチン層の良好な接着を提供する為に、接着促進剤を帯電防止層に加 えることが有利となる。 本発明の帯電防止層における好ましい接着促進剤は、次の一般式で表されるエ ポキシ−シラン化合物である。 式中: R5は、炭素原子が20以下の2価の炭化水素基であり(その主鎖は、炭素 原子、叉は窒素、硫黄、シリコン、及び酸素原子、更に加えて、シリコン及び酸 素を除く、上記2価のラジカルの主鎖内で隣接するヘテロ原子を全く持たない炭 素原子によってのみ構成される。)、 R6は、水素、炭素原子が10以下の脂肪族炭化水素ラジカル、叉は、炭素 原子が10以下のアシルラジカルであり、 nは0叉は1であり、 mは1から3までである。 最も好ましいエポキシ−シラン化合物は、次の式で表される。 式中: R7及びR8は、独立して、炭素原子が1から4までのアルキレン基であり、 R9は、水素、叉は、炭素原子が1から10まで、そして最も好ましくは、 1から4までのアルキル基である。 上記の式においてR5で示される二価ラジカルの例には、メチレン、エチレン 、デカレン、フェニレン、シクロヘキシレン、シクロペンテン、メチルシクロヘ キシレン、2−エチルブチレンおよびアレーン、−CH2−CH2−O−CH2− CH2−、−(CH2−CH2−O)2−CH2-CH2−、−C64−O−CH2−C H2−および−CH2−O−(CH23−のようなエーテルラジカル、または−C H2(CH32Si−O−、−(CH22(CH22Si−O−、−(CH23( CH32Si−O−のようなシロキサンラジカルが含まれる。 R6により示される脂肪族炭化水素ラジカルの例には、メチル、エチル、イソ プロピル、ブチルが含まれ、R6で示されるアシルラジカルの例には、ホルミル 、アセチル、プロピオニルが含まれる。 本発明に有用なエポキシシラン化合物は、好ましくはγ−グリシドキシプロピ ル−トリメトキシシランおよびP−(3,4−エポキシシクロ−ヘキシル)−エ チルトリメトキシシランであり、最も好ましくはy-グリシドキシプロピル−トリ メトキシ−シランである。 上述のエポキシシラン化合物は当業者に知られた方法により調製しうる。例え ば、その方法はW.ノル(Noll)、「シリコーンの化学および技術」、アカデミ ック出版、1968年、第171〜3頁、および米国化学協会誌、第81巻、1 959年、第2632頁に記載されている。 エポキシシラン化合物はバナジウムオキシドおよびスルホポリエステルを含む 被覆溶液に純粋液または固体または適当な溶媒中の溶液として添加しうる。エポ キシシラン化合物は添加の前に完全にまたは部分的に加水分解されうる。「部分 的に加水分解された」という用語は、すべての加水分解可能なシリコンアルコキ シドまたはシリコンカルボキシレート基が水との反応によりシランから除去され ていないことを意味する。エポキシシラン化合物の加水分解は水および酸、塩基 またはフルオリドイオンのような触媒の存在下で好ましく行われる。加水分解さ れたエポキシ−シラン化合物は、エポキシ−シラン化合物と他のシラノール基ま たは未反応シリコンアルコキシドまたはシリコン−カルボキシレート基との加水 分解反応において提供されるシラノール基の縮合から得られるシロキサンポリマ ーまたはオリゴマーとして存在しうる。エポキシシラン化合物は、他の非エポキ シシラン化合物との共加水分解物(co−hydrolysates)または共加水分解物およ び共縮合物の形態で添加することが好ましい。 本発明による帯電防止層中のエポキシシラン化合物の割合は帯電防止層と共に 提供される特定の写真エレメントまたはポリマーフィルムベースの要求を満たす ために広範囲に変化しうる。典型的には、エポキシ−シランとスルホポリエステ ルとの重量比は約0.1〜約0.6、好ましくは約0.2〜約0.4の範囲であ りうる。 他の有用な接着促進剤にはポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ビ スフェノールAジエポキシド、エポキシ含有ポリマー、エポキシ含有ポリマーラ テックスおよびエポキシ官能性モノマーのような非シランエポキシ化合物が含ま れる。 本発明の実施のためのポリマーフィルムベースには、ポリエチレンテレフタレ ート(PET)、コポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエポキシド、 ポリカーボネート、ポリビニルクロリド、ポリビニリデンクロリド、ポリスチレ ン、ポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリビニルアセテートのようなポリオ レフィン、ポリメチルメタクリレートのようなポリアクリレートおよびセルロー ストリアセテートのようなセルロースエステルが含まれる。 本発明に有用な写真エレメントは、グラフィック技術、印刷、カラー、医療お よび情報システムの分野における画像形成のためのいずれかの周知のハロゲン化 銀写真エレメントでありうる。 本発明の典型的な画像形成エレメントは以下の構成を含む。 1.片面上に帯電防止層を有し、フィルムベースの他の表面上に写真ハロゲン 化銀エマルジョン層を有するフィルムベース。この構成において、帯電防止層の 上に補助層が存在しても存在しなくてもよい。補助層の例には、裏打ちスクラッ チ防止またはスリップ層および裏打ちゼラチンハレーション防止層が含まれる。 2.一方の表面上に帯電防止層を有し、帯電防止層と同一表面に帯電防止層の 上に接着された少なくとも1層のハロゲン化銀エマルジョン層を有するフィルム ベース。 3.ポリマーフィルムベースの両表面上に帯電防止層を有し、フィルムベース の片側または両側上に帯電防止層の上に少なくとも1層の写真ハロゲン化銀エマ ルジョン層を有するフィルムベース。 本発明で用いられるハロゲン化銀はハロゲン化銀写真エマルジョンに用いられ るいずれかでありうる。例えば、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩化臭化銀、塩化 ヨウ化銀、ヨウ化臭化銀および塩化臭化ヨウ化銀である。 これらのハロゲン化銀のグレインは粗くても細かくてもよく、これらのグレイ ン寸法分散は狭くても広くてもよい。さらに、ハロゲン化銀グレインは、立方体 、八面体および十四面体のような規則的な結晶構造を有する規則性グレインまた は球状または不規則結晶構造または一対の平面(twinplanes)のような結晶欠陥 を有するものまたは板状形状を有するものまたはこれらの組み合わせでありうる 。さらに、ハロゲン化銀のグレイン構造はその内部から外部にわたって均一であ るか、または多層状でありうる。単純な実施態様によれば、グレインはコアおよ びシェルを有し、これは異なるハライド組成を有してよく、および/またはドー パントの添加のような異なる改変を受けてよい。異なって構成されたコアおよび シェルを有する他に、ハロゲン化銀グレインはその中に異なる相を有してよい。 さらに、ハロゲン化銀は主にそれらの表面に潜像が形成されるのを許容するタイ プであるか、またはグレインの内部に形成されるのを許容されるタイプでありう る。 本発明で用いうるハロゲン化銀エマルジョンは、例えば、「写真法の理論」、 C.E.K.メースおよびT.H.ジェームズ、マクミラン、1966年、(Ch imie et Physique Photoqraphique)、P.グラフカイズ(Glafkides)、ポール ・モンテル、1967年、「写真エマルジョンケミストリー」、G.F.ダフィ ン、フォーカル出版、1966年、「写真エマルジョンの作製および被覆」、V .L.ゼルキマン(Zelikman)、フォーカル出版、1966年、米国特許第2, 592,250号または英国特許第635,841号に開示の異なる方法により調 整されうる。 エマルジョンは通常の方法において可溶性塩を除去することにより脱塩されう る。例えば、透析、凝集および再分散または限外濾過などを用いうる。しかしな がら、可溶性塩を有するエマルジョンも許容される。 写真エレメントに用いるための保護コロイドのバインダーとしてゼラチンが有 利に用いられる。しかしながら、ゼラチン誘導体、コロイダルアルブミン、アラ ビアゴム、コロイダル水和シリカ、カルボキシレート化セルロースのアルキルエ ステル、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのようなセ ルロースエステル誘導体、米国特許第2,949,442号に記載の両性コポリマ ー、ポリビニルアルコールのような合成樹脂および当業者に周知のその他のもの ような他の親水性コロイドも用いうる。これらのバインダーは、例えば、米国特 許第3,142,568号、同第3,193,386号、同第3,062,674号お よび同第3,220,844号に開示のような分散された(ラテックス型)ビニ ルポリマーとの混合物において用いうる。 ハロゲン化銀エマルジョンは、例えば、貴金属増感剤、イオウ増感剤、セレニ ウム増感剤、還元増感剤のような当業者に知られる化学増感剤で増感されうる。 ハロゲン化銀エマルジョンは、「シアニン染料および関連化合物」、F.H. ハーマー、ジョン・ワイレイ&サンズ、1964年、に記載のようなメチン染料 でスペクトル的に増感(オルソ−、パン−または赤外増感)されうる。スペクト ル増感の目的に用いうる染料には、シアニン染料、メロシアニン染料、錯体シア ニン染料、錯体メロシアニン染料、ホモ極性シアニン染料、ヘミシアニン染料、 スチリル染料およびヘミオキソノール染料が含まれる。特に有用な染料はシアニ ン染 料、メロシアニン染料および錯体メロシアニン染料の部類に属するものである。 他の染料、それら自体はスペクトル増感活性を有さないが、他の化合物、それら は実質的に可視照射を吸収しないが、上記スペクトル増感染料と組み合わせて用 いた場合は超増感効果を有しうる。当業者に知られる好ましい増感剤の中で、少 なくとも1個の電気陰性置換基を有する複素環メルカプト化合物、窒素含有複素 環置換アミノスチルベン化合物、芳香族有機酸/ホルムアルデヒド縮合生成物、 カドミウム塩およびアザインデン化合物が特に有用である。 本発明によるハロゲン化銀写真エレメントは、複素環窒素含有化合物、アリー ルチオスルフィン酸、アリールチオスルホン酸のような、かぶりの形成を防上す るか、写真エレメントの製造または保存またはそれらの写真処理の間写真特性を 安定させる化合物を含みうる。 本発明による写真エレメントは、減環剤、増白剤、カプラー、硬化剤、被覆剤 、可塑剤、潤滑剤、艶消剤、高沸点有機溶媒、現像加速化合物、UV吸収剤、帯 電防止剤、ステイン防止剤などのような、例えば、リサーチ・ディスクロージャ 第176巻、第17643項、1979年12月に記載のような他の添加剤を含 有しうる。 本発明の写真エレメントは、いずれかの一般的な白黒写真、グラフィック技術 、X線、印刷、マイクロフィルム、電子線記録、赤外線記録、カラー写真などの いずれかに用いうる。 本発明による有用な写真エレメントは通常「リス(lith)」エレメントと呼ば れるハーフトーン、ドットおよびライン画像を形成するのに従来から用いられた 塩化銀エマルジョンエレメントである。このエレメントは、好ましくは少なくと も50モル%の塩化銀、より好ましくは少なくとも80モル%塩化銀を含み、残 りはあったとしても臭化銀である。)を含有するハロゲン化銀エマルジョンを含 有する。所望の場合は、上記ハロゲン化銀は少量のヨウ化銀を含有するが、その 量は通常約5モル%未満、好ましくは1モル%未満である。リスエマルジョンに 用いるハロゲン化銀の平均グレイン寸法は約0.7μm未満、好ましくは約0. 4μm未満、より好ましくは0.2μm未満である。リスエレメントは、高コント ラス ト画像を得るためにヒドラジン化合物を含みうる。例えば、リサーチ・ディスク ロージャ第235号、第23510法、1983年11月、「ヒドラジンおよび ヒドラジン誘導体による成長核」に記載のようないずれかの知られたヒドラジン 化合物を用いうる。リス材料の他の参照は同一のリサーチ・ディスクロージャに 見出しうる。 本発明に用いるカラー写真エレメントは可視および/または赤外スペクトルの 異なる部分に選択的に感受性であり、(酸化された第1アミン型発色剤と反応し て)それぞれイエロー、マゼンタおよびシアン染料画像を形成するイエロー、マ ゼンタおよびシアン染料形成カプラーを伴う複数のハロゲン化銀エマルジョン層 を有する。イエローカプラーとしては、ベンゾイルアセトアニリド型イエローカ プラーおよびピバロイルアセトアニリド型イエローカプラーのような開鎖ケトメ チレン化合物を用いる。カップリング位置の炭素原子についたカップリング反応 の時に分離することができる置換基を有する二当量型イエローカプラーが好適に 用いうる。マゼンタカプラーとしては、ピラゾロン型、ピラゾロトリアゾール型 、ピラゾリノベンズイミダゾール型およびインダゾロン型マゼンタカプラーを用 いうる。シアンカプラーとしては、フェノールおよびナフトール型シアンカプラ ーを用いうる。上述のカプラーに加えて、着色されたマゼンタカプラーおよび着 色されたシアンカプラーも好適に用いうる。画像の鋭さおよび粒状性を改良する 目的で、本発明で用いる感光性カラー材料は現像禁止剤放出カプラーまたは化合 物をさらに含みうる。 本発明に用いるX線露出のためのハロゲン化銀写真エレメントはポリエチレン テレフタレートフィルムベースのような透明フィルムベースを有し、これは少な くともその片面、好ましくはその両面上にハロゲン化銀エマルジョン層を有する 。その両面上に被覆されるハロゲン化銀エマルジョンは同一でも異なってもよく 、写真エレメントにおいて通常用いられるハロゲン化銀エマルジョンを包含する 。これらの中で、臭化銀または臭化ヨウ化銀エマルジョンがX線エレメントのた めに特に好ましい。ハロゲン化銀グレインは異なる形状を有しうる。例えば、立 方体、八面体、球状、板状であって、エピタキシャル成長を有しうる。一般に、 こ れらは0.2〜3μm、より好ましくは、0.4〜1.5μmの平均グレイン寸法 を有する。X線エレメントに特に有用なものは高アスペクト比または中アスペク ト比の板状ハロゲン化銀グレインである。例えば、これらは米国特許第4,42 5,425号および同第4,425,426号に開示されいる。これは5:1、好ま しくは8:1を上回るアスペクト比、すなわち、直径と厚さとの比を有する。ハ ロゲン化銀エマルジョンは約2.5〜約6g/m2の範囲において含む合計銀被覆 においてフィルムベース上に被覆される。通常、X線記録のための感光性ハロゲ ン化銀エレメントはX線露出の間強調スクリーンを伴い、このスクリーンにより 発光される照射に露出される。スクリーンは比較的厚いホスファー層で作製され 、これはX線を光照射(例えば、可視光または赤外線照射)に変換する。このス クリーンは感光性エレメントよりも多くの部分のX線を吸収するので、これは有 用な画像を得るのに必要な照射線量を低減するのに用いられる。それらの化学組 成に応じて、ホスファーは電磁スペクトルのブルー、グリーン、レッドまたは赤 外領域において照射を発光することができ、ハロゲン化銀エマルジョンはスクリ ーンにより発光される波長領域に増感される。増感は当業者に知られるスペクト ル増感染料を用いて行われる。特に有用なホスファーは発光の波長およびそれら の効率を制御するためにドープされる希土類オキシスルフィドである。好ましく は、米国特許第3,752,704号に記載のような三価テルビウムでドープされ たランタン、ガドリニウムおよびルテニウムオキシスルフィドである。これらの ホスファーのうちで好ましいものは、約0.005%〜約8重量%のガドリニウ ムイオンが三価テルビウムイオンで置換されたガドリニウムオキシスルフィドで あり、これはUV照射、X線、カソード光線で励起した場合に約544nmに主発 光線を有するブルーグリーン領域のスペクトルを発光する。ハロゲン化銀エマル ジョンは、スクリーンにより発光される光のスペクトル領域にスペクトル的に増 感されるが、好ましくはスクリーンの最大発光波長から25nm以内、より好まし くは15nm以内、そして最も好ましくは10nm以内に増感される。 本発明による感光性ハロゲン化銀写真エレメントは露出して可視画像を形成し た後に処理されうる。処理は白黒写真、X線、マイクロフィルム、リソフィルム 、 印刷またはカラー写真のための感光性エレメントに通常用いられる方法により行 いうる。特に、白黒写真の基本的な処理工程では、白黒現像溶液で現像し、そし て定着する工程を含む。カラー写真の基本的な処理工程には、カラー現像、漂白 および定着の工程を含む。処理処方および技術は、例えば、「写真処理化学」、 L.F.メイソン(Mason)フォーカル(Focal)出版、1966年、「処理の化 学および処方」、パブリケーションJ−1、イーストマン・コダック社(197 3年)、「写真実験(Photo−Lab)インデックス、モーガン(Morgan)およびモ ーガン、ドブス・フェリー(Dobbs Ferry)、1977年、「写真および複製の ネブレットのハンドブック−材料、処理およびシステム」、バンノストランド・ ラインホルド社、第7版、1977年、および「リサーチ・ディスクロージャ」 、第17643項、1978年12月に記載されている。 本発明の目的および利点は以下の実施例によりさらに説明される。しかしなが ら、これらの実施例に記載された特定の材料および量、ならびに他の条件および 詳細は本発明を限定するものと解されるべきでない。 以下の実施例において、すべての%は特に断らない限り重量基準である。 I.バナジウムオキシドの調製 脱イオン水(232.8g)中ヒドロペルオキシド(1.56gの305水溶液 、0.0138モル、マリンクロー(Mallinckrodt)、パリ、KY)の激しく攪 拌した溶液に室温でバナジウムトリイソブトキシド(VO(O−iBU)3)(1 5.8g、0.055モル、アクゾ化学社、シカゴ、IL)を加えることにより バナジウムオキシドコロイダル分散体を調製し、これは0.22モル/kg(V2 52.0%)のバナジウム濃度の溶液を与えた。バナジウムイソブトキシドを 添加すると、この混合物は暗褐色となり、5分以内にゲル化した。攪拌を続ける と、暗褐色のゲルは壊れて不均質となり、約45分において均質な粘性暗褐色溶 液となった。試料を室温で1.5時間攪拌した。次いで、これをポリエチレンボ トルに移し、50℃の定温浴中で6日間保存して暗褐色のチクソトロピー性のコ ロイダル分散体を与えた。ゲル中のV(+4)/の濃度を過マンガン酸カリウム による滴定で測定したところ、0.072モル/kgであった。これはV(+4) のモルフラクショ ン(すなわち、V(+4)/合計バナジウム)0.33に対応する。 次いで、コロイダル分散体を脱イオン水とさらに混合することにより被覆処方 に用いる前に望まれる濃度に調製した。 II.スルホポリエステルの調製 スルホポリエステル(ポリマーA)の合成 1ガロンのポリエステルケトルに126g(6.2モル%)のジメチル5−ソ ジオスルホイソフタレート、625.5g(46.8モル%)のジメチルテレフ タレート、628.3g(47.0モル%)のジメチルイソフタレート、854 .4g(200モル%グリコール過剰)のエチレングリコール、365.2g(1 0モル%、最終ポリエステル中22重量%)のPCP−0200TMポリカプロラ クトンジオール(ユニオンカーバイド社、ダンブリー、CT)、0.7gのアン チモンオキシドおよび2.5gのナトリウムアセテートを充填した。窒素下の1 38kPa(20psi)において攪拌しながらこの溶液を180℃に加熱し、その時 点で0.7gの亜鉛アセテートを加えた。メタノールの排出が見られた。温度を 220℃に上げ、1時間保持した。次いで、圧力を下げ減圧し(0.2トル)、 温度を260℃に上げた。30分にわたり材料の粘度が増大し、その後、高分子 量、透明、粘性スルホポリエステルが排出された。DSCによれば、このスルホ ポリエステルは41.9℃のTgを有していた。理論スルホネート当量は395 4gポリマー/スルホネート1モルであった。80℃において2000gの水と4 50gのイソプロパノールとの混合物中に500gのこのポリマーを溶解させた。 次いで、この温度を95℃に上げることによりイソプロパノール(および水の一 部)を除去し、固形分21%の水分散体を得た。 スルホポリエステル(ポリマーB)の合成 密閉スターラー、温度計、還流凝結器および減圧手段を備えた1000ml三つ 口丸底フラスコに、134.03gのジメチルテレフタレート(65モル%)、 47.16gのジメチルナトリウムスルホイソフタレート(15モル%)、36 .99gのジメチルアジペート(20モル%)、131.79gのエチレングリコ ール(100モル%)、0.11gのアンチモントリオキシドおよび0.94gの ナトリウ ムアセテートを充填した。 この混合物を攪拌し、155℃に加熱し、155℃〜180℃に約2時間維持 し、その間メタノールが蒸留された。温度が180℃に達した後、0.5gの亜 鉛アセテート(エステル化触媒)を加えた。5時間以上かけて温度を徐々に23 0℃に上げ、その間にメタノールの排出が完了した。フラスコ中の圧力を0.5 トル以下に下げ、そのことによりエチレングリコールが蒸留され、約60gが回 収された。次いで、温度を250℃に上げ、1.5時間保持し、その後、乾燥窒 素で系を大気圧に戻し、反応生成物をフラスコからポリテトラフルオロエチレン の皿に移して冷却した。得られたポリエステルは45℃のDSCによるTgおよ び170℃のTm(融点)を有していた。このスルホポリエステルは1350の 理論スルホネート当量を有し、熱水(80℃)中に可溶性であった。 III.被覆混合物の調製 一般操作 脱イオン水と混合することによりバナジウムオキシドコロイダル分散体を所望 の濃度に希釈した。この溶液をスルホポリエステルの水分散体および少量の界面 活性剤と混合した。界面活性剤を加えることで被覆の濡れ特性が改良される。こ の混合物は静電気の減衰および表面抵抗測定を行うためにポリエチレンテレフタ レートまたはセルローストリアセテートのようなフィルム基材上にダブルローラ ー被覆により被覆された。帯電防止組成物はそのままフィルム基材上に被覆する ことができ、フィルム処理(例えば、火炎処理、コロナ処理、プラズマ処理)ま たは追加の層(例えば、プライマー、下塗り)は不要であった。 この被覆用品は60℃で2分間乾燥させた。それぞれの被覆試料の表面抵抗を 測定することにより被覆フィルムの帯電防止特性を測定した。表面抵抗測定は以 下の操作を用いて行った。それぞれのフィルムの試料を21℃および25%RH のセル中に24時間置き、ヒューレット−パッカード第4329A型高抵抗メー ターにより電気抵抗を測定した。5×1011を下回る抵抗値が最適である。1× 1012までの値が有用である。以下の実施例では、4種の接着値も報告する。第 1は乾燥接着値であり、写真処理前のハロゲン化銀エマルジョン層および補助ゼ ラチン層の帯電防止層への接着を意味する。第2および第3の接着値は湿潤接着 値であり、写真処理(現像剤および定着剤)中における上記層の帯電防止層への 接着を意味する。第4の接着値は乾燥接着値であり、写真処理後の上記層の帯電 防止層への接着を意味する。特に、乾燥接着は被覆フィルムの引き裂き試料によ り、フィルムの引き裂きラインに沿って3MスコッチRブランドの5959感圧 テープを貼り、そしてフィルムから素早くテープを分離することにより測定した 。層の接着は、すべての層がベースから除去されたときはゼロの値を与え、ベー スから除去される部分がない場合は10の値を与え、そしてその中間の状況には 中間の値を与えるスコラ的な方法により評価した。湿潤接着は、処理浴から取り 出した直後のフィルムに鉛筆の先で何本か線を引くことによってアスタリスクを 形成し、そのライン上を指でこすることにより評価した。この場合においても層 の接着は、層がベースからすべて除去された場合はゼロの値を与え、除去された 部分がない場合は10の値を与え、そして中間的な場合は中間の値を与えるスコ ラ的な方法により測定した。 実施例1 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.025重 量%のビニリデンクロリド、エチルアクリレートおよびイタコン酸のターポリマ ーラテックス、0.02重量%のトリトンX−100(ローム・アンド・ハース 社、フィラルデルフィア、PAの界面活性剤)を含有する水性帯電防止処方をダ ブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポリエチレンテレフタ レートフィルム上に被覆し、60℃で2分間乾燥させることにより帯電防止フィ ルムを得た(フィルム1)。 3重量%のビニリデンクロリド、エチルアクリレートおよびイタコン酸のター ポリマーラテックスを含む水性処方をフィルム1の帯電防止層の上から被覆し、 60℃で2分間乾燥させることにより0.3g/m2の乾燥重量の保護層を得た( フィルム2)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1重量%のビ ニリデンクロリド、エチルアクリレートおよびイタコン酸のターポリマーラテッ クス、0.02重量%のトリトンX−100を含む水性帯電防止処方を、ダブル ローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポリエチレンテレフタレー トフィルム上に被覆し、60℃で2分間乾燥させることにより帯電防止フィルム を得た(フィルム3)。 0.025重量%の上述のようにして調製したバナジウムオキシド、0.02 5重量%の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.02重量%のトリトンX −100を含有する水性帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2 の被覆において未処理ポリエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、 60℃で2分間乾燥させることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム4)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1重量%の上 述のスルホポリエステルポリマーA、0.02重量%のトリトンX−100を含 有する水性帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆におい て未処理ポリエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分 間乾燥させることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム5)。 1重量%のスルホポリエステルを含む水性処方をフィルム6の帯電防止層の上 に被覆し、60℃で2分間乾燥させることにより0.1g/m2の乾燥重量の保護 層を得た(フィルム6)。 フィルムの試料をフィルムベースに対する帯電防止層の接着および従来のフィ ルム処理溶液での処理後の帯電防止特性の永久性について評価した。接着は上述 のように測定した。帯電防止特性の永久性は、ハロゲン化銀カラー写真材料の処 理のための、年次写真の英国ジャーナル、1977年、第201〜205頁に記 載の標準型C41処理液における処理の前および後に表面抵抗(相対湿度25% )を測定することによりチェックした。 得られた結果を以下の表1に示す。 表1の結果は、ポリエステルフィルムベース上に被覆された単一の帯電防止層 を有する本発明のフィルムが優れた帯電防止特性を提供し、および処理後におけ る抵抗の変化が少ないかまたは無いことを示す。すべてのフィルムについて帯電 防止被覆のフィルムベースの接着は良好であった。スルホポリエステルポリマー Aの代わりにスルホポリエステルポリマーB、AQ55TMスルホポリエステル分 散体(イーストマン・コダック社、キングスポート、TNの製品)およびAQ2 9TMスルホポリエステル分散体(イーストマン・コダック社、キングスポート、 TNの製品)を用いた場合も同様の結果が得られた。 実施例2 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.025重 量%のビニリデンクロリド、エチルアクリレートおよびイタコン酸のターポリマ ーラテックス、0.02重量%のトリトンX−100(ローム・アンド・ハース 社、フィラルデルフィア、PAの界面活性剤)を含有する水性帯電防止処方をダ ブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理のセルローストリアセ テートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させることにより帯電防 止フィルムを得た(フィルム1)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1重量%のビ ニリデンクロリド、エチルアクリレートおよびイタコン酸のターポリマーラテッ クス、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性帯電防止処方をダブ ルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆で未処理セルローストリアセテートフィ ルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させることにより帯電防止フィルム を得た(フィルム2)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.025重 量%の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.02重量%のトリトンX−1 00を含有する水性帯電防止処方をダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆 において未処理セルローストリアセテートフィルムベース上に被覆し、60℃で 2分間乾燥させることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム3)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1重量%の上 述のスルホポリエステルポリマーA、0.02重量%のトリトンX−100を含 有する水性帯電防止処方をダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆で未処理 セルローストリアセテートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させ ることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム4)。 実施例1に記載したのと同様に、帯電防止層のフィルムベースに対する接着お よび従来のフィルム処理溶液中での処理後の帯電防止特性の永久性についてフィ ルム試料を評価した。 得られた結果を以下の表2に示す。 表2の結果は、本発明のフィルムが優れた帯電防止特性を提供し、処理後にお いて抵抗が余り変化していないことを示す。フィルムベースに対する帯電防止被 覆の接着は、接着性が悪いフィルム2を除きすべてのフィルムについて良好であ った。スルホポリエステルポリマーAの代わりにスルホポリエステルポリマーB 、AQ55TMスルホポリエステル分散体(イーストマン・コダック社、キングス ポート、TNの製品)およびAQ29TMスルホポリエステル分散体(イーストマ ン・コダック社、キングスポート、TNの製品)を用いて同様の結果を得た。 実施例3 ゼラチンで下塗りされたセルローストリアセテート支持ベースに以下の層を以 下の順番で被覆することによりフィルムAを調製した。 (a)0.27g/m2の銀被覆および1.33g/m2のゼラチン被覆を有するゼ ラチン中に分散されたブラックコロイダル銀の層。 (b)0.97g/m2のゼラチンを含有する中間層。 (c)トリクレシルホスフェートとブチルアセトアニリドとの混合物中に分散 された、0.354g/m2の被覆でシアン染料カプラーC−1を、0.024g/ m2の被覆でシアン染料形成DIRカプラーC−2を、そして0.043g/m2の 被覆でマゼンタ着色されたシアン染料形成カプラーC−3を含む、0.71g/m2 の合計銀被覆および0.94g/m2のゼラチン被覆における、イオウおよび金増 感低感度臭化ヨウ化銀エマルジョン(2.5%のヨウ化銀モルおよび0.18μ mの平均グレイン寸法を有する)を含有する低感度赤色感受性ハロゲン化銀エマ ルジョンの層。 (d)トリクレシルホスフェートとブチルアセトアニリドとの混合物中に分散 された、0.333g/m2の被覆でシアン染料形成カプラーC−1を、0.02 2g/m2の被覆でシアン染料形成DIRカプラーC−2を、そして0.052g/ m2の被覆でマゼンタ着色されたシアン染料形成カプラーC−3を含有する、0. 84g/m2の銀被覆および0.83g/m2のゼラチン被覆における、イオウおよび 金増感塩化臭化ヨウ化銀エマルジョン(7%のヨウ化銀モルおよび5%の塩化銀 モルおよび0.45μmの平均グレイン寸法を有する)を含有する中感度赤色感 受性ハロゲン化銀エマルジョンの層。 (e)トリクレシルホスフェートとブチルアセトアニリドとの混合物中に分散 された、2種のシアン染料形成カプラー、0.224g/m2の被覆でカプラーC −1(シアノ基含有)および0.032g/m2の被覆でカプラーC−4を、およ び0.018g/m2の被覆でシアン染料形成DIRカプラーC−2を含む、1. 54g/m2の銀被覆および1.08g/m2のゼラチン被覆における、イオウおよび 金増感臭化ヨウ化銀エマルジョン(12%のヨウ化銀モルおよび0.11μmの 平均グレイン寸法を有する。)を含有する高感度赤色感受性ハロゲン化銀エマル ジョンの 層。 (f)0.183g/m2の被覆で2−クロロ−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5 −トリアジンゼラチン硬化剤H−1を含有する、1.11g/m2のゼラチンを含 む中間層。 (g)およびトリクレシルホスフェート中に分散された、0.537g/m2の被 覆でマゼンタ染料形成カプラーM−1を、0.017g/m2の被覆でマゼンタ染 料形成DIRカプラーM−2を、0.079g/m2の被覆でイエロー着色された マゼンタ染料形成カプラーM−3を、0.157g/m2のイエロー着色されたマ ゼンタ染料形成カプラーM−4を含む、1.44g/m2の銀被覆および1.54g /m2のゼラチン被覆における63%w/wの層(c)の低感度エマルジョンと37 %w/wの層(d)の中感度エマルジョンのとのブレンドを含有する低感度グリー ン感受性ハロゲン化銀エマルジョンの層。 (h)トリクレシルホスアェート中に分散された、0.498g/m2のマゼンタ 染料形成カプラーM−1を、0.016g/m2の被覆でマゼンタ染料形成DIR カプラーM−2を、0.021g/m2の被覆でイエロー着色されたマゼンタ染料 形成カプラーM−3を、そして0.043g/m2の被覆でイエロー着色されたマ ゼンタ染料形成カプラーM−4を含む、1.60g/m2の銀被覆および1.03g /m2のゼラチン被覆における、層(e)のエマルジョンを含む高感度グリーン感 受性ハロゲン化銀エマルジョンの層。 (i)1.06g/m2のゼラチンを含有する中感度層。 (j)0.148g/m2の被覆で2−クロロ−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5 −トリアジンゼラチン硬化剤H−1を含有する、1.18g/m2のゼラチンを含 有するイエローフィルター層。 (k)ジエチルラウレートとジブチルフタレートとの混合物中に分散された、 0.53g/m2の銀被覆および1.65g/m2のゼラチン被覆における60%w/w の層(c)の低感度エマルジョンと40%w/wの層(d)の中感度エマルジョンと のブレンド、および1.042g/m2の被覆でイエロー染料形成カプラーY−1 および0.028g/m2の被覆でイエロー染料形成DIRカプラーY−2を含有 する低感度 ブルー感受性ハロゲン化銀エマルジョンの層。 (l)ジエチルラウレートとジブチルフタレートとの混合物中に分散された、 0.791g/m2の被覆でイエロー染料形成カプラーY−1を、そして0.02 1g/m2の被覆でイエロー染料形成DIRカプラーY−2を含む、0.90g/m2 の銀被覆および1.24g/m2のゼラチン被覆における層(e)のエマルジョンを 含有する高感度ブルー感受性ハロゲン化銀エマルジョンの層。 (m)0.1g/m2の被覆でUV吸収剤UV−1(2個のシアノ基を有する)を 含有する1.28g/m2のゼラチンの保護層。 (n)2.5μmの平均直径を有するビーズの形態の0.273g/m2のポリメ チルメタクリレート艶消剤MA−1および0.468g/m2の被覆における2− クロロ−4,6−ジヒドロキシ−1,3,5−トリアジン硬化剤H−1を含む0. 73g/m2のゼラチンのトップコート層。ハロゲン化銀エマルジョン層の合計銀 被覆は6.99g/m2であった。 セルローストリアセテートフィルムベースのハロゲン化銀エマルジョンおよび 補助層と反対側上にポリスチレンスルホン酸とセルロースアセテートを含有する 裏材料帯電防止層を0.4g/m2の合計被覆で被覆した。 フィルムBは、ゼラチンで下塗りされたセルローストリアセテート支持体にフ ィルムAと同一のハロゲン化銀エマルジョンおよび補助層を被覆することにより 調製した。セルローストリアセテートフィルムベースのハロゲン化銀エマルジョ ンおよび補助層の反対側に、0.025重量%の上述のように調製したバナジウ ムオキシド、1重量%の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.02重量% の10%トリトンX−100を含む水性帯電防止処方を6ml/m2の被覆において ダブルローラー被覆し、60℃で2分間乾燥させることにより裏材料帯電防止層 を得た。 フィルムAおよびB、およびコダカラー・ゴールドISO100およびフジカ ラー・SHR・ISO100カラープリントフィルムの市販品を試料とし、実施 例1と同様にして従来のフィルム処理溶液中で処理した後の帯電防止特性の永久 性を評価した。 得られた結果を表3に示す。 表3の結果は、本発明のフィルムが優れた帯電防止特性を提供し、処理後にお いて抵抗の重大な変化が比較的ないことを示す。 実施例3で用いる化合物の式を以下に示す。 シアン染料形成カプラーC−1 シアン染料形成カプラーC−2 マゼンタ着色されたシアン染料形成カプラーC−3 シアン染料形成カプラーC−4 マゼンタ染料形成カプラーM−1 マゼンタ染料形成DIRカプラーM−2 イエロー着色されたマゼンタ染料形成カプラ−M−3 イエロー染料形成カプラーY−1 イエロー染料形成DIRカプラーY−2 UV吸収剤UV−1 艶消剤MA−1 ゼラチン硬化剤H−1 実施例4 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1重量%の上 述のスルホポリエステルポリマーA、0.02重量%のトリトンX−100を含 有する水性帯電防止処方を6ml/m2の被覆において未処理ポリエチレンテレフタ レートフィルムベース上にダブルローラー被覆で被覆し、60℃で2分間乾燥さ せて帯電防止フィルムを得た(フィルム1)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.7重量% の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.3重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方をダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポリ エチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させる ことにより帯電防止フィルムを得た(フィルム2)。 フィルム1および2の帯電防止層を、ハレーション防止染料、界面活性剤およ び硬化剤を含有する従来のゼラチンハレーション防止層、および艶消剤、界面活 性剤および硬化剤を含有するゼラチン保護層でオーバーコートした(それぞれフ ィルム3および4)。この2層は約pH6において被覆した。合計ゼラチンg/m2 は4.5であり、厚さは約4.5μmであった。 以下の表4は表面抵抗の値および乾燥および湿潤接着(ハレーション防止層と 帯電防上層との間)の値を示す。 ゼラチンハレーション防止層でオーバーコートされた本発明による帯電防止層 を有するフィルム4は良好な帯電防止特性と良好な乾燥および湿潤接着を示す。 実施例5 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.73重量 %の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.3重量%のγ−グリシドキシプ ロピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水 性帯電防止処方をダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆で未処理ポリエチ レンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させること により帯電防止フィルムを得た(フィルム1)。 0.0375重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1重量%の 上述のスルホポリエステルポリマーA、0.26重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方をダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆で未処理ポリエチレ ンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させることに より帯電防止フィルムを得た(フィルム2)。 フィルム1およびフィルム2の帯電防止層を、金およびイオウで化学的に増感 し、シアニン染料でグリーン光に光学的に増感したゼラチノ−臭化銀エマルジョ ンを含有する感光性エマルジョンでオーバーコートした。このエマルジョンは、 片面あたり2g/m2の銀被覆および1.6g/m2のゼラチン被覆で被覆した。片面 あたり1.1g/m2のゼラチンおよび硬化剤を含有するゼラチン保護層をそれぞ れのエマルジョン層上に被覆した(それぞれフィルム3および4)。 米国特許第4,424,273号の実施例3に記載のようにして帯電防止フィル ムベースを調製した。帯電防止フィルムベースは、ビニリデンクロリド−イタコ ン酸−メチルアクリレートターポリマーを含有するプライマーで両面が被覆され たポリエチレンテレフタレートフィルムベースおよびポリビニルアルコールとベ ンズアルデヒド−2,4−ジスルホン酸との反応により得られる伝導性ポリマー を含有する下塗りから成る。次いで、帯電防止層はフィルム3および4のエマル ジョン層および保護層でオーバーコートされた(フィルム5)。 以下の表5はフィルム3〜5で得られた結果を示す。 この結果は、本発明により作製されたフィルム3および4の表面抵抗および接 着(ハロゲン化銀エマルジョン層および帯電防止層の間)の良好な値を示す。 実施例6 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.7重量% の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.3重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポ リエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させ ることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム1)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.8重量% の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.2重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポ リエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させ ることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム2)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、0.9重量% の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.1重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポ リエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させ ることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム3)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1.0重量% の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.5重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポ リエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させ ることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム4)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1.2重量% のスルホポリエステルポリマーA、0.3重量%のγ−グリシドキシプロピルト リメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性帯電防 止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポリエチ レンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させること により帯電防止フィルムを得た(フィルム5)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1.35重量 %の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.15重量%のγ−グリシドキシ プロピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する 水性帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処 理ポリエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥 させることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム6)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1.4重量% の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.6重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポ リエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させ ることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム7)。 0.025重量%の上述のように調製したバナジウムオキシド、1.6重量% の上述のスルホポリエステルポリマーA、0.4重量%のγ−グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、0.02重量%のトリトンX−100を含有する水性 帯電防止処方を、ダブルローラー被覆を用いて6ml/m2の被覆において未処理ポ リエチレンテレフタレートフィルムベース上に被覆し、60℃で2分間乾燥させ ることにより帯電防止フィルムを得た(フィルム8)。 フィルム1〜8のそれぞれ帯電防止層を、ハレーション防止染料、界面活性剤 および硬化剤を含有する従来のゼラチンハレーション防止層、および艶消し剤、 界面活性剤および硬化剤を含有するゼラチン保護層でオーバーコートした(それ ぞれフィルム9〜16)、この2層は約pH6において被覆した。合計ゼラチンg /2は4.5であり、厚さは約4.5μmであった。 以下の表6は、3MのRC5処理液(グラフィック技術フィルムのための処理 ケミストリー)および3MのXP515処理液(X線フィルムのための処理ケミ ストリー)中で写真処理前および写真処理後の25%R.H.および21℃にお いて測定した表面抵抗の値である。 これらの結果は、フィルム1〜16について、バナジウムオキシドと合計固形 分との比又は接着促進剤の%の適当な選択により、処理前、ラジオグラフ処理後 の帯電防止特性の永久性およびリソグラフ処理後の帯電防止特性の永久性の表面 抵抗の良好な値を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カウシュ、ウィリアム・エル アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ 州、セント・ポール、ポスト・オフィス・ ボックス33427番(番地の表示なし) (72)発明者 マルティノ、エリオ アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ 州、セント・ポール、ポスト・オフィス・ ボックス33427番(番地の表示なし) (72)発明者 モリソン、エリック・ディー アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ 州、セント・ポール、ポスト・オフィス・ ボックス33427番(番地の表示なし) (72)発明者 バルセッキ、アルベルト アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ 州、セント・ポール、ポスト・オフィス・ ボックス33427番(番地の表示なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ポリマーフィルムベース、少なくとも1つのハロゲン化銀エマルジョン層 、およびその粒子が少なくとも10の数平均アスペクト比を有するコロイダルバ ナジウムオキシドおよび該ポリマーフィルムベースの少なくとも片側に接着され たスルホポリエステルを含む帯電防止層、を有する感光性写真エレメント。 2.前記ポリマーフィルムベースがポリエステルフィルムベースまたはセルロ ースエステルフィルムベースを包含する請求項1記載の感光性写真エレメント。 3.前記スルホポリエステルが、式 [式中、Mはアルカリ金属カチオンまたはアンモニウムカチオンであり、R1は スルホ置換アリーレンまたは脂肪族基であり、R2はアリーレン基であり、R3は アルキレン基であり、R4はアルキレン基またはシクロアルキレン基である。] で示される請求項1記載の感光性写真エレメント。 4.バナジウムオキシドとスルホポリエステルとの重量比が1:20〜1:80 0の範囲である請求項1記載の感光性写真エレメント。 5.前記帯電防止層が10mg/m2〜1g/m2の範囲の被覆重量を有する請求項 1記載の感光性写真エレメント。 6.前記フィルムベースの少なくとも片側に接着されたハロゲン化銀エマルジ ョン層を有する請求項1記載の感光性写真エレメント。 7.前記帯電防止層が接着促進化合物を含有する請求項1記載の感光性写真エ レメント。 8.前記接着促進化合物が、式 [式中、R5は20炭素原子未満の二価炭化水素ラジカルであり、R6は水素、1 0炭素原子未満の脂肪族炭化水素ラジカルまたは10炭素原子未満のアシルラジ カルであり、nは0または1であり、そしてmは1〜3である。] で示されるエポキシ−シラン化合物である請求項7記載の感光性写真エレメント 。 9.エポキシ−シランとスルホポリエステルとの重量比が0.1〜0.6の範 囲である請求項8記載の感光性写真エレメント。 10.前記接着促進剤が非シランエポキシオリゴマーまたはポリマー化合物で ある請求項7記載の感光性写真エレメント。
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