JPH05119433A - プラスチツクフイルム - Google Patents

プラスチツクフイルム

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JPH05119433A
JPH05119433A JP30426991A JP30426991A JPH05119433A JP H05119433 A JPH05119433 A JP H05119433A JP 30426991 A JP30426991 A JP 30426991A JP 30426991 A JP30426991 A JP 30426991A JP H05119433 A JPH05119433 A JP H05119433A
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JP
Japan
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resin
group
film
plastic film
layer
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JP30426991A
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Noriki Tachibana
範幾 立花
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Konica Minolta Inc
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は接着性、帯電防止性に優れた
写真感光材料用プラスチックフィルムを提供することに
ある。 【構成】 本発明はプラスチックフィルム基材の少なく
とも片面に、ポリマーバインダーおよび五酸化バナジウ
ムを含有する層を設けた後、少なくとも一方向に延伸し
て形成されることを特徴とするプラスチックフィルムに
関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止されたプラスチ
ックフィルムに関し、さらに詳しくは接着性、帯電防止
性ともに優れた写真感光材料用プラスチックフィルムに
関する。
【0002】
【発明の背景】ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レンなどのプラスチックフィルム(特にポリエチレンテ
レフタレートのようなポリエステルフィルム)は、機械
的強度、耐熱性、耐薬品性、透明性等に優れ、磁気テー
プ用ベースフィルム、写真フィルム等の用途に広く用い
られている。しかしこれらのプラスチックフィルムは、
摩擦や剥離などにより帯電し易く、塵埃の吸引、電撃、
引火など各種の弊害を起こすことが知られている。例え
ばプラスチックフィルムを支持体として用いたハロゲン
化銀写真感光材料においては、製造の際に、巻き取り、
巻き返しや感光層をはじめとする各種被膜層の塗布およ
び乾燥時の搬送などの工程において、他の物質との間で
摩擦や剥離が生ずることにより帯電し、これを放電する
際に、写真感光材料を感光し、スタチックマークが発生
する。かかるスタチックマークの発生は写真フィルムの
商品価値を著しく損ね、場合によっては商品価値を全く
失なわせることになる。またこのように静電荷が蓄積さ
れるとフィルム表面にゴミを付着させやすくなり、また
均一な塗布が行えないなどの2次的な故障を発生させる
原因となる。
【0003】かかる静電電荷の蓄積によって誘起される
写真感光材料のスタチックマークは写真感光材料の感度
が良くなるにつれ、また処理速度が増加するにつれ顕著
となる。特に最近では写真感光材料の高感度化および高
速塗布、高速撮影、高速自動処理化等の苛酷な取り扱い
を受ける機会が増えたので、スタチックマークがますま
す発生し易くなってきた。
【0004】従来から帯電故障の改善のために、導電性
を向上させて蓄電した電荷が放電する前に短時間で電荷
を逸散させる方法がとられてきた。使用することができ
る帯電防止剤としては例えば米国特許第2,118,059号、
同2,139,778号、同2,982,651号および同2,591,590号の
各明細書に記載されている界面活性剤や米国特許第3,07
2,484号、同2,725,297号、同3,033,679号および同2,71
0,402号の各明細書に記載されているポリマー類等が知
られている。しかしながらこれらの多くの物質はその導
電性に湿度依存性があるので、低湿度下では導電性層と
しての機能を失なってしまうという大きな欠点があっ
た。
【0005】このような問題に対し米国特許第4,203,76
9号において五酸化バナジウムを帯電防止処理剤として
用いる技術が開示されているが、例えば十分な導電性を
得ようとして五酸化バナジウムを多量に用いる場合には
膜付が劣化し実用上好ましくないという問題があった。
【0006】
【発明が解決すべき課題】本発明は上記問題点を解決す
べくなされたものであり、本発明の目的は接着性、帯電
防止性に優れた写真感光材料用プラスチックフィルムを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、プ
ラスチックフィルムの少なくとも片面に、ポリマーバイ
ンダーおよび五酸化バナジウムを含有する層を設けた
後、少なくとも一方向に延伸して形成されることを特徴
とするプラスチックフィルムによって達成される。
【0008】以下本発明を更に詳しく説明する。
【0009】本発明のプラスチックフィルムは、フィル
ムの少なくとも片面にポリマーバインダーおよび五酸化
バナジウムを含有する層(以下下引層ということもあ
る)を設けた後、少なくとも一方向に延伸して形成され
る。
【0010】本発明に用いられるポリマーバインダーと
しては水溶性あるいは水分散性のポリマーが好ましく、
例えばポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、ブタジエン
系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、あるいは
それらの混合物が挙げられる。
【0011】本発明においては水溶性あるいは水分散性
のポリマーの中でもポリウレタン系樹脂、ポリエステル
系樹脂またはアクリル系樹脂を使用することが接着性、
透明性の点から特に好適である。
【0012】本発明に好ましく用いられるポリウレタン
系樹脂の具体例としては、ポリウレタンがカルボン酸塩
基、スルホン酸塩基、硫酸半エステル塩基の少なくとも
一種を有するものが挙げられ、その中でも特にアンモニ
ウム塩となったものも挙げることができる。
【0013】又ポリエステル系樹脂の具体例としては、
5−スルホソジウムイソフタリックアシドを0.5〜20モ
ル%共重合したポリエステル、ポリエチレングリコール
やエチレンオキシド、プロピレンオキシドを1〜30モル
%共重合したものを挙げることができる。その中でも酸
成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸の少
なくとも1種を、又アルコール成分としてエチレングリ
コールあるいはヘキサングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、テトラメチレングリコール、ポリエチレングリコー
ルの少なくとも1種を有し、5重量%稀釈時の水溶液又
は水分散液の粘度が3〜6cpsであるポリエステルが接
着性、帯電防止性の点から特に好ましい。
【0014】アクリル系樹脂としては、アルキルアクリ
レートあるいはアルキルメタクリレートを主要な成分と
するものを挙げることができる。この場合該成分を30〜
99.9モル%含有し、かつこれらと共重合可能でかつ官能
基を有するビニル単量体成分を接着性向上のため70〜0.
1モル%含有する水溶性あるいは水分散性樹脂が好まし
い。本発明に好ましく用いられるアクリル系樹脂の数平
均分子量は20万〜100万であることが好ましい。
【0015】アクリル系樹脂中のアルキルアクリレート
あるいはアルキルメタクリレートを30モル%以上含有す
ると塗布形成性、塗膜の強度、耐ブロッキング性が良好
になり99.9モル%以下含有することにより共重合成分と
して特定の官能基を有する化合物をアクリル系樹脂に導
入することにより、水溶化、水分散化しやすくすると共
にその状態を長期にわたり安定にし、さらに塗布層とポ
リエステルフィルム層との接着性の改善、塗布層内での
反応による塗布層の強度、耐水性、耐薬品性の改善、更
に写真感光材料と他の材料との接着性の改善などをはか
ることができる。
【0016】アルキルアクリレートあるいはアルキルメ
タクリレートのアルキル基としては、具体的にはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘ
キシル基、ラウリル基、ステアリル基、シクロヘキシル
基などが挙げられる。
【0017】アルキルアクリレートあるいはアルキルメ
タクリレートと共重合可能でかつ官能基を有するビニル
単量体としては、樹脂に親水性を付与して樹脂の水分散
性を良好にする官能基を有するもの、あるいは樹脂とポ
リエステルフィルムや、下塗り層上に設ける他の塗布層
との接着性を良好にする官能基を有するものが好まし
く、好ましい官能基としては、カルボキシル基及び/又
はその塩、酸無水物基、スルホン酸基及び/又はその
塩、アミド基又はアルキロール化されたアミド基、アミ
ノ基(置換アミノ基を含む)又はアルキロール化された
アミノ基あるいは及び/又はそれらの塩、水酸基、エポ
キシ基等が挙げられる。特に接着性、水溶性、水分散性
の点から好ましい官能基としてはカルボキシル基及び/
又はその塩、酸無水物基、エポキシ基等である。上記官
能基は樹脂中に二種以上含有されていてもよい。
【0018】本発明においてはアルキルアクリレートあ
るいはアルキルメタクリレートと共重合可能でかつ官能
基を有するビニル系単量体として、反応性官能基、自己
架橋性官能基、親水性基などの官能基を有する下記の化
合物類を使用することができる。
【0019】カルボキシル基及び/又はその塩、あるい
は酸無水物基を有する化合物としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロ
トン酸、これらのカルボン酸のナトリウムなどとの金属
塩、アンモニア塩あるいは無水マレイン酸などが挙げら
れる。
【0020】スルホン酸基及び/又はその塩を有する化
合物としては、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン
酸、これらのスルホン酸のナトリウムなどとの金属塩、
アンモニア塩などが挙げられる。
【0021】アミド基あるいはアルキロール化されたア
ミド基を有する化合物としては、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、メチロー
ル化アクリルアミド、メチロール化メタクリルアミド、
ウレイドビニルエーテル、β−ウレイドイソブチルビニ
ルエーテル、ウレイドエチルアクリレートなどが挙げら
れる。
【0022】アミノ基あるいはアルキロール化されたア
ミノ基及び/又はその塩を有する化合物としては、ジエ
チルアミノエチルビニルエーテル、2−アミノエチルビ
ニルエーテル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2
−アミノブチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルビニルエーテ
ル、それらのアミノ基をメチロール化したもの、ハロゲ
ン化アルキル、ジメチル硫酸、サルトンなどにより4級
塩化したものなどが挙げられる。
【0023】水酸基を有する化合物としては、β−ヒド
ロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、β−ヒドロキシ
ビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテ
ル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタク
リレートなどが挙げられる。
【0024】エポキシ基を有する化合物としては、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどが
挙げられる。
【0025】本発明においてはさらに上記以外にアクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン類、ブチル
ビニルエーテル、マレイン酸モノあるいはジアルキルエ
ステル、フマル酸モノあるいはジアルキルエステル、イ
タコン酸モノあるいはジアルキルエステル、メチルビニ
ルケトン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、
ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルトリメトキ
シシランなどを併用してもよい。但し本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0026】本発明に用いられる五酸化バナジウムに関
しては米国特許第4,203,769号第4頁又は9頁記載のも
のを使用することが好ましく、特に銀ドープされたもの
が好ましい。本発明において五酸化バナジウムは、コロ
イド状水溶液でポリマーバインダーと混合される。混合
される時のポリマーバインダーと五酸化バナジウムの割
合は重量比で30/70〜99/1の範囲であることが好まし
く、特に40/60〜90/10の範囲であることが好ましい。
【0027】ポリマーバインダーと五酸化バナジウムと
の混合物は水性分散液の状態で塗布されることが好まし
い。その場合、塗布助剤として界面活性剤、水溶性ポリ
マー等を添加しても良い。また支持体を巻き取る際のブ
ロッキングを防止するためにマット剤を混合しても良
い。用いられるマット剤としては無機微粒子が好まし
い。
【0028】上記無機微粒子の具体例としては、シリ
カ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カオ
リン、タルク、マイカ、炭酸カルシウムなどを挙げるこ
とができる。無機微粒子の粒径は、平均粒径0.01〜10μ
mが好ましく、より好ましくは0.05〜5μm、更に好まし
くは0.08〜2μmであり、塗剤中の固形分に対する配合
比は、重量比で0.05〜5部が好ましく、より好ましくは
0.1〜1部である。
【0029】前記下引層用塗布液の濃度は、ポリマーバ
インダーおよび五酸化バナジウムを0.5〜20wt%含有す
るものが好ましく、更に好ましくは1〜10wt%のもので
ある。
【0030】本発明においては下引層用塗布液を塗布後
少なくとも一方向に延伸されるが、その際の条件として
は延伸温度が85〜135℃であることが好ましく、更に好
ましくは95〜130℃である。延伸速度は、延伸温度によ
って、適宜選択する必要があり、例えば、延伸温度85℃
の場合、5〜15m/分、135℃の場合、20〜70m/分で
ある時好適な塗膜を得ることができる。延伸倍率は1.5
〜5倍が好ましく、特に好ましくは2〜3倍である。ま
た熱固定温度は190〜250℃であることが好ましい。
【0031】本発明においては前記下引層用塗布液をプ
ラスチックフィルムの未延伸時又は1軸延伸後のいづれ
に塗布しても良いが1軸延伸後に塗布することが好まし
い。
【0032】次に、本発明のプラスチックフィルムを製
造する方法について説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0033】ポリエステル樹脂を所定の温度で溶融し、
冷却ドラムの上にシート状に押出し、所定の温度で縦方
向に所定の倍率で延伸する。本発明においては前記下引
層用塗布液を延伸後の一軸延伸ポリエステルフィルム上
にそのまま塗布しても良いが、塗布性や支持体との密着
性を向上させるために空気中、その他各種雰囲気中でコ
ロナ放電処理を施しておくことがより好ましい。
【0034】塗布方法としては、グラビアコート、リバ
ースコート、バーコート、スプレーコートなど公知の方
法を用いることができる。下引層用塗布液塗布後の一軸
延伸ポリエステルフィルムに対し連続的に適当な乾燥を
施し、あるいは乾燥しつつ先の延伸方向に対して直角方
向に延伸し、熱処理を行なうか、あるいは直角方向に延
伸を行なった後、前記縦方向に再延伸し、熱処理を行な
う。このような熱処理によりフィルムの透明性、接着性
を向上させることができる。
【0035】本発明に用いられるプラスチックフィルム
基材としては、二軸延伸できるものであれば特に制限は
ないが、透明性やコストの点から、ポリエステル、ポリ
オレフィン等を用いることが好ましい。
【0036】本発明においては耐水性を向上させるため
に前記下引層用塗布液に硬化剤等を含有させることもで
きる。好ましく用いられる硬化剤としては例えばアジリ
ジン系、エポキシ系等の硬化剤が挙げられる。
【0037】本発明のプラスチックフィルムは、写真感
光材料に適用することができる。本発明のプラスチック
フィルムを写真感光材料に適用する場合、プラスチック
フィルムと写真感光層との間に接着層を設けることが好
ましい。このように設けられる接着層は、写真感光層を
形成する親水性コロイド層と下引層との接着性を向上さ
せるばかりではなく、五酸化バナジウムの拡散を抑え帯
電防止性を維持する作用も持つ。前記接着層としては、
例えば米国特許5,006,451号記載のバリヤー層をそのま
ま用いることができる。
【0038】本発明のプラスチックフィルムが写真感光
材料に用いられる場合、本発明における下引層の上方に
少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層が設けられる。該
ハロゲン化銀乳剤層に含有されるハロゲン化銀乳剤とし
ては、通常の種々のハロゲン化銀乳剤を任意に用いるこ
とができる。該乳剤は、常法により化学増感することが
でき、増感色素を用いて、所望の波長域に光学的に増感
できる。
【0039】また、ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止
剤、安定剤、硬膜剤等を加えることができる。該乳剤の
バインダーとしては、前記の如き親水性コロイドが用い
られるがゼラチンを用いるのが有利である。
【0040】ハロゲン化銀乳剤層、その他の親水性コロ
イド層は、硬膜剤を用いて膜強度を高めることができる
がこのような硬膜剤としてはアルデヒド系、アジリジン
系、イソオキサゾール系、エポキシ系、ビニルスルホン
系、アクリロイル系、カルボジイミド系、トリアジン
系、高分子型、その他マレイミド系、アセチレン系、メ
タンスルホン酸エステル系の各種硬膜剤を単独もしくは
組み合せて使用することができる。又、可塑剤、水不溶
性又は難溶性合成ポリマーの分散物(ラテックス)、カ
プラー、塗布助剤、帯電防止剤、更にはホルマリンスカ
ベンジャー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、画像安定
剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅
延剤や漂白促進剤等を含有させることもできる。
【0041】本発明が写真感光材料に用いられる場合に
は上記ハロゲン化銀乳剤層以外にも保護層、フィルター
層、バックコーティング層、ハレーション防止層、イラ
ジエーション防止層、中間層等の補助層等の親水性コロ
イド層を設けることができる。
【0042】本発明のプラスチックフィルムはX線感光
材料、印刷感光材料、撮影用感光材料、観賞用感光材料
等種々の写真感光材料に適用することができる。
【0043】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて詳細に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0044】実施例1 Tダイから280℃でフィルム状に溶融押出したポリエチ
レンテレフタレートを冷却ドラム上で急冷して未延伸フ
ィルム(厚さ1000μm)を得た。次いでこの未延伸フィ
ルムを75℃に予熱しタテ延伸(3倍)してポリエチレン
テレフタレートフィルムを得た。
【0045】得られたポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの表面をコロナ放電処理した後下記下引層用塗布液
を塗布し、テンター内にて乾燥・予熱後100℃でヨコ延
伸(3倍)しさらに220℃で熱固定して膜厚0.3g/m
2(ポリマー換算)の下引層(下記組成)を設けて試料
1〜3を作製した。 下引層用塗布液組成 ポリマーバインダー(表1に記載) 1 g V25 1 g ノニオン性活性剤(a) 0.3 g 水を加えて 1リットルとする
【0046】
【化1】 得られた各試料について以下に示す評価を行なった。そ
の結果を表1に示す。
【0047】接着性の評価 試料1〜3の下引層の面に45°の切り傷をカミソリにて
入れ、セロテープを圧着し、急激に引き剥がし、下引層
の剥離した面積を下記基準に従い5段階で評価した。 評価基準: 1:接着力は非常に弱く、完全に剥離される。 2:50%以上が剥離される。 3:10〜50%程度が剥離される。 4:接着力はかなり強く、10%未満しか剥離されない。 5:接着力は非常に強く全く剥離されない。 評価4以上ならば実用上充分な接着性であるとみなせ
る。
【0048】表面固有抵抗の評価 試料1〜4の表面固有抵抗を川口電機社製 テラオーム
メーターVE−30を用いて、印加電圧100V,23℃,20
%R.H.の条件下で測定した。
【0049】比較例−1 厚さ100μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの両面にコロナ放電処理を行った後、下記組成の塗
布液を乾燥後の重量が20mg/m2となるように塗設して、
比較用試料4を作成した。 塗布液組成 ・塩化ビニリデン/アクリロニトリル/アクリル酸=80/19/1(mol%) の共重合ラテックス(固形分,3g/リットル) 500ml ・V25溶液(3.7g/リットル) 500ml 得られた比較用試料4について実施例1と同様の評価を
行なった。その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1から明らかなように本発明の試料1〜
3は接着性、帯電防止性ともに優れていることがわかっ
た。
【0052】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
り接着性、帯電防止性に優れた写真感光材料用のプラス
チックフィルムを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/85 1/91

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルム基材の少くとも片
    面に、ポリマーバインダーおよび五酸化バナジウムを含
    有する層を設けた後、少なくとも一方向に延伸して形成
    されることを特徴とするプラスチックフィルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリマーバインダーが、ポリエステ
    ル系樹脂、アクリル系樹脂およびポリウレタン系樹脂か
    らなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴
    とする請求項1記載のプラスチックフィルム。
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