JPS5931061B2 - カラ−放射線透過写真術に関する改良 - Google Patents

カラ−放射線透過写真術に関する改良

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JPS5931061B2
JPS5931061B2 JP10688275A JP10688275A JPS5931061B2 JP S5931061 B2 JPS5931061 B2 JP S5931061B2 JP 10688275 A JP10688275 A JP 10688275A JP 10688275 A JP10688275 A JP 10688275A JP S5931061 B2 JPS5931061 B2 JP S5931061B2
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カレル バン ド−ルセラエ−ル マルセル
アンリ ボラン ロマン
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なる放射線写真記録材料ならびに該記録材
料と増感紙(Intensifyingscreen)
との組合せを用い放射線写真を作ることに関するもので
ある。
1973年5月22日付で特許されたジヤクエスーエリ
ー ・ボーリーズの米国特許第3734735号から単
色像を任意的に銀像と共に作るための放射線写真法は公
知である。
この方法で得られる単色像は対応する黒白像中に含まれ
るものより多くの情報の容易な視覚的検索を可能とする
。上記方法は次の如き各工程を含む。
(1)少なくとも現像時に露光されたハロゲン化銀の助
けによりあるいは多分他の物質群いわゆる酸化された発
色現f−との反応により写真材料中で1層あるいは多層
のハロゲン化銀乳剤層により つの原色スペクトル域、
好ましくは赤および緑を主として吸収する単色像を作り
うる物質あるいは物質群を含む写真ハロゲン化銀材料中
に現像可能な銀潜像群として透過放射線を直接的あるい
は間接的に記録する工程;(2)その場での酸化により
あるいはカラーカップリング剤所謂カラーカップラ−群
との酸化的カップリングにより前記単色像と共に銀像群
を作る還元性物質(2)により記録された潜イ崩を現像
する工程、および(3)得られた単色像を、任意的に銀
イ崩を除去した後、白色光で調べ、また任意的にそれを
分光組成が単色像により変調されるようなものであフ
る着色光により調べる例えば染料像が赤および緑色光を
吸収あるいは変調する場合には黄色あるいは赤色光で調
べる工程。
この方法に用いられるハロゲン化銀材料は、1平方メー
トル当たり5〜16をの硝酸銀に相当すワ る量のハロ
ゲン化銀を含む。
1平方メートル当たり5yの硝酸銀に相当するハロゲン
化銀含量は増感紙を用いる医療用X−線記録には1平方
メートル当たり13〜14tの硝酸銀に相当するハロゲ
ン化銀を含む黒白ハロゲン化銀材料が通常使用されてい
ることを考慮すれば低い量である。
供給が減少し需要が増大していることに関連した銀の値
の上昇傾向から現在の使用量の多いハロゲン化銀材料と
同じあるいはそれより良好な像質を同じあるいは実質的
にあまり高くないX一線量で与えることのできる「低ハ
ロゲソ化銀含量放射線写真材料」の方向への解決を見出
す試みがなされている。
この分野での試みの一つは増感紙とハロゲン化銀含有素
子の放射線写真的組合せを用い、この組合せにおいて増
感紙は約410nm以下で近紫外域でその放射エネルギ
ーの半分以上を放射することができ、またハロゲン化銀
は約50以上の被覆力をもつネガ銀像をその場で作るこ
とができ、該ハロゲン化銀は1平方メートル当たり約8
f以下の銀相当濃度で存在せしめられる、コダツク リ
ミテツドにより1970年10月19日出願された公開
独乙特許出願第2051262号に示されている試みで
ある。
しかしながら、ハロゲン化銀含量の低い写真材料を用い
ると「交錯」(クロスオーバー)の実質的増大をもたら
す。
「交錯」というのは螢光を発する増感紙を両側にもうけ
た両面塗布ハロゲン化銀フイルム材料を用いる増感紙−
フイルム露光の特徴的現像である。
こういつた増感紙の一つにより放射される光が隣接する
ハロゲン化銀乳剤層中に映像的黒化を生じるだけでなく
、かなりの程度フイルム支持体中を透過し反対側に位置
するハロゲン化銀乳剤層に不鮮明な像を作る。この交錯
が不鮮明さを生じる。というのはX一線ビームの作用で
作られる可視光が幾分広がり増感紙層および乳剤層およ
びそれらの支持体の境界で光の屈折および拡散反射が生
じるからである。今までのところ医療用X一線ハロゲン
化銀乳剤では比較的大きい粒子直径(1.0〜1.5μ
m)でかなり狭い粒子サイズ分布をもつものが好ましい
とされている(ザ・フオーカル・プレス・ロンドン・ア
ンド・ニユーヨーク1966年刊行ジ一・エフ・タブイ
ン著「写真乳剤化学」第73頁参照)。医療用X一線材
料中に用いられる比較的粗い粒子(平均粒子サイズ約1
.2μm)の黒白ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀塗
布量は例えば両面塗り記録材刺では1平方メートル当た
り硝酸銀約67に相当する当量より少ない値には低下せ
しめ得ない、というのはこういつた層の可視光透過率が
その場合非常に大となり従つて交錯のため許容し得ぬ像
の鮮明度になるからであることが実験的に確認された。
またこういつた黒白材料では現像された銀の最大光濃度
が医療用X一線記録に用いるにはあまりにも圧すぎる(
200以下)ことも確認されている。
更にまた視感コントラストが受け入れがたい。本発明の
目的の一つはハロゲン化銀塗布量が非常に少なく、高速
増感紙を用いる医療用放射線写真に用いるに適した時に
迅速かつ有効な現像性を有する両面塗りハロゲン化銀乳
剤フイルムを提供するにある。本発明の別の目的は極め
て少量のハロゲン化銀と少なくとも現像の時に、着色光
での検索でコントラスト変化の可能性を与える単色染料
像を発色現像で作るカラーカツプラ;卿を含む両面塗り
ハロゲン化銀写真材料と1対の螢光板の改良された放射
線写真用組合せを提供するにある。
本発明の写真材料は酸化されたp−フエニレンジアミン
型発色現像薬とで染料帥を作りうるカラーカツプラ槽を
含む少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層がフイルム支
持体の両側にもうけられたものからなり、前記カラーカ
ツプラH群は露光およびp−フエニレンジアミン型現像
薬で発色現像することによつて、可視フイルタ一光に対
して少なくとも2.0のスペクトル濃度を材料中に得る
のに充分な量で存在せしめ、写真材料中のハロゲン化銀
の凝集体重は1平方メートル当たり1.3t乃至5tの
硝酸銀量に相当する量であり、ハロゲン化銀粒子サイズ
分布は支持体の両側でハロゲン化銀の少なくとも50重
量%が平均0.55μm以下、好ましくは0.2〜0.
4μmの粒子サイズである。
可視フイルタ一光lこよるスペクトル濃度の測定は実施
例1に定義する。本発明にかかる好ましい写真材判にお
いては各層中のハロゲン化銀の50〜70重量%が0.
55μm以下の平均粒子サイズを有し、かつハロゲン化
銀の残余は0.7〜0.9μmの平均粒子サイズを有す
るよう別々に作つた乳剤の混合物から乳剤層を構成する
本発明に従い用いられる好ましいカラーカツプラ一は発
色現像によりその色が正常な人間の眼で情報の良好な光
検索を許す単色染利像を与える。
人間の眼による情報の最良の光検索は可視スベクトルの
赤色域に主として吸光囲を有し緑色域では赤色域での少
なくとも3001)を吸光する単色染料像により得られ
るようである。換言すれば緑および青染料像でのかなり
大きい副吸収をもつシアン像が好ましい。本発明の好ま
しい1具体例によれば写真材料は可視光を透過するフイ
ルム支持体の両面に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤
層が塗布されているもので、この乳剤層のハロゲン化銀
粒子サイズ分布は前述のとおりであり、支持体の両面で
のハロゲン化銀塗布量は実質的に同じであり、各ハロゲ
ン化銀乳剤層には、700〜600nmの域で主として
吸光し、600〜500nmの区域では700〜600
nm域での吸光量の少なくとも30%を吸光し400〜
500nm域では450nmで600〜500nm域で
の吸収最大値より高くないスペクトル吸収をもつ染料像
をP−フエニレンジアミン現像薬を用いての発色現像で
作りうる少なくとも1種のカラーカツプラ一を含む。
この具体例は例えばマゼンタ染料を作るカラーカツプラ
一とシアン染料を作るカラーカノプラ一を用い単色染料
像を作る可能性を含む。すなわち、本発明の1具体例に
従い、二つのハロゲン化銀乳剤層をもつ写真ハロゲン化
銀材料が用いられ、これら乳剤層の1方で発色現像によ
りシアン染料像が作られ、他方でシアン染料像に対応す
るマゼンタ染料像が作られ従つて現像された写真材料を
肉眼で観察すると単色青色像がみられるのである。
しかしながら、それぞれが別々のスペクトル吸収染料を
作る別種のカラーカツプラ一群を用いると通常大量のハ
ロゲン化銀の消費を必要とするので、できるならただ1
種のカラーカツプラ一から誘導される染料のスペクトル
吸収の強さおよび範囲が満足なものである場合にはカラ
ーカツプラ一混合物の代わりに1種だけのカラーカツプ
ラ一が用いられる。
しかしながら、支持体の片側でのハロゲソ化銀乳剤層群
は反対側のハロゲン化銀乳剤層群と同じハロゲン化銀お
よび/またはカツプラ一組成を有していてもよいが必ず
しも同じでなくてもよい。
好ましくは支持体の両側で実質的に同じ吸収スベクトル
をもつ染料群を作るカラーカツプラ一群が用いられる。
本発明に従い用いられる好ましいカラーカツプラ一は芳
香族第一アミノ現像薬を用いての露光ずみハロゲン化銀
の発色現像で主として赤および緑に吸収性を有し吸収最
大を700〜550nmのスペクトル波長域にもつキノ
ンイミン染料を作るフエノールあるいはα−ナフトール
型カラーカツプラ一である。
1種の同じカラーカツプラ一により主として青色染料を
作る場合には、一つのハロゲン化銀乳剤層にマゼンタ形
成性カラーカツプラ一を用い他のハロゲン化銀乳剤層に
シアン形成性カラーカツプラ一を用いる場合とか一つの
同じ乳剤層中にマゼンタ形成性カラーカツプラ一とシア
ン形成性カラーカツプラ一の混合物を用いる場合に比し
てハロゲン化銀消費の点で非常に経済的である。
ハロゲン化銀の消費を更に減らすため1分子の染料を作
るのに露光すみハロゲン化銀を4分子でなしに2分子し
か必要としない所謂2一当量カツプラ一を用いることが
できる。
こういつたカツプラ一はカツプリング位置に例えば沃素
、臭素あるいは塩素の如きハロゲン原子などを含む(こ
ういつた型のカツプラ一については例えば1961年1
0月31日付で特許されたアントニ一・口リア、ワーレ
ン・エ一・レツコウおよびイルマリ・エフ・サルミネン
の米国特許第3006759号を参照されたい)。高い
被覆力例えば少なくとも50の被覆力を得るためには染
料形成性反応に必要な[カラーカツプラ一対ハロゲン化
銀」当量比少なくとも75(fl)でカラーカツプラ一
帥を用いるのが好ましい。
例えばハロゲン化銀乳剤にハロゲン化銀当量の1.5〜
5倍もの多量のカラーカツプラ一を含有させることがで
きる。「被覆力」というのは充分に現像して得られたネ
ガ銀とカラー像組合せの視感最大光濃度を1デシメート
ル平方当たりの現像された銀のグラム数で割つたものと
理解される。
芳香族第一アミノ発色現像薬とでアゾメチンあるいはキ
ノンイミン染料を作りうるカラーカツプラ一について前
記被覆力は実施例1に記載されている如く最大濃度に達
するに充分な強さの露光後、発色現像浴中41℃で45
秒間完全に現像したあと決定される。特に好適なフエノ
ールあるいはα−ナフトール型カラーカツプラ一は芳香
族第一アミノ現像薬(例えばp−フエニレンジアミン型
のもの)で露光ずみハロゲン化銀を現像したとき吸収最
大を570〜660nmの範囲内にもつキノンイミン染
料を作るものである。かかる性質をもつフエノールカツ
プラ一は例えば次の一般式で表わされる。
式中、Rはそれぞれ置換されている状態の基をも含むカ
ルボン酸アシルあるいはスルホン酸アシル基例えば脂肪
族カルボン酸アシル基、芳香族カルボン酸アシル基、複
素環式カルボン酸アシル基例えば2−フロイル基あるい
は2−チエノイル基脂肪族スルホン酸アシル基、芳香族
スルホン酸アシル基、スルホニルチエニル基、アリール
オキシ置換肪脂族カルボン酸アシル基、フエニルカルバ
ミル肪脂族カルボン酸アシル基あるいはトリルカ書〔ル
ボン酸アシル基を表わす。
かかる型のカラーカツプラ一ならびにその製法について
は例えば1956年11月27日付で特許されたイルマ
リ・エフ・サルミネンおよびチヤールス・アール・バ一
の米国特許第2772162号、1965年12月7日
付で特許されたジアン・ジエケンの同第3222176
号、ゲベルト・フオートープロドウクテン・エヌ・ヴイ
により1961年9月4日出願された英国特許第975
773号を参照されたい。
別々のハロゲン化銀乳剤層中に公知のシアン形成性カツ
プラ一とマゼンタ形成性カツプラ一を用いる場合および
/またはそれらの混合物を一つの同じハロゲソ化銀乳剤
層中に用いる場合にはP−フエニレンジアミン現像薬に
より青包帯赤青色乃至帯緑青色単色像が得られる。
こういつた目的には減色カラー写真システムでシアン像
を作るために用いられるα−ナフトールおよびフエノー
ル型カツプラ一とマゼンタ像を作るためのピラゾロンオ
キシインドールおよびインタゾロン型カツプラ一が用い
られる。
これらカラーカツプラ一は好ましくは拡散しない状態で
乳剤層詳中に適用されるが、また現像浴から溶解せる形
で適用することもできる。
次のフエノールカラーカツプラ一は本発明で用いるのに
特に適している。
融点134℃(前述の米国特許第3734735号の実
施例1に従い製造される)融点98℃(1965年12
月7日付で特許されたジアン・ジエケンの米国特許第3
222176号の製法例3参照)融点115℃(前述の
米国特許第3222176号の製法例5参照)融点14
6℃(ゲベルト・フオートープロドウクテン・エヌ・ヴ
イにより1961年9月4日出願された英国特許第97
5773号の製法例2参照)カラーカツプラ一2,3お
よび4は赤色で吸収しまた緑色で非常に大きい吸収を示
す染料を与えるべくp−フエニレンジアミンとカツプリ
ングする好ましいものである。
カラーカツプラ一1はN−ヒドロキシ−エチル−N−エ
チル−p−フエニレンジアミンとカツプリングせしめる
のが好ましい。
他のカラーカツプリングシステムでは必ずしもカラーカ
ツプラ一と発色現像薬の存在を包含しない。
例えば本発明の1改変具体例に従えばカラーカツプラ一
の1部あるいは全部を露光ずみハロゲン化銀による単純
な酸化でその場で着色物質を作る化合物により置換した
カラー形成性システムを適用することができる。この点
に関しては例えばフアウンテンプレス、ロンドン発行ピ
一 ・グラフキット著「写真化学」第巻(1960年)
、第603〜605頁を参照されたい。更に詳しくはリ
ユーコインジゴ誘導体を用いているホモルカによる発色
現像を参照されたい。例えばインドキシルおよびチオイ
ンドキシルが露光されたハロゲン化銀によりそれぞれ青
色インジゴおよびマゼンタチオインジゴに酸化される。
ハロゲン化銀乳剤層のコロイド結合剤は主としてゼラチ
ンからなる。
ゼラチン対硝酸銀の当量として表わしたハロゲン化銀の
重量比は例えば7:10である。乳剤層中のハロゲン化
銀の少なくとも50重量%をなす微細ハロゲン化銀粒子
(0.55μm以下の平均粒子サイズ)は乳剤層を可視
光に対し非常に不透明にし従つて交錯を実質的になくす
性質を有する。
しかしながらこれらの小粒子は、放射線写真を取られる
生体に大した害を及ぼすことなくあるいは移動被写体の
放射線写真を取る場合には像のぼけなしに医療用X−線
写真を作るのに受け入れられる一定のX−線量にさらさ
れを場合、通常使用されているカルシウムタングステー
ト増感紙の主として青色の螢光に対し露光したとき充分
強力な潜像を形成するためにはあまりにも非感受性であ
る。少さなハロゲン化銀粒子(0.55μmより小)と
増感紙の青色螢光の相互作用は増感紙に隣接するハロゲ
ン化銀乳剤層中での幾分かの光散乱を引きおこす。
しかしながら各粒子の付近で散乱される光は像の鮮明度
をひどく失うようなことはなくまた潜像の形成に対し失
われない。というのは小粒子よりも実質的に感光性の高
いより粗い粒子( 0.7μm以上)中にそれが吸収さ
れるからである。従つて上記ハロゲン化銀粒子混合物を
用いる場合(本発明のハロゲソ化銀乳剤材料)、包含さ
れるハロゲン化銀乳剤層の感光性を犠牲にすることなく
、むしろスピード増となり交錯をなくすことができる。
特に良好な像鮮明度が望まれる場合には写真スピードは
悪くなるが螢光板により放射される波長域の光を吸収す
る以下フイルター染料と呼ばれる染料を用いて交錯をな
くす。
ハロゲン化銀乳剤記録材料中に用いられるフイルター染
料は好ましくはハロゲン化銀乳剤層間の親水コロイド層
中にあるいは乳剤層自身に加えられる。
しかしながらそれらはまた1層あるいは多層の下引層中
にまた支持体中にすら加えることができる。こういつた
染料は処理浴の一つ中で除去あるいは脱色されるような
化学的および/または物理的特性をもつ。本発明の1具
体例に従えば400−500nmの波長域の光を実質的
に放射する螢光板が適用される場合に約400〜500
nmの波長域を吸収するフイルタ一染料が用いられる。
フイルタ一染刺の量は例えば1平方メートル当たり25
〜100077Vであるがそれより少量あるいは大量で
も目的とする結果によつてはかまわない〜 アルカリ性処理浴中で親水性コロイド層から除去されう
る適当なフイルタ一染料はタルトラジンおよび1971
年11月30日付で特許されたダニエル・マウリツク・
チンマーマン、オーガストジーン・バン・ペツシエンお
よびアルバートエミエル・バン・ホーフの米国特許第3
624229号に記載されている染料である。
ハロゲン化銀乳剤の感光域はハロゲン化銀乳剤に用いら
れる通常の光学増感染料例えばシアニン染料、メロシア
ニン染料ならびにインターサイエンス・パブリツシヤ一
発行エフ・エム・ハマ一著「シアニン染料ならびに関連
化合物」(1964年)に記載されているような他の染
料により拡大あるいは改善せしめうる。
こういつた染料は好ましくはハロゲン化銀1モル当たり
2077V〜250ηの量で用いられる。本発明材料の
ハロゲン化銀乳剤層はそれぞれ同じあるいはことなつた
感光域をもつことができる。
緑色光放射性増感紙を用いる具体例に従えば支持体の両
面でのハロゲン化銀乳剤層は緑色光に対し光学増感され
ているものである。平均粒子サイズ0.55μm以下例
えば平均直径0.3μmのハロゲン化銀は好ましくは1
モル%までの沃化銀を任意的に含む塩臭化銀乳剤から作
る。
塩化銀対臭化銀のモル比は例えば25対75である。好
ましい具体例にかかる平均粒子サイズ0.55μm以上
例えば平均直径0.7μmのハロゲン化銀は、0.55
μm以下の平均粒子サイズを有するハロゲン化銀と同じ
ハロゲン化銀組成をもつが沃化銀の含量をより高く例え
ば5モル%まで含むことができる別に作つた乳剤から作
ることができる。
)別の具体例では粗粒子(0.55μm以上の平均粒子
サイズ)乳剤は任意的沃化銀含量5モル%での臭化銀を
含む。
像形成性感光性ハロゲン化銀粒子は任意の公知方法(例
えばザ・フオーカル・プレス・ロンドン・アンド・ニユ
ーヨーク刊行、ジ一・エフ・タブイン著写真乳剤化学(
1966年)第83〜98頁参照)により化学増感しう
る。
像形成性ハロゲン化銀乳剤は天然活性ゼラチンと共にあ
るいは少量の硫黄含有化合物例えばアリルチオシアネー
ト、アリルチオ尿素、ナトリウムチオサルフエート等と
共に熟成しうる。像形成性乳剤はまた還元剤例えばゲベ
ルト・フオートープロドウクテン・エヌ・ヴイにより1
955年4月29日出願された英国特許第789823
号に記載の如き錫化合物、ジエチルトリアミンの如きポ
リアミン、および少量の貴金属化合物例えばツアイトシ
ユリフト・ヴイツセンシヤフト・フオート・グラフイツ
シエン・フォトフィジグ・フオートケミ一先Kl67ー
72(1951)にアール・コスロウスキ一により記載
されているような金、白金、パラジウヘイリジウム、ル
テニウムおよびロジウム化合物により増感されうる。貴
金属化合物の代表例はアンモニウムクロロパラデート、
カリウムクロロプラチネート、カリウムクロロオーレー
トおよびカリウムオーリチオシアネートである。ハロゲ
ン化銀乳剤材料には高温(少なくとも30℃)でのカラ
ー現像を促進する目的で本出願人により1971年12
月30日出願されたペルキー特許第7JモV581号(1
974年6月28日付で特許されたマルセル・カレルバ
ン・ドールセレル、バレル・フランス・ダンケルトおよ
びガストン・ジヤコブ ベノイの米国特許第38209
91号に対応)に記載の如く感光性化学増感ハロゲン化
銀粒子以外にある量の事実上非感光性の塩化銀粒子を含
有せしめうる。
硝酸銀の当重量部で表現して可視光感受性ハロゲン化銀
に対し加えられる前記塩化銀含有乳剤の量は好ましくは
1:50〜1:1である。
事実上非感光性の(すなわち非化学増感)塩化銀含有乳
剤は好ましくは粒子サイズが0.05〜0.5μm例え
ば平均粒子サイズ0.22μmの微粒子塩化銀含有乳剤
である。この塩化銀乳剤の青色光に対する感光性より1
00倍も小であることが好ましい。乳剤安定剤およびカ
ブリ防止剤例えば公知のスルJャCン酸およびセレン酸あ
るいはそれらの塩、脂肪族、芳香族あるいは複素環式メ
ルカプト化合物あるいはジサルフアイド例えばアグフア
ーゲベルトエージ一により1971年1月8日出願され
た公開独乙特許出願第2100622号に記載されてい
るもの、好ましくはスルホ基あるいはカルボキシル基を
もつもの、水銀化合物例えばコダツク・リミテツドによ
り1953年11月7日出願されたペルキー特許第52
4921号、それぞれゲ゛ベルトーアグフア・エヌヴイ
により出願されたペルキー特許第677337号(19
66年3月4日出願)、同第707386号(1967
年12月1日出願)および同第709195号(196
8年1月11日出願)に記載されているもの、およびビ
ルによりツアイトシユリフトヴイツセン・フオートグラ
フ・フオートフイジク・フオートケミ、47、2−58
(1952)に記載されているようなテトアラザインデ
ン例えば下記一般式で表わされるヒドロキシテトラアザ
インデン(式中R1およびR2はそれぞれ水素、アルキ
ノレ、アルアルキルあるいはアリール基を表わし、R3
は水素、アルキル、カルボキシ、あるいはアルコキシカ
ルボニル基を表わす。
)例えば5−メチルーJメ[ヒドロキシ一S−トリアゾロ
〔1,5−a〕−ピリミジンをハロゲソ化銀乳剤に加え
ることができる。
本発明に用いられる放射線感受性乳剤は広範な種類の透
明あるいは半透明支持体例えばセルローズナイトレート
、セルローズエステル、ポリビニルアセタール、ポリス
チレン、ポリエチレンテレフタレートおよび他のポリエ
ステル材料のフイルム上に塗布することができる。
この支持体および/または支持体上の下引層には光択を
減するためマッチ剤例えばシリカあるいは二酸化チタン
を含有せしめうる。好ましい支持体は完全に透明で線状
縮合重合体からなり、ポリエチレンテレフタレートはそ
の1例である。
本発明の記録材料に用いられる支持体にはゼラチン−ハ
ロゲン化銀乳剤層群の接着性を良くするため下引層を塗
布することができる。
ポリエステル型の溶融押出支持体の機械的強さは延伸に
より良好になしうる。
場合によつてはゲベルトーアグフア・エヌ・ヴイにより
1967年9月28日出願された英国特許第12347
55号に記載の如く支持体に延伸段階で下引層を担持せ
しめうる。このようにもうけられる下引層はハロゲン化
銀写真分野の技術者には公知である。
疎水性フイルム支持体の利用に関しては前述の英国特許
第1234755号に記載されている下引層組成を参照
されたい。前記特許明細書によれば疎水性フイルム支持
体は(1)前記疎水性フイルム支持体に直接接着してお
り、45〜99.5重量%の少なくとも1種の塩素含有
モノマービニリデンクロライドおよびビニルクロライド
、0.5〜10重量%の少なくとも1種のエチレン様不
飽和親水性モノマー、およびO〜54.5重量%の少な
くとも1種の他の共重合可能エチレン様不飽和モノマー
から作られるコポリマーからなる層、および(2) 1
:3〜1:0.5の重量比でゼラチンと30〜70重量
%のブタジエンと少なくとも1種の共重合可能なエチレ
ン様不飽和モノマーの共重合体との混合物を含む層を有
する。
本発明の放射線感受性ハロゲン化銀素子の1層あるいは
多層の親水コロイド層中には他の添加剤例えば硬化剤例
えばホルムアルデヒド、ジアルデヒド、ヒドロキシアル
デヒド、ムコクロル酸、ムコプロム酸、アクロレイン、
グリオキザール;アニオン系カラーカツプラ一あるいは
それから作られる染料の媒染剤:可塑剤および被覆助剤
例えばサポニンおよびジアルキルスルホコハク酸塩例え
ばナトリウムジイソオクチルスルホサクシネート、アル
キルアリールポリエーテル硝酸、アルキルアリールポリ
エーテルエーテルスルホン酸、カルボキシアルキル化ポ
リエチレングリコールエーテルあるいはエステル例えば
イソ−C8Hl7C6H4(0CH2CH2)80CH
2C00Naの如くゲベルトーアグフア・エヌ・ヴイに
より1967年9月18日出願されたフランス特許第1
537417号に記載されているもの、弗素化界面活性
剤例えばゲベルトーアグフア・エヌ・ヴイにより196
9年12月5日出願されたペルキー特許第742680
号、デユポン・ド・ネモアースにより1969年10月
4日出願された公開独乙特許出願第1950121号お
よびチバ・エージ一により1969年8月21日出願さ
れた同第1942665号に記載されているようなもの
、不活性粒子例えば二酸化珪素、ガラス、澱粉およびポ
リメチルメタアクリレート粒子を存在せしめうる。
銀像と共にカラー像を作るに当たり、芳香族第一アミノ
発色現像薬およびその誘導体例えばN,N−ジエチル−
p−フエニレンジアミン、N−ブチル−N−スルホブチ
ル−p−フエニレンジアミン、2−アミノ−5−ジエチ
ルアミノトルエン塩酸塩、4−アミノ−N−エチル−N
−(β−メタンスルホンアミドエチル)−m−トルイジ
ンセスキサルフエート1水和物およびN−ヒドロキシ−
エチル−N−エチル−p−フエニレンジアミンを用いる
のが好ましい。
フエノール、α−ナフトール、ピラゾロンおよびインタ
ゾロン型カラーカツプラ一と組合せて用いるための好ま
しい発色現像薬はN,N−ジアルキル−p−フエニレン
ジアミンおよびその誘導体例えばN,N−ジエチル−p
−フエニレンジアミン、N−ブチル−N−スルホブチル
−p−フエニレンジアミン、2−アミノ−5−ジエチル
アミノトルエン塩酸塩、および4−アミノ−N−エチル
−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−m−トル
イジンセスキサルフエート1水和物あるいはN−ヒドロ
キシエチル−N−エチル−p−フエニレンジアミンであ
る。
迅速現像にはN−ブチル−N−スルホブチル−p−フエ
ニレンジアミンあるいはN−ヒドロキシエチル−N−エ
チル−p−フエニレンジアミンを用いるのが好ましい。
発色現像薬は黒白現像薬と共に例えば発色現像で相乗作
用をもつことの知られている1−フエニル一3−ピラゾ
リジノンとp−モノメチルアミノフエノール(エル・エ
フ・エ一・メーソンのジヤーナル・オブ・フオートグラ
フイツク・サイエンス11(1963)第136〜13
9頁参照)、および他のp−アミノフエノール誘導体例
えばイルフオード・リミテツドにより1961年2月1
6日出願されたフランス特許第1283420号に記載
されているようなもの例えば3−メチル74−ヒドロキ
シ−N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−ヒド
ロキシ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン、1−メチル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリン、1−β−ヒドロキシエチル−6−
ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンお
よびN−(4−ヒドロキシ−3′−メチルフエニノレ)
−ピロリジンを用いることができる。
また発色現像の速度を大にするため芳香族第一アミノ発
色現像薬の組合せ(アグフアーエージ一により1953
年12月5日出願された独乙特許第954311号、お
よびアグフア・エージ一により1961年9月8日出願
されたフランス特許第1299899号参照)を用いる
こともでき、有用な結果が例えばN−エチル−N−2−
ヒドロキシエチル−p−フエニレンジアミンとN−ブチ
ル−N−スルホブチル−p−フエニレンジアミン、2−
アミノ−5−ジエチルアミノ−トルエン塩酸塩あるいは
N,N−ジエチル−p−フエニレンジアミン塩酸塩とで
得られる。
現像液にはまた任意の通常の足り成分例えばナトリウム
サルファイドおよびヒドロキシルアミノあるいはその誘
導体、硬化剤、カプリ防止剤例えばベンドトリアゾール
、5−ニトローベンズイミダゾーノレ、5−ニトローイ
ンダゾール、ハロゲン化物例えば臭化カリウム、ハロゲ
ン化銀溶剤、調色および補強化合物、溶剤例えばジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセタミドおよびN−メチル
ピロリドンの如く現像液を作る場合溶解困難あるいは放
置すると沈澱する傾向のある化学成分のための溶剤、等
を含有せしめうる。
現像促進剤をハロゲン化銀乳剤中、隣接層(1)中ある
いは現像浴中何れかに用いることができる。
それらには各種の型のアルキレンオキサイド化合物例え
ば1934年8月21日付で特許されたコンラツド・シ
エラ一およびマツクズ・ウイツトナ一の米国特許第19
70578号、1941年4月29日特許されたドナル
ド・アール・スワンの同第2241472号、1947
年7月8日付で特許されたラルフ・キングズレ一・プレ
ーク、ウイリアム・アレキサンダ一・スタントンおよび
フエルジナンド・シユルツの同第2423549号、1
948年5月11日付で特許されたラルフ・キングズレ
一・ブレークの同第2441389号、1950年11
月28日付で特許されたウイリアム・アレキサンダ一・
スタントンの同第2531832号、1950年12月
12日付で特許されたラルフ・キングズレ一・ブレーク
の同第2633990号、およびそれぞれゲベルトフオ
ートープロドウクテン・エヌ・ヴイにより1959年5
月7日出願された英国特許第920637号、1961
年11月1日出願された同第940051号、1961
年10月23日出願された同第945340号、および
コダツク・リミテツドにより1961年6月14日出願
された同第991608号、ゲベルトフオートープロド
ウクテン・エヌ・ヴイにより1962年12月24日出
願された同第1015023号に記載されているような
アルキレンオキサイド縮合生成物あるいは重合体が包含
される。
他の現像促進性化合物はオニウムおよびポリオニウム化
合物好ましくはアンモニウム、ホスホニウムおよびスル
ホニウム型のもの例えばトリアルキルスルホニウム塩例
えばジメチル−n−ノニルスルホニウムpトルエンスル
ホネート、デトラアルキルアンモニウム塩例えばドデシ
ルトリメチルアンモニウムo−トルエンスルホネート、
アルキルピリジニウムおよびアルキルキノリニウム塩例
えば1−m−ニトロベンジルキノリニウムクロライドお
よび1一ドデシルピリジニウムクロライド、ビス−アル
キレンピリジニウム塩例えばN,N/−テトラメチレン
ビスピリジニウムクロライド、四級アンモニウムおよび
フオスフオニウムポリオキシアルキレン塩特にポリオキ
シアルキレンビスピリジニウム塩で、これらの例は19
60年7月12日特許されたバート・エツチ・キヤロル
、ヒユiバート・エス・工リンス、ジヤヌス・エル・グ
ラハムおよびチヤールス・ヴイ・ウイルソンの米国特許
第2944900号等にみられる。本発明の露光ずみの
放射線写真素子は、その中で写真材料が一つの処理ユニ
ツトから他へと一定速度で自動的に導かれるX一線フイ
ルム用の自動現像処理装置中で現像処理するのが好まし
い力人当業技術者には本発明の放射線写真像記録素子が
上述の自動現像処理装置ではなくいろいろな方法例えば
当業技術者の熟知せる手動の通常の多タンク法を用いて
も現像処理しうることが理解されよつO必要あるいは所
望により例えば公知の写真カラー反転法によりネガカラ
ー像の代わりにポジカラー像を作ることが可能であるこ
とは当然である。
好ましいカラー反転法は本発明のハロゲン化銀記録材料
を映像的に放射線写真的な露光を行なう工程、露光ずみ
のハロゲン化銀を黒白現像組成物中で現像する工程、水
洗工程、初め放射されなかつたハロゲン化銀に対応する
銀潜像を作るため記録材料を均一に再露光する工程、前
記潜像を発色現像組成物中で現像する工程、任意的な銀
の漂白工程、水洗工程および材料の乾燥工程を含む。も
しこの材料をカブリ剤例えばヒドラジンあるいはヒミカ
ルバチン含有溶液例えば1t当たりセミカルバチド10
7を含む水性溶液で処理するなら二次露光は省略される
。特定の1具体例において、カブリ剤は直接第二現像液
に加えられる。カラー像の製造において露光部と非露光
部のコントラスト(判読容易さ)は反対階調で別の色の
カラー像を作ることにより改善せしめられる。これはカ
ラーマスク法に用いられる着色カツプラ一あるいは物質
群例えばヒドラゾンを含む写真材料を用いることにより
行なわれる。こういつたヒドラゾンは次の基を含み、 漂白浴中で残存無色カラーカツプラ一(株)との酸化的
カツプリングにより染料を作り、その結果銀像のまた露
光部に作られる単色染料像のものとは反対の階調をもつ
染料像を与える。
逆階調をもつ像の色はちがつている、すなわちカラート
ーンがことなる。放射線写真に関連したこの方法の適用
は例えば1973年3月20日付で特許されたジアン・
オーガスト・バン・リンヨードおよび゛ジアン・ジエケ
ンの米国特許第3721823号に記載されている。反
対階調をもつ染料像製法ならびにその目的での各種成分
は1966年4月12日付で特許されたジヨゼフ・フラ
ンス・ウイレムスおよびジアン・ジエケンの米国特許第
3245797号、1966年4月12日付で特許され
たジアン・ジエケンおよびロバート・レオポルド・ジヤ
ンセンの同第3245788号、および1967年3月
31日付で特許されたジアン・ジエケンの同第3310
402号に記載されている。本発明の記録材料の特に有
利な点はそれを白色光でしらべるよりも、着色光でしら
べることにより着色像の低濃度部分からより多くの情報
を得る可能性にある。
例えば青色像が作られた場合、より多くの情報が赤色光
で検索される。事実赤色光でしらべると特に低濃度部に
おいて高い像コントラストが得られる。さらにまた精神
測定学的試験で人間の眼は青色染料像の検査に白色光を
用いる場合高濃度値での輝度差の知覚に特に敏感である
ことも判明している(前述の米国特許第3734735
号参照)。
青色カラー像は情報内容検索に特に有用であるが本発明
は可視スペクトルの一つあるいは二つの原色域に吸収を
有する染料あるいは染判群、例えば赤および緑色光の代
わりに緑色光あるいは青および赤色光を吸収する染料群
からなる他の着色像を作ることをも除外するものではな
い。着色光による検査は可視光を放射する光源を含むの
ぞき光源箱に着色フイルタ一を用いることにより実施さ
れる。
特定/具体例によればハロゲン化銀乳剤層の支持体およ
び/または下引層はのぞき箱の前記フイルタ一を省略し
うる如く着色されている。
青色染料像が作られる場合支持体および/または下引層
は好ましくは黄色である。というのはこうすると像のコ
ントラストが遥かに良くなるからである。本発明にかか
る感光囲ハロゲン化銀記録材相,と組合せて用いられる
ハイスピード増感紙材料はX一線、γ一線、β一線、電
子顕微鏡中で作られるような高速電子、高速陽子あるい
は中性子の如き透過性放射線により衝撃されたとき紫外
線および/または可視光を放射するけいりん光体すなわ
ち螢光吻質を含む。本発明の感光性ハロゲン化銀記録材
料と組合せて用いるのに特に適しているハイスピードけ
いりん光体増感紙はその増感因数がカルシウムタングス
テートけいりん光体層の実質的に同じ層の厚み、結合剤
組成、けいりん光体粒子サイズおよび1平方メートル当
たりのけいりん光体含量のものの少なくとも2倍の大き
さであり、1平方メートル当たり少なくとも1007、
好ましくは100〜8007のけいりん光体塗布量であ
るけいりん光体層をもつ。
増感因数というのはX一線放射線の波長分布および現像
条件は一定に保ち、フイルムを増感紙なしでX一線にさ
らす場合、あらかじめ選定された黒化度になるに要する
露光量を、増感紙を用いてフイルムを露光する場合同じ
黒化度例えばD一1.00になるに必要な露光量で割つ
た値を示す一定黒化度Dで測定した因数と解さるべきで
ある。
例えば頭蓋骨、胸腔および腹部の放射線写真をとるのに
適用される通常の囲療用X一線目的にはX一線露光中両
面塗布放射線写真材料の各ハロゲン化銀層の側に一つの
増感紙を存在させるようにして本発明のハロゲン化銀記
録材料が1対の増感紙と組合せて用いられる。増感紙の
光放射面と記録材利の乳剤面との密接な接触が非常に望
ましい。そのため増感紙とフイルムの均一な接触を作る
べく設計されている力セツト中に各対の増感紙が設置さ
れる。本発明の組合せに用いられる型のハイスピード増
感紙を作るのに適しているけいりん光体は例えば原子番
号39あるいは57〜71の元素、これにはイツトリウ
ム、ガドリニウム、ランタン、セリウム等の稀土類元素
を含む、を含有する螢光物質から選ばれる。
特に好適なものは稀土類オキシサルフアイドおよびオキ
シハライド螢光吻質を他の選択稀土類で賦活したもの例
えばランタンおよびガドリニウムオキシブロマイドおよ
びオキシクロライドをテルビウムあるいはジスプロシウ
ムで賦活したもの、およびランタンおよびガドリニウム
オキシサルファイドをテルビウヘユーロピウムあるいは
ユーロピウムとサマリウムの混合物で賦活したものであ
る。こういつた稀土類螢光吻質は例えばラジオ・コーポ
レーシヨン・オブ・アメリカにより1966年3月18
日出願された独乙特許第1282819号、エヌ・ヴイ
・フイリツプス・グロイランペンフアプリケンにより1
968年7月25日出願されたフランス特許第1580
544号およびゼネラル・エレクトリツクにより196
9年11月23日出願された同第2021397号、ラ
ジオ・コーポレーシヨン・オブ・アメリカにより196
6年3月24日出願されたフランス特許第147353
1号の追加特許第94579号、1970年12月8日
付で特許されたジヤコブ・ジ一・ラバチンの米国特許第
3546128号、1973年4月3日付で特許された
ロバート・エ一・ブキヤナン、メルピン・テコツキ一お
よびケニス・エ一・ヴイツカーシヤイムの同第3725
704号、およびサンフランシスコIEEE核科学シン
ポジウム1969年10月297−31日でのケ一・工
ー・ヴイ゛ンカーシヤイム等の稀土類オキシサルフアイ
ドX一線けいりん光体なる報告、IEEEトランズアク
シヨンズ・オン・ヌタレア一・サイエンス、1970年
2月、第49〜56頁のエス・ピ一・ワング等およびI
EEEトランズアクシヨンズ・オン・ヌクレア一・サイ
エンス、1972年2月、第81〜83頁のアール・エ
一・ブキヤナンの報告に記載されている。
こういつた新しい稀土類光発光物質、特に他の選択され
た稀土類例えばエルビウム、テルビウムあるいはジスプ
ロシウムあるいはテルビウムとジスプロシウムで賦活さ
れたガドリニウムおよびランタンオキシサルフアイドお
よびオキシハライドは高いX一線阻止力あるいは平均吸
収と高い放射密度を有し放射線写真技術者をして実質的
に低いX一線量の使用を可能にする。本発明で使用され
る螢光増感紙に用いるのに特に好適なけいりん光体は次
の一般式で表わされるものである。
Mw−。
”M″00.vX式中、Mはイツトリウム、ランタン.
ガドリニウムあるいはルテシウム金属の少なくとも1種
であり、Mはジスプロシウム、エルビウヘユーロピウへ
ホルミウム、ネオジミウム、プラセオジム、サマリウ
ム、テルビウム、ツリウムあるいはイツテルビウム稀土
類金属の少なくとも1種であり、Xは硫黄あるいはハロ
ゲソでありnは0.0002〜0.2であり、WはXが
ハロゲンなら1、Xが硫黄なら2である。
本発明の増感紙材料に用いるに適しており530〜63
0nm間に放射最大値を有し500nm以上の範囲で放
射する別のけいりん光体は次の一般式で表わされる。
Y2ュTbxO2S 式中Xは0.002〜0.2である。
この一般式で表わされるけいりん光体はユ一・エス フ
イリツプス・コーポレーシヨンにより1968年3月2
8日出願された英国特許第1206198号に記載され
ている。好ましい1具体例に従えばハロゲン化銀材刺の
放射線写真露光に用いられる少なくとも一つの螢光増感
紙は(A) 0.1〜10重量%のテルビウムで賦活さ
れたあるいはテルビウムとジスプロシウムで賦活された
イツトリウムオキシサルフアイド、と、 ( テルビウムあるいはジスプロシウムで賦活されたガ
ドリニウムあるいはランタンあるいばルテシウムオキシ
サルフアイドの混合物を含む。
この混合けいりん光体増感紙はその高度の可視光放射能
力の故に特に有用である。(A)と(6)の好ましい重
量比は25:75である。450〜570nmの波長域
に光学増感されているハロゲン化銀乳剤層と組合せては
、490および540nmに放射ピークをもち上記一般
式の範囲内に入るテルビウム一賦活ガドリニウムあるい
はランタンオキシサルフアイドを用いるのが好ましい。
陰極線およびX一線にさらした時緑色(500〜600
nm)光を放射する螢光物質を含む他の好適な増感紙が
ジ一・テイ一・イ一・ラボラトリーズ・アンド・コーポ
レーシヨンにより1968年12月4日出願された英国
特許第1248968号に記載されている。
X一線螢光増感紙−フイルム組合せに本発明に従い利用
される特に好適なけいりん光体は次の一般式で表わされ
る。
La− Tb+30Xw −Nn 式中、Xは塩素あるいは臭素でありWは1でありnは0
.006〜0.0001である。
ハロゲンXは好ましくは大体理論量で存在するがそれ以
下例えばその約2.5%程度でもかまわない。
特に強力な青色光放射性のものは少量のテルビウム例え
ばn=0.002で賦活され酸素グラム原子対臭素グラ
ム原子の比が1:1であるランタンオキシブロマイドけ
いりん光体である。
テルビウム賦活ランタンオキシクロライドおよびランタ
ンオキシブロマイドけいりん光体の製法はゼネラル・エ
レクトリツク・カンパニーにより1969年10月9日
出願された英国特許第1247602号およびゼネラル
・エレクトリツク・カンパニーにより1969年10月
23日出願されたフランス特許第2021398号およ
び同第2021399号、ゼネラル・エレクトリツク・
カンパニーにより1969年10月21日出願された公
開独乙特許出願第1952812号、およびゼネラル・
エレクトリツク・カンパニーにより1971年12月1
4日出願された同第2161958号に記載されている
本発明に従いハロゲン化銀記録材料と組合せて用いられ
る他の特に有用なランタンオキシハライドけいりん光体
はゼネラル・エレクトリツク・カンパニーにより197
2年4月11日出願されたカナダ特許第927089号
に対応する前述の公開独乙特許出願第2161958号
に記載されている。
こういつたけいりん光体は下記一般式で表わされるテル
ビウム一およびイツテルビウム賦活ランタンオキシクロ
ライドあるいはランタンオキシブロマイドである。La
l−ッ一,0X:TbwYb, 式中、Xは塩素あるいは臭素であり、wはオキシハイラ
イト1モル当たり0.0005〜0.006モルであり
yはオキシハライド1モル当たり0.00005〜0.
005モルである。
イツテルビウムの存在はX一線照射に続くアフターグロ
一効果を非常に低減し従つてより鮮明な像が得られる。
この種のけいりん光体の製法は前述の公開独乙特許出願
第2161958号に記載されている。本発明目的に対
し特に興昧深いものはw=0.002の前記けいりん光
体である。前記公開独乙特許出願にはLaOBr:Tb
がカルシウムタングステートより約50(F6も高いX
一線吸収能力と通常のカルシウムタングステート増感紙
の3〜4倍も高い青色光放射力を有することが示されて
いる。別の好適なランタンオキシハライドけいりん光体
はジーメンス・アクチエン・ゲゼルシヤフトにより19
75年1月2日出願された公開独乙特許出願(DOS)
2329396号に記載されているランタンオキシクロ
ライドーフロライドけいりん光体である。
紫外および青色域で放射するX一線増感紙に用いられる
さらに別の有効なけいりん光体はユ一・エス・アトミツ
ク・エナジ一・カンパニーにより1974年1月30日
出願された公開独乙特許出願(DOS)2404422
号に記載されている。
このけいりん光体は丁般式Y1−XGdxPO4:Tb
3+で表わさへ式中x=0.3〜0.1で、テルビウム
濃度はフオスフエート1モル当たり約0.008〜0.
012モルである。組成のことなる多数の螢光スクリー
ン層を用いあるいは上述の一般式のいろいろな螢光物質
の混合物を含む螢光増感紙を用いることにより全可視ス
ペクトルにわたる螢光を得ることができるのηこういつ
た組合せは全可視スペクトルの光に光学的感受性ならし
められたハロゲン化銀記録素子を用いる記録に特に有用
である。
螢光物質群は層の形で支持体例えばプラスチツクフイル
ムあるいは板紙に適用され、あるいは自己支持層あるい
はシートとして適用される。
増感紙の螢光層が厚ければ厚い程その増感は大となる。
けいりん光体粒子のサイズもこの点に関しては影響をお
よぼし、結晶が大きければ大きい程より多くの光を出す
。厚い螢光層および大きいけいりん光体粒子は光をより
広くひろげることになるので、従つて螢光像の鮮明度は
低下する。好適なスクリーン層あるいはシートは厚さが
好ましくは0.05〜0.5nmで螢光物質群あるいは
けいりん光体を好ましくは80〜95重量%の量で結合
剤中に分散含有する。かかる結合剤は例えば有機高分子
量重合体である。好適な結合剤は例えばセルローズナイ
トレート、エチルセルローベセルローズアセテート、ポ
リビニルアセテート、ポリスチレン、ポリビニルブチラ
ール、ポリメチルメタアタリレート等である。螢光物質
の好ましい粒子サイズは約1〜25μmの範囲である。
けいりん光体塗布量は好ましくは1平方メートル当たり
100〜800tの範囲である。螢光物質層の表面は有
機フイルム形成性重合体の被覆を厚さ0.001〜0.
05mにほどこすことにより水分および機械的損傷から
保護することができる。
かかる保護被覆は例えばセルローズナイトレート、セル
ローズアセテート、ポリメチルメタアクリレート等の薄
いフイルムである。けいりん光体層と支持体との間のス
クリーンの光出力を(像鮮明度を犠牲にして)改善する
た八例えば二酸化チタンをベースとする光反射層を配置
することもできる。
5以下実施例により本発明
を説明するが、これらは本発明を限定する意図のもので
はない。特にことわりなき限り%は重量により示した。
実施例 1 放射線写真カラー材利1を下記の如くにして作 ,つた
7%のゼラチンと硝酸銀相当量として表現して1001
)の化学増感(金および硫黄増感)臭沃化銀(7モル%
の沃化銀)粒子を含むゲル化ハロゲン化銀乳剤450t
を7%のゼラチンおよび硝酸銀相当量として表現して1
0(fl)の塩化銀粒子を含むゲル化した事実上非感光
姓の塩化銀乳剤50yと共に加熱撹拌しゾルの形にした
得られた乳剤混合物における臭沃化銀粒子の平均粒子サ
イズ(第1図の粒子サイズ分布曲線参照)と塩化銀粒子
の平均粒子サイズはそれぞれ0.85および0.22蜘
であつた。事実上非感光h、非化学増感塩化銀乳剤は前
述の米国特許第3820991号の実施例1に従い作ら
れた。液状ハロゲン化銀乳剤混合物に39℃で、下記構
造式のカラーカツプラ一12fを苛性ソーダ水溶液にと
かしたものを加え、1N−コハク酸水溶液10m1を中
和剤として加えた。
C更に25077!fの7ーヒドロキシ一5−メチル
−s−トリアゾロー〔1,5−a〕−ピリミジンを安定
剤として、また通常の硬化剤および湿潤剤を加え適当な
被覆粘度にした。得られた混合物を厚さ0.181Tm
の透明ポリエチ Cレンテレフタレート支持体にそれぞ
れの側面に1平方メートル当たり硝酸銀5tに相当する
ハロゲン化銀塗布量になるように塗布した。
放射線写真カラー材料を次の如くにして作つた。
7%ゼラチン水溶液300fと、7%のゼラチンおよび
硝酸銀相当量として表現して10(fl)の化学増感(
金および硫黄増感)塩臭化銀(25モル%の塩化銀含有
)粒子(平均粒子サイズ0.7μm)を含むゲル化ハロ
ゲン化銀乳剤90Vを、同じハライド組成(7%のゼラ
チンと硝酸銀相当量として表現し10%のハロゲン化銀
)であるが平均粒子サイズ0.3μmのゲル化せる化学
増感ハロゲン化銀乳剤90fと共に、また平均粒子サイ
ズ0.22μmの、701)ゼラチンと塩化銀粒子(硝
酸銀相当量として表現し10%の塩化銀)を含むゲル化
せる事実上非感光性塩化銀乳剤207と共に加熱撹拌し
てゾルの形にした。
平均粒子直径0.7μmの乳剤の粒子サイズ分布曲線(
相対的粒子サイズ頻度%対粒子直径μm)は第2図に曲
線Aとして示されており、0.3μm平均粒子直径の乳
剤の粒子サイズ分布曲線は第2図に曲線Bとして示され
ている。カラー材料1に用いたと同じ量のカラーカツプ
ラ一および他の添加剤をこの乳剤混合物に加えた。
材料は材料の乳剤中、平均粒子サイズ0.7μmのハロ
ゲン化銀粒子対平均粒子サイズ0.3μmのハロゲン化
銀粒子の重量比を50:50から30:70に変えて得
られた。材料およびを得るための乳剤の塗布はフイルム
のそれぞれの側面に1平方メートル当たり硝酸銀27に
相当するハロゲン化銀量になるように実施した。
これらの放射線写真カラー材料を6wnアルミニウム板
を通しフイルタ一した80KVX一線放射線を用いセン
シトリ一的ウエツジ像を得るため露光した。
各材料の最初のサンプルはそれぞれ1平方メートル当た
り350fのカルシウムタングステートを含む2枚の増
?紙Aの間で露光した。
各材料の次のサンプルは前述の公開独乙特許第2161
85号に記載の方法に従い作られたLaOBr:0.0
02Tb:0.0005Ybけいりん光体粒子を350
7/平方メートル含む2枚の増感紙Bの間で露光した。
露光後これらのサンプルを、発色現像(41℃で24秒
)、定着(41℃で20秒)、水洗(41℃で25秒)
および乾燥(55℃で20秒)を含む自動的発色現像を
行なつた。
使用せる現像浴はPHlO,6で1リツトル当たり、8
7のN−ヒドロキシエチル−N−エチル−p−フエニレ
ンジアミン1,57のヒドロキシアミン 4tの無水亜硫酸ソーダ 1fの臭化カリウム、および 657の無水炭酸カリウム を含んでいた。
定着はナトリウムチオサルフエート定着液により行なつ
た。
サンプルの相対スピードおよび平均階調度は3200の
Kの光源、S−4感応光電管およびラツテン106フイ
ルタ一をそなえた濃度計を用いそれにより所謂可視フイ
ルタ一光すなわち大体人間の眼に感する特性のスペクト
ル域分布をもつ光を用い濃度を測定して決定した。
第3図は使用せるフイルタ一のスペクトル濃度D対波長
Nm曲線を表わす。S−4レスボンスを有する光電管の
分光感度特性はジヨン・エフ・ライダー・パブリツシヤ
一・インコーポレーテツド、ニユーヨーク刊行の光電管
および光電池の基礎(19,56年)、第46頁にデー
ビツド・マークにより示されている。下記第1表には放
射線写真カラー材料1,およびIの現像サンプルのカブ
リ上1.0の濃度で100に応じた値で表わした測定相
対スピードと平均階調度Gが示されている。
平均階調度ΔD G(?)はカブリ上濃度DO.2に対応すΔIOgE る10gE一値とセンシトメトリ一曲線の10gE−軸
上での前記10gE一値+0.8の間で決定された。
増感紙Bと材料の低ハロゲン化銀含量のものの組合せは
材料1と通常使用されている増感紙Aの組合せより良好
な結果を与える。
材利は材料よりもかなり交錯が少ない効果と良好な像の
鮮明さを示し、増感紙Bとで材料1に増感紙Aを組合せ
た場合と同程度の高いスピードを示していた。実施例
2実施例1の材料と同じ組成の放射線写真カラー材料K
および実施例1の材料…と同じ組成であるが混合ハロゲ
ン化銀乳剤が1平方メートル当たり硫酸銀3,2および
17に相当する全塗布量で塗布されている放射線写真カ
ラー材料L,MおよびPを増感紙Bを用い露光し実施例
1に記載の如く現像した。
これらサンプルの相対スピードおよびG値を実施例1で
用いたと同じ濃度計とサンプルの間に置かれた別種のフ
イルタ一を通して光で測定した。
使用したフイルタ一は第4図に示された濃度D対波長N
m曲線をもつアグフアーゲベルトフイルタ一L5l9(
黄色)、L542(帯赤黄色)、L555(橙色)およ
びL582(橙赤色)であつた。第2表にこれらフイル
タ一を通した光を用い測定した最大濃度M,Dおよび平
均階調度G(実施例1参照)が示されている。
同じ第2表に実施例1と同じ方法であるがただし現像薬
としてハイドロキノンと1−フエニル一3−ピラゾリジ
ノンを含む35℃での黒白現像液を用いて得られた最大
濃度およびG値が示されている。
第2表に示した結果から次の結論を導くことができる。
(1) 1平方メートル当たり硝酸銀3fに相当する全
ハロゲン化銀塗布量をもつ発色現像した材料Lは、フイ
ルタ一L5l9を通して観察したとき1平方メートル当
たり47の硝酸銀に相当する全ハロゲン化銀塗布量をも
つ材料K(可視フイルタ一を通して観察)よりも、より
大なる階調度の像を与える。
(2) 1平方メートル当たり2Vだけの硝酸銀相当量
の全ハロゲン化銀塗布量をもつ発色現像した材料Mはフ
イルタ一L582を量じ観察した場合材料K(可視フイ
ルタ一を通して観察)のものとは実質的にことならない
最大濃度および階調度をもつ像を与える。
(3) 1平方メートル当たり硝酸銀1tだけの相当量
の全ハロゲン化銀塗布量をもつ発色現像した材料NはL
−582フイルタ一を通じ観察した場合でも医療放射線
写真目的に対し充分ではないG値と最大濃度の像を与え
るにすぎない。
更に増感紙Bと組合せて実用的な価値をもつ放射主とし
て530〜550nmの波長域に吸収を示し、この染料
をエタノールに50mfとかして最初の添加物として乳
剤混合物に加えた。他の添加剤を加えるまでに乳剤混合
物を30分間放置した。1平方メートル当たり147の
硝酸銀に相当するハロゲン化銀量を含む材料Qと呼ばれ
る第2の材料は通常の黒白医療用X一線フイルム乳剤の
両面塗布のものであつた。
ハロゲン化銀は平均粒子サイズ1.2μmの化学増感(
金および硫黄増感)臭沃化銀(1.5モル%の沃化銀)
であつた。この材料の粒子サイズ分布曲線は第5図に示
されている。この材料はカラーカツプラ一の存在だけは
例外線写真カラー材料は1平方メートル当たり硝酸銀少
なくとも1.3fに相当する量でハロゲン化銀を含まね
ばならぬことが見出されている。
(4)黒白現像液中で現像した場合、四つのサンプルK
,L,MおよびPの何れも有用なX一線写真に充分な値
のG値および最大濃度をもつ像を与えない。実施例 3 2種の放射線写真ハロゲン化銀材料を作つた。
1平方メートル当たり37の硝酸銀に相当するハロゲン
化銀量を含む材料Pと称せられ第1の材料は実施例2の
材料Lと同じ組成を有しているが緑色光に対する増感染
料の存在のみの点でことなつていた。
この染料は次の構造式を有し、2参照)を用い現像した
現像したサンプルについて測定した相対スピードおよび
階調度を第3表に示した。この第3表から判るようにカ
ラーカツプラ一を含み、1平方メートル当たり3tの硫
酸銀のみに相当するハロゲン化銀量の緑色光感受性材料
である材料Pは強い緑色光放射性増感紙と組合せた場合
に、通常使用される材料Qとカルシウムタングステート
増感紙を含む増感紙一フイルム組合せで得られるものよ
り良好なスピードを与える。
橙色フイルタ一(L555)を通した光で材料Pの像を
しらべると単なる肉眼観察で得られる場合より高いG値
を与え黒白現像材料Qで得られる値と同じ値に達した。
【図面の簡単な説明】
添付図の第1,2および5図はハロゲン化銀粒子サイズ
分布曲線を示し、第3図および第4図は光学フイルタ一
の濃度D対波長Nm曲線をそれぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フィルム支持体の両側に酸化p−フェニレンジアミ
    ン型発色現像薬と反応して染料を作り得る少なくとも1
    種のカラーカップラーを含む少なくとも1層のハロゲン
    化銀乳剤層を含有し、前記カラーカップラー(群)は露
    光およびp−フェニレンジアミン現像薬で発色現像する
    ことによつて、可視フィルター光に対して少なくとも2
    .0のスペクトル濃度を材料中に得るのに充分な量で存
    在せしめ、前記材料中のハロゲン化銀の凝集体重は1平
    方メートル当たり1.3gないし5gまでの範囲の硝酸
    銀量に相当し、ハロゲン化銀粒子サイズ分布は支持体の
    両側でのハロゲン化銀の少なくとも50重量%が0.5
    5μmより小さい平均粒子サイズをもつように分布させ
    たことを特徴とする写真材料。
JP10688275A 1974-09-03 1975-09-02 カラ−放射線透過写真術に関する改良 Expired JPS5931061B2 (ja)

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JP2770207B2 (ja) * 1991-11-15 1998-06-25 富士写真フイルム株式会社 X線画像読取方法
JP3014607B2 (ja) * 1995-02-09 2000-02-28 富士車輌株式会社 シャツ折りたたみ機

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