JP2770205B2 - 放射線画像読取方法ならびにエネルギーサブトラクション方法 - Google Patents
放射線画像読取方法ならびにエネルギーサブトラクション方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚の放射線増感スク
リーンに挟まれて使用される、支持体の両面に乳剤層を
有する放射線フイルム、この放射線フイルムと放射線増
感スクリーンとの組体、この放射線フイルムに記録され
た放射線画像を読み取るための放射線画像読取方法およ
びこの放射線画像読取方法によって得られた放射線画像
のエネルギーサブトラクション方法に関するものである
(ただし、この発明の詳細な説明において本発明として
述べる放射線フイルム自体、およびこの放射線フイルム
と放射線増感スクリーンとの組体自体は、特許請求の範
囲には含まれないものである。)。
リーンに挟まれて使用される、支持体の両面に乳剤層を
有する放射線フイルム、この放射線フイルムと放射線増
感スクリーンとの組体、この放射線フイルムに記録され
た放射線画像を読み取るための放射線画像読取方法およ
びこの放射線画像読取方法によって得られた放射線画像
のエネルギーサブトラクション方法に関するものである
(ただし、この発明の詳細な説明において本発明として
述べる放射線フイルム自体、およびこの放射線フイルム
と放射線増感スクリーンとの組体自体は、特許請求の範
囲には含まれないものである。)。
【0002】
【従来の技術】医療診断を目的とするX線撮影等の医療
用放射線撮影、物質の非破壊検査を目的とする工業用放
射線撮影などの種々の分野における放射線写真撮影にお
いては、放射線増感スクリーンを放射線フイルム(たと
えば、X線フイルム)の片面あるいは両面に密着させる
ように重ね合わせて使用している。
用放射線撮影、物質の非破壊検査を目的とする工業用放
射線撮影などの種々の分野における放射線写真撮影にお
いては、放射線増感スクリーンを放射線フイルム(たと
えば、X線フイルム)の片面あるいは両面に密着させる
ように重ね合わせて使用している。
【0003】放射線フイルムは、基本構造として、支持
体と、その片面もしくは両面に設けられたハロゲン化銀
を分散状態で含有支持する結合剤からなる乳剤層とから
なるものである。
体と、その片面もしくは両面に設けられたハロゲン化銀
を分散状態で含有支持する結合剤からなる乳剤層とから
なるものである。
【0004】また、放射線増感スクリーンは、基本構造
として、支持体と、その片面に設けられた蛍光体層とか
らなるものである。蛍光体層は、蛍光体粒子を分散状態
で含有支持する結合剤からなるものであり、この蛍光体
粒子は、X線などの放射線によって励起された時に高輝
度の発光を示す性質を有するものである。従って、被写
体を通過した放射線の量に応じて蛍光体は高輝度の発光
を示し、放射線増感スクリーンの蛍光体層の表面に接す
るようにして重ね合わされて置かれた放射線フイルム
は、この蛍光体の発光によっても感光するため、比較的
少ない放射線量で放射線フイルムの充分な感光を達成す
ることができる。
として、支持体と、その片面に設けられた蛍光体層とか
らなるものである。蛍光体層は、蛍光体粒子を分散状態
で含有支持する結合剤からなるものであり、この蛍光体
粒子は、X線などの放射線によって励起された時に高輝
度の発光を示す性質を有するものである。従って、被写
体を通過した放射線の量に応じて蛍光体は高輝度の発光
を示し、放射線増感スクリーンの蛍光体層の表面に接す
るようにして重ね合わされて置かれた放射線フイルム
は、この蛍光体の発光によっても感光するため、比較的
少ない放射線量で放射線フイルムの充分な感光を達成す
ることができる。
【0005】放射線撮影において利用される放射線増感
スクリーンと放射線フイルムとからなる撮影系は、被写
体の被爆線量をできる限り低減させるために感度が少し
でも高いことが望まれている。また、得られる画像は画
質(鮮鋭度、粒状性等)の高いものであることが望まれ
ている。
スクリーンと放射線フイルムとからなる撮影系は、被写
体の被爆線量をできる限り低減させるために感度が少し
でも高いことが望まれている。また、得られる画像は画
質(鮮鋭度、粒状性等)の高いものであることが望まれ
ている。
【0006】従来より、放射線フイルムの感度を高める
ために、放射線フイルムとして支持体の両面に乳剤層が
設けられた構成を有するもの(両面フイルム)を用い、
かつこのフイルムの両側に放射線増感スクリーン(フロ
ントスクリーンおよびバックスクリーン)を配置してな
る撮影系(スクリーン・フイルム系)が利用されてい
る。
ために、放射線フイルムとして支持体の両面に乳剤層が
設けられた構成を有するもの(両面フイルム)を用い、
かつこのフイルムの両側に放射線増感スクリーン(フロ
ントスクリーンおよびバックスクリーン)を配置してな
る撮影系(スクリーン・フイルム系)が利用されてい
る。
【0007】両面フイルムとしては、両面の乳剤層が共
に約350 〜480nm の青色領域に感度を有するレギュラー
タイプのフイルム、および約350 〜570nm の緑色領域に
感度を有するオルソタイプのフイルムがよく知られてい
る。従って、レギュラータイプの両面フイルムを使用す
る場合には、青色領域を増感するスクリーンが組合わせ
て用いられている。また、オルソタイプの両面フイルム
の場合には緑色領域を増感するスクリーンが組合わせて
用いられている。
に約350 〜480nm の青色領域に感度を有するレギュラー
タイプのフイルム、および約350 〜570nm の緑色領域に
感度を有するオルソタイプのフイルムがよく知られてい
る。従って、レギュラータイプの両面フイルムを使用す
る場合には、青色領域を増感するスクリーンが組合わせ
て用いられている。また、オルソタイプの両面フイルム
の場合には緑色領域を増感するスクリーンが組合わせて
用いられている。
【0008】また、上述したような放射線フイルムによ
り得られる画像は本来、着色されていない濃淡画像であ
るが、診断能力を高めるために擬似カラーで表示したカ
ラー放射線写真が用いられることもある。このカラー放
射線写真を得る方法としては、カラー増感紙(青、緑、
赤の三色に発光する)とカラーフイルムを組み合わせ
て、撮影する直接法と従来の黒白写真の濃度帯を色分け
してカラー表示する間接法がある(特公昭48-12676号公
報参照)。
り得られる画像は本来、着色されていない濃淡画像であ
るが、診断能力を高めるために擬似カラーで表示したカ
ラー放射線写真が用いられることもある。このカラー放
射線写真を得る方法としては、カラー増感紙(青、緑、
赤の三色に発光する)とカラーフイルムを組み合わせ
て、撮影する直接法と従来の黒白写真の濃度帯を色分け
してカラー表示する間接法がある(特公昭48-12676号公
報参照)。
【0009】一方、本願出願人により、放射線(X線,
α線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこ
の放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等
の励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝
尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用し
て、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦シート状の
蓄積性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレー
ザー光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得
られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、
この画像データに基づき被写体の放射線画像を写真感光
材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる
放射線画像記録再生システムがすでに提案されている
(特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472 号,
同56-104645 号,同55- 116340号等)。
α線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこ
の放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等
の励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝
尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用し
て、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦シート状の
蓄積性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレー
ザー光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得
られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、
この画像データに基づき被写体の放射線画像を写真感光
材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる
放射線画像記録再生システムがすでに提案されている
(特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472 号,
同56-104645 号,同55- 116340号等)。
【0010】さらに、放射線を用いた診断分野におい
て、上述した蓄積性蛍光体を用いたエネルギーサブトラ
クション法により、放射線画像上に記録された特定の被
写体の画像を抽出し、種々の診断等に使用することがあ
る。
て、上述した蓄積性蛍光体を用いたエネルギーサブトラ
クション法により、放射線画像上に記録された特定の被
写体の画像を抽出し、種々の診断等に使用することがあ
る。
【0011】このエネルギーサブトラクション法とは、
2枚の蓄積性蛍光体シートのそれぞれに、軟部組織と骨
部組織を含む被写体を透過したそれぞれエネルギーが異
なる放射線を照射して、これらの記録シートに前記被写
体の放射線画像を記録し、これらの記録シートに励起光
を走査して前記放射線画像を光電的に読み取ってデジタ
ル画像信号に変換し、各画像の対応する画素間でこのデ
ジタル画像信号の減算を行って放射線画像の軟部組織ま
たは骨部組織のみの画像を形成する差信号を得る方法で
ある。このエネルギーサブトラクション像を得る方法と
しては特開昭59-83486号公報等に開示されている方法が
挙げられる。
2枚の蓄積性蛍光体シートのそれぞれに、軟部組織と骨
部組織を含む被写体を透過したそれぞれエネルギーが異
なる放射線を照射して、これらの記録シートに前記被写
体の放射線画像を記録し、これらの記録シートに励起光
を走査して前記放射線画像を光電的に読み取ってデジタ
ル画像信号に変換し、各画像の対応する画素間でこのデ
ジタル画像信号の減算を行って放射線画像の軟部組織ま
たは骨部組織のみの画像を形成する差信号を得る方法で
ある。このエネルギーサブトラクション像を得る方法と
しては特開昭59-83486号公報等に開示されている方法が
挙げられる。
【0012】また、X線フイルムをフイルムデジタイザ
で読み取ることによってこのエネルギーサブトラクショ
ン画像を得る方法も提案されている(特開昭59-83147号
公報)。
で読み取ることによってこのエネルギーサブトラクショ
ン画像を得る方法も提案されている(特開昭59-83147号
公報)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】人体等の被写体の内部
には、前述したように軟部組織と骨部組織とがあり、そ
れぞれにより放射線の透過特性が放射線のエネルギーに
より異なるものである。したがって撮影の際に、被写体
に照射する放射線エネルギーを変化させることによっ
て、軟部組織と骨部組織との相対的なコントラストが異
なる画像を得、これを前述したエネルギーサブトラクシ
ョンの方法により、軟部組織を抽出した画像あるいは骨
部組織を抽出した画像を得ていた。このため、これらの
組織を強調した画像を得るためには必ず2枚の蓄積性蛍
光体シートやX線フイルム等の記録シートが必要であっ
た。
には、前述したように軟部組織と骨部組織とがあり、そ
れぞれにより放射線の透過特性が放射線のエネルギーに
より異なるものである。したがって撮影の際に、被写体
に照射する放射線エネルギーを変化させることによっ
て、軟部組織と骨部組織との相対的なコントラストが異
なる画像を得、これを前述したエネルギーサブトラクシ
ョンの方法により、軟部組織を抽出した画像あるいは骨
部組織を抽出した画像を得ていた。このため、これらの
組織を強調した画像を得るためには必ず2枚の蓄積性蛍
光体シートやX線フイルム等の記録シートが必要であっ
た。
【0014】一方、前述したエネルギーサブトラクショ
ンの方法は、2枚の記録シートを使用して被写体を撮影
して、この2枚の記録シートから2種類の画像信号を得
て、これらの画像信号に減算処理を施して、被写体の特
定の部位を抽出するものである。このため、画像信号の
減算処理を行う際に、2画像間での位置合わせが難し
く、画像信号の位置がずれた状態で減算処理を行うと、
エネルギーサブトラクション画像を得た際に、画像がボ
ケてしまうという問題を引き起こしていた。
ンの方法は、2枚の記録シートを使用して被写体を撮影
して、この2枚の記録シートから2種類の画像信号を得
て、これらの画像信号に減算処理を施して、被写体の特
定の部位を抽出するものである。このため、画像信号の
減算処理を行う際に、2画像間での位置合わせが難し
く、画像信号の位置がずれた状態で減算処理を行うと、
エネルギーサブトラクション画像を得た際に、画像がボ
ケてしまうという問題を引き起こしていた。
【0015】また、前述した両面に乳剤層を設けた放射
線フイルムにおいては、この放射線フイルムを用いて被
写体を撮影する際に、放射線フイルムの外側に設けられ
た放射線増感スクリーンから発せられた蛍光は、隣接す
る放射線フイルムの各乳剤層に直接吸収される以外に、
乳剤層を透過し(クロスオーバー光)、反対側の乳剤層
を感光してしまうことがある。このクロスオーバー光
は、乳剤層を透過する際の散乱などにより広がりをもつ
ために、この放射線フイルムにより得られる放射線画像
の画質の低下(画像ボケ)を引き起こしてしまうという
問題があった。
線フイルムにおいては、この放射線フイルムを用いて被
写体を撮影する際に、放射線フイルムの外側に設けられ
た放射線増感スクリーンから発せられた蛍光は、隣接す
る放射線フイルムの各乳剤層に直接吸収される以外に、
乳剤層を透過し(クロスオーバー光)、反対側の乳剤層
を感光してしまうことがある。このクロスオーバー光
は、乳剤層を透過する際の散乱などにより広がりをもつ
ために、この放射線フイルムにより得られる放射線画像
の画質の低下(画像ボケ)を引き起こしてしまうという
問題があった。
【0016】本発明は上記事情に鑑み、1枚の放射線フ
イルムで放射線のエネルギー特性が異なる2種類の画像
を得ることができるとともに、クロスオーバー光による
画質の低下を抑えることができる放射線フイルムと、こ
の放射線フイルムと放射線増感スクリーンとの組体、こ
の放射線フイルムから画像信号を読み取るための方法お
よびこの放射線フイルムから読み取った画像信号を用い
てエネルギーサブトラクション画像を得る際に、位置合
わせが簡便もしくは不要なエネルギーサブトラクション
方法を提供することを目的とするものである。
イルムで放射線のエネルギー特性が異なる2種類の画像
を得ることができるとともに、クロスオーバー光による
画質の低下を抑えることができる放射線フイルムと、こ
の放射線フイルムと放射線増感スクリーンとの組体、こ
の放射線フイルムから画像信号を読み取るための方法お
よびこの放射線フイルムから読み取った画像信号を用い
てエネルギーサブトラクション画像を得る際に、位置合
わせが簡便もしくは不要なエネルギーサブトラクション
方法を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の放射
線フイルムは、互いに異なる放射線エネルギー吸収特性
を有すると共に発光スペクトルが互いに異なる2枚の放
射線増感スクリーンに挟まれて使用される、支持体の両
面に乳剤層を有する放射線フイルムにおいて、前記各乳
剤層が、該各乳剤層それぞれに隣接する前記放射線増感
スクリーンの発光スペクトルに対応した互いに異なる分
光感度を有し、かつ前記放射線フイルムの現像後該フイ
ルムにそれぞれ異なる色を発色させる乳剤層であること
を特徴とするものである。
線フイルムは、互いに異なる放射線エネルギー吸収特性
を有すると共に発光スペクトルが互いに異なる2枚の放
射線増感スクリーンに挟まれて使用される、支持体の両
面に乳剤層を有する放射線フイルムにおいて、前記各乳
剤層が、該各乳剤層それぞれに隣接する前記放射線増感
スクリーンの発光スペクトルに対応した互いに異なる分
光感度を有し、かつ前記放射線フイルムの現像後該フイ
ルムにそれぞれ異なる色を発色させる乳剤層であること
を特徴とするものである。
【0018】また、本発明による第2の放射線フイルム
は、前述した本発明による第1の放射線フイルムにおい
て、前記支持体と前記各乳剤層の間に除去可能な、即ち
現像、水洗、定着等の処理の過程で溶出させることによ
り除去可能な遮光層を設けたことを特徴とするものであ
る。
は、前述した本発明による第1の放射線フイルムにおい
て、前記支持体と前記各乳剤層の間に除去可能な、即ち
現像、水洗、定着等の処理の過程で溶出させることによ
り除去可能な遮光層を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0019】さらに本発明による第1の放射線増感スク
リーンと放射線フイルムとの組体は、互いに異なる放射
線エネルギー吸収特性を有すると共に発光スペクトルが
互いに異なる2枚の放射線増感スクリーンと、該2枚の
放射線増感スクリーンに挟まれて使用される、支持体の
両面に乳剤層を有する放射線フイルムとからなり、該各
乳剤層が、該各乳剤層それぞれに隣接する前記放射線増
感スクリーンの発光スペクトルに対応した互いに異なる
分光感度を有し、かつ前記放射線フイルムの現像後該フ
イルムにそれぞれ異なる色を発色させる乳剤層であるこ
とを特徴とするものである。
リーンと放射線フイルムとの組体は、互いに異なる放射
線エネルギー吸収特性を有すると共に発光スペクトルが
互いに異なる2枚の放射線増感スクリーンと、該2枚の
放射線増感スクリーンに挟まれて使用される、支持体の
両面に乳剤層を有する放射線フイルムとからなり、該各
乳剤層が、該各乳剤層それぞれに隣接する前記放射線増
感スクリーンの発光スペクトルに対応した互いに異なる
分光感度を有し、かつ前記放射線フイルムの現像後該フ
イルムにそれぞれ異なる色を発色させる乳剤層であるこ
とを特徴とするものである。
【0020】さらに本発明による第2の放射線増感スク
リーンと放射線フイルムとの組体は、上述した本発明に
よる第1の組体の放射線フイルムにおいて、前記支持体
と前記各乳剤層の間に除去可能な、即ち現像、水洗、定
着等の処理の過程で溶出させることにより除去可能な遮
光層を設けたことを特徴とするものである。
リーンと放射線フイルムとの組体は、上述した本発明に
よる第1の組体の放射線フイルムにおいて、前記支持体
と前記各乳剤層の間に除去可能な、即ち現像、水洗、定
着等の処理の過程で溶出させることにより除去可能な遮
光層を設けたことを特徴とするものである。
【0021】さらに、本発明による第1の放射線画像読
取方法は、前記支持体の一面に設けられた乳剤層により
発色せしめられた第1の色および前記支持体の前記一面
とは反対側の面に設けられた乳剤層により発色せしめら
れた第2の色をもって放射線画像が記録された現像後の
本発明による第1もしくは第2の放射線フイルムまたは
第1もしくは第2の組体における放射線フイルム(即
ち、互いに異なる放射線エネルギー吸収特性を有すると
共に発光スペクトルが互いに異なる2枚の放射線増感ス
クリーンに挟まれて放射線撮影に使用され、支持体の両
面に乳剤層を有し、各乳剤層が、各乳剤層それぞれに隣
接する前記放射線増感スクリーンの発光スペクトルに対
応した互いに異なる分光感度を有し、かつ前記放射線フ
イルムの現像後該フイルムにそれぞれ異なる色を発色さ
せる乳剤層である放射線フイルムであって、前記放射線
撮影を行った後現像することにより、前記支持体の一面
に設けられた乳剤層により発色せしめられた第1の色お
よび前記支持体の前記一面とは反対側の面に設けられた
乳剤層により発色せしめられた第2の色をもって放射線
画像が記録された現像後の放射線フイルム、または該フ
イルムであって前記支持体と前記各乳剤層の間に除去可
能な遮光層を有する放射線フイルム)に、前記第1の色
に吸収される波長を有する第1の光ビームを照射し、該
第1の光ビームの前記放射線フイルムの透過光から第1
の画像信号を光電的に検出し、次いで前記放射線フイル
ムに、前記第2の色に吸収される波長を有する第2の光
ビームを照射し、該第2の光ビームの前記放射線フイル
ムの透過光から第2の画像信号を光電的に検出すること
を特徴とするものである。
取方法は、前記支持体の一面に設けられた乳剤層により
発色せしめられた第1の色および前記支持体の前記一面
とは反対側の面に設けられた乳剤層により発色せしめら
れた第2の色をもって放射線画像が記録された現像後の
本発明による第1もしくは第2の放射線フイルムまたは
第1もしくは第2の組体における放射線フイルム(即
ち、互いに異なる放射線エネルギー吸収特性を有すると
共に発光スペクトルが互いに異なる2枚の放射線増感ス
クリーンに挟まれて放射線撮影に使用され、支持体の両
面に乳剤層を有し、各乳剤層が、各乳剤層それぞれに隣
接する前記放射線増感スクリーンの発光スペクトルに対
応した互いに異なる分光感度を有し、かつ前記放射線フ
イルムの現像後該フイルムにそれぞれ異なる色を発色さ
せる乳剤層である放射線フイルムであって、前記放射線
撮影を行った後現像することにより、前記支持体の一面
に設けられた乳剤層により発色せしめられた第1の色お
よび前記支持体の前記一面とは反対側の面に設けられた
乳剤層により発色せしめられた第2の色をもって放射線
画像が記録された現像後の放射線フイルム、または該フ
イルムであって前記支持体と前記各乳剤層の間に除去可
能な遮光層を有する放射線フイルム)に、前記第1の色
に吸収される波長を有する第1の光ビームを照射し、該
第1の光ビームの前記放射線フイルムの透過光から第1
の画像信号を光電的に検出し、次いで前記放射線フイル
ムに、前記第2の色に吸収される波長を有する第2の光
ビームを照射し、該第2の光ビームの前記放射線フイル
ムの透過光から第2の画像信号を光電的に検出すること
を特徴とするものである。
【0022】また、本発明による第2の放射線画像読取
方法は、前記支持体の一面に設けられた乳剤層により発
色せしめられた第1の色および前記支持体の前記一面と
は反対側の面に設けられた乳剤層により発色せしめられ
た第2の色をもって放射線画像が記録された現像後の本
発明による第1もしくは第2の放射線フイルムまたは第
1もしくは第2の組体における放射線フイルム(即ち、
互いに異なる放射線エネルギー吸収特性を有すると共に
発光スペクトルが互いに異なる2枚の放射線増感スクリ
ーンに挟まれて放射線撮影に使用され、支持体の両面に
乳剤層を有し、各乳剤層が、各乳剤層それぞれに隣接す
る前記放射線増感スクリーンの発光スペクトルに対応し
た互いに異なる分光感度を有し、かつ前記放射線フイル
ムの現像後該フイルムにそれぞれ異なる色を発色させる
乳剤層である放射線フイルムであって、前記放射線撮影
を行った後現像することにより、前記支持体の一面に設
けられた乳剤層により発色せしめられた第1の色および
前記支持体の前記一面とは反対側の面に設けられた乳剤
層により発色せしめられた第2の色をもって放射線画像
が記録された現像後の放射線フイルム、または該フイル
ムであって前記支持体と前記各乳剤層の間に除去可能な
遮光層を有する放射線フイルム)に、少なくとも前記第
1の色と前記第2の色とを含む光を照射し、該光の該放
射線フイルムの透過光を、前記第1の色の波長の光に感
度を有する第1の光電検出手段と、前記第2の色の波長
の光に感度を有する第2の光電検出手段とにより、第1
の画像信号および第2の画像信号として光電的に検出す
ることを特徴とするものである。
方法は、前記支持体の一面に設けられた乳剤層により発
色せしめられた第1の色および前記支持体の前記一面と
は反対側の面に設けられた乳剤層により発色せしめられ
た第2の色をもって放射線画像が記録された現像後の本
発明による第1もしくは第2の放射線フイルムまたは第
1もしくは第2の組体における放射線フイルム(即ち、
互いに異なる放射線エネルギー吸収特性を有すると共に
発光スペクトルが互いに異なる2枚の放射線増感スクリ
ーンに挟まれて放射線撮影に使用され、支持体の両面に
乳剤層を有し、各乳剤層が、各乳剤層それぞれに隣接す
る前記放射線増感スクリーンの発光スペクトルに対応し
た互いに異なる分光感度を有し、かつ前記放射線フイル
ムの現像後該フイルムにそれぞれ異なる色を発色させる
乳剤層である放射線フイルムであって、前記放射線撮影
を行った後現像することにより、前記支持体の一面に設
けられた乳剤層により発色せしめられた第1の色および
前記支持体の前記一面とは反対側の面に設けられた乳剤
層により発色せしめられた第2の色をもって放射線画像
が記録された現像後の放射線フイルム、または該フイル
ムであって前記支持体と前記各乳剤層の間に除去可能な
遮光層を有する放射線フイルム)に、少なくとも前記第
1の色と前記第2の色とを含む光を照射し、該光の該放
射線フイルムの透過光を、前記第1の色の波長の光に感
度を有する第1の光電検出手段と、前記第2の色の波長
の光に感度を有する第2の光電検出手段とにより、第1
の画像信号および第2の画像信号として光電的に検出す
ることを特徴とするものである。
【0023】また、本発明によるエネルギーサブトラク
ション方法は、本発明による第1または第2の放射線画
像読取方法によって前記第1の画像信号および前記第2
の画像信号を得、該2つの画像信号の対応する画素間で
前記第1の画像信号と前記第2の画像信号との重み付け
引き算を行って、前記2つの放射線画像から特定の被写
体の画像を抽出することを特徴とするものである。
ション方法は、本発明による第1または第2の放射線画
像読取方法によって前記第1の画像信号および前記第2
の画像信号を得、該2つの画像信号の対応する画素間で
前記第1の画像信号と前記第2の画像信号との重み付け
引き算を行って、前記2つの放射線画像から特定の被写
体の画像を抽出することを特徴とするものである。
【0024】
【作用】本発明による第1の放射線フイルムおよび第1
の放射線増感スクリーンと放射線フイルムとの組体にお
ける放射線フイルムは、フイルムの支持体の両側に乳剤
層を有するものであり、互いに異なる放射線エネルギー
吸収特性を有すると共に発光スペクトルが互いに異なる
2枚の放射線増感スクリーンで挟まれてなるものであ
る。さらに、各乳剤層を、それぞれに隣接する放射線増
感スクリーンの発光スペクトルに対応した互いに異なる
分光感度を有し、かつ現像後のフイルムにそれぞれ異な
る色を発色させるものとした。このため、異なる放射線
エネルギーの放射線で撮影された2種類の画像(高エネ
ルギーX線(例えば120KVp)で撮影された画像と低エネ
ルギーX線(例えば60KVp)で撮影された画像)を1枚の
放射線フイルムに記録することができ、しかもその画像
の色によって高エネルギーX線による情報か低エネルギ
ーX線による情報かを区別することが可能となる。した
がって、1枚のフイルムに情報量の多い放射線画像を記
録することができる。
の放射線増感スクリーンと放射線フイルムとの組体にお
ける放射線フイルムは、フイルムの支持体の両側に乳剤
層を有するものであり、互いに異なる放射線エネルギー
吸収特性を有すると共に発光スペクトルが互いに異なる
2枚の放射線増感スクリーンで挟まれてなるものであ
る。さらに、各乳剤層を、それぞれに隣接する放射線増
感スクリーンの発光スペクトルに対応した互いに異なる
分光感度を有し、かつ現像後のフイルムにそれぞれ異な
る色を発色させるものとした。このため、異なる放射線
エネルギーの放射線で撮影された2種類の画像(高エネ
ルギーX線(例えば120KVp)で撮影された画像と低エネ
ルギーX線(例えば60KVp)で撮影された画像)を1枚の
放射線フイルムに記録することができ、しかもその画像
の色によって高エネルギーX線による情報か低エネルギ
ーX線による情報かを区別することが可能となる。した
がって、1枚のフイルムに情報量の多い放射線画像を記
録することができる。
【0025】また、1枚のフイルムに、上述したような
放射線エネルギーが異なる2種類の画像を得ることがで
きるため、1枚のフイルムでエネルギーサブトラクショ
ン画像を得ることが可能となる。
放射線エネルギーが異なる2種類の画像を得ることがで
きるため、1枚のフイルムでエネルギーサブトラクショ
ン画像を得ることが可能となる。
【0026】また、上記構成によりフイルムの両外側に
設けられた放射線増感スクリーンから発せられる蛍光の
発光スペクトルがそれぞれ異なり、これと対応して放射
線増感スクリーンとそれぞれ隣接する各乳剤層が感度を
有するスペクトルの領域が異なるため、クロスオーバー
光によるフイルムの感光を低減させることができる。
設けられた放射線増感スクリーンから発せられる蛍光の
発光スペクトルがそれぞれ異なり、これと対応して放射
線増感スクリーンとそれぞれ隣接する各乳剤層が感度を
有するスペクトルの領域が異なるため、クロスオーバー
光によるフイルムの感光を低減させることができる。
【0027】さらに、本発明による第2の放射線フイル
ムおよび第2の組体は、本発明による第1の放射線フイ
ルムおよび第1の組体において、支持体と各乳剤層との
間に除去可能な遮光層を設けたため、クロスオーバー光
をほぼ完全に無くすことが可能となる。また、この遮光
層は、現像、水洗、定着等の処理の過程で溶出するよう
に構成することが可能であるため、1枚の透過型のX線
画像として観察することが可能となる。
ムおよび第2の組体は、本発明による第1の放射線フイ
ルムおよび第1の組体において、支持体と各乳剤層との
間に除去可能な遮光層を設けたため、クロスオーバー光
をほぼ完全に無くすことが可能となる。また、この遮光
層は、現像、水洗、定着等の処理の過程で溶出するよう
に構成することが可能であるため、1枚の透過型のX線
画像として観察することが可能となる。
【0028】一方、本発明による第1の放射線画像読取
方法は、異なる色で放射線画像が記録された現像後の本
発明による第1もしくは第2の放射線フイルムまたは第
1もしくは第2の組体における放射線フイルムに対し
て、それぞれの色に吸収される2種類の光ビームを照射
してそれぞれの色毎の画像信号を得ることができ、本発
明による放射線フイルムの読取りに適している。
方法は、異なる色で放射線画像が記録された現像後の本
発明による第1もしくは第2の放射線フイルムまたは第
1もしくは第2の組体における放射線フイルムに対し
て、それぞれの色に吸収される2種類の光ビームを照射
してそれぞれの色毎の画像信号を得ることができ、本発
明による放射線フイルムの読取りに適している。
【0029】また、本発明による第2の放射線画像読取
方法は、本発明による第1もしくは第2の放射線フイル
ムまたは第1もしくは第2の組体における放射線フイル
ムに少なくとも前述した第1の色と第2の色とを含む光
を照射して、それぞれの色毎に感度を有する光電検出手
段を設けて、それぞれの色毎の画像信号を得ることがで
き、本発明による第1の放射線画像読取方法と同様に、
本発明による放射線フイルムの読取りに適している。
方法は、本発明による第1もしくは第2の放射線フイル
ムまたは第1もしくは第2の組体における放射線フイル
ムに少なくとも前述した第1の色と第2の色とを含む光
を照射して、それぞれの色毎に感度を有する光電検出手
段を設けて、それぞれの色毎の画像信号を得ることがで
き、本発明による第1の放射線画像読取方法と同様に、
本発明による放射線フイルムの読取りに適している。
【0030】さらに、本発明によるエネルギーサブトラ
クション方法は、本発明による放射線フイルムから、本
発明による放射線画像読取方法によって検出された2種
類の画像信号を用いてエネルギーサブトラクションの演
算を行うようにしており、1枚の放射線フイルムから、
演算時の位置ずれやクロスオーバー光による画質ボケの
ない良好なエネルギーサブトラクション画像を得ること
ができる。
クション方法は、本発明による放射線フイルムから、本
発明による放射線画像読取方法によって検出された2種
類の画像信号を用いてエネルギーサブトラクションの演
算を行うようにしており、1枚の放射線フイルムから、
演算時の位置ずれやクロスオーバー光による画質ボケの
ない良好なエネルギーサブトラクション画像を得ること
ができる。
【0031】すなわち、本発明によるエネルギーサブト
ラクション方法は従来のエネルギーサブトラクション方
法と比較して、演算の際の位置合わせを簡便に行うこと
ができるものである。本発明による第1の放射線画像読
取方法によれば、第1および第2の光ビームそれぞれで
フイルムの読み取りを行う際に、フイルムの頭出しの位
置を正確に決めておくことによって演算の際の位置合わ
せをほぼ正確に行うことができる。さらに、本発明によ
る第2の放射線画像読取方法によれば、どの画素を読み
取っているかを、第1および第2の光電検出手段と正確
に対応させておくことによって、位置合わせをする必要
が全くなくなる。したがって、演算の際に生じる位置ず
れによる画像のボケを極力少なく抑えることが可能とな
るのである。
ラクション方法は従来のエネルギーサブトラクション方
法と比較して、演算の際の位置合わせを簡便に行うこと
ができるものである。本発明による第1の放射線画像読
取方法によれば、第1および第2の光ビームそれぞれで
フイルムの読み取りを行う際に、フイルムの頭出しの位
置を正確に決めておくことによって演算の際の位置合わ
せをほぼ正確に行うことができる。さらに、本発明によ
る第2の放射線画像読取方法によれば、どの画素を読み
取っているかを、第1および第2の光電検出手段と正確
に対応させておくことによって、位置合わせをする必要
が全くなくなる。したがって、演算の際に生じる位置ず
れによる画像のボケを極力少なく抑えることが可能とな
るのである。
【0032】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0033】図1は本発明による放射線フイルムの実施
例であるX線フイルムの基本構造を示す断面図である。
例であるX線フイルムの基本構造を示す断面図である。
【0034】本発明によるX線フイルム10は支持体1と
この両面に遮光層2a,2bを介して設けられた乳剤層3a,
3bからなり、さらに放射線増感スクリーンであるフロン
トスクリーン4aおよびバックスクリーン4bにて挟まれて
なるものである。
この両面に遮光層2a,2bを介して設けられた乳剤層3a,
3bからなり、さらに放射線増感スクリーンであるフロン
トスクリーン4aおよびバックスクリーン4bにて挟まれて
なるものである。
【0035】これらの放射線増感スクリーン4a,4bは、
詳細な図は省略するが基本的に支持体とこの上に設けら
れた蛍光体層からなるものである。本発明による放射線
増感スクリーンはフロントスクリーン4aとバックスクリ
ーン4bとでそれぞれ異なる放射線エネルギー吸収特性を
有するものである。本実施例においては、X線撮影を行
うものとすると、例えばフロントスクリーン4aには放射
線エネルギーの吸収率が比較的小さく、相対的に低圧側
の吸収特性が良い緑色領域に発光を示す蛍光体であるテ
ルビウム付活希土類酸硫化物系蛍光体のうち図2のグラ
フAに示すX線エネルギー吸収特性を有するY2 O
2 S:Tbを100 μmの厚さで設け、またバックスクリ
ーン4bには、放射線エネルギーの吸収率が比較的大き
く、相対的に高圧側の吸収特性が良く図2のグラフBに
示すX線エネルギー吸収特性を有するGd2 O2 S:T
bを250 μmの厚さで設けるのが好ましい。さらに、蛍
光体層の支持体に対する側とは反対側の表面に蛍光体層
を保護するための透明な保護膜を設けるようにしてもよ
い。
詳細な図は省略するが基本的に支持体とこの上に設けら
れた蛍光体層からなるものである。本発明による放射線
増感スクリーンはフロントスクリーン4aとバックスクリ
ーン4bとでそれぞれ異なる放射線エネルギー吸収特性を
有するものである。本実施例においては、X線撮影を行
うものとすると、例えばフロントスクリーン4aには放射
線エネルギーの吸収率が比較的小さく、相対的に低圧側
の吸収特性が良い緑色領域に発光を示す蛍光体であるテ
ルビウム付活希土類酸硫化物系蛍光体のうち図2のグラ
フAに示すX線エネルギー吸収特性を有するY2 O
2 S:Tbを100 μmの厚さで設け、またバックスクリ
ーン4bには、放射線エネルギーの吸収率が比較的大き
く、相対的に高圧側の吸収特性が良く図2のグラフBに
示すX線エネルギー吸収特性を有するGd2 O2 S:T
bを250 μmの厚さで設けるのが好ましい。さらに、蛍
光体層の支持体に対する側とは反対側の表面に蛍光体層
を保護するための透明な保護膜を設けるようにしてもよ
い。
【0036】一方、支持体1の材料としては、ポリエチ
レンテレフタレートなどのプラスチックフイルムが挙げ
られる。このプラスチックフイルムはクロスオーバー光
を遮断して画像の画質をより向上させるために、青色染
料または赤色染料など適当な着色剤によって着色されて
いるのが好ましい。
レンテレフタレートなどのプラスチックフイルムが挙げ
られる。このプラスチックフイルムはクロスオーバー光
を遮断して画像の画質をより向上させるために、青色染
料または赤色染料など適当な着色剤によって着色されて
いるのが好ましい。
【0037】遮光層2a,2bは支持体1と同様にクロスオ
ーバー光を遮断して画像の画質をより向上させるために
設けられているものであり、特開昭63-197943 号公報に
開示されている現像処理後に層から層への染料の汚染ま
たは泳動を起こさないフィルタ染料を含有させることが
望ましい。
ーバー光を遮断して画像の画質をより向上させるために
設けられているものであり、特開昭63-197943 号公報に
開示されている現像処理後に層から層への染料の汚染ま
たは泳動を起こさないフィルタ染料を含有させることが
望ましい。
【0038】乳剤層3a,3bは、ハロゲン化銀を分散状態
で含有支持するゼラチン等の結合剤からなる。たとえば
青色領域に感度を有する、すなわちレギュラー感度の写
真乳剤層は、沃臭化銀(AgBrI)の粒子が分散され
たゼチラン溶液を支持体上に塗布、乾燥することにより
形成することができる。また、緑色領域に感度を有する
(すなわちオルソ感度の)写真乳剤層、および赤色領域
に感度を有する(すなわちパンクロタイプの)写真乳剤
層は、たとえば、沃臭化銀の粒子に赤色色素などの増感
色素を吸着させたものを用いることにより得ることがで
きる。
で含有支持するゼラチン等の結合剤からなる。たとえば
青色領域に感度を有する、すなわちレギュラー感度の写
真乳剤層は、沃臭化銀(AgBrI)の粒子が分散され
たゼチラン溶液を支持体上に塗布、乾燥することにより
形成することができる。また、緑色領域に感度を有する
(すなわちオルソ感度の)写真乳剤層、および赤色領域
に感度を有する(すなわちパンクロタイプの)写真乳剤
層は、たとえば、沃臭化銀の粒子に赤色色素などの増感
色素を吸着させたものを用いることにより得ることがで
きる。
【0039】なお、本発明によるX線フイルム10の乳剤
層3a,3bは、それぞれに隣接する放射線増感スクリーン
の発光スペクトルに対応した感度を有するものである。
ここで前述したフロントスクリーン4a,バックスクリー
ン4bは緑色(オルソ)増感スクリーンであり、それぞれ
の発光スペクトルは図3、図4に示すものとなってお
り、したがって乳剤層3aは図3に示すフロントスクリー
ン4aの発光スペクトルに、乳剤層3bは図4に示すバック
スクリーン4bの発光スペクトルに感度を有するようなオ
ルソ感度の乳剤層とする。また、乳剤層3a,3bは、X線
フイルム10の現像後それぞれ異なる色をフイルム10に発
色せしめるものであり、本実施例においては、乳剤層3a
はイエローに、乳剤層3bはシアンにフイルム10を発色せ
しめるものとする。
層3a,3bは、それぞれに隣接する放射線増感スクリーン
の発光スペクトルに対応した感度を有するものである。
ここで前述したフロントスクリーン4a,バックスクリー
ン4bは緑色(オルソ)増感スクリーンであり、それぞれ
の発光スペクトルは図3、図4に示すものとなってお
り、したがって乳剤層3aは図3に示すフロントスクリー
ン4aの発光スペクトルに、乳剤層3bは図4に示すバック
スクリーン4bの発光スペクトルに感度を有するようなオ
ルソ感度の乳剤層とする。また、乳剤層3a,3bは、X線
フイルム10の現像後それぞれ異なる色をフイルム10に発
色せしめるものであり、本実施例においては、乳剤層3a
はイエローに、乳剤層3bはシアンにフイルム10を発色せ
しめるものとする。
【0040】このように異なる色に発色した写真を透過
させて観察することにより、高エネルギーX線による情
報か低エネルギーX線による情報かを色によって見分け
ることが可能となり、従来よりも診断情報が多いX線写
真を得ることができる。
させて観察することにより、高エネルギーX線による情
報か低エネルギーX線による情報かを色によって見分け
ることが可能となり、従来よりも診断情報が多いX線写
真を得ることができる。
【0041】次に、上述した本発明の実施例によるX線
フイルム10を用いて被写体を撮影してエネルギーサブト
ラクション画像を得る方法について説明する。
フイルム10を用いて被写体を撮影してエネルギーサブト
ラクション画像を得る方法について説明する。
【0042】図5は、X線フイルム10に軟部組織と骨と
を有する被写体11にX線源12から発せられたX線13を、
このX線13のエネルギーを変えて照射する状態を表す図
である。すなわち、低いエネルギーのX線13(例えば60
KVp)を被写体11に照射すると、被写体11を透過したX線
13は、フロントスクリーン4aに吸収されて図3に示すよ
うな発光スペクトルを示す蛍光に変換され、フロントス
クリーン4aに隣接するX線フイルム10の乳剤層3aを感光
させる。次いでX線源12の管電圧を変えて、高いエネル
ギーのX線13(例えば120KVp)を被写体11に照射する。
すると被写体11を透過したX線13は、フロントスクリー
ン4a、乳剤層3a、支持体1および乳剤層3bを透過したの
ちバックスクリーン4bにより吸収されて図4に示すよう
な発光スペクトルを示す蛍光に変換され、バックスクリ
ーン4bに隣接する乳剤層3bを感光させる。
を有する被写体11にX線源12から発せられたX線13を、
このX線13のエネルギーを変えて照射する状態を表す図
である。すなわち、低いエネルギーのX線13(例えば60
KVp)を被写体11に照射すると、被写体11を透過したX線
13は、フロントスクリーン4aに吸収されて図3に示すよ
うな発光スペクトルを示す蛍光に変換され、フロントス
クリーン4aに隣接するX線フイルム10の乳剤層3aを感光
させる。次いでX線源12の管電圧を変えて、高いエネル
ギーのX線13(例えば120KVp)を被写体11に照射する。
すると被写体11を透過したX線13は、フロントスクリー
ン4a、乳剤層3a、支持体1および乳剤層3bを透過したの
ちバックスクリーン4bにより吸収されて図4に示すよう
な発光スペクトルを示す蛍光に変換され、バックスクリ
ーン4bに隣接する乳剤層3bを感光させる。
【0043】なお、図2に示すようにフロントスクリー
ン4aとバックスクリーン4bのX線エネルギーの吸収領域
は完全に分離されているわけではなく、さらに一般にX
線のエネルギーはある程度幅を持つので、上述したよう
に低エネルギーのX線(60KVp )を照射した際にもフロ
ントスクリーン4aを透過したX線はバックスクリーン4b
にも吸収され、高エネルギーのX線(120KVp)を照射し
た際にもこのX線はフロントスクリーン4aにも一部吸収
される。しかしながら、図2からも明らかなように、上
述したように2回の照射を行った場合、実際の低エネル
ギーX線の吸収率自体はバックスクリーン4bの方が高い
にもかかわらず、フロントスクリーン4aに吸収されるX
線は、バックスクリーン4bの場合と比較して、低エネル
ギーの比率が高い。同様にして、バックスクリーン4bに
吸収されるX線は、フロントスクリーン4aの場合と比較
して、高エネルギーの比率が高い。このようにして、吸
収特性の異なる2種類のスクリーンからエネルギー特性
の異なる2種類のX線画像が1枚のフイルムの両面に異
なる色で表現されるのである。
ン4aとバックスクリーン4bのX線エネルギーの吸収領域
は完全に分離されているわけではなく、さらに一般にX
線のエネルギーはある程度幅を持つので、上述したよう
に低エネルギーのX線(60KVp )を照射した際にもフロ
ントスクリーン4aを透過したX線はバックスクリーン4b
にも吸収され、高エネルギーのX線(120KVp)を照射し
た際にもこのX線はフロントスクリーン4aにも一部吸収
される。しかしながら、図2からも明らかなように、上
述したように2回の照射を行った場合、実際の低エネル
ギーX線の吸収率自体はバックスクリーン4bの方が高い
にもかかわらず、フロントスクリーン4aに吸収されるX
線は、バックスクリーン4bの場合と比較して、低エネル
ギーの比率が高い。同様にして、バックスクリーン4bに
吸収されるX線は、フロントスクリーン4aの場合と比較
して、高エネルギーの比率が高い。このようにして、吸
収特性の異なる2種類のスクリーンからエネルギー特性
の異なる2種類のX線画像が1枚のフイルムの両面に異
なる色で表現されるのである。
【0044】なお、本発明によるX線フイルム10を用い
た被写体11の撮影は、上述したようにそれぞれエネルギ
ーの大きさが異なるX線を2度照射して撮影するいわゆ
るツーショットエネルギーサブトラクションである必要
はなく、エネルギーの大きさが一定のX線を一度に照射
するワンショットエネルギーサブトラクションであって
もよい。ワンショットエネルギーサブトラクションの場
合でも、フロントスクリーン4aにおいては低エネルギー
成分の吸収の比率が高く、フロントスクリーン4aを透過
したX線は、比較的高エネルギー成分の比率が高くなる
というビームハードニングの現象が起こり、バックスク
リーン4bではフロントスクリーン4aに比べ比較的高エネ
ルギーのX線が入射することとなる。さらに、このビー
ムハードニングの効果に加え、フロントスリーン4aとバ
ックスクリーン4bのそれぞれの放射線吸収特性が異なる
ことによって、フロントスクリーン4aでは比較的低エネ
ルギーのX線を吸収し、バックスクリーン4bでは比較的
高エネルギーのX線を吸収することになる。したがって
ワンショットエネルギーサブトラクションでも放射線の
エネルギー分離は可能となる。ワンショットエネルギー
サブトラクションについては特開昭59-83147号に詳細が
開示されている。このようにして、撮影がなされたX線
フイルム10は被写体11のX線画像が潜像として形成され
ており、現像されて前述した乳剤層3a,3bにより、X線
の低圧画像がイエローで、高圧画像がシアンで記録され
たX線フイルムを得る。
た被写体11の撮影は、上述したようにそれぞれエネルギ
ーの大きさが異なるX線を2度照射して撮影するいわゆ
るツーショットエネルギーサブトラクションである必要
はなく、エネルギーの大きさが一定のX線を一度に照射
するワンショットエネルギーサブトラクションであって
もよい。ワンショットエネルギーサブトラクションの場
合でも、フロントスクリーン4aにおいては低エネルギー
成分の吸収の比率が高く、フロントスクリーン4aを透過
したX線は、比較的高エネルギー成分の比率が高くなる
というビームハードニングの現象が起こり、バックスク
リーン4bではフロントスクリーン4aに比べ比較的高エネ
ルギーのX線が入射することとなる。さらに、このビー
ムハードニングの効果に加え、フロントスリーン4aとバ
ックスクリーン4bのそれぞれの放射線吸収特性が異なる
ことによって、フロントスクリーン4aでは比較的低エネ
ルギーのX線を吸収し、バックスクリーン4bでは比較的
高エネルギーのX線を吸収することになる。したがって
ワンショットエネルギーサブトラクションでも放射線の
エネルギー分離は可能となる。ワンショットエネルギー
サブトラクションについては特開昭59-83147号に詳細が
開示されている。このようにして、撮影がなされたX線
フイルム10は被写体11のX線画像が潜像として形成され
ており、現像されて前述した乳剤層3a,3bにより、X線
の低圧画像がイエローで、高圧画像がシアンで記録され
たX線フイルムを得る。
【0045】このようにして得られたX線フイルム10
は、従来のX線画像のように単なる濃淡画像ではなく、
低圧画像、高圧画像のように撮影時における放射線のエ
ネルギーが異なる2種類の画像をそれぞれ異なる色で記
録しているため、前述したように透過で観察することに
よってX線のエネルギー情報を反映した情報量の多い、
被写体の診断に適したX線画像を得ることができる。
は、従来のX線画像のように単なる濃淡画像ではなく、
低圧画像、高圧画像のように撮影時における放射線のエ
ネルギーが異なる2種類の画像をそれぞれ異なる色で記
録しているため、前述したように透過で観察することに
よってX線のエネルギー情報を反映した情報量の多い、
被写体の診断に適したX線画像を得ることができる。
【0046】次に、このX線画像がそれぞれ異なる色で
記録されたX線フイルム10を本発明による放射線画像読
取方法により読み取る。
記録されたX線フイルム10を本発明による放射線画像読
取方法により読み取る。
【0047】図6は、本発明による放射線画像読取方法
を実施するためのフイルムディジタイザーの実施例を表
す概略斜視図である。
を実施するためのフイルムディジタイザーの実施例を表
す概略斜視図である。
【0048】図6に示すように、フイルムディジタイザ
ー20は、前述したように2種類のX線画像が記録された
X線フイルム10から、イエローに発色した画像に吸収さ
れるように、イエローの補色であるブルーのレーザー光
を発するArレーザー光源21と、シアンに発色した画
像に吸収されるように、シアンの補色である赤色のレー
ザー光を発するHe−Neレーザー光源22との2つの
光源を有する。
ー20は、前述したように2種類のX線画像が記録された
X線フイルム10から、イエローに発色した画像に吸収さ
れるように、イエローの補色であるブルーのレーザー光
を発するArレーザー光源21と、シアンに発色した画
像に吸収されるように、シアンの補色である赤色のレー
ザー光を発するHe−Neレーザー光源22との2つの
光源を有する。
【0049】2種類の画像が記録されたX線フイルム10
は、フイルムディジタイザー20の所定位置にセットされ
る。この所定位置にセットされたX線フイルム10は、図
示しないモーターにより駆動されるシート搬送ロール26
a ,26b により、矢印Y方向に搬送(副走査)される。
一方Arレーザー光源21から発せられたブルーの光ビー
ム23はガルバノメータミラー25によって反射偏向され、
X線フイルム10に入射し副走査の方向と略垂直な矢印X
方向に主走査する。また、このX線フイルム10の光ビー
ム23が主走査を行う位置の下方には、光ビーム23の主走
査方向に延びるCCDアレイ等のラインセンサ27が配置
されており、Arレーザー光源21から発せられX線フイ
ルム10上を主走査するブルーの光ビーム23が、X線フイ
ルム10に記録されたイエローに発色した低圧X線画像で
強度変調されて透過し、この透過光がラインセンサ27で
受光される。透過光は1回の主走査でラインセンサ27に
より矢印X方向1ライン分のアナログ信号が得られ、こ
れを繰り返すことにより、X線フイルム10を矢印Y方向
に搬送しながらX線フイルム10に記録された低圧X線画
像全面に対応するアナログ画像信号S1 が得られる。こ
のアナログ画像信号S1 は増幅器31で増幅され、A/D
変換器32でデジタルの画像信号SQ1に変換され、この画
像信号SQ1はコンピュータシステム40に入力される。
は、フイルムディジタイザー20の所定位置にセットされ
る。この所定位置にセットされたX線フイルム10は、図
示しないモーターにより駆動されるシート搬送ロール26
a ,26b により、矢印Y方向に搬送(副走査)される。
一方Arレーザー光源21から発せられたブルーの光ビー
ム23はガルバノメータミラー25によって反射偏向され、
X線フイルム10に入射し副走査の方向と略垂直な矢印X
方向に主走査する。また、このX線フイルム10の光ビー
ム23が主走査を行う位置の下方には、光ビーム23の主走
査方向に延びるCCDアレイ等のラインセンサ27が配置
されており、Arレーザー光源21から発せられX線フイ
ルム10上を主走査するブルーの光ビーム23が、X線フイ
ルム10に記録されたイエローに発色した低圧X線画像で
強度変調されて透過し、この透過光がラインセンサ27で
受光される。透過光は1回の主走査でラインセンサ27に
より矢印X方向1ライン分のアナログ信号が得られ、こ
れを繰り返すことにより、X線フイルム10を矢印Y方向
に搬送しながらX線フイルム10に記録された低圧X線画
像全面に対応するアナログ画像信号S1 が得られる。こ
のアナログ画像信号S1 は増幅器31で増幅され、A/D
変換器32でデジタルの画像信号SQ1に変換され、この画
像信号SQ1はコンピュータシステム40に入力される。
【0050】このようにしてX線フイルム10に記録され
た低圧画像の読取りが終了すると、X線フイルム10は再
度フイルムディジタイザー20の所定の位置にセットされ
て、高圧画像の読取りがなされる。すなわち、低圧画像
の読取りの際と同様に、X線フイルム10はシート搬送ロ
ール26a ,26b により、矢印Y方向に搬送(副走査)さ
れる。一方He−Neレーザー光源22から発せられた赤
色の光ビーム24はガルバノメータミラー25によって反射
偏向され、X線フイルム10に入射し副走査の方向と略垂
直な矢印X方向に主走査する。X線フイルム10上を主走
査する赤色の光ビーム24は、X線フイルム10に記録され
たシアンに発色した高圧X線画像で強度変調されて透過
し、この透過光がラインセンサ27で受光される。透過光
は1回の主走査でラインセンサ27により矢印X方向1ラ
イン分のアナログ信号が得られ、これを繰り返すことに
より、X線フイルム10を矢印Y方向に搬送しながらX線
フイルム10に記録された低圧および高圧X線画像全面に
対応するアナログ画像信号S2 が得られる。このアナロ
グ画像信号S2 は増幅器31で増幅され、A/D変換器32
でデジタルの画像信号SQ2に変換され、この画像信号S
Q2は画像信号SQ1と同様にコンピュータシステム40に入
力される。
た低圧画像の読取りが終了すると、X線フイルム10は再
度フイルムディジタイザー20の所定の位置にセットされ
て、高圧画像の読取りがなされる。すなわち、低圧画像
の読取りの際と同様に、X線フイルム10はシート搬送ロ
ール26a ,26b により、矢印Y方向に搬送(副走査)さ
れる。一方He−Neレーザー光源22から発せられた赤
色の光ビーム24はガルバノメータミラー25によって反射
偏向され、X線フイルム10に入射し副走査の方向と略垂
直な矢印X方向に主走査する。X線フイルム10上を主走
査する赤色の光ビーム24は、X線フイルム10に記録され
たシアンに発色した高圧X線画像で強度変調されて透過
し、この透過光がラインセンサ27で受光される。透過光
は1回の主走査でラインセンサ27により矢印X方向1ラ
イン分のアナログ信号が得られ、これを繰り返すことに
より、X線フイルム10を矢印Y方向に搬送しながらX線
フイルム10に記録された低圧および高圧X線画像全面に
対応するアナログ画像信号S2 が得られる。このアナロ
グ画像信号S2 は増幅器31で増幅され、A/D変換器32
でデジタルの画像信号SQ2に変換され、この画像信号S
Q2は画像信号SQ1と同様にコンピュータシステム40に入
力される。
【0051】このコンピュータシステム40は、CPUお
よび内部メモリが内蔵された本体部41、補助メモリとし
てのフロッピィディスクが挿入されドライブされるドラ
イブ部42、オペレータがこのコンピュータシステム40に
必要な支持等を入力するためのキーボード43、および必
要な情報を表示するためのCRTディスプレイ44から構
成されている。
よび内部メモリが内蔵された本体部41、補助メモリとし
てのフロッピィディスクが挿入されドライブされるドラ
イブ部42、オペレータがこのコンピュータシステム40に
必要な支持等を入力するためのキーボード43、および必
要な情報を表示するためのCRTディスプレイ44から構
成されている。
【0052】フイルムディジタイザー20により得られた
低圧画像の画像信号SQ1と高圧画像の画像信号SQ2とを
コンピュータシステム40において、サブトラクション処
理、すなわち、2つの画像信号SQ1,SQ2の互いに対応
する画素毎に、 S=A・SQ1−B・SQ2+C …(1) (但し、A,B,Cは係数を表す) の演算処理を行うことにより、被写体11の軟部組織の陰
影が消去された骨部画像を得ることができる。また、式
(1) の係数A,B,Cを変えることによって、骨部組織
の陰影が消去された軟部画像を得ることもできる。
低圧画像の画像信号SQ1と高圧画像の画像信号SQ2とを
コンピュータシステム40において、サブトラクション処
理、すなわち、2つの画像信号SQ1,SQ2の互いに対応
する画素毎に、 S=A・SQ1−B・SQ2+C …(1) (但し、A,B,Cは係数を表す) の演算処理を行うことにより、被写体11の軟部組織の陰
影が消去された骨部画像を得ることができる。また、式
(1) の係数A,B,Cを変えることによって、骨部組織
の陰影が消去された軟部画像を得ることもできる。
【0053】なお、上述した本発明による放射線画像読
取方法の実施例においては、低圧画像、高圧画像それぞ
れを読み取るための2種類のレーザー光源を用いている
が、光源を異なる波長の光が混ざった白色光源として、
読み取るようにしてもよい。
取方法の実施例においては、低圧画像、高圧画像それぞ
れを読み取るための2種類のレーザー光源を用いている
が、光源を異なる波長の光が混ざった白色光源として、
読み取るようにしてもよい。
【0054】すなわち、図7に示すように、フイルムデ
ィジタイザー20′において、白色光源50から発せられた
白色光51をX線フイルム10上に照射し、白色光51のX線
フイルム10の透過光のうちイエローの透過光だけを透過
させるようなフィルタを有するラインセンサ27a ′にお
いて、低圧画像の透過光のみを検出し、同時にシアンの
透過光だけを透過させるようなフィルタを有するライン
センサ27b ′において、高圧画像の透過光のみをそれぞ
れ検出するようにしてもよい。このようにして検出され
た低圧,高圧画像のそれぞれの透過光からラインセンサ
27a ′27b ′によりアナログ画像信号が得られ、上述し
た本発明の実施例のフイルムディジタイザー20と同様に
デジタルの画像信号SQ1′,SQ2′が得られ、コンピュ
ータシステム40′において、ラインセンサ27a ′,27b
′の位置の違いによる画像信号の補正演算とエネルギ
ーサブトラクション処理がなされる。このようにすれば
1回の読取りで異なる2つの画像信号を得ることがで
き、また、この際には、低圧および高圧画像間の位置合
わせをする必要がなくなる。なお、図7に示すフイルム
ディジタイザー20′において、図6に示すフイルムディ
ジタイザー20の各構成要素と対応する構成要素には、フ
イルムディジタイザー20で用いた番号にダッシュを付し
て示し、詳しい説明は省略する。
ィジタイザー20′において、白色光源50から発せられた
白色光51をX線フイルム10上に照射し、白色光51のX線
フイルム10の透過光のうちイエローの透過光だけを透過
させるようなフィルタを有するラインセンサ27a ′にお
いて、低圧画像の透過光のみを検出し、同時にシアンの
透過光だけを透過させるようなフィルタを有するライン
センサ27b ′において、高圧画像の透過光のみをそれぞ
れ検出するようにしてもよい。このようにして検出され
た低圧,高圧画像のそれぞれの透過光からラインセンサ
27a ′27b ′によりアナログ画像信号が得られ、上述し
た本発明の実施例のフイルムディジタイザー20と同様に
デジタルの画像信号SQ1′,SQ2′が得られ、コンピュ
ータシステム40′において、ラインセンサ27a ′,27b
′の位置の違いによる画像信号の補正演算とエネルギ
ーサブトラクション処理がなされる。このようにすれば
1回の読取りで異なる2つの画像信号を得ることがで
き、また、この際には、低圧および高圧画像間の位置合
わせをする必要がなくなる。なお、図7に示すフイルム
ディジタイザー20′において、図6に示すフイルムディ
ジタイザー20の各構成要素と対応する構成要素には、フ
イルムディジタイザー20で用いた番号にダッシュを付し
て示し、詳しい説明は省略する。
【0055】なお、上記実施例においては、本発明によ
る放射線フイルムの支持体と乳剤層の間に遮光層を設け
ているが、本発明による放射線フイルムは、互いに異な
る放射線エネルギー吸収特性を有する2枚の放射線増感
スクリーンと、この放射線増感スクリーンそれぞれの発
光スペクトルに感度を有する乳剤層とによってもクロス
オーバー光をある程度抑えることができるため、とくに
遮光層を設ける必要はない。但し、本実施例の場合、図
3および図4に示すように、各スクリーンの発光スペク
トルには重なる部分が多く、実際には、ほぼ同じ波長に
感度を有する乳剤層を設けたフイルムを用いるため、遮
光層を設けた方が好ましい。
る放射線フイルムの支持体と乳剤層の間に遮光層を設け
ているが、本発明による放射線フイルムは、互いに異な
る放射線エネルギー吸収特性を有する2枚の放射線増感
スクリーンと、この放射線増感スクリーンそれぞれの発
光スペクトルに感度を有する乳剤層とによってもクロス
オーバー光をある程度抑えることができるため、とくに
遮光層を設ける必要はない。但し、本実施例の場合、図
3および図4に示すように、各スクリーンの発光スペク
トルには重なる部分が多く、実際には、ほぼ同じ波長に
感度を有する乳剤層を設けたフイルムを用いるため、遮
光層を設けた方が好ましい。
【0056】また、上記実施例においては、放射線増感
スクリーンのうちフロントスクリーンの蛍光体層にY2
O2 S:Tbを、バックスクリーンの蛍光体層にGd2
O2 S:Tbを用いているが、これらに限定されるもの
ではなく、青色領域に発光を示す蛍光体や赤色領域に発
光を示す蛍光体等他のいかなる蛍光体を用いてもよいも
のとする。また、乳剤層は、放射線増感スクリーンの発
光スペクトルに対応した感度を有し、かつ放射線フイル
ムの現像後フイルムにそれぞれ異なる色を発色させるも
のであれば、いかなる乳剤層としてもよいものする。
スクリーンのうちフロントスクリーンの蛍光体層にY2
O2 S:Tbを、バックスクリーンの蛍光体層にGd2
O2 S:Tbを用いているが、これらに限定されるもの
ではなく、青色領域に発光を示す蛍光体や赤色領域に発
光を示す蛍光体等他のいかなる蛍光体を用いてもよいも
のとする。また、乳剤層は、放射線増感スクリーンの発
光スペクトルに対応した感度を有し、かつ放射線フイル
ムの現像後フイルムにそれぞれ異なる色を発色させるも
のであれば、いかなる乳剤層としてもよいものする。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る放射線フイルムは、2種類の画像をそれぞれ異なる色
で区別することによって、1枚のフイルムに放射線のエ
ネルギー特性を反映した情報量の多い、被写体の診断に
適した放射線画像を記録することが可能となる。
る放射線フイルムは、2種類の画像をそれぞれ異なる色
で区別することによって、1枚のフイルムに放射線のエ
ネルギー特性を反映した情報量の多い、被写体の診断に
適した放射線画像を記録することが可能となる。
【0058】また、本発明による放射線フイルムを用い
れば、1枚のフイルムでエネルギーサブトラクション画
像を得ることができ、また、画像信号の減算処理を行う
際の2画像間での位置合せを簡便にすることができ、さ
らには位置合わせをする必要がないためフイルムのずれ
による画像のボケを無くすことができる。
れば、1枚のフイルムでエネルギーサブトラクション画
像を得ることができ、また、画像信号の減算処理を行う
際の2画像間での位置合せを簡便にすることができ、さ
らには位置合わせをする必要がないためフイルムのずれ
による画像のボケを無くすことができる。
【0059】さらに、フイルムの両外側に設けられた放
射線増感スクリーンと、これらの放射線増感スクリーン
から発せられる蛍光の発光スペクトルそれぞれに感度を
有する乳剤層により、クロスオーバー光によるフイルム
の感光を低減でき、さらにフイルムの支持体と各乳剤層
との間に遮光層を設ければクロスオーバー光をほぼ完全
に無くすことが可能となる。そして、本発明による第1
の放射線画像読取方法は、前述のように、異なる色で放
射線画像が記録された現像後の本発明による放射線フイ
ルムに対して、それぞれの色に吸収される2種類の光ビ
ームを照射してそれぞれの色毎の画像信号を得るので、
本発明による放射線フイルムを良好に読み取ることがで
きる。また、本発明による第2の放射線画像読取方法
は、前述のように、本発明による放射線フイルムに少な
くとも前述した第1の色と第2の色とを含む光を照射し
て、それぞれの色毎に感度を有する光電検出手段を設け
て、それぞれの色毎の画像信号を得るので、本発明によ
る第1の放射線画像読取方法と同様に、本発明による放
射線フイルムを良好に読み取ることができる。さらに、
本発明によるエネルギーサブトラクション方法は、本発
明による放射線フイルムから、本発明による放射線画像
読取方法によって検出された2種類の画像信号を用いて
エネルギーサブトラクションの演算を行うようにしてお
り、1枚の放射線フイルムから、演算時の位置ずれやク
ロスオーバー光による画質ボケのない良好なエネルギー
サブトラクション画像を得ることができる。
射線増感スクリーンと、これらの放射線増感スクリーン
から発せられる蛍光の発光スペクトルそれぞれに感度を
有する乳剤層により、クロスオーバー光によるフイルム
の感光を低減でき、さらにフイルムの支持体と各乳剤層
との間に遮光層を設ければクロスオーバー光をほぼ完全
に無くすことが可能となる。そして、本発明による第1
の放射線画像読取方法は、前述のように、異なる色で放
射線画像が記録された現像後の本発明による放射線フイ
ルムに対して、それぞれの色に吸収される2種類の光ビ
ームを照射してそれぞれの色毎の画像信号を得るので、
本発明による放射線フイルムを良好に読み取ることがで
きる。また、本発明による第2の放射線画像読取方法
は、前述のように、本発明による放射線フイルムに少な
くとも前述した第1の色と第2の色とを含む光を照射し
て、それぞれの色毎に感度を有する光電検出手段を設け
て、それぞれの色毎の画像信号を得るので、本発明によ
る第1の放射線画像読取方法と同様に、本発明による放
射線フイルムを良好に読み取ることができる。さらに、
本発明によるエネルギーサブトラクション方法は、本発
明による放射線フイルムから、本発明による放射線画像
読取方法によって検出された2種類の画像信号を用いて
エネルギーサブトラクションの演算を行うようにしてお
り、1枚の放射線フイルムから、演算時の位置ずれやク
ロスオーバー光による画質ボケのない良好なエネルギー
サブトラクション画像を得ることができる。
【図1】本発明による放射線フイルムの基本構造を示す
断面図
断面図
【図2】放射線増感スクリーンのX線エネルギー吸収特
性を表すグラフ
性を表すグラフ
【図3】Y2 O2 S:Tbの発光スペクトルを表すグラ
フ
フ
【図4】Gd2 O2 S:Tbの発光スペクトルを表すグ
ラフ
ラフ
【図5】本発明による放射線フイルムに被写体の放射線
画像を記録している状態を表す図
画像を記録している状態を表す図
【図6】本発明による放射線画像読取方法を用いた放射
線画像読取方法の実施例を表す図
線画像読取方法の実施例を表す図
【図7】本発明による放射線画像読取方法を用いた放射
線画像読取方法の別の実施例を表す図
線画像読取方法の別の実施例を表す図
1 支持体 2a,2b 遮光層 3a,3b 乳剤層 4a フロントスクリーン 4b バックスクリーン 10 X線フイルム 11 被写体 12 X線源 13 X線 20,20′ フイルムディジタイザー 21 Arレーザー光源 22 He−Neレーザー光源 23,24 レーザー光 25 ガルバノメーターミラー 26a ,26b ,26a ′,26b ′ 搬送ローラ 27,27a ′,27b ′ ラインセンサ 31,31′ 対数増幅器 32,32′ A/D変換器 40,40′ コンピュータシステム 50 白色光源 51 白色光
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに異なる放射線エネルギー吸収特性
を有すると共に発光スペクトルが互いに異なる2枚の放
射線増感スクリーンに挟まれて放射線撮影に使用され、
支持体の両面に乳剤層を有し、各乳剤層が、各乳剤層そ
れぞれに隣接する前記放射線増感スクリーンの発光スペ
クトルに対応した互いに異なる分光感度を有し、かつ前
記放射線フイルムの現像後該フイルムにそれぞれ異なる
色を発色させる乳剤層である放射線フイルムであって、
前記放射線撮影を行った後現像することにより、前記支
持体の一面に設けられた乳剤層により発色せしめられた
第1の色および前記支持体の前記一面とは反対側の面に
設けられた乳剤層により発色せしめられた第2の色をも
って放射線画像が記録された現像後の放射線フイルム
に、 前記第1の色に吸収される波長を有する第1の光ビーム
を照射し、 該第1の光ビームの前記放射線フイルムの透過光から第
1の画像信号を光電的に検出し、 次いで前記放射線フイルムに、前記第2の色に吸収され
る波長を有する第2の光ビームを照射し、 該第2の光ビームの前記放射線フイルムの透過光から第
2の画像信号を光電的に検出することを特徴とする放射
線画像読取方法。 - 【請求項2】 互いに異なる放射線エネルギー吸収特性
を有すると共に発光スペクトルが互いに異なる2枚の放
射線増感スクリーンに挟まれて放射線撮影に使用され、
支持体の両面に乳剤層を有し、各乳剤層が、各乳剤層そ
れぞれに隣接する前記放射線増感スクリーンの発光スペ
クトルに対応した互いに異なる分光感度を有し、かつ前
記放射線フイルムの現像後該フイルムにそれぞれ異なる
色を発色させる乳剤層である放射線フイルムであって、
前記放射線撮影を行った後現像することにより、前記支
持体の一面に設けられた乳剤層により発色せしめられた
第1の色および前記支持体の前記一面とは反対側の面に
設けられた乳剤層により発色せしめられた第2の色をも
って放射線画像が記録された現像後の放射線フイルム
に、 少なくとも前記第1の色と前記第2の色とを含む光を照
射し、 該光の該放射線フイルムの透過光を、前記第1
の色の波長の光に感度を有する第1の光電検出手段と、
前記第2の色の波長の光に感度を有する第2の光電検出
手段とにより、第1の画像信号および第2の画像信号と
して光電的に検出することを特徴とする放射線画像読取
方法。 - 【請求項3】 前記放射線フイルムが、前記支持体と前
記各乳剤層の間に除去可能な遮光層を有するものである
ことを特徴とする請求項1または2記載の放射線画像読
取方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の放射線
画像読取方法によって前記第1の画像信号および前記第
2の画像信号を得、 該2つの画像信号の対応する画素間で前記第1の画像信
号と前記第2の画像信号との重み付け引き算を行って、
前記2つの放射線画像から特定の被写体の画像を抽出す
ることを特徴とする放射線画像のエネルギーサブトラク
ション方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277617A JP2770205B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 放射線画像読取方法ならびにエネルギーサブトラクション方法 |
US07/965,422 US5376801A (en) | 1991-10-24 | 1992-10-23 | Radiation film and energy subtraction processing method using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277617A JP2770205B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 放射線画像読取方法ならびにエネルギーサブトラクション方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05119443A JPH05119443A (ja) | 1993-05-18 |
JP2770205B2 true JP2770205B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=17585918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3277617A Expired - Fee Related JP2770205B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 放射線画像読取方法ならびにエネルギーサブトラクション方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2770205B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004283367A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線撮像システム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5159632A (ja) * | 1974-09-03 | 1976-05-24 | Agfa Gevaert Nv | Karaahoshasentokashashinjushinikansurukairyo |
JPS5218580A (en) * | 1975-08-01 | 1977-02-12 | Sanyo Kogyo Kk | Automatic abrasion loss compenstion device for friction plate of brake |
JPS57198456A (en) * | 1981-05-26 | 1982-12-06 | Minnesota Mining & Mfg | Radiation photographic material for industrial use |
JPH0372339A (ja) * | 1989-08-09 | 1991-03-27 | Minnesota Mining & Mfg Co <3M> | カセットと放射線写真フィルムとの改良された組み合せ |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP3277617A patent/JP2770205B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5159632A (ja) * | 1974-09-03 | 1976-05-24 | Agfa Gevaert Nv | Karaahoshasentokashashinjushinikansurukairyo |
JPS5218580A (en) * | 1975-08-01 | 1977-02-12 | Sanyo Kogyo Kk | Automatic abrasion loss compenstion device for friction plate of brake |
JPS57198456A (en) * | 1981-05-26 | 1982-12-06 | Minnesota Mining & Mfg | Radiation photographic material for industrial use |
JPH0372339A (ja) * | 1989-08-09 | 1991-03-27 | Minnesota Mining & Mfg Co <3M> | カセットと放射線写真フィルムとの改良された組み合せ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004283367A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線撮像システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05119443A (ja) | 1993-05-18 |
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