JPH08508A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が掃除をしている際に掃除機本体を回
転させても、本体後方、特にハンドル部が家具などに衝
突せず、相互に傷が付くことを防止する。 【構成】 本体ケース上２４には格納状態で握り部２９
が後方になるよう回動自在なハンドル２８を配置し、握
り部２９は本体ケース上２４の外郭より上部後方へ突出
させる。本体ケース上２４にはハンドル２８の握り部２
９の下部に突出体３０を設け、この突出体３０を本体ケ
ース下２０の後方に設けたレスト部３１よりも前方にな
るよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭用電気掃除機
に関するもので、特にハンドル部及び、延長パイプを保
持する保持具の本体側係止部の構成に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】以下に従来の電気掃除機について説明す
る。

【０００３】図５〜図７は特開昭５８−１１８７２６号
公報などに開示された従来の電気掃除機を示すものであ
る。

【０００４】１は本体ケース下であり、内部後方には電
動送風機２を内蔵するとともに、前方には集塵袋３を内
蔵した集塵室４を有し、電動送風機２は本体ケース上５
により、集塵室４は蓋体６により覆われている。そし
て、移動用車輪７は集塵室４の後方両側に回転中心が位
置するように配置され、後方には水平にも回動自在な移
動用キャスター８が設けられている。

【０００５】本体ケース上５には格納状態で握り部１０
が後方になるよう回動自在なハンドル９を配置するとと
もに、使用者が握りやすいようにハンドル９の握り部１
０は本体ケース上５の外郭より上部後方へ突出させてい
る。また、本体ケース下１の後方には、掃除機本体を立
てたとき安定させるレスト部１１を、本体ケース上５に
はハンドル９の握り部１０の下部に突出体１２を設けて
いる。

【０００６】集塵室４前方にはホース１３の端部に取り
付けた接続パイプ１４が設けられ、ホース１３の他端に
は延長パイプ１５及び床用吸込具１６が設けられてい
る。延長パイプ１５は掃除機本体を立てた状態で保持で
きる保持具１７を有しており、相対して本体ケース下１
側には係止溝１８が設けてある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な電気掃除機においては、ハンドル９の握り部１０は本
体ケース上５の外郭より上部後方へ突出させ、さっと握
れるような構成にしている。また、この構成において、
掃除機本体を立てた状態で図７のようにホース１３、延
長パイプ１５、床用吸込具１６を保持具１７、係止溝１
８により保持できるようにするため、ハンドル９の握り
部１０は本体ケース下１の後方に設けたレスト部１１と
同等もしくはより突出させている（図５の寸法Ａ）。

【０００８】この構成において、ハンドル９の握り部１
０は使用者の手の幅の寸法が必要なため、約１１０ｍｍ
以上必要であり、握り部１０のコーナー部（図６のＢ
部）は本体寸法との関係であまりＲを大きく構成でき
ず、使用者が掃除をしている際に掃除機本体を回転させ
ると、コーナー部が家具などに衝突して相互に傷が付い
たり、特に障子のふすまには突き刺さるように破損させ
るという課題を有していた。

【０００９】また、掃除機本体を立てたとき、掃除機本
体はやや本体ケース下１の底面が上方を向くよう傾斜す
る。さらに、延長パイプ１５に設けた掃除機本体へ着脱
自在に保持する保持具１７は、通常の掃除時に邪魔にな
るためできる限り小さいほうがよく、延長パイプ１５の
保持は本体ケース下１の底面の傾斜に添っておこなわれ
床面に対して垂直とはならない。この状態においてホー
ス１３、延長パイプ１５、床用吸込具１６を保持するこ
とはできるが、ホース１３の荷重によって掃除機本体が
図７の矢印方向へ転倒しやすく、危険なものであった。

【００１０】本発明は、以上のような従来の課題を解決
しようとするものであって、家具などや掃除機自体の傷
付きを防止するとともに、掃除終了後に安定したホー
ス、延長パイプ、床用ノズルを保持できる電気掃除機を
提供することを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明の第１の手段は、本体ケース上に、格納状態
で握り部が後方となり、かつ握り部が上方へ回動自在な
ハンドルを配置し、ハンドルの握り部は本体ケース上外
郭より上部後方へ突出させるとともに、本体ケース下の
後方は、ハンドルの握り部よりさらに突出させたもので
ある。

【００１２】また、第２の手段は、本体ケース下の略中
央部左右に移動用車輪と、本体ケース下後方に水平方向
にも回転自在な移動用キャスターとを設けるとともに、
本体ケース下の前方の吸気口に接続されるホースと、ホ
ースの他端に設けられた屈曲部を有する先端パイプと、
先端パイプに着脱自在に接続される延長パイプと、延長
パイプの他端に接続される床用吸込具を有し、延長パイ
プには、延長パイプを本体へ着脱自在に保持する突出部
を有する保持具を固着するとともに、本体ケース下の底
面に保持具の突出部を保持する本体係止部を前記移動用
車輪より突出しないよう構成したものである。

【００１３】

【作用】本発明の第１の手段によれば、ハンドルの握り
部は本体ケース上の外郭より上部後方へ突出させ、使用
者がさっと握れるような構成にしながら、大きなＲを設
けられる本体ケース下の後方を、ハンドルの握り部より
さらに突出した構成としているため、使用者が掃除をし
ている際に掃除機本体を回転させても、ハンドルの握り
部の鋭いコーナー部が家具などに衝突せず、相互に傷が
付くことが防止できるものである。

【００１４】また、本発明の第２の手段によれば、延長
パイプに固着した保持具の突出部を保持する本体係止部
を、本体ケース下の略中央部左右に設けた移動用車輪の
間で、移動用車輪より突出しないよう構成しているた
め、掃除機本体を床面に対して垂直に立てられなくとも
ホース、延長パイプ、床用吸込具を床面に対して垂直に
保持できるため安定した収納状態が確保されるととも
に、敷居などの段差を乗り越す場合にも傷を付けること
を防止できるものである。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を添付図面にも
とづいて説明する。

【００１６】図１〜図３において、２０は本体ケース下
であり、内部後方には電動送風機２１を内蔵するととも
に、前方には集塵袋２２を内蔵した集塵室２３を有し、
電動送風機２１は本体ケース上２４により、集塵室２３
は蓋体２５により覆われている。また、本体ケース下２
０の略中央部左右に移動用車輪２６と、本体ケース下２
０後方に水平方向にも回転自在な移動用キャスター２７
とが配置されている。

【００１７】本体ケース上２４には格納状態で握り部２
９が後方になるよう回動自在なハンドル２８を配置する
とともに、使用者が握りやすいように握り部２９は本体
ケース上２４の外郭より上部後方へ突出させている。本
体ケース上２４にはハンドル２８の握り部２９の下部に
握り部２９に衝撃が加わって破損したり、傷がつかない
ように突出体３０を設けている。この突出体３０は本体
ケース下２０の後方に設けたレスト部３１よりも前方に
なるよう構成され（図１の寸法Ｃ）、突出体３０とレス
ト部３１により掃除機本体を立てたとき安定させるよう
にしている。３２はハンドル２８の握り部２９のコーナ
ー部である。

【００１８】上記構成による作用は以下の通りである。
ハンドル２８の握り部２９は本体ケース上２０の外郭よ
り上部後方へ突出させ、使用者がさっと握れるような構
成にしながら、大きなＲを設けられる本体ケース下２０
の後方より握り部２９が前方に位置した構成としている
ため、使用者が掃除をしている際に掃除機本体を回転さ
せても、ハンドル２８の握り部２９のコーナー部３２が
家具などに衝突せず、相互に傷が付くことが防止できる
ものである。

【００１９】次に、本発明の第２の実施例を図４を用い
て説明する。集塵室２３前方にはホース３３の端部に取
り付けた接続パイプ３４が設けられ、ホース３３の他端
には屈曲部を有する先端パイプ３４と、先端パイプ３４
に着脱自在に接続される延長パイプ３５と、延長パイプ
３５の他端に接続される床用吸込具３６を有している。
延長パイプ３５には掃除機本体を立てた状態で掃除機本
体へ着脱自在に保持できる突出部３８を有する保持具３
７を固着するとともに、本体ケース下２４には、本体ケ
ース下底面３９に保持具３７の突出部３８を保持する本
体係止部４０を本体ケース下２０の略中央部左右に設け
た移動用車輪２６の間で、移動用車輪２６より突出しな
いよう構成している。

【００２０】なお、他の構成については上記第１の実施
例と同一なので、説明を省略する。上記構成による作用
は以下の通りである。

【００２１】本体ケース下２０の後方より握り部２９が
前方に位置した構成とし、突出体３０は本体ケース下２
０の後方に設けたレスト部３１よりも前方になるため掃
除機本体を立てたとき、掃除機本体はやや本体ケース下
底面３９が上方を向くよう傾斜する。また、延長パイプ
３５に設けた掃除機本体へ着脱自在に保持する突出部３
８は通常の掃除時に邪魔になるため、突出部３８はでき
る限り小さいほうがよく、延長パイプ３５の保持は本体
ケース下底面３９の略中央部左右に設けた移動用車輪２
６の間で、移動用車輪２６より突出しないように保持具
３７の突出部３８を保持する本体係止部４０を構成した
ため、延長パイプ３５の保持は床面に対して垂直にでき
安定した収納状態が得られるものである。なお、本体係
止部４０は本体ケース下底面３９より突出するが、移動
用車輪２６の間で、移動用車輪２６より突出しないよう
に設けているため、敷居などの段差を乗り越す場合にも
傷を付けることを防止できるものである。

【００２２】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
の第１の手段によれば、ハンドルの握り部を本体ケース
上の外郭より上部後方へ突出させ、使用者がさっと握れ
るような構成にしながら、本体ケース下の後方を、ハン
ドルの握り部よりさらに突出した構成としているため、
使用者が掃除をしている際に掃除機本体を回転させて
も、ハンドルの握り部の鋭いコーナー部が家具などに衝
突せず、相互に傷が付くことが防止できるものである。

【００２３】また、第２の手段によれば、延長パイプに
固着した保持具の突出部を保持する本体係止部を、本体
ケース下の略中央部左右に設けた移動用車輪の間で、移
動用車輪より突出しないよう構成しているため、掃除機
本体を床面に対して垂直に立てられなくともホース、延
長パイプ、床用吸込具を床面に対して垂直に保持できる
ため安定した収納状態が確保されるとともに、敷居など
の段差を乗り越す場合にも傷を付けることを防止できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す電気掃除機の断面
図

【図２】同電気掃除機の外観斜視図

【図３】同電気掃除機の平面図

【図４】本発明の第２の実施例を示す電気掃除機の収納
状態示す図

【図５】従来例を示す電気掃除機の断面図

【図６】同電気掃除機の外観斜視図

【図７】同電気掃除機の収納状態を示す図

【符号の説明】

２０ 本体ケース下 ２６ 移動用車輪 ２８ ハンドル ２９ 握り部 ３０ 突出体 ３１ レスト部 ３５ 延長パイプ ３７ 保持具 ３９ 本体ケース下底面 ４０ 本体係止部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 雅史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 周防 和馬 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 後部に電動送風機を配置した電動送風機
   室を、前部には塵埃を集塵する集塵袋を配置した集塵室
   を形成する本体ケース下と、前記電動送風機室を覆う本
   体ケース上と、集塵室の上方開口部を覆う蓋体と、本体
   ケース上には格納状態で握り部が後方にあり、かつ握り
   部が上方へ回動自在なハンドルを配置し、ハンドルの握
   り部は本体ケース上外郭より上部後方へ突出させるとと
   もに、本体ケース下の後方は、ハンドルの握り部よりさ
   らに突出させた電気掃除機。
2. 【請求項２】 本体ケース下の略中央部左右に移動用車
   輪と、本体ケース下後方に水平方向にも回転自在な移動
   用キャスターとを設けるとともに、本体ケース下の前方
   の吸気口に接続されるホースと、ホースの他端に設けら
   れた屈曲部を有する先端パイプと、先端パイプに着脱自
   在に接続される延長パイプと、延長パイプの他端に接続
   される床用吸込具を有し、延長パイプには、延長パイプ
   を本体へ着脱自在に保持する突出部を有する保持具を固
   着するとともに、本体ケース下の底面に、前記突出部を
   保持する本体係止部を前記移動用車輪外径より突出しな
   いように設けた電気掃除機。