JP2629171B2

JP2629171B2 - 電気掃除機

Info

Publication number: JP2629171B2
Application number: JP12447885A
Authority: JP
Inventors: 雄一清水; 精造林; 秀典北村
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1985-06-07
Filing date: 1985-06-07
Publication date: 1997-07-09
Anticipated expiration: 2012-07-09
Also published as: JPS61280825A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は一般家庭で使用される電気掃除機に関する
ものである。

従来の技術従来の電気掃除機の構造を第５図から第８図に示す。
１は掃除機本体（以下本体と称す）であり、その内部に
はファンモーター２を内臓している。また、ファンモー
ター２の前方には集塵室３を有し、過用の紙袋４を装
着している。そして集塵室３は蓋５により、ファンモー
ター２の上方は本体カバー６によりそれぞれ閉塞されて
いる。７は本体１の前方に設けたハンドルであり、その
下方にはホース８をホース差込具９を介して差込む吸気
口10が設けてある。また、本体１の下方後方にはローラ
ー11が、前方には360゜回転できるキャスターローラー1
2が設けてあり、これにより本体１は移動できるもので
ある。ここで13は本体１の全部品を含んだ時の重心であ
る。

発明が解決しようとする問題点しかし、このような構造のものでは第６図に示すよう
にホース８を引っ張って本体１を回転させると、ローラ
ー11の接地面付近を中心とし、ホース差込口９先端まで
の距離Ｒを半径として回動する。ここで、このＲは本体
１よりも長いものであり、したがって、本体１を小さく
設計したとしてもホース８を振った時の本体１の回転半
径はたいへん大きなものとなる。このため、家庭内で使
用した時、家具等にぶつかることが多く、家具を傷つけ
てしまうという問題点を有していた。

また、狭いところを掃除するために本体１を斜めにし
て回転半径を小さくし、回転性をよくしようとしたり、
棚の上など上の方を掃除したりする時など第７図に示す
ようにホース８を上方に引っ張って本体１を斜めにする
場合があるが、本体１の重心13はローラー11よりも前方
にあるため本体１はもとのとおり倒れようとする。その
ため本体１の回転性悪く、しかも逆にホース８に強い力
が働いてしまいホース８を痛めるという欠点を生じてし
まう。さらに、第８図に示すようにホース８をさらに上
方へ引っ張ると今度は重心13がローラー11よりも後へ行
ってしまい本体１は直立した状態となってしまう。すな
わち使用者の意図どおりには本体１は動かず、非常に掃
除に不便であった。

以上のように従来の掃除機では、家具等配置してある
狭いところの掃除が非常にやりにくいという大きな欠点
があった。

本発明はこのような従来の問題点を解消したもので、
操作性を大いに高めた電気掃除機を提供するものであ
る。

問題点を解決するための手段そして上記問題点を解決するための技術的な手段は、
ファンモータおよびその吸引側に集塵室を設けた掃除機
本体と、この掃除機本体の底部前方および後方にそれぞ
れ配設したキャスターローラーおよびローラーと、上記
掃除機本体のローラーより後方に設けた後上がり状の斜
面と、上記斜面の上部に回転自在に取り付けられた後部
キャスターローラーとを具備し、この斜面を接地させる
際に掃除機本体の重心が同斜面にかかることとしたもの
である。

作用この技術的手段による作用は次のようになる。

すなわち、ホースを上方に引っ張る、あるいはハンド
ルを持つなどして掃除機本体を斜めにすると、その重心
位置はローラーよりも後方の斜面領域にくるため、安定
した状態でその斜め状態を維持できることとなる。その
ため、本体前方のホース差込口から本体最後部までの床
への投影長さは短くなりその状態での回転半径は小さく
なる。

実施例以下、その実施例を添付図面にもとづいて説明する。
第１図〜第４図において、21は掃除機本体（以下本体と
称す）であり、その内部にはファンモーター22を内臓し
ている。また、ファンモーター22の前方には集塵室23を
有し、過用の紙袋24を装着している。この集塵室23は
蓋25により開閉され、またファンモーター22上方は本体
カバー26により閉塞されている。27は本体21の前方に設
けたハンドルであり、その下方にはホース28をホース差
込具29を介して差し込む吸気口30が設けてある。また、
本体21の後部下方にはローラー31が、前部下方には360
゜回転できるキャスターローラー32がそれぞれ設けてあ
る。33は本体21のローラー31より後方を後上がり状に傾
斜して形成した斜面であり、そのほぼ最上端付近にも36
0゜回転できる後部キャスターローラー34が設けてあ
る。さらにその上方には排気口35、レスト36を有する。
なお37は本体31に取り付けられた全部品を含んだ時の重
心位置である。

以上の構造において、今第３図に示すように斜面33が
接地するように、ホース28を上方へ引っ張るか、ハンド
ル27を持ち上げるかすると、ローラー31と後部キャスタ
ーローラー34により本体21は斜めに立つ。この時重心37
は矢印で示すようにローラー31と後部キャスターローラ
ー34との間にくるようになる。すなわち、これは、この
状態において本体21は安定していることを示すものであ
る。したがって、この状態でホース28を回せば、本体21
はローラー31の接地点付近を中心として回転する。この
時、本体21は斜めになっているため、ホース差込口29か
ら本体21最後部にあるレスト36先端までの床へ投影した
時の距離Ａは、本体21がローラー31とキャスターローラ
ー32とで接地しているときよりもはるかに短い。すなわ
ち、家具類などの配置されてある狭い場所での掃除機本
体21の移動が容易となり家具などに傷をつけることが大
巾に減る。

また、ホース28の出口が従来に比較して高い位置にく
るため、棚の上や、天井などの高いところの掃除がしや
すくなるという効果を発揮する。

また、第４図に示すように後部キャスターローラー34
とレスト36とにより本体21をほぼ直立の状態とすること
ができる。この時には重心37は後部キャスターローラー
34とレスト36との間にあるためやはり安定した状態を保
てるものである。この場合にはホース28の出口がさらに
高いところとなるためさらに高い場所の掃除が容易とな
るものである。

また、本構成によればローラー31とキャスターローラ
ー32との距離が従来のものに比較して小さくなるため、
すなわち、ホース差込口29の先端とローラー31との距離
が短くなるため、通常の状態（第１図）であっても回転
半径は非常に小さくなるものである。

以上のように安定した状態で回転半径が小さくなり機
動性が大きく向上するばかりか、高所の掃除も楽になる
とともに、ホース差込口29を回転させるなどする必要は
まったくなく、安価で効果のたいへん高い電気掃除機が
得られるものである。

発明の効果このように本発明によれば、通常使用状態，本体を斜
めに立てた時ともに本体の回転半径を小さくでき、狭い
ところでの小まわりが容易にできるようになり、家具な
どを痛めないという効果を発揮するものである。また、
ホースの出口が高い位置になるため天上などの高所の掃
除もたいへん容易となるものである。

【図面の簡単な説明】第１図は本発明の実施例を示す断面図、第２図は斜視
図、第３図は斜めに立てた時の要部断面図、第４図は直
立に立てた時の要部断面図、第５図は従来の電気掃除機
を示す断面図、第６図は同平面図、第７図，第８図は斜
めに立てた時の一部断面図である。 21……掃除機本体、22……ファンモーター、 31……ローラー、33……斜面、37……重心。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ファンモータおよびその吸引側に集塵室を
設けた掃除機本体と、この掃除機本体の底部前方および
後方にそれぞれ配設したキャスターローラーおよびロー
ラーと、上記掃除機本体のローラーより後方に設けた後
上がり状の斜面と、上記斜面の上部に回転自在に取り付
けられた後部キャスターローラーとを具備し、この斜面
を接地させる際に掃除機本体の重心が同斜面にかかるこ
ととした電気掃除機。