JPH06169869A

JPH06169869A - 電気掃除機

Info

Publication number: JPH06169869A
Application number: JP33022992A
Authority: JP
Inventors: Kazuma Suo; 和馬周防; Yuichi Shimizu; 雄一清水; Shinichi Hoshiide; 真一星出; Masayuki Ueno; 征之上野
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-12-10
Filing date: 1992-12-10
Publication date: 1994-06-21

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、床移動時とさげて使用時において
本体の傾斜角を変化させることによりどの使用状態にお
いても使いやすい電気掃除機とすると供に、さげてを保
持する回動軸が外力等により簡単に破損しないものを提
供することを目的とする。【構成】本体下２１の内部後方に電動送風機２２を前
方に集塵室２５を配置し、電動送風機２２の重心より前
方で集塵室２５の後方両側に移動用車輪２７を設け、電
動送風機２２後方に水平にも回転自在な移動用キャスタ
ー２８を配置している。集塵室２５前部にはホース２９
と吸気孔３１を接続する接続パイプ３０が設けられ、前
記移動用車輪２７の回転中心近傍を支点とし集塵室２５
上方に２０〜３０度傾斜させて配置している。また、上
部ボデー４３にはさげて３２の回動軸４４が設けられ上
部ボデー４３より設けた凸状のリブ４５とさげて３２よ
り設けた凹状の溝部４６がさげて３２回動時にＪ線上で
接するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭用電気掃除機
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、特開昭５８−１１８７２６号公報
に示される電気掃除機がありこれを図７にて示すが、１
は電動送風機２等を内蔵する本体であり、前部には集塵
袋３を内蔵した集塵箱４が着脱自在に固定され、後方側
面に移動用車輪５が前方底面には水平方向に回転自在な
移動用キャスター６が設けられている。集塵箱４前方に
設けた吸気孔７にはホース８の端部に取り付けた接続パ
イプ９が斜めに設けられ、ホース８の他端には延長管及
び床用ノズルが設けられ、本体１上面には外側を覆うよ
うにさげて１０が回動軸１１を支点として設けられてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な電気掃除機においては、使用者が通常の床面を掃除し
ている際にはホース８が上方に傾斜しており、ホース８
の手元部にかかる負担は少ないものとなっているが、本
体をさげて１０を持って持ち上げた際には、掃除機本体
のみを使用者が持ち運ぶとき掃除機本体が傾き違和感を
与えないように本体を床面に対して水平に保持するのが
一般的であり、これによりホース８が上方に傾斜したま
まであるため階段等の掃除をするときに上方に出たホー
ス８が邪魔になり掃除しにくいものであった。

【０００４】また、上方に向いているホース８の自重に
て本体がさげて１０の回動軸を支点として矢印Ａ方向に
回動するため持ち運びずらいものとなっていた。

【０００５】さらに、さげて１０が本体１の外側面に露
出しているものにおいては、さげて１０に外部より加わ
る衝撃に対してさげて１０の回動軸１１のみにて受けて
いるため回動軸１１への負担が大きいものとなってい
る。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するもので、床
面接地時には上方に傾斜したホースをさげて持ち運び時
には床面に水平となるようにさげての回動支点を設定す
ると共に、さげてに加わる外力に対して本体とさげての
中間嵌合により直接回動軸に衝撃が加わらない電気掃除
機を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第１の手段は、本体を持ち運びするさげ
てを電動送風機近傍上部に回動自在に設けると共に、本
体を持ち上げた時床面に対して上方に傾斜したホースの
接続パイプが床面と略水平となるように前記さげて回動
軸を配置したものである。

【０００８】第２の手段は、本体床面接地時にさげての
把手部が移動用車輪の回転中心と接続パイプの軸方向の
線の交点を床面に対して略垂直に延長した線上又は前方
に位置するようにさげて側部をさげて回動軸より下方に
傾斜させた後上方にわん曲させて形成したものである。

【０００９】第３の手段は、さげて回動軸を床面より本
体を持ち上げた時に接続パイプが床面と略水平となる位
置に配置すると共に、さげて回動軸後方にさげて側部を
設け上方に回動するさげて把手部が本体が床面に設置し
ていない時の略重心より後方ににて回動を固定したもの
である。

【００１０】第４の手段は、さげて回動軸と把手部の中
間においてさげて内側面あるいは本体上のいずれかに凹
状の溝部と、これと嵌合する凸状のリブを設けさげて回
動時に前記凹状の溝部と凸状のリブが嵌合するようにし
たものである。

【００１１】

【作用】本発明は、上記した構成により床面接地時には
ホースが上方に傾斜した形となり通常掃除時はホースを
持ち上げても自重が掛かりにくくなるものであり、第１
の手段によれば、床面よりさげてにて持ち上げた時に
は、さげての回動中心が、ホースの角度が床面に略水平
となる本体の重心上方に位置しているため、階段掃除等
をする際に床面接地時に持ち上がっていたホースを気に
する事なく掃除ができるものである。

【００１２】第２の手段によれば、さげて側部を斜め後
方にわん曲させることにより本体上方の把手部が床面接
地の状態にて移動用車輪の回転中心の床面と水平な線と
接続パイプの軸方向の線の交点を床面に対して略垂直に
延長した線上又はこれより前方に配置できるためさげて
を回動する際に回動途中にて本体の一部が持ち上がるよ
うなことがないものある。

【００１３】第３の手段によればさげて回動中心を本体
を床面より持ち上げた時に接続パイプが床面と略水平と
なるようにすると共に、さげて回動中心より後方に設け
たさげて側部及び把手部を床面に接地した本体に対しさ
げて回動角を９０度以下とすることにより、本体持ち運
び時に移動用車輪が床面より離れる前に本体後方のみが
持ち上がりその後本体全体を持ち上げることとなり、一
度に本体全体の重量がかかる事がなく無理なく持ち上げ
られるものである。

【００１４】第４の手段によれば、さげて回動軸と把手
部の中間にさげて回動時に嵌合する凹状の溝部と凸状の
リブを設けたことにより、さげてに外力が加わっても回
動途中にて回動軸に直接衝撃が加わらないため軸の破損
を防止できるものである。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例について添付図
面にもとづいて説明する。図１〜図６において２１は本
体下であり、内部後方には電動送風機２２を内蔵した電
動送風機室２３を、前方には集塵袋２４を内蔵した集塵
室２５を有し、蓋体２６により集塵室２５を上方より回
動自在に覆っている。そして、移動用車輪２７は電動送
風機２２の重心より前方で集塵室２５の後方両側に回転
中心が位置するように配置され、電動送風機２２後方に
は水平にも回動自在な移動用キャスター２８が設けられ
ている。

【００１６】集塵室２５の前部には、集塵室２５内に配
置した集塵袋２４とホース２９の端部に設けた接続パイ
プ３０を連通する吸気孔３１が設けられ、前記ホース２
９を介して延長管と床用ノズルと連通している。

【００１７】そして、前記吸気孔３１に嵌合する接続パ
イプ３０の取り付け角αは、移動用車輪２７の回転中心
を通りかつ床面に平行な線と前記接続パイプの軸方向中
心線とで形成される角度であり、上方に床面に対して２
０〜３０度の範囲の取り付け角に設定されている。

【００１８】さらに、電動送風機室２３の上方には本体
持ち運び用のさげて３２が回動自在に配置され、矢印Ｂ
方向に倒立させると電気掃除機本体は床面接地時には角
度αを有して上方に傾斜していたのに対し空中において
は床面に対して略水平の方向にホース２９が位置するよ
うになっている。

【００１９】第２の手段については、図３に示すよう
に、本体が床面に設置していない時に接続パイプ３０が
床面と略水平となる位置にさげて３３のさげて回動軸３
４を配置し、前記さげて回動軸３４の後方の下に傾斜し
たさげて側部３５を図に示すようにわん曲させて形成
し、本体が床面に接地している時さげて３３を矢印Ｃ方
向に回動させると移動用車輪２７の回転中心を通り床面
に平行な線と接続パイプ３０の軸方向中心線の交点を床
面に対して略垂直に延長した線上又はこれより前方であ
るＤの位置にさげて３３の把手部３６が位置するように
したものである。

【００２０】第３の手段については、図３同様に設けた
さげて回動軸３７を回動中心として回動するさげて３８
のさげて側部３９をさげて回動軸３７の後方に形成する
と共に、本体が床面に接地した状態でさげて３８を矢印
Ｅ方向に回動したとき本体が床面と接地していない状態
でのさげて回動軸３７上方Ｆより後方にてさげて３８の
回動が規制されているものであり、さらに矢印Ｅ方向に
回動しようとすると床面に接地した移動用車輪４０の回
転中心４１を回動軸として矢印Ｇ方向に回動し移動用キ
ャスター４２が床面より離れるようになっている。

【００２１】第４の手段については、図５に示すよう
に、電動送風機室２３を上部より覆う上部ボデー４３に
はさげて３２の回動軸４４が設けられ断面Ｈ−Ｈにて示
すように上部ボデー４３より設けた凸状の溝部４５とさ
げて３２より設けた凹状のリブ４６がさげて３２回動時
にＪ線上にて接するようになっている。

【００２２】次に、本実施例の作用について説明する。
図２に示すように、第１の手段では、本体が床面に接地
している時にホース２９を保持し、床面とホース２９に
て形成される傾斜角α（図１）を設けることにより前進
時や家具等の上を掃除するときホース２９を前方や上方
に持ち上げてもホース２９により電気掃除機本体を持ち
上げることがないためホースを持つ手に負担がかからな
いものである。

【００２３】また、図１に示すように本体が床面に設置
していない時は、ホース２９と接続した接続パイプ３０
が床面に対して略水平となるようにさげて３２の回動軸
３４を配置しているため階段等を掃除する際にホース２
９が上方へ傾斜したことによる掃除のしにくさを改善で
きるものである。

【００２４】第２の手段では、図３にて示した様にさげ
て３３をわん曲させて設けたものにおいては、本体が床
面に接地した状態のままＤ部までさげて３３を回動させ
ることができるため本体を持ち上げる際に移動用車輪と
移動用キャスターを同時に床面より離すことができるも
のであり，本体持ち上げと同時にさげて３３は矢印Ｋ方
向に回動し本体が床面に接しない時の本体重心上方Ｌに
て接続パイプ３０が床面に略水平で安定するものである
ため使用者の手に本体持ち上げ時こじり等が生じないも
のである。

【００２５】第３の手段では、図４に示した様に、図３
とは逆にさげて３８を矢印Ｅ方向に回動するとさげて３
８の回動規制と同時に移動用車輪４０を回転中心として
本体が矢印Ｇ方向に回動するため、掃除機本体を持ち上
げる際に矢印Ｇ間で全体重量のいくらかを持ち上げその
後掃除機全体を持ち上げる形となるため高齢者の方が持
ち運ぶ際に一度にすべての荷重が腰等にかからないもの
となっており、また、持ち運んだ本体を床面に置く際も
まず移動用車輪から床面に接し次に移動用キャスターが
接する形となるため床面に対しての衝撃（傷つき）が和
らげられるものである。

【００２６】第４の手段では、図６に示すようにさげて
３２が角度γだけ開放した状態で矢印Ｍ方向に落下され
ても前述の凸状のリブ４５と凹状の溝部４６にて落下衝
撃を吸収するため回動軸４４に直接衝撃が加わらないも
のである。

【００２７】

【発明の効果】本発明は以上説明したように、第１の手
段によれば、接続パイプを移動用車輪の回転中心近傍を
支点として集塵室側上方に２０〜３０度持ち上げること
により、前進時や棚等を掃除する際にホースを持ち上げ
ても電気掃除機本体を持ち上げるような力が必要がない
ものであり、さげて持ち運び時にはホース引き出し角が
水平となり階段等での掃除の際に本体がさらに下方に回
動するようなことはないものである。

【００２８】第２の手段によれば、さげて回動軸より後
方を斜め下方へわん曲させてさげてを設けたものにおい
ては、本体が床面に接した状態にてさげてを移動用車輪
の回転中心を通り床面に平行な線と接続パイプの軸方向
中心線との交点上方に位置させることにより移動用車輪
と移動用キャスターが同時に持ち上げられると共に本体
が床面と接していないときには接続パイプが床面と略水
平となるように逆回動するものである。

【００２９】第３の手段によれば、さげての回動を本体
の重心より後方にて回動規制するものにおいては先に移
動用キャスターを持ち上げ次に本体全体を持ち上げるた
め一度に本体の荷重が使用者にかからず腰等を痛める事
なく本体が持ち運べるものである。

【００３０】第４の手段によれば、本体の後方落下等に
よりさげてに直接衝撃が加わっても上部ボデーとさげて
にて構成した凹状の溝部と凸状のリブの嵌合にて衝撃吸
収ができるためさげての破損がないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示した電気掃除機の側面図

【図２】本発明の一実施例を示した電気掃除機の側面図

【図３】本発明の一実施例を示した電気掃除機の側面図

【図４】本発明の一実施例を示した電気掃除機の側面図

【図５】本発明の一実施例を示した電気掃除機の側面断
面図

【図６】本発明の一実施例を示した電気掃除機の部分断
面側面図

【図７】従来例を示す電気掃除機の側面図

【符号の説明】

２１本体下２２電動送風機２３電動送風機室２４集塵袋２５集塵室２６蓋体２７移動用車輪２８移動用キャスター２９ホース３０接続パイプ３１吸気孔３２，３３，３８さげて３５，３９さげて側部３６把手部３７，４４さげて回動中心４３上部ボデー４４回動軸４５リブ４６溝部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者上野征之大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】後部に電動送風機を配置した電動送風機
室を、前部に塵埃を集塵する集塵袋を配置した集塵室を
形成し、前記集塵室の前方に吸気孔を設けた本体下と、
上方より開閉自在に集塵室を覆う蓋体を配置し、前記吸
気孔に着脱自在に嵌合する接続パイプを配置するととも
に、前記本体下に載置した電動送風機の重心より前方
で、集塵室の後方両側に回転中心を配置した移動用車輪
と、前記移動用車輪の回転中心を通りかつ床面に平行な
線と前記接続パイプの軸方向中心線とで形成される角度
を２０〜３０度とし、さらに前記二つの線の交点を前記
電動送風機の重心と前記移動用車輪の回転中心との間に
位置するように前記接続パイプを配置し、本体上部に設
けたさげてにて本体を床面より持ち上げたとき、前記接
続パイプが床面に対して略水平となるようにする構成の
電気掃除機。
【請求項２】本体上部に設けた回動自在なさげての把
手部を両側より一体的に支持するさげて側部を回動中心
より後部を斜め下方に傾斜して設け、さげての把手部の
両側にて前記下方に傾斜したさげて側部を斜め上方に持
ち上げて配置し、床面に設置した本体のさげてを上方に
回動させた時、さげて把手部が前記二つの線の交点を床
面に対して略垂直に延長した線上又はこれより前方に位
置するようにした請求項１記載の電気掃除機。
【請求項３】前記本体上部に設けたさげてを、本体が
床面に設置した状態でさげてを上方に回動させた時、さ
げて把手部が本体が床に設置していない時の略重心より
後方にて回動を規制した構成の請求項１記載の電気掃除
機。
【請求項４】さげて回動時に嵌合する断面略凹状の溝
部と、断面略凸状のリブを本体上部外周に配したさげて
回動軸と把手部間のさげて側部内側面あるいは上部ボデ
ーのさげて収納部側壁のいずれかに設け、さげて回動時
に前記溝部とリブが接するようにした構成の請求項１記
載電気掃除機。