JPH044682Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、掃除終了後、ホース、延長管などを
取り外すことなく掃除機本体に収納安置できるよ
うにした電気掃除機に関するものである。

従来の技術 従来のこの種の電気掃除機の構成について図面
を参照しながら説明する。

第６図、第７図において、１はモーター２等を
内蔵した本体ケースで、前方には持ち運び用のハ
ンドル３が設けてある。４は本体ケース１のハン
ドル３下方に差し込まれたホースであり、その先
端には延長パイプ５、床ノズル６を接続してい
る。また、７は延長パイプ５を本体ケース１に固
着するために同本体ケース１側面に設けた延長パ
イプ保持具である。８はホース４を本体ケース１
へ着脱自在に接続するための接続パイプである。

考案が解決しようとする問題点 このような従来の掃除機は、掃除終了後、延長
パイプ５を保持具７に固定し、本体ケース１のハ
ンドル３を持ち上げて運搬するようにしている。
しかし、第７図に示すように、床ノズル６が本体
ケース１よりも外へ突出しているため、運搬時に
は床ノズル６が足等に当たつてしまい、たいへん
持ち運びがやりにくく、使用性の悪いものであつ
た。

また、延長パイプ５を本体ケース１へ固定した
状態から、ホース４、延長パイプ５、床ノズル６
を取りはずして押し入れや、収納ケース（図示せ
ず）などへかたづける場合には、接続パイプ８と
延長パイプ保持具７との距離が離れているため、
一度ではすべてをはずすことができず、２動作が
必要となり、さほど使用性が良いとは言えなかつ
た。

本考案はこのような問題点を解決するものであ
り、延長パイプ等を本体ケースに固定した状態で
も持ち運びがし易い、使用性の高い電気掃除機を
提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するために、前方に
集塵室、後方にフアンモーター、コード巻取装置
を配置したモーター室をそれぞれ形成した本体ケ
ースと、吸気口および同吸気口より一方へ片寄ら
せた近傍位置に係止溝が設けられ、上記本体ケー
スの集塵室前方に取付けられたフロントカバー
と、上記フロントカバーおよび集塵室を覆う蓋よ
り前方へ突出形成され、吸気口の前方上部に位置
するハンドルと、接続パイプに設けた尾錠を介し
て上記吸気口に着脱自在に接続されるホースと、
前このホースと床ノズルを接続する延長パイプと
を備え、上記延長パイプには、フロントカバーの
係止溝に係止されて同延長パイプを本体ケースの
裏側に立てかけ保持する保持具を設け、さらに本
体ケースの裏側長手方向に上記延長パイプと対応
する凹部を形成したものである。

作 用 本考案は上記した構成により、本体ケースへ、
ホース、延長パイプ、床ノズルを固定した状態で
運搬する時、床ノズルが本体より突出しないた
め、足に当らず、持ち運びが容易となり、使用性
が向上するものである。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。第１図から第５図において、２１はフ
アンモーター２２コード巻取装置２３を並列に配
設したモーター室２４と、紙袋のフイルター２５
を内蔵した集塵室２６とを前後に有する電気掃除
機の本体ケースである。２７は集塵室２６の前方
に設けた吸気口２８を有するフロントカバーであ
り、本体ケース２１とは別部品として構成されて
いる。

２９は本体ケース２１下面に設けられたキヤス
ターローラーであり、３０は本体ケース２１後方
左右に設けられたローラーである。また、３１は
集塵室２６上方を覆う蓋３２と、フロントカバー
２７とで構成されるハンドルである。

フロントカバー２７の吸気口２８にはホース３
３が接続パイプ３４を介して固着される。ホース
３３の先端には延長パイプ３５が嵌合しており、
さらにその先端には床ノズル３６が差し込まれ結
合されている。

延長パイプ３５には本体ケース２１へ保持する
ための保持具３７が取着されており、この保持具
３７に一体に形成された保持具係止部３８に対向
してフロントカバー２７には、本体ケース２１を
裏面から見て左側に係止溝３９が設けてある。ま
た、本体ケース２１の裏面には延長パイプ３５の
形状に合わせて凹部４０が設けてある。ここで凹
部４０は本体ケース２１に内蔵したコード巻取装
置２３側のキヤスターローラー２９とローラー３
０の間に設けられ、延長パイプ３５、床ノズル３
６を本体ケース２１に係止した時、床ノズル３６
はその片側端面が本体ケース２１より突しないよ
うになつている。また、保持具３７は通常の掃除
中には保持具係止部３８を第１図矢印方向に回動
させ、じやまにならないようにしている。

４１は接続パイプ３４に設けた尾錠であり、こ
れによりホース３３のフロントカバー２７への取
り付け、取りはずしを自在にしている。ここで尾
錠４１は保持具３７を係止する係止溝３９側に略
90°傾けて、すなわち、水平面に対して略平行に
接続パイプ３４を差し込むように設けてある。

次に作用について説明する。

使用者が掃除を終えてホース３３、延長パイプ
３５及び床ノズル３６を固定するには、ハンドル
３１を持つて本体ケース２１を立てた後、延長パ
イプ３５に固定した保持具３７の保持具係止部３
８を上方より、フロントカバー２７に設けた係止
溝３９に差し込む。その時同時に本体ケース２１
の凹部４０に延長パイプ３５を合わせるものであ
る。この時、延長パイプ３５先端に取着された床
ノズル３６は第４図に示すように片側端面が本体
ケース２１より外へ突出していないものである。

ここで、この状態で本体ケース２１のハンドル
３１を持ち上げて運搬しようとすると、一般的に
きき手が右ききの人が多く、右ききの人は重量物
を右手で持つが、その場合、ハンドル３１の下方
には接続パイプ３４が設けられているため、使用
者は第５図矢印Ａに示すごとく、ハンドル３１上
方より手を挿入することとなる。その時、必然的
に使用者は本体ケース２１裏面より見て右側に立
ち矢印Ｂ方向へ進むが、床ノズル３６は左よりに
設けてあり右側へは突出しないようにしてあるた
め、足に当ることがなく、容易に持ち運びができ
るものである。

また、延長パイプ３５を本体ケース２１へ固定
した状態から、ホース３３、延長パイプ３５、床
ノズル３６を本体ケース２１から取りはずして押
し入れや、収納ケース（図示せず）などへかたづ
ける場合には、接続パイプ３４に設けた尾錠４１
と、保持具３７との距離がたいへん近いため、右
手で尾錠４１を、左手で保持具３７を持ち、一度
にアタツチメントすべてをはずすことができ、使
用性が高いものとなる。

考案の効果 以上述べたように本考案によれば、床ノズルの
片側端面を本体ケースより突出しないようにした
こと、接続パイプの尾錠と、保持具とを近傍に配
設したこと、及び本体ケース裏面より見て保持具
を一方へ片寄らせて設けたことにより、床ノズル
が運搬中足に当ることがなく、持ち運びが容易に
なるとともに、ホース、延長パイプ、床ノズルを
一度にはずすことができるため使用性が向上する
ものである。またホース、延長パイプ、床ノズル
などの荷重をフロントカバーを介して本体全体で
受け止めることができるため、同本体の一部に過
負荷がかかることもなく、さらに本体ケースを立
てた状態で上方より係止溝を見ることができるた
め、保持具を差し込み易くできるものである。

しかもフロントカバーに係止溝を形成したた
め、金型構造が簡単となり、延長パイプ保持機能
をもたせるためのコスト高を抑えることもできる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気掃除機
の縦断面図、第２図は同本体裏面斜視図、第３図
は同延長パイプを取り付けた状態の側面図、第４
図は同本体裏面より見た運搬中の説明図、第５図
は同上方より見た運搬中の説明図、第６図は従来
例における電気掃除機の外観斜視図、第７図は同
運搬中の説明図である。 ２１……本体ケース、２２……フアンモータ
ー、２３……コード巻取装置、２４……モーター
室、２６……集塵室、２８……吸気口、３１……
ハンドル、３３……ホース、３４……接続パイ
プ、３５……延長パイプ、３６……床ノズル、３
７……保持具、３９……係止溝、４１……尾錠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方に集塵室、後方にフアンモーター、コード
   巻取装置を配置したモーター室をそれぞれ形成し
   た本体ケースと、吸気口および同吸気口より一方
   へ片寄らせた近傍位置に係止溝が設けられ、上記
   本体ケースの集塵室前方に取付けられたフロント
   カバーと、上記フロントカバーおよび集塵室を覆
   う蓋より前方へ突出形成され、吸気口の前方上部
   に位置するハンドルと、接続パイプに設けた尾錠
   を介して上記吸気口に着脱自在に接続されるホー
   スと、前このホースと床ノズルを接続する延長パ
   イプとを備え、上記延長パイプには、フロントカ
   バーの係止溝に係止されて同延長パイプを本体ケ
   ースの裏側に立てかけ保持する保持具を設け、さ
   らに本体ケースの裏側長手方向に上記延長パイプ
   と対応する凹部を形成した電気掃除機。