JPH08508393A - 工作機械用モータ主軸 - Google Patents

工作機械用モータ主軸

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JPH08508393A JP6521611A JP52161194A JPH08508393A JP H08508393 A JPH08508393 A JP H08508393A JP 6521611 A JP6521611 A JP 6521611A JP 52161194 A JP52161194 A JP 52161194A JP H08508393 A JPH08508393 A JP H08508393A
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インデックス−ベルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディト ゲゼルシャフト ハーン ウント テスキ
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Abstract

(57)【要約】 工作機械の主軸と、その工作機械の主軸を包囲すると共にその主軸に同心で取り付けられた回転子、並びに駆動モータおよび固定子を包囲する冷却剤通路を有する主軸ハウジングとを備えた工作機械用の冷却されたモータ主軸であって、駆動モータから主軸ハウジングを断熱するために、主軸軸線に対し垂直な三相モータを通る断面において、固定子を少なくとも大きく包囲する少なくとも一つの内側冷却剤通路と、同様に固定子を少なくとも大きく包囲する少なくとも一つの外側冷却剤通路とを備え、外側冷却剤通路は主軸軸線に関して内側冷却剤通路の径方向外側にあり、冷却剤入口は外側冷却剤通路の第一端部に接続され、後者の第二端部は内側冷却剤通路の第一端部に接続され、内側冷却剤通路の第二端部は冷却剤出口に接続されていることを特徴とするモータ主軸に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 工作機械用モータ主軸 本発明は工作機械用、特に旋盤の単ワークピース主軸用の、冷却剤によって冷 却されるモータ主軸に関する。 所謂、モータ主軸は、ワーク主軸、即ち加工されるべきワークピースを保持す る工作機械の主軸と、互いに共通の軸線上に配設され且つワーク主軸の軸線と共 通の軸線上に配設された固定子および回転子を具備する駆動モータとを組み合わ せたものであり、実質的に環状の固定子は同様に環状構造を有する回転子を包囲 し、この回転子はワーク主軸を包囲し、回転子はワーク主軸へ回転可能に固定さ れている。 旋盤のような工作機械においては、工作機械の作動により生じた熱によって工 作機械の構成要素の形状が温度変化を起こし、工作機械で加工されるワークピー スの寸法精度を損なわないようにすることが非常に重要である。この問題は、放 散熱をモータから除去することに特別の注意を払わざるをえない、より詳細には 、モータが主軸ハウジングに収容されているだけでなく、とりわけモータ主軸の 作動中において最大に使用するために最大モータ動力がしばしば供給されるため 、特にワーク主軸が取り付けられた主軸ハウジングに調節可能な三相モータが直 接一体的に取り付けられているモータ主軸と組合わさって生じる問題である。 従って、このようなモータ主軸に対する様々な冷却システムが従来から知られ ている。以下の刊行物で提案されている解決策を例としてのみ参照する。それは インデックス−ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツ ンク ウント コンパニー カーゲー ハーン ウント テスキイ(INDEX-WERKE GmbH & Co.KG Hahn & Te ssky)の独国特許第3844337号、独国特許第3902592号、独国特許 第2724440号、および欧州特許第0094680−A号である。 これら全ての公知構造は、モータ主軸のモータにより発生した熱を、流体冷却 剤、特に空気によってモータ主軸からできるだけ完全に伝達することを意図した ものである。しかしながらこれらは完全に満足するものではなかった。この原因 は、出願人の経験によると公知の構造ではとりわけ作動中に発生する熱の大部分 を生じた駆動モータの固定子が、主軸ハウジングから適切に断熱されていないこ とに起因している。 従って本発明の目的は、できるかぎり完全に従来の欠点を克服することであり 、工作機械用の、冷却剤によって冷却されたモータ主軸であって、ワークピース 主軸と、そのワークピース主軸の主軸軸線を包囲すると共にワークピース主軸の 主軸軸線と同心でワークピース主軸へ回転可能に接続された回転子、およびその 回転子と同心で回転子を包囲する固定子を有する三相モータとを具備しており、 三相モータを収容する主軸ハウジングであって、主軸軸線の周りで回転するよう 主軸ハウジングに配設されたワークピース主軸を有する主軸ハウジングを更に具 備しており、また固定子を包囲する冷却剤通路を具備するモータ主軸において、 本目的は、主軸軸線に対し垂直な三相モータを通る断面において少なくとも大部 分にわたって固定子を包囲する少なくとも一つの内側冷却剤通路と、同様に少な くとも大部分にわたって固定子を包囲する少なくとも一つの外側冷却剤通路とを 備え、外側冷却剤通路は主軸軸線に対して内側冷却剤通路の径方向外側に位置し 、冷却剤入口が外側冷却剤通路の第一端部に接続され、外側冷却剤通路の第二端 部が内側冷却剤通路の第一 端部に接続され、内側冷却剤通路の第二端部が冷却剤出口に接続された本発明に 従って達成される。 本発明に従った冷却剤システムの構造においては、駆動モータの固定子は外側 冷却剤通路によって主軸ハウジング(これは工作機械のヘッドストックでもよい 。)から断熱されている。これに関連して、外側冷却剤通路に導入されるのは、 まだ熱せられていない冷却剤、またはせいぜい熱せられていても小さな程度であ る冷却剤である。また外側および内側冷却剤通路は、固定子から主軸ハウジング への熱放射によるかなりの熱伝達を防ぐ。仮に本発明に従ったモータ主軸の冷却 剤システムが冷却剤として外気の空気を供給すると、主軸ハウジングの温度は外 気の温度と一致し、ワークピース主軸の取付けの問題、従って工作機械で加工さ れたワークピースの精度に対する問題を生ずる温度上昇による主軸ハウジングの 形状変化が排除される。モータ主軸を通る断面、特に主軸軸線を含む平面におい て、外側および/または内側冷却剤通路は駆動モータの固定子と丁度同じ長さで 同じ幅であることが好ましい。また二つの冷却剤通路は同じ幅であることが好ま しい。しかしながら原則として、固定子と冷却剤通路との幅を多少異なるよう選 択することも可能である。 本発明に従ったモータ主軸の冷却剤システムは、冷却剤として空気を導入する のが好ましい。これは単に外気をモータ主軸の冷却剤システムへ導入するだけで よいので別の冷却剤源が不要になるだけでなく、更に利点を提供する。本発明に 従ったモータ主軸の冷却剤システムを形成する空間の冷却空気に大気圧以上の圧 力が及び、そして冷却空気が主軸ハウジングから逃げる、例えば冷却剤が漏れる 場所が主軸ハウジングにはないので、冷却剤として空気を使用すると、モータ主 軸、特にワークピース主軸が主軸ハウジングから露出した場所において、塵およ びワークピース加工で使用される切断溶 液が入り込むことを防止する。 原則として、一つの外側冷却剤通路と一つの内側冷却剤通路とが設けられる。 例えば、外側冷却剤通路は固定子の周りで殆ど360°、主軸ハウジングで冷却 剤入口から延び、そして固定子の周りで殆ど360°延び、そして冷却剤出口へ 連通するように内側冷却剤通路へ連通する。しかしながらこの構造には更なる利 点があり、二つの内側冷却剤通路と二つの外側冷却剤通路とが提供され、これら 各々はほぼ半殻状に固定子を包囲し、外側冷却剤通路の第二端部は互いに隣接し 、且つ同様に互いに隣接した内側冷却剤通路の第一端部に接続される。従って外 側冷却剤通路は固定子を殆ど完全に包囲する一つの冷却剤通路よりも短いため、 外側冷却剤通路に沿った冷却剤が熱せられるのは最小限に抑えられ、また固定子 の冷却はより短い内側冷却剤通路と相まって更に効果的である。 モータ主軸または主軸ハウジングの異なる場所に冷却剤入口と冷却剤出口とを 設けているけれども、互いに隣接して冷却剤入口と冷却剤出口とを設けた実施例 も推薦できる。結果的な簡単な構成は、本発明のモータ主軸が機械フレームでは なくて工作機械の送り台に取り付けられたとき特に利点があり、そして少なくと も一方が本発明のモータ主軸として設計され、他方へ向かってワークピースを引 き継ぐよう前進される二つの対向したワークピース主軸を具備する旋盤で本発明 の特徴的な利点が見られる。 仮に冷却剤入口と冷却剤出口とが互いに隣接して配設され、二つの外側冷却剤 通路と二つの入口冷却剤通路とが上述のように設けられるならば、冷却剤出口が 通路として構成され、且つ冷却剤入口を形成する環状断面の通路によって包囲さ れるという特徴的な利点がある。冷却剤出口と同心の冷却剤入口を有する実施例 では、二つの外側および内側冷却剤通路は、冷却剤入口および冷却剤出口のそれ ぞれへ重ならないように特に簡単な方法で接続可能である。 内側冷却剤通路へ導入された冷却剤へ固定子から熱を良好に伝えるために、固 定子の固定子ラミネーションが周方向へ延び且つ内側冷却剤通路へ突出する薄板 状の冷却フィンをその外周に形成した構造が提案されている。固定子ラミネーシ ョンが組の薄板を形成し、固定子ラミネーションの幾つかが他の固定子ラミネー ションよりも径方向へ大きく延びるという特徴的な利点がある。このような構造 の組の固定子ラミネーションは、本質的に、インデックス−ヴェルケ ゲゼルシ ャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク ウント コンパニー カーゲ ー ハーン ウント テスキイ(INDEX-WERKE GmbH & Co.KG Hahn & Tessky) の独国特許第3844337号で知られている。 特に簡単な方法で外側冷却剤通路を形成するためにモータ主軸に関して提案さ れているのは、モータ主軸の主軸ハウジングが外周壁を有し、この外周壁と共に 外側冷却剤通路の外側壁が形成されている、つまり主軸軸線に対し垂直なモータ 断面において主軸ハウジングの外周壁が外側冷却剤通路を外側方向において制限 するような構成である。 本発明に従ったモータ主軸の好適実施例において、固定子は熱伝導性の低い環 状の絶縁ボディによって主軸ハウジングに保持される。従って主軸ハウジングか ら固定子の断熱はより効果的になる。構造を簡単にするために、この場合には絶 縁ボディが外側冷却剤通路を主軸軸線方向において制限するよう提案されている 。 本発明の好適実施例においては、内側冷却剤通路に流れる熱せられた冷却剤に よって、外側冷却剤通路に流れる冷却剤ができるかぎり熱せられないよう、断熱 特性を有する壁が外側冷却剤通路と内側冷却剤通路との間に配設される。同様に 、冷却剤入口と冷却剤出口 とが互いに隣接して配設された実施例では、断熱特性を有する壁が冷却剤入口と 冷却剤出口との間に配置されているのが提案される。 また僅かであるが駆動モータの回転子でも熱が生じるので、断熱特性を有する 層を回転子とワークピース主軸との間に配設することを推薦する。同じ理由で、 回転子を冷却するため、および固定子をより強く冷却するために、固定子と回転 子との間に環状の空隙を形成して通路の一部を形成し、その通路に沿って冷却剤 入口と冷却剤出口との間で冷却剤を導入することも推薦する。 当該モータ主軸に使用されるモータにおいて、固定子は通常は固定子の(主軸 軸線に対し横断して見られる)両側に、突出部、所謂、巻線ヘッドを形成する巻 線を有する。これら巻線ヘッドを冷却するために、本発明のモータ主軸の特に利 点ある実施例は、三相モータの少なくとも片側に通路の一部である環状室を提供 し、この通路に沿って冷却剤入口と冷却剤出口との間に冷却剤が導入され、一方 の固定子側の巻線ヘッドがその通路へ突出している。このような環状室が三相モ ータの両側に設けられていると、これら環状室が固定子と回転子との間の環状空 隙により互いに接続されるため、冷却剤が両環状室を強制的に通され、それから この場合、同時に冷却剤は環状空隙を強制的に通される。特に利点ある実施例に おいては、等しい圧力勾配で冷却剤システムのこの通路を提供するために、その 基本で、冷却剤が外側および入口冷却剤通路を通って流れ、前述の環状室の一つ は外側冷却剤通路の第二端部へ接続され、他方の環状室は内側冷却剤通路の第二 端部へ接続される。 機械フレームまたは送り台を保持する機械部品からモータ主軸を断熱するため に、冷却剤入口通路の流出端部と主軸ハウジングとの間、および主軸ハウジング と冷却剤出口通路の流入端部との間それぞれに軟質シールを配設し、二つの軟質 シールは、特に冷却剤入口 通路を形成するパイプによって同心状に包囲されたパイプによって冷却剤出口通 路が形成されるとき、熱伝達を防ぐだけでなく、出口パイプと入口パイプとの間 のまだ冷たい冷却剤は、入口パイプに通された熱せられた冷却剤から、出口パイ プを包囲しまたは保持する機械部品への熱伝達を防ぐ。 本発明の更なる特徴、利点および詳細は、添付の請求の範囲と、隣接した冷却 剤源および排出ラインを備えた本発明に従ったモータ主軸の特に利点のある実施 例の以下の詳細な説明と、添付の図面とから明らかである。 図1はモータ主軸と、そのモータ主軸に隣接した冷却剤ラインの領域とを通る 断面、特にワークピース主軸の軸線を含む平面に沿った断面(図2の線1−1に 沿った断面)を示しており、 図2は図1の線2−2に対応した断面図である。 図1および図2は本発明に従ったモータ主軸10を示しており、モータ主軸1 0は図2に示したように工作機械の機械フレーム12に取り付けられている。モ ータ主軸10と(工作機械の送り台と交換可能な)機械フレーム12との取付け 形態は、本発明に従った特別な形態、特にモータ主軸10の主軸ハウジング14 が長手方向の二つの側部取付けレール16上に形成されるようなっており、これ ら側部取付けレール16は主軸軸線18に対し径方向へ対向し、共通の平面上に ある機械フレーム12の取付け面20上にあり、ねじ22によってこれら取付け 平面へ取り付けられている。機械フレーム12(または送り台の場合は後者)は 本発明に従ってモータ主軸10または主軸ハウジング14と、機械フレーム12 との間に空間26が形成されるような形状の凹部24を有するようになっており 、モータ主軸10は取付け面20でのみ機械フレーム12と接触する。 本発明によると機械フレーム12には同心円状の二つのパイプ、 即ち、外側パイプ30と内側パイプ32とが挿入されている。特に後者は断熱性 を有するプラスチック製のパイプである。 外側パイプ30と内側パイプ32との間の環状通路は冷却剤入口通路34を形 成し、内側パイプ32は冷却剤出口通路36を形成する。後者へは主軸ハウジン グ14の開口により形成されたモータ主軸の冷却剤出口38が続き、図2の内側 パイプ32の上端部と冷却剤出口38を形成する段付き開口の段部との間に軟質 シールリング40が配置されている。主軸ハウジング14は、冷却剤出口38を 形成する開口の周りに、その開口から一定距離だけ離れて、幾つかの通路のよう な開口部42を有しており、これら開口部42は冷却剤入口通路34と二つの外 側冷却剤通路44および46と接続しており、これら各外側冷却剤通路44およ び46は半殻状で図1において参照番号48で全体を示した三相モータを包囲し 、特に主軸軸線18に対し同心円状に延びる。図2で明らかなように、外側冷却 剤通路44および46は本発明に従って主軸ハウジング14の内壁面に加工され 、主軸ハウジングのリブ形状の突出部50で終端している。後者には二つのシー ト状の金属ジャケット52および54が取り付けられており、これら金属ジャケ ット52および54は冷却剤出口38の上端部から延び、各金属ジャケット52 および54は殆ど半殻状で主軸軸線18を包囲している。可能ならば、これらは 断熱特性を有するべきであり、また突出部50の領域においてはこれらの間で空 隙51を包囲し、この空隙51は主軸軸線18の方向へ延び、モータ48の長さ と長さの上でほぼ一致する。従ってシート状の金属ジャケット52および54と 、モータ48の周囲との間に二つの内側冷却剤通路56および58が形成される 。これらは外側冷却剤通路44および46に対し同心円状に延び、同様に殆ど半 殻状でモータ48を包囲している。 図2の外側冷却剤通路44および46の下方の第一端部が冷却剤入口通路34 に接続されており、一方、外側冷却剤通路44および46の上方の第二端部は空 隙51を介して図2の内側冷却剤通路56および58の上方の第一端部に接続さ れ、図2の内側冷却剤通路56および58の下方の第二端部は冷却剤出口38へ 連通している。 外側パイプ30は第二の軟質シールリング60によって主軸ハウジング14へ 接続されていることも言及しておく。 以下、図1を参照して三相モータ48を更に詳細に説明する。 モータ48は実質的に所謂、固定子62と回転子64とからなり、これらは共 にほぼ円形形状をしており、主軸軸線18に対し同心円状に配設されている。中 空シャフトモータと通常呼ばれる三相モータの構造と作動とは公知である。従っ て以下では本発明に関連する範囲でモータを説明する。 固定子62は(主軸軸線18に対し)径方向に組のそれぞれ長い固定子ラミネ ーション66aと短い固定子ラミネーション66bとを具備しており、これらは 主軸軸線18の方向へ互いに交互に積み重なっており、内側冷却剤通路56およ び58へ延びる長い固定子ラミネーション66aは非常に大きい冷却面を形成す る。 図1では幾つかの固定子ラミネーション66aと幾つかの固定子ラミネーショ ン66bとを示した。また、固定子62は巻線ヘッド68を形成する巻線を有し 、この巻線は実際の固定子の本体の両側から突出し、モータ48の両側で且つ主 軸軸線18に対し同心円状に主軸ハウジング14によって形成された環状室70 および72へ延びる。図1の右側の環状室72は、特に空隙51の領域において 外側冷却剤通路44および46へ連通する通路74を介して外側冷却剤通路44 および46の第二端部へ接続される。 固定子62は断熱特性を有する環状の二つの遮断ボディ76およ び78を介して主軸ハウジング14に保持されており、これら二つの遮断ボディ は内側冷却剤通路56および58をこれら内側冷却通路の狭い側、つまり主軸軸 線18の方向において制限する。 固定子62と回転子64との間には環状空隙80が形成されており、回転子6 4は、主軸軸線18の周りで回転運動するように、主軸ハウジング14に設けら れたワークピース主軸84へ特に断熱特性を有する中空円筒形状の遮断層82に より固定されている。図1に示したように、この図の右側のワークピース主軸8 4の端部はワークピースクランプ工具を収容できるようになっている。 従って本発明によると、冷却剤は通路74を通って環状室72へ移動し、ここ から環状空隙80を通り環状室70へ流れ、最終的に主軸ハウジング14の通路 86を通って冷却剤出口38に達し、従って冷却剤出口通路36へ達し、冷却剤 のこの流れによって巻線ヘッド68が冷却されるだけでなく、固定子62も良好 に冷却され、また回転子64も冷却される。仮に空気を冷却剤として用いると、 説明した構成には更なる利点がある。環状室70および72の冷却空気が大気圧 以上の圧力、即ち、冷却空気が圧力下で本発明の冷却システムへ導入されると、 ワークピース主軸84が主軸ハウジング14から露出した点において、そしてワ ークピース主軸84を主軸ハウジング14に取り付けているベアリング90およ び92を通って塵や切断溶液などがモータ主軸へ入り込んでしまうのを防ぐ。 上述から、本発明の解決策の原理は、主軸軸線と同心円状にあり且つ互いに同 心円状にある少なくとも二つの冷却剤通路によって包囲されたモータでも見られ 、冷却剤はこれら冷却剤通路を通って流れ、径方向内側の一つの冷却剤通路はそ の冷却剤通路を通って流れる冷却剤であって、モータを実質的に冷却する冷却剤 を有すると共に、径方向外側の冷却剤通路はその冷却剤通路を通って流れる冷却 剤であって、主軸ハウジングからモータを断熱する冷却剤を有する。これら二つ の冷却剤通路は必ずしも連続して接続されてなくてもよく、つまり本発明の解決 策の原理は、冷却剤が外側冷却剤通路を流れたあとで内側冷却剤通路へ伝達され ることを必要としない。 しかしながら本発明に従った構造では、主軸ハウジングがモータから断熱され ているだけでなく、機械フレーム12またはその代わりに工作機械の送り台は熱 せられた冷却剤が伝達されている領域には隣接していない。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月19日 【補正内容】 請求の範囲 1. 冷却剤によって冷却される工作機械用のモータ主軸(10)であって、ワ ークピース主軸(84)と、該ワークピース主軸の主軸軸線(18)を包囲する と共に該主軸軸線と同心で前記ワークピース主軸(84)へ回転可能に固定され た回転子(64)、および該回転子と同心で該回転子を包囲する固定子(62) を有する三相モータ(48)とを具備しており、該三相モータ(48)を収容す る主軸ハウジング(14)であって、前記主軸軸線(18)の周りで回転するよ う該主軸ハウジングに配設された前記ワークピース主軸(84)を有する主軸ハ ウジング(14)を更に具備しており、また前記固定子を包囲する冷却剤通路( 44,46,56,58)を具備するモータ主軸(10)において、前記主軸軸 線(18)に対し垂直に前記三相モータ(48)を通る断面において前記冷却剤 の流れの方向へ少なくとも大部分にわたって前記固定子(62)を包囲する少な くとも一つの内側冷却剤通路(56,58)と、前記冷却剤の流れの方向へ少な くとも大部分にわたって前記固定子(62)を同様に包囲する少なくとも一つの 外側冷却剤通路(44,46)とを備え、該外側冷却剤通路(44,46)は前 記主軸軸線(18)に対して前記内側冷却剤通路(56,58)の径方向外側に 位置し、冷却剤入口(42)が前記外側冷却剤通路(44,46)の第一端部へ 接続され、前記外側冷却剤通路の第二端部が前記内側冷却剤通路(56,58) の第一端部へ接続され、前記内側冷却剤通路の第二端部が冷却剤出口(38)に 接続されていることを特徴とするモータ主軸。 13. 前記固定子(62)と前記回転子(64)との間の環状空隙(80)が 、冷却剤が前記冷却剤入口(42)と前記冷却剤出口(38)との間を通される 際に沿う通路の一部であることを特徴とする前記請求項の一つまたは幾つかに記 載のモータ主軸。 14. 前記三相モータ(48)の少なくとも一つの側に配設された環状室(7 0,72)が、冷却剤が前記冷却剤入口(42)と前記冷却剤出口(38)との 間を通される際に沿う通路の一部であることを特徴とする前記請求項の一つまた は幾つかに記載のモータ主軸。 15. 前記三相モータ(48)の両側に配設された環状室(70,72)が前 記環状空隙(80)によって互いに接続されていることを特徴とする請求項13 および14に記載のモータ主軸。 16. 一方の環状室(72)が前記外側冷却剤通路(44,46)の第二端部 に接続され、他方の環状室(70)が前記内側冷却剤通路(56,58)の第二 端部に接続されていることを特徴とする請求項15に記載のモータ主軸。 17. 軟質シール(60,40)が前記冷却剤入口通路(34)の流出端部と 前記主軸ハウジング(14)との間、および前記主軸ハウジングと前記冷却剤出 口通路(36)の流入端部との間にそれぞれ配設されていることを特徴とする請 求項4から請求項16の一つまたは幾つかに記載のモータ主軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グロッスマン,バルター ドイツ連邦共和国,デー―73666,バルト マンズバイラー,ブルメンシュトラーセ 12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 冷却剤によって冷却される工作機械用のモータ主軸であって、ワークピー ス主軸と、該ワークピース主軸の主軸軸線を包囲すると共に該主軸軸線と同心で 前記ワークピース主軸へ回転可能に固定された回転子、および該回転子と同心で 該回転子を包囲する固定子を有する三相モータとを具備しており、該三相モータ を収容する主軸ハウジングであって、前記主軸軸線の周りで回転するよう該主軸 ハウジングに配設された前記ワークピース主軸を有する主軸ハウジングを更に具 備しており、また前記固定子を包囲する冷却剤通路を具備するモータ主軸におい て、前記主軸軸線(18)に対し垂直に前記三相モータ(48)を通る断面にお いて少なくとも大部分にわたって前記固定子(62)を包囲する少なくとも一つ の内側冷却剤通路(56,58)と、少なくとも大部分にわたって前記固定子( 62)を同様に包囲する少なくとも一つの外側冷却剤通路(44,46)とを備 え、該外側冷却剤通路(44,46)は前記主軸軸線(18)に対して前記内側 冷却剤通路(56,58)の径方向外側に位置し、冷却剤入口(42)が前記外 側冷却剤通路(44,46)の第一端部へ接続され、前記外側冷却剤通路の第二 端部が前記内側冷却剤通路(56,58)の第一端部へ接続され、前記内側冷却 剤通路の第二端部が冷却剤出口(38)に接続されていることを特徴とするモー タ主軸。 2. 二つの内側冷却剤通路(56,58)と二つの外側冷却剤通路(44,4 6)とを備え、これら冷却剤通路の各々が前記固定子(62)をほぼ半殻状に包 囲し、前記外側冷却剤通路(44,46)の第二端部は互いに隣接し、前記内側 冷却剤通路(56,58)の互いに隣接する第一端部に接続されていることを特 徴とする 請求項1に記載のモータ主軸。 3. 前記冷却剤入口(42)と前記冷却剤出口(38)とが互いに隣接してい ることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ主軸。 4. 前記冷却剤出口(38,36)が通路として形成されており、特に環状断 面の通路(34)により形成された前記冷却剤入口(34,42)によって包囲 されていることを特徴とする請求項3に記載のモータ主軸。 5. 前記固定子(62)の固定子ラミネーション(66a,66b)は、その 外周において周方向へ延び且つ前記内側冷却剤通路(56,58)へ突出する薄 層型の冷却フィン(66a)を形成することを特徴とする前記請求項の一つまた は幾つかに記載のモータ主軸。 6. 前記固定子ラミネーション(66a,66b)は組の薄層を形成し、前記 固定子ラミネーション(66a)の幾つかは残りの固定子ラミネーション(66 b)よりも径方向へ大きく延びていることを特徴とする請求項5に記載のモータ 主軸。 7. 前記主軸ハウジング(14)は、前記主軸軸線(18)に対し垂直に前記 三相モータ(48)を通る断面において、前記外側冷却剤通路(44,46)を 外側方向において制限する外側周壁を有することを特徴とする前記請求項の一つ または幾つかに記載のモータ主軸。 8. 前記固定子(62)は熱伝導性の小さい遮断ボディ(76,78)によっ て前記主軸ハウジング(14)に保持されていることを特徴とする前記請求項の 一つまたは幾つかに記載のモータ主軸。 9. 前記遮断ボディ(76,78)は前記主軸軸線(18)の長手方向におい て前記内側冷却剤通路(44,46)を制限すること を特徴とする請求項8に記載のモータ主軸。 10. 外側冷却剤通路と内側冷却剤通路(それぞれ44,46および56,5 8)との間に配置された壁(52,54)が断熱特性を有することを特徴とする 前記請求項の一つまたは幾つかに記載のモータ主軸。 11. 前記冷却剤入口(34)と前記冷却剤出口(36)との間に配置された 壁(32)が断熱特性を有することを特徴とする請求項4から請求項10の一つ または幾つかに記載のモータ主軸。 12. 断熱特性を有する層(82)が回転子(64)とワークピース主軸(8 4)との間に配設されていることを特徴とする前記請求項の一つまたは幾つかに 記載のモータ主軸。 13. 前記固定子(62)と前記回転子(64)との間の環状空隙(80)が 、冷却剤が前記冷却剤入口(42)と前記冷却剤出口(38)との間を通される 際に沿う通路の一部であることを特徴とする前記請求項の一つまたは幾つかに記 載のモータ主軸。 14. 前記三相モータ(48)の少なくとも一つの側に配設された環状室(7 0,72)が、冷却剤が前記冷却剤入口(42)と前記冷却剤出口(38)との 間を通される際に沿う通路の一部であることを特徴とする前記請求項の一つまた は幾つかに記載のモータ主軸。 15. 前記三相モータ(48)の両側に配設された環状室(70,72)が前 記環状空隙(80)によって互いに接続されていることを特徴とする請求項13 および14に記載のモータ主軸。 16. 一方の環状室(72)が前記外側冷却剤通路(44,46)の第二端部 に接続され、他方の環状室(70)が前記内側冷却剤通路(56,58)の第二 端部に接続されていることを特徴とする請求項15に記載のモータ主軸。 17. 軟質シール(60,40)が前記冷却剤入口通路(30)の流出端部と 前記主軸ハウジング(14)との間、および前記主軸ハウジングと前記冷却剤出 口通路(32)の流入端部との間にそれぞれ配設されていることを特徴とする請 求項4から請求項16の一つまたは幾つかに記載のモータ主軸。 18. 前記外側冷却剤通路(44,46)が前記主軸ハウジング(14)の内 壁に形成されていることを特徴とする前記請求項の一つまたは幾つかに記載のモ ータ主軸。 19. 前記主軸ハウジング(14)が少なくとも一つの冷却剤入口開口部(4 2)と一つの冷却剤出口開口部(38)とを互いに並んで有し、これらの間に前 記主軸ハウジングが分離壁を形成し、前記冷却剤入口開口部(42)が記外側冷 却剤通路(44,46)の第一端部に接続され、前記冷却剤出口開口部(38) が前記内側冷却剤通路(56,58)の第二端部に接続されていることを特徴と する前記請求項の一つまたは幾つかに記載のモータ主軸。
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