JP2019110645A - 回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータ部に対する冷却効率が向上された回転機械を説明する。【解決手段】回転機械1は、回転軸21と、ロータ部22と、ステータ部23と、第1冷却ケーシング3と、第2冷却ケーシング4と、モータケーシング5と、を備えている。ロータ部22は、回転軸21に取り付けられている。ステータ部23は、ロータ部22を包囲している。第1冷却ケーシング3は、ステータ部23を包囲し、ステータ部23を冷却するように構成されている。第2冷却ケーシング4は、第1冷却ケーシング3を包囲している。モータケーシング5は、ロータ部22、ステータ部23、第1冷却ケーシング3、及び第2冷却ケーシング4を収容している。第2冷却ケーシング4の熱伝導率は、第1冷却ケーシング3の熱伝導率よりも小さい。【選択図】図1

Description

本開示は、回転機械に関する。
特許文献1に記載された回転機械は、ステータ部と、ステータ部を収容するモータケーシングと、を備えている。ステータ部とモータケーシングとの間には、ステータ部を冷却するための冷却ブッシュが設けられている。冷却ブッシュは、モータケーシングの内周面と密接している。
特開2013−207864号公報
上述したような回転機械では、冷却ブッシュがモータケーシングの内周面に密接しているため、モータケーシングからの熱が冷却ブッシュに伝わってしまう。このため、ステータ部を冷却するための冷却ブッシュの冷却効率が低下するおそれがある。
本開示は、ステータ部に対する冷却効率が向上された回転機械を説明する。
本開示の一態様に係る回転機械は、回転軸と、回転軸に取り付けられたロータ部と、ロータ部を包囲するステータ部と、ステータ部を包囲し、ステータ部を冷却するように構成された第1冷却ケーシングと、第1冷却ケーシングを包囲する第2冷却ケーシングと、ロータ部、ステータ部、第1冷却ケーシング、及び第2冷却ケーシングを収容するモータケーシングと、を備え、第2冷却ケーシングの熱伝導率は、第1冷却ケーシングの熱伝導率よりも小さい。
この回転機械によれば、ステータ部は、第1冷却ケーシングにより冷却される。そして、第1冷却ケーシングは、第2冷却ケーシングに包囲されており、第2冷却ケーシングの熱伝導率は、第1冷却ケーシングの熱伝導率よりも小さい。比較的小さな熱伝導率を有する第2冷却ケーシングがモータケーシングと第1冷却ケーシングとの間に配置されることにより、モータケーシングからの熱が第1冷却ケーシングに伝わるのが抑制される。これにより、第1冷却ケーシングによるステータ部の冷却効率が向上される。よって、この回転機械によれば、ステータ部に対する冷却効率が向上される。
いくつかの態様において、第1冷却ケーシングの外周面には、冷媒を循環させるための溝部が形成されている。この場合、溝部が例えば第2冷却ケーシングに形成されている場合に比べて、比較的大きい熱伝導率を有する第1冷却ケーシングと冷媒との接触面積が大きくなる。このため、第1冷却ケーシングによるステータ部の冷却効率が向上される。また、溝部が例えば第2冷却ケーシングの内周面に形成されている場合に比べて、より容易に溝部を形成することができる。
いくつかの態様において、モータケーシングは、第2冷却ケーシングに接触する接触部を含み、第2冷却ケーシングとモータケーシングとの間には、接触部以外の領域において空隙が形成されている。この場合、第2冷却ケーシングとモータケーシングとの接触面積が小さくなるため、モータケーシングからの熱が第2冷却ケーシングに伝わるのが抑制される。これにより、モータケーシングからの熱が第1冷却ケーシングに伝わるのが確実に抑制される。よって、第1冷却ケーシングによるステータ部の冷却効率が確実に向上される。
いくつかの態様において、第1冷却ケーシングの外周面には、冷媒を循環させるための溝部が形成されており、接触部は、回転軸の軸方向における溝部の形成領域よりも軸方向における回転軸の軸端側に形成されており、軸方向における空隙の形成領域は、軸方向における溝部の形成領域に対応している。この場合、溝部の形成領域に対応する領域において、モータケーシングと第2冷却ケーシングとが接触していないため、モータケーシングからの熱が第1冷却ケーシングの溝部に伝わるのが確実に抑制される。これにより、第1冷却ケーシングによるステータ部の冷却効率が確実に向上される。
いくつかの態様において、第2冷却ケーシングの熱伝導率は、モータケーシングの熱伝導率よりも小さい。この場合、モータケーシングからの熱が第1冷却ケーシングに伝わるのがより確実に抑制されるため、第1冷却ケーシングによるステータ部の冷却効率がより確実に向上される。
いくつかの態様において、回転機械は、モータケーシングに対して取り付けられ、回転軸を支持する磁気軸受と、モータケーシングに対して取り付けられ、回転軸を支持する補助軸受と、を更に備える。上述したように、比較的小さな熱伝導率を有する第2冷却ケーシングがモータケーシングと第1冷却ケーシングとの間に配置されることにより、モータケーシングからの熱が第1冷却ケーシングに伝わるのが抑制されている。この場合、従来のように(例えば特許文献1参照)、モータケーシングと第1冷却ケーシングとが密接している場合に比べて、モータケーシングが第1冷却ケーシングにより過冷却されるのが抑制される。このため、回転軸とモータケーシングとの回転軸の軸方向における熱伸びの差が大きくなるのが抑制される。これにより、回転軸とモータケーシングに対して取り付けられた補助軸受との回転軸の軸方向における距離を小さくすることができる。したがって、回転軸の軸方向における磁気軸受のギャップを小さくすることができる。よって、磁気軸受の吸引力を向上させることができる。
いくつかの態様において、回転機械は、回転軸の端部に取り付けられたコンプレッサインペラと、コンプレッサインペラを収容すると共にモータケーシングに熱的に接続されたコンプレッサケーシングと、を更に備える。この場合、コンプレッサケーシングからの熱がモータケーシングに伝わり、モータケーシングが過冷却されるのが抑制される。これにより、上述したように磁気軸受の吸引力を向上させることができる。
本開示のいくつかの態様によれば、ステータ部に対する冷却効率が向上される。
本開示の一実施形態に係る回転機械を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 図1の部分拡大図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示される回転機械1は、例えば、高速モータを備えるダイレクトドライブ式の回転機械である。具体的には、回転機械1は、例えば、コンプレッサ8を備える遠心圧縮機である。回転機械1は、回転軸21と、電動モータ2と、第1冷却ケーシング3と、第2冷却ケーシング4と、モータケーシング5と、磁気軸受6と、一対の補助軸受7と、コンプレッサ8と、を備えている。コンプレッサ8は、回転軸21の第1端部21a及び第2端部21bにそれぞれ設けられた第1コンプレッサ81と第2コンプレッサ82とを有している。回転機械1は、例えば二段圧縮機である。
回転軸21は、円柱状を呈しており、その軸線Lを中心に回転可能である。電動モータ2は、ロータ部22と、ステータ部23と、を有している。ロータ部22は、回転軸21に取り付けられている。ロータ部22は、回転軸21の軸方向(以下、単に軸方向と称する)の略中央に固定されている。ロータ部22は、回転軸21に取り付けられた一または複数の永久磁石(図示せず)を含む。
ステータ部23は、ロータ部22を包囲している。ステータ部23は、回転軸21の周方向に沿ってロータ部22を包囲している。ステータ部23は、ロータ部22を包囲するように配置された円筒状のコア部24と、コア部24に導線が巻回されてなるコイル部25と、を含む。導線を通じてステータ部23のコイル部25に交流電流が流されると、ロータ部22及びステータ部23の相互作用によって、回転軸21が回転する。
第1冷却ケーシング3は、ステータ部23を包囲している。第1冷却ケーシング3は、例えば円筒状を呈している。第1冷却ケーシング3は、回転軸21の周方向に沿ってステータ部23を包囲している。第1冷却ケーシング3は、ステータ部23に熱的に接続されている。第1冷却ケーシング3は、ステータ部23を冷却するように構成されている(詳細は、後述する)。第1冷却ケーシング3の材質は、例えばアルミニウム(Al)等である。
第2冷却ケーシング4は、第1冷却ケーシング3を包囲している。第2冷却ケーシング4は、例えば円筒状を呈している。第2冷却ケーシング4は、回転軸21の周方向に沿って第1冷却ケーシング3を包囲している。第2冷却ケーシング4の熱伝導率は、第1冷却ケーシング3の熱伝導率よりも小さい。第2冷却ケーシング4の熱伝導率は、モータケーシング5の熱伝導率よりも小さい。第2冷却ケーシング4の材質は、例えばステンレス(SUS)等である。
モータケーシング5は、電動モータ2、第1冷却ケーシング3、及び第2冷却ケーシング4を収容している。モータケーシング5は、例えば円筒状を呈している。ステータ部23、第1冷却ケーシング3及び第2冷却ケーシング4は、一体化されてモータケーシング5の内周面に固定されており、回転軸21及びロータ部22を包囲している。モータケーシング5の材質は、例えば鋳鉄(FCD)等である。モータケーシング5の内周側であって軸方向の両端部には、一対の軸受ケーシング63が設けられている。
磁気軸受6は、回転軸21を非接触で支持する。磁気軸受6は、一対のラジアル軸受61と、アキシャル軸受62,64と、を有している。一方のラジアル軸受61は、ロータ部22、ステータ部23、第1冷却ケーシング3、及び第2冷却ケーシング4よりも第1コンプレッサ81側に設けられている。他方のラジアル軸受61は、ロータ部22、ステータ部23、第1冷却ケーシング3、及び第2冷却ケーシング4よりも第2コンプレッサ82側に設けられている。ラジアル軸受61は、軸受ケーシング63の内周面と回転軸21との間に設けられている。軸受ケーシング63は、モータケーシング5に固定されている。つまり、ラジアル軸受61は、軸受ケーシング63を介してモータケーシング5に対して取り付けられている。ラジアル軸受61は、回転軸21の径方向において回転軸21を非接触で支持する。
アキシャル軸受62,64は、ステータ部23、第1冷却ケーシング3、及び第2冷却ケーシング4と一方のラジアル軸受61との間に設けられている。アキシャル軸受62,64は、回転軸21に固定された円盤状のディスク211に対し、軸方向の両側で対面する。アキシャル軸受62,64は、モータケーシング5に対して取り付けられている。アキシャル軸受62,64は、軸方向において回転軸21を非接触で支持する。
一対のラジアル軸受61よりも回転軸21の軸端側には、一対の補助軸受7が設けられている。一方の補助軸受7は、一方のラジアル軸受61よりも第1コンプレッサ81側に設けられている。一方の補助軸受7は、一方のラジアル軸受61と第1コンプレッサインペラ83(後述する)との間に設けられている。他方の補助軸受7は、他方のラジアル軸受61よりも第2コンプレッサ82側に設けられている。他方の補助軸受7は、他方のラジアル軸受61と第2コンプレッサインペラ85(後述する)との間に設けられている。
補助軸受7は、軸受ケーシング63の内周面と回転軸21との間に設けられている。つまり、補助軸受7は、軸受ケーシング63を介してモータケーシング5に対して取り付けられている。補助軸受7は、いわゆるタッチダウンベアリングである。補助軸受7は、回転軸21の回転中に、例えば外乱によって回転軸21とラジアル軸受61又はアキシャル軸受62,64との非接触状態が保てない場合に、回転軸21及び回転軸21に取り付けられた他部品(ディスク211を含む)等がラジアル軸受61又はアキシャル軸受62,64に急激に当接することを防止する。
コンプレッサ8は、例えば空気圧縮機である。第1コンプレッサ81は、第1コンプレッサインペラ83と、第1コンプレッサケーシング84と、を含んでいる。第1コンプレッサインペラ83は、回転軸21の第1端部21aに取り付けられている。第1コンプレッサケーシング84は、第1コンプレッサインペラ83を収容している。第1コンプレッサケーシング84は、モータケーシング5に熱的に接続されている。第1コンプレッサケーシング84は、モータケーシング5に固定されている。第1コンプレッサケーシング84には、入口84aと、圧縮流路84bと、が形成されている。入口84aは、例えば空気の入口であり、第1コンプレッサインペラ83に対向している。圧縮流路84bは、入口84aに連通されている。入口84aに流入した空気は、第1コンプレッサインペラ83によって圧縮流路84bに導入されると共に圧縮される。
第2コンプレッサ82は、第2コンプレッサインペラ85と、第2コンプレッサケーシング86と、を含んでいる。第2コンプレッサインペラ85は、回転軸21の第2端部21bに取り付けられている。第2コンプレッサケーシング86は、第2コンプレッサインペラ85を収容している。第2コンプレッサケーシング86は、モータケーシング5に熱的に接続されている。第2コンプレッサケーシング86は、モータケーシング5に固定されている。第2コンプレッサケーシング86には、入口86aと、圧縮流路86bと、が形成されている。入口86aは、第1コンプレッサ81の圧縮流路84bに連通されており、第2コンプレッサインペラ85に対向している。第2コンプレッサ82の圧縮流路86bは、入口86aに連通されている。第1コンプレッサ81により圧縮され入口86aに流入した圧縮空気は、第2コンプレッサインペラ85によって圧縮流路86bに導入されると共に更に圧縮される。なお、第1コンプレッサ81により圧縮された圧縮空気は、圧縮流路84bと入口86aとを連通する流路(図示せず)において冷却されてもよい。
次に、第1冷却ケーシング3、第2冷却ケーシング4、及びモータケーシング5の構成について詳細に説明する。図2に示されるように、第1冷却ケーシング3は、その内周面3aがステータ部23のコア部24の外周面24bに接触している。第1冷却ケーシング3の外周面3bには、冷媒を循環させるための溝部3cが形成されている。冷媒は、例えば冷却水である。溝部3cは、矩形の断面を有しており、回転軸21の軸線Lを中心として旋回するように一続きに形成されている。溝部3cは、らせん状に形成されているらせん領域を含む。
第2冷却ケーシング4は、その内周面4aが第1冷却ケーシング3の外周面3bに密接している。そして、第2冷却ケーシング4の内周面4aと第1冷却ケーシング3の溝部3cとにより、冷媒が流れる流路が形成される。溝部3cは、その一端がモータケーシング5及び第2冷却ケーシング4に形成された流路5b(図1参照)に連通され、その他端がモータケーシング5及び第2冷却ケーシング4に形成された流路5c(図1参照)に連通されている。冷媒は、流路5cを介して溝部3cに流入し、流路5bを介して溝部3cから流出する。
第1冷却ケーシング3の外周面3bには、溝3dが形成されている。溝3dは、軸方向における溝部3cの形成領域よりも軸方向における回転軸21の軸端側のそれぞれに形成されている。それぞれの溝3d内には、パッキン31が配置されている。パッキン31は、溝部3cを流れる冷媒の漏れを防止する。パッキン31は、例えばOリング等である。第1冷却ケーシング3と第2冷却ケーシング4とは、第1冷却ケーシング3と一体的に設けられたフランジ部を介してボルトにより固定されている。
モータケーシング5は、円筒状の本体部51と、2つの円環状の接触部52と、を含んでいる。接触部52は、本体部51の内周面51aから突出するように形成されている。2つの接触部52は、軸方向において互いに離間している。接触部52は、軸方向における第2冷却ケーシング4の両端側に形成されている。接触部52は、その内周面52aが軸方向における第2冷却ケーシング4の両端側の外周面4bに接触するように形成されている。接触部52は、軸方向における溝部3cの形成領域よりも軸方向における回転軸21の軸端側に形成されている。第2冷却ケーシング4とモータケーシング5との間には、接触部52以外の領域において円筒状の空隙Sが形成されている。軸方向における空隙Sの形成領域は、軸方向における溝部3cの形成領域に対応している。本体部51の内周面51aは、溝部3cの形成領域の径方向外側に配置されて、当該領域に対応する軸方向の全域において、第2冷却ケーシング4の外周面4bから径方向に離間する。軸方向における空隙Sの形成領域は、軸方向における溝部3cの形成領域を含んでいる。
以上のように構成された回転機械1では、ステータ部23のコイル部25に交流電流が流されると、ロータ部22及びステータ部23の相互作用によって、回転軸21が回転する。回転軸21の第1端部21aに取り付けられた第1コンプレッサ81及び第2端部21bに取り付けられた第2コンプレッサ82によって空気が圧縮される。これと同時に、冷媒が流路5cを介して溝部3cに流入し、溝部3cを亘って流路5bを介して溝部3cから流出する。第1冷却ケーシング3は、溝部3cを流れる冷媒により冷却される。そして、第1冷却ケーシング3に熱的に接続されたステータ部23が第1冷却ケーシング3により冷却される。このように、第1冷却ケーシング3は、ステータ部23を冷却するように構成されている。
以上説明したように、回転機械1では、ステータ部23は、冷媒が流れる第1冷却ケーシング3により冷却される。そして、第1冷却ケーシング3は、第2冷却ケーシング4に包囲されており、第2冷却ケーシング4の熱伝導率は、第1冷却ケーシング3の熱伝導率よりも小さい。比較的小さな熱伝導率を有する第2冷却ケーシング4がモータケーシング5と第1冷却ケーシング3との間に配置されることにより、モータケーシング5からの熱が第1冷却ケーシング3に伝わるのが抑制される。換言すれば、第2冷却ケーシング4の熱伝導性が悪いため、モータケーシング5から第1冷却ケーシング3に到達する熱量が抑えられる。これにより、第1冷却ケーシング3によるステータ部23の冷却効率が向上される。よって、回転機械1によれば、ステータ部23に対する冷却効率が向上され、ステータ部23に対する冷却効率が高く維持される。
回転機械1では、溝部3cは、第1冷却ケーシング3の外周面3bに形成されている。よって、溝部3cが例えば第2冷却ケーシング4に形成されている場合に比べて、比較的大きい熱伝導率を有する第1冷却ケーシング3と冷媒との接触面積が大きくなる。このため、第1冷却ケーシング3によるステータ部23の冷却効率が向上される。また、溝部3cが第1冷却ケーシング3の外周面3bに形成されているため、溝部3cが例えば第2冷却ケーシング4の内周面4aに形成されている場合に比べて、より容易に溝部3cを形成することができる。
回転機械1では、モータケーシング5は、第2冷却ケーシング4に接触する接触部52を含み、第2冷却ケーシング4とモータケーシング5との間には、接触部52以外の領域において空隙Sが形成されている。よって、第2冷却ケーシング4とモータケーシング5との接触面積が小さくなるため、モータケーシング5からの熱が第2冷却ケーシング4に伝わるのが抑制される。これにより、モータケーシング5からの熱が第1冷却ケーシング3に伝わるのが確実に抑制される。よって、第1冷却ケーシング3によるステータ部23の冷却効率が確実に向上される。
回転機械1では、接触部52は、軸方向における溝部3cの形成領域よりも軸方向における回転軸21の軸端側に形成されており、軸方向における空隙Sの形成領域は、軸方向における溝部3cの形成領域に対応している。よって、溝部3cの形成領域に対応する領域において、モータケーシング5と第2冷却ケーシング4とが接触していないため、モータケーシング5からの熱が第1冷却ケーシング3の溝部3cに伝わるのが確実に抑制される。これにより、第1冷却ケーシング3によるステータ部23の冷却効率が確実に向上される。
回転機械1では、第2冷却ケーシング4の熱伝導率は、モータケーシング5の熱伝導率よりも小さい。よって、モータケーシング5からの熱が第1冷却ケーシング3に伝わるのがより確実に抑制されるため、第1冷却ケーシング3によるステータ部23の冷却効率がより確実に向上される。
回転機械1は、モータケーシング5に対して取り付けられ、回転軸21を支持する磁気軸受6と、モータケーシング5に対して取り付けられ、回転軸21を支持する補助軸受7と、を備えている。上述したように、比較的小さな熱伝導率を有する第2冷却ケーシング4がモータケーシング5と第1冷却ケーシング3との間に配置されることにより、モータケーシング5からの熱が第1冷却ケーシング3に伝わるのが抑制されている。よって、従来のように(例えば特許文献1参照)、モータケーシングと第1冷却ケーシングとが密接している場合に比べて、モータケーシング5が第1冷却ケーシング3により過冷却されるのが抑制される。このため、回転軸21とモータケーシング5との軸方向における熱伸びの差が大きくなるのが抑制される。これにより、回転軸21とモータケーシング5に対して取り付けられた補助軸受7との軸方向における距離を小さくすることができる。したがって、軸方向におけるアキシャル軸受62,64のギャップ(アキシャル軸受62,64とディスク211との距離)を小さくすることができる。よって、アキシャル軸受62,64の吸引力を向上させることができる。
上記効果についてより詳細に説明する。図3に示されるように、補助軸受7は、スペーサ71を介して軸受ケーシング63に取り付けられている。シール部材65の第1コンプレッサ81側の端面65aは、第1コンプレッサケーシング84の圧縮流路84bの内壁面と面一である。回転軸21の外周面21cには、カラー212が設けられている。軸方向において、回転軸21(カラー212を含む)と補助軸受7との間には、隙間G1が設けられている。軸方向において、ディスク211とアキシャル軸受62,64との間には、それぞれ隙間G2及び隙間G3が設けられている。
回転機械1では、回転軸21の回転中に、軸方向においてディスク211がアキシャル軸受62,64に当接するのを防止するために、隙間G1が、隙間G2,G3よりも小さく設定されている。つまり、隙間G1,G2,G3のそれぞれの大きさは、軸方向においてディスク211がアキシャル軸受62,64に当接する前に、回転軸21が補助軸受7に当接するように設定されている。
従来の回転機械(例えば特許文献1参照)では、モータケーシングと第1冷却ケーシングとが密接しているため、モータケーシングが第1冷却ケーシングにより冷却される。このため、回転軸が軸方向において熱伸びしたときに、回転軸とモータケーシングとの軸方向における熱伸びの差が大きくなるおそれがあった。すなわち、回転軸の軸方向における延び量がモータケーシングの軸方向における延び量よりも大きい。これにより、回転軸が回転中に軸方向において熱伸びして、モータケーシングに対して取り付けられた補助軸受に当接するのを防止するため、軸方向における回転軸と補助軸受との隙間を比較的大きくする必要があった。これに対して、回転機械1では、上述したように、比較的小さな熱伝導率を有する第2冷却ケーシング4がモータケーシング5と第1冷却ケーシング3との間に配置されているため、回転軸21とモータケーシング5との軸方向における熱伸びの差が大きくなるのが抑制される。すなわち、モータケーシング5は、第1冷却ケーシング3により冷却され難いため、軸方向において熱伸びする回転軸21との軸方向変形量差が減少する。これにより、回転軸21とモータケーシング5との軸方向における熱伸びの差が比較的大きい場合に比べて、隙間G1を小さくすることができ、アキシャル隙間の変動を抑制することができる。
隙間G2,G3よりも小さい隙間G1を小さくすることができるため、隙間G2,G3も小さくすることができる。隙間G2,G3が小さくされると、アキシャル軸受62,64の吸引力が向上される。なお、上記効果については、第2コンプレッサ82側においても同様である。
また、回転機械1は、コンプレッサ8を備えている。この場合、第1コンプレッサケーシング84及び第2コンプレッサケーシング86からの熱がモータケーシング5に伝わり、モータケーシング5が過冷却されるのが抑制される。これにより、上述したようなアキシャル軸受62,64の吸引力及びコンプレッサ8の圧縮効率が向上される効果が特に顕著となる。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではない。
一実施形態において、第1冷却ケーシング3及び第2冷却ケーシング4が、円筒状を呈している例を示したが、第1冷却ケーシング3及び第2冷却ケーシング4は、円筒状を呈していなくてもよい。第1冷却ケーシング3及び第2冷却ケーシング4は、例えば一部が切り欠けられた円筒状又は多角形筒状等の様々な形状を呈していてもよい。
第1冷却ケーシング3の材質がアルミニウムである例を示したが、第1冷却ケーシング3の材質は、例えば銅であってもよい。
第2冷却ケーシング4の材質がステンレスである例を示したが、第2冷却ケーシング4の材質は、例えば樹脂であってもよい。
冷媒が冷却水である例を示しが、冷媒は、例えば冷却ガス又はその他の冷却液であってもよい。
第1冷却ケーシング3には、溝部3cが形成されていなくてもよい。第1冷却ケーシング3は、例えば、伝熱部材を介して外部の冷却装置によって冷却されてもよい。つまり、第1冷却ケーシング3は、ステータ部23を冷却するように構成されていればよい。
モータケーシング5が円筒状を呈している例を示したが、モータケーシング5は、円筒状を呈していなくてもよい。モータケーシング5は、例えば多角形筒状等の様々な形状を呈していてもよい。
モータケーシング5の材質が鋳鉄である例を示したが、モータケーシング5の材質は、例えばステンレスであってもよい。
接触部52は、軸方向における第2冷却ケーシング4の両端側に形成されていなくてもよい。接触部52は、例えば軸方向における第2冷却ケーシング4の略中央に形成されていてもよい。接触部52は、軸方向における溝部3cの形成領域に対応する領域に設けられていてもよい。モータケーシング5は、例えば一つ又は三つ以上の接触部52を含んでいてもよい。つまり、接触部52は、接触部52以外の領域において、モータケーシング5と第2冷却ケーシング4との間に空隙Sが形成されるように形成されていればよい。
モータケーシング5は、接触部52を含まなくてもよい。モータケーシング5と第1冷却ケーシング3との間に第2冷却ケーシング4が設けられていれば、モータケーシング5と第2冷却ケーシング4との間には、空隙Sが形成されていなくてもよい。
コンプレッサ8は、例えば液体を圧縮してもよい。
回転機械1は、二段圧縮機である例を示したが、回転機械1は、一段圧縮機であってもよい。また、回転機械1は、例えばブロワー又はチラー等に用いられてもよい。なお、この際、回転機械1は、コンプレッサ8を備えていない。
1 回転機械
3 第1冷却ケーシング
3c 溝部
4 第2冷却ケーシング
5 モータケーシング
6 磁気軸受
7 補助軸受
21 回転軸
22 ロータ部
23 ステータ部
52 接触部
83 第1コンプレッサインペラ
84 第1コンプレッサケーシング
85 第2コンプレッサインペラ
86 第2コンプレッサケーシング
S 空隙

Claims (7)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられたロータ部と、
    前記ロータ部を包囲するステータ部と、
    前記ステータ部を包囲し、前記ステータ部を冷却するように構成された第1冷却ケーシングと、
    前記第1冷却ケーシングを包囲する第2冷却ケーシングと、
    前記ロータ部、前記ステータ部、前記第1冷却ケーシング、及び前記第2冷却ケーシングを収容するモータケーシングと、を備え、
    前記第2冷却ケーシングの熱伝導率は、前記第1冷却ケーシングの熱伝導率よりも小さい、回転機械。
  2. 前記第1冷却ケーシングの外周面には、冷媒を循環させるための溝部が形成されている、請求項1に記載の回転機械。
  3. 前記モータケーシングは、前記第2冷却ケーシングに接触する接触部を含み、
    前記第2冷却ケーシングと前記モータケーシングとの間には、前記接触部以外の領域において空隙が形成されている、請求項1又は2に記載の回転機械。
  4. 前記第1冷却ケーシングの外周面には、冷媒を循環させるための溝部が形成されており、
    前記接触部は、前記回転軸の軸方向における前記溝部の形成領域よりも前記軸方向における前記回転軸の軸端側に形成されており、
    前記軸方向における前記空隙の形成領域は、前記軸方向における前記溝部の前記形成領域に対応している、請求項3に記載の回転機械。
  5. 前記第2冷却ケーシングの熱伝導率は、前記モータケーシングの熱伝導率よりも小さい、請求項1〜4の何れか一項に記載の回転機械。
  6. 前記モータケーシングに対して取り付けられ、前記回転軸を支持する磁気軸受と、
    前記モータケーシングに対して取り付けられ、前記回転軸を支持する補助軸受と、を更に備える、請求項1〜5の何れか一項に記載の回転機械。
  7. 前記回転軸の端部に取り付けられたコンプレッサインペラと、
    前記コンプレッサインペラを収容すると共に前記モータケーシングに熱的に接続されたコンプレッサケーシングと、を更に備える、請求項1〜6の何れか一項に記載の回転機械。
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