JPH08508158A - 骨刺激因子 - Google Patents

骨刺激因子

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JPH08508158A JP6518447A JP51844794A JPH08508158A JP H08508158 A JPH08508158 A JP H08508158A JP 6518447 A JP6518447 A JP 6518447A JP 51844794 A JP51844794 A JP 51844794A JP H08508158 A JPH08508158 A JP H08508158A
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Abstract

(57)【要約】 ネズミの血清から単離したポリペプチド物質を、PTHを生成することのできない(上皮小体摘出を受けた)ネズミに投与すると、骨無機物増殖率の向上が観測される。この物質は2つの形態に単離された。第1の形態は第2の形態よりも大きなポリペプチドであり、約2倍の分子量を有する。小さい方のポリペプチドの最初の11個のアミノ酸配列は、Gly Pro Gly Gly Ala Gly Glu Thr Lys ProIleであると同定された。大きい方のポリペプチドの最初の7個のアミノ酸配列は、Gly Pro Gly Gly Ala Gly Glu であると同定された。大きいポリペプチドは小さいポリペプチドの二量体であり得る。ネズミのペプチドのアミノ酸配列に基づく核酸プローブが、ヒト胎児の肝臓cDNAライブラリをスクリーンするために用いられた。Gly Ile Gly Lys Arg Thr Asn Glu His Thr Ala Asp Cys LysIle Lys Pro Asn Thr Leu His Lys Lys Ala Ala Glu Thr Leu Met Val Leu AspGln Asn Gln Proの配列にしたがってポリペプチドが化学合成された。この化学合成物質の投与により、ネズミの骨増殖率は、その投与量に応じた上昇を示した。

Description

【発明の詳細な説明】 骨剌激因子 発明の分野 本発明は骨の成長を剌激促進するタンパク質及びポリペプチドに関する。 発明の背景 成人の骨であっても骨は代謝回転を繰り返し行っていることが知られている。 内耳包(internally auditory capsule)等の部位においては器官形成後の代謝 はない。その他の部位、特に中央骨格軸においては成人後も代謝回転が継続され る。骨の代謝回転はタンパク質(主にコラーゲン)と無機物とからなる既存の骨 マトリックスの表面上で行われる。骨の代謝回転は破骨細胞による骨マトリック スの破壊によって開始される。破骨細胞は多核細胞であって、酸及びタンパク質 分解酵素を分泌してコラーゲンマトリックスタンパク質のリーシスを促進すると 共に細胞外の分泌室内に無機物を解放する。この初期の骨破壊段階ないし吸収段 階に続いて新たな骨タンパク質マトリックスの生成が行われる。新骨タンパク質 が堆積され、これにやや遅れて無機物が新たに形成されたマトリックス中に混入 し始める。骨マトリックスの形成及びその後に引き続いて行われる無機物化は単 核細胞である造骨細胞の機能による。この形成過程の後にはしばしば不活性期間 (1,2)が訪れる。吸収は生体内で形成(3)と緊密に結合される。すなわち 骨の代謝回転は骨代謝ユニット(BMU)として知られている箇所で起こる一連 の現象であると理解される。骨代謝回転を媒介すると推定されている造骨細胞及 び破骨細胞は2つの異なる細胞系統に属するものと考えられる。これら2種の細 胞は予造される細胞ではなく、細胞活動(4,5,6)を通じてそれらの先駆物 質から分化する。 骨マトリックスは、内耳包については骨代謝回転の全停止によって、或いは形 成と吸収とのバランスによって維持される。骨格変化の研究によれば、成長期に 前身の骨が増大し、初期成人で骨格量は最大となる。その後は年令と共に骨の量 が減少する。女性の場合には閉経期近くにおいて急速な骨損失期間が見られるた め、しばしば骨損失が男性よりも深刻な問題となる。従ってBMU内の骨バラン スを理解することは骨格の老化の原因を究明するために重要である。骨の代謝回 転を制御する機構は複雑であり現時点においても十分に解明されていない。骨損 失を低減させるために様々な試みがなされている。 概して言えば骨の代謝回転は2つの異なる段階で制御することができる。それ は先駆物質細胞の活性化段階で制御可能である。細胞活性化制御は骨格内の活性 BMU数を制御するだけでなく、個々のBMU内の造骨細胞及び破骨細胞数を制 御可能である。或いはまた骨代謝回転は分化された骨細胞の段階で制御可能であ る。骨細胞システムが複雑であるために、これら2つの段階での制御を別々に研 究することが困難となっていた。 骨レギュレータは2つのカテゴリーに属する。第1は細胞膜上でレセプターと 作用し合う。これら制御の1つのクラスは、アデニル酸シクラーゼを触媒として タンパク質キナーゼKシステムに作用する第2メッセンジャーとして細胞内サイ クリックAMPを生成させる。副甲状腺ホルモン(PTH)とカルシトニン(C T)がこのクラスに属するものと考えられる。2番目のクラスもまた膜レセプタ ーと相互作用してホスホイノシチド(phosphoinositide)からの細胞内分子解放 を促進し、細胞内カルシウムとキナーゼC活性を増大させる。3つ目のクラスは 細胞表面レセプターとの相互作用を包含するが、レセプター分子自身により二次 信号を発してチロシンキナーゼを活性化させる。成長因子の多くはこのようにし て活性化する。レギュレータの第2のカテゴリーは細胞膜レセプターと相互作用 せず、細胞膜と交差してシトソルのレセプターと結合する。レギュレータは次い でシトソルレセプターによって核膜に運ばれてDNAと相互作用し、特定の遺伝 子の転写を増大させる。ビタミンDを含むステロイドホルモンがこのような作用 を有するものと考えられる。 多くのホルモンは破骨細胞の増殖に対して刺激を与える。例えば1,25(O H)2DやPTH及びプロスタグランジンがこれに該当する。破骨細胞内のPT H 及び1,25(OH)2Dレセプターは未だに明らかにされていない。培養組織内 ではこれら2つのホルモンは破骨細胞に対して何らの影響をも与えないように見 える。しかしながら破骨細胞を造骨細胞のような細胞ラインと共に培養すると、 PTH及び1,25(OH)2Dは破骨細胞の増殖を剌激する。IL−1及びTN FもPTH及び1,25(OH)2Dと同様に作用する。EGF,TFG,PDG F等の他の成長因子はPGE生成増大を通じて破骨細胞を刺激するものと考えら れる。カルシトニン及びコルチコイドは二リン酸塩等の薬液と共に破骨細胞抑制 剤として知られている。 現在ではインターロイキン1はコラーゲン及び非コラーゲン骨タンパク質及び DNA合成を剌激し得るものとして知られている。骨合成に対する効果はインド メサシンによって遮断され、IL−1のこの作用はPGEによって媒介される。 インドメサシンは造骨細胞のDNA合成に対するIL−1の作用には何の効果も ない。造骨細胞のような細胞ラインについての培養研究によると、局所的に発生 されるある種の成長因子がDNA及びコラーゲンの剛性を剌激することが示唆さ れている。骨細胞培養ではPTH又はビタミンDはコラーゲン合成を抑制する。 このPTHの生体内作用はヒト解剖用死体及び実験動物について観測される生体 内作用と対照的である。上皮小体機能亢進症に罹ったネズミ及びヒトを対象とす る実験の結果、無機物化した骨マトリックスの堆積に対してPTHが剌激を与え ることが確認された。骨粗鬆症の治療におけるPTH1-34アミノ酸フラグメント の効力についての予備的な臨床研究は、このPTHフラグメントが柱のボリュー ムを増大させる効果があることを示している。このような矛盾が生ずることの原 因は未だ十分に解明されていない。 副甲状腺ホルモンは成熟体で84個のアミノ酸よりなるペプチドである。当初 のプレプロ副甲状腺ホルモンはこれよりもずっと大きい。プレシーケンスはペプ チドがラフな細胞質網状構造に入るときに切断(クリーブ)される信号シーケン スである。ゴルジ装置においてプロシーケンスがクリーブされて分泌粒に包まれ た完全な成熟ホルモンを分泌する。分泌速度は細胞内ペプチドの生成速度によっ てはそれほど影響を受けず、むしろ細胞内破壊速度によって支配される。細胞内 で成熟ペプチドはアミノ及びカルボキシル末端基で切頭される。切頭ペプチドは 不活性フラグメントとして血液循環内に分泌する。成熟ペプチドの分泌は細胞外 カルシウム濃度の低下によって促進される。一方において血清カルシウム濃度の 上昇はPTHの分泌を抑制する。血液循環に戻り、成熟ペプチドは38個のアミ ノ酸残基を有する分子の多くの部位で肝臓内において急速に分裂する。最初の3 4個のアミノ酸を含むアミノ末端基における最小フラグメントは腎臓、腸及び骨 に対してよく知られた生物学的活性を示す。それはまた細胞膜レセプターと十分 に結合してcAMP生成を促進する。血清中の1−38フラグメントのレベルは 通常測定不能であり、これは該フラグメントの循環寿命が小さいことを示してい る。大きな不活性カルボキシル末端フラグメントは比較的長い半減期を持ち、循 環系に最大量の免疫反応性PTHを運ぶ。循環系におけるすべてのフラグメント は最後には腎臓及び肝臓で壊滅する。循環する不活性PTHフラグメントを駆除 する腎臓メカニズムの一つは腎糸球体による瀘過作用である。 PTHはカルシウム及び骨格ホメオスタシスに関係する。PTHは腎臓による カルシウムの管状吸収を剌激し、腎臓尿細管によるリン酸塩と重炭酸塩の再吸収 を抑制する。腎臓に対するPTHの第2の作用は1,25(OH)2D生成の剌激 である。このビタミンD代謝産物は腸のカルシウム吸収の促進物質であると共に 破骨細胞に対する生体内剌激物質である。PTH剌激後の腸によるカルシウム吸 収の増大はこのビタミンD代謝産物を媒介とする。生体内においてPTHはカル シウムを循環系に解放することにより破骨細胞吸収を刺激する。PTHはまた増 骨組織の増殖をもたらす。上皮小体機能亢進症の多くの事例において骨格損失が 見られる。しかしながら、腎臓機能不全を悪化させる第2期の上皮小体機能亢進 症及び第1期の上皮小体機能亢進症の数例においては脊髄密度の増大が報告され ている。Kalu及びWalkerは上皮小体抽出物の少量を長期間に亙って投与すること によりネズミの骨に硬化症が発生したと報告している。Tamらはテトラサイクリ ン標識による低カルシウム食餌療法がネズミの骨無機物生成にもたらす効果につ いて研究し、組織学的には(第2期上皮小体機能亢進症によって)骨吸収の増大 により骨の損失が生ずるにも拘わらず、骨無機物生成率は増大することを見いだ した。更に軽微な第1期上皮小体機能亢進症の患者23例において骨無機物生成 率の増大が観察された。4人の患者から上皮小体アデノーマを除去した後は生 成率が比較例のレベルに戻った。更にPTHによる無機物生成に対する剌激及び 促進は投与量によって支配されることが分かった。1−34フラグメント及び純 粋PTHホルモンの効用は質量ベースでほぼ同等であると見られる。これは純粋 ホルモンの生物学的活性をもたらすPTH分子の1−34フラグメントと一致し ている。骨格ホメオスタシスに対するPTH投与の最終結果はホルモンの投与方 法に依存することが分かった。毎日のホルモン投与を1度の注射で行うものとし た場合の骨量増大は投与量に依存する。しかしながら同量を皮下浸透圧ポンプを 用いた点滴で連続的に投与した場合の結果は骨損失である。点滴投与はその投与 量に応じて血清カルシウムを増大させるが、断続的な注射は血清カルシウムレベ ルに実質的に効果がない。これら2つの方法による骨無機物生成率に対するPT Hの効用はテトラサイクリン標識による測定では同等である。この異なる効用の 理由は不明である。 骨の成長とその制御についての一般的理解の下で、骨質量の減少及びそれに伴 う障害を含む疾患を治療するために様々な試みが特許文献に示されている。例え ば、1992年9月17日に公開されたPCT出願第9215615号には、ブタの膵臓から抽出 したタンパク質が血清カルシウムレベルを低下させるため、血清カルシウムレベ ルを上昇させる骨疾患の治療に有用であると記載されている。1992年9月23日に 公開された欧州特許出願第504938号には骨疾患の治療にシステインプロテアーゼ を抑制するジペプチド及びトリペプチドを用いることについて記述している。19 92年9月3日に公開されたPCT出願第9214481号は濾胞ホルモン及び骨形態発生蛋白 質を含む骨成長誘発化合物を開示している。1992年8月19日に公開された欧州特 許出願第499242号に開示される細胞増殖因子化合物は造骨細胞を増殖させるため に骨質量減少をもたらす骨疾患の治療に有効であると記載されている。1992年6 月17日に公開されたPCT出願第4039656号はヒトN−末端PTHフラグメント1− 37を含む薬剤を開示している。1991年9月16日に公開された欧州特許出願第451 867号はカルシウム又はリン酸に関連する骨粗鬆症等の治療に用いる副甲状腺ホ ルモンペプチド拮抗薬を開示している。 PTHの血清内における比較的短い半減期と断続的PTH注入による比較的長 い効果は、PTHが循環系に第2の因子を誘発し得ることを本研究者に予測させ た。ネズミとヒトの血清における該第2の因子の存在についての研究が行われた 。 ネズミの血清からポリペプチド物質を単離することに成功した。このポリペプ チド物質をPTH分泌不能なネズミ(上皮小体摘出を受けたネズミ)に投与する と骨無機物生成率の増大が観測された。少なくとも研究した範囲の投与量及び投 与時間においては、骨成長率は単離物質の投与量と共に増大することが分かった 。物質は2つの形態に単離され、第1の大きなポリペプチドは第2の小さなポリ ペプチドの約2倍の分子量を有する。小さいほうのポリペプチド配列の最初の1 1個のアミノ酸は、Gly-Pro-Gly-Gly-Ala-Gly-Glu-Thr-Lys-Pro-Ile(SEQ-ID No .1)であると認められた。大きいほうのポリペプチド配列の最初の7個のアミノ 酸は、Gly-Pro-Gly-Gly-Ala-Gly-Glu(SEQ-ID No.2)であると認められた。これ ら2つのNH2-末端シーケンスの類似性により、大きいポリペプチドは小さいポリ ペプチドの二量体であり得ることが理解される。 ネズミペプチドのアミノ酸配列に基づく核酸プローブが合成され、ヒトの肝臓 cDNA胎児ライブラリをスクリーンして骨増殖ポリペプチドのためのヒト核酸 配列コーディングを単離するために用いられた。Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn- Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys-Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala- Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn-Gln-Pro(SEQ-ID No.11)の配列に従っ てポリペプチドが化学合成される。活性ポリペプチドは前記シーケンスの二量体 であってよいと考えられる。該二量体は記述されたシーケンスを有する2つのポ リペプチド間の二硫化物架橋によって形成され得る。 ネズミの骨増殖率はこの化学合成された物質の投与により投与量に応じて増大 することが確認された。 図面の簡単な説明 以下の記述において添付図面が参照される。 図1は48時間間隔でオキシテトラサイクリンを静脈注射したネズミの骨形成 部位におけるオキシテトラサイクリンのトレース図である。下向き矢印は注射が 施された地点を示す。“D”はトレース図上のこれら2地点間の距離を示す。光 学倍率250倍、機械倍率55.6倍である。 図2は骨無機物成長率を測定するMPV−CD装置のグラフである。装置にお いて顕微鏡グリッドがスキャンされている。観測距離がグリッド距離に対してプ ロットされている。誤差は標準偏差の±1である。 図3はSephadex G50ラムのグラフである。コラムは内径2.5cm、長さ90cmで ある。移動相は流速2.5ml/分の20mM Tris.Cl(pH7.2)及び50mM NaClであった 。用いた分子量標準はヒトIgG(MW110)、ウシ血清アルブミン(MW 66K)、卵白 アルブミン(45K)及びシトクロム(12.4K)であった。10ml画分で要素を収集し た。個々の画分のO.D.280吸収が示されている。 図4はある血清成分の骨増殖に対する効果を示す。テトラサイクリン標識によ り骨増殖率を測定した。測定法の詳細は後述される。十分なカルシウム(0.5% )を与えたネズミとカルシウム不足(0.1%)のネズミからの血清をゲル浸透に より計測した分子量に応じて分画した。66Kと45Kの間の分子量(比較グループの ネズミ3匹、試験グループのネズミ4匹)、45Kと12.4Kとの間の分子量(比較グ ループのネズミ4匹、試験グループのネズミ4匹)及び12.4K以下の分子量(各 グループ4匹ずつ)においてそれぞれの画分を試験した。2匹のネズミからの血 清画分を250〜300gの上皮小体摘出ネズミで試験した。3匹の比較グループと3 匹の試験グループである。12.4K以下の分子量での血清画分を受け取った試験グ ループは対応する比較グループよりも高い骨無機物増殖率を示した。 図5ないし図9はMW<12.4Kでのカルシウム不足のネズミ画分をC18逆相HPLCで 色層分離した結果を示す。55分近くに一つの大きなピークが見られる。上皮小体 摘出ネズミについて試験したところ、このピークは他のピークに比べて顕著に優 れた刺激効果を示した。図9に示される比較例は普通のネズミからの血清につい て示す。 図10はC18コラムからの抽出物質の生物学的活性を示す。ピークを凍結乾燥 して緩衝剤2.5mlに再溶解した。このうち0.4mlを上皮小体摘出された検体動物に 注射した。2体の動物が個々のピークのために用いられた。“×”は個々の検体 動物の率を示し、ヒストグラフは平均を示している。動物数が少ないために統計 的分析はできなかった。 図11は骨増殖に対するピーク“C”の物質の投与量に応じた効果を示す。ポ リペプチド濃度はBelford Reagentにより測定した。3匹のネズミの第1グルー プ(グラフ中央のバー)では1匹当たり6μgを用い、3匹のネズミの第2グルー プ(最後のバー)では1匹当たり12μgを投与した。3匹のネズミの比較グルー プ(最初のバー)はキャリア緩衝剤を受けた。検体動物は予め上皮小体摘出術を 施された。投与量に応じた結果が得られた(P<0.05)。 図12は分子量30〜3Kでのカルシウム欠乏ネズミ血清画分のアクリルアミドゲ ル電気泳動を示す。カルシウム欠乏ネズミは30〜3KのMWCO(分子量カットオフ) 膜で限外瀘過処理され、30〜3KのMW画分とされた。Belford Reagentにより測定 された100μg画分を15%リン酸アクリルアミドゲルに投入した。ゲルを100mMのp H6.9、0.1%SDSの第三リン酸塩で処理した。サンプルを100mMのpH6.9、0.1%SDS の第三リン酸塩で60℃にて30分間還元剤を用いずに処理した。サンプルを次いで 100Vの定電圧(約8V/cm)で2時間でロードし、クロマシーブルー(cromassiebl ue)で着色した。5個の低分子量バンドがTA,TB,TE,TF,TGと同定され標本化され た。 図13はアクリルアミドゲル電気泳動におけるバンドから抽出された物質の生 物学的活性を示す。ゲル内バンドをカットアウトし、20mM Tris.Cl(pH7.2),5 0mM NaCl,0.1%Triton×1mM DTT及び1mM PMSTで48時間浸漬した。抽出物質を 20mM Tris.Cl(pH7.2),50mM NaCl,1mM PMST及び1mM DTTの緩衝剤に対して3.5 KのMWCO膜で透析し、500mlに濃縮した。Belford Reagentにより蛋白質含量を測 定し、物質24μgを前記と同様に予め上皮小体摘出ネズミで試験した。4匹の比 較グループにはキャリア緩衝剤を与えた。TA(3匹)、TB(3匹)及びTE(4匹 )のバンドにのみ十分な試験物質が含まれていた。TB及びTEは骨増殖(P<0.025 )に対して顕著な剌激効果を示したがTAは効果がなかった。 図14は大腸菌内のヒトポリペプチドのクロマトグラム(C3コラム上のHPLC) を示す。大腸菌媒体を12,000Gで2回、各15分間遠心分離した。YMS膜(MWCO 3K )を用いて10回濃縮した。リン酸ナトリウム(pH7.2)で濃縮する前に媒体の 塩濃度を100mMに調整した。ヒト血清から単離したポリペプチドの場合と同様の 条件、すなわち62〜63%CH3CNにおいて十分に溶解されたピークが抽出された。 図15は大腸菌内から絞り出したヒトポリペプチドのネズミ骨増殖に対する効 果を示す。比較ネズミ(6匹)にはキャリア緩衝剤を注射した。試験ネズミの第 1グループ(4匹)にはポリペプチドの0.7 O.D.(280nm)ユニットを注射し、 第2グループ(6匹)にはポリペプチド0.3 O.D.ユニットを注射した。ポリペプ チド物質は比較グループに比べてより顕著な生物学的活性(P<0.05)を示した 。 図16はヒトの化学合成したポリペプチド(SEQ ID NO.11)のトリシン(tric ine)SDS電気泳動ゲルを示す。 図17はネズミの右下肢大腿骨の縦断面図である。下方松果体が矢印Aで示さ れている。斜線部は骨のメタフィシス(metaphysis)B及び中軸部分Cである。 図18は最初のバー(検体数9)において化学合成したヒトポリペプチドをネ ズミに25μg投与した場合の骨増殖率(μm/日)を示す。第2のバーの比較グル ープA(9匹)には0.1%酢酸中の0.1%BSA溶液1mlを注射した。第3のバーが示 す比較グループCH.CN(7匹)には予め10分間ボイルしてBSAを変性させた0.1% 酢酸中の0.1%BSA溶液1mlを注射した。 図19はネズミの右下肢大腿骨の縦断面図である。斜線部は骨増殖測定のため に切除した下方松果体A部分を示す。矢印Bは軟骨部分を示す。 図20はネズミの右下肢大腿骨の横断面図である。右下肢大腿骨の骨内膜表面 に囲まれた柱骨内の30箇所で骨増殖を測定した。破線で示した断面箇所でスキ ャンした。矢印は領域をカバーするための顕微鏡ステージの移動方向を示す。 図21はネズミにおける骨無機物増殖率(μm/日)と化学合成したヒトポリ ペプチド(SEQ ID NO.11)投与量との関係を投与したポリペプチド重量(μg) で示すものである。各グループの検体数はすべて4匹である。 図22はネズミにおける骨無機物増殖率(変化率)と化学合成したヒトポリペ プチド(SEQ ID NO.11)投与量との関係を投与したポリペプチド重量(μg)で 示すものである。 一般的方法論 ネズミにおける上皮小体亢進状態の誘引 上皮小体亢進状態の誘引のために用いたカルシウム欠乏食餌療法(カタログ#1 13034、ロット#0186-3)は2508 Easton Avenue,Bethlehem,Pennsylvania 180 17,U.S.A.のDyets社から購入した。この餌には0.1%カルシウムと0.05%リンが 含まれる。比較グループの動物に用いたカルシウム豊富食餌療法(カタログ#113 035,ロット#01864)は同じくDyets社から購入したもので、0.5%カルシウムと0 .05%リンが含まれる。両方の餌にはビタミンDが1i.u./gの濃度で含まれる。 これら餌は小球状とされ、脱塩水と共に1日10粒を2週間に亙って各動物に与 えた。 実験ネズミ Charles River LaboratoryからのSprague-Dawleyネズミを標準実験動物とした 。購入時に200〜250gであった雌ネズミを用い、同じケージにペアで収容した。 ネズミにおける骨無機物成長率測定のためのテトラサイクリン標識 静脈注射による場合は体重1kgに対して24mgのテトラサイクリンの投与が30 分以内に循環系に流れ込むことが分かった。すなわちこの時間内に血清中のテト ラサイクリン量は生物学的検定法によっては測定不能となる。6〜24mg/kg(体重 )のテトラサイクリンを断続的に投与した場合にも同様の骨成長率が測定された 。したがって断続的与えられるテトラサイクリンは骨無機物成長率の研究のため の標識に用いるに好適であることが理解される。 しかしながら、無機物化した骨マトリックスの堆積物であるBMUは骨増殖箇所 において妨害を受けやすいこともまた示されている。この妨害は特にテトラサイ クリンの投与間隔が7日以上となったときに起こりやすい。この妨害は同じマト リックス表面箇所上において連続して活性化される造骨細胞のグループが一つ以 上あることによって生ずる。かかる造骨細胞の活性化はランダム又は非ランダム である。この現象が骨無機物成長率の測定に対して影響を与えることを防止する ために、標識間の間隔を48時間に設定した。治療目的の投与に用いられる場合 に8時間の血清半減期を有するテトラサイクリン塩酸塩を専ら用いた。 テトラサイクリンは長い紫外線(ブルーレンジに近いレンジを持つもの)照射 及び明るい黄色の蛍光発光により励起される。この蛍光発光は蛍光顕微鏡により 骨部位にて検出可能である。テトラサイクリンは新たに形成されたコラーゲンマ トリックスがカルシウムを受け入れ始めたときに骨表面を標識付けし、該骨表面 が切開されたときにテトラサイクリンが黄色蛍光バンドとして現れる。その後に 投与されたテトラサイクリンは第1のバンドの表面上に形成される第2のバンド として現れる。第1と第2のバンドの間隔は2回の投与の間に形成された骨マト リックスの厚さを示す。バンド間隔を投与間の時間経過で割ることにより骨堆積 (増殖)率が算出される。成長する骨表面に対して垂直でない切断が行われると 測定誤差が生ずる。この誤差を減少するために2つのバンドが平行間隔で離れて いる箇所のみを測定箇所として用いる。この要求を満たす10カ所をランダムに 選定して測定して平均値を取った。 測定装置はLeiz社の走査型光学顕微鏡測光器MPV-CDであり、紫外線照射源には 100Wの水銀バーナーを用いた。試験片を移動スキャニングスリットを用いた16倍 対物レンズで拡大し、蛍光バンドの強度を増幅して記録した。光線信号をデジタ ル出力に変換し、テトラサイクリンの強さを記録した。強度ピークの間隔を2つ のテトラサイクリンバンドの間隔とみなして図1に示した。機械的誤差は5%未 満である。測定された間隔を顕微鏡グリッドで周期的にキャリブレートしたとこ ろ、図2に示すような良好な関連性が見いだされた。 ネズミにおける骨無機物増殖の研究のための骨格部位 特に注記しない場合には右大腿骨の下方松果体部分を用いて測定部位とした。 この部位は下肢大腿骨成長板の約1mm上方に位置し、約5mmの間隔で軸方向に延 長している。 ネズミの骨成分の組織学的調製 犠牲的行為の後に動物から骨サンプルを解剖採取した。採取した骨サンプルを 直ちにpH7.2の50mMリン酸塩緩衝剤に緩衝したホルムアルデヒド10%水溶液中に 固定した。低pHは骨マトリックスからのテトラサイクリンの浸出を促す。24時間 の固定後サンプルを次のようにして処理した。 サンプルを次いでSpuu社薬剤の新たな液中に浸けて45℃で24時間養生処理し、 更に80℃で24時間処理した。 養生したブロックをダイアモンド刃を有するLeitz社のミクロトームを用いて4 00μm厚の部分まで切断した。比較的厚い部分はカーボランダム(商標名)研磨 剤を用いてラフにしたガラス板による2つのグラインダーの間に挟んで水を潤滑 財として用いて研磨した。薄い部分は乾燥して汚さずにPermount(Fisher社、商 標名)内で保存した。 試験材料の骨成長に対する効果を評価するためのネズミ上皮小体摘出 約200〜250gの雌のSprague-Dawleyネズミをネンブタール(商標名)麻酔の下 で上皮小体摘出した。冷凍と解凍とを繰り返すことにより副甲状腺を破壊した。 術後1週間で動物に再度麻酔をかけ、0.5mlの血液を尾の静脈から採取した。動 物には一晩中餌を与えなかった。翌朝動物に再度麻酔をかけて0.5mlの血液を尾 の静脈から採取した。絶食の前後に血清カルシウムを測定した。絶食状態におい て血清カルシウムが1.8mM又はそれ以下に減少したことは手術の成功を示してい るものとみなされる。次いで試験物質を尾の静脈中に注射し、テトラサイクリン の第1回目の投与を静脈注射により行った。2回目のテトラサイクリン標識は48 時看護に行い、その後炭酸ガス麻酔により動物は死亡した。骨無機物増殖率の測 定のために骨サンプルを採取した。 ゲル浸透によるネズミの血清蛋白質及びペプチドの初期スクリーニング 血清中の蛋白質及びペプチドの分子量範囲は広く、血液中を循環する蛋白質及 びペプチドの数も膨大である。ある範囲の分子量により血清蛋白質成分を一次的 に分類するため、及び分類された各クラスの無機物化骨マトリックス成長に体す る生物学的効果を試験するために、ゲル浸透を用いた。 物質及び方法 内径2.5cm、長さ90cmのガラスコラムを用いた。medium fine grain matrixを 与えるSigma社のSephadex G50を用いた。乾燥させたSephadexマトリックス25gを 1000mlの円錐フラスコに注入し、0.02%NaN3を含む消イオン水800mlを加えて乾 燥マトリックスを膨潤させた。これを室温にて一晩放置してマトリックスの膨潤 を十分に進行させた。 Sephadexマトリックスを膨潤させた後、コラム上端に容器を接続し、膨潤マト リックスをコラム内に約3時間保持した。容器を取り除き、コラム上端を閉止し て、コラムを20mMのTris.Cl(pH7.2)及び50mMのNaClよりなる緩衝剤で平衡化 した。緩衝剤は蠕動ポンプ(Pharmacia社製品)により毎分2.5mlで供給した。こ の処理の間マトリックスはコラム内で沈下し、完全に充填されるまでマトリック スをコラムに周期的に再充填する必要があった。コラムを次いで更に同一の緩衝 剤で3時間4℃にて平衡化した。 Sephadex G50コラムは次の分子分子標識により平衡化した。 これらはSigma社より入手し、消イオン水2ml中に溶解した。分子標識(molecu lar marker)を投入して平衡化緩衝剤と共に毎分2.5mlの速度で走行させたとこ ろ、10mlの画分50個が収集された。個々の画分による280nmにおけるUV吸収がV arian UV/VIS分光光度計で測定された。 173〜212gの40匹の雌のSprague-Dawleyネズミを用いた。これらのうち4匹は 実験中に病気(呼吸感染症であると診断された)になったために除外した。残る 36匹のネズミを各々18匹ずつの試験グループと比較グループとに分けた。試験グ ル ープのネズミにはカルシウム欠乏餌を与え、比較グループにはカルシウム豊富餌 を与えた。これらについては既述した。すべてのネズミを死亡させて血清を収集 保存した。保存血清中のカルシウム及びリンの濃度をWorthingtonから購入した キットを用いて比色定量分析法により測定した。 ゲル浸透のためのネズミ血清の調製 各ネズミから採取した死後の血液サンプルをJS 4.2ロータを有するBeckman J6 B遠心分離機を用いて2,000rpmで15分間遠心分離処理した。同じグループのネズ ミからの血清を一緒に保存した。PMSF(Sigma社)及びdithiothreitol(Biorad 社)を1mM濃度ごとに添加した。血清を-85℃で凍結保存した。ゲル浸透のために 凍結血清をBeckman J2-21遠心分離機に投入してJA 17ロータを用いて12,000gに て30分間遠心分離処理して粒状物のサンプルと脂質を除去した。 試験ネズミ血清のゲル浸透クロマトグラフィ 血清10mlを投入して平衡化処理に用いたと同じ緩衝剤によりクロマトグラフィ 分析を行った。投入前にコラムを緩衝剤にて3時間平衡化し、10ml画分に収集さ れた溶離剤でサンプルを毎分2.5mlの流速で流した。 収集された画分を分子量に従って保存し、PMSFとDDTを各々1mM含む20mM Tris. C1(pH7.2)1000ml内でMWC0 3500と共に2.5cm幅のSpectophor透析バッグを用い て透析した。透析は4℃で24時間に亙り行い、その間に透析緩衝剤を3回交換し た。その後踪跡サンプルをVirtus凍結乾燥機で凍結乾燥し、-20℃で保存した。 血清画分の生物学的活性についての試験 画分内の化合物濃度が異なるために重量による画分間の活性を比較することは 困難である。2匹のネズミからの任意の画分を1匹の試験動物に投与した。20mM Tris.Cl(pH7.2)と50mM NaCl 0.5mlに溶解した投薬をPTX試験動物に筋肉注射 した。その直後に上記した要領でテトラサイクリン塩酸塩を静脈注射により投与 した。24時間後にもう1度テトラサイクリンを静脈注射し、その24時間後にネズ ミを殺して上述の要領にて骨無機物増殖率を測定した。 ネズミポリペプチドの単離を含む初期結果 (分子標識溶離プロフィールが図3及び表1に示される。) カルシウム欠乏餌を与えたネズミからの血清であってもカルシウム豊富餌を与 えたネズミからの血清であってもそのカルシウム及びリン濃度に目立った差は見 られなかった。カルシウム濃度については前者の2.55mMと後者の2.85mMとで若干 の差があった。リン濃度は前者が0.33mM,後者が0.43mMであった。これらの相違 はカルシウム欠乏餌を与えたネズミに対して補償的な二次上皮小体摘出を行った ことによる結果であると考えられる。しかしながらこれはカルシウム欠乏餌を与 えたネズミにおけるPTH分析では確認できなかった。 比較及び試験グループのネズミからの血清画分を分子量範囲に応じてプールし た結果が表1に示されている。 上皮小体摘出を施した40匹のネズミのうち25匹だけが手術に耐えて生存した。 これら25匹のネズミの非絶食状態における血清Caは2.57±S.D.0.05mMであり、絶 食状態におけるそれは1.70±S.D.0.04mMであった。これら動物には手術は成功し たものと結論された。110,000よりも大きな分子量及び110,000-66,000の間の分 子量を有する画分は、それらの蛋白質含量が動物に病的効果を与えずに1度に投 与するには過大であったために試験しなかった。従ってわずか3つの画分をカル シウム豊富血清とカルシウム欠乏血清のために試験した。各画分について4体の 動物を用いた。カルシウム豊富血清からの分子量66,000-45,000の画分を与えら れた1匹のネズミはテトラサイクリンを静脈内に投与したときに麻酔中に死亡し た。結果は図4に示されている。 分子量14,500未満のカルシウム豊富画分を与えられたネズミとカルシウム欠乏 血清(P<0.05)からの対応する画分を与えられたネズミとにおいて骨無機物増 殖に顕著な統計的相違が認められた。 これらの仮の結論は分子量14,500未満の化合物を有する血清画分が無機物化さ れた骨マトリックスの増殖率に対して剌激効果を持つことを示唆している。 カルシウム欠乏ネズミ血清からの低分子量血清化合物についての実験 材料及び方法 200〜250gの40匹の雌Sprague-Dawleyネズミを用いた。半分のネズミにはカル シウム欠乏餌を与え、残り半分にはカルシウム豊富餌を与えた。これらのネズミ を2週間の食餌療法の後に炭酸ガス麻酔により死亡させた。死亡直後に死後血清 を心臓穿剌(cardiac puncture)により血清バキューム内に吸入した。Beckman J6B遠心分離機を4±にて20分間2,000rpmで運転して遠心分離した。血清サンプ ルを試験血清(カルシウム欠乏)と比較血清(カルシウム豊富)とに従ってプー ルし、100μlをカルシウム及びリン濃度測定のために用いた。PMSF及びDTTを1mM 濃度ごとに添加した。次いで血清を-85℃で凍結した。 ネズミ血清の分別法:ゲル浸透及び逆相HPLC 既述したようにしてSephadex G 50コラムを用いた初期ゲル浸透を行った。分 子量14,500未満の画分を前記と同様にして収集し、透析し、凍結乾燥した。 凍結乾燥した物質を25mM Tris.Cl(pH7.5)、150mM NaCl、1mM PMSF及び1mM D TTよりなる緩衝剤5mlに溶解した。幾つかの物質は不溶性であることが判明し、J A17ロータを用いてBeckman J2-21遠心分離機にて12,000gで遠心分離することに より粒状化して廃棄した。溶解した物質800μlを蛋白質測定のために用いた。 上記緩衝剤1ml中の物質0.5mgをhewlett Packerサンプルフィルタで投入前に 濾過した。用いたコラムはBeckmanの予備C18コラム(2.12×150cm)であった。 溶剤供給システムはBeckman勾配溶剤供給システムモデル126をBeckmanUV検出器 モデル167と共に用いた。データをBeckman System Goldソフトウエアを用いて分 析した。サンプルをValco注射器で注射し、毎分2mlの流速で溶離した。勾配は次 のように設定した。 0.5分ごとにGilson画分収集器モデル202で画分を収集し、プールし凍結乾燥さ れた4つのランの対応するピークを観察した。 試験血清のカルシウム濃度は2.50mMであり、比較血清のそれは2.87mMであった 。リン濃度は試験血清で0.35mM、比較血清で0.45mMであった。再溶解した凍結乾 燥物質の蛋白質濃度は試験血清で1ml当たり1.2mg、比較血清で1ml当たり1.5mgで あった。試験物質及び比較物質の溶離プロフィールが図5ないし図9に示されて いる。試験血清と比較血清との溶離プロフィールにはある相違が認められた。試 験物質では4つのランのうちの3つに55分の直前に顕著なピークがあった。比較 血清では55分の直後に2つのピークがある。 カルシウム欠乏餌を与えたネズミ血清から得た試験画分の骨増殖率に対する効果 材料及び方法 試験血清についてのみ様々な画分が無機物化された骨増殖率に対して及ぼす効 果についての生物学的試験を行った。その目的は生物学的活性を有する一つの化 合物を見いだすことにある。4つのランからの対応するピークをプールして10mM tris.Cl(pH7.2)及び50mM NaClの2.5mlに溶解した。物質の0.8mlを試験に用 い、残りの物質は将来の使用に備えて凍結した。 10匹のSprague-Dawleyネズミに上皮小体摘出術を施し、各ピークからの物質0. 4mlを各試験動物に注射した。収集した5つのピーク(図5A〜8においてA〜 Eとして示される)の各々について2匹の動物を用いた。既述した方法に従って テトラサイクリン標識により骨無機物増殖率を測定した。 5つの試験ピークのうちピークA,B,D及びEは骨無機物増殖に対して同様 の効果を示したが、ピークCは他のグループよりも高い増殖率を示した。逆相HP LCによりネズミ血清から単離した特定画分に対する骨無機物増殖率の投与量依存 性 ピークCからの物質1.7mlを解凍して400μlを取り出し、800μlに希釈してBel ford方によるタンパク質濃度測定に用いた。残部は同じ可溶化緩衝剤で調整して 100μl当たり3μgの濃度とし、9引きのネズミには上皮小体摘出術を施した。そ れらの非絶食状態及び絶食状態のカルシウム濃度は手術の成功を示していた。3 匹のネズミにはピークCからの試験物質を200μlの体積で6μg静脈注射した。3 匹のネズミには可溶化緩衝剤で200mlに調整した後に3μgの物質を注射した。3 匹のネズミは比較例として可溶化緩衝剤200μlを投与した。骨無機物増殖率を既 述したと同様にして測定した。 比較例の増殖率は1日当たり0.81μm(S.D.=0.09)であり、ピークC物質3μg 投与ネズミでは1日当たり1.51μm(S.D.=0.23)、ピークC物質6μg投与ネズミ では1日当たり2.36μm(S.D.=0.23)であって、グループ(P<0.05)によって 顕著な相違が認められた。図11を参照。 以上より、2週間に亙ってカルシウム欠乏餌を与えられたネズミの血清中に見 られるタンパク質及びペプチドの種類はネズミの骨無機物増殖を刺激することが できるものであることが実証された。この効果は約300gネズミ当たり6μgまでの 間は投与量に依存する。 カルシウム欠乏餌を与えたネズミからの血清の低分子量画分の電気泳動分別 分子量30,000未満の血清成分を分子量ポリアクリルアミドゲル電気泳動により クロマトグラフィ分析した。 材料及び方法 20匹のSprague-Dawleyネズミに3週間に亙ってカルシウム欠乏餌を与えた。到 着時の体重は209〜245gであった。2週間の食餌飼育の後に体重は248〜302gとな った。その後炭酸ガス麻酔でネズミを死亡させ、死後血液を心臓穿刺により採取 した。既述したようにして血清サンプルを収集しプールした。血清カルシウム濃 度が2.56mMであり、リン濃度が0.33mMであった。血清の全容量は92mlであった。 PMSFとDTTを1mMに対してそれぞれ添加した。次いで血清をJA 17ロータを用いたB eckman J2-21遠心分離機で12,000gにて30分間遠心分離した。 分子量3,000〜30,000の画分を収集して限外瀘過により濃縮した。最初にAmico n 50ml濃縮機でYM 30膜を用いて分子カットオフポイントを30,000として濃縮し た。瀘液を収集した。保持された容量が当初の92mlから10mlに減少したとき、10 mM Tris.Cl(pH7.2),50mM NaCl,1mM PMSF及び1mM DTTよりなる緩衝剤40mlを 加えて保持容量が再度10mlに減少するまで限外瀘過を継続した。この第2の瀘液 を第1の瀘液と共にプールし、最後に保持された容量は廃棄した。 プールされた瀘液を更に同一のユニットによりYM3膜を用いて分子カットオフ ポイントを3,000として限外瀘過した。このときの瀘液は廃棄し、保持された容 量を保存した。これが10mlに減少したときに40mlの同一の緩衝剤を加えて限外瀘 過を係属した。この工程を1度繰り返した。最終保持容量が10mlに減少したとき にこれを別の10ml容量のAmicon濃縮機に移し、最終容積1mlにまで濃縮した。限 外濾過は4℃の予備精製した窒素の55psiにて行った。 アクリルアミドゲル電気泳動 Hoeffer Mightyの小さな垂直ゲル装置を用いた。0.75mm厚さの15%リン酸塩ゲ ルを次のように処理した。 ゲルを100Vの定圧にて30分間流動させた。サンプルを100Vの定圧にて2時間流 動させた。20℃の水を冷却装置に循環させた。 Belford方によりタンパク質濃度を測定した。Tris.リン酸塩pH6.91及びSDSを サに加えて流動緩衝剤の濃度と同等にした。タンパク質濃度を15μl当たりにし て100μgに調整した。サンプルの全容量は1.65mlであった。このサンプルを投入 前に60℃で30分間培養した。 BDHからの低分子量マーカーをサンプルと同様にして処理した。濃度を12ml当 たりの各マーカー1μgに調整した。サとマーカーの15μlを0.5cm幅の受け室に投 入した。 リン酸塩ゲルの電気泳動の結果が図12に示される。1つの大きな分子量バン ドとより高い幾つかの分子量バンドがある。幾つかの低分子量バンドも存在し、 これらはTA〜TEとして示されている。 アクリルアミドゲルの電気泳動により分別されたネズミ血清成分の生物学的活性 図12に示されるリン酸塩ゲルの各バンドの生物学的活性を調べた。 先の部分の限外瀘過サンプルの1.5ml残部をクロマトグラフィで分析した。サ ンプルの濃縮を100mM Tris.リン酸(pH6.9)と0.1%SDSよりなる同一の緩衝剤で 調整した。調整されたサンプルを投入前に30分間60℃で培養した。 ゲル厚みを1mmとした以外は先の部分と同様にしてアクリルアミドゲルを調製 した。投入容積は室当たり20μlであった。ゲルを30分間あらかじめ流動させて おいてからサンプルを100Vの定圧で2時間流動させた。全容量1.5mlを10個のゲ ルに流動させた。 より高い分子量の物質は試験をしなかった。TAからTEまでの5つのバンドはク ロマシーブルーで着色した後に除外した。各バンドをプールし、シリコン処理し たガラスで小片となるまで研磨し、10mM Tris.Cl(pH7.2)、50mM NaCl、1mM PM SF及び0.1% Triton X-100よりなる緩衝剤5mlに4℃で24時間浸漬した。浸漬緩 衝剤をMWCO3,500のspectrophor透析バッグに移した。10mM Tris.Cl(pH7.2)、5 0mM NaCl及び1mM PMSFよりなる緩衝剤の100倍容積で材料を4℃にて48時間透析 した。この間に緩衝剤を5回交換した。透析したサンプルをMWCO3,500のYM3膜 を有するAmicon 10ml容量の濃縮機で500μlに濃縮した。 サンプル(80μl)を水で800μlに希釈してBelford試薬でタンパク質濃度を測 定した。材料濃度を透析緩衝剤で100μl当たり12μgの濃度に調整した。 16匹のSprague-Dawley雄ネズミに上皮小体摘出術を施して既述したようにテト ラサイクリン標識で試験した。それらの前-PTX及び後-PTX血清カルシウムレベル はそれぞれ2.51(S.D.=0.002)及び1.53(S.D.=0.001)であった。試験物質(20 0μl)を各動物に注射した。4匹のネズミを用いて各バンドから分別した材料の 活性を試験した。比較グループの4匹のネズミにはキャリア緩衝剤200μlを注射 した。 収集した5つのうちの3つのバンドには試験に十分な材料が含まれていた。入 手した材料の量はTEバンドに50μg、TBバンドに55μg、TAバンドに59μgであっ た。TC及びTDバンドのタンパク質濃度は検出不能なほど低く、これらのバンドは 試験しなかった。TAを接種された1匹のネズミとTBを接種された1匹のネズミは 尾の静脈穿剌の間に麻酔で死んだ。 図13は上皮小体摘出されたネズミの骨無機物増殖率に対する試験材料の効果 を示している。緩衝剤を接種された比較ネズミは1日当たりの増殖率が1.28μm (S. D.=0.21)であった。試験材料を与えられたネズミは1日当たりの増殖率がTA、 TB及びTEの各バンドにおいてそれぞれ1.27μm(S.D.=0.21)、2.14μm(S.D.=0. 14)及び2.24μm(S.D.=0.28)であった。バンドTB及びTEについての増殖率は比 較例及びバンドTA(P〈0.025)に比べて顕著に高いものであった。この実験にお ける比較ネズミは先の実験におけるよりも高い増殖率を示しているが、その理由 は不明である。 ここに分子量約6〜6.5kilodaltons(TB)及び分子量約12〜13kilodaltons(TE )を有する少なくとも2つの活性ポリペプチドの存在が確認された。これら2つ のペプチドの間の関係はこの結果からは明らかではない。 ネズミ血清成分の電気泳動画分から単離されたバンドのアミノ酸シーケンスの決 定 材料及び方法 先の限外瀘液から約100μlの材料をシーケンス決定のために用いた。100mM Tr is.リン酸塩(pH6.9)、0.1%SDS、1mM DTT及び50mM NaClよりなる緩衝剤を用い て15μl中に100μgの濃度に希釈した。リン酸塩ゲル電気泳動を先の部分におい て既述したと同様にして行った。ゲル厚みは1mmであった。材料100μlを5レー ンに投入し、BDH低分子量マーカーを用いた。 小型Hoefferタンパク質トランファユニットを用いた。ゲルをPVDF膜(Millipo re)に投入して250Vの定圧で1時間動かした。二重層の膜を用いてゲル内のすべ てのタンパク質を膜に捕捉した。トランファ後膜をクロマシーブルーで着色した 。各バンドを標識付けのためにカットオフした。 公知の方法により次のシーケンスが決定された。 TBシーケンス(SEQ ID No.1):Gly Pro Gly Gly Ala Gly Glu Thr Lys Pro Ile TEシーケンス(SEQ ID NO.2):Gly Pro Gly Gly Ala Gly Glu すなわちTBとTEはそれらのN-末端の最初の6個のアミノ酸が全く同じアミノ酸 配列を有する点で同族のペプチドであることが判明した。この結果からはTBがTE の活性フラグメントであるのかあるいはTEがTBの二量体又はポリマーであるのか は明らかではない。 合成ヒトポリペプチドの実験 循環するポリペプチドをエンコードするDNAシーケンスのためのヒトcDNAライブ ラリのスクリーニング ネズミ血清から単離されるポリペプチドについて決定されたアミノ酸シーケン スに基づいて核酸プローブを合成し、ヒトcDNAライブラリをスクリーニングした 。循環血清ペプチド及びタンパク質合成のための主な部位は肝臓であることが知 られており、慢性肝不全を患う患者にしばしば骨損失が生ずることが報告されて いる。この理由により肝臓細胞から誘導されるヒトcDNAライブラリをスクリーニ ングした。 材料及び方法 胎児のライブラリからのcDNA単離 ClontechからのヒトcDNAライブラリを用いた。このライブラリは妊娠22週期の ヒトの胎児から性別無差別に調製したものである。母親の血液型はO型(カタロ グ#HL1064A)であった。単離された肝臓mRNAを逆転写酵素を用いてオリゴTプラ イマーで複製し、cDNAの第1ストランドを合成した。これに引き続いてS1ヌクレ アーゼの消化(digestion)によりDNAポリメラーゼによる第2ストランドを合成 した。blunt-ended double strain cDNAをECoR1リンカーに結紮してlambda gt10 とした。 次いでcDNAライブラリを繁殖させた。SM媒体によりライブラリの希釈物を調製 した。0.2%マルトースを用いたLB肉汁内の大腸菌E.coli C600 hfl培養菌を作り 、これを安定した遅い成長相(通常一晩の培養)で培養した。希釈したライブラ リ懸濁物100μlをSM300μlと一晩培養したE.coli C600 hfl培養菌600μlに添加 し、37℃にて20分間培養した。懸濁物を次いで0.7%アガロース寒天3mlに注入し 、50℃ で溶融状態に維持した。これをすぐにあらかじめ37℃に暖めた0mm径の丸いLB寒 天プレートに注入した。寒天培地表面のアガロースを室温で固化させ、血小板が 見えるようになるまで(1mm径よりもわずかに小さい程度)LB寒天プレートを37 ℃で培養した。滴定量がプレート当たり30,000個の血小板が観察された時点の希 釈液を後の増殖に用いた。 cDNAライブラリを次いでニトロセルロース膜に固定した。90mmプレート当たり 30,000個の血小板濃度で各cDNAライブラリを培養した。血小板が1mmよりわずか に小さい径に達したときにプレートを一晩4℃で冷蔵した。翌日ニトロセルロー ス濾紙(Amershamからの0.45u)を柔らかいアガロースの上に積層し、3分間放 置した。後に膜(又はそのX線写真)をプレートに対して整列させるために、針 を用いて膜の3カ所又はより多くの非対称位置において寒天プレートに達する穴 をあけた。次いで膜を持ち上げてDNAを上方にして0.4N NaOHを含む培養プレート 上に乗せ、20分間その場所で浮遊させた。次にこれを6×SSCに20分間移し、育種 のために空気乾燥した。 Cyclone-plusオリゴヌクレオチド合成装置(Milligen)によりphospoarmidite 作用を用いてA 32 merオリゴヌクレオチドプローブを合成した。プローブをDMT グループに合成し、次の逆相HPLCによる精製のためにそのまま放置した。プロー ブは0.2μモルスケール上に合成した。合成後プローブを4mlの水酸化アンモニウ ムで24時間室温でdeprotectした。この材料を4等分してSpeed-vac濃縮機で乾燥 した。用いた核酸プローブは次のシーケンス(SEQ ID NO.3)を持つ。 括弧内のベースは変性コドンを示す。この核酸に対応すると推測されるタンパク 質はSEQ ID n0.4によって与えられる。 プローブを逆相HPLCにより精製した。乾燥材料の部分標本を1mlの100mM TEAA (pH7.0)に溶解した。Hewlett Packerのサンプルフィルターでサンプルを瀘過 し、C18 semiprep Beckmanコラム,7.5×150mmに投入した。サンプルを既述した Beckmaの装置でクロマトグラフィ分析した。勾配プログラムは次の通り。 失敗シーケンスが最初に抽出され、約35分後に純粋なシーケンスが得られた。 ピークを収集して乾燥した。1%TFAを添加してDMTをdetritylateした後に再び乾 燥した。3%水酸化アンモニウムを100μl添加して乾燥後に残っているTFAを中和 した。材料を再び乾燥し水に再溶解した。溶解した材料100μlを0.1ml G25スパ ンコラムに通し、260nmでの吸収によりDNA濃度を測定した。260nmにおける1 O.D .ユニットを取り出して測定するとそのDNA濃度は約33μg/mlであった。 プローブを次いでキナーゼで処理した。プローブ50pモルをmモル当たり>3,000 Ci及び10uCi/μl(Amersham)活性を有する50 pモルの32P標本ATPを用いてT4 D NAキナーゼ(Pharmacia)により処理した。 このプローブをニトロセルロース膜に固定したDNAにより育種した。乾燥した ニトロセルロース膜を42℃溶液中で2時間培養した。容積は50mlであった。標本 化した50pモルのプローブを添加して一晩42℃で育種した。50ml溶液中の膜数は5 0であった。翌日膜を300mlの2×SSCを用いて室温で1回当たり約5分間4回洗っ た。この膜を50mlの1×SSC中で68℃にて1時間培養し、室温にて1×SSC中で1度 すすぎ洗いした後乾燥した。放射性インク1μlをフィルターの各穿刺部分にスポ ットして膜位置をマーキングした。膜を次いで補力スクリーンを用いて85℃でAm ershamハイパーフィルムに晒した。フィルムを展開してクローン同定のために寒 天培地と整列させた。確認のために積極的クローンを取り出して寒天培地中で一 度増殖させ、再育種した。 一つの積極的クローンはスクリーニング後に約300,000個の血小板を有するも のと確認された。 ヒトの循環性骨成長因子のcDNA配列の増幅 cDNAクローンをManiatisらの手法に基づいて増幅した。積極多岐な結晶板HL 1 -7を滅菌ピペットで採取し、1mlの60%SM及び40%グリセロール中に最初は37℃ で2時間、次いで4℃で一晩配置した。大腸菌E.coli C600 hflの1つのコロニ ーを10mlのLB肉汁に0.2%マルトースと共に接種した。培養物を200rpmで運転す る撹拌インキュベータ(Queue)内で一晩37℃にて培養した。翌朝HL 1-7懸濁物1 00μlをSM 300ml及び一晩培養したE.coli C600 hfl 600μlにて20分間37℃で培 養した。この培養物のループをLB寒天プレートに筋状に載置し、コロニーが肉眼 で視認できるまで30℃で培養した。幾つかのコロニーを選んで番号を付け、各コ ロニーをLB寒天プレートに載置した。一つのプレートは30℃で培養し、他は40℃ で培養した。30℃でのみ成長し40℃で分離したコロニーをHL1-7の繁殖に用いた 。 一つのHL 1-7病原性コロニーを10ml LB肉汁に0.2%マルトースと共に接種し、 培養物が濃密になるまで撹拌インキュベータ内で30℃にて培養した。O.D.を600n mで測定した。600nmにおけるO.D.ユニットを採取すると1ml当たりにして8×108 の大腸菌細胞濃度が測定された。予備加熱したNZCYM媒体の500mlを用いて1010の 細胞を培養し、他の500ml媒体を同様にして培養した。両方の媒体ボトルを撹拌 インキュベータにて一晩200rpm及び37℃の条件で培養した。翌朝各500ml培養体 にクロロホルム10mlを加えて30分間培養を継続した。培養体を室温に冷却した後 DNAse及びRNAse A をiμg/mlの濃度となるまで添加した。30分間培養体を室温に 維持し、NaClを1M濃度に添加した。培養体を1時間氷上に放置した後、微生物残 渣を11,000を越えないg力を用いて10分間遠心分離した。各500ml培養体に50gのP EG 8000を加え、PEGが溶解するまでもう1時間氷上に放置した。相を10分間11,0 00gで4℃にて遠心処理して、上澄を廃棄した。沈殿物を16mlのTMに再懸濁し、 溶液を等量のクロロホルムで抽出した。液相に4mlのグリセロールを添加し、次 のようにして勾配遠心分離処理した。 完全無菌のBeckman超遠心分離チューブの底部にCsCl(s.gr 1.6)層を添加し 、CsCl(s.gr 1.4)層を底部層上に積層した。HL 1-7懸濁物をCsCl勾配上に積層 し、Ti60固定アングルロータを用いたBeckman L8-70超遠心分離機で2時間4℃ にて35, 000rpmで遠心分離した。ファージ粒子がCsCl勾配の2層の間の青いバンドとして 現れた。注射器の先端につけた針を用いてファージ粒子を遠心分離チューブから その壁面にあけた穴を介して引き出した。懸濁物をフェノールを用いて1回、次 いでフェノール/クロロホルムの1:1混合物により1回、さらにクロロホルム により2回抽出した。ファージDNAをエタノール沈殿により回収した。存在するD NA量を260nmでの吸収により測定した。 DNAインサートをアガロースゲル電気泳動によりサイズ処理した。HL 1-7 DNA の15μgを2×Pharmacia one-phor-all緩衝剤よりなる蒸解緩衝剤150μlに蒸解し た。蒸解はWCoR1(Pharmacia)25ユニットを用いて37℃で1.5時間行った。蒸解 後DNAをフェノールクロロホルム抽出及びエタノール沈殿により精製した。0.5cm 厚の1.2%seakem GTGグレードのアガロースゲルを注入した。8mm幅の5つの室を 有する櫛体を用いた。蒸解したDNAを一つの室に投入してPharmaciaФX174マーカ ーを標準として用いた。ゲルをTBE緩衝剤内においてゲル1cm当たり8Vで流動させ た。ゲルをエチジウムで着色した。 キャビラリー電気泳動のために水に溶解した10μg/mlDNA濃縮液を用いた。緩 衝剤は89mMホウ酸及び89mM Tris pH 8.5,2mMEDTA及び0.5%ヒドロキシプロピル メチルセルロース(Sigma)であった。装置はBeckmanキャビラリー電気泳動ユニ ット、モデル2100であった。サンプルを100μm内径、27cm長のDBI7コートキャビ ラリーチューブ(J&W Scientific Inc.)に7kVにて7分間の動電学力により導 入した。次いで消水栓の圧力注入を5秒間行った。電気泳動を6.25kVの定圧にて 12分間行った。Beckman System Gold Softwareを用いて260nmにおける吸収を記 録した。Boehringer Manheim DNA分子マーカーVIを標準として用いた。 ファージDNAにPCR増幅を施した。ファージDNAをエタノール沈殿によりファー ジ懸濁物1MLから沈殿させた。ファージに関連するタンパク質が4M過塩素酸ナト リウムにより取り除かれ、次にフェノール/クロロホルムで2つの抽出物が得ら れ、さらに2つの抽出物がクロロホルムにより抽出された。エタノール沈殿を2 回行うことによりDNAが回収され、centricon 30 (Amicon)により水洗した。DN A溶液の最終ボリュームを水で0.5mlに調整した。 PCRをthermocyler(M.J.Research Inc.]を用いて行った。50mM KCl,10mM Tr is.Cl(pH 8.3),2.5mM MgCl2,0.1%ゼラチン、0.45%Tween 20及び0.45% NP 40からなる緩衝剤を用いた。緩衝剤にはそれぞれ50pモルの増幅プライマー(Cl ontech cat.#5411),0.125mM dNTPs,imM DTT及び2.5ユニットのTag DNAポリ メラーゼが含まれていた。精製ファージ10μlをテンプレートに用いた。一つの プライマーはECoR1部位の5インチ中流のHind III部位にDNAを複製し、それは5' -AAG CTT CAC ACC ACG AAC CAG-3'のシーケンス(SEQ ID NO.5)を有するもので あった。他のプライマーはECoRl部位の3インチ下流部位にHL1-7のシーケンスを 有し、それは5'-TTA TGA GTA TTT CTT CAA GGG-3'(SEQ ID NO.6)であった。 PCRプログラムは次の通りである。 製品をクロロホルム/フェノールで1回、クロロホルムで2回チュウシュツシ 、エタノールを100μlの水に沈殿溶解させた。得られたファージDNAの量は培養 物1リットリ当たり約15〜18μgであった。再生されたDNAは十分に純粋であり、 約1.7の260対280比を有していた。 アガロース電気泳動とキャビラリー電気泳動とによるサイジングの結果により インサートが約300塩基対を有する大きさのものとなった。キャビラリー電気泳 動において観測されたサイズは約600個の塩基対であるが、これはベクターから 5インチの部位(Hind IIIからECoRlにかけての部位)に余分な285個の塩基対を 含んでいる。 ファージHL1-7 cDNAのシーケンシング ファージDNAの15μgを水酸化ナトリウムで変性して酢酸ナトリウム(pH4.5) とエタノールにより沈殿させた。これを一つのプライマー(Clontech CAT#6184 ,6186)でアニールした。Pharmacia T7 DNAポリマラーゼシーケンサーを用いて Sanger dideoxy鎖末端によりシーケンシングを行った。32PdATP(Amersham sp. 活性>3,000Ci/mモル,10μCi/μlを放射線標準に用いた)。シーケンシングは4 5cm長ゲル内でBase Runner Unit(IBI)を用いて、45ワットの定電力で行った。 流動後のゲルを乾燥してAmersham Hyperfilmに一晩-85℃で晒して展開した。 シーケンシングの結果は次に示す通りである。成熟cDNAを53個のアミノ酸を符 号化しでいる。最初の17個のアミノ酸は信号シーケンスを示す。 ヒト胎児肝臓cDNAライブラリからのcDNAシーケンスの部分を符号化するDNAシー ケンスの表記 オリゴヌクレオチド合成により例えばプラスミドにクローン化することにより 次のシーケンスを合成した。 上記核酸シーケンスのsense strandをSEQ ID NO.9として特定し、anti-sense strandをSEQ ID NO.10とし、上記ポリペプチドシーケンスをSEQ ID NO.11とする 。 本発明者は上記した他にも各種の配列のポリペプチドについて試験し、いずれ も骨の増殖を刺激促進する作用効果があることを確認している。これらのポリペ プチド配列は別紙に記載されている。 シーケンスリスト シーケンスNo.1(SEQ ID NO.1) 長さ:11個のアミノ酸 タイプ:アミノ酸 形態:リニア シーケンスNo.2(SEQ ID NO.2) 長さ:7個のアミノ酸 タイプ:アミノ酸 形態:リニア シーケンスNo.3(SEQ ID NO.3) 長さ:32個の塩基対 タイプ:核酸 形態:リニア シーケンスNo.4(SEQ ID NO.4) 長さ;10個のアミノ酸 タイプ:アミノ酸 形態:リニア シーケンスNo.5(SEQ ID NO.5) 長さ:21個の塩基対 タイプ:核酸 形態:リニア シーケンスNo.6(SEQ TDNO.6) 長さ:21個の塩基対 タイプ:核酸 形態:リニア シーケンスNo.7(SEQ ID NO.7) 長さ:329個の塩基対 タイプ:核酸 形態:リニア 分子タイプ:cDNA-mRNA シーケンスNo.8(SEQ ID NO.8) 長さ:53個のアミノ酸 タイプ:アミノ酸 形態:リニア シーケンスNo.9(SEQ ID NO.9) 長さ:141個の塩基対 タイプ:核酸 形態:リニア ANTI-SENSE:NO シーケンスNo.10(SEQ ID NO.10) 長さ:141個の塩基対 タイプ:核酸 形態:リニア ANTI-SENSE:YES シーケンスNo.10(SEQ ID NO.10) 長さ:141個の塩基対 タイプ:核酸 形態:リニア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 1/18 8517−4H C07K 1/26 1/26 8517−4H 7/06 7/06 8517−4H 14/575 14/575 9452−4B C12P 21/02 C C12P 21/02 9358−4B 21/08 21/08 8310−2J G01N 33/53 D G01N 33/53 A61K 35/12 // A61K 35/12 9455−4C 37/02 ABJ (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys- Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn- Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列を有することを特徴とするポリペプチド。 2.各ポリペプチド単量体がNH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Al a-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys-Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Me t-Val-Leu-Asp-Gln-Asn-Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列を有し、該単量体同士が各 アミノ酸配列のシステイン残基間で二硫酸塩架橋により結合されていることを特 徴とする正方晶系ポリペプチド。 3.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys- Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn- Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列を有する単量体とその二量体とからなるポリペプチ ドであって、該単量体同士が各アミノ酸配列のシステイン残基間で二硫酸塩架橋 により結合されていることを特徴とする哺乳動物において骨剌激活性を示すポリ ペプチド。 4.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys- Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn- Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列の一部又は全部に相当する配列を有するポリペプチ ド、上記配列の三次元構造によって発揮される哺乳動物における骨刺激活性が保 持される限りにおいて上記配列中のアミノ酸を加除又は変更した同等物、又は上 記ポリペプチド又はその同等物の結合物からなることを特徴とする哺乳動物にお いて骨剌激活性を示すポリペプチド。 5.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys- Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn- Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列の一部又は全部に相当する配列を有するペプチドの 二量体であって、上記ペプチド同士が各ペプチドのシステイン残基間で二硫酸塩 架橋により結合されており、しかも上記ペプチドは上記配列の三次元構造によっ て発揮される哺乳動物における骨刺激活性が保持される限りにおいて上記配列中 のアミノ酸を加除又は変更した同等物、又は上記ポリペプチド又はその同等物の 結合物であり得ることを特徴とする哺乳動物において骨剌激活性を示すポリペプ チド。 6.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys- Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn- Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列の一部又は全部に相当する配列を有する単量体から なるポリペプチドであって、上記単量体同士が各アミノ酸配列のシステイン残基 間で二硫酸塩架橋により結合されており、しかも上記ペプチドは上記配列の三次 元構造によって発揮される哺乳動物における骨刺激活性が保持される限りにおい て上記配列中のアミノ酸を加除又は変更した同等物、又は上記ポリペプチド又は その同等物の結合物であり得ることを特徴とする哺乳動物において骨剌激活性を 示すポリペプチド。 7.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys- Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn- Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列、及び上記アミノ酸配列の三次元構造によって発揮 される哺乳動物における骨剌激活性が上記アミノ酸配列を有するポリペプチドに おいて保持される限りにおいて上記配列中のアミノ酸を加除又は変更した同等物 をエンコードしていることを特徴とするDNA配列。 8.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys- Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn- Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列、及び上記アミノ酸配列の三次元構造によって発揮 される哺乳動物における骨剌激活性が上記アミノ酸配列を有するポリペプチドに おいて保持される限りにおいて上記配列中のアミノ酸を加除又は変更した同等物 、及び哺乳動物において骨剌激活性を示すポリペプチドのアミノ酸配列をエンコ ードする配列をエンコードしていることを特徴とするDNA配列。 9.請求項7のDNAからなるベクター。 10.請求項8のDNAからなるベクター。 11.(a)哺乳動物の血清から分子量が30,000ダルトン未満で3,000ダルトン よりも大きいポリペプチド及びタンパク質を単離し、(b)得られた単離物から 約9のpIを有するポリペプチドを除去することにより所望のポリペプチドを得 ることを特徴とする骨成長率増進作用を有するポリペプチドの製造方法。 12.上記哺乳動物の血清がヒトの血清であり、上記工程(b)がアニオン交換 クロマトグラフィ手段により所望のポリペプチドを分離することからなることを 特徴とする請求項11の方法。 13.上記工程(b)で収集されたポリペプチドをゲル電気泳動により分子量に 従って溶解させる工程をさらに有することを特徴とする請求項12の方法。 14.溶解したポリペプチドから分子量約8000ダルトンのペプチドを単離する工 程をさらに有することを特徴とする請求項13の方法。 15.上記ペプチド単離工程が、溶解したポリペプチドをポリマー膜に移し、分 子量約8000ダルトンのペプチドを含む膜部分を分離し、該膜部分からペプチドを 除去することによって行われることを特徴とする請求項14の方法。 16.上記工程(a)がサンプルを濾過することからなる請求項11の方法。 17.請求項11の方法によって得られるポリペプチド。 18.請求項12の方法によって得られるポリペプチド。 19.請求項13の方法によって得られるポリペプチド。 20.請求項14の方法によって得られるポリペプチド。 21.請求項15の方法によって得られるポリペプチド。 22.請求項16の方法によって得られるポリペプチド。 23.請求項1のポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 24.請求項2のポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 25.請求項3のポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 26.請求項4のポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 27.請求項5のポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 28.請求項6のポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 29.請求項11のポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 30.請求項4のポリペプチドの存在を確認するための装置であって、レポータ ーシステムに結合されたポリペプチドに対する抗体を含み、該レポーターシステ ムは所定量のポリペプチドと抗体との結合が行われたときに検出可能な反応を示 すことを特徴とする装置。 31.請求項11の方法によって得られるポリペプチドの存在を確認するための 装置であって、レポーターシステムに結合されたポリペプチドに対する抗体を含 み、該レポーターシステムは所定量のポリペプチドと抗体との結合が行われたと きに検出可能な反応を示すことを特徴とする装置。 32.上記レポーターシステムが上記反応とポリペプチドの上記所定量とを関連 付ける手段を有してなることを特徴とする請求項30の装置。 33.上記レポーターシステムが上記反応とポリペプチドの上記所定量とを関連 付ける手段を有してなることを特徴とする請求項31の装置。 34.(a)哺乳動物の血清から分子量が30,000ダルトン未満で3,000ダルトン よりも大きいポリペプチド及びタンパク質を単離し、(b)得られた単離物から 約9のpIを有するポリペプチドを除去することにより所望のポリペプチド、ア ミノ酸配列の三次元構造によって発揮される哺乳動物における骨刺激活性が保持 される限りにおいて上記配列中のアミノ酸を加除又は変更した同等物、及び上記 ペプチド又は同等物の結合体を得る方法によって得られることを特徴とする骨成 長率増進作用を有するポリペプチド。 35.骨成長率増大効果を有する精製タンパク質の製造方法であって、(a)GG G ATC GGA AAA CGA ACA AAT GAA CAT ACG GCA GAT TGT AAA ATT AAA CCG AAC AC C TTG CAT AAA AAA GCT GCA GAG ACT TTA ATG GTC CTT GAC CAA AAT CAA CCAの DNA配列でトランスフォームされた細胞を適当な培地で培養し、(b)上記培 地から上記タンパク質を単離精製することを特徴とする方法。 36.骨成長率増大効果を有する精製タンパク質の製造方法であって、(a)NH2 -Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys-Pro-As n-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn-Gln-Pr o-Co2Hのアミノ酸配列をエンコードするDNA配列でトランスフォームされた細 胞を適当な培地で培養し、(b)上記培地から上記タンパク質を単離精製するこ とを特徴とする方法。 37.請求項7のDNAでトランスフォームされた宿主細胞。 38.請求項8のDNAでトランスフォームされた宿主細胞。 39.哺乳動物において骨剌激活性を示すタンパク質の存在を検出する方法であ って、哺乳動物から血清サンプルを採取し、該サンプルの少なくとも一部をレポ ーターシステムに結合した抗体に作用させる工程よりなり、上記抗体はNH2-Gly- Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys-Pro-Asn-Thr- Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn-Gln-Pro-Co2H のアミノ酸配列を有するポリペプチドに結合する能力を持ち、これら抗体とタン パク質との結合を上記レポーターシステムが検出することを特徴とするタンパク 質検出方法。 40.NH2-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Ly s-Pro-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-As n-Gln-Pro-Co2Hのアミノ酸配列を有するポリペプチドの有効量を投与することに より骨の成長を促進させる方法。 41.SEQ ID NO.11に記述したものと十分に複製可能なアミノ酸配列を有し、ネ ズミ等の哺乳動物への投与により骨の成長を促進させる効果を有するタンパク質 。 42.SEQ ID NO.11に記述したものと少なくとも50%ホモロジーであるタンパク 質。 43.SEQ ID NO.11に記述したものと十分に複製可能なアミノ酸配列を有し、SE Q ID NO.11に記述したタンパク質をエンコードするDNAと交雑するDNAによ りタンパク質をエンコードすることによって上記複製が可能であることを特徴と するタンパク質。 44.SEQ ID NO.11に記述したアミノ酸配列またはその一部を有する骨剌激因子 。 45.血清から単離される実質的に純粋な循環性ポリペプチドであって、該ポリ ペプチドは(a)骨成長率の増大をもたらすと共に(b)Gly-Pro-Gly-Gly-Ala- Gly-Glu-Thr-Lys-Pro-Ileで示されるN-末端アミノ酸配列を有することを特徴と するポリペプチド。 46.ネズミの血清から単離される請求項45のポリペプチド。 47.約5,000ダルトンの分子量を持ち、ダイマー又はポリマーあるいはそれら の結合体である請求項45のポリペプチド。 48.サンプル中に骨成長率増進誘発性ポリペプチドが存在することを確認する ための装置であって、レポーターシステムに結合されたGly-Pro-Gly-Gly-Ala-Gl y-Glu-Thr-Lys-Pro-Ileで示されるN-末端アミノ酸配列を有するポリペプチドに 対する抗体を含み、該該レポーターシステムは所定量のポリペプチドと抗体との 結合が行われたときに検出可能な反応を示すことを特徴とする装置。 49.上記レポーターシステムが上記反応とポリペプチドの上記所定量とを関連 付ける手段を有してなることを特徴とする請求項48の装置。 50.Gly-Pro-Gly-Gly-Ala-Gly-Glu-Thr-Lys-Pro-Ileで示されるN-末端アミノ 酸配列を有するポリペプチドに対して抗原反応を示すタンパク質。 51.血清からタンパク質画分を採取し、該画分から分子量約30,000ダルトンよ りも大きなタンパク質を除去することを特徴とする、Gly-Pro-Gly-Gly-Ala-Gly- Glu-Thr-Lys-Pro-Ileで示されるN-末端アミノ酸配列を有するポリペプチドを製 造する方法。 52.逆相高性能液体クロマトグラフィのコラムからタンパク質を回収すること により上記ポリペプチドを単離することを特徴とする請求項51の方法。 53.3個の炭素鎖側基を有するシリカゾルを充填した逆相高性能液体クロマト グラフィのコラムから少なくとも約62〜63のアセトニトリルを有する希釈溶剤で 希釈することにより上記タンパク質を回収することを特徴とする請求項52の方 法。 54.哺乳動物の血清から単離された分子量約5,000GダルトンでGly-Pro-Gly-Gl y-Ala-Gly-Glu-Thr-Lys-Pro-Ileで示されるN-末端アミノ酸配列を有するポリペ プチドを有効量投与することによりヒトの骨成長を促進させる方法。 55.(a)哺乳動物の血清中のポリペプチドレベルを増大させるためにカルシ ウム欠乏餌で動物を飼育し、(b)該哺乳動物の血清サンプルを抽出し、(c) 該血清サンプルからGly-Pro-Gly-Gly-Ala-Gly-Glu-Thr-Lys-Pro-Ileで示されるN -末端アミノ酸配列を有するポリペプチドを実施的に純粋な形態で回収すること を特徴とする哺乳動物の骨成長率誘発性ポリペプチドの回収方法。 56.血清から単離される実質的に純粋な循環性ポリペプチドであって、該ポリ ペプチドは(a)骨成長率の増大をもたらすと共に(b)分子量約3,000ダルト ンのダイマー又はポリマー或いはそれらの結合体よりなることを特徴とするポリ ペプチド。 57.骨粗鬆症のような疾患を治療する方法であって、哺乳動物から血清サンプ ルを採取し、該血清サンプル中の骨成長増進誘発性ポリペプチドの量が所定レベ ルを越えているか否かを測定し、該ポリペプチド量が該所定レベルに達しないと きに疾患を示すことを特徴とする方法。 58.上記ポリペプチドの抗体にレポーターシステムを結合し、上記検出工程が 上記サンプルの少なくとも一部を上記抗体に晒すことによりポリペプチドと抗体 との結合を上記レポーターシステムが検出することからなることを特徴とする請 求項57の方法。 59.上記血清サンプルからタンパク質画分を単離し、約30,000ダルトンよりも 大きな分子量のタンパク質を除去することにより上記ポリペプチドの量を測定す ることを特徴とする請求項57の方法。 60.ATG ACT GCT CAA AAT ACA GAC CTT AAC CAA CTA TCC AAC AGT TTC ACT TT A GGG ATC GGA AAA CGA ACA AAT GAA CAT ACG GCA GAT TGT AAA ATT AAA CCG AA C ACC TTG CAT AAA AAA GCT GCA GAG ACT TTA ATG GTC CTT GAC CAA AAT CAA CC A の核酸配列を有することを特徴とするDNA。 61.NH2-Met-Thr-Ala-Gln-Asn-Thr-Asp Leu-Asn-Gln-Leu-Ser-Asn-Ser-Phe-Th r-Leu-Gly-Ile-Gly-Lys-Arg-Thr-Asn-Glu-His-Thr-Ala-Asp-Cys-Lys-Ile-Lys-Pr o-Asn-Thr-Leu-His-Lys-Lys-Ala-Ala-Glu-Thr-Leu-Met-Val-Leu-Asp-Gln-Asn-Gl n-Pro-CO2Hのアミノ酸配列をエンコードするDNA配列。 62.請求項60の核酸配列によってエンコードされるポリペプチド。
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