JPH08508148A - 電話呼出しなどの電気通信管理の方法およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電話呼出しを管理するための方法とシステムで、パーソナル電話マネジャー（PTM）（12）を含み、入ってくる電話呼出しに応えてスクリーニング、コントロール、経路指定を行なうために、帯域外無線二方向信号操作、メッセージ操作、警告を使用し、呼出された当事者のテキストメッセージを発呼者に可聴形態で通信するもの。帯域外信号／メッセージ操作経路（16）を使用することにより、PTM（12）は、呼出された当事者が電話ネットワークをつないだままにしなくてもよいようにさせ、他の人に現在地を伝える必要もなく、またセルラー電話サービスに加入したり、それを使用する必要もなくなる。それに代わって、呼出された当事者は既存の低帯域幅の広域二方向無線データサービスの利用可能度に依存し、これは利用可能な無線スペクトルの、効果的でコスト効果の高い利用を行なうものである。また無線トランシーバを備えた携帯型コンピュータ（18）への二方向無線データメッセージ操作も提供する。この機能によりシステムは、発呼者の電話番号を識別する情報をもとにした、呼出しされた当事者による呼出しのスクリーニング；呼出された当事者の指定に従って有線または無線電話番号へ呼出しの転送；第三者またはボイスメールシステムへの呼出し転送；または呼出された当事者が指定したテキストメッセージを送り返し、発呼者に可聴形態で伝達など、実時間でのオプションを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 電話呼出しなどの電気通信管理の方法およびシステム 発明の分野 本発明は、電気通信管理のための方法とシステムに関する。さらに詳しくは、 二方向無線または有線メッセージ操作を用いた電話呼出しを管理する方法とシス テムに関する。 発明の背景 ポケットベル、自動車電話、コードレス電話、その他のパーソナル無線通信装 置の使用が相当に増加している事実は、1990年代の生活において移動通信が欠か すことのできない要素であると受けとめられていることを示している。しかしな がら、発呼者は多数の電話番号の中からどの番号にかければよいのか分からない ため、これらの装置を使用しても多くの人はなかなか連絡が取れない。 通信サービス供給者は、この問題に対して一人の電話に単一の番号を付けたパ ーソナル番号呼出し（personal number calling:PNC）という解決法を提案した 。呼出される人の所在地とは無関係に全ての人に連絡を取れるようにするために 欠かぜない膨大な量の有線と無線ネットワークの間で対話を達成するにはかなり の年数がかかる。 短期（つまり現在から１〜５年間）では、エンドユーザが求める機能を達成す るため、補助的プロセッサおよび既存の有線・無線通信インフラストラクチュア を用いて、このパーソナル移動装置のための中間的な解決法が見いだされるもの と予想される。 発呼者と呼出された当事者の間を物理的につなぐことのみが、取り扱われなけ ればならない問題ではない。パーソナル通信でのユーザの態度に関する非公式の 研究によると、新技術に非常に熱意的な者でさえ、パーソナル番号を知っている 人に毎日24時間、週7日いつでもアクセスされるという概念を好んではいない。 電話での応対が時間の無駄ともなり、より大切な用事に関わっているときに仕事 が中断されるのが腹立たしいという問題も起こる。パーソナル通信ネットワーク の目的の一つは、「PCNを利用すれば、呼出しに直接応対せずとも処理すること が可能となり、実時間でスクリーニングを行なって、重要な呼出しは受けるがそ れ以外を据置きにし、いずれの呼出しも失うことのないような能力」を提供する ことにある。故に問題は、所在地や時間帯にかかわらず人が連絡できるようには するが、連絡したい人だけに限って受信するにはどうするかと点にあ る。 非常によく移動を行なう個人（セールスマンや医師など）に関する研究による と、優秀な秘書や受付け担当者をもつことが、好まれている解決法である。しか しながら、優秀な受付けは見つけるのが困難であり、雇用が高価なばかりなく、 1日24時間勤務させるわけにはいかない。 発明の概要 本発明の目的は、受付けの機能を自動化するもので知識を基本とした方法、特 に、呼出された当事者の代理として呼出しを行なったり受信したりする能力、お よび非常に移動の多い呼出された当事者に対して実時間で呼出しについて理知的 にスクリーニングおよび経路指定を行ない、呼出しされた当事者がテキストメッ セージなどのメッセージを送り返すことができる能力を提供することにある。 本発明のもう一つの目的は、下記のような方法とシステムを提供することにあ る： ● 呼出しを行なっている人の名前を識別する； ● この呼出しが、呼出された人（呼出された当事者）にとって十分に重要で あり、呼出しがあることを知らせるべきかを判断する。十分に重要である場合、 下記のことを行なう； ● クライアントの所在地（仕事場、自動車内、自宅など）を調べ、発呼者の 名前を伝える；そして ● 帯域外二方向メッセージ操作（呼出しをつなぐ、他の担当員に転送、また はメッセージを取る）を使用することにより呼出された当事者の希望する処置を 実行する。 さらに、本発明のもう一つの目的は、電話に即座に応答し、丁重であり、発呼 者および呼出された当事者に正確な情報を提供し、発呼者に長時間待たせること なく、帯域外二方向メッセージ操作を用いて、要請した行動を高い信頼性で実行 するような方法とシステムを提供することにある。 さらに、本発明のもう一つの目的は、呼出された当事者が帯域外二方向メッセ ージ操作を用いて、ディレクトリルックアップや呼出し転送サービスを実行する 方法とシステムを提供することにある。 本発明の上記の目的などを達成するため、発呼者からエンドユーザへの電話呼 出しのような電気通信を管理するための方法を提供する。この方法には、発呼者 からの電話呼出しを受け取るステップが含まれる。この電話呼出しは、発呼者識 別情報を含んでいる。また、この方法は、発呼者識別情報をもとにした第1無線 信号を、表示スクリーンがあり第1無線信号を受信するコンピュータに送信する ステップを含んでいる。さらに、この方法は、発呼者を識別する第1メッセージ を呈示し、表示スクリーン上にオブジェクトを表示するステップを含む。各オブ ジェクトは、呼出しに応えてユーザが実行することのできる機能を表す。この方 法はさらに、ユーザ選択データを受信する方法を含んでいる。ユーザ選択データ とは、呼出しに応えて実行する機能を識別するために、エンドユーザがオブジェ クトの一つを選択することを表す。最後に、この方法は、第2メッセージを表す 第2無線信号を送信するステップで、この第2メッセージは実行する機能を識別し 、識別した機能を実行するために該第2無線信号に応えて第2メッセージを処理す るものを含んでいる。 できればこの第2メッセージはテキストメッセージを含み、さらにこの方法は テキストメッセージを音声メッセージに変換し、発呼者が音声メッセージを聞け るようにするステップを含むものが望ましい。 さらに、本発明の上記などの目的を達成することにおいて、上記方法のステッ プの各々を実行するためにシステムを提供する。 本発明の上記などの目的、機能、利点は、添付の図面を参照しながら発明の詳 細な説明を熟読することで、容易に理解できるものと思われる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明のシステムを示した概略図； 図2は、本発明のパーソナル電話マネジャー（PTM）を図示したブロック図フロ ーチャート； 図3は、本発明のパームトップアプリケーションプログラムを図示したブロッ ク図フローチャート； 図4は、本発明のパームトップコンピュータ上における呼出しアナウンススク リーンの概略図； 図5は、パームトップコンピュータが入ってくる電話管理メッセージを待機し ている間、同コンピュータが実行できる主要パーソナル電気通信プログラムを示 した概略図； 図6は、パームトップコンピュータおよび第2メッセージの確認スクリーンの概 略図； 図7は、パームトップコンピュータおよび第2メッセージの確認スクリーンの概 略図； 図8は、パームトップコンピュータの回答メッセージ入力スクリーンの概略図 ； 図9は、パームトップコンピュータのパーソナルメッセージスクリーンの概略 図； 図10は、パームトップコンピュータの転送スクリーンの概略図；および 図11は、パームトップコンピュータの転送呼出しアドレスブックの概略図。 発明の詳細な説明 〔方法とシステムの概要〕 本発明の方法とシステムは、帯域外無線二方向信号操作、メッセージ操作、警 告を使用して、呼出された当事者と発呼者との間の電気通信を管理するものであ る。このように、この方法とシステムにより、移動する呼出された当事者は、呼 出しをスクリーニングし、選択し、受信することができ、また所在地と関係なく 発呼者とメッセージを交換することができるようになる。 図1に示したように、このシステムは、公共ローカル交換電話ネットワーク10 、コンピュータプラットフォーム上で実行する「パーソナル電話マネジャー」12 （PTM）と呼ばれるソフトウェアアプリケーションプログラム、RAMモービルデー タ無線ネットワークなどのような無線ネットワーク16、GE-Ericsson Mobidemな どのような無線モデム（図示されていない）、および富士通パーソナルシステム PogetPadやPogetPrimeなどのようなパームトップコンピュータ18の組み合わせで 動作する。呼出された当事者は、無線通信能力を備えたパームトップパーソナル コンピュータを用いて、入ってくる電話呼出しを修正し、さらに呼出しを本人の 現在地の電話20へ選択的に経路指定することができる。 図1および図2は、電話22で開始された電話呼出しがどのように処理され、呼出 された当事者つまりエンドユーザにどのように経路づけられるかを示している。 エンドユーザへの呼出しは、公共ローカル交換ネットワーク10によりプラットフ ォーム14に経路指定され、そこでPTM12による処理が行なわれる。 ブロック24で入ってくる呼出しを受信すると、PTM12はブロック26で自動番号 識別 情報の読出し・復号化を行ない、エンドユーザのパーソナルデータベースを参照 して呼出し番号情報を発呼者の名前に翻訳する。呼出し番号情報が得られない場 合（例えば、ローカル呼出し地域外からの呼出しの場合や、発呼者のラインで呼 出し阻止機能が使用された場合など）、PTM12により、発呼者は電話22のプッシ ュボタンを用いて、”＃”記号を押した後に当人の番号を入力することができる ようになる。 次にPTM12は、ブロック28で、まずデータベースに保管されているパーソナル プロファイルで発呼者をスクリーニングした後、エンドユーザの所在地を捜す。 プログラム28で、呼出しをつながないことに決定した場合は、ブロック29で発呼 者はボイスメールまたはメッセージ操作につながれる。エンドユーザが通常の有 線電話に出られない場合、ブロック30で、パーソナルプロファイルに基づいて、 呼出された当事者の所在地を捜すべきか否かを決定する。 ブロック30において、エンドユーザの所在地がチェックされ、そこでエンドユ ーザが電話に出れるようであれば、呼出しはブロック31で転送される。エンドユ ーザが電話に出られない場合、ブロック32において、発呼者は待ち状態にされる 。 PTM12は、無線ネツトワーク16およびEricsson Mobidemを介し、ブロック32に 示したようにこのメッセージを放送または送信することによって、エンドユーザ のパームトップコンピュータ18に発呼者の名前と番号を伝える。特に、PTM12で のソフトウェアは、発呼者、およびエンドユーザのRAMネットワークアドレスの 情報を含むデータパケットを作成する。このパケットは、インターネットIPアド レスおよUDPプロトコルを使用してRAMゲートウェイに送られる。RAMゲートウェ イはPTM12からパケットを受け取り、エンドユーザRAMネットワークアドレスを無 線ネットワーク16の物理的アドレスに翻訳し、メッセージパケットを適切な無線 ノードに経路指定する。次にこのパケットは、図3のブロック34に示したように 、無線リンクプロトコルを介して送信され、Ericsson-GE Mobidemによって受信 され、その後ブロック36で、パケットの到着するパームトップコンピュータ18に 知らせる。ブロック36において、現在のパームトップアプリケーションが中断さ れる。このアプリケーションは図5のスクリーン上に図示したようなものである 。 図2のブロック38において、応答メッセージが受信されたか否かが決定される 。受信 されていない場合、ブロック40へ進み、発呼者にアナウンスが流れ、呼出しはボ イスメールに転送される。受信された場合は42に進む。 パームトップで実行するアプリケーションプログラムはパケットの到着に対し て、図3のブロック36示し図4に図示したように、警告トーンを発し、発呼者の名 前と番号をエンドユーザに表示して応答する。またコンピュータ18上に、電話呼 出しコントロールのオプションも表示される。つまり、コンピュータ18上のパー ムトップで実行するアプリケーションプログラムは、発呼者の名前と番号をエン ドユーザに表示し、エンドユーザはその情報を用いて呼出しにどう対応するかを 決定することができる。 下記に詳しく説明するように、呼出された当事者は、パームトップアプリケー ションブロックが作成したプロンプトに応えて、任意の応答または回答メッセー ジを選択する。応答メッセージは、電話番号、テキストおよび／または名前を含 む。ブロック44において、呼出された当事者は、応答メッセージを無線ネットワ ーク16に送り返し、次にこの無線ネットワークは応答メッセージをPTM12に送信 する。図2のブロック42において、PTM12は、応答メッセージのコマンドを実行し ようとすることを読出す。 エンドユーザのオプションには下記のものがある： ● 図6のスクリーンに示したような経路指定の指示とともに、メッセージをP TM12に戻し（例えば「呼出しを私の現在地に転送してください」など）、PTM12 はブロック44に示したようにユーザの現在地で発呼者を電話20につなぐ、または ● メッセージを送り返し、PTM12に呼出しを拒否するよう指示する（図示さ れていない）、または ● ブロック46に示したように、メッセージを送り返し、PTM12に呼出しをボ イスメールに経路指定するよう指示する、または ● 図7のスクリーンに図示したように、またブロック47に示したように、メ ッセージを送り返し、呼出しを異なる人（例えばユーザの秘書など）に経路指定 するようPTM12に指示する、または ● ブロック48に示したように、また図8および9のスクリーンに図示したよう に、特別な指示（例えば「15分後にもう一度かけてください」など）を付けてテ キストメッセージを送り返す。このオプションを使用する場合、図2のブロック5 0に示 したように、PTM12は回答メッセージをテキストから音声に変換して、発呼者が 聞けるようにする。 これらのオプションの各々について、エンドユーザはパームトップ表示スクリ ーン21上のメニューに応えてキーボード19で情報を入力するか、またはパームト ップスクリーン21上に表示されたグラフィックプロンプトに応えてスタイラス入 力ツールを使用して、パームトップコンピュータ18と対話する。いずれの場合で も、ブロック図3の52、54、56、58に示したように、パームトップコンピュータ1 8のアプリケーションソフトウェアは、エンドユーザの入力を捕獲してパケット を作成し、無線ネットワーク16を介してPTM12に送り返す。アプリケーションソ フトウェアは、回答パケットを発呼者にアドレス指定する。このとき回答パケッ トが無線ネットワーク16によってインターネットゲートウェイに経路指定され、 そこで適切なIPパケットを用いてパケットがPTM12に経路指定されるようにする 。PTM12が回答パケットを受信すると、図2のブロック42に示したように、メッセ ージが処理され、エンドユーザの指示が実行される。 図3のブロック60、および図6と図7のスクリーンに示したように、呼出された 当事者は、作成されたパケットが、ブロック45に示したように無線ネットワーク 16に送られる前に、選択したオプションを確認する機会が与えられる。 ユーザがその呼出しを受け入れることを決めた場合、PTMはプラットフォーム1 4を介して、ユーザの現在地に関する番号をダイヤルするようにローカル交換ネ ットワーク10に指示し、図2のブロック62に示したように発呼者をユーザとつな ぐ。図10に図示したように、ユーザの現在地の電話番号はパームトップコンピュ ータ18に入力され、無線ネットワーク16上で運ばれるメッセージにおいてPTM12 へ供給される。 エンドユーザがその呼出しを拒否することを決定した場合、発呼者には音声メ ッセージによりユーザが電話に出られないことが伝えられる。 エンドユーザがボイスメールオプションを選んだ場合、ブロック64に示したよ うに、PTM12は発呼者をエンドユーザのボイスメールシステムに転送する。 また図11のブロック62に示したように、発呼者を他の番号に経路指定すること をエンドユーザが決定した場合、エンドユーザはPTM12に呼出し番号、または指 定された受取人（例えば「私の秘書」など）の名前を供給し、PTM12はエンドユ ーザのパーソナ ルプロファイルに記憶した情報にアクセスして、適切な経路指定番号を決定する 。 頻繁に呼び出される番号の記録情報を含むデータベース（つまり個人用電話帳 ）が提供される。データベースからの番号は、呼出し転送のための行先番号とし て選択することができる。 最後に、ブロック66に示したように、エンドユーザが発呼者にメッセージを送 ることを選択した場合、（a）図8のブロック68に示したように、いくつかの事前 録音メッセージ（人間の音声で録音し、PTM12に記憶したメッセージ）から選択 するか、または（b）図9に示したように、パームトップコンピュータにメッセー ジを入力する。このメッセージは無線ネットワーク16で送信され、PTM12で音声 に変換され、ブロック50に示したようにローカル電話ネットワーク10によって発 呼者に引き渡される。 上述したように、パームトップコンピュータ18はエンドユーザに警告を発し、 入ってくる呼出しをスクリーニング・経路指定するために必要な対話を行なう。 パームトップアプリケーションプログラムは、GE-Ericsson Mobidemとインター フェースして無線ネットワーク16とメッセージを交換し、またエンドユーザとも インターフェースする。このアプリケーションは、キーボード入力とスタイラス 入力の2種類のユーザ入力インターフェースをサポートする。 キーボードとスタイラスを使用するパームトップコンピュータのためのエンド ユーザアプリケーションプログラムも同様に動作する。Mobidemが受信したメッ セージはパームトップアプリケーションプログラムによって処理され、さらにプ ログラムはグラフィック表示および可聴トーンを発して、入ってくる呼出しにつ いて知らせる。図4に示したように、スタイラスを用いる呼出しアナウンススク リーンは、発呼者の名前と番号をエンドユーザに勧告し、さまざなな呼出し処理 オプション（例えば「私に呼出しを経路指定してください」、「呼出しをボイス メールに転送してください」など）のプロンプトを示す。 エンドユーザはオプション（ペンを備えたパームトップコンピュータ１８のス タイラス、またはキーボードを備えたパームトップコンピュータ18のキーのいず れかを使用）を選択すると、アプリケーションはその選択に適切なグラフイック スクリーンを提供する。スタイラスを備えたパームトップコンピュータ18では、 各応答オプションの選択によっ て新しいグラフィック表示が出る。エンドユーザが「呼出しを電話番号・・・・・・に 転送」というオプションを選択した場合、アプリケーションは、図11に示した事 前記憶した番号のライブラリから経路指定番号を選ぶこと、またはエンドユーザ の現在地と関連する番号を入力することなどの選択を提供する。エンドユーザが 番号入力を選んだ場合、キーボードまたはスタイラスのいずれかを使用すること ができる。スタイラスを用いた入力では、パームトップコンピュータは手書き文 字の認識を使用して、入力を標準機器読出し可能（ASCII）フォーマットに変換 し、図10に示したように、PTM12に送り返す前に、変換した情報をエンドユーザ に表示する。さらに、「呼出しを〜に転送」オプションを使用して、ユーザの最 新所在地を更新することもできる。 エンドユーザが回答メッセージを送ることを決定した場合、アプリケーション は、図8に示したように事前定義されたいくつかのメッセージの中から選択、ま たは図9に示したように新しいパーソナルメッセージの入力という選択を提供す る。エンドユーザは可変パラメータの付いた事前定義メッセージ（例えば「Ｘ分 後にもう一度かけ直してください」など）を作成・記憶し、入ってくる呼出しに 応えてパラメータ値を入力することができる。この機能は、頻繁に使用する応答 に便利である。 他の応答オプションも、エンドユーザとの同様な対話になる。全ての場合にお いて、エンドユーザはどのような行動を取れるかについてプロンプトで指示され 、また図6および図7に示したように、選択した応答の確認、変更、または回答の 取消しを行なう機会を与えられる。 上述した具体的な実施は、商業ネットワークの利用可能度と端末装置によって 機能が限定される。PTM12は、これからの新技術を利用することによってさまざ まな制限を解消することができると思われる。現在の技術を使用した経験によっ て下記の向上を提案する： 1．無線モデムとパームトップコンピュータの統合。上述したように、無線モ デムとパームトップコンピュータ18は別々のユニットである。さらに適切なもの としては、無線モデムをパームトップコンピュータ18に組み込み、組み合わせた ユニットのサイズがエンドユーザのポケットやバッグに収まるものなどが考えら れる。 2．別の無線ネットワークの使用。現システムでは、無線での接続はRAMネット ワー クで行なわれることが望ましい。さらに最適な例としては、エンドユーザは別の 無線ネットワーク供給者を介してPTM12と通信することが可能になるものがよい 。PTM12、無線モデム、ユーザ端末装置のアプリケーションソフトウェアはその 能力が向上し、さまざまなプロトコルと応答できるようになる。 3．発呼者を識別するため、テンプレート一致など、音声からテキストへの変 換または音声認識の使用。上述したように、ローカル交換ネットワーク12によっ て提供されるか、または発呼者が正確にキーを入れることにより、PTM12は呼出 し番号で発呼者を識別する。さらに最適な例としては、発呼者がPTM12と話すよ うにできるもので、PTM12によって呼出しをスクリーニングするため、またはエ ンドユーザにテキストとして送信するため、情報が翻訳されるものがよい。 4．PTM／発呼者に対するエンドユーザの応答のために音声からテキストへの変 換を利用。上述したように、エンドユーザは呼出しに対してキーボードまたはス タイラスで応答する。さらに最適な例としては、エンドユーザがパームトップコ ンピュータ18に対して音声によるコマンドを発することで応答し、同コンピュー タはこれらのテキストまたは音声メッセージをパケット送信のために翻訳するも のがよい。 5．エンドユーザプロファイル管理。上述したようにエンドユーザは、有線電 話のプッシュボタンを介して指示を入力するか、またはコンピュータ端末装置を 使用することによってサービスプロファイル（PTM12が、スクリーニングまたは 呼出しの経路変更に使用）を変更することができる。さらに最適な例としては、 エンドユーザはパームトップコンピュータ18を介してサービスプロファイルを変 更することができるものがよい。 6．防犯機能。上述したように、無線ネットワーク16上で送信したメッセージ は暗号化されていない。さらに最適な例としては、メッセージ暗号化の利用でプ ライバシーを確保することができるものがよい。さらに最適な例としては、、妥 当性検査手順を含み、これはパームトップコンピュータ18がネットワーク16に対 してそれ自体の妥当性検査を行ない（例えばパスワードや公開キーの使用）、エ ンドユーザは公開あるいは私用キー技術を用い、または話し手認識技術によって 妥当性 検査されるものがよい。 7．警告機能。上述したように、パームトップコンピュータ12は入ってくる呼 出しを可聴トーンでエンドユーザに知らせる。さらに最適な例としては、点滅光 やアイコン、または振動などのような、より目立ちにくい方法を使用するものが よい。 8．発呼者ボイスクリップ送信。上述したように、発呼者の電話番号と名前だ けがパームトップコンピュータに送られる。さらに最適な例としては、発呼者か らのボイスクリップを転送するものがよい。これにより発呼者が呼出しを行なっ た理由の概要を明かにすることができる。これは本システムによりディジタル化 され、無線ネットワーク上をディジタル的に符号化した形態で送られ、音響装置 に接続されてパームトップコンピュータのスピーカで再生することができる。 9．さまざまなパームトップコンピュータプラットフォームとオペレーティン グシステムを使用。このシステムでは、特定のパームトップコンピュータやオペ レーティングシステムを使用した場合を説明している。さらに最適な例としては 、他のパームトップコンピュータプラットフォームやオペレーティングシステム の使用も含むものがよい。 10．さまざまな手書き文字認識システムの使用。上述したように、パームトッ プコンピュータは特定の手書き文字認識システムを使用し、これによりエンドユ ーザは番号やテキストメッセージを入力することができる。さらに最適な例とし ては、電子インクなどを含むさらに効果的で正確な手書き認識技術を使用して、 転送情報を入力することができるものがよい。 11．無線リンクプロトコル。上述したように、無線データネットワークは、デ ータゲートウェイと携帯型クライアント端末装置の間の高信頼性TCP/IPデータグ ラムサービスを提供した。パケットサイズは可変で、ペイロードの1〜512バイト までの範囲である。PTMプラットフォームとデータゲートウェイ間の接続は、ダ イヤル呼出しSLIP接続を用いて行なわれた。パケットドライブソフトウェアは、 無線アクセスリンクで送信された下層パケットにおけるTCP/IPパケットのカプセ ル封じを提供した。さらに最適な例としては、無線ネットワークの固有特性にう まく一致したプロトコルを使用するものがよい。さらに、移動データサービスは 、無線 リンクの遅延やエラー特性を考慮して設計する必要があり、TCPプロトコルは「 無線データ」を認識できるようにしなければならない。 12．携帯型端末装置アプリケーションソフトウェア。上述したように、パーム トップコンピュータアプリケーションソフトウェアは、DOS3.0環境で動作するよ うに書き込まれている。さらに最適な例としては、エンドユーザアプリケーショ ンソフトウェアは、パームトップコンピュータの特定のオペレーティングシステ ムとは無関係に動作できるように書き込まれるものがよい。 13．携帯型端末装置ソフトウェア状態。上述したように、エンドユーザ端末装 置アプリケーションは、フォアグラウンドで実行される。さらに最適な例として は、パケットを待機している間、バックグラウンド処理として「スリープ」状態 となり、パケットが到着した時のみにエンドユーザに知らせるものがよい。その 後エンドユーザは、取り扱う電話呼出しがなければ、通常に他のアプリケーショ ンを使用することができる。これはPTMアプリケーションをターミネートアンド ステイレジデント（TSR）プログラムとして実行することにより、容易に達成す ることができる。 本発明を実施するための最良の実施例を詳しく説明したが、本発明に関連する 技術を熟知するものは、下記の特許請求の範囲の定義内で、これら以外のさまざ ま設計や実施例により、本発明を実施できることが分かるはずである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギフォード、ワレン、スタントン アメリカ合衆国、07733 ニュージャージ ー州、ホルムデル、アードモア プレイス １ (72)発明者 クレイマー、マイケル アメリカ合衆国、10471 ニューヨーク州、 ブロンクス、フィールドストン ロード 6136 (72)発明者 ミラー、デービッド、セス アメリカ合衆国、07921 ニュージャージ ー州、ベッドミンスター、ウエスコット ロード 70 (72)発明者 ラミレス、ジェラード アメリカ合衆国、08807 ニュージャージ ー州、ブリッジウォーター、サニー スロ ープ ロード 3505 (72)発明者 ターロック、デービッド、ローレンス アメリカ合衆国、08904 ニュージャージ ー州、ハイランドパーク、サウス ファー スト アベニュー 30 【要約の続き】 された当事者の指定に従って有線または無線電話番号へ 呼出しの転送；第三者またはボイスメールシステムへの 呼出し転送；または呼出された当事者が指定したテキス トメッセージを送り返し、発呼者に可聴形態で伝達な ど、実時間でのオプションを提供することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 請求項1 発呼者からエンドユーザへの電話呼出しのような電気通信を 管理する方法で、下記のステップを含むもの： 発呼者から電話呼出しを受信するステップで、その電話呼出しが発呼者識別 番号を含むもの； 発呼者識別情報をもとにした第1無線信号を表示スクリーンを有するコンピ ュータへ送信するステップ； 第1無線信号を受信するステップ； 発呼者を識別しオブジェクトを表示する第1メッセージを表示スクリーンに 呈示するステップで、各オブジェクトが呼出しに応えてユーザが実行できる機能 を表すもの； 呼出しに応えて実行する機能を識別するために、選択されたオブジェクトの 一つを表すユーザ選択データを受信するステップ； 実行する機能を識別する第2メッセージを表す第2無線信号を送信するステッ プ；および 識別された機能を実行するため、該第2無線信号に応えて第2メッセージを処 理するステップ。 請求項2 請求項1記載の方法で、発呼者識別情報をもとに呼出しをスク リーニングするステップからさらになるもの。 請求項3 請求項1記載の方法で、コンピュータにデータを入力するため の入力装置を提供するステップからさらになるもの。 請求項4 請求項3記載の方法で、その入力装置は、表示装置を通してテ キストデータを人が読めるフォーマットでコンピュータに入力し、表示スクリー ン上に表示されるオブジェクトを選択するための位置決め装置であるもの。 請求項5 請求項4記載の方法で、テキストデータを機械が読めるフォー マットに変換し、変換したデータを表示スクリーンに表示するステップからさら になるもの。 請求項6 請求項3記載の方法で、入力装置がキーボードであるもの。 請求項7 請求項1記載の方法で、第1および第2メッセージの少なくとも 一つは、テキストメッセージであるもの。 請求項8 請求項1記載の方法で、第2メッセージは電話香号で識別され る電話に呼出しを経路指定するための電話番号を含むもの。 請求項9 請求項8記載の方法で、電話番号はエンドユーザの現在の有線 電話番号であるもの。 請求項10 請求項9記載の方法で、その方法が後に使用するため、ユー ザプロファイルに現在の有線電話番号を記憶するステップをさらに含むのも。 請求項11 請求項1記載の方法で、第2メッセージが呼出しを拒否するた めの拒否指示を含むもの。 請求項12 請求項1記載の方法で、第2メッセージがボイスメールなどの メッセージ操作サービスに呼出しを経路指定するための経路指定指示を含むもの 。 請求項13 請求項1記載の方法で、第2メッセージがエンドユーザ以外の 個人に呼出しを経路指定するための経路指定指示を含むもの。 請求項14 請求項1記載の方法で、第1メッセージを表す第1無線信号が 発呼者を識別するもの。 請求項15 請求項1記載の方法で、エンドユーザに第1無線信号を受信し たことを警告するステップからさらになるもの。 請求項16 請求項1記載の方法で、第2メッセージはテキストメッセージ を含むもので、その方法は、発呼者が音声メッセージを聞けるようにテキストメ ッセージを音声メッセージに変換するステップからさらになるもの。 請求項17 請求項1記載の方法で、オブジェクトの少なくとも一つがグ ラフィックオブジェクトであるもの。 請求項18 請求項1記載の方法で、発呼者識別情報から発呼者を識別す るステップからさらになるもの。 請求項19 発呼者からエンドユーザへの電話呼出しのような電気通信を 管理するシステムで、下記のものを含むもの： 発呼者から電話呼出しを受信する手段で、電話呼出しは発呼者識別情報を含 むもの； 第1メッセージを得るため、発呼者識別情報から発呼者を識別する手段； 発呼者識別情報をもとに第1無線信号を該エンドユーザに送信する第1トラン シーバ； 第1無線信号を受信するための該エンドユーザにおける第2トランシーバ； 第2トランシーバに接続する表示装置を有し、表示スクリーン、およびコン ピュータにデータを入力する入力装置を有するコンピュータ； 発呼者を識別する第1メッセージを呈示する手段および表示スクリーン上に オブジェクトを表示する手段で、各オブジェクトが呼出しに応えて実行できる機 能を表すもの； 入力装置からユーザ選択データを受信する手段で、そのユーザ選択データが 呼出しに対して、実行される機能を識別するためにエンドユーザが選択するオブ ジェクトの一つを表すもので、その第2トランシーバが第1トランシーバに、実行 される機能を識別する第2メッセージを表す第2無線信号を送信するもの；および 第2メッセージで識別された機能を実行するために第2メッセージを処理する 手段。 請求項20 請求項19記載のシステムで、発呼者識別情報をもとに発呼者 からの呼出しをスクリーニングする手段からさらになるもの。 請求項21 請求項19記載のシステムで、その入力装置は、表示装置を通 してテキストデータを人が読めるフォーマットでコンピュータに入力し、表示ス クリーニング上に表示されるオブジェクトを選択するための位置決め装置である もの。 請求項22 請求項21記載のシステムで、テキストデータを機械が読める フォーマットに変換し、変換したデータを表示スクリーンに表示するステップか らさらになるもの。 請求項23 請求項19記載のシステムで、、入力装置がキーボードである もの。 請求項24 請求項19記載のシステムで、第1および第2メッセージの少な くとも一つは、テキストメッセージであるもの。 請求項25 請求項19記載のシステムで、第2メッセージは電話番号で識 別される電話に呼出しを経路指定するための電話番号および経路指定指示を含む もの。 請求項26 請求項19記載のシステムで、第2メッセージが呼出しを拒否 するための拒否指示を含むもの。 請求項27 請求項19記載のシステムで、第2メッセージがボイスメール などのメッセージ操作サービスに呼出しを経路指定するための経路指定指示を含 むもの。 請求項28 請求項19記載のシステムで、第2メッセージがエンドユーザ 以外の 個人に呼出しを経路指定するための経路指定指示を含むもの。 請求項29 請求項19記載のシステムで、第2メッセージはテキストメッ セージを含むもので、その方法は、発呼者が音声メッセージを聞けるようにテキ ストメッセージを音声メッセージに変換するステップからさらになるもの。 請求項30 請求項19記載のシステムで、識別する手段が潜在的発呼者の 名前を記載する情報記録のデータベースを含むもの。 請求項31 請求項19記載のシステムで、エンドユーザに第2トランシー バが第1無線信号を受信したことを警告する手段からさらになるもの。 請求項32 請求項19記載のシステムで、オブジェクトの少なくとも一つ がグラフィックオブジェクトであるもの。