JP2004056429A - 地名情報通知機能付き交換機及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電話の発着信者に対して、相手の所在地に係る情報を提供する交換機及び電話通信システム並びにプログラムを提供する。
【解決手段】HLR等から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、前記地名情報を局間信号に乗せて、着呼側の交換機に対して送出する手段と、地名情報を含んだ局間信号から地名情報を抽出する手段と、前記地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備える交換機を、通信網を介して、相互に接続する。電話端末から発信がなされると、発呼する電話端末側の交換機が、該電話端末の地名情報を取得して、該地名情報を含んだ局間信号を、着呼側の交換機に対して送出する。着呼側の交換機は、前記局間信号から地名情報を抽出し、着呼側の電話端末に対して送信する。また、各交換機は、発信者番号通知の設定内容に応じて、送信する地名情報の内容を編集する。
【選択図】
図1
【解決手段】HLR等から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、前記地名情報を局間信号に乗せて、着呼側の交換機に対して送出する手段と、地名情報を含んだ局間信号から地名情報を抽出する手段と、前記地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備える交換機を、通信網を介して、相互に接続する。電話端末から発信がなされると、発呼する電話端末側の交換機が、該電話端末の地名情報を取得して、該地名情報を含んだ局間信号を、着呼側の交換機に対して送出する。着呼側の交換機は、前記局間信号から地名情報を抽出し、着呼側の電話端末に対して送信する。また、各交換機は、発信者番号通知の設定内容に応じて、送信する地名情報の内容を編集する。
【選択図】
図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話システムにおける交換機及びプログラムに関し、特に、電話の発着信者が、相手の所在地を確認できる機能を提供する交換機及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電話通信サービス事業者による発信者番号通知サービスが広く普及している。
しかしながら、発信者番号通知サービスでは相手の電話番号を知ることが可能であるが、相手が携帯電話等の移動体電話の場合は、相手の局番コードからその所在地を推測できるものではなく、相手の所在地を知ることは不可能である。
【0003】
一方、移動体電話網のホーム・ロケーション・レジスタ(以下、「HLR」という)に登録される基地局情報や、GPS(Global Positioning System)を利用して、移動体電話の所在地を特定して、これを求める者に提供するシステムが知られている。例えば、特開平11−306491号公報には、上記した方式に加えて携帯電話等の移動局から得られる付近の音や画像のデータを収集させて、位置情報とともに提供する位置情報提供システムが紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した公報等に記載された位置情報提供システムを利用するためには、携帯電話等の電話番号等を、予め位置情報提供システム側に登録する必要があり、また、位置情報の提供を受ける場合には、通話操作とは別に、そのための操作をしなければならないという煩わしさがある。とりわけ、呼出中や通話中に、発信者の所在地を知るためだけに、上記した位置情報提供システムへのアクセス・操作を行うことは、煩雑である。
【0005】
ところで、電話がかかってきた場合、その発信者がいかなる場所に所在するのか、或いは、電話をかけた場合においても、着信者がいかなる場所に所在するのかといった、相手の所在地に係る情報を知ることができれば便利である。例えば、通話中において、電話の用件に気を取られる等して、相手の所在地を確認することを失念してしまう場合や、相手との関係上、相手の所在地を聞きたくても聞けない場合も多い。また、移動体電話においては、自己又は相手の所在地によっては割高なローミング・サービスが適用されること等から、相手の所在地を知ることで、利用者は、より経済的な通信手段を選択することができる。
【0006】
また、携帯電話、特にプリペイド式の携帯電話が、その匿名性を利用して、犯罪行為の道具として悪用されている事実に照らせば、こうした携帯電話等の使用場所の範囲を狭めることができれば、犯人逮捕や犯罪の抑止にもつながるものと考える。
【0007】
従って、本発明は、上記の通り相手の所在地に係る情報を通知するサービスの提供を実現すべくなされたものであって、その目的とするところは、電話の発着信者に対して、相手の所在地に係る情報を提供する交換機及び電話交換システム並びにプログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段を提供する本発明の第1の視点によれば、自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機であって、電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、前記地名情報登録手段から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、前記地名情報を局間信号に載せて、着呼側の交換機に対して送出する手段と、を備えたこと、を特徴とする交換機、並びに、他の交換機から前記地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記局間信号から前記地名情報を抽出する手段と、前記地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備えたことを特徴とする交換機が提供される。
【0009】
もちろん、上記した各交換機に、上記した交換機の前記地名情報の送信/受信手段の双方を備えることで、双方向での地名情報の伝達処理が可能となる。また、該交換機は、前記地名情報登録手段から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得して、前記自装置側の地名情報と前記他の交換機から受信した地名情報とを含んだ局間信号を、送出するものとして、自装置側の電話端末に送信する地名情報と同様の地名情報を発信側の交換機に返す構成を採用してもよい。
【0010】
上記した各交換機の地名情報登録手段として、第1に、電話通信サービス事業者等が設置する固定電話端末毎に所在地を示す地名情報を記憶保持する加入者データベースを用いることができる。また第2に、上記した各交換機の地名情報登録手段として、移動体電話通信サービス事業者等が設置するホーム・ロケーション・レジスタと、前記ホーム・ロケーション・レジスタに記憶保持される基地局情報と地名情報とを関連付けて記憶保持するデータベースとの組合せを用いることができる。また、上記した各交換機に、局コードと該局コードに対応する地名情報を関連付けて記憶保持するデータベースを接続し、更に、他の交換機からの局間信号に、前記地名情報が含まれていない場合に、前記局間信号に含まれる発信者番号の局コードに基いて、前記データベースから、地名情報を取得させることも好ましい。
【0011】
また、上記した各電話端末に対する前記各地名情報の送信は、前記各交換機が、前記各電話端末に対する信号の情報要素に前記地名情報を格納することによって行うこととしてもよく、前記各地名情報を含んだ電子メールを生成し、自装置側のメールセンタに対して、該電話端末の利用者に宛てた前記電子メールを送信することとしてもよい。また、上記した各交換機が、通話記録自動回答システム等の、認証情報を入力してアクセスする加入者に対して、各加入者の通話記録を提供する通話記録提供手段に接続する場合は、前記各電話端末に対する前記各地名情報の送信に代えて、前記各地名情報を含んだ通話記録を、前記通話記録提供手段に対して送信することとしてもよい。
【0012】
また、上記した各交換機において、発信元の電話端末の発信者番号通知設定の内容や、自装置側の電話端末の発信者番号通知設定の内容に応じて、前記地名情報を簡略化する手段を備えて、地名情報の表示制御を行わせることも好ましい。
更に、上記した各交換機における前記地名情報の簡略化を行う条件として、自装置側の電話端末の属性情報を参照するものとすることも好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施の形態について、説明する。本発明の交換機は、その好ましい一実施の形態において、ホーム・ロケーション・レジスタ、加入者情報データベース等の地名情報登録手段から発呼する、或いは、着呼側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、前記地名情報を局間信号に載せて、他の交換機に対して送出する手段と、他の交換機から前記地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記局間信号から前記地名情報を抽出する手段と、前記地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備えている。そして、該交換機を、通信網を介して、相互に接続して用いる(図1参照)。
【0014】
その作用は、発呼する電話端末から発信がなされると、該発呼する電話端末側の交換機が、前記地名情報登録手段から該電話端末の地名情報を取得して、該地名情報を含んだ局間信号を、着呼側の交換機に対して送出する。着呼側の交換機は、前記局間信号から前記地名情報を抽出し、更に、該地名情報を、着呼側の電話端末に対する信号の情報要素に格納して、送信する。
【0015】
このようにして出力される地名情報を参照することで、着信者は発信者の凡その所在地を確認することが可能となる。特に、相手が携帯電話端末からかけてきた場合であっても、着信側にて、その所在地を確認することができる。また、着信側の交換機が、着信側の地名情報を発信側の交換機に対して、返すものとすれば、発信者が携帯電話端末に対して発信した場合であっても、着信者の凡その所在地を確認することができる。
【0016】
また、本発明の交換機を利用することで、企業等においては、営業その他で出かけている者が実際にどこにいるかを確認することができる。また、発信者の凡その所在地が特定可能であるため、携帯電話端末を悪用した犯罪の抑止効果も期待できる。
【0017】
【実施例】
続いて、本発明の第1の実施例について、図面を参照して、詳細に説明する。
図1は、本発明の装置構成の一例を示したブロック図である。図1を参照すると、携帯電話網側の交換機3と、ISDN網側の交換機4とを、局間信号としてNo.7共通線信号方式(SS7、以下「No.7方式」という)を採用するNo.7網5を介して接続した構成が示されている。
【0018】
交換機3は、携帯電話端末1の属する携帯電話網側の交換機をなすコンピュータにより構成され、基地局2と、各携帯電話端末1の基地局情報や各種設定を記憶保持するHLR(ホーム・ロケーション・レジスタ)10と、基地局情報と地名情報を関連付けて記憶保持するデータベース6と、自局側の電話端末のメールセンタ11とに接続されている。
【0019】
一方、交換機4は、ISDN加入者端末7の属する網側の交換機をなすコンピュータにより構成され、ISDN加入者端末毎に所在地を示す地名情報及び属性情報(オーバーライドの設定を含む)等を記憶保持するデータベース9に接続されている。
【0020】
なお、以下、オーバーライドの設定とは、発信側の発信者番号通知設定が非通知であっても、該設定を無視ないし無効化して、発信者番号等の発信側の情報を取得できる権限の有無を示すものとして説明する。
【0021】
各交換機3、4は、HLR10とデータベース6との組合せ、或いは、データベース9により構成される地名情報登録手段から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得して、前記地名情報を情報要素に格納したNo.7方式の信号を、他の交換機に対して送出する機能と、前記地名情報を含んだNo.7方式の局間信号から前記地名情報を抽出する機能と、前記抽出された地名情報を含んだ情報を、メールセンタ11やISDN加入者端末7に対して送信する機能と、発信者番号通知設定の内容(通知/非通知)と、ISDN加入者端末7におけるオーバーライドの設定の有無に応じて、前記抽出された地名情報を、編集する機能とを、備えている。
【0022】
地名情報は、発呼する電話端末の所在地を示した発信地名情報(FM:)と、着呼する電話端末の所在地を示した着信地名情報(TO:)とからなっている(図6参照)。
【0023】
続いて、上記構成による本実施例の動作について詳細に説明する。まず、始めに、携帯電話端末1からISDN加入者端末7に対して発信する場合の動作について説明する。図2は、発呼側の交換機3における動作を示したフローチャートであり、図3は、着呼側の交換機4における動作を示したフローチャートであり、図4は、交換機3、交換機4及びISDN加入者端末7間の信号の流れを表したシーケンス図である。
【0024】
図2を参照すると、まず、携帯電話端末1からの発信が行われると、交換機3は、携帯電話端末1からの発信を認識し、更に、基地局2を介した発信であると判断すると、HLR10から基地局2に関する基地局情報と携帯電話端末1についての発信者番号通知設定情報(通知/非通知)とを入手する(ステップA1)。続いて、交換機3は、データベース6に対して、前記基地局情報に対応する発信地名情報を問い合わせて入手する(ステップA2)。
【0025】
続いて、交換機3は、No.7網5を経由して、着呼側の交換機4に対して、No.7信号のIAM信号に前記発信者番号の発信者番号通知設定情報(通知/非通知)を載せるとともに、IAM信号内の情報要素「User−to−User Information」に前記発信地名情報を載せて送出する(ステップA3、図4のシーケンスC1参照)。
【0026】
図5は、No.7方式のIAM信号の構成と、発信地名情報のイメージとを表した図である。図5を参照すると、No.7方式のIAM信号内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、着信側の交換機4において検出可能に格納された発信地名情報「JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km」のイメージが示されている。
【0027】
前記IAM信号を受信した着信側の交換機4は、IAM信号から前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)と発信地名情報とを取り出して、IAM情報としてそのメモリに記憶保持するとともに、図4のシーケンス図に従って、呼状態を遷移し、ISDN加入者端末7からの応答信号(CONN)を待つ。
【0028】
続いて図3を参照して、ISDN加入者端末7から応答信号(CONN)が送出された場合の動作について説明する。まず、交換機4は、ISDN加入者端末7からの応答信号(CONN)を受信する(図4のシーケンスC2参照)と、メモリに記憶保持しておいたIAM情報から発信地名情報を抽出する(ステップB1)。
【0029】
続いて、交換機4は、交換機3に返すべき発信者宛ての発信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機4は、メモリに記憶保持しておいた前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)により、着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップB2)。ここで、発信者番号を相手に通知してよいものと設定されている場合は、交換機4は、着信側のISDN加入者端末に対して送信する発信地名情報と同様に、発信者宛ての発信地名情報を、簡略化せずに入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップB3、図6、図7の発信側の地名情報61参照)。
【0030】
一方、上記ステップB2において、発信者番号通知設定が非通知となっている場合は、交換機4は、着信者に対して通知する発信地名情報と同様に、発信者宛ての入手した発信地名情報を簡略化して表示するよう編集する(ステップB4、図8の発信側の地名情報71参照)。
【0031】
続いて、交換機4は、ISDN加入者端末7に対して送信する発信地名情報の編集処理を開始する。ここでは、上記したステップB2における判断に基いて、発信者宛ての発信地名情報と同一の内容が表示されるよう入手した発信地名情報の編集(簡略化なし/簡略化)処理を行うことが原則であるが(図6と図9、図8と図11参照)、ISDN加入者端末7において犯罪捜査等のためにオーバーライドが設定されている場合には、交換機4は、ISDN加入者端末7に対して送信する発信地名情報を簡略化せずに表示するよう、入手した発信地名情報を編集する。即ち、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であっても、交換機4は、データベース9を参照して、着信側のISDN加入者端末7において、オーバーライドが設定されているか否かを確認し(ステップB5)、前記確認の結果、着信側のISDN加入者端末7においてオーバーライドが設定されている場合は、ISDN加入者端末7に対しての発信地名情報を、簡略化せずに表示するよう、入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップB6、図10の発信地名情報61参照)。従って、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であって、かつ、着信側のISDN加入者端末7においてオーバーライドが設定されていない場合に限り、交換機4は、ISDN加入者端末7に対する発信地名情報を簡略化して表示するよう、入手した発信地名情報を編集する(ステップB7)。
【0032】
上記の通り、発信地名情報の各編集処理が完了すると、続いて、交換機4は、ISDN加入者端末7の所在地を示す着信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機4は、データベース9に対して、着信加入者であるISDN加入者端末7の地名情報を問い合わせて入手する(ステップB8)。ここでは、例えば、ISDN加入者端末7について、データベース9に登録された、「JPN tokyo minato−ku mita office」が入手できたものとして、以下、説明を続ける。
【0033】
続いて、交換機4は、上記したステップB2における確認結果を利用して、携帯電話端末1において着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップB9)。ここで、携帯電話端末1において着信加入者に対して発信者番号を通知してよいものとされている場合は、交換機4は、続いて、ISDN加入者端末7も発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップB10)。前記確認の結果、ISDN加入者端末7も、相手に対して発信者番号を通知してよいものとされている場合は、交換機4は、着信地名情報を、簡略化せずに表示するよう、入手できた着信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップB11、図6、図9の着信側の地名情報62参照)。
【0034】
一方、携帯電話端末1、又は、ISDN加入者端末7のいずれかにおいて、発信者番号の通知設定が非通知となっている場合は、交換機4は、着信地名情報を簡略化して表示するよう、入手した着信地名情報を編集する(ステップB12、図7、図8、図10、図11の着信側の地名情報72参照)。
【0035】
上記の通り、交換機3に返すべき発信地名情報並びに着信地名情報とISDN加入者端末7に送信する発信地名情報並びに着信地名情報との編集が完了すると、交換機4は、交換機3とISDN加入者端末7にそれぞれ、前記各地名情報を信号に載せて送信する。より具体的には、まず、交換機4は、No.7網5を経由して、携帯電話端末1側の交換機3に対して、前記各地名情報を応答信号(ANM)に載せて送信する(ステップB13、図4のシーケンスC3参照)。
【0036】
図6は、携帯電話端末1及びISDN加入者端末7の双方において、発信者番号の非通知設定がなされていない場合(ステップB3、ステップB11)に交換機3に対して返されるNo.7方式の応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図6を参照すると、No.7方式の応答信号(ANM)内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、発呼側の交換機3において検出可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo minato−ku mita office」のイメージが示されている。該地名情報に示されているように、発信地名情報61及び着信地名情報62は、簡略化は行われずに、各交換機から得られる地名情報のすべてが使用されている。
【0037】
図7は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされていないが、ISDN加入者端末7において発信者番号の非通知設定がなされている場合(ステップB3、ステップB12)に交換機3に対して返されるNo.7方式の応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図7を参照すると、No.7方式の応答信号(ANM)内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、発呼側の交換機3において検出可能に格納された地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。該地名情報に示されているように、着信地名情報72は、簡略化されたものとなっている。
【0038】
図8は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされている場合(ステップB4、ステップB12)に交換機3に対して返されるNo.7方式の応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図8を参照すると、No.7方式の応答信号(ANM)内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、発呼側の交換機3において検出可能に格納された地名情報「FM:JPN chiba TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。該地名情報に示されているように、発信地名情報71及び着信地名情報72の双方が簡略化されている。
【0039】
図7及び図8に示した地名情報の簡略化処理は、各地名情報に含まれる空白を区切り記号として利用して、2つ目の区切り記号を基準に都道府県単位レベル(第2階層)までの表示を行って、下位の階層の地名情報の省略を行うことにより、実現している。
【0040】
再度図3、図4を参照すると、続いて、交換機4の地名情報出力手段43は、ISDN加入者端末7に向けて、地名情報を応答確認信号(CONN ACK)を送信する(ステップB14、図4のシーケンスC4参照)。
【0041】
図9は、携帯電話端末1及びISDN加入者端末7の双方において、発信者番号の非通知設定がなされていない場合(ステップB6、ステップB11)にISDN加入者端末7に対して送信されるISDNの応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図9を参照すると、ISDNの応答確認信号(CONN ACK)内の情報要素「Display」に、情報要素識別子、内容長により、ISDN加入者端末7において表示可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo minato−ku mita office」のイメージが示されている。図6と同様に、発信地名情報61及び着信地名情報62は、簡略化は行われずに、各交換機から得られる地名情報のすべてが使用されている。従って、ISDN加入者端末の利用者は、携帯電話端末1の利用者の詳細な所在地名を知ることが可能となっている。
【0042】
図10は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされていないが、ISDN加入者端末7において発信者番号の非通知設定がなされている場合又はISDN加入者端末7において、オーバーライドが設定されており、かつ、発信者番号の非通知設定がなされている場合(ステップB6、ステップB12)にISDN加入者端末7に対して送信されるISDNの応答確認信号(CONNACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図10を参照すると、ISDNの応答確認信号(CONN ACK)内の情報要素「Display」に、情報要素識別子、内容長により、ISDN加入者端末7において表示可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。図7と同様に、着信地名情報72のみが簡略化されている。従って、ISDN加入者端末の利用者は、少なくとも携帯電話端末1の利用者の詳細な所在地名を知ることが可能となっている。
【0043】
図11は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされており、かつ、ISDN加入者端末7においてオーバーライドが設定されていない場合(ステップB7、ステップB12)にISDN加入者端末7に対して送信されるISDNの応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図10を参照すると、ISDNの応答確認信号(CONN ACK)内の情報要素「Display」に、情報要素識別子、内容長により、ISDN加入者端末7において表示可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。図8と同様に、発信地名情報71及び着信地名情報72の双方が簡略化されている。従って、ISDN加入者端末7に対して、携帯電話端末1の利用者の詳細な所在地は、隠蔽されるものとなっている。
【0044】
図12は、発信側及び着信側における発信者番号通知設定の内容(通知/非通知)に応じた、発信側に返すべき発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否をテーブル化したものである。同様に、図13は、発信側及び着信側における発信者番号通知設定の内容(通知/非通知)と、着信側におけるオーバーライドの設定の有無に応じた、着信側に送信すべき発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否をテーブル化したものである。図12及び図13を対比すると、発信側の電話端末の発信番号通知設定が、非通知となっており、着信側のオーバーライド設定がなされている場合に、交換機3に対して送信される地名情報と、ISDN加入者端末7地名情報の内容が一致しない場合があることが理解される。
【0045】
再度図2を参照すると、図6乃至図8に例示される応答信号(ANM)を受け取った交換機3は、HLR10に対して、発信した携帯電話端末1が地名情報を必要とする旨設定されているか否かについての情報を確認し(ステップA4)、前記確認の結果、携帯電話端末1において地名情報を必要とする旨設定されている場合は、前記応答信号(ANM)から、交換機4から送信された応答信号(ANM)から地名情報を抽出して取り出す(ステップA5)。そして、交換機3は、地名情報とその他該呼接続に係る情報を含んだ電子メールを生成し、携帯電話端末1の利用者に知らせるべく、メールセンタ11へ送信する(ステップA6)。
【0046】
爾後、地名情報を必要とする旨の設定を行っている携帯電話端末1の利用者には、メールセンタ11から、前記電子メールの転送が行われる。これにより、携帯電話端末1の利用者は、自らが発信した相手の所在地及び相手に知らされた自らの所在地の内容等を知ることができる。もちろん、通信費用の節約等の観点から地名情報を必要としていない携帯電話端末1の利用者には、前記電子メールは、送信されないことになる。
【0047】
続いて、上記構成において、ISDN加入者端末7から携帯電話端末1に対して発信する場合の動作について説明する。図14は、発信側の交換機4における動作を示した別のフローチャートである。また、図15は、交換機3、交換機4及びISDN加入者端末7間の信号の流れを表したシーケンス図である。また、図16は、着信側の交換機3における動作を示した別のフローチャートである。
【0048】
図14を参照すると、まず、ISDN加入者端末7からの発信が行われると、交換機4は、データベース9に対して、ISDN加入者端末7(発信者側)の所在地を示す発信地名情報を問い合わせて入手する(ステップD1)。
【0049】
続いて、交換機4は、No.7網5を経由して、着信側の交換機3に対して、No.7信号のIAM信号に発信者番号通知設定情報(通知/非通知)を載せるとともに、IAM信号内の情報要素「User−to−User Information」に前記発信地名情報を載せて送信する(ステップD2、図5及び図12のシーケンスE1参照)。
【0050】
前記IAM信号を受信した、着信側の交換機3は、IAM信号から前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)と発信地名情報とを取り出して、IAM情報としてそのメモリに記憶保持するとともに、図15のシーケンス図に従って、通常の呼び出し処理を行って、携帯電話端末1からの応答信号を待つ。
【0051】
続いて図16を参照して、携帯電話端末1から基地局2を経由して応答信号が送出された場合の動作について説明する。まず、交換機3は、HLR10から基地局2に関する基地局情報と携帯電話端末1についての発信者番号通知設定情報(通知/非通知)とを入手し、データベース6に対して、前記基地局情報に対応する地名情報を問い合わせて入手する(ステップF1)。続いて、交換機3は、そのメモリに記憶保持したIAM情報から発信地名情報を取り出す(ステップF2)。
【0052】
続いて、交換機3は、交換機4に返すべき発信者宛ての発信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機3は、メモリに記憶保持しておいた前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)により、着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップF3)。ここで、発信者番号を相手に通知してよいものと設定されている場合は、交換機3は、着信者に対して通知する発信地名情報と同様に、発信者宛ての発信地名情報を簡略化せずに、入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップF4、編集されたイメージは、図6の発信者の地名情報61に準ずる)。
【0053】
一方、上記ステップF3において、発信者番号通知設定が非通知となっている場合は、交換機3は、携帯電話端末1、又は、ISDN加入者端末7のいずれかにおいて、発信者番号の通知設定が非通知となっている場合は、着信者に対して通知する発信地名情報と同様に、発信者宛ての発信地名情報を簡略化して表示するよう入手した発信地名情報を編集する(ステップF5、編集されたイメージは、図8の発信者の地名情報71に準ずる)。
【0054】
続いて、交換機3は、携帯電話端末1のメールセンタ11に対して送信する電子メールに含めるべき発信地名情報の編集処理を開始する。ここでは、上記したステップF3における判断に基いて、発信者宛ての発信地名情報と同一の内容が表示されるよう発信地名情報の編集(全表示/簡略表示)処理を行うことが原則であるが(図6と図9、図8と図11の関係に準ずる)、携帯電話端末1において、犯罪捜査等のためにオーバーライドが設定されている場合には、交換機3は、前記電子メールに含めるべき発信地名情報の簡略化処理を行わない。即ち、交換機3は、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であっても、HLR10に対して問い合わせて、着信側の携帯電話端末1について、オーバーライドが設定されているか否かを確認し(ステップF6)、前記確認の結果、着信側の携帯電話端末1においてオーバーライドが設定されている場合は、ISDN加入者端末7に対しての発信地名情報を簡略化せずに、入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップF7、編集されたイメージは、図10の発信側の地名情報61に準ずる)。従って、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であって、かつ、着信側の携帯電話端末1においてオーバーライドが設定されていない場合に限り、交換機3は、メールセンタ11に対して、発信地名情報が簡略化されている電子メールを送信できるよう入手した発信地名情報を簡略化して編集する(ステップF8)。
【0055】
上記の通り、発信地名情報の各編集処理が完了すると、続いて、交換機3は、着信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機3は、上記したステップF3における確認結果を利用して、ISDN加入者端末7において着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップF9)。ここで、ISDN加入者端末7において着信加入者への発信者番号の通知設定が通知すべきものとなっている場合は、交換機3は、発信者宛ての着信地名情報を、簡略化せずに、入手した着信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップF10、編集されたイメージは、図6、図9の着信側の地名情報62に準ずる)。
【0056】
一方、ISDN加入者端末7において、着信加入者への発信者番号の通知設定が非通知となっている場合は、交換機3は、発信者宛ての発信地名情報を、簡略化して編集する(ステップF11、編集されたイメージは、図7、図8、図10、図11の着信側の地名情報72に準ずる)。
【0057】
上記の通り、交換機4に返すべき発信地名情報並びに着信地名情報とメールセンタ11に対して送信する電子メールに含めるべき発信地名情報並びに着信地名情報との編集が完了すると、交換機3は、交換機4とメールセンタ11に対して、それぞれ前記各地名情報を送信する。より具体的には、まず、交換機3は、No.7網5を経由して、ISDN加入者端末7側の交換機4に対して、前記各地名情報を応答信号(ANM)に載せて送信する(ステップF12、図15のシーケンスE2参照)。なお、発信者番号の非通知設定等に応じて、制御される表示内容は、図6乃至図8に示したものと同様であるため、省略する。
【0058】
再度図14を参照すると、上記した応答信号(ANM)を受け取った交換機4は、前記応答信号(ANM)から、携帯電話端末1に通知したことになっている地名情報を抽出して取り出す(ステップD3)。そして、交換機4は、前記地名情報を編集し、ISDN加入者端末7に対して応答信号(CONN)に載せて送信する(ステップD4、図12のシーケンスE3参照)。これにより、ISDN加入者端末7の利用者は、自らが発信した相手の所在地及び相手に知らされた自らの所在地の内容を知ることができる。なお、発信者番号の非通知設定等に応じて、制御される送出・出力内容は、図6乃至図8に示したものと同様であるため、省略する。
【0059】
また、再度図16を参照すると、交換機3は、地名情報とその他該呼接続に係る情報を含んだ電子メールを生成して、メールセンタ11に対して送信する(ステップF13)。爾後、メールセンタ11から、前記電子メールの転送が行われて、携帯電話端末1の利用者は、発信相手の所在地及び自らの所在地の内容等を知ることができる。なお、発信者番号の通知設定情報(通知/非通知)等に応じて、制御される送出・出力内容は、図9乃至図11に示したものと同様であるため、省略する。
【0060】
なお、上記した実施例では、地名情報を積載する情報要素として、交換機間においては、ISUP(ISDN User Part)信号方式のユーザ・ユーザ情報要素「User−to−User Information」を用い、交換機とISDN加入者端末間においては、表示情報要素「Display」を用いるものとして説明したが、他の情報要素を定めてもよいことはもちろんである。
【0061】
また、上記した実施例における携帯電話端末側の交換機3は、ゲートウェイ機能を持つものとして説明したが、ゲートウェイ機能が分離されていても同様である。
【0062】
続いて、本発明の交換機が固定電話端末間の通話においても、用いることができることを説明すべく、本発明の第2の実施例について、図面を参照して説明する。本実施例は、上記した第1の実施例における交換機3側の電話端末が携帯電話端末でなく、アナログ加入者端末を用いている点を除いては、上記した第1の実施例と略同様であるため、共通する部分は省略して、説明する。
【0063】
図17は、本実施例の装置構成を示したブロック図である。図17を参照すると、交換機3は、アナログ加入者端末8の属する電話網側の交換機であって、アナログ加入者端末8と、アナログ加入者端末8毎に所在地を示す地名情報及び属性情報(オーバーライドの設定を含む)等を記憶保持するデータベース9と、通話記録自動回答システム12とに接続されている。交換機4は、上記した第1の実施例の構成と同様である。
【0064】
通話記録自動回答システム12は、特定のアクセスコードへ電話することによりアクセス可能なシステムであって、アナログ加入者端末8を含む電話端末からのPB(Push Button)信号等による操作要求を受け付けて、通話記録を自動音声送出、ファクシミリ送信等により自動回答する。
【0065】
続いて、上記構成において、ISDN加入者端末7からアナログ加入者端末8に対して発信する場合の動作について説明する。まず、ISDN加入者端末7からの発信が行われ、発信側の交換機4が、データベース9から発信地名情報を入手し、該発信地名情報を含んだIAM信号を送信するまでの処理は、上記した第1の実施例の発信側をISDN加入者端末とした場合と略同様である(図14のステップD1、D2参照)。
【0066】
また、着信側の交換機3が、通常の呼処理を行った後、そのメモリに記憶保持したIAM情報に基いて行う発信地名の編集処理も、上記した第1の実施例の着信側をISDN加入者端末とした場合と略同様である(図4のステップB1〜B14参照)が、ステップB14において、着信電話端末が、アナログ加入者端末8の場合は、ISDN加入者端末7の場合と異なり応答信号(CONN)や応答確認信号(CONN ACK)等で地名情報を通知することができない。そのため、本実施例では、編集した地名情報を含んだ通話記録を、通話記録自動回答システム12に対して送信するものとする。これにより、アナログ加入者端末8の加入者は、別途通話記録自動回答システム12にアクセスすることによって、必要な地名情報を入手することが可能となる。
【0067】
また、アナログ加入者端末8からISDN加入者端末7に対して発信する場合の動作は、上記と略同様の動作であるため、省略するが、この場合は、着信側のISDN加入者は、通話記録自動回答システム12へのアクセスのみならず、応答確認信号(CONN ACK)等によりもたらされるISDN加入者端末8における表示内容によっても、地名情報を入手することが可能である。
【0068】
以上、上記した各実施例では、着呼側の交換機が、着信者に対して表示する地名情報を、発呼側の交換機に対しても返送し、発信側の電話端末に表示させるものとして説明を行ったが、発信者に対して表示するための機能を省いてもよい。
【0069】
また、上記した各実施例では、携帯電話端末とISDN加入者端末との組合せ、並びに、ISDN加入者端末とアナログ加入者端末との組合せの例を挙げて、説明を行ったが、例えば、同種の電話端末との組合せや携帯電話端末とアナログ加入者端末との組合せといった上記した以外の組合せによっても同様の作用効果を奏することはもちろんである。
【0070】
また、上記した各実施例において、交換機に、局コードと該局コードに応じた地名情報を関連付けて記憶保持するデータベースを接続するとともに、電話端末の発信者番号に含まれる局コードに基いて、該データベースから、地名情報を取得する地名情報決定手段を備えることも、好ましい変形である。この場合、他の地名情報送出機能を持たない交換機に接続された電話端末との通話においても、該局コードに基いて、地名情報を表示させることが可能となる。また、上記した実施例における各データベースに上記した局番コード変換テーブル等を持たせてもよい。
【0071】
また、上記した各実施例では、地名情報として、都道府県、市区町村といった行政区画を用いたものを挙げて説明したが、行政区画をまとめた地名概念を設けてもよいし、基地局情報や局番コードに準じたその他の地理的区分を用いてもよい。また、地名情報の簡略化処理は、空白を区切り記号として用いて、都道府県レベルまでを表示するものとして説明したが、該構成は特に限定するものではない。
【0072】
また、上記した各実施例では、電話端末の属性情報として、オーバーライドの設定有無を取り上げたが、このほか、電話端末の利用者の属するグループ(部署、家族等をもちろん含む)や階層(職制、親子関係を含む)に基いて、制御を行わせてもよい。また、着信側の電話端末におけるオーバーライドの設定有無によって、着信地名情報及び発信側に対する発信地名情報の編集処理は、特に行わないものとして、説明したが、犯罪捜査上等の観点から、発信者側に対する地名情報の送信を行わない等の制御を加えてもよい。
【0073】
また、上記した各実施例では、固定電話端末側の交換機は、加入者端末や通話記録自動回答システムに対して地名情報を送信するものとして説明を行ったが、固定電話端末に、電話回線の発信記録や着信記録を電子メールで即時で受け取る機能等が実装されている場合は、上記した携帯電話端末側の交換機と同様に、地名情報を含んだ電子メールを生成して、メールセンタに送信する方式を採用してもよい。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、特段の操作を行わなくとも、利用者に対して、通話相手の凡その所在地に係る情報を提供することが可能となる。その理由は、電話網側に地名情報を伝達させる構成を採用したことにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成の一例を示したブロック図である。
【図2】発信側の交換機における動作を示したフローチャートである。
【図3】着信側の交換機における動作を示したフローチャートである。
【図4】交換機から送受信される信号の流れを表したシーケンス図である。
【図5】IAM信号の構成と、発信地名情報のイメージとを表した図である。
【図6】発信側の交換機に返される応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。
【図7】発信側の交換機に返される応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図8】発信側の交換機に返される応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図9】ISDN加入者端末に送信される応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。
【図10】ISDN加入者端末に送信される応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図11】ISDN加入者端末に送信される応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図12】発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否を示したテーブルである。
【図13】発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否を示した別のテーブルである。
【図14】発信側の交換機における動作を示した別のフローチャートである。
【図15】交換機から送受信される信号の流れを表した別のシーケンス図である。
【図16】着信側の交換機における動作を示した別のフローチャートである。
【図17】本発明の装置構成の別の一例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯電話端末
2 基地局
3、4 交換機
5 No.7網
6、9 データベース
7 ISDN加入者端末
8 アナログ加入者端末
10 HLR
11 メールセンタ
12 通話記録自動回答システム
61 発信地名情報(全表示)
62 着信地名情報(全表示)
71 発信地名情報(簡略表示)
72 着信地名情報(簡略表示)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話システムにおける交換機及びプログラムに関し、特に、電話の発着信者が、相手の所在地を確認できる機能を提供する交換機及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電話通信サービス事業者による発信者番号通知サービスが広く普及している。
しかしながら、発信者番号通知サービスでは相手の電話番号を知ることが可能であるが、相手が携帯電話等の移動体電話の場合は、相手の局番コードからその所在地を推測できるものではなく、相手の所在地を知ることは不可能である。
【0003】
一方、移動体電話網のホーム・ロケーション・レジスタ(以下、「HLR」という)に登録される基地局情報や、GPS(Global Positioning System)を利用して、移動体電話の所在地を特定して、これを求める者に提供するシステムが知られている。例えば、特開平11−306491号公報には、上記した方式に加えて携帯電話等の移動局から得られる付近の音や画像のデータを収集させて、位置情報とともに提供する位置情報提供システムが紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した公報等に記載された位置情報提供システムを利用するためには、携帯電話等の電話番号等を、予め位置情報提供システム側に登録する必要があり、また、位置情報の提供を受ける場合には、通話操作とは別に、そのための操作をしなければならないという煩わしさがある。とりわけ、呼出中や通話中に、発信者の所在地を知るためだけに、上記した位置情報提供システムへのアクセス・操作を行うことは、煩雑である。
【0005】
ところで、電話がかかってきた場合、その発信者がいかなる場所に所在するのか、或いは、電話をかけた場合においても、着信者がいかなる場所に所在するのかといった、相手の所在地に係る情報を知ることができれば便利である。例えば、通話中において、電話の用件に気を取られる等して、相手の所在地を確認することを失念してしまう場合や、相手との関係上、相手の所在地を聞きたくても聞けない場合も多い。また、移動体電話においては、自己又は相手の所在地によっては割高なローミング・サービスが適用されること等から、相手の所在地を知ることで、利用者は、より経済的な通信手段を選択することができる。
【0006】
また、携帯電話、特にプリペイド式の携帯電話が、その匿名性を利用して、犯罪行為の道具として悪用されている事実に照らせば、こうした携帯電話等の使用場所の範囲を狭めることができれば、犯人逮捕や犯罪の抑止にもつながるものと考える。
【0007】
従って、本発明は、上記の通り相手の所在地に係る情報を通知するサービスの提供を実現すべくなされたものであって、その目的とするところは、電話の発着信者に対して、相手の所在地に係る情報を提供する交換機及び電話交換システム並びにプログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段を提供する本発明の第1の視点によれば、自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機であって、電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、前記地名情報登録手段から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、前記地名情報を局間信号に載せて、着呼側の交換機に対して送出する手段と、を備えたこと、を特徴とする交換機、並びに、他の交換機から前記地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記局間信号から前記地名情報を抽出する手段と、前記地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備えたことを特徴とする交換機が提供される。
【0009】
もちろん、上記した各交換機に、上記した交換機の前記地名情報の送信/受信手段の双方を備えることで、双方向での地名情報の伝達処理が可能となる。また、該交換機は、前記地名情報登録手段から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得して、前記自装置側の地名情報と前記他の交換機から受信した地名情報とを含んだ局間信号を、送出するものとして、自装置側の電話端末に送信する地名情報と同様の地名情報を発信側の交換機に返す構成を採用してもよい。
【0010】
上記した各交換機の地名情報登録手段として、第1に、電話通信サービス事業者等が設置する固定電話端末毎に所在地を示す地名情報を記憶保持する加入者データベースを用いることができる。また第2に、上記した各交換機の地名情報登録手段として、移動体電話通信サービス事業者等が設置するホーム・ロケーション・レジスタと、前記ホーム・ロケーション・レジスタに記憶保持される基地局情報と地名情報とを関連付けて記憶保持するデータベースとの組合せを用いることができる。また、上記した各交換機に、局コードと該局コードに対応する地名情報を関連付けて記憶保持するデータベースを接続し、更に、他の交換機からの局間信号に、前記地名情報が含まれていない場合に、前記局間信号に含まれる発信者番号の局コードに基いて、前記データベースから、地名情報を取得させることも好ましい。
【0011】
また、上記した各電話端末に対する前記各地名情報の送信は、前記各交換機が、前記各電話端末に対する信号の情報要素に前記地名情報を格納することによって行うこととしてもよく、前記各地名情報を含んだ電子メールを生成し、自装置側のメールセンタに対して、該電話端末の利用者に宛てた前記電子メールを送信することとしてもよい。また、上記した各交換機が、通話記録自動回答システム等の、認証情報を入力してアクセスする加入者に対して、各加入者の通話記録を提供する通話記録提供手段に接続する場合は、前記各電話端末に対する前記各地名情報の送信に代えて、前記各地名情報を含んだ通話記録を、前記通話記録提供手段に対して送信することとしてもよい。
【0012】
また、上記した各交換機において、発信元の電話端末の発信者番号通知設定の内容や、自装置側の電話端末の発信者番号通知設定の内容に応じて、前記地名情報を簡略化する手段を備えて、地名情報の表示制御を行わせることも好ましい。
更に、上記した各交換機における前記地名情報の簡略化を行う条件として、自装置側の電話端末の属性情報を参照するものとすることも好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施の形態について、説明する。本発明の交換機は、その好ましい一実施の形態において、ホーム・ロケーション・レジスタ、加入者情報データベース等の地名情報登録手段から発呼する、或いは、着呼側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、前記地名情報を局間信号に載せて、他の交換機に対して送出する手段と、他の交換機から前記地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記局間信号から前記地名情報を抽出する手段と、前記地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備えている。そして、該交換機を、通信網を介して、相互に接続して用いる(図1参照)。
【0014】
その作用は、発呼する電話端末から発信がなされると、該発呼する電話端末側の交換機が、前記地名情報登録手段から該電話端末の地名情報を取得して、該地名情報を含んだ局間信号を、着呼側の交換機に対して送出する。着呼側の交換機は、前記局間信号から前記地名情報を抽出し、更に、該地名情報を、着呼側の電話端末に対する信号の情報要素に格納して、送信する。
【0015】
このようにして出力される地名情報を参照することで、着信者は発信者の凡その所在地を確認することが可能となる。特に、相手が携帯電話端末からかけてきた場合であっても、着信側にて、その所在地を確認することができる。また、着信側の交換機が、着信側の地名情報を発信側の交換機に対して、返すものとすれば、発信者が携帯電話端末に対して発信した場合であっても、着信者の凡その所在地を確認することができる。
【0016】
また、本発明の交換機を利用することで、企業等においては、営業その他で出かけている者が実際にどこにいるかを確認することができる。また、発信者の凡その所在地が特定可能であるため、携帯電話端末を悪用した犯罪の抑止効果も期待できる。
【0017】
【実施例】
続いて、本発明の第1の実施例について、図面を参照して、詳細に説明する。
図1は、本発明の装置構成の一例を示したブロック図である。図1を参照すると、携帯電話網側の交換機3と、ISDN網側の交換機4とを、局間信号としてNo.7共通線信号方式(SS7、以下「No.7方式」という)を採用するNo.7網5を介して接続した構成が示されている。
【0018】
交換機3は、携帯電話端末1の属する携帯電話網側の交換機をなすコンピュータにより構成され、基地局2と、各携帯電話端末1の基地局情報や各種設定を記憶保持するHLR(ホーム・ロケーション・レジスタ)10と、基地局情報と地名情報を関連付けて記憶保持するデータベース6と、自局側の電話端末のメールセンタ11とに接続されている。
【0019】
一方、交換機4は、ISDN加入者端末7の属する網側の交換機をなすコンピュータにより構成され、ISDN加入者端末毎に所在地を示す地名情報及び属性情報(オーバーライドの設定を含む)等を記憶保持するデータベース9に接続されている。
【0020】
なお、以下、オーバーライドの設定とは、発信側の発信者番号通知設定が非通知であっても、該設定を無視ないし無効化して、発信者番号等の発信側の情報を取得できる権限の有無を示すものとして説明する。
【0021】
各交換機3、4は、HLR10とデータベース6との組合せ、或いは、データベース9により構成される地名情報登録手段から自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得して、前記地名情報を情報要素に格納したNo.7方式の信号を、他の交換機に対して送出する機能と、前記地名情報を含んだNo.7方式の局間信号から前記地名情報を抽出する機能と、前記抽出された地名情報を含んだ情報を、メールセンタ11やISDN加入者端末7に対して送信する機能と、発信者番号通知設定の内容(通知/非通知)と、ISDN加入者端末7におけるオーバーライドの設定の有無に応じて、前記抽出された地名情報を、編集する機能とを、備えている。
【0022】
地名情報は、発呼する電話端末の所在地を示した発信地名情報(FM:)と、着呼する電話端末の所在地を示した着信地名情報(TO:)とからなっている(図6参照)。
【0023】
続いて、上記構成による本実施例の動作について詳細に説明する。まず、始めに、携帯電話端末1からISDN加入者端末7に対して発信する場合の動作について説明する。図2は、発呼側の交換機3における動作を示したフローチャートであり、図3は、着呼側の交換機4における動作を示したフローチャートであり、図4は、交換機3、交換機4及びISDN加入者端末7間の信号の流れを表したシーケンス図である。
【0024】
図2を参照すると、まず、携帯電話端末1からの発信が行われると、交換機3は、携帯電話端末1からの発信を認識し、更に、基地局2を介した発信であると判断すると、HLR10から基地局2に関する基地局情報と携帯電話端末1についての発信者番号通知設定情報(通知/非通知)とを入手する(ステップA1)。続いて、交換機3は、データベース6に対して、前記基地局情報に対応する発信地名情報を問い合わせて入手する(ステップA2)。
【0025】
続いて、交換機3は、No.7網5を経由して、着呼側の交換機4に対して、No.7信号のIAM信号に前記発信者番号の発信者番号通知設定情報(通知/非通知)を載せるとともに、IAM信号内の情報要素「User−to−User Information」に前記発信地名情報を載せて送出する(ステップA3、図4のシーケンスC1参照)。
【0026】
図5は、No.7方式のIAM信号の構成と、発信地名情報のイメージとを表した図である。図5を参照すると、No.7方式のIAM信号内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、着信側の交換機4において検出可能に格納された発信地名情報「JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km」のイメージが示されている。
【0027】
前記IAM信号を受信した着信側の交換機4は、IAM信号から前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)と発信地名情報とを取り出して、IAM情報としてそのメモリに記憶保持するとともに、図4のシーケンス図に従って、呼状態を遷移し、ISDN加入者端末7からの応答信号(CONN)を待つ。
【0028】
続いて図3を参照して、ISDN加入者端末7から応答信号(CONN)が送出された場合の動作について説明する。まず、交換機4は、ISDN加入者端末7からの応答信号(CONN)を受信する(図4のシーケンスC2参照)と、メモリに記憶保持しておいたIAM情報から発信地名情報を抽出する(ステップB1)。
【0029】
続いて、交換機4は、交換機3に返すべき発信者宛ての発信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機4は、メモリに記憶保持しておいた前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)により、着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップB2)。ここで、発信者番号を相手に通知してよいものと設定されている場合は、交換機4は、着信側のISDN加入者端末に対して送信する発信地名情報と同様に、発信者宛ての発信地名情報を、簡略化せずに入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップB3、図6、図7の発信側の地名情報61参照)。
【0030】
一方、上記ステップB2において、発信者番号通知設定が非通知となっている場合は、交換機4は、着信者に対して通知する発信地名情報と同様に、発信者宛ての入手した発信地名情報を簡略化して表示するよう編集する(ステップB4、図8の発信側の地名情報71参照)。
【0031】
続いて、交換機4は、ISDN加入者端末7に対して送信する発信地名情報の編集処理を開始する。ここでは、上記したステップB2における判断に基いて、発信者宛ての発信地名情報と同一の内容が表示されるよう入手した発信地名情報の編集(簡略化なし/簡略化)処理を行うことが原則であるが(図6と図9、図8と図11参照)、ISDN加入者端末7において犯罪捜査等のためにオーバーライドが設定されている場合には、交換機4は、ISDN加入者端末7に対して送信する発信地名情報を簡略化せずに表示するよう、入手した発信地名情報を編集する。即ち、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であっても、交換機4は、データベース9を参照して、着信側のISDN加入者端末7において、オーバーライドが設定されているか否かを確認し(ステップB5)、前記確認の結果、着信側のISDN加入者端末7においてオーバーライドが設定されている場合は、ISDN加入者端末7に対しての発信地名情報を、簡略化せずに表示するよう、入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップB6、図10の発信地名情報61参照)。従って、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であって、かつ、着信側のISDN加入者端末7においてオーバーライドが設定されていない場合に限り、交換機4は、ISDN加入者端末7に対する発信地名情報を簡略化して表示するよう、入手した発信地名情報を編集する(ステップB7)。
【0032】
上記の通り、発信地名情報の各編集処理が完了すると、続いて、交換機4は、ISDN加入者端末7の所在地を示す着信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機4は、データベース9に対して、着信加入者であるISDN加入者端末7の地名情報を問い合わせて入手する(ステップB8)。ここでは、例えば、ISDN加入者端末7について、データベース9に登録された、「JPN tokyo minato−ku mita office」が入手できたものとして、以下、説明を続ける。
【0033】
続いて、交換機4は、上記したステップB2における確認結果を利用して、携帯電話端末1において着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップB9)。ここで、携帯電話端末1において着信加入者に対して発信者番号を通知してよいものとされている場合は、交換機4は、続いて、ISDN加入者端末7も発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップB10)。前記確認の結果、ISDN加入者端末7も、相手に対して発信者番号を通知してよいものとされている場合は、交換機4は、着信地名情報を、簡略化せずに表示するよう、入手できた着信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップB11、図6、図9の着信側の地名情報62参照)。
【0034】
一方、携帯電話端末1、又は、ISDN加入者端末7のいずれかにおいて、発信者番号の通知設定が非通知となっている場合は、交換機4は、着信地名情報を簡略化して表示するよう、入手した着信地名情報を編集する(ステップB12、図7、図8、図10、図11の着信側の地名情報72参照)。
【0035】
上記の通り、交換機3に返すべき発信地名情報並びに着信地名情報とISDN加入者端末7に送信する発信地名情報並びに着信地名情報との編集が完了すると、交換機4は、交換機3とISDN加入者端末7にそれぞれ、前記各地名情報を信号に載せて送信する。より具体的には、まず、交換機4は、No.7網5を経由して、携帯電話端末1側の交換機3に対して、前記各地名情報を応答信号(ANM)に載せて送信する(ステップB13、図4のシーケンスC3参照)。
【0036】
図6は、携帯電話端末1及びISDN加入者端末7の双方において、発信者番号の非通知設定がなされていない場合(ステップB3、ステップB11)に交換機3に対して返されるNo.7方式の応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図6を参照すると、No.7方式の応答信号(ANM)内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、発呼側の交換機3において検出可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo minato−ku mita office」のイメージが示されている。該地名情報に示されているように、発信地名情報61及び着信地名情報62は、簡略化は行われずに、各交換機から得られる地名情報のすべてが使用されている。
【0037】
図7は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされていないが、ISDN加入者端末7において発信者番号の非通知設定がなされている場合(ステップB3、ステップB12)に交換機3に対して返されるNo.7方式の応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図7を参照すると、No.7方式の応答信号(ANM)内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、発呼側の交換機3において検出可能に格納された地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。該地名情報に示されているように、着信地名情報72は、簡略化されたものとなっている。
【0038】
図8は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされている場合(ステップB4、ステップB12)に交換機3に対して返されるNo.7方式の応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図8を参照すると、No.7方式の応答信号(ANM)内の情報要素「User−to−User Information」に、ユーザ・ユーザ情報識別子、内容長、プロトコル識別子により、発呼側の交換機3において検出可能に格納された地名情報「FM:JPN chiba TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。該地名情報に示されているように、発信地名情報71及び着信地名情報72の双方が簡略化されている。
【0039】
図7及び図8に示した地名情報の簡略化処理は、各地名情報に含まれる空白を区切り記号として利用して、2つ目の区切り記号を基準に都道府県単位レベル(第2階層)までの表示を行って、下位の階層の地名情報の省略を行うことにより、実現している。
【0040】
再度図3、図4を参照すると、続いて、交換機4の地名情報出力手段43は、ISDN加入者端末7に向けて、地名情報を応答確認信号(CONN ACK)を送信する(ステップB14、図4のシーケンスC4参照)。
【0041】
図9は、携帯電話端末1及びISDN加入者端末7の双方において、発信者番号の非通知設定がなされていない場合(ステップB6、ステップB11)にISDN加入者端末7に対して送信されるISDNの応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図9を参照すると、ISDNの応答確認信号(CONN ACK)内の情報要素「Display」に、情報要素識別子、内容長により、ISDN加入者端末7において表示可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo minato−ku mita office」のイメージが示されている。図6と同様に、発信地名情報61及び着信地名情報62は、簡略化は行われずに、各交換機から得られる地名情報のすべてが使用されている。従って、ISDN加入者端末の利用者は、携帯電話端末1の利用者の詳細な所在地名を知ることが可能となっている。
【0042】
図10は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされていないが、ISDN加入者端末7において発信者番号の非通知設定がなされている場合又はISDN加入者端末7において、オーバーライドが設定されており、かつ、発信者番号の非通知設定がなされている場合(ステップB6、ステップB12)にISDN加入者端末7に対して送信されるISDNの応答確認信号(CONNACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図10を参照すると、ISDNの応答確認信号(CONN ACK)内の情報要素「Display」に、情報要素識別子、内容長により、ISDN加入者端末7において表示可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba kashiwa−shi asahi−cho 2km TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。図7と同様に、着信地名情報72のみが簡略化されている。従って、ISDN加入者端末の利用者は、少なくとも携帯電話端末1の利用者の詳細な所在地名を知ることが可能となっている。
【0043】
図11は、携帯電話端末1において発信者番号の非通知設定がなされており、かつ、ISDN加入者端末7においてオーバーライドが設定されていない場合(ステップB7、ステップB12)にISDN加入者端末7に対して送信されるISDNの応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。図10を参照すると、ISDNの応答確認信号(CONN ACK)内の情報要素「Display」に、情報要素識別子、内容長により、ISDN加入者端末7において表示可能に格納された各地名情報「FM:JPN chiba TO:JPN tokyo」のイメージが示されている。図8と同様に、発信地名情報71及び着信地名情報72の双方が簡略化されている。従って、ISDN加入者端末7に対して、携帯電話端末1の利用者の詳細な所在地は、隠蔽されるものとなっている。
【0044】
図12は、発信側及び着信側における発信者番号通知設定の内容(通知/非通知)に応じた、発信側に返すべき発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否をテーブル化したものである。同様に、図13は、発信側及び着信側における発信者番号通知設定の内容(通知/非通知)と、着信側におけるオーバーライドの設定の有無に応じた、着信側に送信すべき発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否をテーブル化したものである。図12及び図13を対比すると、発信側の電話端末の発信番号通知設定が、非通知となっており、着信側のオーバーライド設定がなされている場合に、交換機3に対して送信される地名情報と、ISDN加入者端末7地名情報の内容が一致しない場合があることが理解される。
【0045】
再度図2を参照すると、図6乃至図8に例示される応答信号(ANM)を受け取った交換機3は、HLR10に対して、発信した携帯電話端末1が地名情報を必要とする旨設定されているか否かについての情報を確認し(ステップA4)、前記確認の結果、携帯電話端末1において地名情報を必要とする旨設定されている場合は、前記応答信号(ANM)から、交換機4から送信された応答信号(ANM)から地名情報を抽出して取り出す(ステップA5)。そして、交換機3は、地名情報とその他該呼接続に係る情報を含んだ電子メールを生成し、携帯電話端末1の利用者に知らせるべく、メールセンタ11へ送信する(ステップA6)。
【0046】
爾後、地名情報を必要とする旨の設定を行っている携帯電話端末1の利用者には、メールセンタ11から、前記電子メールの転送が行われる。これにより、携帯電話端末1の利用者は、自らが発信した相手の所在地及び相手に知らされた自らの所在地の内容等を知ることができる。もちろん、通信費用の節約等の観点から地名情報を必要としていない携帯電話端末1の利用者には、前記電子メールは、送信されないことになる。
【0047】
続いて、上記構成において、ISDN加入者端末7から携帯電話端末1に対して発信する場合の動作について説明する。図14は、発信側の交換機4における動作を示した別のフローチャートである。また、図15は、交換機3、交換機4及びISDN加入者端末7間の信号の流れを表したシーケンス図である。また、図16は、着信側の交換機3における動作を示した別のフローチャートである。
【0048】
図14を参照すると、まず、ISDN加入者端末7からの発信が行われると、交換機4は、データベース9に対して、ISDN加入者端末7(発信者側)の所在地を示す発信地名情報を問い合わせて入手する(ステップD1)。
【0049】
続いて、交換機4は、No.7網5を経由して、着信側の交換機3に対して、No.7信号のIAM信号に発信者番号通知設定情報(通知/非通知)を載せるとともに、IAM信号内の情報要素「User−to−User Information」に前記発信地名情報を載せて送信する(ステップD2、図5及び図12のシーケンスE1参照)。
【0050】
前記IAM信号を受信した、着信側の交換機3は、IAM信号から前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)と発信地名情報とを取り出して、IAM情報としてそのメモリに記憶保持するとともに、図15のシーケンス図に従って、通常の呼び出し処理を行って、携帯電話端末1からの応答信号を待つ。
【0051】
続いて図16を参照して、携帯電話端末1から基地局2を経由して応答信号が送出された場合の動作について説明する。まず、交換機3は、HLR10から基地局2に関する基地局情報と携帯電話端末1についての発信者番号通知設定情報(通知/非通知)とを入手し、データベース6に対して、前記基地局情報に対応する地名情報を問い合わせて入手する(ステップF1)。続いて、交換機3は、そのメモリに記憶保持したIAM情報から発信地名情報を取り出す(ステップF2)。
【0052】
続いて、交換機3は、交換機4に返すべき発信者宛ての発信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機3は、メモリに記憶保持しておいた前記発信者番号通知設定情報(通知/非通知)により、着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップF3)。ここで、発信者番号を相手に通知してよいものと設定されている場合は、交換機3は、着信者に対して通知する発信地名情報と同様に、発信者宛ての発信地名情報を簡略化せずに、入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップF4、編集されたイメージは、図6の発信者の地名情報61に準ずる)。
【0053】
一方、上記ステップF3において、発信者番号通知設定が非通知となっている場合は、交換機3は、携帯電話端末1、又は、ISDN加入者端末7のいずれかにおいて、発信者番号の通知設定が非通知となっている場合は、着信者に対して通知する発信地名情報と同様に、発信者宛ての発信地名情報を簡略化して表示するよう入手した発信地名情報を編集する(ステップF5、編集されたイメージは、図8の発信者の地名情報71に準ずる)。
【0054】
続いて、交換機3は、携帯電話端末1のメールセンタ11に対して送信する電子メールに含めるべき発信地名情報の編集処理を開始する。ここでは、上記したステップF3における判断に基いて、発信者宛ての発信地名情報と同一の内容が表示されるよう発信地名情報の編集(全表示/簡略表示)処理を行うことが原則であるが(図6と図9、図8と図11の関係に準ずる)、携帯電話端末1において、犯罪捜査等のためにオーバーライドが設定されている場合には、交換機3は、前記電子メールに含めるべき発信地名情報の簡略化処理を行わない。即ち、交換機3は、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であっても、HLR10に対して問い合わせて、着信側の携帯電話端末1について、オーバーライドが設定されているか否かを確認し(ステップF6)、前記確認の結果、着信側の携帯電話端末1においてオーバーライドが設定されている場合は、ISDN加入者端末7に対しての発信地名情報を簡略化せずに、入手した発信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップF7、編集されたイメージは、図10の発信側の地名情報61に準ずる)。従って、発信者側において発信者番号の非通知設定がなされている場合であって、かつ、着信側の携帯電話端末1においてオーバーライドが設定されていない場合に限り、交換機3は、メールセンタ11に対して、発信地名情報が簡略化されている電子メールを送信できるよう入手した発信地名情報を簡略化して編集する(ステップF8)。
【0055】
上記の通り、発信地名情報の各編集処理が完了すると、続いて、交換機3は、着信地名情報の編集処理を開始する。まず、交換機3は、上記したステップF3における確認結果を利用して、ISDN加入者端末7において着信加入者への発信者番号の非通知設定がなされているか否かを確認する(ステップF9)。ここで、ISDN加入者端末7において着信加入者への発信者番号の通知設定が通知すべきものとなっている場合は、交換機3は、発信者宛ての着信地名情報を、簡略化せずに、入手した着信地名情報のすべてを用いて編集する(ステップF10、編集されたイメージは、図6、図9の着信側の地名情報62に準ずる)。
【0056】
一方、ISDN加入者端末7において、着信加入者への発信者番号の通知設定が非通知となっている場合は、交換機3は、発信者宛ての発信地名情報を、簡略化して編集する(ステップF11、編集されたイメージは、図7、図8、図10、図11の着信側の地名情報72に準ずる)。
【0057】
上記の通り、交換機4に返すべき発信地名情報並びに着信地名情報とメールセンタ11に対して送信する電子メールに含めるべき発信地名情報並びに着信地名情報との編集が完了すると、交換機3は、交換機4とメールセンタ11に対して、それぞれ前記各地名情報を送信する。より具体的には、まず、交換機3は、No.7網5を経由して、ISDN加入者端末7側の交換機4に対して、前記各地名情報を応答信号(ANM)に載せて送信する(ステップF12、図15のシーケンスE2参照)。なお、発信者番号の非通知設定等に応じて、制御される表示内容は、図6乃至図8に示したものと同様であるため、省略する。
【0058】
再度図14を参照すると、上記した応答信号(ANM)を受け取った交換機4は、前記応答信号(ANM)から、携帯電話端末1に通知したことになっている地名情報を抽出して取り出す(ステップD3)。そして、交換機4は、前記地名情報を編集し、ISDN加入者端末7に対して応答信号(CONN)に載せて送信する(ステップD4、図12のシーケンスE3参照)。これにより、ISDN加入者端末7の利用者は、自らが発信した相手の所在地及び相手に知らされた自らの所在地の内容を知ることができる。なお、発信者番号の非通知設定等に応じて、制御される送出・出力内容は、図6乃至図8に示したものと同様であるため、省略する。
【0059】
また、再度図16を参照すると、交換機3は、地名情報とその他該呼接続に係る情報を含んだ電子メールを生成して、メールセンタ11に対して送信する(ステップF13)。爾後、メールセンタ11から、前記電子メールの転送が行われて、携帯電話端末1の利用者は、発信相手の所在地及び自らの所在地の内容等を知ることができる。なお、発信者番号の通知設定情報(通知/非通知)等に応じて、制御される送出・出力内容は、図9乃至図11に示したものと同様であるため、省略する。
【0060】
なお、上記した実施例では、地名情報を積載する情報要素として、交換機間においては、ISUP(ISDN User Part)信号方式のユーザ・ユーザ情報要素「User−to−User Information」を用い、交換機とISDN加入者端末間においては、表示情報要素「Display」を用いるものとして説明したが、他の情報要素を定めてもよいことはもちろんである。
【0061】
また、上記した実施例における携帯電話端末側の交換機3は、ゲートウェイ機能を持つものとして説明したが、ゲートウェイ機能が分離されていても同様である。
【0062】
続いて、本発明の交換機が固定電話端末間の通話においても、用いることができることを説明すべく、本発明の第2の実施例について、図面を参照して説明する。本実施例は、上記した第1の実施例における交換機3側の電話端末が携帯電話端末でなく、アナログ加入者端末を用いている点を除いては、上記した第1の実施例と略同様であるため、共通する部分は省略して、説明する。
【0063】
図17は、本実施例の装置構成を示したブロック図である。図17を参照すると、交換機3は、アナログ加入者端末8の属する電話網側の交換機であって、アナログ加入者端末8と、アナログ加入者端末8毎に所在地を示す地名情報及び属性情報(オーバーライドの設定を含む)等を記憶保持するデータベース9と、通話記録自動回答システム12とに接続されている。交換機4は、上記した第1の実施例の構成と同様である。
【0064】
通話記録自動回答システム12は、特定のアクセスコードへ電話することによりアクセス可能なシステムであって、アナログ加入者端末8を含む電話端末からのPB(Push Button)信号等による操作要求を受け付けて、通話記録を自動音声送出、ファクシミリ送信等により自動回答する。
【0065】
続いて、上記構成において、ISDN加入者端末7からアナログ加入者端末8に対して発信する場合の動作について説明する。まず、ISDN加入者端末7からの発信が行われ、発信側の交換機4が、データベース9から発信地名情報を入手し、該発信地名情報を含んだIAM信号を送信するまでの処理は、上記した第1の実施例の発信側をISDN加入者端末とした場合と略同様である(図14のステップD1、D2参照)。
【0066】
また、着信側の交換機3が、通常の呼処理を行った後、そのメモリに記憶保持したIAM情報に基いて行う発信地名の編集処理も、上記した第1の実施例の着信側をISDN加入者端末とした場合と略同様である(図4のステップB1〜B14参照)が、ステップB14において、着信電話端末が、アナログ加入者端末8の場合は、ISDN加入者端末7の場合と異なり応答信号(CONN)や応答確認信号(CONN ACK)等で地名情報を通知することができない。そのため、本実施例では、編集した地名情報を含んだ通話記録を、通話記録自動回答システム12に対して送信するものとする。これにより、アナログ加入者端末8の加入者は、別途通話記録自動回答システム12にアクセスすることによって、必要な地名情報を入手することが可能となる。
【0067】
また、アナログ加入者端末8からISDN加入者端末7に対して発信する場合の動作は、上記と略同様の動作であるため、省略するが、この場合は、着信側のISDN加入者は、通話記録自動回答システム12へのアクセスのみならず、応答確認信号(CONN ACK)等によりもたらされるISDN加入者端末8における表示内容によっても、地名情報を入手することが可能である。
【0068】
以上、上記した各実施例では、着呼側の交換機が、着信者に対して表示する地名情報を、発呼側の交換機に対しても返送し、発信側の電話端末に表示させるものとして説明を行ったが、発信者に対して表示するための機能を省いてもよい。
【0069】
また、上記した各実施例では、携帯電話端末とISDN加入者端末との組合せ、並びに、ISDN加入者端末とアナログ加入者端末との組合せの例を挙げて、説明を行ったが、例えば、同種の電話端末との組合せや携帯電話端末とアナログ加入者端末との組合せといった上記した以外の組合せによっても同様の作用効果を奏することはもちろんである。
【0070】
また、上記した各実施例において、交換機に、局コードと該局コードに応じた地名情報を関連付けて記憶保持するデータベースを接続するとともに、電話端末の発信者番号に含まれる局コードに基いて、該データベースから、地名情報を取得する地名情報決定手段を備えることも、好ましい変形である。この場合、他の地名情報送出機能を持たない交換機に接続された電話端末との通話においても、該局コードに基いて、地名情報を表示させることが可能となる。また、上記した実施例における各データベースに上記した局番コード変換テーブル等を持たせてもよい。
【0071】
また、上記した各実施例では、地名情報として、都道府県、市区町村といった行政区画を用いたものを挙げて説明したが、行政区画をまとめた地名概念を設けてもよいし、基地局情報や局番コードに準じたその他の地理的区分を用いてもよい。また、地名情報の簡略化処理は、空白を区切り記号として用いて、都道府県レベルまでを表示するものとして説明したが、該構成は特に限定するものではない。
【0072】
また、上記した各実施例では、電話端末の属性情報として、オーバーライドの設定有無を取り上げたが、このほか、電話端末の利用者の属するグループ(部署、家族等をもちろん含む)や階層(職制、親子関係を含む)に基いて、制御を行わせてもよい。また、着信側の電話端末におけるオーバーライドの設定有無によって、着信地名情報及び発信側に対する発信地名情報の編集処理は、特に行わないものとして、説明したが、犯罪捜査上等の観点から、発信者側に対する地名情報の送信を行わない等の制御を加えてもよい。
【0073】
また、上記した各実施例では、固定電話端末側の交換機は、加入者端末や通話記録自動回答システムに対して地名情報を送信するものとして説明を行ったが、固定電話端末に、電話回線の発信記録や着信記録を電子メールで即時で受け取る機能等が実装されている場合は、上記した携帯電話端末側の交換機と同様に、地名情報を含んだ電子メールを生成して、メールセンタに送信する方式を採用してもよい。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、特段の操作を行わなくとも、利用者に対して、通話相手の凡その所在地に係る情報を提供することが可能となる。その理由は、電話網側に地名情報を伝達させる構成を採用したことにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成の一例を示したブロック図である。
【図2】発信側の交換機における動作を示したフローチャートである。
【図3】着信側の交換機における動作を示したフローチャートである。
【図4】交換機から送受信される信号の流れを表したシーケンス図である。
【図5】IAM信号の構成と、発信地名情報のイメージとを表した図である。
【図6】発信側の交換機に返される応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。
【図7】発信側の交換機に返される応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図8】発信側の交換機に返される応答信号(ANM)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図9】ISDN加入者端末に送信される応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した図である。
【図10】ISDN加入者端末に送信される応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図11】ISDN加入者端末に送信される応答確認信号(CONN ACK)の構成と、地名情報のイメージとを表した別の図である。
【図12】発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否を示したテーブルである。
【図13】発信地名情報及び着信地名情報の簡略化処理の要否を示した別のテーブルである。
【図14】発信側の交換機における動作を示した別のフローチャートである。
【図15】交換機から送受信される信号の流れを表した別のシーケンス図である。
【図16】着信側の交換機における動作を示した別のフローチャートである。
【図17】本発明の装置構成の別の一例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯電話端末
2 基地局
3、4 交換機
5 No.7網
6、9 データベース
7 ISDN加入者端末
8 アナログ加入者端末
10 HLR
11 メールセンタ
12 通話記録自動回答システム
61 発信地名情報(全表示)
62 着信地名情報(全表示)
71 発信地名情報(簡略表示)
72 着信地名情報(簡略表示)
Claims (30)
- 自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機であって、
電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、
前記地名情報登録手段から発呼する自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、
前記地名情報を局間信号に載せて、着呼側の交換機に対して送出する手段と、を備えたこと、
を特徴とする交換機。 - 自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機であって、
電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、
前記地名情報登録手段から着呼を受けた自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する手段と、
前記地名情報を局間信号に載せて、発呼側の交換機に対して送出する手段と、を備えたこと、
を特徴とする交換機。 - 自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機であって、
前記他の電話端末の所在地を示す地名情報を含んだ局間信号から前記地名情報を抽出する手段と、
前記地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備え、
前記他の交換機から前記地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記自装置側の電話端末に対して、前記地名情報を提供すること、
を特徴とする交換機。 - 自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機であって、
電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、
発呼側の電話端末の所在地を示す地名情報を含んだ局間信号から発呼側の地名情報を抽出する手段と、
前記地名情報登録手段から着呼を受けた自装置側の電話端末の所在地を示す着呼側の地名情報を取得する手段と、
前記発呼側の地名情報と前記着呼側の地名情報とを自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備え、
前記発呼側の交換機から発呼側の地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記自装置側の電話端末に対して、前記発呼側の地名情報とともに着呼側の電話端末の地名情報を提供すること、
を特徴とする交換機。 - 自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機であって、
電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、
発呼側の電話端末の所在地を示す地名情報を含んだ局間信号から発呼側の地名情報を抽出する手段と、
前記地名情報登録手段から着呼を受けた自装置側の電話端末の所在地を示す着呼側の地名情報を取得する手段と、
前記発呼側の地名情報と前記着呼側の地名情報とを局間信号に載せて、前記発呼側の交換機に対して、送出する手段と、を備え、
前記発呼側の交換機から発呼側の地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記発呼側の交換機に対して、前記発呼側の地名情報とともに着呼側の電話端末の地名情報を提供すること、
を特徴とする交換機。 - 請求項1に記載の交換機において、
着呼側の電話端末の所在地を示す地名情報を含んだ局間信号から前記地名情報を抽出する手段と、
前記着呼側の地名情報を、自装置側の電話端末に対して送信する手段と、を備え、
前記自装置側から送出した局間信号の応答として、前記着呼側の交換機から着呼側の地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記自装置側の電話端末に対して、少なくとも着呼側の電話端末の地名情報を提供すること、
を特徴とする交換機。 - 請求項1、2又は4乃至6のいずれか一に記載の交換機において、
前記地名情報登録手段は、固定電話端末の所在地を示した地名情報を記憶保持する第1のデータベースであること、
を特徴とする交換機。 - 請求項1、2又は4乃至6のいずれか一に記載の交換機において、
前記地名情報登録手段は、
移動体電話網のホーム・ロケーション・レジスタと、
前記ホーム・ロケーション・レジスタに記憶保持される基地局情報と地名情報とを関連付けて記憶保持する第2のデータベースと、により、構成されること、
を特徴とする交換機。 - 請求項3乃至8のいずれか一に記載の交換機において、
局コードと該局コードに対応する地名情報とを関連付けて記憶保持する第3のデータベースに接続され、
他の交換機からの局間信号に、前記地名情報が含まれていない場合は、前記第3のデータベースから、該電話端末の局コードに応じた地名情報を取得する手段、を備えたこと、
を特徴とする交換機。 - 請求項3乃至9のいずれか一に記載の交換機において、
前記電話端末に対する前記各地名情報の送信は、前記交換機が、前記各電話端末に対する信号の情報要素に前記地名情報を格納することによって行うこと、
を特徴とする交換機。 - 請求項3乃至10のいずれか一に記載の交換機において、
前記各電話端末に対する前記各地名情報の送信に代えて、
前記各地名情報を含んだ電子メールを生成し、自装置側のメールセンタに対して、該電話端末の利用者に宛てた前記電子メールを送信すること、
を特徴とする交換機。 - 請求項3乃至11のいずれか一に記載の交換機において、
認証情報を入力してアクセスする加入者に対して、各加入者の通話記録を提供する通話記録提供手段に接続され、
前記電話端末に対する前記各地名情報の送信に代えて、
前記交換機が、前記各地名情報を含んだ通話記録を、前記通話記録提供手段に対して送信すること、
を特徴とする交換機。 - 請求項3乃至12のいずれか一に記載の交換機において、更に、
発呼側の電話端末の発信者番号通知設定の内容に応じて、前記各地名情報を簡略化する手段を備えたこと、
を特徴とする交換機。 - 請求項3乃至12のいずれか一に記載の交換機において、更に、
発呼側の電話端末の発信者番号通知設定の内容と、自装置側の電話端末の属性情報とに応じて、前記各地名情報を簡略化する手段を備えたこと、
を特徴とする交換機。 - 請求項1、2又は4乃至14のいずれか一に記載の交換機において、更に、
自装置側の電話端末の発信者番号通知設定の内容に応じて、前記局間信号に含まれる前記各地名情報を簡略化する手段を備えたこと、
を特徴とする交換機。 - 請求項1、2、4乃至15のいずれか一に記載の交換機と、請求項3乃至15いずれか一に記載の交換機とを、含むこと、
を特徴とする電話交換システム。 - 電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記地名情報登録手段から発呼する自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する処理と、
前記地名情報を局間信号に載せて、着呼側の交換機に対して送出する処理との、
前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記地名情報登録手段から着呼を受けた自装置側の電話端末の所在地を示す地名情報を取得する処理と、
前記地名情報を局間信号に載せて、発呼側の交換機に対して、送出する処理との、
前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 他の交換機から発信電話端末の地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、前記局間信号から前記地名情報を抽出する処理と、
前記地名情報を、表示を行う情報要素に格納して、自局側の電話端末に対して送信する処理との、
前記各処理を、前記自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機を構成するコンピュータに実行させるプログラム。 - 電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
発呼側の交換機から発呼側の地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、
前記局間信号から前記発呼側の地名情報を抽出する処理と、
前記地名情報登録手段から着呼を受けた自装置側の電話端末の所在地を示す着呼側の地名情報を取得する処置と、
前記発呼側の地名情報と前記着呼側の地名情報とを、前記自装置側の電話端末に対する信号の情報要素に含めて、送信する処理との、
前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 電話端末の所在地を示す地名情報を記憶保持する地名情報登録手段と接続され、自装置側の電話端末と、他の電話端末とを通信網を介して接続する交換機を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
発呼側の交換機から発呼側の地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、
前記局間信号から前記発呼側の地名情報を抽出する処理と、
前記地名情報登録手段から着呼を受けた自装置側の電話端末の所在地を示す着呼側の地名情報を取得する処理と、
前記発呼側の地名情報と前記着呼側の地名情報とを局間信号に載せて、前記発呼側の交換機に対して、送出する処理との、
前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項16に記載のプログラムであって、更に、
前記自装置側から送出した局間信号の応答として、前記着呼側の交換機から、着呼側の電話端末の所在地を示す着呼側の地名情報を含んだ局間信号を受信した場合に、
前記局間信号から前記着呼側の地名情報を抽出する処理と、
少なくとも前記着呼側の地名情報を、自装置側の電話端末に対する信号の情報要素に含めて、送信する処理との、
前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項17、18又は20乃至22のいずれか一に記載のプログラムであって、
前記地名情報登録手段は、固定電話端末毎に所在地を示す地名情報を記憶保持する第1のデータベースであり、
前記地名情報登録手段から前記各地名情報を取得する処理は、
前記第1のデータベースに対して、前記各地名情報を、問い合わせることにより行うこと、
を特徴とするプログラム。 - 請求項17、18又は20乃至22のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
前記地名情報登録手段から前記各地名情報を取得する処理は、
移動体電話網のホーム・ロケーション・レジスタに記憶保持される基地局情報に応じた地名情報を、前記ホーム・ロケーション・レジスタに記憶保持される基地局情報と地名情報を関連付けて記憶保持する第2のデータベースに問い合わせることにより行うこと、
を特徴とするプログラム。 - 請求項19乃至24のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
他の交換機からの局間信号に、前記各地名情報が含まれていない場合、局コードと前記局コードに応じた地名情報とを関連付けて記憶保持する第3のデータベースから、該電話端末の発信者番号に含まれる局コードに応じた地名情報を取得する処理を、
前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項19乃至24のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
前記地名情報を、情報要素に格納して、自装置側の電話端末に対して送信する処理に代えて、
前記各地名情報を含んだ電子メールを生成し、自装置側のメールセンタに対して、該電話端末の利用者に宛てた前記電子メールを送信する処理を、
前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項19乃至26のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
前記地名情報を、情報要素に格納して、自装置側の電話端末に対して送信する処理に代えて、
認証情報を入力してアクセスする加入者に対して、各加入者の通話記録を提供する通話記録提供手段に対して、前記各地名情報を含んだ通話記録を送信する処理を、
前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項19乃至27のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
発呼側の電話端末の発信者番号通知設定の内容に応じて、前記各地名情報を簡略化する処理を、
前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項19乃至28のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
発呼側の電話端末の発信者番号通知設定の内容と、自装置側の電話端末の属性情報とに応じて、前記各地名情報を簡略化する処理を、
前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項17、18又は20乃至29のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
請求項24のいずれか一に記載のプログラムであって、更に、
自装置側の電話端末の発信者番号通知設定の内容に応じて、前記自装置側の地名情報を簡略化する処理を、
前記コンピュータに実行させるプログラム。
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JP2002210629A JP2004056429A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 地名情報通知機能付き交換機及びプログラム |
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Cited By (2)
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WO2009066345A1 (ja) * | 2007-11-19 | 2009-05-28 | Duaxes Corporation | 通信制御装置及び通信制御方法 |
JP2010056858A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Kyocera Corp | 通信システム及びvpn通信端末 |
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2002
- 2002-07-19 JP JP2002210629A patent/JP2004056429A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2009066345A1 (ja) * | 2007-11-19 | 2011-03-31 | デュアキシズ株式会社 | 通信制御装置及び通信制御方法 |
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